(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-19
(45)【発行日】2023-05-29
(54)【発明の名称】ビリヤードボールの駆動状態情報入力制御装置
(51)【国際特許分類】
A63D 15/00 20060101AFI20230522BHJP
A63B 69/00 20060101ALI20230522BHJP
【FI】
A63D15/00 Z
A63B69/00 504K
(21)【出願番号】P 2021552726
(86)(22)【出願日】2019-11-27
(86)【国際出願番号】 KR2019016518
(87)【国際公開番号】W WO2020184810
(87)【国際公開日】2020-09-17
【審査請求日】2021-09-03
(31)【優先権主張番号】10-2019-0026924
(32)【優先日】2019-03-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】521007735
【氏名又は名称】ゴー キュー インコーポレーテッド
【氏名又は名称原語表記】GO CUE INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】パク、チョル フン
(72)【発明者】
【氏名】ナ、ジ フン
【審査官】早川 貴之
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-154165(JP,A)
【文献】特開2001-178966(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63B 69/00-69/40
A63D 1/00-15/20
A63F 9/24、13/00-13/98
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ビリヤードボールを打撃して打撃情報を受け取り、受け取った打撃情報は、駆動状態情報処理ソフトウェアで分析処理し、処理された情報は画面表示装置で映像として提供するサイバービリヤードゲームシステム(100)においてビリヤードボールの駆動状態情報を測定して提供するビリヤードボール駆動状態情報入力制御装置であって、
打撃対象である、キューで打撃する実ビリヤードボール(21)と、前記ビリヤードボールを180~200゜の範囲で包んで前面に離脱することを防止し、内面にはボールベアリング又は半球突起で構成された回転支持突起(24)が複数個形成され、ビリヤードボールを自由回転可能に包んで支持するポケット部
(22)とを含み、ビリヤードボール打撃時に打撃情報を測定する打撃入力装置(20)と;
前記打撃入力装置(20)が回動及び後方への折り可能にテーブルに固定させるテーブル固定装置(30)と;
前記打撃入力装置で測定された各種測定値である駆動状態情報を分析処理して映像として提供し、提供する映像においてビリヤード台とビリヤードボールを見る位置を転換させるように調整する操縦装置(61)が連結され、サイバービリヤードゲームシステムの各種信号制御がなされる制御手段(60)と;が含まれて構成され
、
前記打撃入力装置(20)は、
前記ポケット部(22)の内部に装着された複数個の衝撃感知センサー(23)を含む
ビリヤードボール駆動状態情報入力制御装置。
【請求項2】
前記打撃入力装置(20)は
、
前記ポケット部
(22)の下部に延在している回動バー(27
)を含んで構成される
請求項1に記載のビリヤードボール駆動状態情報入力制御装置。
【請求項3】
前記ポケット部
(22)は、内面全体又は衝撃感知センサー(23)又は回転支持突起(24)に、ビリヤード台設置用布(25)がさらに積層される
請求項2に記載のビリヤードボール駆動状態情報入力制御装置。
【請求項4】
前記ポケット部(22)は、ビリヤードボール(21)を露出させる前面のうち、ビリヤードボールを包んで隠すビリヤードボール表示領域(213)に塗色するか又はビリヤードボール材質の補助部材を付着させ、ビリヤードボールの実際大きさを確認可能にした
請求項1に記載のビリヤードボール駆動状態情報入力制御装置。
【請求項5】
前記ポケット部(22)には回転測定センサー(26)をさらに装着し、打撃情報のうちビリヤードボールの回転方向と速度に関する情報を受け取る
請求項1に記載のビリヤードボール駆動状態情報入力制御装置。
【請求項6】
前記テーブル固定装置(30)は、
打撃入力装置の回動バーの下端と一体に結合する水平回動棒(31)と;
前記水平回動棒の両側にそれぞれ回動可能にヒンジ結合する垂直バー部(321)と、
前記垂直バー部の上端にはテーブル上部面に引っ掛け可能に形成されたフック部(322)と、前記垂直バー部の下端ではテーブル方向に突出し、突出した面に形成された垂直締付孔(323)とで構成された係止具(32)と;
前記係止具の垂直締付孔に結合する、昇降によってテーブルの下面を加圧する締付棒(33);とを含んで構成される
請求項1に記載のビリヤードボール駆動状態情報入力制御装置。
【請求項7】
前記テーブル固定装置(30)には、打撃によって後方に折れた打撃入力装置(20)を原位置に復帰させるために水平回動棒(31)を回転させる復帰装置(34);がさらに設置される
