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特許7282340コンテンツ提供装置、及びコンテンツ提供システム
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  • 特許-コンテンツ提供装置、及びコンテンツ提供システム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-19
(45)【発行日】2023-05-29
(54)【発明の名称】コンテンツ提供装置、及びコンテンツ提供システム
(51)【国際特許分類】
   H04L 67/02 20220101AFI20230522BHJP
   G06Q 50/12 20120101ALI20230522BHJP
【FI】
H04L67/02
G06Q50/12
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2019061810
(22)【出願日】2019-03-09
(65)【公開番号】P2020144825
(43)【公開日】2020-09-10
【審査請求日】2022-03-01
(73)【特許権者】
【識別番号】300041435
【氏名又は名称】株式会社トラース・オン・プロダクト
(74)【代理人】
【識別番号】100100402
【弁理士】
【氏名又は名称】名越 秀夫
(72)【発明者】
【氏名】藤吉 英彦
【審査官】木村 雅也
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2015/0188923(US,A1)
【文献】特開2014-011522(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 67/02
G06Q 50/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを通じて小型コンピュータ装置と連動することで、コンテンツ提供システムを実現するコンテンツ提供装置であって、
前記小型コンピュータ装置は、該小型コンピュータ装置の端末ごとに関連づけされたコンテンツを、前記コンテンツ提供システムから受信して利用することができるようになっているとともに、前記小型コンピュータ装置と、前記コンテンツ提供装置と、モバイル端末とを連動させる機能を持ち、前記コンテンツ提供装置から前記小型コンピュータ装置に送信されたコンテンツが、前記モバイル端末を操作することで利用できるようになる機能を有しており、
前記コンテンツ提供装置は、前記モバイル端末に表示されたコンテンツから、定期的に送信される死活監視データを一定期間受信しなかった場合、前記モバイル端末のコンテンツの利用を停止させる機能を有していることを特徴とするコンテンツ提供装置。
【請求項2】
小型コンピュータ装置と、コンテンツ提供装置と、モバイル端末とが、ネットワークを通じて連動するコンテンツ提供システムであって、
前記小型コンピュータ装置は、前記コンテンツ提供装置からコンテンツを受信して利用できる機能を持ち、
前記コンテンツ提供装置は、前記小型コンピュータ装置の個に応じたコンテンツを、前記小型コンピュータ装置と前記モバイル端末に送信する機能を持ち、
前記モバイル端末は、前記コンテンツ提供装置からコンテンツを受信して表示し、その前記コンテンツを操作することで、前記モバイル端末、及び、前記モバイル端末と連動した前記小型コンピュータ装置のコンテンツを利用することができるようになっており、
前記コンテンツ提供装置は、前記モバイル端末に表示されたコンテンツから、定期的に送信される死活監視データを一定期間受信しなかった場合、前記モバイル端末のコンテンツの利用を停止させる機能を有していることを特徴とするコンテンツ提供システム
【請求項3】
前記モバイル端末は、前記コンテンツ提供装置から、前記小型コンピュータ装置の個と関連付けられたコンテンツを受信して表示できるようになっており、該受信した前記コンテンツのうち、個別コンテンツと関連づけられた、個別コンテンツ識別情報を選択することで、前記モバイル端末、及び、前記モバイル端末と連動している前記小型コンピュータ装置の前記個別コンテンツを利用することができるようになっていることを特徴とする請求項2に記載のコンテンツ提供システム
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、小型コンピュータ装置とコンテンツ提供装置を、ネットワークを通じて連動させた上で、コンテンツ提供システムを実現できる小型コンピュータ装置と、モバイル端末と、設定用アプリケーションと、コンテンツ提供装置と、コンテンツ提供システムの初期設定方法と、及び、コンテンツ提供システムに関する。
