(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-19
(45)【発行日】2023-05-29
(54)【発明の名称】可撓性LED表示モジュールを有する装置およびそれを使用する方法
(51)【国際特許分類】
G09F 9/33 20060101AFI20230522BHJP
G09F 9/30 20060101ALI20230522BHJP
G09F 9/00 20060101ALI20230522BHJP
H01L 33/00 20100101ALI20230522BHJP
【FI】
G09F9/33
G09F9/30 308Z
G09F9/30 310
G09F9/00 346A
G09F9/00 348Z
H01L33/00 L
(21)【出願番号】P 2020500934
(86)(22)【出願日】2018-03-22
(86)【国際出願番号】 CA2018050347
(87)【国際公開番号】W WO2018170599
(87)【国際公開日】2018-09-27
【審査請求日】2021-03-22
(32)【優先日】2017-03-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】519339998
【氏名又は名称】10644137 カナダ インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】パーレバニネザッド,マジッド
(72)【発明者】
【氏名】シェルヴィッツ,サム
(72)【発明者】
【氏名】アスカリアナブヤネー,イマン
(72)【発明者】
【氏名】ベイラグ,ダウード シェカリ
【審査官】小野 博之
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第102930789(CN,A)
【文献】特開2006-322968(JP,A)
【文献】特開2001-282142(JP,A)
【文献】特開2006-106046(JP,A)
【文献】特開平07-199828(JP,A)
【文献】特表2011-507033(JP,A)
【文献】登録実用新案第3203324(JP,U)
【文献】特表2015-509217(JP,A)
【文献】特開2015-165307(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F 9/00-9/46
H01L 33/00-33/64
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
各発光サブモジュールが一つ以上の発光構成要素
を有する回路基板を備える複数の発光サブモジュールと、
前記複数の発光サブモジュールを一つ以上の電源に電気的に接続するための複数の電気導体と、
を備える発光モジュールであって、
各発光サブモジュールは、
前記回路基板を内部に受け入れるためのエンクロージャであって、前記一つ以上の発光構成要素を発光させるための前側における開口部と前記前側から後方にテーパ状になる側壁とを有する
切頭体形状を有するエンクロージャ
、を備え、
前記複数の発光サブモジュールは、隣接する発光サブモジュールが可撓性連結構造の周りで可撓性であることを可能とするための前記可撓性連結構造を介して、前記前側上の隣接した端で、並んで互いに柔軟に連結して、可撓性表示面を形成する発光モジュール。
【請求項2】
各発光サブモジュールが一つ以上の発光構成要素を備える複数の発光サブモジュールであって、互いに柔軟に連結して、可撓性表示面を形成する複数の発光サブモジュールと、
前記複数の発光サブモジュールを相互接続するための複数の可撓性電気コネクタであって、前記複数の可撓性電気コネクタの少なくとも一つは、二重取付け板を備え、前記二重取付け板の第1の半分及び第2の半分はそれぞれ剛性材料でできていて、且つ、前記第1の半分及び前記第2の半分は互いに柔軟に連結している、複数の可撓性電気コネクタと、
を備える発光モジュール。
【請求項3】
前記複数の可撓性電気コネクタの少なくとも一つは、前記複数の発光サブモジュールの2つに着脱自在に接続可能である請求項2に記載の発光モジュール。
【請求項4】
前記複数の発光サブモジュールの少なくとも2つは、第1の導電性連結構造を各々備え、そして前記複数の可撓性電気コネクタの少なくとも一つは、前記第1の導電性連結構造に電気的且つ機械的に係合するために第2の導電性連結構造を備える請求項2に記載の発光モジュール。
【請求項5】
前記第1の導電性連結構造は、1セットの導電性凹部を備え、そして前記第2の導電性連結構造は、少なくとも2セットの導電性突出部を備え、各セットの突出部は、前記1セットの導電性凹部に電気的且つ機械的に係合可能である請求項4に記載の発光モジュール。
【請求項6】
前記複数の可撓性電気コネクタの前記少なくとも一つは、前記可撓性電気コネクタを装着構造の表面に装着するために前記第1の半分及び前記第2の半分の各々に少なくとも一つのネジ孔を備える請求項2~5のいずれか一項に記載の発光モジュール。
【請求項7】
前記複数の可撓性電気コネクタの少なくとも一つは、可撓性プリント基板(PCB)または可撓性且つ導電性のストリップを備える請求項2~6のいずれか一項に記載の発光モジュール。
【請求項8】
各発光サブモジュールが一つ以上の発光構成要素を備える複数の発光サブモジュールと、
可撓性ハウジング構造であって、前記複数の発光サブモジュールが互いに柔軟に連結して、可撓性表示面を形成するように、前記複数の発光サブモジュールを受け入れるために複数のセルを備え
、可撓性材料で構成される、可撓性ハウジング構造と、
前記可撓性ハウジング構造に埋め込まれる複数の可撓性電気導体と、
を備える発光モジュール。
【請求項9】
各セルは、
前記複数のセルの側壁に設けられ且つ前記複数の可撓性電気導体に接続し
た複数の電気端子を備え、
前記複数の電気端子は、前記セル内に受け入れた前記発光サブモジュール
の接続端子がそこで電気的に接続する
ために構成され
る請求項8に記載の発光モジュール。
【請求項10】
各セルの前記複数の電気端子は、電力を伝送するために少なくとも第1のセットの電気端子と、データまたは制御信号を送信するために少なくとも第2のセットの電気端子とを備える請求項9に記載の発光モジュール。
【請求項11】
一つ以上の発光モジュールであって、各発光モジュールは、少なくとも一つの第1の連結構造および複数の発光構成要素を備える一つ以上の発光モジュールと、
前記一つ以上の発光モジュールを装着構造の表面に取り付けるための一つ以上のセットの取付け構造であって、各取付け構造は、磁力によって前記第1の連結構造に係合するために少なくとも一つの第2の連結構造を備える一つ以上のセットの取付け構造と、
を備える発光装置であって、
前記一つ以上のセットの取付け構造は、2つの隣接した発光モジュールを連結するように、そして前記2つの隣接した発光モジュールを前記表面に取付けるように構成される少なくとも一つの第1の取付け構造を備え、
各第1の取付け構造は、二重取付け板から成り、前記二重取付け板の第1の半分及び第2の半分は、それぞれ剛性材料でできていて、互いに柔軟に連結していて、且つそれぞれ前記第2の連結構造の一つを備える発光装置。
【請求項12】
各発光モジュールの前記少なくとも一つの第1の連結構造は、前記発光モジュールの四隅に位置する4つの第1の連結構造を備える請求項11に記載の発光装置。
【請求項13】
前記第1の取付け構造は、前記2つの隣接した発光モジュールを電気的に接続するように構成される請求項11または12に記載の発光装置。
【請求項14】
前記第1の取付け構造は、可撓性PCBを備える請求項11~13のいずれか一項に記載の発光装置。
【請求項15】
前記第1の取付け構造は、前記2つの隣接した発光モジュールを電気的に接続するために複数の第1の電気端子を備える請求項11~14のいずれか一項に記載の発光装置。
【請求項16】
前記複数の第1の電気端子は、電力を伝送するために少なくとも第1のセットの第1の電気端子と、データまたは制御信号を送信するために少なくとも第2のセットの第1の電気端子とを備える請求項15に記載の発光装置。
