(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-23
(45)【発行日】2023-05-31
(54)【発明の名称】折り畳み式マット
(51)【国際特許分類】
A47G 27/02 20060101AFI20230524BHJP
A47C 27/00 20060101ALI20230524BHJP
【FI】
A47G27/02 103Z
A47G27/02 101C
A47C27/00 C
A47C27/00 B
(21)【出願番号】P 2022041380
(22)【出願日】2022-03-16
【審査請求日】2022-03-16
(31)【優先権主張番号】10-2021-0033939
(32)【優先日】2021-03-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】519242263
【氏名又は名称】グンビ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】チェ、ジン ヒ
【審査官】粟倉 裕二
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-180545(JP,A)
【文献】特開2002-245603(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47G 27/00-27/02
A47C 27/00
A63B 6/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の第1クッション材が挿入される第1カバー部;
複数の第2クッション材が挿入され、折り畳み可能に前記第1カバー部に連結される第2カバー部;
前記第1カバー部の第1側面の第1地点から前記第1カバー部の第2側面の第2地点まで形成され、前記複数の第1クッション材が挿入できるように前記第1カバー部の少なくとも2つの側面を開放(open)する第1開閉部;及び
前記第2カバー部の第3側面の第3地点から前記第2カバー部の第4側面の第4地点まで形成され、前記複数の第2クッション材が挿入できるように前記第2カバー部の少なくとも2つの側面を開放(open)する第2開閉部;
を含み、
前記第1カバー部の少なくとも2つの側面は、
前記第1カバー部と前記第2カバー部が広げられた開いた状態で前記第2カバー部の一側面と全面が接する前記第1カバー部の第5側面を含まなく、
前記第2カバー部の少なくとも2つの側面は、
前記第1カバー部と前記第2カバー部が広げられた状態で前記第5側面と全面が接する前記第2カバー部の第6側面を含まなく、
前記第1カバー部の横辺の長さは、
前記第1カバー部に対する前記複数の第1クッション材の挿入を容易にするために、前記複数の第1クッション材により形成される横辺の長さより既に設定された第1長さの分だけ長く、
前記第1カバー部の縦辺の長さは、
前記複数の第1クッション材が前記第1カバー部内において離隔空間なしに密着するように前記複数の第1クッション材により形成される縦辺の長さより既に設定された第2長さの分だけ短く、
前記第2カバー部の横辺の長さは、
前記第2カバー部に対する前記複数の第2クッション材の挿入を容易にするために、前記複数の第2クッション材により形成される横辺の長さより前記既に設定された第1長さの分だけ長く、
前記第2カバー部の縦辺の長さは、
前記複数の第2クッション材が前記第2カバー部内において離隔空間なしに密着するように前記複数の第2クッション材により形成される縦辺の長さより前記既に設定された第2長さの分だけ短い、
折り畳み式マット。
【請求項2】
前記第1カバー部の前記第1側面と前記第2カバー部の前記第3側面は、同一平面上に存在しない、
請求項1に記載の折り畳み式マット。
【請求項3】
前記第1カバー部の前記第2側面は、前記第1カバー部の前記第1側面と対向し、
前記第2カバー部の前記第4側面は、前記第2カバー部の前記第3側面と対向する、
請求項2に記載の折り畳み式マット。
【請求項4】
前記第1地点は、前記第1側面において前記第1側面が前記第6側面と接する地点であり、
前記第3地点は、前記第3側面において前記第3側面が前記第5側面と接する地点である、
請求項3に記載の折り畳み式マット。
【請求項5】
前記第2地点は、前記第3地点と同一平面上に配置され、前記第3地点と第1距離の分だけ離隔され、
前記第4地点は、前記第1地点と同一平面上に配置され、前記第1地点と第2距離の分だけ離隔される、
請求項4に記載の折り畳み式マット。
【請求項6】
前記第1距離は、前記複数の第1クッション材により形成される縦辺の長さの半分より長く、前記複数の第1クッション材により形成される縦辺の長さより短く、
前記第2距離は、前記複数の第2クッション材により形成される縦辺の長さの半分より長く、前記複数の第2クッション材により形成される縦辺の長さより短い、
請求項5に記載の折り畳み式マット。
【請求項7】
前記既に設定された第1長さは、0.5cm以上1.5cm以下である、
請求項1に記載の折り畳み式マット。
【請求項8】
前記第1カバー部及び前記第2カバー部は、横方向に伸びずに、縦方向に伸びる生地で形成される、
請求項1に記載の折り畳み式マット。
【請求項9】
全ての辺の長さはそれぞれ階高の高さ未満であり、2つ以上の辺の任意の組み合わせの長さの和は階高の高さ以上を形成可能な複数の第1クッション材を挿入できる第1カバー部;
全ての辺の長さはそれぞれ階高の高さ未満であり、2つ以上の辺の任意の組み合わせの長さの和は階高の高さ以上を形成可能な複数の第2クッション材を挿入でき、前記第1カバー部と折り畳み可能に連結される第2カバー部;
前記第1カバー部の第1側面の第1地点から前記第1カバー部の第2側面の第2地点まで形成され、前記複数の第1クッション材が挿入できるように前記第1カバー部の少なくとも2つの側面を開放する第1開閉部;及び
前記第2カバー部の第3側面の第3地点から前記第2カバー部の第4側面の第4地点まで形成され、前記複数の第2クッション材が挿入できるように前記第2カバー部の少なくとも2つの側面を開放(open)する第2開閉部;
を含み、
前記第1カバー部の横辺の長さは、
前記第1カバー部に対する前記複数の第1クッション材の挿入を容易にするために前記複数の第1クッション材により形成される横辺の長さより既に設定された第1長さの分だけ長く、
前記第1カバー部の縦辺の長さは、
前記複数の第1クッション材が前記第1カバー部内において離隔空間なしに密着するように前記複数の第1クッション材により形成される縦辺の長さより既に設定された第2長さの分だけ短く、
前記第2カバー部の横辺の長さは、
前記第2カバー部に対する前記複数の第2クッション材の挿入を容易にするために前記複数の第2クッション材により形成される横辺の長さより前記既に設定された第1長さの分だけ長く、
前記第2カバー部の縦辺の長さは、
前記複数の第2クッション材が前記第2カバー部内において離隔空間なしに密着するように前記複数の第2クッション材により形成される縦辺の長さより前記既に設定された第2長さの分だけ短い
