(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-22
(45)【発行日】2023-05-30
(54)【発明の名称】ステータおよびこれを含むモータ
(51)【国際特許分類】
H02K 3/34 20060101AFI20230523BHJP
H02K 3/46 20060101ALI20230523BHJP
【FI】
H02K3/34 Z
H02K3/46 B
(21)【出願番号】P 2020535595
(86)(22)【出願日】2018-12-13
(86)【国際出願番号】 KR2018015835
(87)【国際公開番号】W WO2019132338
(87)【国際公開日】2019-07-04
【審査請求日】2021-12-08
(31)【優先権主張番号】10-2017-0179366
(32)【優先日】2017-12-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2018-0006571
(32)【優先日】2018-01-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2018-0114080
(32)【優先日】2018-09-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】517099982
【氏名又は名称】エルジー イノテック カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114188
【氏名又は名称】小野 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100119253
【氏名又は名称】金山 賢教
(74)【代理人】
【識別番号】100129713
【氏名又は名称】重森 一輝
(74)【代理人】
【識別番号】100137213
【氏名又は名称】安藤 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100143823
【氏名又は名称】市川 英彦
(74)【代理人】
【識別番号】100183519
【氏名又は名称】櫻田 芳恵
(74)【代理人】
【識別番号】100196483
【氏名又は名称】川嵜 洋祐
(74)【代理人】
【識別番号】100203035
【氏名又は名称】五味渕 琢也
(74)【代理人】
【識別番号】100160749
【氏名又は名称】飯野 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100160255
【氏名又は名称】市川 祐輔
(74)【代理人】
【識別番号】100202267
【氏名又は名称】森山 正浩
(74)【代理人】
【識別番号】100182132
【氏名又は名称】河野 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100146318
【氏名又は名称】岩瀬 吉和
(72)【発明者】
【氏名】キム,ボンゴン
(72)【発明者】
【氏名】カン,ヨング
(72)【発明者】
【氏名】キム,テホ
(72)【発明者】
【氏名】ソ,ジャヨン
(72)【発明者】
【氏名】ピョン,ジンス
【審査官】稲葉 礼子
(56)【参考文献】
【文献】韓国公開特許第10-2017-0053249(KR,A)
【文献】特開2013-247696(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02K 3/34
H02K 3/46
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
シャフト;
前記シャフトと結合するロータ;および
前記ロータの外側に配置されるステータを含み、
前記ステータはステータコア、前記ステータコアと結合されるインシュレータ、前記インシュレータに配置されるコイルおよび前記コイルの
円周方向の一
方向側に配置される絶縁部材を含み、
前記インシュレータはボディー、前記ボディーの
内側から軸方向に突出するように配置される第1ガイド、前記ボディーの
外側から軸方向に突出するように配置される第2ガイド、前記第1ガイド
から外側に突出して形成された第1突起および前記第2ガイド
から内側に突出して形成された第2突起を含み、
前記絶縁部材の内側は前記第1突起と前記コイルの間に配置され、
前記絶縁部材の外側は前記第2突起と前記コイルの間に配置され、
前記絶縁部材は曲面を含
み、
前記第1突起と前記第2突起は互いに向かい合うように配置され、
前記第1突起と前記第2突起は前記ボディーを基準として同じ円周方向に位置する、
モータ。
【請求項2】
シャフト;
前記シャフトと結合するロータ;および
前記ロータの外側に配置されるステータを含み、
前記ステータは複数個の単位ステータを含み、
複数個の前記単位ステータのうち少なくとも一つの単位ステータはステータコア、前記ステータコアと結合されるインシュレータ、前記インシュレータに配置されるコイルを含み、
前記インシュレータはボディー、前記ボディーの
内側から軸方向に突出するように配置される第1ガイド、前記ボディーの
外側から軸方向に突出するように配置される第2ガイド、前記第1ガイド
から外側に突出して形成された第1突起および前記第2ガイド
から内側に突出して形成された第2突起を含み、
前記インシュレータは、前記第1突起及び前記第2突起により支持される絶縁部材を含み、
前記第1突起と前記第2突起は互いに向かい合う方向に突出する、モータ。
【請求項3】
前記コイルの
円周方向の一
方向側に配置される絶縁部材をさらに含む、請求項2に記載のモータ。
【請求項4】
前記絶縁部材は曲面を含む、請求項3に記載のモータ。
【請求項5】
前記ステータコアの中心から半径方向に遠くなるほど前記絶縁部材は前記曲面の曲率が小さくなる領域を含む、請求項1又は請求項4に記載のモータ。
【請求項6】
前記絶縁部材と接触する前記第1突起の一面は前記絶縁部材の曲率に対応する第1曲面を含み、
前記絶縁部材と接触する前記第2突起の一面は前記絶縁部材の曲率に対応する第2曲面を含む、請求項5に記載のモータ。
【請求項7】
前記第1曲面の曲率は前記第2曲面の曲率より大きい、請求項6に記載のモータ。
【請求項8】
円周方向を基準として前記絶縁部材は前記ボディーの最外側に巻線されたコイルより外側に配置される、請求項1または請求項3に記載のモータ。
【請求項9】
前記ボディーの外側に最後のターンで巻線された前記コイルの一領域と前記第2突起の端部の間のギャップ(G)は、前記コイルの直径対比0.95~1.0倍である、請求項8に記載のモータ。
【請求項10】
前記第1突起と前記第2突起は前記絶縁部材と接触する、請求項1または請求項3に記載のモータ。
【請求項11】
前記第2突起は前記ステータコアの中心で前記第1突起の一端を連結する仮想の線上に配置される、請求項1または請求項3に記載のモータ。
【請求項12】
前記ボディーの上面、前記第1突起の上面および前記第2突起の上面は同一平面上に配置される、請求項1または請求項3に記載のモータ。
【請求項13】
前記絶縁部材の上部は前記第1突起の上面より下側に配置される、請求項
12に記載のモータ。
【請求項14】
前記ステータを形成するために複数個の前記単位ステータは円形に整列され、
前記単位ステータを基準として前記第1突起および前記絶縁部材は時計回り方向に配置される、請求項3に記載のモータ。
【請求項15】
前記第1突起および前記第2突起は複数個が形成され、
複数個の前記第1突起は前記第1ガイドの上側および下側にそれぞれ配置され、
複数個の前記第2突起は前記第2ガイドの上側および下側にそれぞれ配置される、請求項1または請求項3に記載のモータ。
【請求項16】
前記第1突起および前記第2突起は上下方向に
延びて形成され、
前記絶縁部材と接触する前記第1突起および前記第2突起の内面は所定の角度で傾いた傾きを有する、請求項1または請求項3に記載のモータ。
【請求項17】
前記絶縁部材の半径方向の長さは前記第1ガイドと前記第2ガイドの間の距離(D1)より大きい、請求項1または請求項3に記載のモータ。
【請求項18】
ステータコア;
前記ステータコアに巻線されるコイルおよび
前記ステータコアと前記コイルの間に配置されるインシュレータを含み、
前記インシュレータは、
前記コイルが巻線されるボディー、
前記ボディーの内側から突出する第1ガイド、
前記ボディーの外側から突出する第2ガイド、
前記第1ガイドの側面から外側に突出した第1突起および
前記第2ガイドの内面から内側に突出した第2突起を含み、
前記第1ガイドと前記第2ガイドの間に半径方向に配置される絶縁部材は前記第1突起と前記第2突起によって円周方向に湾曲する、ステータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
実施例はステータおよびこれを含むモータに関する。
【背景技術】
【0002】
モータは電気的エネルギーを機械的エネルギーに変換させて回転力を得る装置であって、車両、家庭用電化製品、産業用機器などに広範囲に使われる。
【0003】
モータはハウジング(housing)、シャフト(shaft)、ハウジングの内周面に配置されるステータ(stator)、シャフトの外周面に設置されるロータ(rotor)等を含むことができる。ここで、前記モータのステータはロータとの電気的相互作用を誘発してロータの回転を誘導する。
【0004】
ここで、ステータはステータコア、前記ステータコアに巻線されるコイルおよび前記ステータコアとコイルの間に配置されるインシュレータを含むことができる。そして、前記ステータはコイルとコイルの間に配置される絶縁紙をさらに含むことができる。
【0005】
この時、前記ステータが前記ハウジングに組み立てられた状態で前記絶縁紙を配置するため、前記絶縁紙を均一な位置に組み立てることが困難である。
【0006】
また、コイルとコイルの間に空間が形成される場合、絶縁紙が流動したり離脱する問題がある。それにより、前記絶縁紙によって絶縁性能が低下する問題がある。
【0007】
さらに、絶縁紙が離脱した場合、前記絶縁紙によってロータの回転が干渉される問題がある。それにより、離脱した絶縁紙は前記モータの不良可能性を向上させる。
【0008】
また、前記ステータコアはヨークと、ヨークから内側に突出したティースを含む。前記ティースにはコイルが巻かれる。そして、トゥースとトゥースの間の空間はコイルが巻線されて収容されるスロットに該当する。ここで、直列巻線の場合、並列巻線よりコイルの直径が相対的に大きい。そのため、コイルがトゥースに巻かれた後、他のトゥースで移る最後のターンによって巻線されたコイルは隣接したスロットに配置されるコイルと干渉を引き起こす問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
実施例は絶縁紙の流動および離脱を防止するステータおよびモータを提供する。
【0010】
