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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-22
(45)【発行日】2023-05-30
(54)【発明の名称】照明装置
(51)【国際特許分類】
   H05B 47/115 20200101AFI20230523BHJP
   G07G 1/00 20060101ALI20230523BHJP
【FI】
H05B47/115
G07G1/00 311D
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2019203390
(22)【出願日】2019-11-08
(65)【公開番号】P2021077522
(43)【公開日】2021-05-20
【審査請求日】2022-04-14
(73)【特許権者】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】390014546
【氏名又は名称】三菱電機照明株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100082175
【弁理士】
【氏名又は名称】高田 守
(74)【代理人】
【識別番号】100106150
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 英樹
(74)【代理人】
【識別番号】100148057
【弁理士】
【氏名又は名称】久野 淑己
(72)【発明者】
【氏名】芝原 信一
(72)【発明者】
【氏名】船山 信介
【審査官】坂口 達紀
(56)【参考文献】
【文献】特表2010-503168(JP,A)
【文献】特開2013-077387(JP,A)
【文献】特開2019-101816(JP,A)
【文献】特開2006-171897(JP,A)
【文献】特開2017-199480(JP,A)
【文献】特開2018-028852(JP,A)
【文献】特開2015-060649(JP,A)
【文献】米国特許第10440900(US,B1)
【文献】韓国公開特許第10-2010-0110002(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05B 39/00-39/10
45/00-45/58
47/00-47/29
G07G 1/00-5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源部と、
RFIDタグから情報を受信すると、制御信号を出力するRFIDリーダー部と、
前記制御信号に応じて前記光源部の点灯状態を制御する光源制御部と、
を備え
前記RFIDタグは商品に付され、
前記RFIDリーダー部は、前記RFIDリーダー部が設けられたエリアから前記商品が持ち出し可の場合に前記制御信号として第1制御信号を出力し、持ち出し不可の場合に前記制御信号として第2制御信号を出力することを特徴とする照明装置
【請求項2】
光源部と、
RFIDタグから情報を受信すると、制御信号を出力するRFIDリーダー部と、
前記制御信号に応じて前記光源部の点灯状態を制御する光源制御部と、
を備え、
前記RFIDタグは商品に付され、
前記RFIDリーダー部は、前記商品の精算が完了した場合に前記制御信号として第1制御信号を出力し、前記商品の精算が完了していない場合に前記制御信号として第2制御信号を出力することを特徴とする照明装置。
【請求項3】
前記光源部の点灯状態は、精算が完了した場合と、精算が完了していない場合とで異なることを特徴とする請求項に記載の照明装置。
【請求項4】
前記RFIDリーダー部は、前記情報を外部システムに送信し、前記外部システムからの応答に基づき前記制御信号を出力することを特徴とする請求項1からの何れか1項に記載の照明装置。
【請求項5】
光源部と、
RFIDタグから情報を受信すると、制御信号を出力するRFIDリーダー部と、
前記制御信号に応じて前記光源部の点灯状態を制御する光源制御部と、
を備え、
前記RFIDリーダー部は、前記情報を外部システムに送信し、前記外部システムからの応答に基づき前記制御信号を出力し、
前記応答は、前記RFIDタグが付された商品の精算が完了したか否かの情報を含むことを特徴とする照明装置。
【請求項6】
前記光源部は、前記RFIDリーダー部が前記RFIDタグと通信可能な領域を照射することを特徴とする請求項1からの何れか1項に記載の照明装置。
【請求項7】
前記光源部と前記RFIDリーダー部の両方は、天井または床の何れかに設けられることを特徴とする請求項1からの何れか1項に記載の照明装置。
【請求項8】
前記光源部は天井または床の一方に設けられ、前記RFIDリーダー部は前記天井または前記床の他方に設けられることを特徴とする請求項1からの何れか1項に記載の照明装置。
【請求項9】
