(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-22
(45)【発行日】2023-05-30
(54)【発明の名称】車両用灯具装置、車両
(51)【国際特許分類】
B60Q 1/50 20060101AFI20230523BHJP
G08G 1/00 20060101ALI20230523BHJP
G08G 1/09 20060101ALI20230523BHJP
B60Q 1/00 20060101ALI20230523BHJP
【FI】
B60Q1/50 Z
G08G1/00 X
G08G1/09 H
B60Q1/00 G
(21)【出願番号】P 2018219642
(22)【出願日】2018-11-22
【審査請求日】2021-10-13
(73)【特許権者】
【識別番号】000000136
【氏名又は名称】市光工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000121
【氏名又は名称】IAT弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】小林 祐介
【審査官】山崎 晶
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-123180(JP,A)
【文献】特開2015-116983(JP,A)
【文献】特開2018-036809(JP,A)
【文献】国際公開第2017/073633(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60Q 1/50
G08G 1/00
G08G 1/09
B60Q 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に装備される
フロントコンビネーションランプ、リヤコンビネーションランプおよび灯具と、
前記フロントコンビネーションランプの少なくとも1つのランプ、前記リヤコンビネーションランプの少なくとも1つのランプおよび前記灯具の作動を制御する灯具制御部と、
前記灯具制御部からの制御に基づいて情報を無線通信する通信装置と、
を備え、
前記灯具制御部は、車両状態表示モードと、連動発光モードと、を備え、
前記灯具制御部は、前記車両状態表示モードにおいて、前記灯具が装備されている前記車両の状態を、前記車両の周囲に表示するように、前記灯具の発光を制御し、
前記灯具制御部は、前記連動発光モードにおいて、自動運転または手動運転による先導車両としての前記車両と、自動運転による随行車両としての前記車両とが、隊列走行している時に、自身の前記通信装置と他の車両の前記通信装置との間で送受信される情報に基づいて、隊列走行する複数台の前記車両間において連動して発光するように、前記灯具の発光を制御
し、
前記灯具制御部は、隊列走行する複数台の前記車両の間に他の車両が入り込んだ時に、前記フロントコンビネーションランプの少なくとも1つの前記ランプ、前記リヤコンビネーションランプの少なくとも1つの前記ランプを点滅点灯させる、
ことを特徴とする車両用灯具装置。
【請求項2】
前記灯具制御部は、前記連動発光モードにおいて、同周期点滅により連動して発光するように、前記灯具の発光を制御する、
ことを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具装置。
【請求項3】
前記灯具は、
前記車両の前面、左右両側面および後面に、全周に亘ってライン状に装備され、
前記車両の上から見て、前記車両の周囲360°の発光表示範囲を有する、
ことを特徴とする請求項1
または2に記載の車両用灯具装置。
【請求項4】
前記灯具制御部は、前記連動発光モードにおいて、前記灯具の発光を、同周期点滅による連動発光で行うと共に、ライン状の前記灯具の一部に形成される発光パターンが前記灯具のラインに沿って移動することで、前記発光パターンが前記車両間を跨いて移動するように、制御する、
ことを特徴とする請求項
3に記載の車両用灯具装置。
【請求項5】
前記灯具は、
前記フロントコンビネーションランプのヘッドランプの設置高さよりも高い位置に、装備されている、
ことを特徴とする請求項1~
4のいずれか1項に記載の車両用灯具装置。
【請求項6】
前記灯具は、前記車両に装備されているサイドウインドガラスの設置高さよりも低い位置に、装備されている、
ことを特徴とする請求項1~
5のいずれか1項に記載の車両用灯具装置。
【請求項7】
前記の請求項1~
6のいずれか1項に記載の車両用灯具装置が装備されている車両であって、
前記の請求項1~
6のいずれか1項に記載の車両用灯具装置が装備されている1台または複数台の車両と共に、
自動運転または手動運転による先導車両として、または、自動運転による随行車両として、隊列走行できる、
ことを特徴とする車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、車両用灯具装置に関する。また、この発明は、車両用灯具装置が装備されている車両に関する。特に、この発明は、自動運転にかかる車両用灯具装置、車両に関する。
