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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-24
(45)【発行日】2023-06-01
(54)【発明の名称】無人炊飯装置
(51)【国際特許分類】
   A47J 27/14 20060101AFI20230525BHJP
   A47J 27/00 20060101ALI20230525BHJP
【FI】
A47J27/14 G
A47J27/00 103B
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2022523372
(86)(22)【出願日】2020-11-09
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-01-11
(86)【国際出願番号】 KR2020015591
(87)【国際公開番号】W WO2021096175
(87)【国際公開日】2021-05-20
【審査請求日】2022-06-01
(31)【優先権主張番号】10-2019-0143715
(32)【優先日】2019-11-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】521442534
【氏名又は名称】コ スンジョン
(74)【代理人】
【識別番号】100149870
【弁理士】
【氏名又は名称】芦北 智晴
(72)【発明者】
【氏名】コ スンジョン
【審査官】根本 徳子
(56)【参考文献】
【文献】特開平2-280723(JP,A)
【文献】特開平5-103728(JP,A)
【文献】特公昭49-035153(JP,B1)
【文献】特表2010-515479(JP,A)
【文献】特開2004-041673(JP,A)
【文献】国際公開第2016/024237(WO,A2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47J 27/14
A47J 27/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
炊飯材料を収納貯蔵する供給部(100)と;
前記供給部(100)の下部側に設置され、炊飯材料を洗浄する洗浄部(200)と;
前記洗浄部(200)の下部側に設置され、前記洗浄部(200)から供給される炊飯材料を加熱して炊飯が行われる調理部(300)と;を含み、
前記供給部(100)、洗浄部(200)、調理部(300)はそれぞれ供給部層(410)、洗浄部層(420)、調理部層(430)から形成されるハウジング400に側面に沿ってスライディングして挿入され;
前記洗浄部(200)は、前記供給部(100)から排出される炊飯材料が流入する入口スロット部(211)と、炊飯材料が洗浄される中空の洗浄ドラム部(210)と;を含み、
前記洗浄ドラム部(210)から炊飯材料が供給される調理部(300)の内釜本体部(310)は、前記洗浄部層(420)の下部と離隔して間隙を形成し;
前記洗浄ドラム部(210)は、洗浄ドラム部(210)の外部形状に対応する屈曲を有する前記洗浄部層(420)の上部と離隔して間隙を形成し;
炊飯時には、前記洗浄ドラム部(210)が上部から加圧する加圧部によって下降して前記洗浄部層(420)と密着し、前記内釜本体部(310)が牽引駆動部(330)の加圧によって上昇して前記洗浄部層(420)と密着して、前記洗浄ドラム部(210)が前記内釜本体部(310)の蓋となる、無人炊飯装置。
【請求項2】
前記加圧部は、
前記洗浄ドラム部(210)の内側で洗浄ドラム部(210)の内部に供給された炊飯材料を洗浄して調理部(300)に供給するブレード(220)が結合したブレード回転軸(225)が固定された洗浄ドラム中心軸(213)を加圧する、請求項1に記載の無人炊飯装置。
【請求項3】
前記牽引駆動部(330)は、前記内釜本体部(310)に密着して回転し、前記内釜本体部(310)を上昇させる、請求項1に記載の無人炊飯装置。
【請求項4】
前記洗浄部(200)の前記ブレード(220)は、炊飯材料を洗浄する洗浄ブレード(222)と、洗浄された炊飯材料を前記調理部(300)に供給するスクイズブレード(223)とを含み、
前記洗浄ブレード(222)は、前記ブレード回転軸(225)にその長手方向に固定されるフレーム(p)と、前記フレーム(p)の内部に複数個設置される間隔ロッド(r)とから構成され、炊飯材料が前記間隔ロッド(r)間の空間を通過しながら洗浄されるように備えられ、
前記スクイズブレード(223)は、前記洗浄ブレード(222)と対向して前記洗浄ドラム中心軸(213)に固定され、洗浄された炊飯材料を掃き得るように板状のプレートで構成される、請求項2に記載の無人炊飯装置。
