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特許7285313タイムスロットフォーマット指示方法、装置、設備、システム及び記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-24
(45)【発行日】2023-06-01
(54)【発明の名称】タイムスロットフォーマット指示方法、装置、設備、システム及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/0446 20230101AFI20230525BHJP
   H04W 16/14 20090101ALI20230525BHJP
   H04W 72/20 20230101ALI20230525BHJP
   H04W 72/54 20230101ALI20230525BHJP
【FI】
H04W72/0446
H04W16/14
H04W72/20
H04W72/54 110
【請求項の数】 18
(21)【出願番号】P 2021506958
(86)(22)【出願日】2018-08-15
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-12-02
(86)【国際出願番号】 CN2018100667
(87)【国際公開番号】W WO2020034120
(87)【国際公開日】2020-02-20
【審査請求日】2021-02-09
(73)【特許権者】
【識別番号】517188574
【氏名又は名称】ペキン シャオミ モバイル ソフトウェア カンパニー, リミテッド
【氏名又は名称原語表記】BEIJING XIAOMI MOBILE SOFTWARE CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 018, Floor 8, Building 6, Yard 33, Middle Xierqi Road, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100107489
【弁理士】
【氏名又は名称】大塩 竹志
(72)【発明者】
【氏名】李明菊
【審査官】石原 由晴
(56)【参考文献】
【文献】Xiaomi,Discussion on the frame structure for NR-U[online],3GPP TSG RAN WG1 Meeting #94 R1-1809220,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_94/Docs/R1-1809220.zip>,2018年08月10日
【文献】MediaTek Inc.,On frame structure design for NR-U operation[online],3GPP TSG RAN WG1 Meeting #94 R1-1808271,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_94/Docs/R1-1808271.zip>,2018年08月11日
【文献】TCL Communication,Discussion on partial slot transmission in NR-U[online],3GPP TSG RAN WG1 Meeting 94 R1-1808254,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_94/Docs/R1-1808254.zip>,2018年08月08日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24-7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
タイムスロットフォーマット指示方法であって前記タイムスロットフォーマット指示方法は
ターゲットチャネルがアイドル状態にあることをリッスンした場合に、タイムスロットフォーマット指示情報をユーザ設備に送信することと、
マッピング関係を前記ユーザ設備に送信することと
を含み、
前記タイムスロットフォーマット指示情報は、チャネル占有期間内のN個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを指示するように構成されており、前記N個のタイムスロットにおける最後のタイムスロットは、部分タイムスロットであり、前記Nは、1以上の正の整数であり、
前記マッピング関係は、前記タイムスロットフォーマット指示情報とタイムスロットフォーマット組み合わせとのマッピング関係であり、
前記チャネル占有期間は、基地局が前記ターゲットチャネルを占有する期間であり、前記ターゲットチャネルは、未許可の周波数スペクトルに位置する、タイムスロットフォーマット指示方法。
【請求項2】
前記タイムスロットフォーマット組み合わせは、タイムスロットフォーマットテーブルにおける複数のフォーマット識別子を含み、前記タイムスロットフォーマットテーブルには、前記フォーマット識別子とアップリンク・ダウンリンクフォーマットシーケンスとの対応関係が記憶されており、前記アップリンク・ダウンリンクフォーマットシーケンスは、L個のシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを含み、前記Lは、14以下の正の整数である、請求項に記載のタイムスロットフォーマット指示方法。
【請求項3】
マッピング関係に関連付けられている指示情報を前記ユーザ設備に送信することは、
前記マッピング関係に関連付けられている指示情報が運ばれている無線リソース制御(RRC)シグナリングを前記ユーザ設備に送信することを含む、請求項に記載のタイムスロットフォーマット指示方法。
【請求項4】
前記Nは、前記チャネル占有期間およびサブキャリア間隔のうちの少なくとも一方に基づいて決定される、請求項1に記載のタイムスロットフォーマット指示方法。
【請求項5】
前記Nは、予め設定された閾値より大きく、
前記タイムスロットフォーマット指示情報は、少なくとも2個の第3タイムスロットフォーマット指示情報を含み、前記第3タイムスロットフォーマット指示情報は、前記チャネル占有期間の一つのセグメント期間内のQ個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを指示するように構成されており、前記Qは、前記予め設定された閾値以下の正の整数である、請求項1に記載のタイムスロットフォーマット指示方法。
【請求項6】
前記タイムスロットフォーマット指示情報を前記ユーザ設備に送信することは、
前記スロットフォーマット指示情報が運ばれているダウンリンク制御情報(DCI)シグナリングを前記ユーザ設備に送信することを含む、請求項1~のいずれか1項に記載のタイムスロットフォーマット指示方法。
【請求項7】
前記DCIシグナリングは、グループ共用(group common)のDCIシグナリングである、または、前記DCIシグナリングは、ユーザ設備専用(UE specific)のDCIシグナリングである、請求項に記載のタイムスロットフォーマット指示方法。
【請求項8】
タイムスロットフォーマット指示方法であって前記タイムスロットフォーマット指示方法は
基地局が送信するタイムスロットフォーマット指示情報を受信することと、
前記基地局が送信するマッピング関係を受信することと
を含み、
前記タイムスロットフォーマット指示情報は、チャネル占有期間内のN個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを指示するように構成されており、前記N個のタイムスロットにおける最後のタイムスロットは、部分タイムスロットであり、前記Nは、1以上の正の整数であり、
前記マッピング関係は、前記タイムスロットフォーマット指示情報とタイムスロットフォーマット組み合わせとのマッピング関係であり、
前記タイムスロットフォーマット指示情報は、前記基地局が、ターゲットチャネルがアイドル状態にあることをリッスンした場合に送信するものであり、前記チャネル占有期間は、前記基地局が前記ターゲットチャネルを占有する期間であり、前記ターゲットチャネルは、未許可の周波数スペクトルに位置する、タイムスロットフォーマット指示方法。
【請求項9】
前記タイムスロットフォーマット組み合わせは、タイムスロットフォーマットテーブルにおける複数のフォーマット識別子を含み、前記タイムスロットフォーマットテーブルには、前記フォーマット識別子とアップリンク・ダウンリンクフォーマットシーケンスとの対応関係が記憶されており、前記アップリンク・ダウンリンクフォーマットシーケンスは、L個のシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを含み、前記Lは、14以下の正の整数である、請求項に記載のタイムスロットフォーマット指示方法。
【請求項10】
前記基地局が送信するマッピング関係に関連付けられている指示情報係を受信することは、
前記基地局が送信する、前記マッピング関係に関連付けられている指示情報が運ばれている無線リソース制御(RRC)シグナリングを受信することを含む、請求項に記載のタイムスロットフォーマット指示方法。
【請求項11】
前記Nは、前記チャネル占有期間およびサブキャリア間隔のうちの少なくとも一方に基づいて決定される、請求項に記載のタイムスロットフォーマット指示方法。
【請求項12】
前記基地局が送信する前記タイムスロットフォーマット指示情報を受信することは、
前記基地局が送信する、前記スロットフォーマット指示情報が運ばれているダウンリンク制御情報(DCI)シグナリングを受信することを含む、請求項11のいずれか1項に記載のタイムスロットフォーマット指示方法。
【請求項13】
前記DCIシグナリングは、グループ共用(group common)のDCIシグナリングである、または、前記DCIシグナリングは、ユーザ設備専用(UE specific)のDCIシグナリングである、請求項12に記載のタイムスロットフォーマット指示方法。
【請求項14】
タイムスロットフォーマット指示装置であって、
前記タイムスロットフォーマット指示装置は送信モジュールを含み
前記送信モジュールは、
ターゲットチャネルがアイドル状態にあることをリッスンした場合に、タイムスロットフォーマット指示情報をユーザ設備に送信することと、
マッピング関係を前記ユーザ設備に送信することと
を行うように構成されており、
前記タイムスロットフォーマット指示情報は、チャネル占有期間内のN個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを指示するように構成されており、前記N個のタイムスロットにおける最後のタイムスロットは、部分タイムスロットであり、前記Nは、1以上の正の整数であり、
前記マッピング関係は、前記タイムスロットフォーマット指示情報とタイムスロットフォーマット組み合わせとのマッピング関係であり、
前記チャネル占有期間は、基地局が前記ターゲットチャネルを占有する期間であり、前記ターゲットチャネルは、未許可の周波数スペクトルに位置する、タイムスロットフォーマット指示装置。
【請求項15】
タイムスロットフォーマット指示装置であって、
前記タイムスロットフォーマット指示装置は受信モジュールを含み
前記受信モジュールは、
基地局が送信するタイムスロットフォーマット指示情報を受信することと、
前記基地局が送信するマッピング関係を受信することと
を行うように構成されており、
前記タイムスロットフォーマット指示情報は、チャネル占有期間内のN個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを指示するように構成されており、前記N個のタイムスロットにおける最後のタイムスロットは、部分タイムスロットであり、前記Nは、1以上の正の整数であり、
前記マッピング関係は、前記タイムスロットフォーマット指示情報とタイムスロットフォーマット組み合わせとのマッピング関係であり、
前記タイムスロットフォーマット指示情報は、前記基地局が、ターゲットチャネルがアイドル状態にあることをリッスンした場合に送信するものであり、前記チャネル占有期間は、前記基地局が前記ターゲットチャネルを占有する期間であり、前記ターゲットチャネルは、未許可の周波数スペクトルに位置する、タイムスロットフォーマット指示装置。
【請求項16】
基地局であって、前記基地局は、
プロセッサと、
プロセッサ実行可能な命令を記憶するメモリと
を含み、
前記プロセッサは
ターゲットチャネルがアイドル状態にあることをリッスンした場合、タイムスロットフォーマット指示情報をユーザ設備に送信することと、
マッピング関係を前記ユーザ設備に送信することと
を行うように構成されており、
前記タイムスロットフォーマット指示情報は、チャネル占有期間内のN個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを指示するように構成されており、前記N個のタイムスロットにおける最後のタイムスロットは、部分タイムスロットであり、前記Nは、1以上の正の整数であり、
前記マッピング関係は、前記タイムスロットフォーマット指示情報とタイムスロットフォーマット組み合わせとのマッピング関係であり、
前記チャネル占有期間は、前記基地局が前記ターゲットチャネルを占有する期間であり、前記ターゲットチャネルは、未許可の周波数スペクトルに位置する、基地局。
【請求項17】
ユーザ設備であって、前記ユーザ設備は、
プロセッサと、
プロセッサ実行可能な命令を記憶するメモリと
を含み、
前記プロセッサは
基地局が送信するタイムスロットフォーマット指示情報を受信することと、
前記基地局が送信するマッピング関係を受信することと
を行うように構成されており、
前記タイムスロットフォーマット指示情報は、チャネル占有期間内のN個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを指示するように構成されており、前記N個のタイムスロットにおける最後のタイムスロットは、部分タイムスロットであり、前記Nは、1以上の正の整数であり、
前記マッピング関係は、前記タイムスロットフォーマット指示情報とタイムスロットフォーマット組み合わせとのマッピング関係であり、
前記タイムスロットフォーマット指示情報は、前記基地局が、ターゲットチャネルがアイドル状態にあることをリッスンした場合に送信するものであり、前記チャネル占有期間は、前記基地局が前記ターゲットチャネルを占有する期間であり、前記ターゲットチャネルは、未許可の周波数スペクトルに位置する、ユーザ設備。
【請求項18】
コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記コンピュータプログラムは、処理モジュールによって実行されると、請求項1~のいずれか1項に記載のタイムスロットフォーマット指示方法または請求項13のいずれか1項に記載のタイムスロットフォーマット指示方法を実行することを前記処理モジュールに行わせる、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は無線通信技術分野に関し、特にタイムスロットフォーマット指示方法、装置、設備、システム及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信技術の発展に伴い、ますます多くの通信システムは未許可周波数スペクトル上のチャネルを介して通信データの伝送を行うことができる。未許可周波数スペクトルに複数の通信システムが働く可能であるため、複数の通信システム同士の公平性を考慮し、未許可周波数スペクトル上の基地局の通信は一般的にリッスン・ビフォー・トーク(英語。Listen Before Talk。略称。LBT)メカニズムが採用され、すなわち、基地局は通信データを送信する前に、まず未許可周波数スペクトル上のチャネルをリッスンし、チャネルがアイドルとなることをリッスンした時に、当該未許可周波数スペクトル上のチャネルを占有して通信データを送信することができる。
【0003】
実際の応用では、基地局がターゲットチャネルを占有し始める時刻は完全タイムスロットの中間位置に位置する可能性が高く、すなわち、基地局が未許可周波数スペクトル上のチャネルを占有する時間帯内に部分タイムスロット(英語。partial slot)が存在する可能性が高いということである。部分タイムスロットとは、完全タイムスロットに対する概念であり、一つの完全タイムスロットには14個のシンボル(英語:symbol)が含まれるが、部分タイムスロットには14個未満のシンボルが含まれる。
【0004】
部分タイムスロットは基地局とユーザ設備(英語:User Equipment。略称:UE)との間の正常な通信に対して悪影響を与える場合があるため、現在、部分タイムスロットによる基地局とUEとの間の正常な通信への悪影響を低減する方法が求められている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示の実施例は、一部のタイムスロットによる基地局とUEとの間の正常な通信への悪影響を低減することができるタイムスロットフォーマット指示方法、装置、設備、システム及び記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の実施例の第1方面によれば、タイムスロットフォーマット指示方法を提供し、当該タイムスロットフォーマット指示方法は、
ターゲットチャネルがアイドル状態にあることをリッスンした場合に、ユーザ設備(UE)にタイムスロットフォーマット指示情報を送信することを含み、
前記タイムスロットフォーマット指示情報はチャネル占有期間内のN個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを指示するように構成され、前記N個のタイムスロットにおける第1個のタイムスロット及び/又は最後のタイムスロットは部分タイムスロットであり、前記Nは1以上の正の整数であり、
ここで、前記チャネル占有期間は基地局が前記ターゲットチャネルを占有する期間であり、前記ターゲットチャネルは未許可周波数スペクトルに位置する。
【0007】
本開示の実施例の第2方面によれば、タイムスロットフォーマット指示方法を提供し、当該タイムスロットフォーマット指示方法は、
基地局が送信するタイムスロットフォーマット指示情報を受信することを含み、
前記タイムスロットフォーマット指示情報はチャネル占有期間内のN個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを指示するように構成され、前記N個のタイムスロットにおける第1個のタイムスロット及び/又は最後のタイムスロットは部分タイムスロットであり、前記Nは1以上の正の整数であり、
ここで、前記タイムスロットフォーマット指示情報は、前記基地局が、ターゲットチャネルがアイドル状態にあることをリッスンした場合に送信するものであり、前記チャネル占有期間は基地局が前記ターゲットチャネルを占有する期間であり、前記ターゲットチャネルは未許可周波数スペクトルに位置する。
【0008】
本開示の実施例の第3方面によれば、タイムスロットフォーマット指示装置を提供し、当該タイムスロットフォーマット指示装置は、
ターゲットチャネルがアイドル状態にあることをリッスンした場合に、ユーザ設備(UE)にタイムスロットフォーマット指示情報を送信するように構成される送信モジュールを含み、
前記タイムスロットフォーマット指示情報はチャネル占有期間内のN個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを指示するように構成され、前記N個のタイムスロットにおける第1個のタイムスロット及び/又は最後のタイムスロットは部分タイムスロットであり、前記Nは1以上の正の整数であり、
ここで、前記チャネル占有期間は基地局が前記ターゲットチャネルを占有する期間であり、前記ターゲットチャネルは未許可周波数スペクトルに位置する。
【0009】
本開示の実施例の第4方面によれば、タイムスロットフォーマット指示装置を提供し、当該タイムスロットフォーマット指示装置は、
基地局が送信するタイムスロットフォーマット指示情報を受信するように構成される受信モジュールを含み、
前記タイムスロットフォーマット指示情報はチャネル占有期間内のN個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを指示するように構成され、前記N個のタイムスロットにおける第1個のタイムスロット及び/又は最後のタイムスロットは部分タイムスロットであり、前記Nは1以上の正の整数であり、
ここで、前記タイムスロットフォーマット指示情報は、前記基地局が、ターゲットチャネルがアイドル状態にあることをリッスンした場合に送信するものであり、前記チャネル占有期間は基地局が前記ターゲットチャネルを占有する期間であり、前記ターゲットチャネルは未許可周波数スペクトルに位置する。
【0010】
本開示の実施例の第5方面によれば、基地局を提供し、当該基地局は、
プロセッサと、
プロセッサ実行可能な命令を記憶するメモリと、を含み、
前記プロセッサは、
ターゲットチャネルがアイドル状態にあることをリッスンした場合、ユーザ設備(UE)にタイムスロットフォーマット指示情報を送信するように構成され、
前記タイムスロットフォーマット指示情報はチャネル占有期間内のN個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを指示するように構成され、前記N個のタイムスロットにおける第1個のタイムスロット及び/又は最後のタイムスロットは部分タイムスロットであり、前記Nは1以上の正の整数であり、
ここで、前記チャネル占有期間は基地局が前記ターゲットチャネルを占有する期間であり、前記ターゲットチャネルは未許可周波数スペクトルに位置する。
【0011】
本開示の実施例の第6方面によれば、ユーザ設備を提供し、当該ユーザ設備は、
プロセッサと、
プロセッサ実行可能な命令を記憶するメモリと、を含み、
前記プロセッサは、
基地局が送信するタイムスロットフォーマット指示情報を受信するように構成され、
前記タイムスロットフォーマット指示情報はチャネル占有期間内のN個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを指示するように構成され、前記N個のタイムスロットにおける第1個のタイムスロット及び/又は最後のタイムスロットは部分タイムスロットであり、前記Nは1以上の正の整数であり、
ここで、前記タイムスロットフォーマット指示情報は、前記基地局が、ターゲットチャネルがアイドル状態にあることをリッスンした場合に送信するものであり、前記チャネル占有期間は基地局が前記ターゲットチャネルを占有する期間であり、前記ターゲットチャネルは未許可周波数スペクトルに位置する。
本開示の実施例の第7方面によれば、スロットフォーマット指示システムを提供し、当該スロットフォーマット指示システムは、上記の第3方面のいずれかに記載のスロットフォーマット指示装置及び上記の第4方面のいずれかに記載のスロットフォーマット指示装置を含み、又は、上記の第5方面のいずれかに記載のスロットフォーマット指示装置及び上記の第6方面のいずれかに記載のスロットフォーマット指示装置を含む。
【0012】
本開示の実施例の第8方面によれば、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、当該コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、コンピュータプログラムが記憶されており、記憶されている前記コンピュータプログラムが処理モジュールにより実行される時に、上記の第1方面のいずれかに記載のタイムスロットフォーマット指示方法を実現することができ、又は、記憶されている前記コンピュータプログラムが処理モジュールにより実行される時に、上記の第2方面のいずれかに記載のタイムスロットフォーマット指示方法を実現することができる。
例えば、本願は以下の項目を提供する。
(項目1)
タイムスロットフォーマット指示方法であって、
ターゲットチャネルがアイドル状態にあることをリッスンした場合に、ユーザ設備(UE)にタイムスロットフォーマット指示情報を送信することを含み、
前記タイムスロットフォーマット指示情報はチャネル占有期間内のN個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを指示するように構成され、前記N個のタイムスロットにおける第1個のタイムスロット及び/又は最後のタイムスロットは部分タイムスロットであり、前記Nは1以上の正の整数であり、
ここで、前記チャネル占有期間は基地局が前記ターゲットチャネルを占有する期間であり、前記ターゲットチャネルは未許可周波数スペクトルに位置する、
ことを特徴とするタイムスロットフォーマット指示方法。
(項目2)
前記UEにマッピング関係を送信することを更に含み、
前記マッピング関係はタイムスロットフォーマット指示情報とタイムスロットフォーマット組み合わせとの間の関係を指示するように構成され、前記タイムスロットフォーマット組み合わせはK個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを含み、前記KはN以下の正の整数である、
ことを特徴とする項目1に記載の方法。
(項目3)
前記タイムスロットフォーマット組み合わせはタイムスロットフォーマットテーブルにおけるK個のフォーマット識別子を含み、前記タイムスロットフォーマットテーブルには、フォーマット識別子とアップリンク・ダウンリンクフォーマットシーケンスとの対応関係が少なくとも1セット記憶され、前記アップリンク・ダウンリンクフォーマットシーケンスはL個のシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを含み、前記Lは14以下の正の整数である、
ことを特徴とする項目2に記載の方法。
(項目4)
前記UEにマッピング関係を送信することは、
前記UEに、前記マッピング関係が運ばれている無線リソース制御(RRC)シグナリングを送信することを含む、
ことを特徴とする項目2に記載の方法。
(項目5)
前記Nは前記チャネル占有期間及びサブキャリア間隔に基づいて決定される、
ことを特徴とする項目1に記載の方法。
(項目6)
前記N個のタイムスロットにおける第1個のタイムスロット及び最後のタイムスロットは部分タイムスロットであり、
前記方法はさらに、
前記サブキャリア間隔に基づいて各タイムスロットのデュレーションを決定することと、
前記チャネル占有期間のデュレーションを前記タイムスロットのデュレーションで割って得られた商に1を加算して前記Nを得ることとを含む、
ことを特徴とする項目5に記載の方法。
(項目7)
前記タイムスロットフォーマット指示情報はN個の第1タイムスロットフォーマット指示情報を含み、そのうち、第i番目の第1タイムスロットフォーマット指示情報は前記N個のタイムスロットにおける第i個乃至第N個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを指示するように構成され、前記iは前記N以下の正の整数である、
ことを特徴とする項目1に記載の方法。
(項目8)
前記第i番目の第1タイムスロットフォーマット指示情報は第1タイムスロットフォーマット組み合わせを指示するように構成され、前記第1タイムスロットフォーマット組み合わせはN-i+1個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを含む、
ことを特徴とする項目7に記載の方法。
(項目9)
前記第i番目の第1タイムスロットフォーマット指示情報は第1タイムスロットフォーマット指示サブ情報とタイムスロット個数指示情報を含み、前記第1タイムスロットフォーマット指示サブ情報は第2タイムスロットフォーマット組み合わせを指示するように構成され、前記第2タイムスロットフォーマット組み合わせはN個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを含み、前記タイムスロット個数指示情報は、前記N個のタイムスロットにおける第i個乃至第N個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットが前記第2タイムスロットフォーマット組み合わせにおける後のN-i+1個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットと同じであることを指示するように構成される、
ことを特徴とする項目7に記載の方法。
(項目10)
前記タイムスロットフォーマット指示情報は、M個の第2タイムスロットフォーマット指示情報を含み、そのうち、第j番目の第2タイムスロットフォーマット指示情報は第j番目の周期内のP個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを指示するように構成され、前記jは前記M以下の正の整数であり、且つ前記Mに前記Pを乗算して得られた乗算値は前記N以下である、
ことを特徴とする項目1に記載の方法。
(項目11)
前記第2タイムスロットフォーマット指示情報は第3タイムスロットフォーマット組み合わせを指示するように構成され、前記第3タイムスロットフォーマット組み合わせはP個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを含む、
ことを特徴とする項目1に記載の方法。
(項目12)
前記Nは予め設定された閾値より大きく、
前記タイムスロットフォーマット指示情報は少なくとも2個の第3タイムスロットフォーマット指示情報を含み、前記第3タイムスロットフォーマット指示情報は前記チャネル占有期間の一つのセグメント期間内のQ個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを指示するように構成され、前記Qは前記予め設定された閾値以下の正の整数である、
ことを特徴とする項目1に記載の方法。