【0002】
なお、この明細書、ならびに、別紙の特許請求の範囲および要約書において、「自動運転」とは、「SAE(SAE International)すなわち(Society of Automotive Engineers
)」が定義した6段階のレベルの中で、レベル1~5を示す操作である。
【0003】
また、複数台の車両が自動運転により隊列走行する場合において、複数台の車両のうちの1台の車両は、走行制御する先導車両であって、自動運転または手動運転により走行する。この先導車両は、隊列走行する複数台の車両のうちの先頭車両とは必ずしも限らない。一方、先導車両を除いた残りの車両は、随行車両であって、自動運転により走行する。なお、この明細書および別紙の要約書においては、自動運転または手動運転により走行する先導車両と、自動運転により走行する随行車両と、の区別を付けずに、ただ単に、「複数台の車両が自動運転により隊列走行する」と、記載する場合がある。
【背景技術】
【0004】
車両が自動運転により走行する技術は、知られている。また、車両が自動運転により走行している状態を、発光により、車両の周囲に表示する車両用灯具装置も、知られている。この車両用灯具装置としては、たとえば、特許文献1に示すものがある。特許文献1の車両用照明装置は、車両の外部に向けて水平方向における車両の全周囲に光を照射するように構成された照明ユニットを、備える。
【0005】
特許文献1の車両用照明装置は、この特許文献1の車両用照明装置を備える車両(以下、「自車両」と称する)が自動運転により走行する時に、照明ユニットから光を自車両の外部に向けて水平方向における自車両の全周囲に照射する。この結果、特許文献1の車両用照明装置は、照明ユニットから照射された光を、自車両の自動運転に係る情報として、自車両の周囲の他の車両や歩行者等に提示できる。
【0006】
また、複数台の車両が自動運転により隊列走行する技術は、たとえば、特許文献2に示すように知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】国際公開2017/073633号
【文献】特開2017-117186号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
隊列走行は、多くの人を送迎したり、あるいは、多くの物を輸送したりする時に有意義であり、しかも、目的地が近いまたは同じ場合においてはさらに価値がある技術である。
【0009】
ここで、自動運転により隊列走行している複数台の車両の間に他の車両が入り込んだ場合、隊列が乱れて、自動運転により隊列走行が難しくなる。そこで、複数台の車両が自動運転により隊列走行している時に、自動運転により隊列走行する複数台の車両が1群であることを、その1群の周囲の他の車両のドライバや歩行者などの第3者に対して、何らかの手段により、容易に認識させる必要がある。
【0010】
しかしながら、特許文献1の車両用照明装置および特許文献2は、複数台の車両が自動運転により隊列走行している時に、隊列走行している複数台の車両が1群であることを、周囲に容易に認識させる手段がないので、周囲に容易に認識させることができない。
【0011】
この発明が解決しようとする課題は、複数台の車両が自動運転により隊列走行している時に、隊列走行している複数台の車両が1群であることを、周囲に容易に認識させることができる車両用灯具装置、車両を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
この発明の車両用灯具装置は、車両に装備される灯具と、灯具の作動を制御する灯具制御部と、灯具制御部からの制御に基づいて情報を無線通信する通信装置と、を備え、灯具制御部が、車両状態表示モードと、連動発光モードと、を備え、灯具制御部が、車両状態表示モードにおいて、灯具が装備されている車両の状態を、車両の周囲に表示するように、灯具の発光を制御し、灯具制御部が、連動発光モードにおいて、自動運転または手動運転による先導車両としての車両と、自動運転による随行車両としての車両とが、隊列走行している時に、自身の通信装置と他の車両の通信装置との間で送受信される情報に基づいて、隊列走行する複数台の車両間において連動して発光するように、灯具の発光を制御する、ことを特徴とする。
【0013】
この発明の車両用灯具装置において、灯具制御部が、連動発光モードにおいて、同周期点滅により連動して発光するように、灯具の発光を制御する、ことが好ましい。
【0014】
この発明の車両用灯具装置において、隊列走行する複数台の車両の間に他の車両が入り込んだ時に、灯具制御部が、他の車両の前後に位置する車両に装備されているランプを点滅点灯させる、ことが好ましい。
【0015】
この発明の車両用灯具装置において、灯具が、車両の前面、左右両側面および後面に、全周に亘ってライン状に装備され、車両の上から見て、車両の周囲360°の発光表示範囲を有する、ことが好ましい。
【0016】
