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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-24
(45)【発行日】2023-06-01
(54)【発明の名称】多芯筆記具
(51)【国際特許分類】
   B43K 24/12 20060101AFI20230525BHJP
【FI】
B43K24/12
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2019030333
(22)【出願日】2019-02-22
(65)【公開番号】P2020131617
(43)【公開日】2020-08-31
【審査請求日】2021-12-08
(73)【特許権者】
【識別番号】303022891
【氏名又は名称】株式会社パイロットコーポレーション
(72)【発明者】
【氏名】猪飼 智哉
【審査官】藤井 達也
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-062100(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B43K 21/00-21/26
B43K 24/00-24/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
軸筒内に複数の筆記体を前後方向に移動可能に収容し、前記各々の筆記体を弾発体により後方に付勢し、前記各々の筆記体の後端に操作体を連結し、前記軸筒の側壁に前後方向に延びる複数の窓孔を径方向に貫設し、前記各々の窓孔から径方向外方に前記各々の操作体を突出させ、一つの操作体を窓孔に沿って前方にスライドさせることにより、その一つの操作体に連結された筆記体のペン先を前記軸筒の前端孔から突出させるとともに、先に突出状態にあった他の筆記体のペン先を前記軸筒内に没入させてなり、ペン先突出状態にある前記筆記体の後端に連結された前記操作体が前記軸筒の内面の係止壁部に係止されてなる多芯筆記具であって、
前記各々の筆記体の後端に連結された操作体に衝止壁部が形成され、前記衝止壁部と前後方向に当接可能な規制壁部が前記軸筒に形成され、前記衝止壁部と前記規制壁部とが前後方向に当接することによってペン先突出操作時の前記操作体の前方移動が規制され
前記衝止壁部が前記各々の操作体の外面に一体に形成され、前記規制壁部が前記軸筒の各々の窓孔の内面に一体に形成され、
前記衝止壁部が凸曲面により形成され、前記規制壁部が凹曲面により形成され、前記凸曲面の曲率半径が前記凹曲面の曲率半径より小さく設定されることを特徴とする多芯筆記具。
【請求項2】
軸筒内に複数の筆記体を前後方向に移動可能に収容し、前記各々の筆記体を弾発体により後方に付勢し、前記各々の筆記体の後端に操作体を連結し、前記軸筒の側壁に前後方向に延びる複数の窓孔を径方向に貫設し、前記各々の窓孔から径方向外方に前記各々の操作体を突出させ、一つの操作体を窓孔に沿って前方にスライドさせることにより、その一つの操作体に連結された筆記体のペン先を前記軸筒の前端孔から突出させるとともに、先に突出状態にあった他の筆記体のペン先を前記軸筒内に没入させてなり、ペン先突出状態にある前記筆記体の後端に連結された前記操作体が前記軸筒の内面の係止壁部に係止されてなる多芯筆記具であって、
前記各々の筆記体の後端に連結された操作体に衝止壁部が形成され、前記衝止壁部と前後方向に当接可能な規制壁部が前記軸筒に形成され、前記衝止壁部と前記規制壁部とが前後方向に当接することによってペン先突出操作時の前記操作体の前方移動が規制され
前記衝止壁部が前記各々の操作体の外面に一体に形成され、前記規制壁部が前記軸筒の各々の窓孔の内面に一体に形成され、
前記操作体が、前記軸筒の窓孔より径方向外方に突出する操作部と、前記軸筒の内部において径方向内方に突出し且つ先にペン先突出状態にある他の筆記体の後端に連結された操作体を径方向外方に押圧変位させる解除突起と、を備え、前記衝止壁部が前記解除突起の前端より前方に位置されることを特徴とする多芯筆記具。
【請求項3】
軸筒内に複数の筆記体を前後方向に移動可能に収容し、前記各々の筆記体を弾発体により後方に付勢し、前記各々の筆記体の後端に操作体を連結し、前記軸筒の側壁に前後方向に延びる複数の窓孔を径方向に貫設し、前記各々の窓孔から径方向外方に前記各々の操作体を突出させ、一つの操作体を窓孔に沿って前方にスライドさせることにより、その一つの操作体に連結された筆記体のペン先を前記軸筒の前端孔から突出させるとともに、先に突出状態にあった他の筆記体のペン先を前記軸筒内に没入させてなり、ペン先突出状態にある前記筆記体の後端に連結された前記操作体が前記軸筒の内面の係止壁部に係止されてなる多芯筆記具であって、
