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▶ ヴァレオ・シャルター・ウント・ゼンゾーレン・ゲーエムベーハーの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-23
(45)【発行日】2023-05-31
(54)【発明の名称】車両用センサユニット
(51)【国際特許分類】
   G01N 27/00 20060101AFI20230524BHJP
   G01D 11/30 20060101ALI20230524BHJP
【FI】
G01N27/00 B
G01D11/30 V
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2021559807
(86)(22)【出願日】2020-04-06
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-06-02
(86)【国際出願番号】 EP2020059710
(87)【国際公開番号】W WO2020207942
(87)【国際公開日】2020-10-15
【審査請求日】2021-12-06
(31)【優先権主張番号】102019109575.1
(32)【優先日】2019-04-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】508108903
【氏名又は名称】ヴァレオ・シャルター・ウント・ゼンゾーレン・ゲーエムベーハー
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100127465
【弁理士】
【氏名又は名称】堀田 幸裕
(74)【代理人】
【識別番号】100196047
【弁理士】
【氏名又は名称】柳本 陽征
(72)【発明者】
【氏名】ボフスラフ、ツォウファル
(72)【発明者】
【氏名】イバン、スハンスキー
(72)【発明者】
【氏名】マリアン、クレパツ
【審査官】村田 顕一郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-066806(JP,A)
【文献】独国特許出願公開第102011122456(DE,A1)
【文献】特開2008-026322(JP,A)
【文献】特開平09-096576(JP,A)
【文献】特表2010-540340(JP,A)
【文献】独国特許出願公開第102006060548(DE,A1)
【文献】独国特許出願公開第102006060546(DE,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01N 27/00-27/10
G01N 27/14-27/24
B60H 1/00-3/06
G01D 11/00-11/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのセンサ(2)によって車両窓の内側の少なくとも水分および/または温度を検出するための車両用センサユニット(1)であって、前記センサユニット(1)は前記車両窓の内側と接触して実装されることが可能であり、前記センサユニット(1)はハウジング(3)を備え、前記センサユニットは、前記ハウジング(3)によって部分的に包囲され、前記ハウジング(3)は、前記車両窓の方向の少なくとも1つの開口部(12)であって前記センサユニット(1)が前記開口部(12)を通って前記車両窓に押しつけられることが可能な開口部(12)を備え、前記センサユニット(1)はプリント回路基板(4)を備え、前記プリント回路基板(4)は、前記センサユニット(1)が実装状態にあるときに前記車両窓の内側に押しつけられ、前記プリント回路基板(4)は、前記センサ(2)と前記車両窓との間に配置され、前記プリント回路基板(4)はリジッド-フレキシブルプリント回路基板(4)であり、前記リジッド-フレキシブルプリント回路基板(4)は少なくとも部分領域に屈曲部(13)を備え、前記リジッド-フレキシブルプリント回路基板(4)の前記屈曲部(13)は、前記リジッド-フレキシブルプリント回路基板(4)を前記車両窓に押しつける弾性復元力を生成するように設定され、前記リジッド-フレキシブルプリント回路基板(4)は、固定手段(7)を受容するための少なくとも1つの凹部(6)を備え、前記凹部(6)および前記固定手段(7)は、前記リジッド-フレキシブルプリント回路基板(4)を前記屈曲部(13)を有する特定の形状に維持するように設計されており、
前記リジッド-フレキシブルプリント回路基板(4)は、実質的に長尺の形状を有し、前記凹部(6)は、前記リジッド-フレキシブルプリント回路基板(4)の長手方向と実質的に平行に延在する長尺の形状を有することを特徴とする、センサユニット(1)。
【請求項2】
