IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ボブスト メックス ソシエテ アノニムの特許一覧

<>
  • 特許-ホットホイルスタンピングプレス機 図1
  • 特許-ホットホイルスタンピングプレス機 図2
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-19
(45)【発行日】2023-05-29
(54)【発明の名称】ホットホイルスタンピングプレス機
(51)【国際特許分類】
   B41F 16/00 20060101AFI20230522BHJP
【FI】
B41F16/00 J
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2021555462
(86)(22)【出願日】2019-03-20
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-05-20
(86)【国際出願番号】 CN2019078801
(87)【国際公開番号】W WO2020186470
(87)【国際公開日】2020-09-24
【審査請求日】2021-09-14
(73)【特許権者】
【識別番号】512159605
【氏名又は名称】ボブスト メックス ソシエテ アノニム
【氏名又は名称原語表記】Bobst Mex SA
【住所又は居所原語表記】Route de Faraz 3,CH-1031 MEX(VD),Switzerland
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100098475
【弁理士】
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎
(74)【代理人】
【識別番号】100130937
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100144451
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 博子
(74)【代理人】
【識別番号】100196221
【弁理士】
【氏名又は名称】上潟口 雅裕
(72)【発明者】
【氏名】ド ガイヤンド クリストフ
(72)【発明者】
【氏名】フォルマー クリストフ
(72)【発明者】
【氏名】ソン ハオミン
【審査官】井出 元晴
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-240705(JP,A)
【文献】特開2009-028967(JP,A)
【文献】特開平07-290685(JP,A)
【文献】特表2013-542866(JP,A)
【文献】特開昭49-056720(JP,A)
【文献】特開昭60-178053(JP,A)
【文献】実開昭51-034809(JP,U)
【文献】特開2017-177746(JP,A)
【文献】特開2003-196600(JP,A)
【文献】特開2003-136797(JP,A)
【文献】特開2004-314175(JP,A)
【文献】特開2015-020436(JP,A)
【文献】特開平09-118055(JP,A)
【文献】特開昭61-125895(JP,A)
【文献】特開昭61-076369(JP,A)
【文献】特表2013-514201(JP,A)
【文献】特表2013-544197(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第107297949(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41F 16/00-19/08
B41J 3/00-3/54
B41J 11/00-15/24
B41J 29/00-29/70
B41J 2/315-2/345
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホットホイルスタンピングプレス機であって、
シートが進むことができるプレステーブル(10)と、
前記シート上にホイル(14)を押し付けるためのプレスシステム(20)と、
ホイル供給品(12)を受け入れるためのホルダー(11)と、
前記ホルダー(11)に受け入れられている前記ホイル供給品(12)から前記シートの上に前記ホイル(14)を案内するための案内システムであって、前記シートがそれに沿って進められる経路を横切って延びるホイル搬送経路を定める案内システム(18)と、
使用済みホイルを巻き取ることなく廃棄するための廃棄システム(22)であって、開口を有し該開口を介して使用済みホイルを受け入れるくず入れ(26)を含む廃棄システム(22)と、
前記ホットホイルスタンピングプレス機の設定を調整するための制御要素と、を備え、
前記ホルダーは、前記ホイル搬送経路から見て前記制御要素と同じ側に配置される、ホットホイルスタンピングプレス機。
【請求項2】
前記廃棄システム(22)は、前記使用済みホイルを前記ホイル搬送経路から取り除くためのブラシシステム(24)を備える、請求項1に記載のホットホイルスタンピングプレス機。
【請求項3】
前記ホイルを前記シートから分離するためのブロア(30)を備える、請求項1又は2に記載のホットホイルスタンピングプレス機。
【請求項4】
前記プレスシステム(20)は、プラテン印刷機を備える、請求項1からのいずれか一項に記載のホットホイルスタンピングプレス機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ホットホイルスタンピングプレス機に関する。プレス機は、シートが進むことができるプレステーブルと、シート上にホイルを押し付けるためのプレスシステムと、シートの上にホイルを案内するための案内システムであって、シートがそれに沿って進められる経路を横切って延びるホイル搬送経路を定める案内システムと、ホイルの供給品を受け入れるためのホルダーと、使用済みホイルのための廃棄システムとを備える。