【請求項5】
前記洗浄部(200)は、洗浄ドラム中心軸(213)が突出設置され、前記洗浄ドラム部(210)が回転可能に設置されるフレーム部(230)において洗浄ドラム部(210)を回転させるドラム回転モーター(212)の外周面にベアリングから形成されるスライディング部(240)が上下に長く備えられ、前記加圧部によって前記洗浄ドラム部(210)が下降する時に前記ドラム回転モーター(212)が前記スライディング部(240)に沿って下部に移動し、前記加圧部の加圧力が解除されると、前記フレーム部(230)において前記洗浄ドラム中心軸(213)が貫通する貫通口内側の下部に挿入される第1弾性体(252)及び第2弾性体(262)によって前記洗浄ドラム中心軸(213)が上昇するように構成される、請求項1に記載の無人炊飯装置。
【請求項6】
前記調理部(300)は、前記洗浄部(200)の入口スロット部(211)から炊飯材料が供給されて炊飯がなされる内釜本体部(310)と、前記内釜本体部(310)が挿入されるコンテナ320と、前記内釜本体部(310)を上下昇降させる牽引駆動部(330)と、前記内釜本体部(310)を加熱するヒーターからなる加熱部(340)とから構成される、請求項1に記載の無人炊飯装置。
【請求項7】
前記洗浄部層(420)は、
中央部が開放され、
前記洗浄ドラム部(210)が前記加圧部の加圧によって下降した時に密着するように上部が洗浄ドラム部(210)の形状を有し
前記内釜本体部(310)が前記牽引駆動部(330)の加圧によって上昇した時に密着するように下部が内釜本体部(310)の形状を有する、請求項1に記載の無人炊飯装置。
【請求項8】
前記洗浄ドラム部(210)の後面部には水流入口(214)と水排出口(215)が設けられ、
前記水排出口(215)には水流入時及び水排出時に高さが変わる配管トラップ(281)が連結される、請求項1に記載の無人炊飯装置。
【請求項9】
前記配管トラップ(281)は、上下に昇降する昇降体(283)に結合し、前記昇降体(283)の動作によって上昇又は下降して洗浄ドラム部(210)の下端部の高さよりも高くなる或いは低くなる、請求項8に記載の無人炊飯装置。
【請求項10】
前記供給部(100)は、上部面と下部面が開放される中空の貯蔵ドラム部(110)と、前記貯蔵ドラム部(110)の内側に形成される空間部に備えられ、中心軸を中心に円周方向に沿って一定の角度間隔で設置される複数個の隔板(121)によって一定量の内容物が収容されるように複数個の貯蔵空間(122)が形成されるカートリッジ(120)と、前記カートリッジ(120)の下部側に設置され、複数個の前記貯蔵空間(122)のいずれか一つの底面を開放して内容物を吐出させる吐出装置(130)とを含む、請求項1に記載の無人炊飯装置。
【請求項11】
前記洗浄ドラム部(210)の上部に形成された開口部である入口スロット部(211)は、炊飯材料を供給する供給部であると同時に排出する排出部である、請求項1に記載の無人炊飯装置。
【請求項12】
前記洗浄ドラム部(210)は、前面部が後面部よりも高く傾斜して配置され、前記洗浄部層(420)は、前記洗浄ドラム部(210)と同じ角度で上部が形成される、請求項1に記載の無人炊飯装置。
【請求項13】
前記供給部(100)、洗浄部(200)又は調理部(300)の一側には、操作部を含むディスプレイ(150)がさらに含まれ、
前記操作部は、使用者から入力を直接受けるキーパッドと、遠隔の端末機から送信された信号を受け取る無線通信部とを含む、請求項1に記載の無人炊飯装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、炊飯材料である米や雑穀などの供給、洗浄及び炊飯がなされる無人炊飯装置に関し、より詳細には、炊飯材料を一定の分量で分割貯蔵して供給する供給部と、前記供給部から炊飯材料を受け取って正逆回転しながら、内部に供給された炊飯材料を洗浄する洗浄部と、洗浄部で洗浄された炊飯材料を受け取って炊飯する炊飯器からなる調理部とから構成され、材料の洗浄及び炊飯が自動で行われるようにすると同時に、洗浄部の洗浄ドラム部自体を、炊飯器からなる調理部の蓋(キャップ)とすることによって部品数を低減させ、炊飯時の熱気を洗浄部の内部に送って洗浄部内部の衛生状態を向上させることができる無人炊飯装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、炊飯のためには、人が米びつから必要な量の米を直接出して容器に入れ、水で数回洗浄をした後に、一般の電気炊飯器又は圧力炊飯器に移し入れ、ご飯の種類によって水の量を調整してから加熱手段で加熱する。
【0003】
