(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-24
(45)【発行日】2023-06-01
(54)【発明の名称】無認可帯域における2段階ランダムアクセス手順
(51)【国際特許分類】
H04W 74/08 20090101AFI20230525BHJP
H04W 72/0446 20230101ALI20230525BHJP
H04W 72/1268 20230101ALI20230525BHJP
【FI】
H04W74/08
H04W72/0446
H04W72/1268
(21)【出願番号】P 2021535031
(86)(22)【出願日】2020-01-03
(86)【国際出願番号】 US2020012177
(87)【国際公開番号】W WO2020142683
(87)【国際公開日】2020-07-09
【審査請求日】2022-04-08
(32)【優先日】2019-01-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】521357641
【氏名又は名称】ペキン シャオミ モバイル ソフトウェア カンパニー, リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100107489
【氏名又は名称】大塩 竹志
(72)【発明者】
【氏名】シリク, アリ チャガタイ
(72)【発明者】
【氏名】ディナン, エスマエル
(72)【発明者】
【氏名】ジョウ, フア
(72)【発明者】
【氏名】チョン, ヒョンスク
(72)【発明者】
【氏名】ババエイ, アリレザ
(72)【発明者】
【氏名】パク, キュンミン
(72)【発明者】
【氏名】シュー, カイ
【審査官】永田 義仁
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2018/0324872(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0143017(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0262182(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0352582(US,A1)
【文献】Nokia, Alcatel-Lucent Shanghai Bell,"Random access principles for new radio",3GPP TSG-RAN WG1 #87 R1-1612299,[online],2016年11月04日,インターネット<URL:https://www.3gpp.org/ftp/TSG_RAN/WG1_RL1/TSGR1_87/Docs/R1-1612299.zip>,[検索日2022年6月20日]
【文献】Intel Corporation,"PRACH Transmission for eLAA",3GPP TSG RAN WG1 Meeting #85 R1-164131,[online],2016年05月14日,インターネット<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_85/Docs/R1-164131.zip>,[検索日2022年6月20日]
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B7/24-7/26
H04W4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
方法であって、
無線デバイスによって、構成されたアップリンク許可のバンドルのアップリンク許可の物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)持続時間が、セルの2段階ランダムアクセス手順のメッセージA(MsgA)ペイロードの伝送と重複することを判定することと、
前記判定することに基づいて、前記アップリンク許可の第1のPUSCHリソースを介して伝送しないことによって前記アップリンク許可を無視することと
を含む、方法。
【請求項2】
前記無線デバイスによって、前記2段階ランダムアクセス手順の前記MsgAペイロードの伝送のためのPUSCHリソースを示す、前記セルの1つ以上の構成パラメータを備える1つ以上の無線リソース制御(RRC)メッセージを受信することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記2段階ランダムアクセス手順を開始することに基づいて、前記PUSCHリソースから第2のPUSCHリソースを選択することをさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第2のPUSCHリソースを選択することに応答して、前記第2のPUSCHリソースを介して前記MsgAペイロードを伝送することをさらに含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記2段階ランダムアクセス手順に対して、前記第2のPUSCHリソースにマッピングされるランダムアクセスプリアンブルを伝送することをさらに含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記構成されたアップリンク許可は、構成された許可タイプ1または構成された許可タイプ2である、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記PUSCH持続時間が、前記第2のPUSCHリソースを介して前記MsgAペイロードの伝送と重複することは、前記MsgAペイロードの伝送の第1の持続時間と重複することを含む、請求項
3に記載の方法。
【請求項8】
前記PUSCH持続時間が、前記第2のPUSCHリソースを介して前記MsgAペイロードの伝送と重複することは、少なくとも1つのシンボルまたは少なくとも1つのスロットまたは少なくとも1つのサブフレームにおいて重複することを含む、請求項
3に記載の方法。
【請求項9】
前記セルは、無認可セルである、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記2段階ランダムアクセス手順は、競合なしランダムアクセス手順である、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
1つ以上プロセッサと、命令を記憶するメモリとを備える無線デバイスであって、前記命令は、前記1つ以上のプロセッサによって実行されると、前記無線デバイスに、
構成されたアップリンク許可のバンドルのアップリンク許可の物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)持続時間が、セルの2段階ランダムアクセス手順のメッセージA(MsgA)ペイロードの伝送と重複することを判定することと、
前記判定することに基づいて、前記アップリンク許可の第1のPUSCHリソースを介して伝送しないことによって前記アップリンク許可を無視することと
をさせる、無線デバイス。
【請求項12】
前記命令はさらに、前記無線デバイスに、前記2段階ランダムアクセス手順の前記MsgAペイロードの伝送のためのPUSCHリソースを示す、前記セルの1つ以上の構成パラメータを備える1つ以上の無線リソース制御(RRC)メッセージを受信させる、請求項11に記載の無線デバイス。
【請求項13】
前記命令はさらに、前記無線デバイスに、前記2段階ランダムアクセス手順を開始することに基づいて、前記PUSCHリソースから第2のPUSCHリソースを選択させる、請求項12に記載の無線デバイス。
【請求項14】
前記命令はさらに、前記無線デバイスに、前記第2のPUSCHリソースを選択することに応答して、前記第2のPUSCHリソースを介して前記MsgAペイロードを伝送させる、請求項13に記載の無線デバイス。
【請求項15】
前記命令はさらに、前記無線デバイスに、前記2段階ランダムアクセス手順に対して、前記第2のPUSCHリソースにマッピングされるランダムアクセスプリアンブルを伝送させる、請求項14に記載の無線デバイス。
【請求項16】
前記構成されたアップリンク許可は、構成された許可タイプ1または構成された許可タイプ2である、請求項11に記載の無線デバイス。
【請求項17】
前記PUSCH持続時間が、前記第2のPUSCHリソースを介して前記MsgAペイロードの伝送と重複することは、前記MsgAペイロードの伝送の第1の持続時間と重複することを含む、請求項
13に記載の無線デバイス。
【請求項18】
前記PUSCH持続時間が、前記第2のPUSCHリソースを介して前記MsgAペイロードの伝送と重複することは、少なくとも1つのシンボルまたは少なくとも1つのスロットまたは少なくとも1つのサブフレームにおいて重複することを含む、請求項
13に記載の無線デバイス。
【請求項19】
前記セルは、無認可セルである、請求項11に記載の無線デバイス。
【請求項20】
システムであって、
基地局と、
1つ以上プロセッサと、命令を記憶するメモリとを備える無線デバイスと
を備え、
前記命令は、前記1つ以上のプロセッサによって実行されると、前記無線デバイスに、
構成されたアップリンク許可のバンドルのアップリンク許可の物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)持続時間が、セルの2段階ランダムアクセス手順のメッセージA(MsgA)ペイロードの伝送と重複することを判定することと、
前記判定することに基づいて、前記アップリンク許可の第1のPUSCHリソースを介して前記基地局に伝送しないことによって前記アップリンク許可を無視することと
をさせる、システム。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2019年1月4日に出願された米国仮特許出願第62/788,612号の利益を主張し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0002】
本願明細書は、例えば、以下の項目も提供する。
(項目1)
方法であって、
無線デバイスによって、セルの1つ以上の構成パラメータを含む1つ以上の無線リソース制御(RRC)メッセージを受信することであって、前記1つ以上の構成パラメータは、前記セルの2段階ランダムアクセス手順のメッセージA(MsgA)ペイロードの送信のための物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)リソースを示す、受信することと、
前記セルに対する2段階ランダムアクセス手順の開始に基づいて、前記PUSCHリソースのうちの第1のPUSCHリソースを選択することと、
構成されたアップリンク許可のPUSCH持続時間が、前記第1のPUSCHリソースを介したMsgAペイロードの送信と重複すると判定することと、
前記判定に基づいて、前記構成されたアップリンク許可の第2のPUSCHリソースを介して送信しないことにより、前記構成されたアップリンク許可を無視することと、を含む、方法。
(項目2)
第2の構成されたアップリンク許可の第3のPUSCHリソースを介して送信することをさらに含み、前記第3のPUSCHリソースは、前記セルの第2の2段階ランダムアクセス手順の第2のMsgAペイロードの第2の送信と重複しない、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記構成されたアップリンク許可は、構成された許可タイプ1または構成された許可タイプ2である、項目1に記載の方法。
(項目4)
前記構成されたアップリンク許可は、構成されたアップリンク許可のバンドルの一部である、項目1に記載の方法。
(項目5)
前記1つ以上の構成パラメータは、前記構成されたアップリンク許可をさらに示す、項目1に記載の方法。
(項目6)
前記PUSCH持続時間が前記第1のPUSCHリソースを介した前記MsgAペイロードの前記送信と重複することは、前記PUSCH持続時間が前記第1のPUSCHリソースを介した前記MsgAペイロードの前記送信の第1の持続時間と重複することを含む、項目1に記載の方法。
(項目7)
前記セルは、無認可セルである、項目1に記載の方法。
(項目8)
前記1つ以上の構成パラメータは、前記2段階ランダムアクセス手順に対して、
1つ以上の物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)リソースと、
前記1つ以上のPRACHリソースと前記PUSCHリソースとの間の1つ以上のマッピングと、をさらに示す、項目1に記載の方法。
(項目9)
前記1つ以上のマッピングは、1対1である、項目8に記載の方法。
(項目10)
前記1つ以上のマッピングは、多数対1である、項目8に記載の方法。
(項目11)
前記1つ以上のマッピングは、1対多数である、項目8に記載の方法。
(項目12)
前記2段階ランダムアクセス手順に対して、前記1つ以上のPRACHリソースのうちのPRACHリソースを選択することをさらに含み、前記PRACHリソースは、
プリアンブルと、
PRACHオケージョンと、を含む、項目8に記載の方法。
(項目13)
前記第1のPUSCHリソースを前記選択することは、前記1つ以上のマッピングにさらに基づいており、前記PRACHリソースは、前記第1のPUSCHリソースにマッピングされる、項目12に記載の方法。
(項目14)
前記PRACHリソースが前記第1のPUSCHリソースにマッピングされることは、前記PRACHリソースの前記PRACHオケージョンが前記第1のPUSCHリソースにマッピングされることを含む、項目13に記載の方法。
(項目15)
前記PRACHリソースが前記第1のPUSCHリソースにマッピングされることは、前記PRACHリソースの前記プリアンブルが前記第1のPUSCHリソースにマッピングされることを含む、項目13に記載の方法。
(項目16)
前記PUSCH持続時間は、前記PRACHオケージョンと重複しない、項目12に記載の方法。
(項目17)
前記構成されたアップリンク許可を前記無視することに基づいて、前記第1のPUSCHリソースを介して前記MsgAペイロードを送信することをさらに含む、項目1に記載の方法。
(項目18)
前記2段階ランダムアクセス手順は、競合なしのランダムアクセス手順である、項目1に記載の方法。
(項目19)
前記2段階ランダムアクセス手順は、競合ベースのランダムアクセス手順である、項目1に記載の方法。
(項目20)
前記PUSCH持続時間が前記MsgAペイロードの送信と重複することは、前記PUSCH持続時間が少なくとも1つのシンボルまたは少なくとも1つのスロットまたは少なくとも1つのサブフレームにおいて前記MsgAペイロードの前記送信と重複することを含む、項目1に記載の方法。
(項目21)
方法であって、
無線デバイスによって、セルの1つ以上の構成パラメータを含む1つ以上の無線リソース制御(RRC)メッセージを受信することであって、前記1つ以上の構成パラメータは、前記セルの2段階ランダムアクセス手順のメッセージA(MsgA)ペイロードの送信のための物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)リソースを示す、受信することと、
前記セルに対する2段階ランダムアクセス手順の開始に基づいて、前記PUSCHリソースのうちの第1のPUSCHリソースを選択することと、
構成されたアップリンク許可のバンドルのアップリンク許可のPUSCH持続時間が、前記第1のPUSCHリソースを介したMsgAペイロードの送信と重複することを判定することと、
前記判定に基づいて、前記アップリンク許可の第2のPUSCHリソースを介して送信しないことにより、前記アップリンク許可を無視することと、を含む、方法。
(項目22)
方法であって、
無線デバイスによって、セルの2段階ランダムアクセス手順のメッセージA(MsgA)ペイロードを送信するための第1の物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)リソースを選択することと、
構成されたアップリンク許可のバンドルのアップリンク許可のPUSCH持続時間が、前記第1のPUSCHリソースを介した前記MsgAペイロードの前記送信と重複することを判定することと、
前記判定に基づいて、前記アップリンク許可の第2のPUSCHリソースを介して送信しないことにより、前記アップリンク許可を無視することと、を含む、方法。
(項目23)
方法であって、
無線デバイスによって、構成されたアップリンク許可のバンドルのアップリンク許可の物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)持続時間が、セルの2段階ランダムアクセス手順のメッセージA(MsgA)ペイロードの送信と重複することを判定することと、
前記判定に基づいて、前記アップリンク許可の第2のPUSCHリソースを介して送信しないことにより、前記アップリンク許可を無視することと、を含む、方法。
(項目24)
方法であって、
無線デバイスによって、セルの構成されたアップリンク許可のバンドルを受信することと、
前記構成されたアップリンク許可の前記バンドルのアップリンク許可の物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)持続時間が、前記セルの2段階ランダムアクセス手順のメッセージA(MsgA)ペイロードの送信と重複することを判定することと、
前記判定に基づいて、前記アップリンク許可の第2のPUSCHリソースを介して送信しないことにより、前記アップリンク許可を無視することと、を含む、方法。
(項目25)
前記構成されたアップリンク許可の前記バンドルの第2のアップリンク許可の第3のPUSCHリソースを介して送信することをさらに含み、前記第3のPUSCHリソースは、前記セルの第2の2段階ランダムアクセス手順の第2のMsgAペイロードの第2の送信と重複しない、項目24に記載の方法。
(項目26)
方法であって、
無線デバイスによって、セルの1つ以上の構成パラメータを含む1つ以上のメッセージを受信することであって、前記1つ以上の構成パラメータは、前記セルの2段階ランダムアクセス手順のメッセージA(MsgA)ペイロードの送信のための物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)リソースを示す、受信することと、
前記PUSCHリソースのうちの第1のPUSCHリソースを介して、前記2段階ランダムアクセス手順のための前記MsgAペイロードを送信することと、
前記2段階ランダムアクセス手順の完了に基づいて、前記PUSCHリソースを解放することと、を含む、方法。
(項目27)
前記2段階ランダムアクセス手順を前記完了することは、
セル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)によって識別された、第1のランダムアクセス応答のための第1の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を受信すること、または
無線ネットワーク一時識別子(RNTI)によって識別された、第2のランダムアクセス応答のための第2のPDCCHを受信すること、または
プリアンブル送信カウンタがプリアンブル最大送信に達すること、のうちの少なくとも1つを含む、項目26に記載の方法。
(項目28)
前記RNTIは、前記メッセージB RNTI(MSGB-RNTI)である、項目27に記載の方法。
(項目29)
前記1つ以上の構成パラメータは、1つ以上の物理的ランダムアクセスチャネル(PRACH)リソースをさらに示す、項目27に記載の方法。
(項目30)
前記2段階ランダムアクセス手順の前記完了に基づいて、前記1つ以上のPRACHリソースを破棄することをさらに含む、項目29に記載の方法。
(項目31)
前記PUSCHリソースを前記解放することは、前記1つ以上のPRACHリソースを前記破棄することにさらに基づく、項目30に記載の方法。
(項目32)
前記2段階ランダムアクセス手順に対して、前記1つ以上のPRACHリソースのうちのPRACHリソースを選択することをさらに含み、前記PRACHリソースは、
プリアンブルと、
PRACHオケージョンと、を含む、項目29に記載の方法。
(項目33)
前記2段階ランダムアクセス手順に対して、前記PRACHオケージョンを介して前記プリアンブルを送信することをさらに含む、項目32に記載の方法。
(項目34)
前記第2のランダムアクセス応答のために前記第2のPDCCHを前記受信することは、前記第2のPDCCHによってスケジュールされた前記第2のランダムアクセス応答を受信することを含む、項目33に記載の方法。
(項目35)
前記第2のランダムアクセス応答を前記受信することは、前記プリアンブルに対応する前記第2のランダムアクセス応答を受信することを含む、項目34に記載の方法。
(項目36)
前記第2のランダムアクセス応答が前記プリアンブルに対応することは、前記第2のランダムアクセス応答におけるランダムアクセスプリアンブルアイデンティティが前記プリアンブルを識別することを含む、項目35に記載の方法。
(項目37)
前記1つ以上の構成パラメータは、前記1つ以上のPRACHリソースと前記PUSCHリソースとの間の1つ以上のマッピングをさらに示す、項目32に記載の方法。
(項目38)
前記1つ以上のマッピングは、1対1である、項目37に記載の方法。
(項目39)
前記1つ以上のマッピングは、多数対1である、項目37に記載の方法。
(項目40)
前記1つ以上のマッピングは、1対多数である、項目37に記載の方法。
(項目41)
前記1つ以上のマッピングに基づいて前記第1のPUSCHリソースを選択することをさらに含み、前記PRACHリソースは、前記第1のPUSCHリソースにマッピングされる、項目37に記載の方法。
(項目42)
前記PRACHリソースが前記第1のPUSCHリソースにマッピングされることは、前記PRACHリソースの前記PRACHオケージョンが前記第1のPUSCHリソースにマッピングされることを含む、項目41に記載の方法。
(項目43)
前記PRACHリソースが前記第1のPUSCHリソースにマッピングされることは、前記PRACHリソースの前記プリアンブルが前記第1のPUSCHリソースにマッピングされることを含む、項目41に記載の方法。
(項目44)
前記2段階ランダムアクセス手順を前記完了することは、
C-RNTIによって識別された、第1のランダムアクセス応答のための第1のPDCCHを受信すること、または
プリアンブル送信カウンタがプリアンブル最大送信に達すること、のうちの少なくとも1つを含む、項目26に記載の方法。
(項目45)
前記第1のランダムアクセス応答のために前記第1のPDCCHを前記受信することは、前記第1のPDCCHによってスケジュールされた前記第1のランダムアクセス応答を受信することを含む、項目44に記載の方法。
(項目46)
前記第1のランダムアクセス応答は、タイミングアドバンス値を示すタイミングアドバンスコマンドを含む、項目45に記載の方法。
(項目47)
前記第1のPDCCHはアップリンク許可を含む、項目44に記載の方法。
(項目48)
前記セルは、無認可セルである、項目26に記載の方法。
(項目49)
前記2段階ランダムアクセス手順は、競合なしの2段階ランダムアクセス手順である、項目26に記載の方法。
(項目50)
前記セルのビーム障害回復手順のために、前記競合なしの2段階ランダムアクセス手順が開始されない、項目49に記載の方法。
(項目51)
前記PUSCHリソースを前記解放することは、前記PUSCHリソースのうちのPUSCHリソースを介して、MsgAペイロードを送信しないことを含む、項目26に記載の方法。
(項目52)
前記PUSCHリソースを前記解放することは、前記PUSCHリソースの構成を解放することを含む、項目26に記載の方法。
(項目53)
前記構成を前記解放した後、前記セルの第2の2段階ランダムアクセス手順の第2のMsgAペイロードの送信のための第2のPUSCHリソースを示す1つ以上の第2の構成パラメータを含む1つ以上の第2のメッセージを受信することと、
前記第2のPUSCHリソースのうちの第2のPUSCHリソースを介して、前記第2の2段階ランダムアクセス手順のための前記MsgAペイロードを送信することと、をさらに含む、項目52に記載の方法。
(項目54)
前記PUSCHリソースを解放することは、前記PUSCHリソースのPUSCHリソースを介して、MsgAペイロードの送信を停止することを含む、項目26に記載の方法。
(項目55)
方法であって、
無線デバイスによって、セルの1つ以上の構成パラメータを含む1つ以上のメッセージを受信することであって、前記1つ以上の構成パラメータは、前記セルの2段階ランダムアクセス手順のメッセージA(MsgA)ペイロードの送信のための物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)リソースを示す、受信することと、
前記PUSCHリソースのうちの第1のPUSCHリソースを介して、前記2段階ランダムアクセス手順のための前記MsgAペイロードを送信することと、
前記PUSCHリソースを解放/クリアすることであって、
セル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)によって識別された、第1のランダムアクセス応答のための第1の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を受信すること、または
メッセージB無線ネットワーク一時識別子(MSGBーRNTI)によって識別された、第2のランダムアクセス応答のための第2のPDCCHを受信すること、または
プリアンブル送信カウンタがプリアンブル最大送信に達すること、のうちの少なくとも1つに基づく、解放/クリアすることと、を含む、方法。
(項目56)
方法であって、
無線デバイスによって、セルの1つ以上の構成パラメータを含む1つ以上のメッセージを受信することであって、前記1つ以上の構成パラメータは、前記セルの2段階ランダムアクセス手順のメッセージA(MsgA)ペイロードの送信のための物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)リソースを示す、受信することと、
前記PUSCHリソースのうちの第1のPUSCHリソースを介して、前記2段階ランダムアクセス手順のための前記MsgAペイロードを送信することと、
前記PUSCHリソースを解放/クリアすることであって、
セル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)によって識別された、第1のランダムアクセス応答のための第1の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を受信すること、または
プリアンブル送信カウンタがプリアンブル最大送信に達すること、のうちの少なくとも1つに基づく、解放/クリアすることと、を含む、方法。
(項目57)
方法であって、
無線デバイスによって、セルの1つ以上の構成パラメータを含む1つ以上のメッセージを受信することであって、前記1つ以上の構成パラメータは、前記セルの2段階ランダムアクセス手順のメッセージA(MsgA)ペイロードの送信のための物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)リソースを示す、受信することと、
前記無線デバイスの無線リソース制御(RRC)層からの要求に基づいて、前記無線デバイスの媒体アクセス制御(MAC)層をリセットすることと、
前記MAC層を前記リセットすることに基づいて、前記PUSCHリソースを解放することと、を含む、方法。
(項目58)
方法であって、
無線デバイスによって、セルの1つ以上の構成パラメータを含む1つ以上のメッセージを受信することであって、前記1つ以上の構成パラメータは、前記セルの2段階ランダムアクセス手順のメッセージA(MsgA)ペイロードの送信のために、前記セルの第1のアップリンク帯域幅部分(BWP)上の物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)リソースを示す、受信することと、
前記セルの前記第1のアップリンクBWPをアクティブ化することと、
前記PUSCHリソースのうちの第1のPUSCHリソースを介して、前記セルの2段階ランダムアクセス手順のためのMsgAペイロードを送信することと、
前記セルの前記第1のアップリンクBWPから第2のアップリンクBWPへの切り替えに基づいて、前記第1のアップリンクBWPを非アクティブ化することと、
前記非アクティブ化に基づいて、前記PUSCHリソースを一時停止することと、を含む、方法。
(項目59)
前記PUSCHリソースを前記一時停止することは、前記PUSCHリソースの構成を維持することを含む、項目58に記載の方法。
(項目60)
前記第2のアップリンクBWPから前記第1のアップリンクBWPへの切り替えに基づいて、前記第1のアップリンクBWPをアクティブ化することをさらに含む、項目58に記載の方法。
(項目61)
前記第1のアップリンクBWPを前記アクティブ化することに基づいて、前記一時停止されたPUSCHリソースを初期化することをさらに含む、項目[00476]に記載の方法。
(項目62)
前記一時停止されたPUSCHリソースを前記初期化することは、前記セルの2段階ランダムアクセス手順のための前記PUSCHリソースを使用して再開することを含む、項目[00476]に記載の方法。
(項目63)
前記PUSCHリソースのうちのPUSCHリソースを介して、前記非アクティブ化に基づいて、前記セルの2段階ランダムアクセス手順のためのMsgAペイロードの送信を停止することをさらに含む、項目58に記載の方法。
(項目64)
前記セルのビーム障害回復手順のための前記2段階ランダムアクセス手順を開始することをさらに含む、項目58に記載の方法。
本開示の複数の例示的な実施形態は、ランダムアクセス手順の動作を可能にする。本明細書に開示される技術の実施形態は、マルチキャリア通信システムの技術分野で用いられてもよい。より具体的には、本明細書で開示される技術の実施形態は、マルチキャリア通信システムにおけるランダムアクセス手順に関連し得る。
【図面の簡単な説明】
【0003】
本開示の様々な実施形態のうちのいくつかの例が、図面を参照して本明細書に記載されている。
【0004】
【
図1】本開示の実施形態の一態様に基づく、例示的なRANアーキテクチャの略図である。
【
図2A】本開示の実施形態の一態様に基づく、例示的なユーザプレーンプロトコルスタックの略図である。
【
図2B】本開示の実施形態の一態様に基づく、例示的な制御プレーンプロトコルスタックの略図である。
【
図3】本開示の実施形態の一態様に基づく、例示的な無線デバイスおよび2つの基地局の略図である。
【
図4A】本開示の実施形態の一態様に基づく、アップリンクおよびダウンリンク信号伝送の例示的な略図である。
【
図4B】本開示の実施形態の一態様に基づく、アップリンクおよびダウンリンク信号伝送の例示的な略図である。
【
図4C】本開示の実施形態の一態様に基づく、アップリンクおよびダウンリンク信号伝送の例示的な略図である。
【
図4D】本開示の実施形態の一態様に基づく、アップリンクおよびダウンリンク信号伝送の例示的な略図である。
【
図5A】本開示の実施形態の一態様に基づく、例示的なアップリンクチャネルマッピング、および例示的アップリンク物理信号の略図である。
【
図5B】本開示の実施形態の一態様に基づく、例示的なダウンリンクチャネルマッピング、および例示的ダウンリンク物理信号の略図である。
【
図6】本開示の実施形態の一態様に基づく、例示的なキャリアの伝送時間または受信時間を描いている略図である。
【
図7A】本開示の一実施形態の一態様に基づく、OFDMサブキャリアの例示的なセットを描いている図である。
【
図7B】本開示の一実施形態の一態様に基づく、OFDMサブキャリアの例示的なセットを描いている図である。
【
図8】本開示の実施形態の一態様に基づく、例示的なOFDM無線リソースを描いている略図である。
【
図9A】マルチビームシステム内の例示的なCSI-RSおよび/またはSSブロック伝送を描いている略図である。
【
図9B】本開示の実施形態の一態様に基づく、例示的なダウンリンクビーム管理手順を描いている略図である。
【
図10】本開示の実施形態の一態様に基づく、構成された帯域幅部分(BWP)の例示的な略図である。
【
図11A】本開示の実施形態の一態様に基づく、例示的なマルチ接続の略図である。
【
図11B】本開示の実施形態の一態様に基づく、例示的なマルチ接続の略図である。
【
図12】本開示の実施形態の一態様に基づく、例示的なランダムアクセス手順の略図である。
【
図13】本開示の実施形態の一態様に基づく、例示的なMACエンティティの構造である。
【
図14】本開示の実施形態の一態様に基づく、例示的なRANアーキテクチャの略図である。
【
図15】本開示の実施形態の一態様に基づく、例示的なRRC状態の略図である。
【
図16】本開示の実施形態の一態様に基づく、2段階RA手順の例である。
【
図17A】本開示の実施形態の一態様に基づく、PRACHリソースおよび1つ以上の関連するUL無線リソースの無線リソース割り当ての例である。
【
図17B】本開示の実施形態の一態様に基づく、PRACHリソースおよび1つ以上の関連するUL無線リソースの無線リソース割り当ての例である。
【
図17C】本開示の実施形態の一態様に基づく、PRACHリソースおよび1つ以上の関連するUL無線リソースの無線リソース割り当ての例である。
【
図18A】それぞれ、本開示の実施形態の一態様に基づく、RAR、バックオフインジケータ付きのMACサブヘッダ、およびRAPID付きのMACサブヘッダの例である。
【
図18B】それぞれ、本開示の実施形態の一態様に基づく、RAR、バックオフインジケータ付きのMACサブヘッダ、およびRAPID付きのMACサブヘッダの例である。
【
図18C】それぞれ、本開示の実施形態の一態様に基づく、RAR、バックオフインジケータ付きのMACサブヘッダ、およびRAPID付きのMACサブヘッダの例である。
【
図19】本開示の実施形態の一態様に基づく、LBTをともなう競合ベースおよび競合なしのランダムアクセス手順の例示的な図である。
【
図20】本開示の実施形態の一態様に基づく、LBTをともなう2段階RA手順の例示的な図である。
【
図21】本開示の実施形態の一態様に基づく、2段階RA手順のための無線リソース割り当ての例である。
【
図22】本開示の実施形態の一態様に基づく、2段階RA手順のために実行される1つ以上のLBTの例である。
【
図23A】本開示の実施形態の一態様に基づく、無認可帯域での2段階RA手順のために実行される1つ以上のLBTの例である。
【
図23B】本開示の実施形態の一態様に基づく、無認可帯域での2段階RA手順のために実行される1つ以上のLBTの例である。
【
図24】本開示の実施形態の一態様に基づく、ランダムアクセス手順の例である。
【
図25】本開示の実施形態の一態様に基づく、2段階ランダムアクセス手順における関連付け/マッピングの例である。
【
図26】本開示の実施形態の一態様に基づく、ランダムアクセス手順の例示的なフローチャートである。
【
図27】本開示の実施形態の一態様に基づく、ランダムアクセス手順の例である。
【
図28】本開示の実施形態の一態様に基づく、ランダムアクセス手順の例示的なフローチャートである。
【
図29】本開示の実施形態の一態様に基づく、ランダムアクセス手順の例である。
【
図30】本開示の実施形態の一態様に基づく、ランダムアクセス手順の例である。
【
図31】本開示の実施形態の一態様に基づく、ランダムアクセス手順の例である。
【
図32】本開示の実施形態の一態様に基づく、ランダムアクセス手順の例示的なフローチャートである。
【
図33】本開示の実施形態の一態様に基づく、ランダムアクセス手順の例示的なフローチャートである。
【
図34】本開示の実施形態の一態様に基づく、ランダムアクセス手順の例である。
【
図35】本開示の実施形態の一態様に基づく、ランダムアクセス手順の例示的なフローチャートである。
【
図36】本開示の実施形態の一態様に基づく、ランダムアクセス手順の例示的なフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0005】
以下の頭字語は、本開示全体を通して使用される:
【表1-1】
【表1-2】
【表1-3】
【表1-4】
【0006】
本開示の例示的な実施形態は、様々な物理層変調および伝送メカニズムを使用して実施され得る。例示的な伝送メカニズムとしては、以下に限定されないが、符号分割多元接続(CDMA)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)、時分割多元接続(TDMA)、ウェーブレット技術、および/または同様のものが挙げられ得る。また、TDMA/CDMA、およびOFDM/CDMAなどのハイブリッド伝送メカニズムも用いられ得る。物理層での信号伝送には、様々な変調方式を適用することができる。変調方式の例としては、以下に限定されないが、位相、振幅、符号、これらの組み合わせ、および/または同様のものが挙げられる。例示的な無線伝送方法は、二相位相変調(BPSK)を使用する直交振幅変調(QAM)、四相位相偏移変調(QPSK)、16-QAM、64-QAM、256-QAM、1024-QAM、および/または同様のものを実装することができる。物理無線伝送は、伝送要件と無線条件に応じて変調およびコーディング方式を動的または半動的に変更することにより強化することができる。
【0007】
図1は、本開示の実施形態の一態様に基づく、例示的な無線アクセスネットワーク(RAN)アーキテクチャである。この例に例示されているように、RANノードは、次世代ノードB(gNB)(例えば120A、120B)であり得、第1の無線デバイス(例えば110A)に向かう新無線(NR)ユーザプレーンおよび制御プレーンプロトコル終端を提供することができる。一例において、RANノードは、次世代進化型ノードB(ng-eNB)(例えば、120C、120D)であってもよく、第2の無線デバイス(例えば、110B)に向かう進化型UMTS地上無線アクセス(E-UTRA)ユーザプレーンおよび制御プレーンプロトコル終端を提供することができる。第1の無線デバイスは、Uuインターフェースを介してgNBと通信することができる。第2の無線デバイスは、Uuインターフェースを介してng-eNBと通信することができる。
【0008】
gNBまたはng-eNBは、無線リソース管理およびスケジューリング、IPヘッダ圧縮、データの暗号化および完全性保護、ユーザ機器(UE)アタッチメントにおけるアクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)の選択、ユーザプレーンデータおよび制御プレーンデータのルーティング、接続設定および接続解放、(AMFから生じる)ページングメッセージのスケジューリングおよび伝送、(AMFまたは運用および保守(O&M)から生じる)システムブロードキャスト情報のスケジューリングおよび伝送、測定および測定レポート構成、アップリンク内のトランスポートレベルパケットマーキング、セッション管理、ネットワークスライシングのサポート、サービス品質(QoS)フロー管理、およびデータ無線ベアラへのマッピング、RRC_INACTIVE状態にあるUEのサポート、非アクセス層(NAS)メッセージのための分散機能、RAN共有、デュアル接続、またはNRとE-UTRAとの間の緊密なインターワーキング、などの機能をホストし得る。
【0009】
一例では、1つ以上のgNBおよび/または1つ以上のng-eNBは、Xnインターフェースによって互いに相互接続されることができる。gNBまたはng-eNBは、NGインターフェースによって、5Gコアネットワーク(5GC)に接続することができる。一例において、5GCは、1つ以上のAMF/ユーザ計画機能(UPF)機能(例えば、130Aまたは130B)を備えることができる。gNBまたはng-eNBは、NG-ユーザプレーン(NG-U)インターフェースによってUPFに接続することができる。NG-Uインターフェースは、RANノードとUPFとの間にユーザプレーンプロトコルデータユニット(PDU)の配信(例えば、非保証配信)を提供することができる。gNBまたはng-eNBは、NG-制御プレーン(NG-C)インターフェースによってAMFに接続され得る。NG-Cインターフェースは、NGインターフェース管理、UEコンテキスト管理、UEモビリティ管理、NASメッセージのトランスポート、ページング、PDUセッション管理、構成転送、または警告メッセージ送信などの機能を提供することができる。
【0010】
一例において、UPFは、イントラ/インター無線アクセス技術(RAT)モビリティ(適用可能な場合)のためのアンカーポイント、データネットワークとの相互接続の外部PDUセッションポイント、パケットルーティングおよびフォワーディング、ポリシールール強制のパケット検査およびユーザプレーン部、トラフィック使用レポート、データネットワークへのトラフィックフローのルーティングをサポートするためのアップリンク分類子、マルチホームPDUセッションをサポートするための分岐ポイント、ユーザプレーンのためのQoS処理、例えばパケットフィルタリング、ゲーティング、アップリンク(UL)/ダウンリンク(DL)レート強制、アップリンクトラフィック検証(例えば、QoSフローマッピングへのサービスデータフロー(SDF))、ダウンリンクパケットバッファリング、および/またはダウンリンクデータ通知トリガリングなどの機能をホストとして提供することができる。
【0011】
一例において、AMFは、NASシグナリング終端、NASシグナリングセキュリティ、アクセス層(AS)セキュリティ制御、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)アクセスネットワーク間のモビリティのためのインターコアネットワーク(CN)ノードシグナリング、アイドルモードUE到達可能性(例えば、ページング再伝送の制御および実行)、登録エリア管理、システム内およびシステム間のモビリティのサポート、アクセス認証、ローミング権のチェックを含むアクセス認定、モビリティ管理制御(加入およびポリシー)、ネットワークスライシングのサポート、および/またはセッション管理機能(SMF)選択などの機能をホストとして提供することができる。
【0012】
図2Aは、例示的ユーザプレーンプロトコルスタックであり、ここでは、サービスデータ適応プロトコル(SDAP)(例えば、211および221)、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)(例えば、212および222)、無線リンク制御(RLC)(例えば、213および223)ならびに媒体アクセス制御(MAC)(例えば、214および224)サブレイヤ、ならびに物理(PHY)(例えば、215および225)層は、ネットワーク側上の無線デバイス(例えば、110)およびgNB(例えば120)で終端することができる。一例において、PHY層は、トランスポートサービスを上位層(例えば、MAC、RRCなど)に提供する。一例において、MACサブレイヤのサービスおよび機能は、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間のマッピング、PHY層へ/から送達されるトランスポートブロック(TB)へ/からの、1つまたは異なる論理チャネルに属するMACサービスデータユニット(SDU)の多重化/分割化、スケジューリング情報レポート、ハイブリッド自動反復要求(HARQ)(例えば、キャリアアグリゲーション(CA)の場合は、キャリア当たり1つのHARQエンティティ)を介する誤り訂正、動的スケジューリングによるUE間の優先度処理、論理チャネル優先度付けによる1つのUEの論理チャネル間の優先度処理、および/またはパディングを含むことができる。MACエンティティは、1つもしくは複数のヌメロロジ、および/または伝送タイミングをサポートすることができる。一例では、論理チャネル優先順位付けにおけるマッピング制限により、論理チャネルがどのヌメロロジおよび/または伝送タイミングを使用することができるかを制御することができる。一例では、RLCサブレイヤは、トランスペアレントモード(TM)、非肯定モード(UM)、および肯定モード(AM)伝送モードをサポートすることができる。このRLC構成は、ヌメロロジおよび/または伝送時間間隔(TTI)持続時間に依存せずに論理チャネル毎とすることができる。一例において、自動反復要求(ARQ)は、論理チャネルが構成されているいずれのヌメロロジおよび/またはTTI持続時間に関して動作することができる。一例において、ユーザプレーンのためのPDCP層のサービスおよび機能は、シーケンスナンバリング、ヘッダ圧縮および解凍、ユーザデータの転送、リオーダリングおよび重複検出、PDCP PDUルーティング(例えば、分割ベアラの場合)、PDCP SDUの再伝送、暗号化、暗号解読および完全性保護、PDCP SDU破棄、RLC AMのためのPDCP再確立およびデータ回復、ならびに/またはPDCP PDUの複製を含むことができる。一例において、SDAPのサービスおよび機能は、QoSフローとデータ無線ベアラとの間のマッピングを含むことができる。一例では、SDAPのサービスおよび機能は、DLパケットおよびULパケットにおけるサービス品質インジケータ(QFI)をマッピングすることを含むことができる。一例では、SDAPのプロトコルエンティティは、個々のPDUセッションのために構成されることができる。
【0013】
図2Bは、例示的制御プレーンプロトコルスタックであり、ここで、PDCP(例えば、233および242)、RLC(例えば、234および243)、およびMAC(例えば、235および244)サブレイヤ、ならびにPHY(例えば、236および245)層は、ネットワーク側上の無線デバイス(例えば、110)およびgNB(例えば、120)で終端することができ、上述のサービスおよび機能を実行することができる。一例においては、RRC(例えば、232および241)は、無線デバイス、およびネットワーク側上のgNBで終端されてもよい。一例において、RRCのサービスおよび機能は、ASおよびNASに関するシステム情報のブロードキャスト、5GCまたはRANにより起動されるページング、UEとRANとの間のRRC接続の確立、維持、および解放、シグナリング無線ベアラ(SRB)およびデータ無線ベアラ(DRB)のキー管理、確立、構成、メンテナンスおよび解放を含むセキュリティ機能、モビリティ機能、QoS管理機能、UE測定レポートおよびそのレポートの制御、無線リンク障害の検出およびそこからの回復、ならびに/または、UEからの/へのNASへ/からのNASメッセージ転送を含むことができる。一例において、NAS制御プロトコル(例えば、231および251)は、無線デバイス、およびネットワーク側上のAMF(例えば、130)で終端されてもよく、UEと、3GPPアクセスおよび非3GPPアクセスのためのAMFとの間のモビリティ管理、ならびにUEと、3GPPアクセスおよび非3GPPアクセスのSMFとの間のセッション管理などの機能を実行することができる。
【0014】
