(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-24
(45)【発行日】2023-06-01
(54)【発明の名称】射出成形機
(51)【国際特許分類】
B29C 45/06 20060101AFI20230525BHJP
B29C 45/03 20060101ALI20230525BHJP
B29C 33/34 20060101ALI20230525BHJP
【FI】
B29C45/06
B29C45/03
B29C33/34
(21)【出願番号】P 2019139244
(22)【出願日】2019-07-29
【審査請求日】2022-06-15
(73)【特許権者】
【識別番号】000222587
【氏名又は名称】東洋機械金属株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002608
【氏名又は名称】弁理士法人オーパス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】下谷 祥子
(72)【発明者】
【氏名】石井 公夫
【審査官】清水 研吾
(56)【参考文献】
【文献】特開平08-164537(JP,A)
【文献】特開平09-183127(JP,A)
【文献】国際公開第2017/179730(WO,A1)
【文献】特開2006-095760(JP,A)
【文献】特開2018-111298(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第105058695(CN,A)
【文献】特開2005-288895(JP,A)
【文献】特開2001-150507(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B29C
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の金型が設置されるロータリーテーブルを有し、前記ロータリーテーブルを間欠回転させて前記複数の金型を移動させる射出成形機であって、
前記複数の金型のそれぞれに対応し
た成形条件設定画面を表示装置に
それぞれ表示させる制御装置を有し、
前記複数の金型にはそれぞれを個別に識別するための色が割り当てられ、
前記ロータリーテーブル上に設置された前記複数の金型または前記ロータリーテーブル
における前記複数の金型の近傍には、各金型に割り当てられた色が
見えるように付されており、
前記制御装置が、前記成形条件設定画面を表示する際に、
当該成形条件設定画面の背景部分を当該成形条件設定画面に対応する前記金型に割り当てられた色
で表示させることを特徴とする射出成形機。
【請求項2】
前記ロータリーテーブル上に設置された前記複数の金型または前記ロータリーテーブルにおける前記複数の金型の近傍には、各金型に割り当てられた色が付されたマグネットシートが貼り付けられている、請求項1に記載の射出成形機。
【請求項3】
前記制御装置が、前記複数の成形条件設定画面に対応する複数の画面呼出アイコンを表示装置に表示させ、
前記画面呼出アイコンには、当該画面呼出アイコンへの操作により呼び出される前記成形条件設定画面に対応する金型に割り当てられた色が付されている、請求項1または請求項2に記載の射出成形機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の金型が設置されたロータリーテーブルを有し、ロータリーテーブルを間欠回転させて複数の金型を射出位置に移動させ、射出位置にある金型に樹脂材料を射出する射出成形機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の射出成形機の一例が特許文献1に開示されている。特許文献1の射出成形機は、2ステーションタイプの竪型射出成形機である。この射出成形機は、ロータリーテーブル上に2つの下金型を180度間隔で設置し、ロータリーテーブルを180度ずつ正逆方向に間欠回転させることで、2つの下金型のうちの1つを交番的に1つの上金型と対向する位置に停止させるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した射出成形機において、いずれかの金型において成形不良が生じることがある。この場合、作業者は、ロータリーテーブル上の複数の金型の中から成形不良が生じた金型を目視にて確認し、この金型に対応する成形条件設定画面を表示装置に表示して、新たな成形条件を入力する。しかしながら、射出成形機は、複数の金型のそれぞれに対応した複数の成形条件設定画面を有している。そのため、作業者が、成形不良が生じた金型とは別の金型の成形条件設定画面を間違って表示してしまうことがある。これにより、作業者が、間違った成形条件設定画面を表示していることに気がつかずに、成形不良が生じていない金型の成形条件を誤って変更してしまうおそれがあった。