請求項6に記載のビリヤードボール駆動状態情報入力制御装置。
【請求項8】
前記復帰装置(34)は、水平回動棒(31)とギア結合するモーター(341)、ゼンマイスプリング、引張スプリング及び重りのいずれか一つである
請求項7に記載のビリヤードボール駆動状態情報入力制御装置。
【請求項9】
前記テーブル固定装置(30)には水平回動棒の端部に回転角度を測定するための勾配センサー(35)をさらに設置し、ビリヤードボール打撃後に打撃入力装置(20)の最大勾配角度に関する情報を受け取る
請求項6に記載のビリヤードボール駆動状態情報入力制御装置。
【請求項10】
前記係止具(32)の上部には、フック部から上方に延長され、下方に開口された“コ”状の間隔調節台(41)と、前記間隔調節台の上部中央に設置される端末機装着部(42)とからなる端末機据付台(40)がさらに備えられる
請求項6に記載のビリヤードボール駆動状態情報入力制御装置。
【請求項11】
前記ビリヤードボール(21)の前のテーブル(90)には、複数個の動作感知センサー51が複数列に配列されたセンサーパッド(50)をさらに設置し、ビリヤードボール打撃時に実際のビリヤードキューの進行方向を感知する
請求項1に記載のビリヤードボール駆動状態情報入力制御装置。
【請求項12】
前記制御手段(60)の操縦装置(61)は、ジョイスティック又は制御手段と通信連結される端末機を含む
請求項1に記載のビリヤードボール駆動状態情報入力制御装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サイバー空間でビリヤードゲームをするためのビリヤードボールの駆動状態情報入力及び制御装置に関し、より詳細には、一般テーブル上に実のビリヤードボールを取り付け、該ビリヤードボールは自由回転可能に装着し、実のビリヤードキュー(Cue Stick)で撞いてビリヤードボールの撞点情報、回転速度及び回転方向はもとより、打撃強度と移動方向に関する駆動状態情報もさらに受け取り、これを駆動状態情報処理ソフトウェアを通じて処理し、実際のビリヤード台でのビリヤードボール移動方向及び移動量と同じレベルで映像結果が表示されるようにすることにより、サイバー空間上のビリヤードゲームをまるで現場でするかのように楽しませるビリヤードボールの駆動状態情報入力制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、ビリヤードは、ビリヤード台上で赤色、白色などのビリヤードボールをキューで撞いて各自の点数を競うレジャースポーツの一種である。ビリヤードの競技種目には種々のものがあり、大きく、ビリヤード台にポケットがある否かによってポケット(pocket)ゲームとキャロム(carom)ゲームに分けられ、キューで撞いたビリヤードボールが他のビリヤードボールに当たるようにする連鎖作用によってゲームが行われるものである。例えば、4球ゲームは、キューで自身の手球を撞き、撞かれた手球が相手側の手球を避けて移動しながら、第1的球及び第2的球と当たるようにするゲームである。
【0003】
このようなビリヤードは、基本的に、キューで手球の撞点を正確に撞くこと、手球と第1的球がある程度の厚さで衝突すること、及び衝突した手球がどの方向に移動するかを判断すること、が重要である。
【0004】
前記撞点を正確に撞くことは、準備(ストローク;stroke)動作と打撃(ショート;shot)動作時に、キューの前後移動が同一直線上で安定してなされることが重要であるが、たいてい、初心者や中下級者は、キューの準備動作と打撃動作時にキューが揺れ、正確に撞点が撞き難い。
【0005】
前記打撃正確度を高めるには、短い時間に多い練習量が要求されるが、練習場所をビリヤード場以外には見つかり難く、ビリヤード場の利用においても費用と移動時間の面でだいぶ負担があるため、十分の練習がし難い。これは、初心者や中下級者の実力向上に妨げとなり、ビリヤードに対する興味を低下させる要因になりやすい。
【0006】
特許文献1:韓国登録特許第10-1097054号(2011.12.15.登録;以下、‘先行文献1’という。)は、スクリーンビリヤードゲーム用ビリヤード台を提示した。前記先行文献1は、短い長さを有する、手球の装着されているビリヤード台と、その上部にプロジェクターによって仮想映像が投影されるスクリーン部と、仮想のビリヤードをディスプレイするスクリーンとを含んで構成され、使用者がキューで手球を撞くと手球がスクリーン部にぶつかって回収され、この時、スクリーン部では手球の方向と速度を感知してスクリーン上の仮想のビリヤードボールを移動させることにより、ゲームがなされるようにしている。前記先行文献1は、打撃によって実際に手球が移動するので事実性を極大化させることができるが、撞点位置に関する情報は測定できないため、手球を含む各ビリヤードボールの移動量を正確に計算して提供することができないという欠点がある。
【0007】
