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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-19
(45)【発行日】2023-05-29
(54)【発明の名称】イベント運営支援サーバおよびシステム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20230522BHJP
【FI】
G06Q50/10
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2022039139
(22)【出願日】2022-03-14
【審査請求日】2022-03-30
(73)【特許権者】
【識別番号】522100512
【氏名又は名称】株式会社ツクルス
(74)【代理人】
【識別番号】100111419
【弁理士】
【氏名又は名称】大倉 宏一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100115314
【弁理士】
【氏名又は名称】大倉 奈緒子
(72)【発明者】
【氏名】村中 明
【審査官】速水 雄太
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-109414(JP,A)
【文献】特開2021-192186(JP,A)
【文献】特開2022-000756(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
イベントの動画データを配信してイベントの運営を支援するイベント運営支援サーバであって、
インターネット上に生成された特定または不特定の者が閲覧可能な仮想イベント空間、および該仮想イベント空間に生成されたカテゴリごとの複数の仮想イベント領域を有しており、
イベントの主催者が操作する主催者端末から入力されるイベントの告知・受付申込に関する受付情報を取得して、該受付情報に基づいてイベントの参加申し込み受け付けを行う受付用ウェブページを生成するとともに、主催者端末から入力されるイベントの技術・設備に関する技術情報を取得して、該技術情報に基づいてイベントの参加者が利用する参加者端末からアクセスする配信用ウェブページを生成し、かつ参加者端末から入力されるイベント参加に関する申込情報を取得して、該申込情報に基づいて参加者端末からイベントに参加するための参加用ウェブページを生成し、該参加用ウェブページに前記配信用ウェブページに遷移するための第一リンクを表示させるように機能するウェブページ生成部と、
前記第一リンクを、前記複数の仮想イベント領域のうち前記受付情報に基づいて適切なカテゴリの仮想イベント領域に表示させる仮想イベント空間処理部と、
参加者端末によって選択された第一リンクの情報に基づく配信用ウェブページを介して、参加者端末に該当するイベントの動画データを配信するイベント配信部と、
を含むサーバ。
【請求項2】
前記仮想イベント空間処理部は、仮想イベント空間や仮想イベント領域に遷移するための第二リンクを、参加用ウェブページに表示させることを特徴とする請求項1に記載のサーバ。
【請求項3】
主催者端末から入力されるイベントの運営に関する運営情報に基づいて、イベントの運営に必要な運営資料を作成する資料作成部をさらに含み、該資料作成部は、主催者端末から入力される、作成する資料の種類の選択情報を取得した後、基本情報(「いつ」「どこで」「誰が」「何を」「どうする」を含む情報)を含む運営情報を入力するためのフォーマット情報を送信するとともに、主催者端末から入力される運営情報を取得して、該運営情報に基づくイベントの内容に応じた運営資料を作成する、請求項1または2に記載のサーバ。
【請求項4】
前記イベントとして実在の会場において開催されるリアルイベントを含み、
参加者端末、主催者端末、リアルイベントの会場において主催者が利用する会場用端末間のデータ情報の送受信を行うデータ送受信部を含む請求項1から3のいずれか1項に記載のサーバ。
【請求項5】
イベントの主催者が利用する主催者端末と、イベントの参加者が利用する参加者端末と、イベントの動画データを配信してイベントの運営を支援するサーバと、を含み、これら主催者端末、参加者端末、およびサーバが通信ネットワークを介して通信可能に接続されたイベント運営支援システムであって、
サーバは、
インターネット上に生成された特定または不特定の者が閲覧可能な仮想イベント空間、および仮想イベント空間に生成されたカテゴリごとの複数の仮想イベント領域を有しており、
イベントの主催者が操作する主催者端末から入力されるイベントの告知・受付申込に関する受付情報を取得して、該受付情報に基づいてイベントの参加申し込み受け付けを行う受付用ウェブページを生成するとともに、主催者端末から入力されるイベントの技術・設備に関する技術情報を取得して、該技術情報に基づいてイベントの参加者が利用する参加者端末からアクセスする配信用ウェブページを生成し、かつ参加者端末から入力されるイベント参加に関する申込情報を取得して、該申込情報に基づいて参加者端末からイベントに参加するための参加用ウェブページを生成し、該参加用ウェブページに前記配信用ウェブページに遷移するための第一リンクを表示させるように機能するウェブページ生成部と、
前記配信用ウェブページに遷移するための第一リンクを、前記複数の仮想イベント領域のうち、前記受付情報に基づいて適切なカテゴリの仮想イベント領域に表示させる仮想イベント空間処理部と、
参加者端末によって選択された第一リンクの情報に基づく配信用ウェブページを介して、参加者端末に該当するイベントの動画データを配信するイベント配信部と、を含むシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、各種イベントの運営に必要な作業を支援するサーバおよびシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、職場だけでなく店舗、学校、宿泊施設、個人宅など各所においてインターネットの接続環境が向上していることから、セミナー、シンポジウム、会議、ゲーム大会など各種イベントを、インターネットを介して配信するオンラインイベントのサービスが増えている。オンラインイベントは、実在の会場において開催されるリアルイベントをライブ配信やオンデマンド配信したり、さらにはオンライン上の仮想イベント空間において開催されるバーチャルイベントをオンライン上で配信したりすることにより開催されている。
このような直接対面で行わないオンラインイベントは、遠隔地から参加可能であるとともに、感染症予防の観点からも、近年一層需要が高まっている。
【0003】
特許文献1には、このようなオンラインイベントにて行われるセミナーを支援する営業支援システムが開示されている。この営業支援システムによれば、見込客に対してオンラインセミナーを提供するサービスに、前記見込客がアクセスするためのアクセス手段を提供し、このオンラインセミナーの受講状況を取得して、この受講状況に応じて見込み客に対する営業活動を行うよう報知する。これにより、見込み客に対して好適なタイミングでアプローチして集客の向上を支援するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2021-11579
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このように、イベントの主催者が各種のイベントを運営するにあたってイベントの集客は大きな労力を要する。さらに、イベントを主催するには、種々の準備が必要であるとともに、イベントのカテゴリや内容に応じて必要な準備が異なり、時間や人手など多くの労力がかかってしまうという課題があった。
【0006】
