IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 堀口 彰の特許一覧 ▶ 吉野 和卓の特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-22
(45)【発行日】2023-05-30
(54)【発明の名称】尿量測定装置
(51)【国際特許分類】
   A61G 9/00 20060101AFI20230523BHJP
【FI】
A61G9/00 N
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2022539119
(86)(22)【出願日】2021-03-04
(86)【国際出願番号】 JP2021008495
(87)【国際公開番号】W WO2022185487
(87)【国際公開日】2022-09-09
【審査請求日】2022-06-24
(73)【特許権者】
【識別番号】519264335
【氏名又は名称】堀口 彰
(73)【特許権者】
【識別番号】521263641
【氏名又は名称】吉野 和卓
(74)【代理人】
【識別番号】100168583
【弁理士】
【氏名又は名称】前井 宏之
(72)【発明者】
【氏名】堀口 彰
(72)【発明者】
【氏名】吉野 和卓
【審査官】松江 雅人
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2020/129158(WO,A1)
【文献】国際公開第2020/054487(WO,A1)
【文献】特開2012-105947(JP,A)
【文献】米国特許第4712567(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61F 5/44
A61G 9/00
A61M 1/00
A61B 5/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベッドに横たわる人の尿を蓄尿する蓄尿用容器が吊り下げられる吊下部を支持する容器側支持部と、
前記容器側支持部に作用する力の変化に応じて変化する信号を出力するセンサーと、
前記センサーを収容する筐体と、
前記人から前記蓄尿用容器まで前記尿を流通させるチューブ状部材を前記筐体に固定する第1固定部と、
前記チューブ状部材を前記吊下部に固定する第2固定部と
を備える、尿量測定装置。
【請求項2】
前記容器側支持部は、前記吊下部を揺動自在に支持する、請求項1に記載の尿量測定装置。
【請求項3】
前記吊下部を更に備える、請求項1又は請求項2に記載の尿量測定装置。
【請求項4】
前記吊下部は、前記蓄尿用容器を揺動自在に支持する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の尿量測定装置。
【請求項5】
前記第1固定部は、前記筐体に着脱自在に接続される、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の尿量測定装置。
【請求項6】
前記筐体は、前記第1固定部が接続される接続部を複数個所に有する、請求項5に記載の尿量測定装置。
【請求項7】
前記筐体は、前記ベッドに支持されるベッド側支持部が取り付けられる取付部を有する、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の尿量測定装置。
【請求項8】
前記ベッド側支持部を更に備える、請求項7に記載の尿量測定装置。
【請求項9】
前記ベッド側支持部は、
前記取付部に取り付けられるベルト部材と、
前記ベッドに保持されて、前記ベルト部材がかけ渡されるベルト支持部材と
を含む、請求項8に記載の尿量測定装置。
【請求項10】
前記ベッド側支持部は、前記ベッドに支持されるベルト部材を含み、
前記ベルト部材は、前記取付部に取り付けられる、請求項7又は請求項8に記載の尿量測定装置。
【請求項11】
前記取付部は、前記筐体の後面に設けられる、請求項9又は請求項10に記載の尿量測定装置。
【請求項12】
前記取付部は、前記筐体の上面に設けられる、請求項9又は請求項10に記載の尿量測定装置。
【請求項13】
前記ベッド側支持部は、
前記筐体を支持する筐体支持部と、
前記筐体支持部に接続し、前記ベッドに支持される基部と
を含み、
前記筐体支持部は、前記取付部に取り付けられる、請求項7から請求項12のいずれか1項に記載の尿量測定装置。
【請求項14】
前記ベッドを把持する把持部材を更に備える、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の尿量測定装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、尿量測定装置に関する。
【背景技術】
【0002】