(項目13)
前記ユーザ設備UEにタイムスロットフォーマット指示情報を送信することは、
前記UEに、前記スロットフォーマット指示情報が運ばれているダウンリンク制御情報(DCI)シグナリングを送信することを含む、
ことを特徴とする項目1から12のいずれか1項に記載の方法。
(項目14)
前記DCIシグナリングはグループ共用(group common)のDCIシグナリングであり、または、前記DCIシグナリングはユーザ設備専用(UE specific)のDCIシグナリングである、
ことを特徴とする項目13に記載の方法。
(項目15)
タイムスロットフォーマット指示方法であって、
基地局が送信するタイムスロットフォーマット指示情報を受信することを含み、
前記タイムスロットフォーマット指示情報はチャネル占有期間内のN個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを指示するように構成され、前記N個のタイムスロットにおける第1個のタイムスロット及び/又は最後のタイムスロットは部分タイムスロットであり、前記Nは1以上の正の整数であり、
ここで、前記タイムスロットフォーマット指示情報は、前記基地局が、ターゲットチャネルがアイドル状態にあることをリッスンした場合に送信するものであり、前記チャネル占有期間は基地局が前記ターゲットチャネルを占有する期間であり、前記ターゲットチャネルは未許可周波数スペクトルに位置する、
ことを特徴とするタイムスロットフォーマット指示方法。
(項目16)
前記基地局が送信するマッピング関係を受信することを更に含み、
前記マッピング関係はタイムスロットフォーマット指示情報とタイムスロットフォーマット組み合わせとの間の関係を指示するように構成され、前記タイムスロットフォーマット組み合わせはK個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを含み、前記KはN以下の正の整数である、
ことを特徴とする項目15に記載の方法。
(項目17)
前記タイムスロットフォーマット組み合わせはタイムスロットフォーマットテーブルにおけるK個のフォーマット識別子を含み、前記タイムスロットフォーマットテーブルには、フォーマット識別子とアップリンク・ダウンリンクフォーマットシーケンスとの対応関係が少なくとも1セット記憶され、前記アップリンク・ダウンリンクフォーマットシーケンスはL個のシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを含み、前記Lは14以下の正の整数である、
ことを特徴とする項目16に記載の方法。
(項目18)
前記基地局が送信するマッピング関係を受信することは、
前記基地局が送信する、前記マッピング関係が運ばれている無線リソース制御(RRC)シグナリングを受信することを含む、
ことを特徴とする項目16に記載の方法。
(項目19)
前記Nは前記チャネル占有期間及びサブキャリア間隔に基づいて決定される、
ことを特徴とする項目15に記載の方法。
(項目20)
前記タイムスロットフォーマット指示情報はN個の第1タイムスロットフォーマット指示情報を含み、そのうち、第i番目の第1タイムスロットフォーマット指示情報は前記N個のタイムスロットにおける第i個乃至第N個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを指示するように構成され、前記iは前記N以下の正の整数である、
ことを特徴とする項目15に記載の方法。
(項目21)
前記第i番目の第1タイムスロットフォーマット指示情報は第1タイムスロットフォーマット組み合わせを指示するように構成され、前記第1タイムスロットフォーマット組み合わせはN-i+1個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを含む、
ことを特徴とする項目20に記載の方法。
(項目22)
前記第i番目の第1タイムスロットフォーマット指示情報は第1タイムスロットフォーマット指示サブ情報とタイムスロット個数指示情報を含み、前記第1タイムスロットフォーマット指示サブ情報は第2タイムスロットフォーマット組み合わせを指示するように構成され、前記第2タイムスロットフォーマット組み合わせはN個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを含み、前記タイムスロット個数指示情報は、前記N個のタイムスロットにおける第i個乃至第N個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットが前記第2タイムスロットフォーマット組み合わせにおける後のN-i+1個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットと同じであることを指示するように構成される、
ことを特徴とする項目20に記載の方法。
(項目23)
前記タイムスロットフォーマット指示情報はM個の第2タイムスロットフォーマット指示情報を含み、そのうち、第j番目の第2タイムスロットフォーマット指示情報は第j番目の周期内のP個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを指示するように構成され、前記jは前記M以下の正の整数であり、且つ前記Mに前記Pを乗算して得られた乗算値は前記N以下である、
ことを特徴とする項目15に記載の方法。
(項目24)
前記第2タイムスロットフォーマット指示情報は第3タイムスロットフォーマット組み合わせを指示するように構成され、前記第3タイムスロットフォーマット組み合わせはP個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを含む、
ことを特徴とする項目23に記載の方法。
(項目25)
前記Nは予め設定された閾値より大きく、
前記タイムスロットフォーマット指示情報は少なくとも2個の第3タイムスロットフォーマット指示情報を含み、前記第3タイムスロットフォーマット指示情報は前記チャネル占有期間の一つのセグメント期間内のQ個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを指示するように構成され、前記Qは前記予め設定された閾値以下の正の整数である、
ことを特徴とする項目15に記載の方法。
(項目26)
前記基地局が送信するタイムスロットフォーマット指示情報を受信することは、
前記基地局が送信する、前記スロットフォーマット指示情報が運ばれているダウンリンク制御情報(DCI)シグナリングを受信することを含む、
ことを特徴とする項目15から25のいずれか1項に記載の方法。
(項目27)
前記DCIシグナリングはグループ共用(group common)のDCIシグナリングであり、または、前記DCIシグナリングはユーザ設備専用(UE specific)のDCIシグナリングである、
ことを特徴とする項目26に記載の方法。
(項目28)
タイムスロットフォーマット指示装置であって、
ターゲットチャネルがアイドル状態にあることをリッスンした場合に、ユーザ設備(UE)にタイムスロットフォーマット指示情報を送信するように構成される送信モジュールを含み、
前記タイムスロットフォーマット指示情報はチャネル占有期間内のN個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを指示するように構成され、前記N個のタイムスロットにおける第1個のタイムスロット及び/又は最後のタイムスロットは部分タイムスロットであり、前記Nは1以上の正の整数であり、
ここで、前記チャネル占有期間は基地局が前記ターゲットチャネルを占有する期間であり、前記ターゲットチャネルは未許可周波数スペクトルに位置する、
ことを特徴とするタイムスロットフォーマット指示装置。
(項目29)
タイムスロットフォーマット指示装置であって、
基地局が送信するタイムスロットフォーマット指示情報を受信するように構成される受信モジュールを含み、
前記タイムスロットフォーマット指示情報はチャネル占有期間内のN個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを指示するように構成され、前記N個のタイムスロットにおける第1個のタイムスロット及び/又は最後のタイムスロットは部分タイムスロットであり、前記Nは1以上の正の整数であり、
ここで、前記タイムスロットフォーマット指示情報は、前記基地局が、ターゲットチャネルがアイドル状態にあることをリッスンした場合に送信するものであり、前記チャネル占有期間は基地局が前記ターゲットチャネルを占有する期間であり、前記ターゲットチャネルは未許可周波数スペクトルに位置する、
ことを特徴とするタイムスロットフォーマット指示装置。
(項目30)
プロセッサと、
プロセッサ実行可能な命令を記憶するメモリと、を含み、
前記プロセッサは、
ターゲットチャネルがアイドル状態にあることをリッスンした場合、ユーザ設備(UE)にタイムスロットフォーマット指示情報を送信するように構成され、
前記タイムスロットフォーマット指示情報はチャネル占有期間内のN個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを指示するように構成され、前記N個のタイムスロットにおける第1個のタイムスロット及び/又は最後のタイムスロットは部分タイムスロットであり、前記Nは1以上の正の整数であり、
ここで、前記チャネル占有期間は基地局が前記ターゲットチャネルを占有する期間であり、前記ターゲットチャネルは未許可周波数スペクトルに位置する、
ことを特徴とする基地局。
(項目31)
プロセッサと、
プロセッサ実行可能な命令を記憶するメモリと、を含み、
前記プロセッサは、
基地局が送信するタイムスロットフォーマット指示情報を受信するように構成され、
前記タイムスロットフォーマット指示情報はチャネル占有期間内のN個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを指示するように構成され、前記N個のタイムスロットにおける第1個のタイムスロット及び/又は最後のタイムスロットは部分タイムスロットであり、前記Nは1以上の正の整数であり、
ここで、前記タイムスロットフォーマット指示情報は、前記基地局が、ターゲットチャネルがアイドル状態にあることをリッスンした場合に送信するものであり、前記チャネル占有期間は基地局が前記ターゲットチャネルを占有する期間であり、前記ターゲットチャネルは未許可周波数スペクトルに位置する、
ことを特徴とするユーザ設備。
(項目32)
項目28に記載のスロットフォーマット指示装置及び項目29に記載のスロットフォーマット指示装置を含み、又は、
項目30に記載の基地局及び項目31に記載のユーザ設備を含む、
ことを特徴とするスロットフォーマット指示システム。
(項目33)
コンピュータプログラムが記憶されており、記憶されている前記コンピュータプログラムが処理モジュールにより実行される時に、項目1から14のいずれか1項に記載のタイムスロットフォーマット指示方法を実現することができ、又は、記憶されている前記コンピュータプログラムが処理モジュールにより実行される時に、項目15から27のいずれか1項に記載のタイムスロットフォーマット指示方法を実現することができる、
ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の効果】
【0013】
本開示の実施例に係る技術的手段は、少なくとも以下の利点がある。
【0014】
未許可周波数スペクトルに位置するターゲットチャネルがアイドル状態にあることをリッスンした場合に、ユーザ設備UEにタイムスロットフォーマット指示情報を送信し、ここで、当該タイムスロットフォーマット指示情報はチャネル占有期間内のN個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを指示するように構成され、且つ当該N個のタイムスロットにおける第1個のタイムスロット及び/又は最後のタイムスロットは部分タイムスロットであることにより、UEはタイムスロットフォーマット指示情報による指示に基づいて当該N個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを取得することができ、それによりUEは基地局の許可を要求しなくても、タイムスロットにおけるアップリンクフォーマットのシンボルで基地局に通信データを送信することができ、同時にUEがタイムスロットのアップリンクフォーマットのシンボルにおいてPDCCHのブラインド検出を行うことを回避することができる。このように、UEの消費電力及びアップリンク送信遅延を低減することができ、そのためN個のタイムスロットにおける部分タイムスロットによる基地局とUEとの間の通常通信への悪影響を低減することができる。
【0015】
なお、以上の一般的な説明及び以下の詳細な説明は単なる例示及び説明であり、本開示を制限するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0016】
本明細書に組み込まれ、かつ本明細書の一部を構成する添付の図面は、本開示と一致する実施例を示し、明細書と共に本開示の原理を説明する役割を果たす。
図1】基地局が未許可周波数スペクトルにおけるチャネルを占有する期間内のタイムスロットの概略図である。
図2】例示的な実施例に係る実施環境の概略図である。
図3】例示的な実施例に係るタイムスロットフォーマット指示方法のフローチャートである。
図4】例示的な実施例に係るタイムスロットフォーマット指示方法のフローチャートである。
図5】例示的な実施例に係るタイムスロットフォーマット指示方法のフローチャートである。
図6】例示的な実施例に係るタイムスロットフォーマット指示装置のブロック図である。
図7】例示的な実施例に係るタイムスロットフォーマット指示装置のブロック図である。
図8】例示的な実施例に係るタイムスロットフォーマット指示装置のブロック図である。
図9】例示的な実施例に係るタイムスロットフォーマット指示装置のブロック図である。
図10】例示的な実施例に係るタイムスロットフォーマット指示システムのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本開示の目的、技術的手段及び利点をより明確にするために、以下は図面を参照しながら本開示の実施形態をさらに詳しく説明する。
【0018】
ここで、例示的な実施例を詳しく説明し、その例を図面に示す。以下の説明に係る図面では、他に示されない限り、異なる図面における同じ符号は、同じまたは類似の要素を示す。以下の例示的な実施例に記載される実施形態は、本開示と一致する全ての実施形態を表すものではない。むしろ、それらは単なる、添付の特許請求の範囲に詳述される本開示のいくつかの態様と一致する装置や方法の例である。
【0019】
5GNR(英語:New Radio Access Technology)通信システムでは、一つの完全タイムスロットが14個のシンボル(英語:symbol)を含み、完全タイムスロットフォーマットとは当該完全タイムスロットに含まれる各シンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを指す。