この発明の車両用灯具装置において、灯具制御部が、連動発光モードにおいて、灯具の発光を、同周期点滅による連動発光で行うと共に、ライン状の灯具の一部に形成される発光パターンが灯具のラインに沿って移動することで、発光パターンが車両間を跨いて移動するように、制御する、ことが好ましい。
【0017】
この発明の車両用灯具装置において、灯具が、車両に装備されているヘッドランプの設置高さよりも高い位置に、装備されている、ことが好ましい。
【0018】
この発明の車両用灯具装置において、灯具が、車両に装備されているサイドウインドガラスの設置高さよりも低い位置に、装備されている、ことが好ましい。
【0019】
この発明の車両は、前記の各発明にかかる車両用灯具装置が装備されている車両であって、前記の各発明にかかる車両用灯具装置が装備されている1台または複数台の車両と共に、自動運転または手動運転による先導車両として、または、自動運転による随行車両として、隊列走行できる、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0020】
この発明の車両用灯具装置、車両は、複数台の車両が自動運転により隊列走行している時に、隊列走行している複数台の車両が1群であることを、周囲に容易に認識させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】
図1は、この発明にかかる車両用灯具装置、車両の実施形態を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、車両用灯具装置、車両を示す概略側面図(
図3におけるII矢視図)である。
【
図3】
図3は、車両用灯具装置、車両を示す概略平面図(
図2におけるIII矢視図)である。
【
図4】
図4は、自動運転により走行している時における灯具の発光を示す車両用灯具装置、車両の概略側面図(
図5におけるIV矢視図)である。
【
図5】
図5は、自動運転により走行している時における灯具の発光を示す車両用灯具装置、車両の概略平面図(
図4におけるV矢視図)である。
【
図6】
図6は、複数台の車両が自動運転により隊列走行している時における灯具の発光を示す車両用灯具装置、車両の概略側面図(
図7におけるVI矢視図)である。
【
図7】
図7は、複数台の車両が自動運転により隊列走行している時における灯具の発光を示す車両用灯具装置、車両の概略平面図(
図6におけるVII矢視図)である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、この発明にかかる車両用灯具装置、車両の実施形態(実施例)の1例を図面に基づいて詳細に説明する。この明細書において、前、後、上、下、左、右は、この発明にかかる車両用灯具装置を車両に装備した際の前、後、上、下、左、右である。なお、図面においては、概略図であるため、主な構成部品を図示し、主な構成部品以外の構成部品の図示を省略する。
【0023】
(実施形態の構成の説明)
以下、この実施形態にかかる車両用灯具装置、車両の構成について説明する。
図1中、符号1は、この実施形態にかかる車両用灯具装置である。また、図中、符号C(C1、C2、C3…)は、車両用灯具装置1が装備されているこの実施形態にかかる車両である。さらに、
図2~
図7において、符号「F」は「前」、「B」は「後」、「U」は「上」、「D」は「下」、「L」は「左」、「R」は「右」である。
【0024】
(車両用灯具装置1の説明)
車両用灯具装置1は、
図1に示すように、灯具10と、灯具制御部11と、通信装置4と、を備える。車両用灯具装置1は、車両C(C1、C2、C3…)に装備される。なお、
図1において、通信装置4は、車両用灯具装置1のブロック外で、車両C(C1、C2、C3…)のブロック内に図示されている。
【0025】
(灯具10の説明)
灯具10は、発光により、車両C(C1、C2、C3…)の状態を車両C(C1、C2、C3…)の周囲に表示する表示灯である。すなわち、灯具10は、発光により、車両C(C1、C2、C3…)の状態および存在を、車両C(C1、C2、C3…)の周囲の歩行者および他の車両のドライバなどの第3者に対して表示する。この結果、灯具10は、発光により、第3者に対して注意を喚起させることができる。
【0026】
また、灯具10は、識別灯でもある。すなわち、灯具10は、発光により、車両C(C1、C2、C3…)の走行が自動運転(オートパイロット)によるか手動運転(マニュアル)によるかを、第3者が識別できる灯具である。しかも、灯具10は、発光により、複数台の車両C(C1、C2、C3…)が隊列走行している1群の車両か否かをも、第3者が識別できる灯具である。
【0027】
灯具10は、
図2~
図7に示すように、車両C(C1、C2、C3…)の前面、左右両側面および後面に、全周に亘ってライン状に装備されている。この結果、灯具10は、
図3、
図5、
図7に示すように、車両C(C1、C2、C3…)の上から見て、車両C(C1、C2、C3…)の周囲360°(全方位、すなわち、前方、左方、右方および後方)の発光表示範囲を有する。