また、実施例は前記した問題点を解決するためのものであって、隣接するティースに巻かれたコイルとの干渉を除去するモータを提供する。
【0011】
実施例が解決しようとする課題は以上で言及された課題に限定されず、ここで言及されていないさらに他の課題は下記の記載から当業者に明確に理解できるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前記課題は実施例により、シャフト;前記シャフトと結合するロータ;および前記ロータの外側に配置されるステータを含み、前記ステータはステータコア、前記ステータコアと結合されるインシュレータ、前記インシュレータに配置されるコイルおよび前記コイルの一側に配置される絶縁部材を含み、前記インシュレータはボディー、前記ボディーの一側に配置される第1ガイド、前記ボディーの他側に配置される第2ガイド、前記第1ガイドの一側に形成された第1突起および前記第2ガイドの一側に形成された第2突起を含み、前記絶縁部材の一側は前記第1突起と前記コイルの間に配置され、他側は前記第2突起と前記コイルの間に配置されるモータによって達成される。
【0013】
前記課題は実施例により、シャフト;前記シャフトと結合するロータ;および前記ロータの外側に配置されるステータを含み、前記ステータは複数個の単位ステータを含み、複数個の前記単位ステータのうち少なくとも一つの単位ステータは、ステータコア、前記ステータコアと結合されるインシュレータ、前記インシュレータに配置されるコイルを含み、前記インシュレータはボディー、前記ボディーの一側に配置される第1ガイド、前記ボディーの他側に配置される第2ガイド、前記第1ガイドの一側に形成された第1突起および前記第2ガイドの一側に形成された第2突起を含み、前記第1突起と前記第2突起は互いに向かい合う方向に突出するモータによって達成される。ここで、前記ステータは前記コイルの一側に配置される絶縁部材をさらに含むことができる。
【0014】
この時、前記ステータを形成するために、複数個の前記単位ステータは円形に整列され、前記単位ステータを基準として前記第1突起および前記絶縁部材は時計回り方向に配置され得る。
【0015】
また、前記絶縁部材は曲面を含むことができる。
【0016】
ここで、前記ステータコアの中心から半径方向に遠くなるほど前記絶縁部材は前記曲面の曲率が小さくなる領域を含むことができる。
【0017】
そして、前記絶縁部材と接触する前記第1突起の一面は前記絶縁部材の曲率に対応する第1曲面を含み、前記絶縁部材と接触する前記第2突起の一面は前記絶縁部材の曲率に対応する第2曲面を含むことができる。
【0018】
そして、前記第1曲面の曲率は前記第2曲面の曲率より大きくてもよい。
【0019】
また、円周方向を基準として前記絶縁部材は前記ボディーの最外側に巻線されたコイルより外側に配置され得る。
【0020】
ここで、前記ボディーの外側に最後のターンで巻線された前記コイルの一領域と前記第2突起の端部の間のギャップGは、前記コイルの直径対比0.95~1.0倍であり得る。
【0021】
一方、前記第1突起と前記第2突起は互いに向かい合うように配置され得る。
【0022】
ここで、前記第1突起と前記第2突起は前記ボディーを基準として同じ円周方向に位置することができる。
【0023】
また、前記第1突起と前記第2突起は前記絶縁部材と接触することができる。
【0024】
また、前記第2突起は前記ステータコアの中心で前記第1突起の一端を連結する仮想の線上に配置され得る。
【0025】
また、前記ボディーの上面、前記第1突起の上面および前記第2突起の上面は同一平面上に配置され得る。ここで、前記絶縁部材の上部は前記第1突起の上面より下側に配置され得る。
【0026】
また、前記第1突起および前記第2突起は複数個が形成され、複数個の前記第1突起は前記第1ガイドの上側および下側にそれぞれ配置され、複数個の前記第2突起は前記第2ガイドの上側および下側にそれぞれ配置され得る。
【0027】
また、前記第1突起および前記第2突起は上下方向に長く延びて形成され得る。ここで、前記絶縁部材と接触する前記第1突起および前記第2突起の内面は所定の角度で傾いた傾きを有することができる。
【0028】
また、前記絶縁部材の半径方向の長さは前記第1ガイドと前記第2ガイドの間の距離D1より大きくてもよい。
【0029】
一方、前記絶縁部材は絶縁紙として提供され得る。
【0030】
前記課題は実施例により、ステータコア;前記ステータコアに巻線されるコイルおよび前記ステータコアと前記コイルの間に配置されるインシュレータを含み、前記インシュレータは前記コイルが巻線されるボディー、前記ボディーの内側から突出する第1ガイド、前記ボディーの外側から突出する第2ガイド、前記第1ガイドの側面から外側に突出した第1突起および前記第2ガイドの内面から内側に突出した第2突起を含み、前記第1ガイドと前記第2ガイドの間に半径方向に配置される絶縁部材は、前記第1突起と前記第2突起によって円周方向に湾曲するステータによって達成される。
【0031】
ここで、前記絶縁部材の内側端部が接触するように前記第1突起は第1曲面を含み、前記絶縁部材の外側端部が接触するように前記第2突起は第2曲面を含むことができる。
【0032】
そして、前記ステータコアの中心と前記第1曲面と前記第1ガイドが会う角を半径方向につなぐ仮想の線L上には前記第2曲面と前記第2ガイドが会う角が配置され得る。
【0033】
また、前記ボディーの外側に最後のターンで巻線された前記コイルの一領域と前記第2突起の端部の間のギャップGは、前記コイルの直径対比0.95~1.0倍であり得る。
【0034】
また、前記絶縁部材は板状に形成され、前記絶縁部材の幅が長くなるほど前記第1突起の突出長さは縮小され得る。
【0035】
また、前記ボディーの上面、前記第1突起の上面および前記第2突起の上面は同一平面上に配置され得る。この時、前記絶縁部材の上部は前記第1突起の上面より下側に配置され得る。
【0036】
また、前記絶縁部材は絶縁紙として提供され得る。
【0037】
また、前記絶縁部材の半径方向幅Wは前記第1ガイドと前記第2ガイドの間の距離D1より大きい。
【0038】
前記課題は実施例により、シャフト;前記シャフトと結合するロータ;および前記ロータの外側に配置されるステータを含み、前記ステータはステータコア、前記ステータコアに巻線されるコイルおよび前記ステータコアと前記コイルの間に配置されるインシュレータを含み、前記インシュレータは前記コイルが巻線されるボディー、前記ボディーの内側から突出する第1ガイド、前記ボディーの外側から突出する第2ガイド、前記第1ガイドから外側に突出した第1突起および前記第2ガイドから内側に突出した第2突起を含み、前記第1ガイドと前記第2ガイドの間に半径方向に配置される絶縁部材は前記第1突起と前記第2突起によって円周方向に湾曲するモータによって達成される。
【0039】
前記課題は実施例により、複数個のステータユニット;前記ステータユニットを絶縁させる絶縁部材および前記絶縁部材の配置を案内する第1ガイド部を含み、前記ステータユニットはステータコア、前記ステータコアに配置されるインシュレータおよび前記インシュレータに巻線されるコイルを含み、前記インシュレータは前記コイルが巻線される本体、前記本体の内側から突出する内側ガイド、前記本体の外側から突出する外側ガイドおよび前記内側ガイドの側面の一領域から円周方向に突出した第1突起を含み、前記第1ガイド部は互いに隣り合うように配置される前記第1突起が互いに接触することによって形成された溝であるステータによって達成される。
【0040】
そして、前記インシュレータは前記第1突起の下部から外側に突出した第2突起を含み、前記第2突起の上面は前記絶縁部材の下面と接触することができる。
【0041】
そして、前記インシュレータは上部インシュレータと下部インシュレータを含み、前記第2突起は前記下部インシュレータの前記第1突起の下部に形成され得る。
【0042】
一方、ステータは前記絶縁部材の配置を案内する第2ガイド部をさらに含み、前記第2ガイド部は互いに隣り合うように配置される前記外側ガイドの側面が互いに離隔するように配置されることによって形成されたスリットで提供され得る。
【0043】
ここで、前記インシュレータは前記外側ガイドの側面の下部側の一領域から円周方向に突出した第3突起を含み、
【0044】
前記第3突起の上面は前記絶縁部材の下面と接触することができる。
【0045】
そして、前記絶縁部材は板状に形成され、前記絶縁部材は前記第1ガイド部および前記第2ガイド部によって案内され得る。
【0046】
そして、前記ステータコアはヨークおよび前記ヨークから半径方向に突出したトゥースを含み、前記絶縁部材の外面は前記ヨークの内周面に接触することができる。
【0047】
一方、前記絶縁部材はプレート部と前記プレート部の両側端から延びた側壁部を含み、前記側壁部は前記第1ガイド部および前記第2ガイド部によって案内され得る。
【0048】
ここで、前記側壁部の内面の高さH1は外面の高さH2より小さくてもよい。
【0049】
そして、前記プレート部の内側幅W1は前記外側幅W2より小さくてもよい。
【0050】
また、前記ステータコアはヨークおよび前記ヨークから半径方向に突出したトゥースを含み、前記側壁部の前記外面は前記ヨークの内周面に接触することができる。
【0051】
一方、前記絶縁部材は絶縁紙であり得る。
【0052】
前記課題は実施例により、ハウジング;前記ハウジング内に配置されるステータ;前記ステータ内に配置されるロータ;前記ロータと結合するシャフト;および前記ハウジング上に配置されるカバーを含み、前記ステータは複数個のステータユニット、前記ステータユニットを絶縁させる絶縁部材および前記絶縁部材の配置を案内する第1ガイド部を含み、前記ステータユニットはステータコア、前記ステータコアに配置されるインシュレータおよび前記インシュレータに巻線されるコイルを含み、前記インシュレータは前記コイルが巻線される本体、前記本体の内側から突出する内側ガイド、前記本体の外側から突出する外側ガイドおよび前記内側ガイドの側面の一領域から円周方向に突出した第1突起を含み、前記第1ガイド部は互いに隣り合うように配置される前記第1突起が互いに接触することによって形成された溝であるモータによって達成される。
【0053】
そして、前記ステータは前記絶縁部材の配置を案内する第2ガイド部をさらに含み、前記第2ガイド部は互いに隣り合うように配置される前記外側ガイドの側面が互いに離隔するように配置されることによって形成されたスリットで提供され得る。
【0054】
実施例は、ハウジングと、前記ハウジング内に配置されるステータと、前記ステータ内に配置されるロータおよび前記ロータと結合するシャフトを含み、前記ステータは複数のティースを有するステータコア、前記ティースに配置されるインシュレータおよび前記インシュレータに巻線されるコイルを含み、前記インシュレータは巻線部と前記巻線部の外側に配置される外側ガイドを含み、前記インシュレータは前記外側ガイドの内側に配置される溝を含み、前記コイルは前記巻線部に複数のターンで巻線されて複数個の層を形成し、前記コイルの複数のターンのうち最後のターンは前記複数の層のうち前記ティースに最も隣接した1層に配置され、前記最後のターンのコイルは前記溝に配置されるモータを提供することができる。