一例では、基地局は、無線デバイスのために複数の論理チャネルを構成することができる。複数の論理チャネル内の論理チャネルは、無線ベアラに対応することができ、無線ベアラは、QoS要件と関連付けられることができる。一例において、基地局は、複数のTTI/ヌメロロジ中の1つ以上のTTI/ヌメロロジにマッピングされている論理チャネルを構成することができる。無線デバイスは、アップリンク許可を示す物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を介して、ダウンリンク制御情報(DCI)を受信することができる。一例において、アップリンク許可は、第1のTTI/ヌメロロジのためにあり得、トランスポートブロックの伝送のためのアップリンクリソースを示すことができる。基地局は、無線デバイスのMAC層で論理チャネル優先順位付け手順によって使用される1つ以上のパラメータを有する複数の論理チャネル内に各論理チャネルを構成することができる。その1つ以上のパラメータは、優先度、優先されたビットレートなどを含むことができる。複数の論理チャネル内の各論理チャネルは、その論理チャネルに関連付けられたデータを含む1つ以上のバッファに対応することができる。論理チャネル優先順位付け手順は、複数の論理チャネル、および/または1つ以上のMAC制御要素(CE)内の1つ以上の第1の論理チャネルにアップリンクリソースを割り当てることができる。この1つ以上の第1の論理チャネルは、第1のTTI/ヌメロロジにマッピングされることができる。無線デバイスでのMAC層は、MAC PDU(例えば、トランスポートブロック)内で、1つ以上のMAC CE、および/または1つ以上のMAC SDU(例えば、論理チャネル)を多重化することができる。一例において、MAC PDUは、複数のMACサブヘッダを含むMACヘッダを含むことができる。複数のMACサブヘッダ内のMACサブヘッダは、1つ以上のMAC CE、および/または1つ以上のMAC SDU内のMAC CEまたはMAC SUD(論理チャネル)に対応することができる。一例では、MAC CEまたは論理チャネルは、論理チャネル識別子(LCID)を用いて構成されることができる。一例では、論理チャネルまたはMAC CEのためのLCIDは、固定/事前構成されることができる。一例では、論理チャネルまたはMAC CEのためのLCIDは、基地局により無線デバイスのために構成されることができる。MAC CEまたはMAC SDUに対応するMACサブヘッダは、MAC CEまたはMAC SDUと関連付けられたLCIDを含むことができる。
【0015】
一例において、基地局は、1つ以上のMACコマンドを用いることによって、無線デバイスにおける1つ以上のプロセスを作動および/もしくは停止させ、ならびに/または影響を与えることができる(例えば、1つ以上のプロセスのうちの1つ以上のパラメータの設定値が、1つ以上のプロセスのうちの1つ以上のタイマを開始および/または中止させる)。この1つ以上のMACコマンドは、1つ以上のMAC制御要素を含むことができる。一例では、1つ以上のプロセスは、1つ以上の無線ベアラのためのPDCPパケット複製の作動および/または停止を含むことができる。基地局は、1つ以上のフィールドを含むMAC CE、1つ以上の無線ベアラのためのPDCP複製の作動および/または停止を示すフィールドの値を伝送することができる。一例では、1つ以上のプロセスは、1つ以上のセル上のチャネル状態情報(CSI)伝送を含むことができる。基地局は、1つ以上のセル上のCSI伝送の作動および/または停止を示す1つ以上のMAC CEを伝送することができる。一例では、1つ以上のプロセスは、1つ以上のセカンダリセルの作動または停止を含んでもよい。一例では、基地局は、1つ以上のセカンダリセルの作動または停止を示すMA CEを伝送することができる。一例では、基地局は、無線デバイスにおける1つ以上の間欠受信(DRX)タイマの開始および/または中止を示す1つ以上のMAC CEを伝送することができる。一例では、基地局は、1つ以上のタイミングアドバンスグループ(TAG)のための1つ以上のタイミングアドバンス値を示す1つ以上のMAC CEを伝送することができる。
【0016】
図3は、基地局(基地局1、120A、および基地局2、120B)および無線デバイス110のブロック図である。無線デバイスは、UEと呼ばれることがある。基地局は、NB、eNB、gNB、および/またはng-eNBと呼ばれることがある。一例において、無線デバイスおよび/または基地局は、中継ノードとしての機能を果たすことができる。基地局1、120Aは、少なくとも1つの通信インターフェース320A(例えば、無線モデム、アンテナ、有線モデム、および/または同様のもの)と、少なくとも1つのプロセッサ321Aと、非一時的メモリ322A内に記憶されていて、かつ少なくとも1つのプロセッサ321Aによって実行可能なプログラムコード命令323Aの少なくとも1つのセットと、を備えることができる。基地局2、120Bは、少なくとも1つの通信インターフェース320Bと、少なくとも1つのプロセッサ321Bと、非一時的メモリ322B内に記憶されていて、かつ少なくとも1つのプロセッサ321Bによって実行可能なプログラムコード命令323Bの少なくとも1つのセットと、を備えることができる。
【0017】
基地局は、多数のセクタ、例えば、1、2、3、4、または6つのセクタを含むことができる。基地局は、例えば、1~50以上の範囲の多数のセルを含むことができる。セルは、例えば、プライマリセルまたはセカンダリセルとしてカテゴリ化することができる。無線リソース制御(RRC)接続確立/再確立/ハンドオーバにおいて、1つのサービングセルは、NAS(非アクセス層)モビリティ情報(例えば、トラッキングエリア識別子(TAI))を提供することができる。RRC接続再確立/ハンドオーバにおいて、1つのサービングセルは、セキュリティ入力を提供することができる。このセルは、プライマリセル(PCell)と呼ばれることがある。ダウンリンクでは、PCellに対応するキャリアは、DLプライマリコンポーネントキャリア(PCC)とすることができ、これに対して、アップリンクでは、キャリアは、UL PCCとすることができる。無線デバイス能力に応じて、セカンダリセル(SCell)は、PCellと一緒にサービングセルのセットを形成するように構成することができる。ダウンリンクでは、SCellに対応するキャリアは、ダウンリンクセカンダリコンポーネントキャリア(DL SCC)とすることができ、これに対して、アップリンクでは、キャリアは、アップリンクセカンダリコンポーネントキャリア(UL SCC)とすることができる。SCellには、アップリンクキャリアを有する場合と有しない場合がある。
【0018】
ダウンリンクキャリアとオプションのアップリンクキャリアを含むセルには、物理セルIDとセルインデックスを割り当てることができる。キャリア(ダウンリンクまたはアップリンク)は、1つのセルに属することができる。セルIDまたはセルインデックスは、(使用状況に応じて)セルのダウンリンクキャリアまたはアップリンクキャリアを識別することもできる。本開示では、セルIDは、同様に、キャリアIDと呼ばれることがあり、セルインデックスは、キャリアインデックスと呼ばれることがある。実施態様では、物理セルIDまたはセルインデックスをセルに割り当てることができる。セルIDは、ダウンリンクキャリア上に伝送される同期信号を使用して判定することができる。セルインデックスは、RRCメッセージを使用して判定することができる。例えば、本開示が第1のダウンリンクキャリアに対する第1の物理セルIDに言及する場合、本開示は、第1の物理セルIDが、第1のダウンリンクキャリアを含むセルに対するものであることを意味することができる。同じ概念は、例えば、キャリアのアクティブ化に適用し得る。本開示が第1のキャリアが作動されることを示す場合、本明細書は、第1のキャリアを含むセルがアクティブ化されることを同様に意味することができる。
【0019】
基地局は、1つ以上のセルに対する複数の構成パラメータを含む1つ以上のメッセージ(例えば、RRCメッセージ)を無線デバイスに伝送することができる。1つ以上のセルは、少なくとも1つのプライマリセル、および少なくとも1つのセカンダリセルを含むことができる。一例では、RRCメッセージは、無線デバイスにブロードキャストまたはユニキャストすることができる。一例では、構成パラメータは、共通パラメータおよび専用パラメータを含むことができる。
【0020】
RRCサブレイヤのサービスおよび/もしくは機能は、ASおよびNASに関するシステム情報のブロードキャスト、5GCおよび/もしくはNG-RANにより開始されたページング、無線デバイスとNG-RANとの間のRRC接続の確立、維持、および/もしくは解放であってそれらがキャリアアグリゲーションの追加、修正、および解放のうちの少なくとも1つを含み得るもの、または、NR内、もしくはE-UTRAとNRとの間のデュアル接続の解放、のうちの少なくとも1つを含むことができる。RRCサブレイヤのサービスおよび/または機能は、キー管理を含むセキュリティ機能のうちの少なくとも1つ、シグナリング無線ベアラ(SRB)および/もしくはデータ無線ベアラ(DRB)の確立、構成、維持、および/もしくは解放、ハンドオーバ(例えば、NRモビリティ内またはRAT間モビリティ)およびコンテキスト転送のうちの少なくとも1つを含み得るモビリティ機能、または、無線デバイスセル選択および再選択、ならびにセル選択および再選択の制御をさらに含むことができる。RRCサブレイヤのサービスおよび/または機能は、QoS管理機能、無線デバイス測定構成/レポート、無線リンク障害の検出および/もしくはそこからの回復、または、無線デバイスから/へのコアネットワークエンティティ(例えば、AMF、モビリティ管理エンティティ(MME))へ/からのNASメッセージ転送、のうちの少なくとも1つをさらに含むことができる。
【0021】
RRCサブレイヤは、無線デバイスに対してRRC_Idle状態、RRC_Inactive状態、および/またはRRC_Connected状態をサポートすることができる。RRC_Idle状態では、無線デバイスは、パブリックランドモバイルネットワーク(PLMN)選択、ブロードキャストされたシステム情報の受信、セル選択/再選択、5GCにより開始されたモバイル終端データに対するページングのモニタ/受信、5GCにより管理されたモバイル終端データエリアに対するページング、またはNASを介して構成されたCNページングに対するDRX、のうちの少なくとも1つを実行することができる。RRC_Inactive状態では、無線デバイスは、ブロードキャストされたシステム情報の受信、セル選択/再選択、NG-RAN/5GCにより開始されたRAN/CNページングのモニタ/受信、NG-RANにより管理されたRANベース通知エリア(RNA)、または、NG-RAN/NASにより構成されたRAN/CNページングに対するDRX、のうちの少なくとも1つを実行することができる。無線デバイスのRRC_Idle状態では、基地局(例えば、NG-RAN)は、無線デバイスに対する5GC-NG-RAN接続(C/U-プレーンの両方)を保持することができ、および/または無線デバイスに対するUE ASコンテキストを保存することができる。無線デバイスのRRC_Connected状態では、基地局(例えば、NG-RAN)は、無線デバイスに対する5GC-NG-RAN接続(C/U-プレーンの両方)の確立、無線デバイスに対するUE ASコンテキストの保存、無線デバイスへの/からのユニキャストデータの伝送/受信、または、無線デバイスから受信された測定結果に基づくネットワーク制御されたモビリティ、のうちの少なくとも1つを実行することができる。無線デバイスのRRC_Connected状態では、NG-RANは、無線デバイスが属するセルを知ることができる。
【0022】
システム情報(SI)は、最小SIおよび他のSIに分割することができる。最小SIは、周期的にブロードキャストすることができる。最小SIは、初期アクセスのために必要である基本情報、および任意の他のSIブロードキャストを周期的に取得するための情報、または要求に応じて準備された情報、すなわちスケジューリング情報を含むことができる。他のSIは、専用の様式でブロードキャストまたは設定のいずれかを行うことができ、ネットワークまたは無線デバイスからの要求のいずれかによって、トリガすることができる。最小SIは、異なるメッセージ(例えば、MasterInformationBlockおよびSystemInformationBlockType1)を使用して2つの異なるダウンリンクチャネルを介して伝送することができる。別のSIは、SystemInformationBlockType2を介して伝送することができる。RRC_Connected状態にある無線デバイスの場合、専用RRCシグナリングは、他のSIの要求および送達の場合に用いることができる。RRC_Idle状態および/またはRRC_Inactive状態にある無線デバイスの場合、要求は、ランダムアクセス手順をトリガすることができる。
【0023】
無線デバイスは、静的とすることができる、その無線アクセス能力情報をレポートすることができる。基地局は、無線デバイスが帯域情報に基づいてレポートする能力がどれほどかについて要求することができる。ネットワークによって許可される場合、一時的な能力制限要求を無線デバイスによって送信して、(例えば、ハードウェアの共有、干渉、またはオーバーヒートのため)いくつかの能力の可用性が制限されていることを基地局に知らせることができる。基地局は、その要求を確認または拒否することができる。一時的な能力制限は、5GCに対してトランスペアレントであり得る(例えば、静的能力は、5GCにおいて保存され得る)。
【0024】
CAが構成されている場合、無線デバイスは、ネットワークとのRRC接続を有することができる。RRC接続確立/再確立/ハンドオーバ手順では、1つのサービングセルが、NASモビリティ情報を提供することができ、RRC接続再確立/ハンドオーバでは、1つのサービングセルが、セキュリティ入力を提供することができる。このセルは、PCellと呼ばれることがある。無線デバイスの機能に応じて、セカンダリセル(SCell)は、PCellとサービングセルのセットを一緒に形成するように構成することができる。無線デバイスのために構成されたサービングセルのセットは、1つのPCell、および1つ以上のSCellを含むことができる。
【0025】
SCellの再構成、追加、および削除は、RRCによって実行され得る。NR内ハンドオーバにおいて、RRCはまた、ターゲットPCellとの使用のために、SCellを追加、削除、または再構成することもできる。新しいSCellを追加する場合、専用RRCシグナリングを用いて、SCellのすべての必要とされるシステム情報を送信することができ、すなわち、接続モードにある間は、無線デバイスは、ブロードキャストされたシステム情報を、SCellから直接取得する必要がなくてもよい。
【0026】
RRC接続再構成手順の目的は、RRC接続を変更すること、(例えば、RBを確立、変更、および/または解放すること、ハンドオーバを実行すること、測定を設定、変更、および/または解放すること、SCellおよびセルグループを追加、変更、および/または解放すること)であり得る。RRC接続再構成手順の一部として、NAS専用情報を、ネットワークから無線デバイスに転送することができる。RRCConnectionReconfigurationメッセージは、RRC接続を変更するためのコマンドであり得る。それは、任意の関連付けられた専用NAS情報およびセキュリティ構成を含む測定構成、モビリティ制御、無線リソース構成(例えば、RB、MACの主要な構成および物理チャネル構成)のための情報を伝達することができる。受信されたRRCConnectionReconfigurationメッセージが、sCellToReleaseListを含む場合、無線デバイスは、SCell解放を実行することができる。受信されたRRCConnectionReconfigurationメッセージが、sCellToAddModListを含む場合、無線デバイスは、SCell追加または変更を実行することができる。
【0027】
RRC接続確立(または再確立、再開)手順とは、RRC接続を確立(または再確立、再開)することとすることができ、RRC接続確立手順は、SRB1確立を含むことができる。RRC接続確立手順を使用して、無線デバイスからE-UTRANに初期NAS専用情報/メッセージを転送することができる。RRCConnectionReestablishmentメッセージを使用して、SRB1を再確立することができる。
【0028】
測定レポート手順とは、無線デバイスからNG-RANに測定結果を転送することとすることができる。無線デバイスは、正常なセキュリティ作動の後に測定レポート手順を開始することができる。測定レポートメッセージを用いて、測定結果を伝送することができる。
【0029】
無線デバイス110は、少なくとも1つの通信インターフェース310(例えば、無線モデム、アンテナ、および/または同様のもの)と、少なくとも1つのプロセッサ314と、非一時的メモリ315内に記憶されていて、かつ少なくとも1つのプロセッサ314により実行可能なプログラムコード命令316の少なくとも1つのセットと、を備えることができる。この無線デバイス110は、少なくとも1つのスピーカ/マイクロホン311、少なくとも1つのキーパッド312、少なくとも1つのディスプレイ/タッチパッド313、少なくとも1つの電源317、少なくとも1つの全地球測位システム(GPS)チップセット318、および他の周辺装置319、のうちの少なくとも1つをさらに備えることができる。
【0030】
無線デバイス110のプロセッサ314、基地局1 120Aのプロセッサ321A、および/または基地局2 120Bのプロセッサ321Bは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)および/または他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートおよび/またはトランジスタ論理回路、ディスクリートハードウェアコンポーネント、ならびに同様のもの、のうちの少なくとも1つを備えることができる。無線デバイス110のプロセッサ314、基地局1 120A内のプロセッサ321A、および/もしくは基地局2 120B内のプロセッサ321Bは、信号符号化/処理、データ処理、パワー制御、入力/出力処理、ならびに/または、無線デバイス110、基地局1 120A、および/もしくは基地局2 120Bを無線環境で動作させることができる任意の他の機能性、のうちの少なくとも1つを実行することができる。
【0031】
無線デバイス110のプロセッサ314は、スピーカ/マイクロホン311、キーパッド312、および/またはディスプレイ/タッチパッド313に接続することができる。プロセッサ314は、スピーカ/マイクロホン311、キーパッド312および/もしくはディスプレイ/タッチパッド313からユーザ入力データを受信し、ならびに/またはユーザ出力データをこれらに提供することができる。無線デバイス110内のプロセッサ314は、電源317からパワーを受信することができ、および/またはそのパワーを無線デバイス110内の他のコンポーネントに分配するように構成することができる。電源317は、1つ以上の乾電池、太陽電池、燃料電池、および同様のもの、のうちの少なくとも1つを備えることができる。プロセッサ314は、GPSチップセット318に接続することができる。GPSチップセット318は、無線デバイス110の地理学的位置情報を提供するように構成することができる。
【0032】
無線デバイス110のプロセッサ314は、他の周辺装置319にさらに接続することができ、その周辺装置は、追加の特徴および/または機能性を提供する1つ以上のソフトウェアおよび/またはハードウェアモジュールを備えることができる。例えば、周辺装置319は、加速度計、衛星送受信機、デジタルカメラ、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポート、ハンズフリーヘッドセット、周波数変調(FM)無線ユニット、メディアプレーヤー、インターネットブラウザ、および同様のもの、のうちの少なくとも1つを備えることができる。
【0033】
基地局1、120Aの通信インターフェース320A、および/または基地局2、120Bの通信インターフェース320Bは、それぞれ無線リンク330Aおよび/または無線リンク330Bを介して無線デバイス110の通信インターフェース310と通信するように構成されることができる。一例では、基地局1、120Aの通信インターフェース320Aは、基地局2の通信インターフェース320B、ならびに他のRANおよびコアネットワークノードと通信することができる。
【0034】
無線リンク330Aおよび/または無線リンク330Bは、双方向リンクおよび/または指向性リンクのうちの少なくとも一方を備えることができる。無線デバイス110の通信インターフェース310は、基地局1、120Aの通信インターフェース320Aと、および/または基地局2、120Bの通信インターフェース320Bと通信するように構成されることができる。基地局1、120Aおよび無線デバイス110、ならびに/または、基地局2、120Bおよび無線デバイス110は、それぞれ、無線リンク330Aを介して、および/または無線リンク330Bを介して、トランスポートブロックを送信および受信するように構成されることができる。無線リンク330Aおよび/または無線リンク330Bは、少なくとも1つの周波数キャリアを用いることができる。実施形態のいくつかの様々な態様によれば、送受信機(複数可)を用いることができる。送受信機は、送信機および受信機の双方を含むデバイスとすることができる。送受信機は、無線デバイス、基地局、中継ノード、および/または同等物などのデバイス内で用いることができる。通信インターフェース310、320A、320B、および無線リンク330A、330Bにおいて実施される無線技術の例示的な実施形態が、
図4A、
図4B、
図4C、
図4D、
図6、
図7A、
図7B、
図8、および関連する文脈に例示されている。
【0035】
一例において、無線ネットワーク内の他のノード(例えば、AMF、UPF、SMFなど)は、1つ以上の通信インターフェース、1つ以上のプロセッサ、および、命令を格納するメモリを備え得る。
【0036】
ノード(例えば、無線デバイス、基地局、AMF、SMF、UPF、サーバ、スイッチ、アンテナ、および/またはその同様のもの)は、1つ以上のプロセッサと、1つ以上のプロセッサによって実行されたときに、そのノードに特定のプロセスおよび/または機能を実行させる命令を格納するメモリと、を含むことができる。例示的な実施形態は、単一キャリアおよび/またはマルチキャリア通信の動作を可能にすることができる。他の例示的な実施形態は、単一キャリアおよび/またはマルチキャリア通信の動作を生じさせるために、1つ以上のプロセッサにより実行可能な命令を含む、非一時的有形コンピュータ可読媒体を備えることができる。さらに他の例示的な実施形態は、非一時的有形コンピュータ可読機械アクセス可能媒体を含む製品を含むことができ、この媒体は、プログラム可能なハードウェアが、ノードに単一キャリアおよび/またはマルチキャリア通信の動作を可能にさせることを可能にするための、そこに符号化された命令を有する。ノードは、プロセッサ、メモリ、インターフェース、および/または同様のものを含むことができる。
【0037】
インターフェースは、ハードウェアインターフェース、ファームウェアインターフェース、ソフトウェアインターフェース、のうちの少なくとも1つ、および/またはこれらの組み合わせを備えることができる。ハードウェアインターフェースは、コネクタ、ワイヤ、ドライバなどの電子デバイス、増幅器、および/または同様のものを備えることができる。ソフトウェアインターフェースは、プロトコル(複数可)、プロトコル層、通信ドライバ、デバイスドライバ、それらの組み合わせなどを実装するためにメモリデバイスに記憶されたコードを備えることができる。ファームウェアインターフェースは、組み込み型ハードウェアと、メモリデバイス内に記憶され、および/またはそれと通信するコードとの組み合わせを含み、接続、電子デバイス動作、プロトコル(複数可)、プロトコル層、通信ドライバ、デバイスドライバ、ハードウェア動作、これらの組み合わせ、および/または同様のものを実装することができる。
【0038】
図4A、
図4B、
図4C、および
図4Dは、本開示の実施形態の一態様に基づく、アップリンクおよびダウンリンク信号伝送の場合の例示的な略図である。
図4Aは、少なくとも1つの物理チャネルの例示的なアップリンク送信機を示す。物理アップリンク共有チャネルを代表するベースバンド信号は、1つ以上の機能を実行することができる。この1つ以上の機能は、スクランブリング、複素数値シンボルを生成するためのスクランブルビットの変調、1つまたはいくつかの伝送層上への複素数値変調シンボルのマッピング、複素数値シンボルを生成するための変換プリコーディング、複素数値シンボルのプリコーディング、プリコーディングされた複素数値シンボルのリソース要素へのマッピング、複素数値時間領域単一キャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA)またはCP-OFDM信号のアンテナポートへの生成、および/または同様のもの、のうちの少なくとも1つを含むことができる。一例において、変換プリコーディングが有効である場合は、アップリンク伝送のためのSC-FDMA信号が生成され得る。一例において、変換プリコーディングが有効でない場合は、
図4Aによって、アップリンク伝送のためのCP-OFDM信号が生成され得る。これらの機能は、例として示されており、様々な実施形態で他のメカニズムを実装することができることが予想される。
【0039】
アンテナポートに対する複素数値SC-FDMAまたはCP-OFDMベースバンド信号、および/または複素数値物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)ベースバンド信号のキャリア周波数に対する変調およびアップコンバージョンの場合の例示的構造が、
図4Bに示されている。送信前にフィルタリングを用いることができる。
【0040】
ダウンリンク伝送のための例示的構造が、
図4Cに示されている。ダウンリンク物理チャネルを表すベースバンド信号は、1つ以上の機能を実行することができる。この1つ以上の機能は、物理チャネル上で伝送されるべきコードワード内の符号化されたビットのスクランブリング、複素数値変調シンボルを生成するためのスクランブルされたビットの変調、複素数値変調シンボルの1つまたはいくつかの伝送層上へのマッピング、アンテナポート上での伝送のための層上にある複素数値変調シンボルのプリコーディング、アンテナポートの複素数値変調シンボルのリソース要素へのマッピング、アンテナポート毎の複素数値時間領域OFDM信号の生成、および/または同様のものを含むことができる。これらの機能は、例として示されており、様々な実施形態で他のメカニズムを実装することができることが予想される。
【0041】
一例では、gNBは、アンテナポート上の第1のシンボルおよび第2のシンボルを無線デバイスに伝送することができる。この無線デバイスは、アンテナポート上の第1のシンボルを伝達するためのチャネルから、アンテナポート上の第2のシンボルを伝達するためのチャネル(例えば、フェージング利得、マルチパス遅延など)を推測することができる。一例において、第1のアンテナポートおよび第2のアンテナポートは、第1のアンテナポート上の第1のシンボルが伝達されるチャネルの1つ以上の大規模な特性が、第2のアンテナポート上の第2のシンボルが伝達されるチャネルから推測され得る場合に、おおよそ同じ場所に配置されることができる。1つ以上の大規模な特性は、遅延拡散、ドップラー拡散、ドップラーシフト、平均利得、平均遅延、および/または空間受信(Rx)パラメータのうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0042】
アンテナポートの複素数値OFDMベースバンド信号のキャリア周波数に対する例示的な変調およびアップコンバージョンが、
図4Dに示されている。送信前にフィルタリングを用いることができる。
【0043】
図5Aは、例示的なアップリンクチャネルマッピングおよび例示的なアップリンク物理信号の略図である。
図5Bは、例示的なダウンリンクチャネルマッピングおよびダウンリンク物理信号の略図である。一例において、物理層は、1つ以上の情報転送サービスを、MACおよび/または1つ以上の上位層に提供することができる。例えば、物理層は、1つ以上のトランスポートチャネルを介して1つ以上の情報転送サービスをMACに提供することができる。情報転送サービスは、特性データが無線インターフェースにわたってどのように、また何と一緒に転送されるかを示すことができる。
【0044】
例示的な実施形態において、無線ネットワークは、1つ以上のダウンリンクおよび/またはアップリンクトランスポートチャネルを含むことができる。例えば、
図5Aの略図は、アップリンク共有チャネル(UL-SCH)501およびランダムアクセスチャネル(RACH)502を含む例示的なアップリンクトランスポートチャネルを示す。
図5Bの略図は、ダウンリンク共有チャネル(DL-SCH)511、ページングチャネル(PCH)512、およびブロードキャストチャネル(BCH)513を含む例示的なダウンリンクトランスポートチャネルを示す。トランスポートチャネルは、1つ以上の対応する物理チャネルにマッピングすることができる。例えば、UL-SCH 501は、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)503にマッピングすることができる。RACH 502は、PRACH 505にマッピングすることができる。DL-SCH 511およびPCH 512は、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)514にマッピングすることができる。BCH 513は、物理ブロードキャストチャネル(PBCH)516にマッピングすることができる。
【0045】
対応するトランスポートチャネルを有さない1つ以上の物理チャネルが存在する場合がある。この1つ以上の物理チャネルは、アップリンク制御情報(UCI)509および/またはダウンリンク制御情報(DCI)517に対して用いることができる。例えば、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)504は、UEから基地局にUCI 509を搬送することができる。例えば、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)515は、基地局からUEにDCI 517を搬送することができる。NRは、UCI 509およびPUSCH 503伝送がスロット内で少なくとも部分的に一致し得る場合、PUSCH 503においてUCI 509多重化をサポートすることができる。UCI 509は、CSI、肯定応答(ACK)/否定肯定応答(NACK)、および/またはスケジューリング要求のうちの少なくとも1つを含むことができる。PDCCH 515上のDCI 517は、以下の、1つ以上のダウンリンク割り当て、および/または1つ以上のアップリンクスケジューリング許可のうちの少なくとも1つを示すことができる。
【0046】
アップリンクでは、UEは、1つ以上の基準信号(RS)を基地局に送信することができる。例えば、1つ以上のRSは、復調-RS(DM-RS)506、位相トラッキング-RS(PT-RS)507、および/またはサウンディングRS(SRS)508のうちの少なくとも1つであり得る。ダウンリンクでは、基地局は、1つ以上のRSをUEに伝送(例えば、ユニキャスト、マルチキャスト、および/またはブロードキャスト)することができる。例えば、1つ以上のRSは、プライマリ同期信号(PSS)/セカンダリ同期信号(SSS)521、CSI-RS 522、DM-RS 523、および/またはPT-RS 524のうちの少なくとも1つとすることができる。
【0047】
一例において、UEは、チャネル推定のため、例えば、1つ以上のアップリンク物理チャネル(例えば、PUSCH 503および/またはPUCCH 504)のコヒーレント復調のために、1つ以上のアップリンクDM-RS 506を基地局に伝送することができる。例えば、UEは、PUSCH 503および/またはPUCCH 504を用いて少なくとも1つのアップリンクDM-RS 506を基地局に伝送することができ、少なくとも1つのアップリンクDM-RS 506は、対応する物理チャネルと同じ周波数範囲に及ぶことがある。一例では、基地局は、1つ以上のアップリンクDM-RS構成を有するUEを構成することができる。少なくとも1つのDM-RS構成は、先行DM-RSパターンをサポートすることができる。先行DM-RSは、1つ以上のOFDMシンボル(例えば、1つまたは2つの隣接OFDMシンボル)上にマッピングすることができる。1つ以上の追加のアップリンクDM-RSは、PUSCHおよび/またはPUCCHの1つ以上のシンボルで伝送するように構成することができる。基地局は、PUSCHおよび/またはPUCCHのためのフロントロードDM-RSシンボルの最大数を用いてUEを準統計学的に構成することができる。例えば、UEは、先行DM-RSシンボルの最大数に基づいて、単一シンボルDM-RSおよび/または二重シンボルDM-RSをスケジュールすることができ、基地局は、PUSCHおよび/またはPUCCHのための1つ以上の追加のアップリンクDM-RSを用いてUEを構成することができる。新しい無線ネットワークは、例えば、少なくともCP-OFDMの場合、DLおよびULのための共通DM-RS構造をサポートすることができ、DM-RS位置、DM-RSパターン、および/またはスクランブリングシーケンスは、同じであっても、または異なっていてもよい。
【0048】
一例では、アップリンクPT-RS 507が存在するか否かは、RRC構成に依存し得る。例えば、アップリンクPT-RSの存在は、UE固有に構成することができる。例えば、スケジュールされたリソース内のアップリンクPT-RS 507の存在および/またはパターンは、RRCシグナリング、および/または、DCIによって示され得る他の目的(例えば、変調およびコーディング方式(MCS))のために用いられる1つ以上のパラメータとの関連付けの組み合わせによってUE固有に構成することができる。アップリンクPT-RS 507の動的存在は、それが構成される場合、少なくともMCSを含む1つ以上のDCIパラメータと関連付けることができる。無線ネットワークは、時間/周波数領域で画定される複数のアップリンクPT-RS密度をサポートすることができる。周波数領域密度は、それが存在する場合、スケジュールされた帯域幅の少なくとも1つの構成と関連付けられることができる。UEは、DMRSポートおよびPT-RSポートのための同じプリコーディングを想定し得る。PT-RSポート数は、スケジュールされたリソース内のDM-RSポート数よりも少ない場合がある。例えば、アップリンクPT-RS 507は、UEのためのスケジュールされた時間/周波数持続時間内に制限される場合がある。
【0049】
一例では、UEは、アップリンクチャネル依存スケジューリングおよび/またはリンク適応をサポートするチャネル状態推定のために、基地局に、SRS 508を送信することができる。例えば、UEによって伝送されたSRS 508は、基地局が1つ以上の異なる周波数におけるアップリンクチャネル状態を推定することを可能にすることができる。基地局スケジューラは、アップリンクチャネル状態を用いて、UEからアップリンクPUSCH伝送のために良好な品質の1つ以上のリソースブロックを割り当てることができる。基地局は、1つ以上のSRSリソースセットを用いてUEを準統計学的に構成することができる。SRSリソースセットの場合、基地局は、1つ以上のSRSリソースを用いてUEを構成することができる。SRSリソースセットの適用可能性は、上位層(例えば、RRC)のパラメータによって構成されることができる。例えば、上位層パラメータがビーム管理を示す場合、1つ以上のSRSリソースセットの各々の中のSRSリソースを一度に伝送することができる。UEは、異なるSRSリソースセット内に1つ以上のSRSリソースを同時に送信することができる。新しい無線ネットワークは、非周期的、周期的、かつ/または半永続的なSRS伝送をサポートすることができる。UEは、1つ以上のトリガタイプに基づいてSRSリソースを伝送することができ、その1つ以上のトリガタイプは、上位層シグナリング(例えば、RRC)、および/または1つ以上のDCIフォーマット(例えば、少なくとも1つのDCIフォーマットを用いて、UEが、1つ以上の構成されたSRSリソースセットのうちの少なくとも1つを選択することができる)を含むことができる。SRSトリガタイプ0は、上位層のシグナリングに基づいてトリガされたSRSを指し得る。SRSトリガタイプ1は、1つ以上のDCIフォーマットに基づいてトリガされたSRSを指すことができる。一例において、PUSCH 503およびSRS 508が同じスロットで送信される場合、UEは、PUSCH 503および対応するアップリンクDM-RS 506の送信後にSRS 508を送信するように構成されることができる。
【0050】
一例において、基地局は、以下のうちの少なくとも1つを示す1つ以上のSRS構成パラメータを用いてUEを準統計学的に構成することができ、それらの構成パラメータは、SRSリソース構成識別子、SRSポート数、SRSリソース構成の時間領域挙動(例えば、周期的、半永続的、または非周期的なSRSの表示)、周期的および/または非周期的SRSリソースのためのスロット(ミニスロット、および/またはサブフレーム)レベル周期性および/またはオフセット、SRSリソース内のOFDMシンボル数、SRSリソースのOFDMシンボル開始、SRS帯域幅、周波数ホッピング帯域幅、サイクリックシフト、および/またはSRSシーケンスIDである。
【0051】
一例において、ある時間領域では、SS/PBCHブロックは、SS/PBCHブロック内に1つ以上のOFDMシンボル(例えば、0~3まで増加順で番号付けられた4つのOFDMシンボル)を含むことができる。SS/PBCHブロックは、PSS/SSS 521およびPBCH 516を含むことができる。一例において、周波数領域では、SS/PBCHブロックは、SS/PBCHブロック内部に1つ以上の連続サブキャリア(例えば、0~239まで増加順で番号付けられたサブキャリアを伴う240個の連続サブキャリア)を含むことができる。例えば、PSS/SSS 521は、1個のOFDMシンボル、および127個のサブキャリアを占有し得る。例えば、PBCH 516は、3個のOFDMシンボル、および240個のサブキャリアにまたがり得る。UEは、同じブロックインデックスを用いて伝送された1つ以上のSS/PBCHブロックが、例えば、ドップラー拡散、ドップラーシフト、平均利得、平均遅延、および空間Rxパラメータに関して、おおよそ同じ位置に配置され得ることを想定することができる。UEは、他のSS/PBCHブロック伝送の場合、おおよそ同じ位置の配置を想定することはできない。SS/PBCHブロックの周期性は、無線ネットワーク(例えば、RRCシグナリングによる)によって構成されることができ、SS/PBCHブロックを送信することができる1つ以上の時間場所は、サブキャリア間隔によって判定されることができる。一例では、無線ネットワークが、別のサブキャリア間隔を想定するようにUEを構成しない限り、UEは、SS/PBCHブロックの帯域固有のサブキャリア間隔を想定することができる。
【0052】
一例では、ダウンリンクCSI-RS 522を用いて、UEがチャネル状態情報を取得することができる。無線ネットワークは、ダウンリンクCSI-RS 522の周期的、非周期的、および/または半永続的な伝送をサポートすることができる。例えば、基地局は、ダウンリンクCSI-RS 522の周期的伝送を用いてUEを準統計学的に構成および/または再構成することができる。構成されたCSI-RSリソースは、作動および/または停止させることができる。半永続的な伝送の場合、CSI-RSリソースの作動および/または停止は、動的にトリガすることができる。一例では、CSI-RS構成は、少なくともアンテナポート数を示す1つ以上のパラメータを含むことができる。例えば、基地局は、32個のポートを有するUEを構成することができる。基地局は、1つ以上のCSI-RSリソースセットを有するUEを準統計学的に構成することができる。1つ以上のCSI-RSリソースを、1つ以上のCSI-RSリソースセットから1つ以上のUEに割り当てることができる。例えば、基地局は、CSI RSリソースマッピングを示す1つ以上のパラメータ、例えば、1つ以上のCSI-RSリソースの時間領域位置、CSI-RSリソースの帯域幅、および/または周期性を準統計学的に構成することができる。一例では、ダウンリンクCSI-RS 522およびコアセットが空間的におおよそ同じ場所に配置されている場合、UEは、ダウンリンクCSI-RS 522および制御リソースセット(コアセット)に対して同じOFDMシンボルを用いるように構成されることができ、ダウンリンクCSI-RS 522と関連付けられたリソース要素は、コアセットのために構成されたPRBの外側にある。一例では、ダウンリンクCSI-RS 522およびSSB/PBCHが空間的におおよそ同じ場所に配置されている場合、UEは、ダウンリンクCSI-RS 522およびSS/PBCHに対して同じOFDMシンボルを用いるように構成されることができ、ダウンリンクCSI-RS 522と関連付けられたリソース要素は、SS/PBCHのために構成されたPRBの外側にある。
【0053】
一例において、UEは、チャネル推定のために、例えば、1つ以上のダウンリンク物理チャネル(例えば、PDSCH 514)のコヒーレント復調を行うために、1つ以上のダウンリンクDM-RS 523を基地局に伝送することができる。例えば、無線ネットワークは、データ復調のための、1つ以上の可変および/または構成可能なDM-RSパターンをサポートすることができる。少なくとも1つのダウンリンクDM-RS構成は、先行DM-RSパターンをサポートすることができる。先行DM-RSは、1つ以上のOFDMシンボル(例えば、1つまたは2つの隣接OFDMシンボル)の上にマッピングすることができる。基地局は、PDSCH 514のための先行DM-RSシンボルの最大数を用いてUEを準統計学的に構成することができる。例えば、DM-RS構成は、1つ以上のDM-RSポートをサポートすることができる。例えば、シングルユーザ-MIMOの場合、DM-RS構成は、少なくとも8個の直交ダウンリンクDM-RSポートをサポートすることができる。例えば、マルチユーザ-MIMOの場合、DM-RS構成は、12個の直交ダウンリンクDM-RSポートをサポートすることができる。無線ネットワークは、例えば、少なくともCP-OFDMの場合、DLおよびULのための共通DM-RS構造をサポートすることができ、DM-RS位置、DM-RSパターン、および/またはスクランブリングシーケンスは、同じであっても、または異なっていてもよい。
【0054】
一例では、ダウンリンクPT-RS 524が存在するか否かは、RRC構成に依存することができる。例えば、ダウンリンクPT-RS 524の存在は、UE固有に構成することができる。例えば、スケジュールされたリソース内のダウンリンクPT-RS 524の存在および/またはパターンは、RRCシグナリング、および/または、DCIによって示され得る他の目的(例えば、MCS)のために用いられる1つ以上のパラメータとの関連付けとの組み合わせによってUE固有に構成することができる。ダウンリンクPT-RS 524の動的存在は、それが構成される場合、少なくともMCSを含む1つ以上のDCIパラメータと関連付けることができる。無線ネットワークは、時間/周波数領域において画定される複数のPT-RS密度をサポートすることができる。周波数領域密度は、それが存在する場合、スケジュールされた帯域幅の少なくとも1つの構成と関連付けられることができる。UEは、DMRSポートおよびPT-RSポートのための同じプリコーディングを想定し得る。PT-RSポート数は、スケジュールされたリソース内のDM-RSポート数よりも少ない場合がある。例えば、ダウンリンクPT-RS 524は、UEのためのスケジュールされた時間/周波数持続時間内に制限する場合がある。
【0055】
図6は、本開示の実施形態の一態様に基づく、例示的なキャリアの伝送時間および受信時間を描いている略図である。マルチキャリアOFDM通信システムでは、1つ以上のキャリアを含むことができ、例えば、キャリアアグリゲーションの場合には、1~32個のキャリアに、またはデュアル接続の場合には、1~64個のキャリアに及ぶ。異なる無線フレーム構造をサポートすることができる(例えば、FDDメカニズムの場合、およびTDD複信メカニズムの場合)。
図6は、例示的なフレームタイミングを示す。ダウンリンクおよびアップリンク伝送は、無線フレーム601内に体系化されることができる。この例では、無線フレーム持続時間は、10ミリ秒である。この例では、10ミリ秒の無線フレーム601は、1ミリ秒の持続時間を有する、10個の等しいサイズのサブフレーム602に分割することができる。サブフレーム(複数可)は、サブキャリア間隔および/またはCP長さに応じて、1つ以上のスロット(例えば、スロット603および605)を含むことができる。例えば、15kHz、30kHz、60kHz、120kHz、240kHz、および480kHzのサブキャリア間隔を有するサブフレームは、それぞれ、1個、2個、4個、8個、16個、および32個のスロットを含むことができる。
図6では、サブフレームは、0.5ミリ秒の持続時間を有する、2個の等しいサイズのスロット603に分割することができる。例えば、10個のサブフレームは、ダウンリンク伝送に利用可能であり得、10個のサブフレームは、10ミリ秒の時間間隔でのアップリンク伝送に利用可能であり得る。アップリンクおよびダウンリンク伝送は、周波数領域内で分離することができる。スロット(複数可)は、複数のOFDMシンボル604を含むことができる。スロット605内のOFDMシンボル604の数は、サイクリックプレフィックス長さに依存することができる。例えば、1つのスロットは、通常のCPを有する、最大480kHzの同じサブキャリア間隔で14個のOFDMシンボルとすることができる。1つのスロットは、拡張されたCPを有する、60kHzの同じサブキャリア間隔で12個のOFDMシンボルとすることができる。1つのスロットは、ダウンリンク、アップリンク、またはダウンリンク部分および/またはアップリンク部分、および/または同様のものを含むことができる。
【0056】
図7Aは、本開示の実施形態の一態様に基づく、例示的なOFDMサブキャリアセットを描いている略図である。この例において、gNBは、例示的なチャネル帯域幅700を有するキャリアを有する無線デバイスと通信することができる。図内の矢印(複数可)は、マルチキャリアOFDMシステム内のサブキャリアを示すことができる。OFDMシステムは、OFDM技術、SC-FDMA技術、および/または同様のものなどの技術を使用することができる。一例において、矢印701は、情報シンボルを伝送するサブキャリアを示す。一例において、キャリア内の2つの隣接するサブキャリア間のサブキャリア間隔702は、15KHz、30KHz、60KHz、120KHz、240KHzなどのうちの任意の1つであり得る。一例において、異なるサブキャリア間隔は、異なる伝送ヌメロロジに対応することができる。一例において、伝送ヌメロロジは、少なくともヌメロロジインデックス、サブキャリア間隔の値、サイクリックプレフィックス(CP)のタイプを含むことができる。一例では、gNBは、キャリア内の多数のサブキャリア703上でUEに送信する/UEから受信することができる。一例では、多数のサブキャリア703により占有される帯域幅(伝送帯域幅)は、保護帯域704および705に起因して、キャリアのチャネル帯域幅700よりも小さくてもよい。一例では、保護帯域704および705を使用して、1つ以上の近隣のキャリアへ/それからの干渉を低減することができる。キャリア内のサブキャリア(伝送帯域幅)の数は、キャリアのチャネル帯域幅、およびサブキャリア間隔に依存することができる。例えば、20MHzチャネル帯域幅および15KHzサブキャリア間隔を有するキャリアの場合、伝送帯域幅は、1024個のサブキャリア数とすることができる。
【0057】
