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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-22
(45)【発行日】2023-05-30
(54)【発明の名称】自動二輪車用サドルバッグ
(51)【国際特許分類】
   B62J 9/23 20200101AFI20230523BHJP
   B62J 9/27 20200101ALI20230523BHJP
【FI】
B62J9/23
B62J9/27
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2020020557
(22)【出願日】2020-02-10
(65)【公開番号】P2021123317
(43)【公開日】2021-08-30
【審査請求日】2022-08-24
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 1.自動二輪車用サドルバッグの展示会での発表 展示会名:第46回東京モーターサイクルショー 開催場所:東京ビッグサイト 開催日:平成31年3月22日~24日 2.自動二輪車用サドルバッグの店頭での販売 販売した場所:株式会社デグナー ヘッドショップ 販売日:令和1年7月9日 3.自動二輪車用サドルバッグの刊行物での発表 刊行物:雑誌「CLUB HARLEY(クラブハーレー)」 2019年9月号,Vol.230,第44~45頁 発行者:株式会社■出版社 発行日:令和1年8月16日
(73)【特許権者】
【識別番号】503320809
【氏名又は名称】株式会社デグナー
(74)【代理人】
【識別番号】100108833
【弁理士】
【氏名又は名称】早川 裕司
(74)【代理人】
【識別番号】100162156
【弁理士】
【氏名又は名称】村雨 圭介
(72)【発明者】
【氏名】川津 卓馬
(72)【発明者】
【氏名】木嶋 孝一
【審査官】中島 昭浩
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2005/0150921(US,A1)
【文献】米国特許第06293450(US,B1)
【文献】特開2010-023829(JP,A)
【文献】実開昭57-166986(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B62J 7/00 - 11/26
A45C 3/00 - 3/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サドルバッグ本体と、
自動二輪車の後方側面のリアフェンダーストラットに装着される支持具とを備え、
前記サドルバッグ本体が、背面上部に位置する上部取付部と、背面下部に位置する下部取付部とを備え、
前記支持具が、前記上部取付部を着脱可能な第一被取付部と、前記下部取付部を着脱可能な第二被取付部とを備え、
前記上部取付部は、下方が開放されたフックを有し、
前記下部取付部は、前記サドルバッグ本体背面の外側に突出し、先端に横孔が形成された突出部と、前記横孔に挿入可能な係止部材とを有し、
前記第一被取付部は、前記フックを引っ掛け可能な直線部を有し、
前記第二被取付部は、前記突出部を嵌挿可能な貫通する穴部を有し、
前記支持具において、
前記第一被取付部と前記第二被取付部とが、一の棒状部材により一体的に形成されており、
前記棒状部材が、略下方向にU字状に突出するU字状部分と、このU字状部分を境にして前後方向に対向するように延びる一対の略直線部分とから構成され、
前記一対の略直線部分が前記第一被取付部に相当し、
前記U字状部分が前記第二被取付部に相当し、前記U字状部分の下端に前記第二被取付部の穴部が設けられてい
自動二輪車用サドルバッグ。
【請求項2】
前記サドルバッグ本体が柔軟性を有する素材で製造されている請求項1に記載の自動二輪車用サドルバッグ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動二輪車用のサドルバッグに関し、特に、サドルバッグ本体と、サドルバッグ本体を自動二輪車に取り付けるための支持具とを備える自動二輪車用サドルバッグに関する。
【背景技術】
【0002】