折り畳み式マット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、折り畳み式マットに関し、具体的には、層間騒音防止用の折り畳み式マットに関する。
【背景技術】
【0002】
新型コロナウイルス感染症の登場以来、人々の非接触生活が日常化するにつれて、住居空間はライフスタイルと個人の暮らしを投影する空間に進化している。また、このような状況に応じて新型コロナウイルス感染症の登場以前より人々の屋内での生活及び活動も増えている。
【0003】
屋内での生活及び活動の増加は、居間などの生活空間の床面に加えられる衝撃により層間騒音が発生するおそれも増加することを意味する。また、異物により生活空間の床が汚れたりスクラッチが発生したりする状況も増加する。
【0004】
このような不便さを解消するために、人々は生活空間の床面に床マットを設置しているが、従来の床マットでは解決できない不便さが存在している。
【0005】
例えば、子供の活動範囲を制限できない状況では、居間全体に敷けるほどの大型のマットが必要になる。しかしながら、一般的な住居形態の特性上、このような大型のマットは設置及び配送できない場合もある。一般的なマンションのエレベータ内の高さは2.5m程度であるが、居間全体を敷くためのマットのサイズはこれよりはるかに大きいためである。
【0006】
従って、大きなサイズのマットは宅配便の発送の制限があり、また専門施工業者が施工すると、高額の設置費用が発生する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本開示は、前述の背景技術に対応して案出されたものであり、設置及び配送が容易な折り畳み式マットを提供しようとする。
【0009】
本開示の技術的課題は以上で言及した技術的課題に制限されず、言及されていないまた他の技術的課題は以下の記載から当業者に明確に理解できるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前述のような課題を解決するための本開示の一実施例により、折り畳み式マットが開示される。前記折り畳み式マットは、複数の第1クッション材が挿入される第1カバー部;複数の第2クッション材が挿入され、折り畳み可能に前記第1カバー部と連結される第2カバー部;前記第1カバー部の第1側面の第1地点から前記第1カバー部の第2側面の第2地点まで形成され、前記複数の第1クッション材が挿入できるように前記第1カバー部の少なくとも2つの側面を開放(open)する第1開閉部;及び前記第2カバー部の第3側面の第3地点から前記第2カバー部の第4側面まで形成され、前記複数の第2クッション材が挿入できるように前記第2カバー部の少なくとも2つの側面を開放(open)する第2開閉部;を含み、前記第1カバー部の少なくとも2つの側面は、前記第1カバー部と前記第2カバー部が広げられた状態で前記第2カバー部の一側面と全面が接する前記第1カバー部の第5側面を含まなく、前記第2カバー部の少なくとも2つの側面は、前記第1カバー部と前記第2カバー部が広げられた状態で前記第5側面と全面が接する前記第2カバー部の第6側面を含まない。
【発明の効果】
【0011】
本開示のいくつかの実施例によれば、専門家ではない一般使用者が直接設置しやすく、配送に便利な折り畳み式マットを提供できるようにする。
【0012】
本開示で得られる効果は以上で言及した効果に制限されず、言及していないまた他の効果は以下の記載から本開示の属する技術分野において通常の知識を有する者に明確に理解できるであろう。
【0013】
多様な様相が以下に図面を参照しながら記載され、ここで類似の参照番号は総括的に類似の構成要素を指すために使われる。以下の実施例において、説明のために、多数の特定の細部事項が1つ以上の様相の総体的な理解を提供するために提示される。しかしながら、このような様相(ら)がこのような特定の細部事項がなくても実施できるということは明白である。他の例において、公知の構造及び装置が1つ以上の様相の記載を容易にするためにブロック図の形態で図示される。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本開示のいくつかの実施例による折り畳み式マットの一例を説明するための図である。
【
図2】本開示のいくつかの実施例によるカバー部に挿入される複数のクッション材の一例を説明するための図である。
【
図3】本開示のいくつかの実施例によるカバー部に挿入される複数のクッション材の他の一例を説明するための図である。
【
図4】本開示のいくつかの実施例による折り畳み式マットが折り畳まれている時の一例を説明するための図である。
【
図5】本開示のいくつかの実施例による第1開閉部に備えられるジッパーの一例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
多様な実施例及び/又は様相が以下に図面を参照しながら開示される。以下の説明においては、説明のために、1つ以上の様相に対する全般的な理解を促すために多数の具体的な細部事項が開示される。しかしながら、このような様相(ら)はこのような具体的な細部事項がなくても実行できるということも本開示の技術分野における通常の知識を有する者により感知できる。以後の記載及び添付された複数の図面は、1つ以上の様相の特定の例示的な様相について詳細に記述する。しかしながら、このような様相は例示的なものであり、多様な様相の原理における多様な方法のうち一部が利用されることができ、記述される説明はこのような様相及びそれらの均等物をすべて含めようとする意図を有する。具体的には、本明細書において使われる「実施例」、「例」、「様相」、「例示」などは、記述される任意の様相又は設計が他の様相又は設計より優れている等、利点があるものと解釈されない場合もある。
【0016】
以下、図面の符号と関係なく同一又は類似の構成要素には同一の参照番号を付し、それに関する重複する説明は省略する。さらに、本明細書に開示されている実施例を説明する際、それに関連した公知の技術に関する具体的な説明が本明細書に開示されている実施例の要旨を不明確にする可能性があると判断される場合は、その詳細な説明を省略する。さらに、添付の図面は、本明細書に開示されている実施例を理解しやすくするためのものに過ぎず、添付の図面により本明細書に開示されている技術的思想が制限されることはない。
【0017】
「第1」、「第2」などの表現が多様な素子や構成要素を説明するために使われているが、これらの素子や構成要素はこれらの用語によって制限されないことは言うまでもない。これらの用語は、単にある1つの素子や構成要素を他の素子や構成要素と区別するために使われているだけである。従って、以下に言及される第1素子や構成要素は、本発明の技術的思想内において第2素子や構成要素であり得る。
【0018】