特許文献2:日本公開特許出願第2001-178966号(2001.07.03.公開;以下、‘先行文献2’という。)は、ビリヤードビデオゲームシステムを提示した。前記先行文献2は、キューでビリヤードコントローラのビリヤードボール形状の模擬球を撞き、模擬球は撞点と打撃強度を測定し、測定された情報を演算処理して各ビリヤードボールの移動方向と移動量を計算し、ビリヤードボールを移動させて表示させる。前記先行文献2は、ビリヤードボールを固定部材と移動部材とに分離構成し、キューで移動部材を撞くと移動部材が固定部材内で一定角度で回動し、回動の程度は、固定部材内のスティック部変位量を用いて撞点情報を生成する。しかし、前記先行文献2は、移動部材が90°以内で回転するため、ビリヤードボール回転は単に計算によって算出するだけで、実際には回転しない。これは、打撃によってどれくらい回転力が発生したかが確認できず、回転力に関する情報が不正確であるため、ビリヤードボール回転速度による衝突後の屈折角度の計算が正確でなく、シミュレーション結果が多少不正確となる欠点がある。
【0008】
このように、先行文献1及び2は、ビリヤードボールを撞き、これによる打撃情報を受け取って駆動状態情報処理ソフトウェアに提供し、演算処理によって結果を提供するものであって、狭い場所でもビリヤード練習が可能であるという効果がある。
【0009】
しかしながら、先行文献1及び2は、ビリヤードボールの回転方向と回転速度に対する測定手段がないため、ビリヤードボールの移動方向を正確に提供することが困難である。すなわち、実際のビリヤードでは撞点位置によってビリヤードボールの回転方向が変化し、回転速度は的球との屈折角度に影響を及ぼすため、ビリヤードボールの回転方向と回転速度に関する打撃情報も必要であるが、先行文献1及び2では別途のビリヤードボール回転を測定する手段がないため、ビリヤードボール回転を考慮したビリヤードボール移動による正確な計算値を提供することが困難であった。
【0010】
このため、狭い場所でも事実的なビリヤードゲームを楽しみながら様々な打撃情報の測定によってビリヤードボールの駆動状態に対する結果正確度を向上させることができる、新しい形態のビリヤードボール打撃などに関する駆動状態情報の入力及び制御装置が望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【文献】韓国登録特許第10-1097054号(2011.12.15.登録)
【文献】日本公開特許出願第2001-178966号(2001.07.03.公開)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
そこで、本発明に係るビリヤードボール駆動状態情報入力制御装置は、実のビリヤードキューで実のビリヤードボールを直接撞き、これにより各種駆動状態情報を受け取って駆動状態情報処理ソフトウェアに提供して結果を導出し、様々な変数測定によって実際のビリヤードゲームと類似の結果を導出して提供し、サイバー空間上のビリヤードゲームを現場で楽しむような現実感を提供できるビリヤードボール駆動状態情報入力制御装置を提供することを目的とする。
【0013】
特に、本発明のビリヤードボール駆動状態情報入力制御装置は、ビリヤードボールの回転方向と回転速度に対する変数を測定でき、その測定値を、サイバー上でビリヤードゲームを進行させる駆動状態情報処理ソフトウェアに適用し、ビリヤードボールの移動方向と移動量に対して実際のビリヤード場と類似するレベルの結果を提示することができるビリヤードボール駆動状態情報入力制御装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記の課題を達成するための本発明のビリヤードボール駆動状態情報入力制御装置は、ビリヤードボールを打撃しながら発生する駆動状態情報を受け取り、受け取った情報は駆動状態情報処理ソフトウェアで分析処理し、処理された情報を画面表示装置で映像として提供するサイバービリヤードゲームシステムにおいてビリヤードボールの駆動状態情報を測定して提供するビリヤードボール駆動状態情報入力制御装置であって、打撃対象である、ビリヤードボールを自由回転可能に包んで支持し、ビリヤードボール打撃時に打撃情報を測定する打撃入力装置と;前記打撃入力装置が回動及び後方への折れ可能にテーブルに固定させるテーブル固定装置と;前記打撃入力装置で測定された各種測定値である駆動状態情報を分析処理して映像として提供し、提供する映像においてビリヤード台とビリヤードボールを見る位置を転換させるように調整する操縦装置が連結され、サイバービリヤードゲームシステムの各種信号制御がなされる制御手段と;を含んで構成される。
【0015】
前記打撃入力装置は、キューで打撃するビリヤードボールと;前記ビリヤードボールを自由回転可能に包むポケット部と;前記ポケット部の内部に装着された複数個の衝撃感知センサーと;前記ポケット部の下部に延在している回動バーと;を含んで構成される。
【0016】
前記ポケット部は、ビリヤードボールを180~200゜の範囲で包んで前面に離脱することを防止し、内面にはボールベアリング又は半球突起で構成された回転支持突起を複数個形成し、ビリヤードボールを自由回転可能に支持することができる。
【0017】
また、前記ポケット部は内面全体又は衝撃感知センサー又は回転支持突起にビリヤード台設置用布がさらに積層されてよい。
【0018】
また、前記ポケット部は、ビリヤードボールを露出させる前面のうち、ビリヤードボールを包んで隠す領域に塗色するか又はビリヤードボール材質の補助部材を付着させ、ビリヤードボールの実際大きさを確認できるようにしてよい。