【0020】
ここで、シンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットはシンボルにおけるデータの伝送方向を表すものであり、5GNR通信システムにおいて、シンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットは、アップリンクフォーマット(通常は文字Uで示す)と、ダウンリンクフォーマット(通常は文字Dで示す)と、不確定フォーマット(通常は文字Xで示す)との3種類に分ける。
【0021】
アップリンクフォーマットのシンボルでは、データの伝送方向はアップリンク方向である。ユーザ設備(英語:User Equipment。略称:UE)は、アップリンクフォーマットのシンボルで通信データを基地局に送信することができる。ダウンリンクフォーマットのシンボルでは、データの伝送方向はダウンリンク方向である。UEはダウンリンクフォーマットのシンボルで基地局が送信した通信データを受信することができる。不確定フォーマットシンボルでは、UEは基地局による更なる指示により当該シンボルにおけるデータの伝送方向を確定する必要があり、すなわち、UEは基地局の更なる指示により当該シンボルにおいてUEが基地局に通信データを送信できるか否かを確定する必要があり、又は、UEは基地局の更なる指示により当該シンボルにおいてUEが基地局から送信された通信データを受信できるか否かを確定する必要がある。
【0022】
現在、5GNR通信システムでは、一つの完全タイムスロットのフォーマットのテーブルが定義され、テーブルにおいて全部で256種類のフォーマットを有し、そのうち最初の56種類の完全タイムスロットのフォーマットは既に明確に与えられ、後の200種類のフォーマットは後続の決定のために保留しておく。この56種類の完全タイムスロットのフォーマットを表1に示す。
【0023】
【表1-1】
【0024】
【表1-2】
【0025】
表1に示すように、タイムスロットフォーマット番号が0である完全タイムスロットフォーマットにおいて、各シンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットは、いずれもダウンリンクフォーマットである。タイムスロットフォーマット番号が1である完全タイムスロットフォーマットにおいて、各シンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットはいずれもアップリンクフォーマットである。タイムスロットフォーマット番号が3である完全タイムスロットフォーマットにおいて、前の13個のシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットはいずれもダウンリンクフォーマットであり、最後のシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットは不確定フォーマットである。
【0026】
5GNR通信システムにおいて、基地局は8ビット長のデータを用いてUEに完全タイムスロットのフォーマットを指示することができる。このように、UEは基地局の指示に基づいて完全タイムスロットにおける各シンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを確定することができ、完全タイムスロットにおける各シンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを確定した後、UEはダウンリンクフォーマットのシンボルにおいて物理ダウンリンク制御チャネル(英語:Physical Downlink Control Channel。略称。PDCCH)についてブラインド検出を行い、基地局がPDCCHを介して当該UEに送信したダウンリンク制御情報(英語:Downlink Control Information。略称:DCI)シグナリングを受信し、そして当該DCIシグナリングのスケジューリングに基づいて基地局が送信する通信データを受信し、同時に、UEは基地局の許可を要求しなくても、アップリンクフォーマットのシンボルで基地局に通信データを送信することができる。
【0027】
完全タイムスロットにおける各シンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを確定した後、UEはアップリンクフォーマットのシンボルにおいてPDCCHについてブラインド検出をする必要がなく、同時に、UEは基地局の許可を要求しなくても、アップリンクフォーマットのシンボルで基地局に通信データを送信することができるため、基地局がUEに完全タイムスロットのフォーマットを指示することによって、UEの消費電力を低減することができると共に、UEのアップリンク送信遅延を低減することができる。
【0028】
実際の応用において、5GNR通信システムは無許可周波数スペクトルで働くことができる。通常、未許可周波数スペクトルで働く通信システムにおいて、基地局の通信では一般的にリッスン・ビフォー・トーク(英語:Listen Before Talk。略称:LBT)メカニズムが採用され、すなわち、基地局は通信データを送信する前にまず未許可周波数スペクトル上のチャネル(以下、ターゲットチャネルと略称する)をリッスンし、ターゲットチャネルがアイドルにあることをリッスンした時に当該ターゲットチャネルを占有して通信データを送信することができ、そして、基地局が当該ターゲットチャネルを占有する期間は、最長チャネル占有時間(英語:Maximum Channel Occupancy Time。略称:MCOT)を超えてはならない。ターゲットチャネルを占有する期間がMCOTに達する場合、基地局がLBTを改めて行ってチャネルを競争する。
【0029】
実際の応用では、基地局がターゲットチャネルを占有し始める時刻は完全タイムスロットの中間位置に位置する可能性が高く、同時に、基地局が当該ターゲットチャネルを占有し終える時刻は完全タイムスロットの中間位置に位置する可能性も高い。
【0030】
例えば、図1に示すように、基地局がターゲットチャネルを占有し始める時刻は完全タイムスロット0の中間位置にあり、同時に、基地局が当該ターゲットチャネルを占有し終わる時刻は完全タイムスロット4の中間位置にある。
【0031】
基地局によるターゲットチャネルの占有の開始時刻も終了時刻も一つの完全タイムスロットの中間位置に位置する可能性があるため、基地局がターゲットチャネルを占有してい期間内に部分タイムスロット(英語:partialslot)が存在する可能性がある。部分タイムスロットとは完全タイムスロットに対する概念である。5GNR通信システムにおいて、部分タイムスロットに含まれるシンボルの個数は14個未満である。
【0032】
例えば、図1に示すように、基地局がターゲットチャネルを占有し始める時刻は完全タイムスロット0の中間位置に位置し、同時に、基地局が当該ターゲットチャネルを占有し終わる時刻は完全タイムスロット4の中間位置に位置するため、基地局がターゲットチャネルを占有する時間帯内に部分タイムスロット1と部分タイムスロット2が存在する。
【0033】
現在の通信規格では、部分タイムスロットのフォーマットが定義されておらず、また、現在の通信規格では、部分タイムスロットの指示方式が規定されていない。そのため、チャネル占有期間内のN個のタイムスロットにおける第1タイムスロット及び/又は最後のタイムスロットが部分タイムスロットである場合、UEは基地局の指示に基づいて当該N個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを確定することができない。そのため、UEは当該N個のタイムスロットの各シンボルにおいてPDCCHのブラインド検出を行う必要があり、そして、当該N個のタイムスロットにおいて基地局に通信データを送信する場合、UEは基地局の許可を要求し且つ基地局の指示に基づいて通信データの送信をするようにしなければならなく、これによって基地局とUEとの間の正常な通信に悪影響を与えることは明らかである。
【0034】
本開示の実施例は、N個のタイムスロットにおける部分タイムスロットによる、基地局とUEとの間の正常な通信への悪影響を低減可能なタイムスロットフォーマット指示方法を提供する。
【0035】
当該スロットフォーマット指示方法において、基地局はターゲットチャネルがアイドル状態にあることをリッスンした場合に、UEにスロットフォーマット指示情報を送信することができる。ここで、当該タイムスロットフォーマット指示情報はチャネル占有期間内のN個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを指示するように構成され、且つ当該N個のタイムスロットにおける第1タイムスロット及び/又は最後のタイムスロットは部分タイムスロットである。これにより、UEはタイムスロットフォーマット指示情報の指示に基づいて当該N個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを取得することができ、それによりUEは基地局の許可を要求しなくても、タイムスロットにおけるアップリンクフォーマットのシンボルにより基地局に通信データを送信することができ、同時にUEはタイムスロットのアップリンクフォーマットのシンボルにおいてPDCCHのブラインド検出をすることを回避することができる。このように、UEの消費電力及びアップリンク送信遅延を低減することができる。そのため、N個のタイムスロットにおける部分タイムスロットによる、基地局とUEとの間の通常通信への悪影響を低減することができる。
【0036】
次に、本開示の実施例に係るタイムスロットフォーマット指示方法の実施環境について説明する。
【0037】
図2は本開示の実施例に係るタイムスロットフォーマット指示方法の実施環境の概略図である。図2に示すように、当該実施環境は基地局10及びUE20を含む。基地局10とUE20は通信ネットワークで接続可能である。UE20は基地局10がサービスするセルの中のいずれかのUEである。
【0038】
ここで、上記通信ネットワークは5GNR通信ネットワークであってもよく、又は、他の5GNR通信ネットワークに類似する通信ネットワークであってもよい。
【0039】
図3は例示的な実施例に係るタイムスロットフォーマット指示方法のフローチャートである。当該タイムスロットフォーマット指示方法は図2に示す基地局10に用いることができる。図3に示すように、当該タイムスロットフォーマット指示方法は以下のステップを含む。
【0040】
ステップ301において、ターゲットチャネルがアイドル状態にあることをリッスンした場合に、基地局はUEにタイムスロットフォーマット指示情報を送信する。
【0041】
ここで、当該タイムスロットフォーマット指示情報はチャネル占有期間内のN個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを指示するように構成され、N個のタイムスロットにおける第1タイムスロット及び/又は最後のタイムスロットは部分タイムスロットであり、Nは1以上の正の整数であり、当該チャネル占有期間は基地局がターゲットチャネルを占有する期間であり、当該ターゲットチャネルは未許可周波数スペクトルに位置する。
【0042】
上記により、本開示の実施例に係るタイムスロットフォーマットの指示方法では、未許可周波数スペクトルに位置するターゲットチャネルがアイドル状態にあることをリッスンした場合に、ユーザ設備UEにタイムスロットフォーマットの指示情報を送信し、ここで、当該タイムスロットフォーマットの指示情報はチャネル占有期間内のN個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを指示するように構成され、且つ当該N個のタイムスロットにおける第1タイムスロット及び/又は最後のタイムスロットは部分タイムスロットであることによって、UEはタイムスロットフォーマット指示情報の指示に基づいて当該N個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを取得することができ、それによりUEは基地局の許可を要求しなくてもタイムスロットにおけるアップリンクフォーマットのシンボルにより基地局に通信データを送信することができ、同時に、UEはタイムスロットのアップリンクフォーマットのシンボルにおいてPDCCHのブラインド検出を行うことを回避することができる。このように、UEの消費電力及びアップリンク送信遅延を低減することができるため、N個のタイムスロットにおける部分タイムスロットによる、基地局とUEとの間の正常通信への悪影響を低減することができる。
【0043】
図4は例示的な実施例に係るタイムスロットフォーマット指示方法のフローチャートである。当該タイムスロットフォーマット指示方法は図2に示すUE20に用いることができる。図4に示すように、当該タイムスロットフォーマット指示方法は以下のステップを含む。。
【0044】
ステップ401において、UEは基地局が送信するスロットフォーマット指示情報を受信する。
【0045】
ここで、当該タイムスロットフォーマット指示情報はチャネル占有期間内のN個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを指示するように構成され、N個のタイムスロットにおける第1タイムスロット及び/又は最後のタイムスロットは部分タイムスロットであり、Nは1以上の正の整数であり、当該タイムスロットフォーマット指示情報は、基地局が、ターゲットチャネルがアイドル状態にあることをリッスンした場合に送信するものであり、当該チャネル占有期間は基地局がターゲットチャネルを占有する期間であり、当該ターゲットチャネルは未許可周波数スペクトルに位置する。
【0046】
上記により、本開示の実施例に係るタイムスロットフォーマットの指示方法では、基地局が、未許可周波数スペクトルに位置するターゲットチャネルがアイドル状態にあることをリッスンした場合に送信するタイムスロットフォーマットの指示情報を受信し、ここで、当該タイムスロットフォーマットの指示情報はチャネル占有期間内のN個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを指示するように構成され、且つ当該N個のタイムスロットにおける第1タイムスロット及び/又は最後のタイムスロットは部分タイムスロットであることによって、UEはタイムスロットフォーマット指示情報の指示に基づいて当該N個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを取得することができ、それによりUEは基地局の許可を要求しなくてもタイムスロットにおけるアップリンクフォーマットのシンボルにより基地局に通信データを送信することができ、同時に、UEはタイムスロットのアップリンクフォーマットのシンボルにおいてPDCCHのブラインド検出を行うことを回避することができる。このように、UEの消費電力及びアップリンク送信遅延を低減することができるため、N個のタイムスロットにおける部分タイムスロットによる、基地局とUEとの間の正常通信への悪影響を低減することができ。
