(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-22
(45)【発行日】2023-05-30
(54)【発明の名称】IoTデバイス、デバイス、および記憶媒体のアラームルールを設定するための方法および装置
(51)【国際特許分類】
H04Q 9/00 20060101AFI20230523BHJP
G16Y 40/35 20200101ALI20230523BHJP
【FI】
H04Q9/00 311K
G16Y40/35
(21)【出願番号】P 2022527700
(86)(22)【出願日】2020-11-13
(86)【国際出願番号】 SG2020050658
(87)【国際公開番号】W WO2021096431
(87)【国際公開日】2021-05-20
【審査請求日】2022-07-20
(31)【優先権主張番号】201911113595.0
(32)【優先日】2019-11-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】522178636
【氏名又は名称】エンヴィジョン デジタル インターナショナル ピーティーイー.エルティーディー.
【氏名又は名称原語表記】ENVISION DIGITAL INTERNATIONAL PTE.LTD.
【住所又は居所原語表記】1 Harbourfront Avenue,#17-01 Keppel Bay Tower,Singapore 098632(SG)
(73)【特許権者】
【識別番号】522178647
【氏名又は名称】シャンハイ エンヴィジョン デジタル シーオー.,エルティーディー.
【氏名又は名称原語表記】SHANGHAI ENVISION DIGITAL CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.15,Lane 55,Chuanhe Road China(Shanghai)Pilot Free Trade Zone Shanghai(CN)
(74)【代理人】
【識別番号】100116687
【氏名又は名称】田村 爾
(74)【代理人】
【識別番号】100098383
【氏名又は名称】杉村 純子
(74)【代理人】
【識別番号】100155860
【氏名又は名称】藤松 正雄
(72)【発明者】
【氏名】シェン,ジェユアン
(72)【発明者】
【氏名】ミン,ラン
【審査官】前田 健人
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2014/0330756(US,A1)
【文献】特開2011-159232(JP,A)
【文献】特開2018-124913(JP,A)
【文献】特開2004-320267(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04Q 9/00
H04L 12/28
G16Y 40/35
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
IoTデバイスに対してアラームルールを設定するための方法であって、
IoT内の同じタイプの複数のIoTデバイスに対して少なくとも2つのグループのアラームルールを設定すること、
前記複数のIoTデバイスの使用特性に従って前記複数のIoTデバイスを分類することにより、前記複数のIoTデバイスのn個の使用カテゴリを取得すること、
前記少なくとも2つのグループのアラームルールにおける各グループのアラームルールについて、
前記グループのアラームルールと前記n個の使用カテゴリとの間の相関度を計算すること、および、
前記グループのアラームルールと前記n個の使用カテゴリのいずれかとの間の対応関係であって、それらの相関度がある条件よりも高いものについての対応関係を記憶すること、
新たに追加されたIoTデバイスのアラームルールを、前記新たに追加されたIoTデバイスの使用カテゴリとの対応関係を有するグループのアラームルールとして設定すること、ここで、前記新たに追加されたIoTデバイスの使用カテゴリは、前記n個の使用カテゴリの1つである、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法において、
前記少なくとも2つのグループのアラームルールには、m個のグループのアラームルールが含まれ、前記n個の使用カテゴリにおけるi番目のカテゴリには、x
i 個のタイプが含まれ、mは、1より大きい整数であり、iおよびx
i は、それぞれ0より大きい整数であり、
前記グループのアラームルールと前記n個の使用カテゴリとの間の相関度を計算すること、および、前記グループのアラームルールと前記n個の使用カテゴリのいずれかとの間の対応関係であって、それらの相関度がある条件よりも高いものについての対応関係を記憶することは、
前記m個のグループのアラームルールにおけるj番目のアラームルールのグループについて、前記n個の使用カテゴリの各々における少なくとも1つのタイプに従って前記複数のIoTデバイスを分類することにより、y個のカテゴリ結果を取得すること、ここで、y=x
1 x
2 x
3 ・・・x
n であり、
前記y個のカテゴリ結果の各々について、現在のカテゴリ結果に属するIoTデバイスにおける前記j番目のグループのアラームルールが設定されたIoTデバイスの数を計算すること、
前記y個のカテゴリ結果において、前記j番目のグループのアラームルールが設定されたIoTデバイスの数が最大であるカテゴリ結果を、前記j番目のグループのアラームルールとの対応関係を有する使用カテゴリとして決定すること、
を含み、
前記j番目のグループのアラームルールは、前記m個のグループのアラームルールのいずれか1つである、
ことを特徴とする方法。
【請求項3】
請求項1に記載の方法において、
前記少なくとも2つのグループのアラームルールには、m個のグループのアラームルールが含まれ、前記n個の使用カテゴリにおけるi番目のカテゴリには、x
i 個のタイプが含まれ、mは、1より大きい整数であり、iおよびx
i は、それぞれ0より大きい整数であり、
前記グループのアラームルールと前記n個の使用カテゴリとの間の相関度を計算すること、および、前記グループのアラームルールと前記n個の使用カテゴリのいずれかとの間の対応関係であって、それらの相関度がある条件よりも高いものについての対応関係を記憶することは、
前記m個のグループのアラームルールにおけるj番目のグループのアラームルールの理論上の設定比率を計算すること、ここで、前記理論上の設定比率は、前記複数のIoTデバイスの総数に対する、前記j番目のグループのアラームルールが設定された前記複数のIoTデバイスにおけるIoTデバイスの数の比率であり、
前記x
i 個のカテゴリ結果の各々の実際の設定比率を計算すること、ここで、前記実際の構成比率は、現在のカテゴリ結果に属する全てのIoTデバイスの数に対する、前記j番目のグループのアラームルールが設定された前記複数のIoTデバイスにおけるIoTデバイスの数の比率であり、
前記実際の設定比率と前記理論上の設定比率との間の差が最大で且つその差が閾値より大きいカテゴリー結果を、前記i番目のカテゴリにおける前記j番目のグループのアラームルールとの対応関係を有する使用カテゴリとして決定すること、ここで、前記閾値は、0より大きく1より小さい小数であり、
を含み、
前記j番目のグループのアラームルールは、前記m個のグループのアラームルールのいずれか1つであり、前記i番目のカテゴリは、前記n個の使用カテゴリのいずれか1つである、
ことを特徴とする方法。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の方法において、
前記使用特性には、使用期間、地理的位置、使用場面
、使用頻度、平均負荷、またはピーク負荷のうちの少なくとも1つが含まれる、
ことを特徴とする方法。
【請求項5】
請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の方法において、
前記IoT内の同じタイプの前記複数のIoTデバイスに対して前記少なくとも2つのグループのアラームルールを設定することは、
前記IoT内の同じタイプの前記複数のIoTデバイスの全部又は一部に対して初期アラームルールを設定すること、
使用中の前記初期アラームルールの精度に応じて前記複数のIoTデバイスの一部に対する初期アラームルールを変更して、変更されたアラームルールを取得すること、
を含み、
前記変更されたアラームルールには、1つまたは複数のアラームルールが含まれる、
ことを特徴とする方法。
【請求項6】
IoTデバイスに対してアラームルールを設定するための装置であって、
IoT内の同じタイプの複数のIoTデバイスに対して少なくとも2つのグループのアラームルールを設定するように動作可能な、設定モジュールと、
前記複数のIoTデバイスの使用特性に従って前記複数のIoTデバイスを分類することにより、前記複数のIoTデバイスのn個の使用カテゴリを取得するように動作可能な、分類モジュールと、
前記少なくとも2つのグループのアラームルールの各グループと前記n個の使用カテゴリとの間の相関度を計算するように動作可能な、計算モジュールと、
前記グループのアラームルールと前記n個の使用カテゴリのいずれかとの間の対応関係であって、それらの相関度がある条件よりも高いものについての対応関係を記憶するように動作可能な、記憶モジュールと、
を備え、
前記設定モジュールは更に、新たに追加されたIoTデバイスのアラームルールを、前記新たに追加されたIoTデバイスの使用カテゴリとの対応関係を有するグループのアラームルールとして設定するように動作可能であり、ここで、前記新たに追加されたIoTデバイスの使用カテゴリは、前記n個の使用カテゴリの1つである、
ことを特徴とする装置。
【請求項7】
請求項6に記載の装置において、
前記少なくとも2つのグループのアラームルールには、m個のグループのアラームルールが含まれ、前記n個の使用カテゴリにおけるi番目のカテゴリには、x
i 個のタイプが含まれ、mは、1より大きい整数であり、iおよびx
i は、それぞれ0より大きい整数であり、
前記装置は更に、決定モジュールを備え、
前記分類モジュールは、前記m個のグループのアラームルールにおけるj番目のアラームルールのグループについて、前記n個の使用カテゴリの各々における少なくとも1つのタイプに従って前記複数のIoTデバイスを分類することにより、y個のカテゴリ結果を取得するように動作可能であり、ここで、y=x
1 x
2 x
3 ・・・x
n であり、
前記計算モジュールは更に、前記y個のカテゴリ結果の各々について、現在のカテゴリ結果に属するIoTデバイスにおける前記j番目のグループのアラームルールが設定されたIoTデバイスの数を計算するように動作可能であり、
前記決定モジュールは更に、前記y個のカテゴリ結果において、前記j番目のグループのアラームルールが設定されたIoTデバイスの数が最大であるカテゴリ結果を、前記j番目のグループのアラームルールとの対応関係を有する使用カテゴリとして決定するように動作可能であり、
前記j番目のグループのアラームルールは、前記m個のグループのアラームルールのいずれか1つである、
ことを特徴とする装置。
【請求項8】
請求項6に記載の装置において、
前記少なくとも2つのグループのアラームルールには、m個のグループのアラームルールが含まれ、前記n個の使用カテゴリにおけるi番目のカテゴリには、x
i 個のタイプが含まれ、mは、1より大きい整数であり、iおよびx
i は、それぞれ0より大きい整数であり、
前記装置は更に、決定モジュールを備え、
