(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-23
(45)【発行日】2023-05-31
(54)【発明の名称】骨固定用プレート
(51)【国際特許分類】
A61B 17/80 20060101AFI20230524BHJP
【FI】
A61B17/80
(21)【出願番号】P 2021511024
(86)(22)【出願日】2019-04-04
(86)【国際出願番号】 JP2019014918
(87)【国際公開番号】W WO2020202521
(87)【国際公開日】2020-10-08
【審査請求日】2021-10-04
(73)【特許権者】
【識別番号】304050912
【氏名又は名称】オリンパステルモバイオマテリアル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100118913
【氏名又は名称】上田 邦生
(74)【代理人】
【識別番号】100142789
【氏名又は名称】柳 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100201466
【氏名又は名称】竹内 邦彦
(72)【発明者】
【氏名】新 真樹
(72)【発明者】
【氏名】黒田 宏一
【審査官】羽月 竜治
(56)【参考文献】
【文献】特表2018-512968(JP,A)
【文献】国際公開第2017/195307(WO,A1)
【文献】特開2013-244130(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
長手軸を有する板状の部材からなり、スクリュがそれぞれ挿入される複数の挿入孔を有し、骨の一部に切込みを形成する骨切り術において前記骨に固定して使用する骨固定用プレートであって、
1以上の前記挿入孔を有する一端側の第1領域と、
2以上の前記挿入孔を有する他端側の第2領域と、
前記第1領域と前記第2領域との間に設けられ、前記挿入孔を囲む縁部よりも薄い第1薄肉領域と、
前記第2領域の前記2以上の挿入孔間に設けられ、前記縁部よりも薄い第2薄肉領域と、
を備え、
前記第1領域の前記長手軸方向の寸法が前記第2領域の前記長手軸方向の寸法よりも小さく、前記骨切り術において、前記第1領域は骨端に、前記第2領域は骨幹に、前記第1薄肉領域は前記骨切り部と対応する位置に、それぞれ配置され、
前記第1薄肉領域の前記長手軸方向の寸法が、前記第2薄肉領域の前記長手軸方向の寸法よりも大きく、
前記第1薄肉領域の横断面が、前記長手軸方向において均一である、骨固定用プレート。
【請求項2】
長手軸を有する板状の部材からなり、スクリュがそれぞれ挿入される複数の挿入孔を有する骨固定用プレートであって、
1以上の前記挿入孔を有する一端側の第1領域と、
2以上の前記挿入孔を有する他端側の第2領域と、
前記第1領域と前記第2領域との間に設けられ、前記挿入孔を囲む縁部よりも薄い第1薄肉領域と、
前記第2領域の前記2以上の挿入孔間に設けられ、前記縁部よりも薄い第2薄肉領域と、
を備え、
前記第1薄肉領域の前記長手軸方向の寸法が、前記第2薄肉領域の前記長手軸方向の寸法とは異なり、
前記第1薄肉領域の横断面が、前記長手軸方向において均一であり、
前記第1領域の全ての前記挿入孔が、前記長手軸から該長手軸に直交する幅方向に離れた位置に配置され、前記第1領域は前記長手軸上に前記挿入孔を有しない、骨固定用プレート。
【請求項3】
前記第2領域の全ての前記挿入孔が、前記長手軸上に一列に配列する、請求項1
または請求項
2に記載の骨固定用プレート。
【請求項4】
前記第1領域の全ての前記挿入孔が、前記長手軸上に一列に配列する、請求項1に記載の骨固定用プレート。
【請求項5】
前記第1領域の前記長手軸方向の寸法が、前記第2領域の前記長手軸方向の寸法よりも小さい、請求項2に記載の骨固定用プレート。
【請求項6】
前記一端の側面に、前記長手軸方向内方に凹み、ガイドピンが径方向に嵌る凹部が形成されている、請求項1から請求項
5のいずれかに記載の骨固定用プレート。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、骨固定用プレートに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、骨折治療用のプレートが知られている(例えば、特許文献1参照。)。プレートは、骨折部位を跨ぐように骨の表面上に配置され、スクリュによって骨に固定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