前記リジッド-フレキシブルプリント回路基板(4)は、およそ90度の少なくとも2つの屈曲部によって、合計180°、少なくとも1つの部分領域で曲げられていることを特徴とする、請求項1に記載のセンサユニット。
【請求項3】
前記リジッド-フレキシブルプリント回路基板(4)は、さらなる電気部品との電気的結合のための電気プラグ接続部(5)を備えることを特徴とする、請求項1に記載のセンサユニット(1)。
【請求項4】
前記センサユニット(1)の前記ハウジング(3)が前記固定手段(7)を備えることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載のセンサユニット(1)。
【請求項5】
前記リジッド-フレキシブル回路基板(4)が前記固定手段(7)を備えること特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載のセンサユニット(1)。
【請求項6】
前記固定手段(7)は、前記リジッド-フレキシブルプリント回路基板(4)自体の少なくとも一部から形成されることを特徴とする、請求項5に記載のセンサユニット(1)。
【請求項7】
前記固定手段(7)はフックとして設計されていることを特徴とする、請求項6に記載のセンサユニット(1)。
【請求項8】
前記少なくとも1つのセンサ(2)は、湿度センサおよび/または温度センサであることを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載のセンサユニット(1)。
【請求項9】
請求項1から8のいずれか一項に記載のセンサユニット(1)を有する運転者支援システム。
【請求項10】
請求項1から8のいずれか一項に記載のセンサユニット(1)を有する車両。
【請求項11】
車両窓の濡れおよび/または車両の周囲光を検出するための光電子センサユニット(10)における、請求項1から8のいずれか一項に記載のセンサユニット(1)の使用。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、少なくとも車両窓の内側の湿度および/または温度を検出するための車両用センサユニットに関する。本発明はまた、センサユニットを有する運転者支援システムにも関する。さらに、本発明は、センサユニットを有する車両に関する。本発明はまた、車両の車両窓の濡れを検出するため、および/または車両の周囲光を検出するための光電子センサユニットにおけるセンサユニットの使用にも関する。
【背景技術】
【0002】
たとえば、ドイツ特許第102006060548A1号明細書は、自動車ウィンドスクリーンの濡れを検出するための光学センサを有する、自動車用の光電子雨センサユニットを記載しており、これにより、自動車ウィンドスクリーンに当接している光学センサは、自動車の内部に面する側のウィンドスクリーンワイパによって拭き取られた領域の領域内に実装されることが可能である。ユニットは、車両の電気システムへの電気的接続によってウィンドスクリーンと反対側を向く領域に光学センサを包囲するハウジングを有する。加えて、温度および湿度センサモジュールはハウジングに接続され、これにより、光学センサの電気的接続を介して温度および湿度センサモジュールの電力供給が行われる。フレキシブルプリント回路基板が温度および湿度センサと自動車窓との間に配置され、フレキシブルプリント回路基板が光学センサのプリント回路基板に接続されることもまた提供される。温度および湿度センサは、ばね要素によって車両フロントガラスに、またはフレキシブルプリント回路基板の弾性復元力によって車両フロントガラスに押しつけられ、こうして安全な非確動的な安定した固定を保証する。
【0003】
欧州特許第1700724B1号明細書から、車両のウィンドスクリーンまたは他のタイプの窓に向けて湿度センサを保持するように適合されたハウジングを備える湿度センサが知られている。フレキシブル回路基板は、湿度センサとフロントガラスとの間に設けられ、湿度センサと検出器のさらなる回路との間の接続を確立する。湿度センサは、摺動要素によって検出されるキャップの下に配置される。ばねは、摺動要素をウィンドスクリーンに押しつける。
【0004】
最新技術の水分センサの欠点は、水分センサを車両窓に取り付けるために累加の部品が必要とされるか、または、水分センサがフレキシブルプリント回路基板(PCB)の弾性復元力によって車両窓に押しつけられる場合、水分センサが車両窓と水分センサとの間の異なる距離に容易に適合できないことである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】ドイツ特許第102006060548A1号明細書
【文献】欧州特許第1700724B1号明細書
【発明の概要】
【0006】
したがって、上述の最新技術に基づいて、本発明は、車両窓へのセンサの簡単な取り付けを示すというタスクに基づいており、これにより、センサと車両窓との間の異なる距離は、異なる取り付け状況で簡単な方法で作用することができる。