【0055】
好ましくは、前記巻線部は上面および前記上面の両端から延びる両側面を含み、前記溝は前記側面と前記巻線部の境界に隣接して配置され得る。
【0056】
好ましくは、前記巻線部は上面および前記上面の両端から延びる両側面を含み、前記溝は前記側面と前記巻線部の境界に配置され得る。
【0057】
好ましくは、前記コイルのターン数は6であり、3個の前記コイルは直列連結され得る。
【0058】
好ましくは、前記ステータを構成する前記ティースの個数がn個であり、前記ステータを構成する前記コイルの個数がm個の時、一つの前記コイルがn/m個のティースに巻かれ得る。
【0059】
(前記nおよび前記mは正の整数である。)
【0060】
好ましくは、前記複数のターンのうち最初のターンと最後のターンは、前記ティースを基準として対称となるように配置され得る。
【0061】
好ましくは、前記ティースの巻線部に巻線される前記コイルの最初のターンと前記最後のターンは、前記複数の層のうち同一層に配置され得る。
【0062】
好ましくは、前記溝の幅は前記コイルの直径より小さくてもよい。
【0063】
好ましくは、前記インシュレータは前記ティースの上部に配置される上部インシュレータと前記ティースの下部に配置される下部インシュレータを含み、前記溝は前記上部インシュレータおよび前記下部インシュレータのうちいずれか一つに配置され得る。
【発明の効果】
【0064】
実施例に係るステータおよびこれを含むモータは、インシュレータのガイドの間の距離と絶縁部材のサイズを調節して絶縁部材に弾性力を付与することによって、絶縁部材の流動および離脱を防止することができる。
【0065】
また、インシュレータに形成される突起を利用して絶縁部材の流動および離脱を防止することができる。
【0066】
この時、コイルの線径およびコイルに印加される張力を考慮してインシュレータの第2ガイドに形成された第2突起とコイル間の配置関係を規定して、コイルの占積率を向上させることができる。それにより、前記配置関係を通じてコイルの端部の離脱を防止することができる。
【0067】
実施例に係るステータおよびこれを含むモータは、第1ガイド部と第2ガイド部を利用して絶縁紙の流動および離脱を防止することができる。
【0068】
実施例によると、コイルの最後のターンを1層に配列し、インシュレータの溝を通じて固定することによって、隣接するティースに巻かれたコイルとの干渉を除去する有利な効果を提供する。
【0069】
実施例の多様かつ有益な長所と効果は前述した内容に限定されず、実施例の具体的な実施形態を説明する過程でより容易に理解され得るであろう。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【
図2】第1実施例に係るモータに配置されるステータを示す斜視図。
【
図3】第1実施例に係るモータに配置されるステータを示す平面図。
【
図5】第1実施例に係るモータに配置されるステータの単位ステータを示す図面。
【
図6】第1実施例に係るモータに配置されるステータのステータコアを示す平面図。
【
図7】第1実施例に係るモータに配置されるステータのインシュレータを示す斜視図。
【
図8】第1実施例に係るモータに配置されるステータのインシュレータを示す平面図。
【
図9】第1実施例に係るモータに配置されるステータのインシュレータを示す側面図。
【
図10】第1実施例に係るモータに配置されるステータのインシュレータに対する他の実施例を示す斜視図。
【
図12】第2実施例に係るモータに配置されるステータの一実施例を示す図面。
【
図13】第2実施例に係るモータのステータに配置される複数個のステータユニットを示す図面。
【
図14】第2実施例に係るモータに配置されるステータのステータユニットを示す図面。
【
図15】第2実施例に係るモータに配置されるステータのステータユニットを示す図面。
【
図16】第2実施例に係るモータのステータに配置されるステータユニットのステータコアとインシュレータを示す斜視図。
【
図17】第2実施例に係るモータのステータに配置されるステータユニットのステータコアとインシュレータを示す分解斜視図。
【
図18】第2実施例に係るモータの上部インシュレータを示す斜視図。
【
図19】第2実施例に係るモータの上部インシュレータを示す平面図。
【
図20】第2実施例に係るモータの下部インシュレータを示す斜視図。
【
図21】第2実施例に係るモータの下部インシュレータを示す平面図。
【
図22】第2実施例に係るモータの上部インシュレータを示す正面図。
【
図24】第2実施例に係るモータに配置されるステータの他の実施例を示す図面。
【
図27】
図26で図示したステータのステータコアを図示した図面。
【
図28】第3実施例に係るモータのインシュレータを図示した図面。
【
図29】第3実施例に係るモータのティースに装着されたインシュレータを図示した図面。
【
図30】第3実施例に係るモータのコイルが巻線されたステータコアを図示した図面。
【
図31】第3実施例に係るモータのコイルの巻線順序を図示した図面。
【
図32a】第3実施例に係るモータのコイルの巻線過程を図示した図面。
【
図32b】第3実施例に係るモータのコイルの巻線過程を図示した図面。
【
図32c】第3実施例に係るモータのコイルの巻線過程を図示した図面。
【
図33】第3実施例に係るモータのコイルの巻線状態を図示した図面。
【発明を実施するための形態】
【0071】
以下、添付された図面を参照して本発明の好ましい実施例を詳細に説明する。
【0072】
ただし、本発明の技術思想は説明される一部の実施例に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態で具現され得、本発明の技術思想の範囲内であれば、実施例間にその構成要素のうち一つ以上を選択的に結合、置換して使うことができる。
【0073】
また、本発明の実施例で使われる用語(技術および科学的用語を含む)は、明白に特に定義されて記述されない限り、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に一般的に理解され得る意味で解釈され得、辞書に定義された用語のように一般的に使われる用語は関連技術の文脈上の意味を考慮してその意味を解釈できるであろう。
【0074】
また、本発明の実施例で使われた用語は実施例を説明するためのものであって、本発明を制限しようとするものではない。
【0075】
本明細書で、単数型は文面で特に言及しない限り複数型も含むことができ、「Aおよび(と)B、Cのうち少なくとも一つ(または一つ以上)」で記載される場合、A、B、Cで組み合わせることができるすべての組み合わせのうち一つ以上を含むことができる。
【0076】
また、本発明の実施例の構成要素の説明において、第1、第2、A、B、(a)、(b)等の用語を使うことができる。
【0077】
このような用語はその構成要素を他の構成要素と区別するためのものに過ぎず、その用語によって該当構成要素の本質や順番または順序などに限定されない。
【0078】
そして、ある構成要素が他の構成要素に「連結」、「結合」または「接続」されると記載された場合、その構成要素はその他の構成要素に直接的に連結、結合または接続される場合だけでなく、その構成要素とその他の構成要素の間にあるさらに他の構成要素によって「連結」、「結合」または「接続」される場合も含むことができる。
【0079】
また、各構成要素の「上(うえ)または下(した)」に形成または配置されるものと記載される場合、上(うえ)または下(した)は二つの構成要素が互いに直接接触する場合だけでなく、一つ以上のさらに他の構成要素が二つの構成要素の間に形成または配置される場合も含む。また、「上(うえ)または下(した)」と表現される場合、一つの構成要素を基準として上側方向だけでなく下側方向の意味も含むことができる。
【0080】
以下、添付された図面を参照して実施例を詳細に説明するものの、図面符号にかかわらず、同一または対応する構成要素は同じ参照番号を付し、これに対する重複する説明は省略することにする。
【0081】
第1実施例
【0082】
図1は、第1実施例に係るモータを示す図面である。
図1でx方向は軸方向を意味し、y方向は半径方向を意味する。そして、軸方向と半径方向は互いに垂直である。
【0083】
図1を参照すると、第1実施例に係るモータ1は、一側に開口が形成されたハウジング100、ハウジング100の上部に配置されるカバー200、シャフト500と結合されるロータ300、ハウジング100の内部に配置されるステータ400、ロータ300とともに回転するシャフト500、ステータ400の上側に配置されるバスバー600およびロータ300の回転を感知するセンサ部700を含むことができる。この時、ロータ300はステータ400の内側に回転可能に配置される。ここで、前記内側とは、中心Cを基準として中心Cに向かって配置される方向を意味し、外側とは、内側と反対になる方向を意味する。
【0084】
このような、前記モータ1はEPSに使われるモータであり得る。EPS(Electronic Power Steering System)とは、モータの駆動力で操向力を補助することによって、旋回安定性を保障し迅速な復原力を提供して、運転者にとって安全な走行を可能とする。
【0085】
ハウジング100とカバー200は前記モータ1の外形を形成することができる。そして、ハウジング100とカバー200の結合によって収容空間が形成され得る。それにより、前記収容空間には、
図1に図示された通り、ロータ300、ステータ400、シャフト500、バスバー600、センサ部700等が配置され得る。この時、シャフト500は前記収容空間に回転可能に配置される。したがって、前記モータ1はシャフト500の上部と下部にそれぞれ配置されるベアリング10をさらに含むことができる。
【0086】
ハウジング100は円筒形状に形成され得る。そして、ハウジング100は内部にロータ300、ステータ400等を収容することができる。この時、ハウジング100の形状や材質は多様に変更され得る。例えば、ハウジング100は高温でもよく耐えることができる金属材質で形成され得る。
【0087】
カバー200は前記ハウジング100の開口を覆うように、ハウジング100の開口面、すなわちハウジング100の上部に配置され得る。この時、カバー200の形状や材質は多様に変更され得る。例えば、カバー200は高温でもよく耐えることができる金属材質で形成され得る。
【0088】
ロータ300はステータ400の内側に配置され得る。そして、中心部にシャフト500が圧入方式で結合され得る。
【0089】
ロータ300はロータコア(図示せず)にマグネット(図示せず)が結合されて構成され得る。例えば、ロータ300は前記ロータコアの外周面にマグネットが配置されるタイプで構成され得る。または前記ロータコアの内部に前記マグネットが配置されるIPM(Interior Permanent Magnet)タイプで形成されてもよい。