前記各々の筆記体の後端に連結された操作体に衝止壁部が形成され、前記衝止壁部と前後方向に当接可能な規制壁部が前記軸筒に形成され、前記衝止壁部と前記規制壁部とが前後方向に当接することによってペン先突出操作時の前記操作体の前方移動が規制され
ペン先突出状態の筆記体の後端に連結された前記操作体が前記係止壁部に係止された状態から前記操作体が前方移動可能に構成され、ペン先突出状態の筆記体の後端に連結された前記操作体が前記係止壁部に係止された状態からペン先突出状態の前記操作体の衝止壁部と前記軸筒の規制壁部とが当接されるまでの前記操作体の前方への移動可能量が、0.1mm~2.0mmの範囲にあることを特徴とする多芯筆記具。
【請求項4】
ペン先突出状態の筆記体の後端の操作体が前記軸筒の係止壁部に係止された状態からその係止された状態が解除されるまでにペン先突出状態の筆記体の後端の操作体が前方に移動可能に構成され、前記ペン先突出状態の筆記体の後端の操作体が、前記軸筒の係止壁部に係止された状態からその係止された状態が解除されるまでの前方移動量が、前記移動可能量より小さく設定される請求項3に記載の多芯筆記具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、多芯筆記具に関する。詳細には、軸筒内に複数の筆記体を収容し、各々の筆記体に連結された操作体を前方にスライドさせることによって各々の筆記体のペン先を選択的に出没させる多芯筆記具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、軸筒内に複数の筆記体を前後方向に移動可能に収容し、各々の筆記体を弾発体により後方に付勢し、各々の筆記体の後端に操作体を連結し、軸筒の側壁に前後方向に延びる複数の窓孔を径方向に貫設し、各々の窓孔から径方向外方に各々の操作体を突出させ、一つの操作体を窓孔に沿って前方にスライドさせることにより、その一つの操作体に連結された筆記体のペン先を軸筒の前端孔から突出させるとともに、先に突出状態にあった他の筆記体のペン先を軸筒内に没入させ、ペン先突出状態において、操作体が軸筒の内壁の係止壁部に係止される多芯筆記具が知られている。(例えば、特許文献1)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2010-36536号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記従来の多芯筆記具は、ペン先没入状態の筆記体の後端に連結された操作体を勢いよく前方にスライドさせると、操作体と軸筒内面の係止壁部との確実な係止状態が得られず、ペン先突出状態にさせることができないおそれがあり、また、ペン先突出状態の筆記体の後端に連結された操作体に不用意に接触した場合、操作体と軸筒内面の係止壁部との係止状態が解除され、ペン先没入状態となるおそれがある。
【0005】
本発明は、前記従来の問題点を解決するものであって、操作体と軸筒内面の係止壁部との安定した係止状態が確実に得られ、安定したペン先突出状態が確実に得られる多芯筆記具を提供しようとするものである。
【0006】
尚、本発明で、「前」とは、ペン先側を指し、「後」とは、その反対側を指す。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願の第1の発明は、軸筒2内に複数の筆記体7を前後方向に移動可能に収容し、前記各々の筆記体7を弾発体9により後方に付勢し、前記各々の筆記体7の後端に操作体8を連結し、前記軸筒2の側壁に前後方向に延びる複数の窓孔22aを径方向に貫設し、前記各々の窓孔22aから径方向外方に前記各々の操作体8を突出させ、一つの操作体8を窓孔22aに沿って前方にスライドさせることにより、その一つの操作体8に連結された筆記体7のペン先71を前記軸筒2の前端孔21aから突出させるとともに、先に突出状態にあった他の筆記体7のペン先71を前記軸筒2内に没入させてなり、ペン先突出状態にある前記筆記体7の後端に連結された前記操作体8が前記軸筒2の内面の係止壁部22bに係止されてなる多芯筆記具であって、前記各々の筆記体7の後端に連結された操作体8に衝止壁部82が形成され、前記衝止壁部82と前後方向に当接可能な規制壁部22cが前記軸筒2に形成され、前記衝止壁部82と前記規制壁部22cとが前後方向に当接することによってペン先突出操作時の前記操作体8の前方移動が規制されることを要件とする。