【0028】
灯具10は、車両C(C1、C2、C3…)に装備されているフロントコンビネーションランプ70およびリヤコンビネーションランプ71(以下、単に「ランプ70、71」と称する場合がある)の設置高さよりも高い位置に、装備されている。特に、灯具10は、フロントコンビネーションランプ70のヘッドランプよりも高い位置に装備されている。また、灯具10は、車両C(C1、C2、C3…)に装備されているサイドウインドガラス72の設置高さよりも低い位置に、装備されている。
【0029】
なお、車両C(C1、C2、C3…)の全周に亘ってライン状に装備されている灯具10は、車両C(C1、C2、C3…)の車体本体とドアとの間において分割されている。この灯具10の分割は、灯具10のラインを形成する上で特に問題無い。
【0030】
灯具10は、光源と、発光部材と、を備える。灯具10は、光源および発光部材により、発光する。光源は、光の三原色に対応した発光素子を有する。この結果、光源は、任意の色の光を発する。光源としては、たとえば、LED、OELまたはOLED(有機EL)などの自発光半導体型発光素子(半導体発光素子)から構成されている。
【0031】
発光部材は、車両C(C1、C2、C3…)の前面、左右両側面および後面に、全周に亘ってライン状に装備されている。発光部材は、レンズ、または、光透過性の化粧部材などから構成されている。一方、光源は、発光部材のラインに沿って複数個設けられている。複数個の光源から発せられた光は、発光部材を透過して、車両C(C1、C2、C3…)の上から見て、車両C(C1、C2、C3…)の周囲360°(全方位)に出射される。これにより、発光部材は、灯具10の発光表示範囲を形成する。
【0032】
ここで、灯具10の発光範囲は、
図4~
図7の白色部分および黒色部分に示すように、複数個の光源に対応して、複数個(多数個)に分割されている。そして、ライン状の発光部材のうち、光源が点灯されている部分に対応する部分は、発光部分(
図2~
図7中の白色部分)となり、光源が消灯されている部分に対応する部分は、無発光部分(
図4~
図7中の黒色部分)となる。隣り合う光源を点滅させることにより、発光部分が灯具10のラインに沿って移動して、光が、たとえば、
図6、
図7中の実線矢印方向に、流れているように見える。ここで、発光部分は、発光パターンを形成する。この発光部分(発光パターン)は、この例の四角形以外の形状、たとえば、絵柄などであっても良い。
【0033】
灯具10としては、たとえば、特許文献1の車両用照明装置の照明ユニット、または、この出願人が先に出願した車両用灯具(特願2017-101503)などがある。
【0034】
(灯具制御部11の説明)
灯具制御部11は、灯具10の作動(光源の点灯、消灯)を制御する。灯具制御部11は、車両状態表示モードと、連動発光モードと、を備える。
【0035】
灯具制御部11は、車両状態表示モードにおいて、灯具10が装備されている車両C(C1、C2、C3…)の状態を、車両C(C1、C2、C3…)の周囲に表示するように、灯具10の発光を制御する。
【0036】
灯具制御部11は、連動発光モードにおいて、自動運転または手動運転による先導車両としての車両C(C1、C2、C3…)と、自動運転による随行車両としての車両C(C1、C2、C3…)とが、隊列走行している時に、自身の車両C(C1、C2、C3…)の通信装置4と他の車両C(C1、C2、C3…)の通信装置4との間で送受信される情報に基づいて、隊列走行する複数台の車両C(C1、C2、C3…)間において連動して発光するように、灯具10の発光を制御する。
【0037】
灯具制御部11は、後述する車両制御部5から出力される車両状態信号に基づいて、車両C(C1、C2、C3…)の状態を判断する。そして、その判断した車両C(C1、C2、C3…)の状態に応じて、灯具10の発光および灯具10の発光および消灯を制御する。灯具制御部11が制御する灯具10の発光は、たとえば、赤色以外の発光色、発光強度、発光領域および発光点滅周期などである。
【0038】
また、同様に、灯具制御部11は、車両制御部5から出力される車両状態信号に基づいて、車両C(C1、C2、C3…)の状態を判断して、その判断した車両C(C1、C2、C3…)の状態に応じて、ランプ70、71の点滅点灯(点灯消灯を含む)を制御する。
【0039】
灯具制御部11は、情報処理装置であって、たとえば、電子制御ユニット(ECU)から構成されている。灯具制御部11は、マイクロコントローラとその他の電子回路とを含む。マイクロコントローラは、プロセッサとメモリとを含む。プロセッサは、CPU、MPUまたはGPUの少なくともいずれか1つである。メモリは、ROMとRAMとを含む。プロセッサは、ROMに記憶されたプログラムやRAMにロードされたプログラムを実行する。これにより、灯具制御部11は、車両C(C1、C2、C3…)の状態に応じて、灯具10の発光、灯具10の点灯消灯およびランプ70、71の点滅点灯を制御する。
【0040】
(制御対象となる車両状態の説明)
