(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-23
(45)【発行日】2023-05-31
(54)【発明の名称】電解水生成装置
(51)【国際特許分類】
C02F 1/461 20230101AFI20230524BHJP
C25B 1/26 20060101ALI20230524BHJP
C25B 9/00 20210101ALI20230524BHJP
C25B 15/023 20210101ALI20230524BHJP
【FI】
C02F1/461 A
C02F1/461 Z
C25B1/26 C
C25B9/00 F
C25B15/023
(21)【出願番号】P 2022036232
(22)【出願日】2022-03-09
(62)【分割の表示】P 2020198455の分割
【原出願日】2020-11-30
【審査請求日】2022-03-10
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】591201686
【氏名又は名称】株式会社日本トリム
(74)【代理人】
【識別番号】100104134
【氏名又は名称】住友 慎太郎
(72)【発明者】
【氏名】名木 祐貴
【審査官】瀧口 博史
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2016/157570(WO,A1)
【文献】特開2002-331289(JP,A)
【文献】特開平08-327434(JP,A)
【文献】特開2016-083650(JP,A)
【文献】登録実用新案第3206397(JP,U)
【文献】特開2003-093479(JP,A)
【文献】特開2003-230884(JP,A)
【文献】特開2019-155317(JP,A)
【文献】特開2019-209284(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C25B 9/00
C25B 15/00
C02F 1/46
G01F 23/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電解水生成装置であって、
電気分解される水が供給される電解槽と、
前記電解槽内に配された一対の
板状の電極からなる第1電極対と、
前記電解槽内で前記第1電極対よりも上方に配された一対の
円柱状、角柱状又は板状の電極からなる第2電極対とを含み、
前記第1電極対には、電解水を生成するための第1電圧が印加され、
前記第2電極対には、電解槽内の水位を検出するための第2電圧が印加され、
前記第2電極対の前記一対の電極の間隔は、前記第1電極対の前記一対の電極の間隔よりも大き
く、かつ、10mm以上である、
電解水生成装置。
【請求項2】
前記第1電極対の各電極の間には、隔膜が配されていない、請求項1に記載の電解水生成装置。
【請求項3】
前記電解槽に装着される蓋と、前記電解槽への前記蓋の装着状態を検出するための蓋検出部とをさらに備える、請求項2に記載の電解水生成装置。
【請求項4】
前記第2電極対の前記一対の電極の表面には、白金めっきが形成されている、請求項1ないし3のいずれかに記載の電解水生成装置。
【請求項5】
前記第2電極対の前記一対の電極は、軸状に形成されている、請求項4に記載の電解水生成装置。
【請求項6】
前記第2電極対の前記一対の電極の先端部は、面取りされている、請求項5に記載の電解水生成装置。
【請求項7】
前記水には、電解補助液が添加されている、請求項1ないし6のいずれかに記載の電解水生成装置。
【請求項8】
前記電解槽内で次亜塩素酸水が生成される、請求項7に記載の電解水生成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電解水生成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、水位を検出するためのフロートが内蔵された電解槽を備えた電解水生成装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記フロートによって水位を検出する構成では、電解槽が肥大化するため、装置の小型化を図るのが困難となる。
【0005】
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、コンパクトな構成で電解槽内の水位を検出できる電解水生成装置を提供することを主たる目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、電解水生成装置であって、電気分解される水が供給される電解槽と、前記電解槽内に配された一対の電極からなる第1電極対と、前記電解槽内で前記第1電極対よりも上方に配された一対の電極からなる第2電極対とを含み、前記第1電極対には、電解水を生成するための第1電圧が印加され、前記第2電極対には、電解槽内の水位を検出するための第2電圧が印加される。
【0007】