【0008】
前記第1の発明の多芯筆記具1は、前記各々の筆記体7の後端に連結された操作体8に衝止壁部82が形成され、前記衝止壁部82と前後方向に当接可能な規制壁部22cが前記軸筒2に形成され、前記衝止壁部82と前記規制壁部22cとが前後方向に当接することによってペン先突出操作時(ペン先突出操作した際)の前記操作体8の前方移動が規制されることにより、操作体8と軸筒2の内面の係止壁部22bとの安定した係止状態が確実に得られ、安定したペン先突出状態が確実に得られる。その結果、操作体8を前方に勢いよくスライドさせても、操作体8と軸筒2内面の係止壁部22bとの確実な係止状態が得られ、確実にペン先突出状態にさせることができ、また、ペン先突出状態の操作体8に不用意に触れても、操作体8と軸筒2内面の係止壁部22bとの係止状態が解除されることがなく、ペン先突出状態を維持できる。尚、本発明で、ペン先突出操作とは、ペン先没入状態の筆記体7の後端に連結された操作体8を前方にスライド操作し、ペン先没入状態からペン先突出状態にすることをいう。
【0009】
本願の第2の発明は、前記第1の発明の多芯筆記具において、前記衝止壁部82が前記各々の操作体8の外面に一体に形成され、前記規制壁部22cが前記軸筒2の各々の窓孔22aの内面に一体に形成されることを要件とする。
【0010】
前記第2の発明の多芯筆記具1は、前記構成により、衝止壁部82及び規制壁部22cの前後方向の寸法バラツキが減少し、より一層、衝止壁部82と規制壁部22cとのバラツキのない確実な当接状態が得られる。
【0011】
本願の第3の発明は、前記第2の発明の多芯筆記具において、前記衝止壁部82が凸曲面により形成され、前記規制壁部22cが凹曲面により形成され、前記凸曲面の曲率半径が前記凹曲面の曲率半径より小さく設定されることを要件とする。
【0012】
前記第3の発明の多芯筆記具1は、前記構成により、ペン先突出操作時、凸曲面の頂点と凹曲面の頂点が当接し、周方向のがたつきのない、衝止壁部82と規制壁部22cとの安定した当接状態が得られる。
【0013】
本願の第4の発明は、前記第2または第3の多芯筆記具において、前記操作体8が、前記軸筒2の窓孔22aより径方向外方に突出する操作部81と、前記軸筒2の内部において径方向内方に突出し且つ先にペン先突出状態にある他の筆記体7の後端に連結された操作体8を径方向外方に押圧変位させる解除突起83と、を備え、前記衝止壁部82が前記解除突起の前端より前方に位置されることを要件とする。
【0014】
前記第4の発明の多芯筆記具1は、前記構成により、ペン先突出状態における筆記体7の後端に連結された操作体8に備える解除突起83の前端が、窓孔22aの内面の規制壁部22cより前方に位置することがないため、ペン先突出状態における筆記体7の後端の操作体8に備える解除突起83がペン先没入状態にある他の筆記体7の操作体8またはペン先没入状態にある他の筆記体7の弾発体9に接触することを回避でき、筆記体7の前後方向の移動の障害となることを回避できる。
【0015】
尚、本発明において、解除突起83は、ペン先突出状態にある他の筆記体7の後端に連結された操作体8を径方向外方に押圧変位させるものであればよく、例えば、ペン先没入状態にある筆記体7の後端に連結された操作体8の解除突起83が、ペン先突出状態にある他の筆記体7の後端に連結された操作体8に接触して該筆記体7の操作体8を径方向外方に押圧変位させるタイプ、または、ペン先没入状態にある筆記体7の後端に連結された操作体8の解除突起83とペン先突出状態にある他の筆記体7の後端に連結された操作体8との間に、径方向に変位可能な可動部5を配置して、該可動部5を介してペン先突出状態にある他の筆記体7の後端に連結された操作体8を径方向外方に押圧変位させるタイプが挙げられる。また、本発明において、解除突起83の前端とは、解除突起83の最前端をいう。
【0016】
本願の第5の発明は、前記第1乃至第4の発明の多芯筆記具において、ペン先突出状態の筆記体7の後端に連結された前記操作体8が前記係止壁部22bに係止された状態から前記操作体8が前方移動可能に構成され、ペン先突出状態の筆記体7の後端に連結された前記操作体8が前記係止壁部22bに係止された状態からペン先突出状態の前記操作体8の衝止壁部82と前記軸筒2の規制壁部22cとが当接されるまでの前記操作体8の前方への移動可能量Aが、0.1mm~2.0mmの範囲にあることを要件とする。
【0017】
