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  • 特許-化学工業製品の積み込み装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-19
(45)【発行日】2023-05-29
(54)【発明の名称】化学工業製品の積み込み装置
(51)【国際特許分類】
   B65D 90/00 20060101AFI20230522BHJP
【FI】
B65D90/00 H
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2022522754
(86)(22)【出願日】2020-07-30
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-16
(86)【国際出願番号】 CN2020106003
(87)【国際公開番号】W WO2022021254
(87)【国際公開日】2022-02-03
【審査請求日】2022-04-14
(73)【特許権者】
【識別番号】517073649
【氏名又は名称】鵬辰新材料科技股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】談 勇
【審査官】矢澤 周一郎
(56)【参考文献】
【文献】特開平6-227503(JP,A)
【文献】特開2008-81135(JP,A)
【文献】特表2009-516626(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 90/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
貯蔵タンク(1)を含む化学工業製品の積み込み装置であって、前記貯蔵タンク(1)の底部に固定台(2)が固定して取り付けられ、前記固定台(2)に載置台(3)が固定して取り付けられ、前記載置台(3)に6つの載置座(4)が固定して取り付けられ、前記貯蔵タンク(1)の、底部に近い端に6つの水管(5)が固定して取り付けられ、前記水管(5)に電磁弁(6)が固定して取り付けられ、前記貯蔵タンク(1)内に取付板(7)が固定して取り付けられ、前記取付板(7)に回転軸(8)が回転可能に取り付けられ、前記回転軸(8)に周方向に均一に分布する6つの開閉ロッド(9)が固定して取り付けられ、前記固定台(2)内にモーター(10)が固定して取り付けられ、前記回転軸(8)の一端は、前記貯蔵タンク(1)を貫通して前記モーター(10)の出力軸に接続されて取り付けられ、前記固定台(2)にコントローラ(11)が固定して取り付けられ、前記載置台(3)には、前記載置座(4)の底部に圧力センサー(12)が固定して取り付けられ、前記圧力センサー(12)と前記電磁弁(6)は、いずれも前記コントローラ(11)に電気的に接続される、ことを特徴とする、化学工業製品の積み込み装置。
【請求項2】
6つの前記水管(5)は、周方向において前記貯蔵タンク(1)に中心対称に分布する、ことを特徴とする、請求項1に記載の化学工業製品の積み込み装置。
【請求項3】
6つの前記載置座(4)は、前記載置台(3)に中心対称に分布し、6つの前記水管(5)は、それぞれ6つの前記載置座(4)の真上に位置する、ことを特徴とする、請求項2に記載の化学工業製品の積み込み装置。
【請求項4】
6つの前記開閉ロッド(9)の一端に密封パッド(13)が固定して取り付けられ、6つの前記密封パッド(13)は、それぞれ6つの前記水管(5)の一端と重なる、ことを特徴とする、請求項1に記載の化学工業製品の積み込み装置。
【請求項5】
前記回転軸(8)と前記貯蔵タンク(1)の底部との間に密封スリーブが固定して取り付けられる、ことを特徴とする、請求項1に記載の化学工業製品の積み込み装置。
【請求項6】
前記貯蔵タンク(1)の最上部に送液管(14)が開けられる、ことを特徴とする、請求項1に記載の化学工業製品の積み込み装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、化学工業製品生産の技術範囲、具体的は、化学工業製品の積み込み装置に関する。
【背景技術】
【0002】
化学の方法を用いて物質の組成、構造を変え、又は新しい物質を合成する技術は、すべて化学の生産技術、即ち化学プロセスに属し、得られた製品は、化学製品又は化学工業製品と呼ばれ、化学工業製品の種類は、物質状態から分類すると液体、固体及びガスがある。液体の化学工業製品の積み込みは、さらに、小さいボトル、及び大きいバケツの積み込みに分けられている。液体の化学工業製品の大きいバケツの積み込みは、現在、コストが高いため、手動で積み込んで蓋をかける。