【背景技術】
【0002】
シートは、段ボール又は紙とすることができ、ホイルは、金属化プラスチックホイル又は薄い金属ホイルである。プレスシステムは、ホイルの一部が付着した場所でシート上に転写されるようにホイルをシート表面に押し付ける。
【0003】
一般的に、ホイルは、ロール又はボビンの形態で供給される。一般的に、ホイルの使用済み部分は他のボビンに巻き取られる。
【0004】
巻き取りは、それ相応に重要なので、さらなる介入が必要であり、従って、使用済みホイルのための廃棄システムがプレス機の正面、すなわちオペレータ側に配置される、一方で、ホイル供給品はプレス機の背面、すなわちオペレータの反対側に配置される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、オペレータがプレス機を操作するのに必要な労力を低減することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
このために、本発明は、ホルダーがプレス機のオペレータ側に配置される上記のプレス機を提供する。このレイアウトのホットホイルスタンピングプレス機の主たる利点は、オペレータが、交換時にプレス機の背面に新しいホイルを持って行く必要がない点である。
【0007】
本発明の1つの態様では、廃棄システムは、使用済みホイルをプレス機から取り除くためのブラシシステムを備える。また、廃棄システムは、ホイルのくず入れを備えることもできる。従って、本発明は、使用済みホイルを廃棄するための全く新しい概念を利用する。従来、使用済みホイルは、ボビンに巻き取られる。使用済みホイルは簡単に巻き取ることができないので、オペレータの介入がたびたび必要である。もっと深刻な問題が生じると、オペレータが廃棄ホイルを取り除くことができるようにプレス機の作動を停止する必要がある。本発明では、廃棄ホイルは、プレス機から容易に引き出すことができ、もはや巻き取られるものではなく、容易に廃棄される。廃棄ホイルが適切に巻き取られるのを保証するためのオペレータの介在は必要ない。
【0008】
本発明の他の態様では、ホイルをシートから分離するためのブロアが設けられ、ブロアは、廃棄システムの側に配置される。ブロアは使用済みホイルに作用することがでる。従ってブロアの設定は、従来のレイアウトよりも重要ではなく、この新しいレイアウトでは、ブロアの作動に起因してホイルに生じる何らかの損傷が使用済みホイルに生じる。
【0009】
好ましくは、プレスシステムはプラテンシステムを備える。
【0010】
本発明は、添付図面を参照して以下に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明によるレイアウトでのホットホイルスタンピングプレス機の一部の概略図である。
図2図1に示すホットホイルスタンピングプレス機の概略側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1及び2には、ホットホイルスタンピングプレス機の主要部分が示されている。これは、プレステーブル10を備え、その上を特に紙又は段ボールから成るシートが供給方向Fに沿って進むことができる。図2において、この供給方向は、横断面の平面に直交する。供給方向Fに進むシートは、明瞭化のためにここでは示されていない。
【0013】
概略的に示されるホルダー11は、ホイル14の供給品12を支えるために設けられ、供給品12は、ホイル14が巻き付けられたロール又はボビンの形態とすることができる。
【0014】
供給品12は、プレス機の正面に配置される(オペレータ側(OS)とも呼ばれる)。プレス機の正面又はオペレータ側は、プレス機の設定を調節するために用いられる制御要素が配置される側である。
【0015】
ホイル14は、金属化されたプラスチックの薄いホイル、又は金属ホイルである。ホットホイルスタンピングプレス機では、ホイルの特定の部分がシートに適用される。
【0016】
図1及び2から分かるように、第2のホイル16を適用することもできる。
【0017】
ホイル14は、複数のローラ18を備える案内システムを用いてシートの上に案内される。ホイルは、シートの供給方向Fを横断し、特にこれに直交する方向でシートの上に案内されることが必須である(プレステーブル10の領域内の矢印Aの向きを参照、矢印Aは、ホイルがプレステーブルの上を進む方向を示す)。
【0018】
ホイル14をシートの上に押し付けるために及びホイルの一部をシートに付着させるために、プレスシステムが設けられており、これは図2に参照番号20で概略的に示されている。プレスシステム20は、プラテン印刷機を備える。
【0019】
プレス機の背面、すなわちオペレータの反対側「OOS」には、使用済みホイルのための廃棄システム22が配置される。これは、本明細書では、使用済みホイル上に引っ張り力を作用させるように協働する複数のブラシ24を備える。
【0020】
廃棄システム22は、ブラシ24からの使用済みホイルが廃棄されるくず入れ26をさらに備える。
【0021】
廃棄システム22は、ホイルを適切に巻き取る必要がないのでオペレータの注意を必要としないことが分かる。むしろ、ホイルは、プレス機から単純に引き出されてくず入れ26に廃棄される。
【0022】
プレス機の背面には、ブロア30が配置されており、このブロアは、シートとホイルとの間の隙間の中に空気流を送る。これはシートからホイルを分離する処理を助ける。
【0023】
空気流が使用済みホイル上に作用する場合、これは空気流がある程度ホイルに損傷を与えるのであれば容認することができる。
【符号の説明】
【0024】
10 プレステーブル
11 ホルダー
12 ホイル供給品
14 ホイル
18 案内システム
20 プレスシステム
22 廃棄システム
図1
図2