【請求項17】
各発光モジュールは、
それぞれが複数の発光構成要素の一部を備える、複数の発光サブモジュールと、
可撓性ハウジング構造と、を備え、
前記可撓性ハウジング構造は、
前記複数の発光サブモジュールを受け入れるための複数のセルと、
前記可撓性ハウジング構造に埋め込まれる複数の可撓性電気導体とを備える請求項11~16のいずれか一項に記載の発光装置。
【請求項18】
各セルは、前記複数の可撓性電気導体に接続して、前記セルに受け入れられる前記発光サブモジュールと電気的に接続するように構成される複数の第2の電気端子を備える請求項17に記載の発光装置。
【請求項19】
各セルの前記複数の第2の電気端子は、電力を伝送するために少なくとも第1のセットの第2の電気端子と、データまたは制御信号を送信するために少なくとも第2のセットの第2の電気端子とを備える請求項18に記載の発光装置。
【請求項20】
各発光サブモジュールが一つ以上の発光構成要素を備える複数の発光サブモジュールと、
可撓性ハウジング構造であって、前記複数の発光サブモジュールを受け入れるために複数のポケットを備え、各ポケットは、側壁および後壁を備え
、可撓性材料で構成される、可撓性ハウジング構造と、
前記複数の発光サブモジュールを一つ以上の電源に電気的に接続するための複数の電気
導体と、
を備える発光モジュール。
【請求項21】
前記複数の電気導体は、複数の可撓性電気導体から成る請求項20に記載の発光モジュール。
【請求項22】
前記複数の可撓性電気導体は、前記可撓性ハウジング構造に埋め込まれる請求項21に記載の発光モジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2017年3月22日に出願された米国仮特許出願第62/475,055号の利益を主張するものであり、その内容全体を参照によって本願明細書に引用したものとする。
【0002】
本開示は、発光ダイオード(LED)装置およびシステム、詳細には、可撓性LED表示モジュールを備えた装置およびシステム、ならびにそれを使用する方法に関する。
【背景技術】
【0003】
発光ダイオード(LED)は、公知であり、そして大部分は低電力光インジケータとして産業において広く使われている。近年、増加した電力出力または増加した光度を有するLEDが、開発されて、照明に用いられている。LED照明は、改良されたエネルギー効率、安全性、および信頼性を提供して、市場で他のタイプの照明、例えば、白熱照明、コンパクト形の蛍光ランプ(CFL)などに置き換わりつつある。毎日の照明が、送電網の負担に大きく寄与して、発電の全体の必要量を非常に増加させるので、LEDのエネルギー効率は、将来のエネルギー節減において重要な役割を果たす。LEDが、それらの優れたエネルギー効率のため照明市場で支配的となる可能性がある。
【0004】
増加した電力出力または増加した光度を有するLEDは、画像/ビデオディスプレイ、例えば、デジタル看板などにも用いられている。デジタルLED看板は、マーケティング、広告などに対する増大する需要による成長の早い産業である。
【0005】
従来技術のデジタルLED看板ディスプレイは、LEDドライバーとともに別々の電力変換ユニットを利用して、電力を外部電源、例えば、送電網からLEDへ供給する。外部電源が、通常、交流(AC)電力を出力するのに対して、LEDは、一般に直流(DC)電力を必要とする。従って、デジタルLED看板の電力変換ユニットは、通常、外部電源からのAC入力電力をLEDに適しているDC電力に変換するためにAC-DC(AC/DC)コンバータおよびDC-DC(DC/DC)コンバータの両方を備える。
【0006】
LEDドライバーは、LEDに供給される電力を調整し、それによって各LEDの表示(例えば、オフ、オン、照度、色など)を制御する。LEDドライバーは、LEDを調整するためにそこから制御信号を受信するために中央コントローラにワイヤで接続される。
【0007】
上記の構成要素、例えば、電力コンバータ、LEDドライバー、中央コントローラ、およびLEDは、通常、広いスペース、例えば、収容のための大きなキャビネットを必要とする。さらに、それらは、通常、かなりの熱量を生じて、従って、熱放散のために、適切な冷却手段、例えば、ファンまたは大きなヒートシンクを必要とする。うまく設計された熱管理システムは、LED用の電力変換ユニットにとって重要である。
【0008】
図1は、従来技術のLED看板ディスプレイ10の一例を示す。示すように、LED看板ディスプレイ10は、表示用の複数のLEDを有する一つ以上のLED表示モジュール12、および電力コンバータ、中央コントローラなどのようなLED看板ディスプレイ10の各種の電気的構成要素を収容するためのキャビネット14を備える。LED表示モジュール12は、一つ以上のケーブル(図示せず)を経由してキャビネット14の電気的構成要素に接続している。この例では、LED表示モジュール12は、キャビネット14に物理的に連結する。しかしながら、当業者には明らかなように、いくつかの従来技術のLED看板ディスプレイ10において、LED表示モジュール12は、キャビネット14から物理的に分離できる。
【0009】
図2Aは、一般に利用できるLED看板10の略図である。示すように、LED看板10のLED表示モジュール12は、一つ以上のケーブル16Aおよび16Bを経由してキャビネット14内の電力コンバータ18および中央コントローラ20に電気的に接続している。換言すれば、電力コンバータ18および中央コントローラ20は、LED表示モジュール12から物理的に分離されて、ケーブル16Aおよび16Bを経由してそれに電気的に接続される。
【0010】
LED表示モジュール12は、一つ以上の列と一つ以上の縦の列を有するマトリックスの形態に通常配置される複数のLED24を駆動する一つ以上のLEDドライバー22を備える。各LED24は、単色光、例えば、赤、緑、または青の光、あるいは多色LED、例えば、赤、緑、および青の光のような複数の着色した光を選択的に発することができる三色のLEDを発するだけである単色LEDでありえる。単色LEDが用いられる場合、単色LEDは、互いに近接して配置される赤、緑、および青のLEDを備える各LEDセットを有する一つ以上のLEDセットに分類することができて、それによってLED表示モジュール12のピクセルを形成する。一方では、三色のLEDが用いられる場合、各三色のLEDは、LED表示モジュール12のピクセルを形成する。
【0011】
LEDドライバー22は、LED24に給電するために一つ以上の電力ワイヤまたはケーブル16Aを経由して電力コンバータ18から電力を受け取る。LEDドライバー22は、LED24に供給される電力を調整するために一つ以上の信号ワイヤまたはケーブル16Bを経由して中央コントローラ20から制御信号も受信し、それによってLED看板10の表示を制御するために各LED24の照明(例えば、オフ、オン、照度、色など)を制御する。LEDドライバー22のドライブ能力に応じて、各LEDドライバー22は、LED24のサブセット、例えば、4、8、または16個のLED24に電気的に接続されて、調整できる。
【0012】
前述のように、電力コンバータ18は、キャビネット14内に設置されて、LED表示モジュール14から物理的に分離されるが、通常一つ以上のケーブルの形をした電線16Aおよび16Bを経由してそれに電気的に接続される。電力コンバータ18は、AC/DCコンバータ26とDC/DCコンバータ28を備える。AC/DCコンバータ26は、外部電源30からのAC電力を高電圧DC電力に変換して、変換された高電圧DC電力をDC/DCコンバータ28に出力する。DC/DCコンバータ28は、AC/DCコンバータ26から受け取った高電圧DC電力をLED表示モジュール12のLED24に給電するのに適している低電圧DC電力(例えば、約5V、7.5Vなど)に変換して、低電圧DC電力をケーブル16Aを経由してLED表示モジュール12に出力する。従って、既存のLED看板ディスプレイ10は、それらのLED表示モジュール12への低電圧配電(例えば、5V)を有する。
【0013】