蓄尿用容器に集められた尿の量を測定する尿量測定装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、デジタル廃液測定機(尿量測定装置)が開示されている。特許文献1のデジタル廃液測定機は、ベッドに固設可能な基体と、片持ち型のロードセル重量計とを備える。基体は、片持ち型のロードセル重量計が略水平となるように、ベッドの適所に固定される。ロードセル重量計の測定端には、フックが設けられる。ロードセル重量計の固定端は、基体に片持ち支持される。フックには、排液チューブ(チューブ状部材)に連通した廃液袋(蓄尿用容器)が吊り下げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開平5-305147号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1のデジタル廃液測定機(尿量測定装置)では、患者が動くことに起因して排液チューブ(チューブ状部材)が動くことにより、廃液袋(蓄尿用容器)が揺れることがある。また、排液チューブに何かが接触したことに起因して排液チューブが動くことにより、廃液袋が揺れることがある。例えば、看護師が排液チューブに接触したことに起因して、排液チューブが動き、廃液袋が揺れることがある。廃液袋が揺れると、ロードセル重量計の測定端に力が作用して、尿量の測定精度が低下するおそれがある。
【0005】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、尿量の測定精度が低下し難くなる尿量測定装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明において、尿量測定装置は、容器側支持部と、センサーと、筐体と、第1固定部と、第2固定部とを備える。前記容器側支持部は、蓄尿用容器が吊り下げられる吊下部を支持する。蓄尿用容器は、ベッドに横たわる人の尿を蓄尿する。前記センサーは、前記容器側支持部に作用する力の変化に応じて変化する信号を出力する。前記筐体は、前記センサーを収容する。前記第1固定部は、チューブ状部材を前記筐体に固定する。前記チューブ状部材は、前記人から前記蓄尿用容器まで前記尿を流通させる。前記第2固定部は、前記チューブ状部材を前記吊下部に固定する。
【0007】
ある実施形態において、前記容器側支持部は、前記吊下部を揺動自在に支持する。
【0008】
ある実施形態において、上記の尿量測定装置は、前記吊下部を更に備える。
【0009】
ある実施形態において、前記吊下部は、前記蓄尿用容器を揺動自在に支持する。
【0010】
ある実施形態において、前記第1固定部は、前記筐体に着脱自在に接続される。
【0011】
ある実施形態において、前記筐体は、前記第1固定部が接続される接続部を複数個所に有する。
【0012】
ある実施形態において、前記筐体は、ベッド側支持部が取り付けられる取付部を有する。前記ベッド側支持部は、前記ベッドに支持される。
【0013】
ある実施形態において、上記の尿量測定装置は、前記ベッド側支持部を更に備える。
【0014】
ある実施形態において、前記ベッド側支持部は、ベルト部材と、ベルト支持部材とを含む。前記ベルト部材は、前記取付部に取り付けられる。前記ベルト支持部材は、前記ベッドに保持される。前記ベルト支持部材には、前記ベルト部材がかけ渡される。
【0015】
ある実施形態において、前記ベッド側支持部は、前記ベッドに支持されるベルト部材を含む。前記ベルト部材は、前記取付部に取り付けられる。
【0016】
ある実施形態において、前記取付部は、前記筐体の後面に設けられる。
【0017】
ある実施形態において、前記取付部は、前記筐体の上面に設けられる。
【0018】
ある実施形態において、前記ベッド側支持部は、筐体支持部と、基部とを含む。前記筐体支持部は、前記筐体を支持する。前記基部は、前記筐体支持部に接続する。前記基部は、前記ベッドに支持される。前記筐体支持部は、前記取付部に取り付けられる。
【0019】
ある実施形態において、上記の尿量測定装置は、前記ベッドを把持する把持部材を更に備える。
【発明の効果】
【0020】
本発明に係る尿量測定装置によれば、尿量の測定精度が低下し難くなる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1A】本発明の実施形態に係る尿量測定装置の斜視図である。
図1B図1Aとは異なる方向から見た尿量測定装置の斜視図である。
図2A図1A及び図1Bとは異なる方向から見た尿量測定装置の斜視図である。
図2B図1A図1B及び図2Aとは異なる方向から見た尿量測定装置の斜視図である。
図3A】後側から見た尿量測定装置を示す斜視図である。
図3B】前側から見た尿量測定装置を示す斜視図である。
図4】本発明の実施形態に係る尿量測定装置の側面図である。
図5】ベッドに取り付けられた尿量測定装置を示す図である。
図6】本発明の実施形態に係る尿量測定装置の構成を示すブロック図である。
図7】本発明の実施形態に係る尿量測定装置の第1使用形態を示す図である。
図8】本発明の実施形態に係る尿量測定装置の一部を示す正面図である。
図9】本発明の実施形態に係る尿量測定装置の第2使用形態を示す図である。
図10A】ベッドの一部を示す図である。
図10B】本発明の実施形態に係る尿量測定装置が備えるベルト支持部材を示す図である。
図11A】ベッド及び筐体支持フレームを示す図である。