上記のような従来の炊飯方法は、人が直接に米を出して米を洗浄しなければならず、単に炊飯だけを電気炊飯器などで行っているため、共稼ぎの夫婦や一人暮らしの人及び老弱者、子供などには多くの不便や困難がある。
【0004】
従来、上記のような問題を解決するために、米びつと炊飯器とを結合させた様々な技術が開発されており、最近では、米びつから定量の米を供給し、供給された米を洗米手段によって洗浄した後、洗浄された米とご飯を炊くための水を、加熱手段によって加熱する炊飯器に供給することで、米の供給から洗浄及び炊飯まで人手のかからない無人自動炊飯装置が多数開示されている。
【0005】
しかしながら、従来の無人炊飯装置は、その構造が非常に複雑であり、回転翼などの洗米手段の作動によって米を洗浄する際に米の胚芽などが落ちてしまい、栄養素が破壊されるという不具合があった。
【0006】
また、従来の無人炊飯装置は、炊飯器の蓋部や内釜本体に、圧力バルブ又は水と炊飯材料のためのバルブなどが一緒に具備されているが、これらのバルブは高温と高圧に弱いため、随時に交換及び修理しなければならないという問題がある。
【0007】
また、従来の無人炊飯装置は、学校、軍隊などの多数の同時炊飯のための大規模施設用がほとんどであり、一般家庭での使用には向いていない。
【0008】
このような問題を解決するために、本出願人は、大韓民国特許出願第10-2018-0053803号(出願日:2018.05.10.)の「無人炊飯器」を発明したが、この無人炊飯器は、米を洗浄する洗浄ドラムを炊飯器の蓋にしたものであり、洗浄ドラムの本体部自体を炊飯器の蓋とすることにより、水と穀物の供給のための別途のバルブを蓋に取り付けずに炊飯可能にし、炊飯装置の構成を単純化している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【文献】韓国特許登録第10-1679167号
【文献】韓国特許登録第20-0402213号
【文献】韓国特許登録第20-0215648号
【文献】韓国特許出願第10-2018-0053803号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、既存特許に連続する発明であり、炊飯材料である米や雑穀などを分割貯蔵して供給する供給部と、前記供給部から炊飯材料を受け取って正逆回転しながら、内部に供給された材料を洗浄する洗浄部と、前記洗浄部で洗浄された材料を受け取って炊飯する調理部とを含み、炊飯材料が取り込まれた後、前記調理部を上部側に上昇させ、前記洗浄部を下降させて、洗浄部の本体自体が炊飯器の蓋(キャップ)となるようにすることにより、調理部の蒸気圧力を制御したり水と穀物を流入させるための別途のバルブを蓋に取り付けずに炊飯可能にして炊飯装置の構成を単純化し、非常に経済的な無人炊飯装置を提供することにその目的がある。
【0011】
本発明の他の目的は、供給部、洗浄部及び調理部をハウジングから引出し式で出し入れ可能にして空間活用度を高め、前記洗浄部を掃除及び修理が容易な分離構造にする無人炊飯装置を提供することにある。
【0012】
本発明の他の目的は、洗浄部の内部に供給される炊飯材料を洗浄する洗浄ブレードを備えるが、炊飯材料を混ぜながら米の胚芽などが落ちてしまうことを最小化して洗浄する撹拌ブレードと、洗浄された炊飯材料を炊飯器に掃いて供給するスクイズブレードとに両分して構成することにより、炊飯材料の栄養素破壊を最小化しながら洗浄が速かに行われるようにする無人炊飯装置を提供することにある。
【0013】
本発明のさらに他の目的は、炊飯時に発生する炊飯器の炊飯熱によって洗浄部を加熱させることにより、洗浄部の内部に存在する水分を蒸発させて細菌の繁殖を遮断する衛生的な無人炊飯装置を提供することにある。
【0014】
本発明のさらに他の目的は、炊飯材料の洗浄時に発生する異物によって洗浄水排出配管が塞がらない構造を提供し、配管交替時期を遅らせることができる無人炊飯装置を提供することにある。
【0015】
本発明のさらに他の目的は、炊飯材料を分割貯蔵し、必要な量だけを供給して炊飯可能にすることにより、炊飯量の少ない家庭の他に単身世代での使用にも適する無人炊飯装置を提供することにある。
【0016】
本発明のさらに他の目的は、洗浄部の上部が開放されており、該開放された部分から炊飯材料が流入し、また、該開放された部分を下方に回転させて炊飯材料が排出されるようにすることにより、構成を単純化した無人炊飯装置を提供することにある。
【0017】
本発明のさらに他の目的は、複数の穀物を正確に計量及び配合することができる無人炊飯装置を提供することにある。
【0018】
本発明のさらに他の目的は、通信部を備えることにより、スマートフォンを用いて遠隔で必要な量の穀物を配合し、洗浄し、ご飯を炊くことができ、便利に使用可能な無人炊飯装置を提供することにある。