また
図2Bを参照すると、各LED表示モジュール12(および、特にその中のLEDドライバー22)は、ケーブル16B、例えば、リボンケーブルを経由して中央コントローラ20に電気的に接続している。中央コントローラ20は、一つ以上のコンピューティングデバイス32(
図2A参照)、例えば、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、スマートフォン、タブレット、パーソナル携帯情報機器(PDA)などに、そこから命令を受信するために適切な有線または無線接続によって機能的に接続している。受信した命令に応答して、中央コントローラ20は、LEDドライバー22に制御信号を送って、LED表示モジュール12のLED24に供給される電力を調整し、それによってLED看板10の表示を制御するためにその各LED24の表示(例えば、オフ、オン、照度、色など)を制御する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
従来技術のデジタルLED看板ディスプレイに関連したいくつかの課題および困難がある。例えば、低DC電圧が電力コンバータ18からLED表示モジュール12へ分配されるという事実のため、電力ケーブル16A(
図2A参照)およびLED看板ディスプレイ10の他の配線の電流は、著しく大きく(LED看板ディスプレイ10の電力消費が一定であるので)、それによって熱の形で相当な量のエネルギー損失を生じる。従って、従来技術のデジタルLED看板ディスプレイは、通常、熱放散のために複数のファンおよび/または大きなヒートシンクを必要として、従って有効な熱管理システムを必要とする。大量の発生熱は、デジタルLED看板ディスプレイの安全および信頼性が高い動作に対するリスクでもある。
【0015】
さらに、回転部品が、通常、これらの製品の故障の箇所であるので、デジタルLED看板ディスプレイのためにファンまたは回転部品を使用することは、その信頼性を著しく低下させる。
【0016】
各LEDドライバー22が、ケーブル16B(例えば、リボンケーブル)を経由して中央コントローラ20に接続しているので、大きなデジタルLED看板ディスプレイ10は、通常、その中に多数のワイヤを有する一つ以上のリボンケーブル16Bを必要として、リボンケーブル中のワイヤが特に屋外のアプリケーションで経時的に切れ、そして/または損傷を受けることがありえるという大きなリスクがあるので、それはデジタルLED看板ディスプレイ10を高価で信頼できなくする。さらに、これらのリボンケーブルは、通常、デジタルLED看板ディスプレイの故障の箇所である。
【0017】
すべての上記の構成要素が、キャビネット14内に受け入れられるので、従来技術のLED看板ディスプレイは、通常、大きくて重い、従って取付けて処理するのが困難である。リフティングまたはクレーン装置は、従来技術のLED看板ディスプレイの取付けのためにしばしば必要とされる。
【課題を解決するための手段】
【0018】
本開示の実施形態は、発光ダイオード(LED)表示モジュールに関する。LED表示モジュールは、複数のLED表示サブモジュールを備える。各LED表示サブモジュールは、一つ以上のLEDから成り、そして複数のLED表示サブモジュールは、可撓性表示面を形成するために互いに柔軟に連結される。
【0019】
いくつかの実施形態では、各LED表示サブモジュールは、切頭体形状のエンクロージャを備えることができる。
【0020】
いくつかの実施形態では、各LED表示サブモジュールは、3×3のマトリックスで配置される9つのLEDを備えることができる。
【0021】
いくつかの実施形態では、各LED表示サブモジュールは、可撓性連結構造を介して一つ以上の隣接したLED表示サブモジュールに柔軟に連結できる。
【0022】
いくつかの実施形態では、可撓性連結構造は、ヒンジを備える。
【0023】
いくつかの実施形態では、LED表示モジュールは、複数のLED表示サブモジュールを相互接続するために複数の可撓性電気コネクタを更に備える。
【0024】
いくつかの実施形態では、複数の可撓性電気コネクタの少なくとも一つは、複数のLED表示サブモジュールの2つに着脱自在に接続可能である。
【0025】
いくつかの実施形態では、複数のLED表示サブモジュールの少なくとも2つは、第1の導電性連結構造を備えることができる。複数の可撓性電気コネクタの少なくとも一つは、第1の導電性連結構造を電気的且つ機械的に係合するために第2の導電性連結構造を備える。
【0026】
いくつかの実施形態では、第1の導電性連結構造は、一セットの導電性凹部を備えることができる。第2の導電性連結構造は、少なくとも2セットの導電性突出部を備えることができて、各セットの突出部は、一セットの導電性凹部に電気的且つ機械的に係合可能である。
【0027】
いくつかの実施形態では、一セットの導電性凹部および2セットの導電性突出部は、対極を有する磁石を備えることができる。
【0028】
いくつかの実施形態では、複数の可撓性電気コネクタの少なくとも一つは、柔軟に一緒に連結される2つの半分を備えることができて、2つの半分は剛性材料でできている。
【0029】
いくつかの実施形態では、複数の可撓性電気コネクタの少なくとも一つは、可撓性電気コネクタを表面に装着するために2つの半分の各々に少なくとも一つのネジ孔を備えることができる。
【0030】
いくつかの実施形態では、複数の可撓性電気コネクタの少なくとも一つは、可撓性電気コネクタを表面に装着するために装着構造を備えることができる。
【0031】
いくつかの実施形態では、装着構造は、少なくとも2つのネジ孔を備えることができる。
【0032】
いくつかの実施形態では、LED表示モジュールは、LED表示モジュールを表面に取付けるために少なくとも一つの堅い取付け構造を更に備えることができる。
【0033】
いくつかの実施形態では、複数の可撓性電気コネクタの少なくとも一つは、可撓性プリント基板(PCB)を備えることができる。
【0034】
いくつかの実施形態では、複数の可撓性電気コネクタの少なくとも一つは、可撓性且つ導電性のストリップである。
【0035】
いくつかの実施形態では、LED表示モジュールは可撓性ハウジング構造を更に備えることができて、可撓性ハウジング構造は、複数のLED表示サブモジュールを受け入れるために複数のセルを備える。複数の可撓性電気導体は、可撓性ハウジング構造に埋め込むことができる。
【0036】
いくつかの実施形態では、各セルは、複数の可撓性電気導体に接続して、セルに受け入れたLED表示サブモジュールと電気的に接続するように構成される複数の電気端子を備えることができる。
【0037】
いくつかの実施形態では、各セルの複数の電気端子は、電力を伝送するために少なくとも第1のセットの電気端子を備えることができる。
【0038】
いくつかの実施形態では、各セルの複数の電気端子は、データまたは制御信号を送信するために少なくとも第2のセットの電気端子から更に備えることができる。
【0039】
いくつかの実施形態では、複数のLED表示サブモジュールは、同一サイズを有する。
【0040】
いくつかの実施形態では、複数のLED表示サブモジュールの少なくともいくつかは、異なるサイズを有する。
【0041】
本開示の一態様によれば、上記の通りの一つ以上のLED表示モジュールを備えるLED装置が開示される。
【0042】
本開示の一態様によれば、LED装置が開示される。LED装置は、一つ以上のLED表示モジュールであって、各LED表示モジュールは、少なくとも一つの第1の連結構造および複数のLEDを備えるLED表示モジュールと、一つ以上のLED表示モジュールを表面に取付けるための一つ以上のセットの取付け構造であって、各取付け構造は、第1の連結構造に係合するために少なくとも一つの第2の連結構造を備える取付け構造とを備える。第1および第2の連結構造は、対極を有する磁石を備える。
【0043】
いくつかの実施形態では、一つ以上のセットの取付け構造の各々は、取付け構造を表面に装着するための装着構造を備えることができる。
【0044】
いくつかの実施形態では、装着構造は、少なくとも一つのネジ孔を備えることができる。