【背景技術】
【0002】
不特定多数の人が利用し、かつ、情報出力装置(テレビ、モニタ)を複数台設置する施設(ホテル、病院)でのコンテンツ配信サービスは、コンテンツ受信・再生用機器(セット・トップ・ボックス)を利用したコンテンツ配信サービス、もしくは、コンテンツ受信・再生用機器の一部機能を持つ専用情報出力装置を利用したコンテンツ配信サービスが、一般的に普及し利用されている。
【0003】
特許文献1は表示タイミングを考慮したコンテンツの配信方法を実現する手段であって、コンテンツを配信するための様々な形態は、コンテンツの配信のタイミングを考慮したものであり、コンテンツを表示するためのタイミングが考慮されていないため、それを解決する手段として、コンテンツ配信制御サーバ、通信ネットワーク、ユーザ端末から構成される方法で、当該プログラムに関連するコンテンツを、当該プログラムを視聴するユーザのコンテンツ表示端末に適切なタイミングで表示することを実現する。
【0004】
特許文献2はコンテンツ提供を制御するシステムであって、既存のコンテンツ提供のシステムは、コンテンツを特定のユーザにしか提供しない、或いは、コンテンツを購入したユーザにしか提供しないといった制御が行われることがあるが、このようなコンテンツの提供のシステムの導入や開発には、多大なコストや高い技術力を必要とするため、それを解決する手段として、マルチテナントシステム、コンテンツサーバ、ユーザ端末から構成される方法で、コンテンツ提供を制御するシステムの導入を容易に可能とする技術を実現する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2015-139078号公報
【文献】特開2015-191305号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
現在、ホテルや病院などの宿泊施設では、コンテンツ提供サービスが備え付けのテレビを通じて提供されている。しかし、本サービス提供には大掛かりな設備、工事、操作機等比較的高額なコストが発生し手間を要するが、実際に訪れた利用者がその利用法を理解し、自由に利用出来るようになるには時間を要する場合が多く、利用者が馴染んでいるスマートフォン等を利用したいニーズが高まっている。
【0007】
しかし、スマートフォンでは画面サイズが小さく、4K・8K放送等の高解像度の映像サービスの提供が受けらず、複数の人間で同時にコンテンツサービスを楽しむのにも適していない。
【0008】
本発明は、上記の課題を解決する為、ネットワークを通じて、コンテンツ提供装置と連動し、コンテンツ提供システムを実現できる小型コンピュータ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決しようとする手段】
【0009】
上記の目的を達成するための本発明は、ネットワークを通じて小型コンピュータ装置と連動することで、コンテンツ提供システムを実現するコンテンツ提供装置であって、前記小型コンピュータ装置は、該小型コンピュータ装置の端末ごとに関連づけされたコンテンツを、前記コンテンツ提供システムから受信して利用することができるようになっているとともに、前記小型コンピュータ装置と、前記コンテンツ提供装置と、モバイル端末とを連動させる機能を持ち、前記コンテンツ提供装置から前記小型コンピュータ装置に送信されたコンテンツが、前記モバイル端末を操作することで利用できるようになる機能を有しており、前記コンテンツ提供装置は、前記モバイル端末に表示されたコンテンツから、定期的に送信される死活監視データを一定期間受信しなかった場合、前記モバイル端末のコンテンツの利用を停止させる機能を有していることを特徴とする。
【0010】
前記小型コンピュータ装置は、情報出力装置(例えば、テレビ、モニタ)に情報を送信する為の情報出力用インタフェース部と、LAN(Local Area Network)又はインターネットを通じて通信を行う為のネットワーク通信部と、コンテンツと設定情報を内部メモリに保存する為のデータ記憶部(メモリ)と、制御処理を行う制御部(CPU:Central Processing Unit)を持つ。
【0011】
前記制御部は、前記小型コンピュータ装置と、前記コンテンツ提供装置と、モバイル端末(例えば、スマートフォン、タブレット、携帯電話)とを連動させる機能を持つとともに、前記コンテンツ提供装置から前記小型コンピュータ装置に送信されたコンテンツが、前記モバイル端末を操作することで利用できるようになる機能を有する。
【0012】