図11B】ベッド及び筐体支持フレームを示す拡大図である。
図12A】筐体支持フレームの斜視図である。
図12B】後側から見た尿量測定装置を示す斜視図である。
図13A】後側から見た尿量測定装置を示す斜視図である。
図13B】後側から見た尿量測定装置を示す斜視図である。
図14】本発明の実施形態に係る尿量測定装置の変形例を示す図である。
図15A】本発明の他の実施形態に係る尿量測定装置の側面図である。
図15B】ベッドの一部を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、図面を参照して本発明の尿量測定装置に係る実施形態を説明する。ただし、本発明は以下の実施形態に限定されない。なお、説明が重複する箇所については、適宜説明を省略する場合がある。また、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
【0023】
まず、図1A図1B図2A、及び図2Bを参照して本実施形態の尿量測定装置100を説明する。図1Aは、本実施形態の尿量測定装置100の斜視図である。図1Bは、図1Aとは異なる方向から見た尿量測定装置100の斜視図である。図2Aは、図1A及び図1Bとは異なる方向から見た尿量測定装置100の斜視図である。図2Bは、図1A図1B及び図2Aとは異なる方向から見た尿量測定装置100の斜視図である。詳しくは、図1A及び図1Bは、前側から見た尿量測定装置100を示す。図2A及び図2Bは、後側から見た尿量測定装置100を示す。
【0024】
尿量測定装置100は、尿量を測定する。図1A及び図1Bに示すように、尿量測定装置100は、容器側支持部10と、第1固定部20と、締結部21と、表示部31と、筐体101とを備える。本実施形態では、表示部31が配置される側を「尿量測定装置100の前側」とし、前側の反対側を「尿量測定装置100の後側」とする。また、前側から見て右側を「尿量測定装置100の左側」とし、前側から見て左側を「尿量測定装置100の右側」とする。また、容器側支持部10が配置される側を「尿量測定装置100の下側」とし、下側の反対側を「尿量測定装置100の上側」とする。
【0025】
筐体101は、内部に空間を有する。筐体101は、例えば、箱状である。図1Aに示すように、筐体101は、前面101a、上面101b、及び左側面101e(一方の側面)を有する。図1Bに示すように、筐体101は、右側面101d(他方の側面)、及び下面101cを更に有する。本実施形態において、筐体101の外形は、略直方体状である。なお、図1Aに示すように、筐体101は、2つの第1取付部41を有する。第1取付部41についは、図2Aを参照して後述する。
【0026】
図1Aに示すように、表示部31は、表示面31aを有する。表示面31aは、筐体101の前面101aから露出する。表示部31は、表示面31aに尿量の測定結果を表示する。表示部31は、例えば、液晶ディスプレイ、又は有機ELディスプレイである。例えば、表示部31が液晶ディスプレイである場合、液晶ディスプレイは、液晶パネルの表示面を除いて筐体101の内部に配置される。例えば、液晶ディスプレイは、筐体101の内部において筐体101に支持されてもよい。
【0027】
締結部21は、第1固定部20を筐体101に接続する。詳しくは、締結部21が筐体101に締結されることにより、第1固定部20が筐体101に接続される。より具体的には、締結部21は、第1固定部20を貫通して、筐体101に締結される。第1固定部20は、締結部21が挿入される貫通穴を有する。締結部21は、例えば、ねじ、又はビスである。
【0028】
第1固定部20は、筐体101の上面101bに接続される。本実施形態において、第1固定部20は、筐体101に対して着脱自在に接続される。詳しくは、筐体101に対する締結部21の締結を解除することにより、第1固定部20を筐体101から取り外すことができる。
【0029】
筐体101は、第1固定部20が接続される接続部Pを、上面101bの複数個所に有する。本実施形態において、接続部Pは、第1接続部P1及び第2接続部P2を含む。第1接続部P1及び第2接続部P2はそれぞれ、筐体101の上壁に形成された締結穴102を有する。締結部21は、締結穴102に締結される。
【0030】
第1接続部P1は、筐体101の左右方向の中央に位置する。第2接続部P2は、筐体101の右側面101d側に位置する。換言すると、第2接続部P2は、筐体101の上面101bの右側端部に位置する。
【0031】
図1Bに示すように、容器側支持部10は、筐体101の下面101cから筐体101の下方へ突出する。本実施形態において、容器側支持部10は、板状である。
【0032】
容器側支持部10は、連結部11を有する。連結部11は、筐体101の下面101cから筐体101の下方へ突出する。詳しくは、連結部11は、筐体101の下壁に形成されている貫通穴に挿通されて、筐体101の内部から外部へ突出する。連結部11の上端は、筐体101の内部に位置し、連結部11の下端は、筐体101の下方に位置する。
【0033】