本発明は上述の点に鑑みてなされたものであり、イベントの運営に慣れていないイベント主催者であっても、イベントのカテゴリや内容に応じて手軽にイベントを運営することができるとともに、集客の向上を図ることが可能なイベント運営支援サーバとシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
以下では、本発明の理解を容易にするために、本発明の実施形態を示す図面に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
【0008】
前記目的を達成するため、本発明に係るイベント運営支援サーバ(1)の特徴は、イベントの動画データを配信してイベントの運営を支援するイベント運営支援サーバ(1)であって、インターネット上に生成された特定または不特定の者が閲覧可能な仮想イベント空間(VS)、および該仮想イベント空間(VS)に生成されたカテゴリごとの複数の仮想イベント領域(VA)を有しており、イベントの主催者が操作する主催者端末(5)から入力されるイベントの告知・受付申込に関する受付情報を取得して、該受付情報に基づいてイベントの参加申し込み受け付けを行う受付用ウェブページを生成するとともに、主催者端末(5)から入力されるイベントの技術・設備に関する技術情報を取得して、該技術情報に基づいてイベントの参加者が利用する参加者端末(6)からアクセスする配信用ウェブページを生成し、かつ参加者端末(6)から入力されるイベント参加に関する申込情報を取得して、該申込情報に基づいて参加者端末(6)からイベントに参加するための参加用ウェブページを生成し、該参加用ウェブページに前記配信用ウェブページに遷移するための第一リンク(FL)を表示させるように機能するウェブページ生成部(1e)と、前記第一リンク(FL)を、前記複数の仮想イベント領域(VA)のうち前記受付情報に基づいて適切なカテゴリの仮想イベント領域(VA)に表示させる仮想イベント空間処理部(1f)と、参加者端末(6)によって選択された第一リンクの情報に基づく配信用ウェブページを介して、参加者端末(6)に該当するイベントの動画データを配信するイベント配信部(1i)と、を含む点である。
本発明に係るイベント運営支援システム(2)の特徴は、イベントの主催者が利用する主催者端末(5)と、イベントの参加者が利用する参加者端末(6)と、前述のイベント運営支援サーバ(1)と、を含み、これら主催者端末(5)、参加者端末(6)、およびイベント運営支援サーバ(1)が通信ネットワークを介して通信可能に接続された点である。
本発明に係るイベント運営支援サーバ(1)および該サーバ(1)を利用したイベント運営支援システム(2)によれば、イベントの運営にあたり、イベントの参加申し込みの受け付けおよび管理から、イベントの配信まで一括して行うことができるとともに、イベントの配信用ウェブページに遷移するための第一リンク(FL)を適切なカテゴリの仮想イベント領域(VA)に表示することにより、イベントの参加に興味がある者に対してイベントの告知の機会を増やすことができる。

【0009】
本発明において、前記仮想イベント空間処理部(1f)が、仮想イベント空間(VS)や仮想イベント領域(VA)に遷移するための第二リンク(SL)を、参加用ウェブページに表示させることができる。この結果、他のイベントの参加者が、参加者ウェブページの第二リンク(SL)を介して仮想イベント空間(VS)や仮想イベント領域(VA)を閲覧して他のイベントを確認し、さらに各仮想イベント領域(VA)から任意のイベントに直接参加することが可能となり、他のイベントへの集客の機会の向上を図ることができる。
【0010】
本発明において、イベント運営支援サーバ(1)が、主催者端末(5)から入力されるイベントの運営に関する運営情報に基づいて、イベントの運営に必要な運営資料を作成する資料作成部(1j)を含むことにより、主催者は入力した運営情報に基づくイベントの内容に応じた運営資料を取得することができ、該運営資料に基づいて、若しくは運営資料を参考にしてイベントの準備や進行を行うことができる。この結果、主催者のイベントの準備に係る労力を軽減することができ、さらに手軽にイベントを運営することができる。
【0011】
本発明において、イベント運営支援サーバ(1)が、前記イベントとして実在の会場において開催されるリアルイベントを含み、主催者端末(5)、参加者端末(6)、リアルイベントの会場において主催者が利用する会場用端末(7)間のデータ情報の送受信を行うデータ送受信部(1k)を含むことにより、参加者端末(6)、主催者端末(5)、会場用端末(7)間において一方向およびまたは双方向においてイベント運営支援サーバ(1)を介して資料、名刺などのデータ情報のやり取りを行うことができる。これにより、本発明に係るイベント運営支援サーバ(1)およびイベント運営支援システム(2)によって、データのやり取りを含めたイベントの運営に関する作業を一括して行うことができ、より手軽にイベントを運営することができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係るイベント運営支援サーバとシステムよれば、イベントの主催者は手軽にイベントを運営することができるとともに、集客の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明に係るイベント運営支援システムの一実施形態を示す構成図
図2図1のイベント運営支援システムが備えるイベント運営支援サーバの構成図
図3図1のイベント運営支援システムが備える主催者端末の構成図
図4図2のイベント運営支援サーバの機能の構成を示すブロック図
図5図1の実施形態において参加用ウェブページおよび該参加用ウェブページにログインするためのログインページの表示画面の一例を示す説明図
図6図1のイベント運営支援システムが備える複数のイベント領域のうちの1つの仮想イベント領域内を示す説明図
図7図1のイベント運営支援システムにおける仮想イベント空間、仮想イベント領域、参加用ウェブページ、配信用ウェブページの関係を示す説明図
図8図1のイベント運営支援システムが備える会場用端末の機能の構成を示すブロック図
図9図1のイベント運営支援システムが備える管理者端末の機能の構成を示すブロック図
図10図4のイベント運営支援サーバにおいてウェブページ生成部の処理を時系列に示す図
図11図4のイベント運営支援サーバにおいてウェブページ生成部の他の処理を時系列に示す図
図12図4のイベント運営支援サーバにおいて仮想イベント空間処理部の処理を示すフローチャート
図13図1のイベント運営支援システムにおいて仮想イベントへの参加手段を示す説明図
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図1から図13に基づいて、本発明に係るイベント運営支援サーバおよび該イベント運営支援サーバを含むイベント運営支援システムの一実施形態について説明する。
【0015】
まず、本実施形態に係るイベント運営支援システム(以下単に「支援システム」と略記する)2のハードウェア構成の一例と機能構成の一例を説明する。
【0016】
本実施形態に係る支援システム2は、インターネットなどの通信ネットワーク3およびコンピュータを利用して、イベントの運営に必要な作業を支援するシステムである。ここで「イベント」とは、例えば、セミナー、シンポジウム、会議、商談会、コンサート、発表会のような、一人または複数人が意見や技術を主張・交換・発表したりする催しのほか、例えばゲーム大会のような複数人で行う競技なども含まれる。
【0017】