前記計算モジュールは、前記m個のグループのアラームルールにおけるj番目のグループのアラームルールの理論上の設定比率を計算するように動作可能であり、ここで、前記理論上の設定比率は、前記複数のIoTデバイスの総数に対する、前記j番目のグループのアラームルールが設定された前記複数のIoTデバイスにおけるIoTデバイスの数の比率であり、
前記計算モジュールは更に、前記x
i 個のカテゴリ結果の各々の実際の設定比率を計算するように動作可能であり、ここで、前記実際の構成比率は、現在のカテゴリ結果に属する全てのIoTデバイスの数に対する、前記j番目のグループのアラームルールが設定された前記複数のIoTデバイスにおけるIoTデバイスの数の比率であり、
前記決定モジュールは更に、前記実際の設定比率と前記理論上の設定比率との間の差が最大で且つその差が閾値より大きいカテゴリー結果を、前記i番目のカテゴリにおける前記j番目のグループのアラームルールとの対応関係を有する使用カテゴリとして決定するように動作可能であり、ここで、前記閾値は、0より大きく1より小さい小数であり、
前記j番目のグループのアラームルールは、前記m個のグループのアラームルールのいずれか1つであり、前記i番目のカテゴリは、前記n個の使用カテゴリのいずれか1つである、
ことを特徴とする装置。
【請求項9】
プロセッサと、少なくとも1つの命令、少なくとも1つのプログラム、コードセット、または命令セットを記憶したメモリとを備えたIoTデバイスであって、
前記少なくとも1つの命令、前記少なくとも1つのプログラム、前記コードセット、または前記命令セットは、前記プロセッサによってロードおよび実行されると、請求項1~5のいずれかに定義された、IoTデバイスに対してアラームルールを設定するための方法を前記プロセッサに実施させることを可能にする、
ことを特徴とするIoTデバイス。
【請求項10】
少なくとも1つの命令、少なくとも1つのプログラム、コードセット、または命令セットを記憶したコンピュータ可読記憶媒体であって、
前記少なくとも1つの命令、前記少なくとも1つのプログラム、前記コードセット、または前記命令セットは、プロセッサによってロードおよび実行されると、請求項1~5のいずれかに定義された、IoTデバイスに対してアラームルールを設定するための方法を前記プロセッサに実施させることを可能にする、
ことを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、インターネットの分野に関するものであり、特に、モノのインターネット(IoT)デバイスに対してアラームルールを設定するための方法および装置、並びにそれらのデバイスおよび記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
IoT技術の開発に伴い、IoTデバイスが出現した。IoTデバイスは、統合された監視および管理のためにIoTに接続されたデバイスである。IoTデバイスがアラームルールを発動すると、例えば、IoTデバイスに障害が発生した場合、またはIoTデバイスのパラメータが危険範囲に達した場合、IoTデバイスは、IoTデバイスが危険な状態にあることを示すアラームを発報する場合がある。
【0003】
関連技術において、同じタイプまたは類似のタイプのIoTデバイスの様々な性能およびパラメータは類似しているので、同じアラームルールがこれらのIoTデバイスに対して均一に設定される。例示として、同じタイプまたは類似のタイプのIoTデバイスには、次のデバイスの少なくとも1つが含まれる:同じモデルのデバイス、類似のモデルのデバイス、同じモデルだが生産単位が異なるデバイス、および、同じモデルで同じ生産単位だがサービス年齢が異なるデバイス。しかしながら、同じ種類のIoTデバイスであっても、IoTデバイスの使用環境、サービス年齢、頻度、地理的位置などの違いにより、IoTデバイスのパフォーマンスやパラメータが異なる場合がある。同じアラームルールがセットされている場合、一部のIoTデバイスのアラームは鋭敏ではなく、潜在的な安全上の問題が存在する可能性がある。
【発明の概要】
【0004】
本開示の実施形態は、IoTデバイス、およびデバイス、並びにそれらの記憶媒体に対してアラームルールを設定するための方法および装置を提供し、これは、同じタイプまたは類似のタイプのIoTデバイスに対して、IoTデバイスの使用環境、サービス年齢、頻度、地理的位置などの違いにより、同じアラームルールがセットされていても、IoTデバイスのパフォーマンスやパラメータが異なる場合があり、一部のIoTデバイスのアラームは高感度ではなく、潜在的な安全上の問題が存在する、という問題を解決することができる。技術的な解決策は、以下の通りである。
【0005】
本開示の実施形態の一態様によれば、IoTデバイスに対してアラームルールを設定するための方法が提供される。この方法には、以下が含まれる:
【0006】
IoT内の同じタイプの複数のIoTデバイスに対して少なくとも2つのグループのアラームルールを設定すること;
【0007】
複数のIoTデバイスの使用特性に従って複数のIoTデバイスを分類することにより、複数のIoTデバイスのn個の使用カテゴリを取得すること;
【0008】
少なくとも2つのグループのアラームルールとn個の使用カテゴリとの間の相関度を計算し、相関度がある条件よりも高いターゲット使用カテゴリとターゲットアラームルールとの間の対応関係を記憶すること;
【0009】
ここで、ターゲット使用カテゴリに属するIoTデバイスが新たに追加された場合に、新たに追加されたIoTデバイスのアラームルールをターゲットアラームルールとして設定する。
【0010】
本開示の実施形態の別の態様によれば、IoTデバイスに対してアラームルールを設定するための装置が提供される。この装置には、以下が含まれる:
【0011】
IoT内の同じタイプの複数のIoTデバイスに対して少なくとも2つのグループのアラームルールを設定するように動作可能な、設定モジュール;
【0012】
複数のIoTデバイスの使用特性に従って複数のIoTデバイスを分類することにより、複数のIoTデバイスのn個の使用カテゴリを取得するように動作可能な、分類モジュール;
【0013】
少なくとも2つのグループのアラームルールとn個の使用カテゴリとの間の相関度を計算するように動作可能な、計算モジュール;
【0014】
相関度がある条件よりも高いターゲット使用カテゴリとターゲットアラームルールとの間の対応関係を記憶するように動作可能な、記憶モジュール;
【0015】
ここで、設定モジュールは、以下のように更に動作可能である:ターゲット使用カテゴリに属するIoTデバイスが新たに追加された場合に、新たに追加されたIoTデバイスのアラームルールをターゲットアラームルールとして設定する。
【0016】
本開示の実施形態の別の態様によれば、IoTデバイスが提供される。IoTデバイスは、プロセッサと、少なくとも1つの命令、少なくとも1つのプログラム、またはコードセットもしくは命令セットを記憶したメモリとを含む。少なくとも1つの命令、少なくとも1つのプログラム、またはコードセットもしくは命令セットは、プロセッサによってロードおよび実行されると、プロセッサが上記の態様による方法を実行することを可能にする。
【0017】
本開示の実施形態の別の態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。コンピュータ可読記憶媒体は、少なくとも1つの命令、少なくとも1つのプログラム、またはコードセットもしくは命令セットを記憶する。少なくとも1つの命令、少なくとも1つのプログラム、またはコードセットもしくは命令セットは、プロセッサによってロードおよび実行されると、プロセッサが上記の態様による方法を実行することを可能にする。
【0018】
本開示の実施形態の技術的解決策は、少なくとも以下の有益な効果を達成する。
【0019】
IOT内の同じタイプの複数のIoTデバイスに対して少なくとも2つのグループのアラームルールを設定することにより、IoTデバイスの使用特性に基づいて、一部の使用特性に関連するアラームルールが取得される。新しいIoTデバイスが追加された場合には、アラームルールに関連する使用特性に従って、新しいIoTデバイスに対して適切なアラームルールが設定される。アラームルールは、同じタイプのIoTデバイスに対して異なる方法で設定できるため、IoTデバイスのアラーム感度が向上し、潜在的な安全上の問題が軽減される。
【図面の簡単な説明】
【0020】
本開示の実施形態における技術的解決策をより明確に説明するために、以下に、実施形態を説明するために必要な添付の図面を簡単に紹介する。明らかに、以下の説明の添付の図面は、本開示の幾つかの実施形態を示しているに過ぎず、当業者は、創造的な努力なしに、これらの添付の図面から他の図面を依然として導き出すことができる。
【0021】
【
図1】本開示の例示的な実施形態に関するIoTシステムのブロック図である。
【0022】
【
図2】本開示の例示的な実施形態に関するIoTデバイスに対してアラームルールを設定するための方法を示すフローチャートである。
【0023】
【
図3】本開示の例示的な実施形態に関するIoTデバイスに対してアラームルールを設定するための方法を示すフローチャートである。
【0024】
【
図4】本開示の例示的な実施形態に関するカテゴリ結果の概略図である。
【0025】
【
図5】本開示の例示的な実施形態に関するIoTデバイスに対してアラームルールを設定するための方法を示すフローチャートである。
【0026】
【
図6】本開示の例示的な実施形態に関するIoTデバイスに対してアラームルールを設定するための方法を示すフローチャートである。
【0027】
【
図7】本開示の例示的な実施形態に関するカテゴリ結果の概略図である。
【0028】
【
図8】本開示の例示的な実施形態に関するカテゴリ結果の概略図である。
【0029】
【
図9】本開示の例示的な実施形態に関するIoTデバイスに対してアラームルールを設定するための方法を示すフローチャートである。
【0030】
【
図10】本開示の例示的な実施形態に関する電流のカテゴリに基づくカテゴリ結果の概略図である。
【0031】
【
図11】本開示の例示的な実施形態に関するIoTデバイスに対してアラームルールを設定するための装置のブロック図である。
【0032】
【
図12】本開示の例示的な実施形態に関するコンピュータIoTデバイスの構造ブロック図である。
【0033】
【
図13】本開示の例示的な実施形態に関するサーバーの構造ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
本開示における目的、技術的解決策および効果のより明確な説明のために、本開示は、添付の図面と組み合わせて以下に詳細に説明される。
【0035】
まず、本開示の実施形態に含まれる用語を以下に説明する。
【0036】
モノのインターネット(IoT)は、モノとモノ、モノと人の間のユビキタスな接続や、様々なタイプの可能なネットワークアクセスによるモノおよびプロセスのスマートな知覚、認識、および管理を実装するために、任意の情報センサー、無線周波数識別技術、全地球測位システム、赤外線センサー、レーザースキャナーおよびその他のデバイスと技術によって、音、光、熱、電気、力学、化学、生物学や、監視、接続、相互作用を必要とする任意のオブジェクトまたはプロセスの場所など、必要な様々な情報をリアルタイムで収集することを指す。IoTは、インターネットと従来の通信ネットワークに基づく情報キャリアであり、独立してアドレス指定できる全ての通常の物理オブジェクトが相互接続されたネットワークを形成できるようにする。
【0037】
アラームルールは、アラームの生成条件または発動条件である。生成条件を満たすイベントが発生すると、デバイスはそのイベントを検出し、アラームメッセージを生成する。例えば、生成条件は、デバイスの1つまたは複数のパラメータが閾値に達したときにアラームが生成されることであり得る。
【0038】