【0019】
また、前記ポケット部には回転測定センサーをさらに装着し、打撃情報のうちビリヤードボールの回転方向と速度に関する情報を受け取ることができる。
【0020】
また、前記テーブル固定装置は、打撃入力装置の回動バーの下端と一体に結合する水平回動棒と;前記水平回動棒の両側にそれぞれ回動可能に垂直バー部をヒンジ結合し、前記垂直バー部の上端にはテーブル上部面に係合可能なフック部を形成し、前記垂直バー部の下端ではテーブル方向に突出し、突出した面に垂直締付孔を形成して構成された係止具と;前記係止具の垂直締付孔に結合する、昇降によってテーブルの下面を加圧する締付棒と;を含んで構成されてよい。
【0021】
前記テーブル固定装置には、打撃によって後方に折れた打撃入力装置を原位置に復帰させるために水平回動棒を回転させる復帰装置;がさらに設置されてよい。
【0022】
前記復帰装置は、水平回動棒とギア結合するモーター、ゼンマイスプリング、引張スプリング及のいずれか一つであってよい。
【0023】
また、前記テーブル固定装置には水平回動棒の端部に回転角度を測定するための勾配センサーをさらに設置し、ビリヤードボール打撃後に打撃入力装置の最大勾配角度に関する情報を受け取ることができる。
【0024】
また、前記係止具の上部には、フック部から上方に延長された“コ”字状の形態であり、開口部は下方に向くように設置される間隔調節台と、前記間隔調節台の上部中央に設置される端末機装着部とからなる端末機据付台がさらに備えられてよい。
【0025】
また、前記ビリヤードボールの前のテーブルには、複数個の動作感知センサーが複数列に配列されたセンサーパッドをさらに設置し、ビリヤードボール打撃時にキューの進行方向を感知するようにしてよい。
【0026】
また、前記制御手段の操縦装置は、ジョイスティック又は制御手段と通信連結される端末機を含むことができる。
【発明の効果】
【0027】
上記の解決手段による本発明のサイバービリヤードゲームシステムのためのビリヤードボール駆動状態情報入力制御装置は、
【0028】
実ビリヤードキューで打撃する対象として実ビリヤードボールを使用することにより、ビリヤード場におけると同じ打撃感が提供でき、打撃されたビリヤードボールは回動によって移動が制限されるので、狭い場所でも設置使用することが可能である。
【0029】
特に、ビリヤードボールは自由回転しながら回動するように装着されるので、ビリヤードボールの回転方向と回転速度に関する情報が測定でき、測定値により、ビリヤードボール駆動状態情報分析ソフトウェアで、実際に打撃したビリヤードボールが他の的球に当たって屈折する角度を正確に分析することができ、実際にビリヤード場で実感できるのと同じ効果を提供するなど、環境と時間に拘わらずにビリヤード実力を向上させることができる装置の提供が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【
図1A】本発明に係るビリヤードボール駆動状態情報入力制御装置が適用されたサイバービリヤードゲームシステムのブロック図である。
【
図1B】本発明に係るビリヤードボール駆動状態情報入力制御装置が適用されたサイバービリヤードゲームシステムを示す斜視図及び側面図である。
【
図1C】本発明に係るビリヤードボール駆動状態情報入力制御装置が適用されたサイバービリヤードゲームシステムを示す斜視図及び側面図である。
【
図2A】本発明に係るビリヤードボール打撃による駆動状態情報入力制御装置の様々な実施例を示す構成図及び部分断面図である。
【
図2B】本発明に係るビリヤードボール打撃による駆動状態情報入力制御装置の様々な実施例を示す構成図及び部分断面図である。
【
図2C】本発明に係るビリヤードボール打撃による駆動状態情報入力制御装置の様々な実施例を示す構成図及び部分断面図である。
【
図2D】本発明に係るビリヤードボール打撃による駆動状態情報入力制御装置の様々な実施例を示す構成図及び部分断面図である。
【
図2E】本発明に係るビリヤードボール打撃による駆動状態情報入力制御装置の様々な実施例を示す構成図及び部分断面図である。
【
図3A】本発明の実施例に係るポケット部の下部を開放した形態を示す側面図である。
【
図3B】本発明の実施例に係るビリヤードボールを内設したポケット部の正面図である。
【
図4A】本発明に係るビリヤードボール打撃のための駆動状態情報入力制御装置を示す斜視図である。
【
図4B】本発明に係るビリヤードボール打撃のための駆動状態情報入力制御装置を示す正面図である。
【
図4C】本発明に係るビリヤードボール打撃のための駆動状態情報入力制御装置を示す作用状態図である。
【
図5A】本発明に係るビリヤードキュー方向センサーパッド装着時の作用状態を示す構成図である。
【
図5B】本発明に係るビリヤードキュー方向センサーパッド装着時の作用状態を示す構成図である。
【
図5C】本発明に係るビリヤードキュー方向センサーパッド装着時の作用状態を示す構成図である。
【
図6】本発明の他の実施例に係る通信及びサイバーゲームが可能な端末機据付台の結合状態を示す斜視図である。
【
図7A】本発明の他の実施例に係る操縦装置によって画面表示装置の画面を変更する例を示す斜視図である。
【