前記小型コンピュータ装置と通信可能なモバイル端末であって、前記小型コンピュータ装置から、当該小型コンピュータ装置を特定する装置特定情報であるQRコード(登録商標)を受け取り、前記モバイル端末上で動作する設定用アプリケーションソフトウエアに、前記QRコードを読み込ませることで、前記設定用アプリケーションソフトウエアが、小型コンピュータ装置と前記コンテンツ提供装置に設定情報を送信し、前記小型コンピュータ装置と、前記コンテンツ提供装置を連動させる初期設定を完了させる機能を有する。
【0013】
前記モバイル端末は、前記コンテンツ提供装置から、前記小型コンピュータ装置の個と関連付けられたコンテンツを受信して表示し、その受信した前記コンテンツのうち、個別コンテンツ(例えば、動画データ、音楽データ、施設インフォメーション情報)と関連づけられた、個別コンテンツ識別情報(例えば、動画データや音楽データのサムネイル、メニュー情報)を選択することで、前記モバイル端末、及び、前記モバイル端末と連動している前記小型コンピュータ装置の前記個別コンテンツを利用することができる。
【0014】
前記小型コンピュータ装置と、モバイル端末を介して通信可能な設定用アプリケーションソフトウエアであって、前記小型コンピュータ装置から、QRコードを受け取った上で、前記設定用アプリケーションソフトウエアが、小型コンピュータ装置とコンテンツ提供装置に設定情報を送信し、前記小型コンピュータ装置と、前記コンテンツ提供装置を連動させる初期設定を完了させる機能を有する。
【0016】
小型コンピュータ装置と、コンテンツ提供装置と、モバイル端末とを連動させるための初期設定を行う手段として、前記モバイル端末が前記小型コンピュータの装置特定情報を受信するステップと、前記モバイル端末から前記小型コンピュータ装置に設定情報を送信するステップと、前記小型コンピュータ装置から前記コンテンツ提供装置に端末登録情報を送信するステップと、前記コンテンツ提供装置から前記小型コンピュータ装置に登録完了の情報を送信するステップとを有する。
【0017】
また、本発明は、小型コンピュータ装置と、コンテンツ提供装置と、モバイル端末とが、ネットワークを通じて連動するコンテンツ提供システムであって、前記小型コンピュータ装置は、前記コンテンツ提供装置からコンテンツを受信して利用できる機能を持ち、前記コンテンツ提供装置は、前記小型コンピュータ装置の個に応じたコンテンツを、前記小型コンピュータ装置と前記モバイル端末に送信する機能を持ち、前記モバイル端末は、前記コンテンツ提供装置からコンテンツを受信して表示し、その前記コンテンツを操作することで、前記モバイル端末、及び、前記モバイル端末と連動した前記小型コンピュータ装置のコンテンツを利用することができるようになっており、前記コンテンツ提供装置は、前記モバイル端末に表示されたコンテンツから、定期的に送信される死活監視データを一定期間受信しなかった場合、前記モバイル端末のコンテンツの利用を停止させる機能を有していることを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、小型コンピュータ装置とコンテンツ提供装置を、ネットワークを通じて連動させた新しい形のコンテンツ提供システムを実現することができる。
また、施設毎に専用のサーバを必要としない。
また、環境構築を必要としない。
また、コンテンツ配信サービス導入の時間と経費を軽減できる。
また、専用の情報出力装置を必要しないため導入の敷居が低い。
更に、モバイル端末と連動させることで、モバイル端末を操作することによって情報出力装置に表示されたコンテンツを利用できる。
以上の効果のうち、1つ以上の効果を得ることができることにより、これまでにない新しい形でコンテンツ配信サービスを利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の実施形態となる、小型コンピュータ装置の外観図である。
図2】小型コンピュータ装置と連動して動作するシステムの構成図である。
図3】小型コンピュータ装置のシステムの初期設定のシーケンス図である。
図4】小型コンピュータ装置のコンテンツサービス利用時のシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態について、図を参照しながら説明する。
【0021】
図1は、本発明の小型コンピュータ装置の外観図である。小型コンピュータ装置は、筐体内部に制御部1であるCPU(Central Processing Unit)、データ記憶部2であるメモリ、ネットワーク通信部3である無線LAN(Local Area Network)、側面に情報出力用インタフェース部4であるHDMI(登録商標)端子を備える。
【0022】