図1を参照すると、
図1は、本開示の一実施形態に関するIoTシステムの概略図である。IoTシステムは、サーバークラスタ101、IoTデバイス102、およびコンピュータデバイス103を含み得る。
【0039】
サーバークラスタ101は、データ情報を計算および記憶するために複数のサーバーを統合するクラスタである。本開示の実施形態において、サーバークラスタ101は、少なくとも1つのサーバを含む。本開示の実施形態において、サーバークラスタは、IoTデバイス102のアラームルールを記憶するIoTプラットフォームを更に含む。IoTプラットフォームは、IoTデバイス102のアラーム情報を受信すること、またはIoTデバイスおよびコンピュータデバイス103の他の情報を受信することができる。オプションとして、IoTプラットフォームは、IoTデバイスによって送信された情報に従って、IoTデバイスに対してアラームルールを推奨することもできる。IoTプラットフォームは、1つまたは複数のサーバーに配備することができ、これは本開示の実施形態に限定されない。
【0040】
IoTデバイス102は、IoT通信機能を備えた物理デバイスを指す。IoTデバイスには、ファン、変圧器、生産設備、監視設備、処理設備、エアコン、冷蔵庫、コンピュータなどが含まれ得る。オプションとして、各IoTデバイス102は、アラームルール推奨モジュールを含む。アラームルール推奨モジュールは、IoTデバイスの特性に応じてIoTデバイスに対してアラームルールを推奨するように動作可能である。
【0041】
コンピュータデバイス103は、本開示の実施形態に限定されない、パーソナルコンピュータ(PC)、サーバー、または計算能力を有する任意の電子デバイスなどの、データを処理および記憶することができるデバイスを指す。コンピュータデバイス103は、サーバークラスタ101内のIoTプラットフォームに登録され、IoTデバイス102の後続の動作および管理を実行することができ、例えば、動作を開始または停止するようにIoTデバイス102を制御する。
【0042】
IoTデバイス102およびコンピュータデバイス103は、ネットワークを介してサーバークラスタ101に接続される。ネットワークは、有線ネットワークまたは無線ネットワークのいずれかであり得る。例えば、IoT102とサーバークラスタ101、および、コンピュータIoTデバイス103とサーバークラスタ101は、IoTデバイスからIoTデバイスへの方法(アドホック)で、または基地局や無線アクセスポイント(AP)、またはZigbeeゲートウェイなどのゲートウェイの調整の下で、互いに接続することができ、これは本開示の実施形態に限定されない。
【0043】
図2は、本開示の例示的な実施形態に関するIoTデバイスに対してアラームルールを設定するための方法を示すフローチャートである。この方法は、
図1に示すように、サーバークラスタ101に適用可能である。この方法には、以下のステップが含まれる:
【0044】
ステップ201において、少なくとも2つのグループのアラームルールが、IoT内の同じタイプの複数のIoTデバイスに対して設定される。
【0045】
サーバーは、IoT内の同じタイプの複数のIoTデバイスに対して少なくとも2つのグループのアラームルールをセットする。
【0046】
例として、サーバーは、複数のIoTデバイスに対して統一されたアラームルールを設定するか、または一部のIoTデバイスに対して単一のアラームルールを設定することができる。例として、サーバーは、複数のIoTデバイスに対して統一されたアラームルールを設定することができ、一部のIoTデバイスに対して単一のアラームルールを設定することもできる。例として、IoTデバイスのアラームルールは、IoTデバイス上で手動で変更されてもよい。
【0047】
同じタイプは、IoTデバイスの使用、機能、モデル、バージョン、または生産単位のうちの少なくとも1つが類似する(差が閾値未満である)か、または同じであることを意味する。例えば、縦型エアコンと壁掛け型エアコンは同じタイプのIoTデバイスに属し、スピーカーとヘッドホンは同じタイプのIoTデバイスに属し、または、第1世代のエアコンと第2世代のエアコンは同じタイプのIoTデバイスに属し、または、モデル番号0010のIoTデバイスは同じタイプのIoTデバイスに属する。
【0048】
アラームルールは、IoTデバイスのアラームの生成条件または発動条件である。IoTデバイスがアラームを生成するための条件を満たすときは、IoTデバイスは多くの場合、障害が発生したり、危険な状態にあるか、または隠れた安全上の問題がある。アラームルールは、IoTデバイスの様々な側面、例えば、IoTデバイスのリアルタイムパラメーター、IoTデバイスの上部にある一部のコンポーネントの動作ステータス、IoTデバイスで処理中の製品のステータス、IoTデバイスの周囲の環境パラメータ、およびIoTデバイスのセンサーのステータスなどに対して設定することができる。例えば、IoTデバイスの赤外線センサーが赤外線を感知すると、IoTデバイスはアラームルールを満たすので、アラームを生成し;環境温度が30℃を超えると、IoTデバイスはアラームルールを満たすので、アラームを生成し;また、IoTデバイスの電流が10アンペアを超えると、IoTデバイスはアラームルールを満たすので、アラームを生成する。例として、IoTデバイスに対するアラームルールが異なると、アラームルールに対応するアラームを生成する場合がある。例えば、IoTデバイスの現在のアラームルールが、現在のアラームを生成する場合がある。
【0049】
例として、アラームルールのグループは、少なくとも1つのアラームを生成するための条件を含む。例えば、アラームルールのグループには、2つのアラームを生成するための条件が含まれる。例えば、第1のグループのアラームルールは、環境内の酸素濃度が21%未満で、IoTデバイスの電圧が220Vを超えることである。例として、1つのタイプのアラームは、アラームルールのグループに対応する。
【0050】
例として、少なくとも2つのグループの異なるアラームルールが、同じタイプの複数のIoTデバイスに対して設定される。
【0051】
ステップ202において、複数のIoTデバイスのn個の使用カテゴリは、複数のIoTデバイスの使用特性に従って複数のIoTデバイスを分類することによって得られる。
【0052】
サーバーは、複数のIoTデバイスの使用特性に従って複数のIoTデバイスを分類することにより、複数のIoTデバイスのn個の使用カテゴリを取得する。
【0053】
使用特性は、使用中のIoTデバイスの特徴となる特性である。例として、使用特性には、使用習慣特性、使用環境特性、使用地理的位置特性、またはIoTデバイスのリアルタイム使用特性のうちの少なくとも1つが含まれる。
【0054】
使用環境特性は、複数のIoTデバイスが地域内の異なる場所に配置されている場合に生成される使用環境の特性であり;使用地理的位置特性は、複数のIoTデバイスが異なる地域に配置されている場合に地域の違いによって生成される使用環境の特性であり;リアルタイム使用特性は、使用プロセスにおけるIoTデバイスのパラメータの一部である。使用習慣特性には、使用方法、頻度、使用ピーク期間、およびIoTデバイスと組み合わせて使用される他のIoTデバイスのタイプの少なくとも1つが含まれる。使用環境特性は、温度、湿度、高度、ノイズ、干渉、電源電圧の安定性、自然風、またはIoTデバイスの酸化速度の少なくとも1つである。使用地理的位置特性には、位置の緯度および経度、地域、太陽高度角度、気候、大気質、またはIoTデバイスの放射の少なくとも1つが含まれる。リアルタイム使用特性には、IoTデバイスのリアルタイムの電流、電圧、風速、または電力の少なくとも1つが含まれる。
【0055】
使用カテゴリには、使用特性に従ってIoTデバイスを分類することによって得られる複数のカテゴリ結果が含まれる。例として、使用カテゴリは、1つまたは複数の次元での使用特性に基づいてIoTデバイスを分類する。例えば、最初の使用特性に従って、IoTデバイスは、第1の閾値以上と第1の閾値未満の2つのカテゴリ結果に分類される。
【0056】
例として、IoTデバイスは、IoTデバイスの1つの使用特性に従って複数の使用カテゴリに分類され得る。例えば、IoTデバイスの使用頻度に応じて、IoTデバイスは3つのカテゴリ:1週間に3回未満の使用頻度、1週間に4~20回の使用頻度、1週間に20回を超える使用頻度に分類され得る。
【0057】
例として、IoTデバイスは、IoTデバイスの複数の使用特性に従って複数の使用カテゴリに分類され得る。例えば、IoTデバイスの地理的位置とIoTデバイスの電源の種類に応じて、IoTデバイスは4つのカテゴリ:AC電源を有する北京、DC電源を有する北京、AC電源を有する上海、DC電源を有する上海に分類され得る。
【0058】
ステップ203において、少なくとも2つのグループのアラームルールとn個の使用カテゴリとの間の相関度が計算され、相関度がある条件よりも高いターゲット使用カテゴリとターゲットアラームルールとの間の対応関係が記憶される。
【0059】
サーバーは、少なくとも2つのグループのアラームルールとn個の使用カテゴリとの間の相関度を計算し、相関度がある条件よりも高いターゲット使用カテゴリとターゲットアラームルールとの間の対応関係を記憶する。
【0060】
相関度は、アラームルールが使用カテゴリに相関するかどうかを判断するための評価指標である。例として、相関度は、アラームルールと使用カテゴリの間の相関の程度を説明するために使用される。例として、相関度は、アラームルールの設定が使用カテゴリに対応する使用特性に関連していることを意味する。例えば、IoTデバイスを長期間使用すると、回路の老朽化によりIoTデバイスの電流が増加する、つまり、通常のIoTデバイスの通常の電流は6アンペアであり、回路が老朽化すると、このIoTデバイスの通常の電流は8アンペアになる。これに対応して、電流が8アンペアを超えたときにアラームを生成するには電流のアラームルールを調整する必要があり、これは現在のアラームルールがIoTデバイスのサービス時間に相関していることを示す。例として、相関するアラームルールの一部と使用カテゴリの間に因果関係が存在し、または使用カテゴリがアラームルールに影響を与える。
【0061】
例として、相関度は定量的計算方法によって得ることができ、または相関度は因果関係の論理的近さに従って判断することができ、または相関度は実験を通じて得ることができる。例えば、IoTデバイスの使用カテゴリを変数として使用し、使用カテゴリを変更することができる。使用カテゴリが変更された後もアラームルールがIoTデバイスに適用される場合、使用カテゴリはアラームルールと相関していない。使用カテゴリが変更された後、アラームルールがIoTデバイスに適用されない場合、使用カテゴリはアラームルールに関連付けられる。
【0062】
条件は、アラームルールが使用カテゴリに相関するかどうかを判断するための基準である。条件よりも相関度が高いターゲット使用カテゴリとターゲットアラームルールとは、ターゲットアラームルールがターゲット使用カテゴリと相関していることである。条件は、相関度の計算または判断に従って設定できる。例えば、相関度が定量的計算によって得られる場合、条件は、相関度が閾値よりも大きいまたは小さいことであり得る。例えば、相関度が閾値よりも大きい場合、相関度は条件よりも高くなる。
【0063】
アラームルールのグループが使用カテゴリのタイプに相関する場合、アラームルールはターゲットアラームルールであり、使用カテゴリは、ターゲットアラームルールに対応するターゲット使用カテゴリである。
【0064】
例として、サーバーは、1対1の対応するターゲット使用カテゴリとターゲットアラームルールを記憶する。
【0065】