別の定義がない限り、本明細書に使われている全ての用語(技術及び科学的用語を含む)は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者にとって共通して理解できる意味として使われているとみなすことができる。また、一般的に用いられる辞書に定義されている用語は、明白に別の定義がない限り、理想的に又は過度に解釈されない。
【0019】
また、用語「又は」は、排他的な「又は」ではなく、内包的な「又は」を意味する意図で使われる。すなわち、特に特定されていないか、文脈上明確ではない場合、「XはAまたはBを利用する」は、自然な内包的置換のうち1つを意味する意図を有する。すなわち、XがAを利用したり;XがBを利用したり;またはXがA及びBの両方を利用する場合、「XはA又はBを利用する」は、これらのいずれにも適用できる。また、本明細書において使われている「及び/又は」という用語は、列挙された関連アイテムのうち、1つ以上のアイテムの可能なすべての組み合わせを指し、それらを含むという意味と理解されるべきである。
【0020】
また、「含む。」及び/又は「含む」という用語は、当該特徴及び/又は構成要素が存在することを意味するが、1つ以上の他の特徴、構成要素及び/又はこれらのグループの存在又は追加を排除しないものと理解されるべきである。また、特に特定されていない場合や、単数形態を示すことが文脈上明確でない場合、本明細書と請求範囲において単数は一般的に「1つ又はそれ以上」を意味するものと解釈されるべきである。
【0021】
ある構成要素が他の構成要素に「連結されている」又は「接続されている」と言及された場合は、当該他の構成要素に直接連結されているか又は接続されていることもあり得るが、その間に他の構成要素が存在することもあり得ると理解されるべきである。一方、ある構成要素が他の構成要素に「直接連結されている」又は「直接接続されている」と言及されている場合は、その間に他の構成要素が存在しないと理解されるべきである。
【0022】
以下の説明で用いられる構成要素に対する接尾語の「モジュール」及び「部」は、明細書作成の容易さのみを考慮して付与されるか混用されるものであって、その自体がそれぞれを区別する意味又は役割を有するものではない。
【0023】
構成要素(elements)又は層が、他の構成要素又は層の「のうえ(on)」又は「上(on)」と記載されるのは、他の構成要素又は層の直上だけでなく、その間に他の層又は他の構成要素が介在している場合を全て含む。一方、構成要素が「直上(directly on)」又は「すぐ上」と記載されるのは、間に他の構成要素又は階が介在していないことを意味する。
【0024】
空間的に相対的な用語である「下(below)」、「下(beneath)」、「下部(lower)」、「上(above)」、「上部(upper)」などは、図面に示されているように1つの構成要素又は他の構成要素との相関関係を用意に記述するために使われることができる。空間的に相対的な用語は、図面に示されている方向と併せて、使用時又は動作時における各素子の相異なる方向を含む用語として理解すべきである。
【0025】
例えば、図面に示されている構成要素をひっくり返した場合、他の構成要素の「下(below)」又は「下(beneath)」と記述されている構成要素が、他の構成要素の「上(above)」に置かれることになる。従って、例示的な用語である「下」は、下と上の方向を両方とも含む。構成要素は他の方向に配向されることもでき、それによって空間的に相対的な用語は、配向に応じて解釈されることができる。
【0026】
本開示の目的及び効果、そしてそれらを達成するための技術的構成は、添付の図面とともに詳しく後述する実施例を参照すると明確になるだろう。本開示の説明において公知の機能又は構成に関する具体的な説明が本開示の要旨を曖昧にする可能性があると判断される場合は、その詳しい説明を省略する。そして後述の用語は、本開示における機能を考慮して定義された用語であり、これは使用者、運用者の意図又は慣例などによって変わることがあり得る。
【0027】
しかしながら、本開示は、以下に開示される実施例により限定されるものではなく、相異なる多様な形態で実現されることができる。ただし、本実施例は本開示を完全なものにし、本開示が属する技術分野における通常の知識を有する者に開示の範囲を完全に示すために提供されるものであり、本開示は、請求項の範囲によってのみ定義される。従って、その定義は、本明細書全般において記載されている内容に基づいて決められるべきである。
【0028】
本開示において、折り畳み式マットは、広げられている場合は1段に形成され、折り畳んだ状態では2段に積層される。従って、本開示による折り畳み式マットは、カバー及びカバーの内部に挿入されるクッション材が事前に組み立てられた状態で2段に積層されるため、体積が小さくなる。従って、折り畳み式マットの配送が容易になる。ただし、前述の積層構造のみではマットのサイズが大きい場合があり、配送の不便さが存在する可能性がある。従って、本開示による折り畳み式マットはカバーの内部に挿入されるクッション材を複数で構成することができる。一例として、カバーの内部に挿入される複数のクッション材は人が手軽に持ち運び可能な宅配箱に入れられるサイズで形成されることができる。これにより、本開示による折り畳み式マットは、組み立てられていない状態でカバーと複数のクッション材を別々に配送することで配送が容易になる。以下、本開示による折り畳み式マットについて
図1ないし
図5を参照して説明する。
【0029】
図1は、本開示のいくつかの実施例による折り畳み式マットの一例を説明するための図である。
【0030】
図1に示すように、折り畳み式マット1000は第1カバー部100、第2カバー部200、第1開閉部300及び第2開閉部400を含む。ただし、前述の構成要素は折り畳み式マット1000の実現に必須ではないので、折り畳み式マット1000は前述の構成要素より多い構成要素又は少ない構成要素を有してもよい。
【0031】
第1カバー部100は複数の第1クッション材(図示せず)が挿入される。ここで、複数の第1クッション材は使用者により発生する騒音を吸収するためのクッション材であり得る。第1クッション材については
図2を参照して後述する。
【0032】
一方、第1カバー部100は複数の第1クッション材が挿入されることにより、折り畳み式マット1000の外観の一部を形成する。ただし、これに限定されるものではない。
【0033】
一方、本開示のいくつかの実施例によれば、第1カバー部100は、横方向に伸びず、縦方向に伸びる生地で形成されてもよい。ここで、横方向は第1カバー部100の長軸方向であり得る。そして、縦方向は第1カバー部100の短軸方向であり得る。
【0034】
一例として、第1カバー部100は丸編組織を有する生地により製作される。ここで、丸編組織は針が円状に配置されて編まれる形態の組織である。従って、第1カバー部100は縦方向には使用者の外力により伸びやすいが、横方向には使用者の外力が加わっても伸びにくい。ただし、これに限定されるものではない。
【0035】
一方、本開示において、第1カバー部100は防水機能を有する抗菌両面二重コーティングの生地で製作されてもよい。この場合、第1カバー部100は細菌及びカビなどに対する抵抗力が確保される。ただし、これに限定されるものではない。