図7B】本発明の他の実施例に係る操縦装置によって画面表示装置の画面を変更する例を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、添付の図面を参照して、本発明の実施例について詳しく説明する。本発明は、様々な変更の付加が可能であり、種々の形態を有することができるところ、特定の実施例を図面に例示し、本文で本発明を詳しく説明する。しかし、これは、本発明を特定の開示形態に限定しようとするものではなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれる如何なる変更、均等物又は代替物も含むものとして理解しなければならない。各図を説明しながら、類似の参照符号を類似の構成要素に共通使用した。添付する図面において、構造物の寸法は、本発明の明確性を期するために実際よりも拡大又は縮小して示している。
【0032】
本出願で使われた用語は、単に特定の実施例を説明するためのものであり、本発明を限定しようとする意図ではない。単数の表現は、文脈において特に断りのない限り、複数の表現も含む。本出願において、“含む”、“備える”又は“有する”などの用語は、明細書上に記載された特徴、数字、段階、動作、構成要素又はこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとするものであり、一つ又はそれ以上の他の特徴、数字、段階、動作、構成要素又はこれらを組み合わせたものの存在又は付加可能性を前もって排除しない。
【0033】
特に断らない限り、技術的又は科学的な用語を含めてここで使われる全ての用語は、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者によって一般に理解されるのと同じ意味を有する。一般に使用され、事前に定義されているような用語は、関連技術の文脈上に有する意味と一致する意味を有するものとして解釈すべきであり、本出願において明白に定義しない限り、理想的に或いは過度に形式的な意味でない。
【0034】
図1Aは、本発明に係るビリヤードボール駆動状態情報入力制御装置が適用されるサイバービリヤードゲームシステムのブロック図であり、
図1B及び
図1Cは、本発明に係るビリヤードボール駆動状態情報入力制御装置が適用されたサイバービリヤードゲームシステムを示す斜視図及び側面図である。
【0035】
図示のように、本発明の駆動状態情報入力制御装置10には、ビリヤードキューで撞すれて打撃情報が入力される打撃入力装置20と、前記打撃入力装置をテーブル90に固定させるためのテーブル固定装置30と、各種信号制御の分析処理がなされる制御手段60とで構成される。なお、前記制御手段で処理された映像情報を表示する画面表示装置80がさらに備えられることで、ビリヤードゲームシステム100を構成することができる。
【0036】
このような構成を有するビリヤードゲームシステム100は、ビリヤードキュー70の前後移動が可能な場所のテーブル(机、食卓、テーブルなど)に、本発明のビリヤードボール駆動状態情報入力制御装置10を装着し、キューでビリヤードボール打撃時に各種情報を測定し、測定された情報を駆動状態情報処理ソフトウェアに入力して分析処理し、処理された結果は、画面表示装置80によって表示し、実物ビリヤードと極力類似する効果を導出させることができる。前記画面表示装置80は、映像を表示できる様々なディスプレイ(TV、スクリーン、コンピュータモニター、スマートフォン、ノートパソコンなど)装置である。
【0037】
まず、本発明のビリヤードボール駆動状態情報入力制御装置10における打撃入力装置20を、
図2Aを参照してより詳しく説明すると、前記打撃入力装置20は、キュー70で直接打撃するビリヤードボール21と、前記ビリヤードボールを自由回転可能に包むポケット部22を含んで構成される。
【0038】
前記ビリヤードボール21は、実際にビリヤード場で使用するビリヤードボールと同じものを使用し、使用者が実際にビリヤード場におけると同じ打撃感を感じるようにした。また、前記ビリヤードボールは、3球(スリークッション)、4球(四つ玉)、ポケットボールの大きさなどの様々な大きさを使用することができ、ビリヤードボールは、交替型のものを使用してもよく、或いはビリヤードボール及びビリヤードボールを包むポケット部を共に交替する形態であってもよい。
【0039】
前記ポケット部22は、ビリヤードボール21を自由回転可能に包む構造である。ここで、前記ポケット部22は、ビリヤードボール21を180゜以上包むように構成し、ビリヤードボールが前方に脱去することを防止でき、好ましくは、180゜~200゜の範囲でビリヤードボールを包むように構成してポケット部の内部からビリヤードボールが脱去することを防止しながら、キュー70でビリヤードボール打撃時にビリヤードボールの撞点を隠さないように構成できる。
【0040】
また、前記ポケット部22は、
図2Aの拡大図に示すように、ビリヤードボール21の内入を容易にするために、内部中心を通る垂直面を基準に前後方を脱着可能に分離構成するなど、製品の組立のために様々な形態に分離構成することができる。
【0041】