自動二輪車用のサドルバッグや、サドルバッグを自動二輪車に取り付けるための支持具としては、例えば、特許文献1や特許文献2に示されるような、自動二輪車の後輪の片側又は両側の車体フレームに装着して用いるものが知られている。
【0003】
特許文献1のサドルバッグ取付構造によれば、サドルバッグ取付ステーを車体フレームに強固に固定できるが、構造が複雑であり、取り付け箇所が多いため、取り付け作業が容易ではないという問題がある。
【0004】
一方、特許文献2の自動二輪車用サイドバッグキャリアは、一定の長さの掛け棒の一端部にU字形のボルト穴付き軸板を設け、他方の掛け棒はスライド自在のボルト穴付き可動軸板を組み合わせたシンプルな構成であるため、車体に取り付ける時は、純正ボルトを緩めるだけで簡単に取り付けることができる。しかし、特許文献2の自動二輪車用サイドバッグキャリアは、掛け棒にサイドバッグの背面に設けられたベルトを通すことでサイドバッグを保持するものであるため、走行中にサイドバッグがバタついて不安定になったり、停止時にサイドバッグキャリアからサイドバッグを取り外しにくかったりするという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2002-068049号公報
【文献】実用新案登録第3105636号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は上述のような事情に基づいてなされたものであり、車体への支持具の取り付けが容易であるとともに、サドルバッグ本体の支持具への取り付け及び取り外しが容易であり、かつ、サドルバッグ本体を安定的に支持具に支持させることが可能な自動二輪車用サドルバッグの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明は、サドルバッグ本体と、自動二輪車の後方側面のリアフェンダーストラットに装着される支持具とを備え、前記サドルバッグ本体が、背面上部に位置する上部取付部と、背面下部に位置する下部取付部とを備え、前記支持具が、前記上部取付部を着脱可能な第一被取付部と、前記下部取付部を着脱可能な第二被取付部とを備え、前記上部取付部は、下方が開放されたフックを有し、前記下部取付部は、前記サドルバッグ本体背面の外側に突出し、先端に横孔が形成された突出部と、前記横孔に挿入可能な係止部材とを有し、前記第一被取付部は、前記フックを引っ掛け可能な直線部を有し、前記第二被取付部は、前記突出部を嵌挿可能な貫通する穴部を有する自動二輪車用サドルバッグを提供する(発明1)。
【0008】
なお、本発明においては、自動二輪車の後方側面のリアフェンダーストラットに装着した状態の自動二輪車用サドルバッグ(図4参照)を基準として、上下方向、前後方向等を定義している。
【0009】
かかる発明(発明1)によれば、支持具を車体に取り付ける際には、支持具をリアフェンダーストラットに装着するだけでよいので、取り付け作業が容易である。また、サドルバッグ本体の支持具への取付手段が簡易であるため、支持具へのサドルバッグ本体の取り付け及び、支持具からのサドルバッグ本体の取り外しが容易である。さらに、サドルバッグ本体の上部だけでなく下部も支持具に支持されるため、走行中に、例えば柔軟性のあるサドルバッグ本体がバタつくことを防ぐことができるので、サドルバッグ本体が支持具から外れるのを防ぐことができる。
【0010】
上記発明(発明1)においては、前記支持具において、前記第一被取付部と前記第二被取付部とが、一の棒状部材により一体的に形成されており、前記棒状部材が、略下方向にU字状に突出するU字状部分と、このU字状部分を境にして前後方向に対向するように延びる一対の略直線部分とから構成され、前記一対の略直線部分が前記第一被取付部に相当し、前記U字状部分が前記第二被取付部に相当し、前記U字状部分の下端に前記第二被取付部の穴部が設けられていることが好ましい(発明2)。
【0011】
なお、本明細書において、「棒状部材」とは、径方向に対して長さ方向が十分に大きい長尺の部材であって、直線形状に限らず、途中で屈曲又は湾曲する部分を有するものをも含む意味である。
【0012】
かかる発明(発明2)によれば、支持具の第一被取付部と第二被取付部とが、一の棒状部材により、一体的に形成されているので、構成が容易であり、製造コストを抑えることができる。
【0013】