前記第5の発明の多芯筆記具1は、前記構成により、操作体8と係止壁部22bとの安定した係止と円滑な係止解除が得られる。前記移動可能量Aが0.1mmより小さいと、操作体8と係止壁部22bとの円滑な係止解除が得られないおそれがあり、一方、前記移動可能量Aが2.0mmより大きいと、操作体8と係止壁部22bとの安定した係止状態が得られないおそれがある。前記移動可能量Aは、0.5mm~1.8mmの範囲が好ましく、それにより、より一層確実に、操作体8と係止壁部22bとの安定した係止と円滑な係止解除が得られる。
【0018】
本願の第6の発明は、前記第5の発明の多芯筆記具において、ペン先突出状態の筆記体7の後端の操作体8が前記軸筒2の係止壁部22bに係止された状態からその係止された状態が解除されるまでにペン先突出状態の筆記体7の後端の操作体8が前方に移動可能に構成され、前記ペン先突出状態の筆記体7の後端の操作体8が、前記軸筒2の係止壁部22bに係止された状態からその係止された状態が解除されるまでの前方移動量B(即ち解除ストローク)が、前記移動可能量Aより小さく設定されることを要件とする。
【0019】
前記第6の発明の多芯筆記具1は、前記構成により、操作体8と係止壁部22bとの係止状態を確実に解除することができる。前記前方移動量B(解除ストローク)は、前記移動可能量Aより小さいことを満足するとともに、0.1mm~1.0mmの範囲(好ましくは0.3mm~0.8mmの範囲)が有効であり、それにより、より一層確実に、操作体8と係止壁部22bとの安定した係止と円滑な係止解除が得られる。
【発明の効果】
【0020】
本発明の多芯筆記具は、操作体と軸筒内面の係止壁部との安定した係止状態が確実に得られ、安定したペン先突出状態が確実に得られる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明の実施の形態の多芯筆記具の全ペン先没入状態の外観図である。
図2図1の要部拡大図である。
図3図1の縦断面図である。
図4図3の要部拡大図である。
図5】本実施の形態の操作体の斜視図である。
図6】本発明の実施の形態の多芯筆記具のペン先突出状態の縦断面図である。
図7図6の要部拡大図である。
図8図7のペン先突出状態の操作体を正面から見た外観図である。
図9図7の要部斜視図である。
図10図8の斜視図である。
図11図8の蓋部開口時を示す外観図である。
図12】本実施の形態の弾発体支持体の斜視図である。
図13図12の可動部の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明の実施の形態の多芯筆記具1を図1乃至図13に示す。
本実施の形態の多芯筆記具1は、軸筒2内に複数本の筆記体7が前後方向に移動可能に収容されている。前記各々の筆記体7は、弾発体9(具体的には圧縮コイルスプリング)により、後方に付勢されている。軸筒2内に収容する筆記体7の本数は、2本以上であればよいが、例えば、2本、3本、4本、5本が挙げられる。本実施の形態では、軸筒2内に4本の筆記体7が収容される。
【0023】
・軸筒
前記軸筒2は、先細円筒状の前軸21と、該前軸21の後端に接続される円筒状の後軸22とからなる。
【0024】
前記前軸21の前端軸心には、各々の筆記体7のペン先71が突出可能な前端孔21aが軸方向に貫設される。前記前軸21及び後軸22は、合成樹脂(例えば、ポリカーボネイト等)の射出成形により得られる。前記前軸21の外面には、弾性材料(例えば、ゴム弾性を有する合成ゴムやエラストマー)からなる把持部が形成される。
【0025】
前記後軸22の後部の側壁には、複数本(具体的には4本)の前後方向に延びる細長状の窓孔22aが、径方向に貫設される。前記4本の窓孔22aは、互いに、円周方向に90度回転した位置に等間隔に形成される。前記窓孔22aと窓孔22aの間の後軸22の一つの側壁には、クリップ22fが設けられる。
【0026】
・規制壁部
各々の窓孔22aの前端部内面に規制壁部22cが一体に形成される。各々の規制壁部22cは、窓孔22aを正面から見た場合、凹曲面となっている。前記凹曲面の曲率半径は3.2mmに設定されている。
【0027】
・係止壁部
前記後軸22の各々の窓孔22a相互間の側壁内面には、軸方向に延びるリブよりなる係止壁部22bが一体に形成される。前記係止壁部22bに、ペン先突出状態の筆記体7の後端に連結された操作体8の後端が係止される。具体的には、前記係止壁部22bに、ペン先突出状態の筆記体7の後端に連結された操作体8の後端の係止突起86が係止される。
【0028】
・蓋部