【0047】
図5は例示的な実施例に係るタイムスロットフォーマット指示方法のフローチャートである。当該タイムスロットフォーマット指示方法は図2に示す実施環境に用いることができる。図5に示すように、当該タイムスロットフォーマット指示方法は以下のステップを含む。
【0048】
ステップ501において、基地局はUEにマッピング関係を送信する。
【0049】
ここで、マッピング関係はタイムスロットフォーマット指示情報とタイムスロットフォーマット組み合わせとの関係を指示するように構成され、タイムスロットフォーマット組み合わせはK個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを含み、KはN以下の正の整数である。
【0050】
本実施例において、マッピング関係における各タイムスロットフォーマット指示情報は一つのタイムスロットフォーマット組み合わせに対応する。例えば、タイムスロットフォーマット指示情報1は、タイムスロットフォーマット組合せ1に対応し、タイムスロットフォーマット指示情報2は、タイムスロットフォーマット組合せ2に対応する。
【0051】
本実施例におけるN及びKに関しは、Nはチャネル占有期間内のタイムスロットの個数を表し、詳細はステップ504に記載され、ここで説明を省略する。Kは一つのタイムスロットフォーマット組み合わせに含まれるタイムスロットの個数を表し、各タイムスロットフォーマット組み合わせに含まれるタイムスロットの個数Kは同一であってもよく、この場合のマッピング関係におけるKは固定値である。又は、各タイムスロットフォーマット組み合わせに含まれるタイムスロットの個数Kは同一ではないものであっても良く、この場合のマッピング関係におけるKは固定値ではなく、本実施例では限定しない。
【0052】
本開示の実施例において、当該タイムスロットフォーマット組み合わせはタイムスロットフォーマットテーブルにおけるK個のフォーマット識別子を含み、当該タイムスロットフォーマットテーブルにフォーマット識別子とアップリンク・ダウンリンクフォーマットシーケンスとの対応関係が少なくとも1セット記憶され、アップリンク・ダウンリンクフォーマットシーケンスはL個のシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを含み、Lは14以下の正の整数である。次に、タイムスロットフォーマットテーブルについて説明する。
【0053】
基地局及びUEはいずれもタイムスロットフォーマットテーブルをメンテナンスすることができ、当該タイムスロットフォーマットテーブルは5GNR通信システムにおいて予め設定されたものであってもよい。例えば、当該タイムスロットフォーマットテーブルは通信規格によって規定されたものであってもよく、又は、当該タイムスロットフォーマットテーブルは基地局が生成してUEに送信したものであってもよい。
【0054】
タイムスロットフォーマットテーブルにフォーマット識別子とアップリンク・ダウンリンクフォーマットシーケンスとの対応関係が少なくとも1セット記憶され、ここで、各フォーマット識別子は一つのアップリンク・ダウンリンクフォーマットシーケンスに対応し、かつ各アップリンク・ダウンリンクフォーマットシーケンスは一つのタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットに対応する。よって、各フォーマット識別子は一つのタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを表すことができる。
【0055】
上記タイムスロットは完全タイムスロットであってもよく、部分タイムスロットであってもよい。例えば、当該部分タイムスロットは図1に示す部分タイムスロット1又は部分タイムスロット2であってもよい。上記から分かるように、タイムスロットフォーマットテーブルは表1に示す56種類の完全タイムスロットフォーマット以外、部分タイムスロットフォーマットも含むことができる。本実施例では、複数の部分タイムスロットのフォーマットを設定し、かつ56~254の番号でこれらの部分タイムスロットのフォーマットのフォーマット識別子を識別するようにしても良く、56~254の番号が十分でない場合、256以降の番号でこれらの部分タイムスロットのフォーマットのフォーマット識別子を識別することができる。ここで、各部分タイムスロットのフォーマットのフォーマット識別子は一つの番号に対応する。
【0056】
ここで、部分タイムスロットのフォーマットと完全タイムスロットのフォーマットとの差別として、部分タイムスロットのフォーマットに含まれるシンボルの個数Lは14未満である一方、完全タイムスロットのフォーマットに含まれるシンボルの個数Lは14となる。部分タイムスロットに含まれるシンボルの個数が2又は3又は4であると仮定すれば、当該タイムスロットフォーマットテーブルにおける部分タイムスロットのフォーマットは表2に示す。
【0057】
【表2】
【0058】
表2に示すように、タイムスロットフォーマットテーブルにおけるアップリンク・ダウンリンクフォーマットシーケンスは2つのシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマット、3つのシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマット又は4つのシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを含んでも良い。
【0059】
タイムスロットフォーマット組み合わせ1に対応するN個のタイムスロットは順に部分タイムスロット1、完全タイムスロット1、完全タイムスロット2、完全タイムスロット3及び部分タイムスロット2を含み、且つ部分タイムスロット1のフォーマットのフォーマット識別子がa1であり、完全フォーマット1のフォーマットのフォーマット識別子が15であり、完全フォーマット2のフォーマットのフォーマット識別子が4であり、完全フォーマット3のフォーマットのフォーマット識別子が54であり、部分タイムスロット2のフォーマットのフォーマット識別子はa3であるので、タイムスロットフォーマット組み合わせ1はa1、15、4、54、a3となる。タイムスロットフォーマット指示情報1をID1とし、タイムスロットフォーマット組み合わせ1をa1、15、4、54、a3とすると、1つのマッピング関係がID1-{a1、15、4、54、a3}となる。
【0060】
本開示の実施例において、基地局はRRCシグナリングを介してUEに当該マッピング関係を送信することができる。すなわち、基地局はUEに、上記マッピング関係が運ばれているRRCシグナリングを送信することができる。
【0061】
ここで、基地局はターゲットチャネルを介してUEにRRCシグナリングを送信しても良く、ターゲットチャネル以外の他のチャネルを介してUEにRRCシグナリングを送信しても良く、本実施例では限定されない。
【0062】
ここで、基地局はターゲットチャネルを占用する前に、ターゲットチャネルをリッスンし、ターゲットチャネルがアイドル状態にあることをリッスンした時に当該ターゲットチャネルを占用する。ターゲットチャネルがアイドル状態にあることは当該ターゲットチャネルが占有されていないことを意味する。それに対して、ターゲットチャネルが非アイドル状態にあることは当該ターゲットチャネルが占有されていることを意味する。
【0063】
未許可周波数スペクトルと許可周波数スペクトルはキャリアアグリゲーション又は二重接続の方式を用いる場合、当該RRCシグナリングはPCell(Primary Cell、主サービングセル)又はPS cell(Primary Secondary cell、主と補助サービングセル)において送信することができ、PCell又はPScellが許可周波数スペクトル上のセルである場合、チャネル検出をしなくても良く、すなわちRRCシグナリングを送信するチャネルがアイドル状態にあるか否かをリッスンせずに、当該RRCシグナリングを直接送信する。PCell又はPScellが未許可周波数スペクトル上のセルである場合、チャネル検出をし、すなわちRRCシグナリングを送信するチャネルがアイドル状態にあることをリッスンした時に当該RRCシグナリングを送信する。
【0064】
ステップ502において、UEは基地局が送信したマッピング関係を受信する。
【0065】
本開示の実施例において、UEはRRCシグナリングにより当該マッピング関係を受信することができる。すなわち、UEは基地局が送信した、上記マッピング関係が運ばれているRRCシグナリングを受信する。
【0066】
ステップ503において、基地局はターゲットチャネルがアイドル状態であるか否かをリッスンする。
【0067】
上記のように、未許可周波数スペクトル上で働く通信システムにおいて、基地局は通信データを送信する前に未許可周波数スペクトル上のチャネル(すなわちターゲットチャネル)をリッスンし、ターゲットチャネルがアイドル状態にあることをリッスンした場合に当該ターゲットチャネルを占有して通信データを送信する。従って、本開示の実施例において、基地局は上記ステップ503のプロセスを実行する必要がある。
【0068】
ステップ504において、ターゲットチャネルがアイドル状態にあることをリッスンした場合、基地局はUEにタイムスロットフォーマット指示情報を送信する。
【0069】
ターゲットチャネルのアイドル状態がリッスンされた時、基地局は当該目的チャネルを占有し、且つ当該目的チャネルを介して通信データを伝送することができる。ここで、UEの消費電力を低減し、UEのアップリンク送信遅延を低減し、すなわち、N個のタイムスロットにおける部分タイムスロットによる、基地局とUEとの間の正常な通信への悪影響を低減するために、基地局は当該ターゲットチャネルを占有した後、UEにタイムスロットフォーマット指示情報を送信する。
【0070】
本発明の実施例において、基地局はDCIシグナリングを介してUEに当該タイムスロットフォーマット指示情報を送信することができる。すなわち、基地局はターゲットチャネルがアイドル状態にあることをリッスンした時に、UEに、上記スロットフォーマット指示情報が運ばれているDCIシグナリングを送信することができる。ここで、当該DCIシグナリングはグループ共通(group common)のDCIシグナリングであり、又は、当該DCIシグナリングはユーザ設備専用(UE specific)のDCIシグナリングである。
【0071】
ここで、基地局はターゲットチャネルを介してUEにDCIシグナリングを送信しても良く、ターゲットチャネル以外の他のチャネルを介してUEにDCIシグナリングを送信しても良く、本実施例では限定されない。
【0072】
キャリアを跨ってスケジューリングする場合、当該DCIシグナリングは他のcell(すなわち他のチャネル)上に送信することができ、且つ他のcellは未許可周波数スペクトル上のセルであってもよく、許可周波数スペクトル上のセルであってもよい。他のcellは許可周波数スペクトル上のセルである場合、チャネル検出をしなくても良く、すなわち送信されるDCIシグナリングのチャネルがアイドル状態にあるか否かをリッスンせず、当該DCIシグナリングを直接送信する。他のcellが未許可周波数スペクトル上のセルである場合、チャネル検出をし、すなわち送信されるDCIシグナリングのチャネルがアイドル状態にあることをリッスンした場合に当該DCIシグナリングを送信する。
本実施例において、基地局は毎回DCIシグナリングを送信する前にターゲットチャネルをリッスンすることができる。選択的に、DCIシグナリングを送信するタイムスロットとRRCシグナリングを送信するタイムスロットが同一タイムスロットである場合、又は、DCIシグナリングを送信するタイムスロットとRRCシグナリングを送信するタイムスロットが同一チャネルの占有期間内にある場合、基地局はDCIシグナリングを送信する時にターゲットチャネルをリッスンしなくてもよく、この時のターゲットチャネルがアイドル状態にあることをデフォルトする。
【0073】
なお、マッピング関係がRRCシグナリングに運ばれ、タイムスロットフォーマット指示情報がDCIシグナリングに運ばれている場合、RRCシグナリングの有効期間が長いため、基地局は当該有効期間内にターゲットチャネルを複数回占用すれば、基地局は当該ターゲットチャネルを一回目ではない場合に占用する場合、新たなRRCシグナリングではなく新たなDCIシグナリングを送信し、伝送リソースを節約する。ここでいうRRCシグナリングの有効期間は通常200msを超える。
【0074】
選択的に、基地局はマッピング関係を更新する必要がある場合、RRCシグナリングが失効すると考えられ、次回ターゲットチャネルを占有する場合、新たなRRCシグナリングを送信する。
【0075】
本実施例におけるタイムスロットフォーマット指示情報はチャネル占有期間内のN個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを指示するように構成され、N個のタイムスロットにおける第1タイムスロット及び/又は最後のタイムスロットは部分タイムスロットであり、Nは1以上の正の整数であり、当該チャネル占有期間は基地局がターゲットチャネルを占有する期間であり、当該ターゲットチャネルは未許可周波数スペクトルに位置する。
【0076】
ここで、Nは前記チャネル占有期間及びサブキャリア間隔に基づいて決定され、以下Nの三種類の計算方式について説明する。
【0077】
第1種の計算方式として、N個のタイムスロットにおける第1タイムスロットと最後のタイムスロットが部分タイムスロットである場合、基地局はサブキャリア間隔に基づいて各タイムスロットのデュレーションを決定し、チャネル占有期間のデュレーションをタイムスロットのデュレーションで割って得られた商に1を加算してNを得る。
【0078】
ここで、サブキャリア間隔と各タイムスロットのデュレーションとの間に比例関係が存在する。例えば、サブキャリア間隔が15KHzの場合、タイムスロット当たりのデュレーションは1msである。サブキャリア間隔が30KHzの場合、タイムスロット当たりのデュレーションは0.5msである。サブキャリア間隔が60KHzである場合、タイムスロット当たりのデュレーションは0.25msである等。このようにすると、基地局はサブキャリア間隔に基づいて各タイムスロットのデュレーションを確定することができる。
【0079】
チャネル占有期間の長さは基地局が占有できる最大時間であってもよく、基地局がデータを伝送するために必要な時間であってもよく、本実施例では限定されない。例えば、チャネル占有期間の長さは10ms、8ms、2ms、3msであってもよい。
【0080】