【0005】
そこで、本発明は、金型の成形条件を誤って変更してしまうことを抑制できる射出成形機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明に係る射出成形機は、複数の金型が設置されるロータリーテーブルを有し、前記ロータリーテーブルを間欠回転させて前記複数の金型を移動させる射出成形機であって、前記複数の金型のそれぞれに対応した複数の成形条件設定画面を表示装置に表示させる制御装置を有し、前記複数の金型にはそれぞれを個別に識別するための色が割り当てられ、前記複数の金型または前記ロータリーテーブル上に配置された前記複数の金型の近傍には、各金型に割り当てられた色が付されており、前記制御装置が、前記成形条件設定画面を表示する際に、当該成形条件設定画面に対応する前記金型に割り当てられた色を付した画面構成要素を当該成形条件設定画面内に表示させることを特徴とする。
【0007】
本発明において、前記画面構成要素が、前記成形条件設定画面の背景部分であることが好ましい。
【0008】
上記目的を達成するために、本発明に係る射出成形機は、複数の金型が設置されるロータリーテーブルを有し、前記ロータリーテーブルを間欠回転させて前記複数の金型を移動させる射出成形機であって、前記複数の金型のそれぞれに対応した成形条件設定画面を表示装置にそれぞれ表示させる制御装置を有し、前記複数の金型にはそれぞれを個別に識別するための色が割り当てられ、前記ロータリーテーブル上に設置された前記複数の金型または前記ロータリーテーブルにおける前記複数の金型の近傍には、各金型に割り当てられた色が見えるように付されており、前記制御装置が、前記成形条件設定画面を表示する際に、当該成形条件設定画面の背景部分を当該成形条件設定画面に対応する前記金型に割り当てられた色で表示させることを特徴とする。
本発明において、前記ロータリーテーブル上に設置された前記複数の金型または前記ロータリーテーブルにおける前記複数の金型の近傍には、各金型に割り当てられた色が付されたマグネットシートが貼り付けられている、ことが好ましい。
本発明において、前記制御装置が、前記複数の成形条件設定画面に対応する複数の画面呼出アイコンを表示装置に表示させ、前記画面呼出アイコンには、当該画面呼出アイコンへの操作入力により呼び出される前記成形条件設定画面に対応する金型に割り当てられた色が付されていることが好ましい。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、複数の金型にはそれぞれを個別に識別するための色が割り当てられている。複数の金型またはロータリーテーブル上に配置された複数の金型の近傍には、各金型に割り当てられた色が付されている。そして、成形条件設定画面を表示装置に表示する際に、当該成形条件設定画面に対応する金型に割り当てられた色を付した画面構成要素を当該成形条件設定画面内に表示する。このようにしたことから、金型またはロータリーテーブルにおける金型の近傍に付された色と、成形条件設定画面の画面構成要素に付された色とを見比べることにより、当該金型に対応する正しい成形条件設定画面を表示したか否かを容易に判断することができる。そのため、金型の成形条件を誤って変更してしまうことを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の一実施形態に係る射出成形機の正面図である。
【
図2】
図1の射出成形機が有する型締装置およびその近傍の平面図である。
【
図3】
図1の射出成形機の機能ブロックを説明する図である。
【
図4】
図1の射出成形機の型締装置およびその近傍の断面図である。
【
図5】金型と金型に貼り付けられたマグネットシートを示す斜視図である。
【
図6】
図1の射出成形機の表示装置に表示される成形条件設定画面の一例を示す図である(その1)。
【
図7】
図1の射出成形機の表示装置に表示される成形条件設定画面の一例を示す図である(その2)。
【
図8】
図1の射出成形機の表示装置に表示される成形条件設定画面の一例を示す図である(その3)。
【
図9】