例として、サーバーは、ステップ202のn個の使用カテゴリから、ステップ201の少なくとも2つのグループのアラームルールに従って、アラームルールの各グループに対応する少なくとも1つの使用カテゴリを見つけて、アラームルールおよび使用カテゴリを記憶する。
【0066】
ステップ204において、ターゲット使用カテゴリに属するIoTデバイスが新たに追加されると、新たに追加されたIoTデバイスに対するアラームルールがターゲットアラームルールとして設定される。
【0067】
ターゲット使用カテゴリに属するIoTデバイスが新たに追加されると、サーバーは、新たに追加されたIoTデバイスに対するアラームルールをターゲットアラームルールとして設定することができる。
【0068】
例として、ターゲット使用カテゴリに属するIoTデバイスが新たに追加されると、サーバーは、新たに追加されたIoTデバイスの使用特性に応じて、使用特性に対応するターゲット使用カテゴリを見つけ、新たに追加されたIoTデバイスに対するターゲット使用カテゴリに対応するターゲットアラームルールを取得し、そのターゲットアラームルールを新たに追加されたIoTデバイスに対するターゲットアラームルールとして設定してもよい。
【0069】
例として、新たに追加されたIoTデバイスは、IoTに新たに接続されたIoTデバイス、またはIoTに既に存在するIoTデバイスである。
【0070】
例として、新たに追加されたIoTデバイスが、IoTに新たに接続されたIoTデバイスである場合、すなわち、新たに追加されたIoTデバイスに対して元々アラームルールが設定されていない場合、ターゲットアラームルールとターゲット使用カテゴリの間の1対1の対応を使用して、新しく追加されたIoTデバイスに対してアラームルールを設定することができる。
【0071】
例として、新たに追加されたIoTデバイスが、IoTに既に存在するIoTデバイスである場合、すなわち、少なくとも1つのグループのアラームルールが新たに追加されたIoTデバイスに対して元々設定されている場合、ターゲットアラームルールとターゲット使用カテゴリの間の1対1の対応を使用して、新しく追加されたIoTデバイスに対するアラームルールを再設定することができる。
【0072】
例として、サーバーは、ステップ203において記憶されたターゲットアラームルールおよびターゲット使用カテゴリに従って、新たに追加されたIoTデバイスに対するアラームルールを推奨することができる。
【0073】
例としてに、サーバーは、1対1の対応するターゲットアラームルールとターゲット使用カテゴリを、各IoTデバイスのアラームルール推奨モジュールに分配することもでき、アラームルール推奨モジュールは、現在のIoTデバイスのカテゴリ結果に従って、現在のIoTデバイスに対するアラームルールを推奨する。
【0074】
要約すると、この実施形態による方法では、IoT内の同じタイプの複数のIoTデバイスに対して少なくとも2つのグループのアラームルールを設定することによって、一部の使用特性に関連するアラームルールが、IoTデバイスの使用特性に基づいて取得される。IoTデバイスが新たに追加されると、アラームルールに関連する使用特性に従って、新しいIoTデバイスに対して適切なアラームルールが設定される。アラームルールは、同じタイプのIoTデバイスに対して異なる方法で設定できるため、IoTデバイスのアラーム感度が向上し、潜在的な安全上の問題が軽減される。
【0075】
例として、本開示は、複数のIoTデバイスに対して少なくとも2つのグループのアラームルールを設定するための方法を更に提供する。例として、本開示は更に、1対1の対応するターゲットアラームルールとターゲット使用カテゴリを取得するための方法を提供する。
【0076】
図3は、本開示の別の例示的な実施形態に関するIoTデバイスに対してアラームルールを設定するための方法を示すフローチャートである。この方法は、
図1に示すように、サーバークラスタ101に適用可能である。
図2に示される例示的な実施形態に関する少なくとも2つのグループのアラームルールは、m個のグループのアラームルールを含み;n個の使用カテゴリのi番目のカテゴリには、x
i 個のタイプが含まれ、ここで、mは1より大きい整数であり、iおよびx
i はそれぞれ0より大きい整数である。この方法には、以下のステップが含まれる:
【0077】
ステップ2011において、IoT内の同じタイプのIoTデバイスの全部または一部に対して初期アラームルールが設定される。
【0078】
サーバーは、IoT内の同じタイプのIoTデバイスの全部または一部に対して初期アラーム規則をセットする。
【0079】
例として、IoT内の複数のIoTデバイスに対して同じアラームルールが初期設定される。
【0080】
例示的に、初期アラームルールは、同じタイプまたは類似のタイプのIoTデバイスに対して設定された同じアラームルールである。
【0081】
ステップ2012において、変更されたアラームルールは、使用中の初期アラームルールの精度値に応じて、複数のIoTデバイスの一部の初期アラームルールを変更することによって得られ、変更されたアラームルールには、1つまたは複数のアラームルールが含まれる。
【0082】
サーバーは、変更されたアラームルールを取得するために、使用中の初期アラームルールの精度値に応じて、複数のIoTデバイスの一部の初期アラームルールを変更する。
【0083】
例として、IoTデバイスの使用中に、一部のIoTデバイスのアラームルールを個別に調整することができる。例えば、IoTデバイスのアラームが実際の状況と一致しない場合、IoTデバイスのアラームルールを手動で調整して、変更されたアラームルールを取得することができる。
【0084】
例として、変更されたアラームルールは、初期アラームルール、または新たに追加されたアラームルールのいずれかに対する調整であってもよく、つまり、新たに追加されたアラームルールを有するIoTデバイスは、2つのグループのアラームルール:変更されたアラームルールおよび初期アラームルールを有する。
【0085】
例としてに、精度値は、アラームルールとアラームの実際の状況との間の適合度を指す。アラームルールがIoTデバイスの異常な状況を正確にアラームできる場合、アラームルールの精度は高い。逆の場合、アラームルールの精度は低い。
【0086】
ステップ202において、複数のIoTデバイスのn個の使用カテゴリは、複数のIoTデバイスの使用特性に従って複数のIoTデバイスを分類することによって得られる。
【0087】
例として、使用特性には、使用期間、地理的位置、使用場面、位相関係、使用頻度、平均負荷、またはピーク負荷のうちの少なくとも1つが含まれる。
【0088】
例として、使用カテゴリには、以下が含まれる:複数のIoTデバイスの使用時間に基づいて、1日あたり1時間未満、1日あたり1~8時間、および1日あたり8時間を超える;複数のIoTデバイスの地理的位置に基づいて、北半球および南半球。
【0089】
ステップ2031において、m個のグループのアラームルールにおけるj番目のグループのアラームルールについて、n個の使用カテゴリの各々における少なくとも1つのタイプに従って、複数のIoTデバイスがy個のカテゴリ結果に分類され、ここで、y=x1 x2 x3 ・・・xn である。
【0090】
m個のグループのアラームルールにおけるj番目のグループのアラームルールについて、サーバーは、n個の使用カテゴリの各々における少なくとも1つのタイプに従って、複数のIoTデバイスをy個のカテゴリ結果に分類し、ここで、y=x1 x2 x3 ・・・xn である。
【0091】
例として、1つの使用カテゴリにおいて、IoTデバイスは、1つの使用特性に従って少なくとも1つのタイプに分類される。例えば、使用場面の使用特性により、IoTデバイスは、高温高圧環境で使用されるものと、常温高圧環境で使用されるものとに分類される。
【0092】
例として、i番目のカテゴリーは、xi 個のタイプを含み;ここで、xi は、1より大きい整数であり、iは、1より大きくnより小さい整数である。
【0093】
例として、カテゴリ結果は、n個の使用カテゴリの複数のタイプに従って定義される。例として、分類は樹形図に従って実行され、第1層は1番目の使用カテゴリのx
1 タイプを有し、第2層におけるx
1 タイプの各タイプは、2番目の使用カテゴリのx
2 タイプに対応し、第3層におけるx
1 ×x
2 タイプの各タイプは、3番目の使用カテゴリのx
3 タイプに対応しているため、y個のカテゴリ結果を得ることができ、y=x
1 x
2 x
3 ・・・x
n である。例えば、
図4に示されるように、樹形図の第1層310は、1番目の使用カテゴリの1つのタイプ3.1を有し;第2層302は、1番目の使用カテゴリの1つのタイプに対応する2番目の使用カテゴリの2つのタイプ2.1および2.2を有し;第3層303は、2番目の使用カテゴリの2つのタイプ2.1および2.2にそれぞれ対応する3番目の使用カテゴリの3つのタイプ3.1、3.2、および3.3を有する。
【0094】
例として、複数のIoTデバイスは、n個の使用カテゴリに従ってy個のカテゴリ結果に分類することができ、ここで、y=x1 x2 x3 ・・・xn である。例えば、1番目のカテゴリにはx1 =3個のタイプが含まれ、2番目のカテゴリにはx2 =5個のタイプが含まれ、3番目のカテゴリにはx3 =2個のタイプが含まれる。IoTデバイスは、これら3つのカテゴリに従って、3×5×2=30のカテゴリ結果に分類することができる。
【0095】
例として、各カテゴリ結果には、任意の整数個のIoTデバイスが存在し得る。例えば、1つのカテゴリ結果にはIoTデバイスが含まれないが、別のカテゴリ結果には100のIoTデバイスが含まれる。
【0096】
例えば、表1に示されるように、9個のIoTデバイスは、表1に示されるカテゴリ結果が得られるように、サービス時間、生産バッチ、および場所に従って分類される。
【0097】
1番目のカテゴリ結果:1年未満、10年以前に製造、北半球:デバイス1、デバイス2。
【0098】
2番目のカテゴリ結果:1年未満、10年以前に製造、南半球:デバイス3。
【0099】
3番目のカテゴリ結果:1年未満、10年以内に製造、北半球:デバイス4。
【0100】
4番目のカテゴリ結果:1年未満、10年以内に製造、南半球。
【0101】
5番目のカテゴリ結果:1年以上、10年以前に製造、北半球:デバイス5、デバイス6、デバイス7。
【0102】
6番目のカテゴリ結果:1年以上、10年以前に製造、南半球。
【0103】
7番目のカテゴリ結果:1年以上、10年以内に製造、北半球:デバイス8、デバイス9。
【0104】
8番目のカテゴリ結果:1年以上、10年以内に製造、南半球。
【表1】
【0105】
ステップ2032において、y個のカテゴリ結果の各々について、現在のカテゴリ結果に属するIoTデバイスにおける、j番目のグループのアラームルールが設定されたIoTデバイスの数が計算される。
【0106】
y個のカテゴリ結果の各々について、サーバーは、現在のカテゴリ結果にそれぞれ属するIoTデバイスにおける、j番目のグループのアラームルールが設定されたIoTデバイスの数を計算する。
【0107】
例として、m個のグループのアラームルールにおけるj番目のグループのアラームルールについて、y個のカテゴリ結果におけるj番目のグループのアラームルールが設定されたIoTデバイスの数が計算される。例えば、y個のカテゴリ結果において、1番目のカテゴリ結果における5個のIoTデバイスにj番目のグループのアラームルールが設定され、2番目のカテゴリ結果における10個のIoTデバイスにj番目のグループのアラームルールが設定される。3番目のカテゴリ結果において、y個のカテゴリ結果の各々に対応するj番目のグループのアラームルールが設定されたIoTデバイスの数が計算されるまで、j番目のグループのアラームルールが設定されたIoTデバイスは存在しない。
