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特許7285178クレンジングシートの官能評価の機器測定による評価方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-24
(45)【発行日】2023-06-01
(54)【発明の名称】クレンジングシートの官能評価の機器測定による評価方法
(51)【国際特許分類】
   G01N 33/00 20060101AFI20230525BHJP
【FI】
G01N33/00 A
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2019162257
(22)【出願日】2019-09-05
(65)【公開番号】P2021039070
(43)【公開日】2021-03-11
【審査請求日】2022-06-22
(73)【特許権者】
【識別番号】593106918
【氏名又は名称】株式会社ファンケル
(72)【発明者】
【氏名】平野 未来
(72)【発明者】
【氏名】渡部 敬二郎
(72)【発明者】
【氏名】加賀美 真弓
【審査官】海野 佳子
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-144864(JP,A)
【文献】特開2019-095263(JP,A)
【文献】特開2019-045302(JP,A)
【文献】特開2014-234345(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0367102(US,A1)
【文献】特開2019-052858(JP,A)
【文献】特開2012-100768(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01N 33/00
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
クレンジングシートで顔面をクレンジングする際の上肢の筋活動量とクレンジングシートで顔面をクレンジングする際の振動計の中央周波数値を説明変数とする重回帰式による、クレンジングシートで顔面をクレンジングする際の使用感とメイクの落とし易さの総合評価方法。
【請求項2】
クレンジングシートで顔面をクレンジングする際の上肢の筋活動量に基づく、クレンジングシートで顔面をクレンジングする際の使用感とメイクの落とし易さの総合評価方法。
【請求項3】
クレンジングシートで顔面をクレンジングする際の振動計の中央周波数値に基づく、クレンジングシートで顔面をクレンジングする際の使用感とメイクの落とし易さの総合評価方法。
【請求項4】
クレンジングシートで顔面をクレンジングする際の上肢の筋活動量に基づく、クレンジングシートで顔面をクレンジングする際の使用感の評価方法。
【請求項5】
クレンジングシートで顔面をクレンジングする際の上肢の筋活動量に基づく、クレンジングシートで顔面をクレンジングする際のメイクの落とし易さの評価方法。
【請求項6】
クレンジングシートで顔面をクレンジングする際の振動計の中央周波数値に基づく、クレンジングシートで顔面をクレンジングする際のメイクの落とし易さの評価方法。
【請求項7】
クレンジングシートで顔面をクレンジングする際の上肢の筋活動量とクレンジングシートで顔面をクレンジングする際の振動計の中央周波数値を説明変数とする重回帰式による、クレンジングシートで顔面をクレンジングする際のメイクの落とし易さの評価方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、クレンジングシートの官能評価の機器測定による評価方法に関する。
【背景技術】
【0002】
クレンジング化粧料はメイクアップ化粧料(以下メイク)などの汚れを落とすための化粧料を指し、メイクを落とすことでメイク汚れが残留することによる肌トラブルを回避する効果も期待されている。クレンジング化粧料は主に界面活性剤により、メイクなどの汚れを分散もしくは乳化し洗浄する界面活性剤型と、油分を主成分とすることで汚れを溶解させ、洗い流す溶剤型に大別される。また、界面活性剤、油性成分、加えて水溶性成分や増粘剤の割合を変えることで、オイル、クリーム・ペースト状、乳液状、ジェル状など様々な剤型のクレンジング化粧料が販売されている。近年では界面活性剤型のクレンジング液をシートに浸漬させ、水による洗い流しを必要とせずどこでもメイクを落とせる簡便さからクレンジングシートの需要も高まっている。クレンジングシートはメイクの落としやすさに加え、シートの触感などの使用感の良さも商品選択のポイントとなる。