灯具制御部11が判断した車両C(C1、C2、C3…)の状態のうち、灯具10の発光およびランプ70、71の点滅点灯の制御対象となる車両状態は、たとえば、下記の第1車両状態、第2車両状態、第3車両状態および第4車両状態である。
【0041】
第1車両状態は、
図6、
図7に示すように、複数台の車両C(C1、C2、C3…)が自動運転により隊列走行している状態である。第2車両状態は、
図2~
図5に示すように、車両C(C1、C2、C3…)が自動運転により単独走行している状態である。第3車両状態は、複数台の車両C(C1、C2、C3…)が1群となって駐車している状態である。第4車両状態は、隊列走行している複数台の車両C(C1、C2、C3…)の間に他の車両が入り込んだ状態である。
【0042】
なお、第1車両状態において、複数台の車両C(C1、C2、C3…)のうちの1台の車両、この例では、先頭の車両C(C1)が、走行制御する先導車両であって、自動運転または手動運転により走行する。一方、先頭の先導車両C(C1)を除いた残りの2台目以降の車両C(C2、C3…)は、随行車両であって、自動運転により走行する。
【0043】
また、第4車両状態における複数台の車両C(C1、C2、C3…)の隊列走行は、自動運転による隊列走行とは必ずしも限らず、手動運転による隊列走行も含まれる。
【0044】
(灯具制御部11が制御する灯具10の発光の説明)
灯具制御部11が制御する灯具10の発光は、たとえば、下記の第1発光、第2発光および第3発光である。第1発光は、第1車両状態の時に、灯具制御部11が連動発光モードにおいて制御する灯具10の発光である。第2発光は、第2車両状態の時に、灯具制御部11が車両状態表示モードにおいて制御する灯具10の発光である。第3発光は、第3車両状態の時に、灯具制御部11が車両状態表示モードにおいて制御する灯具10の発光である。
【0045】
第1発光は、隊列走行している複数台の車両C(C1、C2、C3…)間において連動する連動発光である。すなわち、複数台の車両C(C1、C2、C3…)の灯具10は、それぞれ、相互に連動して発光する。
【0046】
第1発光(連動発光)は、たとえば、
図6、
図7に示すように、ライン状の灯具10の発光部材において、発光部分と無発光部分とが交互に配列されているライン状の発光である。しかも、第1発光は、発光部分と無発光部分とが先頭の車両C(C1)から後方の最後尾の車両C(C2、C3…)まで連続されているライン状の発光である。すなわち、第1発光は、隊列走行している複数台の車両C(C1、C2、C3…)間において連動して発光する。これにより、第1発光は、隊列走行している複数台の車両C(C1、C2、C3…)が一連の車両C(C1、C2、C3…)として、認識できる。なお、第1発光の発光部分および無発光部分は、
図4~
図7に示す四角形形状ではなく、図形絵柄などであっても良い。また、第1発光は、発光部分と無発光部分とが移動せず、光が流れていない場合もある。
【0047】
ここで、第1発光は、同周期点滅により、
図6、
図7中の実線矢印に示すように、複数台の車両C(C1、C2、C3…)において、灯具10のラインに沿った光の流れが形成される発光であっても良い。すなわち、第1発光は、複数台の車両C(C1、C2、C3…)にそれぞれ装備されている各灯具10の隣り合う光源を同周期点滅させることにより、灯具10のラインに沿った光の流れが形成される発光である。
【0048】
第2発光は、たとえば、
図2、
図3に示すライン状の発光、および、
図4、
図5に示すライン状の発光などである。
図2、
図3に示す第2発光は、ライン状の灯具10の発光部材全体が発光部分であるライン状の発光である。また、
図4、
図5に示す第2発光は、第1発光と同様に、ライン状の灯具10の発光部材において、発光部分と無発光部分とが交互に配列されているライン状の発光である。第2発光は、発光部分と無発光部分とが移動して光が流れる発光であっても良いし、発光部分と無発光部分とが固定した発光であっても良い。
【0049】
第3発光は、第1発光とほぼ同様に、1群となって駐車している複数台の車両C(C1、C2、C3…)間において、同周期点滅により、連動する連動発光である。すなわち、第3発光は、発光部分と無発光部分とが1群となって駐車している複数台の車両C(C1、C2、C3…)の外周に沿って連続されている発光である。しかも、第3発光は、1群の車両C(C1、C2、C3…)の上から見て、1群の車両C(C1、C2、C3…)の外周に沿って、時計方向周回の光の流れまたは反時計方向周回の光の流れが形成される発光である
【0050】
(灯具制御部11が制御するランプ70、71の点滅点灯の説明)
また、灯具制御部11が制御するランプ70、71の点滅点灯は、第4車両状態の時に、他の車両の前後に位置する車両C(C1、C2、C3…)のランプ70、71の点滅点灯である。
【0051】
他の車両の後に位置する車両Cのランプとしては、たとえば、フロントコンビネーションランプ70のヘッドランプ(前照灯)、ターンシグナルランプまたは他のランプの少なくともいずれか1つのランプである。一方、他の車両の前に位置する車両Cのランプとしては、たとえば、リヤコンビネーションランプ71のテールランプ、ストップランプ、ターンシグナルランプまたはバックアップランプの少なくともいずれか1つのランプである。