筐体の形状は様々であり、情報出力用インタフェース部4にはHDMI端子以外にDコネクタやRGBコネクタなど、情報出力装置(テレビ、モニタ)毎に別の接続端子を用意するのも良い。同様にネットワーク通信部3も無線LAN以外にEthernet(登録商標)端子を装備しているのも良い。いずれの筐体形状であっても、制御部、データ記憶部、ネットワーク通信部、情報出力用インタフェース部は必要最低限の基本構造になる。
【0023】
図2は、小型コンピュータ装置と連動して動作するシステムの構成図である。小型コンピュータ装置11とモバイル端末12は同一ネットワーク上に存在する。そのネットワークは、ルータ13を通じてインターネット14に接続され、インターネット14の先に、コンテンツ・マネージメント・システム15や、サービス提供サーバ16である、ストリーミングサーバ、コンテンツサーバ、WEB(World Wide Web)サーバが接続される構成となっている。
【0024】
サービス提供サーバ16は、インターネット14上ではなく、ルータ13に接続された、小型コンピュータ端末11及びモバイル端末12と同じネットワーク内にあるのでも良い。
【0025】
情報の出力目的で、小型コンピュータ装置11と情報出力装置17が接続され、小型コンピュータ装置11から情報出力装置17に出力情報が送信される。
【0026】
図3は、小型コンピュータ装置が実現するシステムの初期設定のシーケンス図であり、本動作は、本サービスを提供するサービス提供者(ホテルに設置する場合はホテル従業員、病院に設定する場合は病院職員)が初期設定を実施する際に発生する。モバイル端末21と、表示装置22と、小型コンピュータ装置23と、コンテンツ・マネージメント・システム(以下、CMSという)24間とのシーケンスを示す。小型コンピュータ装置23の動作は、いずれの場合に於いても、情報出力装置22に接続して電源を投入する所から始まる(S1)。電源が投入された小型コンピュータ装置23は内部にCMSの設定情報の有無を確認し(S2)、内部にCMSの情報の設定が無い場合、情報出力装置22に対して、端末設定用QRコード(登録商標)を画面に映し出す(S3)。その端末設定用QRコードは、小型コンピュータ装置の端末の個を特定出来る情報が埋め込まれている。
【0027】
次に、予めモバイル端末(例えば、スマートフォン、タブレット、携帯電話)にインストールしている、設定用アプリケーションを起動(S4)して、前記端末設定用QRコードをスキャンすると(S5)、設定用アプリケーションは小型コンピュータ装置の個を特定する情報を内部に取り込む。モバイル端末は、取込まれた情報に基づき小型コンピュータ装置に無線通信で接続要求(S6)を出し、モバイル端末と小型コンピュータ装置は接続される。
【0028】
その後、設置場所を特定する情報(例えばホテルに設置する場合は部屋番号情報であったり、病院の個室に設置する場合はベッド番号情報)を設定用アプリケーションで入力し、設定操作(S7)を行う事で、設定用アプリケーションは端末設定情報(小型コンピュータ装置が接続するべきネットワーク情報と、CMSとの接続に必要な情報)を小型コンピュータ装置に転送し(S8)、小型コンピュータ装置の必要な設定を完了(S9)させる。
【0029】
小型コンピュータ装置の設定が完了すると、次に、小型コンピュータ装置がネットワークを通じてCMSに対して端末登録情報を送信し(S10)、CMSの設定を完了させる。小型コンピュータ装置の端末の個の情報をCMSに設定することによって、小型コンピュータ装置ごとに、異なるコンテンツを受信できるようになる。CMSの設定完了後、登録完了の情報が小型コンピュータ装置に送信される(S11)。
【0030】
設定プロセスは以上となるが、設定が完了すると、小型コンピュータ装置は、画面表示に必要なコンテンツをCMSに要求し(S12)、CMSよりコンテンツ及び表示用QRコードが小型コンピュータ端末にダウンロードされ(S13)、情報出力装置にコンテンツ及び表示用QRコードが表示される(S14)。
【0031】
図4は小型コンピュータ装置のサービス利用時のシーケンス図であり、本動作は、本サービスを利用するサービス利用者(ホテルに設置する場合はホテルの宿泊客、病院に設置する場合は入院患者、又は、付き添い家族)がサービスを利用する際に発生する。図4には、図3をベースにサービス提供サーバ25が付け加えられている。小型コンピュータ装置は電源起動(S20)後、図3と同様CMSの設定情報の有無を確認し、設定情報が有った場合(S21)、図3の設定時のシーケンスと異なり、CMSにそのままコンテンツの要求を行う(S22)。その後、コンテンツと表示用QRコードをCMSより取得し(S23)、情報出力装置の画面にそれらを表示する(S24)。
【0032】