一方、化粧品の機能性の評価は官能評価が主であり、手段としてアンケートを用いることが一般的である。しかし、官能評価は個人による差が大きいため、定量性と客観性が課題となる。特にクレンジング化粧料については主たる機能が洗浄性であるため、洗浄性以外の機能性について評価はあまりされてきていない。
メイク落としの動作を行う際に、上肢の筋肉を使用する。上肢の筋活動量は表面筋電図計で測定することができる。上肢の筋活動量はメイク落としの官能評価に影響する一要素と考えられる。
クレンジングシートでメイクを落とす際の摩擦抵抗は中央周波数値で評価することができる。その中央周波数値もメイク落としの官能評価に影響する一要素と考えられる。
動的粘弾性測定装置を用いて、クレンジング化粧料のメイク馴染みを評価する方法が知られている(特許文献1)。
化粧料が塗布された皮膚を評価対象部位として用い、該評価対象部位に、変形または力を加え、そのときの力学応答特性で化粧料を評価する方法が知られている(特許文献2)。
化粧水の粘度、平均摩擦係数、平均摩擦係数の変動、塗布後の経表皮水分蒸散量を指標とする化粧水の嗜好性の評価方法が知られている(特許文献3)。
剥離力及び残存率により、皮膚外用剤のぬり心地を評価する方法が知られている(特許文献4)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2019-045302号公報
【文献】特開2019-052858号公報
【文献】特開2018-040688号公報
【文献】特開2017-101063号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
クレンジングシートの機能性を官能評価で評価することが一般的であるが、専門パネラーといえども、その判定に際しては、評価事例の記憶に頼りながら、集中して思考することが必要であり、精神的ストレスが生じ、数多くの検体を正確に評価することは必ずしも容易ではないという問題があった。
そこで、評価者の官能評価に代わる、官能評価の機器測定による評価方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の主な構成は、次のとおりである。
1.クレンジングシートで顔面をクレンジングする際の上肢の筋活動量とクレンジングシートで顔面をクレンジングする際の振動計の中央周波数値を説明変数とする重回帰式による、クレンジングシートで顔面をクレンジングする際の使用感とメイクの落とし易さの総合評価方法。
2.クレンジングシートで顔面をクレンジングする際の上肢の筋活動量に基づく、クレンジングシートで顔面をクレンジングする際の使用感とメイクの落とし易さの総合評価方法。
3.クレンジングシートで顔面をクレンジングする際の振動計の中央周波数値に基づく、クレンジングシートで顔面をクレンジングする際の使用感とメイクの落とし易さの総合評価方法。
4.クレンジングシートで顔面をクレンジングする際の上肢の筋活動量に基づく、クレンジングシートで顔面をクレンジングする際の使用感の評価方法。
5.クレンジングシートで顔面をクレンジングする際の上肢の筋活動量に基づく、クレンジングシートで顔面をクレンジングする際のメイクの落とし易さの評価方法。
6.クレンジングシートで顔面をクレンジングする際の振動計の中央周波数値に基づく、クレンジングシートで顔面をクレンジングする際のメイクの落とし易さの評価方法。
7.クレンジングシートで顔面をクレンジングする際の上肢の筋活動量とクレンジングシートで顔面をクレンジングする際の振動計の中央周波数値を説明変数とする重回帰式による、クレンジングシートで顔面をクレンジングする際のメイクの落とし易さの評価方法。
【発明の効果】
【0006】