本発明に係る前記電解水生成装置において、 前記第2電極対の前記一対の電極の間隔は、前記第1電極対の前記一対の電極の間隔よりも大きい、ことが望ましい。
【0008】
本発明に係る前記電解水生成装置において、前記電解槽に装着される蓋と、前記電解槽への前記蓋の装着状態を検出するための蓋検出部とをさらに備え、前記蓋検出部は、前記第2電極対よりも上方に配されている、ことが望ましい。
【0009】
本発明に係る前記電解水生成装置において、前記第2電極対の前記一対の電極を構成する各電極は、平面視においてその間に前記蓋検出部が位置するように配されている、ことが望ましい。
【0010】
本発明に係る前記電解水生成装置において、前記第2電極対の前記一対の電極の表面には、白金めっきが形成されている、ことが望ましい。
【0011】
本発明に係る前記電解水生成装置において、前記第2電極対の前記一対の電極は、軸状に形成されている、ことが望ましい。
【0012】
本発明に係る前記電解水生成装置において、前記第2電極対の前記一対の電極の先端部は、面取りされている、ことが望ましい。
【0013】
本発明に係る前記電解水生成装置において、前記水には、電解補助液が添加されている、ことが望ましい。
【0014】
本発明に係る前記電解水生成装置において、前記電解槽内で次亜塩素酸水が生成される、ことが望ましい。
【発明の効果】
【0015】
本発明の前記電解水生成装置は、前記電解槽内に前記第1電極対と前記第2電極対とが配される。前記第2電極対は、前記第1電極対よりも上方に配され、前記電解槽内の前記水位を検出するための前記第2電圧が印加される。これにより、前記電解槽内の前記水位が前記第2電極対よりも高いとき、前記第2電極対間に電流が流れ、前記電解槽内の前記水位が前記第2電極対よりも低いとき、前記第2電極対間に前記電流が流れない。従って、前記第2電極対を流れる前記電流を監視することにより、簡素かつコンパクトな構成で、前記電解槽内の前記水位を検出することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明の電解水生成装置の概略構成を示す組み立て前の斜視図である。
【
図2】
図1の電解水生成装置の電気的構成を示すブロック図である。
【
図4】
図1の電解槽及びセンサーボックスを拡大して示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1は、本実施形態の電解水生成装置1の構成を示している。電解水生成装置1は、水を電気分解するための電解槽2と、電解槽2に装着される蓋3とを備える。電解水生成装置1は、電解水を生成する度に、電解槽2内の水を入れ替えるバッチ式の電解水生成装置である。
【0018】
電解槽2は、電解室21と、電解室21に水を補給または電解室21から電解水を取り出すための開口22を有する。電解室21は電解槽2の内部に形成されている。開口22は、電解槽2の上端に形成されている。
【0019】
電解槽2には、電気分解される水が供給される。水には、純水、水道水や井戸水の他、これらに希塩酸等の電解補助液が添加された水溶液が適用される。電解水生成装置1では、希塩酸等が添加された水を電気分解することにより、次亜塩素酸水が生成される。次亜塩素酸水は、その酸化作用により、ウイルスの破壊・無毒化に有効とされている。
【0020】
電解室21には、第1電極対4と第2電極対5とが配されている。
【0021】
第1電極対4は、一対の電極41、42からなる。電極41、42は、板状に形成され、電解室21の下部において、互いに対向するように配置されている。本実施形態の電解槽2は、電極41と電極42との間に隔膜が配されていない、無隔膜電解槽である。また、第1電極対4の上部に第1電極対4をカバーするカバー部材23が設けられている。カバー部材23によって、第1電極対4が保護される。
【0022】
第1電極対4には(すなわち、電極41、42間には)、電解水を生成するための第1電圧(電解電圧)が印加される。第1電極対4は、電解槽2内の水を電気分解することによって電解水を生成する。
【0023】
第2電極対5は、一対の電極51、52からなる。電極51、52は、軸状に形成され、同一の高さに配置されている。本実施形態では、電極51、52は、円柱状に形成されているが、角柱状であってもよく、また板状であってもよい。
【0024】
第2電極対5には(すなわち、電極51、52間には)、電解槽2内の水位を検出するための第2電圧(検出電圧)が印加される。第2電極対5が電解槽2内の水に浸かっているとき、すなわち、電解槽2内の水位が第2電極対5よりも高いとき、電極51、52間には、電流が流れる。電解槽2内の水位が第2電極対5よりも低いとき、電極51、52間に電流が流れない。従って、第2電極対5を流れる電流を監視することにより、簡素かつコンパクトな構成で、電解槽2内の水位を検出することが可能となる。
【0025】
また、本実施形態のように第2電極対5によって電解槽2内の水位を検出するように構成された電解水生成装置1では、電解槽2内の水位を検出するためにフロートのような可動部品を必要とすることがないので、構造が簡素で故障の虞も少ない。