容器側支持部10は、保持部12を更に有する。保持部12は、筐体101の下面101cの下方に配置されて、連結部11の下端に結合する。本実施形態において、保持部12は、連結部11との結合箇所を中心として左右方向に延びる。
【0034】
図1A及び図1Bに示すように、保持部12は、複数の引掛穴13を有する。引掛穴13はそれぞれ保持部12を貫通する。複数の引掛穴13は、左右方向(保持部12が延びる方向)に沿って配置される。本実施形態において、複数の引掛穴13は、第1引掛穴13a~第3引掛穴13cを含む。
【0035】
第1引掛穴13aは、保持部12の左右方向の中央に位置する。第2引掛穴13bは、第1引掛穴13aよりも右側に位置する。第3引掛穴13cは、第1引掛穴13aよりも左側に位置する。第2引掛穴13bの第1引掛穴13aからの距離は、第3引掛穴13cの第1引掛穴13aからの距離と略等しい。換言すると、第2引掛穴13b及び第3引掛穴13cは、保持部12の左右方向の中央から略等距離だけ左右方向に離れた位置に配置される。
【0036】
続いて図2A及び図2Bを参照して本実施形態の尿量測定装置100を説明する。図2A及び図2Bに示すように、筐体101は、後面101fを更に有する。また、筐体101は、2つの第2取付部42を更に有する。
【0037】
図2Aに示すように、2つの第1取付部41は、筐体101の後面101fに設けられる。より具体的には、2つの第1取付部41は、後面101fの上部に設けられる。2つの第1取付部41はそれぞれ後面101fから後方へ突出する。第1取付部41は、第1挿通穴41aを有する。第1挿通穴41aは、第1取付部41の上面から後面にかけて第1取付部41を貫通する。換言すると、第1挿通穴41aは、第1取付部41の上面及び後面に開口を有する。
【0038】
2つの第1取付部41は、左右方向に沿って配置される。2つの第1取付部41のうちの一方は、筐体101の左右方向の中央よりも右側に配置される。2つの第1取付部41のうちの他方は、筐体101の左右方向の中央よりも左側に配置される。2つの第1取付部41は、筐体101の左右方向の中央から略等距離だけ左右方向に離れた位置に配置される。
【0039】
図2A及び図2Bに示すように、2つの第2取付部42は、筐体101の後面101fに設けられる。本実施形態において、2つの第2取付部42は、2つの第1取付部41の下側に設けられる。2つの第2取付部42はそれぞれ後面101fから後方へ突出する。第2取付部42は、第2挿通穴42aを有する。第2挿通穴42aは、左右方向に第2取付部42を貫通する。
【0040】
2つの第2取付部42は、左右方向に沿って配置される。2つの第2取付部42のうちの一方は、筐体101の左右方向の中央よりも右側に配置される。2つの第2取付部42のうちの他方は、筐体101の左右方向の中央よりも左側に配置される。2つの第2取付部42は、筐体101の左右方向の中央から略等距離だけ左右方向に離れた位置に配置される。
【0041】
図2Bに示すように、第2取付部42は、挿入穴42bを更に有する。挿入穴42bは上下方向に延びる。挿入穴42bは、第2取付部42の下面に開口を有する。第2取付部42の下面の開口は、筐体101の上下方向の略中央に位置する。
【0042】
続いて図3A及び図3Bを参照して本実施形態の尿量測定装置100を説明する。図3Aは、後側から見た尿量測定装置100を示す斜視図である。図3Bは、前側から見た尿量測定装置100を示す斜視図である。
【0043】
図3A及び図3Bに示すように、尿量測定装置100は、ベッド側支持部200を更に備える。ベッド側支持部200は、筐体101に取り付けられる。具体的には、ベッド側支持部200は、2つの第1ベルト部材201を含む。2つの第1ベルト部材201は、2つの第1取付部41にそれぞれ取り付けられる。詳しくは、第1ベルト部材201は、図2Aを参照して説明した第1挿通穴41aに挿通される。第1ベルト部材201は、例えば、面ファスナー、結束テープ、又は紐である。あるいは、第1ベルト部材201は、面ファスナー、結束テープ、及び紐のうちの少なくとも2つを含んでもよい。
【0044】
続いて図4を参照して本実施形態の尿量測定装置100を説明する。図4は、本実施形態の尿量測定装置100の側面図である。図4に示すように、尿量測定装置100は、吊下部50を更に備える。本実施形態において、吊下部50は、S字状のフックである。
【0045】
容器側支持部10は、吊下部50を支持する。本実施形態において、容器側支持部10は、吊下部50を揺動自在に支持する。詳しくは、吊下部50は、図1A及び図1Bを参照して説明した複数の引掛穴13のうちの一つに引掛けられる。より具体的には、吊下部50の数が1つである場合、吊下部50は、図1A及び図1Bを参照して説明した第1引掛穴13aに引掛けられる。
【0046】
続いて図5を参照して本実施形態の尿量測定装置100を説明する。図5は、ベッドBに取り付けられた尿量測定装置100を示す図である。詳しくは、図5は、尿量測定装置100の第1使用形態を示す。なお、図5では、図面簡略化のため、締結穴102及び第1固定部20を省略している。
【0047】