一例では、gNBおよび無線デバイスは、CAを用いて構成されると、複数のCCと通信することができる。一例では、異なるコンポーネントキャリアは、CAがサポートされている場合、異なる帯域幅および/またはサブキャリア間隔を有することができる。一例では、gNBは、第1のコンポーネントキャリア上のUEに第1のタイプのサービスを伝送することができる。gNBは、第2のコンポーネントキャリア上のUEに第2のタイプのサービスを伝送することができる。異なるタイプのサービスは、異なるサービス要件(例えば、データレート、待ち時間、信頼性)を有し得、これらは、異なるサブキャリア間隔および/または帯域幅を有する異なるコンポーネントキャリアを介した伝送に好適となり得る。
図7Bは、例示的な実施形態を示す。第1のコンポーネントキャリアは、第1のサブキャリア間隔709を有する第1の数のサブキャリア706を含むことができる。第2のコンポーネントキャリアは、第2のサブキャリア間隔710を有する第2の数のサブキャリア707を含むことができる。第3のコンポーネントキャリアは、第3のサブキャリア間隔711を有する第3の数のサブキャリア708を含むことができる。マルチキャリアOFDM通信システムのキャリアは、連続キャリア、非連続キャリア、または連続キャリアと非連続キャリアの双方の組み合わせであってもよい。
【0058】
図8は、本開示の実施形態の一態様に基づく、OFDM無線リソースを描いている略図である。一例において、キャリアは、伝送帯域幅801を有することができる。一例において、リソースグリッドは、周波数領域802および時間領域803の構造内にあり得る。一例において、リソースグリッドは、サブフレーム内の第1の数のOFDMシンボル、および第2の数のリソースブロックを含むことができ、伝送ヌメロロジおよびキャリアのために、上位層シグナリング(例えば、RRCシグナリング)によって示された共通リソースブロックから開始する。一例において、リソースグリッドでは、サブキャリアインデックスおよびシンボルインデックスにより識別されたリソースユニットは、リソース要素805であり得る。一例では、サブフレームは、キャリアと関連付けられたヌメロロジに応じて第1の数のOFDMシンボル807を含むことができる。例えば、キャリアのヌメロロジのサブキャリア間隔が15KHzである場合、サブフレームは、キャリアに対して14個のOFDMシンボルを有することができる。ヌメロロジのサブキャリア間隔が30KHzである場合、サブフレームは、28個のOFDMシンボルを有することができる。ヌメロロジのサブキャリア間隔が60KHzである場合、サブフレームは、56個のOFDMシンボルなどを有することができる。一例において、キャリアのリソースグリッド内に含まれる第2の数のリソースブロックは、キャリアの帯域幅およびヌメロロジに依存することができる。
【0059】
図8に示すように、リソースブロック806は、12個のサブキャリアを含むことができる。一例において、複数のリソースブロックは、リソースブロックグループ(RBG)804にグループ化することができる。一例では、RBGのサイズは、RBGサイズ構成を示すRRCメッセージ、キャリア帯域幅のサイズ、またはキャリアの帯域幅部のうちの少なくとも1つに依存することができる。一例では、キャリアは、複数の帯域幅部を含むことができる。キャリアの第1の帯域幅部は、キャリアの第2の帯域幅部とは異なる周波数位置および/または帯域幅を有することができる。
【0060】
一例では、gNBは、ダウンリンクまたはアップリンクリソースブロック割り当てを含むダウンリンク制御情報を無線デバイスに伝送することができる。基地局は、ダウンリンク制御情報および/またはRRCメッセージ(複数可)内のパラメータにしたがって、1つ以上のリソースブロックおよび1つ以上のスロットを介して、スケジュールおよび伝送されたデータパケット(例えば、トランスポートブロック)を、無線デバイスに伝送し、または無線デバイスから受信することができる。一例では、1つ以上のスロットの第1のスロットに対する開始シンボルを無線デバイスに示すことができる。一例では、gNBは、1つ以上のRBGおよび1つ以上のスロットにスケジュールされたデータパケットを、無線デバイスに送信し、または無線デバイスから受信することができる。
【0061】
一例では、gNBは、1つ以上のPDCCHを介して無線デバイスにダウンリンク割り当てを含むダウンリンク制御情報を送信することができる。ダウンリンク割り当ては、少なくとも変調およびコーディングフォーマットを示すパラメータ、リソース割り当て、および/または、DL-SCHに関するHARQ情報を含むことができる。一例では、リソース割り当ては、リソースブロック割り当てのパラメータ、および/またはスロット割り当てを含むことができる。一例では、gNBは、1つ以上のPDCCH上のセル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)を介して無線デバイスにリソースを動的に割り当てることができる。無線デバイスは、1つ以上のPDCCHをモニタして、無線デバイスのダウンリンク受信が可能であるときに可能な割り当てを見出すことができる。無線デバイスは、1つ以上のPDCCHを正常に検出する場合、1つ以上のPDCCHによりスケジュールされた1つ以上のPDSCH上に1つ以上のダウンリンクデータパッケージを受信することができる。
【0062】
一例では、gNBは、無線デバイスへのダウンリンク伝送のための構成スケジューリング(CS)リソースを割り当てることができる。gNBは、CS許可の周期性を示す1つ以上のRRCメッセージを伝送することができる。gNBは、CSリソースを作動させる構成スケジューリング-RNTI(CS-RNTI)にアドレス指定されたPDCCHを介してDCIを伝送することができる。DCIは、ダウンリンク許可がCS許可であることを示すパラメータを含むことができる。CS許可は、1つ以上のRRCメッセージにより定義された周期性にしたがって、停止されるまで、暗黙的に再使用することができる。
【0063】
一例では、gNBは、1つ以上のPDCCHを介して無線デバイスにアップリンク許可を含むダウンリンク制御情報を送信することができる。アップリンク許可は、少なくとも変調およびコーディングフォーマットを示すパラメータ、リソース割り当て、および/または、UL-SCHに関するHARQ情報を含むことができる。一例では、リソース割り当ては、リソースブロック割り当てのパラメータ、および/またはスロット割り当てを含むことができる。一例では、gNBは、1つ以上のPDCCH上のC-RNTIを介して無線デバイスにリソースを動的に割り当てることができる。無線デバイスは、可能なリソース割り当てを見出すために、1つ以上のPDCCHをモニタすることができる。無線デバイスは、1つ以上のPDCCHを正常に検出する場合、1つ以上のPDCCHによりスケジュールされた1つ以上のPUSCHを介して1つ以上のアップリンクデータパッケージを送信することができる。
【0064】
一例では、gNBは、無線デバイスへのアップリンクデータ伝送のためのCSリソースを割り当てることができる。gNBは、CS許可の周期性を示す1つ以上のRRCメッセージを伝送することができる。gNBは、CSリソースを作動させるCS-RNTIにアドレス指定されたPDCCHを介してDCIを伝送することができる。DCIは、アップリンク許可がCS許可であることを示すパラメータを含むことができる。CS許可は、1つ以上のRRCメッセージにより定義された周期性にしたがって、停止されるまで、暗黙的に再使用することができる。
【0065】
一例において、基地局は、PDCCHを介してDCI/制御シグナリングを伝送することができる。DCIは、複数のフォーマット中の1つのフォーマットを取ることができる。DCIは、ダウンリンクおよび/またはアップリンクスケジューリング情報(例えば、リソース割り当て情報、HARQ関連パラメータ、MCS)、CSIの要求(例えば、非周期的CQIレポート)、SRSの要求、1つ以上のセルに対するアップリンクパワー制御コマンド、1つ以上のタイミング情報(例えば、TB伝送/受信タイミング、HARQフィードバックタイミングなど)などを含むことができる。一例において、DCIは、1つ以上のトランスポートブロックのための伝送パラメータを含むアップリンク許可を示すことができる。一例において、DCIは、1つ以上のトランスポートブロックを受信するためのパラメータを示すダウンリンク割り当てを示すことができる。一例では、DCIは、基地局によって使用されて、無線デバイスにおいて競合なしのランダムアクセスを開始することができる。一例では、基地局は、スロットフォーマットを通知するスロットフォーマットインジケータ(SFI)を含むDCIを伝送することができる。一例では、基地局は、PRB(複数可)および/またはOFDMシンボル(複数可)を通知するプリエンプション表示を含むDCIを伝送することができ、そこでは、UEは、UEのための伝送が意図されていないことを想定することができる。一例では、基地局は、PUCCHまたはPUSCHまたはSRSのグループパワー制御のためのDCIを伝送することができる。一例において、DCIは、RNTIに対応することができる。一例において、無線デバイスは、初期アクセス(例えば、C-RNTI)を完了することに応答してRNTIを取得することができる。一例において、基地局は、無線のためのRNTI(例えば、CS-RNTI、TPC-CS-RNTI、TPC-PUCCH-RNTI、TPC-PUSCH-RNTI、TPC-SRS-RNTI)を構成することができる。一例において、無線デバイスは、RNTIを計算することができる(例えば、無線デバイスは、プリアンブルの伝送のために使用されるリソースに基づいて、RA-RNTIを計算することができる)。一例において、RNTIは、事前構成された値(例えば、P-RNTIまたはSI-RNTI)を有することができる。一例において、無線デバイスは、グループ共通探索空間をモニタすることができ、その空間は、基地局によって使用されてUEのグループのために意図されているDCIを伝送する。一例では、グループ共通DCIは、UEのグループのために共通して構成されているRNTIに対応することができる。一例では、無線デバイスは、UE固有の探索空間をモニタすることができる。一例では、UE固有のDCIは、無線デバイスのために構成されたRNTIに対応することができる。
【0066】
NRシステムは、単一ビーム動作および/またはマルチビーム動作をサポートすることができる。マルチビーム動作において、基地局は、ダウンリンクビーム掃引を実行して、共通制御チャネルおよび/またはダウンリンクSSブロックのカバレッジを提供することができ、このカバレッジは、少なくともPSS、SSS、および/またはPBCHを含むことができる。無線デバイスは、1つ以上のRSを使用して、ビームペアリンクの品質を測定することができる。1つ以上のSSブロック、またはCSI-RSリソースインデックス(CRI)と関連付けられた1つ以上のCSI-RSリソース、またはPBCHの1つ以上のDM-RSを、ビームペアリンクの品質を測定するためのRSとして使用することができる。ビームペアリンクの品質は、基準信号受信パワー(RSRP)値、または基準信号受信品質(RSRQ)値、および/またはRSリソース上で測定されたCSI値として定義することができる。基地局は、ビームペアリンクの品質を測定するために使用されるRSリソースが、制御チャネルのDM-RSとおおよそ同じ場所に配置されている(QCLed)かどうかを示すことができる。制御チャネルのRSリソースおよびDM-RSは、RS上の伝送から無線デバイスへの、および制御チャネル上の伝送から無線デバイスへのチャネル特性が、構成された基準の下で類似しているとき、または同じであるときに、QCLedと呼ばれることがある。マルチビーム動作において、無線デバイスは、アップリンクビーム掃引を実行して、セルにアクセスすることができる。
【0067】
一例では、無線デバイスは、無線デバイスの能力に応じて、1つ以上のビームペアリンク上のPDCCHを同時にモニタするように構成されることができる。これは、ビームペアリンクのブロッキングに対するロバスト性を向上させることができる。基地局は、1つ以上のメッセージを伝送して、異なるPDCCH OFDMシンボルの1つ以上のビームペアリンク上のPDCCHをモニタするように無線デバイスを構成することができる。例えば、基地局は、1つ以上のビームペアリンク上のPDCCHをモニタするための無線デバイスのRxビーム設定に関するパラメータを含む、上位層シグナリング(例えば、RRCシグナリング)またはMAC CEを伝送することができる。基地局は、DL RSアンテナポート(複数可)(例えば、セル固有のCSI-RS、無線デバイス固有のCSI-RS、SSブロック、またはPBCHのDM-RSを用いる、もしくは用いないPBCH)と、DL制御チャネルの復調のためのDL RSアンテナポート(複数可)との間で、空間的なQCL仮定の表示を伝送することができる。PDCCHのビーム表示のためのシグナリングは、MAC CEシグナリング、またはRRCシグナリング、またはDCIシグナリング、または仕様透過的および/もしくは暗黙的方法、ならびにこれらのシグナリング方法の組み合わせとすることができる。
【0068】
ユニキャストDLデータチャネルの受信の場合、基地局は、DLデータチャネルのDL RSアンテナポート(複数可)とDM-RSアンテナポート(複数可)との間の空間QCLパラメータを示すことができる。基地局は、RSアンテナポート(複数可)を示す情報を含むDCI(例えば、ダウンリンク許可)を伝送することができる。この情報は、DM-RSアンテナポート(複数可)を用いてQCLされ得るRSアンテナポート(複数可)を示すことができる。DLデータチャネルのDM-RSアンテナポート(複数可)の異なるセットは、RSアンテナポート(複数可)の異なるセットを用いてQCLとして示すことができる。
【0069】
図9Aは、DLチャネルにおけるビーム掃引の例である。RRC_INACTIVE状態またはRRC_IDLE状態では、無線デバイスは、SSブロックがSSバースト940およびSSバーストセット950を形成すると想定され得る。SSバーストセット950は、所定の周期性を有することができる。例えば、マルチビーム動作では、基地局120は、一緒にSSバースト940を形成するSSブロックを複数のビームで伝送することができる。1つ以上のSSブロックが、1つのビーム上で伝送されることができる。複数のSSバースト940が複数のビームで伝送される場合、SSバーストは一緒にSSバーストセット950を形成することができる。
【0070】
無線デバイスは、無線デバイスと基地局との間のリンクのビーム品質を推定するためのマルチビーム動作においてCSI-RSをさらに使用することができる。ビームは、CSI-RSと関連付けることができる。例えば、無線デバイスは、CSI-RS上でのRSRP測定に基づいて、ダウンリンクビーム選択のCRIで示され、ビームのRSRP値と関連付けられるように、ビームインデックスをレポートすることができる。CSI-RSは、1つ以上のアンテナポートのうちの少なくとも1つ、1つ以上の時間無線リソースまたは周波数無線リソースを含むCSI-RSリソース上で伝送されることができる。CSI-RSリソースは、共通のRRCシグナリングによるセル固有の方式で、または専用のRRCシグナリングおよび/またはL1/L2シグナリングによる無線デバイス固有の方式で構成されることができる。セルがカバーする複数の無線デバイスは、セル固有のCSI-RSリソースを測定することができる。セルがカバーする無線デバイスの専用サブセットは、無線デバイス固有のCSI-RSリソースを測定することができる。
【0071】
CSI-RSリソースは、周期的に、または非周期的伝送を使用して、またはマルチショットまたは半永続的な伝送を使用して、伝送されることができる。例えば、
図9Aの周期的な伝送では、基地局120は、時間領域で構成された周期性を使用して、構成されたCSI-RSリソース940を周期的に伝送することができる。非周期的伝送では、構成されたCSI-RSリソースは、専用タイムスロットで伝送され得る。マルチショットまたは半永続的な伝送では、構成されたCSI-RSリソースは、構成された期間内に伝送されることができる。CSI-RS伝送に使用されるビームは、SSブロック伝送に使用されるビームとは異なるビーム幅を有することができる。
【0072】
図9Bは、例示的な新無線ネットワークにおけるビーム管理手順の例である。基地局120および/または無線デバイス110は、ダウンリンクL1/L2ビーム管理手順を実行することができる。以下のダウンリンクL1/L2ビーム管理手順のうちの1つ以上は、1つ以上の無線デバイス110および1つ以上の基地局120内で実行され得る。一例において、P-1手順910を使用して、無線デバイス110が基地局120と関連付けられた1つ以上の伝送(Tx)ビームを測定して、基地局120と関連付けられた第1のセットのTxビームと、無線デバイス110と関連付けられた第1のセットのRxビーム(複数可)と、の選択をサポートできるようにすることができる。基地局120でのビームフォーミングのために、基地局120は、異なるTXビームのセットを掃引することができる。無線デバイス110でのビームフォーミングの場合、無線デバイス110は、異なるRxビームのセットを掃引することができる。一例では、P-2手順920を使用して、無線デバイス110が基地局120と関連付けられた1つ以上のTxビームを測定して、場合によっては、基地局120と関連付けられた第1のセットのTxビームを変更できるようにすることができる。P-2手順920は、P-1手順910におけるものとは異なり、場合によっては、ビーム改良のためにより小さいビームのセットに対して実行されてもよい。P-2手順920は、P-1手順910の特別な場合であり得る。一例では、P-3手順930を使用して、無線デバイス110が基地局120と関連付けられた少なくとも1つのTxビームを測定して、無線デバイス110と関連付けられた第1のセットのRxビームを変更できるようにすることができる。
【0073】
無線デバイス110は、1つ以上のビーム管理レポートを基地局120に伝送することができる。1つ以上のビーム管理レポートでは、無線デバイス110は、少なくとも1つ以上のビーム識別、RSRP、構成されたビームのサブセットのプリコーディング行列インジケータ(PMI)/チャネル品質インジケータ(CQI)/ランクインジケータ(RI)を含むいくつかのビームペア品質パラメータを示すことができる。1つ以上のビーム管理レポートに基づいて、基地局120は、1つ以上のビームペアリンクが1つ以上のサービングビームであることを示す信号を無線デバイス110に伝送することができる。基地局120は、1つ以上のサービングビームを使用して無線デバイス110のPDCCHおよびPDSCHを伝送することができる。
【0074】
例示的な実施形態において、新無線ネットワークは、帯域幅適応(BA)をサポートすることができる。一例では、BAを用いるUEによって構成された受信および/または送信帯域幅は、大きくなくてもよい。例えば、受信および/または送信帯域幅は、セルの帯域幅ほど大きくなくてもよい。受信および/または送信帯域幅は、調節可能であってもよい。例えば、UEは、受信および/または送信帯域幅を変化させて、例えば、活動が少ない期間中には減らして節電することができる。例えば、UEは、周波数領域内の受信および/または送信帯域幅の位置を変化させ得、例えば、スケジューリングのフレキシブル性を高めることができる。例えば、UEは、サブキャリア間隔を変化させて、例えば、異なるサービスを可能にすることができる。
【0075】
例示的な実施形態において、セルの全セル帯域幅のサブセットは、帯域幅部(BWP)と呼ばれることがある。基地局は、1つ以上のBWPを用いてUEを構成してBAを達成することができる。例えば、基地局は、UEに対して、1つ以上の(構成された)BWPのうちのどれが能動BWPであるかを示すことができる。
【0076】
図10は、40MHzの幅および15kHzのサブキャリア間隔を有するBWP1(1010および1050)、10MHzの幅および15kHzのサブキャリア間隔を有するBWP2(1020および1040)、20MHzの幅および60kHzのサブキャリア間隔を有するBWP3 1030、で構成された3つのBWPの例示的な略図である。
【0077】
一例において、UEは、1個のセルの1つ以上のBWP内で動作するように構成され、1個のセルにつき1つ以上の上位層(例えば、RRC層)、1個のセルにつき少なくとも1つのパラメータDL-BWPによるDL帯域幅内の、UE(DL BWPセット)による受信のための1つ以上のBWP(例えば、最大4つのBWP)のセット、および、1個のセルにつき少なくとも1つのパラメータUL-BWPによるUL帯域幅内の、UE(UL BWPセット)による受信のための1つ以上のBWP(例えば、最大4つのBWP)のセット、によって構成され得る。
【0078】
PCellでのBAを可能にするため、基地局は、1つ以上のULおよびDL BWPペアを用いてUEを構成することができる。SCell(例えば、CAの場合)でのBAを可能にするため、基地局は、少なくとも1つ以上のDL BWPを用いてUEを構成することができる(例えば、ULには、何もない場合がある)。
【0079】
一例では、初期能動DL BWPは、少なくとも1つの共通探索空間のための制御リソースセットに対して、連続PRBの位置および数、サブキャリア間隔、またはサイクリックプレフィックスのうちの少なくとも1つによって定義されることができる。PCellでの動作のために、1つ以上の上位層パラメータは、ランダムアクセス手順のための少なくとも1つの初期UL BWPを示すことができる。UEがプライマリセルでのセカンダリキャリアを用いて構成される場合、UEは、セカンダリキャリアでのランダムアクセス手順のための初期BWPを用いて構成されることができる。
【0080】
一例では、ペアになっていないスペクトル動作の場合、UEは、DL BWPの場合の中心周波数がUL BWPの場合の中心周波数と同じであり得ることを予期することができる。
【0081】
例えば、1つ以上のDL BWPまたは1つ以上のUL BWPのセット内の、それぞれのDL BWPまたはUL BWPの場合、基地局は、以下のうちの少なくとも1つを示す1つ以上のパラメータを用いてセルに対するUEを準統計学的に構成することができる:サブキャリア間隔、サイクリックプレフィックス、連続PRBの数、1つ以上のDL BWPおよび/または1つ以上のUL BWPのセット内のインデックス、構成されたDL BWPおよびUL BWPのセットからの、DL BWPとUL BWPとの間のリンク、PDSCH受信タイミングに対するDCI検出、HARQ-ACK送信タイミング値に対するPDSCH受信、PUSCH送信タイミング値に対するDCI検出、帯域幅の第1のPRBに対する、それぞれ、DL帯域幅またはUL帯域幅の第1のPRBのオフセット。
【0082】
一例では、PCellでの1つ以上のDL BWPのセット内のDL BWPの場合、基地局は、共通探索空間および/または1つのUE固有の探索空間のうちの少なくとも1つのタイプに対する1つ以上の制御リソースセットを用いてUEを構成することができる。例えば、基地局は、能動DL BWPにおいて、PCell上の共通探索空間なしで、またはPSCell上で、UEを構成することはできない。
【0083】
1つ以上のUL BWPのセット内にUL BWPがある場合、基地局は、1つ以上のPUCCH送信に対する1つ以上のリソースセットを用いてUEを構成することができる。
【0084】
一例では、DCIがBWPインジケータフィールドを含む場合、BWPインジケータフィールド値は、1つ以上のDL受信に対して構成されたDL BWPセットからの能動DL BWPを示すことができる。DCIがBWPインジケータフィールドを含む場合、BWPインジケータフィールド値は、1つ以上のUL送信に対して構成されたUL BWPセットからの能動UL BWPを示すことができる。
【0085】
一例では、PCellの場合、基地局は、構成されたDL BWP間のデフォルトDL BWPを用いてUEを準統計学的に構成することができる。UEがデフォルトDL BWPを提供されない場合、デフォルトBWPは、初期能動DL BWPとなり得る。
【0086】
一例では、基地局は、PCellのタイマ値を用いてUEを構成することができる。例えば、UEが、ペアになっているスペクトル動作に対して、デフォルトDL BWP以外の能動DL BWPを示すDCIを検出した場合、または、UEが、ペアになっていないスペクトル動作に対して、デフォルトDL BWPまたはUL BWP以外の能動DL BWPまたはUL BWPを示すDCIを検出した場合、UEは、BWP停止タイマと呼ばれるタイマを開始することができる。UEが、ペアになっているスペクトル動作またはペアになっていないスペクトル動作に対しての期間中にDCIを検出しない場合、UEは、第1の値の期間(例えば、第1の値が1ミリ秒または0.5ミリ秒であり得る)までタイマをインクリメントすることができる。一例において、タイマは、タイマがそのタイマ値に等しくなったときに、満了し得る。UEは、タイマが満了したときに、能動DL BWPからデフォルトDL BWPに切り替えることができる。
【0087】
一例では、基地局は、1つ以上のBWPを用いてUEを準統計学的に構成することができる。UEは、第2のBWPを能動BWPとして示すDCIを受信することに応答して、および/または、BWP停止タイマの満了(例えば、第2のBWPがデフォルトBWPとなり得ること)に応答して、第1のBWPから第2のBWPに能動BWPを切り替えることができる。例えば、
図10は、BWP1(1010および1050)、BWP2(1020および1040)、およびBWP3(1030)の、構成された3つのBWPの例示的な略図である。BWP2(1020および1040)は、デフォルトBWPであってもよい。BWP1(1010)は、初期能動BWPであってもよい。一例では、UEは、BWP停止タイマの満了に応答して、BWP1 1010からBWP2 1020に能動BWPを切り替えることができる。例えば、UEは、BWP3 1030を能動BWPとして示すDCIを受信することに応答して、BWP2 1020からBWP3 1030に能動BWPを切り替えることができる。BWP3 1030からBWP2 1040に、および/またはBWP2 1040からBWP1 1050に能動BWPを切り替えることは、能動BWPを示すDCIを受信することに応答するものであり、かつ/またはBWP停止タイマの満了に応答するものであってもよい。
【0088】
一例では、UEが、構成されたDL BWPおよびタイマ値の間にデフォルトDL BWPを用いてセカンダリセルのために構成される場合、セカンダリセルでのUE手順は、セカンダリセルのタイマ値、およびセカンダリセルのデフォルトDL BWPを使用するプライマリセルと同じであってもよい。
【0089】
一例では、基地局が、セカンダリセルまたはキャリア上で第1の能動DL BWPおよび第1の能動UL BWPを用いてUEを構成する場合、UEは、セカンダリセル上での表示されたDL BWP、および表示されたUL BWPを、セカンダリセルまたはキャリア上での、それぞれの第1の能動DL BWP、および第1の能動UL BWPとして用いることができる。
【0090】
図11Aおよび
図11Bは、マルチ接続(例えば、デュアル接続、マルチ接続、緊密なインターワーキング、および/または同様のもの)を用いるパケットフローを示す。
図11Aは、実施形態の一態様に基づく、CAおよび/またはマルチ接続を有する無線デバイス110(例えば、UE)のプロトコル構造の例示的な略図である。
図11Bは、実施形態の一態様に基づく、CAおよび/またはマルチ接続を有する複数の基地局のプロトコル構造の例示的な略図である。複数の基地局は、マスタノード、MN 1130(例えば、マスタノード、マスタ基地局、マスタgNB、マスタeNB、および/または同様のもの)、およびセカンダリノード、SN 1150(例えば、セカンダリノード、セカンダリ基地局、セカンダリgNB、セカンダリeNB、および/または同様のもの)を含むことができる。マスタノード1130およびセカンダリノード1150は、無線デバイス110と通信するように協働することができる。
【0091】
マルチコネクティビティが無線デバイス110に対して構成されている場合、無線デバイス110は、RRCが接続された状態で複数の受信/送信機能をサポートすることができ、複数の基地局の複数のスケジューラにより提供された無線リソースを利用するように構成されることができる。複数の基地局は、非理想的または理想的なバックホール(例えば、Xnインターフェース、X2インターフェース、および/または同様のもの)を介して相互接続することができる。特定の無線デバイスに対するマルチ接続に必要とされる基地局は、2つの異なる役割のうちの少なくとも一方を実行し得、すなわち、基地局は、マスタ基地局として、またはセカンダリ基地局としていずれかの機能を果たすことができる。マルチ接続において、無線デバイスは、1つのマスタ基地局、および1つ以上のセカンダリ基地局に接続することができる。一例において、マスタ基地局(例えば、MN 1130)は、無線デバイス(例えば、無線デバイス110)に対して、1つのプライマリセル、および/または1つ以上のセカンダリセルを含むマスタセルグループ(MCG)を提供することができる。セカンダリ基地局(例えば、SN 1150)は、無線デバイス(例えば、無線デバイス110)に対して、1つのプライマリセカンダリセル(PSCell)、および/または1つ以上のセカンダリセルを含むセカンダリセルグループ(SCG)を提供することができる。
【0092】
マルチコネクティビティにおいて、ベアラが用いる無線プロトコルアーキテクチャは、ベアラがどのように設定されるかに依存することができる。一例では、ベアラ設定オプションのうちの3つの異なるタイプ、すなわち、MCGベアラ、SCGベアラ、および/または分割ベアラをサポートすることができる。無線デバイスは、MCGの1つ以上のセルを介して、MCGベアラのパケットを受信/送信することができ、および/または、SCGの1つ以上のセルを介して、SCGベアラのパケットを受信/送信することができる。マルチコネクティビティはまた、セカンダリ基地局により提供される無線リソースを使用するように構成された少なくとも1つのベアラを有するものとして、説明することもできる。マルチコネクティビティは、いくつかの例示的な実施形態において、構成/実装されてもされなくてもよい。
【0093】
一例において、無線デバイス(例えば、無線デバイス110)は、SDAP層(例えば、SDAP 1110)、PDCP層(例えば、NR PDCP 1111)、RLC層(例えば、MN RLC 1114)、およびMAC層(例えば、MN MAC 1118)を介してMCGベアラのパケット、SDAP層(例えば、SDAP 1110)、PDCP層(例えば、NR PDCP 1112)、マスタまたはセカンダリRLC層(例えば、MN RLC 1115、SN RLC 1116)のうちの一方、および、マスタまたはセカンダリMAC層(例えば、MN MAC 1118、SN MAC 1119)のうちの一方を介して分割ベアラのパケット、および/またはSDAP層(例えば、SDAP 1110)、PDCP層(例えば、NR PDCP 1113)、RLC層(例えば、SN RLC 1117)、およびMAC層(例えば、MN MAC 1119)を介してSCGベアラのパケット、を伝送および/または受信することができる。
【0094】
一例において、マスタ基地局(例えば、MN 1130)および/またはセカンダリ基地局(例えば、SN 1150)は、マスタもしくはセカンダリノードSDAP層(例えば、SDAP 1120、SDAP 1140)、マスタもしくはセカンダリノードPDCP層(例えば、NR PDCP 1121、NR PDCP 1142)、マスタノードRLC層(例えば、MN RLC 1124、MN RLC 1125)、およびマスタノードMAC層(例えば、MN MAC 1128)を介してMCGベアラのパケット、マスタもしくはセカンダリノードSDAP層(例えば、SDAP 1120、SDAP 1140)、マスタもしくはセカンダリノードPDCP層(例えば、NR PDCP 1122、NR PDCP 1143)、セカンダリノードRLC層(例えば、SN RLC 1146、SN RLC 1147)、およびセカンダリノードMAC層(例えば、SN MAC 1148)を介してSCGベアラのパケット、マスタもしくはセカンダリノードSDAP層(例えば、SDAP 1120、SDAP 1140)、マスタもしくはセカンダリノードPDCP層(例えば、NR PDCP 1123、NR PDCP 1141)、マスタもしくはセカンダリノードRLC層(例えば、MN RLC 1126、SN RLC 1144、SN RLC 1145、MN RLC 1127)、および、マスタもしくはセカンダリノードMAC層(例えば、MN MAC 1128、SN MAC 1148)を介して、分割ベアラのパケットを伝送/受信することができる。
【0095】
マルチ接続において、無線デバイスは、複数のMACエンティティ、マスタ基地局に対する1つのMACエンティティ(例えば、MN MAC 1118)、および、セカンダリ基地局に対する他のMACエンティティ(例えば、SN MAC 1119)を構成することができる。マルチ接続において、無線デバイスに対するサービングセルの構成されたセットは、2つのサブセット、すなわち、マスタ基地局のサービングセルを含むMCG、およびセカンダリ基地局のサービングセルを含むSCGを含むことができる。SCGの場合、以下の構成のうちの1つ以上が、適用され得、すなわち、SCGのうちの少なくとも1つのセルが、構成されたUL CCを有し、プライマリセカンダリセル(SCGのうちのPSCell、PCell、または場合によっては、PCellと呼ばれる)と呼ばれるSCGの少なくとも1つのセルが、PUCCHリソースを用いて構成され、SCGが構成される場合には、少なくとも1つのSCGベアラまたは1つの分割ベアラが存在し得、PSCell上の物理層問題もしくはランダムアクセス問題、または、SCGと関連付けられて到着されたNR RLC再伝送の数の検出時に、または、SCG追加もしくはSCG変更中のPSCellに関するアクセス問題の検出時に、RRC接続再確立手順は、トリガされなくてもよく、SCGのセルに向かうUL伝送は、停止されてもよく、マスタ基地局は、無線デバイスによってSCG故障タイプに関して通知されてもよく、分割ベアラの場合には、マスタ基地局にわたるDLデータ転送が、維持され得、NR RLC肯定モード(AM)ベアラは、分割ベアラのために構成され得、PCellおよび/またはPSCellは、停止されなくてもよく、PSCellは、SCG変更手順を用いて(例えば、セキュリティキー変更およびRACH手順を用いて)変更され得、かつ/または分割ベアラとSCGベアラとの間のベアラタイプ変更、またはSCGおよび分割ベアラの同時構成は、サポートされてもされなくてもよい。
【0096】
マルチ接続の場合の、マスタ基地局とセカンダリ基地局との間の相互作用については、以下のうちの1つ以上が適用され得、マスタ基地局および/またはセカンダリ基地局は、無線デバイスのRRM測定構成を維持することができ、マスタ基地局は、(例えば、受信された測定レポート、トラフィック条件、および/またはベアラタイプに基づいて)セカンダリ基地局に、無線デバイスのための追加リソース(例えばサービングセル)を提供するように要求することを判定することができ、マスタ基地局からの要求を受信すると、セカンダリ基地局は、無線デバイスのための追加サービングセルの構成となり得るコンテナを創出/変更する(または、セカンダリ基地局がそのようにするための利用可能なリソースを有さないと判定する)ことができ、UE能力協調のため、マスタ基地局は、AS構成およびUE能力(の一部)をセカンダリ基地局に提供することができ、マスタ基地局およびセカンダリ基地局は、Xnメッセージを介して搬送されたRRCコンテナ(ノード間メッセージ)を用いることによって、UE構成についての情報を交換することができ、セカンダリ基地局は、セカンダリ基地局既存サービングセル(例えば、セカンダリ基地局に向かうPUCCH)の再構成を開始することができ、セカンダリ基地局は、どちらのセルがSCG内のPSCellであるかを判定することができ、マスタ基地局は、セカンダリ基地局により提供されたRRC構成の内容を変更してもしなくてもよく、SCG追加および/またはSCG SCell追加の場合には、マスタ基地局は、SCGセル(複数可)のための最近(または最新)の測定結果を提供することができ、マスタ基地局およびセカンダリ基地局は、OAMからの、および/もしくはXnインターフェースを介した、互いのSFNおよび/またはサブフレームオフセットの情報を受信することができる(例えば、DRX調整および/または測定ギャップの識別を目的として)。一例では、新しいSCG SCellを追加する場合には、SCGのPSCellのMIBから取得されたSFNを除き、専用RRCシグナリングを、CAについてのセルの要求されたシステム情報を送信するために使用することができる。
【0097】
図12は、ランダムアクセス手順の例示的な略図である。1つ以上のイベントは、ランダムアクセス手順をトリガすることができる。例えば、1つ以上のイベントとは、以下のうちの少なくとも1つとすることができる:RRC_IDLEからの初期アクセス、RRC接続再確立手順、ハンドオーバ、UL同期ステータスが同期されていないときのRRC_CONNECTED中のDLまたはULデータ到着、RRC_Inactiveからの遷移、および/または他のシステム情報の要求。例えば、PDCCH命令、MACエンティティ、および/またはビーム障害表示により、ランダムアクセス手順を開始させることができる。
【0098】
例示的な実施形態において、ランダムアクセス手順は、競合ベースランダムアクセス手順および競合なしのランダムアクセス手順のうちの少なくとも1つとすることができる。例えば、競合ベースランダムアクセス手順は、1つ以上のMsg1 1220伝送、1つ以上のMsg2 1230伝送、1つ以上のMsg3 1240伝送、および競合解決1250を含むことができる。例えば、競合なしのランダムアクセス手順は、1つ以上のMsg1 1220伝送および1つ以上のMsg2 1230伝送を含むことができる。
【0099】
一例において、基地局は、1つ以上のビームを介して、UEに、RACH構成1210を伝送(例えば、ユニキャスト、マルチキャスト、またはブロードキャスト)することができる。RACH構成1210は、以下のうちの少なくとも1つを示す1つ以上のパラメータを含むことができ、それらは、ランダムアクセスプリアンブルの伝送のためのPRACHリソースの利用可能なセット、初期プリアンブルパワー(例えば、ランダムアクセスプリアンブル初期受信ターゲットパワー)、SSブロックの選択、および対応するPRACHリソースのためのRSRP閾値、パワーランピングファクタ(例えば、ランダムアクセスプリアンブルパワーランピングステップ)、ランダムアクセスプリアンブルインデックス、プリアンブル伝送の最大数、プリアンブルグループAおよびグループB、ランダムアクセスプリアンブルのグループを判定するための閾値(例えば、メッセージサイズ)、システム情報要求の1つ以上のランダムアクセスプリアンブル、および対応するPRACHリソース(複数可)のセット、もしあれば、ビーム障害回復要求の1つ以上のランダムアクセスプリアンブル、および対応するPRACHリソース(複数可)のセット、もしあれば、RA応答(複数可)をモニタするための時間ウィンドウ、ビーム障害回復要求での応答(複数可)をモニタするための時間ウィンドウ、および/または競合解決タイマである。
【0100】
一例では、Msg1 1220は、ランダムアクセスプリアンブルの1つ以上の伝送とすることができる。競合ベースランダムアクセス手順の場合、UEは、RSRP閾値超のRSRPを有するSSブロックを選択することができる。ランダムアクセスプリアンブルグループBが存在する場合、UEは、可能性のあるMsg3、1240サイズに応じて、グループAまたはグループBから1つ以上のランダムアクセスプリアンブルを選択することができる。ランダムアクセスプリアンブルグループBが存在しない場合、UEは、グループAから1つ以上のランダムアクセスプリアンブルを選択することができる。UEは、選択されたグループと関連付けられた1つ以上のランダムアクセスプリアンブルからランダムアクセスプリアンブルインデックスをランダムに(例えば、等しい確率、または正規分布を使って)選択することができる。基地局が、ランダムアクセスプリアンブルとSSブロックとの間の関連付けを用いてUEを準統計学的に構成する場合、UEは、選択されたSSブロックおよび選択されたグループと関連付けられた1つ以上のランダムアクセスプリアンブルからランダムアクセスプリアンブルインデックスを等しい確率でランダムに選択することができる。
【0101】
例えば、UEは、下位層からのビーム障害表示に基づいて、競合なしのランダムアクセス手順を開始させることができる。例えば、基地局は、SSブロックおよび/またはCSI-RSのうちの少なくとも1つと関連付けられたビーム障害回復要求のための1つ以上の競合なしPRACHリソースを用いてUEを準統計学的に構成することができる。関連付けられたSSブロックの間で第1のRSRP閾値超のRSRPを有するSSブロックのうちの少なくとも1つ、または、関連付けられたCSI-RSの間で第2のRSRP閾値超のRSRPを有するCSI-RSのうちの少なくとも1つが利用可能である場合、UEは、ビーム障害回復要求に対する1つ以上のランダムアクセスプリアンブルのセットから、選択されたSSブロックまたはCSI-RSに対応するランダムアクセスプリアンブルインデックスを選択することができる。
【0102】
例えば、UEは、基地局から、競合なしのランダムアクセス手順のために、PDCCHまたはRRCを介して、ランダムアクセスプリアンブルインデックスを受信することができる。基地局が、SSブロックまたはCSI-RSと関連付けられた少なくとも1つの競合なしPRACHリソースを用いてUEを構成しない場合、UEは、ランダムアクセスプリアンブルインデックスを選択することができる。基地局が、SSブロックと関連付けられた1つ以上の競合なしPRACHリソースを用いてUEを構成し、かつ、関連付けられたSSブロック中で第1のRSRP閾値超のRSRPを有する少なくとも1つのSSブロックが利用可能である場合、UEは、少なくとも1つのSSブロックを選択し、その少なくとも1つのSSブロックに対応するランダムアクセスプリアンブルを選択することができる。基地局が、CSI-RSと関連付けられた1つ以上の競合なしPRACHリソースを用いてUEを構成し、かつ、関連付けられたCSI-RS中で第2のRSPR閾値超のRSRPを有する少なくとも1つのCSI-RSが利用可能である場合、UEは、少なくとも1つのCSI-RSを選択し、その少なくとも1つのCSI-RSに対応するランダムアクセスプリアンブルを選択することができる。
【0103】
UEは、選択されたランダムアクセスプリアンブルを伝送することによって、1つ以上のMsg1 1220伝送を実行することができる。例えば、UEが、SSブロックを選択し、1つ以上のPRACHオケージョンと1つ以上のSSブロックとの間の関連付けを用いて構成される場合、UEは、選択されたSSブロックに対応する1つ以上のPRACHオケージョンからPRACHオケージョンを判定することができる。例えば、UEが、CSI-RSを選択し、1つ以上のPRACHオケージョンと1つ以上のCSI-RSとの間の関連付けを用いて構成される場合、UEは、選択されたCSI-RSに対応する1つ以上のPRACHオケージョンからPRACHオケージョンを判定することができる。UEは、基地局に、選択されたPRACHオケージョンを介して、選択されたランダムアクセスプリアンブルを伝送することができる。UEは、少なくとも初期プリアンブルパワーおよびパワーランピングファクタに基づいて、選択されたランダムアクセスプリアンブルの伝送のための伝送パワーを判定することができる。UEは、選択されたランダムアクセスプリアンブルが伝送される選択されたPRACHオケージョンと関連付けられたRA-RNTIを判定することができる。例えば、UEは、ビーム障害回復要求のためのRA-RNTIを判定しなくてもよい。UEは、少なくとも、第1のOFDMシンボルのインデックス、選択されたPRACHオケージョンの第1のスロットのインデックス、および/またはMsg1 1220の伝送のためのアップリンクキャリアインデックスに基づいて、RA-RNTIを判定することができる。
【0104】
一例では、UEは、基地局から、ランダムアクセス応答、Msg2 1230を受信することができる。UEは、時間ウィンドウ(例えば、ra-ResponseWindow)を開始してランダムアクセス応答をモニタすることができる。ビーム障害回復要求の場合、基地局は、異なる時間ウィンドウ(例えば、bfr-ResponseWindow)を用いてUEを構成し、ビーム障害回復要求の応答をモニタすることができる。例えば、UEは、プリアンブル伝送の終わりから、1つ以上のシンボルの固定持続時間後の最初のPDCCHオケージョンの開始時に時間ウィンドウ(例えば、ra-ResponseWindowまたはbfr-ResponseWindow)を開始することができる。UEが、複数のプリアンブルを伝送する場合、UEは、第1のプリアンブル伝送の終わりから、1つ以上のシンボルの固定持続時間後の第1のPDCCHオケージョンの開始時に時間ウィンドウを開始することができる。UEは、時間ウィンドウのタイマが実行している間、RA-RNTIにより識別された少なくとも1つのランダムアクセス応答、またはC-RNTIにより識別されたビーム障害回復要求への少なくとも1つの応答、に対するセルのPDCCHをモニタすることができる。
【0105】
一例では、少なくとも1つのランダムアクセス応答が、UEにより伝送されたランダムアクセスプリアンブルに対応するランダムアクセスプリアンブル識別子を含む場合、UEは、ランダムアクセス応答の受信を正常とみなすことができる。UEは、ランダムアクセス応答の受信が正常である場合、競合なしのランダムアクセス手順が正常に完了したとみなすことができる。競合なしのランダムアクセス手順が、ビーム障害回復要求のためにトリガされた場合、UEは、PDCCH伝送がC-RNTIにアドレス指定されている場合に、競合なしのランダムアクセス手順が正常に完了したとみなすことができる。一例では、少なくとも1つのランダムアクセス応答がランダムアクセスプリアンブル識別子を含む場合、UEは、ランダムアクセス手順が正常に完了したとみなすことができ、上層へのシステム情報要求に対する肯定応答の受信を示すことができる。UEが複数のプリアンブル伝送を送った場合、UEは、対応するランダムアクセス応答の正常な受信に応答して、残ったプリアンブル(もしあれば)を伝送することを停止することができる。
【0106】
一例において、UEは、ランダムアクセス応答(例えば、競合ベースランダムアクセス手順の場合)の正常な受信に応答して、1つ以上のMsg3、1240伝送を実行することができる。UEは、ランダムアクセス応答により示されたタイミングアドバンスドコマンドに基づいて、アップリンク伝送タイミングを調節し得、ランダムアクセス応答により示されたアップリンク許可に基づいて、1つ以上のトランスポートブロックを伝送することができる。Msg3 1240のPUSCH伝送のためのサブキャリア間隔は、少なくとも1つの上位層(例えば、RRC)パラメータによって提供されることができる。UEは、PRACHを介してランダムアクセスプリアンブルを、また、同じセル上のPUSCHを介してMsg3 1240を、伝送することができる。基地局は、システム情報ブロックを介して、Msg3 1240のPUSCH伝送のためのUL BWPを示すことができる。UEは、Msg3 1240の再伝送のためにHARQを用いることができる。
【0107】