【0026】
第2電極対5は、電解槽2内で検出したい水位に応じて配置される。本実施形態では、第2電極対5は、第1電極対4の上端よりも若干上方に配置される。これにより、第2電極対5に電流が流れたとき、電解槽2内の水位が第1電極対4の上端を超えていることが検出される。
【0027】
図2は、電解水生成装置1の電気的構成を示すブロック図である。電解水生成装置1は、電解槽2内の水位を検出するための水位検出部6と、各部の制御を司る制御部7とを備えている。
【0028】
水位検出部6は、第2電極対5及び電流検出部61を含んでいる。電流検出部61は、第2電極対5を流れる電流を検出する。
【0029】
第1電極対4及び第2電極対5は、制御部7によって制御される。制御部7は、例えば、各種の演算処理、情報処理等を実行するCPU71(Central Processing Unit)及びCPU71の動作を司るプログラム及び各種の情報を記憶するメモリ72等を有している。CPU71及びメモリ72は、基板73に実装されている。
【0030】
制御部7は、第1電極対4及び第2電極対5に択一的に電解電圧を印加する。より具体的には、制御部7は、第1電極対4への第1電圧の印加に先だって、第2電極対5に第2電圧を印加する。
【0031】
そして、制御部7は、第2電極対5に流れる電流に応じて第1電極対4を制御する。制御部7は、電流検出部61が第2電極対5に流れる電流を検出したとき、第1電極対4に第1電圧を印加する。これに伴い、電極41、42間に電解電流が流れ、電解室21で電解水が生成される。
【0032】
制御部7は、電流検出部61が第2電極対5に流れる電流を検出しないとき、電解槽2内の水位が第1電極対4の上端より低い可能性があるとき、第1電極対4に第1電圧を印加しない。これにより、電極41、42の消耗が抑制される。
【0033】
図3は、電解槽2の平面図である。第2電極対5の一対の電極51、52の間隔d2は、第1電極対4の一対の電極41、42の間隔d1よりも大きい、のが望ましい。これにより、電極51、52間の水の表面張力の影響を受けることなく、電解槽2内の水位を正確に検出することが可能となる。このような観点での間隔d2の望ましい範囲は、例えば、10mm以上であるが、電極51、52の形状等に応じて10mm未満に設定されていてもよい。また、間隔d1を間隔d2よりも小さく設定することにより、電解水の生成時間を容易に短縮できる。
【0034】
なお、間隔d1は、電極41と電極42との最短の距離で定義される。同様に、間隔d2は、電極51と電極52との最短の距離で定義される。
【0035】
図1及び
図2に示されるように、電解水生成装置1は、電解槽2への蓋3の装着状態を検出するための蓋検出部8をさらに備えている。蓋検出部8は、蓋3の装着状態に応じた信号を制御部7に出力する。本実施形態の蓋検出部8は、蓋3に設けられたマグネット81と、蓋3の近傍の磁束密度を検出する磁気センサー82とを含んでいる。
【0036】
マグネット81は、例えば、蓋3の内部に埋設されている。磁気センサー82は、蓋3が電解槽2に装着されたとき、マグネット81に対向する位置に設けられ、磁束密度に応じた信号を制御部7に出力する。磁気センサー82によって検出される磁束密度は、マグネット81と磁気センサー82との距離に依存するため、制御部7は、蓋検出部8から入力された信号に基づいて、蓋3の装着状態を判定する。
【0037】
制御部7は、蓋3の装着状態に応じて第1電極対4を制御する。制御部7は、蓋3が装着されていると判定し、さらには、電流検出部61が第2電極対5に流れる電流を検出したとき、第1電極対4に第1電圧を印加する。一方、制御部7は、蓋3が装着されていないと判定したとき、第1電極対4への電圧の印加は行わない。これにより、電極41、42が保護される。
【0038】
図1に示されるように、蓋検出部8は、第2電極対5よりも上方に配されている。これにより、マグネット81と磁気センサー82との距離が容易に短縮され、蓋検出部8の感度及び精度を容易に高めることが可能となる。
【0039】
図1に示されるように、電解水生成装置1は、第2電極対5及び磁気センサー82等を収容するためのセンサーボックス9を備えている。本実施形態では、第2電極対5の基端部及び磁気センサー82は、センサーボックス9の内部空間に収容され、第2電極対5の先端部はセンサーボックス9の外側に突出している。第2電極対5の基端部及び磁気センサー82が、センサーボックス9の内部空間に収容される本構成により、水位検出部6及び蓋検出部8の主要部がセンサーボックス9に集約され、電解水生成装置1の構造が簡素化される。
【0040】
図4は、電解槽2及びセンサーボックス9を拡大して示している。センサーボックス9は、第2電極対5が固定されるベース部91と、磁気センサー82を収容するために、ベース部91から上方に突出する突出部92とを有している。ベース部91及び突出部92によって、上下方向に倒立したT字状のセンサーボックス9が構成される。