前記サドルバッグ本体が柔軟性を有する素材で製造されていることが好ましい(発明3)。
【0014】
かかる発明(発明3)によれば、走行中に、柔軟性のあるサドルバッグ本体がバタつくことを防ぐことができるので、サドルバッグ本体が支持具から外れるのを防ぐことができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明の自動二輪車用サドルバッグによれば、支持具を車体に取り付ける際には、支持具をリアフェンダーストラットに装着するだけでよいので、取り付け作業が容易である。また、サドルバッグ本体の支持具への取付手段が簡易であるため、支持具へのサドルバッグ本体の取り付け及び、支持具からのサドルバッグ本体の取り外しが容易である。さらに、サドルバッグ本体の上部だけでなく下部も支持具に支持されるため、走行中に、例えば柔軟性のあるサドルバッグ本体がバタつくことを防ぐことができるので、サドルバッグ本体が支持具から外れるのを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の一実施形態に係る自動二輪車用サドルバッグが備える支持具を示す模式的分解図であって、(a)は平面図、(b)は斜視図である。
図2】本発明の一実施形態に係る自動二輪車用サドルバッグが備えるサドルバッグ本体を示す模式的分解斜視図であって、(a)は背面側から見た状態を示す図、(b)は内側から見た状態を示す図である。
図3図1の支持具を自動二輪車の後方側面のリアフェンダーストラットに装着した状態を示す参考図である。
図4図3の支持具に図2のサドルバッグ本体を取り付けた状態を示す参考図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の自動二輪車用サドルバッグの実施の形態について、適宜図面を参照して説明する。以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであって、何ら本発明を限定するものではない。
【0018】
〔自動二輪車用サドルバッグ〕
本実施形態の自動二輪車用サドルバッグ100は、サドルバッグ本体10と、自動二輪車BのリアフェンダーストラットB1に装着される支持具20とを備える。
【0019】
〈自動二輪車〉
まず、本実施形態の自動二輪車用サドルバッグ100が取り付けられる自動二輪車Bについて、図3を用いて簡単に説明する。図3は、本実施形態の自動二輪車用サドルバッグ100が備える支持具20を、自動二輪車Bの後方側面のリアフェンダーストラットB1に装着した状態を示す参考図である。このように、自動二輪車Bは、後方側面にリアフェンダーストラットB1を有する。リアフェンダーストラットB1は、ボルト穴b1及びb2を有し、これらボルト穴b1及びb2を介してボルトによって、車体に固定されている。
【0020】
〈サドルバッグ本体〉
図2は、サドルバッグ本体10を示す模式的分解斜視図であって、(a)は背面側から見た状態を示す図、(b)は内側から見た状態を示す図である。図2に示すように、サドルバッグ本体10は、背面上部に位置する上部取付部11と、背面下部に位置する下部取付部12とを備える。
【0021】
本実施形態において、サドルバッグ本体10は、図2及び図4に示すように、略箱形状の収納部と、この収納部の上部開口を覆うための蓋部とを備える構成であるが、少なくとも上部取付部11及び下部取付部12が配置される背面を有していれば、運転者及び/又は乗員の所有物を収容可能であるように適宜構成することができる。また、本実施形態において、サドルバッグ本体10は、柔軟性を有する皮革又は合皮で製造されているが、これに限られるものではなく、例えば、柔軟性を有する布やナイロン素材で製造されていてもよく、また、ポリプロピレン(PP)等の樹脂材料で製造されていてもよい。
【0022】
上部取付部11は、図2に示すように、サドルバッグ本体10の背面において幅方向に延びる略板状であって、その上端の両側に、下方が開放された一対のフック111a及び111bを有する。上部取付部11の一対のフック111a及び111bは、後述する支持具20の第一被取付部21が有する直線部211a及び211bに引っ掛けるためのものである。
【0023】