【0052】
(車両C(C1、C2、C3…)の説明)
車両C(C1、C2、C3…)は、
図1に示すように、この実施形態にかかる車両用灯具装置1(灯具10および灯具制御部11)と、情報入力装置2と、I/F(インターフェース)3と、通信装置4と、車両制御部5と、運転操作装置6とを装備する。また、車両C(C1、C2、C3…)は、
図2~
図5に示すように、フロントコンビネーションランプ70と、リヤコンビネーションランプ71と、サイドウインドガラス72とを装備する。
【0053】
なお、
図1中における符号「10」のブロック「灯具」は、車両用灯具装置1の灯具10の他に、ランプ70、71を含む。
【0054】
(情報入力装置2の説明)
情報入力装置2は、各種の情報を入力して車両制御部5に出力する。情報入力装置2は、車両周辺情報入力装置と、車両位置情報入力装置と、地図情報入力装置と、車両走行状態情報入力装置と、を含む。
【0055】
車両周辺情報入力装置は、カメラ、レーダー、ソナー、レーザースキャナーまたは車両センサの少なくともいずれか1つを有する。車両周辺情報入力装置は、車両周辺情報を入力して車両制御部5に出力する。車両周辺情報は、車両C(C1、C2、C3…)周辺の物体(他の車両、歩行者、道路、建造物、樹木など)の位置および形状、ならびに、物体との間の距離などである。
【0056】
車両位置情報入力装置は、車両位置情報を入力して車両制御部5に出力する。車両位置情報は、たとえば、GPSまたはGNSSの測位衛星からの信号と、ジャイロセンサ、車速センサまたはその他のセンサの少なくともいずれか1つのセンサの検出結果とに基づいて、車両C(C1、C2、C3…)の位置を測位して得られる。
【0057】
地図情報入力装置は、DVD-ROMまたはHDDなどの不揮発性の記憶媒体から構成されている。地図情報入力装置は、記憶媒体に記憶されている地図データを地図情報として入力して車両制御部5に出力する。
【0058】
車両走行状態情報入力装置は、センサから構成され、車両走行状態情報を入力して車両制御部5に出力する。車両走行状態情報は、センサにより計測して得られる車両C(C1、C2、C3…)の速度、加速度、角速度などの計測値である。
【0059】
(I/F3の説明)
I/F3は、ユーザーインターフェースまたはHMIなどから構成されている。I/F3は、タッチパネルおよびキースイッチなどの操作部、ディスプレイなどの表示部、ならびに、スピーカなどの報知部を有する。
【0060】
操作部は、車両C(C1、C2、C3…)に乗車しているドライバや乗員が操作した各種の情報を車両制御部5に出力する。表示部は、ドライバや乗員に対して、各種の情報(情報入力装置2により得られる情報を含む)を表示する。報知部は、ドライバや乗員に対して、各種の情報(情報入力装置2により得られる情報を含む)を報知する。
【0061】
(通信装置4の説明)
通信装置4は、灯具制御部11からの制御に基づいて情報を無線通信する。すなわち、通信装置4は、各種の情報(情報入力装置2により得られる情報を含む)を無線通信により入力して車両制御部5に出力する。通信装置4は、車車間通信機および広域無線通信機などから構成されている。車車間通信機は、車両C(C1、C2、C3…)間を無線通信する。車車間通信は、たとえば、ARIBまたはSTD-T109(700MHz帯高度道路交通システム)などにより行われる。
【0062】
広域無線通信機は、車車間通信機による通信範囲よりも広い通信範囲で通信する。広域無線通信機は、たとえば、携帯電話などに用いられる無線通信網(LTE/3G、4G通信)を利用して通信する。また、広域無線通信機は、たとえば、道路脇に多数設けられた路側機との間でDSRCまたはV2Xなどを利用して通信する。さらに、広域無線通信機は、路側機を経由して道路を走行する車両C(C1、C2、C3…)の通信装置4に通信する。さらにまた、広域無線通信機は、サーバー(図示せず)と通信する。
【0063】
(車両制御部5の説明)
車両制御部5は、情報入力装置2、I/F3および通信装置4から出力された各種の情報に基づいて、制御信号を運転操作装置6に出力し、また、車両状態信号を灯具制御部11に出力する。
【0064】
車両制御部5は、灯具制御部11と同様に、情報処理装置であって、たとえば、電子制御ユニット(ECU)から構成されている。灯具制御部11は、マイクロコントローラとその他の電子回路とを含む。マイクロコントローラは、プロセッサとメモリとを含む。プロセッサは、CPU、MPUまたはGPUの少なくともいずれか1つである。メモリは、ROMとRAMとを含む。プロセッサは、ROMに記憶されたプログラムやRAMにロードされたプログラムを実行する。
【0065】