一例において、複数のUEは、同じプリアンブルを基地局に伝送することによってMsg1 1220を実行し得、アイデンティティを含む同じランダムアクセス応答(例えば、TC-RNTI)を、基地局から受信することができる。競合解決1250は、UEが別のUEのアイデンティティを誤って使用しないことを確実にすることができる。例えば、競合解決1250は、PDCCH上のC-RNTI、または、DL-SCH上のUE競合解決アイデンティティに基づくことができる。例えば、基地局がC-RNTIをUEに割り当てる場合、UEは、C-RNTIにアドレス指定されているPDCCH伝送の受信に基づいて、競合解決1250を実行することができる。PDCCHでのC-RNTIの検出に応答して、UEは、競合解決1250が正常であるとみなすことができ、ランダムアクセス手順が正常に完了したとみなすことができる。UEが適正なC-RNTIを有さない場合、競合解決は、TC-RNTIを用いることによってアドレス指定することができる。例えば、MAC PDUが正常に復号化され、MAC PDUが、Msg3 1250に伝送されたCCCH SDUに一致するUE競合解決アイデンティティMAC CEを含む場合、UEは、競合解決1250が正常であるとみなすことができ、ランダムアクセス手順が正常に完了したとみなすことができる。
【0108】
図13は、本開示の実施形態の一態様に基づく、MACエンティティのための例示的な構造である。一例において、無線デバイスは、マルチ接続モードで動作するように構成することができる。複数のRX/TXを有するRRC_CONNECTEDの無線デバイスは、複数の基地局内に設置された複数のスケジューラによって提供される無線リソースを利用するように構成されることができる。この複数の基地局は、Xnインターフェースを介して非理想的または理想的なバックホールを介して接続されることができる。一例では、複数の基地局内の基地局は、マスタ基地局としての、またはセカンダリ基地局としての機能を果たすことができる。無線デバイスは、1つのマスタ基地局、および1つ以上のセカンダリ基地局に接続することができる。無線デバイスは、複数のMACエンティティ、例えば、マスタ基地局に対して1つのMACエンティティ、およびセカンダリ基地局(複数可)に対して1つ以上の他のMACエンティティを用いて構成することができる。一例において、無線デバイスのために構成されたサービングセルのセットは、2つのサブセット、すなわち、マスタ基地局のサービングセルを含むMCG、および、セカンダリ基地局(複数可)のサービングセルを含む1つ以上のSCGを含むことができる。
図13は、MCGおよびSCGが無線デバイスのために構成されている場合の、MACエンティティの例示的な構造を示す。
【0109】
一例では、SCG内の少なくとも1つのセルは、構成されたUL CCを有することができ、少なくとも1つのセルのうちの1つのセルは、SCGのPSCellもしくはPCellと呼ばれることがあり、または、場合によっては、単にPCellと呼ばれることがある。PSCellは、PUCCHリソースを用いて構成されることができる。一例では、SCGが構成される場合、少なくとも1つのSCGベアラ、または1つの分割ベアラが存在することができる。一例では、PSCellでの物理層の問題もしくはランダムアクセスの問題を検出することについて、または、SCGと関連付けられたRLC再伝送の数に到達したことについて、または、SCG追加もしくはSCG変更中にPSCellでのアクセス問題を検出することについて、RRC接続再確立手順は、トリガされることができず、SCGのセルに向かうUL伝送は、中止されることができ、マスタ基地局は、UEによってSCG障害のタイプに関して通知することができ、マスタ基地局を通じてDLデータ転送を維持することができる。
【0110】
一例において、MACサブレイヤは、データ転送および無線リソース割り当てなどのサービスを上層(例えば、1310または1320)に提供することができる。MACサブレイヤは、複数のMACエンティティ(例えば1350および1360)を含むことができる。MACサブレイヤは、データ転送サービスを論理チャネル上に提供することができる。異なる種類のデータ転送サービスに対応するために、複数のタイプの論理チャネルを定義することができる。論理チャネルは、特定のタイプの情報の転送をサポートすることができる。論理チャネルタイプは、どのタイプの情報(例えば、制御またはデータ)が転送されるかによって定義することができる。例えば、BCCH、PCCH、CCCH、およびDCCHは、制御チャネルであり得、DTCHは、トラフィックチャネルであり得る。一例において、第1のMACエンティティ(例えば1310)は、PCCH、BCCH、CCCH、DCCH、DTCH、およびMAC制御要素上でサービスを提供することができる。一例において、第2のMACエンティティ(例えば1320)は、BCCH、DCCH、DTCH、およびMAC制御要素上でサービスを提供することができる。
【0111】
MACサブレイヤは、物理層(例えば1330または1340)から、データ転送サービス、HARQフィードバックのシグナリング、スケジューリング要求または測定値のシグナリング(例えば、CQI)などのサービスを予期することができる。一例において、デュアル接続では、2つのMACエンティティが、無線デバイスのために構成され得、すなわち、それらは、MCGに対する1つ、およびSCGに対する1つである。無線デバイスのMACエンティティは、複数のトランスポートチャネルを処理することができる。一例では、第1のMACエンティティは、MCGのPCCH、MCGの第1のBCH、MCGの1つ以上の第1のDL-SCH、MCGの1つ以上の第1のUL-SCH、およびMCGの1つ以上の第1のRACHを含む第1のトランスポートチャネルを処理することができる。一例では、第2のMACエンティティは、SCGの第2のBCH、SCGの1つ以上の第2のDL-SCH、SCGの1つ以上の第2のUL-SCH、およびSCGの1つ以上の第2のRACHを含む第2のトランスポートチャネルを処理することができる。
【0112】
一例では、MACエンティティが1つ以上のSCellを用いて構成されている場合、複数のDL-SCHが存在することができ、複数のUL-SCH、ならびにMACエンティティ毎に複数のRACHが存在することができる。一例では、SpCellに、1つのDL-SCHおよびUL-SCHが存在することができる。一例では、SCellに対して、1つのDL-SCH、ゼロまたは1つのUL-SCH、および、ゼロまたは1つのRACHが存在することができる。DL-SCHは、MACエンティティ内の異なるヌメロロジおよび/またはTTI持続時間を使用して受信をサポートすることができる。また、UL-SCHは、MACエンティティ内の異なるヌメロロジおよび/またはTTI持続時間を使用して伝送をサポートすることができる。
【0113】
一例において、MACサブレイヤは、異なる機能をサポートすることができ、制御(例えば1355または1365)要素を用いてこれらの機能を制御することができる。MACエンティティにより実行される機能は、論理チャネルとトランスポートチャネル(例えば、アップリンクまたはダウンリンクで)との間のマッピング、トランスポートチャネル(例えば、アップリンクで)上の物理層に送達されるべき、1つまたは異なる論理チャネルからトランスポートブロック(TB)へのMAC SDUの多重化(例えば、1352または1362)、トランスポートチャネル(例えば、ダウンリンクで)上の物理層から送達されるトランスポートブロック(TB)から1つまたは異なる論理チャネルへのMAC SDUの分割化(例えば1352または1362)、スケジューリング情報レポーティング(例えば、アップリンクで)、アップリンクまたはダウンリンク内のHARQを通じての誤り訂正(例えば、1363)、およびアップリンクでの論理チャネル優先度付け(例えば1351または1361)、を含むことができる。MACエンティティは、ランダムアクセスプロセス(例えば、1354または1364)を処理することができる。
【0114】
図14は、1つ以上の基地局を含むRANアーキテクチャの例示的な略図である。一例において、プロトコルスタック(例えば、RRC、SDAP、PDCP、RLC、MAC、およびPHY)は、ノードにおいてサポートすることができる。基地局(例えば、gNB120Aまたは120B)は、基地局集約ユニット(CU)(例えば、gNB-CU1420Aまたは1420B)、および、機能的な分割が構成される場合の、少なくとも1つの基地局分散ユニット(DU)(例えば、gNB-DU1430A、1430B、1430C、または1430D)を含むことができる。基地局の上位プロトコル層は、基地局CU内に設置されることができ、基地局の下位層は、基地局DU内に設置されることができる。基地局CUおよび基地局DUを接続するF1インターフェース(例えば、CU-DUインターフェース)は、理想的または非理想的バックホールであり得る。F1-Cは、F1インターフェースを介して制御プレーン接続を提供することができ、F1-Uは、F1インターフェースを介してユーザプレーン接続を提供することができる。一例では、Xnインターフェースは、基地局CU間に構成されることができる。
【0115】
一例では、基地局CUは、RRC機能、SDAP層、およびPDCP層を含むことができ、基地局DUは、RLCレイヤ、MAC層、およびPHY層を含むことができる。一例では、基地局CUと基地局DUとの間の様々な機能的分割オプションは、基地局CU内の上位プロトコル層(RAN機能)の異なる組み合わせ、および、基地局DU内の下位プロトコル層(RAN機能)の異なる組み合わせを設定することによって可能とすることができる。機能的分割は、フレキシブル性をサポートし、サービス要件および/またはネットワーク環境に応じて、基地局CUと基地局DUとの間でプロトコル層を移動させることができる。
【0116】
一例では、機能的分割オプションは、基地局毎、基地局CU毎、基地局DU毎、UE毎、ベアラ毎、スライス毎に構成され、または他の粒度を用いて構成されることができる。基地局CU分割毎において、基地局CUは、固定分割オプションを有することができ、基地局DUは、基地局CUの分割オプションに一致するように構成されることができる。基地局DU分割毎において、基地局DUは、異なる分割オプションを用いて構成されることができ、基地局CUは、異なる基地局DUに対して異なる分割オプションを提供することができる。UE分割において、基地局(基地局CU、および少なくとも1つの基地局DU)は、異なる無線デバイスに対して異なる分割オプションを提供することができる。ベアラ分割毎において、異なる分割オプションを、異なるベアラに対して利用することができる。スライス毎のスプライスでは、異なるスライスに異なる分割オプションを適用することができる。
【0117】
図15は、無線デバイスのRRC状態遷移を示す例示的な略図である。一例において、無線デバイスは、RRC接続状態(例えば、RRC接続1530、RRC_Connected)、RRCアイドル状態(例えば、RRCアイドル1510、RRC_Idle)、および/またはRRC停止状態(例えば、RRC停止1520、RRC_Inactive)の中の少なくとも1つのRRC状態にあり得る。一例において、RRC接続状態では、無線デバイスは、少なくとも1つの基地局(例えば、gNBおよび/またはeNB)との、少なくとも1つのRRC接続を有することができ、それらの基地局は、無線デバイスのUEコンテキストを有することができる。UEコンテキスト(例えば、無線デバイスコンテキスト)は、アクセス層コンテキスト、1つ以上の無線リンク構成パラメータ、ベアラ(例えば、データ無線ベアラ(DRB)、シグナリング無線ベアラ(SRB)、論理チャネル、QoSフロー、PDUセッション、および/または同様のもの)構成情報、セキュリティ情報、PHY/MAC/RLC/PDCP/SDAP層構成情報、および/または、無線デバイスのための同様の構成情報、のうちの少なくとも1つを含むことができる。一例において、RRCアイドル状態では、無線デバイスは、基地局とのRRC接続を有さなくてもよく、無線デバイスのUEコンテキストは、基地局内に格納されない場合がある。一例において、RRC停止状態では、無線デバイスは、基地局とのRRC接続を有さない場合がある。無線デバイスのUEコンテキストは、基地局内に格納され得、その基地局は、アンカー基地局(例えば、最終サービング基地局)と呼ばれることがある。
【0118】
一例において、無線デバイスは、RRCアイドル状態とRRC接続状態との間で両方向に(例えば、接続解放1540もしくは接続確立1550、または接続再確立)、および/またはRRC停止状態とRRC接続状態との間で両方向に(例えば、接続停止1570または接続再開1580)、UE RRC状態を遷移させることができる。一例において、無線デバイスは、RRC停止状態からRRCアイドル状態に、そのRRC状態を遷移させることができる(例えば、接続解放1560)。
【0119】
一例では、アンカー基地局は、無線デバイスがアンカー基地局のRAN通知エリア(RNA)にとどまる、および/または、無線デバイスがRRC非アクティブ状態にとどまるような時間帯の少なくともその間中、無線デバイスのUEコンテキスト(無線デバイスコンテキスト)を保持することができる基地局とすることができる。一例では、アンカー基地局は、RRC非アクティブ状態にある無線デバイスが最新のRRC接続状態で最後に接続されている、または、無線デバイスがRNA更新手順を内部で最後に実行した基地局とすることができる。一例では、RNAは、1つ以上の基地局によって動作された1つ以上のセルを含むことができる。一例では、基地局は、1つ以上のRNAに属することができる。一例では、セルは、1つ以上のRNAに属することができる。
【0120】
一例では、無線デバイスは、基地局において、UE RRC状態をRRC接続状態からRRC非アクティブ状態に遷移させることができる。無線デバイスは、基地局からRNA情報を受信することができる。RNA情報は、RNA識別子のうちの少なくとも1つ、RNAの1つ以上のセルの1つ以上のセル識別子、基地局識別子、基地局のIPアドレス、無線デバイスのASコンテキスト識別子、再開識別子、および/または同様のものを含むことができる。
【0121】
一例において、アンカー基地局は、メッセージ(例えば、RANページングメッセージ)をRNAの基地局にブロードキャストして、無線デバイスをRRC停止状態に到達させることができ、および/またはアンカー基地局からメッセージを受信する基地局は、別のメッセージ(例えば、ページングメッセージ)を、エアインターフェースを通して、RNAと関連付けられた、基地局のカバレッジエリア、セルカバレッジエリア、および/またはビームカバレッジエリア内の無線デバイスにブロードキャストおよび/またはマルチキャストすることができる。
【0122】
一例では、RRC非アクティブ状態にある無線デバイスが新しいRNA中に移動すると、無線デバイスは、RNA更新(RNAU)手順を実行することができ、その手順は、無線デバイスおよび/またはUEコンテキスト検索手順によりランダムアクセス手順を実行することができる。UEコンテキスト検索は、基地局によって、無線デバイスから、ランダムアクセスプリアンブルを検索すること、および、基地局によって、以前のアンカー基地局から無線デバイスのUEコンテキストをフェッチすることを含むことができる。フェッチすることは、再開識別子を含む検索UEコンテキスト要求メッセージを、以前のアンカー基地局に送信すること、および、無線デバイスのUEコンテキストを含む検索UEコンテキスト応答メッセージを、以前のアンカー基地局から受信することを含むことができる。
【0123】
例示的な実施形態において、RRC非アクティブ状態にある無線デバイスは、少なくとも1つ以上のセルに対する測定結果に基づいて、キャンプオンする1つのセルを選択することができ、そこでは、無線デバイスは、基地局からのRNAページングメッセージおよび/またはコアネットワークページングメッセージをモニタすることができる。一例において、RRC停止状態にある無線デバイスは、ランダムアクセス手順を実行するためのセルを選択してRRC接続を再開し、かつ/または基地局に(例えば、ネットワークに)1つ以上のパケットを伝送することができる。一例において、選択されたセルが、RRC停止状態にある無線デバイスのためのRNAとは異なるRNAに属する場合、無線デバイスは、ランダムアクセス手順を開始してRNA更新手順を実行することができる。一例において、RRC停止状態にある無線デバイスが、バッファ内に、ネットワークに伝送するための1つ以上のパケットを有する場合、無線デバイスは、ランダムアクセス手順を開始して、無線デバイスが選択するセルの基地局に1つ以上のパケットを伝送することができる。ランダムアクセス手順は、無線デバイスと基地局との間で、2つのメッセージ(例えば、2ステージランダムアクセス)、および/または4つのメッセージ(例えば、4ステージランダムアクセス)を用いて実行することができる。
【0124】
例示的な実施形態において、RRC非アクティブ状態にある無線デバイスから1つ以上のアップリンクパケットを受信する基地局は、無線デバイスから受信されたASコンテキスト識別子、RNA識別子、基地局識別子、再開識別子、および/またはセル識別子のうちの少なくとも1つに基づいて、無線デバイスのための検索UEコンテキスト要求メッセージを無線デバイスのアンカー基地局に伝送することによって、無線デバイスのUEコンテキストをフェッチすることができる。UEコンテキストをフェッチすることに応答して、基地局は、無線デバイスのためのパス切り替え要求をコアネットワークエンティティ(例えば、AMF、MME、および/または同様のもの)に伝送することができる。コアネットワークエンティティは、ユーザプレーンコアネットワークエンティティ(例えば、UPF、S-GW、および/または同様のもの)とRANノード(例えば、基地局)との間で、無線デバイスのために確立された1つ以上のベアラに対するダウンリンクトンネルエンドポイント識別子を更新することができ、例えば、ダウンリンクトンネルエンドポイント識別子をアンカー基地局のアドレスから基地局のアドレスに変更することができる。
【0125】
gNBは、1つ以上の新しい無線技術を用いる無線ネットワークを介して無線デバイスと通信することができる。この1つ以上の無線技術は、物理層に関する複数の技術、媒体アクセス制御層に関する複数の技術、および/または無線リソース制御層に関する複数の技術、のうちの少なくとも1つを含むことができる。この1つ以上の無線技術を強化する例示的な実施形態は、無線ネットワークの性能を向上させることができる。例示的な実施形態は、システムスループット、またはデータ伝送率を高めることができる。例示的な実施形態は、無線デバイスのバッテリ消費を低減することができる。例示的な実施形態は、gNBと無線デバイスとの間のデータ伝送の待ち時間を改善することができる。例示的な実施形態は、無線ネットワークのネットワークカバレッジを向上させることができる。例示的な実施形態は、無線ネットワークの伝送効率を向上させることができる。
【0126】
例示的なダウンリンク制御情報(DCI)
一例では、gNBは、スケジューリング割り当て/許可、スロットフォーマット通知、プリエンプション表示、および/またはパワー制御コメンド、のうちの少なくとも1つのために、PDCCHを介してDCIを伝送することができる。より具体的には、DCIは、DCIフォーマットの識別子、ダウンリンクスケジューリング割り当て(複数可)、アップリンクスケジューリング許可(複数可)、スロットフォーマットインジケータ、プリエンプション表示、PUCCH/PUSCHのパワー制御、および/またはSRSのパワー制御、のうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0127】
一例では、ダウンリンクスケジューリング割り当てDCIは、DCIフォーマットの識別子、PDSCHリソース表示、トランスポートフォーマット、HARQ情報、複数のアンテナ方式に関連する制御情報、および/またはPUCCHのパワー制御のためのコマンド、のうちの少なくとも1つを示すパラメータを含むことができる。
【0128】
一例では、アップリンクスケジューリング許可DCIは、DCIフォーマットの識別子、PUSCHリソース表示、トランスポートフォーマット、HARQ関連情報、および/またはPUSCHのパワー制御コマンド、のうちの少なくとも1つを示すパラメータを含むことができる。
【0129】
一例では、無線デバイスは、共通探索空間または無線デバイス固有の探索空間において、1つ以上のDCIフォーマットを有する1つ以上のDCIを検出するために1つ以上のPDCCHをモニタすることができる。一例では、無線デバイスは、パワー消費を節減するために、限定されたセットのDCIフォーマットを有するPDCCHをモニタすることができる。検出されるDCIフォーマットが多いほど、無線デバイスでより多くのパワーが消費される。
【0130】
一例では、ダウンリンクスケジューリングのためのDCIフォーマットの情報は、DCIフォーマットの識別子、キャリアインジケータ、周波数領域リソース割り当て、時間領域リソース割り当て、帯域幅部インジケータ、HARQプロセス数、1つ以上のMCS、1つ以上のNDI、1つ以上のRV、MIMO関連情報、ダウンリンク割り当てインデックス(DAI)、PUCCHリソースインジケータ、PDSCH-to-HARQフィードバックタイミングインジケータ、PUCCHのTPC、SRS要求、および必要に応じてパディング、のうちの少なくとも1つを含むことができる。一例では、MIMO関連情報は、PMI、プリコーディング情報、トランスポートブロックスワップフラグ、PDSCHと基準信号との間のパワーオフセット、基準信号スクランブルシーケンス、層の数、および/または伝送用アンテナポート、および/または伝送構成表示(TCI)のうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0131】
一例では、アップリンクスケジューリングに使用されるDCIフォーマットの情報は、DCIフォーマットの識別子、キャリアインジケータ、帯域幅部表示、リソース割り当てタイプ、周波数領域リソース割り当て、時間領域リソース割り当て、MCS、NDI、アップリンクDMRSの位相回転、プリコーディング情報、CSI要求、SRS要求、アップリンクインデックス/DAI、PUSCHのTPC、および/または必要に応じてパディング、のうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0132】
一実施例では、gNBは、PDCCHを介してDCIを伝送する前に、DCIに対してCRCスクランブリングを実行し得る。gNBは、DCIのCRCビット上の少なくとも1つの無線デバイス識別子(例えば、C-RNTI、CS-RNTI、TPC-CS-RNTI、TPC-PUCCH-RNTI、TPC-PUSCH-RNTI、SP CSI C-RNTI、またはTPC-SRS-RNTI)の複数のビットを二進加算することによってCRCスクランブリングを実行することができる。無線デバイスは、DCIを検出すると、DCIのCRCビットを検査し得る。無線デバイスは、少なくとも1つの無線デバイス識別子と同じであるビットのシーケンスによってCRCがスクランブルされると、DCIを受信し得る。
【0133】
一例では、広帯域幅動作をサポートするために、gNBは、異なる制御リソースセット(コアセット)での1つ以上のPDCCHを伝送することができる。gNBは、1つ以上のコアセットの構成パラメータを含む1つ以上のRRCメッセージを伝送することができる。コアセットは、第1のOFDMシンボル、いくつかの連続するOFDMシンボル、リソースブロックのセット、CCE対REGマッピング、のうちの少なくとも1つを含むことができる。一例では、gNBは、特定の目的のために、例えば、ビーム障害回復の確認のために、専用コアセットでのPDCCHを伝送することができる。
【0134】
2段階RACH手順の例
ランダムアクセス(RA)手順を使用して、無線デバイスとセル内の基地局との通信を確立することができる。
図12の4段階RA手順は、例えば、最少14の送信時間間隔(TTI)であり得る、関連する待ち時間を有し得る。RA手順における段階数を減らすと、待ち時間を短縮することができる。並列送信を使用することにより、4段階RA手順を2段階RA手順に縮小することができる。2段階RA手順には、関連する待ち時間があり、それは例えば、最少4つのTTIであり、4段階RA手順の関連する待ち時間よりも短い場合がある。
【0135】
図16は、ランダムアクセスプリアンブル(RAP)送信および1つ以上のトランスポートブロック送信を含み得る2段階Msg1のアップリンク(UL)送信と、それに続く、アップリンク送信に対応する応答、例えば、ランダムアクセス応答(RAR)を含み得る2段階Msg2のダウンリンク(DL)送信と、を含み得る、2段階RA手順の例である。応答は、競合解決情報を含み得る。例えば、2段階Msg1は、メッセージA(MsgA)とも呼ばれ得る。例えば、2段階Msg2は、メッセージB(MsgB)とも呼ばれ得る。
【0136】
基地局は、1つ以上のRRCメッセージを送信して、2段階RACH構成の1つ以上のパラメータを用いて無線デバイスを構成することができる。1つ以上のRRCメッセージは、1つ以上の無線デバイスにブロードキャストまたはマルチキャストすることができる。1つ以上のRRCメッセージは、無線デバイス固有のメッセージであり得、例えば、RRC INACTIVE 1520またはRRC CONNECTED 1530を用いて無線デバイスに送信される専用RRCメッセージであり得る。1つ以上のRRCメッセージは、
図16の2段階Msg1を送信するために必要なパラメータを含み得る。例えば、パラメータは、以下のうちの少なくとも1つを示し得る:PRACHリソース割り当て、プリアンブルフォーマット、SSB情報(例えば、SSBの総数、SSB送信のダウンリンクリソース割り当て、SSB送信の送信パワー、および/または他の情報)、および1つ以上のトランスポートブロック送信用のアップリンク無線リソース。
【0137】
2段階RA手順のUL送信において、無線デバイスは、セルを介して、基地局に、UL時間的整合のためのRAPおよび/または1つ以上のトランスポートブロック(例えば、遅延に敏感なデータ、無線デバイスID、セキュリティ情報、IMSIなどのデバイス情報、および/またはその他の情報))を送信することができる。2段階RA手順のDL送信において、基地局は、以下のうちの少なくとも1つを含み得る2段階Msg2(例えば、RAR)を送信することができる:TA値を示すタイミングアドバンスコマンド、パワー制御コマンド、UL許可(またはRAR UL許可)、競合解決のための無線デバイスID、RNTI(例えば、C-RNTIまたはTC-RNTI)、および/または他の情報。2段階Msg2(例えば、RAR)は、プリアンブルに対応するプリアンブル識別子、1つ以上のトランスポートブロックの受信の肯定的または否定的な確認応答、および/または1つまたはより多くのトランスポートブロック。2段階RA手順は、例えば、ランダムアクセスプリアンブル送信(例えば、タイミングアドバンス値を取得するプロセス)を1つ以上のトランスポートブロック送信と統合することによって、4段階のRA手順と比較してRA待ち時間を短縮し得る。
【0138】
2段階RA手順のUL送信では、無線デバイスは、セルを介して、基地局に、1つ以上のTBと並列にRAPを送信することができる。無線デバイスは、無線デバイスが2段階RA手順を開始する前に、UL送信のための1つ以上の構成パラメータを取得することができる。例えば、1つ以上の構成パラメータは、以下のうちの少なくとも1つを示し得る:PRACHリソース割り当て、プリアンブルフォーマット、SSB情報(例えば、送信SSBの数、SSB送信のダウンリンクリソース割り当て、SSB送信の送信パワー、および/または他の情報)、1つ以上のトランスポートブロック送信のためのアップリンク無線リソース(時間、周波数、コード/シーケンス/署名の観点から)、および1つ以上のTB送信のパワー制御パラメータ(例えば、受信ターゲットパワーの計算に使用されるセルおよび/またはUE固有のパワー調整、パスロス測定のスケーリング係数として使用することができるセル間干渉制御パラメータ、パスロス測定用に計算するための基準信号パワー、および/または1つ以上のマージン)。
【0139】
2段階RA手順では、無線デバイスは、2段階RACH構成によって示されるRACHリソースを介してRAPを送信することができる。無線デバイスは、2段階RACH構成によって示されるUL無線リソースを介して1つ以上のTBを送信することができる。RAPの送信は、1つ以上のTBの送信と時間的に(部分的または全体的に)重複し得る。2段階RACH構成は、RAPと1つ以上のTB送信との間の無線リソースの重複の一部を示し得る。2段階RACH構成は、1つ以上のRAP(またはRAPグループ)および/またはRACHリソースに関連付けられた1つ以上のUL無線リソースを示し得る。例えば、RAP、RAPグループ、および/またはRACHリソースの選択に基づいて、無線デバイスは、無線デバイスが2段階RACH手順の一部として1つ以上のTBを送信する少なくとも1つのUL無線リソースを判定することができる。1つ以上のUL無線リソースは、例えば、SFN(SNR=0)、スロット番号、および/もしくは時間領域無線リソースのためのOFDMシンボル番号に関して、ならびに/またはサブキャリア番号、リソース要素の数、リソースブロックの数、RBG番号、および/もしくは周波数領域無線リソースのための周波数インデックスに関して、
図6のフレーム構造、および/または
図8のOFDM無線構造に基づいて示され得る。例えば、1つ以上のUL無線リソースは、選択されたRAPの1つ以上のRACHリソースに関する時間オフセットおよび/または周波数オフセットに基づいて示され得る。UL送信は、例えば、同じサブフレーム(またはスロット/ミニスロット)、連続するサブフレーム(またはスロット/ミニスロット)、または同じバーストで発生し得る。
【0140】
例えば、2段階Msg1のためのPRACHリソースおよび1つ以上の関連するUL無線リソースは、例えば、RRCメッセージによって提供される(RACH構成の一部として)および/または事前定義される(例えば、マッピングテーブルとして)時間オフセットおよび/または周波数オフセットをともなって割り当てられ得る。
図17A、
図17B、および
図17Cはそれぞれ、時間オフセット、周波数オフセット、および時間オフセットと周波数オフセットの組み合わせに基づく、PRACHリソースおよび1つ以上の関連するUL無線リソースの無線リソース割り当ての例である。
図17A、
図17B、および
図17Cの例は、単一のSSB送信が構成されているPRACHリソースおよびUL無線リソースの場合であり得る。本例は、1つ以上のSSB送信の最初のSSB送信に関連付けられたPRACHリソースおよびUL無線リソースの場合であり得る。
【0141】
一例では、基地局は、RAPを使用して、セルに対するUL送信時間を調整し、および/または1つ以上のTBのチャネル推定を支援することができる。2段階RACH手順における1つ以上のTBのUL送信の一部は、例えば、無線デバイスID、C-RNTI、バッファ状態報告(例えば、バッファステータス報告)(BSR)などのサービス要求、1つ以上のユーザデータパケット、および/またはその他の情報を含み得る。RRC CONNECTED状態の無線デバイスは、無線デバイスの識別子(例えば、無線デバイスID)としてC-RNTIを使用することができる。RRC INACTIVE状態の無線デバイスは、無線デバイスの識別子として、C-RNTI(利用可能な場合)、レジュームID、または短いMAC-IDを使用することができる。RRC IDLE状態の無線デバイスは、無線デバイスの識別子として、C-RNTI(利用可能な場合)、レジュームID、短いMACID、IMSI(International Mobile Subscriber Identifier)、T-IMSI(Temporary-IMSI)、および/または乱数を使用することができる。
【0142】
2段階RACH手順では、UL送信は、1つ以上の方法で送信され得る1つ以上のTBを含み得る。1つ以上のトランスポートブロックは、時間および/または周波数領域でRAP送信と多重化され得る。基地局は、UL送信の前に無線デバイスに示され得るUL送信のために予約された1つ以上のリソースを構成することができる。無線デバイスが2段階RA手順の2段階Msg1で1つ以上のTBを送信する場合、基地局は、競合解決メッセージおよび/または1つ以上のTBの確認応答(ACKまたはNACK)メッセージを含み得る2段階Msg2(例えば、RAR)で送信することができる。無線デバイスは、RARの受信後に1つ以上の秒TBを送信することができる。無線デバイスは、2段階RA手順の2段階のMsg1において、バッファ状態報告などのインジケータを送信することができる。インジケータは、無線デバイスが送信するデータの量および/またはバッファに残っているデータの量を基地局に示すことができる。基地局は、インジケータに基づいて、UL許可を判定することができる。基地局は、UL許可を、RARを介して無線デバイスに送信することができる。
【0143】
2段階RA手順では、無線デバイスは、RAP送信に対する第1の応答と、1つ以上のTB送信に対する第2の応答と、の2つの別々の応答を受信することができる。無線デバイスは、共通の探索空間を監視して、無線デバイスがRAPを送信するPRACHリソースの時間および周波数インデックスに基づいて生成されたランダムアクセスRNTIで第1の応答を検出することができる。無線デバイスは、共通の検索空間および/または無線デバイス固有の検索空間を監視して、第2の応答を検出することができる。第2の応答を検出するために、無線デバイスは、C-RNTI(例えば、構成されている場合)、または無線デバイスがRAPを送信するPRACHリソースの時間および周波数インデックスに基づいて生成されたランダムアクセスRNTIを使用することができる。無線デバイス固有の検索空間は、RRCメッセージによって事前定義および/または構成することができる。
【0144】
2段階RA手順は、1つ以上の事例ベースの手順、サービス、または無線条件に基づいて開始することができる。例えば、セルが小さく、TAが不要な場合、セル内の基地局は、そのカバレッジの下で1つ以上の無線デバイスを構成して、2段階RA手順を使用することができる。無線デバイスは、1つ以上のRRCメッセージ(例えば、システム情報ブロック、マルチキャストおよび/またはユニキャストRRCシグナリング)を介して、および/または2段階RA手順を開始するために使用されるL1制御シグナリング(例えば、PDCCH命令)を介して構成を取得することができる。
【0145】
例えば、マクロカバレッジ領域において、無線デバイスは、記憶および/または持続されたTA値、例えば、センサタイプの無線デバイスなどの静止またはほぼ静止の無線デバイスを有し得る。この場合、2段階RA手順を開始することができる。マクロカバレッジを有する基地局は、ブロードキャストおよび/または専用シグナリングを使用して、カバレッジの下で記憶および/または持続されたTA値を有する1つ以上の無線デバイスで2段階RA手順を構成することができる。
【0146】
RRC接続状態の無線デバイスは、2段階RA手順を実行することができる。例えば、2段階RA手順は、無線デバイスがハンドオーバ(例えば、ネットワーク開始ハンドオーバ)を実行するとき、および/または無線デバイスが遅延に敏感なデータの送信のためにUL許可を必要または要求し、かつスケジューリング要求を送信するために利用可能な物理層アップリンク制御チャネルリソースがないときに開始され得る。RRC INACTIVE状態にある無線デバイスは、例えば、RRC INACTIVE状態に留まっている間の小さなデータ送信のために、または接続を再開するために、2段階RA手順を実行することができる。無線デバイスは、例えば、無線リンクの確立、無線リンクの再確立、ハンドオーバ、UL同期の確立、および/またはUL許可がない場合のスケジューリング要求などの初期アクセスのために、2段階RA手順を開始することができる。
【0147】
以下の説明は、RACH手順の1つ以上の例を示している。以下に説明する手順および/またはパラメータは、特定のRA手順に限定されない場合がある。以下に説明する手順および/またはパラメータは、4段階RA手順および/または2段階RA手順に適用され得る。例えば、RA手順は、以下の説明において、4段階RA手順および/または2段階RA手順を指す場合がある。
【0148】
RACH手順の例
一例では、基地局は、
図12の4段階ランダムアクセス手順および/または
図16の2段階ランダムアクセス手順のランダムアクセスパラメータを示す1つ以上のメッセージを無線デバイスに送信することができる。例えば、1つ以上のメッセージは、ブロードキャストRRCメッセージ、無線デバイス固有のRRCメッセージ、および/またはそれらの組み合わせであり得る。例えば、1つ以上のメッセージは、RACH-ConfigCommon、RACH-ConfigGeneric、およびRACH-ConfigDedicatedのうちの少なくとも1つを含み得る。例えば、競合ベース(4段階および/または2段階)のランダムアクセス手順の場合、無線デバイスは基地局から少なくともRACH-ConfigCommonおよびRACH-ConfigGenericを受信することができる。例えば、競合なし(4段階および/または2段階)のランダムアクセス手順の場合、無線デバイスは基地局から少なくともRACH-ConfigDedicatedを受信することができる。
【0149】
例えば、ランダムアクセス手順は、RACH-ConfigCommon、RACH-ConfigGeneric、およびRACH-ConfigDedicatedのうちの少なくとも1つに基づいて、1つ以上のやり方で開始することができる。例えば、ランダムアクセス手順は、基地局、無線デバイスのMACエンティティ、またはRRCによって送信されたPDCCH命令によって開始することができる。MACエンティティでは、任意の時点で1つのランダムアクセス手順が進行している可能性がある。SCellでのランダムアクセス手順は、第1のインデックスとは異なるra-PreambleIndex(例えば0b000000として事前定義または構成済みであり得る)をともなうPDCCH命令によって開始することができる。例えば、無線デバイスのMACエンティティがランダムアクセス手順の要求を受信したときに、別のランダムアクセス手順がMACエンティティですでに進行中の場合、無線デバイスは、進行中の手順を続行するか、新しい手順(例えば、SI要求のため)を開始することができる。
【0150】
一例では、基地局は、1つ以上のRRCメッセージを送信して、ランダムアクセス手順のために、以下のパラメータのうちの少なくとも1つで無線デバイスを構成することができる。
prach-ConfigIndex:ランダムアクセスプリアンブルの送信のために利用可能なPRACHオケージョンのセット。
preambleReceivedTargetPower:初期ランダムアクセスプリアンブルパワー。
rsrp-ThresholdSSB:SSBおよび対応するランダムアクセスプリアンブルおよび/またはPRACHオケージョンを選択するためのRSRP閾値。ビーム障害回復のためにランダムアクセス手順が開始された場合、rsrp-ThresholdSSBは、BeamFailureRecoveryConfigIEにおけるrsrp-ThresholdSSBを指す。
rsrp-ThresholdCSI-RS:CSI-RSおよび対応するランダムアクセスプリアンブルおよび/またはPRACHオケージョンを選択するためのRSRP閾値。ビーム障害回復のためにランダムアクセス手順が開始された場合、rsrp-ThresholdCSI-RSは、BeamFailureRecoveryConfigIEにおけるrsrp-ThresholdSSBにpowerControlOffsetを掛けて計算された値に設定される。
rsrp-ThresholdSSB-SUL:NULキャリアとSULキャリアとの間で選択するためのRSRP閾値。
powerControlOffset:ビーム障害回復のためにランダムアクセス手順が開始されたときに使用されるrsrp-ThresholdSSBとrsrp-ThresholdCSI-RSとの間のパワーオフセット。
powerRampingStep:パワーランピング係数。
powerRampingStepHighPriority:差別化されたランダムアクセス手順の場合のパワーランピング係数。
ra-PreambleIndex:ランダムアクセスプリアンブルのインデックス。
ra-ssb-OccasionMaskIndex:MACエンティティがランダムアクセスプリアンブルを送信し得るSSBに関連付けられたPRACHオケージョン(複数可)を定義する。
ra-OccasionList:MACエンティティがランダムアクセスプリアンブルを送信し得るCSI-RSに関連付けられたPRACHオケージョン(複数可)を定義する。
preambleTransMax:ランダムアクセスプリアンブル送信の最大数。
ssb-perRACH-OccasionAndCB-PreamblesPerSSB:各PRACHオケージョンにマップされたSSBの数、および各SSBにマップされたランダムアクセスプリアンブルの数を定義する。
SI要求のためのランダムアクセスプリアンブルおよび/またはPRACHオケージョンのセット(存在する場合)。
ビーム障害回復要求のためのランダムアクセスプリアンブルおよび/またはPRACHオケージョンのセット(存在する場合)。
ra-ResponseWindow:RA応答(複数可)を監視するための時間ウィンドウ。
ra-ContentionResolutionTimer:競合解決タイマ。
【0151】
一例では、ランダムアクセス手順は、ビーム障害の検出および回復のために開始され得る。例えば、無線デバイスは、サービングSSB(複数可)/CSI-RS(複数可)でビーム障害が検出されたときにSSBまたはCSI-RSのサービング基地局に示すために使用され得るビーム障害回復手順をともなうRRCによって構成され得る。ビーム障害は、下位層からMACエンティティへの1つ以上のビーム障害インスタンス表示をカウントすることによって検出することができる。例えば、基地局は、RRCを介して、ビーム障害の検出および回復手順のために、BeamFailureRecoveryConfigで以下のパラメータを構成することができる。
ビーム障害検出用のbeamFailureInstanceMaxCount。
ビーム障害検出用のbeamFailureDetectionTimer。
ビーム障害回復手順のためのbeamFailureRecoveryTimer。
rsrp-ThresholdSSB:ビーム障害回復のためのRSRP閾値。
powerRampingStep:ビーム障害回復のためのpowerRampingStep。
preambleReceivedTargetPower:ビーム障害回復のためのpreambleReceivedTargetPower。
preambleTransMax:ビーム障害回復のためのpreambleTransMax。
ra-ResponseWindow:競合なしのランダムアクセスプリアンブルを使用して、ビーム障害回復に対する応答(複数可)を監視するための時間ウィンドウ。
prach-ConfigIndex:ビーム障害回復のためのprach-ConfigIndex。
ra-ssb-OccasionMaskIndex:ビーム障害回復のためのra-ssb-OccasionMaskIndex。
ra-OccasionList:ビーム障害回復のためのra-OccasionList。
【0152】
一例では、無線デバイスは、ランダムアクセス手順のために、1つ以上のパラメータを使用することができる。例えば、無線デバイスは、PREAMBLE_INDEX、PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTER、PREAMBLE_POWER_RAMPING_COUNTER、PREAMBLE_POWER_RAMPING_STEP、PREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWER、PREAMBLE_BACKOFF、PCMAX、SCALING_FACTOR_BI、およびTEMPORARY_C-RNTIのうちの少なくとも1つを使用することができる。
【0153】
一例では、無線デバイスは、1つ以上のプリアンブルおよび1つ以上のPRACHオケージョン(または時間、周波数、および/またはコードを含むリソース)を選択するためのランダムアクセスリソース選択を実行することができる。例えば、ビーム障害回復のためにランダムアクセス手順が開始され得、および/またはbeamFailureRecoveryTimerが実行中であるか、構成されていない、および/またはSSBおよび/またはCSI-RSのいずれかに関連付けられたビーム障害回復要求のための競合なしのランダムアクセスリソースがRRCによって明示的に提供されており、および/またはcandidateBeamRSListにおけるSSBの中でrsrp-ThresholdSSBを超えるSS-RSRPをともなうSSB、またはcandidateBeamRSListにおけるCSI-RSの中でrsrp-ThresholdCSI-RSを超えるCSI-RSRPをともなうCSI-RSのうちの少なくとも1つが利用可能である場合が1つ以上あり得る。この場合、無線デバイスは、candidateBeamRSList内のSSBの中からrsrp-ThresholdSSBを超えるSS-RSRPをともなうSSBを選択するか、またはcandidateBeamRSList内のCSI-RSの中からrsrp-ThresholdCSI-RSを超えるCSI-RSRPをともなうCSI-RSを選択することができる。例えば、CSI-RSが選択されていて、かつ選択されたCSI-RSに関連付けられたra-PreambleIndexがない場合、無線デバイスは、PREAMBLE_INDEXを、選択されたCSI-RSと準並置されているcandidateBeamRSListにおけるSSBに対応するra-PreambleIndexに設定することができる。それ以外の場合、無線デバイスは、PREAMBLE_INDEXを、ビーム障害回復要求のためのランダムアクセスプリアンブルのセットから選択されたSSBまたはCSI-RSに対応するra-PreambleIndexに設定することができる。
【0154】
例えば、ランダムアクセス手順が開始され得、および/またはra-PreambleIndexがPDCCHもしくはRRCによって明示的に提供されており、および/またはra-PreambleIndexが第1のプリアンブルインデックス(例えば、0b000000として事前定義または構成され得る)ではなく、および/またはSSBもしくはCSI-RSに関連付けられた競合なしのランダムアクセスリソースが、RRCによって明示的に提供されていない場合が1つ以上あり得る。この場合、無線デバイスはPREAMBLE_INDEXをシグナリングされたra-PreambleIndexに設定することができる。
【0155】
例えば、ランダムアクセス手順が開始され得る場合が1つ以上あり得、および/またはSSBに関連付けられた競合なしのランダムアクセスリソースがRRCによって明示的に提供されており、かつ関連するSSBの中からSS-RSRPがrsrp-ThresholdSSBを超える少なくとも1つのSSBが利用可能である。この場合、無線デバイスは、関連付けられたSSBの中からSS-RSRPがrsrp-ThresholdSSBを超えるSSBを選択することができる。例えば、無線デバイスは、PREAMBLE_INDEXを、選択されたSSBに対応するra-PreambleIndexに設定することができる。
【0156】
例えば、ランダムアクセス手順が開始され得、CSI-RSに関連付けられた競合なしのランダムアクセスリソースがRRCによって明示的に提供されており、および関連するCSI-RSの中からCSI-RSRPがrsrpーThresholdCSI-RSを超える少なくとも1つのCSI-RSが利用可能である1つ以上の場合があり得る。この場合、無線デバイスは、関連付けられたCSI-RSの中からrsrp-ThresholdCSI-RSを超えるCSI-RSRPをともなうCSI-RSを選択することができる。例えば、無線デバイスは、PREAMBLE_INDEXを、選択されたCSI-RSに対応するra-PreambleIndexに設定することができる。