図11に示すように、前記各々の窓孔22aの後端は、軸筒2後端より後方に切り欠き状に開口する開口部22dが形成される。前記軸筒2の後端(即ち後軸22の後端)には、前記開口部22dを開閉自在にする蓋部6が設けられる。前記蓋部6は、ヒンジ部63に回動自在に取り付けられる。前記蓋部6の前面には、当接壁部61が形成される。前記当接壁部61に、没入状態の筆記体7の後端に連結された各々の操作体8の後端が当接される。開口部22dを介して、筆記体7及び操作体8が互いに連結された状態で、軸筒2内から取り出し可能且つ軸筒2内に挿入可能(即ち交換可能)に構成される。尚、本発明は、蓋部6を備えず、操作体8は交換しない構成でもよい。
【0029】
前記蓋部6の前面には、係合部62(具体的には係合孔)が設けられ、前記後軸22の後端には、前記係合部62と係合可能な被係合部22e(具体的には係合突起)が設けられる。前記係合部62と前記被係合部22eとは、蓋部6が開口部22dを閉鎖した際、互いに係合状態にあり、弾発体9の後方への付勢による操作体8と蓋部6前面の当接壁部61との当接では、その係合状態は解除されず、蓋部6が開くことはない。
【0030】
・弾発体支持体
軸筒2の内壁(即ち前軸21の後端開口部内壁及び後軸22の前端開口部内壁)には、円筒状の弾発体支持体3が固着される。図12に示すように、前記弾発体支持体3は、筆記体7が挿通される複数(具体的には4個)の内孔31が軸方向に貫設されている。前記弾発体支持体3の後面と、各々の操作体8の鍔部85の前面との間には、弾発体9が配置される。前記各々の弾発体9の内部に筆記体7が遊挿される。前記各々の弾発体9の前端は弾発体支持体3の後面により係止され、前記各々の弾発体9の後端は操作体8の鍔部85の前面に係止される。前記弾発体支持体3は、合成樹脂の射出成形から得られる。
【0031】
また、弾発体支持体3の後面の各々の内孔31の周囲には、後方に突出する筒状突出部よりなる保持部32が形成される。前記各々の保持部32の内面は、各々の弾発体9の前端部外面が圧入保持される。それにより、各々の筆記体7及び操作体8を交換する際、軸筒2内から開口部22dを通して各々の弾発体9が脱落することを防止できる。
【0032】
また、前記保持部32の後端には、各々の弾発体9同士の接触を回避する隔壁33が形成される。前記各々の隔壁33は、前記保持部32の後端より軸方向後方に延設される。
【0033】
・軸部
前記弾発体支持体3の後端面の軸心には、軸方向に延びる棒状の軸部4が後方に突設される。前記軸部4は、弾発体支持体3の後端面の軸心に一体に形成される。前記軸部4は、弾発体支持体3と同じ材料の合成樹脂からなる。前記軸部4は、径方向に撓み変形可能(即ち径方向に弾性変形可能)である。前記軸部4の後端部は、軸部4自体の撓み変形により径方向に変位可能である。
【0034】
・可動部
前記軸部4の後端部には、可動部5が一体に形成される。前記可動部5は、係止壁部22bの前端より前方に配置される。前記可動部5が、軸方向に延びる複数本(4本)の突条51と、前記隣り合う突条51と突条51の間に形成された軸方向に延びる複数本(4本)の溝52とを備える。前記各々の溝52に、各々の筆記体7の操作体8の解除突起83(第1の解除突起83a及び第2の解除突起83b)が摺動可能に構成される。前記各々の突条51は、円周方向に90度回転した位置に等間隔に配置される。前記各々の溝52は、円周方向に90度回転した位置に等間隔に配置される。
【0035】
前記可動部5の各々の溝52によって、一つの筆記体7のペン先71が突出した際、他のペン先没入状態の筆記体7の操作体8と可動部5が強く接触することを回避でき、可動部5の適正な径方向の変位が可能となる。
【0036】
本実施の形態では、径方向の可撓性を備えた棒状の軸部4の後端部に可動部5を設けたことにより、可動部5が軸方向後方への移動が規制されるとともに、可動部5が径方向に変位可能(径方向に可動自在)に構成され、しかも、可動部5の円周方向の回転が抑制される。
【0037】
・傾斜面
前記各々の溝52の後端開口縁には、傾斜面53が形成される。前記傾斜面53は、前記傾斜面53に沿って前方に移動するに従い内方の溝52に接近する形状を有する。具体的には、前記傾斜面53は、円錐面状または平面状を有する。
【0038】
・弾発体
前記各々の弾発体9は、各々の操作体8(即ち各々の筆記体7)を、常時、後方に付勢している。前記各々の弾発体9は、ペン先突出状態及びペン先没入状態のいずれにおいても圧縮状態(即ち筆記体7が後方に付勢された状態)にあり、それにより、各々の操作体8の前後のがたつきが防止される。
【0039】
・筆記体