【0108】
例として、表1のカテゴリ結果によって示されるように、第1のカテゴリ結果におけるj番目のグループのアラームルールが設定されたIoTデバイスの数が計算される。例えば、デバイス1にj番目のグループのアラームルールが設定されている場合、第1のカテゴリ結果の計算結果は1であり;同様に、2番目のカテゴリ結果から8番目のカテゴリ結果の各々について、j番目のグループのアラームルールが設定されたIoTデバイスの数が計算される。
【0109】
ステップ2033において、y個のカテゴリ結果について、j番目のグループのアラームルールが設定されたIoTデバイスの数が最大であるカテゴリ結果が、j番目のグループのアラームルールに対応するターゲット使用カテゴリとして決定される。
【0110】
y個のカテゴリ結果について、サーバーは、j番目のグループのアラームルールが設定されたIoTデバイスの数が最大であるカテゴリ結果を、j番目のグループのアラームルールに対応するターゲット使用カテゴリとして決定する。
【0111】
例えば、3つのカテゴリ結果において、1番目のカテゴリ結果における5個のIoTデバイスにj番目のグループのアラームルールが設定されており;2番目のカテゴリ結果において、10個のIoTデバイスにj番目のグループのアラームルールが設定されており;3番目のカテゴリ結果において、j番目のグループのアラームルールが設定されたIoTデバイスは存在しておらず、2番目のカテゴリ結果におけるj番目のグループのアラームルールが設定されたIoTデバイスの数が最大であり、つまり、2番目のカテゴリ結果は、j番目のグループのアラームルールに対応するターゲット使用カテゴリである。
【0112】
例として、y個のカテゴリ結果において、j番目のグループのアラームルールが設定されたIoTデバイスの数が最大で、かつ、閾値よりも大きいカテゴリ結果が、j番目のグループのアラームルールに対応するターゲット使用カテゴリとして決定される。例えば、閾値は、j番目のグループのアラームルールを持つ全てのIoTデバイスの数をyで割ることで得られる値である。
【0113】
例として、1000台のデバイスは、表1に示されるような分類方法に従って、8個のカテゴリ結果に分類される。1番目のカテゴリ結果から8番目のカテゴリ結果までのj番目のグループのアラームルールが設定されたIoTデバイスの数は、それぞれ、10、10、5、30、800、1、74、70である。次に、5番目のカテゴリ結果のアラームルールのj番目のグループが設定されたIoTデバイスの数が最大であり、5番目のカテゴリ結果がj番目のグループのアラームルールに対応するターゲット使用カテゴリである。つまり、j番目のグループのアラームルールに対応するターゲット使用カテゴリは、サービス時間が1年以上、生産バッチが10年以前に製造、場所が北半球である。次に、耐用年数が1年を超えるIoTデバイスが、10年以前に製造の生産バッチで、かつ、北半球の場所に新たに追加された場合、そのIoTデバイスに対してえはj番目のグループのアラームルールが推奨される。
【0114】
ステップ2034において、上記のステップを繰り返すことによって、m個のグループのアラームルールの各グループに対応する使用カテゴリが得られる。
【0115】
サーバーは、上記のステップを繰り返して、m個のグループのアラームルールの各グループに対応するターゲット使用カテゴリを取得する。
【0116】
例として、ステップ2031、2032、および2033は、m個のグループのアラームルールの各グループに対応するターゲット使用カテゴリが取得されるまで、m個のグループのアラームルールの(j+1)番目のグループのアラームルールに対応するターゲット使用カテゴリを取得するために繰り返される。つまり、1対1の対応するターゲットアラームルールとターゲット使用分類が取得される。
【0117】
例として、j番目のグループのアラームルールは、m個のグループのアラームルールのいずれかである。
【0118】
ステップ204において、ターゲット使用カテゴリに属する新たに追加されたIoTデバイスが存在する場合、新たに追加されたIoTデバイスのアラームルールがターゲットアラームルールとして設定される。
【0119】
要約すると、本実施形態で提供される方法において、一部のIoTデバイスのアラームルールは、IoTデバイスに対して統一されたアラームルールが設定された後に手動で微調整され、微調整されたアラームルールに応じたアラームルールに対応するリアルタイムデータ特性と、微調整されたIoTデバイスのリアルタイムデータ特性とが取得される。新しく追加されたIoTデバイスがこのリアルタイムデータ特性を有する場合、新しく追加されたIoTデバイスに対して微調整された同じアラームルールが設定され、様々使用場面に応じて同じタイプIoTデバイスに対してより適切なアラームルールを特別に設定できるため、アラームルールの感度が向上し、潜在的なセキュリティリスクが軽減される。
【0120】
IoTデバイスの複数の使用特性に従って複数のカテゴリ結果が得られ、各カテゴリ結果におけるアラームルールのグループが設定されたIoTデバイスの数が計算され、ターゲットアラームルールに対応する使用カテゴリを取得するためにアラームルールと使用カテゴリの間の相関度が計算される。
【0121】
例として、本開示はまた、ターゲット使用カテゴリおよびターゲットアラームルールを取得するための別の方法を提供する。
【0122】
図5は、本開示の例示的な実施形態に関するIoTデバイスに対してアラームルールを設定するための方法を示すフローチャートである。この方法は、
図1に示すように、サーバークラスタ101に適用可能である。少なくとも2つのグループのアラームルールには、m個のグループのアラームルールが含まれ;n個の使用カテゴリにおけるi番目のカテゴリにはx
i タイプが含まれる、ここで、mは、1より大きい整数であり、iおよびx
i は、それぞれ0より大きい整数である。
図2に示される例示的な実施形態とは異なり、この方法では、ステップ203は、以下のステップに置き換えられる。
【0123】
ステップ2035において、m個のグループのアラームルールにおけるj番目のグループのアラームルールの理論上の設定比率が計算され、ここで、理論上の設定比率は、複数のIoTデバイスの総数に対する、j番目のグループのアラームルールが設定された複数のIoTデバイスにおけるIoTデバイスの数の比率である。
【0124】
サーバーは、m個のグループのアラームルールにおけるj番目のグループのアラームルールの理論上の設定比率を計算する。
【0125】
理論上の設定比率は、全てのIoTデバイスの総数に対する、全てのIoTデバイスにおけるアラームルールのグループが設定されたIoTデバイスの数の比率である。
【0126】
ステップ2036において、xi 個のカテゴリ結果の各々の実際の設定比率が計算され、ここで、実際の設定比率は、現在のカテゴリ結果に属する全てのIoTデバイスの数に対する、j番目のグループのアラームルールが設定された複数のIoTデバイスにおけるIoTデバイスの数の比率である。
【0127】
サーバーは、xi 個のカテゴリ結果の各々の実際の設定比率を計算する。
【0128】
例として、ステップ2306で得られた1つのカテゴリにおけるxi 個のカテゴリ結果について、各カテゴリ結果のj番目のグループのアラームルールが設定されたIoTデバイスの数が計算され、カテゴリ結果における全てのIoTデバイスの数の実際の設定比率が計算される。
【0129】
実際の設定比率は、IoTデバイスを分類することによってカテゴリ結果が得られた後、全てのIoTデバイスの総数を占める、カテゴリ結果におけるアラームルールのグループが設定されたIoTデバイスの数の比率である。
【0130】
例として、各カテゴリ結果の実際の設定比率が、使用カテゴリを使用してIoTデバイスがx個のカテゴリ結果に分類された後の理論上の設定比率と大きく異ならない場合、j番目のグループのアラームルールが設定されたIoTデバイスは、各カテゴリ結果に均等に分散され、つまり、使用カテゴリは、j番目のグループのアラームルールとは相関しない。逆に、実際の設定比率が理論上の設定比率と大きく異なる場合、j番目のグループのアラームルールが設定されたIoTデバイスは、一部のカテゴリ結果に集中的に分散され、つまり、部分的なカテゴリ結果は、j番目のグループのアラームルールに相関するターゲット使用カテゴリである。
【0131】
ステップ2037において、実際の設定比率と理論上の設定比率との差が最大で且つその差が閾値よりも大きいカテゴリー結果が、i番目のカテゴリにおけるj番目のグループのアラームルールに対応するターゲット使用カテゴリとして決定され、閾値は、0より大きく1より小さい小数である。
【0132】
サーバーは、実際の設定比率と理論上の設定比率との差が最大で且つその差が閾値よりも大きいカテゴリー結果を、i番目のカテゴリにおけるj番目のグループのアラームルールに対応するターゲット使用カテゴリとして決定し、閾値は、0より大きく1より小さい小数である。
【0133】
例として、実際の設定比率と理論上の設定比率との差は、実際の設定比率から理論上の設定比率を引いた値である。実際の設定比率が理論上の設定比率よりも大きい場合、その差は正の数になる。実際の設定比率が理論上の設定比率よりも小さい場合、その差は負の数になる。
【0134】
例として、実際の設定比率と理論上の設定比率との差が最大である、つまり、j番目のグループのアラームルールが設定されたIoTデバイスがこのカテゴリ結果において最も集中的に分散されている場合、そのカテゴリ結果は、j番目のグループのアラームルールに最も相関するカテゴリ結果である。
【0135】
例として、実際の設定比率と理論上の設定比率との差が最大であるという前提の下で、差が閾値より大きいか否かを判断することで、カテゴリ結果がj番目のグループのアラームルールと相関するか否かが更に判断される。例えば、閾値は0.5にセットされ;実際の設定比率と理論上の設定比率の差が最も大きく、差が0.5より大きい場合、カテゴリ結果は、j番目のグループのアラームルールに対応するターゲット使用カテゴリになる。
【0136】
ステップ2038において、上記のステップが繰り返されて、n個の使用カテゴリの各々におけるj番目のグループのアラームルールに対応するターゲット使用カテゴリが取得される。
【0137】
サーバーは、ステップ2036および2037を繰り返して、n個の使用カテゴリの各々におけるj番目のグループのアラームルールに対応するターゲット使用カテゴリを取得する。
【0138】
n個の使用カテゴリの各々における複数のタイプについて、各カテゴリのj番目のグループのアラームルールに相関するカテゴリ結果が存在するか否かが識別され、j番目のグループのアラームルールおよびj番目のグループのアラームルールに相関するカテゴリ結果は、対応するターゲットアラームルールおよびターゲット使用カテゴリとして記憶される。
【0139】
ステップ2039において、上記のステップが繰り返されることによって、m個のグループのアラームルールの各グループに対応するターゲット使用カテゴリが得られる。
【0140】
サーバーは、ステップ2035、2036、2037、および2038を繰り返して、m個のグループのアラームルールの各グループに対応するターゲット使用カテゴリを取得する。
【0141】
例として、m個のグループのアラームルールにおける各グループのアラームルールについて、n個の使用カテゴリにおける各グループのアラームルールに対応するカテゴリ結果が識別され、各グループのアラームルールおよびそれに対応するカテゴリ結果は、対応するターゲットアラームルールおよびターゲット使用カテゴリとして記憶される。
【0142】
例として、j番目のグループのアラームルールは、m個のグループのアラームルールにおける任意のグループのアラームルールであり、i番目のカテゴリは、n個の使用カテゴリのいずれかである。