【0157】
例えば、ランダムアクセス手順が開始され得、rsrp-ThresholdSSBを超えるSS-RSRPをともなうSSBのうちの少なくとも1つが利用可能である場合が1つ以上あり得る。この場合、例えば、無線デバイスはrsrp-ThresholdSSBを超えるSS-RSRPをともなうSSBを選択することができ、それ以外の場合は、任意のSSBを選択することができる。例えば、ランダムアクセスリソース選択は、
図16のMsg3 1240、2段階Msg1、および/または1つ以上のTBが再送信されているときに実行され、無線デバイスは、Msg3、2段階Msg1、および/または1つ以上のTBの第1の送信に対応するランダムアクセスプリアンブル送信の試行のために使用されたのと同じランダムアクセスプリアンブルのグループを選択することができる。例えば、ランダムアクセスプリアンブルとSSBとの関連付けが構成されている場合、無線デバイスは、選択されたSSBおよび選択されたランダムアクセスプリアンブルグループに関連付けられたランダムアクセスプリアンブルから、ra-PreambleIndexを等しい確率でランダムに選択することができる。例えば、ランダムアクセスプリアンブルとSSBとの関連付けが構成されていない場合、無線デバイスは、選択されたランダムアクセスプリアンブルグループ内のランダムアクセスプリアンブルから、ra-PreambleIndexを等しい確率でランダムに選択することができる。例えば、無線デバイスは、PREAMBLE_INDEXを、選択されたra-PreambleIndexに設定することができる。
【0158】
一例では、SSBが上記のように選択され、かつPRACHオケージョンとSSBとの関連付けが構成されている場合、無線デバイスは、構成されている場合のra-ssb-OccasionMaskIndexによって与えられた制限によって許可された選択されたSSBに対応するPRACHオケージョンから次に利用可能なPRACHオケージョンを判定することができる(無線デバイスのMACエンティティは、選択されたSSBに対応する、同時に発生するが異なるサブキャリアで発生するPRACHオケージョンの中からPRACHオケージョンを等しい確率でランダムに選択することができる。MACエンティティは、選択されたSSBに対応する次に利用可能なPRACHオケージョンを判定するときに、測定ギャップの発生の可能性を考慮に入れる場合がある)。
【0159】
一例では、CSI-RSが上記のように選択され、PRACHオケージョンとCSI-RSとの関連付けが構成されている場合、無線デバイスは、選択されたCSI-RSに対応するra-OccasionList内のPRACHオケージョンから次に利用可能なPRACHオケージョンを判定することができる(MACエンティティは、同時に発生するが異なるサブキャリアで発生するPRACHオケージョンの中から、選択されたCSI-RSに対応するPRACHオケージョンを等しい確率でランダムに選択する必要がある。MACエンティティは、選択されたCSI-RSに対応する次に利用可能なPRACHオケージョンを判定するときに、測定ギャップの発生の可能性を考慮に入れる場合がある)。
【0160】
一例では、CSI-RSが上記のように選択され、かつ選択されたCSI-RSに関連付けられた競合なしのランダムアクセスリソースがない場合、無線デバイスは、構成されている場合のra-ssb-OccasionMaskIndexによって与えられた制限によって許可されたPRACHオケージョンから、選択されたCSI-RSと準並置されているcandidateBeamRSListのSSBに対応する次に利用可能なPRACHオケージョンを判定することができる(MACエンティティは、選択されたCSI-RSと準並置されているSSBに対応する次に利用可能なPRACHオケージョンを判定するときに、測定ギャップの発生の可能性を考慮に入れる場合がある)。
【0161】
例えば、無線デバイスは、次に利用可能なPRACHオケージョンを判定することができる(MACエンティティは、同時に発生するが異なるサブキャリアで発生するPRACHオケージョンの中から等しい確率でランダムにPRACHオケージョンを選択する必要がある。MACエンティティは、次に利用可能なPRACHオケージョンを判定するとき、測定ギャップの発生の可能性を考慮に入れる場合がある)。
【0162】
例えば、選択されたPREABLE INDEXおよびPRACHオケージョンに基づいて、無線デバイスは、ランダムアクセスプリアンブル送信を実行することができる。例えば、パワーランピングカウンタの一時停止の通知が下位層から受信されていない場合、および/または選択されたSSBが変更されていない(つまり、以前のランダムアクセスプリアンブル送信と同じ)場合、無線デバイスは、PREAMBLE_POWER_RAMPING_COUNTERを1だけインクリメントすることができる。無線デバイスは、基地局によって事前定義および/または半静的に構成されたDELTA_PREAMBLEの値を選択して、PREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWERをpreambleReceivedTargetPower+DELTA_PREAMBLE+(PREAMBLE_POWER_RAMPING_COUNTER-1)×PREAMBLE_POWER_RAMPING_STEPに設定することができる。
【0163】
無線デバイスは、選択されたPRACH、対応するRA-RNTI(利用可能な場合)、PREAMBLE_INDEX、およびPREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWERを使用して、ランダムアクセスプリアンブルを送信するように物理層に指示することができる。例えば、無線デバイスは、ランダムアクセスプリアンブルが送信されるPRACHオケージョンに関連付けられたRA-RNTIを計算することができる。例えば、一例では、ランダムアクセスプリアンブルが送信されるPRACHに関連付けられたRA-RNTIは、指定されたPRACHの第1のOFDMシンボルのインデックス、システムフレーム内の指定されたPRACHの第1のスロットのインデックス、周波数領域における指定されたPRACHのインデックス、および/またはアップリンクキャリアインジケータに関して計算される。例えば、RA-RNTIの例は、次のように計算することができる。
RA-RNTI=1+s_id+14×t_id+14×80×f_id+14×80×8×ul_carrier_id
ここで、s_idは、指定されたPRACHの第1のOFDMシンボルのインデックス(0≦s_id<14)であり、t_idは、システムフレーム内の指定されたPRACHの第1のスロットのインデックス(0≦t_id<80)であり、f_idは、周波数領域で指定されたPRACHのインデックス(0≦f_id<8)であり、ul_carrier_idは、Msg1 1220送信または2段階Msg1 1620に使用されるULキャリア(NULキャリアの場合は0、SULキャリアの場合は1、またはその逆)である。
【0164】
例えば、ランダムアクセスプリアンブルを送信した無線デバイスは、ランダムアクセスプリアンブルに対応するランダムアクセス応答に対してダウンリンク制御チャネルの監視を開始することができる。測定ギャップが発生する可能性があるため、無線デバイスがダウンリンク制御チャネルの監視を開始するタイミングが判定されない場合がある。
【0165】
無線デバイスが、ビーム障害回復要求に対して競合なしのランダムアクセス手順を実行しない場合、無線デバイスは、ランダムアクセスプリアンブル送信の終了からの第1のダウンリンク制御チャネルのオケージョンで、ランダムアクセス構成パラメータ(例えば、RACH-ConfigCommon)で構成されたランダムアクセスウィンドウ(例えば、ra-ResponseWindow)を開始することができる。無線デバイスは、ランダムアクセス応答ウィンドウ(例えば、ra-ResponseWindow)が実行されている間に、RA-RNTIによって識別されたランダムアクセス応答(複数可)に対して、SpCellの第1のダウンリンク制御チャネルのオケージョンを監視することができる。
【0166】
一例では、ダウンリンク割り当ては、RA-RNTIおよび受信されたTBのためのPDCCH上で、無線デバイスによって受信され得る(例えば、1つ以上のランダムアクセス応答を含むMAC PDUが正常に復号される。例えば、MAC PDUは、無線デバイスが基地局に送信するプリアンブルに対応するランダムアクセスプリアンブル識別子をともなうMACサブPDUを含み得る。この場合、無線デバイスは、このランダムアクセス応答の受信が成功し得ると判断することができる。例えば、MACサブPDUは、例えば、システム情報要求のために開始されたランダムアクセス手順のために、プリアンブルインデックス(例えば、RAPID)のみを含み得る。
【0167】
例示的な実施形態では、リッスンビフォアトーク(LBT)は、無認可帯域で構成されたセル(便宜上、LAAセルおよび/またはNR-Uセルと呼ばれ、例えば、LAAセルおよびNR-Uセルは交換可能であり、無認可帯域で動作する任意のセルを指し得る)における送信のために実装され得る。セルは、認可帯域におけるアンカーセルをともなう非スタンドアロンとして、または認可帯域におけるアンカーセルをともなわないスタンドアロンとして動作することができる。LBTは、明確なチャネル評価を含み得る。例えば、LBT手順では、機器は、チャネルを使用する前にクリアチャネル評価(CCA)チェックを適用することができる。例えば、CCAは、少なくともエネルギ検出を利用して、チャネル上の他の信号の有無を判断し、チャネルが占有されているか、クリアであるかをそれぞれ判断する。
【0168】
一例では、競合ベースのランダムアクセス(CBRA)および/または競合なしのランダムアクセス(CFRA)が、SpCellでサポートされ得る。CFRAは、SCellでサポートされ得る。一例では、RARは、SpCell、例えば、非スタンドアロンシナリオを介して送信することができる。一例では、RARは、SpCellおよび/またはSCell、例えば、スタンドアロンシナリオを介して送信することができる。一例では、RARに対する事前定義されたHARQプロセスID。
【0169】
RA手順では、無線デバイスは、基地局から、Msg1 1220または2段階Msg1の応答として少なくとも1つのRARを受信することができる。RARは、1つ以上のMACサブPDUとオプションでパディングを含むMAC PDUの形式にすることができる。
図18Aは、RARの例である。MACサブヘッダはオクテットで位置合わせすることができる。各MACサブPDUは、以下のうちの少なくとも1つを含み得る:バックオフインジケータのみをともなうMACサブヘッダ、RAPIDのみのMACサブヘッダ(つまり、SI要求の確認応答)、RAPIDおよびMAC RARをともなうMACサブヘッダ。
図18Bは、バックオフインジケータをともなうMACサブヘッダの例である。例えば、バックオフインジケータをともなうMACサブヘッダは、1つ以上のヘッダフィールド、例えば、
図18Bに記載されているようなE/T/R/R/BIを含む。バックオフインジケータをともなうMACサブPDUは、含まれている場合、MAC PDUの先頭に置くことができる。RAPIDのみをともなうMACサブPDU(複数可)、ならびにRAPIDおよびMAC RARをともなうMACサブPDU(複数可)は、
図18Aに記載されるようにパディングの前に存在する場合、バックオフインジケータをともなうMACサブPDUの後のどこにでも置くことができる。RAPIDをともなうMACサブヘッダは、1つ以上のヘッダフィールド、例えば、
図18Cに記載されているようなE/T/RAPIDを含み得る。存在する場合、パディングはMAC PDUの最後に置くことができる。パディングの存在と長さは、TBサイズ、MACサブPDU(複数可)のサイズに基づいて暗黙的に示され得る。
【0170】
一例では、MACサブヘッダ内の1つ以上のヘッダフィールドは次のように示すことができる。Eフィールドは、このMACサブヘッダを含むMACサブPDUがMAC PDUの最後のMACサブPDUであるかどうか、またはMAC PDUにはないかどうかを示すフラグであり得る拡張フィールドを示すことができる。Eフィールドを「1」に設定して、少なくとも別のMACサブPDUが続くことを示すことができる。Eフィールドを「0」に設定して、このMACサブヘッダを含むMACサブPDUがMAC PDU内の最後のMACサブPDUであることを示すことができる。Tフィールドは、MACサブヘッダにランダムアクセスプリアンブルIDまたはバックオフインジケータが含まれているかどうかを示すフラグであり得る(1つ以上のバックオフ値が事前定義され得、BIがバックオフ値の1つを示し得る)。Tフィールドを「0」に設定して、サブヘッダ(BI)にバックオフインジケータフィールドが存在することを示すことができる。Tフィールドを「1」に設定して、サブヘッダ(RAPID)にランダムアクセスプリアンブルIDフィールドが存在することを示すことができる。Rフィールドは、「0」に設定し得る予約済みビットを示すことができる。BIフィールドは、セルの過負荷状態を識別するバックオフインジケータフィールドであり得る。BIフィールドのサイズは、4ビットである。RAPIDフィールドは、送信されたランダムアクセスプリアンブルを識別することができるランダムアクセスプリアンブル識別子フィールドであり得る。MACサブPDUのMACサブヘッダ内のRAPIDが、SI要求のために構成されたランダムアクセスプリアンブルのうちの1つに対応している場合、MAC RARはMACサブPDUに含まれていない可能性がある。
【0171】
1つ以上のMAC RAR形式が存在し得る。以下のMAC RAR形式のうちの少なくとも1つは、4段階または2段階RA手順で使用することができる。MAC RARは固定サイズであり得、次のフィールドのうちの少なくとも1つを含み得る:「0」に設定された予約済みビットを示すことができるRフィールド、タイミング調整の量を制御するために使用されるインデックス値TAを示すことができるタイミングアドバンス命令フィールド、アップリンクで使用されるリソースを示すULGrantfield、ランダムアクセス中に使用されるアイデンティティを示すことができるRNTIフィールド(例えば、一時的なC-RNTIおよび/またはC-RNTI)。例えば、2段階RA手順の場合、RARは、以下のうちの少なくとも1つを含み得る:UE競合解決ID、1つ以上のTBの再送信用のRV ID、1つ以上のTB送信のデコード成功または失敗インジケータ、および1つ以上のフィールド。
【0172】
基地局が、MAC PDUにおいて、2段階および4段階RA手順のためのRARを多重化することができる場合があり得る。2段階および4段階RA手順のためのRARのサイズが同じである場合、無線デバイスは、RAR長さインジケータフィールドを必要としない可能性があり、および/または無線デバイスは、事前に判定されたRARサイズ情報に基づいてMAC PDU内の各RARの境界を判定することができる。RARは、2段階および4段階RA手順に対して同じ形式を使用する固定サイズにすることができる。
【0173】
一例では、2段階RA手順のためのRARは、4段階RA手順のためのRARとは異なる形式、サイズ、および/またはフィールドを有し得る。2段階および4段階RA手順のためのRARがMAC PDUに多重化されており、かつRARの形式が2段階および4段階RA手順で異なる場合、RARは、RARのタイプを示すフィールドを有し得る(例えば、予約済み「R」フィールドを使用して、RARのタイプを示すことができる)。RARタイプを示すためのフィールドは、サブヘッダ(MACサブヘッダなど)またはRAR内にあり得る。RARは、サブヘッダまたはRAR内のインジケータに対応し得るさまざまなタイプのフィールドを含み得る。無線デバイスは、1つ以上のインジケータに基づいて、MAC PDU内の1つ以上のRARの境界を判定することができる。
【0174】
一例では、SCell追加の場合、基地局は、SULキャリア(複数可)がSCell内に構成されているかどうか、および/またはどのキャリアをSCell追加に使用することが許可されているかを認識し得る。基地局は、NULキャリア(複数可)および/またはSULキャリア(複数可)でDL測定を構成することができる。基地局は、SCell用の1つ以上のRACH構成、例えば、SULキャリア用の第1のRACH構成、NULキャリア用の第2のRACH構成などで、無線デバイスを構成することができる。基地局は、無線デバイスが(競合なしまたは競合ベースの)ランダムアクセス手順を開始するキャリアを示すパラメータを含むPDCCH命令を介して無線デバイスに送信することができる。例えば、(競合なしまたは競合ベースの)ランダムアクセス手順をトリガするPDCCH命令は、少なくとも1つのプリアンブル(例えば、プリアンブルインデックス)、1つ以上のPRACHリソース(例えば、PRACHマスクインデックス)、SULインジケータ、および/またはBWPインジケータのうちの少なくとも1つを示す1つ以上のパラメータを含み得る。例えば、ランダムアクセス手順の場合、PDCCH命令を受信する無線デバイスは、SULインジケータによって示されるキャリアのBWPインジケータによって示されるBWPの1つ以上のPRACHリソースを介して少なくとも1つのプリアンブルを送信することができる。
【0175】
一例では、無線デバイスは、失敗したランダムアクセス手順を判定することができる。例えば、無線デバイスが、ランダムアクセス手順中に無線デバイスによって送信された1つ以上のプリアンブルに対応するRARを受信しなかった場合、無線デバイスは、ランダムアクセス手順が失敗したと見なし得る。ランダムアクセス手順中に許可されるいくつかのプリアンブル送信(例えば、preambleTransMax)があり得、この場合、プリアンブル送信の数は、RRCによって半静的に構成され得る。例えば、無線デバイスがプリアンブル送信の数に対応するRARを受信しなかった場合、無線デバイスは、ランダムアクセス手順が失敗したと見なし得る。ランダムアクセス手順の失敗に応答して、無線デバイスは、上層(複数可)に問題を示すことができる。この場合、示された問題に応答して、上層(複数可)は、無線リンク障害をトリガし得、無線リンク障害は、ランダムアクセス遅延の延長およびユーザ体験の低下につながる可能性がある。
【0176】
例えば、ランダムアクセス(ハンドオーバおよび/またはSCell追加)のためのRACH構成で無線デバイスを構成する基地局(ソース基地局および/またはターゲットgNB)は、ランダムアクセスが失敗した場合、RACH構成の再利用可能にしない場合がある。
【0177】
無認可帯域では、LBTが原因でランダムアクセスの障害が発生する可能性がある。例えば、無認可帯域では、DLおよび/またはUL送信の前に少なくとも1つのLBTを実行することができる。例えば、
図12のランダムアクセス手順では、メッセージ1 1220、メッセージ2 1230、メッセージ3 1240、および競合解決1250は、競合ベースのランダムアクセスのための送信の前に少なくとも1つのLBT、例えば、少なくとも4つのLBTを必要とし得る。競合なしの場合、Msg1 1220およびMsg2 1230は、少なくとも1つのLBT、例えば少なくとも2つのLBTを必要とし得る。
図19は、LBTをともなう競合ベースおよび競合なしのランダムアクセス手順の例示的な図である。
【0178】
一例では、基地局および/または無線デバイスは、メッセージを送信する前にLBTが失敗した場合、例えば、LBTにおけるCCAが、無認可帯域のチャネルがビジーである(他のデバイスによって占有されている)と判断した場合、ランダムアクセス手順のためのメッセージ(例えば、Msg1、Msg2、Msg3、および競合解決)を送信しない場合がある。一例では、LBTの失敗は、ユーザ体験を低下させる可能性がある(例えば、QoS、容量(スループット)、および/またはカバレッジに関して)。例えば、基地局および/または無線デバイスは、チャネルがアイドル状態になるまで待機する場合がある。これにより、基地局と無線デバイスとの間の無線リンク接続を確立するための遅延の問題が発生する可能性がある。例えば、ランダムアクセス手順中のLBTの失敗によって、無線デバイスが基地局からUL許可および/またはTA値を受信するのに長い遅延が生じる可能性がある。これにより、通話が切断されたり、トラフィックが混雑したりする可能性がある。例えば、SCell追加のためのランダムアクセス手順においてLBTの失敗が発生すると、例えば、SCellが時間内に1つ以上の既存のセルからトラフィックを引き継がない場合があるため、1つ以上の既存のセルでセルの輻輳(例えば、負荷の不均衡)が発生する可能性がある。
【0179】
一例では、例えば、LBT失敗による待ち時間/遅延、および/または性能低下を補償するために、無認可帯域で動作するランダムアクセス手順の効率を改善する必要があり得る。例えば、2つ以上のSSBを選択し、2つ以上のSSBに関連付けられた1つ以上のPRACHオケージョンで1つ以上のLBTを実行することで、LBTの成功率を向上させることができる。例えば、無線デバイスは、複数のダウンリンク基準信号(CSIーRSがRRCによって構成されている場合、SSBまたはCSIーRS)を測定することができる。無線デバイスは、複数のダウンリンク基準信号のRSRPと閾値とを比較することによって、2つ以上のSSBを選択することができる。例えば、複数のダウンリンク基準信号がSSBであるとき、閾値は、rsrp-ThresholdSSBを含み得る。例えば、複数のダウンリンク基準信号がCSI-RSであるとき、閾値は、rsrp-ThresholdCSI-RSを含み得る。例えば、無線デバイスは、RSRPが閾値よりも高い2つ以上のダウンリンク基準信号(SSBまたはCSI-RS)を選択することができる。例えば、SSBが無線デバイスで構成されている場合、無線デバイスは、選択された2つ以上のダウンリンク基準信号、例えば、SSBに関連付けられた1つ以上のPRACHオケージョンを判定することができる。例えば、無線デバイスは、1つ以上のRRCパラメータ、例えば、ra-ssb-OccasionMaskIndexによって示され得るPRACHオケージョンとSSBとの関連付けに基づいて、1つ以上のPRACHを判定することができる。例えば、CSIーRSが無線デバイスで構成されている場合、無線デバイスは、選択された2つ以上のダウンリンク基準信号、例えば、CSI-RSに関連付けられた1つ以上のPRACHオケージョンを判定することができる。例えば、無線デバイスは、1つ以上のRRCパラメータ、例えば、ra-OccasonLIstによって示され得るPRACHオケージョンとCSI-RSとの関連付けに基づいて、1つ以上のPRACHを判定することができる。
【0180】
一例では、2段階RA手順は、無認可帯域でLBTを使用することができる。
図20は、LBTをともなう2段階RA手順の例示的な図である。基地局および/または無線デバイスは、LBTがメッセージの送信前に失敗した場合、例えば、LBT内のCCAが、無認可帯域のチャネルがビジーである(他のデバイスによって占有されている)と判断した場合、ランダムアクセス手順のためのメッセージ(例えば、2段階Msg1、プリアンブル、1つ以上のトランスポートブロック、および/または2段階Msg2)を送信しない場合がある。プリアンブルの送信および1つ以上のトランスポートブロックのための送信は、同じLBTおよび/または異なるLBTを有し得る。
【0181】
例えば、プリアンブルおよび1つ以上のトランスポートブロックの送信のための無線リソースは、同じチャネル(または同じサブバンドまたは同じBWPまたは同じULキャリア)において構成され得、その場合、無線デバイスは、送信のためにLBTを実行する(例えば、規制に基づく)。この場合、同じチャネル(または同じサブバンドまたは同じBWPまたは同じULキャリア)でのLBT結果が、プリアンブルおよび1つ以上のトランスポートブロックの送信のために適用される場合がある。例えば、
図21は、2段階RA手順のための無線リソース割り当ての例である。
図21の周波数オフセットがゼロである場合、PRACHおよびUL無線リソースは、時分割多重化され得る。
図21の時間オフセットがゼロである場合、PRACHおよびUL無線リソースは、周波数多重化され得る。
図21の周波数オフセットは、Hz、MHz、およびGHzに関する絶対数、および/または相対数、例えば、事前定義/事前構成された周波数指標の1つであり得る。
図21の時間オフセットは、マイクロ秒、ミリ秒、または秒に関する絶対数、および/または、例えば、サブフレーム、スロット、ミニスロット、OFDM記号に関する相対数であり得る。f1およびf2が同じチャネル(または同じサブバンドまたは同じBWPまたは同じULキャリア)において設定されている場合、プリアンブル送信のためのPRACHおよび1つ以上のTB送信のためのUL無線リソースは、1つのLBTの対象となり得る。例えば、
図21では、PRACHの前の1つのLBTは、無線デバイスによって実行され得る(例えば、無認可帯域の規制に基づく)。例えば、いくつかのLBTは、
図21の時間オフセットの値に基づいて判定され得る。例えば、時間オフセットの値が閾値(規制によって構成および/または定義され得る)に等しいおよび/またはより小さい場合、PRACHの前の1つのLBTは、無線デバイスによって実行され得る。例えば、1つのLBTがアイドル状態であると判定した場合、無線デバイスは、PRACHを介してプリアンブルの送信を実行し、続いてLBTを使用しないUL無線リソースを介して1つ以上のTBの2回目の送信を実行することができる(時間領域でPRACHの前にUL無線リソースが割り当てられる場合、送信順序を切り替えてもよい)。これは、PRACHおよびUL無線リソースが時間領域で十分密接に割り当てられている場合であり得る。例えば、タイムオフセットの値が閾値よりも大きい場合、無線デバイスは、PRACHの前に最初のLBTを実行し、UL無線リソースの前に2回目のLBTを実行することができる。
【0182】
例えば、BWPおよび/またはULキャリアの帯域幅が最初の値(例えば20MHz)よりも大きく、かつf1およびf2が帯域幅で設定されている場合、無線は、LBTを実行し、LBTの結果(アイドル/ビジー)を、1つ以上のTBの送信のためのプリアンブルおよびUL無線リソースの送信に適用することができる。例えば、チャネルがアイドル状態である場合、無線デバイスは、プリアンブルおよび1つ以上のトランスポートブロックの送信を実行することができる。チャネルがビジー状態である場合、無線デバイスは、プリアンブルおよび1つ以上のトランスポートブロックの送信を実行しない場合がある。
【0183】
例えば、BWPおよび/またはULキャリアの帯域幅が最初の値(例えば20MHz)未満であり、かつf1およびf2が帯域幅で設定されている場合、無線は、LBTを実行し、LBTの結果(アイドル/ビジー)を、1つ以上のTBの送信のためのプリアンブルおよびUL無線リソースの送信に適用することができる。例えば、チャネルがアイドル状態である場合、無線デバイスは、プリアンブルの第1の送信を実行し、続いて、1つ以上のトランスポートブロックの第2の送信を実行することができる。チャネルがビジー状態である場合、無線デバイスは、プリアンブルおよび1つ以上のトランスポートブロックの送信を実行しない場合がある。
【0184】
例えば、プリアンブルおよび1つ以上のトランスポートブロックの送信のための無線リソースは、別個のLBTを必要とし得る異なるチャネル(または異なるサブバンドまたは異なるBWPまたは異なるULキャリア、例えば、1つはNULおよび他の1つはSUL)で構成され得る。例えば、無線デバイスは、1つ以上のチャネルごとに、1つ以上のサブバンドごとに、1つ以上のBWPごとに、および/または1つ以上のULキャリアごとに、LBTを実行することができる。
図22は、2段階RA手順のために実行される1つ以上のLBTの例である。いくつかの場合では、UL無線リソースは、PRACHの前に割り当てられ得るか、PRACHと時間合わせされ得る。無線デバイスは、プリアンブルの第1の送信(例えば、PRACHを介して)の前に第1のLBT(例えば、
図22のLBT)を実行し、かつ1つ以上のトランスポートブロック(例えば、UL無線リソース経由)の前に第2のLBT(例えば、
図22のLBT)を実行することができる。第1のLBTおよび第2のLBTの結果に応じて、無線デバイスは、第1の送信および第2の送信のいずれも実行しない場合、一方を実行する場合、または両方を実行する場合がある。
【0185】
例えば、第1の送信は、第1のLBTの第1の結果がアイドル状態であるときに実行され得る。第2の送信は、第1の結果から独立していてもよい。例えば、第2の送信は、第2のLBTの第2の結果がアイドル状態であるときに実行され得る。この場合、無線デバイスは、第1のLBTがアイドル状態であることに応答してプリアンブルを送信し得、かつ第2のLBTがビジー状態であることに応答して1つ以上のトランスポートブロックを送信し得ない場合があり得る。例えば、無線デバイスは、第1のLBTがビジー状態であることに応答してプリアンブルを送信し得ず、第2のLBTがアイドル状態であることに応答して1つ以上のトランスポートブロックを送信し得る。2段階RA手順では、1つ以上のトランスポートブロックは、無線デバイスの識別子を含み得、その結果、基地局は、どの無線デバイスが1つ以上のトランスポートブロックを送信するかを識別することができる。アイデンティティは、基地局によって構成され得、および/または無線デバイス固有の情報、例えば、再開ID、DMRSシーケンス/インデックス、IMSIなどの少なくとも一部分であり得る。無線デバイスがプリアンブルなしで1つ以上のTBを送信する場合(例えば、チャネル、例えば、PRACHがビジー状態であるとき)、基地局は、1つ以上のTB内のアイデンティティに基づいて無線デバイスを識別することができる。
【0186】
無認可帯域において構成された2段階RA手順では、プリアンブルおよび1つ以上のTBを送信するための別個のLBTが、1つ以上の場合に実行され得る。例えば、基地局は、広帯域動作のために別個のLBTをともなう無線デバイスを構成することができる(例えば、帯域幅が20MHzよりも大きくなり得る場合)。広帯域動作において、基地局は、1つ以上のサブバンドおよび/または1つ以上のBWPを含む広帯域をともなう無線デバイスを構成することができる。1つ以上のサブバンドのうちのいくつかは、周波数領域の少なくとも一部分で互いに重複する場合がある。1つ以上のサブバンドのうちのいくつかは、周波数領域の少なくとも一部分で互いに重複しない場合がある。1つ以上のBWPのうちのいくつかは、周波数領域の少なくとも一部分で互いに重複する場合がある。1つ以上のBWPのうちのいくつかは、周波数領域の少なくとも一部分で互いに重複しない場合がある。広帯域動作では、周波数領域において2つの無線リソースが閾値(例えば、20MHz)よりも大きい空間をともなって割り当てられる場合、2つの無線リソースを介した送信のために別個のLBTが必要になる場合がある。例えば、広帯域は、1つ以上のサブバンドを含み得、2つの無線リソースは、異なるサブバンドに割り当てられ得る。この場合、第1のサブバンドでスケジュールされた第1の送信は、第1のLBTを必要とし、第2のサブバンドでスケジュールされた第2の送信は、第2のLBTを必要とする。第1のLBTおよび第2のLBTは、互いに独立していてもよい。
【0187】
例えば、1つ以上のTBの送信のためのUL無線リソースは、第1のLBT(例えば、LBT)の対象となり得、かつプリアンブルの送信のための第2のLBT(例えば、LBT)から独立し得る。例えば、プリアンブルの送信のためのPRACHは、第2のLBT(例えば、LBT)の対象となり得、かつ1つ以上のTBの送信のための第1のLBT(例えば、LBT)から独立し得る。例えば、f1およびf2が異なるチャネル(または異なるサブバンドまたは異なるBWPまたは異なるULキャリア)において構成されている場合、無線デバイスは、プリアンブルの第1の送信および1つ以上のトランスポートブロックの第2の送信に対して別個のLBTを実行することができる。
【0188】
例えば、
図23Aおよび
図23Bは、無認可帯域において2段階RA手順のために実行される1つ以上のLBTの例である。
図22のリソース割り当ておよび別個のLBTは、
図23Aおよび/または
図23Bから生じ得る。例えば、基地局は、異なるチャネル(BWPおよび/またはULキャリア)において、1つ以上のPRACHおよび1つ以上のUL無線リソースで無線デバイスを構成することができる。無線デバイスは、プリアンブルを送信するための1つ以上の第1の機会および1つ以上のTBを送信するための1つ以上の第2の機会であり得る。例えば、
図23Aでは、無線デバイスは、プリアンブル送信のための2つの機会(例えば、PRACH)を有し得る。LBT結果に応じて、無線デバイスは、2つの機会のうちの1つを選択することができる。例えば、無線デバイスは、第1のLBTおよび第2のLBTを実行することができる(例えば、
図23Aにおいて)。第1および第2のLBTの結果がアイドル状態である場合、無線デバイスは、第1のLBTまたは第2のLBTのいずれかに関連付けられたPRACHの1つを選択することができる(例えば、ランダム選択に基づく)。LBT結果の一方がアイドル状態であり、LBT結果の他方がビジー状態である場合、無線デバイスは、プリアンブル送信のためにアイドル状態であるLBTに関連付けられたPRACHを選択することができる。第1および第2のLBTがビジー状態である場合、無線デバイスは、プリアンブルを送信せず、1つ以上のTB送信に対して1つ以上のLBTを実行することができる。
【0189】
無線デバイスは、UL無線リソースを介して1つ以上のTBを送信するための1つ以上の機会を有し得る(例えば、無線デバイスが上記のプリアンブル送信に対して有するのと同様のやり方で)。例えば、1つ以上のTBを送信するための1つ以上の機会は、プリアンブルを送信するための1つ以上の機会から独立し得る。例えば、無線デバイスがLBTの結果(ビジー状態)が原因でプリアンブルを送信しない場合、無線デバイスは、1つ以上のLBTを実行して、1つ以上のTBを送信するためのチャネルにアクセスすることができる。例えば、
図23Aでは、無線デバイスは、第1のLBTと、それに続く第1のUL無線リソースを介した1つ以上のTBの第1の送信機会と、第2のLBT(例えば、
図23A)と、それに続く第2のUL無線リソースを介した1つ以上のTBの第2の送信機会と、を有し得る。LBT結果に応じて、無線デバイスは、機会のうちの1つを選択することができる。例えば、
図23Aでは、(第1の)LBTがビジー状態であるが、(第2の)LBTがアイドル状態である場合、無線デバイスは、(第2のLBTに関連付けられた)UL無線リソースを介して1つ以上のTBを送信することができる。プリアンブルを送信するためのアクセスを取得するための1つ以上のLBTがビジー状態である場合、無線デバイスは、いずれのプリアンブルも送信しない可能性がある。この場合、無線デバイスは、1つ以上のTBの送信のために1つ以上の第2のLBT(例えば、
図23A)を実行することができる。
【0190】
例えば、無線デバイスが2段階RA手順を開始する前に、無線デバイスは、基地局から、PRACHとUL無線リソースとの間の1つ以上の関連付けを示す制御メッセージ(複数可)(例えば、RRCおよび/またはPDCCH)を受信することができる。関連付けは、1つ以上のPRACHと1つ以上のUL無線リソースとの間の1対1、マルチ対1、1対マルチ、および/またはマルチ対マルチであり得る。関連付けに基づいて、無線デバイスは、どのUL無線リソースおよび/またはどのPRACHを選択する必要があるかを判定することができる。例えば、
図23Aでは、関連付けは、チャネル2のPRACHからチャネル1のUL無線リソースおよびチャネル2のUL無線リソースへの1対マルチの関連付けを示し得る。例えば、関連付けは、チャネル1上のPRACHからチャネル1上のUL無線リソースへの1対1の関連付けを示し得る。この場合、無線デバイスは、PRACHの選択に応じて、1つ以上のTBの送信のために1つ以上のLBTを実行することができる(それらが同じチャネル内にあるかどうかの規制および/またはリソース割り当てに依存する)。例えば、
図23Aでは、無線デバイスは、2つのLBT(PRACH用)を実行することができる。チャネル2のLBTがアイドル状態であり得るが、チャネル1のLBTがビジー状態であり得る場合、無線デバイスは、チャネル2のPRACHを介してプリアンブルを送信する。無線デバイスは、チャネル2上のPRACHの構成された関連付けに基づいて、1つ以上の候補UL無線リソースを選択することができ、これは、チャネル2のPRACHからチャネル1上のUL無線リソースおよびチャネル2上のUL無線リソースへの1対マルチであり得る。無線デバイスは、構成された関連付けに基づいて、チャネル1でLBTを実行し、チャネル2でLBT(ULリソースの場合)を実行することができる。LBTの結果に応じて、無線デバイスは、1つ以上のTBを送信することができる。
図23Bは、2段階RA手順の例である。この場合、UL無線リソースは、1つのPRACHに関連付けられている。例えば、基地局は、チャネル2のPRACHからチャネル1のUL無線リソースおよびチャネル2のUL無線リソースへの関連付けを構成した。
【0191】
図21、
図22、
図23A、および/または
図23BのPRACHおよび/またはUL無線リソースは、少なくとも1つの基準信号構成(SSB、CSI-RS、DM-RS)に関連付けられ得る。基地局は、そのような関連付けを示すために、少なくとも1つの制御メッセージを無線デバイスに送信することができる。基地局が複数の基準信号を送信する場合、各基準信号の構成は、RRCおよび/またはPDCCHによって構成され得る少なくとも1つのPRACHとの関連付けを有する。ダウンリンクチャネルでは、複数のPRACHおよび複数のPRACHに関連付けられた複数のUL無線リソースがあり得る。
【0192】
一例では、例えば、LBT失敗による待ち時間/遅延、および/または性能低下を補償するために、無認可帯域で動作するランダムアクセス手順の効率を改善する必要があり得る。
【0193】
一例では、PRACH送信に応答して、無線デバイスは、ウィンドウ(例えば、ra-responseWindow)の間にDCI(例えば、DCI format 1_0)の検出を試みることができる。一例では、DCIは、対応するRA-RNTIによってスクランブルされたCRCをともない得る。
【0194】
一例では、基地局は、無線デバイスに、上位層パラメータra-ResponseWindowによって、ウィンドウの長さを提供することができる。一例では、ウィンドウの長さは、スロットの数であり得る。一例では、無線デバイスは、Type1-PDCCH CSSセットのためのSCSに基づいて、ウィンドウの長さに対するスロット持続時間を判定することができる。
【0195】
一例では、無線デバイスは、ウィンドウ内の対応するRA-RNTIによってスクランブルされたCRCをともなうDCI(例えば、DCIフォーマット1_0)を検出することができる。一例では、無線デバイスは、ウィンドウ内のPDSCHにおけるトランスポートブロックを検出することができる。一例では、DCIは、PDSCHにおけるトランスポートブロックをスケジュールすることができる。一例では、トランスポートブロックの検出に応答して、無線デバイスの下位層(例えば、PHY、MAC)は、トランスポートブロックを無線デバイスの上位層(例えば、MAC、RRC)に渡すことができる。上位層は、PRACH送信に関連付けられたランダムアクセスプリアンブルアイデンティティ(RAPID)のためのトランスポートブロックをパースすることができる。一例では、上位層は、トランスポートブロックの少なくとも1つのランダムアクセス応答(RAR)メッセージにおいてRAPIDを識別することができる。一例では、識別に応答して、上位層は、無線デバイスの下位層へのアップリンク許可(例えば、RARアップリンク許可)を示すことができる。
【0196】
一例では、無線デバイスの上位層は、ウィンドウ内の対応するRA-RNTIによってスクランブルされたCRCをともなうDCI(例えば、DCIフォーマット1_0)を検出しなかったことに応答して、第2のPRACHを送信するように、無線デバイスの下位層(例えば、物理層)に示すことができる。
【0197】
一例では、無線デバイスの上位層は、ウィンドウ内でPDSCHにおけるトランスポートブロックを正しく受信しなかったことに応答して、第2のPRACHを送信するように、無線デバイスの下位層(例えば、物理層)に示すことができる。
【0198】
一例では、無線デバイスの上位層は、無線デバイスからのPRACH送信に関連付けられたRAPIDを識別しなかったことに応答して、第2のPRACHを送信するように、無線デバイスの下位層(例えば、物理層)に示すことができる。
【0199】
上位層が下位層に第2のPRACHを送信するように示したことに応答して、無線デバイスは、ウィンドウの最後のシンボルの後の第1のオフセット(例えば、NT,1+0.75ミリ秒)内に第2のPRACHを送信することができる。
【0200】
一例では、無線デバイスは、対応するRA-RNTIによってスクランブルされたCRCをともなうDCIを検出することができる。
【0201】
一例では、無線デバイスは、PDSCH内のトランスポートブロックを検出/受信することができる。
【0202】
一例では、無線デバイスは、基地局からPDCCH命令を受信したことに応答して、PRACH送信を開始することができる。
【0203】
一例では、RAR UL許可は、無線デバイスからのPUSCH送信(例えば、Msg3)をスケジュールすることができる。一例では、RAR UL許可は、周波数ホッピングフラグ(例えば、1ビット)、PUSCH送信のための周波数リソース割り当て(例えば、14ビット)、PUSCH送信のための時間リソース割り当て(例えば、4ビット)、MCS(例えば、4ビット)、PUSCH送信用のTPCコマンド(例えば、3ビット)、およびCSI要求(例えば、1ビット)のうちの少なくとも1つを含み得る。
【0204】
一例では、少なくとも1つのRARメッセージにおけるRAR UL許可は、PUSCH送信(例えば、Msg3)をスケジュールすることができる。一例では、無線デバイスは、第1の冗長バージョン(例えば、0)を使用して、PUSCHにおける第2のトランスポートブロックを送信することができる。
【0205】
一例では、基地局は、無線デバイスにC-RNTIを提供しなくてもよい。一例では、無線デバイスは、RRC-IDLEモードであり得る。一例では、無線デバイスは、RRC-INACTIVEモードであり得る。一例では、無線デバイスがRAR UL許可によってスケジュールされたPUSCHを送信するとき、C-RNTIが提供されないことに応答して、無線デバイスは、TC-RNTIによってスクランブルされたCRCをともなう第3のDCI(例えば、DCIフォーマット1_0)の検出を試みることができる。一例では、第3のDCIは、第2のPDSCHをスケジュールすることができる。一例では、第2のPDSCHは、UE競合解決アイデンティティを含み得る。
【0206】
例示的な帯域幅パーツ(BWP)
一例では、無線デバイスは、サービングセル(例えば、PCell、SCell)のための1つ以上のBWPで構成され得る。一例では、サービングセルは、最大で第1の数(例えば、4つ)のBWPで構成され得る。一例では、アクティブ化されたサービングセルの場合、任意の時点で1つのアクティブなBWPが存在し得る。
【0207】
一例では、サービングセルに対するBWP切り替えを使用して、一度に、非アクティブBWPを作動させ、アクティブBWPを停止させることができる。一例では、BWP切り替えは、ダウンリンク割り当てまたはアップリンク許可を示すPDCCHによって制御され得る。一例では、BWP切り替えは、非アクティブタイマ(例えばbwp-InactivityTimer)によって制御され得る。一例では、BWP切り替えは、ランダムアクセス手順の開始に応答して、MACエンティティによって制御され得る。一例では、BWP切り替えは、RRCシグナリングによって制御され得る。
【0208】
一例では、サービングセル(例えば、SpCell)のためのfirstActiveDownlinkBWP-Id(例えば、RRCシグナリングに含まれる)および/またはfirstActiveUplinkBWP-Id(例えば、RRCシグナリングに含まれる)のRRC(再)構成に応答して、無線デバイスは、ダウンリンク割り当てまたはアップリンク許可を示すPDCCHを受信せずに、それぞれfirstActiveDownlinkBWP-Idによって示されるDL BWPおよび/またはfirstActiveUplinkBWP-Idによって示されるUL BWPをアクティブにすることができる。一例では、SCellのアクティブ化に応答して、無線デバイスは、ダウンリンク割り当てまたはアップリンク許可を示すPDCCHを受信せずに、それぞれfirstActiveDownlinkBWP-Idによって示されるDL BWPおよび/またはfirstActiveUplinkBWP-Idによって示されるUL BWPをアクティブにすることができる。
【0209】
一例では、1つ以上のBWPで構成されたアクティブ化されたサービングセル(例えば、PCell、SCell)のアクティブなBWPの場合、無線デバイスは、アクティブなBWP上で、以下のうちの少なくとも1つを実行することができる:アクティブなBWP上のUL-SCH上での送信、PRACHオケージョンが設定されている場合、アクティブなBWP上のRACH上での送信、アクティブなBWP上でのPDCCHの監視、構成されている場合、アクティブなBWP上でのPUCCHの送信、アクティブなBWPのためのCSIの報告、構成されている場合、アクティブなBWP上でのSRSの送信、アクティブなBWP上でのDL-SCHの受信、保存された構成に従った、アクティブなBWP上での構成された許可タイプ1の一時停止された構成されたアップリンク許可の(再)初期化、およびいくつかの手順に基づくシンボルでの開始。
【0210】
一例では、1つ以上のBWPで構成されたアクティブ化されたサービングセルの非アクティブ化されたBWPの場合、無線デバイスは、非アクティブ化されたBWP上のUL-SCH上での送信、非アクティブ化されたBWP上のRACHでの送信、非アクティブ化されたBWP上でのPDCCHの監視、非アクティブ化されたBWP上でのPUCCHの送信、非アクティブ化されたBWPのためのCSIの報告、非アクティブ化されたBWP上でのSRSの送信、非アクティブ化されたBWP上でのDL-SCHの受信のうちの少なくとも1つを実行しない場合がある。一例では、1つ以上のBWPで構成されたアクティブ化されたサービングセルの非アクティブ化されたBWPの場合、無線デバイスは、非アクティブ化されたBWP上の構成された許可タイプ2の構成されたダウンリンク割り当ておよび構成されたアップリンク許可をクリアすることができ、非アクティブ化された(または非アクティブな)BWP上の構成済みタイプ1の構成済みアップリンク許可を一時停止することができる。
【0211】
一例では、無線デバイスは、サービングセル(例えば、PCell、SCell)上でランダムアクセス手順(例えば、競合ベースのランダムアクセス、競合なしのランダムアクセス)を開始することができる。
【0212】
一例では、無線デバイスは、基地局から、セル(例えば、PCell、SCell)の2段階ランダムアクセス(RA)手順のための1つ以上の構成パラメータを受信することができる。例えば、1つ以上の構成パラメータは、以下のうちの少なくとも1つを示し得る:1つ以上のRACHオケージョン(例えば、時間周波数リソース)、1つ以上のランダムアクセスプリアンブル(RAP)(またはRAPグループ)、プリアンブルフォーマット、SSB情報(例えば、送信SSBの数、SSB送信のダウンリンクリソース割り当て、SSB送信の送信パワー、および/または他の情報)、1つ以上のアップリンク無線リソース(時間、周波数、コード/シーケンス/署名に関して)、およびパワー制御パラメータ(例えば、受信されたターゲットパワーの計算に使用されるセルおよび/またはUE固有のパワー調整、パスロス測定のスケーリング係数として使用され得るセル間干渉制御パラメータ、パスロス測定のために計算する基準信号パワー、および/または1つ以上のマージン)。