チャネル占有期間のデュレーションが10msである場合、各タイムスロットのデュレーションが1msであると仮定し、チャネル占有期間があるタイムスロットの中間から開始することも考慮すると、10msは2つの部分タイムスロットと9つの完全タイムスロットを占有し、この時のNは11である。各タイムスロットのデュレーションが0.5msであると仮定し、チャネル占有期間があるタイムスロットの中間から開始することも考慮すると、10msは2つの部分タイムスロット及び19個の完全タイムスロットを占有し、この時のNは21である。
【0081】
第2種類の計算方式として、N個のタイムスロットにおける第1タイムスロットが部分タイムスロットである場合、基地局はサブキャリア間隔に基づいて各タイムスロットのデュレーションを決定し、チャネル占有期間のデュレーションをタイムスロットのデュレーションで割って得た商をNとして決定する。
【0082】
ここで、基地局はサブキャリア間隔に基づいて各タイムスロットのデュレーションを決定するフローは第1種類の計算方式における説明を参照し、ここで説明を省略する。
【0083】
チャネル占有期間のデュレーションが10msである場合、各タイムスロットのデュレーションが1msであると仮定し、チャネル占有期間があるタイムスロットの中間から開始し且つ基地局が最後の部分タイムスロットを廃棄することも考慮すると、10msは1つの部分タイムスロットと9つの完全タイムスロットを占有し、この時のNは10である。各タイムスロットのデュレーションが0.5msであると仮定し、チャネル占有期間があるタイムスロットの中間から開始し且つ基地局が最後の部分タイムスロットを廃棄することも考慮すると、10msは1つの部分タイムスロット及び19個の完全タイムスロットを占有し、この時のNは20である。
【0084】
第3種類の算出方式として、N個のタイムスロットにおける最後のタイムスロットが部分タイムスロットである場合、基地局はサブキャリア間隔に基づいて各タイムスロットのデュレーションを決定し、チャネル占有時間のデュレーションをタイムスロットのデュレーションで割って得た商をNとして決定する。
【0085】
ここで、基地局はサブキャリア間隔に基づいて各タイムスロットのデュレーションを決定するフローは第1種類の計算方式における説明を参照し、ここで説明を省略する。
【0086】
チャネル占有期間のデュレーションが10msである場合、各タイムスロットのデュレーションが1msであると仮定し、チャネル占有期間があるタイムスロットの中間から開始し且つ基地局が第1の部分タイムスロットを廃棄することも考慮すると、10msは1つの部分タイムスロットと9つの完全タイムスロットを占有し、この時のNは10である。各タイムスロットのデュレーションが0.5msであると仮定し、チャネル占有期間があるタイムスロットの中間から開始し且つ基地局が第1の部分タイムスロットを廃棄することも考慮すると、10msは1つの部分タイムスロット及び19個の完全タイムスロットを占有し、この時のNは20である。
【0087】
Nを取得した後、基地局はタイムスロットフォーマット指示情報によってN個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを指示する。異なるUEは異なるタイムスロットにおいてタイムスロットフォーマット指示情報をリッスンすると、各タイムスロットにおいてタイムスロットフォーマット指示情報を送信する。UEを限定することで、異なるUEは特定のタイムスロットにおいてタイムスロットフォーマット指示情報をリッスンする場合、特定のタイムスロットにおいてタイムスロットフォーマット指示情報を送信することができる。以下はこの二種類の実現方式についてそれぞれ説明する。
【0088】
第1種の実現方式では、基地局は各タイムスロットにおいてタイムスロットフォーマット指示情報を送信する。
【0089】
なお、タイムスロットフォーマット指示情報がタイムスロットのいずれにおいて送信されても、当該タイムスロットフォーマット指示情報が指示するのは当該タイムスロット及びN個のタイムスロットの内の当該タイムスロットの後に位置するタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットである。すなわち、タイムスロットフォーマット指示情報はN個の第1タイムスロットフォーマット指示情報を含み、そのうち、第i番目の第1タイムスロットフォーマット指示情報はN個のタイムスロットにおける第i個乃至第N個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを指示するように構成され、iはN以下の正の整数である。
【0090】
Nが5であると仮定すれば、基地局は第1個のタイムスロットにおいて第1番目のタイムスロットフォーマット指示情報を送信する場合、当該第1番目の第1タイムスロットフォーマット指示情報は5つのタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを指示する。基地局が第2個のタイムスロットにおいて第2番目のタイムスロットフォーマット指示情報を送信する場合、当該第2番目のタイムスロットフォーマット指示情報は後の4つのタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを指示する。基地局は第3個のタイムスロットにおいて第3番目のタイムスロットフォーマット指示情報を送信する場合、当該第3番目のタイムスロットフォーマット指示情報は後の3個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを指示する。このようにすると、基地局は第5個のタイムスロットにおいて第5番目のタイムスロットフォーマット指示情報を送信する場合、当該第5番目のタイムスロットフォーマット指示情報は最後の1個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを指示する。
【0091】
ここで、第i番目の第1タイムスロットフォーマット指示情報は以下の二種類があってもよく、以下はこの二種類についてそれぞれ説明する。
【0092】
1)第i番目の第1タイムスロットフォーマット指示情報は第1タイムスロットフォーマット組み合わせを指示するように構成され、当該第1タイムスロットフォーマット組み合わせはN-i+1個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを含む。
【0093】
このような実現方式において、N個のタイムスロットにおける各タイムスロットは1個の第1タイムスロットフォーマット指示情報に対応し、且つ各第1タイムスロットフォーマット指示情報が指示する第1タイムスロットフォーマット組み合わせが異なる。ここで、第i番目の第1タイムスロットフォーマット指示情報が指示する第1タイムスロットフォーマット組み合わせに含まれるN-i+1個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットは第1番目の第1タイムスロットフォーマット指示情報が指示する第1タイムスロットフォーマット組み合わせに含まれる後N-i+1個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットと同じである。
【0094】
依然としてNが5であると仮定し、第1番目の第1タイムスロットフォーマット指示情報が指示する第1タイムスロットフォーマット組み合わせは5つのタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを含み、例えば第1番目の第1タイムスロットフォーマット指示情報ID1が指示する第1タイムスロットフォーマット組み合わせは{a1、15、4、54、a3}である。第2番目の第1タイムスロットフォーマット指示情報が指示する第1タイムスロットフォーマット組み合わせは4個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを含み、且つ当該4個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットは上記5個のタイムスロットにおける後4個のタイムスロットのシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットと同じである。例えば第2番目の第1タイムスロットフォーマット指示情報ID2が指示する第1タイムスロットフォーマット組み合わせは{15、4、54、a3}である。第3番目の第1タイムスロットフォーマット指示情報が指示する第1タイムスロットフォーマット組み合わせは3個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを含み、且つ当該3個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットは上記5つのタイムスロットにおける後の3個のタイムスロットのシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットと同じである。例えば第3番目の第1タイムスロットフォーマット指示情報ID3が指示する第1タイムスロットフォーマット組み合わせは{4、54、a3}である。その以降は同様にする。
【0095】
2)第i番目の第1タイムスロットのフォーマット指示情報は第1タイムスロットのフォーマット指示サブ情報及びタイムスロット個数指示情報を含み、第1タイムスロットフォーマット指示サブ情報は第2タイムスロットフォーマット組み合わせを指示するように構成され、第2タイムスロットフォーマット組み合わせはN個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを含み、当該タイムスロット個数指示情報は、N個のタイムスロットにおける第i個乃至第N個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットが第2タイムスロットフォーマット組み合わせにおける後のN-i+1個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットと同じであることを指示するように構成される。
【0096】
このような実現方式において、各第1タイムスロットフォーマット指示情報は、第1タイムスロットフォーマット指示サブ情報が同じであり、タイムスロットの個数指示情報が異なる。ここでいう第1スロットフォーマット指示サブ情報は、先の実現形態における第1番目の第1スロットフォーマット指示情報に相当する。
【0097】
依然としてNが5であると仮定すると、1番目の第1タイムスロットフォーマット指示情報は第1タイムスロットフォーマット指示サブ情報及びタイムスロット個数指示情報5を含み、第1個乃至第5個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットが第2タイムスロットフォーマット組み合わせに含まれる5つのタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットと同じであることを指示し、例えば1番目の第1タイムスロットフォーマット指示情報ID1は{a1、15、4、54、a3}を指示する。2番目の第1タイムスロットフォーマット指示情報は第1タイムスロットフォーマット指示サブ情報及びタイムスロット個数指示情報4を含み、第2個乃至第5個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットが第2タイムスロットフォーマット組み合わせに含まれる5個のタイムスロットの内の後4個のタイムスロットのシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットと同じであると指示し、例えば2番目の第1タイムスロットフォーマット指示情報ID2は{a1、15、4、54、a3}のうちの{15、4、54、a3}を指示する。3番目の第1タイムスロットフォーマット指示情報は第1タイムスロットフォーマット指示サブ情報とタイムスロット個数指示情報3を含み、第3個乃至第5個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットが第2タイムスロットフォーマット組み合わせに含まれた5個のタイムスロットのうちの後3個のタイムスロットのシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットと同じであることを指示し、例えば3番目の第1タイムスロットフォーマット指示情報ID3は{a1、15、4、54、a3}における{4、54、a3}を指示する。以降は同様にする。
【0098】
第2種の実現方式において、基地局は特定のタイムスロットにおいてタイムスロットフォーマット指示情報を送信する。
【0099】
ここでいう特定のスロットとは、周期内のいずれかのタイムスロットと定義することができる。例えば、特定のタイムスロットは周期が3となるタイムスロット組み合わせにおける第1個のタイムスロットである。N個のタイムスロットがそれぞれタイムスロット0~11である場合、特定のタイムスロットはそれぞれタイムスロット0、タイムスロット3、タイムスロット6、タイムスロット9である。
【0100】
UEは特定のタイムスロットにおいてタイムスロットフォーマット指示情報を受信するため、一つのタイムスロットフォーマット指示情報により1周期内の各タイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを指示することができる。この時、タイムスロットフォーマット指示情報はM個の第2タイムスロットフォーマット指示情報を含み、そのうち、第j番目の第2タイムスロットフォーマット指示情報は第j番目の周期内のP個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを指示するように構成され、jはM以下の正の整数であり、且つMにPを乗算して得られた乗算値はN以下である。
【0101】
本発明の実施例において、第2タイムスロットフォーマット指示情報は第3タイムスロットフォーマット組み合わせを指示するように構成され、第3タイムスロットフォーマット組み合わせはP個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを含む。
【0102】
このような実現方式において、各周期における全てのタイムスロットは一つの第2タイムスロットフォーマット指示情報に対応し、かつ各第2タイムスロットフォーマット指示情報が指示する第3タイムスロットフォーマット組み合わせは同じであってもよく、異なってもよい。
【0103】
Nが11であり、且つ特定のタイムスロットは周期が3であるタイムスロット組み合わせにおける第1個のタイムスロットであると仮定すると、タイムスロット0において送信される第1番目の第2タイムスロットフォーマット指示情報ID1は一つの第3タイムスロットフォーマット組み合わせを指示する。タイムスロット3において送信される第2番目の第2タイムスロットフォーマット指示情報ID2は一つの第3タイムスロットフォーマット組み合わせを指示する。タイムスロット6において送信される第3番目の第2タイムスロットフォーマット指示情報ID3は一つの第3タイムスロットフォーマット組み合わせを指示する。タイムスロット9において送信される第4番目の第2タイムスロットフォーマット指示情報ID4は一つの第3タイムスロットフォーマット組み合わせを指示する。