【0036】
一方、第1カバー部100は、第1側面110、第2側面120、第5側面(
図4の160)及び第7側面130を含む。ただし、これに限定されるものではない。
【0037】
一方、第1側面110、第2側面120及び第7側面130の少なくとも2つの側面には第1開閉部300が形成される。そして、第1開閉部300は複数の第1クッション材が第1カバー部100に挿入されように開閉できる。一例として、第1開閉部300はジッパー(zipper)などを備えて、使用者により開閉できる。ただし、これに限定されるものではない。
【0038】
一方、第2カバー部200は複数の第2クッション材(図示せず)が挿入され、折り畳み(folding)可能に第1カバー部100と連結される。
【0039】
一例として、第2カバー部200の上面の一領域は第1カバー部100の上面の一領域と縫製されて連結されてもよい。従って、第2カバー部200又は第1カバー部100は使用者により折り畳まれることができる。例えば、第2カバー部200が使用者により折り畳まれる場合、第2カバー部200は第1カバー部100の上面に積層される。逆に、第1カバー部100が使用者により折り畳まれる場合、第1カバー部100は第2カバー部200の上面に積層される。ただし、これに限定されるものではない。以下、本開示による折り畳み式マット1000が折り畳まれる一例は、
図4を参照して説明する。
【0040】
一方、本開示のいくつかの実施例によれば、第2カバー部200は、横方向に伸びず、縦方向に伸びる生地で形成されてもよい。ここで、横方向は第2カバー部200の長軸方向であり得る。そして、縦方向は第2カバー部200の短軸方向であり得る。
【0041】
一例として、第2カバー部200は丸編組織を有する生地で製作されてもよい。ここで、丸編組織は針が円状に配置されて編まれる形態の組織である。従って、第2カバー部200は、縦方向には使用者の外力により伸びやすいが、横方向には使用者の外力が加わっても伸びにくい。ただし、これに限定されるものではない。
【0042】
一方、本開示において、第2カバー部200は防水機能を有する抗菌両面二重コーティング生地で製作されてもよい。この場合、第2カバー部200は細菌及びカビなどに対する抵抗力が確保できる。ただし、これに限定されるものではない。
【0043】
一方、第2カバー部200は第3側面210、第4側面220、第6側面(
図4の260)及び第8側面230を含む。ただし、これに限定されるものではない。
【0044】
一方、第3側面210、第4側面220及び第8側面230の少なくとも2つの側面には第2開閉部400が形成される。そして、第2開閉部400は複数の第2クッション材が第2カバー部200に挿入されるように開閉できる。一例として、第2開閉部400はジッパーなどを備えて、使用者により開閉できる。ただし、これに限定されるものではない。
【0045】
一方、第1開閉部300は第1カバー部100の第1側面110の第1地点140から第1カバー部100の第2側面120の第2地点150まで形成される。
【0046】
具体的に、第1開閉部300は第1側面110の第1地点140から、第7側面130を経て第2側面120の第2地点150まで形成される。ここで、第1地点140は第1側面110において第1側面110が第6側面と接する地点であり得る。そして、第2地点150は第2側面120において第2側面120が第6側面と接する地点から一定距離離隔した地点であり得る。ただし、これに限定されるものではない。
【0047】
一方、第1開閉部300は複数の第1クッション材が第1カバー部100に挿入されるように第1カバー部100の少なくとも2つの側面を開放(open)することができる。ここで、第1開閉部300を備えた第1カバー部100の少なくとも2つの側面は、第1カバー部100の上面と第2カバー部200の上面が同一平面上に存在する状態(折り畳み式マットが積層していない状態又は折り畳み式マットが折り畳まれていない状態)で第2カバー部200の一側面と全面が接する第1カバー部100の第5側面を含まない。すなわち、少なくとも2つの側面は第1側面110、第2側面120及び第7側面130のうち少なくとも2つの側面であり得る。ただし、これに限定されるものではない。
【0048】
一方、第1開閉部300が第1地点140から第2地点150まで形成されることにより、第1カバー部100の第1側面110及び第7側面130は全領域が開放され、第2側面120は一部の領域のみが開放される。従って、使用者は複数の第1クッション材のうち1番目のクッション材を第2側面120の開放されていない内側面と当接するように挿入することができる。この場合、複数の第1クッション材のうち1番目のクッション材は第1カバー部100の奥端まで挿入され、使用者の希望する位置に位置することができる。そして、使用者は1番目のクッション材に続いて、残りの複数の第1クッション材を挿入する。従って、第1カバー部100に挿入されるクッション材が複数備えられても、使用者は第1カバー部100に複数の第1クッション材を挿入する作業を便利に行える。以下、本開示による複数の第1クッション材を第1カバー部100に挿入する方法については、
図2及び
図3を参照してさらに説明する。
【0049】
一方、本開示のいくつかの実施例によれば、第1開閉部300は第1側面110の第1地点140から第7側面130の第1角まで形成されてもよい。ここで、第1角は第7側面130と第2側面120が接する地点であり得る。そして、第1開閉部300は複数の第1クッション材が第1カバー部100に挿入されるように第1側面110及び第7側面130を開放させることができる。ただし、これに限定されるものではない。
【0050】
一方、第2開閉部400は第2カバー部200の第3側面210の第3地点240から第2カバー部200の第4側面220の第4地点250まで形成される。
【0051】
具体的に、第2開閉部400は第3側面210の第3地点240から、第8側面230を経て第4側面220の第4地点250まで形成されてもよい。ここで、第3地点240は第3側面210において第3側面210が第5側面と接する地点であり得る。そして、第4地点250は第4側面220において第4側面220が第5側面と接する地点から一定距離離隔して地点であり得る。ただし、これに限定されるものではない。
【0052】
一方、第2開閉部400は、複数の第2クッション材が第2カバー部200に挿入されるように第2カバー部200の少なくとも2つの側面を開放することができる。ここで、第2開閉部400を備えた第2カバー部200の少なくとも2つの側面は、第2カバー部200の上面と第2カバー部200の上面が同一平面上に存在する状態(折り畳み式マットが積層していない状態又は折り畳み式マットが折り畳まれていない状態)で第1カバー部100の第5側面と全面が接する第2カバー部200の第6側面を含まない。すなわち、少なくとも2つの側面は第3側面210、第4側面220及び第8側面230のうち少なくとも2つの側面であり得る。ただし、これに限定されるものではない。