骨折治療用のプレートの形状は、適用部位の骨形状に合うことが望ましい。骨形状は患者毎に異なるため、手術中に、術者が、患者の骨形状を確認し、骨形状に合うようにプレートの形状を調整する作業が必要となる。しかしながら、骨を支えるために必要な強度を有するプレートを各患者の骨形状に合うように曲げる作業は容易ではない。
【0005】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、骨形状に合う形状に容易に調整することができる骨固定用プレートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、長手軸を有する板状の部材からなり、スクリュがそれぞれ挿入される複数の挿入孔を有する骨固定用プレートであって、1以上の前記挿入孔を有する一端側の第1領域と、2以上の前記挿入孔を有する他端側の第2領域と、前記第1領域と前記第2領域との間に設けられ、前記挿入孔を囲む縁部よりも薄い第1薄肉領域と、前記第2領域の前記2以上の挿入孔間に設けられ、前記縁部よりも薄い第2薄肉領域と、を備え、前記第1薄肉領域の前記長手軸方向の寸法が、前記第2薄肉領域の前記長手軸方向の寸法とは異なり、前記第1薄肉領域の横断面が、前記長手軸方向において均一である、骨固定用プレートである。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、骨形状に合う形状に容易に調整することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の一実施形態に係る骨固定用プレートの平面図である。
【
図3】
図1の骨固定用プレートのI-I線における縦断面図である。
【
図4】
図3の挿入孔を含む領域IIIの拡大図である。
【
図5】
図1の骨固定用プレートのII-II線における横断面図である。
【
図6】
図1の骨固定用プレートの一使用例を示す図である。
【
図7】本発明の他の実施形態に係る骨固定用プレートの平面図である。
【
図8】本発明の他の実施形態に係る骨固定用プレートの平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明の一実施形態に係る骨固定用プレート1について図面を参照して説明する。
骨固定用プレート1は、
図1および
図2に示されるように、直線状の長手軸Aを有する板状の部材である。骨固定用プレート1は、厚さ方向に見た平面視においてT字型であり、長手軸Aに直交する短手軸Bに沿って直線状に延びる一端側の第1領域1Aと、長手軸Aに沿って直線状に延びる他端側の第2領域1Bと、を有する。
以下の説明において、長さ方向は、長手軸Aに平行な方向であり、幅方向は、短手軸Bに平行な方向であり、厚さ方向は、長手軸Aおよび短手軸Bに直交する板厚方向である。また、長さ、幅、および厚さはそれぞれ、長さ方向、幅方向および厚さ方向の寸法である。
【0010】
第1領域1Aは、第2領域1Bよりも幅方向の両側に突出し、第1領域1Aの幅は第2領域1Bよりの幅よりも大きい。また、第1領域1Aの長さは、第2領域1Bの長さよりも小さい。
【0011】
図1および
図3に示されるように、骨固定用プレート1は、厚さ方向にそれぞれ貫通する複数の挿入孔2を備え、各挿入孔2は環状の縁部3によって囲まれている。各挿入孔2には、骨固定用プレート1を骨に固定するためのスクリュSが挿入される(
図6参照。)。スクリュSは、頭部の外周面にねじ山を有するロッキングスクリュである。
図4に示されるように、挿入孔2は、スクリュSの頭部が締結する雌ねじである。
【0012】
第1領域1Aは、1つ以上の挿入孔2を有し、第2領域1Bは、2つ以上の挿入孔2を有する。参照する図面では、第1領域1Aは2つの挿入孔2を有し、第2領域1Bは3つの挿入孔2を有する。第1領域1Aの挿入孔2の数は、1つのみ、または、3つ以上であってもよい。第2領域1Bの挿入孔2の数は、2つのみ、または、4つ以上であってもよい。
第1領域1Aの2つの挿入孔2は、幅方向に配列し、長手軸Aから幅方向に相互に反対方向にオフセットしている。第2領域1Bの全ての挿入孔2は、長さ方向に相互に間隔を置いて長手軸A上に一列に配列している。
【0013】
骨固定用プレート1は、第1薄肉領域4と、第2薄肉領域5と、を有する。
第1薄肉領域4は、第1領域1Aと第2領域1Bとの間に設けられている。第1薄肉領域4の一端は、第1領域1Aの2つの挿入孔2の縁部3と接続され、第1薄肉領域4の他端は、第2領域1Bの最も一端側の挿入孔2の縁部3と接続されている。
第2薄肉領域5は、第2領域1Bの挿入孔2間に設けられ、各第2薄肉領域5の両端は縁部3と接続されている。
第1薄肉領域4の長さは、第2薄肉領域5の長さよりも大きくなっている。
【0014】
図2および