図5に示すように、ベッド側支持部200は、ベッドBに支持される。第1使用形態では、尿量測定装置100は、ベッドBに揺動自在に支持される。具体的には、ベッドBは柵FEを有し、第1ベルト部材201がベッドBの柵FEに支持される。この結果、尿量測定装置100が、第1ベルト部材201によって、ベッドBの柵FEから吊り下げられる。
【0048】
図5に示すように、吊下部50には、蓄尿用容器Cが吊り下げられる。蓄尿用容器Cは、ベッドBに横たわる人(例えば、患者)の尿を蓄尿する。本実施形態において、吊下部50は、蓄尿用容器Cを揺動自在に支持する。詳しくは、吊下部50(S字状のフック)に、蓄尿用容器Cの把持部Hが引掛けられる。
【0049】
続いて、図5及び図6を参照して本実施形態の尿量測定装置100を説明する。図6は、本実施形態の尿量測定装置100の構成を示すブロック図である。図6に示すように、尿量測定装置100は、センサー32と、制御部33とを更に備える。センサー32及び制御部33は、図1A図1B図2A、及び図2Bを参照して説明した筐体101に収容される。
【0050】
センサー32は、容器側支持部10に作用する力の変化に応じて変化する信号を出力する。容器側支持部10に作用する力は、吊下部50に吊り下げられた蓄尿用容器Cの総重量の変化に応じて変化する。蓄尿用容器Cの総重量は、蓄尿用容器Cの重量と、蓄尿用容器Cに蓄尿された尿の重量との合計値である。容器側支持部10の総重量は、蓄尿用容器Cに蓄尿された尿の量に応じて変化する。したがって、容器側支持部10に作用する力は、蓄尿用容器Cに蓄尿された尿の量に応じて変化する。
【0051】
詳しくは、蓄尿用容器Cは、重力方向に吊下部50を引っ張る。蓄尿用容器Cが重力方向に吊下部50を引っ張る力(引張力)は、吊下部50を介して容器側支持部10に伝達され、容器側支持部10を介してセンサー32に作用する。
【0052】
蓄尿用容器Cが重力方向に吊下部50を引っ張る力(引張力)は、蓄尿用容器Cの総重量の変化に応じて変化する。したがって、蓄尿用容器Cに蓄尿された尿の量が変化すると、容器側支持部10を介してセンサー32に作用する力が変化して、センサー32から出力される信号が変化する。
【0053】
本実施形態において、センサー32は、片持ち梁タイプのロードセルである。具体的には、ロードセルは、歪ゲージを有し、歪ゲージの測定端に、図1Bを参照して説明した連結部11の上端が連結する。
【0054】
制御部33は、センサー32が出力する信号に基づいて、蓄尿用容器Cに蓄尿された尿の量を表示部31に表示させる。制御部33は、例えば、マイクロコンピューターを有してもよい。あるいは、制御部33は、A/Dコンバーターと、CPU(Central Processing Unit)又はMPU(Micro Processing Unit)のようなプロセッサーと、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)のうちの少なくとも一方とを有してもよい。A/Dコンバーターは、センサー32から出力されたアナログ信号をデジタル信号に変換する。
【0055】
続いて図7を参照して本実施形態の尿量測定装置100を説明する。図7は、本実施形態の尿量測定装置100の第1使用形態を示す図である。図7に示すように、蓄尿用容器Cには、導尿チューブTの一端が接続される。導尿チューブTの他端は、例えば、人の膀胱に留置される膀胱留置カテーテルと接続する。蓄尿用容器Cには、導尿チューブTを介して人の尿が蓄尿される。導尿チューブTは、人から蓄尿用容器Cまで尿を流通させるチューブ状部材の一例である。尿量測定装置100は、蓄尿用容器Cの総重量を測定することにより、尿量を測定する。
【0056】
図7に示すように、第1固定部20は、導尿チューブTを筐体101に固定する。第1固定部20は、導尿チューブTを着脱自在に保持する。本実施形態において、第1固定部20は、導尿チューブTを把持する。
【0057】
図7に示すように、第1使用形態では、導尿チューブTの一端が蓄尿用容器Cの中央部に接続される。また、第1使用形態では、第1固定部20が、筐体101の第1接続部P1に接続される。換言すると、第1固定部20は、筐体101の中央部に固定される。
【0058】
図7に示すように、尿量測定装置100は、第2固定部60を更に備える。第2固定部60は、導尿チューブTを吊下部50に固定する。第2固定部60は、導尿チューブT及び吊下部50に対して着脱自在である。第2固定部60は、例えば、結束バンド、面ファスナー、又は紐である。あるいは、第2固定部60は、結束バンド、面ファスナー、及び紐のうちの少なくとも2つを含んでもよい。
【0059】
続いて図8及び図9を参照して、本実施形態の尿量測定装置100の第2使用形態を説明する。図8は、本実施形態の尿量測定装置100の一部を示す正面図である。
【0060】
図1Aを参照して説明したように、第1固定部20は、筐体101に対して着脱自在であり、筐体101の第1接続部P1又は第2接続部P2に接続される。図8に示すように、第2使用形態では、第1固定部20が筐体101の第2接続部P2に接続される。
【0061】