本実施形態において、上部取付部11は、長手方向両端に一対の穴が設けられている。上部取付部11は、図2に示すように、上記一対の穴と、サドルバッグ本体10の上部に設けられた一対の穴とを重ね合わせて、背面側から挿入したボルトに、内側からナットを締めつけることにより固定されている。これにより、上部取付部11は、サドルバッグ本体10の背面上部に位置している。
【0024】
下部取付部12は、図2に示すように、サドルバッグ本体10の背面から外側に突出する略円柱状であって、その先端に横孔1211が形成された突出部121と、横孔1211に挿入可能な係止部材122とを有する。突出部121は、後述する支持具20の第二被取付部22が有する穴部211に嵌挿するためのものである。
【0025】
本実施形態において、下部取付部12の突出部121には、サドルバッグ本体10側にねじ穴が設けられている。突出部121は、図2に示すように、上記ねじ穴と、サドルバッグ本体10の下部に設けられた穴とを重ね合わせて、内側から挿入したボルトによりねじ留めされている。これにより、下部取付部12の突出部121は、サドルバッグ本体10の背面下部に位置している。
【0026】
下部取付部12の係止部材122としては、安価な市販品として入手可能な、線材をR字状に成形したRピン又は線材をβ字状に成形したβピンを用いることができる。
【0027】
〈支持具〉
図1は、支持具20を示す模式的分解図であって、(a)は平面図、(b)は斜視図である。また、図3は、支持具20を自動二輪車BのリアフェンダーストラットB1に装着した状態を示す参考図である。
【0028】
支持具20は、サドルバッグ本体10の上部取付部11を着脱可能な第一被取付部21と、サドルバッグ本体10の下部取付部12を着脱可能な第二被取付部22とを主に備える。第一被取付部21は、サドルバッグ本体10の一対のフック11a及び11bをそれぞれ引っ掛け可能な直線部211a及び211bを有し、第二被取付部22は、サドルバッグ本体10の突出部121を嵌挿可能な貫通する穴部221を有する。
【0029】
本実施形態において、第一被取付部21と第二被取付部22とは、図1に示すように、一の棒状部材により一体的に形成されており、この棒状部材は、車両の前方向斜め下(図1(a)における左斜め下方向)にU字状に突出するU字状部分と、このU字状部分を境にして車両の前後方向(図1(a)における左右方法)に対向するように延びる一対の略直線部分とから構成されている。本実施形態において、上記U字部分の傾き角度は、第一被取付部21の直線部211aに対して、約120度であり、第一被取付部21の直線部211bに対して、約60度である。
【0030】
本実施形態において、支持具20の第一被取付部21と第二被取付部22とは、上述のように、一の棒状部材により一体的に形成されているが、複数の棒状部材をつなぎ合わせて形成されていてもよい。一の棒状部材により一体的に形成されている場合には、構成が容易になるため、製造コストを抑えることができる。
【0031】
上記一対の略直線部分は、第一被取付部21に相当する。第一被取付部21は、図1に示すように、腕部212a及び212bをさらに有する。腕部212aは、直線部211aと連続しており、直線部211aと略同じ長さを有し、直線部211aに対して取り付け側に約15度の傾きをもって設けられている。腕部212bは、直線部211bと連続しており、直線部211bの1/4程度の長さを有し、直線部211bに対して取り付け側に約90の傾きをもって設けられている。よって、上記一対の略直線部分は、上記U字状部分に隣接する位置に、第一被取付部21の直線部211a及び211bを有し、上記U字状部分から離れる位置に、腕部212a及び212bをそれぞれ有していることになる。
【0032】
上記U字状部分は、第二被取付部22に相当する。穴部221は、第二被取付部22の下端、すなわち、上記U字状部分の下端の空間に設けられている。本実施形態において、穴部221は、上記U字状部分の下端の空間を埋めるように溶接された金属製の略円板形状体の中央に設けられているが、これに限られるものではなく、第二被取付部22の下端に設けられていればよい。
【0033】
支持具20は、上述のような構成であることにより、直線部211a及び211bを仮想線で連続的に結んだ場合、その中心から下方向に延びる垂線上に穴部221が位置するようになっている。支持具20は、このような構成であることにより、安定的にサドルバッグ本体10を支持させることができる。