【0053】
一方、第2開閉部400が第3地点240から第4地点250まで形成されることにより、第2カバー部200の第3側面210及び第8側面230は全領域が開放され、第4側面220は一部領域のみが開放される。従って、使用者は複数の第2クッション材のうち1番目のクッション材を第4側面220の開放されていない内側面と当接するように挿入できる。この場合、複数の第1クッション材のうち1番目のクッション材は第2カバー部200の奥端まで挿入され、使用者の希望する位置に位置することができる。そして、使用者は1番目のクッション材に続いて、残りの複数の第1クッション材を挿入する。従って、第2カバー部200に挿入されるクッション材が複数備えられても、使用者は第2カバー部200に複数の第2クッション材を挿入する作業を便利に行える。以下、本開示による複数の第2クッション材を第2カバー部200に挿入する方法については
図2及び
図3を参照してさらに説明する。
【0054】
一方、本開示において、第2開閉部400は第3側面210の第3地点240から第8側面230の第2角まで形成されることもある。ここで、第2角は第8側面230と第4側面220が接する地点であり得る。そして、第2開閉部400は複数の第2クッション材が第2カバー部200に挿入されるように第3側面210及び第7側面130を開放することができる。ただし、これに限定されるものではない。
【0055】
一方、本開示のいくつかの実施例によれば、第2地点150は、第3地点240と同一平面上に配置され、第3地点240と第1距離の分だけ離隔された地点であり得る。ここで、第1距離は、複数の第1クッション材により形成される縦辺の長さの半分より長く、複数の第1クッション材により形成される縦辺の長さよりは短くてもよい。
【0056】
これにより、複数の第1クッション材のうち1番目のクッション材は使用者により第1カバー部100に挿入される場合に、第1カバー部100の外部に飛び出すことなく、第2側面120の内側面に当接するように位置することができる。ただし、これに限定されるものではない。以下、本開示による複数の第1クッション材を第1カバー部100に挿入する方法については、
図2及び
図3を参照してさらに説明する。
【0057】
一方、本開示において、第4地点250は、第1地点140と同一平面上に配置され、第1地点140と第2距離の分だけ離隔した地点であり得る。ここで、第2距離は、複数の第2クッション材により形成される縦辺の長さの半分より長く、複数の第2クッション材により形成される縦辺の長さより短くてもよい。
【0058】
これにより、複数の第2クッション材のうち1番目のクッション材は使用者により第2カバー部200に挿入される場合に、第2カバー部200の外部に抜け出ることなく、第4側面220の内側面に当接するように位置することができる。ただし、これに限定されるものではない。以下、本開示による複数の第2クッション材を第2カバー部200に挿入する方法については、
図2及び
図3を参照してさらに説明する。
【0059】
前述の構成によれば、第1カバー部100及び第2カバー部200のそれぞれは少なくとも2つの側面を開放できる開閉部を備える。この場合、使用者は第1カバー部100及び第2カバー部200それぞれに挿入されるクッション材が複数備えられても、複数のクッション材を容易にそれぞれのカバー部に挿入することができる。
【0060】
図2は、本開示のいくつかの実施例によるカバー部に挿入される複数のクッション材の一例を説明するための図である。
【0061】
図2に示すように、折り畳み式マット1000は複数の第1クッション材500を含む。一例として、複数の第1クッション材500は2つ、3つ又は4つであり得る。また、折り畳み式マット1000は複数の第2クッション材(図示せず)を含む。そして、複数の第2クッション材は2つ、3つ又は4つであり得る。ただし、これに限定されるものではない。
【0062】
一方、本開示のいくつかの実施例によれば、第1カバー部100の横辺の長さは、第1カバー部100に対する複数の第1クッション材500の挿入が容易になるよう複数の第1クッション材500により形成される横辺の長さより既に設定された第1長さの分だけ長くてもよい。ここで、第1カバー部100の横辺は第2側面120が備えられた辺であり得る。そして、複数の第1クッション材500により形成される横辺は第2側面120に対応する辺であり得る。ただし、これに限定されるものではない。
【0063】
一方、本開示のいくつかの実施例によれば、既に設定された第1長さは0.5cm以上1.5cm以下の長さであり得る。従って、第1カバー部100の横辺の長さが複数の第1クッション材500により形成される横辺の長さより長いため、使用者は第1カバー部100に複数の第1クッション材500を容易に挿入できる。ただし、これに限定されるものではない。
【0064】
一方、第1カバー部100の縦辺の長さは、複数の第1クッション材500が第1カバー部100内において離隔空間なしに密着するように複数の第1クッション材500により形成される縦辺の長さより既に設定された第2長さの分だけ短くてもよい。ここで、第1カバー部100の縦辺は第1側面110が備えられた辺であり得る。そして、複数の第1クッション材500により形成される縦辺は第1側面110に対応する辺であり得る。ただし、これに限定されるものではない。
【0065】
一方、本開示のいくつかの実施例によれば、第1開閉部300が第1地点140から第2地点150まで形成されることにより、第1カバー部100の第1側面110及び第7側面130は全領域が開放される。そして、第2側面120は一部領域のみが開放される。この場合、複数の第1クッション材500のうち使用者が最初に挿入する1番目のクッション材は、第2側面120の開放されていない内側面に当接するように挿入されて使用者が希望する位置に位置することができる。
【0066】
一方、本開示のいくつかの実施例によれば、第2側面120の第2地点150は第3地点240と第1距離の分だけ離隔した地点であり得る。ここで、第1距離は複数の第1クッション材500により形成される縦辺の長さの半分より長く、複数の第1クッション材500により形成される縦辺の長さより短くてもよい。
【0067】
これにより、複数の第1クッション材500のうち1番目のクッション材の少なくとも一部は使用者により第1カバー部100に挿入される場合に、第1カバー部100の外部に抜け出ることなく、第2側面120の内側面に当接するように位置することができる。ただし、これに限定されるものではない。
【0068】
一方、本開示のいくつかの実施例によれば、第1カバー部100の縦辺の長さは複数の第1クッション材500により形成される縦辺の長さより既に設定された第2長さの分だけ短くてもよい。ここで、既に設定された第2長さは下記の数式により決定される。
【0069】
【0070】