【0045】
いくつかの実施形態では、各LED表示モジュールの少なくとも一つの第1の連結構造は、LED表示モジュールの四隅に位置する4つの第1の連結構造かを備えることができる。
【0046】
いくつかの実施形態では、一つ以上のLED表示モジュールは、マトリックス方法で配置される複数のLED表示モジュールを備えることができる。一つ以上のセットの取付け構造は、2つの隣接したLED表示モジュールを連結するように、そして2つの隣接したLED表示モジュールを表面に取付けるように構成される少なくとも一つの第1の取付け構造を備えることができる。
【0047】
いくつかの実施形態では、各第1の取付け構造は、柔軟に一緒に連結される2つの半分を備えることができて、各半分は、剛性材料でできていて、第2の連結構造の一つを備える。
【0048】
いくつかの実施形態では、第1の取付け構造の各半分の第2の連結構造は、第1の連結構造の磁石のそれの反対側の極を有する少なくとも一つの磁石を備えることができる。
【0049】
いくつかの実施形態では、第1の取付け構造は、2つの隣接したLED表示モジュールを電気的に接続するように構成される。
【0050】
いくつかの実施形態では、第1の取付け構造は、可撓性PCBを備える。
【0051】
いくつかの実施形態では、第1の取付け構造は、2つの隣接したLED表示モジュールを電気的に接続するために複数の第1の電気端子を備えることができる。
【0052】
いくつかの実施形態では、複数の第1の電気端子は、電力を伝送するために第1の電気端子の少なくとも第1のセットを備えることができる。
【0053】
いくつかの実施形態では、各セルの複数の第1の電気端子は、データまたは制御信号を送信するために第1の電気端子の少なくとも第2のセットから更に備えることができる。
【0054】
いくつかの実施形態では、各LED表示モジュールは、可撓性ハウジング構造を備えることができて、可撓性ハウジング構造は、複数のLED表示サブモジュールを受け入れるために複数のセルを備え、各LED表示サブモジュールは、複数のLEDの一部から成り、そして複数の可撓性電気導体は、可撓性ハウジング構造に埋め込まれる。
【0055】
いくつかの実施形態では、各セルは、複数の可撓性電気導体に接続して、セルに受け入れられるLED表示サブモジュールと電気的に接続するように構成される複数の第2の電気端子を備えることができる。
【0056】
いくつかの実施形態では、各セルの複数の電気端子は、電力を伝送するために第2の電気端子の少なくとも第1のセットを備えることができる。
【0057】
いくつかの実施形態では、各セルの複数の電気端子は、データまたは制御信号を送信するために第2の電気端子の少なくとも第2のセットから更に備えることができる。
【0058】
いくつかの実施形態では、複数のLED表示サブモジュールは、同一サイズを有する。
【0059】
いくつかの実施形態では、複数のLED表示サブモジュールの少なくともいくつかは、異なるサイズを有する。
【0060】
本開示の実施形態は、次に以下の図を参照して説明される。そこでは、異なる図の同じ参照番号は、同じ要素を示す。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【
図1】従来技術のLED看板ディスプレイの側面図である。
【
図2A】
図1に示す従来技術のデジタルLED看板ディスプレイの略ブロック図である。
【
図2B】
図1に示す従来技術のデジタルLED看板ディスプレイの複数のワイヤを経由して一つ以上のLED表示モジュールに接続している中央コントローラの実施例を示す略ブロック図である。
【
図3】本開示のいくつかの実施形態による、LED看板ディスプレイを有するLED表示システムの簡略ブロック図である。
【
図4A】
図3に示すLED表示モジュールの略正面図であり、その右上隅のLED表示サブモジュールは、サブモジュールのより明確な図示のために他のLED表示サブモジュールから分離されて示される。
【
図4B】
図3に示すLED表示モジュールの略斜視図であり、その後側面を示す。
【
図4C】
図3に示すLED表示モジュールの略斜視図であり、その前側面を示す。
【
図5A】
図4Aに示すLED表示サブモジュールの正面図であり、LED表示サブモジュールは、9つの三色LEDを備える。
【
図5B】
図4Aに示すLED表示サブモジュールの正面図であり、LED表示サブモジュールは、9セットのLEDを備え、各セットは、3つの単色LED(赤、緑、および青)を備え、そしてLED表示サブモジュールのピクセルを形成する。
【
図6A】複数の多色LEDを有するLED表示サブモジュールの断面図である。
【
図6B】
図6Aに示すLED表示サブモジュールの断面図である。
【
図7】
図6Aに示すLED表示サブモジュールのプリント基板(PCB)の斜視図である。
【
図8】本開示のいくつかの実施形態による、LED表示モジュールを形成するために一緒に結合される2つのLED表示サブモジュールの断面図である。
【
図9A】本開示のいくつかの代替の実施形態による、LED表示モジュールの可撓性ハウジング構造の略断面図であり、可撓性ハウジング構造は、LED表示サブモジュールをそこに受け入れて装着するためのセルを有する。
【
図9B】
図9Aに示す可撓性ハウジング構造の拡大部の略断面図である。
【
図9C】
図9Aに示す可撓性ハウジング構造のセルに取付けるためのLED表示サブモジュールの略断面図である。
【
図9D】そこに取り付けたLED表示サブモジュール(
図9Cに示す)を有する可撓性ハウジング構造(
図9Aに示す)の拡大部の略断面図である。
【
図9E】そこに取り付けた複数のLED表示サブモジュール(
図9Cに示す)を有する可撓性ハウジング構造(
図9Aに示す)を有する可撓性LED表示モジュールの略断面図である。
【
図10A】いくつかの代替の実施形態による、LED表示サブモジュールの略斜視図である。
【
図10C】一緒に連結される2つのLED表示サブモジュール(
図10Aに示す)を示す。
【
図10D】LED表示モジュールにおいて隣接したLED表示サブモジュール(
図10Aに示す)を電気的に接続するための一対の導電性ストリップを示す。
【
図10E】一緒に連結されて、
図10Dに示す一対の導電性ストリップを使用して電気的に一緒に接続される
図10Aに示す2つのLED表示サブモジュールを示す。
【
図10F】
図10Aに示す複数のLED表示サブモジュールを有する可撓性LED表示モジュールの略上面図であり、複数のLED表示サブモジュールは、
図10Dに示すストリップを使用して相互接続される。
【
図11A】いくつかの代替の実施形態におけるLED表示モジュールを接続する方法を示す。
【
図11B】いくつかの代替の実施形態におけるLED表示モジュールを接続する方法を示す。
【
図11C】いくつかの代替の実施形態におけるLED表示モジュールを接続する方法を示す。
【
図12A】いくつかの代替の実施形態による、
図3に示すLED表示モジュールの略斜視図である。
【
図12B】コネクタストリップを用いて電気的且つ物理的に接続される
図12Aに示す2つのLED表示モジュールを示す。
【
図13A】いくつかの代替の実施形態における別の接続方法を示す。
【
図13B】
図13Aに示す複数の電気的に接続されるサブモジュールを有するLED表示モジュールを示す。
【
図14A】いくつかの代替の実施形態による、一つ以上の二重取付け板を有するLED表示モジュールを示す。
【
図14B】いくつかの代替の実施形態による、一つ以上の二重取付け板を有するLED表示モジュールを示す。
【
図14C】いくつかの代替の実施形態による、一つ以上の二重取付け板を有するLED表示モジュールを示す。
【
図14D】いくつかの代替の実施形態による、一つ以上の二重取付け板を有するLED表示モジュールを示す。
【
図14E】いくつかの代替の実施形態による、一つ以上の二重取付け板を有するLED表示モジュールを示す。
【
図14F】いくつかの代替の実施形態による、一つ以上の二重取付け板を有するLED表示モジュールを示す。
【