前記各々の筆記体7は、ボールペンレフィルであり、前端にボールが回転可能に抱持されたボールペンチップ(即ちペン先71)と、該ボールペンチップを前端に備え且つ後端が開口されたインキ収容管72とからなる。前記インキ収容管72の内部には、剪断減粘性を有する水性ゲルインキ、低粘度の水性インキ、低粘度の油性インキ、または高粘度の油性インキからなるインキが収容される。前記インキが、剪断減粘性を有する水性ゲルインキ、低粘度の水性インキ、または低粘度の油性インキの場合、インキ収容管72内のインキの後端には、インキの消費に伴い前進する高粘度流体からなる追従体が充填される。
【0040】
また、前記ボールペンチップは、前端に回転可能に抱持されたボールを弾発体等により前方に付勢し、前端縁部の内面にボールを密接させる構成が採用される。また、ボールペンチップは、インキ収容管72の前端開口部に圧入等により直接、取り付けてもよいが、本実施の形態ではペン先ホルダーを介してインキ収容管72の前端開口部に固着される。
【0041】
・操作体
前記各々の筆記体7の後端(即ちインキ収容管72の後端開口部)には、操作体8が取り付けられる。前記各々の操作体8は、後端部に形成され且つ軸筒2の窓孔22aから径方向外方に突出する板状の操作部81と、該操作部81の径方向反対側の後端に設けられる第1の解除突起と、該操作部81の径方向反対側の第1の解除突起83aの前方に設けられる第2の解除突起と、前端部に形成され且つインキ収容管72の後端開口部に嵌入される嵌入部84と、該嵌入部84の後方に形成される鍔部85と、後端に形成され且つ軸筒2内面の係止壁部22bに係止可能な係止突起86と、両方の側面に形成される係合突起87が形成を備える。前記操作体8において、前記操作部81、前記第1の解除突起83a、前記第2の解除突起83b、前記嵌入部84、前記鍔部85、前記係止突起86、及び前記係合突起87が一体に形成される。前記嵌入部84は、インキ収容管72の後端開口部に嵌入された際、インキ収容管72の後端開口部を完全には塞がず、インキ収容管72の内部と外部とを通気可能にする。また、前記鍔部85の前面には、弾発体9の後端が係止される。また、前記操作体8の両方の側面には係合突起87が形成される。前記係合突起87は窓孔22aの両側壁に係合可能である。前記操作体8は、合成樹脂(例えば、ポリプロピレン樹脂、ABS樹脂、ポリアセタール樹脂等)の成形体により得られる。
【0042】
前記第2の解除突起83bの前面には、傾斜面83cが形成される。前記傾斜面83cは、後方に向かうに従い軸筒2の軸心に近付く形状を有する。
【0043】
尚、本発明において、本実施の形態以外に、第1の解除突起83aと第2の解除突起83bの間に凹部を形成せず(即ち第1の解除突起83aと第2の解除突起83bとの間を凹部で分離せず)、前記第1の解除突起83aと前記第2の解除突起83bとを一つの解除突起83からなる構成にしてもよい。
【0044】
・衝止壁部
操作部81より前方の外面または操作部81の前端部外面に衝止壁部82が一体に形成される。各々の衝止壁部82は、ペン先没入状態の筆記体7の後端に連結された操作体8において、各々の窓孔22aより径方向外方に突出される。前記衝止壁部82は、操作部81とともに窓孔22a内を前後方向に移動可能である。前記衝止壁部82は、操作部81を正面から見た場合(即ち窓孔22aから径方向外方に突出される操作部81をその窓孔22aの正面から見た場合)、凸曲面となっている。前記凸曲面の曲率半径は、具体的には、3.1mmに設定される。即ち、各々の衝止壁部82の凸曲面の曲率半径は、各々の窓孔22aの規制壁部22cの凹曲面の曲率半径(3.2mm)より小さく形成される。前記衝止壁部82は、解除突起83の前端(第2の解除突起83bの傾斜面83cの前端)より前方に位置される。
【0045】
各々の操作体8において、操作部81が板状に形成される。前記操作部81が、第1の突出部81aと、該第1の突出部81aより前方に形成され且つ第1の突出部81aより窓孔22aより径方向外方に突出する量が小さい第2の突出部81bとからなる。前記第1の突出部81aの径方向外面は、側面から見た場合、後端の凸曲面と、該凸曲面から前方に向かって径方向内方に次第に近づく傾斜面とからなる山形状を有する。前記第2の突出部81bの径方向外面は、側面から見た場合、第1の突出部81aの傾斜面より前方に連設されて前後方向に略ストレート状に延びる略平坦形状を有する。第2の突出部81bの前端に衝止壁部82が形成される。前記第2の突出部81bの前後方向の長さは、第1の突出部81aの前後方向の長さより長く形成され、それにより、操作部81の安定した操作性と優れた外観性を得る。
【0046】
・ペン先没入状態