【0007】
このタスクは、本発明による独立請求項の特徴によって解決される。本発明の有利な形態は、従属請求項に示される。
【0008】
したがって、本発明によれば、少なくとも1つのセンサによって車両窓の内側の少なくとも水分および/または温度を検出するための車両用センサユニットが規定され、センサユニットは車両窓の内側と接触して実装されることが可能であり、センサユニットはハウジングを備え、センサユニットは、ハウジングによって部分的に包囲され、ハウジングは、車両窓の方向の少なくとも1つの開口部であってセンサユニットが開口部を通って車両窓に押しつけられることが可能な開口部を備え、センサユニットはプリント回路基板を備え、プリント回路基板は、センサユニットの実装状態で車両窓の内側に押しつけられ、プリント回路基板はセンサと車両窓との間に配置され、プリント回路基板はリジッド-フレキシブルプリント回路基板であり、リジッド-フレキシブルプリント回路基板は少なくとも部分領域に屈曲部を備え、リジッド-フレキシブルプリント回路基板の屈曲部は、リジッド-フレキシブルプリント回路基板を車両窓に押しつける弾性復元力を生成するように配置され、リジッド-フレキシブルプリント回路基板は、固定手段を受容するための少なくとも1つの凹部を備え、凹部および固定手段は、リジッド-フレキシブルプリント回路基板を特定の形状に維持するように設計されていることを特徴とする。
【0009】
本発明によれば、車両窓の内側の少なくとも湿度を検出するための車両用センサユニットを有する運転者支援システムも規定される。
【0010】
加えて、本発明によれば、車両窓の内側の少なくとも湿度を検出するための車両用センサユニットを有する車両が示される。
【0011】
さらに、車両の車両窓の濡れを検出するためおよび/または車両の周囲光を検出するための光電子センサユニットにおけるセンサユニットの使用は、本発明に従う。
【0012】
本発明の基本的な考え方は、リジッド-フレキシブルプリント回路基板が、固定手段を保持するための少なくとも1つの凹部を備えることである。実装により、リジッド-フレキシブルPCBおよびセンサユニットは、特定の形状で保持されることが可能であり、凹部および固定要素は、センサユニットの高さを調整するために使用されることが可能である。
【0013】
本発明の有利な実施形態では、リジッド-フレキシブル回路基板は、実質的に長尺の形状を有し、凹部は、リジッド-フレキシブル回路基板の長手方向と実質的に平行に延在する長尺の形状を有する。長尺形状により、リジッド-フレキシブルPCBは、長方形の形状にされることが可能である。固定要素は、プリント回路基板を規定の形状に保持する。凹部もまた長尺形状を有する場合、センサユニットの高さはこれと共に調整されることが可能なので、有利である。
【0014】
本発明のさらなる有利な実施形態では、リジッド-フレキシブルプリント回路基板は、約90度の少なくとも2つの屈曲部によって、合計180°、少なくとも部分的に曲げられる。リジッド-フレキシブル回路基板を数回曲げることにより、センサユニットの回路基板上に平坦な領域が作成され、これは車両窓に簡単に押しつけられることが可能である。
【0015】
本発明の有利な実施形態では、リジッド-フレキシブルプリント回路基板は、他の電気部品との電気的結合のための電気プラグ接続部を備える。電気プラグイン接続により、センサユニットを他の電気部品に容易に接続できる。
【0016】
本発明のさらなる有利な実施形態では、センサユニットのハウジングが固定手段を含む。
【0017】
本発明の有利な実施形態では、リジッド-フレキシブルプリント回路基板が固定手段を含む。
【0018】
本発明のさらなる有利な実施形態では、固定手段は、リジッド-フレキシブルプリント回路基板自体の少なくとも一部から形成される。
【0019】
本発明の有利な形態では、固定手段はフックとして設計される。
【0020】
本発明の別の有利な形態では、少なくとも1つのセンサは、湿度センサおよび/または温度センサである。
【0021】
本発明のこれらおよびその他の態様は、以下に記載される実施形態から明らかとなり、これを参照して解明されるだろう。実施形態に開示される個々の特徴は、単独で、または組み合わせて、本発明の態様を構成することができる。異なる実施形態の特徴は、1つの実施形態から別の実施形態に引き継がれることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1a】本発明の第1の例によるリジッド-フレキシブルプリント回路基板を有するセンサユニットの概略図である。
図1b】本発明の第1の例によるリジッド-フレキシブルプリント回路基板を有するセンサユニットの概略図である。
図2a】本発明の第2の例によるリジッド-フレキシブルプリント回路基板を有するセンサユニットの概略図である。
図2b】本発明の第2の例によるリジッド-フレキシブルプリント回路基板を有するセンサユニットの概略図である。