図15】いくつかの代替の実施形態による、LED表示モジュールに取付ける単一取付け板を示す。
【
図16A】2×2のマトリックスとして並んで配置される4つのLED表示モジュール、およびその隣接した隅ポケットに配置される二重取付け板を示す。
【
図16B】複数の二重および単一取付け板を用いて電気的且つ機械的に接続されている
図16Aに示す4つのLED表示モジュールを示す。
【
図17A】電気的に相互接続してディスプレイ台に装着する4つのLED表示モジュールを示す。
【
図17B】電気的に相互接続してディスプレイ台に装着する4つのLED表示モジュールを示す。
【
図17C】電気的に相互接続してディスプレイ台に装着する4つのLED表示モジュールを示す。
【
図17D】電気的に相互接続してディスプレイ台に装着する4つのLED表示モジュールを示す。
【
図17E】電気的に相互接続してディスプレイ台に装着する4つのLED表示モジュールを示す。
【
図18A】故障しているLED表示モジュールをディスプレイ台から取り外して、そこに交替LED表示モジュールを取付けることによる故障しているLED表示モジュールの速い置換の実施例を示す。
【
図18B】故障しているLED表示モジュールをディスプレイ台から取り外して、そこに交替LED表示モジュールを取付けることによる故障しているLED表示モジュールの速い置換の実施例を示す。
【
図19A】複数の二重および単一取付け板を使用して4つのLED表示モジュールを壁に装着する実施例を示す。
【
図19B】複数の二重および単一取付け板を使用して4つのLED表示モジュールを壁に装着する実施例を示す。
【
図19C】複数の二重および単一取付け板を使用して4つのLED表示モジュールを壁に装着する実施例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0062】
本開示は、一般にLED表示装置に関する。いくつかの実施形態では、LED表示装置は、軽量且つ薄い形状を有するモジュール化された装置である。いくつかの実施形態では、LED表示装置は、一つ以上の可撓性LED表示モジュールを備える。本願明細書に開示されるLED表示装置は、とりわけ、薄い機械的構造、各LED表示モジュールを中央コントローラに接続するために複数のケーブルを必要としない、軽量、コンパクト、高い効率、およびファンのような回転構成要素なしの簡単な熱除去を含む多くの利点を有する。
【0063】
ここで
図3を参照すると、デジタルLED看板ディスプレイの形をした現在のLED装置の実施例が示されて、通常、参照番号100を使用して識別される。示すように、デジタルLED看板ディスプレイ100は、複数のLED表示サブモジュール108により形成される高度なLED表示モジュール104を備える。各LED表示サブモジュール108は、実施態様に応じて、駆動DC電圧、例えば、5V、7.5V、12Vなどで駆動可能な複数のLED112を備える。
【0064】
デジタルLED看板ディスプレイ100はまた、高度なLED表示モジュール104のLED表示サブモジュール108と電気接続するAC/DC電力コンバータの形をした電源または電力供給源102、およびLED表示モジュール104のLED表示サブモジュール108と無線通信するゲートウェイ118を備える。
【0065】
AC/DC電源102は、デジタルLED看板ディスプレイ100の適切な位置に装着することができて、高度なLED表示モジュール104から物理的に分離できる。AC/DC電源102は、ソースDC電圧で外部AC電源110(例えば、AC送電網)の電力をソースDC電力に変換して、LED112に給電するために電力ケーブル106を経由してソースDC電力をLED表示サブモジュール108に出力する。ソースDC電圧は、通常、LED112の駆動DC電圧より高い。いくつかの実施形態では、AC/DC電源102のソースDC電圧は、7.5Vより高い。いくつかの実施形態では、AC/DC電源102のソースDC電圧は、12Vより高い。いくつかの実施形態では、AC/DC電源102のソースDC電圧は、約48Vである。
【0066】
AC/DC電源102は、従来技術の低電圧配電LED看板ディスプレイと比較してより高いソースDC電圧を出力する。従って、電力ケーブル106を通過する電流および結果的に電力ケーブル106のエネルギー損失とそこから発生する熱は、同程度の恒常的な電力消費を有する従来技術の設計のそれより実質的に小さい。さらにまた、高圧配電(例えば、48V)は、太陽エネルギーおよびエネルギー蓄積(電池)のデジタルLED看板ディスプレイ100への統合を著しく容易にする。比較として、従来技術の設計は、太陽エネルギーとエネルギー蓄積の統合を実行するために複数の電力変換を必要とする。
【0067】
図3を再度参照すると、ゲートウェイ118は、LED表示サブモジュール108と、そして外部コンピューティングデバイス114、例えば、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、スマートフォン、タブレットなどと無線で通信するように構成される。従って、コンピューティングデバイス114のユーザ(図示せず)は、LED看板ディスプレイ100を制御するためのコマンドを起こすことができて、コマンドをゲートウェイ118に無線で送る。コマンドに応答して、ゲートウェイ118は、それから、LEDサブモジュール108と無線で通信して、そのLED112の照明を調整する。
【0068】
さまざまな実施形態では、ゲートウェイ118とLEDサブモジュール108の間の無線接続および/またはゲートウェイ118と外部コンピューティングデバイス114の間の無線接続は、いかなる適切な無線通信技術、例えば、WI-FI(登録商標)(WI-FIは、米国ジョージア州アトランタのthe City of Atlanta DBA Hartsfield-Jackson Atlanta International Airport Municipal Corp.の登録商標である)、BLUETOOTH(登録商標)(BLUETOOTHは、米国ワシントン州カークランドの Bluetooth Sig Inc.の登録商標である)、ZIGBEE(登録商標)(ZIGBEEは、米国カリフォルニア州サンラモンのZigBee Alliance Corp.の登録商標である)、無線モバイル電気通信技術(例えば、GSM(登録商標)、CDMA、LTEなど)などでもありえる。
【0069】
図4A~4Cに示すように、これらの実施形態の各LED表示モジュール104は、可撓性LED表示モジュールであり、そして柔軟な方法で互いに連結する複数のLED表示サブモジュール108を備えるる。各LED表示サブモジュール108は、一つ以上のLED112を備える。従って、一般に平面表示面を有する従来技術のLED看板ディスプレイとは異なり、可撓性LED表示モジュール104は、非平面表示面116、例えば、
図4Cに示すような、湾曲した表示面116を形成するように構成されることができる。他の実施態様において、少なくとも一つのLED表示モジュール104は、従来の非可撓性のLED表示モジュールでありえる。
【0070】
図4A~4Cにおいて、LED表示サブモジュール108は、複数の行と列を有するマトリックスとして配置される。他の実施態様において、LED表示サブモジュール108は、いろいろな構成に、例えば、いろいろな数の行と列に、および/または三角形、円などのようないろいろなレイアウトに配置できる。
【0071】
図4Aに示す実施例において、各LED表示サブモジュール108は、出願人の電力損失算出に基づいて統合した解決策のこの例に対して最適である3×3のマトリックスで配置される9つのLEDピクセル(更に詳細に後述される、9つの三色のLED112または27の単色LED112)を備える。しかしながら、他の実施形態では、LED表示サブモジュール108は、いろいろな数のLED112を備えることができて、LED112は、いろいろな構成に、例えば、いろいろな数の行と列に、および/または三角形、円などのようないろいろなレイアウトに配置できる。
【0072】