【0213】
一例では、2段階RA手順は、1つ以上のRAPのうちのRAP(例えば、2段階Msg1)の第1のアップリンク(UL)送信と、1つ以上のトランスポートブロック(例えば、FDM-ed、TDM-ed)の第2のUL送信と、を含み得る。一例では、RAPおよび/または1つ以上のトランスポートブロックを受信したことに応答して、基地局は、無線デバイスに2段階のMsg2を送信することができる。2段階Msg2は、第1のUL送信および/または第2のUL送信に対応する応答、例えば、ランダムアクセス応答(RAR)を含み得る。
【0214】
一例では、2段階Msg2は、以下のうちの少なくとも1つを含み得る:TA値を示すタイミングアドバンスコマンド、パワー制御コマンド、RAR UL許可(例えば、無線リソース割り当て、および/またはMCS)、競合解決(例えば、競合解決メッセージ)のための無線デバイスID、RNTI(C-RNTIまたはTC-RNTIなど)、および/または他の情報。2段階Msg2(例えば、RAR)は、RAPに対応するプリアンブル識別子、1つ以上のトランスポートブロックの受信の肯定確認応答(ACK)または否定確認応答(NACK)、および/または1つ以上のトランスポートブロックの成功した復号化の表示を含み得る。一例では、無線デバイスは、2段階Msg2に基づいて、1つ以上の第2のトランスポートブロックを送信することができる。
【0215】
一例では、2段階RA手順において、無線デバイスは、1つ以上の構成パラメータによって示される1つ以上のRACHオケージョンの少なくとも1つのRACHリソースを介してRAPを送信することができる。一例では、無線デバイスは、1つ以上の構成パラメータによって示される1つ以上のアップリンク無線リソースの少なくとも1つのUL無線リソースを介して1つ以上のトランスポートブロックを送信することができる。
【0216】
一例では、1つ以上の構成パラメータは、1つ以上のアップリンク無線リソースと1つ以上のRAP(またはRAPグループ)との間の1つ以上の関連付けを示し得る。一例では、1つ以上の構成パラメータは、1つ以上のアップリンク無線リソースと1つ以上のRACHオケージョンとの間の1つ以上の関連付けを示し得る。
【0217】
一例では、1つ以上の関連付けは、1つ以上のRAPと1つ以上のアップリンク無線リソースとの間の1対1、マルチ対1、1対マルチ、および/またはマルチ対マルチであり得る。一例では、1つ以上の関連付けは、1つ以上のRACHオケージョンと1つ以上のアップリンク無線リソースとの間の1対1、マルチ対1、1対マルチ、および/またはマルチ対マルチであり得る。
【0218】
関連付けに基づいて、無線デバイスは、どのUL無線リソースおよび/またはどのPRACHリソースまたはRAPを選択する必要があるかを判定することができる。一例では、無線デバイスが、RAPの選択および1つ以上の関連付けに基づいて、2段階RA手順のために1つ以上のRAPのうちのRAPを選択するとき、無線デバイスは、1つ以上のアップリンク無線リソースのうちの少なくとも1つのUL無線リソースを判定することができる。一例では、判定に応答して、無線デバイスは、2段階RA手順のために、少なくとも1つのUL無線リソースを介して1つ以上のトランスポートブロックを送信することができる。
【0219】
一例では、RAPの第1の送信は、1つ以上のトランスポートブロックの第2の送信と、時間および/または周波数において(部分的または全体的に)重複し得る。一例では、RAPの第1の送信は、1つ以上のトランスポートブロックの第2の送信と、時間および/または周波数領域において重複し得る。
【0220】
一例では、無線デバイスは、アップリンクチャネル上でLBTを実行することができる。一例では、無線デバイスは、アップリンクチャネルのためのLBTの成功に応答して、アップリンクチャネルを介してアップリンク送信を実行することができる。一例では、アップリンクチャネルのためのLBYの成功は、無線デバイスが、アップリンクチャネルがアイドル状態である(例えば、別の無線デバイスによって占有されていない)と判定できることを含み得る。
【0221】
一例では、無線デバイスは、アップリンク送信のためのLBTの失敗に応答して、アップリンクチャネルを介してアップリンク送信(例えば、2段階Msg1、プリアンブル、1つ以上のトランスポートブロック)を実行しない場合がある。一例では、LBTの失敗は、無線デバイスが、アップリンク送信のためのアップリンクチャネル(例えば、PRACH、PUSCH、PUCCH)がビジー状態である(別の無線デバイスによって占有されている)と判定することを含み得る。
【0222】
一例では、無線デバイスは、RAPの第1のUL送信のために第1のLBTを実行することができる。一例では、無線デバイスは、1つ以上のトランスポートブロックの第2のUL送信のために第2のLBTを実行することができる。一例では、第1のLBTおよび第2のLBTは、同じであってもよい(例えば、同時、同じ周波数、同じ時間など)。一例では、第1のLBTおよび第2のLBTは、異なっていてもよい(例えば、異なる時間、周波数など)。
【0223】
一例では、無線デバイスは、RAPのための第1のLBTの成功を判定することができる。一例では、第1のLBTの成功に応答して、無線デバイスは、RACHリソースを介してRAPの第1のUL送信を実行することができる。一例では、第1のLBTの成功に応答して、無線デバイスは、1つ以上のトランスポートブロックの第2のUL送信のために第2のLBTを実行しない場合がある。一例では、第2のLBTを実行しないことに応答して、無線デバイスは、RAPの第1のLBTが成功したときに、少なくとも1つのUL無線リソースを介して1つ以上のトランスポートブロックの第2のUL送信を実行することができる。これは、PRACHおよびUL無線リソースが時間領域で十分密接に割り当てられている場合であり得る。一例では、無線デバイスは、時間的に十分密接に割り当てられていることに応答して、第1および第2のUL送信を連続して実行することができる。
【0224】
一例では、無線デバイスは、RAPのための第1のLBTの成功(例えば、アイドル状態)を判定することができる。一例では、第1のLBTの成功に応答して、無線デバイスは、RACHリソースを介したRAPの第1のUL送信、および少なくとも1つのUL無線リソースを介した1つ以上のトランスポートブロックの第2のUL送信を実行することができる。
【0225】
一例では、無線デバイスは、RAPのための第1のLBTの失敗(例えば、ビジー状態)を判定することができる。一例では、第1のLBTの失敗に応答して、無線デバイスは、RACHリソースを介したRAPの第1のUL送信、および少なくとも1つのUL無線を介した1つ以上のトランスポートブロックの第2のUL送信を実行しない場合がある。
【0226】
一例では、無線デバイスは、基地局から、セル(例えば、PCell、PSCell、SCell)のための1つ以上の構成パラメータを含む1つ以上のメッセージ(例えば、RRC接続再構成メッセージ、またはRRC接続再確立メッセージ、またはRRC接続セットアップメッセージ)を受信することができる。一例では、1つ以上の構成パラメータは、セルの複数のダウンリンクBWPおよびセルの複数のアップリンクBWPのための帯域幅部分(BWP)構成パラメータを含み得る。
【0227】
一例では、無線デバイスは、対のスペクトル(例えば、周波数分割双方向(FDD))で動作することができる。
【0228】
一例では、1つ以上の構成パラメータは、複数のダウンリンクBWPのためのダウンリンクBWP固有のインデックスおよび/または複数のアップリンクBWPのためのアップリンクBWP固有のインデックスをさらに含み得る。一例では、複数のダウンリンクBWPの各ダウンリンクBWPは、ダウンリンクBWP固有のインデックス(例えば、上位層パラメータbwp-IDによって提供される)のうちのそれぞれの1つのダウンリンクBWP固有のインデックスによって識別され得る。一例では、複数のアップリンクBWPのうちの各アップリンクBWPは、アップリンクBWP固有のインデックス(例えば、上位層パラメータbwp-IDによって提供される)のうちのそれぞれの1つのアップリンクBWP固有のインデックスによって識別され得る。
【0229】
一例では、タイムスロットにおいて、無線デバイスは、セルの複数のダウンリンクBWPのうちの第1のダウンリンクBWP、およびセルの複数のアップリンクBWPのうちの第2のアップリンクBWP上で動作することができる。動作に応答して、無線デバイスは、タイムスロットで、セルに対する第1のダウンリンクBWPおよび第2のアップリンクBWP上でアクティブであり得る。一例では、タイムスロットにおいて、第1のダウンリンクBWPおよび第2のアップリンクBWPはそれぞれ、動作に応答して、セルのアクティブダウンリンクBWPおよびアクティブアップリンクBWPであり得る。
【0230】
一例では、第1のダウンリンクBWPがアクティブダウンリンクBWPであり、かつ第2のアップリンクBWPがセルのアクティブアップリンクBWPである場合(例えば、タイムスロットで)、無線デバイスは、ランダムアクセス手順(例えば、競合ベースのランダムアクセス手順、競合なしのランダムアクセス手順)を開始することができる。無線デバイスは、第1のダウンリンクBWPおよび第2のアップリンクBWP上でランダムアクセス手順を実行することができる。
【0231】
一例では、ランダムアクセス手順は、RRC_IDLEからの初期アクセス、RRC接続再確立手順、ハンドオーバ、UL同期ステータスが「非同期」であるときのRRC_CONNECTED中のDLまたはULデータ到着、RRC_INACTIVEからの移行、SCell追加での時間合わせの確立、ビーム障害回復、または他のシステム情報(SI)の要求のために開始され得る。
【0232】
一例では、1つ以上の構成パラメータは、第2のアップリンクBWP上の1つ以上のPRACHリソースを含み得る。一例では、1つ以上の構成パラメータは、1つ以上のRS(例えば、SS/PBCHブロック、CSI-RS)を含み得る。一例では、1つ以上の構成パラメータは、1つ以上のRSと1つ以上のPRACHリソースとの間の1つ以上の関連付け(または対応)をさらに含み得る(例えば、関連付けは、1対1、1対多数、多数対1などであり得る)。関連付けは、構成パラメータ(RACH-ConfigDedicated、CandidateBeamRSList、RACH-ConfigCommon、ra-ssb-OccasionMaskIndex、ra-OccasionListなど)によって提供され得る。
【0233】
一例では、第2のアップリンクBWP上でランダムアクセス手順を実行することは、第2のアップリンクBWP上でランダムアクセスリソース選択を実行することを含み得る。一例では、ランダムアクセスリソース選択を実行することは、1つ以上のRS内の第1のRSを選択することを含み得る。第1のRSは、第1のSS/PBCHブロックまたは第1のCSI-RSであり得る。一例では、1つ以上の関連付けに基づいて、第1のRSは、第2のアップリンクBWP上に構成された1つ以上のPRACHリソースのうちのPRACHリソースに関連付けられ得る(または対応し得る)。PRACHリソースは、第2のアップリンクBWP上に、少なくとも1つのプリアンブル(PREAMBLE_INDEXに関連付けられている)と、少なくとも1つのPRACHオケージョン(例えば、時間、周波数、コード)と、を含み得る。
【0234】
一例では、ランダムアクセスリソース選択の実行に応答して、無線デバイスは、ランダムアクセスプリアンブル送信を実行することができる。一例では、ランダムアクセスプリアンブル送信において、無線デバイスは、第1のスロットにおいて、ランダムアクセス手順のために、第2のアップリンクBWPの少なくとも1つのPRACHリソースを介して、少なくとも1つのプリアンブルを送信することができる。
【0235】
一例では、第1のスロットで少なくとも1つのプリアンブルを送信したことに応答して、無線デバイスは、第2のスロットから、構成された応答ウィンドウ(例えば、ra-responseWindow)を開始することができる。一例では、構成された応答ウィンドウは、1つ以上の構成パラメータ(例えば、RACH-ConfigCommon、BeamFailureRecoveryConfig)によって構成され得る。
【0236】
一例では、構成された応答ウィンドウが実行されているとき、無線デバイスは、少なくとも1つのプリアンブルに対応するランダムアクセス応答(RAR)を監視することができる。ランダムアクセス応答の監視は、DCI(例えば、ダウンリンク割り当て、アップリンク許可)に対して、セル(例えば、SpCell)の第2のダウンリンクBWPにおける少なくとも1つのPDCCHの監視を含み得る。
【0237】
一例では、DCIは、無線デバイスのC-RNTIまたはMCS-C-RNTIによってスクランブルされたCRCで識別され得る。例えば、ランダムアクセス手順は、セルのビーム障害回復のために開始され得る。
【0238】
一例では、DCIは、RA-RNTIによってスクランブルされたCRCで識別され得る。
【0239】
一例では、第1のスロットと第2のスロットとの間のオフセットを固定することができる。一例では、オフセットは、4つのスロットであり得る。
【0240】
一例では、第2のスロットは、少なくとも1つのプリアンブルの送信の終了からの第2のダウンリンクBWPの第1のPDCCHオケージョンにあり得る。
【0241】
一例では、ランダムアクセス手順がビーム障害回復のために開始されたとき、セルの第2のダウンリンクBWPにおける少なくとも1つのPDCCH上でDCI(例えば、C-RNTIまたはMCS-C-RNTIによってスクランブルされた)を受信したことに応答して、構成された応答ウィンドウ内で、ビーム障害回復のためのランダムアクセス手順(例えば、競合なしのランダムアクセス手順)が正常に完了され得る。
【0242】
一例では、ランダムアクセス応答は、ランダムアクセスプリアンブル識別子をともなう第1のMACサブPDUを含み得る。一例では、ランダムアクセスプリアンブル識別子は、少なくとも1つのプリアンブル(例えば、PREAMBLE_INDEX)に関連付けられ得る(または対応し得る)。
【0243】
一例では、ビーム障害回復のためのランダムアクセス手順(例えば、ビーム障害回復のための競合なしのランダムアクセス手順)が開始されない場合、構成された応答ウィンドウ内の、セルの第2のダウンリンクBWPの少なくとも1つのPDCCHにおいてDCI(例えば、RA-RNTIによってスクランブルされた)が受信され、かつランダムアクセスプリアンブル識別子が少なくとも1つのプリアンブルに関連付けられている(または対応している)ことに応答して、ランダムアクセス応答の受信は正常に完了され得る。
【0244】
一例では、ランダムアクセス手順がビーム障害回復のために開始されず、かつランダムアクセス応答の受信が正常に完了したとき、構成された応答ウィンドウ内で、セルの第2のダウンリンクBWP内の少なくとも1つのPDCCH上でDCI(例えば、RA-RNTIによってスクランブルされた)を受信したことに応答して、ランダムアクセス手順(例えば、競合なしのランダムアクセス手順)が正常に完了され得る。
【0245】
例では、構成された応答ウィンドウが期限切れになる場合がある。一例では、無線デバイスは、構成された応答ウィンドウ内でDCIを受信しない場合がある。構成された応答ウィンドウが期限切れになり、かつ無線デバイスがDCI(例えば、C-RNTIによってスクランブルされた)を受信しないか、またはランダムアクセスプリアンブル識別子を含むランダムアクセス応答が少なくとも1つのプリアンブルに関連付けられている(または対応している)ことに応答して、無線デバイスは、ランダムアクセス応答の受信が失敗したと見なし、プリアンブル送信カウンタ変数(例えば、PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTER)を1つインクリメントする場合がある。
【0246】
一例では、インクリメントに応答して、プリアンブル送信カウンタ変数は、プリアンブル最大送信パラメータ(例えば、RRCパラメータpreambleTransMax)以上であり得る。
【0247】
一例では、セルは、SpCell(例えば、PCell、PSCell)であり得る。一例では、無線デバイスは、セルがSpCellであることに応答して、SpCell上で少なくとも1つのプリアンブルを送信することができる。一例では、無線デバイスは、プリアンブル送信カウンタ変数がプリアンブル最大送信パラメータ以上であることに応答して、上層(例えば、RRC)へのランダムアクセス手順の問題を示し得る。
【0248】
一例では、セルはSCellであり得る。一例では、無線デバイスは、セルがSCellであることに応答して、SCell上で少なくとも1つのプリアンブルを送信することができる。一例では、無線デバイスは、プリアンブル送信カウンタ変数がプリアンブル最大送信パラメータ以上であることに応答して、ランダムアクセス手順を失敗して完了する場合がある。
【0249】
一例では、上層(例えば、RRC)へのランダムアクセス手順の問題を示したことに応答して、上層は、長期のランダムアクセス遅延および劣化したユーザ体験につながる可能性がある無線リンク障害を引き起こす可能性がある。
【0250】
一例では、インクリメントに応答して、プリアンブル送信カウンタ変数は、プリアンブル最大送信パラメータプラス1よりも小さい場合がある。プリアンブル送信カウンタ変数がプリアンブル最大送信パラメータプラス1未満であることに応答して、無線デバイスは、ランダムアクセス手順が不完全であると見なす場合がある。
【0251】
一例では、ランダムアクセス手順が不完全であるとみなしたことに応答して、無線デバイスは、ランダムなバックオフ時間を選択することができる。ランダムなバックオフ時間は、ゼロとRARにおけるプリアンブルバックオフ変数との間の一様分布にしたがって選択することができる。一例では、無線デバイスは、選択に応答して、ランダムなバックオフ時間によって示される値でバックオフタイマを開始することができる。
【0252】
一例では、バックオフタイマが実行されている間、無線デバイスは、第2のランダムアクセスリソース選択を実行することができる。無線デバイスは、1つ以上のRSの中から第2のRSを選択することができる。一例では、第2のRSは、第2のSS/PBCHブロックまたは第2のCSI-RSであり得る。一例では、1つ以上の関連付けに基づいて、第2のRSは、第2のアップリンクBWP上に構成された1つ以上のPRACHリソースの第2のPRACHリソースに関連付けられ得る(または対応し得る)。第2のPRACHリソースは、第2のアップリンクBWP上に、少なくとも1秒のプリアンブルと、少なくとも1秒のPRACHオケージョン(例えば、時間、周波数、コード)と、を含み得る。一例では、無線デバイスが第2のランダムアクセスリソース選択を実行した場合、無線デバイスは、第2のランダムアクセスプリアンブル送信を実行することができる。一例では、第2のランダムアクセスプリアンブル送信において、無線デバイスは、第3のスロットにおいて、ランダムアクセス手順のための第2のアップリンクBWPの少なくとも1つの第2のPRACHリソースを介して、少なくとも1つの第2のプリアンブルを送信することができる。
【0253】
一例では、競合ベースの2段階ランダムアクセス手順において、競合ベースの2段階ランダムアクセス手順のMsgAペイロードを送信するためのPUSCHリソースは、複数の無線デバイス間で共有することができる。一例では、複数の無線デバイスのうちの各無線デバイスは、PUSCHリソースを介して、それぞれの競合ベースの2段階ランダムアクセス手順のためのMsgAペイロードを送信することができる。共有されているPUSCHリソースに基づいて、複数の無線デバイスのうちの無線デバイスは、競合ベースの2段階ランダムアクセス手順が完了したことに応答して、PUSCHリソースを解放しない場合がある。PUSCHリソースを解放しないことに基づいて、無線デバイスは、PUSCHリソースを介して、後続の競合ベースの2段階ランダムアクセス手順のために、MsgAペイロードを送信する場合がある。
【0254】
一例では、競合なしの2段階ランダムアクセス手順において、競合なしの2段階ランダムアクセス手順のMsgAペイロードを送信するためのPUSCHリソースは、無線デバイス専用であり得る。PUSCHリソースが専用であることに基づいて、PUSCHリソースは、競合なしのPUSCHリソースであり得る。一例では、無線デバイスは、競合なしの2段階ランダムアクセス手順を開始することができる(例えば、ハンドオーバのため、ビーム障害回復手順のためなど)。競合なしの2段階ランダムアクセス手順の開始に基づいて、無線デバイスは、競合なしのランダムアクセスリソースおよびMsgAペイロードを介してランダムアクセスプリアンブルを送信することができる。無線デバイスは、競合なしのPUSCHリソース(複数可)を介してMsgAペイロードを送信することができる。無線デバイスは、ランダムアクセス応答を受信したことに基づいて、競合なしの2段階ランダムアクセス手順を完了することができる。一例では、無線デバイスは、完了に基づいて、競合なしのPUSCHリソース(複数可)を解放しない場合がある。無線デバイスは、後続のランダムアクセス手順のために、競合なしのPUSCHリソース(複数可)を使用(またはそれを介して)送信することができる。
【0255】
一例では、競合なしの2段階ランダムアクセス手順が完了したことに基づいて、基地局は、競合なしのPUSCHリソース(複数可)を、第2の無線デバイスに配分/割り当てることができる。これにより、無線デバイスが後続のランダムアクセス手順のために競合なしのPUSCHリソース(複数可)を長期間使用しない場合に、リソース効率が向上し得る。無線デバイスによって使用されない競合なしのPUSCHリソース(複数可)は、第2の無線デバイスに配分/割り当てられ得る。競合なしの2段階ランダムアクセス手順が完了したことに基づいて競合なしのPUSCHリソース(複数可)を解放しない実施態様は、効率的でない場合がある。例えば、セル内の無線デバイスの数が多い場合、セル内の無線デバイスのサービス品質(QoS)要求を満たすために、リソース効率が重要になる場合がある。無線デバイスが第2の無線デバイスに配分/割り当てられた競合なしのPUSCHリソース(複数可)を解放しない場合、無線デバイスおよび第2の無線デバイスは、競合なしのPUSCHリソース(複数可)を介して送信し、衝突を引き起こす可能性がある。これにより、基地局でのMsgAペイロードの受信に失敗したり、データ転送速度が低下したり、通信成功の遅延が増大したり、再送信によるバッテリ消費量が増加したりする可能性がある。無線デバイスが競合なしの2段階ランダムアクセス手順を完了したときの競合なしのPUSCHリソース(複数可)のための拡張手順を実装する必要がある。
【0256】
一例では、無線デバイスは、競合なしの2段階ランダムアクセス手順中に、競合なしのPUSCHリソース(複数可)を解放することができる。一例では、無線デバイスは、競合なしの2段階ランダムアクセス手順が完了した後、競合なしのPUSCHリソース(複数可)を解放することができる。無線デバイスは、競合なしの2段階ランダムアクセス手順が完了した後、ある持続時間後に競合なしのPUSCHリソース(複数可)を解放することができる。一例では、無線デバイスは、基地局からの指示(例えば、解放することを示すダウンリンク制御情報)に基づいて、競合なしのPUSCHリソース(複数可)を解放することができる。競合なしのPUSCHリソースを解放するポイント/条件を定義する必要がある。これにより、基地局および無線デバイスを、競合なしのPUSCHリソースの使用に合わせられるようになり得る。一例では、基地局は、無線デバイスが競合なしのPUSCHリソースを解放するときに、MsgA受信のための競合なしのPUSCHリソースを監視しない場合がある。これは、基地局でのパワー効率につながる可能性がある。
【0257】
例示的な実施形態では、無線デバイスは、競合なしの2段階ランダムアクセス手順が完了したことに基づいて、競合なしのPUSCHリソース(複数可)を解放することができる。一例では、無線デバイスは、ランダムアクセス応答をスケジューリングするPDCCHを受信したことに基づいて、競合なしの2段階ランダムアクセス手順を完了することができる。PDCCHは、C-RNTIによって識別され得る。PDCCHは、RA-RNTIによって識別され得る。PDCCHは、MSGB-RNTIによって識別され得る。一例では、無線デバイスは、プリアンブル送信の数が構成された最大数に達したことに基づいて、競合なしの2段階ランダムアクセス手順を完了することができる。競合なしのPUSCHリソース(複数可)を解放すると、リソースの効率が向上し、バッテリの消費が改善され、衝突が減少する可能性がある。
【0258】
図24は、本開示の実施形態の態様に基づく、ランダムアクセス手順の例を示す。
【0259】
一例では、無線デバイスは、基地局から、
図24の時間T0で、セル(例えば、PCell、SCell)の2段階ランダムアクセス(RA)手順のための1つ以上の構成パラメータを受信することができる。一例では、1つ以上の構成パラメータは、1つ以上のPRACHリソース(例えば、
図24のPRACHリソース)を示し得る。
【0260】
一例では、1つ以上のPRACHリソースは、1つ以上のランダムアクセスプリアンブル(RAP)を含み得る。一例では、1つ以上のPRACHリソースは、1つ以上のRACHオケージョン(例えば、時間/周波数オケージョン)を含み得る。
【0261】
一例では、1つ以上の構成パラメータは、2段階RA手順のMsgAペイロード送信のための1つ以上のアップリンク無線リソース(時間、周波数、コード/シーケンス/署名に関して)を示し得る。1つ以上のアップリンク無線リソースは、
図24のアップリンクリソースである。一例では、アップリンク無線リソースは、PUSCHリソースであり得る。
【0262】
一例では、1つ以上のアップリンク無線リソースのうちのアップリンク無線リソースは、少なくとも1つの時間リソース/オケージョンを示し得る。一例では、1つ以上のアップリンク無線リソースのうちのアップリンク無線リソースは、少なくとも1つの周波数リソース/オケージョンを示し得る。
【0263】
一例では、1つ以上の構成パラメータは、1つ以上のアップリンク許可を示し得る。1つ以上のアップリンク許可は、1つ以上のアップリンク無線リソース(時間、周波数、コード/シーケンス/署名に関して)を示し得る。一例では、1つ以上のアップリンク無線リソース(またはPUSCHリソース)を示す1つ以上のアップリンク許可は、1つ以上のアップリンク許可のうちのアップリンク許可が、1つ以上のアップリンク無線リソース(またはPUSCHリソース)のうちの少なくとも1つの時間リソース/オケージョンを示し得ることを含み得る。一例では、1つ以上のアップリンク無線リソースを示す1つ以上のアップリンク許可は、1つ以上のアップリンク許可のうちのアップリンク許可が、1つ以上のアップリンク無線リソースのうちの少なくとも1つの周波数リソース/オケージョンを示し得ることを含み得る。
【0264】
一例では、基地局は、1つ以上のアップリンク無線リソースを(時間、周波数、コード/シーケンス/署名に関して)ブロードキャストすることができる。1つ以上のアップリンク無線リソースは、
図24のアップリンクリソースである。一例では、1つ以上のアップリンクリソースをブロードキャストしたことに応答して、無線デバイスを含む(セル内の)複数の無線デバイスは、1つ以上のアップリンク無線リソース(またはPUSCHリソース)を共有することができる。
【0265】
一例では、基地局は、1つ以上のアップリンク許可をブロードキャストすることができる。1つ以上のアップリンク許可は、1つ以上のアップリンク無線リソース(時間、周波数、コード/シーケンス/署名に関して)を示し得る。1つ以上のアップリンク無線リソースは、
図24のアップリンクリソースである。一例では、1つ以上のアップリンク許可をブロードキャストしたことに応答して、無線デバイスを含む(セル内の)複数の無線デバイスは、1つ以上のアップリンク許可を共有することができる。一例では、1つ以上のアップリンク無線リソースを示す1つ以上のアップリンク許可は、1つ以上のアップリンク許可のうちのアップリンク許可が、1つ以上のアップリンク無線リソースのうちの少なくとも1つの時間リソース/オケージョンを示し得ることを含み得る。一例では、1つ以上のアップリンク無線リソースを示す1つ以上のアップリンク許可は、1つ以上のアップリンク許可のうちのアップリンク許可が、1つ以上のアップリンク無線リソースのうちの少なくとも1つの周波数リソース/オケージョンを示し得ることを含み得る。
【0266】
一例では、1つ以上の構成パラメータは、1つ以上のアップリンク無線リソース(または1つ以上のアップリンク許可)と1つ以上のPRACHリソースとの間の1つ以上の関連付け/マッピングを示し得る。一例では、1つ以上の構成パラメータは、1つ以上のアップリンク無線リソース(または1つ以上のアップリンク許可)と1つ以上のPRACHリソースの1つ以上のRAPとの間の1つ以上の関連付け/マッピングを示し得る。一例では、1つ以上の構成パラメータは、1つ以上のアップリンク無線リソース(または1つ以上のアップリンク許可)と1つ以上のPRACHリソースの1つ以上のRACHオケージョンとの間の1つ以上の関連付け/マッピングを示し得る。一例では、1つ以上の関連付け/マッピングは、1対1、マルチ対1、1対マルチ、および/またはマルチ対マルチであり得る。
【0267】
一例では、
図25において、1つ以上のPRACHリソースのうちのPRACHリソース1は、1つ以上のアップリンク無線リソースのうちのアップリンクリソース1に(または1つ以上のアップリンク許可のうちのアップリンク許可1に)、1対1で関連付けられる/マッピングされる。一例では、1対1の関連付け/マッピングに応答して、無線デバイスが2段階ランダムアクセス手順のためにPRACHリソース1を選択した場合、無線デバイスは、トランスポートブロック(例えば、PUSCH、Msg3)のアップリンク送信のためのアップリンクリソース1(アップリンク許可1によって示される)を選択する。一例では、基地局が、1対1の関連付け/マッピングに基づいて、アップリンクリソース1上でトランスポートブロックを受信すると、基地局は、無線デバイスが2段階ランダムアクセス手順のためにPRACHリソース1を選択したと判定することができる。
【0268】
一例では、
図25において、1つ以上のPRACHリソースのうちのPRACHリソース2は、1つ以上のアップリンク無線リソースのうちのアップリンクリソース2に(または1つ以上のアップリンク許可のうちのアップリンク許可2に)、および1つ以上のアップリンク無線リソースのうちのアップリンクリソース3(または1つ以上のアップリンク許可のうちのアップリンク許可3に)、1対マルチで関連付けられる/マッピングされる。一例では、1対マルチの関連付け/マッピングに応答して、無線デバイスが2段階ランダムアクセス手順のためにPRACHリソース2を選択するとき、無線デバイスは、トランスポートブロック(例えば、PUSCH、Msg3)のアップリンク送信のためのアップリンクリソース2(アップリンク許可2によって示される)またはアップリンクリソース3(アップリンク許可3によって示される)を選択する。一例では、基地局が、1対マルチの関連付け/マッピングに基づいて、アップリンクリソース2またはアップリンクリソース3上でトランスポートブロックを受信すると、基地局は、無線デバイスが2段階ランダムアクセス手順のためにPRACHリソース2を選択したと判断することができる。
【0269】
一例では、
図25において、1つ以上のアップリンク無線リソースのうちのアップリンクリソース3(または1つ以上のアップリンク許可のうちのアップリンク許可3)は、1つ以上のPRACHリソースのうちのPRACHリソース2および1つ以上のPRACHリソースのうちのPRACHリソース3に関連付けられている/マッピングされている。一例では、マルチ対1の関連付け/マッピングに応答して、無線デバイスが2段階ランダムアクセス手順のためにPRACHリソース2またはPRACHリソース3を選択するとき、無線デバイスは、トランスポートブロック(例えば、PUSCH、Msg3)のアップリンク送信のためのアップリンクリソース3(または1つ以上のアップリンク許可のうちのアップリンク許可3)を選択することができる。一例では、基地局は、マルチ対1の関連付け/マッピングに基づいて、アップリンクリソース3上でトランスポートブロックを受信すると、無線デバイスが2段階ランダムアクセス手順のためのPRACHリソース2またはPRACHリソース3を選択したと判断することができる。
【0270】
一例では、無線デバイスは、
図24の時間T1で、セルに対して2段階ランダムアクセス手順(例えば、競合なしのランダムアクセス手順、競合ベースのランダムアクセス手順)を開始することができる。一例では、無線デバイスは、2段階ランダムアクセス手順の開始に応答して、第1のランダムアクセスリソース選択を実行することができる。一例では、無線デバイスは、第1のランダムアクセス選択のために、1つ以上のPRACHリソースのうちのランダムアクセスチャネル(PRACH)リソースを選択することができる。一例では、PRACHリソースは、少なくとも1つのプリアンブルを含み得る。一例では、PRACHリソースは、少なくとも1つのPRACHオケージョン(例えば、時間リソース/オケージョン、周波数リソース/オケージョン、コード)を含み得る。
【0271】
一例では、無線デバイスが、1つ以上の関連付け/マッピング(例えば、
図25)に基づいて、2段階ランダムアクセス手順のための第1のランダムアクセスリソース選択を実行した場合、無線デバイスは、トランスポートブロック(例えば、MsgAペイロード、Msg3、PUSCH)のアップリンク送信のために、1つ以上のアップリンク無線リソースのうちの少なくとも1つのUL無線リソース(例えば、PUSCHリソース)を判定/選択することができる(または1つ以上のアップリンク許可のうちの少なくとも1つのUL許可を判定/選択することができる)。一例では、PRACHリソースは、少なくとも1つのUL無線リソース(または少なくとも1つのUL許可)に関連付けられる/マッピングされ得る(例えば、1対1、1対マルチ、マルチ対1)。一例では、少なくとも1つのUL許可は、少なくとも1つのUL無線リソースを示し得る。一例では、少なくとも1つのUL無線リソースは、少なくとも1つの時間リソース/オケージョンおよび/または少なくとも1つの周波数リソース/オケージョンを含み得る。一例では、少なくとも1つのUL無線リソース(または少なくとも1つのUL許可)に関連付けられている/マッピングされているPRACHリソースは、少なくとも1つのUL無線リソース(または少なくとも1つのUL許可)に関連付けられている/マッピングされているPRACHリソースの少なくとも1つのプリアンブルを含み得る。一例では、少なくとも1つのUL無線リソース(または少なくとも1つのUL許可)に関連付けられている/マッピングされているPRACHリソースは、少なくとも1つのUL無線リソース(または少なくとも1つのUL許可)に関連付けられている/マッピングされているPRACHリソースのうちの少なくとも1つのPRACHオケージョンを含み得る。
【0272】
一例では、第1のランダムアクセス選択に基づいて、無線デバイスは、少なくとも1回のPRACHオケージョンを介して、
図24の時間T2での2段階ランダムアクセス手順のための少なくとも1つのプリアンブルを送信することができる。
【0273】
一例では、少なくとも1つのUL無線リソース(または少なくとも1つのUL許可)の判定/選択に応答して、無線デバイスは、少なくとも1つのUL無線リソース(例えば、PUSCHリソース)を介して、
図24の時間T3での2段階ランダムアクセス手順のためのアップリンク送信のためのトランスポートブロック(例えば、MsgAペイロード)を送信することができる。一例では、少なくとも1つのUL許可は、少なくとも1つのUL無線リソースを示し得る。
【0274】
一例では、少なくとも1つのプリアンブルの送信は、時間および/または周波数において、(部分的または全体的に)トランスポートブロックのアップリンク送信と重複し得る(例えば、
図17B)。一例では、少なくとも1つのPRACHオケージョンは、時間および/または周波数領域(例えば、TDM化、FDM化)において、少なくとも1つのUL無線リソースと多重化され得る。一例では、少なくとも1つのPRACHオケージョンが周波数領域において少なくとも1つのUL無線リソースと多重化された場合、無線デバイスは、少なくとも1つのプリアンブルおよび少なくとも1つのUL無線リソースを同時に送信することができる(例えば、
図17B、T2およびT3は、
図24では同じであり得る)。
【0275】
一例では、少なくとも1つのPRACHオケージョンが時間領域において少なくとも1つのUL無線リソースと多重化された場合、無線デバイスは、時間ギャップをともなう異なる時間に少なくとも1つのプリアンブルおよびトランスポートブロックを送信することができる(例えば、
図17A、
図17C、T2およびT3は、
図24では異なり得る)。
【0276】
一例では、少なくとも1つのプリアンブルおよび/またはトランスポートブロックの送信に応答して、無線デバイスは、基地局からの応答(例えば、ランダムアクセス応答、2段階Msg2、MsgB)に対してPDCCHを監視することができる。一例では、応答は、少なくとも1つのプリアンブルに対応し得る。一例では、応答は、トランスポートブロックに対応し得る。一例では、応答は、少なくとも1つのプリアンブルおよびトランスポートブロックに対応し得る。
【0277】
一例では、基地局は、少なくとも1つのプリアンブルおよびトランスポートブロックを検出することができる。少なくとも1つのプリアンブルおよびトランスポートブロックを検出したことに応答して、基地局からの応答は、少なくとも1つのプリアンブルおよびトランスポートブロックに対応し得る。
【0278】
一例では、基地局は、少なくとも1つのプリアンブルを検出することができる。一例では、基地局は、トランスポートブロックを検出しない場合がある。少なくとも1つのプリアンブルを検出し、トランスポートブロックを検出しなかったことに応答して、基地局からの応答は、少なくとも1つのプリアンブルに対応し得る。
【0279】
一例では、基地局は、少なくとも1つのプリアンブルを検出しない場合がある。一例では、基地局は、トランスポートブロックを検出することができる。少なくとも1つのプリアンブルを検出せず、トランスポートブロックを検出したことに応答して、基地局からの応答は、トランスポートブロックに対応し得る。
【0280】
一例では、応答は、以下のうちの少なくとも1つを含み得る:RAR UL許可(例えば、無線リソース割り当て、および/またはMCS)、競合解決(例えば、競合解決メッセージ)のための無線デバイスID、RNTI(C-RNTIまたはTC-RNTIなど)、および/または他の情報。一例では、応答は、タイミングアドバンス値を示すタイミングアドバンスコマンド(例えば、タイミングアドバンスコマンドMAC-CE)を含み得る。一例では、応答(例えば、RAR)は、少なくとも1つのプリアンブルに対応するプリアンブル識別子、トランスポートブロックの受信の肯定的確認応答(ACK)または否定的確認応答(NACK)、および/またはトランスポートブロックの成功した復号化の表示を含み得る。
【0281】
一例では、応答の監視は、ウィンドウ(例えば、ra-responseWindow)の間にDCI(例えば、DCIフォーマット1_0)の検出を試みることを含み得る。一例では、1つ以上の構成パラメータは、ウィンドウ(例えば、
図24のウィンドウ)を示し得る。
【0282】
一例では、応答の監視は、DCI(例えば、ダウンリンク割り当て、アップリンク許可)に対して、セル(例えば、SpCell)における少なくとも1つのPDCCHの監視を含み得る。一例では、DCIは、アップリンク許可を含み得る。一例では、DCIは、ダウンリンク割り当てを含み得る。
【0283】
一例では、DCIは、第2のRNTIによってスクランブルされたCRCをともない得る。一例では、第2のRNTIは、RA-RNTIであり得る。一例では、第2のRNTIは、C-RNTIであり得る。一例では、第2のRNTIは、TC-RNTIであり得る。一例では、第2のRNTIは、CS-RNTIであり得る。一例では、第2のRNTIは、MCS-C-RNTIであり得る。一例では、第2のRNTIは、MSGB-RNTIであり得る(例えば、DCIが応答をスケジューリングしているので、MsgBと名付けられてもいる)。
【0284】
一例では、無線デバイスは、
図24の時間T4で、ウィンドウ内のセルにおける少なくとも1つのPDCCHにおいてDCI(例えば、DCIフォーマット1_0)を検出することができる。一例では、無線デバイスは、PDSCHにおける第1のトランスポートブロックを検出することができる。一例では、DCIは、PDSCHにおける第1のトランスポートブロックをスケジュールすることができる。一例では、第1のトランスポートブロックの検出に応答して、無線デバイスの下位層(例えば、PHY、MAC)は、第1のトランスポートブロックを無線デバイスの上位層(例えば、MAC、RRC)に渡すことができる。上位層は、ランダムアクセスプリアンブルアイデンティティ(RAPID)のための第1のトランスポートブロックをパースすることができる。
【0285】
一例では、無線デバイスは、少なくとも1つのプリアンブルに対応する応答を受信することができる。一例では、少なくとも1つのプリアンブルに対応する応答を受信することは、(第1のトランスポートブロック内の)RAPIDが少なくとも1つのプリアンブルを識別することを含み得る。一例では、少なくとも1つのプリアンブルに対応する応答を受信することは、(第1のトランスポートブロック内の)RAPIDが少なくとも1つのプリアンブルを示すことを含み得る。一例では、応答をスケジューリングするDCIは、第2のRNTI(例えば、RA-RNTI)によってスクランブルされたCRCを有し得る。一例では、少なくとも1つのプリアンブルに対応する応答を受信したことに応答して、無線デバイスは、応答の受信を正常に完了することができる。
【0286】
一例では、無線デバイスは、トランスポートブロックに対応する応答を受信することができる。一例では、トランスポートブロックに対応する応答を受信することは、応答が無線ID(例えば、競合解決ID、ワイヤレス固有/専用ID、無線デバイスによって選択された乱数など)を識別することを含み得る。一例では、トランスポートブロックに対応する応答を受信することは、応答が無線デバイスのRNTI(例えば、C-RNTIまたはTC-RNTI)を含むことを含み得る。一例では、トランスポートブロックに対応する応答を受信することは、応答をスケジューリングするDCIが、無線デバイスの第2のRNTI(例えば、C-RNTI)によってスクランブルされたCRCを有することを含み得る。一例では、応答は、タイミングアドバンス値を示すタイミングアドバンスコマンド(例えば、タイミングアドバンスコマンドMAC-CE)を含み得る。一例では、トランスポートブロックに対応する応答を受信することは、応答がトランスポートブロックに対応する識別子を含むことを含み得る。一例では、トランスポートブロックに対応する応答を受信することは、応答が、トランスポートブロックの受信のためのACK/NACKを含むことを含み得る。一例では、トランスポートブロックに対応する応答を受信することは、応答がトランスポートブロックの正常な復号化の表示を含むことを含み得る。一例では、トランスポートブロックに対応する応答を受信したことに応答して、無線デバイスは、応答の受信を正常に完了することができる。
【0287】
一例では、2段階ランダムアクセス手順は、競合なしのランダムアクセス手順であり得る。一例では、少なくとも1つのプリアンブルに対応する応答を受信したことに応答して、2段階ランダムアクセス手順を正常に完了することができる。
【0288】
一例では、2段階ランダムアクセス手順は、競合なしのランダムアクセス手順であり得る。一例では、トランスポートブロックに対応する応答を受信したことに応答して、2段階ランダムアクセス手順を正常に完了することができる。
【0289】
一例では、2段階ランダムアクセス手順は、競合なしのランダムアクセス手順であり得る。一例では、少なくとも1つのプリアンブルおよびトランスポートブロックに対応する応答を受信したことに応答して、2段階ランダムアクセス手順を正常に完了することができる。
【0290】
一例では、2段階ランダムアクセス手順は、競合なしのランダムアクセス手順であり得る。一例では、送信された少なくとも1つのプリアンブルおよびトランスポートブロックのうちの少なくとも1つに対応する応答を受信したことに応答して、2段階ランダムアクセス手順を正常に完了することができる。
【0291】
一例では、無線デバイスは、2段階ランダムアクセス手順が失敗したことを判定することができる。例えば、無線デバイスが、ウィンドウ中に、送信された少なくとも1つのプリアンブルおよびトランスポートブロックのうちの少なくとも1つに対応する応答を受信しなかった場合、プリアンブル送信の最大数(例えば、1つ以上の構成パラメータによって構成されたpreambleTransMax)に基づいて、無線デバイスは、2段階ランダムアクセス手順が失敗したと見なし得る。一例では、プリアンブル送信の数は、プリアンブル送信の最大数以上であり得る。
【0292】
一例では、2段階ランダムアクセス手順は、競合なしのランダムアクセス手順であり得る。
【0293】
一例では、基地局は、競合なしのランダムアクセス手順(例えば、ハンドオーバ、システム情報要求、PDCCH命令、ビーム障害回復手順)に対する1つ以上のPRACHリソースを明示的に示す/シグナリングすることができる。一例では、基地局は、2段階ランダムアクセス手順が競合なしのランダムアクセス手順(例えば、ハンドオーバ、システム情報要求、PDCCH命令、ビーム障害回復手順)であることに応答して、1つ以上のPRACHリソースを明示的に示すことができる。
【0294】
一例では、明示的な指示/シグナリングのために、基地局は、上位層パラメータrach-ConfigDedicatedによって1つ以上のPRACHリソースを、無線デバイスに提供することができる。一例では、1つ以上の構成パラメータは、上位層パラメータrach-ConfigDedicatedを含み得る。
【0295】
一例では、明示的な表示/シグナリングのために、基地局は、RRCシグナリング(例えば、BeamFailureRecoveryConfig、SI-SchedulingInfo)、DCIまたはMAC CEによって、1つ以上のPRACHリソースを、無線デバイスに提供することができる。
【0296】
一例では、基地局は、競合なしのランダムアクセス手順のために、少なくとも1つのプリアンブル(例えば、ra-PreambleIndex)を明示的に示す/シグナリングする(例えば、PDCCH命令によって)ことができる。一例では、基地局は、2段階ランダムアクセス手順が競合なしのランダムアクセス手順であることに応答して、少なくとも1つのプリアンブル(例えば、ra-PreambleIndex)を明示的に示す/シグナリングする(例えば、PDCCH命令によって)ことができる。一例では、明示的な指示/シグナリングの場合、基地局は、少なくとも1つのプリアンブル(例えば、ra-PreambleIndex)を示すDCI(例えば、PDCCH命令)を無線デバイスに送信することができる。
【0297】