クレンジングシートの官能評価による使用感とメイクの落とし易さの総合評価を、上肢の筋活動量もしくは指に装着した振動計で測定した中央周波数値に基づいて、客観的に評価することができた。さらに、クレンジングシートの官能評価による総合評価を、上肢の筋活動量及び指に装着した振動計で測定した中央周波数値を説明変数として重回帰分析することにより、さらに精度良く、客観的に評価することができた。すなわち、クレンジングシートで顔面をクレンジングする際の上肢の筋活動量もしくは指に装着した振動計で測定した中央周波数値によって、官能評価と同等に、使用感とメイクの落とし易さの総合評価をすることができる。
クレンジングシートの官能評価によるメイクの落とし易さの評価を、上肢の筋活動量もしくは指に装着した振動計で測定した中央周波数値に基づいて、客観的に評価することができた。さらに、クレンジングシートの官能評価によるメイクの落とし易さの評価を、上肢の筋活動量及び指に装着した振動計で測定した中央周波数値を説明変数として重回帰分析することにより、さらに精度良く、客観的に評価することができた。すなわち、クレンジングシートで顔面をクレンジングする際の上肢の筋活動量もしくは指に装着した振動計で測定した中央周波数値によって、官能評価と同等に、クレンジングシートのメイクの落とし易さを評価することができる。
クレンジングシートの官能評価による使用感の評価を、上肢の筋活動量に基づいて、客観的に評価することができた。すなわち、クレンジングシートで顔面をクレンジングする際の上肢の筋活動量によって、官能評価と同等に、クレンジングシートの使用感を評価することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】クレンジングシートの使用感と手指屈筋群の筋活動量との相関を示すグラフ。
図2】クレンジングシートの使用感と上腕二頭筋の筋活動量との相関を示すグラフ。
図3】クレンジングシートの使用感と三角筋前部の筋活動量との相関を示すグラフ。
図4】クレンジングシートの使用感と三角筋後部の筋活動量との相関を示すグラフ。
図5】クレンジングシートの使用感と手指伸筋群の筋活動量との相関を示すグラフ。
図6】メイクの落とし易さと手指屈筋群の筋活動量との相関を示すグラフ。
図7】メイクの落とし易さと上腕二頭筋の筋活動量との相関を示すグラフ。
図8】メイクの落とし易さと三角筋前部の筋活動量との相関を示すグラフ。
図9】メイクの落とし易さとゆびレコーダーの周波数中央値との相関を示すグラフ。
図10】総合評価と手指屈筋群の筋活動量との相関を示すグラフ。
図11】総合評価と上腕二頭筋の筋活動量との相関を示すグラフ。
図12】総合評価と三角筋前部の筋活動量との相関を示すグラフ。
図13】総合評価とゆびレコーダーの周波数中央値との相関を示すグラフ。
【発明を実施するための形態】
【0008】
クレンジングシートの官能評価に関して、クレンジングシートの重要評価項目である使用感とメイクの落とし易さを選定した。使用感は、クレンジングシートの使いやすさ、使い心地を評価する項目であり、嗜好性を反映する重要評価項目である。メイクの落とし易さは、クレンジングシートの使用目的であるメイク落としがし易いかどうかを評価する項目であり、機能性を反映する重要評価項目である。
クレンジングシートによるメイク落としの操作は、上肢の筋肉の活動を必要とすることから、上肢の筋活動量を測定し、使用感やメイクの落とし易さの官能評価に対応するか調べた。
また、メイク落としの操作において、クレンジングシートと皮膚との摩擦の影響が使用感やメイクの落とし易さに影響すると考え、摩擦に関連する指標である中央周波数値を測定し、使用感やメイクの落とし易さの官能評価に対応するか調べた。
さらに、官能評価について、使用感やメイクの落とし易さの総合評価を行い、上肢の筋活動量や中央周波数値が対応するか調べた。
【0009】
その結果、クレンジングシートの使用感と上肢筋の筋活動量に有意な相関が認められた。クレンジングシートの使用感と上肢筋の筋活動量の回帰直線を求めておけば、クレンジングシートを使用する際の筋活動量を測定することにより、クレンジングシートの使用感を推定できる。上肢筋の筋活動量としては、手指屈筋群の筋活動量、上腕二頭筋の筋活動量、三角筋前部の筋活動量、三角筋後部の筋活動量、手指伸筋群の筋活動量を用いることができる。
【0010】