図1に示すように、支援システム2は、イベント運営支援サーバ(以下単に「支援サーバ」と略記する)1と、イベントの主催者が利用する主催者端末5と、イベントの参加者が利用する参加者端末6とを含む。また、イベント会場において使用される会場用端末7と、支援システム2を管理する管理者が利用する管理者端末8とを含む。さらに、イベント会場において使用される映像・音声関連機器10を含む。本実施形態においてイベント会場とは、参加者が直接足を運んで参加することが可能なリアルイベント会場のほか、配信用に撮影を行うためのイベント会場も含む。
【0018】
支援サーバ1、主催者端末5、参加者端末6、会場用端末7、管理者端末8は、インターネットなどの通信ネットワーク3を介して通信可能とされており、支援サーバ1および各端末5、6、7、8との間で各種データ情報の送受信を行うようになっている。また会場用端末7と映像・音声関連機器10との間においても、通信ネットワーク3を介して映像データや音声データなどのデータ情報の送受信を行うようになっている。
【0019】
支援サーバ1は、オンラインイベントの運営を支援するために必要な各種機能を有するサーバ装置である。支援サーバ1は、イベントの主催者が希望するイベントの情報に基づいて、該イベントの運営に必要な情報を提供するとともに、イベントの参加者からの参加申し込み受け付けから参加者にオンラインイベントを配信するなどの処理を行うように構成されている。
【0020】
図2に示すように、支援サーバ1は、主に制御部1a、記憶部1b、および通信部1cを備えている。
制御部1aは、CPU(Central Processing Unit)1aa、メモリ1abを備えている。記憶部1bは、ハードディスクや不揮発性メモリなどの記憶装置によって構成されている。通信部1cは、外部装置と通信するための、USBなどの周辺機器インターフェースや、有線や無線LANのネットワークインターフェースなどの通信インターフェースである。記憶部1bは、支援サーバ1の動作に必要な各種プログラムや処理結果の情報を記憶するように構成されている。そして、制御部1aは、記憶部1bに記憶されているプログラムをCPU1aaがメモリ1abにロードして実行することにより、支援サーバ1の各機能を実現するよう構成されている。通信部1cは、主催者端末5や参加者端末6などの外部装置との間において、種々のデータ情報を送受信するよう構成されている。
【0021】
なお、図2に示す構成は一例であり、一般的なサーバ装置が備える種々の構成を備えることが可能である。また支援サーバ1は、単一のサーバ装置によって構成されていてもよいし、あるいは、ネットワーク上において通信接続される複数のサーバ装置によって構成されていてもよい。
【0022】
主催者端末5は、イベントの主催者が開催を希望するイベントに関する情報を支援サーバ1に提供するとともに、支援サーバ1からイベントの運営に必要な情報を取得するなどの処理のために主催者によって操作されるコンピュータ装置である。主催者端末5について、図1に示すノート型のコンピュータや携帯端末のような構成は一例であり、インターネットを介して支援サーバ1や他の外部装置との間でデータの送受信を可能なコンピュータ装置であれば、前述のほかパーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォンなど、どのようなコンピュータ装置によって実現してもよい。
【0023】
図3に示すように、主催者端末5は、主に制御部5a、記憶部5b、通信部5cのほか、入力装置5daからのデータ情報の入力を処理する入力部5d、および出力装置5eaに対して表示に関するデータ情報の出力を処理する出力部5eを備えている。制御部5a、記憶部5b、通信部5cについては、支援サーバ1の構成と同様の構成でよい。
入力部5dは、キーボード、タッチパネル、マウス、マイクロフォンなどの入力装置5daからデータ情報を入力し、そのデータ情報を制御部5aに出力するように構成されており、制御部5aは、入力部5dからのデータ情報に基づいて、通信部5cを介して支援サーバ1にデータ情報を送信するように構成されている。出力部5eは、制御部5aからデータ情報を入力し、そのデータ情報に基づいて液晶表示装置、スピーカーなどの出力装置5eaに出力するように構成されている。
【0024】
参加者端末6は、イベントの参加を希望する参加者が、支援サーバ1によりオンライン上に掲載される情報に基づいてイベントの参加申し込みに必要な情報を支援サーバ1に提供するとともに、支援サーバ1からイベント参加に必要な情報を入手するなどの処理を行うために参加者によって操作されるコンピュータ装置である。参加者端末6についても、図1に示す構成は一例であり、主催者端末5と同様、インターネットを介して支援サーバ1や他の外部装置との間でデータの送受信が可能なコンピュータ装置であれば、構成は限定されるものではない。参加者端末6のハードウェアの構成についても、主催者端末5のハードウェア構成と同様である。
【0025】
会場用端末7は、イベントが開催される会場において、支援サーバ1からイベントの運営に関するデータ情報を入手して、参加者の管理、イベントの進行、イベントの配信などの処理を行うために主催者によって操作されるコンピュータ装置である。会場用端末7の構成は、主催者端末5や参加者端末6と同様であり、主催者端末5と別の端末を用いてもよいし、主催者端末5が会場用端末7を兼ねていてもよい。
【0026】
管理者端末8は、主催者からの問い合わせへの回答、支援サーバ1の管理などの処理を行うために支援サーバ1の管理者に操作されるコンピュータ装置である。管理者端末8の構成も図1に示す構成は一例であって、主催者端末5や参加者端末6の構成と同様である。
【0027】
映像・音声関連機器10は、イベント会場において、イベントの映像を撮影したり、音声を録音したりするために用いられる機器である。映像・音声関連機器10としては、撮影カメラ、映像スイッチャー、映像・音声出力用コンピュータ装置などが挙げられる。
【0028】
次に、支援システム2における各装置1、5、6、7、8の機能構成の一例を説明する。
図4および後述する各図に示すブロック図において記載された様々な処理を行う各機能部は、各装置1、5、6、7、8における制御部1a、5aのCPU1aaが、記憶部1b、5bなどに記憶されたプログラムをメモリ1abに展開することにより実現されるようになっている(主催者端末5のCPU、メモリ、および参加者端末6、会場用端末7、管理者端末8の各機能部は不図示)。
【0029】
図4に示すように、支援サーバ1は、インターネット上にイベントの運営に関するウェブページを生成するウェブページ生成部1eと、インターネット上に仮想イベント空間VS(図1参照。以下同じ)を生成し、該仮想イベント空間VSにカテゴリごとの複数の仮想イベント領域VAを生成する仮想イベント空間処理部1fと、参加者の申込情報を記憶部1bに格納する申込情報処理部1gと、イベントの参加に関するデータ情報を参加者端末6に送信する通知部1hと、参加者端末6にオンラインイベントを配信するイベント配信部1iと、を備えている。
支援サーバ1は、さらに、イベントの運営に必要な資料を作成する資料作成部1jと、 参加者端末6、主催者端末5、会場用端末7間のデータ情報の送受信を行うデータ送受信部1kと、イベント参加者から取得したアンケートの回答を分析し、分析結果を主催者端末5に送信するアンケート処理部1mと、を含む。
【0030】
支援サーバ1は、インターネット上に生成され特定または不特定の者が閲覧可能な仮想イベント空間VSを有しており、仮想イベント空間VSには、カテゴリごとの複数の仮想イベント領域VA(図1参照。以下同じ)が生成されている。本実施形態において仮想イベント空間VSの各仮想イベント領域VAの表示(「セミナーエリア」「シンポジウムエリア」など)は、それぞれの仮想イベント領域VAに遷移するためのリンクとなっている。仮想イベント領域VAの一例としては、図1に示すセミナーエリア、シンポジウムエリア、会議エリア、商談会エリアのほか、展示会エリア、スポーツ大会エリア、ゲーム大会エリア、コンサートエリアなど種々のイベントエリアが挙げられる。