一例では、無線デバイスが2段階ランダムアクセス手順を完了したとき(例えば、成功または失敗)、2段階ランダムアクセス手順が競合なしのランダムアクセス手順である(例えば、ハンドオーバ、システム情報要求、PDCCH命令によって開始された)ことに応答して、無線デバイスは、1つ以上のPRACHリソースを破棄することができる。一例では、基地局は、競合なしのランダムアクセス手順のために、1つ以上のPRACHリソースを明示的に示す/シグナリングすることができる。一例では、無線デバイスは、セルのビーム障害回復手順のための2段階ランダムアクセス手順(または競合なしのランダムアクセス手順)を開始しない場合がある。一例では、無線デバイスが1つ以上のPRACHリソースを破棄した場合、1つ以上のアップリンク無線リソース(または1つ以上のアップリンク許可)と1つ以上のPRACHリソースとの間の1つ以上の関連付け/マッピングに応答して、無線デバイスは、
図24の時間T4で1つ以上のアップリンク無線リソースをクリアする(または1つ以上のアップリンク許可をクリアする)ことができる。
【0298】
一例では、2段階ランダムアクセス手順が完了したこと(例えば、成功または失敗)、かつ2段階ランダムアクセス手順が競合なしのランダムアクセス手順(例えば、ハンドオーバ、システム情報要求、PDCCH命令によって開始される)であることに応答して、無線デバイスは、
図24の時間T4で1つ以上のアップリンク無線リソースをクリアする(または1つ以上のアップリンク許可をクリアする)ことができる。
【0299】
一例では、無線デバイスが
図24の時間T4で2段階ランダムアクセス手順を完了したとき、2段階ランダムアクセス手順が競合なしのランダムアクセス手順である(例えば、ハンドオーバ、システム情報要求、PDCCH命令によって開始された)ことに応答して、無線デバイスは、PRACHリソースを破棄することができる。一例では、基地局は、競合なしのランダムアクセス手順のために、PRACHリソースの少なくとも1つのプリアンブルを明示的に示す/シグナリングすることができる。一例では、無線デバイスは、セルのビーム障害回復手順のための2段階ランダムアクセス手順(または競合なしのランダムアクセス手順)を開始しない場合がある。一例では、無線デバイスがPRACHリソースを破棄した場合、PRACHリソースが少なくとも1つのUL無線リソース(または少なくとも1つのUL許可)に関連付けられている/マッピングされていることに応答して、無線デバイスは、
図24の時間T4で少なくとも1つのUL無線リソースをクリアする(または少なくとも1つのUL許可をクリアする)ことができる。
【0300】
一例では、2段階ランダムアクセス手順が完了したこと(例えば、成功または失敗)、かつ2段階ランダムアクセス手順が競合なしのランダムアクセス手順(例えば、ハンドオーバ、システム情報要求、PDCCH命令によって開始される)であることに応答して、無線デバイスは、
図24の時間T4で少なくとも1つ以上のUL無線リソースをクリアする(または少なくとも1つ以上のUL許可をクリアする)ことができる。
【0301】
一例では、基地局は、競合なしのランダムアクセス手順(例えば、ハンドオーバ、システム情報要求、PDCCH命令、ビーム障害回復手順)に対して1つ以上のアップリンク無線リソース(または1つ以上のアップリンク許可)を明示的に示す/シグナリングすることができる。一例では、基地局は、2段階ランダムアクセス手順が競合なしのランダムアクセス手順(例えば、ハンドオーバ、システム情報要求、PDCCH命令、ビーム障害回復手順)であることに応答して、1つ以上のアップリンク無線リソース(または1つ以上のアップリンク許可)を明示的に示す/シグナリングすることができる。一例では、明示的な表示/シグナリングのために、基地局は、RRCシグナリング、DCIまたはMAC-CEによって、1つ以上のアップリンク無線リソース(または1つ以上のアップリンク許可)を無線デバイスに提供することができる。
【0302】
一例では、基地局は、競合なしのランダムアクセス手順(例えば、ハンドオーバ、システム情報要求、PDCCH命令、ビーム障害回復手順)に対して、少なくとも1つのUL無線リソース(または少なくとも1つのUL許可)を明示的に示す/シグナリングすることができる。一例では、基地局は、2段階ランダムアクセス手順が競合なしのランダムアクセス手順(例えば、ハンドオーバ、システム情報要求、PDCCH命令、ビーム障害回復手順)であることに応答して、少なくとも1つのUL無線リソース(または少なくとも1つのUL許可)を明示的に示す/シグナリングすることができる。一例では、明示的な表示/シグナリングのために、基地局は、RRCシグナリング、DCIまたはMAC-CEによって、少なくとも1つのUL無線リソース(または少なくとも1つのUL許可)を無線デバイスに提供することができる。
【0303】
一例では、無線デバイスが2段階ランダムアクセス手順を完了し(例えば、成功または失敗)、かつ2段階ランダムアクセス手順が競合なしのランダムアクセス手順(例えば、ハンドオーバ、システム情報要求、PDCCH命令によって開始される)である場合、無線デバイスは、基地局が2段階ランダムアクセス手順のための1つ以上のアップリンク無線リソース(または1つ以上のアップリンク許可)を明示的に示した/シグナリングしたことに応答して、
図24の時間T4で1つ以上のアップリンク無線リソースをクリアする(または1つ以上のアップリンク許可をクリアする)ことができる。一例では、無線デバイスは、セルのビーム障害回復手順のための2段階ランダムアクセス手順(または競合なしのランダムアクセス手順)を開始しない場合がある。
【0304】
一例では、無線デバイスが2段階ランダムアクセス手順を完了し(例えば、成功または失敗)、かつ2段階ランダムアクセス手順が競合なしのランダムアクセス手順(例えば、ハンドオーバ、システム情報要求、PDCCH命令によって開始される)である場合、無線デバイスは、基地局が2段階ランダムアクセス手順に対して少なくとも1つのUL無線リソース(または少なくとも1つのUL許可)を明示的に示した/シグナリングしたことに応答して、
図24の時間T4で少なくとも1つのUL無線リソース(または少なくとも1つのUL許可)をクリアすることができる。一例では、無線デバイスは、セルのビーム障害回復手順のための2段階ランダムアクセス手順(または競合なしのランダムアクセス手順)を開始しない場合がある。
【0305】
一例では、少なくとも1つのUL無線リソース(または少なくとも1つのUL許可)をクリアすることは、無線デバイスが、少なくとも1つのUL許可によって示される少なくとも1つのUL無線リソースを介してトランスポートブロックを送信しない場合があることを含み得る。一例では、無線デバイスは、無線デバイスが新しいランダムアクセス手順を開始するときに、少なくとも1つのUL無線を介してトランスポートブロックを送信しない場合がある。一例では、基地局は、少なくとも1つのUL無線リソースを第2の無線デバイスに割り当て/配分することができる。無線デバイスが少なくとも1つのUL無線リソースをクリアしない場合、無線デバイスは、少なくとも1つのUL無線リソースを介してトランスポートブロックを送信し、その結果、第2の無線デバイスと衝突する可能性がある。一例では、少なくとも1つのUL無線リソース(または少なくとも1つのUL許可)をクリアすることは、無線デバイスが、トランスポートブロックのアップリンク送信のために少なくとも1つのUL許可を使用しない場合があることを含み得る。一例では、少なくとも1つのUL無線リソース(または少なくとも1つのUL許可)をクリアすることは、少なくとも1つのUL無線リソース(または少なくとも1つのUL許可)を解放することを含み得る。
【0306】
一例では、1つ以上のアップリンク無線リソースをクリアする(または1つ以上のアップリンク許可をクリアする)ことは、無線デバイスが、1つ以上のアップリンク許可によって示される1つ以上のアップリンク無線リソースを介してトランスポートブロックを送信しない場合があることを含み得る。一例では、1つ以上のアップリンク無線リソースをクリアする(または1つ以上のアップリンク許可をクリアする)ことは、無線デバイスが、1つ以上のアップリンク許可のうちのアップリンク許可によって示される1つ以上のアップリンク無線リソースのうちのアップリンク無線リソースを介してトランスポートブロックを送信しない場合があることを含み得る。一例では、基地局は、1つ以上のアップリンク無線リソースを少なくとも1つの無線デバイスに割り当て/配分することができる。無線デバイスが1つ以上のアップリンク無線リソースをクリアしない場合、無線デバイスは、1つ以上のアップリンク無線リソースを介してトランスポートブロックを送信し、その結果、少なくとも1つの無線デバイスと衝突する可能性がある。一例では、1つ以上のアップリンク無線リソース(または1つ以上のアップリンク許可)をクリアすることは、無線デバイスがトランスポートブロックのアップリンク送信のために1つ以上のアップリンク許可を使用しない場合があることを含み得る。一例では、1つ以上のアップリンク無線リソース(または1つ以上のアップリンク許可)をクリアすることは、1つ以上のアップリンク無線リソース(または1つ以上のアップリンク許可)を解放することを含み得る。
【0307】
一例では、アップリンクリソース(またはアップリンク許可)を解放することは、無線デバイスがアップリンクリソース(またはアップリンク許可)の構成を解放することを含み得る。一例では、基地局は、明示的メッセージ、PDCCHシグナリング、MAC CE、RRCメッセージなどを介して、アップリンクリソース(またはアップリンク許可)をともなって無線デバイスを再構成(または再スケジュール)して、無線デバイスがアップリンクリソース(またはアップリンク許可)を再度使用し得るようにすることができる。
【0308】
図26は、本開示の実施形態の一態様に基づく、ランダムアクセス手順の例示的なフローチャートを示す。
【0309】
図27は、本開示の実施形態の一態様に基づく、ランダムアクセス手順の例を示す。
【0310】
一例では、
図27の時間T0でのステップは、
図24の時間T0でのステップと同じである。
図24の時間T0でのステップについての記述は、
図27の時間T0でのステップに適用される。
【0311】
一例では、無線デバイスは、基地局から、
図27の時間T0で、セル(例えば、PCell、SCell)の2段階ランダムアクセス(RA)手順のための1つ以上の構成パラメータを受信することができる。一例では、1つ以上の構成パラメータは、1つ以上のPRACHリソース(例えば、
図27のPRACHリソース)を示し得る。一例では、1つ以上の構成パラメータは、1つ以上のアップリンク無線リソース(または1つ以上のアップリンク許可)を示し得る。1つ以上のアップリンク無線リソースは、
図27のアップリンクリソースである。
【0312】
一例では、無線デバイスの上位(または上)層(例えば、RRC、MAC)は、無線デバイスの下位層(例えば、MAC、PHY)から、
図27の時間T1における無線デバイスのMACエンティティのリセットを要求することができる(例えば、
図27のMACリセット要求)。
【0313】
一例では、2段階ランダムアクセス手順は、競合なしのランダムアクセス手順であり得る。一例では、基地局は、競合なしのランダムアクセス手順(例えば、ハンドオーバ、システム情報要求、PDCCH命令、ビーム障害回復手順)ための1つ以上のPRACHリソースを明示的に(例えば、上位層パラメータrach-ConfigDedicated、RRCシグナリング、BeamFailureRecoveryConfig、SI-SchedulingInfo、DCI、MAC CEなどによって)示す/シグナリングすることができる。一例では、2段階ランダムアクセス手順は、競合なしのランダムアクセス手順であり得る。一例では、基地局は、2段階ランダムアクセス手順が競合なしのランダムアクセス手順であることに応答して、1つ以上のPRACHリソースを明示的に示す/シグナリングすることができる。
【0314】
一例では、2段階ランダムアクセス手順は、競合なしのランダムアクセス手順であり得る。一例では、基地局は、競合なしのランダムアクセス手順のために、少なくとも1つのプリアンブル(例えば、ra-PreambleIndex)を明示的に示す/シグナリングする(例えば、PDCCH命令によって)ことができる。一例では、基地局は、2段階ランダムアクセス手順が競合なしのランダムアクセス手順であることに応答して、少なくとも1つのプリアンブルを明示的に示す/シグナリングすることができる。
【0315】
一例では、無線デバイスの上位層(例えば、RRC、MAC)が、無線デバイスの下位層(例えば、MAC、PHY)から、MACエンティティのリセットを要求した場合、基地局が2段階ランダムアクセス手順(例えば、ハンドオーバ、システム情報要求、PDCCH命令、ビーム障害回復手順によって開始される競合なしのランダムアクセス手順)に対して1つ以上のPRACHリソースを明示的に示した/シグナリングしたことに応答して、無線デバイスは、1つ以上のPRACHリソースを破棄することができる。一例では、無線デバイスが1つ以上のPRACHリソースを破棄した場合、1つ以上のアップリンク無線リソース(または1つ以上のアップリンク許可)と1つ以上のPRACHリソースとの間の1つ以上の関連付け/マッピングに応答して、無線デバイスは、
図27の時間T1で1つ以上のアップリンク無線リソースをクリアする(または1つ以上のアップリンク許可をクリアする)ことができる。
【0316】
一例では、無線デバイスの上位層(例えば、RRC、MAC)が無線デバイスの下位層(例えば、MAC、PHY)からMACエンティティのリセットを明示的に要求し、かつ基地局が2段階ランダムアクセス手順のための1つ以上のPRACHリソースを示した/シグナリングしたことに応答して、無線デバイスは、
図27の時間T1で1つ以上のアップリンク無線リソースをクリアする(または1つ以上のアップリンク許可をクリアする)ことができる。
【0317】
一例では、無線デバイスの上位層(例えば、RRC、MAC)が、無線デバイスの下位層(例えば、MAC、PHY)から、MACエンティティのリセットを要求した場合、基地局が2段階ランダムアクセス手順(例えば、ハンドオーバ、システム情報要求、PDCCH命令、ビーム障害回復手順によって開始される競合なしのランダムアクセス手順)に対してPRACHリソースの少なくとも1つ以上のプリアンブルを明示的に示した/シグナリングしたことに応答して、無線デバイスは、PRACHリソースを破棄することができる。一例では、無線デバイスがPRACHリソースを破棄した場合、PRACHリソースが少なくとも1つのUL無線リソース(または少なくとも1つのUL許可)に関連付けられている/マッピングされていることに応答して、無線デバイスは、
図27の時間T1で少なくとも1つのUL無線リソースをクリアする(または少なくとも1つのUL許可をクリアする)ことができる。
【0318】
一例では、無線デバイスの上位層(例えば、RRC、MAC)が無線デバイスの下位層(例えば、MAC、PHY)からMACエンティティのリセットを明示的に要求し、かつ基地局が2段階ランダムアクセス手順に対して1つ以上のPRACHリソースを示した/シグナリングしたことに応答して、無線デバイスは、
図27の時間T1で少なくとも1つのUL無線リソースをクリアする(または少なくとも1つのUL許可をクリアする)ことができる。
【0319】
一例では、基地局は、競合なしのランダムアクセス手順(例えば、ハンドオーバ、システム情報要求、PDCCH命令、ビーム障害回復手順)に対して1つ以上のアップリンク無線リソース(または1つ以上のアップリンク許可)を明示的に示す/シグナリングすることができる。一例では、基地局は、2段階ランダムアクセス手順が競合なしのランダムアクセス手順であることに応答して、1つ以上のアップリンク無線リソース(または1つ以上のアップリンク許可)を明示的に示す/シグナリングすることができる。一例では、明示的な表示/シグナリングのために、基地局は、RRCシグナリング、DCIまたはMAC-CEによって、1つ以上のアップリンク無線リソース(または1つ以上のアップリンク許可)を無線デバイスに提供することができる。
【0320】
一例では、基地局は、競合なしのランダムアクセス手順(例えば、ハンドオーバ、システム情報要求、PDCCH命令、ビーム障害回復手順)に対して、少なくとも1つのUL無線リソース(または少なくとも1つのUL許可)を明示的に示す/シグナリングすることができる。一例では、基地局は、2段階ランダムアクセス手順が競合なしのランダムアクセス手順であることに応答して、少なくとも1つのUL無線リソース(または少なくとも1つのUL許可)を明示的に示す/シグナリングすることができる。一例では、明示的な表示/シグナリングのために、基地局は、RRCシグナリング、DCIまたはMAC-CEによって、少なくとも1つのUL無線リソース(または少なくとも1つのUL許可)を無線デバイスに提供することができる。
【0321】
一例では、無線デバイスの上位層(例えば、RRC、MAC)が、無線デバイスの下位層(例えば、MAC、PHY)から、MACエンティティのリセットを要求した場合、基地局が2段階ランダムアクセス手順(例えば、ハンドオーバ、システム情報要求、PDCCH命令、ビーム障害回復手順によって開始される競合なしのランダムアクセス手順)に対して1つ以上のアップリンク無線リソース(または1つ以上のアップリンク許可)を明示的に示した/シグナリングしたことに応答して、無線デバイスは、
図27の時間T1で、1つ以上のアップリンク無線リソースをクリアする(または1つ以上のアップリンク許可をクリアする)ことができる。
【0322】
一例では、無線デバイスの上位層(例えば、RRC、MAC)が、無線デバイスの下位層(例えば、MAC、PHY)から、MACエンティティのリセットを要求した場合、基地局が2段階ランダムアクセス手順(例えば、ハンドオーバ、システム情報要求、PDCCH命令、ビーム障害回復手順によって開始される競合なしのランダムアクセス手順)に対して1つ以上のUL無線リソース(または1つ以上のUL許可)を明示的に示した/シグナリングしたことに応答して、無線デバイスは、
図27の時間T1で、1つ以上のUL無線リソース(または1つ以上のアップリンク許可)をクリアすることができる。
【0323】
図28は、本開示の実施形態の一態様に基づく、ランダムアクセス手順の例示的なフローチャートを示す。
【0324】
図29は、本開示の実施形態の一態様に基づく、ランダムアクセス手順の例を示す。
【0325】
一例では、無線デバイスは、基地局から、
図29の時間T0で、セル(例えば、PCell、SCell)のBWP(例えば、UL BWP)の2段階ランダムアクセス(RA)手順のための1つ以上の構成パラメータを受信することができる。一例では、1つ以上の構成パラメータは、1つ以上のPRACHリソース(例えば、
図29のPRACHリソース)を示し得る。一例では、1つ以上の構成パラメータは、セルのBWPのための1つ以上のアップリンク無線リソース(または1つ以上のアップリンク許可)を示し得る。1つ以上のアップリンク無線リソースは、
図29のアップリンクリソースである。
【0326】
一例では、1つ以上の構成パラメータは、1つ以上のアップリンク無線リソース(または1つ以上のアップリンク許可)と1つ以上のPRACHリソース(例えば、
図24および
図25に記述した関連付け/マッピング)との間の1つ以上の関連付け/マッピングを示し得る。
【0327】
一例では、2段階ランダムアクセス手順は、競合なしのランダムアクセス手順であり得る。一例では、基地局は、競合なしのランダムアクセス手順(例えば、ハンドオーバ、システム情報要求、PDCCH命令、ビーム障害回復手順)に対して、1つ以上のPRACHリソースを明示的に(例えば、RRCシグナリング、BeamFailureRecoveryConfig、SI-SchedulingInfo、MAC CE、DCI)示す/シグナリングすることができる。一例では、基地局は、2段階ランダムアクセス手順が競合なしのランダムアクセス手順であることに応答して、1つ以上のPRACHリソースを明示的に示す/シグナリングすることができる。
【0328】
一例では、BWPは、セルのアクティブBWP(例えば、セルのアクティブダウンリンクBWPとしての第1のダウンリンクBWP、セルのアクティブアップリンクBWPとしての第2のアップリンクBWP)であり得る。一例では、無線デバイスは、セルのBWPから第2のBWPに切り替えることができる。一例では、切り替えは、第2のBWPを示すDCIの受信、または第2のBWPを示すRRCシグナリングの受信、またはセルのBWP非アクティブタイマの満了、またはランダムアクセス手順の開始に応答して開始され得る。一例では、BWPから第2のBWPへの切り替えは、セルの第2のBWPをアクティブ化することを含み得る。一例では、BWPから第2のBWPへの切り替えは、セルのBWPを非アクティブ化することを含み得る。一例では、BWPから第2のBWPへの切り替えは、第2のBWPをセルの第2のアクティブなBWPとして設定することを含み得る。
【0329】
一例では、無線デバイスがBWPを非アクティブ化するとき、無線デバイスは、
図29の時間T1で、BWP上の1つ以上のPRACHリソースを保持/一時停止することができる。一例では、保持/一時停止に応答して、無線デバイスは、BWPが再びアクティブ化されるときに、1つ以上のPRACHリソース(例えば、ビーム障害回復手順のために構成された)を使用することができる。
【0330】
一例では、無線デバイスがBWPを非アクティブ化するとき、無線デバイスは、
図29の時間T1で、BWP上の1つ以上のPRACHリソースを破棄しない場合がある。一例では、破棄しなかったことに応答して、無線デバイスは、BWPが再びアクティブ化されるときに、1つ以上のPRACHリソース(例えば、ビーム障害回復手順のために構成された)を使用することができる。
【0331】
一例では、BWPを非アクティブ化したことに応答して、無線デバイスは、
図29の時間T1で、BWP上の1つ以上のアップリンク無線リソース(または1つ以上のアップリンク許可)を一時停止することができる。
【0332】
一例では、無線デバイスがBWPを非アクティブ化し、かつBWP上の1つ以上のPRACHリソースを破棄しなかった場合、1つ以上のアップリンク無線リソース(または1つ以上のアップリンク許可)と1つ以上のPRACHリソースとの間の(既存の)1つ以上の関連付け/マッピングに応答して、無線デバイスは、
図29の時間T1で、BWP上の1つ以上のアップリンク無線リソース(または1つ以上のアップリンク許可)を一時停止することができる。
【0333】
一例では、BWPを非アクティブ化したことに応答して、無線デバイスは、
図29の時間T1で、BWP上の1つ以上のアップリンク無線リソース(または1つ以上のアップリンク許可)を一時停止することができる。一例では、無線デバイスは、セルの手順(例えば、セルのビーム障害回復手順)のために1つ以上のPRACHリソースを使用することができる。一例では、1つ以上のアップリンク無線リソース(または1つ以上のアップリンク許可)と1つ以上のPRACHリソースとの間の(既存の)1つ以上の関連付け/マッピングに基づいて、無線デバイスは、手順のために1つ以上のアップリンク無線リソース(または1つ以上のアップリンク許可)を使用することができる。
【0334】
一例では、無線デバイスが1つ以上のアップリンク無線リソースを一時停止しない場合、無線デバイスは、BWPが再度アクティブ化されると、1つ以上のPRACHリソースに関連付けられた/マッピングされた1つ以上のアップリンク無線リソース(または1つ以上のアップリンク許可)を使用しない場合がある。一例では、無線デバイスが1つ以上のアップリンク無線リソースを一時停止しない場合、基地局は、構成メッセージを無線デバイスに送信して、オーバーヘッドを増加し、かつメッセージ/交換をシグナリングする1つ以上のアップリンク無線リソース(または1つ以上のアップリンク許可)を再構成することができる。
【0335】
一例では、第2のBWPは、セルの第2のアクティブなBWPであり得る。一例では、無線デバイスは、第2のBWPからBWPに切り替えることができる。一例では、切り替えは、BWPを示す第2のDCIの受信、またはBWPを示す第2のRRCシグナリングの受信、またはセルのBWP非アクティブタイマの満了、または第2のランダムアクセス手順の開始に応答して開始され得る。一例では、第2のBWPからBWPへの切り替えは、セルのBWPをアクティブ化することを含み得る。一例では、第2のBWPからBWPへの切り替えは、セルの第2のBWPを非アクティブ化することを含み得る。一例では、第2のBWPからBWPへの切り替えは、BWPをセルのアクティブなBWPとして設定することを含み得る。
【0336】
一例では、BWPをアクティブ化したことに応答して、無線デバイスは、
図29の時間T1で、BWP上の(一時停止された)1つ以上のアップリンク無線リソース(または1つ以上のアップリンク許可)を初期化または再初期化することができる。
【0337】
一例では、BWP上の1つ以上のアップリンク無線リソース(または1つ以上のアップリンク許可)を一時停止することは、無線デバイスが、BWP上の1つ以上のアップリンク無線リソース(または1つ以上のアップリンク許可)の構成を維持することを含み得る。一例では、BWP上の1つ以上のアップリンク無線リソース(または1つ以上のアップリンク許可)を一時停止することは、BWPが非アクティブ化されたとき、無線デバイスが、BWP上の1つ以上のアップリンク無線リソース(または1つ以上のアップリンク許可)を使用することを許可されないことを含み得る。一例では、無線デバイスは、BWPがアクティブ化された(例えば、セルのアクティブなBWPである)ことに応答して、BWP上の1つ以上のアップリンク無線リソース(または1つ以上のアップリンク許可)の使用を再開することができる。
【0338】
一例では、無線デバイスは、無線デバイスが新しいアップリンク送信を有するとき、UL-SCHリソースを要求するためのスケジューリング要求(SR)をトリガすることができる。一例では、基地局は、無線デバイスに。ゼロ、1つ以上のSR構成を示すパラメータを含む少なくとも1つのメッセージを送信することができる。SR構成は、1つ以上のBWPおよび/または1つ以上のセル上のSR送信のためのPUCCHリソースのセットを含み得る。SR構成は、1つ以上の論理チャネルに対応し得る。論理チャネルは、少なくとも1つのメッセージによって構成されたゼロまたは1つのSR構成にマッピングされ得る。バッファステータスレポート(BSR)をトリガする論理チャネル(LCH)のSR構成は、トリガされたSRのための対応するSR構成と見なされ得る。
【0339】
一例では、SR構成について、少なくとも1つのメッセージは、SR禁止タイマ、SR送信の最大数(例えば、sr-TransMax)、SR送信の周期性およびオフセットを示すパラメータ、ならびに/またはPUCCHリソースのうちの少なくとも1つを示す1つ以上のパラメータをさらに含み得る。一例では、SR禁止タイマは、無線デバイスがSRを伝送することを許可されない可能性がある間の持続時間であり得る。一例では、SR伝送の最大数は、無線デバイスが最大でSRを伝送することを許可され得る伝送数であり得る。
【0340】
一例では、無線デバイスは、SR構成に関連付けられたSR送信カウンタ(例えば、SR_COUNTER)を維持することができる。
【0341】
一例では、SR構成のSRがトリガされていて、かつ(同じ)SR構成に対応して保留状態である他のSRが存在しない場合、無線デバイスは、SR構成のSR_COUNTERを第1の値(例えば、0)に設定することができる。
【0342】
一例では、(保留状態の)SRに対して少なくとも1つの有効なPUCCHリソースがある場合、無線デバイスは、PUCCHリソースのうちの少なくとも1つの有効なPUCCHリソース上のSR送信オケージョンを判定することができる。一例では、SR送信オケージョンのための少なくとも1つの有効なPUCCHリソースが測定ギャップと重複しない場合、およびSR送信のオケージョンのための少なくとも1つの有効なPUCCHリソースがアップリンク共有チャネル(UL-SCH)リソースと重複していない場合、SR_COUNTERがSR送信の最大数未満である場合、無線デバイスは、SR_COUNTERを(例えば1つ)インクリメントし、無線デバイスの物理層にSRのための少なくとも1つの有効なPUCCHリソースでSRをシグナリングするように指示することができる。無線デバイスの物理層は、SRに有効な少なくとも1つのPUCCHリソース上でPUCCHを伝送することができる。無線デバイスは、PUCCHを伝送することに応答して、アップリンク許可のためのDCIを検出するためにPDCCHをモニタすることができる。
【0343】
一例では、無線デバイスが、送信に利用可能なすべての保留状態のデータに対応し得る1つ以上のアップリンク許可を受信した場合、無線デバイスは、保留状態のSRをキャンセルすることができる。
【0344】
一例では、無線デバイスが、新しいアップリンク送信に利用可能なすべての保留状態のデータに対応し得る1つ以上のアップリンク許可を受信できない場合、無線デバイスは、少なくとも1つの有効なPUCCHリソースを判定すること、SR禁止タイマが動作中であるかどうかを検査すること、SR_COUNTERがSR送信の最大数以上であるかどうか、SR_COUNTERをインクリメントし、SRを送信し、SR禁止タイマを開始すること、1つ以上のアップリンク許可のためのPDCCHをモニタすること、を含む1つ以上の動作を繰り返すことができる。
【0345】
一例では、SR_COUNTERは、SR送信の最大数以上の数を示し得る。
【0346】
SR_COUNTERがSR送信の最大数以上の数を示していることに応答して、無線デバイスは、1つ以上の構成されたアップリンク許可(例えば、構成された許可タイプ1、構成された許可タイプ2)をクリアすることができる。
【0347】
SR_COUNTERがSR送信の最大数以上の数を示していることに応答して、無線デバイスは、1つ以上のアップリンク許可をクリアすることができる。一例では、基地局は、2段階ランダムアクセス手順のための1つ以上のアップリンク許可を構成することができる。
【0348】
一例では、1つ以上のアップリンク無線リソース(または1つ以上のアップリンク許可)は、無線デバイスに固有/専用であり得る。一例では、1つ以上のアップリンク無線リソース(または1つ以上のアップリンク許可)が無線デバイスに固有/専用であることは、1つ以上のアップリンク無線リソース(または1つ以上のアップリンク許可)が別の無線デバイス(無線デバイスとは異なる)と共有されないことを含み得る。一例では、無線デバイスは、2段階ランダムアクセス手順に対して、1つ以上のアップリンクリソースを使用することができる。
【0349】
一例では、SR_COUNTERがSR送信の最大数以上の数を示していることに応答して、無線デバイスは、1つ以上のアップリンク許可をクリアしない場合がある。
【0350】
一例では、SR_COUNTERがSR送信の最大数以上の数を示していることに応答して、無線デバイスは、第2のセル(例えば、SpCell)上で第2のランダムアクセス手順を開始、および/または保留状態にあるSRをキャンセルすることができる。
【0351】
一例では、SR_COUNTERがSR送信の最大数以上の数を示していることに応答して、無線デバイスが1つ以上のアップリンク許可をクリアした場合、無線デバイスは、第2のランダムアクセス手順に対して1つ以上のアップリンク無線リソース(または1つ以上のアップリンク許可)を使用しない場合がある。一例では、無線デバイスは、1つ以上のアップリンク無線リソース(または1つ以上のアップリンク許可)をクリアしたことに応答して、2段階ランダムアクセス手順を開始しない場合がある。一例では、第2のランダムアクセス手順は、2段階ランダムアクセス手順ではない場合がある。これにより、アップリンク許可を取得するための待ち時間が発生する可能性がある。これにより、遅延が発生する可能性がある。一例では、第2のランダムアクセス手順は、4段階のランダムアクセス手順であり得、4段階のランダムアクセス手順は、2段階ランダムアクセス手順よりも長い持続時間を有し得る。
【0352】
一例では、無線デバイスは、例えば、基地局から、1つ以上のセルの構成パラメータを受信することができる。構成パラメータは、セルのための構成されたアップリンク許可のバンドルに対して、定期的なアップリンクPUSCHリソースを示し得る。構成されたアップリンク許可のバンドルは、超高信頼低遅延通信(uRLLC)サービス、V2Xサービス、IoTサービスなどのためのものであり得る。例えば、無線デバイスがuRLLCサービスのためのトランスポートブロック(TB)を有する場合、無線デバイスは、構成されたアップリンク許可のバンドルの定期的なアップリンクリソースのうちのアップリンクリソース(アップリンク許可)を介して、TBを送信することができる。一例では、構成されたアップリンク許可がuRLLCサービス用であることに基づいて、構成されたアップリンク許可は、高い論理チャネル優先度をともなう論理チャネルにマッピングされ得る。構成されたアップリンク許可が高い論理チャネル優先度をともなう論理チャネルにマッピングされていることに基づいて、アップリンクリソースを介したuRLLCサービスのためのTBの送信は、高い優先度を有しうる。例えば、TBを送信するためのアップリンクリソースが、より低い優先度をともなう別のアップリンク送信の別のアップリンクリソースと重複する場合、無線デバイスは、より高い優先度でTBを送信することができる。無線デバイスが接続モードにあり、かつそのアップリンク信号が時間合わせされている場合、構成された許可は、無線デバイスに定期的なリソースを提供する。一例では、無線デバイスが時間合わせされていない場合、および/またはトラフィックパターンが構成された許可リソースを介した送信に適していない場合、構成された許可は適さない場合がある。
【0353】
一例では、無線デバイスは、例えば、基地局から、2段階ランダムアクセス手順のためのmsgAペイロードを送信するためのPUSCHリソースを示す構成パラメータを受信することができる。例えば、無線デバイスが2段階ランダムアクセス手順を開始するとき、無線デバイスは、2段階ランダムアクセス手順のmsgAペイロードを送信するために、PUSCHリソースの中からPUSCHリソースを選択/判定することができる。msgAペイロードを送信するためのPUSCHリソースは、超高信頼低遅延通信(uRLLC)サービス、V2Xサービス、IoTサービスなどの1つ以上のパケットの送信に使用することができる。msgAペイロードは、プリアンブルをともなって送信され、UEが時間合わせされていない場合でも送信することができる。一例では、無線デバイスが時間合わせされている場合、および/またはトラフィックパターンがmsgAペイロードを介した送信に適していない場合、msgAペイロードの送信のためのPUSCHリソースは適さない場合がある。
【0354】
例示的な実施形態では、基地局は、UEのための拡張構成を提供することができ、その場合、構成されたアップリンク許可の周期的アップリンクリソースおよび2段階ランダムアクセス手順のPUSCHリソースは、同じセル上に構成される。この拡張された構成は、トラフィックタイプ、無線リンク品質、および/または時間合わせに応じて、短いパケットおよび/または定期的なパケットを送信するために、無線デバイスおよび基地局に追加のリソースを提供する。例示的な実施形態では、構成パラメータは、構成されたアップリンク許可のバンドルのための定期的なアップリンクPUSCHリソース、および同じセル上の2段階ランダムアクセス手順のためのmsgAペイロードの送信のためのPUSCHリソースを示し得る。この構成は、シグナリングのオーバーヘッドを増大させ得る。ただし、アップリンク送信の機会を増加させ、および/または送信遅延を低減する。
【0355】
一例では、基地局は、構成されたアップリンク許可の定期的なアップリンクリソースおよび2段階ランダムアクセス手順のPUSCHリソースを、時間的に重複しないように構成することができる。これにより、アップリンク送信のためのUEプロセスを簡素化するために、構成されたアップリンク許可のバンドルおよび同じセルに対する2段階ランダムアクセス手順のPUSCHリソースの両方を構成する際の柔軟性が制限される可能性がある。ただし、重複しないリソースを構成すると、構成されたアップリンク許可および/または2段階ランダムアクセス手順のために送信する無線デバイスの待機時間(または送信遅延)が増大する可能性がある。重複しないリソースを構成すると、アップリンクのスペクトル効率も低下する可能性がある(例えば、構成された許可およびmsgAペイロード専用のリソースが増える)。
【0356】
例示的な実施形態では、基地局は、UEのための拡張構成を提供することができ、その場合、重複する無線リソースは、構成されたアップリンク許可の定期的なアップリンクリソースおよび同じセル上の2段階ランダムアクセス手順のPUSCHリソースに対して構成される。基地局はこれらのリソースの構成の仕方ついてより柔軟性があるため、この拡張構成により、送信遅延が減少し、スペクトル効率が向上する可能性がある。
【0357】
一例では、基地局は、構成されたアップリンク許可のバンドルに対して重複するリソースを構成し、同じセルに対して2段階ランダムアクセス手順のPUSCHリソースを構成することができる。一例では、無線デバイスは、構成されたアップリンク許可の定期的なアップリンクリソースの第1のPUSCHリソースを介して、uRLLCサービスのために送信するためのTBを有し得る。同じ期間中に、無線デバイスは、2段階ランダムアクセス手順を開始することができる。無線デバイスは、2段階ランダムアクセス手順のmsgAペイロードを送信するために、PUSCHリソースの中からPUSCHリソースを選択することができる。PUSCHリソースは、構成されたアップリンク許可の第1のPUSCHリソースと時間的に重複する可能性がある(例えば、少なくとも1つのシンボル)。セルの重複する無線リソースを介した2つの信号の送信には、追加の送信パワー増幅器およびトランシーバ管理機能(例えば、複数の並列トランシーバモジュールを含む)が必要になる場合があり、アップリンク干渉が増加する場合がある。一例では、構成されたアップリンク許可のためのTBをmsgAペイロードの送信と並行して、またはmsgAペイロードの送信なしで送信すると、アップリンクタイミングの不整合、他の無線デバイスおよび/またはセルへの干渉の増加が生じる可能性がある。これにより、他の無線デバイスのパフォーマンスが低下する可能性がある。構成されたアップリンク許可のアップリンクリソースが、2段階ランダムアクセス手順のmsgAペイロード送信のPUSCHリソースと時間的に重複する場合、拡張手順を実施する必要がある。例示的な実施形態は、PUSCHリソースを介したmsgAペイロードの送信および構成されたアップリンク許可のうちのアップリンク許可を介したTBの送信が、時間的に重複する場合のアップリンク送信のための拡張メカニズムを提供する。
【0358】
例示的な実施形態では、無線デバイスは、構成されたアップリンク許可のPUSCH持続時間が、同じセルの第1のPUSCHリソースを介したMsgAペイロードの送信と重複すると判定することができる。判定に基づいて、無線デバイスは、構成されたアップリンク許可のPUSCHリソースを介して送信しないことによって、構成されたアップリンク許可を無視することができる。無線デバイスは、構成されたアップリンク許可のバンドルのアップリンクリソースアップリンク許可が2段階ランダムアクセス手順のmsgAペイロード送信のPUSCHリソースと時間的に重複する場合、msgAペイロードの送信を優先することができる。この拡張メカニズムにより、構成されたアップリンク許可のうちのアップリンク許可を介したTBの送信がドロップされる可能性がある。ただし、仕様に記載されているように、アップリンクの伝送効率は向上する。
【0359】
一例では、msgAペイロードの送信は、無線デバイスがアップリンクパケットを送信している間に基地局からアップリンクタイミング調整を取得することを可能にし得る。例示的な実施態様では、無線デバイスは、2段階ランダムアクセス手順を介して、無線デバイスが基地局とアップリンク同期されることを可能にするTA値を取得することができる。アップリンク同期されたことに基づいて、無線デバイスは、構成されたアップリンク許可の次の重複しないPUSCHリソースを介して、他のセルおよび/または無線デバイスへの干渉を招くことなく、正確なタイミングアドバンスで、構成されたアップリンク許可のためのTBを送信することができる。これにより、セルラーシステムのパフォーマンスが向上する可能性がある(アップリンク干渉の減少、アップリンク送信の正常な受信の増加、アップリンク再送信の減少、再送信の減少によるパワー消費の減少など)。
【0360】
図30および
図31は、本開示の実施形態の一態様に基づく、ランダムアクセス手順の例を示す。
図32および
図33は、それぞれ、
図30および
図31に開示されたランダムアクセス手順の例示的なフローチャートを示す。
【0361】
一例では、
図30および
図31の時間T0およびT1でのステップは、
図24の時間T0およびT1でのステップと同じである。
図24の時間T0およびT1でのステップの説明は、
図30および
図31の時間T0およびT1でのステップに適用される。
【0362】
一例では、無線デバイスは、基地局から、
図30および
図31の時間T0で、セル(例えば、PCell、SCell)の2段階ランダムアクセス(RA)手順のための1つ以上の構成パラメータを受信することができる。一例では、1つ以上の構成パラメータは、1つ以上のPRACHリソース(例えば、
図30および
図31のPRACHリソース)を示し得る。
【0363】
一例では、1つ以上の構成パラメータは、1つ以上のアップリンク無線リソース(
図30および
図31のアップリンク(PUSCH)リソース)を示し得る。例えば、
図30および
図31では、1つ以上のアップリンク無線リソースは、アップリンクリソース-1、アップリンクリソース-2、およびアップリンクリソース-3である。一例では、1つ以上のアップリンク無線リソースのうちのアップリンク無線リソースは、少なくとも1つの周波数リソース/オケージョンを示し得る。
【0364】
一例では、1つ以上の構成パラメータは、1つ以上のアップリンク許可(
図30および
図31のアップリンク許可)を示し得る。例えば、
図30および
図31では、1つ以上のアップリンク許可は、アップリンク許可-1、アップリンク許可-2、およびアップリンク許可-3である。1つ以上のアップリンク許可は、1つ以上のアップリンク無線リソースを示し得る。一例では、1つ以上のアップリンク無線リソースを示す1つ以上のアップリンク許可は、1つ以上のアップリンク許可のうちのアップリンク許可が、1つ以上のアップリンク無線リソースのうちの少なくとも1つの時間リソース/オケージョンを示し得ることを含み得る。一例では、1つ以上のアップリンク無線リソースを示す1つ以上のアップリンク許可は、1つ以上のアップリンク許可のうちのアップリンク許可が、1つ以上のアップリンク無線リソースのうちの少なくとも1つの周波数リソース/オケージョンを示し得ることを含み得る。一例では、
図30および
図31において、アップリンク許可-nは、アップリンクリソース-n、n=1、2、3を示し得る。
【0365】
一例では、1つ以上の構成パラメータは、1つ以上のアップリンク無線リソース(または1つ以上のアップリンク許可)と1つ以上のPRACHリソース(例えば、
図24および
図25に記述した関連付け/マッピング)との間の1つ以上の関連付け/マッピングを示し得る。
【0366】
一例では、無線デバイスは、
図30および
図31の時間T1で、セルに対して2段階ランダムアクセス手順(例えば、競合なしのランダムアクセス手順、競合ベースのランダムアクセス手順)を開始することができる。
【0367】
一例では、無線デバイスは、2段階ランダムアクセス手順の開始に応答して、第1のランダムアクセスリソース選択を実行することができる。一例では、無線デバイスは、第1のランダムアクセス選択のために、1つ以上のPRACHリソースのうちのランダムアクセスチャネル(PRACH)リソースを選択することができる。一例では、PRACHリソースは、少なくとも1つのプリアンブルを含み得る。一例では、PRACHリソースは、少なくとも1つのPRACHオケージョン(例えば、時間リソース/オケージョン、周波数リソース/オケージョン、コード)を含み得る。
【0368】
一例では、無線デバイスが、1つ以上の関連付け/マッピング(例えば、
図25)に基づいて、2段階ランダムアクセス手順のための第1のランダムアクセスリソース選択を実行した場合、無線デバイスは、トランスポートブロック(例えば、Msg3、PUSCH)のアップリンク送信のために、1つ以上のアップリンク無線リソースのうちの少なくとも1つのUL無線リソースを判定/選択することができる(または1つ以上のアップリンク許可のうちの少なくとも1つのUL許可を判定/選択することができる)。一例では、PRACHリソースは、少なくとも1つのUL無線リソース(または少なくとも1つのUL許可)に関連付けられる/マッピングされ得る(例えば、1対1、1対マルチ、マルチ対1)。一例では、少なくとも1つのUL許可は、少なくとも1つのUL無線リソースを示し得る。一例では、少なくとも1つのUL無線リソースは、少なくとも1つの時間リソース/オケージョンおよび/または少なくとも1つの周波数リソース/オケージョンを含み得る。一例では、少なくとも1つのUL無線リソース(または少なくとも1つのUL許可)に関連付けられている/マッピングされているPRACHリソースは、少なくとも1つのUL無線リソース(または少なくとも1つのUL許可)に関連付けられている/マッピングされているPRACHリソースの少なくとも1つのプリアンブルを含み得る。一例では、少なくとも1つのUL無線リソース(または少なくとも1つのUL許可)に関連付けられている/マッピングされているPRACHリソースは、少なくとも1つのUL無線リソース(または少なくとも1つのUL許可)に関連付けられている/マッピングされているPRACHリソースのうちの少なくとも1つのPRACHオケージョンを含み得る。
【0369】
一例では、無線デバイスが、2段階ランダムアクセス手順に対して、少なくとも1つのUL無線リソース(例えば、
図30および
図31のアップリンクリソース-2)を示す少なくとも1つのUL許可(例えば、
図30および
図31のアップリンク許可-2)を判定/選択するとき、無線デバイスは、少なくとも1つのUL許可の少なくとも1つのUL無線リソースが、第2のUL許可(例えば、
図30および
図31の第2のアップリンク許可)の第2のUL無線リソース(例えば、
図30および
図31の第2のPUSCHリソース)と重複すると判定し得る。一例では、重複は時間的にあり得る(例えば、少なくとも1つのシンボル、少なくとも1つのスロット、少なくとも1つのサブフレーム)。一例では、少なくとも1つのUL無線リソースは、第1のPUSCHリソースであり得る。
【0370】
一例では、第2のUL無線リソースは、PRACHリソースの少なくとも1つのPRACHオケージョンと時間的に重複しない場合がある。一例では、第2のUL無線リソースは、少なくとも1つのシンボル(例えば、OFDMシンボル)内のPRACHリソースの少なくとも1つのPRACHオケージョンと重複しない場合がある。一例では、第2のUL無線リソースは、少なくとも1つのスロット内のPRACHリソースの少なくとも1つのPRACHオケージョンと重複しない場合がある。一例では、第2のUL無線リソースは、少なくとも1つのサブフレーム内のPRACHリソースの少なくとも1つのPRACHオケージョンと重複しない場合がある。
【0371】
一例では、無線デバイスが、少なくとも1つのUL無線リソース(例えば、
図30および
図31のアップリンクリソース-2)を示す少なくとも1つのUL許可(例えば、
図30および
図31のアップリンク許可-2)を判定/選択するとき、無線デバイスは、少なくとも1つのUL許可の少なくとも1つのUL無線リソースの第1の持続時間が、第2のUL許可(例えば、
図30および
図31の第2のアップリンク許可)の第2のUL無線リソース(例えば、