これにより、車両制御部5は、運転操作装置6を介して、車両C(C1、C2、C3…)の運転操作を制御する。すなわち、車両制御部5の車両C(C1、C2、C3…)の運転操作の制御は、たとえば、下記の第1制御、第2制御および第3制御である。第1制御は、車両C(C1、C2、C3…)を自動運転により隊列走行させる制御である。第2制御は、複数台の車両C(C1、C2、C3…)を自動運転により単独走行させる制御である。第3制御は、複数台の車両C(C1、C2、C3…)を1群となって駐車させる制御である。
【0066】
(運転操作装置6の説明)
運転操作装置6は、車両制御部5から出力された制御信号に基づいて制御される。運転操作装置6は、アクセル、ブレーキおよびステアリングを有する。アクセルおよびブレーキは、車両C(C1、C2、C3…)を加減速および制動する。アクセル操作およびブレーキ操作は、車両C(C1、C2、C3…)の速度を操作する。ステアリングは、車両C(C1、C2、C3…)を操舵する。ステアリング操作は、車両C(C1、C2、C3…)の進路を操作する。
【0067】
アクセル操作、ブレーキ操作およびステアリング操作は、車両制御部5から出力された制御信号に基づいて制御される。これにより、車両C(C1、C2、C3…)の運転操作は、制御されて、車両C(C1、C2、C3…)は、自動運転により走行する。
【0068】
(実施形態の作用の説明)
この実施形態にかかる車両用灯具装置1、車両C(C1、C2、C3…)(以下、「車両用灯具装置1、車両C」と称する)は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。
【0069】
まず、情報入力装置2、I/F3および通信装置4は、各種の情報を入力して車両制御部5に出力する。ここで、I/F3において手動により、あるいは、サーバーから通信装置4を介して自動により、自動運転モードが設定される。すると、車両制御部5は、各種の情報に基づいて、制御信号を運転操作装置6に出力する。運転操作装置6は、制御信号に基づいて制御される。これにより、車両C(C1、C2、C3…)は、自動運転により走行する。
【0070】
たとえば、車両C(C1、C2、C3…)は、第1制御により複数台で隊列走行し、第2制御により単独で走行し、第3制御により1群となって駐車する。なお、隊列走行時は、複数台の車両C(C1、C2、C3…)間において、指定された車間距離が維持される。
【0071】
車両制御部5は、運転操作装置6への制御信号の出力と同時に、車両状態信号を灯具制御部11に出力する。灯具制御部11は、車両制御部5からの車両状態信号に基づいて、車両C(C1、C2、C3…)の状態を判断して、灯具10の発光およびランプ70、71の点滅点灯を制御する。
【0072】
これにより、灯具10は、車両C(C1、C2、C3…)の状態に対応して発光する。たとえば、第1車両状態の時に、灯具10は、第1発光で発光する。また、第2車両状態の時に、灯具10は、第2発光で発光する。さらに、第3車両状態の時に、灯具10は、第3発光で発光する。また、第4車両状態の時に、他の車両の前後の車両C(C1、C2、C3…)のランプ70、71は、点滅点灯する。
【0073】
なお、車両C(C1、C2、C3…)が第1車両状態、第3車両状態または第4車両状態の時、複数台の車両C(C1、C2、C3…)は、各種の情報を、通信装置4を介して、車両間において通信して共有する。ここで、車両間とは、前後の1台の車両間、1台の車両と複数台の車両間、または、複数台の車両と複数台の車両間、である。また、各種の情報は、通信装置4を介して、複数台の車両C(C1、C2、C3…)とサーバーとの間において通信されて、複数台の車両C(C1、C2、C3…)において共有される。
【0074】
(実施形態の効果の説明)
この実施形態にかかる車両用灯具装置1、車両Cは、以上のごとき構成および作用からなり、以下、その効果について説明する。
【0075】
この実施形態にかかる車両用灯具装置1、車両Cによれば、複数台の車両C(C1、C2、C3…)が自動運転により隊列走行している時(第1車両状態の時)に、複数台の車両C(C1、C2、C3…)の灯具10がそれぞれ相互に連動して発光する。この結果、この実施形態にかかる車両用灯具装置1、車両Cは、自動運転により隊列走行する複数台の車両C(C1、C2、C3…)が1群であることを、その1群の周囲の第3者に対して、容易に認識させることができる。
【0076】
この実施形態にかかる車両用灯具装置1、車両Cによれば、第1車両状態の時に、複数台の車両C(C1、C2、C3…)の灯具10が、同周期点滅により連動発光する。これにより、先頭車両C(C1)から後方車両C(C2、C3…)まで連続する光の流れが、形成される。この結果、この実施形態にかかる車両用灯具装置1、車両Cは、隊列走行する複数台の車両C(C1、C2、C3…)が1群であることを、第3者に対して明確に表示できる。しかも、灯具10の発光が1群の隊列に沿って連動して流れることにより1群の一体感が出て、1群が何処までの車両C(C1、C2、C3…)の範囲であるかを、第3者に対して識別させることができる。
【0077】