【0031】
ウェブページ生成部1eは、主催者端末5からイベントの告知、参加の申し込み受付に必要な受付情報を取得すると、受付情報を記憶部1bに格納するとともに、この受付情報に基づいてイベントの告知・参加申し込みの受け付けを行うための受付用ウェブページを生成するように機能する。受付用ウェブページを生成するために主催者端末5から取得する受付情報としては、例えば、セミナー、シンポジウムなどのイベントのカテゴリ、イベント名、イベントの開催日時、料金、イベントの定員、催事名、実施日、実施時間、想定参加人数、オープン開催またはクローズド開催、会場名、会場のインターネット環境、イベント内容(カテゴリ)、受付用ウェブページ(告知用ウェブページ)公開日時、告知ページ用イベント概要、告知ページ用イベント案内、主催者名称、参加者申込み開始日時、問い合わせメールアドレス、問い合わせ電話番号、仮想イベント会場となる配信用ウェブページを生成するか否かのほか、イベントの告知・参加などに関する情報を仮想イベント領域VAに表示させるか否かなどが挙げられる。ウェブページ生成部1eは、生成した受付用ウェブページを、受付情報として取得した公開日時に基づいてインターネット上に掲載する。この受付用ウェブページは、だれでも閲覧可能に公開してもよいし、特定の者だけが閲覧可能となるように公開してもよい。なお、本実施形態においては、イベントの告知と参加申し込みの受け付けを行うウェブページを一度にまとめて1つに生成するように説明しているが、告知用ウェブページと申込用ウェブページとを別々にウェブページを生成してもよいし、まず告知用のウェブページを生成した後、該ウェブページに申込用の情報を追加して受付用ウェブページを生成するなど、種々の生成方法が考えられる。
【0032】
ウェブページ生成部1eは、主催者端末5から専門技術情報を取得すると、この専門技術情報を記憶部1bに格納するとともに、専門技術情報に基づいて、仮想イベント会場となる参加者端末6からアクセスするための配信用ウェブページを生成するように機能する。配信用ウェブページを生成するために主催者端末5から取得する技術情報としては、例えば、デザイン、音響、映像、イベント名(申込み時の値を引継ぎ)、配信用ウェブページ公開日時などが挙げられる。配信用ウェブページのインターネット上への掲載、公開については、受付用ウェブページと同様である。なお、前記受付情報として例示した項目のうち受付用ウェブページを生成する際に必要がない項目に関しては、技術情報として取得するようにしてもよい。
【0033】
さらに支援サーバ1は、受付用ウェブページ(申込用ウェブページ)を介して参加者端末6からイベント参加の申し込みに関するデータ情報(申込情報)を取得すると、ウェブページ生成部1eによって、参加者端末6からイベントに参加するための参加用ウェブページを生成する。参加者がイベントに参加するために入力する申込情報としては、例えば、参加者によって設定される参加ID、パスワードのほか、参加者の氏名、ハンドルネーム、年齢、住所、メールアドレス、電話番号、学生や会社などの所属、業種、役職などが挙げられる。本実施形態において、参加用ウェブページは、各参加者専用のページであって後述する資料ダウンロード、名刺交換、アンケート提出などの機能を使用するなど、参加者端末6によって利用される各種機能の設定を行うことが可能なマイページとして機能する。
そして、ウェブページ生成部1eは、配信用ウェブページに遷移するための第一リンクFLを参加用ウェブページに表示させるよう機能する。本実施形態においては、図5に示すような参加用ウェブページの各イベントの表示が、配信用ウェブページに遷移するための第一リンクとなっている。ここで、第一リンクには、直接配信用ウェブページに遷移するほか、図5に示すような参加用ウェブページへのログインページなどのウェブページを介して間接的に配信用ウェブページに遷移するためのリンクも含まれる。
【0034】
続いて、支援サーバ1は、ウェブページ生成部1eによって、配信用ウェブページが生成されるとともに、主催者端末5からイベントに関する告知、受付、参加などに関する情報を仮想イベント領域VAに表示させる旨の要求を取得すると、支援サーバ1の仮想イベント空間処理部1fが、配信用ウェブページに遷移するための第一リンクFLを、仮想イベント空間VS内の複数の仮想イベント領域VAのうち前記受付情報に基づいて適切なカテゴリの仮想イベント領域VAに表示させるように機能する(図6参照)。すなわち、本実施形態において、例えば、支援サーバ1は、受付情報においてカテゴリが「セミナー」という情報を取得している場合、複数の仮想イベント領域VA「セミナーエリア」「シンポジウムエリア」「会議エリア」「商談会エリア」のうち適切なカテゴリの仮想イベント領域VA「セミナーエリア」に第一リンクFLを表示させる。図6においては、各イベントの「参加」の表示が、配信用ウェブページに遷移するための第一リンクFLとなっている。
また仮想イベント空間処理部1fは、図5に示すように、参加用ウェブページに、仮想イベント空間VSや仮想イベント領域VAに遷移するための第二リンクSLを表示させるように機能する。図5においては、「他のイベントをチェック」の表示が、仮想イベント空間VSに遷移するための第二リンクSL、「他のセミナーをチェック」の表示が、仮想イベント領域VAに遷移するための第二リンクSLとなっている。
【0035】
仮想イベント空間VSや仮想イベント領域VAは特定または不特定の者が閲覧可能とされており、これにより、図7に示すように、仮想イベント空間VSや仮想イベント領域VAを閲覧した者が、第一リンクFLをタップやクリックなどにより選択すると、任意の配信用ウェブページに遷移するようになっている。
ここで、本実施形態においては、参加申込時に設定した参加ID、パスワードを用いて参加用ウェブページにログインしている状態で、参加者端末6から仮想イベントエリアVAに表示された第一リンクFLが選択された場合、直接配信用ウェブページに遷移するようになっており、参加者は希望するイベントに直接参加することが可能とされている。
【0036】
一方、参加用ウェブページにログインしていない状態で仮想イベント空間VS、仮想イベントエリアVAを閲覧している者の参加者端末6から仮想イベントエリアVAに表示された第一リンクFLが選択された場合、図5に示すような参加用ウェブページ(マイページ)にログインするためのログインページに遷移するようになっている。ここで、該閲覧者が既に他のイベントへの参加申し込みにより参加IDとパスワードを取得している場合には、ログインページにおいて参加者端末6を介して参加IDおよびパスワードを送信することにより、配信用ウェブページに遷移して希望するイベントに参加することが可能とされている。
このように、前述の仮想イベント空間VSや仮想イベント領域VAの閲覧者が、当該配信用ウェブページにおいて参加申し込み時に設定した参加ID、パスワードなどの情報を参加者端末6から入力することにより、任意のイベント会場にログインすることができる。これにより、参加者は参加者端末6を介して任意のイベントに直接参加することが可能となり、イベントへの集客の機会の向上を図ることができる。また、他のイベントの参加者が、参加者ウェブページの第二リンクSLを介して仮想イベント空間VSや仮想イベント領域VAを閲覧して他のイベントを確認し、さらに各仮想イベント領域VAから任意のイベントに直接参加することが可能となり、他のイベントへの集客の機会の向上を図ることができる。
【0037】