図3a】本発明の第3の例によるリジッド-フレキシブルプリント回路基板を有するセンサユニットの概略図である。
図3b】本発明の第3の例によるリジッド-フレキシブルプリント回路基板を有するセンサユニットの概略図である。
図4a】本発明の第4の例によるリジッド-フレキシブルプリント回路基板を有するセンサユニットの概略図である。
図4b】本発明の第4の例によるリジッド-フレキシブルプリント回路基板を有するセンサユニットの概略図である。
図5a】本発明の第5の例によるリジッド-フレキシブルプリント回路基板を有するセンサユニットの概略図である。
図5b】本発明の第5の例によるリジッド-フレキシブルプリント回路基板を有するセンサユニットの概略図である。
図6a】本発明の第6の例によるリジッド-フレキシブルプリント回路基板を有するセンサユニットの概略図である。
図6b】本発明の第6の例によるリジッド-フレキシブルプリント回路基板を有するセンサユニットの概略図である。
図7a】本発明の第7の例によるリジッド-フレキシブルプリント回路基板を有するセンサユニットの概略図である。
図7b】本発明の第7の例によるリジッド-フレキシブルプリント回路基板を有するセンサユニットの概略図である。
図8】本発明の例示的な実施形態による光電子センサユニットにおけるリジッド-フレキシブル回路基板を有するセンサユニットの使用の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
図1は、本発明の第1の例によるリジッド-フレキシブルプリント回路基板4を有するセンサユニット1の概略図である。センサユニット1は、たとえば湿度および/または温度を測定するためのセンサ2を備える。
【0024】
図1aは、真っ直ぐな状態の、すなわち屈曲部のないリジッド-フレキシブルPCB4を示す。PCB4は電気プラグ接続部5を備え、これは他の電気部品との電気的接触を意図している。センサ2は、図1aにおいて、図示されるPCB4の上に配置されている。さらに、リジッド-フレキシブルプリント回路基板4は少なくとも1つの凹部6を備え、凹部6は、固定手段7を受容するために設けられている。
【0025】
図1bでは、リジッド-フレキシブルPCB4は、長方形の形状を形成するために、PCB4上の3つの点で曲げられる。リジッド-フレキシブル回路基板4の凹部6は、長方形の回路基板4の右側に位置している。凹部6は、特に固定手段7を収容するのに役立つ。長方形の回路基板4は、たとえばハウジング3に挿入されることが可能であり、これにより、ハウジング3は、車両窓に向かって開放された開口部12を備える。図1bに示される設計例では、固定手段7は、センサユニット1のハウジング3上に位置し、このため固定手段7は図1bに示されていない。固定手段7を凹部6内に嵌合することにより、リジッド-フレキシブル回路基板4は、一方では形状が維持され、他方では、凹部6の長尺の膨張により、形成されたリジッド-フレキシブル回路基板4の高さを調整することが可能である。
【0026】
図2は、本発明の第2の例によるリジッド-フレキシブルプリント回路基板4の概略図を示す。図2aは、やはり屈曲部13のない真っ直ぐな状態のリジッド-フレキシブル回路基板を示す。第1のバージョンと比較すると、電気プラグ接続部5および凹部6は、第1のバージョンに対してミラー反転されている。これにより、リジッド-フレキシブルPCB4を反対側から曲げることができ、固定手段7をセンサユニット1のハウジング3上の別の点に配置することが可能になる。
【0027】
図3は、本発明の第3の例によるリジッド-フレキシブルプリント回路基板4の概略図を示す。図3aに示される例では、固定手段7は、リジッド-フレキシブルプリント回路基板4自体に配置されている。たとえば、固定手段7は、プリント回路基板自体から形成されるかまたはこれに接続されることが可能である。図3aに示される固定手段7は、円錐状に面取りされた縁部8を有し、これにより、固定手段7を凹部6内にしっかりと保持することができる。図3bは、固定手段7が凹部6を通じて挿入され、その円錐状に面取りされた縁部8によって凹部6内にしっかりと保持された、屈曲状態のリジッド-フレキシブルプリント回路基板4を示す。凹部6の長尺形状により、このバージョンでは、形成されたリジッド-フレキシブルプリント回路基板4の高さを調整することも可能である。
【0028】
図4は、本発明の第4の例によるリジッド-フレキシブルプリント回路基板4の概略図を示す。図4aは、リジッド-フレキシブル回路基板4の凹部6が前のバージョンよりも大きいことを示している。凹部6は非常に大きいので、リジッド-フレキシブルPCB4は、凹部6を通じて挿入されることが可能であり、こうしてこれ自体を固定する。図4bは、どのようにして電気プラグ接続部5を有する端部が凹部6を通じて挿入されたか、およびこれによりリジッド-フレキシブルPCB4の長方形の形状が作成されるかを示す。加えて、リジッド-フレキシブル回路基板4は、リジッド-フレキシブル回路基板4を凹部6内に固定するための切り欠き7を有する。電気プラグ接続部5を有する端部が凹部6を通じてどこまで押し込まれるかに応じて、センサユニット1の高さが調整されることが可能である。