筆記体7のペン先71が没入状態のとき、その筆記体7に取り付けられた操作体8の後端部は、窓孔22a後端に形成された当接壁部61に当接される。筆記体7の全てのペン先71が没入状態のとき、前記可動部5は、軸筒2の軸心に位置している。筆記体7のペン先71が没入状態のとき、その筆記体7に取り付けられた操作体8の操作部81(即ち、第1の突出部81a及び第2の突出部81b)は、窓孔22aより径方向外方に突出される。筆記体7のペン先71が没入状態のとき、その筆記体7に取り付けられた操作体8の操作部の衝止壁部82は、窓孔22aより径方向外方に突出される。
【0047】
・ペン先突出状態
一方、一つの筆記体7のペン先71が突出状態のとき、その筆記体7に取り付けられた操作体8の後端部の係止突起86は、軸筒2の内面の係止壁部22bに係止されるとともに、前記ペン先突出状態の筆記体7の後端に連結された操作体8の第1の解除突起83aにより、前記可動部5が軸筒2の軸心から径方向に押圧変位される。一つの筆記体7のペン先71が突出状態のとき、その筆記体7に取り付けられた操作体8の操作部81の径方向外方の頂点(即ち、第1の突出部81aの径方向外方の頂点)は、窓孔22aより径方向外方に位置される。それと同時に、一つの筆記体7のペン先71が突出状態のとき、その筆記体7に取り付けられた操作体8の操作部81の衝止壁部82は、窓孔22a内に位置される。
【0048】
・ペン先の出没作動
本実施の形態におけるペン先71の出没作動について説明する。先にペン先突出状態にある筆記体7に対して、ペン先没入状態の他の筆記体7(即ち先にペン先突出状態にある筆記体7に対して軸筒2の円周方向に90度隔てた位置にある筆記体7、または先にペン先突出状態にある筆記体7に対して軸筒2の円周方向に180度隔てた位置にある筆記体77)の操作体8を前方に押圧操作(スライド操作)する。
【0049】
前記押圧操作した他の筆記体7後端に設けた操作体8の第2の解除突起83bの前面の傾斜面83cが、可動部5の溝52の後端開口縁に摺接し、可動部5が径方向に押圧変位され、可動部5が軸筒2の軸心に位置されるとともに、前記可動部5が、先にペン先突出状態にある筆記体7の後端に連結された操作体8を径方向外方に押し上げ、それにより、ペン先突出状態にある筆記体7後端に設けた操作体8と係止壁部22bとの係止状態が解除される。前記押圧操作した他の筆記体7のペン先71を突出させるには、さらに、押圧操作を続け、前記押圧操作した他の筆記体7後端に設けた操作体8の係止突起86が係止壁部22bに係止され、前記押圧操作した筆記体7のペン先71が突出状態となる。
【0050】
・筆記体及び操作体の交換
本実施の形態における筆記体7及び操作体8の交換について説明する。筆記体7を交換する際、蓋部6が軸筒2の後端の開口部22dを閉鎖した状態から、蓋部6のヒンジ部63と反対側の操作端部を後方に押圧し、係合部62と被係合部22eとの係合を解除し、蓋部6を後方に回動させ、軸筒2の後端の開口部22dを開口する。前記軸筒2の後端の開口部22dが開口した状態で、操作体8を取り出すことにより、その操作体8と互いに連結状態にある筆記体7を前記開口部22dを介して軸筒2内から取り出し、その後、互いに連結状態にある新たな筆記体7と新たな操作体8とを前記開口部22dを介して軸筒2内に挿入する。そして、蓋部6の当接壁部61に各々の操作体8を当接させ、各々の操作体8を前方に押圧しながら蓋部6を前方に回動させ、その後、係合部62と被係合部22eとを係合させ、開口部22dを閉鎖する。これにより、筆記体7及び操作体8の交換作業が終了する。
【0051】
・衝止壁部と規制壁部の作用
本実施の形態の多芯筆記具1は、ペン先没入状態にある筆記体7の後端に設けられた操作体8を前方に勢いよくスライド操作した場合でも、操作体8の衝止壁部82が、窓孔22aの規制壁部22cに衝止し、操作体8の前方移動が規制されるとともに、操作体8の後端が即座に径方向内方に変位し、軸筒2の係止壁部22bに確実に係止され、ペン先突出状態を確実に得ることができる。
【0052】
また、本実施の形態の多芯筆記具1は、ペン先突出状態にある筆記体7の後端に設けられた操作体8を前方にスライド操作した後、弾発体9の弾発力を利用して操作部81の前方への押圧を弾くように急激に解除操作したり、ペン先突出状態の操作体8に不用意に触れても、操作体8の後端と軸筒2の係止壁部22bとの係止状態が解除されることがなく、操作体8の後端と軸筒2内面の係止壁部22bとの係止状態(ペン先突出状態)が維持される。
【0053】