図1の射出成形機の表示装置に表示される成形条件設定画面の一例を示す図である(その4)。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の一実施形態に係る射出成形機について、
図1~
図4を参照して説明する。
【0012】
図1は、本発明の第1実施形態に係る射出成形機の正面図である。
図2は、
図1の射出成形機が有する型締装置およびその近傍の平面図である。
図3は、
図1の射出成形機の機能ブロックを説明する図である。
図4は、
図1の射出成形機の型締装置およびその近傍の断面図である。
図5は、
図1の射出成形機のロータリーテーブル上に設置された複数の金型と、各金型に貼り付けられたマグネットシートを示す斜視図である。
【0013】
本実施形態の射出成形機1は、上側金型81および下側金型82を有する金型80のキャビティ84に、可塑化した樹脂材料を射出充填し、冷却固化することで成形品を得るものである。なお、本実施形態は、加熱シリンダが上下方向(鉛直方向)に沿って配置された射出成形機に本発明を適用した構成の一例を示すものであるが、加熱シリンダが水平方向に沿って配置された射出成形機に本発明を適用してもよい。
【0014】
射出成形機1は、キャビティ84の形状が異なる複数種類の金型80をロータリーテーブル11に設置可能な構成を有する。なお、ロータリーテーブル11には、キャビティ84の形状が同一となる同一種類の金型80が複数設置されていてもよい。
【0015】
射出成形機1は、各図に示すように、金型80を型締する型締装置10と、金型80に樹脂材料を射出する射出装置20と、金型80から成形品を取り出す成形品取出装置40と、表示入力装置60と、制御装置70と、を有している。
【0016】
型締装置10は、ロータリーテーブル11と、可動ダイプレート12と、を有している。また、型締装置10は、ロータリーテーブル11を時計方向に所定角度ずつ間欠回転するように駆動する回転駆動機構13と、ロータリーテーブル11と可動ダイプレート12により上側金型81および下側金型82を上下方向に締め付けて型締力を発生させる型締駆動機構14と、を有している。
【0017】
ロータリーテーブル11の上面11aには、複数の金型80が所定角度間隔で設置される。本実施形態において、複数の金型80は、4つの金型80で構成されており、上面11aに90度間隔で設置されている。4つの金型80をそれぞれ区別して説明する場合は、金型80A、80B、80C、80Dと示す。複数の金型80は、閉じた状態(上側金型81と下側金型82とを重ねた状態)でロータリーテーブル11によって移動される。複数の金型80は、射出ステーションP1、第1冷却ステーションP2、第2冷却ステーションP3および成形品取出ステーションP4の4つの作業ステーションに位置づけられる。
【0018】
金型80A、80B、80C、80Dには、それぞれを個別に識別する識別符号として記号「A」、「B」、「C」、「D」が割り当てられている。また、金型80A、80B、80C、80Dには、「青色」、「桃色」、「黄色」、「白色」が割り当てられている。
図5に示すように、各金型80A~80Dの側面には、それぞれに割り当てられた色のマグネットシート86が貼り付けられている。なお、各金型80の側面に代えて、ロータリーテーブル11の上面11aにおける各金型80の近傍にマグネットシートが貼り付けられていてもよい。また、マグネットシート以外にも、塗料などにより金型80やロータリーテーブル11に直接的に色が付されていてもよい。
【0019】
射出ステーションP1は、金型80を型締して可塑化した樹脂材料を射出する射出位置である。第1冷却ステーションP2および第2冷却ステーションP3は、平面視で射出ステーションP1を0時の位置としたときに3時および6時の位置にあり、金型80に射出した樹脂材料を冷却する冷却位置である。成形品取出ステーションP4は、射出ステーションを0時の位置としたときに9時の位置にあり、金型80を開いて成形品を取り出す成形品取出位置である。
【0020】
このような構成以外にも、例えば、ロータリーテーブル11の上面11aに2つの金型80を180度間隔で設置するとともに、0時の位置に射出ステーションP1を有し、6時の位置に成形品取出ステーションP4を有する構成としてもよい。または、ロータリーテーブル11の上面11aに3つの金型80を120度間隔で設置するとともに、0時の位置に射出ステーションP1を有し、4時の位置に第1冷却ステーションP2を有し、8時の位置に成形品取出ステーションP4を有する構成としてもよい。ロータリーテーブル11は、金型80を少なくとも射出ステーションP1および成形品取出ステーションP4に移動するものであればよい。