【0104】
本実施例において、基地局はさらに所定の閾値を設定することができ、本実施例では所定の閾値の大きさが限定されない。
【0105】
Nが当該所定の閾値より小さい場合、基地局は当該チャネル占有期間に一つのタイムスロットフォーマット指示情報を生成し、その実現方式は上記実現方式を参照してもよい。
【0106】
Nが当該所定の閾値より大きい場合、基地局はチャネル占有期間をいくつかのセグメント期間に分け、各セグメント期間に一つのタイムスロットフォーマット指示情報を生成し、この時、タイムスロットフォーマット指示情報は少なくとも二つの第3タイムスロットフォーマット指示情報を含み、第3タイムスロットフォーマット指示情報はチャネル占有期間の一つのセグメント期間内のQ個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを指示するように構成される。Qは予め設定された閾値以下の正の整数である。
【0107】
このような実現方式において、基地局は各セグメント期間に一つのタイムスロットフォーマット指示情報を生成することができ、各セグメント期間を一つのチャネル占有期間とみなすと、その実現方式は上記実現方式を参照することができる。
【0108】
ステップ505において、UEは基地局が送信したスロットフォーマット指示情報を受信する。
【0109】
本発明の実施例において、UEはDCIシグナリングを介して当該スロットフォーマット指示情報を受信することができる。すなわち、UEは基地局が送信した、上記スロットフォーマット指示情報が運ばれているDCIシグナリングを受信する。
【0110】
以上説明したように、本開示の実施例に係るタイムスロットフォーマットの指示方法では、未許可周波数スペクトルに位置するターゲットチャネルがアイドル状態にあることをリッスンした場合に、ユーザ設備UEにタイムスロットフォーマット指示情報を送信し、ここで、当該タイムスロットフォーマット指示情報はチャネル占有期間内のN個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを指示するように構成され、且つ当該N個のタイムスロットにおける第1個のタイムスロット及び/又は最後のタイムスロットは部分タイムスロットであることにより、UEはタイムスロットフォーマット指示情報による指示に基づいて当該N個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを取得することができ、それによりUEは基地局の許可を要求しなくても、タイムスロットにおけるアップリンクフォーマットのシンボルで基地局に通信データを送信することができ、同時にUEがタイムスロットのアップリンクフォーマットのシンボルにおいてPDCCHのブラインド検出を行うことを回避することができる。このように、UEの消費電力及びアップリンク送信遅延を低減することができ、そのためN個のタイムスロットにおける部分タイムスロットによる基地局とUEとの間の通常通信への悪影響を低減することができる。
【0111】
図6は、例示的な実施例に係るタイムスロットフォーマット指示装置600のブロック図である。当該タイムスロットフォーマット指示装置600は図2に示す基地局10に設けられてもよい。図6を参照して、タイムスロットフォーマット指示装置600は、送信モジュール601を含む。
【0112】
当該送信モジュール601は、ターゲットチャネルがアイドル状態にあることをリッスンした場合に、UEにタイムスロットフォーマット指示情報を送信するように構成される。
【0113】
ここで、当該タイムスロットフォーマット指示情報はチャネル占有期間内のN個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを指示するように構成され、N個のタイムスロットにおける第1個のタイムスロット及び/又は最後のタイムスロットは部分タイムスロットであり、Nは1以上の正の整数であり、当該チャネル占有期間は基地局がターゲットチャネルを占有する期間であり、当該ターゲットチャネルは未許可周波数スペクトルに位置する。
【0114】
本発明の一実施例において、当該送信モジュール601は、さらに以下のように構成される。UEにマッピング関係を送信し、当該マッピング関係はタイムスロットフォーマット指示情報とタイムスロットフォーマット組み合わせとの間の関係を指示するように構成され、当該タイムスロットフォーマット組み合わせはK個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを含み、KはN以下の正の整数である。
【0115】
本開示の一実施例において、当該タイムスロットフォーマット組み合わせはタイムスロットフォーマットテーブルにおけるK個のフォーマット識別子を含み、当該タイムスロットフォーマットテーブルにフォーマット識別子とアップリンク・ダウンリンクフォーマットシーケンスとの対応関係が少なくとも1セット記憶され、アップリンク・ダウンリンクフォーマットシーケンスはL個のシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを含み、Lは14以下の正の整数である。
【0116】
本発明の一実施例において、当該送信モジュール601は、さらに以下のように構成される。UEに、マッピング関係が運ばれているRRCシグナリングを送信する。
【0117】
本発明の一実施例において、Nはチャネル占有期間及びサブキャリア間隔に基づいて決定される。
【0118】
本開示の一実施例において、N個のタイムスロットにおける第1個と最後のタイムスロットは部分タイムスロットである。当該装置はさらに決定モジュール及び計算モジュールを含む。
【0119】
当該決定モジュールは、サブキャリア間隔に基づいて各タイムスロットのデュレーションを決定するように構成される。
【0120】
当該算出モジュールは、チャネル占有期間のデュレーションをタイムスロットのデュレーションで割って得られた商に1を加算してNを得るように構成される。
【0121】
本開示の一実施例において、当該タイムスロットフォーマット指示情報はN個の第1タイムスロットフォーマット指示情報を含み、そのうち、第i番目の第1タイムスロットフォーマット指示情報はN個のタイムスロットにおける第i個乃至第N個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンク形態を指示するように構成され、iはN以下の正の整数である。
【0122】
本発明の一実施例において、当該第i番目の第1タイムスロットフォーマット指示情報は第1タイムスロットフォーマット組み合わせを指示するように構成され、当該第1タイムスロットフォーマット組み合わせはN-i+1個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを含む。
【0123】
本発明の一実施例において、当該第i番目の第1タイムスロットフォーマット指示情報は第1タイムスロットフォーマット指示サブ情報及びタイムスロット個数指示情報を含み、当該第1タイムスロットフォーマット指示サブ情報は第2タイムスロットフォーマット組み合わせを指示するように構成され、当該第2タイムスロットフォーマット組み合わせはN個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを含む。当該タイムスロット個数指示情報は、N個のタイムスロットにおける第i個乃至第N個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットが第2タイムスロットフォーマット組み合わせにおける後のN-i+1個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットが同じであることを指示するように構成される。
【0124】
本発明の一実施例において、当該タイムスロットフォーマット指示情報はM個の第2タイムスロットフォーマット指示情報を含み、そのうち、第j番目の第2タイムスロットフォーマット指示情報は第j番目の周期内のP個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを指示するように構成され、jはM以下の正の整数であり、かつMにPを乗算して得られた乗算値はN以下である。
【0125】
本開示の一実施例において、当該第2タイムスロットフォーマット指示情報は第3タイムスロットフォーマット組み合わせを指示するように構成され、当該第3タイムスロットフォーマット組み合わせはP個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンク形態を含む。
【0126】
本開示の一実施形態では、Nは所定の閾値よりも大きい。当該タイムスロットフォーマット指示情報は少なくとも二つの第3タイムスロットフォーマット指示情報を含み、当該第3タイムスロットフォーマット指示情報はチャネル占有期間の一つのセグメント期間内のQ個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを指示するように構成され、Qは予め設定された閾値以下の正の整数である。
【0127】
本発明の一実施例において、当該送信モジュール601は、さらに以下のように構成される。UEに、スロットフォーマット指示情報が運ばれているDCIシグナリングを送信する。
【0128】
本開示の一実施例において、当該DCIシグナリングはグループ共用(groupcommon)のDCIシグナリングである。又は、DCIシグナリングはユーザ設備専用(UEspecific)のDCIシグナリングである。
【0129】
以上説明したように、本発明の実施例の提供するタイムスロットフォーマット指示装置では、未許可周波数スペクトルに位置するターゲットチャネルがアイドル状態にあることをリッスンした場合に、ユーザ設備UEにタイムスロットフォーマット指示情報を送信し、ここで、当該タイムスロットフォーマット指示情報はチャネル占有期間内のN個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを指示するように構成され、且つ当該N個のタイムスロットにおける第1個のタイムスロット及び/又は最後のタイムスロットは部分タイムスロットであることにより、UEはタイムスロットフォーマット指示情報による指示に基づいて当該N個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを取得することができ、それによりUEは基地局の許可を要求しなくても、タイムスロットにおけるアップリンクフォーマットのシンボルで基地局に通信データを送信することができ、同時にUEがタイムスロットのアップリンクフォーマットのシンボルにおいてPDCCHのブラインド検出を行うことを回避することができる。このように、UEの消費電力及びアップリンク送信遅延を低減することができ、そのためN個のタイムスロットにおける部分タイムスロットによる基地局とUEとの間の通常通信への悪影響を低減することができる。
【0130】
上記実施例における装置について、各モジュールが操作を実行する具体的な方式は既に当該方法に関する実施例において詳細に説明されたおので、ここでは詳細に説明しない。
【0131】
図7は例示的な実施例に係るタイムスロットフォーマット指示装置700のブロック図である。当該タイムスロットフォーマット指示装置700は図2に示すUE20に設けられてもよい。図7を参照して、このスロットフォーマット指示装置700は、受信モジュール701を含む。
【0132】
当該受信モジュール701は、基地局が送信したスロットフォーマット指示情報を受信するように構成される。
【0133】
ここで、当該タイムスロットフォーマット指示情報はチャネル占有期間内のN個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを指示するように構成され、N個のタイムスロットにおける第1個のタイムスロット及び/又は最後のタイムスロットは部分タイムスロットであり、Nは1以上の正の整数であり、当該スロットフォーマット指示情報は基地局がターゲットチャネルがアイドル状態にあることをリッスンした場合に送信するものであり、当該チャネル占有期間は基地局がターゲットチャネルを占有する期間であり、当該ターゲットチャネルは未許可周波数スペクトルに位置する。
【0134】
本開示の一実施例において、受信モジュール701はさらに、基地局が送信するマッピング関係を受信するように構成され、ここで、当該マッピング関係はタイムスロットフォーマット指示情報とタイムスロットフォーマット組み合わせとの間の関係を指示するように構成され、当該タイムスロットフォーマット組み合わせはK個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを含み、KはN以下の正の整数である。
【0135】
本開示の一実施例において、当該タイムスロットフォーマット組み合わせはタイムスロットフォーマットテーブルにおけるK個のフォーマット識別子を含み、当該タイムスロットフォーマットテーブルにフォーマット識別子とアップリンク・ダウンリンクフォーマットシーケンスとの対応関係が少なくとも1セット記憶され、アップリンク・ダウンリンクフォーマットシーケンスはL個のシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを含み、Lは14以下の正の整数である。
【0136】
本発明の一実施例において、当該送信モジュール601は、さらに以下のように構成される。基地局が送信した、上記のマッピング関係が運ばれているRRCシグナリングを受信する。
【0137】
本発明の一実施例において、Nはチャネル占有期間及びサブキャリア間隔に基づいて決定される。
【0138】
本開示の一実施例において、当該タイムスロット形態指示情報はN個の第1タイムスロットフォーマット指示情報を含み、そのうち、第i番目の第1タイムスロットフォーマット指示情報はN個のタイムスロットにおける第i個乃至第N個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを指示するように構成され、iはN以下の正の整数である。
【0139】
本発明の一実施例において、当該第i番目の第1タイムスロットフォーマット指示情報は第1タイムスロットフォーマット組み合わせを指示するように構成され、当該第1タイムスロットフォーマット組み合わせはN-i+1個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを含む。
【0140】