【0143】
要約すると、本実施形態による方法では、各使用特性に応じて、各使用特性の下での各カテゴリ結果とアラームルールとの相関度を取得し、使用特性の下でのカテゴリ結果とアラームルールのグループとの間の1対1の対応を取得して、ターゲットアラームルールとターゲット使用カテゴリの取得および記憶が実現される。
【0144】
図6は、本開示の例示的な実施形態に関するIoTデバイスに対してアラームルールを設定するための方法を示すフローチャートである。この方法は、
図1に示すように、サーバークラスタ101に適用可能である。この方法には、以下のステップが含まれる。
【0145】
ステップ401において、IoTデバイスは、異なる特徴的な次元から分類され、同じ初期アラームルールが全てのサブカテゴリに対して設定される。
【0146】
サーバーは、異なる特徴的な次元からIoTデバイスを分類し、全てのサブカテゴリーに対して同じ初期アラームルールをセットする。
【0147】
例として、
図7に示されるように、複数のIoTデバイス505が、異なる使用特性から複数のサブカテゴリに分類され得る。例えば、IoTデバイスは、第1の使用特性に従って1番目のカテゴリ501および2番目のカテゴリ502に配置され得てもよく、第2の使用特性に従って3番目のカテゴリ503および4番目のカテゴリ504に配置されてもよい。つまり、4つのサブカテゴリが取得され:1番目のカテゴリは3番目のカテゴリと組み合わせられ、1番目のカテゴリは4番目のカテゴリと組み合わせられ、2番目のカテゴリは3番目のカテゴリと組み合わせられ、2番目のカテゴリは4番目のカテゴリと組み合わせられる。
【0148】
例として、IoTデバイスのサブカテゴリは、IoTデバイスのトポロジー構造に従って取得することができる。例えば、風速場に応じて、風力タービンは、
図8に示されるようなトポロジー構造に分類することができる。IoTデバイス701の第1のグループは、サブカテゴリである。このサブカテゴリに属する新たに追加されたIoTデバイス702がIoTに参加するとき、IoTデバイス701の1番目のグループのアラームルールに従って、新たに追加されたIoTデバイス702に対するアラームルールが推奨される。
【0149】
例示的に、全てのIoTデバイスについて、IoTデバイスがどのサブカテゴリに属していようと、初期アラームルールがそれらに対して設定される。
【0150】
ステップ402において、IoTデバイスの動作中に、個々のIoTデバイスのアラームルールまたは閾値が調整される。
【0151】
サーバーは、IoTデバイスの動作中に、個々のIoTデバイスのアラームルールまたは閾値を調整する。
【0152】
例として、IoTデバイスの動作中に、アラームルールに対して不正確なアラームを有する一部のIoTデバイスに対して個別にアラームルールが調整され、変更されたアラームルールが取得される。
【0153】
ステップ403において、アラームルールの調整値は、IoTデバイスの同じサブカテゴリに適用される。
【0154】
例として、
図2、
図3、または
図5に示される実施形態によれば、IoTデバイスの使用カテゴリとアラームルールとの間の1対1の対応に従って、一部のIoTデバイスに対してアラームルールが再設定される。
【0155】
例えば、IoTデバイスAおよびIoTデバイスBの両方は、1番目の使用カテゴリの下での1番目のカテゴリに属する。IoTデバイスAのアラームルールは、IoTデバイスの動作中に2番目のアラームルールを取得するように調整される。アラームルールと使用カテゴリとの相関度を計算することにより、2番目のアラームルールが1番目のカテゴリに相関している場合、2番目のアラームルールもIoTデバイスBに対して設定される。
【0156】
ステップ404において、複数の反復が実行される。
【0157】
例として、サーバーは、ステップ402および403を繰り返し、長期間の反復調整の後、最終的に、より高い精度のターゲットアラームルールとターゲット使用カテゴリとの間の1対1の対応を取得する。
【0158】
ステップ405において、各サブカテゴリに対して異なるアラームルールおよび閾値が設定される。
【0159】
例として、ステップ404の後、サーバーは、高精度のターゲットアラームルールとターゲット使用カテゴリとの間の1対1の対応を取得する。
【0160】
ステップ406において、新しいIoTデバイスが接続されるとき、IoTデバイスの特性に基づいてアラームルールおよび閾値が推奨される。
【0161】
新しいIoTデバイスが接続されるとき、サーバーは、IoTデバイスの特性に基づいてアラームルールおよび閾値を推奨する。
【0162】
例として、新しいIoTデバイスが接続されると、サーバーは、ステップ405においてターゲットアラームルールとターゲット使用カテゴリとの間の1対1の対応に従って、新しく追加されたIoTデバイスに対するアラームルールを推奨する。
【0163】
要約すると、本実施形態で提供される方法において、一部のIoTデバイスのアラームルールは、IoTデバイスに対して統一されたアラームルールが設定された後に手動で微調整され、微調整されたアラームルールに応じたアラームルールに対応するリアルタイムデータ特性と、微調整されたIoTデバイスのリアルタイムデータ特性とが取得される。新しく追加されたIoTデバイスがこのリアルタイムデータ特性を有する場合、新しく追加されたIoTデバイスに対して微調整された同じアラームルールが設定され、異なる使用場面に応じて同じタイプIoTデバイスに対してより適切なアラームルールを特別に設定できるため、アラームルールの感度が向上し、潜在的なセキュリティリスクが軽減される。
【0164】
図9は、本開示の例示的な実施形態に関するIoTデバイスに対してアラームルールを設定するための方法を示すフローチャートである。この方法は、
図1に示すように、サーバークラスタ101に適用可能である。この方法には、以下のステップが含まれる。
【0165】
ステップ4011において、全てのサブカテゴリに対して同じ初期アラームルールが設定される。
【0166】
サーバーは、全てのサブカテゴリに対して同じ初期アラームルールをセットする。
【0167】
ステップ4012において、IoTデバイスの動作中に、IoTデバイスのリアルタイムデータ特性に従ってIoTデバイスが分類される。
【0168】
サーバーは、IoTデバイスの動作中に、IoTデバイスのリアルタイムデータ特性に従ってIoTデバイスを分類する。
【0169】
例として、リアルタイムデータ特性は、リアルタイム使用特性である。リアルタイムデータには、電流、電圧、抵抗、電力、風力、IoTデバイスの処理速度などが含まれる。
【0170】
例として、分類は、IoTデバイスの電流に従って実行される。
図10に示すように、IoTデバイスは、IoTデバイスの異なる電流に応じて分類される。第1のタイプの電流801を有するIoTデバイスはタイプA803に属し、第2のタイプの電流802を有するIoTデバイスはタイプB804に属する。
【0171】
ステップ402において、個々のIoTデバイスのアラームルールまたは閾値は、IoTデバイスの動作中に調整される。
【0172】
ステップ403において、アラームルールの調整は、IoTデバイスの同じサブカテゴリに適用される。
【0173】
ステップ404において、複数回の反復が実行される。
【0174】
ステップ405において、異なるルールおよび閾値が各サブカテゴリに対して設定される。
【0175】
ステップ4061において、新しいIoTデバイスが接続されるとき、IoTデバイスのリアルタイムデータ特性に基づいて、アラームルールがIoTデバイスに対して動的に推奨される。
【0176】
新しいIoTデバイスが接続されると、サーバーは、IoTデバイスのリアルタイムデータ特性に基づいて、IoTデバイスに対してアラームルールを動的に推奨する。
【0177】
例として、
図10に示すように、新たに追加されたIoTデバイス702も第2のタイプの電流802を有する場合、タイプBのIoTデバイス804のアラームルールに従って、新しく追加されたIoTデバイス702に対するアラームルールが推奨される。
【0178】
要約すると、本実施形態で提供される方法において、一部のIoTデバイスのアラームルールは、IoTデバイスに対して統一されたアラームルールが設定された後に手動で微調整され、微調整されたアラームルールに応じたアラームルールに対応するリアルタイムデータ特性と、微調整されたIoTデバイスのリアルタイムデータ特性とが取得される。新しく追加されたIoTデバイスがこのリアルタイムデータ特性を有する場合、新しく追加されたIoTデバイスに対して微調整された同じアラームルールが設定され、異なる使用場面に応じて同じタイプIoTデバイスに対してより適切なアラームルールを特別に設定できるため、アラームルールの感度が向上し、潜在的なセキュリティリスクが軽減される。
【0179】
以下は、本開示の装置の実施形態である。装置の実施形態で明示されていない詳細は、上記の方法の実施形態の対応するを参照することができ、本明細書では繰り返さない。
【0180】
図11は、本開示の例示的な実施形態に関するIoTデバイスに対してアラームルールを設定するための装置の概略構造図である。装置は、サーバーの全部または一部として、またはソフトウェア、ハードウェア、またはその2つの組み合わせによってモジュールを推奨するアラームルールとして実施することができる。この装置には、以下が含まれる:
【0181】
IoT内の同じタイプの複数のIoTデバイスに対して少なくとも2つのグループのアラームルールを設定するように動作可能な、設定モジュール901;
【0182】
複数のIoTデバイスの使用特性に従って複数のIoTデバイスを分類することにより、複数のIoTデバイスのn個の使用カテゴリを取得するように動作可能な、分類モジュール903;
【0183】
少なくとも2つのグループのアラームルールとn個の使用カテゴリとの間の相関度を計算するように動作可能な、計算モジュール902;
【0184】
相関度がある条件よりも高いターゲット使用カテゴリとターゲットアラームルールとの間の対応関係を記憶するように動作可能な、記憶モジュール906;
【0185】
ここで、設定モジュールは、以下のように更に動作可能である:ターゲット使用カテゴリに属するIoTデバイスが新たに追加された場合に、新たに追加されたIoTデバイスのアラームルールをターゲットアラームルールとして設定する。
【0186】
オプションの実施形態において、少なくとも2つのグループのアラームルールには、m個のグループのアラームルールが含まれ;n個の使用カテゴリにおけるi番目のカテゴリには、xi 個のタイプが含まれ、mは、1より大きい整数であり、iおよびxi は、それぞれ0より大きい整数であり;この装置は更に、決定モジュール905を含み;ここで、
【0187】
分類モジュール903は更に、以下のように動作可能である:m個のグループのアラームルールにおけるj番目のアラームルールのグループについて、n個の使用カテゴリの各々における少なくとも1つのタイプに従って、複数のIoTデバイスをy個のカテゴリ結果に分類する、ここで、y=x1 x2 x3 ・・・xn であり;
【0188】
計算モジュール902は更に、以下のように動作可能である:y個のカテゴリ結果の各々について、現在のカテゴリ結果に属するIoTデバイスにおけるj番目のグループのアラームルールが設定されたIoTデバイスの数を計算する;
【0189】
決定モジュール905は更に、以下のように動作可能である:y個のカテゴリ結果において、j番目のグループのアラームルールが設定されたIoTデバイスの数が最大であるカテゴリ結果を、j番目のグループのアラームルールに対応するターゲット使用カテゴリとして決定する;
【0190】