【0003】
現在、手動で液体の化学工業製品を積み込む時、一般的に、貯蔵タンク内から1回1バケツの製品しか積み込むことができず、このように、効率が低い一方、貯蔵タンク内から1回複数のバケツの製品を積み込むと、複数の操作者が監視する必要があるため、人的資源を浪費してしまう。
【発明の概要】
【0004】
上記背景技術において提出された、一人が1回1バケツの液体しか積み込むことができない化学工業製品の問題を解決するために、本発明は、化学工業製品の積み込み装置を提供することを目的とする。
【0005】
上記目的を実現するために、本発明は、以下の技術案を提供する。
【0006】
貯蔵タンクを含む化学工業製品の積み込み装置であって、前記貯蔵タンクの底部に固定台が固定して取り付けられ、前記固定台に載置台が固定して取り付けられ、前記載置台に6つの載置座が固定して取り付けられ、前記貯蔵タンクの、底部に近い端に6つの水管が固定して取り付けられ、前記水管に電磁弁が固定して取り付けられ、前記貯蔵タンク内に取付板が固定して取り付けられ、前記取付板に回転軸が回転可能に取り付けられ、前記回転軸に周方向に均一に分布する6つの開閉ロッドが固定して取り付けられ、前記固定台内にモーターが固定して取り付けられ、前記回転軸の一端は、前記貯蔵タンクを貫通して前記モーターの出力軸に接続されて取り付けられ、前記固定台にコントローラが固定して取り付けられ、前記載置台には、前記載置座の底部に圧力センサーが固定して取り付けられ、前記圧力センサーと前記電磁弁は、いずれも前記コントローラに電気的に接続される。
【0007】
本発明のさらなる方案としては、6つの前記水管周方向は、前記貯蔵タンクに中心対称に分布する。
【0008】
本発明のさらなる方案としては、6つの前記載置座は、前記載置台に中心対称に分布し、6つの前記水管は、それぞれ6つの前記載置座の真上に位置する。
【0009】
本発明のさらなる方案としては、6つの前記開閉ロッドの一端に密封パッドが固定して取り付けられ、6つの前記密封パッドは、それぞれ6つの前記水管の一端と重なる。
【0010】
本発明のさらなる方案としては、前記回転軸と前記貯蔵タンクの底部との間に密封スリーブが固定して取り付けられる。
【0011】
本発明のさらなる方案としては、前記貯蔵タンクの最上部に送液管が開けられる。
【0012】
従来技術に比べて、本発明の有益な効果は、以下のとおりである。
【0013】
1、本発明では、複数の水管と複数の載置座を設けることによって、同時に複数のバケツの製品を積み込むことを実現でき、開閉ロッドと独立した電磁弁を設けることにより、複数のバケツの製品を積み込む過程に対する1人の監視操作を実現でき、それにより、1人が同時に複数のバケツの製品を積み込むことを実現し、積み込み効率を向上させる。
【0014】
2、本発明では、圧力センサーと電磁弁を設けることにより、各バケツの製品の質量を監視することを実現でき、積み込み動作を自動的に停止し、設備がシンプルで、コストが低く、操作が容易であり、実用性が高い。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】化学工業製品の積み込み装置の構成概略図である。
図2】化学工業製品の積み込み装置の平面図である。
図3】化学工業製品の積み込み装置における貯蔵タンクの上面断面図である。
図4】化学工業製品の積み込み装置における載置座の取り付け概略図である。
図5】化学工業製品の積み込み装置における電器部材の電気的接続図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、具体的な実施形態を結び付けながら本特許の技術案についてさらに詳細に説明する。
【0017】
図1~5を参照すると、貯蔵タンク1を含む化学工業製品の積み込み装置であって、前記貯蔵タンク1の底部に固定台2が固定して取り付けられ、固定台2に載置台3が固定して取り付けられ、載置台3に6つの載置座4が固定して取り付けられ、貯蔵タンク1の、底部に近い端に6つの水管5が固定して取り付けられ、水管5に電磁弁6が固定して取り付けられ、貯蔵タンク1内に取付板7が固定して取り付けられ、取付板7に回転軸8が回転可能に取り付けられ、回転軸8に周方向に均一に分布する6つの開閉ロッド9が固定して取り付けられ、固定台2内にモーター10が固定して取り付けられ、回転軸8の一端は、貯蔵タンク1を貫通して、モーター10の出力軸に接続されて取り付けられ、固定台2にコントローラ11が固定して取り付けられ、載置台3には、載置座4の底部に圧力センサー12が固定して取り付けられ、圧力センサー12と電磁弁6は、いずれもコントローラ11に電気的に接続され、貯蔵タンク1の最上部に送液管14が開けられる。
【0018】