【0090】
したがって、前記マグネットはステータ400に巻かれたコイル430と回転磁界を形成する。このようなマグネットはシャフト500を中心に円周方向に沿ってN極とS極が交互に位置するように配置され得る。
【0091】
それにより、コイル430とマグネットの電気的相互作用によってロータ300が回転し、ロータ300が回転するとシャフト500が回転して前記モータ1の駆動力が発生する。
【0092】
一方、ロータ300の前記ロータコアは複数個の分割コアが結合されて製作されたり、一つの筒で構成される単一コアの形態で製作され得る。ここで、前記ロータコアは円形の薄い鋼板の形態の複数個のプレートが積層された形状で実施され得る。
【0093】
また、ロータ300は前記マグネットが外周面に付着された前記ロータコアを覆うように配置される缶(図示せず)をさらに含むことができる。
【0094】
前記缶は外部衝撃や物理、化学的な刺激からロータコアとマグネットを保護しつつ、ロータコアとマグネットに異物が流入することを遮断することができる。
【0095】
また、前記缶はロータコアからマグネットが離脱することを防止する。
【0096】
ステータ400はハウジング100の内側に配置され得る。この時、ステータ400はハウジング100の内周面に支持され得る。そして、ステータ400はロータ300の外側に配置される。すなわち、ステータ400の内側にはロータ300が回転可能に配置され得る。
【0097】
図2は第1実施例に係るモータに配置されるステータを示す斜視図であり、
図3は第1実施例に係るモータに配置されるステータを示す平面図であり、
図4は
図3のA領域を示す拡大図であり、
図5は第1実施例に係るモータに配置されるステータの単位ステータを示す図面であり、
図6は第1実施例に係るモータに配置されるステータのステータコアを示す平面図である。
【0098】
図2~
図4を参照すると、ステータ400はステータコア410、前記ステータコア410に配置されるインシュレータ420、前記インシュレータ420に巻線されるコイル430および半径方向に配置されてステータコア410のトゥース412に巻線されたコイル430間を絶縁させる絶縁部材440を含むことができる。ここで、インシュレータ420はステータコア410のトゥース412とコイル430の間に配置されてコイル430を絶縁させることができる。
【0099】
この時、ステータ400は
図5に図示された単位ステータ400aを円周方向に沿って配置して形成することができる。例えば、複数個の単位ステータ400aは円形に整列してステータ400を形成することができる。
【0100】
ここで、絶縁部材440は単位ステータ400aのコイル430の間に配置されて単位ステータ400aのコイル430を絶縁させる。例えば、絶縁部材440は円周方向を基準としてコイル430の一側に配置されてコイル430間を絶縁させる。それにより、単位ステータ400aを基準として第1突起424および絶縁部材440は時計回り方向または反時計回り方向に配置され得る。
【0101】
前記モータ1のステータ400は複数個の単位ステータ400aを円周方向に沿って配置して形成したものをその例としているが、必ずしもこれに限定されない。例えば、単一品で提供されるステータコア410にインシュレータ420を配置し、前記インシュレータ420にコイル430を巻線した後絶縁部材440を配置してステータ400を形成してもよい。ここで、単一品で提供される前記ステータコア410は、円筒形状のヨークと前記ヨークの内周面で円周方向に沿って互いに離隔するように配置される複数個のトゥースを含むことができる。
【0102】
図2~
図5を参照すると、ステータ400はステータコア410、前記ステータコア410に配置されるインシュレータ420、前記インシュレータ420に巻線されるコイル430および半径方向に配置されてステータコア410のトゥース412に巻線されたコイル430間を絶縁させる絶縁部材440を含むことができる。この時、ステータ400は複数個の単位ステータ400aで形成され得るため、単位ステータ400aもステータコア410、インシュレータ420、コイル430および絶縁部材440を含むことができる。
【0103】
ステータコア410には回転磁界を形成するコイル430が巻線され得る。
【0104】
図6を参照すると、ステータコア410はヨーク411および前記ヨーク411から半径方向に突出したトゥース412を含むことができる。ここで、ステータコア410は薄い鋼板の形態の複数個のシートまたはプレートを積層して形成することができる。
【0105】
ヨーク411は弧の形状に形成され得る。
【0106】
トゥース412はヨーク411の内周面から半径方向に突出するように配置され得る。ここで、ステータ400の複数個のトゥース412は円周方向に沿って互いに離隔するように配置され得る。
【0107】
そして、トゥース412はロータ300のマグネットと対向するように配置され得る。
【0108】
そして、トゥース412にはコイル430が巻線され得る。この時、トゥース412とコイル430の間にはインシュレータ420のボディー421が配置されてトゥース412とコイル430を絶縁させることができる。
【0109】
インシュレータ420はステータコア410とコイル430を絶縁させるように合成樹脂材質で形成され得る。そして、コイル430はインシュレータ420が配置されたステータコア410のトゥース412に巻線され得る。それにより、コイル430は電源の供給によって回転磁界を形成することができる。
【0110】
インシュレータ420はステータコア410の上側と下側に結合され得る。
【0111】
図7は第1実施例に係るモータに配置されるステータのインシュレータを示す斜視図であり、
図8は第1実施例に係るモータに配置されるステータのインシュレータを示す平面図であり、
図9は第1実施例に係るモータに配置されるステータのインシュレータを示す側面図である。
【0112】
図7~
図9を参照すると、インシュレータ420はコイル430が巻線されるボディー421、ボディー421の内側から軸方向に突出するように延びた第1ガイド422、ボディー421の外側から軸方向に突出するように延びた第2ガイド423、前記第1ガイド422から外側に突出した第1突起424および前記第2ガイド423から内側に突出した第2突起425を含むことができる。ここで、第1突起424と第2突起425は互いに向かい合うように配置され得る。それにより、第1突起424と第2突起425のそれぞれの突出方向は互いに反対方向であり得る。この時、
図3に図示された通り、前記第1突起424と第2突起425はボディー421を基準として同じ円周方向のうち時計回り方向に位置することができる。
【0113】
この時、第1ガイド422と第2ガイド423の間に配置される絶縁部材440の一側は第1突起424とボディー421に巻線されたコイル430の間に配置され、他側は第2突起425とボディー421に巻線されたコイル430の間に配置される。それにより、第1ガイド422と第2ガイド423の間に配置される絶縁部材440は第1突起424と第2突起425により円周方向に湾曲するように配置され得る。
【0114】
インシュレータ420のボディー421、第1ガイド422、第2ガイド423、第1突起424および第2突起425は一体に形成され得る。
【0115】
ボディー421にはコイル430が巻線され得る。
【0116】
ボディー421はステータコア410のトゥース412に配置されてステータコア410とコイル430を絶縁されるようにすることができる。
【0117】
ボディー421は「
」の形状に形成され得、ボディー421の外側面にはグルーブ421aが形成され得る。ここで、前記グルーブ421aは凹むように形成された溝形状であり得る。そして、ボディー421にコイル430の巻線時、前記グルーブ421aはコイル430の配置を案内することができる。
【0118】
第1ガイド422はボディー421の内側に配置され得る。
図7および8に図示された通り、第1ガイド422はボディー421の内側から軸方向に突出するように形成され得る。ここで、軸方向とは、シャフト500の長さ方向であり得る。
【0119】
それにより、第1ガイド422はボディー421に巻線されたコイル430を支持してコイル430が内側に離脱することを防止する。
【0120】
図9を参照すると、第1ガイド422はボディー421の上面421bを基準として第2ガイド423より高く形成され得る。
【0121】
第2ガイド423はボディー421の外側に配置され得る。
図7および8に図示された通り、第2ガイド423はボディー421の外側から軸方向および円周方向に突出するように形成され得る。それにより、第2ガイド423はボディー421の外側から軸方向に延びた第1ガイド部423aと外側から円周方向に延びた第2ガイド部423bを含むことができる。
【0122】
この時、第1ガイド部423aはヨーク411の上部に跨るように配置され得る。それにより、第1ガイド部423aは軸方向にヨーク411の一領域にオーバーラップされるように配置され得る。そして、第2ガイド部423bはヨーク411の内周面に配置され得る。
【0123】
第2ガイド423はボディー421に巻線されたコイル430を支持してコイル430が外側に離脱することを防止する。
【0124】
一方、第2ガイド423にはコイル430と電気的に連結されるターミナルの配置のために溝が形成され得る。
【0125】
第1突起424と第2突起425は絶縁部材440の配置を案内する。そして、
図7に図示された通り、第1突起424と第2突起425は上下方向(軸方向)に長く延びて形成され得る。
【0126】
第1突起424は第1ガイド422の側面422aから外側に突出するように形成され得る。この時、第1突起424の突出長さL1はコイル430の巻線によって制限され得る。ここで、前記突出長さL1は第1ガイド422の外面を基準として半径方向の長さであり得る。
【0127】
そして、第1突起424のサイズは円周方向にトゥース412とトゥース412の間に形成されるスロットオープンによって決定され得る。
【0128】
図8に図示された通り、第1突起424は平面上折り曲げられた形状で形成され得、第1突起424は第1曲面424aを含むことができる。そして、第1曲面424aには絶縁部材440の内側端部が接触するように配置され得る。この時、第1曲面424aは平面上第1突起424の内部に凹むように形成され得る。
【0129】
そして、第1突起424の上面424bはボディー421の上面421bと同一平面上に配置され得る。
【0130】
第2突起425は第2ガイド423の内面423cから内側に突出するように形成され得る。
【0131】
図8に図示された通り、第2突起425は平面上折り曲げられた形状で形成され得、第2突起425は第2曲面425aを含むことができる。そして、第2曲面425aには絶縁部材440の外側端部が接触するように配置され得る。この時、第2曲面425aは平面上第2突起425の内部に凹むように形成され得る。