各LED表示サブモジュール108は、一つ以上のLEDピクセルを備える。LEDのタイプに応じて、各LEDピクセルは、一つの多色LED112、または互いに近接して配置される一セットの3つの単色LED112(赤、緑、および青)を備えることができる。
図5Aは、9つの三色のLED112を有するLED表示サブモジュール108を示す。
図5Bは、9セットのLED112を有するLED表示サブモジュール108を示す。各LEDセットは、LED表示サブモジュール108のピクセルを形成する3つの単色LED(赤、緑、および青)を備えるる。
【0073】
図6Aは、複数の多色LED112を有するLED表示サブモジュール108の断面図である。
図6Bは、複数の単色LED112を有するLED表示サブモジュール108の断面図である。
図6Bは、通常、2つの図のLEDのタイプおよび数が異なることを除いては
図6Aと同一である。
【0074】
図6Aおよび6Bに示すように、LED表示サブモジュール108は、エンクロージャ(ケースと呼ぶこともある)202を備える。本実施形態において、エンクロージャ202は、正方形の切頭体のような切頭体形状を有して、前部開口204(LED表示モジュール104の前側に対応する)、後方にテーパ状になる側壁206、および側壁206に連結する後壁208を備える。従って、前部開口204は、後壁208のそれより大きい面積を有する。
【0075】
LED表示サブモジュール108はまた、複数のマイクロネジ224を使用してエンクロージャ202の複数の固定装置226にPCB222を固定することによってその前部開口204のまわりにエンクロージャ202に連結するプリント基板(PCB)222を備える。
【0076】
図示していないが、本実施形態において、エンクロージャ202は、PCB222およびその上の部品をカプセル化するために、そしてPCB222およびその上の部品を物理的なショック、水分などから保護するために、例えば、固体またはゼラチン状の合成物、例えば、熱硬化性プラスチック、シリコーン、エポキシなどを含むことができる適切なポッティング材料で満たされる。
【0077】
LED112は、その前側232上のPCB222に連結する。LED112、例えば、電力集積回路(IC)チップ234、抵抗/コンデンサ236などに電力を調整して、供給するための複数の電気的構成要素は、その後方側面238上でPCB222に連結する。PCB222は、LED112、電気的構成要素234および236、および少なくとも一対の電気接続端子(図示せず)を電気的に接続するために必要な印刷導電性ストリップ/ワイヤ(図示せず)を備える。本実施形態において、電力ICチップ234は、高圧配電バス(例えば、48V)から電力を受け取って、複数のDC出力をLED表示サブモジュール108のLED112に提供する。
【0078】
図7は、PCB222およびその上にある電気的構成要素234および236の後方側面238を示す、PCB222の斜視図である。図示の簡略化のために、LEDは
図7に示されない。
【0079】
これらの実施形態では、エンクロージャ202は、剛性材料、例えば、鋼、プラスチック、硬質ゴムなどでできている。従って、エンクロージャ202自体は、その中の構成要素を損傷せずに非可撓性であるかまたはわずかに可撓性である。しかしながら、LED表示サブモジュール108は、組み立てられたLED表示モジュール104が可撓性であるように組み込むことができて、湾曲した表示面116を有するように構成されることができる。
【0080】
図8は、いくつかの実施形態のLED表示サブモジュール108が可撓性LED表示モジュール104を形成するためにどのように一緒に連結されるかについて示す。示すように、2つのLED表示サブモジュール108Aおよび108Bは、並んで配置されて、2つのLED表示サブモジュール108Aおよび108Bが可撓性連結構造244のまわりで適度に可撓性であることを可能にするために、可撓性連結構造244、例えば、接着剤、ヒンジ、クリップ、ストリップなどによってLED表示サブモジュール108Aおよび108Bのそれぞれの側壁206Aおよび206Bの隣接した端242Aおよび242Bで一緒に柔軟に連結される。
【0081】
図9Aに示すいくつかの実施形態において、LED表示モジュール104は、可撓性材料、例えば、可撓性ゴムでできている可撓性ハウジング構造262を備えて、LED表示サブモジュール108の形状にマッチする複数のセル264(例えば、いくつかの実施形態の開口部)を備える。可撓性ハウジング構造262はまた、複数の相互接続された可撓性電気導体272、例えば、そこに埋め込まれてそれとともに曲げやすい導電性ワイヤを備える。相互接続された電気導体272は、電源に電気的に接続するためにリード導体276に接続している。
【0082】
各電気導体272は、少なくとも2つの導電性ワイヤを備える。例えば、一実施形態において、各電気導体272は、一対の導電性ワイヤを備える。一方のワイヤは、接地ワイヤとして、他方は、LED表示サブモジュール108に給電するために48Vの電力ワイヤとして構成される。
【0083】
各セル264は、その壁に設置されてそれから露出して、電気端子セット274が電気導体272によって並行に電気的に接続されるように電気導体272に接続する少なくとも一つのセットの電気端子274を備える。例えば、
図9Aにおいて、各セル264は、その対向壁に設置されてそれから露出する2セットの電気端子274を備える。電気端子274の両方のセットとも、電気導体272に接続している。
【0084】
図9Bは、可撓性ハウジング構造262の拡大部を示す。示されたように、各電気線272は、48Vの電力ワイヤとしての第1のワイヤ272Aおよび接地ワイヤとしての第2のワイヤ272Bを含む2つのワイヤを備える。対応して、各セル264は、それぞれ、その対向壁278および280に設置されてそれから露出する2対の端子(274A、274B)および(274A’、274B’)を備える。端子274Aおよび274A’は、48Vの電力ワイヤ272Aに接続している送電線端子であり、そして端子274Bおよび274B’は、接地ワイヤ272Bに接続している接地端子である。
【0085】
図9Cに示すように、各LED表示サブモジュール108は、その側壁に設置されてそれから露出する一対の電気端子282Aおよび282Bを備えて、そのPCB222に接続している。電気端子282Aおよび282Bは、それぞれ、電力入力および接地点として用いられる。
【0086】
図9Dに示すように、LED表示サブモジュール108は、可撓性ハウジング構造262のセル264に嵌入できる。それから、LED表示サブモジュール108の電力入力端子282Aは、セル264の送電線端子274Aと電気的に接触し、そしてLED表示サブモジュール108の接地端子282Bは、セル264の接地端子274Bと電気的に接触している。このようにして、各LED表示サブモジュール108は、セル264に嵌入した後に、リード導体276に電気的に接続される。
【0087】
図9Eに示すように、すべてのLED表示サブモジュール108を可撓性ハウジング構造262のセル264に嵌入した後に、LED表示モジュール104は、それから組み立てられる。LED表示モジュール104は、リード導体276をケーブル106を経由してAC/DC電源102に接続して、AC/DC電源102を外部電源110に接続することによって外部電源110に接続できる。
【0088】
いくつかの代替の実施形態において、LED表示サブモジュール108は、スナップ締着具のような着脱可能な締着具を備えた導電性ストリップ、例えば、リボンケーブルを使用して電気的に接続される。この接続機構は、可撓性ハウジング構造のないLED表示モジュール104(例えば、
図8に示すもの)および可撓性ハウジング構造を有するLED表示モジュール104(例えば、
図9Eに示すが埋め込み電気導体のないもの)の両方に適している。
【0089】
図10Aおよび10Bは、これらの実施形態によるLED表示サブモジュール108の、それぞれ、略斜視図および略平面図である。示すように、LED表示サブモジュール108は、可撓性電気コネクタ、例えば、可撓性且つ導電性のストリップ306Aおよび306B(後で更に詳細に説明する、