また、参加用ウェブページにログインしていない状態で仮想イベント空間VS、仮想イベントエリアVAを閲覧している者の参加者端末6から、仮想イベントエリアVAに表示された第一リンクFLが選択された場合であって、該閲覧者が未だ参加ID、パスワードを取得していない場合には、ログインページから希望するイベントへの参加を申し込むための受付用ウェブページに遷移するようになっている、そして、該閲覧者は受付用ウェブページからイベント参加の申し込みをすることが可能とされている。これにより、単に受付用ウェブページからだけでなく、仮想イベント空間VS、仮想イベント領域VAを介してイベントへの参加申し込みをすることができ、イベントへの集客の機会の向上を図ることができる。
なお、仮想イベント空間処理部1fは、受付用ウェブページや仮想イベント空間VSを運営するためのウェブサイトのホームページなどに第二リンクSLを表示させるように機能してもよい。
【0038】
さらに支援サーバ1は、受付用ウェブページ(申込用ウェブページ)を介して参加者端末6からイベント参加の申し込みに関するデータ情報(申込情報)を取得すると、申込情報処理部1gが、該申込情報を記憶部1bに格納するように機能する。
【0039】
通知部1hは、記憶部1bに格納された申込情報に基づいて、申し込みがあった参加者の参加者端末6にイベントの参加に関する通知情報を送信するように機能する。通知部1hは、申し込みがあった参加者の参加者端末6に、設定されたメールアドレスや電話番号などによってメールやSMSなどの既知の様々な通信手段を用いて参加用ウェブページ(マイページ)にアクセスするためのアクセス情報(図5に示すような参加用ウェブページにログインするためのログインページにアクセスするためのURLやリンクなど)を通知するようになっている。通知情報のさらに一例として、イベント開催期日が近づいたことを知らせるための通知等を含めてもよく、さらに通知の可否は参加者用ウェブページ(マイページ)等において参加者が選択することができるようにすることが好ましい。また、通知部1hの通知手段としては、メールやSMSなどの通信手段を用いてもよいし、参加用ウェブページの生成後であれば、各参加者の参加用ウェブページに通知を表示させるようにしてもよい。
【0040】
イベント配信部1iは、イベントの映像、音声、画像などからなる動画データを参加者端末6に配信するように機能する。イベント配信部1iが配信する動画データとしては、実在の会場において開催され参加者も実在の会場で参加するリアルイベントの動画データ、参加者はリモートでのみ参加可能なバーチャルイベントの動画データが挙げられる。動画データは、登壇者の映像、資料映像・画像、登壇者の音声などのいずれかにより構成され、若しくは複数を合わせて構成されていてもよい。イベント配信部1iの配信方法は、ライブ配信であっても、オンデマンド配信であってもよい。
【0041】
資料作成部1jは、主催者端末5からイベントの運営に必要な運営情報を取得し、この運営情報に基づいてイベントの運営に必要な運営資料を作成するように機能する。資料作成部1jが作成する運営資料の一例としては、計画書、運営マニュアル、台本などが挙げられる。
【0042】
計画書を作成するための運営情報としては、例えば、「いつ」「どこで」「誰が」「何を」「どうする」ということなどに関する情報、詳しくは、イベントの開始日、開始時間(開会時間)、開演時間、終了日、終了時間(閉会時間)、会場名、会場住所、会場借用開始時間、会場借用終了時間、対象人数(参加者想定人数)、当日のスケジュール(受付開始時間)、出演者人数、エントリー方法(事前申込など)、主催者、対象来場者、必要スタッフ、イベントタイトル、イベントの概要、受付や誘導などのポジション箇所、アンケートの有無などの基本情報が挙げられる。運営マニュアルを作成するための運営情報としては、例えば、計画書作成の際に取得する基本情報に加え、イベントのプログラム、会場の図面、会場の導線図、案内マップ、出演者などの写真画像などのマニュアル用追加情報が挙げられる。台本を作成するための運営情報としては、計画書作成の際に取得する基本情報に加え、イベントのプログラム、タイムテーブルのほか、シンポジウム、セミナーなどのカテゴリや、カジュアルまたはフォーマル、企業向けまたは個人向け、などのシーンの選択などの台本用追加情報が挙げられる。
【0043】
そして、資料作成部1jは、作成した運営資料のデータ情報を主催者のみが閲覧かつダウンロード可能な状態でインターネット上にアップロードしたり、主催者端末5に送信したりするように機能する。
【0044】
データ送受信部1kは、主催者端末5、参加者端末6、会場用端末7間のデータ情報の送受信を行うように機能する。各端末間において交換されるデータ情報の一例としては、主催者端末5または会場用端末7と参加者端末6とにおいて双方間で行われる名刺データ情報、質疑応答データ情報、メッセージデータ情報や、主催者端末5または会場用端末7から参加者端末6の一方向において行われるイベント資料データ情報、プロフィール情報、出展商品情報、商品カタログデータ情報、チラシデータ情報、ポスターデータ情報などが挙げられる。このように、データ送受信部1kでは、各端末間の双方向でのデータ情報の送受信のほか、一の端末から他の端末への一方向へのデータ情報の送受信も可能となっている。さらに、データ送受信部1kは、図示しないイベントの出演者が利用する出演者端末や、イベントに出展する出展者端末と、主催者端末5、参加者端末6、会場用端末7間において、双方向または一方向のデータ情報の送受信を行うように機能してもよい。
【0045】
アンケート処理部1mは、主催者端末5からアンケートの項目情報を取得して、アンケートを作成するように機能する。主催者が主催者端末5を用いてアンケートの項目情報を作成する手段としては、イベント運営支援サーバの記憶部1bに記憶されている基本フォーマットのアンケートの項目情報を選択することにより作成してもよいし、主催者が主催者端末5を用いて自由に作成するようにしてもよい。このように主催者端末5によって作成したアンケートの項目情報を参加者端末6に送信し、参加者端末6からアンケートの回答を取得すると、取得したアンケートの回答を分析して、分析結果のデータ情報を主催者端末5に送信するように機能する。
【0046】
会場用端末7は、図8に示すように、イベント会場において映像・音声関連機器10によって撮影、録音した動画データを取得し、支援サーバ1に送信する動画データ送信部7a、イベントの進行を管理する進行管理部7b、支援サーバ1からイベントの参加者に関するデータ情報を取得し、リアルイベントにおいて来場した参加者を確認する参加者管理部7c、参加者受付チェック、アンケートの回答内容、参加者マイページ利用状況を登録する情報登録部7dを含む。
【0047】
管理者端末8は、図9に示すように、イベントの受付用ウェブページと配信用ウェブページの管理画面を設定するイベント管理部8a、参加者の利用状況を管理するコミュニケーション管理部8b、受付用ウェブページや、参加用ウェブページ、主催者管理ページなどのオプション機能を管理するコンテンツ制御部8c、イベント運営支援サーバ1を管理するサーバ管理部8dを含む。ここで、主催者管理ページとは、各イベントの主催者毎に生成される専用のウェブページであり、支援サーバ1が主催者端末5からイベントの受付情報を取得したときに、ウェブページ生成部1eが、主催者管理ページを生成するようになっている。主催者管理ページには、主催者端末5からログインIDとパスワードを入力することにより、ログインできるようになっている。
【0048】
さらに支援サーバ1は、参加者端末6の仮想イベント空間VSや仮想イベント領域VAでのイベントの閲覧状況を追跡し、参加者がどのようなイベントに興味を有しているかを推測して、推測結果に基づき参加者が興味のあると思われるイベント情報を該参加者の参加用ウェブページなどに表示させるように機能してもよい。さらにまた支援サーバ1は、仮想イベント空間VSや仮想イベント領域VAにおいて、参加者端末6から入力された検索キーワードに対応するイベントを抽出して、抽出結果に基づき入力された検索キーワードに対応するイベント情報を表示させるように機能してもよい。これにより、他のイベントへの参加促進を図ることが可能となる。