本発明において、圧力センサー12の使用可能な型番は、PB8300CNM/Aであってもよく、コントローラ11の使用可能な型番は、MITSUBI/FX3Uであってもよく、電磁弁6の使用可能な型番は、4V210-08であってもよく、貯蔵タンク1は、送液管14から化学工業製品を貯蔵タンク1内に貯蔵し、固定台2は、水管5の高さを向上させることで、化学工業製品自体の重力を用いてバケツ内に容易に排出することができ、載置台3は、載置座4を取り付けられために用いられ、載置座4は、外部の積み込みバケツを載せるために用いられ、電磁弁6は、水管5の開閉を行い、各水管5を独立して制御するために用いられ、取付板7は、回転軸8を回転可能に取り付け、回転軸8に回転する基礎を提供するために用いられ、モーター10は、回転軸8を所定の角度だけ回転させる。開閉ロッド9は、回転軸8の回転とともに回転するために用いられ、回転する時、開閉ロッド9の一端が水管5の一端からずれた時、水管5を開くことを実現し、従って、回転軸8の回転は、6つの水管5の開閉を同時に制御する。圧力センサー12は、圧力信号を電気信号に変換してコントローラ11に伝達し、コントローラ11は、受信した圧力センサー12からの信号に基づいて、電磁弁6が開及び閉のどの状態にあるべきかを判断する。6つの電磁弁6は、6つの圧力センサー12に一対一対応しており、また、電磁弁6と圧力センサー12のセットのそれぞれは、コントローラ11の1つの制御ビットを占め、電磁弁6と圧力センサー12のセットのそれぞれは、互いに影響しない。
【0019】
図2及び図3を結び付けながら、6つの水管5は、周方向において貯蔵タンク1に中心対称に分布し、6つの載置座4は、載置台3に中心対称に分布し、6つの水管5は、それぞれ6つの載置座4の真上に位置し、6つの水管5が中心対称に分布することによって、外力による駆動がなく液体の化学工業製品自体の重力作用下で、各水管5の出液量が均一であることが保証される。
【0020】
図3に示すように、6つの開閉ロッド9の一端に密封パッド13が固定して取り付けられ、6つの密封パッド13は、それぞれ6つの水管5の一端と重なり、密封パッド13は、開閉ロッド9の一端が水管5の一端と重なる時、液体の化学工業製品が水管5内から流出しないことを保証する。
【0021】
図1に示すように、回転軸8と貯蔵タンク1の底部との間に密封スリーブが固定して取り付けられ、密封スリーブは、回転軸8が回転する時、液体の化学工業製品が貯蔵タンク1の底部から流出しないことを保証する。
【0022】
本発明の作動原理は、以下のとおりである。本発明を用いる時、まず送液管14から液体の化学工業製品を貯蔵タンク1内に排出し、化学工業製品に対して積み込みを行う必要がある時、6つの積み込みバケツを6つの載置座4内に置き、また、モーター10を起動し、モーター10は、回転軸8を所定の角度だけ回転させ、回転軸8は、回転軸8における6つの開閉ロッド9を所定の角度だけ回転させ、対応する水管5の一端からずれさせ、それにより、水管5を開状態にし、液体の化学工業製品は、自体重力の作用下で水管5内から流出し、また、この時、電磁弁6は、開状態にある。液体の化学工業製品が積み込みバケツに流入し、また、積み込みバケツ全体の重量が指定された重量に達した後、圧力センサー12は、圧力信号を電気信号に変換してコントローラ11に送信し、コントローラ11は、電磁弁6が閉じるように制御し、6つの積み込みバケツに同時にいっぱい充填できないため、一番最初に積み込み重量に達した積み込みバケツに対応する電磁弁6を最初に閉じ、6つの電磁弁6が独立して作動し、操作者は、開始時に、モーター10を起動することで、6つの積み込みバケツの積み込みを行うことができる。6つの電磁弁6が閉じた後、操作者は、モーター10を起動し、モーター10が回転軸8を回転させることで、密封パッド13が水管5を再び閉じ、また、積み込まれた積み込みバケツを取り外し、この時、圧力センサー12は、圧力がある値の信号をコントローラ11に伝送し、コントローラ11は、電磁弁6がオンになるように制御し、次の積み込み作動を容易にし、操作がシンプルで、積み込み効率が高い。
【0023】
以上、本特許の好適な実施形態について詳細に説明したが、本特許は上記実施形態に限定されるものではなく、当業者が備える知識の範囲内において、本特許の趣旨を逸脱することなく種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0024】
1 貯蔵タンク
2 固定台
3 載置台
4 載置座
5 水管
6 電磁弁
7 取付板
8 回転軸
9 開閉ロッド
10 モーター
11 コントローラ
12 圧力センサー
13 密封パッド
14 送液管
図1
図2
図3
図4
図5