図3に示されるように、第1薄肉領域4および第2薄肉領域5の各々の厚さは、縁部3の厚さよりも小さく、各薄肉領域4,5と縁部3との間には厚さ方向の段差が形成されている。したがって、第1薄肉領域4および第2薄肉領域5の各々は、縁部3に比べて低い剛性を有し、かつ、各薄肉領域4,5と縁部3との間で剛性が不連続に変化している。なお、参照する図面において、縁部3の幅方向の両端部は面取りされており、縁部3の厚さとは、面取り部分と溝9(後述)とを除く部分の厚さを意味する。
また、第1薄肉領域4および第2薄肉領域5の各々の幅は、第2領域1Bの縁部3の幅よりも小さい。
また、第1薄肉領域4の長手軸Aに直交する横断面は、長さ方向の略全長において均一であり、したがって、第1薄肉領域4の剛性は、長さ方向において一定である。
【0015】
骨固定用プレート1の一端の側面には、長さ方向内方に凹みガイドピンPが径方向に嵌る凹部6が形成されている。骨に挿入されたガイドピンPに凹部6をあてがうことによって、ガイドピンPおよび骨に対して骨固定用プレート1を一時的に位置決めすることができる。
第1領域1Aおよび第2領域1Bの少なくとも一方に、厚さ方向に貫通しガイドピンPが挿入されるガイド孔11が設けられていてもよい。
【0016】
骨固定用プレート1は、厚さ方向に対向する一対の面7,8を有する。
図5および
図6に示されるように、一方の面7は、骨側に配置される内側面であり、他方の面8は、骨とは反対側に配置される外側面である。
図5に示されるように、内側面7には、長手軸Aに沿って延び厚さ方向に凹む溝9が形成されている。骨固定用プレート1を骨Xの湾曲する表面に配置したときに、内側面7は、溝9の両端において骨Xと接触し、溝9の内面と骨Xの表面との間に隙間が確保される。
【0017】
次に、骨固定用プレート1の使用方法の一例について説明する。
骨固定用プレート1は、骨切り術または骨折治療に使用される。
図6は、骨固定用プレート1を高位脛骨骨切り術(HTO)に使用する例を示している。
HTOにおいて、脛骨Xの高位外側面から内側に向かって、脛骨Xの長手軸に対して傾斜する方向に2つの切り込みを形成し、2つの切り込み間の骨片を所定の器具を用いて除去する。この状態において、骨片の切除部位の内側面側にヒンジ部Hが形成され、切除部位の上側の骨端X1は、ヒンジ部Hを中心に骨幹X2に対して揺動することができる。
【0018】
次に、脛骨Xに対する骨固定用プレート1の位置の目安となるガイドピンPを、骨端X1に内側から挿入する。次に、第1領域1Aおよび第2領域1Bを骨端X1および骨幹X2の内側面にそれぞれ配置し、凹部6において骨固定用プレート1をガイドピンPに突き当てることによって骨固定用プレート1を骨端X1および骨幹X2に対して位置決めする。第1薄肉領域4がヒンジ部Hに配置されるように、骨端X1に対するガイドピンPの位置は設定されている。この状態において、骨固定用プレート1の形状と脛骨Xの形状との差を確認する。
【0019】
次に、骨固定用プレート1を第1薄肉領域4および第2薄肉領域5において湾曲させることによって、骨固定用プレート1の形状を脛骨Xの内側面の形状に合うように調整する。骨固定用プレート1の湾曲には、例えば、専用のベンダーが使用される。
次に、再び、第1領域1Aおよび第2領域1Bを骨端X1および骨幹X2の内側面にそれぞれ配置し、凹部6において骨固定用プレート1をガイドピンPに突き当てることによって骨固定用プレート1を骨端X1および骨幹X2に対して位置決めする。
【0020】
次に、第1領域1Aの挿入孔2内を経由してスクリュSを骨端X1にねじ込み、第2領域1Bの挿入孔2内を経由してスクリュSを骨幹X2にねじ込む。各スクリュSは、頭部が挿入孔2内に締結されるまで、骨X1,X2にねじ込まれる。ヒンジ部Hの上下両側において骨端X1および骨幹X2に固定された骨固定用プレート1によって、骨幹X2に対する骨端X1のヒンジ部H回りの揺動が制限され、骨幹X2に対する骨端X1の位置が安定する。
【0021】
次に、開大された切断面Y間の隙間に楔形状の人工骨Cを挿入し、切断面Yを跨ぐように骨端X1および骨幹X2の外側面に他の骨固定用プレート30を配置し、他の骨固定用プレート30を骨端X1および骨幹X2にスクリュSによって固定する。
【0022】
骨固定用プレート1の骨への高い固定力を得るためには、スクリュSの頭部と挿入孔2との間の高い固定力が必要である。そのためには、挿入孔2の縁部3は高い強度を有する必要がある。また、挿入孔2の変形および損傷はスクリュSと挿入孔2との間の固定力の低下を招くため、挿入孔2の変形および損傷を防ぐ必要がある。
【0023】
本実施形態に係る骨固定用プレート1には、縁部3よりも薄く剛性が低い薄肉領域4,5が、長さ方向の複数個所に設けられている。したがって、挿入孔2の変形を防止しながら、骨固定用プレート1を薄肉領域4,5において選択的にかつ容易に変形させることができる。これにより、骨固定用プレート1の骨への固定力に影響を与えることなく、骨固定用プレート1の形状を容易に調整することができる。