【0049】
次に、本実施形態に係る支援システム2の動作について説明する。
【0050】
(ウェブページの生成に関する処理)
まず、支援サーバ1は、主催者端末5から支援サーバ1へのログイン情報を取得すると、主催者管理ページの表示情報を主催者端末5に送信する。主催者は出力装置5eaにおける主催者管理ページの表示に基づいて受付用ウェブページを作成することを選択できるようになっている。
【0051】
まず、受付用ウェブページ、配信用ウェブページの生成について説明する。図10に示すように、支援サーバ1が、主催者端末5から受付用ウェブページ作成のためフォーマットの表示要求を取得すると(ST1)、支援サーバ1のウェブページ生成部1eは、受付用ウェブページの生成に関するイベントのカテゴリ、イベント名、イベントの開催日時、料金、イベントの定員、仮想イベント空間VSへの掲載を希望するなどの受付情報を入力するためのフォーマット情報を送信する(ST2)。
主催者は、主催者端末5の出力装置5eaに表示されたフォーマットに基づき、入力装置5daによって受付情報を入力し、主催者端末5が受付情報を送信する(ST3)。支援サーバ1は主催者端末5から受付情報を取得すると、該受付情報を記憶部1bに格納する(ST4)。またウェブページ生成部1eは、取得した受付情報に基づいて受付用ウェブページを生成し、インターネット上に掲載する(ST5)。この受付用ウェブページには、受付情報に基づいたイベントの告知およびイベントへの参加申し込みに関する情報が掲載される。
【0052】
また、支援サーバ1は、受付情報において仮想イベント会場となる配信用ウェブページを作る旨の要求があるか否か確認し(ST6)、該要求がある場合には、支援サーバ1のウェブページ生成部1eは、配信用ウェブページの生成に関するデザイン、イベントの音響や映像などの技術情報を入力するためのフォーマット情報を送信する(ST7)。
また、主催者が仮想イベント会場(配信用ウェブページ)を作るか否かの選択は、受付情報を入力する際に選択することができるだけでなく、主催者管理ページにおいて選択できるようにすることが考えられる。
主催者は、主催者端末5の出力装置5eaに表示されたフォーマットに基づいて技術情報を入力できるようになっており(ST8)、支援サーバ1は主催者端末5から技術情報を取得すると、技術情報を記憶部1bに格納する(ST9)。そしてウェブページ生成部1eは、取得した技術情報に基づいて仮想イベント会場となる配信用ウェブページを生成し、インターネット上に掲載する(ST10)。
【0053】
次に、参加用ウェブページの生成について説明する。図11に示すように、支援サーバ1が参加者端末6から受付用ウェブページの表示(「イベントに申し込む」などの表示)を介してイベント申し込みを希望する旨を送信すると(ST11)、ウェブページ生成部1eは、参加者端末6に申込情報を入力するためのフォーマット情報を送信する(S12)。フォーマット情報に含まれる申込情報の内容は主催者が主催者管理ページにおいて選択することができ、基本的に設定されている申込情報として氏名、年齢、住所、所属、役職、電話番号、業種、メールアドレス、パスワードなどが挙げられる。
参加者は参加者端末6の出力装置に表示された申し込み用のフォーマットに基づいて申込情報を入力し、参加者端末6が申込情報を送信する(ST13)。支援サーバ1は参加者端末6から申込情報を取得すると、該申込情報を記憶部1bに格納する(ST14)。また、ウェブページ生成部1eは、取得した申込情報に基づいて参加用ウェブページ(マイページ)を生成し(ST15)、通知部1hは、参加者端末6に、参加用ウェブページ(マイページ)へのアクセス情報(参加ID、パスワード)を通知する(ST16)。これにより、参加者は、アクセス情報に基づいて、図5に示すログインページを介して参加用ウェブページにアクセスすることができる。
通知部1hは、イベントの開催日が近づいたときには、参加者端末6に参加に関するデータ情報として、参加用ウェブページ、メール、SNSなどを介して参加者端末6にリマインダー情報を送信するようにしてもよい。
【0054】
(仮想イベント空間VSに関する処理)
図11に示す参加用ウェブページが生成されると(ST15)、図12に示すように、仮想イベント空間処理部1fは、参加用ウェブページに、図5に示すような配信用ウェブページに遷移するための第一リンクFLを表示させる(ST21)。
また仮想イベント空間処理部1fは、参加用ウェブページに、図5に示すような仮想イベント空間VSや仮想イベント領域VAに遷移するための第二リンクSLを表示させる(ST22)。
【0055】
また主催者は、配信用ウェブページに遷移するための第一リンクFLを仮想イベント領域VAに表示するか否かを選択できるようになっており、支援サーバ1は、主催者端末5から第一リンクFLを表示するための表示要求があることを確認すると(ST23においてYES)、仮想イベント空間処理部1fは、第一リンクFLを前記受付情報に基づいて適切なカテゴリの仮想イベント領域VAに表示させる(ST24)。なお、主催者は、第一リンクFLを仮想イベント領域VAに表示させないことを選択することもできる(ST23においてNo)。しかし、イベントについてより多くの者に閲覧してもらうためには、第一リンクFLを表示することが好ましい。主催者が前記第一リンクFLを仮想イベント領域VAに表示するか否かの選択は、受付情報や技術情報のフォーマットにおいて入力することができるようにしてもよいし、受付用ウェブページや配信用ウェブページの生成後、主催者管理ページから選択することができるようにしてもよい。
また、仮想イベント空間処理部1fは、仮想イベント空間VSや仮想イベント領域VAに遷移するための第二リンクSLを、受付用ウェブページに表示させたり、仮想イベント空間VSの運営のためのウェブサイトのホームページに表示させたりしてもよい。なお、参加用ウェブページや受付用ウェブページに第二リンクSLを表示させなくてもよいが、仮想イベント空間VSや仮想イベント領域VAをより多くの者に閲覧してもらうためには、第二リンクSLを表示することが好ましい。
【0056】
(運営資料作成)
主催者は主催者管理ページの表示に基づいてイベント運営のための資料を自動作成することを選択できるようになっており、支援サーバ1は、主催者端末5から資料作成のためのフォーマットの表示要求情報を取得すると、支援サーバ1の資料作成部1jは、計画書、運営マニュアル、台本など作成する資料の種類を選択するためのフォーマット情報を送信する。
【0057】
主催者は、出力装置5eaに表示されたフォーマットに基づいていずれの資料を作成するか選択できるようになっている。ここで、例えば、支援サーバ1は主催者端末5から計画書作成の選択情報を取得すると、いつ(開催開始日時と終了日時)、どこで(会場、部屋名など)、誰が(主催者、対象来場者、必要スタッフなど)、何を(イベントの概要)、どうする(受付や誘導などのポジション箇所、アンケートの有無など)の基本情報を入力するためのフォーマット情報を送信する。主催者は、フォーマットに基づいて基本情報を入力できるようになっている。支援サーバ1は、主催者端末5から基本情報を取得すると、資料作成部1jは、入力された基本情報に基づいて計画書を作成し、作成した計画書データを、主催者管理ページにおいて表示および・またはダウンロード可能に掲載する。
【0058】
続いて、支援サーバ1は主催者端末5から運営マニュアル作成の選択情報を取得すると、基本情報に加えて、イベントのプログラム、会場の図面、会場の導線図、案内マップ、出演者などの写真画像などのマニュアル用追加情報を入力するためのフォーマット情報を送信する。主催者は、出力装置5eaに表示されたフォーマットに基づいて基本情報、およびマニュアル用追加情報を入力できるようになっている。支援サーバ1は、主催者端末5から基本情報およびマニュアル用追加情報を取得すると、資料作成部1jは、入力された基本情報およびマニュアル用追加情報に基づいて運営マニュアルを作成し、作成した運営マニュアルデータを、主催者管理ページにおいて表示および・またはダウンロード可能に掲載する。