この実施形態にかかる車両用灯具装置1、車両Cによれば、第4車両状態の時に、他の車両の前後に位置する車両Cのランプ70、71が点滅点灯する。この結果、この実施形態にかかる車両用灯具装置1、車両Cは、他の車両のドライバに対して、隊列から退くことを促すことができる。
【0078】
この実施形態にかかる車両用灯具装置1、車両Cによれば、灯具10が、車両C(C1、C2、C3…)の前面、左右両側面および後面に全周に亘ってライン状に装備され、車両C(C1、C2、C3…)の上から見て車両C(C1、C2、C3…)の周囲360°(全方位)の発光表示範囲を有する。この結果、この実施形態にかかる車両用灯具装置1、車両Cは、車両C(C1、C2、C3…)の周囲(外周)360°何処から見ても、灯具10のライン状の発光を認識できる。
【0079】
この実施形態にかかる車両用灯具装置1、車両Cによれば、連動発光が、同周期点滅による連動発光であって、ライン状の灯具10の一部分の発光部分が灯具10のラインに沿って移動して、光が流れる発光である。この結果、この実施形態にかかる車両用灯具装置1、車両Cは、ライン状の光の流れが形成されるので、第3者に対して明確に表示でき、しかも、第3者が明確に識別できる。
【0080】
この実施形態にかかる車両用灯具装置1、車両Cによれば、灯具10が、車両C(C1、C2、C3…)に装備されているフロントコンビネーションランプ70のヘッドランプの設置高さよりも高い位置に、装備されている。この結果、この実施形態にかかる車両用灯具装置1、車両Cは、灯具10が目立つ位置に装備されているので、第3者に対して明確に表示でき、しかも、第3者が明確に識別できる。
【0081】
この実施形態にかかる車両用灯具装置1、車両Cによれば、灯具10が、車両C(C1、C2、C3…)に装備されているサイドウインドガラス72の設置高さよりも低い位置に、装備されている。この結果、この実施形態にかかる車両用灯具装置1、車両Cは、灯具10が目立つ位置に装備されているので、第3者に対して明確に表示でき、しかも、第3者が明確に識別できる。
【0082】
(実施形態以外の例の説明)
なお、前記の実施形態においては、隊列走行する複数台の車両C(C1、C2、C3…)が同型式の車両について説明する。しかしながら、この発明においては、隊列走行する複数台の車両が異なる型式の車両であっても良い。
【0083】
また、前記の実施形態においては、複数台の車両C(C1、C2、C3…)が隊列走行する例について説明する。しかしながら、この発明においては、隊列走行する複数台の車両C(C1、C2、C3…)に、この実施形態にかかる車両用灯具装置1を装備する車両Cが新たに合流して隊列走行する場合であっても良く、また、隊列走行する複数台の車両C(C1、C2、C3…)から1台または複数台の車両Cが退ける場合であっても良い。
【0084】
さらに、前記の実施形態においては、灯具制御部11と車両制御部5とがそれぞれ別個に設けられている。しかしながら、この発明においては、灯具制御部11と車両制御部5とを1つにまとめて設けても良い。
【0085】
なお、この発明は、前記の実施形態により限定されるものではない。
たとえば、制御対象となる車両状態は、前記の実施形態の第1車両状態、第2車両状態、第3車両状態および第4車両状態以外の車両状態であっても良い。
また、灯具制御部11が制御する灯具10の発光は、前記の実施形態の第1発光、第2発光および第3発光以外の発光であっても良い。たとえば、この発光としては、車両C(C1、C2、C3…)の車速、または、車間距離に応じて、発光色、発光強度、発光領域および発光点滅周期などを調整した発光でも良い。
さらに、車両制御部5の車両C(C1、C2、C3…)の運転操作の制御は、前記の実施形態の第1制御、第2制御および第3制御以外の制御であっても良い。
さらにまた、隊列走行する車両C(C1、C2、C3…)の台数は、前記の実施形態の台数以外の台数であっても良く、少なくとも2台以上である。
【0086】
また、隊列走行する複数台の車両C(C1、C2、C3…)間において、サーチライト光(特定の方向に放射される強い光の平行光)を照射するものであっても良い。この場合は、隊列走行する複数台の車両C(C1、C2、C3…)間の空間において、サーチライト光が存在するので、1群の車両C(C1、C2、C3…)であることを認識させることができる。なお、サーチライト光の照射方向は、可変式である。
さらに、灯具10は、有機EL表示装置や液晶表示装置などのディスプレイ装置であっても良い。この場合は、ディスプレイ装置の各画素を制御することにより、種々色々な画像を表示することができる。
さらにまた、車両用灯具装置1(灯具10、灯具制御部11、通信装置4)を、車両C(C1、C2、C3…)に、後付するものであっても良い。
【符号の説明】
【0087】
1 車両用灯具装置
10 灯具
11 灯具制御部
2 情報入力装置
3 I/F(インターフェース)
4 通信装置
5 車両制御部
6 運転操作装置
70 フロントコンビネーションランプ
71 リヤコンビネーションランプ
72 サイドウインドガラス
B 後
C(C1、C2、C3…) 車両
D 下
F 前
L 左
R 右
U 上