前記RFIDリーダー部は、無線通信により前記制御信号を前記光源制御部に送信することを特徴とする請求項1からの何れか1項に記載の照明装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、購入商品精算システムが開示されている。このシステムは、ICチップとPOSレジスターとを備える。ICチップは商品情報を送信する。POSレジスターは、複数のICチップからの商品情報を、短距離無線通信を介して連続して受信する。POSレジスターは、単価情報が登録された単価テーブルと、取得した複数の商品情報に基づいた単価情報により、商品の商品代金を集計して精算する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2003-132427号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に示されるように、各商品に取り付けられたICチップに記憶されている商品情報をリーダーから非接触で一括に取得し、精算するシステムがある。このような商品管理システムにおいて、精算が完了していない商品を店外に持ち出すことは、故意でなかったとしても店舗側、精算者側の双方にとって不利益である。
【0005】
本発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、RFIDを用いた処理の状態を使用者に通知できる照明装置を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
開示に係る照明装置は、光源部と、RFIDタグから情報を受信すると、制御信号を出力するRFIDリーダー部と、該制御信号に応じて該光源部の点灯状態を制御する光源制御部と、を備え、該RFIDタグは商品に付され、該RFIDリーダー部は、該RFIDリーダー部が設けられたエリアから該商品が持ち出し可の場合に該制御信号として第1制御信号を出力し、持ち出し不可の場合に該制御信号として第2制御信号を出力する。
本開示に係る照明装置は、光源部と、RFIDタグから情報を受信すると、制御信号を出力するRFIDリーダー部と、該制御信号に応じて該光源部の点灯状態を制御する光源制御部と、を備え、該RFIDタグは商品に付され、該RFIDリーダー部は、該商品の精算が完了した場合に該制御信号として第1制御信号を出力し、該商品の精算が完了していない場合に該制御信号として第2制御信号を出力する。
本開示に係る照明装置は、光源部と、RFIDタグから情報を受信すると、制御信号を出力するRFIDリーダー部と、該制御信号に応じて該光源部の点灯状態を制御する光源制御部と、を備え、該RFIDリーダー部は、該情報を外部システムに送信し、該外部システムからの応答に基づき該制御信号を出力し、該応答は、該RFIDタグが付された商品の精算が完了したか否かの情報を含む。

【発明の効果】
【0007】
本発明に係る照明装置では、RFIDリーダー部は、RFIDタグから情報を受信すると制御信号を出力する。光源制御部は、制御信号に応じて光源部の点灯状態を制御する。従って、RFIDを用いた処理の状態を使用者に通知できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施の形態1に係る照明装置を説明する図である。
図2】実施の形態1に係る照明装置とRFIDタグの回路ブロック図である。
図3】実施の形態1に係る照明装置の処理を説明するフローチャートである。
図4】実施の形態1の変形例に係る照明装置を説明する図である。
図5】実施の形態2に係る照明装置の回路ブロック図である。
図6】実施の形態2に係る照明装置を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の実施の形態に係る照明装置について図面を参照して説明する。同じ又は対応する構成要素には同じ符号を付し、説明の繰り返しを省略する場合がある。
【0010】
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る照明装置5を説明する図である。照明装置5は、商品の精算を行う為の商品管理システムを有する。照明装置5は例えば室内において天井1に備え付けられる。照明装置5は、RFID(Radio Frequency Identifier)リーダー部3と、光源部4を備えている。光源部4は光源として例えばLEDを有する。光源部4は下向きに床2を照射する。図1において、光源部4の照射範囲62が破線で示されている。
【0011】
照明装置5はRFIDリーダー部3を3個備える。照明装置5が備えるRFIDリーダー部3は何個でも構わない。RFIDリーダー部3が多いほど後述するRFIDタグ8の検出範囲が広がる。このため、検出精度を向上できる。一方でRFIDリーダー部3が少ないほど、照明装置5を小型化できる。
【0012】