図9は、本実施形態の尿量測定装置100の第2使用形態を示す図である。図9に示すように、第2使用形態では、導尿チューブTの一端は、蓄尿用容器Cの右側部に接続される。
【0062】
以上、図1A図9を参照して説明したように、本実施形態によれば、第1固定部20により、導尿チューブTが筐体101に固定される。また、第2固定部60により、導尿チューブTが吊下部50に固定される。この結果、尿量の測定精度が低下し難くなる。
【0063】
具体的には、例えば、患者が動いたことに起因して導尿チューブTが動き、導尿チューブTが動いたことに起因して蓄尿用容器Cが揺れると、蓄尿用容器Cによって吊下部50が引っ張られて、容器側支持部10に作用する力が変化する。したがって、患者が動いたことに起因して、センサー32から出力される信号が変化する。信号のこの変化は外乱であるため、尿量の測定精度が低下する。導尿チューブTに何か(例えば、看護師)が接触したことに起因して導尿チューブTが動き、その結果、蓄尿用容器Cが揺れた場合にも、センサー32から出力される信号が変化する。これに対し、本実施形態によれば、導尿チューブTが第1固定部20及び第2固定部60によって固定されているため、例えば、患者が動いても、あるいは、導尿チューブTに何か(例えば、看護師)が接触しても、蓄尿用容器Cは揺れ難い。よって、本実施形態によれば、尿量の測定精度が低下し難い。
【0064】
また、本実施形態によれば、筐体101に第1固定部20を固定する位置を変化させることができる。よって、使用する蓄尿用容器Cの種類に応じて、導尿チューブTを筐体101に固定する位置を変化させることができる。したがって、本実施形態の尿量測定装置100は、様々な種類の蓄尿用容器Cに対して使用することができる。
【0065】
続いて図10A及び図10Bを参照して、本実施形態の尿量測定装置100を更に説明する。図10Aは、ベッドBの一部を示す図である。詳しくは、図10Aは、ベッドBの一部を拡大して示す。図10Bは、本実施形態の尿量測定装置100が備えるベルト支持部材210を示す図である。
【0066】
図10Aに示すように、ベッドBは、マットレスMと、ベッドフレームBFとを有する。ベッドフレームBFは、マットレスMを支持する。図10Aに示す例において、ベッドフレームBFは、上下方向に延びる穴SHを有する。
【0067】
図10Bに示すように、ベッド側支持部200は、ベルト支持部材210を更に含む。ベルト支持部材210は、ベッドフレームBFの穴SHに取り付けられる。詳しくは、ベルト支持部材210は、上下方向に延びる棒状部211と、ベルト支持部212とを有する。
【0068】
棒状部211は、ベッドフレームBFの穴SHに挿入される。この結果、ベルト支持部材210がベッドB(ベッドフレームBF)に保持される。ベルト支持部212は、棒状部211の上端に結合する。ベルト支持部212は、上下方向に直交する方向(横方向)に延びる。詳しくは、ベルト支持部212は、棒状部211との結合箇所から、左右両側に延びる。ベルト支持部212には、図3A及び図3Bを参照して説明した2つの第1ベルト部材201がかけ渡される。
【0069】
本実施形態によれば、ベッドBに柵FEが無い場合にも、ベルト支持部材210を用いて尿量測定装置100をベッドBに支持させることができる。
【0070】
続いて図11A図11B図12A図12B図13A、及び図13Bを参照して、本実施形態の尿量測定装置100の第3使用形態を説明する。図11Aは、ベッドB及び筐体支持フレーム220を示す図である。図11Bは、ベッドB及び筐体支持フレーム220を示す拡大図である。
【0071】
図11Aに示すように、ベッド側支持部200は、筐体支持フレーム220を更に含む。筐体支持フレーム220は、ベッドフレームBFとマットレスMとの間に挟まれることにより、ベッドBに支持される。
【0072】
詳しくは、図11Bに示すように、筐体支持フレーム220は、基部221と、筐体支持部222とを有する。基部221は、ベッドフレームBFの上面と平行に延びる。基部221は、ベッドフレームBFとマットレスMとの間に挟まれる。筐体支持部222は、基部221の先端に結合している。
【0073】
筐体支持部222は、ベッドフレームBFの側方に配置される。筐体支持部222は、基部221の先端から下方に延びる。筐体支持部222の下部はU字状に屈曲しており、筐体支持部222の先端部222aは、上方に延びる。
【0074】
図12Aは、筐体支持フレーム220の斜視図である。図12Aに示すように、本実施形態において、筐体支持フレーム220は、棒状部材からなる。筐体支持フレーム220は、2つの筐体支持部222を有する。
【0075】
図12Bは、後側から見た尿量測定装置100を示す斜視図である。より詳しくは、図12Bは、筐体101の第2取付部42に筐体支持フレーム220を取り付ける様子を示す。
【0076】
図12Bに示すように、筐体支持フレーム220は、第2取付部42に取り付けられる。詳しくは、2つの筐体支持部222の先端部222aが、図2Bを参照して説明した2つの第2取付部42の挿入穴42bにそれぞれ挿入される。この結果、筐体101が筐体支持フレーム220に引掛けられて、筐体101が筐体支持フレーム220によって支持される。