ここで、L1は複数の第1クッション材500により形成される縦辺の長さであり得る。そして、aは既に設定された比率値であり得る。一例として、既に設定された比率値は、0.005以上0.015以下の値であり得る。そして、L2は第1カバー部100の縦辺の長さであり得る。この場合、複数の第1クッション材500は第1カバー部100と離隔空間なしに密着して第1カバー部100の内部に挿入できる。ただし、これに限定されるものではない。
【0071】
一方、本開示において第1カバー部100の縦辺の長さが複数の第1クッション材500により形成される縦辺の長さより既に設定された第2長さの分だけ短いことから、複数の第1クッション材500は縦方向に圧縮される。この場合、複数の第1クッション材500の横辺の長さは伸びることができる。
【0072】
具体的に、複数の第1クッション材500が第1カバー部100に挿入されて第1開閉部300が閉鎖された場合、複数の第1クッション材500は縦方向に圧縮される。この場合、複数の第1クッション材500の横辺の長さは伸びる。従って、複数の第1クッション材500は横方向にも離隔空間が存在しないように密着して第1カバー部100の内部に挿入されることができる。ただし、これに限定されるものではない。
【0073】
一方、本開示のいくつかの実施例によれば、第2カバー部200の横辺の長さは、第2カバー部200に対する複数の第2クッション材の挿入が容易になるように複数の第2クッション材により形成される横辺の長さより既に設定された第1長さの分だけ長くてもよい。ここで、第2カバー部200の横辺は第8側面230が備えられた辺であり得る。そして、複数の第2クッション材により形成される横辺は第8側面230に対応する辺であり得る。ただし、これに限定されるものではない。
【0074】
一方、本開示のいくつかの実施例によれば、既に設定された第1長さは0.5cm以上1.5cm以下の長さであり得る。従って、第2カバー部200の横辺の長さが複数の第2クッション材により形成される横辺の長さより長いため、使用者は第2カバー部200に複数の第2クッション材を容易に挿入することができる。ただし、これに限定されるものではない。
【0075】
一方、第2カバー部200の縦辺の長さは、複数の第2クッション材が第2カバー部200内において離隔空間なしに密着するように複数の第2クッション材により形成される縦辺の長さより既に設定された第2長さの分だけ短くてもよい。ここで、第2カバー部200の縦辺は第4側面220が備えられた辺であり得る。そして、複数の第2クッション材により形成される縦辺は第4側面220に対応する辺であり得る。ただし、これに限定されるものではない。
【0076】
一方、本開示のいくつかの実施例によれば、第2開閉部400が第3地点240から第4地点250まで形成されることにより、第2カバー部200の第3側面210及び第8側面230は全領域が開放される。そして、第4側面220は一部領域のみが開放される。この場合、複数の第2クッション材のうち使用者が最初に挿入する1番目のクッション材は第4側面220の開放されていない内側面に当接するように挿入されて使用者が希望する位置に位置することができる。
【0077】
一方、本開示のいくつかの実施例によれば、第4側面220の第4地点250は第1地点140と第2距離の分だけ離隔した地点であり得る。ここで、第2距離は複数の第2クッション材により形成される縦辺の長さの半分より長く、複数の第2クッション材により形成される縦辺の長さより短くてもよい。
【0078】
これにより、複数の第2クッション材のうち第1クッション材の少なくとも一部は使用者により第2カバー部200に挿入される場合に、第2カバー部200の外部に抜け出ることなく、第4側面220の内側面に当接するように位置することができる。ただし、これに限定されるものではない。
【0079】
一方、本開示のいくつかの実施例によれば、第2カバー部200の縦辺の長さは複数の第2クッション材により形成される縦辺の長さより既に設定された第2長さの分だけ短くてもよい。ここで、既に設定された第2長さは下記の数式により決定される。
【0080】
【0081】
ここで、L1は複数の第2クッション材により形成される縦辺の長さであり得る。そして、aは既に設定された比率値であり得る。一例として、既に設定された比率値は、0.005以上0.015以下の値であり得る。そして、L2は第2カバー部200の縦辺の長さであり得る。この場合、複数の第2クッション材は第2カバー部200と離隔空間なしに密着して第2カバー部200の内部に挿入されることができる。ただし、これに限定されるものではない。
【0082】
一方、本開示において第2カバー部200の縦辺の長さが複数の第2クッション材により形成される縦辺の長さより既に設定された第2長さの分だけ短いことから、複数の第2クッション材は縦方向に圧縮される。この場合、複数の第2クッション材の横辺の長さは伸びることができる。
【0083】
具体的に、複数の第2クッション材が第2カバー部200に挿入されて第2開閉部400が閉鎖された場合、複数の第2クッション材は縦方向に圧縮される。この場合、複数の第2クッション材の横辺の長さは伸びることができる。従って、複数の第2クッション材は横方向にも離隔空間が存在しないように密着して第2カバー部200の内部に挿入されることができる。ただし、これに限定されるものではない。
【0084】
一方、本開示のいくつかの実施例によれば、第2開閉部400が第3地点240から第4地点250まで形成されることにより、第2カバー部200の第3側面210及び第8側面230は全領域が開放される。そして、第4側面220は一部領域のみが開放される。この場合、複数の第2クッション材のうち使用者が最初に挿入する1番目のクッション材は第4側面220の開放されていない内側面に当接するように挿入されて使用者が希望する位置に位置することができる。
【0085】
一方、本開示のいくつかの実施例によれば、第4側面220の第4地点250は第1地点140と第2距離の分だけ離隔された地点であり得る。ここで、第2距離は複数の第2クッション材により形成される縦辺の長さの半分より長く、複数の第2クッション材により形成される縦辺の長さより短くてもよい。
【0086】
これにより、複数の第2クッション材のうち第1クッション材は使用者により第2カバー部200に挿入される場合に、第2カバー部200の外部に抜け出ることなく、第4側面220の内側面に当接するように位置することができる。ただし、これに限定されるものではない。
【0087】
一方、本開示のいくつかの実施例によれば、複数の第1クッション材500及び複数の第2クッション材のそれぞれのサイズは、人が容易に持ち運び可能な宅配箱に入れられるサイズで形成される。
【0088】
一例として、複数の第1クッション材500及び複数の第2クッション材のそれぞれは横730mm、縦1260mm、高さ80mmであり得る。ただし、これに限定されるものではない。
【0089】