【0132】
そして、第2突起425の上面425bはボディー421の上面421bと同一平面上に配置され得る。
【0133】
図2および
図3を参照すると、絶縁部材440は単位ステータ400aに配置されて、一つの単位ステータ400aに巻線されたコイル430と隣り合うように配置される単位ステータ400aに巻線されたコイル430間を絶縁させる。
【0134】
絶縁部材440は直六面体形状に形成され得る。ここで、絶縁部材440としては絶縁紙が提供され得る。それにより、前記絶縁紙はフレキシブルで重さが軽いため、前記モータ1の性能に大きな影響は及ぼさない。
【0135】
または絶縁部材440は薄い板状のプラスチックのような合成樹脂材質で形成されてもよい。
【0136】
図2に図示された通り、絶縁部材440は板状に形成され得る。この時、絶縁部材440の半径方向幅Wは第1ガイド422と第2ガイド423の間の距離D1より大きい。ここで、絶縁部材440の半径方向幅Wは絶縁部材440の半径方向の長さと呼ばれ得る。
【0137】
それにより、絶縁部材440の配置時、絶縁部材440は折り曲げられて第1ガイド422と第2ガイド423の間に配置され得る。
【0138】
この時、絶縁部材440の内側端部は第1突起424により支持され、外側端部は第2突起425に支持されると共に絶縁部材440の折り曲げられた形状により、絶縁部材440に形成された弾性力によって絶縁部材440の離脱が防止される。
【0139】
ここで、第1突起424の第1曲面424aと第2突起425の第2曲面425aは絶縁部材440の折り曲げられる方向を誘導して、板状の絶縁部材440が湾曲するようにする。そして、前記第1曲面424aと第2曲面425aそれぞれが曲面で形成されるため、絶縁部材440との接触量は向上し得る。それにより、絶縁部材440に対する第1突起424の第1曲面424aと第2突起425の第2曲面425aによる支持力は向上し得る。
【0140】
前述された第1突起424と第2突起425のそれぞれは所定の曲面を有するように形成されたものをその例としているが、必ずしもこれに限定されない。例えば、絶縁部材440と接触する前記第1突起424と第2突起425の内面は所定の角度で傾いた傾きを有するように形成されてもよい。すなわち、第1突起424は第1ガイド422に対して所定の傾きを有する平面である前記内面を含むことができる。そして、第2突起425は第2ガイド423の内面423cとの接点で所定の傾きを有する平面である前記内面を含むことができる。
【0141】
一方、第1突起424と第2突起425により絶縁部材440が湾曲するように配置されることによって、前記絶縁部材440は曲面を含むことができる。そして、絶縁部材440の曲面は所定の曲率を有するように形成され得る。
【0142】
すなわち、絶縁部材440と接触する前記第1突起424の一面は前記絶縁部材440の曲率に対応する第1曲面424aを含み、前記絶縁部材440と接触する前記第2突起425の一面は前記絶縁部材440の曲率に対応する第2曲面425aを含み、絶縁部材440の曲面が所定の曲率を有するように形成されるようにする。
【0143】
この時、第1曲面424aの曲率は前記第2曲面425aの曲率より大きく形成され得るが、必ずしもこれに限定されない。例えば、第1曲面424aの曲率は前記第2曲面425aの曲率と同一に形成されてもよい。それにより、前記絶縁部材440は平面上弧の形状に形成され得る。
【0144】
また、ステータコア410の中心から半径方向に遠くなるほど前記絶縁部材440は前記曲面の曲率が小さくなる領域を含んでもよい。
【0145】
例えば、第1ガイド422と第2ガイド423の間の距離D1により絶縁部材440の曲面形状が決定されるため、第1ガイド422と第2ガイド423の間の距離D1が小さくなる場合、円周方向を基準として絶縁部材440の中央側がさらに突出する形状で前記絶縁部材440が第1ガイド422と第2ガイド423の間に配置され得る。それにより、ステータコア410の中心から半径方向に遠くなるほど前記絶縁部材440は前記曲面の曲率が小さくなる領域を含むことができるようになる。
【0146】
第1突起424と第2突起425は半径方向に互いに向かい合うように配置され得る。この時、第1突起424と第2突起425はいずれもボディー421を基準として時計回り方向に位置することができる。
【0147】
ここで、第2突起425はステータコア410の中心Cで前記第1突起424の一端を連結する仮想の線L上に配置され得る。
【0148】
図3に図示された通り、平面上ステータコア410の中心Cと第1曲面424aと第1ガイド422が会う角E1を半径方向につなぐ仮想の線L上には、第2曲面425aと第2ガイド423が会う角E2が配置され得る。
【0149】
例えば、第1曲面424aと第1ガイド422が会う領域には第1角E1が形成され、第2曲面425aと第2ガイド423が会う第2角E2が形成され得る。この時、平面上ステータコア410の中心Cと前記第1角E1をつなぐ仮想の線L上には、前記第2角E2が配置され得る。すなわち、半径方向に配置される前記線L上には前記第1角E1と前記第2角E2が配置され得る。
【0150】
図3および
図4を参照すると、絶縁部材440の半径方向の幅Wが長くなるほど半径方向に第1突起424の突出長さL1は減少し得る。例えば、絶縁部材440の幅Wが長いほど絶縁部材440の弾性力が増加して第1突起424との接触力が増加するため、第1突起424の突出長さL1は縮小され得る。
【0151】
また、
図3に図示された通り、円周方向を基準として前記絶縁部材440は前記ボディー421の最外側に巻線されたコイル430より外側に配置され得る。
【0152】
例えば、絶縁部材440は前記ボディー421の外側に最後のターンで巻線された前記コイル430の一領域と突起424、425の間に配置されるため、円周方向を基準として絶縁部材440はコイル430間を絶縁させる。それにより、円周方向を基準として前記絶縁部材440は前記ボディー421に巻線されたコイル430より外側に配置され得る。
【0153】
また、前記ボディー421の外側に最後のターンで巻線された前記コイル430の一領域と前記第2突起425の端部の間のギャップGは、前記コイル430の直径対比0.95~1.0倍であり得る。ここで、コイル430はトゥース412に配置されるボディー421の外側面に沿って巻線されるところ、前記ターンとは、トゥース412を一回り巻いた巻線数を意味し得る。
【0154】
この時、コイル430の端部C1は第2突起425の第2曲面425aと向かい合うように配置され得る。ここで、
図5に図示されたコイル430の端部C1は巻線の最後に該当する領域であって、エンド線と呼ばれ得る。
【0155】
コイル430の巻線時、巻線装置(図示せず)によりコイル430に印加される張力によってコイル430の直径が減少する。例えば、直径が1.9mmであるコイル430を20Kgの張力で巻線時、前記張力によってコイル430の直径は1.8mmに減少する。それにより、前記ギャップGがコイル430の直径より小さくてもコイル430の端部C1は前記ギャップGを通じてボディー421側に移動することができる。
【0156】
そして、前記張力が解除されると、縮小されたコイル430の直径が復元する。それにより、コイル430の端部C1は前記ギャップGを通じて離脱しない。
【0157】
さらに、コイル430の端部C1と第2突起425の間には絶縁部材440が配置されるため、コイル430の端部C1の離脱がさらに防止され得る。
【0158】
ただし、前記ギャップGが前記コイル430の直径対比0.95倍未満の場合、コイル430の端部C1の配置の妨げとなり得、前記ギャップGが前記コイル430の直径対比1.0倍を超過する場合、コイル430の占積率に影響を及ぼすようになる。ここで、前記占積率とは、トゥース412に巻線されるコイル430の量を意味し得る。
【0159】
したがって、前記ギャップGのサイズを前記コイル430の直径対比0.95~1.0倍に調節することによって、コイル430の占積率とコイル430端部C1の離脱防止をすべて満足することができる。この時、前記ギャップGにより第2突起425の突出量も調節され得る。
【0160】
図7および
図9を参照すると、ボディー421の上面421b、第1突起424の上面424bおよび第2突起425の上面425bは、仮想の同一平面上に配置され得る。そして、
図5に図示された通り、絶縁部材440の上部は第1突起424の上面424bより下側に配置され得るが、必ずしもこれに限定されない。例えば、絶縁部材440の上部は第1突起424の上面424bより下側に配置されてもよい。それにより、絶縁部材440はコイル430間の絶縁性をさらに確保することができる。
【0161】
図10は、第1実施例に係るモータに配置されるステータのインシュレータに対する他の実施例を示す斜視図である。
【0162】
図10を参照して、
図7に図示されたインシュレータ420と他の実施例に係るインシュレータ420aを比較すると、他の実施例に係るインシュレータ420aは第1突起424および第2突起425の個数に差がある。ここで、他の実施例に係るインシュレータ420aは第2実施例に係るインシュレータまたは第2インシュレータと呼ばれ得、前述された前記インシュレータ420の代わりに前記ステータ400に配置され得る。
【0163】
図10を参照すると、他の実施例に係るインシュレータ420aは、コイル430が巻線されるボディー421、ボディー421の内側から軸方向に突出するように延びた第1ガイド422、ボディー421の外側から軸方向に突出するように延びた第2ガイド423、前記第1ガイド422から外側に突出した複数個の第1突起424および前記第2ガイド423から内側に突出した複数個の第2突起425を含むことができる。ここで、第1突起424と第2突起425は互いに向かい合うように配置され得る。それにより、第1ガイド422と第2ガイド423の間に配置される絶縁部材440は、第1突起424と第2突起425により円周方向に湾曲するように配置され得る。
【0164】
図10に図示された通り、複数個の前記第1突起424は前記第1ガイド422の上側および下側に軸方向に互いに離隔してそれぞれ配置され得る。
【0165】
また、複数個の前記第2突起425は前記第2ガイド423の上側および下側に軸方向に互いに離隔してそれぞれ配置され得る。
【0166】
シャフト500は、
図1に図示された通り、ベアリング10によりハウジング100の内部に回転可能に支持され得る。そして、シャフト500はロータ300の回転に連動して共に回転することができる。
【0167】
バスバー600はステータ400の上部に配置され得る。
【0168】
そして、バスバー600はステータ400のコイル430と電気的に連結され得る。
【0169】
バスバー600はバスバーボディーと前記バスバーボディーの内部に配置される複数個のターミナルを含むことができる。ここで、前記バスバーボディーは射出成形を通じて形成されたモールド物であり得る。そして、前記ターミナルのそれぞれはステータ400のコイル430と電気的に連結され得る。