図30および
図31の第2のPUSCHリソース)の第2の持続時間と重複すると判定し得る。一例では、重複(例えば、
図30および
図31における重複)は、時間的にあり得る(例えば、少なくとも1つのシンボル、少なくとも1つのスロット、少なくとも1つのサブフレーム)。一例では、少なくとも1つのUL無線リソースは、第1のPUSCHリソースであり得る。
【0372】
一例では、無線デバイスは、セルのための少なくとも1つのPDCCH上で第2のUL許可を受信ことができる。一例では、第2のUL許可は、動的UL許可であり得る。
【0373】
一例では、無線デバイスは、セルのためのランダムアクセス応答において第2のUL許可を受信することができる。
【0374】
一例では、第2のUL許可は、セルのための構成されたアップリンク許可(例えば、構成された許可タイプ1、構成された許可タイプ2)であり得る。一例では、第2のUL許可は、セルのための構成されたアップリンク許可(例えば、構成された許可タイプ1、構成された許可タイプ2)のバンドルの一部であり得る。
【0375】
一例では、第2のUL許可は、第2のUL無線リソース上の第2のトランスポートブロックの第2のアップリンク送信をスケジュールすることができる。
【0376】
一例では、少なくとも1つのUL許可の少なくとも1つのUL無線リソースが第2のUL許可の第2のUL無線リソースと重複すると判定したことに応答して、無線デバイスは、
図30の時間T2で第2のUL許可(例えば、
図30の第2のアップリンク許可)を無視することができる。
【0377】
一例では、少なくとも1つのUL無線リソースの第1の持続時間が第2のUL許可の第2のUL無線リソースの第2の持続時間と重複すると判定したことに応答して、無線デバイスは、
図30の時間T2での第2のUL許可(例えば、
図30の第2のアップリンク許可)を無視することができる。
【0378】
一例では、第2のUL許可を無視することは、第2のUL許可によって示される第2のUL無線リソースを介して第2のトランスポートブロックを送信しないことを含み得る。一例では、第2のUL許可を無視することは、第2のトランスポートブロックの第2の送信をドロップすることを含み得る。一例では、第2のUL許可を無視することは、少なくとも1つのUL許可によって示される少なくとも1つのUL無線リソース(例えば、
図30のアップリンクリソース-2)を介して、2段階ランダムアクセス手順のためのトランスポートブロックを送信することを含み得る。
【0379】
一例では、少なくとも1つのUL許可の少なくとも1つのUL無線リソースが第2のUL許可の第2のUL無線リソースと重複すると判定したことに応答して、無線デバイスは、
図31の時間T2で少なくとも1つのUL許可(例えば、
図31のアップリンク許可-2)を無視することができる。
【0380】
一例では、少なくとも1つのUL無線リソースの第1の持続時間が第2のUL許可の第2のUL無線リソースの第2の持続時間と重複すると判定したことに応答して、無線デバイスは、
図31の時間T2で少なくとも1つのUL許可(例えば、
図31のアップリンク許可ー2)を無視することができる。
【0381】
一例では、少なくとも1つのUL許可を無視することは、第2のUL許可によって示される第2のUL無線リソース(例えば、
図31の第2のPUSCHリソース)を介して、第2のアップリンク送信のための第2のトランスポートブロックを送信することを含み得る。一例では、少なくとも1つのUL許可を無視することは、少なくとも1つのUL許可によって示される少なくとも1つのUL無線リソース(例えば、
図31のアップリンクリソース-2)を介して、2段階ランダムアクセス手順のためのトランスポートブロックを送信しないことを含み得る。一例では、少なくとも1つのUL許可を無視することは、トランスポートブロックのアップリンク送信をドロップすることを含み得る。
【0382】
一例では、第2のUL許可は、第2のアップリンク送信のための第2のトランスポートブロックおよび2段階ランダムアクセス手順のアップリンク送信のためのトランスポートブロックに対応することができる。一例では、無線デバイスが少なくとも1つのUL許可を無視する場合、第2のUL許可が第2のトランスポートブロックおよびトランスポートブロックに対応していることに応答して、無線デバイスは、第2のUL許可によって示される第2のUL無線リソースを介して、第2のトランスポートブロックおよびトランスポートブロックを送信することができる。
【0383】
一例では、少なくとも1つのUL許可(例えば、
図30のアップリンク許可-2)の少なくとも1つのUL無線リソース(例えば、
図30のアップリンクリソース-2)が第2のUL許可(例えば、
図30の第2のアップリンク許可)の第2のUL無線リソース(例えば、
図30の第2のPUSCHリソース)と重複すると判定したことに応答して、無線デバイスは、
図30の時間T2で、第2のUL許可を少なくとも1つのUL許可で上書きすることができる。
【0384】
一例では、少なくとも1つのUL無線リソース(例えば、
図30のアップリンクリソース-2)の第1の持続時間が第2のUL許可の第2のUL無線リソース(例えば、
図30の第2のPUSCHリソース)の第2の持続時間と重複すると判定したことに応答して、無線デバイスは、
図30の時間T2で、第2のUL許可を少なくとも1つのUL許可で上書きすることができる。
【0385】
一例では、第2のUL許可を少なくとも1つのUL許可で上書きすることは、第2のUL許可によって示される第2のUL無線リソース(例えば、
図30の第2のPUSCHリソース)を介して、第2のアップリンク送信のための第2のトランスポートブロックを送信しないことを含み得る。一例では、第2のUL許可を少なくとも1つのUL許可で上書きすることは、第2のトランスポートブロックの第2の送信をドロップすることを含み得る。一例では、第2のUL許可を少なくとも1つのUL許可で上書きすることは、少なくとも1つのUL許可によって示される少なくとも1つのUL無線リソース(例えば、
図30のアップリンクリソース-2)を介して、2段階ランダムアクセス手順のためのトランスポートブロックを送信することを含み得る。
【0386】
一例では、少なくとも1つのUL許可(例えば、
図31のアップリンク許可-2)の少なくとも1つのUL無線リソース(例えば、
図31のアップリンクリソース-2)が第2のUL許可(例えば、
図31の第2のアップリンク許可)の第2のUL無線リソース(例えば、
図31の第2のPUSCHリソース)と重複すると判定したことに応答して、無線デバイスは、
図31の時間T2で、少なくとも1つのUL許可を第2のUL許可で上書きすることができる。
【0387】
一例では、少なくとも1つのUL無線リソース(例えば、
図31のアップリンクリソース-2)の第1の持続時間が第2のUL許可(
図31の第2のアップリンク許可)の第2のUL無線リソース(例えば、
図31の第2のPUSCHリソース)の第2の持続時間と重複すると判定したことに応答して、無線デバイスは、
図31の時間T2で、少なくとも1つのUL許可を第2のUL許可で上書きすることができる。
【0388】
一例では、少なくとも1つのUL許可を第2のUL許可で上書きすることは、第2のUL許可によって示される第2のUL無線リソースを介して、第2のアップリンク送信のための第2のトランスポートブロックを送信することを含み得る。一例では、少なくとも1つのUL許可を第2のUL許可で上書きすることは、少なくとも1つのUL許可によって示される少なくとも1つのUL無線リソースを介して、2段階ランダムアクセス手順のためのトランスポートブロックを送信しないことを含み得る。一例では、少なくとも1つのUL許可を第2のUL許可で上書きすることは、トランスポートブロックのアップリンク送信をドロップすることを含み得る。
【0389】
一例では、第2のUL許可は、第2のアップリンク送信のための第2のトランスポートブロックおよび2段階ランダムアクセス手順のアップリンク送信のためのトランスポートブロックに対応することができる。一例では、無線デバイスが少なくとも1つのUL許可を第2のUL許可で上書きする場合、第2のUL許可が第2のトランスポートブロックおよびトランスポートブロックに対応していることに応答して、無線デバイスは、第2のUL許可によって示される第2のUL無線リソースを介して、第2のトランスポートブロックおよびトランスポートブロックを送信することができる。
【0390】
一例では、無線デバイスは、DCIにおいて第2のUL許可を受信することができる。DCIは、無線デバイスのRNTI(例えば、RA-RNTI、C-RNTIまたはCS-RNTI)でスクランブルされたCRCをともない得る。一例では、少なくとも1つのUL許可の少なくとも1つのUL無線リソースが第2のUL許可の第2のUL無線リソースと重複する場合、無線デバイスは、少なくとも1つのUL許可によって示される少なくとも1つのUL無線リソースおよび第2のUL許可によって示される第2のUL無線リソースを、セル(例えば、SpCell)上で同時に送信することを要求され得る。
【0391】
一例では、無線デバイスが、少なくとも1つのUL許可によって示される少なくとも1つのUL無線リソースおよび第2のUL許可によって示される第2のUL無線リソースをセル上で同時に送信し得ない場合、無線デバイスは、
図31の時間T2で無線デバイスのRNTIに対する第2のUL許可を継続することができる。
【0392】
一例では、RNTIに対する第2のUL許可を継続することは、第2のUL許可によって示される第2のUL無線リソースを介して、第2のアップリンク送信のための第2のトランスポートブロックを送信することを含み得る。一例では、RNTIに対する第2のUL許可を継続することは、少なくとも1つのUL許可によって示される少なくとも1つのUL無線リソースを介して、2段階ランダムアクセス手順のためのトランスポートブロックを送信しないことを含み得る。一例では、RNTIに対する第2のUL許可を継続することは、トランスポートブロックのアップリンク送信をドロップすることを含み得る。
【0393】
一例では、第2のUL許可は、第2のアップリンク送信のための第2のトランスポートブロックおよび2段階ランダムアクセス手順のアップリンク送信のためのトランスポートブロックに対応することができる。一例では、無線デバイスがRNTIに対する第2のUL許可を継続する場合、第2のUL許可が第2のトランスポートブロックおよびトランスポートブロックに対応していることに応答して、無線デバイスは、第2のUL許可によって示される第2のUL無線リソースを介して、第2のトランスポートブロックおよびトランスポートブロックを送信することができる。
【0394】
一例では、無線デバイスが、少なくとも1つのUL許可によって示される少なくとも1つのUL無線リソースおよび第2のUL許可によって示される第2のUL無線リソースをセル上で同時に送信し得ない場合、無線デバイスは、
図30の時間T2で少なくとも1つのUL許可を継続することができる。
【0395】
一例では、少なくとも1つのUL許可を継続することは、第2のUL許可によって示される第2のUL無線リソースを介して、第2のアップリンク送信のための第2のトランスポートブロックを送信しないことを含み得る。一例では、少なくとも1つのUL許可を継続することは、第2のトランスポートブロックの第2のアップリンク送信をドロップすることを含み得る。一例では、少なくとも1つのUL許可を継続することは、少なくとも1つのUL許可によって示される少なくとも1つのUL無線リソースを介して、2段階ランダムアクセス手順のためのトランスポートブロックを送信することを含み得る。
【0396】
一例では、少なくとも1つのUL許可の少なくとも1つのUL無線リソースが、第2のUL許可の第2のUL無線リソースと重複する場合、無線デバイスは、第2のUL許可を無視することができる。一例では、無線デバイスは、アップリンク非同期であり得る。一例では、無線デバイスは、アップリンク同期されるために2段階ランダムアクセス手順を開始することができる。一例では、無線デバイスは、2段階ランダムアクセス手順において、(アップリンク同期に必要とされる)タイミングアドバンス値を取得することができる。一例では、タイミングアドバンス値を取得することは、第2のUL無線リソースを介した第2のトランスポートブロックのための第2のアップリンク送信よりも優先度が高い可能性がある。一例では、第2のトランスポートブロックのための第2のアップリンク送信は、データ送信のためのものであり得る。無線デバイスがアップリンク非同期であるときに第2のトランスポートブロックを送信したことに応答して、復号パフォーマンスが低下する可能性がある。一例では、無線デバイスがアップリンク非同期であるときに第2のトランスポートブロックを送信すると、シンボル間干渉またはユーザ間干渉が生じる可能性がある。一例では、第2のUL許可を無視し、2段階ランダムアクセス手順のための少なくとも1つのUL無線リソースを介してトランスポートブロックを送信してタイミングアドバンス値を取得すると、パフォーマンスが向上し得る。
【0397】
一例では、少なくとも1つのUL許可の少なくとも1つのUL無線リソースが、第2のUL許可の第2のUL無線リソースと重複する場合、無線デバイスは、少なくとも1つのUL許可を無視することができる。一例では、無線デバイスは、アップリンク同期されるために2段階ランダムアクセス手順を開始することができる。一例では、無線デバイスは、2段階ランダムアクセス手順において、タイミングアドバンス値を取得することができる。一例では、無線デバイスは、スモールセルにおいて動作することができる。スモールセルにおける動作に応答して、タイミングアドバンス値を取得することは、第2のUL無線リソースを介した第2のトランスポートブロックの第2のアップリンク送信よりも優先度が低い可能性がある。一例では、第2のトランスポートブロックのための第2のアップリンク送信は、データ送信のためのものであり得る。一例では、第2のアップリンク送信は、URLLC動作のためのものであり得る。一例では、少なくとも1つのUL許可を無視し、第2のUL無線リソースを介して第2のトランスポートブロックを送信することにより、データ送信の遅延/待ち時間を改善することができる。
【0398】
図34は、本開示の例示的な実施形態の一態様に基づく、ランダムアクセス手順の例を示す。例示的な実施形態によれば、時間T0において、無線デバイスは、1つ以上の無線リソース制御(RRC)メッセージを受信することができる。1つ以上のRRCメッセージは、セルの1つ以上の構成パラメータを含み得る。1つ以上の構成パラメータは、セルの2段階ランダムアクセス手順のメッセージA(MsgA)ペイロードの送信のための物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)リソース(例えば、
図34のPUSCHリソース、MsgAのためのPUSCHリソース-1、MsgAのためのPUSCHリソース-2、
図34のMsgAのためのPUSCHリソース-3)を示し得る。無線デバイスは、時間T1でセルに対して2段階ランダムアクセス手順を開始することができる。PUSCHリソースの第1のPUSCHリソースは、セルに対する2段階ランダムアクセス手順を開始したことに基づいて選択することができる。構成されたアップリンク許可(例えば、
図34のUL許可)のPUSCH持続時間が、第1のPUSCHリソースを介した(例えば、時間T2での)MsgAペイロードの送信と重複するという判定を行うことができる。判定に基づいて、構成されたアップリンク許可の第2のPUSCHリソースを介して送信しないことによって(例えば、時間T2で)、構成されたアップリンク許可を無視することができる。1つ以上の構成パラメータは、構成されたアップリンク許可のバンドルを示し得る(例えば、
図34の時間T0での構成されたアップリンク許可またはUL許可)。
【0399】
図35は、本開示の例示的な実施形態の一態様に基づくフロー図である。3510で、無線デバイスは、セルの構成されたアップリンク許可のバンドルを受信することができる。3520で、構成されたアップリンク許可のバンドルのアップリンク許可の物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)持続時間が、セルの2段階ランダムアクセス手順のメッセージA(MsgA)ペイロードの送信と重複するという判定を行うことができる。3530で、判定に基づいて、アップリンク許可の第2のPUSCHリソースを介して送信しないことによって、アップリンク許可を無視することができる。
【0400】
例示的な実施形態によれば、無線デバイスは、1つ以上の無線リソース制御(RRC)メッセージを受信することができる。1つ以上のRRCメッセージは、セルの1つ以上の構成パラメータを含み得る。1つ以上の構成パラメータは、セルの2段階ランダムアクセス手順のメッセージA(MsgA)ペイロードの送信のための物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)リソースを示し得る。PUSCHリソースの第1のPUSCHリソースは、セルに対する2段階ランダムアクセス手順を開始したことに基づいて選択することができる。構成されたアップリンク許可のPUSCH持続時間が、第1のPUSCHリソースを介したMsgAペイロードの送信と重複するという判定を行うことができる。判定に基づいて、構成されたアップリンク許可の第2のPUSCHリソースを介して送信しないことによって、構成されたアップリンク許可を無視することができる。
【0401】
例示的な実施形態によれば、第2の構成されたアップリンク許可の第3のPUSCHリソースは、セルの第2の2段階ランダムアクセス手順の第2のMsgAペイロードの第2の送信と重複しないという判定を行うことができる。判定に基づいて、無線デバイスは、第2の構成されたアップリンク許可の第3のPUSCHリソースを介して送信することができる。
【0402】
例示的な実施形態によれば、構成されたアップリンク許可は、タイプ1の構成されたアップリンク許可であり得る。例示的な実施形態によれば、構成されたアップリンク許可は、タイプ2の構成されたアップリンク許可であり得る。
【0403】
例示的な実施形態によれば、構成されたアップリンク許可は、構成されたアップリンク許可のバンドルの一部分であり得る。例示的な実施形態によれば、1つ以上の構成パラメータは、構成されたアップリンク許可のバンドルを示し得る。例示的な実施形態によれば、構成されたアップリンク許可は、構成されたアップリンク許可のバンドルのアップリンク許可であり得る。
【0404】
例示的な実施形態によれば、PUSCH持続時間が第1のPUSCHリソースを介したMsgAペイロードの送信と重複することは、PUSCH持続時間が第1のPUSCHリソースを介したMsgAペイロードの送信の第1の持続時間と重複することを含み得る。
【0405】
例示的な実施形態によれば、セルは、無認可セルであり得る。
【0406】
例示的な実施形態によれば、1つ以上の構成パラメータは、2段階ランダムアクセス手順に対して、1つ以上の物理的ランダムアクセスチャネル(PRACH)リソースを示し得る。例示的な実施形態によれば、1つ以上の構成パラメータは、2段階ランダムアクセス手順に対して、1つ以上のPRACHリソースとPUSCHリソースとの間の1つ以上のマッピングを示し得る。例示的な実施形態によれば、1つ以上のマッピングは、1対1であり得る。例示的な実施形態によれば、1つ以上のマッピングは、多数対1であり得る。例示的な実施形態によれば、1つ以上のマッピングは、1対多数であり得る。例示的な実施形態によれば、1つ以上のPRACHリソースのうちのPRACHリソースが、2段階ランダムアクセス手順のために選択され得る。例示的な実施形態によれば、PRACHリソースは、プリアンブルを含み得る。例示的な実施形態によれば、PRACHリソースは、PRACHオケージョンを含み得る。例示的な実施形態によれば、第1のPUSCHリソースを選択することは、1つ以上のマッピングに基づくことができる。例示的な実施形態によれば、第1のPUSCHリソースは、PRACHリソースが第1のPUSCHリソースにマッピングされていることに基づいて選択され得る。例示的な実施形態によれば、PRACHリソースが第1のPUSCHリソースにマッピングされていることは、PRACHリソースのPRACHオケージョンが第1のPUSCHリソースにマッピングされることを含み得る。例示的な実施形態によれば、PRACHリソースが第1のPUSCHリソースにマッピングされていることは、PRACHリソースのプリアンブルが第1のPUSCHリソースにマッピングされることを含み得る。例示的な実施形態によれば、PUSCH持続時間は、PRACHオケージョンと重複しない場合がある。
【0407】
例示的な実施形態によれば、MsgAペイロードは、構成されたアップリンク許可を無視したことに基づいて、第1のPUSCHリソースを介して送信され得る。
【0408】
例示的な実施形態によれば、2段階ランダムアクセス手順は、競合なしのランダムアクセス手順であり得る。例示的な実施形態によれば、2段階ランダムアクセス手順は、競合ベースのランダムアクセス手順であり得る。
【0409】
例示的な実施形態によれば、PUSCH持続時間がMsgAペイロードの送信と重複することは、PUSCH持続時間が少なくとも1つのシンボルまたは少なくとも1つのスロットまたは少なくとも1つのサブフレームにおいてMsgAペイロードの送信と重複することを含み得る。
【0410】
例示的な実施形態によれば、無線デバイスは、1つ以上の無線リソース制御(RRC)メッセージを受信することができる。1つ以上のRRCメッセージは、セルの1つ以上の構成パラメータを含み得る。1つ以上の構成パラメータは、セルの2段階ランダムアクセス手順のメッセージA(MsgA)ペイロードの送信のための物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)リソースを示し得る。PUSCHリソースの第1のPUSCHリソースは、セルに対する2段階ランダムアクセス手順を開始したことに基づいて選択することができる。構成されたアップリンク許可のバンドルのアップリンク許可のPUSCH持続時間が、第1のPUSCHリソースを介したMsgAペイロードの送信と重複するという判定を行うことができる。判定に基づいて、アップリンク許可の第2のPUSCHリソースを介して送信しないことによって、アップリンク許可を無視することができる。
【0411】
例示的な実施形態によれば、無線デバイスは、セルの2段階ランダムアクセス手順のメッセージA(MsgA)ペイロードを送信するための第1の物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)リソースを選択することができる。構成されたアップリンク許可のバンドルのアップリンク許可のPUSCH持続時間が、第1のPUSCHリソースを介したMsgAペイロードの送信と重複するという判定を行うことができる。判定に基づいて、アップリンク許可の第2のPUSCHリソースを介して送信しないことによって、アップリンク許可を無視することができる。
【0412】
例示的な実施形態によれば、無線デバイスは、構成されたアップリンク許可のバンドルのアップリンク許可の物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)持続時間が、セルの2段階ランダムアクセス手順のメッセージA(MsgA)ペイロードの送信と重複すると判定することができる。判定に基づいて、アップリンク許可の第2のPUSCHリソースを介して送信しないことによって、アップリンク許可を無視することができる。
【0413】
例示的な実施形態によれば、無線デバイスは、セルの構成されたアップリンク許可のバンドルを受信することができる。構成されたアップリンク許可のバンドルのアップリンク許可の物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)持続時間が、セルの2段階ランダムアクセス手順のメッセージA(MsgA)ペイロードの送信と重複することを判定することができる。判定に基づいて、アップリンク許可の第2のPUSCHリソースを介して送信しないことによって、アップリンク許可を無視することができる。
【0414】
例示的な実施形態によれば、構成されたアップリンク許可のバンドルの第2のアップリンク許可の第3のPUSCHリソースは、セルの第2の2段階ランダムアクセス手順の第2のMsgAペイロードの第2の送信と重複しないという判定を行うことができる。判定に基づいて、無線デバイスは、第3のPUSCHリソースを介して送信することができる。
【0415】
図36は、本開示の例示的な実施形態の一態様に基づくフロー略図である。3610で、無線デバイスは、1つ以上のメッセージを受信することができる。1つ以上のメッセージは、セルの1つ以上の構成パラメータを含み得る。1つ以上の構成パラメータは、セルの2段階ランダムアクセス手順のメッセージA(MsgA)ペイロードを送信するための物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)リソースを示し得る。3620で、MsgAペイロードは、2段階ランダムアクセス手順のために、PUSCHリソースのうちの第1のPUSCHリソースを介して送信され得る。3630で、2段階ランダムアクセス手順が完了したという判定を行うことができる。3640で、判定に基づいて、PUSCHリソースが解放され得る。
【0416】
例示的な実施形態によれば、無線デバイスは、1つ以上のメッセージを受信することができる。1つ以上のメッセージは、セルの1つ以上の構成パラメータを含み得る。1つ以上の構成パラメータは、セルの2段階ランダムアクセス手順のメッセージA(MsgA)ペイロードを送信するための物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)リソースを示し得る。MsgAペイロードは、2段階ランダムアクセス手順のために、PUSCHリソースのうちの第1のPUSCHリソースを介して送信され得る。2段階ランダムアクセス手順が完了したという判定を行うことができる。3640で、判定に基づいて、PUSCHリソースが解放され得る。
【0417】
例示的な実施形態によれば、2段階ランダムアクセス手順を完了することは、セル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)によって識別された、第1のランダムアクセス応答のための第1の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を受信することを含み得る。例示的な実施形態によれば、2段階ランダムアクセス手順を完了することは、無線ネットワーク一時識別子(RNTI)によって識別される、第2のランダムアクセス応答のための第2のPDCCHを受信することを含み得る。例示的な実施形態によれば、2段階ランダムアクセス手順を完了することは、プリアンブル送信カウンタがプリアンブル最大送信に到達することを含み得る。例示的な実施形態によれば、RNTIは、メッセージB RNTI(MSGB-RNTI)であり得る。
【0418】
例示的な実施形態によれば、1つ以上の構成パラメータは、1つ以上の物理的ランダムアクセスチャネル(PRACH)リソースを示し得る。例示的な実施形態によれば、1つ以上のPRACHリソースは、2段階ランダムアクセス手順が完了したという判定に基づいて破棄され得る。例示的な実施形態によれば、PUSCHリソースを解放することは、1つ以上のPRACHリソースを破棄したことにさらに基づくことができる。
【0419】
例示的な実施形態によれば、1つ以上のPRACHリソースのうちのPRACHリソースが、2段階ランダムアクセス手順のために選択され得る。PRACHリソースは、プリアンブルを含み得る。PRACHリソースは、PRACHオケージョンを含み得る。例示的な実施形態によれば、プリアンブルは、2段階ランダムアクセス手順のためのPRACHオケージョンを介して送信され得る。例示的な実施形態によれば、第2のランダムアクセス応答のための第2のPDCCHを受信することは、第2のPDCCHによってスケジュールされた第2のランダムアクセス応答を受信することを含み得る。例示的な実施形態によれば、第2のランダムアクセス応答を受信することは、プリアンブルに対応する第2のランダムアクセス応答を受信することを含み得る。例示的な実施形態によれば、第2のランダムアクセス応答がプリアンブルに対応することは、第2のランダムアクセス応答におけるランダムアクセスプリアンブルアイデンティティがプリアンブルを識別することを含み得る。
【0420】
例示的な実施形態によれば、1つ以上の構成パラメータは、1つ以上のPRACHリソースとPUSCHリソースとの間の1つ以上のマッピングを示し得る。例示的な実施形態によれば、1つ以上のマッピングは、1対1であり得る。例示的な実施形態によれば、1つ以上のマッピングは、多数対1であり得る。例示的な実施形態によれば、1つ以上のマッピングは、1対多数であり得る。例示的な実施形態によれば、第1のPUSCHリソースは、1つ以上のマッピングに基づいて選択することができる。PUSCHリソースは、第1のPRACHリソースにマッピングすることができる。例示的な実施形態によれば、PRACHリソースが第1のPUSCHリソースにマッピングされていることは、PRACHリソースのPRACHオケージョンが第1のPUSCHリソースにマッピングされることを含み得る。例示的な実施形態によれば、PRACHリソースが第1のPUSCHリソースにマッピングされていることは、PRACHリソースのプリアンブルが第1のPUSCHリソースにマッピングされることを含み得る。
【0421】
例示的な実施形態によれば、2段階ランダムアクセス手順を完了することは、C-RNTIによって識別された、第1のランダムアクセス応答のために、第1のPDCCHを受信することを含み得る。例示的な実施形態によれば、2段階ランダムアクセス手順を完了することは、プリアンブル送信カウンタがプリアンブル最大送信に到達することを含み得る。例示的な実施形態によれば、第1のランダムアクセス応答のための第1のPDCCHを受信することは、第1のPDCCHによってスケジュールされた第1のランダムアクセス応答を受信することを含み得る。例示的な実施形態によれば、第1のランダムアクセス応答は、タイミングアドバンス値を示すタイミングアドバンスコマンドを含み得る。例示的な実施形態によれば、第1のPDCCHは、アップリンク許可を含み得る。
【0422】
例示的な実施形態によれば、セルは、無認可セルであり得る。
【0423】
例示的な実施形態によれば、2段階ランダムアクセス手順は、競合なしの2段階ランダムアクセス手順であり得る。例示的な実施形態によれば、セルのビーム障害回復手順のために、競合なしの2段階ランダムアクセス手順が開始されない場合がある。
【0424】
例示的な実施形態によれば、PUSCHリソースを解放することは、PUSCHリソースのうちのPUSCHリソースを介して、MsgAペイロードを送信しないことを含み得る。例示的な実施形態によれば、PUSCHリソースを解放することは、PUSCHリソースの構成を解放することを含み得る。例示的な実施形態によれば、PUSCHリソースを解放することは、PUSCHリソースを示す1つ以上の構成パラメータを解放することを含み得る。例示的な実施形態によれば、構成を解放した後、1つ以上の第2の構成パラメータを含む1つ以上の第2のメッセージを受信することができる。1つ以上の第2の構成パラメータは、セルの第2の2段階ランダムアクセス手順の第2のMsgAペイロードを送信するための第2のPUSCHリソースを示し得る。例示的な実施形態によれば、第2のMsgAペイロードは、第2の2段階ランダムアクセス手順のために、第2のPUSCHリソースの第2のPUSCHリソースを介して送信することができる。
【0425】
例示的な実施形態によれば、PUSCHリソースを解放することは、PUSCHリソースのうちのPUSCHリソースを介して、MsgAペイロードの送信を停止することを含み得る。
【0426】
例示的な実施形態によれば、1つ以上の構成パラメータは、プリアンブル最大送信を示し得る。
【0427】
例示的な実施形態によれば、無線デバイスは、1つ以上のメッセージを受信することができる。1つ以上のメッセージは、セルの1つ以上の構成パラメータを含み得る。1つ以上の構成パラメータは、セルの2段階ランダムアクセス手順のメッセージA(MsgA)ペイロードを送信するための物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)リソースを示し得る。MsgAペイロードは、2段階ランダムアクセス手順のために、PUSCHリソースのうちの第1のPUSCHリソースを介して送信され得る。PUSCHリソースは、セル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)によって識別された、第1のランダムアクセス応答のための第1の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を受信したことに基づいて解放され得る。PUSCHリソースは、メッセージB無線ネットワーク一時識別子(MSGBーRNTI)によって識別された、第2のランダムアクセス応答のための第2のPDCCHを受信したことに基づいて解放され得る。PUSCHリソースは、プリアンブル送信カウンタがプリアンブル最大送信に達したことに基づいて解放され得る。
【0428】
例示的な実施形態によれば、無線デバイスは、1つ以上のメッセージを受信することができる。1つ以上のメッセージは、セルの1つ以上の構成パラメータを含み得る。1つ以上の構成パラメータは、セルの2段階ランダムアクセス手順のメッセージA(MsgA)ペイロードを送信するための物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)リソースを示し得る。MsgAペイロードは、2段階ランダムアクセス手順のために、PUSCHリソースのうちの第1のPUSCHリソースを介して送信され得る。PUSCHリソースは、セル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)によって識別された、第1のランダムアクセス応答のための第1の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を受信したことに基づいて解放され得る。PUSCHリソースは、プリアンブル送信カウンタがプリアンブル最大送信に達したことに基づいて解放され得る。
【0429】
例示的な実施形態によれば、無線デバイスは、1つ以上のメッセージを受信することができる。1つ以上のメッセージは、セルの1つ以上の構成パラメータを含み得る。1つ以上の構成パラメータは、セルの2段階ランダムアクセス手順のメッセージA(MsgA)ペイロードを送信するための物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)リソースを示し得る。無線デバイスの無線リソース制御(RRC)層が、無線デバイスの媒体アクセス制御(MAC)層のリセットを要求するという判定がなされ得る。判定に基づいて、MAC層がリセットされ得る。PUSCHリソースは、リセットされたMAC層に基づいて解放され得る。
【0430】
例示的な実施形態によれば、無線デバイスは、1つ以上のメッセージを受信することができる。1つ以上のメッセージは、セルの1つ以上の構成パラメータを含み得る。1つ以上の構成パラメータは、セルの2段階ランダムアクセス手順のメッセージA(MsgA)ペイロードを送信するための物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)リソースを示し得る。無線デバイスの媒体アクセス制御(MAC)層がリセットされ得る。MAC層は、無線デバイスの無線リソース制御(RRC)層による要求に基づいてリセットされ得る。PUSCHリソースは、リセットされたMAC層に基づいて解放され得る。
【0431】
例示的な実施形態によれば、無線デバイスは、1つ以上のメッセージを受信することができる。1つ以上のメッセージは、セルの1つ以上の構成パラメータを含み得る。1つ以上の構成パラメータは、セルの2段階ランダムアクセス手順のメッセージA(MsgA)ペイロードの送信のために、セルの第1のアップリンク帯域幅部分(BWP)上の物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)リソースを示し得る。セルの第1のアップリンクBWPがアクティブ化され得る。MsgAペイロードは、セルの2段階ランダムアクセス手順のために、PUSCHリソースの第1のPUSCHリソースを介して送信され得る。第1のアップリンクBWPは、非アクティブ化され得る。第1のアップリンクBWPは、セルの第1のアップリンクBWPから第2のアップリンクBWPへの切り替えに基づいて非アクティブ化され得る。PUSCHリソースは、非アクティブ化に基づいて一時停止され得る。
【0432】
例示的な実施形態によれば、PUSCHリソースを一時停止することは、PUSCHリソースの構成を維持することを含み得る。
【0433】
例示的な実施形態によれば、2段階ランダムアクセス手順は、セルのビーム障害回復手順のために開始され得る。
【0434】
例示的な実施形態によれば、第1のアップリンクBWPは、第2のアップリンクBWPから第1のアップリンクBWPへの切り替えに基づいてアクティブ化され得る。例示的な実施形態によれば、一時停止されたPUSCHリソースは、第1のアップリンクBWPをアクティブ化したことに基づいて初期化され得る。例示的な実施形態によれば、一時停止されたPUSCHリソースを初期化することは、セルの2段階ランダムアクセス手順のためのPUSCHリソースを使用して再開することを含み得る。
【0435】
例示的な実施形態によれば、第1のアップリンクBWPを非アクティブ化したことに基づいて、無線デバイスは、PUSCHリソースのうちのPUSCHリソースを介して、セルの2段階ランダムアクセス手順のためのMsgAペイロードの送信を停止し得る。
【0436】
実施形態は、必要に応じて動作するように構成されてもよい。開示されたメカニズムは、例えば、無線デバイス、基地局、無線環境、ネットワーク、上記の組み合わせなどで、特定の基準が満たされるときに実行されることができる。例示的な基準は、例えば、無線デバイスまたはネットワークノード構成、トラフィック負荷、初期システム設定、パケットサイズ、トラフィック特性、上記の組み合わせなどに少なくとも部分的に基づいてもよい。1つ以上の基準が満たされると、様々な例示的な実施形態が適用されることができる。したがって、開示されたプロトコルを選択的に実装する例示的な実施形態を実装することが可能であり得る。
【0437】
基地局は、様々な無線デバイスと通信することができる。無線デバイスおよび/または基地局は、複数の技術、および/または同じ技術の複数のリリースをサポートすることができる。無線デバイスは、無線デバイスのカテゴリおよび/または能力に応じて、いくつかの特定の能力を有してもよい。基地局は、複数のセクタを含んでもよい。本開示が複数の無線デバイスと通信する基地局に言及する場合、本開示は、カバレッジエリア内の全無線デバイスのサブセットに言及することができる。本開示は、例えば、所定の能力を備え、基地局の所定のセクタにある、所定のLTEまたは5Gリリースの複数の無線デバイスに言及することができる。本開示における複数の無線デバイスは、選択された複数の無線デバイス、および/または開示された方法などにしたがって実行するカバレッジエリア内の全無線デバイスのサブセットに言及することができる。例えば、それらの無線デバイスまたは基地局は、LTEまたは5G技術の古いリリースに基づいて実行されるため、開示された方法に準拠しない場合があるカバレッジエリアに複数の基地局または複数の無線デバイスが存在し得る。
【0438】
本開示において、「a」および「an」ならびに同様のフレーズは、「少なくとも1つ」および「1つ以上」と解釈されるべきである。同様に、接尾語「(s)」で終わる任意の用語も、「少なくとも1つ」および「1つ以上」と解釈されるべきである。本開示において、用語「may」は、「場合があり、例えば」と解釈されるべきである。換言すれば、用語「may」は、用語「may」の後に続くフレーズが、様々な実施形態のうちの1つ以上に用いられるかもしれない、または用いられないかもしれないという多数の好適な可能性のうちの1つの例であることを暗示している。
【0439】
AおよびBがセットであり、Aのあらゆる要素もまた、Bの要素である場合、Aは、Bのサブセットと呼ばれる。本明細書では、空でないセットおよびサブセットのみが考慮されている。例えば、B={セル1、セル2}の可能なサブセットは、{セル1}、{セル2}、および{セル1、セル2}である。「に基づいて」(または同等に「に少なくとも基づいて」)というフレーズは、用語「に基づいて」に続くフレーズが様々な実施形態の1つ以上に用いられる場合と用いられない場合とがある多数の好適な可能性の1つの例であることを示す。「に応答して」(または同等に「に少なくとも応答して」)というフレーズは、フレーズ「に応答して」に続くフレーズが様々な実施形態の1つ以上に用いられる場合と用いられない場合とがある多数の好適な可能性の1つの例であることを示す。フレーズ「に応じて」(または同等に「に少なくとも応じて」)は、フレーズ「に応じて」に続くフレーズが様々な実施形態の1つ以上に用いられる場合と用いられない場合とがある多数の好適な可能性の1つの例であることを示す。フレーズ「採用/使用」(または同等に「少なくとも採用/使用」)は、フレーズ「採用/使用」に続くフレーズが様々な実施形態の1つ以上に使用される場合とされない場合とがある多数の適切な可能性の1つの例であることを示す。
【0440】
用語「構成された」は、装置が動作状態にあるか非動作状態にあるかにかかわらず、装置の容量に関連する場合がある。「構成された」とは、デバイスが動作状態にあるか非動作状態にあるかにかかわらず、デバイスの動作特性に影響するデバイスの特定の設定に言及することもできる。換言すれば、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、レジスタ、メモリ値などは、デバイスが特定の特性を提供するために、デバイスが動作状態または非動作状態にあるかどうかにかかわらず、デバイス内で「構成され」得る。「装置において発生する制御メッセージ」などの用語は、装置が動作状態か非動作状態かにかかわらず、制御メッセージが装置における特定の特性を構成するために使用することができるまたは装置における特定のアクションを実施するために使用することができるパラメータを有することを意味し得る。
【0441】
本開示では、様々な実施形態が開示されている。開示された例示的な実施形態からの制限、特徴、および/または要素が組み合わせられ、本開示の範囲内でさらなる実施形態を作成することができる。
【0442】
本開示では、パラメータ(または同等にフィールド、または情報要素:IEと呼ばれる)は、1つ以上の情報オブジェクトを含むことができ、情報オブジェクトは、1つ以上の他のオブジェクトを含むことができる。例えば、パラメータ(IE)Nがパラメータ(IE)Mを含み、パラメータ(IE)Mがパラメータ(IE)Kを含み、パラメータ(IE)Kがパラメータ(情報要素)Jを含む場合、例えば、NはKを含み、NはJを含む。例示的な実施形態において、1つ以上のメッセージが複数のパラメータを含む場合、それは、複数のパラメータのうちのパラメータが、1つ以上のメッセージのうちの少なくとも1つに含まれるが、1つ以上のメッセージの各々に含まれる必要はないことを意味する。
【0443】
さらにまた、上記で提示された多くの特徴は、「may」の使用または括弧の使用により任意選択であるものとして説明されている。簡潔さおよび読みやすさのために、本開示は、任意選択の特徴のセットから選択することによって得られ得るありとあらゆる変更を明示的に記載していない。しかしながら、本開示は、そのような全ての変更を明示的に開示していると解釈されるべきである。例えば、3つの任意選択の特徴を有するものとして説明されたシステムは、7つの異なる方式、すなわち、3つの可能な特徴の1つのみ、3つの特徴のいずれか2つ、または3つの特徴の3つ全てによって具現化されることができる。
【0444】
開示される実施形態で説明される要素の多くは、モジュールとして実装されてもよい。ここで、モジュールは、定義された機能を実行し、他の要素への定義されたインターフェースを有する要素として定義される。本開示で説明されるモジュールは、ハードウェア、ハードウェアと組み合わせたソフトウェア、ファームウェア、ウェットウェア(すなわち、生物学的要素を備えたハードウェア)、またはそれらの組み合わせで実装されてもよく、それらの全ては、挙動的に等価とすることができる。例えば、モジュールは、ハードウェアマシン(C、C++、Fortran、Java(登録商標)、Basic、Matlabなど)もしくはSimulink、Stateflow、GNU Octave、またはLabVIEWMathScriptで実行されるように構成されたコンピュータ言語で記述されたソフトウェアルーチンで実装されてもよい。さらに、ディスクリートまたはプログラム可能なアナログ、デジタル、および/または量子ハードウェアを組み込む物理ハードウェアを使用してモジュールを実装することも可能であり得る。プログラム可能なハードウェアの例には、コンピュータ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、コンプレックスプログラマブルロジックデバイス(CPLD)が含まれる。コンピュータ、マイクロコントローラ、およびマイクロプロセッサは、アセンブリ、C、C++などの言語を使用してプログラムされる。FPGA、ASIC、CPLDは、多くの場合、プログラマブルデバイスの機能が少ない内部ハードウェアモジュール間の接続を構成するVHSICハードウェア記述言語(VHDL)またはVerilogなどのハードウェア記述言語(HDL)を使用してプログラムされる。機能モジュールの結果を達成するために、上記の技術がしばしば組み合わせて使用される。
【0445】
この特許文書の開示には、著作権保護の対象となる資料が組み込まれている。著作権所有者は、特許商標局の特許ファイルまたは記録にあるように、法律で要求される限られた目的のために、特許文書または特許開示の誰しもによるファクシミリ複製に異議を唱えないが、それ以外はあらゆるすべての著作権を留保する。
【0446】
様々な実施形態が上記で説明されてきたが、それらは例として提示されており、限定ではないことを理解されたい。関連技術分野(複数可)の当業者には、範囲から逸脱することなく、形態および詳細の様々な変更を行うことができることは明らかであろう。実際、上記の明細書を読んだ後、代替の実施形態を実装する方法が関連技術分野(複数可)の当業者に明らかになるであろう。したがって、本実施形態は、上述の例示的な実施形態のいずれによっても限定されるべきではない。
【0447】
さらに、機能と利点を強調するいかなる図も、例示のみを目的として提示されていることを理解する必要がある。開示されたアーキテクチャは、示されている以外の方式で利用することができるように、十分に柔軟で構成可能である。例えば、いかなるフローチャートにリストされたアクションも、いくつかの実施形態で並べ替えられ、または任意選択としてのみ使用されてもよい。
【0448】
さらに、本開示の要約の目的は、米国特許商標庁および一般大衆、特に特許または法的用語または専門語に精通していない当該技術分野の科学者、技術者および実務家が、一瞥して本出願の技術的な開示の性質と本質を迅速に判断できるようにすることである。本開示の要約は、多少なりとも範囲を限定することを意図するものではない。
【0449】
最後に、「する手段」または「するステップ」という明示的な用語を含む請求項のみが、35 U.S.C.112の下で解釈されることが出願人の意図である。「する手段」または「するステップ」という語句を明示的に含まない請求項は、35 U.S.C.112の下で解釈されるべきでない。