一方、本開示のいくつかの実施例によれば、複数の第1クッション材500のそれぞれの全ての辺の長さはそれぞれ階高の高さ未満であり得る。また、複数の第2クッション材のそれぞれの全ての辺の長さはそれぞれ階高の高さ未満であり得る。ここで、階高の高さはマンションに設置された一般的なエレベータの内部の高さであって、約2.5mであり得る。
【0090】
一例として、複数の第1クッション材500のそれぞれの横方向の長さは730mmで、縦方向の長さは1260mmであり得る。すなわち、複数の第1クッション材500のそれぞれの横方向の長さ及び縦方向の長さは両方とも階高の高さ未満であり得る。ただし、これに限定されるものではない。
【0091】
一方、本開示のいくつかの実施例によれば、複数の第1クッション材500のそれぞれの2つ以上の辺の任意の組み合わせの長さの和は階高の高さ以上であり得る。また、複数の第2クッション材のそれぞれの2つ以上の辺の任意の組み合わせの長さの和は階高の高さ以上であり得る。
【0092】
例えば、複数の第1クッション材500のそれぞれの横方向の長さは730mmであり得る。この場合、複数の第1クッション材500のうち4つの第1クッション材の横辺の組み合わせの長さは2920mmであり得る。すなわち、複数の第1クッション材500のそれぞれは2つ以上の辺の長さの和が階高の高さ以上である少なくとも1つの組み合わせが存在し得る。ただし、これに限定されるものではない。
【0093】
一方、本開示のいくつかの実施例によれば、複数の第1クッション材500及び複数の第2クッション材はPE(polyethylene)材質であり得る。ただし、これに限定されるものではない。
【0094】
前述の構成によれば、カバー部の横辺の長さは複数のクッション材により形成される横辺の長さより長い。従って、使用者はカバー部に複数のクッション材を容易に挿入することができる。また、カバー部の縦辺の長さは複数のクッション材により形成される縦辺の長さより短い。従って、複数のクッション材はカバー部内において離隔空間なしに密着することができる。ただし、これに限定されるものではない。
【0095】
図3は、本開示のいくつかの実施例によるカバー部に挿入される複数のクッション材の他の一例を説明するための図である。
【0096】
図3に示すように、複数の第1クッション材500は、横方向に2つ及び縦方向に2つのクッション材が配列されるように第1カバー部100に挿入されることもできる。ただし、これに限定されるものではない。
【0097】
本開示において、複数の第1クッション材500のうち第1クッション材は使用者により第1カバー部100に挿入される場合に、第1カバー部100の外部に抜け出ることなく、第2側面120の開放されていない内側面に当接するように位置することができる。そして、複数の第1クッション材500のうち2番目のクッション材は縦辺の少なくとも一部が第2側面120の開放されていない内側面に当接するように位置することができる。
【0098】
具体的に、第2側面120に形成された第1開閉部300の第2地点150は第3地点240と第1距離の分だけ離隔した地点であり得る。ここで、第1距離は複数の第1クッション材500により形成される縦辺の長さの半分より長く、複数の第1クッション材500により形成される縦辺の長さより短くてもよい。一例として、第2地点150は、第2側面120と第7側面130により形成される角から第1カバー部100の縦辺の1/4に該当する長さの分だけ離隔した地点に形成される。
【0099】
これにより、複数の第1クッション材500のうち1番目のクッション材は使用者により第1カバー部100に挿入される場合に、第1カバー部100の外部に抜け出ることなく、第2側面120の開放されていない内側面に当接するように位置することができる。そして、複数の第1クッション材500のうち2番目のクッション材は縦辺の少なくとも一部が第2側面120の開放されていない内側面に当接するように位置することができる。従って、複数の第1クッション材500のうち2番目のクッション材も使用者が希望する位置に位置することができる。ただし、これに限定されるものではない。
【0100】
一方、本開示において第1カバー部100の縦辺の長さは複数の第1クッション材500により形成される縦辺の長さより既に設定された第2長さの分だけ短くてもよい。これにより、複数の第1クッション材500の縦方向は圧縮される。従って、複数の第1クッション材500は縦方向に離隔空間が存在しないように密着して第1カバー部100の内部に挿入されることができる。ただし、これに限定されるものではない。
【0101】
一方、本開示において、複数の第2クッション材のうち1番目のクッション材は使用者により第2カバー部200に挿入される場合に、第2カバー部200の外部に抜け出ることなく、第4側面220の開放されていない内側面に当接するように位置することができる。そして、複数の第2クッション材のうち2番目のクッション材は縦辺の少なくとも一部が第4側面220の開放されていない内側面に当接するように位置することができる。
【0102】
具体的に、第4側面220に形成された第2開閉部400の第4地点250は第1地点140と第2距離の分だけ離隔した地点であり得る。ここで、第2距離は複数の第2クッション材により形成される縦辺の長さの半分より長く、複数の第2クッション材により形成される縦辺の長さより短くてもよい。一例として、第4地点250は、第4側面220と第8側面230により形成される角から第2カバー部200の縦辺の1/4に該当する長さの分だけ離隔した地点に形成される。
【0103】
これにより、複数の第2クッション材のうち第1クッション材は使用者により第2カバー部200に挿入される場合に、第2カバー部200の外部に抜け出ることなく、第4側面220の開放されていない内側面に当接するように位置することができる。そして、複数の第2クッション材のうち2番目のクッション材は縦辺の少なくとも一部が第4側面220の開放されていない内側面に当接するように位置することができる。従って、複数の第2クッション材のうち2番目のクッション材も使用者が希望する位置に位置することができる。ただし、これに限定されるものではない。
【0104】
一方、本開示において第2カバー部200の縦辺の長さは複数の第2クッション材により形成される縦辺の長さより既に設定された第2長さの分だけ短くてもよい。これにより、複数の第2クッション材の縦方向は圧縮できる。従って、複数の第2クッション材は縦方向に離隔空間が存在しないように密着して第2カバー部200の内部に挿入されることができる。ただし、これに限定されるものではない。
【0105】
一方、本開示のいくつかの実施例によれば、複数の第1クッション材500及び複数の第2クッション材のそれぞれのサイズは、人が容易に持ち運び可能な宅配箱に入れられるサイズで形成される。
【0106】
一例として、複数の第1クッション材500及び複数の第2クッション材のそれぞれは横1910mm、縦705mm、高さ80mmであり得る。ただし、これに限定されるものではない。
【0107】