【0021】
射出装置20は、可動ダイプレート12の上方に配置されている。射出装置20は、下方を向くノズル21aが先端に設けられた加熱シリンダ21と、加熱シリンダ21に回転可能かつ前後進可能に収容されたスクリュー22と、を有している。また、射出装置20を上下方向に移動させる射出装置駆動機構23、および、加熱シリンダ21内でスクリュー22を回転および前後進させるスクリュー駆動機構24を有している。
【0022】
制御装置70が射出装置駆動機構23を制御して射出装置20を下方に移動させると、加熱シリンダ21のノズル21aが、可動ダイプレート12に設けられた貫通孔12aを通り、金型80の上側金型81にタッチする。この状態において、ノズル21aはランナーやスプール、ゲートなどを有する樹脂流路85を介してキャビティ84に通じている。そして、制御装置70は、スクリュー駆動機構24を制御し、スクリュー22を回転させて樹脂材料を可塑化するとともに、金型80のキャビティ84に応じた量の樹脂材料を計量する。そして、制御装置70は、スクリュー駆動機構24を制御してスクリュー22を前進させて、樹脂材料をキャビティ84内に射出充填する。
【0023】
成形品取出装置40は、金型開閉装置41と、エジェクタ装置42と、取出機43と、を有している。金型開閉装置41は、例えば、エアシリンダを有しており、下側金型82に対して上側金型81を上下方向に移動させる。エジェクタ装置42は、下側金型82に設けられた図示しないエジェクタピンをキャビティ84内に突出させて、キャビティ84から成形品を押し出す。取出機43は、キャビティ84から押し出された成形品を所定の場所に移動する。
【0024】
表示入力装置60は、射出成形機1に係る情報を表示する表示装置61と、操作を入力する入力装置62と、を有している。表示装置61および入力装置62は、制御装置70に接続されている。表示装置61は、表示領域に各種画面を表示する。入力装置62は、入力キーを備えており、各入力キーに応じた信号を制御装置70に送信する。また、表示入力装置60は、入力装置62としてタッチパネルを備え、表示装置61の表示領域に重ねられたタッチパネルと当該表示領域に表示したアイコンとを組み合わせて構成したソフトウェアスイッチを有している。
【0025】
制御装置70は、射出成形機1全体の動作を司る。制御装置70は、マイクロコンピュータを有して構成されている。
【0026】
制御装置70は、型締装置10の回転駆動機構13および型締駆動機構14、射出装置20の射出装置駆動機構23およびスクリュー駆動機構24、ならびに、成形品取出装置40の金型開閉装置41、エジェクタ装置42および取出機43などの各駆動機構の動作を制御する。
【0027】
具体的には、制御装置70は、成形動作において、
(1)ロータリーテーブル11に設置された複数の金型80を射出ステーションP1、第1冷却ステーションP2、第2冷却ステーションP3および成形品取出ステーションP4に移動するように回転駆動機構13を制御し、
(2)金型80に射出する樹脂材料を可塑化するとともに当該金型80が射出ステーションP1に移動してきたときに射出するように型締駆動機構14、射出装置駆動機構23およびスクリュー駆動機構24を制御し、
(3)成形品取出ステーションP4にある金型80から成形品を取り出すように金型開閉装置41、エジェクタ装置42および取出機43を制御する。
【0028】
また、制御装置70は、
(4)表示装置61に、金型80A、80B、80C、80Dのそれぞれに対応した成形条件設定画面90A、90B、90C、90Dを表示させる。
【0029】
次に、上述した本実施形態の射出成形機1における動作(画面表示)一例について、
図6~
図9を参照して説明する。
【0030】
図6~
図9は、
図1の射出成形機の表示装置61に表示される成形条件設定画面90A~90Dの一例を示す図である。
【0031】
成形条件設定画面90A~90Dは、画面構成要素として、タイトル表示領域91と、実測値表示領域95と、画面操作表示領域92と、成形条件表示領域93と、を有している。
【0032】
タイトル表示領域91には、成形条件設定画面90A~90Dの名称が表示される。実測値表示領域95は、各種成形条件(成形パラメータ)の実測値を表示する。画面操作表示領域92には、各種画面の切り換えなどのためのアイコン(ソフトウェアスイッチ)が表示される。
【0033】