図10D参照)と機械的且つ電気的に連結するために後壁208の対向縁のまわりに位置するエンクロージャ202の後壁208の2対の導電性凹部の形で導電性の機械式連結構造(302A、302B)を備える。2つの凹部302A(電力入力凹部としても表示される)は、エンクロージャ202内の導電リンク304Aを介して電気的に接続されて、48Vの電力入力としてPCB(図示せず)に電気的に接続するように構成される。他の2つの凹部302B(接地凹部としても表示される)は、エンクロージャ202内の導電リンク304Bを介して電気的に接続されて、接地点としてPCB(図示せず)に電気的に接続するように構成される。
【0090】
上述の通り、複数のLED表示サブモジュール108は、並んでいる方法で一緒に連結されて、LED表示モジュール104を形成できる。さまざまな実施形態において、複数のLED表示サブモジュール108は、ハウジング構造を使用せずに、または可撓性ハウジング構造を用いて一緒に連結できる。次に説明する方法は、ハウジング構造を使用せずに複数のLED表示サブモジュール108を連結することに基づいている。しかしながら、同じ方法は、可撓性ハウジング構造を用いて複数のLED表示サブモジュール108を連結するためにも容易に適用できる。
【0091】
図10Cは、一緒に連結される2つのLED表示サブモジュール108-1および108-2を示す。LED表示サブモジュール108-1および108-2の隣接した側部のまわりの電力入力凹部302A-1と302A-2の間の距離は、L1であり、そしてLED表示サブモジュール108ー1および108-2の隣接した側部のまわりの接地凹部302B-1と302B-2の間の距離は、L2である。
【0092】
図10Dに示すように、一対の可撓性且つ導電性のストリップ306Aおよび306B、例えば、一対のリボンケーブルは、2つのLED表示サブモジュール108-1および108-2を電気的に接続するために用いることができる。各可撓性の導電性ストリップ306A、306Bは、LED表示サブモジュール108の連結構造302Aまたは302Bに電気的且つ機械的に係合するために、それに接して、そして可撓性導電性ストリップ306A、306Bによって電気的に接続される対向側部の一対の導電性突出部の形で導電性の機械式連結構造308を備える。
【0093】
特に、可撓性の導電性ストリップ306A、306Bの突出部308は、LED表示サブモジュール108の凹部302A、302Bに係合して、スナップ締着具を形成する。可撓性の導電性ストリップ306Aおよび306Bの長さは、それぞれ、L1およびL2よりわずかに長い。従って、各可撓性の導電性ストリップ306A、306Bは、隣接したLED表示サブモジュールのそれぞれの導電性凹部302A、302Bを着脱自在に、且つ電気的に接続するのに充分な長さを有する。
【0094】
図10Eに示すように、可撓性の導電性ストリップ306Aは、2つのLED表示サブモジュール108-1および108-2に連結して、対向する突出部308を凹部302A-1および302A-2にそれぞれパチンとはめて、係止することによって凹部302A-1および302Aー2を電気的に接続できる。同様に、可撓性の導電性ストリップ306Bは、2つのLED表示サブモジュール108-1および108-2に連結して、対向する突出部308を凹部302B-1および302B-2にそれぞれパチンとはめて、係止することによって凹部302B-1および302Bー2を電気的に接続できる。
【0095】
図10Fは、複数のLED表示サブモジュール108により形成される可撓性LED表示モジュール104を示す。複数のLED表示サブモジュール108は、複数の可撓性の導電性ストリップ306Aおよび306Bを用いて相互接続し、それらは、次にケーブル106およびAC/DC電源102を経由して外部電源110に接続している。
【0096】
可撓性ハウジング構造262がLED表示サブモジュール108を収容して組み立てるために用いられるいくつかの代替の実施形態において、上記の埋め込み電気導体272および可撓性の導電性ストリップ306Aおよび306Bは、LED表示サブモジュール108を相互接続するために一緒に用いることができる。
【0097】
例えば、いくつかの実施形態において、可撓性ハウジング構造262は、LED表示サブモジュール108の第1の部分を相互接続するためにそこに埋め込まれる一セットの電気導体272を備え、そして可撓性の導電性ストリップ306Aおよび306Bは、LED表示サブモジュール108の第2の部分を相互接続するために用いられる。
【0098】
いくつかの他のLED表示モジュール104は、
図9Eに示すように形成される。換言すれば、すべてのLED表示サブモジュール108は、可撓性ハウジング構造262に取り付けられて、そこに埋め込まれた電気導体272によって相互接続する。当業者に公知であるように、埋め込み電気導体272は、使用の間に時間とともに摺り減って、破損することがありえる。従って、これらの実施形態において、複数の可撓性の導電性ストリップ306Aおよび306Bは、これらのLED表示サブモジュール108を接続する埋め込み電気導体272が壊れた場合、一つ以上のLED表示サブモジュール108を接続するために予備電気コネクタとして用いられる。
【0099】
図11A~11Cは、いくつかの代替の実施形態におけるLED表示モジュール104を接続する方法を示す。
図11Aに示すように、LED表示モジュール104は、その四隅に4つのコネクタサブモジュール108Aを備える。各隅サブモジュール108Aは、一対の導電性凹部350を備える。
図11Bは、可撓性コネクタまたは導電性ストリップ352の斜視図である。導電性ストリップ352は、LED表示モジュール104の凹部350に導電的に連結するために、その対向する側部に2対の導電性突出部(354A、354B)および(354A’、354B’)をそれぞれ備える。突出部354Aおよび354A’は、電気ストリップ356Aを経由して接続して、突出部354Bおよび354B’は、電気ストリップ356Bを経由して接続する。
図11Cに示すように、2つのLED表示モジュール104および104は、一つ以上の導電性ストリップ352を使用して電気的に接続できる。
【0100】
図12Aは、いくつかの代替の実施形態のLED表示モジュール104を示す。LED表示モジュール104は、これらの実施形態において、LED表示モジュール104の四隅の4つのコネクタサブモジュール362が減少した厚さを有することを除いて
図11Aに示すそれと類似している。
図11Aに示すコネクタサブモジュール108Aと類似して、
図12Aに示す各コネクタサブモジュール362は、一対の導電性凹部350を備える。
【0101】
図12Bに示すように、2つのLED表示モジュール104は、
図11Cに示すそれと類似の方法で隣接したコネクタサブモジュール362を接続するために導電性ストリップ352を用いて電気的に接続できる。コネクタサブモジュール362が、減少した厚さを有するので、導電性ストリップ352は、コネクタサブモジュール362に取付けられるときに、LED表示モジュール104の後方側面から突出しない。
【0102】
前記実施形態において、LED表サブモジュール108は、通常、同じ形を有する。いくつかの代替の実施形態において、LED表示サブモジュール108は、異なる形状を有することがありえる。
【0103】
例えば、
図13Aおよび13Bに示すような一実施形態において、LED表示モジュール104は、2つのタイプのLED表示サブモジュール108Aおよび108Bによって形成できる。LED表示サブモジュール108Aは、実質的に同じ長さおよび幅を有し、そしてLED表示サブモジュール108Bは、その幅よりもずっと長い長さを有する。
【0104】
図13Aに示すように、サブモジュール108Aは、その側部384から突出する一対の導電性端子382を備える。対応して、サブモジュール108Bは、2つのサブモジュール108Aおよび108Bを電気的に接続するためのサブモジュール108Aの端子382を受けるために、その対応する側部388に一対の導電性チャネルまたは凹部(図示せず)を備える。接続の後、2つのサブモジュール108Aおよび108Bは、それから、LED表示モジュール104を組み立てるためにモジュール柱を形成する。