ここで、j番目のグループのアラームルールは、m個のグループのアラームルールのいずれか1つである。
【0191】
オプションの実施形態において、少なくとも2つのグループのアラームルールには、m個のグループのアラームルールが含まれ;n個の使用カテゴリにおけるi番目のカテゴリには、xi 個のタイプが含まれ、mは、1より大きい整数であり、iおよびxi は、それぞれ0より大きい整数であり;この装置は更に、決定モジュール905を含み;
【0192】
計算モジュール902は更に、m個のグループのアラームルールにおけるj番目のグループのアラームルールの理論上の設定比率を計算するように動作可能であり、ここで、理論上の設定比率は、複数のIoTデバイスの総数に対する、j番目のグループのアラームルールが設定された複数のIoTデバイスにおけるIoTデバイスの数の比率であり;
【0193】
計算モジュール902は更に、xi 個のカテゴリ結果の各々の実際の設定比率を計算するように動作可能であり、ここで、実際の構成比率は、現在のカテゴリ結果に属する全てのIoTデバイスの数に対する、j番目のグループのアラームルールが設定された複数のIoTデバイスにおけるIoTデバイスの数の比率であり;
【0194】
決定モジュール905は更に、実際の設定比率と理論上の設定比率との間の差が最大で且つその差が閾値より大きいカテゴリー結果を、i番目のカテゴリにおけるj番目のグループのアラームルールに対応するターゲット使用カテゴリとして決定するように動作可能であり、ここで、閾値は、0より大きく1より小さい小数であり;
【0195】
ここで、j番目のグループのアラームルールは、m個のグループのアラームルールのいずれか1つであり、i番目のカテゴリは、n個の使用カテゴリのいずれか1つである。
【0196】
オプションの実施形態において、使用特性には、使用期間、地理的位置、使用場面、位相関係、使用頻度、平均負荷、またはピーク負荷のうちの少なくとも1つが含まれる。
【0197】
オプションの実施形態において、設定モジュール901は更に、IoT内の同じタイプのIoTデバイスの全部または一部に対して初期アラームルールを設定するように動作可能であり;設定モジュール901は更に、使用中の初期アラームルール精度に応じて、複数のIoTデバイスの一部に対する初期アラームルールを変更することにより、変更されたアラームルールを取得するように動作可能であり;ここで、変更されたアラームルールには、1つまたは複数のアラームルールが含まれる。
【0198】
図12は、本開示の例示的な実施形態に関するコンピュータデバイス1200のブロック図である。コンピュータデバイス1200は、スマートフォン、タブレットPC、MP3(Moving Picture Experts Group Audio Layer III)プレーヤー、MP4(Moving Picture Experts Group Audio Layer IV)プレーヤー、ラップトップなどのポータブルモバイルディスプレイデバイス、またはデスクコンピュータであり得る。コンピュータデバイス1200はまた、ユーザ機器(UE)、ポータブルディスプレイデバイス、ラップトップディスプレイデバイス、デスクディスプレイデバイスなどと呼ばれ得る。
【0199】
一般に、コンピュータデバイス1200は、プロセッサ1201およびメモリ1202を含む。
【0200】
プロセッサ1201は、4コアプロセッサおよび8コアプロセッサなどの1つまたは複数の処理コアを含み得る。プロセッサ1201は、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、またはPLA(Programmable Logic Array)の少なくとも1つのハードウェアによって形成され得る。プロセッサ1201はまた、メインプロセッサおよびコプロセッサを含み得る。メインプロセッサは、起動状態でデータを処理するためのプロセッサであり、中央処理装置(CPU)とも呼ばれる。コプロセッサーは、待機状態でデータを処理するための低消費電力プロセッサーである。幾つかの実施形態において、プロセッサ1201は、表示画面によって表示される必要があるコンテンツをレンダリングおよび描画するように動作可能なグラフィックス演算ユニット(GPU)と統合され得る。幾つかの実施形態において、プロセッサ1201はまた、機械学習に関連する計算操作を処理するように動作可能な人工知能(AI)プロセッサを含み得る。
【0201】
メモリ1202は、1つまたは複数のコンピュータ可読記憶媒体を含むことができ、これは、有形で非一時的であり得る。メモリ1202はまた、高速ランダムアクセスメモリ、並びに1つまたは複数のディスクストレージデバイスおよびフラッシュストレージデバイスなどの不揮発性メモリを含み得る。幾つかの実施形態において、メモリ1202内の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体は、少なくとも1つの命令を記憶するように動作可能である。少なくとも1つの命令は、本開示の実施形態による、IoTデバイスに対してアラームルールを設定するための方法を実施するために、プロセッサ1201によって実行されるように動作可能である。
【0202】
幾つかの実施形態において、コンピュータデバイス1200はまた、オプションで、周辺デバイスインターフェース1203および少なくとも1つの周辺デバイスを含む。例えば、周辺デバイスは、無線周波数回路1204、ディスプレイパネル1205、カメラコンポーネント1206、オーディオ回路1207、測位コンポーネント1208、または電源1209のうちの少なくとも1つを含む。
【0203】
周辺デバイスインターフェース1203は、入出力(I/O)に関連する少なくとも1つの周辺デバイスをプロセッサ1201およびメモリ1202に接続するように動作可能であり得る。幾つかの実施形態において、プロセッサ1201、メモリ1202、および周辺デバイスインターフェース1203は、同じチップまたは回路基板上に統合される。幾つかの他の実施形態において、プロセッサ1201、メモリ1202、および周辺デバイスインターフェース1203のいずれか1つまたは2つは、本実施形態に限定されない別個のチップまたは回路基板上に実装され得る。
【0204】
無線周波数回路1204は、電磁信号とも呼ばれる無線周波数(RF)信号を受信および送信するように動作可能である。無線周波数回路1204は、電磁信号を介して通信ネットワークおよび他の通信装置と通信する。無線周波数回路1204は、電気信号を送信用の電磁信号に変換し、または受信した電磁信号を電気信号に変換する。オプションで、無線周波数回路1204は、アンテナシステム、RFトランシーバ、1つまたは複数の増幅器、チューナ、発振器、DSP、コーデックチップセット、加入者識別モジュールカードなどを含む。無線周波数回路1204は、少なくとも1つの無線通信プロトコルを介して他のディスプレイデバイスと通信することができる。ワイヤレス通信プロトコルには、WWW(World Wide Web)、MAN(Metropolitan Area Network)、イントラネット、様々な世代のモバイル通信ネットワーク(2G、3G、4G、および5G)、無線LAN(Wireless Local Area Network)、および/またはWi-Fi(Wireless Fidelity)ネットワークが含まれるが、これらに限定されない。幾つかの実施形態において、RF回路1204はまた、本開示に限定されない近距離無線通信(NFC)関連回路を含み得る。
【0205】
ディスプレイパネル1205は、ユーザインターフェース(UI)を表示するように動作可能である。UIには、グラフィック、テキスト、アイコン、ビデオ、およびそれらの任意の組み合わせが含まれ得る。ディスプレイパネル1205がタッチディスプレイスクリーンである場合、ディスプレイパネル1205は、ディスプレイパネル1205の表面または表面上でタッチ信号を取得する能力も有する。タッチ信号は、処理のための制御信号としてプロセッサ1201に入力され得る。このとき、ディスプレイパネル1205はまた、仮想ボタンおよび/または仮想キーボードを提供するように動作可能であってもよく、これらは、ソフトボタンおよび/またはソフトキーボードとも呼ばれる。いくつかの実施形態において、1つのディスプレイパネル1205は、コンピュータデバイス1200のフロントパネル上に配置され得る。他の幾つかの実施形態において、少なくとも2つのディスプレイパネル1205は、コンピュータデバイス1200の異なる表面上に、または折り畳まれた設計でそれぞれ配置され得る。更なる実施形態において、ディスプレイパネル1205は、コンピュータデバイス1200の曲面または折り畳み面に配置された可撓性ディスプレイスクリーンであり得る。ディスプレイパネル1205は、長方形以外の不規則な形状を有する場合すらあり;すなわち、ディスプレイパネル1205は、不規則な形状のスクリーンであり得る。ディスプレイパネル1205は、液晶ディスプレイ(LDC)パネル、有機発光ダイオード(OLED)パネルなどであり得る。
【0206】
カメラコンポーネント1206は、画像またはビデオをキャプチャするように動作可能である。本開示の幾つかの実施形態において、カメラコンポーネント1206は、フロントカメラおよびリアカメラを含む。通常、フロントカメラはディスプレイデバイスのフロントパネルに配置され、リアカメラはディスプレイデバイスの背面に配置される。幾つかの実施形態において、少なくとも2つのリアカメラが配置され、メインカメラ、被写界深度カメラ、広角カメラ、および/または望遠写真カメラのうちの少なくとも1つであり、メインカメラと被写界深度カメラの融合による背景ぼかし機能、メインカメラと広角カメラの融合によるパノラマ撮影とバーチャルリアリティ(VR)撮影機能、または他の融合撮影機能を実現する。幾つかの実施形態において、カメラコンポーネント1206はまた、懐中電灯を含み得る。懐中電灯は、単色温度懐中電灯または二色温度懐中電灯であり得る。二色温度懐中電灯は、温色懐中電灯と冷色懐中電灯を組み合わせたものであり、様々な色温度での光補正に使用することができる。
【0207】
オーディオ回路1207は、マイクロフォンおよびスピーカーを含み得る。マイクロフォンは、ユーザおよび環境の音波を収集し、音波を電気信号に変換するように動作可能であり、電気信号は、処理のためにプロセッサ1201に入力され、または音声通信のためにRF回路1204に入力される。ステレオ取得またはノイズ低減のために、コンピュータデバイス1200の異なる位置にそれぞれ配置された複数のマイクロフォンがあり得る。マイクロフォンはまた、アレイマイクロフォンまたは無指向性取得マイクロフォンであり得る。次に、スピーカーは、プロセッサ1201または無線周波数回路1204からの電気信号を音波に変換するように動作可能である。スピーカーは、従来のフィルムスピーカーまたは圧電セラミックスピーカーであり得る。スピーカーが圧電セラミックスピーカーである場合、電気信号は、人間が聞こえる音波だけでなく、測距などの目的で人間が聞こえない音波に変換することもできる。幾つかの実施形態において、オーディオ回路1207は、ヘッドホンジャックも含み得る。
【0208】
測位コンポーネント1208は、ナビゲーションまたはロケーション型サービス(LBS)を実装するために、コンピュータデバイス1200の現在の地理的位置を特定するように動作可能である。測位コンポーネント1508は、米国の全地球測位システム(GPS)、中国の北斗測位システム、ロシアのグレナス衛星測位システム、または欧州連合のガリレオ衛星ナビゲーションシステムであり得る。
【0209】
電源1209は、コンピュータデバイス1200内の様々なコンポーネントに電力を供給するように動作可能である。電源1209は、交流、直流、使い捨てバッテリー、または充電式バッテリーであり得る。電源1209が充電式バッテリーを含む場合、充電式バッテリーは、有線または無線充電をサポートすることができる。充電式バッテリーは、急速充電技術もサポートし得る。