【0019】
本発明のさらに他の目的は、正面挿入型の内釜構造にすることにより、使用時に必要な空間が小さく、供給部、洗浄部、調理部の間に段階別の別途バルブがないので、高さを増加させる部分が省かれ、コンパクトなサイズで製作可能であり、別途のバルブが不要なので、部品数が少なく、掃除及びメンテナンスがし易い無人炊飯装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0020】
前記目的を達成するために、本発明は、炊飯材料を収納貯蔵する供給部(100)と;前記供給部(100)の下部側に設置され、炊飯材料を洗浄する洗浄部(200)と;前記洗浄部(200)の下部側に設置され、前記洗浄部(200)から供給される炊飯材料を加熱して炊飯が行われる調理部(300)と;を含み、前記供給部(100)、洗浄部(200)、調理部(300)はそれぞれ、供給部層(410)、洗浄部層(420)、調理部層(430)から形成されるハウジング400に側面に沿ってスライディングして挿入され;前記洗浄部(200)は、前記供給部(100)から排出される炊飯材料が流入する入口スロット部(211)と、炊飯材料が洗浄される中空の洗浄ドラム部(210)と;を含み、前記洗浄ドラム部(210)から炊飯材料が供給される調理部(300)の内釜本体部(310)は、前記洗浄部層(420)の下部と離隔して間隙を形成し;前記洗浄ドラム部(210)は、洗浄ドラム部(210)の外部形状に対応する屈曲を有する前記洗浄部層(420)の上部と離隔して間隙を形成し;炊飯時には前記洗浄ドラム部(210)が上部から加圧する加圧部によって下降して前記洗浄部層(420)と密着し、前記内釜本体部(310)が牽引駆動部(330)の加圧によって上昇して前記洗浄部層(420)と密着して、前記洗浄ドラム部(210)が前記内釜本体部(310)の蓋となる。
【0021】
本発明の前記加圧部は、前記洗浄ドラム部(210)の内側で洗浄ドラム部(210)の内部に供給された炊飯材料を洗浄して調理部(300)に供給するブレード(220)が結合したブレード回転軸(225)が固定された洗浄ドラム中心軸(213)を加圧する。
【0022】
本発明の前記牽引駆動部(330)は、前記内釜本体部(310)に密着して回転し、前記内釜本体部(310)を上昇させる。
【0023】
本発明の前記洗浄部(200)の前記ブレード(220)は、炊飯材料を洗浄する洗浄ブレード(222)と、洗浄された炊飯材料を前記調理部(300)に供給するスクイズブレード(223)とを含み、前記洗浄ブレード(222)は、前記ブレード回転軸(225)にその長手方向に固定されるフレーム(p)と、前記フレーム(p)の内部に複数個設置される間隔ロッド(r)とから構成され、炊飯材料が前記間隔ロッド(r)間の空間を通過しながら洗浄されるように備えられ、前記スクイズブレード(223)は、前記洗浄ブレード(222)と対向して前記洗浄ドラム中心軸(213)に固定され、洗浄された炊飯材料を掃き得るように板状のプレートで構成される。
【0024】
本発明の前記洗浄部(200)は、洗浄ドラム中心軸(213)が突出設置され、前記洗浄ドラム部(210)が回転可能に設置されるフレーム部(230)において洗浄ドラム部(210)を回転させるドラム回転モーター(212)の外周面にベアリングから形成されるスライディング部(240)が上下に長く備えられ、前記加圧部によって前記洗浄ドラム部(210)が下降する時に前記ドラム回転モーター(212)が前記スライディング部(240)に沿って下部に移動し、前記加圧部の加圧力が解除されると、前記フレーム部(230)において前記洗浄ドラム中心軸(213)が貫通する貫通口内側の下部に挿入される第1弾性体(252)及び第2弾性体(262)によって前記洗浄ドラム中心軸(213)が上昇するように構成される。
【0025】
本発明の前記調理部(300)は、前記洗浄部(200)の入口スロット部(211)から炊飯材料が供給されて炊飯がなされる内釜本体部(310)と、前記内釜本体部(310)が挿入されるコンテナ320と、前記内釜本体部(310)を上下昇降させる牽引駆動部(330)と、前記内釜本体部(310)を加熱するヒーターからなる加熱部(340)とから構成される。
【0026】
本発明の前記洗浄部層(420)は、中央部が開放され、前記洗浄ドラム部(210)が前記加圧部の加圧によって下降した時に密着するように上部が洗浄ドラム部(210)の形状を有し、前記内釜本体部(310)が前記牽引駆動部(330)の加圧によって上昇した時に密着するように下部が内釜本体部(310)の形状を有する。
【0027】
本発明の洗浄ドラム部(210)の後面部には水流入口(214)と水排出口(215)が形成され、前記水排出口(215)には水流入時及び水排出時に高さが変わる配管トラップ(281)が連結される。