【0041】
電極51、52は、ベース部を挟んで対向するようにベース部91の天面に固定されている。電極51、52は、電解槽2内で同じ高さになるように配されている。これにより、電解槽2内での水位の検出精度が高められる。
【0042】
図3に示されるように、電極51、52は、平面視においてその間に蓋検出部8の磁気センサー82が位置するように配されている。換言すると、電極51、52は、平面視で蓋検出部8を挟んで両側に配されている。このような配置によって、蓋検出部8の感度及び精度、並びに、電極51、52の間隔d2を十分に確保しつつ、センサーボックス9の小型化を図ることが可能となる。
【0043】
図5は、電極51、52と平行な平面で切断した電解槽2の断面を示している。電解槽2は、電解室21と、センサーボックス9が挿入されるセンサー室24と、電解室21とセンサー室24とを区画するための隔壁25と、把手26とを有している。隔壁25と、把手26とは、センサー室24を挟んで対向するように、隣接して配されている。これにより、把手26の近傍での電解槽2の剛性・強度が高められる。
【0044】
センサー室24の下端は、センサーボックス9が挿入可能となるように、開放されている。すなわち、センサーボックス9は、下端の開口から上方に挿入され、センサー室24に収容される。
【0045】
電極51、52は、軸線がセンサーボックス9の挿入方向と一致するように配向されている。センサーボックス9が上方に挿入される本実施形態では、電極51、52は、軸線が上方を向くように、起立姿勢で配される。
【0046】
第2電極対5によって電解槽2内の水位を検出するために、電極51、52の先端は、隔壁25を貫通し、電解室21に至っている。このため、隔壁25には、電極51、52の先端を通過させるための貫通孔27が形成されている。貫通孔27は、センサーボックス9の挿入方向である上方に向かって隔壁25を貫通し、電解室21内に突出する。
【0047】
本実施形態では、電極51、52の軸線方向とセンサーボックス9の挿入方向とが一致しているので、最小限度の開口の貫通孔27で電極51、52の先端を電解室21に突出させることが可能となる。なお、電極51、52と隔壁25との間には、電解室21内の水を封止するためのOリング53が挿入され、センサー室24及びセンサーボックス9への浸水が防止される。
【0048】
図6は、電極51、52を示している。本実施形態の電極51、52は、チタンによって形成されている。電極51、52の表面51a、52aには、白金めっき54が形成されている、のが望ましい。これにより、電気分解の際、電極51、52からチタンが溶出することが抑制される。また、電極51、52の表面51a、52aに酸化皮膜が形成されることが抑制される。
【0049】
本実施形態では、白金めっき54は、電極51、52の表面51a、52aの全体に形成されている。白金めっき54は、電極51、52の先端部51b、52bのみに形成されていてもよい。また、白金めっき54の表面は、ブラスト加工されていてもよい。ブラスト加工によって表面51a、52aの面積が増大し、第2電極対5による水位の検出が容易となる。
【0050】
電極51、52間に1秒間にわたって12Vの電圧を印加して第2電極対5の通電を確認する実験では、白金めっき54が表面51a、52aの全体に形成された電極51、52の寿命は、少なくとも478400回以上であった。また、白金めっき54が先端部51b、52bに形成された電極51、52の寿命は、少なくとも6121回以上であった(いずれも上記回数で十分な耐久性能を有していると判断し、実験を終了した)。一方、白金めっき54が表面51a、52aの全体に形成された電極51、52の寿命は、2732回であり、それ以上は、表面51a、52aの腐食及び酸化皮膜の形成により、通電が確認できなかった。
【0051】
電極51、52の先端部51b、52bは、面取りされている、のが望ましい。これにより、白金めっき54の剥離が抑制される。
【0052】
以上、本発明の電解水生成装置1が詳細に説明されたが、本発明は上記の具体的な実施形態に限定されることなく種々の態様に変更して実施される。すなわち、電解水生成装置1は、少なくとも、電気分解される水が供給される電解槽2と、電解槽2内に配された一対の電極41、42からなる第1電極対4と、電解槽2内で第1電極対4よりも上方に配された一対の電極51、52からなる第2電極対5を含み、第1電極対4には、電解水を生成するための第1電圧が印加され、第2電極対5には、電解槽2内の水位を検出するための第2電圧が印加される、ように構成されていればよい。
【0053】
例えば、第2電極対5は、有隔膜電解槽に適用されてもよい。この場合、隔膜によって隔てられた一方または双方の電解室に第2電極対5が配されてもよい。
【符号の説明】
【0054】
1 電解水生成装置
2 電解槽
3 蓋
4 第1電極対
5 第2電極対
8 蓋検出部
41 電極
42 電極
51 電極
51a 表面
51b 先端
52 電極
52a 表面
52b 先端
54 白金めっき