【0034】
なお、本実施形態において、上記棒状部材は金属製の中実部材であるが、これに限られるものではなく、例えば、中が空洞のパイプ部材であってもよい。また、上記棒状部材としては、直径が10~15mm程度であることが好ましいが、必要強度を得ることができればよく、これに限られるものではない。
【0035】
図1に示すように、第一被取付部21の腕部212aの端部からは、第一装着部23が上方向に延出しており、第一装着部23には、リアフェンダーストラットB1のボルト穴b1に対応する穴部231が形成されている。第一被取付部21の直線部211bと第二被取付部22との境界周辺からは、第二装着部24が取り付け方向に延出しており、第二装着部24の端部には、リアフェンダーストラットB1のボルト穴b2に対応する穴部241が形成されている。第一装着部23及び第二装着部24は、平面視で、第二被取付部22の上記U字状部分と略同じ傾きをもって設けられている。
【0036】
支持具20は、上述のような構成であることにより、車体に取り付けた際に、第一被取付部21の直線部211a及び211bと第二被取付部22とが、第一装着部23の穴部231及び第二装着部24の穴部241に対して、前側にやや突き出るようになっている。このような構成であることにより、支持具20へのサドルバッグ本体10の取り付け及び取り外しがし易くなる。
【0037】
〔自動二輪車用サドルバッグの取付方法〕
次に、上述の実施形態に係る自動二輪車用サドルバッグ100を自動二輪車BリアフェンダーストラットB1に取り付ける方法について、図1から図4を参照しつつ簡単に説明する。
【0038】
まず、リアフェンダーストラットB1のボルト穴b1及びb2に螺合されているボルトをそれぞれはずす。次に、ボルト穴b1と第一装着部23の穴部231とを、ゴム製のカラー232を介在させて重ね合わせた上で、ボルト233を用いて締結する。同様に、ボルト穴b2と第二装着部24の穴部241とを、ゴム製のカラー242を介在させて重ね合わせた上で、ボルト243を用いて締結する。これにより、図3に示すように、支持具20が、リアフェンダーストラットB1に装着される。
【0039】
次に、サドルバッグ本体10のフック111a及び111bを、支持具20の第一被取付部21が有する一対の直線部211a及び211bに、それぞれ引っ掛ける。これにより、サドルバッグ本体10の上部が、支持具20に支持される。そして、サドルバッグ本体10の突出部121を、支持具20の第二被取付部22が有する穴部211に嵌挿する。突出部121が、穴部211を貫通したら、横孔1211に係止部材122を挿入して、突出部121を穴部211に係止する。これにより、図4に示すように、サドルバッグ本体10の下部が、支持具20に支持される。
【0040】
以上、本発明について図面を参照にして説明してきたが、本発明は上記実施形態に限定されず、種々の変更実施が可能である。例えば、上記実施形態において、自動二輪車用サドルバッグは、自動二輪車の後方左側面のリアフェンダーストラットに装着されるものであるが、自動二輪車の後方右側面のリアフェンダーストラットに装着されるものであってもよいし、自動二輪車の後方両側面のリアフェンダーストラットに装着されるものであってもよい。この場合、当業者には明らかなように、後方右側面のリアフェンダーストラットに装着される自動二輪車用サドルバッグは、上記実施形態の自動二輪車用サドルバッグの鏡像構造を有する。
【0041】
以上説明したように、本発明の自動二輪車用サドルバッグによれば、車体への支持具の取り付けが容易であるとともに、サドルバッグ本体の支持具への取り付け及び取り外しが容易であり、かつ、サドルバッグ本体を安定的に支持具に支持させることが可能である。
【符号の説明】
【0042】
100 自動二輪車用サドルバッグ
10 サドルバッグ本体
11 上部取付部
111a、111b フック
12 下部取付部
121 突出部
1211 横孔
122 係止部材
20 支持具
21 第一被取付部
211a、211b 直線部
212a、212b 腕部
22 第二被取付部
221 穴部
23 第一装着部
231 穴部
24 第二装着部
241 穴部
B 自動二輪車
B1 リアフェンダーストラット
b1、b2 ボルト穴
図1
図2
図3
図4