【0059】
さらに、支援サーバ1は主催者端末5から台本作成の選択情報を取得すると、基本情報に加えてイベントのプログラム、タイムテーブルのほか、シンポジウム、セミナーなどのカテゴリや、カジュアルまたはフォーマル、企業向けまたは個人向け、などのシーンの選択などの台本用追加情報を入力するためのフォーマット情報を送信する。主催者は、出力装置5eaに表示されたフォーマットに基づいて基本情報、および台本用追加情報を入力できるようになっている。支援サーバ1は、主催者端末5から基本情報およびマニュアル用追加情報を取得すると、資料作成部1jは、入力された基本情報および台本用追加情報に基づいて台本を作成し、作成した台本を、主催者管理ページにおいて表示および・またはダウンロード可能に掲載する。
【0060】
また運営マニュアル作成の処理において、資料作成部1jは、計画書作成の際に入力した基本情報を記憶装置に格納し、運営マニュアル、台本の作成の際に、既に基本情報が格納されている場合には、記憶装置から基本情報を取得して、主催者端末5からの基本情報の入力を省略することができるようにしてもよい。
【0061】
また、資料作成部1jは、計画書、運営マニュアル、台本などの運営資料に関するデータを主催者管理ページにおいて閲覧およびまたはダウンロード可能に掲載するとともに、主催者端末5に送信するようにしてもよい。さらに運営資料に関するデータを主催者管理ページに掲載せずに、主催者端末5に送信するだけでもよく、運営資料に関するデータの主催者への提供方法は本実施形態に限定されるものではない。
【0062】
(イベント参加)
参加者がイベントに参加するための手段はいくつかの手段が考えられる。
第1の手段は、受付用ウェブページから申し込みを行ったイベントについて、イベント申込時の参加IDとパスワードを用いて参加用ウェブページにアクセスし、参加用ウェブページから直接配信用ウェブページにアクセスすることにより、イベントに参加する手段である(図13に示す第1手段)。
詳しくは、参加者は参加者端末6の入力装置(図示せず)を用いて、参加用ウェブページへのログインページにおいてイベントへの参加申し込み時に取得した参加IDおよびパスワードを入力して、参加用ウェブページにログインする。続いて、参加者が、参加用ウェブページに表示されている配信用ウェブページに遷移するための第一リンクFLを選択すると、支援サーバ1は、参加者端末6からログイン状態の情報および第一リンクFLの情報を取得し、イベント配信部1iは、選択された第一リンクFLの情報に基づいて該当するイベントの配信用ウェブページを介し、イベントの動画データを参加者端末6に配信する。これにより、参加者は参加申し込みをしたイベントに参加することができる。
【0063】
他の手段は、参加用ウェブページに表示された第二リンクSLを介して仮想イベント領域VA(図5参照)にアクセスした後、仮想イベント領域VAから第一リンクFLを介して配信用ウェブページにアクセスし、任意のイベントに参加する手段である(図13に示す第2手段)。
詳しくは、参加者は図13の第1手段と同様に参加用ウェブページに参加IDおよびパスワードを用いてログインした後、参加用ウェブページに表示されている仮想イベント空間VSや仮想イベント領域VAに遷移するための第二リンクSLを選択すると、仮想イベント空間VSや仮想イベント領域VAを閲覧することができる。そして、参加者が仮想イベント領域VAにおいて表示されている参加を希望するイベントの第一リンクFLを選択すると、支援サーバ1は、参加者端末6からログイン状態の情報および第一リンクFLを取得し、ログインされていると判断して、イベント配信部1iが、選択された第一リンクFLの情報に基づいて該当するイベントの配信フェブページを介して、イベントの動画データを参加者端末6に配信する。これにより、参加者は、仮想イベント空間VSや仮想イベント領域VAに表示されているイベントについて、任意に選択し、希望するイベントに容易に参加することができる。
【0064】
さらに他の手段は、 参加用ウェブページにログインしていない状態で仮想イベント空間VSや仮想イベント領域VAを閲覧している者が、仮想イベント領域VAから第一リンクFLを介して配信用ウェブページにアクセスし、任意のイベントに参加する手段である(図13に示す第3、第4手段)。
詳しくは、まず参加用ウェブページにログインしていない状態で仮想イベント空間VS、仮想イベントエリアVAを閲覧している者が、仮想イベントエリアVAに表示された第一リンクFLを選択した場合、支援サーバ1は、参加者端末6のログイン状態の情報および第一リンクFLの情報を取得し、ログイン状態でないと判断して、図5に示すような参加用ウェブページ(マイページ)にログインするためのログインページの情報を参加者端末6に送信する。該閲覧者が既に他のイベントへの参加申し込みにより参加IDとパスワードを取得している場合に(図13に示す第3手段)、参加者端末6からログインページにおいて以前取得した参加IDおよびパスワードを入力すると、支援サーバ1は、参加IDおよびパスワードを取得して参加者端末6がログイン状態になったと判断し、イベント配信部1iが、選択された第一リンクFLの情報に基づいて該当するイベントの配信用ウェブページを介して、イベントの動画データを参加者端末6に配信する。これにより、参加者は、仮想イベント空間VSや仮想イベント領域VAに表示されているイベントについて、任意に選択し、希望するイベントに容易に参加することができる。
【0065】
一方、該閲覧者が参加IDとパスワードを有していない場合に(図13に示す第4手段)、閲覧者が図5に示すログインページから受付用ウェブページに遷移するためのリンク(図5においては「未登録の方はこちら」)を選択すると、希望するイベントの受付用ウェブページに遷移し、参加を希望するイベントに参加申し込みをすることができる。そして、参加者が、図11に示すステップによって参加用ウェブページのアクセス情報を取得した後、前述の第1手段と同様に参加用ウェブページにログインして参加用ウェブページに表示されている配信用ウェブページに遷移するための第一リンクFLを選択すると、支援サーバ1は、第一リンクFLの情報を取得し、イベント配信部1iは、選択された第一リンクFLの情報に基づいて該当するイベントの配信用ウェブページを介し、イベントの動画データを参加者端末6に配信する。これにより、参加者は、仮想イベント空間VSや仮想イベント領域VAに表示されているイベントについて、任意に選択し、容易に参加申し込みを行ってイベントに参加することができる。
これにより、単に受付用ウェブページからの申し込みだけでなく、仮想イベント空間VS、仮想イベント領域VAを介してイベントへの参加申し込みをすることができ、イベントへの集客の機会の向上を図ることができる。
【0066】
また、仮想イベント空間VSや各仮想イベント領域VAにアクセスする方法としては、受付用ウェブページや、仮想イベント空間VSの運営のためのウェブサイトのホームページなどに第二リンクSLを表示し、該第二リンクSLから仮想イベント空間VSや仮想イベント領域VAにアクセスするようにしてもよい。
【0067】
(データ交換)
まず、主催者端末5または会場用端末7と参加者端末6とにおいて双方間で行われる双方向データ交換について、名刺データ情報の交換を例として説明する。