【0170】
センサ部700はロータ300と回転連動可能に設置されたセンシングマグネットの磁気力を感知してロータ300の現在の位置を把握することによって、シャフト500の回転を感知することができるようにする。
【0171】
センサ部700はセンシングマグネット組立体710と印刷回路基板(PCB、720)を含むことができる。
【0172】
センシングマグネット組立体710は、ロータ300と連動するようにシャフト500に結合されてロータ300の位置を検出されるようにする。この時、センシングマグネット組立体710はセンシングマグネットとセンシングプレートを含むことができる。前記センシングマグネットと前記センシングプレートは同軸を有するように結合され得る。
【0173】
前記センシングマグネットは、内周面を形成するホールに隣接して円周方向に配置されるメインマグネットと縁に形成されるサブマグネットを含むことができる。メインマグネットはモータのロータ300に挿入されたドライブマグネットと同一に配列され得る。サブマグネットはメインマグネットより細分化されて多くの極からなる。これに伴い、回転角度をさらに細かく分割して測定することが可能であり、モータの駆動をさらにやわらかくすることができる
【0174】
前記センシングプレートは円板の形態の金属材質で形成され得る。センシングプレートの上面にはセンシングマグネットが結合され得る。そして、センシングプレートはシャフト500に結合され得る。ここで、前記センシングプレートにはシャフト500が貫通するホールが形成される。
【0175】
印刷回路基板720にはセンシングマグネットの磁気力を感知するセンサが配置され得る。この時、前記センサはホールIC(Hall IC)で提供され得る。そして、前記センサはセンシングマグネットのN極とS極の変化を感知してセンシングシグナルを生成することができる。
【0176】
第2実施例
【0177】
図11は、第2実施例に係るモータを示す図面である。
【0178】
図11を参照すると、第2実施例に係るモータ1aは、一側に開口が形成されたハウジング1100、ハウジング1100の上部に配置されるカバー1200、ハウジング1100の内部に配置されるステータ1300、ステータ1300の内側に配置されるロータ1400およびロータ1400とともに回転するシャフト1500、ステータ1300の上側に配置されるバスバー1600およびシャフト1500の回転を感知するセンサ部1700を含むことができる。
【0179】
第2実施例に係るモータ1aを第1実施例に係るモータ1と比較すると、ステータに差がある。
【0180】
ハウジング1100とカバー1200は前記モータ1aの外形を形成することができる。そして、ハウジング1100とカバー1200の結合によって収容空間が形成され得る。それにより、前記収容空間には、
図11に図示された通り、ステータ1300、ロータ1400、シャフト1500等が配置され得る。この時、シャフト1500は前記収容空間に回転可能に配置される。したがって、前記モータ1aはシャフト1500の上部と下部にそれぞれ配置されるベアリング10をさらに含むことができる。
【0181】
ハウジング1100は円筒形状に形成され得る。そして、ハウジング1100は内部にステータ1300、ロータ1400等を収容することができる。
【0182】
カバー1200は前記ハウジング1100の開口を覆うようにハウジング1100の開口面、すなわちハウジング1100の上部に配置され得る。
【0183】
ステータ1300はハウジング1100の内側に配置され得る。この時、ステータ1300はハウジング1100の内周面に支持され得る。そして、ステータ1300はロータ1400の外側に配置される。すなわち、ステータ1300の内側にはロータ1400が回転可能に配置され得る。
【0184】
図12は第2実施例に係るモータに配置されるステータの一実施例を示す図面であり、
図13は第2実施例に係るモータのステータに配置される複数個のステータユニットを示す図面であり、
図14および
図15は第2実施例に係るモータに配置されるステータのステータユニットを示す図面である。ここで、
図12は第1実施例に係るステータを示す図面であって、第2実施例に係るステータと比較すると、絶縁部材の形状に差がある。
【0185】
図12~
図15を参照すると、ステータ1300は円周方向に沿って複数個が配置されたステータユニット1300aとステータユニット1300aを絶縁させる絶縁部材1340および絶縁部材1340の配置を案内する第1ガイド部1360を含むことができる。そして、前記ステータ1300は絶縁部材1340の配置を案内する第2ガイド部1370をさらに含むことができる。ここで、絶縁部材1340はステータユニット1300aの間に配置されてステータユニット1300aのコイル1320を絶縁させる。
【0186】
例えば、ステータユニット1300aを円周方向に沿って複数個を配置し、ステータユニット1300aのコイル1320の間に絶縁部材1340を配置してステータ1300を実現することができる。この時、絶縁部材1340はステータユニット1300aを円周方向に沿って配置することによって形成される第1ガイド部1360および第2ガイド部1370により案内され得る。
【0187】
図16は第2実施例に係るモータのステータに配置されるステータユニットのステータコアとインシュレータを示す斜視図であり、
図17は第2実施例に係るモータのステータに配置されるステータユニットのステータコアとインシュレータを示す分解斜視図である。
【0188】
図14~
図17を参照すると、前記ステータユニット1300aはステータコア1310、ステータコア1310に巻線されるコイル1320およびステータコア1310とコイル1320の間に配置されるインシュレータ1330を含むことができる。
【0189】
ステータコア1310には回転磁界を形成するコイル1320が巻線され得る。
【0190】
ステータコア1310は薄い鋼板の形態の複数個のプレートが相互に積層された形態で形成され得るが、必ずしもこれに限定されるものではない。例えば、ステータコア1310は一つの単一品で形成されてもよい。
【0191】
図17を参照すると、ステータコア1310は弧の形状のヨーク1311およびトゥース1312を含むことができる。そして、トゥース1312はコイル1320の巻線のためにヨーク1311の内周面1311aから半径方向に突出するように形成され得る。ここで、ヨーク1311とトゥース1312は一体に形成されたものをその例としているが、必ずしもこれに限定されるものではない。
【0192】
一方、前記トゥース1312はロータ1400のマグネットと対向するように配置され得る。そして、それぞれの前記トゥース1312にはコイル1320が巻かれる。
【0193】
インシュレータ1330はステータコア1310とコイル1320を絶縁させる。それにより、インシュレータ1330はステータコア1310とコイル1320の間に配置され得る。
【0194】
この時、コイル1320はインシュレータ1330が配置されたステータコア1310に巻線され得る。そして、コイル1320は電源の供給によって回転磁界を形成することができる。
【0195】
図14および
図15に図示された通り、インシュレータ1330はステータコア1310のトゥース1312に配置されてステータコア1310とコイル1320を絶縁されるようにすることができる。ここで、インシュレータ1330は樹脂材質で形成され得る。
【0196】
インシュレータ1330はコイル1320が巻線される本体1331、本体1331の内側でシャフト1500の長さ方向に突出するように延びた内側ガイド1332、内側ガイド1332の側面の一領域から円周方向に突出した第1突起1333および本体1331の外側から突出するように延びた外側ガイド1335を含むことができる。ここで、本体1331、内側ガイド1332、第1突起1333および外側ガイド1335は一体に形成され得る。
【0197】
本体1331にはコイル1320が巻線され得る。
【0198】
本体1331はステータコア1310のトゥース1312に配置されてステータコア1310とコイル1320を絶縁されるようにすることができる。
【0199】
本体1331は「
」の形状に形成され得、本体1331の外側面には軸方向にグルーブ1331aが形成され得る。ここで、前記グルーブ1331aは凹むように形成された溝形状であり得る。そして、コイル1320の巻線時、前記グルーブ1331aはコイル1320の配置を案内することができる。
【0200】
内側ガイド1332は本体1331に巻線されたコイル1320を支持してコイル1320が内側に離脱することを防止する。
【0201】
内側ガイド1332は本体1331の内側に配置され得る。そして、内側ガイド1332は本体1331の内側から軸方向および円周方向に突出するように形成され得る。ここで、軸方向とは、シャフト1500の長さ方向であり得る。
【0202】
第1突起1333は内側ガイド1332の側面1332aの一領域から円周方向に延びるように突出し得る。
【0203】
この時、互いに隣り合うように配置される第1突起1333の側面1333aが互いに接触することにより、第1ガイド部1360が形成され得る。例えば、第1ガイド部1360は一つのステータユニット1300aの内側ガイド1332と隣り合うように配置される他のステータユニット1300aの内側ガイド1332の間に配置され得る。
【0204】
図12に図示された通り、第1ガイド部1360は凹むように形成された溝1360で提供され得る。ここで、第1ガイド部1360は溝で提供されるものをその例としているが、必ずしもこれに限定されない。
【0205】
それにより、前記溝1360は絶縁部材1340の配置を案内する。したがって、前記溝1360には絶縁部材1340の内側端部1340aが配置される。
【0206】
一方、インシュレータ1330は内側ガイド1332に形成された第1突起1333の下部から外側に延びるように突出した第2突起1334を含むことができる。
【0207】
第2突起1334は係止段としての役割を遂行することができる。例えば、絶縁部材1340が前記溝1360により案内される時、第2突起1334の上面1334aにより絶縁部材1340は既設定された位置までにのみ移動するようになる。それにより、第2突起1334の上面1334aは前記絶縁部材1340の下面と接触することができる。
【0208】
外側ガイド1335は本体1331に巻線されたコイル1320を支持してコイル1320が外側に離脱することを防止する。
【0209】
外側ガイド1335は本体1331の外側に配置され得る。そして、外側ガイド1335は本体1331の外側から軸方向および円周方向に突出するように形成され得る。
【0210】