本実施の形態の多芯筆記具1は、ペン先突出状態の筆記体7の後端に連結された前記操作体8が前記係止壁部22bに係止された状態から前記操作体8が前方移動可能に構成され、ペン先突出状態の筆記体7の後端に連結された前記操作体8が前記係止壁部22bに係止された状態からペン先突出状態の前記操作体8の衝止壁部82と前記軸筒2の規制壁部22cとが当接されるまでの前記操作体8の前方への移動可能量Aが、0.5mm~1.8mmの範囲に設定される。それにより、操作体8と係止壁部22bとの安定した係止と円滑な係止解除が得られる。
【0054】
また、本実施の形態の多芯筆記具1は、ペン先突出状態の筆記体7の後端の操作体8が前記軸筒2の係止壁部22bに係止された状態からその係止された状態が解除されるまでにペン先突出状態の筆記体7の後端の操作体8が前方に移動可能に構成され、前記ペン先突出状態の筆記体7の後端の操作体8が、前記軸筒2の係止壁部22bに係止された状態からその係止された状態が解除されるまでに前方に移動する長さである前方移動量B(解除ストローク)が、前記移動可能量Aより小さく設定される(B<Aを満たす)。それにより、操作体8と係止壁部22bとの係止状態を確実に解除することができる。
【0055】
本実施の形態の多芯筆記具1は、前記各々の筆記体7の後端に連結された操作体8に衝止壁部82が形成され、前記衝止壁部82と前後方向に当接可能な規制壁部22cが前記軸筒2に形成され、前記衝止壁部82と前記規制壁部22cとが前後方向に当接することによってペン先突出操作時(即ちペン先突出操作した際)の前記操作体8の前方移動が規制されることにより、操作体8と軸筒2の内面の係止壁部22bとの安定した係止状態が確実に得られ、安定したペン先突出状態が確実に得られる。その結果、操作体8を前方に勢いよくスライドさせても、操作体8と軸筒2内面の係止壁部22bとの確実な係止状態が得られ、確実にペン先突出状態にさせることができ、また、ペン先突出状態の操作体8に不用意に触れても、操作体8と軸筒2内面の係止壁部22bとの係止状態が解除されることがなく、ペン先突出状態を維持できる。
【0056】
本実施の形態の多芯筆記具1は、前記衝止壁部82が前記各々の操作体8の外面に一体に形成され、前記規制壁部22cが前記軸筒2の各々の窓孔22aの内面に一体に形成されることにより、衝止壁部82及び規制壁部22cの前後方向の寸法バラツキが減少し、より一層、衝止壁部82と規制壁部22cとのバラツキのない確実な当接状態が得られる。
【0057】
本実施の形態の多芯筆記具1は、前記衝止壁部82が凸曲面により形成され、前記規制壁部22cが凹曲面により形成され、前記凸曲面の曲率半径が前記凹曲面の曲率半径より小さく設定されることにより、ペン先突出操作時、凸曲面の頂点と凹曲面の頂点が当接し、周方向のがたつきのない、衝止壁部82と規制壁部22cとの安定した当接状態が得られる。
【0058】
本実施の形態の多芯筆記具1は、前記操作体8が、前記軸筒2の窓孔22aより径方向外方に突出する操作部81と、前記軸筒2の内部において径方向内方に突出し且つ先にペン先突出状態にある他の筆記体7の後端に連結された操作体8を径方向外方に押圧変位させる解除突起83と、を備え、前記衝止壁部82が前記解除突起83の前端より前方に位置されることにより、ペン先突出状態における筆記体7の後端に連結された操作体8に備える解除突起83の前端が、窓孔22aの内面の規制壁部22cより前方に位置することがないため、ペン先突出状態における筆記体7の後端の操作体8に備える解除突起83がペン先没入状態にある他の筆記体7の操作体8またはペン先没入状態にある他の筆記体7の弾発体9に接触することを回避でき、筆記体7の前後方向の移動の障害となることを回避できる。
【符号の説明】
【0059】
1 多芯筆記具
2 軸筒
21 前軸
21a 前端孔
22 後軸
22a 窓孔
22b 係止壁部
22c 規制壁部
22d 開口部
22e 被係合部
22f クリップ
3 弾発体支持体
31 内孔
32 保持部
33 隔壁
4 軸部
5 可動部
51 突条
52 溝
53 傾斜面
6 蓋部
61 当接壁部
62 係合部
63 ヒンジ部
7 筆記体
71 ペン先
72 インキ収容管
8 操作体
81 操作部
81a 第1の突出部
81b 第2の突出部
82 衝止壁部
83 解除突起
83a 第1の解除突起
83b 第2の解除突起
83c 傾斜面
84 嵌入部
85 鍔部
86 係止突起
87 係合突起
9 弾発体
図1
図2
図3
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図5
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図10
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