【0210】
幾つかの実施形態において、コンピュータデバイス1200は、1つまたは複数のセンサー1210も含む。1つまたは複数のセンサー1210は、加速度センサー1211、ジャイロセンサー1212、圧力センサー1213、指紋センサー1214、光学センサー1215、および近接センサー1216を含むが、これらに限定されない。
【0211】
加速度センサー1211は、コンピュータデバイス1200によって確立された座標系の3つの座標軸上の加速度の大きさを検出することができる。例えば、加速度センサー1211は、3つの座標軸上の重力加速度の成分を検出するように動作可能であり得る。プロセッサ1201は、タッチディスプレイパネル1205を制御して、加速度センサー1211によって収集された重力加速度信号に従って、ランドスケープビューまたはポートレートビューでユーザインターフェースを表示することができる。加速度センサー1211はまた、ゲームまたはユーザのモーションデータを収集するように動作可能であり得る。
【0212】
ジャイロセンサー1212は、コンピュータデバイス1200の本体の方向および回転角度を検出することができ、加速度センサー1211と協力して、コンピュータデバイス1200上でユーザの3D運動を収集することができる。ジャイロセンサー1212によって収集されたデータに基づいて、プロセッサ1201は、以下の機能を提供することができる:動作検知(ユーザの傾斜操作に応じてUIを変更するなど)、撮影中の画像安定化、ゲーム制御および慣性ナビゲーション。
【0213】
圧力センサー1213は、コンピュータデバイス1200のサイドフレームおよび/またはタッチディスプレイパネル1205の下層に配置され得る。圧力センサー1213がコンピュータデバイス1200のサイドフレームに配置される場合、コンピュータデバイス1200へのユーザの保持信号を検出することができる。プロセッサ1201は、圧力センサー1213によって収集された保持信号に従って、左右の手の認識または迅速な操作を実行することができる。圧力センサー1213がタッチディスプレイパネル1205の下層に配置される場合、プロセッサ1201は、タッチディスプレイパネル1205でのユーザの圧力操作に従って、UI上の操作可能なコントロールを制御する。操作可能なコントロールには、ボタンコントロール、スクロールバーコントロール、アイコンコントロール、またはメニューコントロールのうちの少なくとも1つが含まれる。
【0214】
指紋センサー1214は、ユーザの指紋を収集するように動作可能に構成される。プロセッサ1201は、指紋センサー1214によって収集された指紋に基づいてユーザのアイデンティティを識別し、または、指紋センサー1214は、収集された指紋に基づいてユーザのアイデンティティを識別する。ユーザの本人性が信頼できるものとして識別されると、プロセッサ1201は、画面のロック解除、暗号化された情報の表示、ソフトウェアのダウンロード、支払い、および設定の変更などの関連する機密操作を実行することをユーザに許可する。指紋センサー1214は、コンピュータデバイス1200の前面、背面、または側面に提供され得る。コンピュータデバイス1200が物理的ボタンまたは製造業者のロゴを備えている場合、指紋センサー1214は、物理的ボタンまたは製造業者のロゴと統合され得る。
【0215】
光学センサー1215は、環境光強度を収集するように動作可能である。一実施形態では、プロセッサ1201は、光学センサー1215によって収集された環境光強度に従って、タッチディスプレイパネル1205のディスプレイ輝度を制御することができる。例えば、環境光強度が高い場合、タッチディスプレイパネル1205のディスプレイ輝度が増加し;環境光強度が低い場合、タッチパネル1205の表示輝度が低下する。別の実施形態において、プロセッサ1201はまた、光学センサー1215によって収集された環境光強度に従って、カメラコンポーネント1206の撮影パラメータを動的に調整することができる。
【0216】
距離センサーとも呼ばれる近接センサー1216は、通常、コンピューターデバイス1200のフロントパネル上に配置される。近接センサー1216は、ユーザーとコンピューターデバイス1200の前面との間の距離を捕捉するように動作可能である。一実施形態において、近接センサー1216が、ユーザとコンピュータデバイス1200の前面との間の距離が徐々に小さくなることを検出すると、プロセッサ1201は、タッチディスプレイパネル1205を制御して、スクリーンオン状態からスクリーンオフ状態に切り替える。ユーザとコンピュータデバイス1200の前面との間の距離が徐々に増加することが検出されると、プロセッサ1201は、タッチディスプレイパネル1205を制御して、スクリーンオフ状態からスクリーンオン状態に切り替える。
【0217】
図12に示される構造は、コンピュータデバイス1200への制限を構成せず、図示されたものよりも多いまたは少ないコンポーネントを含んでもよく、または、幾つかのコンポーネントを組み合わせたり、異なるコンポーネント配置を採用したりしてもよいことが、当業者によって理解されるであろう。
【0218】
図13は、本開示の一実施形態に関するサーバーの構造ブロックを示している。サーバーによって形成されたサーバークラスタを使用して、上記の実施形態によるIoTデバイスのアラームルールを設定するための方法を実行することができる。例えば、サーバーは、
図1に示されるアプリケーション環境におけるサーバーであり得る。
【0219】
具体的には、サーバー1300は、演算ユニット1301(中央処理装置(CPU)、グラフィック演算ユニット(GPU)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)と、ランダムアクセスメモリ(RAM)1302および読み取り専用メモリ(ROM)1303を含むシステムメモリ1304と、システムメモリ1004と中央処理装置1301を接続するシステムバス1305とを含む。サーバー1300は更に、サーバー内の様々なコンポーネント間での情報の送信を助ける基本入出力システム(I/Oシステム)1306と、オペレーティングシステム1313、アプリケーション1314および他のプログラムモジュール1315を記憶するための大容量記憶装置1307とを含む。
【0220】
基本入出力システム1306は、情報を表示するためのディスプレイ1308と、ユーザーによって情報を入力するためのマウスおよびキーボードなどの入力デバイス1309とを含む。ディスプレイ1308および入力デバイス1309の両方は、システムバス1305に接続された入出力コントローラ1310を介して中央処理装置1301に接続される。基本入出力システム1306はまた、キーボード、マウス、または電子スタイラスなどの他の複数のデバイスからの入力を受信および処理するための入出力コントローラ1310を含み得る。同様に、入出力コントローラ1310は更に、ディスプレイ、プリンタ、または他のタイプの出力デバイスに出力を提供する。
【0221】
大容量記憶装置1307は、システムバス1305に接続された大容量記憶装置コントローラ(図示せず)によって中央処理装置1301に接続される。大容量記憶装置1307およびそれに関連するサーバー可読媒体は、サーバー1300に不揮発性ストレージを提供する。すなわち、大容量記憶装置1307は、ハードディスクまたはCD-ROMドライバーなどのサーバー可読媒体(図示せず)を含み得る。
【0222】
一般性を失うことなく、サーバー可読媒体は、サーバー記憶媒体および通信媒体を含み得る。サーバー記憶媒体は、サーバー可読命令、データ構造、プログラムモジュール、または他のデータなどの情報を記憶するための任意の方法または技術で実装された、揮発性および不揮発性、並びに取り外し可能および取り外し不可能な媒体を含む。サーバー記憶媒体には、RAM、ROM、EPROM、EEPROM、フラッシュメモリ、またはその他のソリッドステートストレージ技術;CD-ROM、DVD、またはその他の光ストレージ;および、テープカートリッジ、磁気テープ、ディスクストレージ、またはその他の磁気ストレージデバイスが含まれる。サーバー記憶媒体が上記に限定されないことが、当業者によって知られている。上記のシステムメモリ1304および大容量記憶装置1307は、まとめてメモリと呼ばれることがある。
【0223】
本開示の様々な実施形態によれば、サーバー1300はまた、インターネットなどのネットワークを介して、ネットワークに接続されたリモートサーバーによって実行され得る。すなわち、サーバー1300は、システムバス1305に接続されたネットワークインターフェースユニット1311によってネットワーク1312に接続されてもよく、または、ネットワークインターフェースユニット1311を用いて他のタイプのネットワークまたはリモートサーバーシステム(図示せず)に接続されてもよい。
【0224】
メモリは、それに記憶された、少なくとも1つの命令、少なくとも1つのプログラム、コードセット、または命令セットを含む。少なくとも1つの命令、少なくとも1つのプログラム、コードセット、または命令セットはメモリに記憶され、プロセッサによってロードおよび実行されると、プロセッサに、上記の方法の実施形態による方法を実行させることができる。
【0225】
本開示の一実施形態はまた、端末を提供する。端末には、プロセッサ;および、少なくとも1つの命令、少なくとも1つのプログラム、コードセット、または命令セットを記憶したメモリが含まれる。少なくとも1つの命令、少なくとも1つのプログラム、コードセット、または命令セットは、プロセッサによってロードおよび実行されると、プロセッサに、上記の方法の実施形態による方法を実行させることができる。
【0226】
本開示の一実施形態は更に、IoTデバイスを提供する。IoTデバイスには、プロセッサ;および、少なくとも1つの命令、少なくとも1つのプログラム、コードセット、または命令セットを記憶したメモリが含まれる。少なくとも1つの命令、少なくとも1つのプログラム、コードセット、または命令セットは、プロセッサによってロードおよび実行されると、プロセッサに、上記の方法の実施形態による方法を実行させることができる。
【0227】
本開示の一実施形態は更に、少なくとも1つの命令、少なくとも1つのプログラム、コードセット、または命令セットを記憶したコンピュータ可読記憶媒体を提供する。少なくとも1つの命令、少なくとも1つのプログラム、コードセット、または命令セットは、プロセッサによってロードおよび実行されると、プロセッサに、上記の方法の実施形態による方法を実行させることができる。
【0228】
「および/または」という用語は、関連するオブジェクトの関連関係を表すだけであり、3つの関係が存在する可能性があることを示すことを理解されたい。例えば、Aおよび/またはBは、Aが単独で存在、AとBが同時に存在、Bが単独で存在の3つのケースがあることを示す可能性がある。更に、ここでの文字「/」は通常、前後の関係上のオブジェクトが「or(または)」関係であることを示す。
【0229】
当業者は、上記の実施形態のステップの全部または一部が、関連するハードウェアに指示するためにコンピュータプログラムによって完了されてもよく、プログラムがコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよいことを理解できる。記憶媒体は、読み取り専用メモリ(ROM)、磁気ディスク、光ディスクなどであり得る。
【0230】
前述の説明は、本開示の単なる例示的な実施形態であり、本開示を限定することを意図するものではない。本開示の意図および原則の範囲内で、任意の変更、同等物の置換、改善なども、本開示の保護範囲内にある。