【0105】
図13Bに示すように、複数のモジュール柱386は、LED表示モジュール104を形成するために、適切な締着具、例えば、接着剤、ネジ、釘、ストリップなどを使用して一緒に組み立てられる。図示されないが、複数のモジュール柱386は、上記の通りに導電性ストリップを使用して電気的に接続できる。
【0106】
図14A~14Fは、いくつかの代替の実施形態におけるLED表示モジュール104を示す。
図14Aおよび14Bに示すように、LED表示モジュール104は、適切な可撓性材料、例えば、可撓性ゴムでできている可撓性ハウジング構造262を備える。前述のように、可撓性ハウジング構造262は、複数のLED表示サブモジュール(図示せず)を受けるために、その四隅に複数のセルまたはポケット264、中央ポケット266、および4つの隅ポケット268を備える。中央ポケット266は、他の必要な回路および構成要素をそこに受けることもできる。各隅ポケット268は、一対の後方に伸びる円筒状突出部404を備える。各突出部404は、取付け手段として磁石を備える(後述する)。
図14Fに示すように、各突出部404はまた、電気端子をそのLED表示サブモジュールに電気的に接続するために、一つ以上の電気端子および必要な配線を備える。一対の突出部404の一方は、LED表示サブモジュールのデータ通信用に使われて、突出部404の他方は、LED表示サブモジュールに給電するために使われる。
【0107】
図14Cおよび14Dに示すように、LED表示モジュール104はまた、一つ以上の二重取付け板412を備える。示すように、二重取付け板412は、剛性ゴムのような適切な剛性材料でできていて柔軟に一緒に連結される2つの半分412Aおよび412Bを備える。各半分412A、412Bは、隅ポケット268の一対の突出部404を受けるために一対の凹部414を備える。各凹部414は、隅ポケット268の対応する突出部404の対極の磁石を備え、そして電気端子および電気端子を第1および第2の半分412Aおよび412Bにわたって伸びる可撓性PCBまたはリボンケーブル418に電気的に接続するための必要な配線も備える。これらの実施形態において、二重取付け板412は、適切な締着具、例えば、ネジまたは釘を用いて二重取付け板412を装着器材、例えば、表示台(図示せず)の表面に取り付けるために、それぞれ、2つの半分412Aおよび412Bに2つのネジ孔416の形をした装着構造を備える。
【0108】
図14Eおよび14Fに示すように、そして矢印422によって示すように、2つのLED表示モジュール104は、並んで配置することができて、各突出部404が、対応する凹部414に受け入れられるように、二重取付け板412は、2つのLED表示モジュール104の隣接した隅ポケット268に配置される。突出部404および凹部414の対極磁石の磁力は、二重取付け板412を2つのLED表示モジュール104にしっかりと連結し、そしてその中の電気端子は、互いに電気的に接触する。このように、二重取付け板412は、2つのLED表示モジュール104の回路を接続する電気コネクタとしても作用する。
【0109】
いくつかの実施形態では、LED表示モジュール104は、
図15に示すように単一取付け板の形をした取付け構造430を更に備える。単一取付け板430は、二重取付け板412の第1または第2の半分412Aまたは412Bと類似している。すなわち、単一取付け板430は、剛性ゴムのような適切な剛性材料で作られて、隅ポケット268の一対の突出部404を受けるために一対の凹部414を備える。各凹部414は、隅ポケット268の対応する突出部404の対極の磁石から成って、外部ケーブル、例えば、データケーブルおよび電力ケーブルに接続するために電気端子を備えることもできる。これらの実施形態では、単一取付け板430はまた、適切な締着具、例えば、ネジまたは釘を用いて二重取付け板412を装着器材、例えば表示台(図示せず)の表面に取り付けるためにネジ孔416の形をした装着構造を備える。
【0110】
図16Aは、2×2のマトリックスとして並んで配置される4つのLED表示モジュール104を示す。二重取付け板412は、その隣接した隅ポケット268に配置されることになっている。
図16Bは、複数の二重および単一の取付け板412および430を用いて電気的且つ機械的に接続される4つのLED表示モジュール104を示す。
【0111】
二重取付け板412および単一取付け板430を用いて、LED表示モジュール104は、適切な装着構造に装着できる。例えば、
図17A~17Eは、表示台452に電気的に相互接続して装着される4つのLED表示モジュール104を示す。
図17Aに示すように、複数の二重取付け板412および単一取付け板430は、ネジ454を二重取付け板412および単一取付け板430のネジ孔416を通して表示台452に固締することによって表示台452に最初に装着される。
【0112】
図17Bに示すように、4つのLED表示モジュール104は、それから、二重取付け板412および単一取付け板430に取り付けられて、それによって表示台452に電気的に相互接続して、着脱自在に装着される。
【0113】
図17Cは、どのようにLED表示モジュール104が表示台452に着脱自在に装着されるかについて示す、LED表示モジュール104および表示台452の側面図である。
図17Dは、表示台452に装着されるLED表示モジュールの側面図である。
図17Eは、表示台452に装着されるLED表示モジュール104の斜視図である。
【0114】
上記した電気相互接続および装着方法は、LED表示モジュールの簡単で速い配置という利点を有する。
図18Aおよび18Bは、実施例を示す。
図18Aに示すように、LED表示モジュール104Eは、故障しており、置き換える必要がある。従って、人は、LED表示モジュール104Eに外向きの力を印加して、LED表示モジュール104Eと二重および単一取付け板412および430の間の磁力に打ち勝って、表示台452からLED表示モジュール104Eを取り外すことができる。LED表示モジュール104Eの可撓性は、LED表示モジュール104Eの取り外しを容易にする。
【0115】
図18Bに示すように、人は、それから、取り換えるLED表示モジュール104Rを二重取付け板412および単一取付け板430に取り付けて、取り換えたLED表示モジュール104Rを表示台452に装着できる。LED表示モジュール104Rの可撓性は、LED表示モジュール104Rの取付けを容易にする。
【0116】
いくつかの実施形態では、一つ以上のLED表示モジュール104は、二重取付け板412および単一取付け板430を使用して、他の装着器材に装着できる。例えば、
図19A~19Cは、複数の二重取付け板412および単一取付け板430を使用して、4つのLED表示モジュール104を壁502に装着することの実施例を示す。
【0117】
当業者は、上記の電気相互接続方法および上記の装着方法が、非可撓性のLED表示サブモジュールおよびモジュールを相互接続して装着するために用いることもできることを理解するであろう。
【0118】
前記の実施形態において、LED看板ディスプレイを有するLED表示システムが開示されたが、いくつかの代替の実施形態では、LED看板ディスプレイは、画像を表示するために使われるよりはむしろ、照明目的のために使われるLED照明装置でありえる。対応して、これらの実施形態のLEDシステムは、同時にLED照明システムである。
【0119】
前記の実施形態において、二重取付け板412が、2つのLED表示モジュール104を電気的に連結するために使われるが、いくつかの実施形態では、二重取付け板412は、2つのLED表示サブモジュール108を連結するために使うこともできる。
【0120】
実施形態が添付の図面を参照して上で説明されたが、当業者は、変形および変更が、添付の請求の範囲に記載のその範囲を逸脱せずになされることができると認めるであろう。