図12に図示された通り、互いに隣り合うように配置される外側ガイド1335の側面1335aが互いに離隔するように配置されることによって、第2ガイド部1370が形成され得る。例えば、第2ガイド部1370は一つのステータユニット1300aの外側ガイド1335と隣り合うように配置される他のステータユニット1300aの外側ガイド1335の間に配置され得る。
【0211】
図12に図示された通り、第2ガイド部1370は空間であるスリット1370で提供され得る。ここで、第2ガイド部1370はスリットで提供されるものをその例としているが、必ずしもこれに限定されない。
【0212】
それにより、前記スリット1370は絶縁部材1340の配置を案内する。したがって、前記スリット1370には絶縁部材1340の外側端部1340bが配置される。
【0213】
一方、インシュレータ1330は外側ガイド1335の側面1335aの下部側から円周方向に延びるように突出した第3突起1336を含むことができる。
【0214】
第3突起1336は係止段としての役割を遂行することができる。例えば、絶縁部材1340が前記スリット1370により案内される時、第3突起1336の上面1336aにより絶縁部材1340は既設定された位置までにのみ移動するようになる。それにより、第3突起1336の上面1336aは前記絶縁部材1340の下面と接触することができる。
【0215】
図16および
図17に図示された通り、前記インシュレータ1330はトゥース1312の上部および側面に配置される上部インシュレータ1330aとトゥース1312の下部および側面に配置される下部インシュレータ1330bに区分され得る。
【0216】
図18は第2実施例に係るモータの上部インシュレータを示す斜視図であり、
図19は第2実施例に係るモータの上部インシュレータを示す平面図である。
【0217】
図17~
図19を参照すると、上部インシュレータ1330aは本体1331、内側ガイド1332、第1突起1333および外側ガイド1335を含むことができる。この時、上部インシュレータ1330aの本体1331はトゥース1312の上部および側面に配置される。
【0218】
図20は第2実施例に係るモータの下部インシュレータを示す斜視図であり、
図21は第2実施例に係るモータの下部インシュレータを示す平面図であり、
図22は第2実施例に係るモータの上部インシュレータを示す正面図である。
【0219】
図17および
図20~
図22を参照すると、下部インシュレータ1330bは本体1331、内側ガイド1332、第1突起1333、第2突起1334、外側ガイド1335および第3突起1336を含むことができる。この時、下部インシュレータ1330bの本体1331はトゥース1312の下部および側面に配置される。
【0220】
下部インシュレータ1330bの第2突起1334は第1突起1333の下部から外側に延びるように形成され得る。
【0221】
下部インシュレータ1330bの第3突起1336は外側ガイド1335の側面1335aの下部側から円周方向に延びるように形成され得る。
【0222】
すなわち、下部インシュレータ1330bは第2突起1334および第3突起1336を含むという点で上部インシュレータ1330aと差がある。
【0223】
【0224】
図12および
図23を参照すると、絶縁部材1340はステータユニット1300aの間に配置されてコイル1320を絶縁させる。ここで絶縁部材1340は第1絶縁部材と呼ばれ得る。
【0225】
絶縁部材1340は、
図12に図示された通り、直六面体形状で形成され得る。ここで、絶縁部材1340は絶縁紙であり得る。
【0226】
絶縁部材1340の内側端部1340aと外側端部1340bのそれぞれは、第1ガイド部1360と第2ガイド部1370により案内されてステータユニット1300aの間に配置される。この時、絶縁部材1340の下面1341は第2突起1334の上面1334aと第3突起1336の上面1336aに接触して絶縁部材1340を既設定された位置に位置するようにする。
【0227】
そして、絶縁部材1340の外側端部面1342はステータコア1310のヨーク1311の内周面1311aに接触することができる。
【0228】
したがって、絶縁部材1340は第2突起1334、第3突起1336、第1ガイド部1360および第2ガイド部1370により流動および離脱が防止される。
【0229】
図24は第2実施例に係るモータに配置されるステータの他の実施例を示す図面であり、
図25は絶縁部材の他の実施例を示す側面図である。ここで、
図24は第2実施例に係るステータを示す図面である。
【0230】
図24を参照すると、ステータ1300は円周方向に沿って複数個が配置されたステータユニット1300aとステータユニット1300aのコイル1320を覆う絶縁部材1350および絶縁部材1350の配置を案内する第1ガイド部1360を含むことができる。そして、前記ステータ1300は絶縁部材1350の配置を案内する第2ガイド部1370をさらに含むことができる。ここで、絶縁部材1350としては絶縁紙が提供され得る。それにより、前記絶縁紙はフレキシブルで重さが軽いため、モータの性能に大きな影響は及ぼさない。
【0231】
第1実施例に係るステータ1300の絶縁部材1340と区分するために、第2実施例に係るステータ1300の絶縁部材1350は第2絶縁部材と呼ばれ得る。
【0232】
図24および
図25を参照すると、絶縁部材1350はプレート部351とプレート部351の両側端から一側に延びて突出した側壁部1352を含むことができる。この時、プレート部351はコイル1320の上部に配置され得る。そして、側壁部1352はコイル1320の間に配置され得る。
【0233】
側壁部1352は第1ガイド部1360と第2ガイド部1370により案内されてステータユニット1300aの間に配置される。
【0234】
側壁部1352の下面1352aは第2突起1334の上面1334aと第3突起1336の上面1336aに接触して絶縁部材1340を既設定された位置に位置するようにする。
【0235】
この時、側壁部1352の外面1352bはステータコア1310のヨーク1311の内周面1311aに接触することができる。
【0236】
したがって、絶縁部材1350は第2突起1334、第3突起1336、第1ガイド部1360および第2ガイド部1370により流動および離脱が防止される。
【0237】
一方、側壁部1352の内面352cの高さH1は外面1352bの高さH2より小さくてもよい。それにより、プレート部351は側壁部1352の下面1352aを基準として所定の角度θで傾斜して配置され得る。
【0238】
すなわち、コイル1320は外側に行くほど占積率が向上し得るため、プレート部351は所定の角度θを有するように形成され得る。
【0239】
図24を参照すると、プレート部351の内側幅W1は外側幅W2より小さく形成され得る。例えば、プレート部351は台形の形状で形成され得る。
【0240】
図24に図示された通り、絶縁部材1350が円周方向に沿って連続的にステーターユニット1300aに配置されたものをその例としているが、必ずしもこれに限定されない。例えば、絶縁部材1350は円周方向に沿って一つのステーターユニット1300aに配置された後、隣り合うように配置されるステーターユニット1300aを飛び越えてその次のステーターユニット1300aに配置されてもよい。
【0241】
ロータ1400はステータ1300の内側に配置され得る。そして、中心部にシャフト1500が結合され得る。
【0242】
ロータ1400はロータコア(図示せず)にマグネット(図示せず)が結合されて構成され得る。例えば、ロータ1400は前記ロータコアの外周面にマグネットが配置されるタイプで構成され得る。
【0243】
したがって、マグネットはステータ1300に巻かれたコイル1320と回転磁界を形成する。このようなマグネットはシャフト1500を中心に円周方向に沿ってN極とS極が交互に位置するように配置され得る。
【0244】
それにより、コイル1320とマグネットの電気的相互作用によってロータ1400が回転し、ロータ1400が回転するとシャフト1500が回転して前記モータ1aの駆動力が発生する。
【0245】
一方、ロータ1400の前記ロータコアは、複数個の分割コアが結合されて製作されたり、一つの筒で構成される単一コアの形態で製作され得る。ここで、前記ロータコアは円形の薄い鋼板の形態の複数個のプレートが積層された形状で実施され得る。
【0246】
シャフト1500は、
図11に図示された通り、ベアリング10によりハウジング1100の内部に回転可能に支持され得る。そして、シャフト1500はロータ1400の回転に連動して共に回転することができる。
【0247】
バスバー1600はステータ1300の上部に配置され得る。
【0248】
そして、バスバー1600はステータ1300のコイル1320と電気的に連結され得る。
【0249】
バスバー1600はバスバー本体と前記バスバー本体の内部に配置される複数個のターミナルを含むことができる。ここで、前記バスバー本体は射出成形を通じて形成されたモールド物であり得る。そして、前記ターミナルのそれぞれはステータ1300のコイル1320と電気的に連結され得る。
【0250】
センサ部1700はロータ1400と回転連動可能に設置されたセンシングマグネットの磁気力を感知してロータ1400の現在の位置を把握することによって、シャフト1500の回転を感知することができるようにする。
【0251】
センサ部1700はセンシングマグネット組立体710と印刷回路基板(PCB、720)を含むことができる。
【0252】
センシングマグネット組立体710は、ロータ1400と連動するようにシャフト1500に結合されてロータ1400の位置を検出されるようにする。この時、センシングマグネット組立体710はセンシングマグネットとセンシングプレートを含むことができる。前記センシングマグネットと前記センシングプレートは同軸を有するように結合され得る。
【0253】
前記センシングマグネットは内周面を形成するホールに隣接して円周方向に配置されるメインマグネットと縁に形成されるサブマグネットを含むことができる。メインマグネットはモータのロータ1400に挿入されたドライブマグネットと同一に配列され得る。サブマグネットはメインマグネットより細分化されて多くの極で形成される。これに伴い、回転角度をさらに細かく分割して測定することが可能であり、モータの駆動をさらにやわらかくすることができる
【0254】
前記センシングプレートは円板の形態の金属材質で形成され得る。センシングプレートの上面にはセンシングマグネットが結合され得る。そして、センシングプレートはシャフト1500に結合され得る。ここで、前記センシングプレートにはシャフト1500が貫通するホールが形成される。
【0255】
印刷回路基板720にはセンシングマグネットの磁気力を感知するセンサが配置され得る。この時、前記センサはホールIC(Hall IC)で提供され得る。そして、前記センサはセンシングマグネットのN極とS極の変化を感知してセンシングシグナルを生成することができる。
【0256】
第3実施例
【0257】
図26は、第3実施例に係るモータの側断面図である。