成形条件表示領域93は、画面構成要素として、背景部分94と、識別符号96と、画面呼出アイコン97a、97b、97c、97dと、を有している。
【0034】
背景部分94は、成形条件設定画面90A~90Dに対応する金型80A~80Dに割り当てられた色が付されている。成形条件設定画面90Aの背景部分94には青色が付されている。成形条件設定画面90Bの背景部分94には桃色が付されている。成形条件設定画面90Cの背景部分94には黄色が付されている。成形条件設定画面90Dの背景部分94には白色が付される。
図6~
図9において、背景部分94について、ドットの密度が高い方から低い方に順に「青色」、「桃色」、「黄色」、「白色」を示している。
【0035】
識別符号96は、成形条件設定画面90A~90Dに対応する金型80A~80Dに割り当てられた記号である。識別符号96には、成形条件設定画面90A~90Dに対応する金型80A~80Dに割り当てられた色が付されていてもよい。
【0036】
画面呼出アイコン97a~97dは、成形条件設定画面90A~90Dを呼び出すためのアイコン(ソフトウェアスイッチ)である。制御装置70は、画面呼出アイコン97aが操作されると成形条件設定画面90Aを表示装置61に表示する。同様に、制御装置70は、画面呼出アイコン97b、97c、97dが操作されると成形条件設定画面90B、90C、90Dを表示装置61に表示する。
【0037】
以上より、本実施形態の射出成形機1によれば、金型80A~80Dにはそれぞれを個別に識別するための色が割り当てられている。金型80A~80Dには、各金型に割り当てられた色が付されている。そして、成形条件設定画面90A~90Dを表示装置61に表示する際に、当該成形条件設定画面90A~90Dに対応する金型80A~80Dに割り当てられた色を付した背景部分94を当該成形条件設定画面90A~90D内に表示する。このようにしたことから、金型80A~80Dに付された色と、成形条件設定画面90A~90Dの背景部分94に付された色とを見比べることにより、当該金型80A~80Dに対応する正しい成形条件設定画面90A~90Dを表示したか否かを容易に判断することができる。そのため、金型80の成形条件を誤って変更してしまうことを抑制できる。
【0038】
また、成形条件設定画面90A~90D内において比較的面積の広い背景部分94に金型80A~80Dに割り当てられた色を付している。そのため、作業者が容易に色を視認することができ、金型80A~80Dに付された色と、成形条件設定画面90A~90Dの背景部分94に付された色とをより容易に見比べることができる。
【0039】
上述した実施形態の射出成形機1において、画面呼出アイコン97a~97dに、当該画面呼出アイコン97a~97dへの操作入力により呼び出される成形条件設定画面90A~90Dに対応する金型に割り当てられた色が付されていてもよい。このようにすることで、作業者が間違った成形条件設定画面90A~90Dを呼び出して表示してしまうことを抑制できる。
【0040】
上記に本発明の実施形態を説明したが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。前述の実施形態に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除、設計変更を行ったものや、実施形態の特徴を適宜組み合わせたものも、本発明の趣旨に反しない限り、本発明の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0041】
1…射出成形機、10…型締装置、11…ロータリーテーブル、11a…上面、12…可動ダイプレート、12a…貫通孔、13…回転駆動機構、14…型締駆動機構、20…射出装置、21…加熱シリンダ、21a…ノズル、22…スクリュー、23…射出装置駆動機構、24…スクリュー駆動機構、40…成形品取出装置、41…金型開閉装置、42…エジェクタ装置、43…取出機、60…表示入力装置、61…表示装置、62…入力装置、70…制御装置、80、80A、80B、80C、80D…金型、81…上側金型、82…下側金型、84…キャビティ、85…樹脂流路、86…マグネットシート、90A、90B、90C、90D…成形条件設定画面、91…タイトル表示領域、92…画面操作表示領域、93…成形条件表示領域、94…背景部分、95…実測値表示領域、96…識別符号、97a、97b、97c、97d…画面呼出アイコン、P1…射出ステーション、P2…第1冷却ステーション、P3…第2冷却ステーション、P4…成形品取出ステーション