RFIDリーダー部3は、後述するアンテナ10から下向きにRFIDタグ8を検出するための電波を出力する。つまり、RFIDリーダー部3は床2に向かって電波を出力する。図1においてRFIDリーダー部3がRFIDタグ8を検出可能な検出領域61が実線で示されている。検出領域61はRFIDリーダー部3がRFIDタグ8と通信可能な領域である。
【0013】
使用者40がRFIDタグ8の付与された商品50を持って、検出領域61を通過する。ここで使用者40は、商品50を精算したい人すなわち精算者である。これにより、RFIDタグ8から商品50の情報がRFIDリーダー部3に送信される。
【0014】
本実施の形態では、光源部4はRFIDリーダー部3の検出領域61を照射する。これにより、使用者40が精算場所を認知し易い。従って、確実な精算を促すことができる。また、RFIDリーダー部3もRFIDタグ8を検出し易い。床2のうち光源部4に照射される領域と、床2のうちRFIDリーダー部3の検出範囲は等しくても良い。
【0015】
RFIDリーダー部3の検出領域61は、出力する電波の強度、アンテナ10の構成、取り付け位置などによって決定される。図1の例では、各RFIDリーダー部3の検出領域61が同じ大きさとなるように、アンテナ10から電波が出力されている。また、RFIDリーダー部3は、検出領域61が適度に重なるように配置されている。これに限らず、複数のRFIDリーダー部3の検出領域61の大きさは互いに異なっても良い。
【0016】
図2は、実施の形態1に係る照明装置5とRFIDタグ8の回路ブロック図である。照明装置5は、RFIDリーダー部3、光源制御部15および光源部4を備える。RFIDリーダー部3は、アンテナ10とRFID制御部14と備える。RFIDタグ8は、アンテナ9と制御IC13を備える。
【0017】
RFIDリーダー部3の検出領域61にRFIDタグ8があると、RFIDリーダー部3とRFIDタグ8の通信が開始される。RFIDタグ8のアンテナ9はRFIDリーダー部3のアンテナ10と通信する。RFIDタグ8の制御IC13は、アンテナ9が受信した電波を電力として起動する。これにより制御IC13は、RFIDリーダー部3から受信した電波に応答する。このように、RFIDタグ8は照明装置5から電力を供給されて動作する。RFIDタグ8はバッテリーレスである。
【0018】
制御IC13には、例えばRFIDタグ8が付された商品50の商品情報が記憶されている。制御IC13は、RFIDリーダー部3から受信した電波への応答として、例えば商品情報を送信する。商品情報は、商品を特定する情報または商品の価格等である。また、商品情報は後述する外部システム30が有するデータベースの情報と商品とを関連付ける情報であっても良い。
【0019】
RFID制御部14は、アンテナ10でRFIDタグ8からの応答を受信する。RFID制御部14はアンテナ10で受信した信号をデコードして判定する。RFID制御部14はデコード処理した信号を外部システム30に送信する。このように、RFIDリーダー部3は、RFIDタグ8から情報を受信すると、受信した情報を外部システム30に送信する。
【0020】
外部システム30は、例えばPOS(Point of Sales)システムである。外部システム30は例えばPCまたはサーバーから構成される。外部システム30は、RFID制御部14から受信した信号に基づいて処理を行い、RFID制御部14に応答する。外部システム30からの応答は、例えばRFIDタグ8が付された商品の精算が完了したか否かの情報を含む。外部システム30とRFID制御部14の通信は有線でも無線でも良い。
【0021】
RFID制御部14は、外部システム30からの応答に基づき光源制御部15に制御信号を出力する。本実施の形態では、RFID制御部14は外部システム30からの応答に含まれる精算完了可否の情報に基づいて、制御信号を出力する。RFIDリーダー部3は、商品50の精算が完了した場合に制御信号として第1制御信号を出力する。RFIDリーダー部3は、商品50の精算が完了していない場合に制御信号として第2制御信号を出力する。
【0022】
光源制御部15は、制御信号に応じて光源部4の点灯状態を制御する。光源部4の点灯状態は、精算が完了した場合と、精算が完了していない場合とで異なる。光源部4の点灯状態は、次の点灯パターン1~3で切り替わっても良い。点灯パターン1は、RFIDタグ8を検出する前の待機状態における点灯状態である。点灯パターン2は、RFIDタグ8を検出した後に精算を完了した状態における点灯状態である。点灯パターン2は第1制御信号に応じた点灯状態である。点灯パターン3は、RFIDタグ8を検出した後に精算を失敗した状態における点灯状態である。精算を失敗した状態は、例えば外部システム30の処理において精算が正常に完了しなかった状態を示す。点灯パターン3は第2制御信号に応じた点灯状態である。
【0023】