また、メイクの落とし易さと上肢筋の筋活動量または人差し指に装着した振動計で計測した中央周波数値に有意な相関が認められた。クレンジングシートを使用する際のメイクの落とし易さと上肢筋の筋活動量または振動計で計測した中央周波数値の回帰直線を求めておけば、クレンジングシートを使用する際の筋活動量または振動計で計測する中央周波数値を測定することにより、クレンジングシートを使用する際のメイクの落とし易さを推定できる。さらに、クレンジングシートを使用する際のメイクの落とし易さに対して、上肢筋の筋活動量と振動計で計測した中央周波数値を説明変数とする重回帰直線を求めておけば、クレンジングシートを使用する際の筋活動量と振動計で計測する中央周波数値を測定することにより、クレンジングシートを使用する際のメイクの落とし易さをより高い精度で推定できる。上肢筋の筋活動量としては、手指屈筋群の筋活動量、上腕二頭筋の筋活動量、三角筋前部の筋活動量を用いることが好ましい。
【0011】
また、クレンジングシートの使用感とメイクの落とし易さに基づく総合評価と上肢筋の筋活動量または人差し指に装着した振動計で計測した中央周波数値に有意な相関が認められた。クレンジングシートの使用感とメイクの落とし易さに基づく総合評価と上肢筋の筋活動量または振動計で計測した中央周波数値の回帰直線を求めておけば、クレンジングシートを使用する際の筋活動量または振動計で計測する中央周波数値を測定することにより、クレンジングシートの使用感とメイクの落とし易さに基づく総合評価を推定できる。さらに、クレンジングシートの使用感とメイクの落とし易さに基づく総合評価に対して、上肢筋の筋活動量と振動計で計測した中央周波数値を説明変数とする重回帰直線を求めておけば、クレンジングシートを使用する際の筋活動量と振動計で計測する中央周波数値を測定することにより、クレンジングシートの使用感とメイクの落とし易さに基づく総合評価をより高い精度で推定できる。上肢筋の筋活動量としては、手指屈筋群の筋活動量、上腕二頭筋の筋活動量、三角筋前部の筋活動量を用いることが好ましい。
【実施例1】
【0012】
(1)クレンジングシートの作成
素材と目付の異なる4種の不織布を、同じクレンジング溶液(4ml/枚)に浸し、ふき取りクレンジングシートを作成した。不織布の概要は表1に示した。目付とは面積に対する布の重さを示し、数字が大きいほど重くしっかりした布である。
不織布の概要
【0013】
【表1】
【0014】
(2)メイク落とし時の筋活動量、摩擦抵抗の測定方法
対象:20~40代(平均33歳)の健常女性7名。
はじめに被験者の上肢の筋(a手指屈筋群、b上腕二頭筋、c三角筋前部、d三角筋後部、e手指伸筋群)に表面電極を貼付した。筋電計測は8チャンネル(S&ME社製)を用い、サンプリング周波数は1,000Hzで行った。
被験者の右頬にアイライナー10mgを塗布し1分間ドライヤーで乾燥させた。各クレンジングシートで右頬のアイライナーを落とす作業を行い、その際の上肢の筋(a~e)の筋活動量を解析ソフト(TRIASII(DKH社製)を用いて解析し、筋活動量(二乗平均平方根)を求めた。
また、予め被験者の示指(人差し指)に振動計(ゆびレコーダー(テック技販社製))を装着した。振動測定のサンプリング周波数は1,000Hzとした。解析ソフトはTRIASIIを用い、各サンプル使用時の中央周波数値(振動周波数のパワースペクトルの中央値)を求めた。
【0015】
(3)官能評価
各サンプル使用後、VAS法を用いて3項目(クレンジングシートの使用感、メイクの落としやすさ、クレンジングシートシートの総合評価)を評価した。
評価基準は、長さ10cmの線の左端を悪い、右端を良いとした。
【0016】
(4)結果

(4-1)クレンジングシートの使用感(Ya)と上肢筋の筋活動量(Xa~e)の相関性
クレンジングシートの使用感の官能評価(Ya)とa手指屈筋群の筋活動量(Xa)、b上腕二頭筋の筋活動量(Xb)、c三角筋前部の筋活動量(Xc)、d三角筋後部の筋活動量(Xd)、e手指伸筋群の筋活動量(Xe)に有意な相関が認められた。
【0017】
YaとXaの相関係数:0.56
p値<0.01
回帰直線 Ya=405Xa + 4.78
グラフ 図1
【0018】
YaとXbの相関係数:0.67
p値<0.01
回帰直線 Ya=507Xb + 3.96
グラフ 図2