【0024】
また、ヒンジ部Hに配置される第1領域1Aと第2領域1Bとの間の部分には、挿入孔2が不要である。このような部分に、均一な横断面を有する長い第1薄肉領域4を設けることによって、骨固定用プレート1の変形の自由度を効果的に向上することができる。すなわち、第1薄肉領域4を長さ方向の任意の位置で任意の形状に容易に曲げたりねじったりすることができる。したがって、骨固定用プレート1を個々の患者の骨形状に応じた形状に容易に調整することができる。
【0025】
また、内側面7に溝9が形成されていることによって、骨固定用プレート1は、幅方向の2点において骨Xと接触し、骨Xの表面と溝9の内面との間に隙間が確保される。これにより、内側面7の骨Xとの接触面積を減らし骨固定用プレート1が骨Xの表面の血管に与える影響を低減しつつ、骨Xに対する骨固定用プレート1の位置および姿勢を安定させることができる。
また、骨固定用プレート1の一端に形成された凹部6とガイドピンPとを利用して、骨Xに対する骨固定用プレート1の位置決めを簡単に行うことができる。
【0026】
また、スクリュSとして、挿入孔2と締結するロッキングスクリュを使用することによって、骨固定用プレート1をスクリュSによって骨Xに固定した後にスクリュSが骨Xから抜ける方向に移動することを防止し、骨Xに対する骨固定用プレート1の固定力を維持することができる。
また、骨端X1に配置される第1領域1Aの2つの挿入孔2は、幅方向に配列している。これにより、第1領域1Aの長さを縁部3の幅と同等まで低減しつつ、2本のスクリュSを用いて第1領域1Aを骨端X1に強固に固定することができる。このような短い第1領域1Aは、短い骨端X1への適用に特に適している。
【0027】
上記実施形態において、T字型の骨固定用プレート1について説明したが、骨固定用プレート1の形状は適宜変更可能である。
図7および
図8は、骨固定用プレート1の変形例を示している。
図7の骨固定用プレート10は、厚さ方向に見た平面視においてY字型である。具体的には、第1領域10Aは、長手軸Aに対して傾斜する2つの部分を有するV字状であり、第2領域10Bよりも幅方向の両側に突出している。第2領域10Bは、第2領域1Bと同様に構成されている。第1領域10Aの2つの挿入孔2は、長手軸Aから幅方向に相互に反対方向にオフセットしている。第1領域1Aの各挿入孔2と第1薄肉領域4との間に、第2薄肉領域5と同様の薄肉領域51が設けられている。
【0028】
図8の骨固定用プレート20は、厚さ方向に見た平面視においてI字型である。具体的には、第1領域20Aおよび第2領域20Bは長手軸Aに沿って直線状に延び、第1領域20Aおよび第2領域20Bの全ての挿入孔2が、長手軸Aに沿って一列に配列している。第1領域20Aの2つの挿入孔2の間に、第2薄肉領域5と同様の薄肉領域52が設けられている。
骨固定用プレート10,20も、一端の側面に形成された凹部6と、内側面7に形成された溝9と、を有する。
【0029】
なお、上述のHTOは、骨固定用プレート1,10,20の使用方法の一例に過ぎず、骨固定用プレート1,10,20は、他の部位および他の用途に使用することができる。適用部位および用途に応じて、骨固定用プレート1,10,20の形状および寸法、ならびに、挿入孔2の数は変更可能である。
【0030】
例えば、骨固定用プレート1,10,20は、他の骨固定用プレート30と同様に、脛骨Xの外側面に固定されてもよい。あるいは、骨固定用プレート1,10,20は、大腿骨または鎖骨等の他の部位の骨に適用されてもよい。
骨固定用プレート1,10,20は、任意の部位の骨の骨折の治療に使用されてもよい。
適用部位および用途に応じて、第1薄肉領域4の長さが、第2薄肉領域5の長さよりも小さくてもよい。
また、
図1および
図7において、第1領域1A,10Aの2つ挿入孔2が、長手軸Aから幅方向の両側にオフセットしているが、第1領域の挿入孔2の配置はこれに限定されるものではなく、第1領域の挿入孔2の一部または全部が、長手軸Aから幅方向の両側または一側にオフセットしていてもよい。第1領域の挿入孔2の配置に応じて、平面視における骨固定用プレートの概形を変更してもよい。例えば、平面視においてL字型の骨固定用プレートの場合、第1領域の挿入孔2が、長手軸Aから幅方向の一側にオフセットしていてもよい。
【符号の説明】
【0031】
1,10,20 骨固定用プレート
1A,10A,20A 第1領域
1B,10B,20B 第2領域
2 挿入孔
3 縁部
4 第1薄肉領域
5 第2薄肉領域
6 凹部
7 内側面
8 外側面
9 溝
A 長手軸
B 短手軸
X 脛骨
X1 骨端
X2 骨幹
Y 切断面
H ヒンジ部
S スクリュ
P ガイドピン
C 人工骨