名刺データ情報の交換については、例えばイベントの参加IDを取得した参加者が、参加者端末6を用いてマイページの「バーチャル名刺交換を希望する」を指定すると、他の「名刺交換を希望する」ことを指定した参加者の参加者端末6との間において、名刺データ情報をそれぞれ交換することができる。名刺データ情報の交換については、そのほか既知の種々の方法を用いることができる。
【0068】
続いて、主催者端末5または会場用端末7から参加者端末6の一方向において行われる一方向データ交換について、イベント資料データ情報の交換を例として説明する。
イベント資料データ情報の交換方法については、例えば主催者が、主催者端末5によってイベントの受付用ウェブページや参加申し込みがあった参加者の参加用ウェブページにイベント資料データのダウンロード用URLを設定し、参加者は、参加者端末6によって該受付用ウェブページや参加用ページにアクセスしてイベント資料データのダウンロード用URLを選択することにより、イベント資料データを受け取ることができる。イベント資料データの送受信については、そのほか既知の種々の方法を用いることができる。
【0069】
(アンケート処理)
主催者は、主催者管理ページの表示に基づいて、アンケートの作成を選択することができるようになっており、支援サーバ1は、主催者端末5からアンケート作成要求を取得すると、アンケート処理部1mは、参加したきっかけ、イベント内容は満足したか、また参加したいと思うか、本イベントに期待することは、自由コメント欄などのアンケート項目情報を主催者端末5に送信する。アンケート処理部1mは、開催するイベントのカテゴリに合わせて主催者端末5に送信するアンケート項目情報を変更してもよい。
【0070】
主催者は主催者端末5の出力装置5eaに表示されたアンケート項目に基づいて、参加者からの回答を希望するアンケート項目を選択することができるようになっている。イベント運営支援サーバ1は、主催者端末5によって選択されたアンケート項目情報を取得すると、アンケート処理部1mは、選択されたアンケート項目情報に基づいてアンケートを作成するとともに、該アンケートに回答するための回答用ウェブページを生成する。次に、アンケート処理部1mは、参加者端末6にアンケートが作成されたこと通知するためのデータ情報を送信するとともに、回答用ウェブページに遷移するためのリンクを前述の参加用ウェブページや配信用ウェブページに作成する。
【0071】
参加者は参加用ウェブページや回答用ウェブページの表示に基づいてアンケートに回答を入力できるようになっている。イベント運営支援サーバ1は、参加者端末6からアンケートの回答を取得すると、アンケート処理部1mは、取得したアンケートの回答を分析し、分析結果を表示するための結果用ウェブページを作成し、主催者管理ページに結果用ウェブページに遷移するためのリンクを作成する。主催者は、主催者端末5を介して結果用ウェブページに遷移するためのリンクを選択することにより、出力装置5eaにアンケートの分析結果を表示させて、アンケートの分析結果を確認することができる。また、アンケート処理部1mは、主催者端末5を用いてアンケートの分析結果をダウンロードできるようにしてもよい。
【0072】
なお、アンケートの処理に関し、アンケート項目情報の作成方法、参加者端末6へのアンケートの送信方法、参加者端末6からアンケート用ウェブページに遷移するための方法、主催者端末5がアンケートの分析結果のデータ情報を取得するための方法など、本実施形態に限定されるものではなく、どのような手段によってもよい。たとえば、アンケート項目情報の作成方法については、アンケート処理部1mから送信されるアンケート項目情報を選択するのみではなく、主催者が、主催者端末5を用いてアンケート項目情報を自由に作成したり、アンケート処理部1mから送信されるアンケート項目情報に追加したりすることができるようにしてもよい。
【0073】
本実施形態に係る支援サーバ1およびこの支援サーバ1を利用した支援システム2によれば、イベントの運営にあたり、イベントの告知、参加申し込みの受け付けおよび管理から、イベントの配信まで一括して行うことができるとともに、イベントの配信用ウェブページに遷移するための第一リンクFLを適切なカテゴリの仮想イベント領域VAに表示することにより、イベントの参加に興味がある者に対してイベントの告知の機会を増やすことができる。
【0074】
したがって、本実施形態に係る支援サーバ1およびこの支援サーバ1を利用した支援システム2を利用することにより、イベントの主催者は手軽にイベントを運営することができるとともに、集客の向上を図ることができる。
【0075】
また、本実施形態によれば、参加用ウェブページに仮想イベント空間VSや仮想イベント領域VAに遷移する第二リンクSLを表示することにより、他のイベントの参加者が、参加者ウェブページの第二リンクSLを介して仮想イベント空間VSや仮想イベント領域VAを閲覧して他のイベントを確認し、さらに各仮想イベント領域VAから任意のイベントに直接参加することができる。これにより、他のイベントへの集客の機会の向上を図ることができる。
さらに、本実施形態によれば主催者端末5からイベントの運営に関する運営情報を入力することにより、主催者はイベントの内容に応じた運営資料を取得することができ、該運営資料に基づいて、若しくは運営資料を参考にしてイベントの準備や進行を行うことができる。この結果、本実施形態は、主催者のイベントの準備に係る労力を軽減することができ、さらに手軽にイベントを運営することができる。
さらにまた、本実施形態によれば、主催者端末5、参加者端末6、会場用端末7間において一方向およびまたは双方向において支援サーバ1を介して資料、名刺などのデータ情報のやり取りを行うことができる。これにより、本実施形態に係る支援サーバ1および支援システム2によって、データのやり取りを含めたイベントの運営に関する作業を一括して行うことができ、より手軽にイベントを運営することができる。
【0076】
なお、本発明は前述の各実施形態の構成に限定されるものではない。
本実施形態に係る支援システム2においては、仮想イベント会場において開催されるオンラインイベントについて説明しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、オンラインイベントの運営と合わせて、実在の会場において開催されるイベントに参加者が実際参加可能なリアルイベントの運営を行う場合にも用いることが可能であり、資料作成部1jは、リアルイベント用の運営資料を作成するように機能してもよい。
【符号の説明】
【0077】
1 イベント運営支援サーバ
1e ウェブページ生成部
1f 仮想イベント空間処理部
1g 申込情報処理部
1h 通知部
1i イベント配信部
1j 資料作成部
1k データ送受信部
1m アンケート処理部
2 イベント運営支援システム
3 通信ネットワーク
5 主催者端末
6 参加者端末
7 会場用端末
8 管理者端末
【要約】      (修正有)
【課題】イベントの運営に慣れていないイベント主催者であっても、イベントのカテゴリや内容に応じて手軽にイベントを運営することができるとともに、集客の向上を図ることが可能なイベント運営支援サーバ及びシステムを提供する。
【解決手段】イベント運営支援サーバと、イベント会場と、各端末間で通信可能なイベント運営支援システムにおいて、イベント運営支援サーバ1は、インターネット上にイベントの運営に関するウェブページを生成するウェブページ生成部1eと、インターネット上に仮想イベント空間VSを生成し、該仮想イベント空間VSにカテゴリごとの複数の仮想イベント領域VAを生成する仮想イベント空間処理部1fと、参加者の申込情報を記憶部1bに格納する申込情報処理部1gと、イベントの参加に関するデータ情報を参加者端末6に送信する通知部1hと、参加者端末6にオンラインイベントを配信するイベント配信部1iと、を備えている。
【選択図】図4
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13