なお、前記自由回転可能な構造では、内入されたビリヤードボール21とポケット部22の内面との接触面積を最小化し、ビリヤードボール打撃時に、ビリヤードボールがポケット部の内部で自由回転可能にする。前記ポケット部22とビリヤードボール21との接触方式は、点接触によってなされることが好ましく、少なくとも入口の内面の等間隔に配置された3個の地点、及び後方側1個の地点で点接触するようにし、摩擦を最小化しながら様々な方向にビリヤードボールを支持することができ、ビリヤードボールの自由回転も可能にすることができる。ここで、前記入口側の3個の接触地点は、ビリヤードボールの中心を通ってポケット部の開口した方向のビリヤードボール半球面に接触するように構成し、前後でビリヤードボールの支持がなされるようにすることができる。
【0042】
本発明において、ビリヤードボール21の点接触により、支持手段としては衝撃感知センサー23と、回転支持突起24が用いられてよい。
【0043】
前記衝撃感知センサー23は、
図2Aに示すように半球状に突出した面を有し、ビリヤードボール21と点接触するセンサーである。前記衝撃感知センサー23は、ビリヤードボール後面と近接するポケット部22の内面に複数個を格子状配列したり、
図2Bに示すように、ビリヤードボール撞点位置と同じ水平線上のポケット部22の内面に衝撃感知センサー23をそれぞれ設置し、撞点打撃時に当該衝撃感知センサーが一番早く衝撃を感知するようにできる。ここで、前記衝撃感知センサーは、単に衝撃感知の有無を判断するセンサー、又は衝撃強度も検出するセンサーを選択使用することができる。
【0044】
前記回転支持突起24は、半球突起又はボールベアリングで構成されてよく、衝撃を感知しなくてもよい領域に設置され、ビリヤードボールと1点接触による支持がなされるようにできる。前記半球突起の材質は、金属材又はプラスチック材を含み、摩擦力が低く、表面が固くて形態を保持できる材質とすることが好ましい。
【0045】
また、
図2Cに示すように、ポケット部22の内面に溝を深く形成し、ビリヤードボールと接する外側には半球突起又はボールベアリングのいずれか一方の回転支持突起24を配置することにより、1点接触による摩擦力を最小化し、回転支持突起の内側である溝の内側には衝撃感知センサー23を配置する構造とすることにより、ビリヤードボールとの間接接触によって衝撃感知センサーに衝撃が伝えられるようにできる。
【0046】
また、回転支持突起24と衝撃感知センサー23は、ポケット部の内面に混合して配置されてよい。例えば、衝撃に対する測定が必要な領域には衝撃感知センサー23を設置して支持させ、衝撃に対する測定が不要な領域には回転支持突起24が設置されるように構成し、低製造コストとすることができる。
【0047】
また、
図2Dを参照すると、前記ポケット部22の内面には、内面全体、又は衝撃感知センサー又は回転支持突起の一部に、ビリヤード台設置用布25を付着させ、実際のビリヤード場と類似する摩擦を提供することができる。
【0048】
なお、
図2Eを参照すると、前記ポケット部22には回転測定センサー26をさらに装着し、打撃情報のうち、ビリヤードボール21の回転方向と速度に関する情報を受け取るようにしてもよい。
【0049】
前記回転測定センサー26の代表例には、光センサーがある。設置例として示されているように、ポケット部22の内面に溝を形成し、回転測定センサー26を装着する。装着された回転測定センサー26は、発光部とセンサー部で構成され、発光部では、ビリヤードボール面に光を照射し、センサー部は、発光部から照射されたビリヤードボール面を連続撮影する。ここで、前記照射された光は、ビリヤードボールの面の屈曲によって反射角度を別々にして固有のドットイメージとして提供し、このようなドットの座標を分析して移動方向が抽出でき、移動量によって回転速度が抽出できるなど、回転測定センサーによってビリヤードボールの回転方向と回転速度に関する情報を受け取ることができる。
【0050】
また、前記回転測定センサー26は、少なくとも2軸又は3軸にそれぞれ設置し、3軸に対する速度を測定し、総合的な分析によって回転方向を検証するようにしてよい。
【0051】
図2Aを参照すると、前記ポケット部22の下部には、回動バー27が長く延在している。前記回動バー27は、下端がテーブル固定装置30の水平回動棒31に一体に結合し、キューでビリヤードボール打撃時に打撃入力装置20を水平回動棒31と共に回動させることができる。このような打撃入力装置20の回動は、打撃後にビリヤードボール21がテーブル90から離脱しないようし、反復した打撃練習を可能にする。
【0052】
前記回動バー27は垂直バーとし、テーブル側面に接するようにしてもよく、外側に湾曲部を有する曲面バーとし、テーブルの様々な側面形態に対応しながらテーブルの上部にはビリヤードボールだけが突出して着座する形態で提供されてもよい。
【0053】
すなわち、
図3Aを参照すると、ポケット部22の下端一部を除去して、ビリヤードボール21の下端が外部に露出されるようにし、露出されたビリヤードボール21の底面がテーブル90の上面に着座し得るので、底からビリヤードボールの大きさが判断でき、撞点位置の判断が実際のビリヤードボールにおけると同一になされ得る。
【0054】
また、