図3は、実施の形態1に係る照明装置5の処理を説明するフローチャートである。図3を用いて光源部4の点灯パターンの移り変わりを説明する。まず、RFIDリーダー部3がRFIDタグ8を検出していない状態では、RFID制御部14は制御信号として点灯パターン1を光源制御部15に指令する。これにより、光源部4が点灯パターン1で点灯する。検出領域61をRFIDタグ8が通過するまでは、点灯パターン1が維持される。
【0024】
検出領域61をRFIDタグ8が通過した場合、RFIDリーダー部3はRFIDタグ8と通信し、商品情報を取得する。また、RFIDリーダー部3は受信した商品情報を外部システム30に送信する。外部システム30は商品情報に基づき精算処理を行い、精算が完了したか否かの情報をRFID制御部14に応答する。
【0025】
精算が完了した場合、RFID制御部14は制御信号として点灯パターン2を光源制御部15に指令する。これにより、光源部4が点灯パターン2で点灯する。
【0026】
精算が完了していない場合、RFID制御部14は制御信号として点灯パターン3を光源制御部15に指令する。これにより、光源部4が点灯パターン3で点灯する。
【0027】
点灯パターン2または点灯パターン3での点灯状態は、例えば一定期間維持される。その後、光源制御部15は点灯パターン1を光源部4に指令する。これにより、光源部4が点灯パターン1で点灯する。つまり、照明装置5は待機状態に戻る。
【0028】
このように点灯状態を切り替えることで、使用者40に精算が完了したか否かを通知できる。従って、確実な精算を促すことができる。
【0029】
点灯パターン1~3は、どのような点灯パターンであっても構わない。光源制御部15はRFIDリーダー部3がRFIDタグ8と通信した結果に基づいて、光源部4の明るさ又は光色の少なくとも一方を制御すれば良い。点灯パターンは、例えば明暗、明滅、光源の点灯色の変化である。点灯パターンは、光源の点灯範囲の変更、文字または絵を表示するサイネージであっても良い。点灯パターンは、照明光を利用することで視覚的効果を与えるものであれば良い。点灯パターンは精算者に対して充分なアナウンスでき、かつ、嫌味のない点灯状態が好ましい。
【0030】
本実施の形態は、使用者40がRFIDリーダー部3を備えるゲートを通過することで商品の精算が完了するRFID精算システムに適用することができる。ここで、RFID精算システムにおいて、一度にゲートを通過する商品が複数存在する場合がある。つまり、RFIDタグ8の読み取りの対象となる商品が複数存在する場合がある。また、商品ごとにRFIDタグ8の取り付け場所も異なる。このため、RFIDタグ8と確実に通信することが困難となる場合がある。
【0031】
これに対し、本実施の形態の光源部4は、RFIDリーダー部3の検出領域61を照射する。これにより、RFIDタグ8との通信が可能な領域に使用者40を導くことができる。従って、RFIDタグ8とRFIDリーダー部3との通信を行い易くできる。また、使用者40に確実な精算を促すことができる。
【0032】
さらに、本実施の形態では、光源部4によって使用者40に精算が完了したか否かを通知できる。従って、確実な精算を促すことができる。
【0033】
このように、本実施の形態ではRFIDタグ8とRFIDリーダー部3との通信環境を改善しつつ、確実な精算を促すことができる。これにより、商品管理システムを運用する側と、利用する側の双方において、使い勝手のよいシステムを提供できる。
【0034】
本実施の形態では、RFIDタグ8は商品に付与された。これに限らず、RFIDタグ8は商品以外の物に付与されても良い。例えば、使用者40が電子マネー装置を携帯し、電子マネー装置にRFIDタグ8が設けられても良い。この場合、電子マネー装置のRFIDタグ8に記憶された情報が、RFIDリーダー部3によって非接触で読み取られる。これにより、使用者40がゲートを通り過ぎるだけで、電子マネー装置による精算を完了できる。このように、RFIDリーダー部3がRFIDタグ8から受信する情報は、商品情報に限らない。
【0035】
また、照明装置5は精算以外の用途に用いられても良い。例えば、倉庫における荷物の搬入、搬出時に照明装置5を用いて商品管理を行っても良い。この場合、RFIDタグ8は荷物に付される。RFIDリーダー部3は、RFIDタグ8から荷物についての情報を受信する。RFIDリーダー部3は、倉庫に搬入または搬出される荷物の情報に応じて、制御信号を出力する。これにより、光源部4の点灯パターンが制御される。
【0036】
このように、本実施の形態はRFIDを用いた処理を行うあらゆるシステムに適用できる。RFIDリーダー部3は、RFIDリーダー部3が設けられたエリアから商品または荷物が持ち出し可の場合に制御信号として第1制御信号を出力し、持ち出し不可の場合に制御信号として第2制御信号を出力すれば良い。光源制御部15は制御信号に応じて光源部4の点灯状態を制御し、RFIDを用いた処理の状態を使用者に通知する。このように、照明装置5によれば、RFIDを用いた処理の状態を使用者に通知できる。従って、効率よくシステムを運用できる。