【0077】
図13A及び図13Bは、後側から見た尿量測定装置100を示す斜視図である。より詳しくは、図13Aは、筐体101の2つの第2取付部42に第2ベルト部材223を取り付ける様子を示す。図13Bは、筐体101の2つの第2取付部42に取り付けられた第2ベルト部材223を示す。
【0078】
図13Aに示すように、ベッド側支持部200は、第2ベルト部材223を更に含む。第2ベルト部材223は、第2取付部42に取り付けられる。詳しくは、第2ベルト部材223は、図2A及び図2Bを参照して説明した2つの第2挿通穴42aに挿通される。第2ベルト部材223は、例えば、面ファスナー、結束テープ、又は紐である。
【0079】
図13Bに示すように、第2ベルト部材223は、2つの筐体支持部222を、第2取付部42に固定する。この結果、筐体支持フレーム220が筐体101に固定される。したがって、図11A及び図11Bを参照して説明したように、筐体支持フレーム220をベッドBに支持させて、尿量測定装置100をベッドBに支持させることができる。
【0080】
以上、図11A図11B図12A図12B図13A、及び図13Bを参照して説明したように、本実施形態によれば、ベッドBに柵FEが無い場合にも、筐体支持フレーム220を用いて尿量測定装置100をベッドBに支持させることができる。
【0081】
続いて図14を参照して本実施形態の尿量測定装置100の変形例を説明する。図14は、本実施形態の尿量測定装置100の変形例を示す図である。図14に示す尿量測定装置100において、2つの第1取付部41は、筐体101の上面101bに設けられる。2つの第1取付部41はそれぞれ上面101bから上方へ突出する。図14に示すように、第1取付部41は、筐体101の上面101bに設けられてもよい。
【0082】
なお、本実施形態の尿量測定装置100は、第1取付部41と、第2取付部42とを備えるが、尿量測定装置100は、第1取付部41及び第2取付部42のうちの一方のみを備えてもよい。
【0083】
以上、図面(図1図14)を参照して本発明の実施形態について説明した。ただし、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施できる。また、上記の実施形態に開示される複数の構成要素は適宜改変可能である。例えば、ある実施形態に示される全構成要素のうちのある構成要素を別の実施形態の構成要素に追加してもよく、又は、ある実施形態に示される全構成要素のうちのいくつかの構成要素を実施形態から削除してもよい。
【0084】
図面は、発明の理解を容易にするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚さ、長さ、個数、間隔等は、図面作成の都合上から実際とは異なる場合もある。また、上記の実施形態で示す各構成要素の構成は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることは言うまでもない。
【0085】
例えば、図1図14を参照して説明した実施形態において、第1固定部20は、筐体101の左右方向の中央、又は、筐体101の上面101bの左側端部に接続されたが、筐体101に第1固定部20が接続される箇所は、特に限定されない。つまり、接続部Pの位置は、特に限定されない。接続部Pの位置は、蓄尿用容器Cの種類に応じた位置であればよい。
【0086】
また、図1図14を参照して説明した実施形態において、第1固定部20は筐体101に着脱自在であったが、第1固定部20は、筐体101に対して着脱自在でなくてもよい。換言すると、第1固定部20は、筐体101に固定されていてもよい。例えば、第1固定部20と筐体101とは一体であってもよい。第1固定部20が筐体101に対して着脱自在でない場合、尿量測定装置100は、複数の第1固定部20を備えてもよい。
【0087】
また、図1図14を参照して説明した実施形態において、筐体101は2つの接続部Pを有したが、接続部Pの数は1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。
【0088】
また、図1図14を参照して説明した実施形態において、第1固定部20は、筐体101の上面101bに接続されたが、第1固定部20が接続される箇所は筐体101の上面101bに限定されない。例えば、第1固定部20は、筐体101の右側面101d又は左側面101eに接続されてもよい。
【0089】
また、図1図14を参照して説明した実施形態において、容器側支持部10は、3つの引掛穴13を有したが、引掛穴13の数は3つに限定されない。引掛穴13の数は、1つ、又は2つであってもよく、4つ以上であってもよい。容器側支持部10が複数の引掛穴13を有する場合、保持部12の左右方向の中央に配置される引掛穴13以外の引掛穴13は、保持部12の左右方向の中央から略等距離だけ左右方向に離れた位置に配置される。なお、保持部12の左右方向の中央に配置される引掛穴13は省略されてもよい。
【0090】