【0028】
本発明の前記配管トラップ(281)は、上下に昇降する昇降体(283)に結合し、前記昇降体(283)の動作によって上昇又は下降して洗浄ドラム部(210)の下端部の高さよりも高くなる或いは低くなる。
【0029】
本発明の前記供給部(100)は、上部面と下部面が開放される中空の貯蔵ドラム部(110)と、前記貯蔵ドラム部(110)の内側に形成される空間部に備えられ、中心軸を中心に円周方向に沿って一定の角度間隔で設置される複数個の隔板(121)によって一定量の内容物が収容されるように複数個の貯蔵空間(122)が形成されるカートリッジ(120)と、前記カートリッジ(120)の下部側に設置され、複数個の前記貯蔵空間(122)のいずれか一つの底面を開放して内容物を吐出させる吐出装置(130)とを含む。
【0030】
本発明は、前記洗浄ドラム部(210)の上部に形成された開口部である入口スロット部(211)は、炊飯材料を供給する供給部であると同時に排出する排出部である。
【0031】
本発明の前記洗浄ドラム部(210)は、前面部が後面部よりも高く傾斜して配置され、前記洗浄部層(420)は、前記洗浄ドラム部(210)と同じ角度で上部が形成される。
【0032】
本発明は、前記供給部(100)、洗浄部(200)又は調理部(300)の一側には操作部を含むディスプレイがさらに含まれ、前記操作部は、使用者から入力を直接受けるキーパッドと、遠隔の端末機から送信された信号を受け取る無線通信部とを含む。
【発明の効果】
【0033】
したがって、本発明の無人炊飯装置は、炊飯材料である米や雑穀などを分割貯蔵して供給する供給部と、前記供給部から炊飯材料を受け取って正逆回転しながら内部に供給された材料を洗浄する洗浄部と、前記洗浄部で洗浄された材料を受け取って炊飯する調理部とを含み、炊飯材料が取り込まれた後に前記調理部を上部側に上昇させ、前記洗浄部を下降させて洗浄部の本体自体が炊飯器蓋(キャップ)となるようにすることにより、調理部の蓋に蒸気圧力の制御或いは水と穀物の流入のための別途のバルブを設置しないで炊飯可能にしたので、炊飯装置の構成を単純化し、非常に経済的であるという効果がある。
【0034】
本発明の無人炊飯装置は、供給部、洗浄部及び調理部をハウジングから引出し式で挿入及び引出し可能なので、空間効率性が高く、前記洗浄部が分離構造となっているので、掃除及び修理がしやすいという効果がある。
【0035】
本発明の無人炊飯装置は、洗浄部の内部に供給される炊飯材料を洗浄する洗浄ブレードを備えるが、炊飯材料を混ぜながら米の胚芽などが落ちてしまうことを最小化して洗浄させる撹拌ブレードと、洗浄された炊飯材料を炊飯器に掃いて供給するスクイズブレードとに両分して構成することにより、炊飯材料の栄養素破壊を最小化するとともに、洗浄が速かになされるという長所がある。
【0036】
本発明の無人炊飯装置は、炊飯時に発生する調理部の炊飯熱によって前記洗浄ドラム部が加熱されるようにすることにより、洗浄ドラム部の内部に存在する水分を蒸発させ、細菌の繁殖を遮断する衛生的な長所がある。
【0037】
本発明の無人炊飯装置は、炊飯材料の洗浄時に発生する異物によって洗浄水排出配管が塞がらない構造を提供するので、配管交替時期を遅らせることができるという効果がある。
【0038】
本発明の無人炊飯装置は、炊飯材料を分割貯蔵し、必要な量だけを供給して炊飯できるようにすることにより、炊飯量の少ない家庭はもとより、単身世代での使用にも適するという長所がある。
【0039】
本発明の無人炊飯装置は、洗浄部の上部が開放されており、該開放された部分から炊飯材料が流入し、また、該開放された部分を下方に回転させて炊飯材料を排出させることにより、構成が単純化するという長所がある。
【0040】
本発明の無人炊飯装置は、前記供給部によって複数の穀物を正確に計量及び配合することができる。
【0041】
本発明の無人炊飯装置は通信部を備えており、スマートフォンを用いて遠隔で必要な量の穀物を配合し、洗浄し、ご飯を炊くことができるので、使用が便利であるという長所がある。
【0042】
本発明の無人炊飯装置は、正面挿入型の内釜構造であるので、使用時に必要な空間が小さく、供給部、洗浄部、調理部間に段階別の別途バルブがないため、高さを増加させる部分がなく、コンパクトなサイズで製作可能であり、別途のバルブが不要なので、部品数が少なく、掃除及びメンテナンスが容易であるという長所がある。
【図面の簡単な説明】
【0043】
図1】本発明の実施例に係る無人炊飯装置の概略斜視図である。
図2】本発明の実施例に係る無人炊飯装置においてハウジングから供給部、洗浄部、調理部を引き出した状態を示す斜視図である。
図3】本発明の実施例に係る無人炊飯装置のハウジングを示す斜視図である。