【0258】
図26を参照すると、第3実施例に係るモータは、シャフト2100、ロータ2200、ステータ2300を含むことができる。そして、第3実施例に係るモータはハウジング2400とカバー2500を含むことができる。
【0259】
シャフト2100はロータ2200に結合され得る。電流の供給を通じてロータ2200とステータ2300に電磁気的相互作用が発生するとロータ2200が回転し、これに連動してシャフト2100が回転する。ここで、シャフト2100の外周面にはベアリング10が配置され得る。そして、シャフト2100は車両の操向軸と連結されて操向軸に動力を伝達することができる。
【0260】
ロータ2200はステータ2300と電気的相互作用を通じて回転する。
【0261】
ロータ2200はロータコア2210とマグネット2220を含むことができる。ロータコア2210は円形の薄い鋼板の形態の複数個のプレートが積層された形状で実施されたり、または一つの筒の形態で実施され得る。ロータコアの中心にはシャフト2100が結合するホールが配置され得る。ロータコア2210の外周面にはマグネット2220をガイドする突起が突出し得る。マグネット2220はロータコア2210の外周面に付着され得る。複数個のマグネット2220は一定の間隔でロータコア2210の周りに沿って配置され得る。ハウジング2400は内部にロータ2200とステータ2300を収容することができる。
【0262】
図27は、
図26で図示したステータのステータコアを図示した図面である。
【0263】
図26および
図27を参照すると、ステータ2300はステータコア2310を含む。ステータコア2310はヨーク2311とティース2312に区分され得る。ティース2312はヨーク2311の内周面から前記ロータコア2210の中心方向に突出する。ティース2312は複数個が配置され、それぞれのティース2312別にヨーク2311が分割され得る。分割されたヨーク2311は相互に結合されて組み立てられる。ティース2312とティース2312の間には巻線されたコイル2320が位置するスロットSが設けられる。
【0264】
図28はインシュレータを図示した図面であり、
図29はティースに装着されたインシュレータを図示した図面である。
【0265】
図28および
図29を参照すると、ステータ2300はインシュレータ2330を含む。インシュレータ2330はティース2312に配置される。インシュレータ2330はコイル2320とステータコア2310を絶縁させる。インシュレータ2330は巻線部2331と、内側ガイド2332と、外側ガイド2333を含むことができる。巻線部2331にコイル2320が巻線される。巻線部2331は装着溝2331aを含むことができる。装着溝2331aは巻線部2331で凹むように形成される。装着溝2331aは巻線をガイドし、コイル2320の装着位置を決定する。
【0266】
外側ガイド2333の内側面2333aと巻線部2331の境界には溝2334が配置される。溝2334はコイル2320の最後のターンを固定するためのものである。溝2334はインシュレータ2330の高さ方向に長く配置される。インシュレータ2330は上部インシュレータ2330Aと下部インシュレータ2330Bに区分され得る。この時、溝2334は上部インシュレータ2330Aにのみ配置され得る。これはコイル2320の最後のターンがステータコア2310の上側を進行するためである。しかし、本発明はこれに限定されない。溝2334は下部インシュレータ2330Bにのみ配置され得る。これはコイル2320の最後のターンがステータコア2310の下側を進行する場合である。または溝2334が上部インシュレータ2330Aと下部インシュレータ2330Bの両方に配置され得る。これは上部インシュレータ2330Aの形状と下部インシュレータ2330Bの形状を同じにして部品の互換性を高める利点がある。
【0267】
一方、溝2334は外側ガイド2333の内側面2333aで凹むように配置されて、コイル2320の最後のターンがかかる空間を確保する。溝2334は外側ガイド2333の内側面の上端から下端まで形成され得るが、本発明はこれに限定されなく、溝2334は外側ガイド2333の内側面の上端から始まって下端に達しない一定の長さを有するように形成され得る。
図29で巻線部2331を基準として、溝2334が左側に位置するもので図示したが、右側に位置するもので実施されてもよい。また、巻線部2331を基準として左側および右側の両方に形成されてもよい。
【0268】
巻線部2331は上面2331bと側面2331cを含む。側面2331cは上面2331bの両側から折り曲げられて延びる。側面2331cには装着溝2331aが長く配置される。溝2334は側面2331cと外側ガイド2333の内側面2333aの境界に隣接して配置される。または溝2334は側面2331cと外側ガイド2333の内側面2333aの境界に配置されてもよい。また溝2334の幅Wはコイル2320の直径より小さく形成された方がよい。これはコイル2320の最後のターンの固定力を高めるためである。
【0269】
図30はコイルが巻線されたステータコアを図示した図面であり、
図31はコイルの巻線順序を図示した図面である。
【0270】
図30は、6ターンで巻線されたコイル2320の水平断面を示したものであって、水平断面を基準として、コイル2320の巻線順序により、コイル2320の位置を図面で1から12までの数字で図示する。
図30および
図31を参照すると、水平断面で区分されるコイル2320の形状は、ティース2312を基準として対称となるように配置される。そして、コイル2320の複数のターンのうち最初のターンと最後のターンはティース2312を基準として対称となるように配置される。コイル2320は6ターンで巻線され得る。また、コイル2320は1層と2層で積層され得る。
【0271】
図30の右側の最外側に配置された1番コイル断面の位置がコイル2320の最初のターンを示す。1番コイル断面から2番コイル断面に巻かれるのが最初のターンである。この時、
図31のC1のように、左側の最外側に配置された領域は空けておき、次の領域に2番コイル断面が位置するように巻線が進行される。1層に配置されたコイル321は4回目のターンまで進行され、5回目のターンによって2層に配置されたコイル322が1層に配置されたコイル321の上に積層される。5回目のターンで10番コイル断面が2層に配置される。そして、6回目のターンである最後のターンで12番コイル断面が1層の最外側領域C1に配置される。
【0272】
コイル2320の最後のターンは隣接した次のティース2312に巻線するために進行するためのものである。したがって、コイル2320の流動が発生する領域である。また、コイル2320の最後のターンが最外側に位置するが、これはヨーク2311の両側端と隣接するため、隣接するヨーク2311が互いに結合する時にコイル2320の最後のターンが2層に位置する場合、コイル2320間に干渉が発生する可能性がある。反面、コイル2320の最後のターンが1層に位置すれば、
図30のPのような空間が確保されて、隣接したティース2312に巻かれたコイル間に干渉が発生することを防止する。一方、溝2334はコイル2320の最後のターンが進行する所に位置する。すなわち、溝2334は機能上1層の最外側領域に隣接して配置される。このような溝2334はコイル2320の最後のターンが進行する過程でコイル2320に流動や隙間が発生しないように、コイル2320を固定する。
【0273】
図32はコイルの巻線過程を図示した図面である。ここで、
図32aは第1分割コアに巻かれたコイルを示す図面であり、
図32bは第2分割コアに巻かれたコイルを示す図面であり、
図32cは第3分割コアに巻かれたコイルを示す図面である。
【0274】
図32を参照すると、第1分割コア2310Aと、第2分割コア2310Bと、第3分割コア2310Cはそれぞれステータ2300を形成する複数個の分割コアのうちいずれか一つに該当する。
【0275】
図32aに図示した通り、開始端を形成した状態で第1分割コア2310Aにコイル2320が巻かれる。コイル2320はU、V、W相の電源のうちいずれか一つと電気的に連結される。
図32のA1が示す領域でコイル2320の最後のターンが完成され、コイル2320は第2分割コア2310Bに進行する。この時、溝(
図30の2334)はコイル2320をガイドするとともに固定する。
【0276】
そして、
図32bに図示した通り、第2分割コア2310Bにコイル2320が巻かれる。
図32のA2が示す領域でコイル2320の最後のターンが完成され、コイル2320は第3分割コア2310Cに進行する。
【0277】
図32cに図示した通り、第3分割コア2310Cにコイル2320が巻かれて終端を形成してコイル2320の巻線が完了する、
【0278】
ティース2312がn個であり、一つのコイル2320がn/m個のティース2312に巻かれ、m個のコイル2320は互いに直列連結され得る。ここで、nが9であり、mが3であれば、一つのコイル2320が3個の分割コア2310A、2310B、2310Cに巻かれる。このような方式で3個のコイル2320がそれぞれ3個の分割コア2310A、2310B、2310Cに巻かれて、合計9個の分割コアを含むステータ2300を形成することができる。3個のコイル2320はそれぞれU、V、W相の電源と連結され、3個のコイル2320は互いに直列に連結され得る。
【0279】
【0280】
図33を参照すると、最初のターンのコイル2320F上を横切って最後のターンのコイル2320Lが図面で右側に位置したティース2312に巻かれる。最後のターンのコイル2320Lは、図面で左側に位置した隣接したティース2312に巻かれた最初のターンのコイル2320Fと向かい合う状態である。最後のターンのコイル2320Lが1層に配置され、隣接したティース2312の最初のターンのコイル2320Fも26層に配列されるため、
図33のPのような空間が確保される。この空間Pによって、分割コアを組み立てる時、コイル間の干渉が除去される。
【0281】
前記では本発明の実施例を参照して説明したが、該当技術分野の通常の知識を有する者は、下記の特許請求の範囲に記載された本発明の思想および領域から逸脱しない範囲内で本発明を多様に修正および変更できることが理解できるであろう。そして、このような修正と変更に関係した差異点も添付された特許請求の範囲で規定する本発明の範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
【符号の説明】
【0282】
1、1a:モータ
10:ベアリング
100、1100、2400:ハウジング
200、1200、2500:カバー
300、1400、2200:ロータ
400、1300、2300:ステータ
410、1310、2310:ステータコア
420、1330、2330:インシュレータ
430、1320、2320:コイル
440、1340:絶縁部材
500、1500、2100:シャフト
600、1600:バスバー
700、1700:センサ部