【0029】
図5は、本発明の第5の例によるリジッド-フレキシブルPCB4の概略図を示す。図5aに示される設計では、リジッド-フレキシブル回路基板4は、同様に、固定手段7を収容するための凹部6を有する。この例示的な実施形態では、固定手段7は、リジッド-フレキシブル回路基板4自体の一部から形成されている。固定手段7は、リジッド-フレキシブルPCB4を凹部6と共に長方形の形状に保持するフックとして設計されている。
【0030】
図6は、本発明の第6の例によるリジッド-フレキシブル回路基板4の概略図を示す。図6aでは、凹部6は、細いスリット状の長方形である。細いスロット6を通じて、リジッド-フレキシブル回路基板4の一部が挿入され、リジッド-フレキシブル回路基板4はその形状で固定される。したがって、スロット6は、PCB4の厚さよりも細くすべきではない。
【0031】
図7は、本発明の第7の例によるリジッド-フレキシブルプリント回路基板4の概略図を示す。図7aは、凹部6が円形であり得ることを示す。したがって、この例示的な実施形態は、円形の固定メナス7を備えることもできる。固定メナス7は、円形凹部6を通じて挿入され、リジッド-フレキシブルPCB4をその形状に保持することができる。特に、いくつかの円形凹部6が設けられることも可能であり、これにより、センサユニット1の容易な高さ調整が実現され得る。
【0032】
図8は、本発明の例示的な実施形態による光電子センサユニット10におけるリジッド-フレキシブルプリント回路基板4を有するセンサユニット1の使用の概略図を示す。光電子センサユニット10は、車両の車両窓の濡れを検出するための、および/または自動車の周囲光を検出するための光学センサ11を備え、光学センサ11は、車両窓に隣接して実装されることが可能なメインボード上に実装される。光電子センサユニット10の前部領域には、取り付けプラグ9が見える。取り付けプラグ9は、たとえば、光電子センサユニット10を車両の車載エレクトロニクスに、特に運転者支援システムに接続するために使用される。センサユニット1は、図8の取り付けプラグ9と反対の端部に見ることができ、センサユニット1は、車両窓の内側の湿度および/または温度を検出するための少なくとも1つのセンサ2を備える。センサユニット1のセンサ2はプリント回路基板4に実装され、プリント回路基板4は、センサユニット1が実装されると車両窓の内側に押しつけられる。プリント回路基板4は、センサ2と車両窓との間に配置される。センサ2は回路基板4の下に実装されるので、これは図8では見ることができない。センサ2を担持する回路基板4は、リジッド-フレキシブル回路基板4として設計され、リジッド-フレキシブル回路基板4は本質的に長尺形状を有する。光電子センサユニット10およびセンサユニット1は、共通のハウジング3に部分的に包囲されている。リジッド-フレキシブルPCB4は、センサユニット1がハウジング3に挿入され得るように曲げられる。異なる取り付け状況、たとえば異なる車両タイプでは、リジッド-フレキシブルPCBの高さが、メインボードの中央領域によって画定される光電子センサユニットのレベルに調整され得る場合に、有利であり得る。したがって、リジッド-フレキシブルプリント回路基板は、図2から図8の例示的な実施形態においてより詳細に示されるように、固定手段を保持するための少なくとも1つの凹部を含む。
【0033】
図8は、リジッド-フレキシブルプリント回路基板4が、実装されていないときに光電子センサユニット10のハウジングをわずかに超えて突出していることを示す。光電子センサユニット10の実装状態では、リジッド-フレキシブルPCB4の曲げは、PCB4、したがってPCB4に取り付けられたセンサ2も車両窓に押しつける、弾性復元力を生成する。これにより、車両の内側の湿度および/または温度の信頼できる測定が可能になる。
【0034】
図8では、センサユニット1は、光電子センサユニット11と電気的に結合されている。特に、センサユニット1は、センサユニット1が光電子センサユニット11と電気的に結合される電気プラグ接続部5を有することが提供され得る。
【符号の説明】
【0035】
1 センサユニット
2 センサ
3 ハウジング
4 リジッド-フレキシブルプリント回路基板
5 電気プラグ接続部
6 凹部
7 固定手段
8 面取りされた縁部
9 取り付けプラグ
10 光電子センサユニット
11 光学センサ
12 開口部
13 屈曲部
図1a)】
図1b)】
図2a)】
図2b)】
図3a)】
図3b)】
図4a)】
図4b)】
図5a)】
図5b)】
図6a)】
図6b)】
図7a)】
図7b)】
図8