【0037】
ここで、外部システム30での処理が必要ない場合は、RFIDリーダー部3は外部システム30と通信しなくても良い。RFIDリーダー部3は、RFIDタグ8から受信した情報に応じて、光源制御部15に制御信号を出力すれば良い。
【0038】
図4は、実施の形態1の変形例に係る照明装置5を説明する図である。照明装置5は室内において床2に備え付けられている。このように、光源部4とRFIDリーダー部3は、天井1または床2の何れかに設けられれば良い。
【0039】
変形例においてRFIDリーダー部3は、アンテナ10を介して上向きに電波を出力する。つまり、RFIDリーダー部3は天井1方向に電波を出力する。また、光源部4は上向きに光を出力する。光源部4は天井1の方向を照らす。
【0040】
床2は、光源部4から照射された光が透過および拡散する材質から形成される。このため、床面が明るく照らされる。
【0041】
変形例に係る照明装置5においても、光源部4が床2を照射する照射範囲62と、RFIDリーダー部3の検出領域61とが重なるように設定される。これにより、使用者40が精算場所を認知し易い。RFIDタグ8とRFIDリーダー部3との通信が可能な領域に使用者40を導くことができ、通信を行い易くできる。
【0042】
本変形例では、RFIDリーダー部3および光源部4は床2に覆われている。これに限らず、RFIDリーダー部3または光源部4は床2から露出していても良い。
【0043】
これらの変形は、以下の実施の形態に係る照明装置について適宜応用することができる。なお、以下の実施の形態に係る照明装置については実施の形態1との共通点が多いので、実施の形態1との相違点を中心に説明する。
【0044】
実施の形態2.
図5は、実施の形態2に係る照明装置205の回路ブロック図である。照明装置205は、RFID検出部206と照明部207を備える。RFID検出部206と照明部207は別個の筐体に収納される。RFID検出部206はRFIDリーダー部203とアンテナ211を備える。RFIDリーダー部203はアンテナ10とRFID制御部214を備える。照明部207はアンテナ212、光源制御部215および光源部4を備える。
【0045】
アンテナ211はRFID制御部214に接続される。RFID制御部214はアンテナ211を介して制御信号を送信する。アンテナ212は光源制御部215に接続される。光源制御部215はアンテナ212を介して制御信号を受信する。つまり、RFID制御部214はアンテナ211から点灯指令を出力し、光源制御部215はアンテナ212から点灯指令を受信して光源部4の点灯制御を行う。本実施の形態では、RFID制御部214と光源制御部215がアンテナ211、212を介して通信する点が実施の形態1と異なる。
【0046】
図6は、実施の形態2に係る照明装置205を説明する図である。RFID検出部206は床2に設けられる。照明部207は天井1に設けられる。本実施の形態では、RFIDリーダー部203は、無線通信により制御信号を光源制御部215に送信する。これにより、RFID検出部206と照明部207を別個に設けることができる。
【0047】
従って、レイアウトの自由度を高めることができる。よって、目的とする照明状態に合わせて光源部4を配置し易くできる。また、RFIDタグ8を検出し易い箇所にRFIDリーダー部3を設置できる。このため、光源部4の照射範囲262とRFIDリーダー部3の検出領域261とが重なるように、レイアウトを調節できる。
【0048】
本実施の形態ではアンテナ211、212を使用してRFID制御部214と光源制御部215が通信した。これに限らず、RFID制御部214と光源制御部215は赤外線通信または有線通信で通信しても良い。
【0049】
また、本実施の形態では光源部4は天井1に設けられ、RFIDリーダー部203は床2に設けられた。これに限らず、光源部4が床2に設けられ、RFIDリーダー部203が天井1に設けられても良い。つまり、光源部4は天井1または床2の一方に設けられ、RFIDリーダー部203は天井1または床2の他方に設けられれば良い。また、本実施の形態においても、光源部4とRFIDリーダー部203の両方が、天井1または床2の何れかに設けられても良い。
【0050】
なお、各実施の形態で説明した技術的特徴は適宜に組み合わせて用いてもよい。
【符号の説明】
【0051】
1 天井、2 床、3 RFIDリーダー部、4 光源部、5 照明装置、8 RFIDタグ、9、10 アンテナ、14 RFID制御部、15 光源制御部、30 外部システム、40 使用者、50 商品、61 検出領域、62 照射範囲、203 RFIDリーダー部、205 照明装置、206 RFID検出部、207 照明部、211、212 アンテナ、214 RFID制御部、215 光源制御部、261 検出領域
262 照射範囲、13 制御IC
図1
図2
図3
図4
図5
図6