本発明の一実施例において、当該第i番目の第1タイムスロットフォーマット指示情報は第1タイムスロットフォーマット指示サブ情報及びタイムスロット個数指示情報を含み、当該第1タイムスロットフォーマット指示サブ情報は第2タイムスロットフォーマット組み合わせを指示するように構成され、当該第2タイムスロットフォーマット組み合わせはN個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを含む。当該タイムスロット個数指示情報は、N個のタイムスロットにおける第i個乃至第N個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットが第2タイムスロットフォーマット組み合わせにおける後のN-i+1個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットが同じであることを指示するように構成される。
【0141】
本発明の一実施例において、当該タイムスロットフォーマット指示情報はM個の第2タイムスロットフォーマット指示情報を含み、そのうち、第j番目の第2タイムスロットフォーマット指示情報は第j番目の周期内のP個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを指示するように構成され、jはM以下の正の整数であり、かつMにPを乗算して得られた乗算値はN以下である。
【0142】
本開示の一実施例において、当該第2タイムスロットフォーマット指示情報は第3タイムスロットフォーマット組み合わせを指示するように構成され、当該第3タイムスロットフォーマット組み合わせはP個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを含む。
【0143】
本開示の一実施例において、Nは所定の閾値よりも大きい。当該タイムスロットフォーマット指示情報は少なくとも二つの第3タイムスロットフォーマット指示情報を含み、当該第3タイムスロットフォーマット指示情報はチャネル占有期間の一つのセグメント期間内のQ個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを指示するように構成され、Qは予め設定された閾値以下の正の整数である。
【0144】
本開示の一実施形態では、当該受信モジュール701は、さらに基地局が送信した、スロットフォーマット指示情報が運ばれているDCIシグナリングを受信する。
【0145】
本開示の一実施例において、当該DCIシグナリングはグループ共用(group common)のDCIシグナリングである。又は、DCIシグナリングはユーザ設備専用(UE specific)のDCIシグナリングである。
【0146】
以上説明したように、本開示の実施例に係るタイムスロットフォーマット指示装置では、基地局が未許可周波数スペクトルに位置するターゲットチャネルがアイドル状態にあることをリッスンした場合に送信したタイムスロットフォーマット指示情報を受信し、ここで、当該タイムスロットフォーマット指示情報はチャネル占有期間内のN個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを指示するように構成され、且つ当該N個のタイムスロットにおける第1個のタイムスロット及び/又は最後のタイムスロットは部分タイムスロットであることにより、UEはタイムスロットフォーマット指示情報による指示に基づいて当該N個のタイムスロットにおけるシンボルのアップリンク・ダウンリンクフォーマットを取得することができ、それによりUEは基地局の許可を要求しなくても、タイムスロットにおけるアップリンクフォーマットのシンボルで基地局に通信データを送信することができ、同時にUEがタイムスロットのアップリンクフォーマットのシンボルにおいてPDCCHのブラインド検出を行うことを回避することができる。このように、UEの消費電力及びアップリンク送信遅延を低減することができ、そのためN個のタイムスロットにおける部分タイムスロットによる基地局とUEとの間の通常通信への悪影響を低減することができる。
【0147】
上記実施例における装置について、各モジュールが操作を実行する具体的な方式は既に当該方法に関する実施例において詳細に説明されたので、ここでは詳細に説明しない。
【0148】
図8は、例示的な実施例に係るタイムスロットフォーマット指示装置800のブロック図である。例えば、装置800は、携帯電話、コンピュータ、デジタル放送端末、メッセージング装置、ゲームコンソール、タブレット装置、医療装置、フィットネス装置、パーソナルデジタルアシスタントなどであってもよい。
【0149】
図8を参照すると、装置800は、処理ユニット802と、メモリ804と、電源ユニット806と、マルチメディアユニット808と、オーディオユニット810と、入力/出力(I/O)インターフェース812と、センサーユニット814と、通信ユニット816との1つ又は複数を含んでよい。
【0150】
処理ユニット802は、通常、表示、電話呼び出し、データ通信、カメラ操作および記録操作に関連する操作のような装置800の全体操作を制御する。処理ユニット802は、上記方法の実施例におけるUE20が実行する全部または一部のステップを完成するために命令を実行する1つまたは複数のプロセッサ820を備えることができる。また、処理ユニット802は、その他のユニットとのやり取りを容易にするために1つまたは複数のモジュールを含むことができる。例えば、処理ユニット802は、マルチメディアユニット808とのやり取りを容易にするために、マルチメディアモジュールを含むことができる。
【0151】
メモリ804は、装置800による動作を支援するための様々なデータを格納するように構成されている。これらのデータの例としては、装置800で動作する任意のアプリケーションまたは方法のための指示、連絡先データ、電話帳データ、メッセージ、写真、ビデオなどを含む。メモリ804は、スタティック・ランダム・アクセス・メモリ(SRAM)、電気的に消去可能なプログラマブル・リードオンリー・メモリ(EEPROM)、消去可能なプログラマブル・リードオンリー・メモリ(EPROM)、プログラマブル・リードオンリー・メモリ(PROM)、リードオンリー・メモリ(ROM)、磁気メモリ、フラッシュ・メモリ、ディスクまたはCD-ROMなど、任意のタイプの揮発性または不揮発性の記憶デバイスまたはそれらの組み合わせによって実現されてもよい。
【0152】
電源ユニット806は、装置800の様々な構成要素に電力を供給する。電源ユニット806は、電源管理システム、一つ以上の電源、および装置800のための電力の生成、管理、および分配に関連する他のユニットを含んでよい。
【0153】
マルチメディアユニット808は、装置800とユーザとの間に出力インタフェースを提供する画面を含む。一部の実施例では、画面は、液晶ディスプレイ(LCD)およびタッチパネル(TP)を含むことができる。画面がタッチパネルを含む場合、その画面は、ユーザからの入力信号を受信するために、タッチパネルとして実現されることができる。タッチパネルは、タッチ、スライドおよびタッチパネル上のジェスチャーをセンシングするために1つまたは複数のタッチセンサを含む。タッチセンサは、タッチやスライドの境界をセンシングするだけでなく、タッチやスライドに関連する継続時間および圧力を検出することができる。一部の実施例では、マルチメディアユニット808は、フロントカメラおよび/またはリアカメラを含む。装置800が撮影モードやビデオモードのような操作モードにある場合、フロントカメラと/またはリアカメラは、外部のマルチメディアデータを受信することができる。フロントカメラとリアカメラの各々は、固定された光学レンズシステムであってよく、または焦点距離および光学ズーム機能を備えても良い。
【0154】
オーディオユニット810は、オーディオ信号を出力および/または入力するように構成される。例えば、オーディオユニット810はマイクロフォン(MIC)を含み、装置800が呼び出しモード、記録モードおよび音声認識モードのような操作モードにある場合、マイクロフォンは外部のオーディオ信号を受信するように構成される。受信されたオーディオ信号はさらにメモリ804に記憶され、または通信ユニット816経由で送信されることができる。一部の実施例では、オーディオユニット810は、さらにオーディオ信号を出力する構成されるスピーカーを含む。
【0155】
I/Oインタフェース812は処理モジュール802と周辺インタフェースモジュールとの間にインタフェースを提供し、上記周辺インタフェースモジュールはキーボード、クリックホイール、ボタン等であってもよい。これらのボタンには、ホームボタン、ボリュームボタン、スタートボタン、ロックボタンなどが含まれるが、これらに限定されるものではない。
【0156】
センサユニット814は、装置800に各方面の状態評価を提供するように構成される1つまたは複数のセンサを含む。例えば、センサユニット814は、装置800のオン/オフ状態、ユニットの相対的な位置決め、例えばユニットが装置800のディスプレイおよびキーパッドであることを検出でき、センサユニット814はさらに装置800または装置800における一つのユニットの位置変化、ユーザとの装置800との接触が存在するかどうか、装置800の方位または加速/減速および装置800の温度変化を検出することも可能である。センサユニット814は、いかなる物理的接触がない時に近くの物体が存在しているかどうかを検出するように構成される近接センサを含むことができる。該センサユニット814はさらにイメージングアプリケーションに使用されるように構成されるCMOSやCCDイメージセンサのような光センサを含むことができる。一部の実施例では、該センサユニット814はさらに加速度センサ、ジャイロセンサ、磁気センサ、圧力センサまたは温度センサを含むことができる。
【0157】
通信ユニット816は、装置800と他の装置との間の有線または無線通信を容易にするように構成される。装置800は、WiFi、2G若しくは3G、又はこれらの組み合わせなどの通信規格に基づく無線ネットワークにアクセスすることができる。一つの例示的な実施例では、通信ユニット816は、放送チャネルを介して外部の放送管理システムからの放送信号または放送関連情報を受信する。一つの例示的な実施例では、通信ユニット816は、さらに、近距離通信を促進するために近距離通信(NFC)モジュールを含む。例えば、NFCモジュールは、無線周波数識別(RFID)技術、赤外線データ協会(IrDA)技術、超広帯域(UWB)技術、ブルートゥース(登録商標)(BT)技術およびその他の技術に基づいて実現されることができる。
【0158】
例示的な実施例において、装置800は1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、またはその他の電子コンポーネントによって実現されることができ、上記方法の実施例におけるUE20が実行するプロセスを実行するように構成される。
【0159】
例示的な実施例では、命令を含むメモリ804のような非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。上記の命令は装置800のプロセッサ820によって実行されて上記方法の実施例におけるUE20が実行するプロセスを完成させることができる。例えば、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、ROM、ランダムアクセスメモリ(RAM)、CD-ROM、テープ、フロッピー(登録商標)ディスクおよび光データ記憶装置などであってよい。
【0160】
図9は、例示的な実施例に係るタイムスロットフォーマット指示装置900のブロック図である。例えば、タイムスロットフォーマット指示装置900は、基地局であってもよい。図9に示すように、タイムスロットフォーマット指示装置900はプロセッサ901と、受信器902と、送信器903と、メモリ904とを備える。受信機902と送信機903とメモリ904は、それぞれバスを介してプロセッサ901に接続されている。
【0161】
プロセッサ901は一つ又は一つ以上の処理コアを含み、プロセッサ901はソフトウェアプログラム及びモジュールを実行することにより本開示の実施例に係るタイムスロットフォーマット指示方法における基地局の実行する方法を実行する。メモリ904には、ソフトウェアプログラム及びモジュールが格納されている。具体的には、メモリ904はオペレーティングシステム9041や、少なくとも一つの機能に必要なアプリケーションモジュール9042を格納することができる。受信機902は他の機器が送信する通信データを受信し、送信機903は他の機器に通信データを送信する。
【0162】
図10は例示的な実施例に係るタイムスロットフォーマット指示システム1000のブロック図である。図10に示すように、当該タイムスロットフォーマット指示システム1000は基地局1001及びUE1002を含む。
【0163】
そのうち、基地局1001は図5に示す実施例における基地局の実行するタイムスロットフォーマット指示方法を実行するように構成される。
【0164】
UE1002は図5に示す実施例におけるUEの実行するタイムスロットフォーマット指示方法を実行するように構成される。
【0165】
例示的な実施例において、さらにコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、当該コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は不揮発性のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であり、当該コンピュータ読み取り可能な記憶媒体にコンピュータプログラムが記憶され、記憶されているコンピュータプログラムが処理モジュールにより実行されると、本開示の上記実施例に係るタイムスロットフォーマット指示方法を実現することができる。
【0166】
本開示の実施例はさらにコンピュータプログラム製品を提供し、当該コンピュータプログラム製品には命令が記憶され、コンピュータで実行されると、コンピュータに本開示の実施例に係るタイムスロットフォーマット指示方法を実行させる。
【0167】
本開示の実施例はさらにチップを提供し、当該チップはプログラマブル論理回路及び/又はプログラム命令を含み、当該チップが働く時に本開示の実施例に係るタイムスロットフォーマット指示方法を実行することができる。
【0168】
本開示の他の実施形態は、本明細書の考察及び本明細書に開示される本発明の実施から当業者に容易に明らかになるであろう。本出願は本開示のいかなる変形、用途又は適応変化をカバーすることを意図し、これらの変形、用途又は適応変化は本開示の一般的な原理に従い且つ本開示に開示されていない当技術分野における公知常識又は慣用技術手段を含む。本明細書および実施例は、例示のみとして考えられ、本開示の真の範囲および精神は、以下の特許請求の範囲によって示される。
本開示は、上記に描かれかつ図面に示した厳密な構造に限定されるものではなく、その範囲から逸脱することなく様々な修正及び変更が可能であることを理解されたい。本開示の範囲は、添付の特許請求の範囲に限る。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10