利用者が、自らのモバイル端末にて表示されたQRコードをスキャン(S25)すると、モバイル端末はCMSに接続要求を出し(S26)、CMSよりコンテンツと鍵を取得する(S27)。モバイル端末からの接続要求に対して、CMSで条件を確認し接続拒否を行う事も良い。例えば、1台の端末しか接続させない制限を入れたり、また、過去に接続されてない端末のみを許容する判定を入れるもの良い。
【0033】
モバイル端末上に表示されたコンテンツを利用者は利用しながら、コンテンツをモバイル端末で楽しむ。そのサービスの中に動画サービスのように、情報出力装置と連動してサービスを行うものが有る場合、例えば動画再生ボタン押下(S28)により、CMSに動画再生信号が送られ、CMSより小型コンピュータ装置に動作命令が発行される(S29)。
【0034】
その動作命令を受けた小型コンピュータ装置は、その動作命令の内容に従い、本例の場合、インターネット上に設置された動画サービスを行っているコンテンツサーバに、動画のストリーミング配信の要求(S30)し、コンテンツサーバから小型コンピュータ装置に対してストリーミング配信行われ、再生が開始される(S31)。その再生された動画は情報出力装置の画面に表示される(S32)。
【0035】
その後、同様のロジックにて、動画の停止ボタンが押下(S33)されれば、CMS上でその信号を受け取り、小型コンピュータ装置に対して停止命令を送り(S34)、小型コンピュータ装置はその命令に従って、前記コンテンツサーバに停止要求(S35)を行い、コンテンツの再生は停止する事になる(S36)。
【0036】
動画が停止すると、表示装置の画面は(S24)と同様、コンテンツと表示用QRコードが表示された画面に戻る事になる(S37)。利用者は、再度(S28)より動作を行うことで、繰り返し動画を再生することができる(S38)。
【0037】
又、モバイル端末の接続管理上、モバイル端末上のコンテンツより定期的にKeepAliveと呼ばれる、死活監視データをCMS上に送信するのも良い(S39)。モバイル端末のコンテンツが停止したり、又は、同一ネットワーク外に利用者が出た場合、このKeepAliveがCMSに送られなくなる。
【0038】
CMSがKeepAliveの未受信を検出する事で、例えば(S27)にて受け取っている鍵をCMSより削除し(S40)、以降同モバイル端末がコンテンツ操作を再開して来ても(S41)、CMS側からは接続を拒絶し、QRコードの再スキャン要求(S42)ができるようになる。すなわち、モバイル端末に(S27)にて渡した鍵の管理をCMS上で行う事で、利用ユーザの制限などを行う事が出来る事になる。これは、公共の場で不特定多数の利用者が同一テレビとそれぞれのモバイル端末を連動させる場合に、利用価値が高い。
【0039】
上記、発明の実施形態は、あくまで一例であって、本発明を限定するものではない。例えば、QRコードは、小型コンピュータ装置の端末の個を特定する情報を伝達できる手段であれば、他の手段でも良い。また、コンテンツ提供装置は、CMS、コンテンツサーバ、ストリーミングサーバらを、物理的な1つのサーバーで構築しても良い。
【符号の説明】
【0040】
1 制御部(CPU)
2 データ記憶部(メモリ)
3 ネットワーク通信部(無線LAN)
4 情報出力用インタフェース部(HDMI端子)
11 小型コンピュータ装置
12 モバイル端末
13 ルータ
14 インターネット
15 コンテンツ・マネージメント・システム(CMS)
16 サービス提供サーバ
17 情報出力装置
21 モバイル端末
22 情報出力装置
23 小型コンピュータ装置
24 コンテンツ・マネージメント・システム(CMS)
S1 電源起動
S2 CMS設定情報なし
S3 端末設定用QRコード表示
S4 設定アプリケーション起動
S5 端末設定用QRコードスキャン
S6 無線接続
S7 設定操作
S8 端末設定情報信号
S9 設定完了
S10 端末登録情報
S11 登録完了
S12 コンテンツ要求
S13 コンテンツ+表示用QRコード取得
S14 コンテンツ+表示用QRコード表示
25 サービス提供サーバ
S20 電源起動
S21 CMS設定情報あり
S22 コンテンツ要求
S23 コンテンツ+表示用QRコード取得
S24 コンテンツ+表示用QRコード表示
S25 QRコードスキャン
S26 CMS接続要求
S27 コンテンツ用アプリケーション+鍵送信
S28 動画再生ボタン押下
S29 動作命令
S30 ストリーミング要求
S31 ストリーミング再生開始
S32 動画表示
S33 停止ボタン押下
S34 停止命令
S35 停止要求
S36 停止完了
S37 コンテンツ+表示QRコード
S38 繰り返し
S39 KeepAlive送信
S40 鍵削除
S41 コンテンツ操作
S42 QRコードスキャン要求
図1
図2
図3
図4