図3Bに示すように、ポケット部22の一部がビリヤードボール21を包むので、実際のビリヤードボールの外郭線211はポケット部内に隠され、ビリヤードボールは実際のビリヤードボールよりも小さい大きさで露出される。このように露出されるビリヤードボールの外郭線212をビリヤードボールの大きさと誤認することがあり、ビリヤードボールの正確な大きさが把握し難い。したがって、ビリヤードボールを包むポケット部22は、ビリヤードボールの実際の大きさと重なる正面部であるビリヤードボール表示領域213に塗色をし、ビリヤードボールと同じ大きさと見えるようにすることができる。或いは、ビリヤードボール表示領域213では、塗色過程無しでビリヤードボールと同じ材質の円形帯のような補助部材をポケット部の正面部に付着させ、使用者から見た時、ポケット部に隠された部分も円形帯又は塗色部分によってビリヤードボールとして認識されるようにし、よって、完全なビリヤードボール大きさを認知して撞点位置を設定するようにすることができる。
【0055】
一方、
図4Aを参照すると、前記テーブル固定装置30は、打撃入力装置20と回動又は後方に折れ可能に結合しながら、テーブル90に堅固に固定される装置である。
【0056】
前記テーブル固定装置30は、打撃入力装置の回動バーの下端と一体に結合する水平回動棒31と、前記水平回動棒の両側に設置される係止具32と、前記係止具を通じてテーブル底面を加圧する締付棒33とで構成される。
【0057】
前記水平回動棒31は、中心に打撃入力装置の回動バー27の下端が結合し、両端には係止具32と回動可能に結合する。
【0058】
前記係止具32は水平回動棒31の両端と回動可能にヒンジ結合する垂直バー部321と、前記垂直バー部の上端で“┐”字状に折れてテーブル90の上部面に着座して係合するフック部322と、前記垂直バー部の下端において前方であるテーブル方向に突出し、突出した面に垂直締付孔323が形成されるように構成される。前記垂直締付孔323は内面に螺糸山が形成され、後述の締付棒33とねじ結合してよく、昇降によって締め緩みがなされる様々な技術が適用されてもよい。前記係止具32は、水平回動棒の両端にそれぞれ設けられてテーブル90に結合するものの、両係止具の間隔を十分にして、ビリヤードボールを撞く時に、キューを支える手に邪魔が発生しないようにすることが好ましい。
【0059】
前記締付棒33は、垂直締付孔323と対応するボルトであって、昇降によってテーブル下部を締め付けてテーブル固定装置が脱去しないように強固に結合させる。前記締付孔はテーブル下面と接する端部にゴム弾性層を形成し、締付によるテーブル破損を最小化することができる。
【0060】
前記構造を有するテーブル固定装置30は、
図4B及び
図4Cを参照すると、キュー70の打撃によって回動して後方に折れた打撃入力装置20を原位置に復帰させるための復帰装置34がさらに設けられてよい。
【0061】
前記復帰装置34は、係止具32の一側にモーター341を固定設置し、前記モーター341と水平回動棒31の一端はギア342によって結合させ、打撃によって回動した打撃入力装置20をモーター341の駆動によって原位置に復帰させることができ、打撃して直ちに復帰するよりは、数秒後に復帰するように遅延させることが好ましい。もちろん、前記モーター341には変速機を装着して打撃入力装置復帰速度を調節でき、復帰時に音を鳴らして復帰中であることを知らせることもできる。その他に、復帰装置34としては、ゼンマイスプリング、引張スプリング及び重りなどの様々な方法を適用して復帰させることもできる。
【0062】
また、前記テーブル固定装置30には、水平回動棒31の一端に角度センサー又は勾配センサー35をさらに設置し、ビリヤードボール打撃後に打撃入力装置20の最大勾配角度を測定するようにしてもよい。このように測定された回転角度は、蓄積又は標準化されたデータによって打撃強度を換算可能にすることができる。ここで、前記水平回動棒31は、打撃強度によって回動角度を異ならせるために、係止具との結合時に一定の抵抗を提供するゼンマイスプリングによって結合したり、復帰装置変速機のギア結合によって回転抵抗を提供するようにしてよい。
【0063】
ビリヤードボール打撃時に、打撃強度の測定は、打撃入力装置20に設置された衝撃感知センサー23を用いて加圧荷重によって測定したり、回動する打撃入力装置の回転角度を測定して打撃強度を算出することができる。前記回転角度を用いる場合には、打撃入力装置又は水平回動棒にゼンマイスプリングのような回転抵抗手段を装着し、打撃時に、少なくともゼンマイスプリングの弾性力よりも大きい力が作用する時にのみゼンマイスプリングの弾性力を克服し回動するようにしてよい。したがって、打撃力による回動角をデータ化すれば、打撃入力装置の勾配程度によって打撃強度に関する情報が提供され得る。その他に、打撃時点におけるキュー速度を測定し、打撃強度を換算して提供する方式を適用することもできる。
【0064】
図5A及び
図5Bは、テーブルにセンサーパッドが設置された状態を示す平面図である。
【0065】
同図を参照すると、キュー70とビリヤードボール21との間のテーブル90にはセンサーパッド50を着座させることにより、ビリヤードボール21を打撃するためにキュー70が接近する方向を感知し、どの方向からビリヤードボールの打撃がなされるかが測定できる。
【0066】