図4】本発明の無人炊飯装置におけるハウジングの正面図である。
図5】本発明の無人炊飯装置におけるハウジングの側断面図である。
図6】(a)は本発明の実施例に係る無人炊飯装置の供給部を上方から視た斜視図であり、(b)は本発明の実施例に係る無人炊飯装置の供給部を下方から視た斜視図である。
図7】本発明の無人炊飯装置において貯蔵ドラム部から開閉プレートを分離した状態を示す斜視図である。
図8】(a)は本発明の無人炊飯装置における供給部の平面図であり、(b)は本発明の無人炊飯装置において貯蔵ドラム部から開閉プレートを分離した状態を示す底面図であり、(c)は本発明の無人炊飯装置における貯蔵ドラム部の底面図である。
図9】本発明の無人炊飯装置における貯蔵ドラム部の側断面図である。
図10】(a)は本発明の無人炊飯装置における洗浄部の正面を示す斜視図であり、(b)は本発明の無人炊飯装置における洗浄部の後面を示す斜視図である。
図11】本発明の無人炊飯装置から洗浄部を分離した状態を示す斜視図である。
図12】(a)は本発明の無人炊飯装置における洗浄部の側断面図であり、(b)は本発明の無人炊飯装置における洗浄部の正断面図である。
図13】(a)は本発明の無人炊飯装置における調理部の結合斜視図であり、(b)は本発明の無人炊飯装置における調理部の分離斜視図である。
図14】本発明の無人炊飯装置の正断面図である。
図15】本発明の無人炊飯装置の供給及び洗浄動作を示す正断面図である。
図16】本発明の無人炊飯装置の洗浄部で炊飯材料を洗浄後に調理部に移動することを示す正断面図である。
図17】本発明の無人炊飯装置の洗浄部において加圧部によって洗浄ドラム部が下降する状態を示す部分斜視図及び側断面図である。
図18】本発明の無人炊飯装置の調理部において内釜本体部が牽引駆動部によって上昇する状態を示す正断面図である。
図19】本発明の無人炊飯装置の洗浄部においてフレーム部の斜視図である。
図20】本発明の無人炊飯装置の排水口後面における水排出構造体の斜視図である。
図21図21(a)は水流入時のトラップ配管の断面図であり、図21(b)は水排出時のトラップ配管の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0044】
以下、本発明の好ましい実施例を添付の図面を参照して、当該分野で通常の知識を有する者が容易に実施できるように説明する。
【0045】
本発明は、図1図21に示すように、炊飯材料である米や雑穀などを供給し、洗浄及び炊飯がなされる無人炊飯装置であって、
炊飯材料である米や雑穀などを収納貯蔵し供給する供給部100と、
前記供給部100の下部側に設置され、炊飯材料を洗浄する円筒形のドラムからなる洗浄部200と、
前記洗浄部200の下部側に設置され、前記洗浄部200から供給される炊飯材料を加熱して炊飯が行われる調理部300と、を含む。
【0046】
前記供給部100は、上部面と下部面が開放される中空の貯蔵ドラム部110と、前記貯蔵ドラム部110の内側に形成される空間部に備えられるものであって、中心軸を中心に円周方向に沿って一定の角度間隔で設置される複数個の隔板121によって炊飯材料が収納されるように複数個の貯蔵空間122が形成されるカートリッジ120と、前記カートリッジ120の下部側に設置され、複数個の前記貯蔵空間122のいずれか一つの底面を開放して炊飯材料を吐出させる吐出装置130とから構成される。
【0047】
前記洗浄部200は、前記供給部100から排出される炊飯材料が流入するように入口スロット部211が設けられ、ドラム回転モーター212の駆動によって正逆回転する中空の洗浄ドラム部210と、前記洗浄ドラム部210の内側で洗浄ドラム中心軸213に挿入され、ブレード回転軸225を正逆回転させるブレード回転モーター221の駆動によって回転しながら、前記洗浄ドラム部210の内部に供給された炊飯材料を洗浄して調理部300に供給するブレード220とから構成される。
【0048】
前記調理部300は、前記入口スロット部211から炊飯材料が供給されて炊飯がなされる内釜本体部310と、前記内釜本体部310が挿入されるコンテナ320と、前記内釜本体部310を上下昇降させる牽引駆動部330と、前記内釜本体部310を加熱するヒーターからなる加熱部340とから構成される。
【0049】
前記供給部100、前記洗浄部200及び前記調理部300は、供給部層410、洗浄部層420、及び調理部層430から形成されるハウジング400に、側面に沿って正面からスライド式で挿入及び引出し可能に備えられ、前記供給部層410には、前記供給部100の吐出装置130から吐き出された炊飯材料が前記洗浄ドラム部210の入口スロット部211に移動するようにガイドする供給ガイド411が備えられ、前記洗浄部層420には、円筒形の洗浄ドラム部210が安着するように洗浄ドラム部210の外部形状に対応する形状に屈曲が形成される蒸気排出口423を含む洗浄ドラム支持部421が備えられる。