また、図1図14を参照して説明した実施形態において、筐体101は、2つの第1取付部41を有したが、第1取付部41の数は2つに限定されない。第1取付部41の数は、3つ以上であってもよい。筐体101が3つ以上の第1取付部41を有する場合、筐体101の左右方向の中央に配置される第1取付部41以外の第1取付部41は、筐体101の左右方向の中央から略等距離だけ左右方向に離れた位置に配置される。なお、筐体101の左右方向の中央に配置される第1取付部41は省略されてもよい。
【0091】
また、図1図14を参照して説明した実施形態では、蓄尿用容器Cの把持部Hに1つの吊下部50が引掛けられたが、蓄尿用容器Cの把持部Hに複数の吊下部50が引掛けられてもよい。つまり、尿量測定装置100は、複数の吊下部50を備えてもよい。なお、尿量測定装置100が奇数個の吊下部50を備える場合、複数の吊下部50のうちの1つは、保持部12の左右方向の中央に位置する引掛穴13に引掛けられる。残りの吊下部50は、保持部12の左右方向の中央から略等距離だけ左右方向に離れた位置に配置される。尿量測定装置100が偶数個の吊下部50を備える場合、偶数個の吊下部50は、保持部12の左右方向の中央から略等距離だけ左右方向に離れた位置に配置される。
【0092】
また、図1図14を参照して説明した実施形態において、吊下部50はS字状のフックであったが、吊下部50はS字状のフックに限定されない。吊下部50は、蓄尿用容器Cを吊り下げることが可能であればよい。例えば、吊下部50は、蓄尿用容器Cを把持するクリップを有してもよい。
【0093】
また、図1図14を参照して説明した実施形態において、センサー32はロードセルであったが、センサー32は、ロードセルに限定されない。センサー32は、容器側支持部10に作用する力の変化に応じて変化する信号を出力できればよい。センサー32は、例えば、圧力センサーであってもよい。
【0094】
また、図1図14を参照して説明した実施形態では、筐体101をベッドBに取り付けるために、筐体101に取付部(第1取付部41及び第2取付部42)が設けられたが、筐体101をベッドBに取り付ける構成は、この構成に限定されない。以下、図15A及び図15Bを参照して本発明の他の実施形態について説明する。但し、図1図14を参照して説明した実施形態と異なる事項を説明し、図1図14を参照して説明した実施形態と同じ事項についての説明は割愛する。他の実施形態は、筐体101をベッドBに取り付ける構造が、図1図14を参照して説明した実施形態と異なる。
【0095】
図15Aは、他の実施形態の尿量測定装置100の側面図である。図15Bは、ベッドBの一部を示す図である。図15Aに示す尿量測定装置100は、実施形態1で説明した第1取付部41及び第2取付部42に代えて、把持部材230を備える。
【0096】
把持部材230は、筐体101の後面101fに設けられる。把持部材230はベッドBを把持する。例えば、把持部材230は、図15Bに示すベッドフレームBFを把持する。具体的には、把持部材230は、基部231と、固定片232と、可動片233と、操作部材234とを有する。
【0097】
基部231は、筐体101の後面101fに固定される。基部231は上下方向に延びる。固定片232は、基部231の下端部から後方へ突出する。可動片233は、固定片232の上方に設けられる。可動片233は、基部231から後方へ延びる。換言すると、可動片233は、固定片232と平行に延びる。可動片233は、上下方向に移動自在である。
【0098】
操作部材234は、作業者によって操作されて、可動片233を上下方向に移動させる。したがって、作業者は、操作部材234を操作して、固定片232と可動片233との間にベッドフレームBFの一端を挿入できる位置まで可動片233を固定片232から離した状態にして、固定片232と可動片233との間にベッドフレームBFの一端を挿入させた後、操作部材234を操作して、可動片233を固定片232に接近させることにより、固定片232と可動片233とによってベッドフレームBFの一端を挟むことができる。この結果、尿量測定装置100がベッドBによって支持される。
【産業上の利用可能性】
【0099】
本発明は、例えば、医療分野に有用である。また、本発明は、例えば、介護分野に有用である。
【符号の説明】
【0100】
10 :容器側支持部
20 :第1固定部
32 :センサー
41 :第1取付部
42 :第2取付部
50 :吊下部
60 :第2固定部
100 :尿量測定装置
101 :筐体
101b :上面
101f :後面
200 :ベッド側支持部
201 :第1ベルト部材
210 :ベルト支持部材
220 :筐体支持フレーム
221 :基部
222 :筐体支持部
230 :把持部材
B :ベッド
C :蓄尿用容器
P :接続部
P1 :第1接続部
P2 :第2接続部
T :導尿チューブ
図1A
図1B
図2A
図2B
図3A
図3B
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10A
図10B
図11A
図11B
図12A
図12B
図13A
図13B
図14
図15A
図15B