一方、本開示のいくつかの実施例によれば、複数の第1クッション材500のそれぞれの全ての辺の長さはそれぞれ階高の高さ未満であり得る。また、複数の第2クッション材のそれぞれの全ての辺の長さはそれぞれ階高の高さ未満であり得る。ここで、階高の高さは、マンションに設置された一般的なエレベーターの内部の高さであって、約2.5mであり得る。
【0108】
一例として、複数の第1クッション材500のそれぞれの横方向長は1910mmであり、縦方向長は705mmであり得る。すなわち、複数の第1クッション材500のそれぞれの横方向の長さ及び縦方向の長さは両方とも階高の高さ未満であり得る。ただし、これに限定されるものではない。
【0109】
一方、本開示のいくつかの実施例によれば、複数の第1クッション材500のそれぞれの2つ以上の辺の任意の組み合わせの長さの和は階高の高さ以上であり得る。また、複数の第2クッション材のそれぞれの2つ以上の辺の任意の組み合わせの長さの和は階高の高さ以上であり得る。
【0110】
例えば、複数の第1クッション材500のそれぞれの横方向の長さは1910mmであり得る。この場合、複数の第1クッション材500のうち2つの第1クッション材の横辺の組み合わせの長さは3820mmであり得る。すなわち、複数の第1クッション材500のそれぞれは2つ以上の辺の長さの和が階高の高さ以上である少なくとも1つの組み合わせが存在し得る。ただし、これに限定されるものではない。
【0111】
前述の構成によれば、使用者は複数のクッション材を
図2の示したものとは異なる方向にカバー部に挿入することができる。すなわち、使用者は使用者の性向に応じて、本人が作業しやすい方向に複数のクッション材をカバー部に挿入することができる。従って、折り畳み式マット1000の設置が便利になる。
【0112】
一方、本開示のいくつかの実施例による折り畳み式マット1000の設置の利便性は、下記の表1のように市中で販売されている製品である比較例との比較により証明されている。
【0113】
【0114】
図2ないし
図3を参照して、前述のように、本実施例はカバー部に挿入されるクッション材を複数備えることができる。反面、比較例は1つのカバー部に1つのクッション材のみを挿入することができる。従って、比較例は本実施例のようなサイズの製品を作るためには、構造上多くの段が形成されるように製品を製作せざるを得ない。これは、製品の生産においても本実施例が比較例より効率的であることを示すことができる。
【0115】
一方、比較例1及び比較例2は、1つの開閉部(又はカバー部)当たり1つのクッション材が挿入され、この時、1つの開閉部に1つのクッション材を挿入するのに30秒の時間がかかる。
【0116】
反面、本発明による実施例は、1つの開閉部(又はカバー部)当たり4つのクッション材が挿入され、この時、1つの開閉部に1つのクッション材を挿入するのに10秒かかる。従って、本発明の実施例による2段マットの設置のためにクッション材を挿入するのにかかる時間は合計80秒であり得る。本実施例によるクッション材は配送が容易であることに加え、使用者による組み立てにも便利なように小さいサイズで構成されるため、1つの開閉部に1つのクッション材を挿入するのにかかる時間が短い。反面、比較例は、1つの開閉部に挿入されるクッション材が1つであるため、クッション材が大きくなることにより、1つのクッション材の挿入にも多くの時間がかかる。
【0117】
一方、比較例1は、総組立時間が36分程度かかる。ここで、総組立時間は開閉部にクッション材を挿入する時間に加えて、マットを床の適切な位置に配置させる時間まで含める。そして、比較例2も総組立時間が36分程度かかる。さらに、比較例1及び比較例2の総組立時間は専門家の男性3人が製品を組み立てるのにかかる時間である。
【0118】
一方、本発明による実施例は、総組立時間が6分30秒程度かかる。さらに、本発明による実施例の総組立時間は組立経験のない一般女性が一人で製品を組み立てるのにかかる時間である。比較例1及び比較例2の場合、マットが8段で構成されることにより、組み立てる順序も複雑であり、また広げるのにも多くの時間がかかる。例えば、8段マットの場合、最外郭に位置するマットより中央に位置するマットを先に組み立てなければならない場合がある。この時、中央に位置するマットを組み立てるためには、最外郭に位置するマットを折り畳まなければならない場合もあり、また最外郭に位置するマットの上面において使用者が作業を行わなければならない場合もある。そして、折り畳まれたマットを広げるのにも多くの労働が必要になり得る。反面、本実施例の場合、2段で構成されているため、前述の不便さが全て解決できる。ただし、これに限定されるものではない。
【0119】
図4は、本開示のいくつかの実施例による折り畳み式マットが折り畳んだ時の一例を説明するための図である。
【0120】
図4に示すように、折り畳み式マット1000は使用者の必要により折り畳まれることができる。
【0121】
具体的に、第1カバー部100及び第2カバー部200の上面の一領域は縫製されて連結されてもよい。従って、第1カバー部100又は第2カバー部200は使用者の外力により折り畳まれることができる。
【0122】
例えば、第2カバー部200は使用者の外力により第1カバー部100の上面に積層される。逆に、第1カバー部100は使用者の外力により第2カバー部200の上面に積層される。ただし、これに限定されるものではない。
【0123】
前述の構成によれば、使用者はより厚いマットが必要であるか、又は、折り畳み式マット1000を居間の片側に配置する必要がある場合は、第1カバー部100又は第2カバー部200のいずれか1つを折り畳むことができる。
【0124】
図5は、本開示のいくつかの実施例による第1開閉部に備えられるジッパーの一例を説明するための図である。
【0125】
図5に示すように、第1開閉部300には少なくとも1つのジッパー310が結合される。この場合、使用者は少なくとも1つのジッパー310により容易に第1開閉部300を開放又は閉鎖することができる。ただし、これに限定されるものではない。
【0126】
一方、第1カバー部100は第1ジッパーカバー111を含む。一例として、第1ジッパーカバー111は第1地点140に備えられてもよい。この場合、少なくとも1つのジッパー310は第1ジッパーカバー111の内側に挿入される。従って、少なくとも1つのジッパー310は不要な場合は外部に露出しないことができる。ただし、これに限定されるものではない。
【0127】
一方、本開示において、第1カバー部100は第2地点150に第2ジッパーカバー(図示せず)を備えることもできる。ただし、これに限定されるものではない。
【0128】
提示された実施例に関する説明は、任意の本開示の技術分野において通常の知識を有する者が、本開示を利用したりまたは実施できるように提供される。このような実施例に対する多様な変形は、本開示の技術分野において通常の知識を有する者には明確であり、ここに定義された一般的な原理は、本開示の範囲を逸脱することなく他の実施例に適用されることができる。従って、本開示はここに示す実施例によって限定されるものではなく、ここに示す原理及び新規な特徴と一貫する最広義の範囲で解釈されるべきである