【0050】
上記のように構成される無人炊飯装置は、前記吐出装置130を作動させて、前記供給部100の前記貯蔵ドラム部110に貯蔵されている炊飯材料を、前記洗浄部200の洗浄ドラム部210で炊飯しようとする量だけ供給した後、前記洗浄ドラム部210に洗浄用の水を供給及び排出しながら洗浄を行う。
【0051】
続いて、前記洗浄ドラム部210で洗浄された炊飯材料を前記調理部300に供給し、前記調理部300で加熱して炊飯される過程が自動でなされるようにし、炊飯を簡便且つ迅速にさせる。
【0052】
このとき、前記洗浄ドラム部210が正回転して前記洗浄部200で洗浄された炊飯材料を、炊飯材料が流入した入口スロット部211から前記調理部300に排出し、前記洗浄ドラム部210が逆回転して前記入口スロット部211が上部に向くと、前記洗浄ドラム中心軸213の両端上部に設置された第1カム250、第2カム260(以下、「加圧部」という。)が回転しつつ前記洗浄ドラム中心軸213を加圧して前記洗浄ドラム部210を下降させ、前記調理部300の内釜本体部310から側面に突出した両側縁部311に密着する牽引駆動部330が回転して前記内釜本体部310を持ち上げる力によって前記内釜本体部310が上昇し、前記内釜本体部310の内部が密閉して炊飯がなされるようになっている。
【0053】
本発明に係る洗浄ドラム部210は、流入した炊飯材料を排出し、元の状態に戻るために回転しなければならず、回転が可能なように下部のハウジング400の洗浄部層420と離隔(間隙を形成)する必要がある。また、前記洗浄ドラム部210から炊飯材料を受け取る調理部300の内釜本体部310もハウジング400の側面にスライディング移動しなければならず、上部の洗浄部層420と離隔(間隙を形成)する必要がある。
【0054】
このようにハウジング400の洗浄部層420と上下部から相互離隔している洗浄ドラム部210と内釜本体部310は、炊飯材料の流入後に炊飯するために、前記加熱部340で加熱する前に内釜本体部310が密閉されなければならない。そのために、本発明は、洗浄ドラム部210の洗浄ドラム中心軸213を加圧して下降させる第1カム250及び第2カム260を含む加圧部と、前記内釜本体部310を上昇させる牽引駆動部330とを備える。前記加圧部は、洗浄ドラム部210を加圧して下降させ、離隔している間隔を有するハウジングの洗浄部層420と密着させ、前記牽引駆動部は、内釜本体部310を加圧して上昇させ、離隔しているハウジングの洗浄部層420と密着させる。すなわち、本発明は、洗浄部200が調理部300の蓋となって調理部を密閉させる。より具体的には、洗浄部の洗浄ドラム部210が調理部の内釜本体部310の蓋(キャップ)となる。
【0055】
従来のあらゆる炊飯器は、調理部を密閉させるための別途のバルブを上部備え、内部昇圧時にバルブを閉鎖し、内部降圧時にバルブを開放させる動作をしたが、このようなバルブは、狭い空間の炊飯器において空間活用を悪くする他にも、水、穀物及び蒸気を簡単に一度で制御できず、複数のバルブが経時に摩耗して故障の原因となってきた。また、洗浄時に使用された水は完全乾燥せず、洗浄槽が細菌増殖の場所となって衛生が不良であったが、本発明は、上部の開放された入口スロット部211を有し、下部から高い炊飯熱が伝導されて洗浄ドラム部210の内部を完全乾燥させ滅菌させることができ、衛生状態が向上するという長所がある。
【0056】
前記貯蔵ドラム部110は、図6図9に示すように、米や雑穀などの穀物を必要な定量で分離された状態で貯蔵できるように備えられるものであり、1個又は複数個の中空のドラム体が備えられてよい。
【0057】
前記貯蔵ドラム部110からなる供給部100には、前記ハウジング400からスライド式で挿入及び引出しが可能なように取っ手が形成される。
【0058】
前記洗浄部200及び調理部300も前記供給部100と同様に、前記ハウジング400からスライド式で側面に沿って正面から挿入及び引出しが可能なように取っ手が形成される。
【0059】
また、供給部100、洗浄部200又は調理部300の一側には、操作部140を含むディスプレイ150が備えられ、使用者が炊飯材料の種類と量、炊飯時間、洗浄時間などをキーパッド上で設定でき、炊飯状態が表示されてよい。図面では、供給部100にディスプレイと操作部が示されている。ハウジング400の一側には両方向無線通信部が備えられ、スマートフォンなどの遠隔端末機から入力された炊飯材料、炊飯時間などを受信し、炊飯状態を使用者の端末機に送信できる。
【0060】