【0019】
YaとXcの相関係数:0.50
p値<0.01
回帰直線 Ya=316Xc + 4.82
グラフ 図3
【0020】
YaとXdの相関係数:0.55
p値<0.01
回帰直線 Ya=2015Xd + 4.47
グラフ 図4
【0021】
YaとXeの相関係数:0.51
p値<0.01
回帰直線 Ya=479Xe + 4.69
グラフ 図5
【0022】
(4-2)メイクの落とし易さ(Yb)と上肢筋の筋活動量(Xa~c)の相関性
メイクの落とし易さの官能評価(Yb)とa手指屈筋群の筋活動量(Xa)、b上腕二頭筋の筋活動量(Xb)、c三角筋前部の筋活動量(Xc)に有意な相関が認められた。
【0023】
YbとXaの相関係数:0.50
p値<0.01
回帰直線 Yb=454Xa + 4.13
グラフ 図6
【0024】
YbとXbの相関係数:0.54
p値<0.01
回帰直線 Yb=517Xb + 3.41
グラフ 図7
【0025】
YbとXcの相関係数:0.56
p値<0.01
回帰直線 Yb=449Xc + 3.86
グラフ 図8
【0026】
(4-3)メイクの落とし易さ(Yb)と中央周波数値(Xf)の相関性
メイクの落とし易さの官能評価(Yb)と中央周波数値(Xf)に有意な相関が認められた。
【0027】
YbとXfの相関係数:-0.39
p値<0.01
回帰直線 Yb=-0.738Xf + 18.95
グラフ 図9
【0028】
(4-4)メイクの落とし易さ(Yb)の上肢筋の筋活動量(Xa~c)と中央周波数値(Xf)による重回帰分析
メイクの落とし易さの官能評価(Yb)を上肢筋の筋活動量(Xa~c)と中央周波数値(Xf)で重回帰分析することにより、高い相関係数で、有意に実測値を予測できた。
【0029】
YbをXaおよびXfで重回帰分析したときの相関係数:0.51
p値<0.05
回帰直線 Yb=379Xa - 0.244Xf + 8.83
【0030】
YbをXbおよびXfで重回帰分析したときの相関係数:0.56
p値<0.01
回帰直線 Yb=435Xb - 0.363Xf + 10.39
【0031】
YbをXcおよびXfで重回帰分析したときの相関係数:0.57
p値<0.01
回帰直線 Yb=411Xc - 0.148Xf + 6.71
【0032】
(4-5)総合評価(Yc)と上肢筋の筋活動量(Xa~c)の相関性
使用感とメイクの落とし易さに基づく総合評価の官能評価(Yc)とa手指屈筋群の筋活動量(Xa)、b上腕二頭筋の筋活動量(Xb)、c三角筋前部の筋活動量(Xc)に有意な相関が認められた。
【0033】
YcとXaの相関係数:0.54
p値<0.01
回帰直線 Yc=434Xa + 4.92
グラフ 図10
【0034】
YcとXbの相関係数:0.53
p値<0.01
回帰直線 Yc=448Xb + 4.41
グラフ 図11
【0035】
YcとXcの相関係数:0.49
p値<0.01
回帰直線 Yc=343Xc + 4.95
グラフ 図12
【0036】
(4-6)総合評価(Yc)と中央周波数値(Xf)の相関性
総合評価の官能評価(Yc)と中央周波数値(Xf)に有意な相関が認められた。
【0037】
YcとXfの相関係数:-0.51
p値<0.01
回帰直線 Yc=-0.841Xf + 21.58
グラフ 図13
【0038】
(4-7)総合評価(Yc)の上肢筋の筋活動量(Xa~c)と中央周波数値(Xf)による重回帰分析
総合評価の官能評価(Yc)を上肢筋の筋活動量(Xa~c)と中央周波数値(Xf)で重回帰分析することにより、高い相関係数で、有意に実測値を予測できた。
【0039】
YcをXaおよびXfで重回帰分析したときの相関係数:0.59
p値<0.01
回帰直線 Yc=293Xa - 0.460Xf + 13.76
【0040】
YcをXbおよびXfで重回帰分析したときの相関係数:0.61
p値<0.01
回帰直線 Yc=319Xb - 0.565Xf + 15.29
【0041】
YcをXcおよびXfで重回帰分析したときの相関係数:0.56
p値<0.01
回帰直線 Yc=198Xc - 0.557Xf + 15.69
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13