前記センサーパッド50は、複数個の動作感知センサー51を複数列に配列し、各列で感知された結果によってキューの進行方向が感知できる。ここで、前記動作感知センサー51の感知方式としては、動作感知センサーから光又は電磁波を放出して感知する方式、キューに対応センサーを装着してそれを感知する方式などの様々な公知技術が適用されてよい。
【0067】
図5Bを参照して感知過程について説明すると、センサーパッド50の上部でキュー70が前後直線移動する時に、動作感知センサー51の各列は、同一の直線ラインで感知がなされ、キューが前後対角線に移動する時に、動作感知センサーの下部列、中間列及び上部列の感知位置がそれぞれ異なるように構成され、感知位置の角度を把握すればキューの移動方向が容易に判断できる。
【0068】
これは、打撃入力装置におけるビリヤードボールに対して前後直線方向にのみ打撃がなされるわけではなく、別の操作なしにも、実際のビリヤード場におけると同一に、使用者がビリヤードボールの打撃方向を一定角だけ折って厚さ調節がなされるようにし得る。
【0069】
また、前記センサーパッド50は、
図5Cを参照すると、キュー70の打撃方向を感知して画面表示装置80にキューからの延長ラインを表示し、初心者に打撃方向を案内することができる。
【0070】
図6を参照すると、本発明に係るビリヤードボール駆動状態情報入力制御装置10には端末機据付台40がさらに備えられてよい。
【0071】
前記端末機据付台40は、間隔調節台41と端末機装着部42とで構成される。
【0072】
前記間隔調節台41は、下方に開口された“コ”字状の棒体であり、両端部は係止具32のフック部に脱着可能に結合し、前記端末機装着部42は、間隔調節台の上部中央に設置されて端末機を固定させる装置である。
【0073】
ここで、間隔調節台41は、蛇腹式の単一管に形成し、ハサミでテーブルに固定させ、様々な方向に配置可能にでき、前記端末機装着部42は、端末機を握る部分が幅方向又は長さ方向に弾性移動するように構成し、様々な大きさの端末機を固定させることができるなど、公知の様々な車両用の移動用端末機(スマートフォン及びタブレットなど)据付台構造を適用させることができる。
【0074】
以上のように、衝撃感知センサー23と回転測定センサー26、角度センサー又は勾配センサー35、センサーパッド50によって測定された測定値は、制御手段に伝送される。前記制御手段では、衝撃感知センサーの測定値から撞点情報を受け取り、勾配センサー又は角度センサーの測定値から打撃強度情報を受け取り、回転測定センサーからビリヤードボールの回転方向と速度に関する情報を受け取り、センサーパッドにおける測定値から打撃方向を受け取ることができる。
【0075】
制御手段は、有無線通信によって提供された打撃情報を駆動状態情報処理ソフトウェアに適用し、分析処理によって結果映像を提供する。
【0076】
特に、前記制御手段は、ビリヤードボールの回転速度と方向が実際のビリヤードボールの回転を精密に測定したものであるので、的球と当たった後、屈折角度計算時に誤差範囲を最小化することができる。
【0077】
前記制御手段60は、中央処理装置、データベース、RAM、ROMなどが含まれた構成であるか、或いは制御プログラム又はアプリでよく、別個の本体として提供されてもよく、打撃入力装置又はテーブル固定装置の一側に結合した組込形態で提供されてもよく、他の通信機器を活用する形態で提供されてもよい。
【0078】
図7A及び
図7Bを参照すると、本発明に係る駆動状態情報入力制御装置10には操縦装置61がさらに備えられてよい。前記操縦装置61は、画面上のビリヤード台の回転方向設定及びビリヤードボールの打撃位置変更のために制御手段に有無線で連結されてよく、代表としてはジョイスティックがある。その他に、通信可能な移動型端末機を操縦装置として活用して制御手段と連結してもよく、移動型端末機を制御手段兼操縦装置として活用してもよい。
【0079】
前記操縦装置61は、画面表示装置80に表示される画面を上部から見たビリヤード台全体画面(
図7A)、打撃入力装置のビリヤードボールを手球にして打撃するために目の高さを下げる画面(
図7B)のいずれか一つを選択させることができる。また、各画面を回転又は時点を移動させ、様々な視覚方向の映像を提供でき、「再度見る」、「前の画面に戻る」、及び「現在ゲーム環境を保存」を含む様々な細部設定を可能にしてもよい。
【0080】
以上のように、本発明に係るビリヤードボール駆動状態情報入力制御装置は、
【0081】
操縦装置を用いて、画面表示装置に表示される画面を転換させて選択し、打撃入力装置のビリヤードボールが画面表示装置の的球に当たるようにキューを整列して打撃する。該打撃されたビリヤードボールは打撃入力装置内で自由回転し、打撃入力装置は後ろに回動する。
【0082】
この過程でキューがセンサーパッドを通る際に打撃方向が感知され、ビリヤードボールを打撃する際に、打撃方向のポケット部の内面に設置された衝撃感知センサーによって撞点情報が測定され、打撃力によってビリヤードボールが回転すると、回転測定センサーによってビリヤードボールの回転方向と回転速度が測定され、勾配センサーは、打撃入力装置の最大回動角度を測定して制御手段に伝送し、制御手段では角度測定値によって打撃強度を換算し、駆動状態情報処理ソフトウェアに各情報を入力して分析及び処理がなされ、導出された結果が映像として画面表示装置に表示される。