前記貯蔵ドラム部110の内側空間部に備えられる前記カートリッジ120は、前記貯蔵空間122の中間部に円周方向に沿って第1分割隔板125及び第2分割隔板126をそれぞれ設置し、3重のカートリッジが備えられるが、前記第1分割隔板125の外側に形成されるカートリッジは大容量カートリッジ120aで構成され、前記第1分割隔板125と第2分割隔板126との間に形成されるカートリッジは中容量カートリッジ120bで構成され、前記第2分割隔板126の内側に形成されるカートリッジは小容量カートリッジ120cで構成され、前記大容量カートリッジ120a、前記中容量カートリッジ120b、前記小容量カートリッジ120cの下部には、各カートリッジに対応する第1開閉プレート131、第2開閉プレート132、第3開閉プレート133が備えられる。
【0061】
前記吐出装置130は、前記カートリッジ120の下部面に密着設置され、第1中心軸111を中心に回転する第1開閉プレート131と、前記第1開閉プレート131の上部に配置され、前記第1中心軸111が挿入される第2中心軸112を中心に回転し、前記第1開閉プレート131よりも小さい直径を有す第2開閉プレート132と、前記第2開閉プレート132の上部に配置され、前記第2中心軸112が挿入される第3中心軸113を中心に回転し、前記第2開閉プレート132よりも小さい直径を有する第3開閉プレート133が適切な高さの段差で積層して備えられる。
【0062】
前記第1開閉プレート131、前記第2開閉プレート132、前記第3開閉プレート133には、外周面にスポークが形成され、適切な高さの段差で積層して備えられることが可能になり、それぞれ、第1中心軸111、第2中心軸112、第3中心軸113から支持される。
【0063】
前記第1開閉プレート131の中心で第1開閉プレート131を支持する第1中心軸111は、前記第2開閉プレート132の中心に形成される第1中心軸挿入口132dを通過して第2中心軸112の内部に挿入される。前記第2開閉プレート132の中心で第2開閉プレート132を支持する第2中心軸112は、前記第3開閉プレート133の中心に形成される第2中心軸挿入口133dを通過して第3中心軸113の内部に挿入される。前記第3開閉プレート133の中心で前記第3開閉プレート133を支持する第3中心軸113は、前記小容量カートリッジ120cの中心に形成される第3中心軸挿入口124の内部に挿入されて第3開閉プレート133を支持する。
【0064】
このように、前記第1開閉プレート131は第1中心軸111を中心に回転し、前記第2開閉プレート132は第2中心軸112を中心に回転し、前記第3開閉プレート133は第3中心軸113を中心に回転することにより、各開閉プレートの中心軸が異なるように備えられる。
【0065】
一方、前記第1開閉プレート131は、前記第1中心軸111と連結される複数の第1開閉プレート支持竿131dが一定間隔離隔して形成され、前記第2開閉プレート132は、前記第2中心軸112と連結される複数の第2開閉プレート支持竿132eが一定間隔離隔して形成されて、それぞれ開閉プレートを支持する。
【0066】
また、前記貯蔵ドラム部110には、前記第1開閉プレート131を回転させる第1開閉駆動ギア131a及び前記第1開閉駆動ギア131aを駆動させる第1作動モーター131bが構成され、前記第2開閉プレート132を回転させる第2開閉駆動ギア132a及び前記第2開閉駆動ギア132aを駆動させる第2作動モーター132bが、前記大容量カートリッジ120aのいずれか一つの貯蔵空間122に構成され、前記第3開閉プレート133を回転させる第3開閉駆動ギア133a及び前記第3開閉駆動ギア133aを駆動させる第3作動モーター133bが、前記中容量カートリッジ120bのいずれか一つの貯蔵空間122に構成されるが、前記第1開閉プレート131、前記第2開閉プレート132、前記第3開閉プレート133には、前記大容量カートリッジ120a、前記中容量カートリッジ120b、前記小容量カートリッジ120cに形成されるそれぞれの貯蔵空間122の下端開放面と連通する第1吐出口131c、第2吐出口132c、第3吐出口133cが設けられる。
【0067】
このように、前記第1開閉プレート131、前記第2開閉プレート132、前記第3開閉プレート133はそれぞれ、大容量カートリッジ120a、中容量カートリッジ120b、小容量カートリッジ120cの貯蔵空間に対応する下部面に位置し、それぞれの開閉駆動ギアと、作動モーターによって吐出口が移動して、貯蔵空間に貯蔵された炊飯材料を吐出できるように備えられることにより、それぞれ動いても相互影響を与えない。
【0068】
前記第1開閉プレート131の第1吐出口131cから前記大容量カートリッジ120aに貯蔵された炊飯材料を吐出し、前記第2開閉プレート132の第2吐出口132cから前記中容量カートリッジ120bに貯蔵された炊飯材料を吐出し、前記第3開閉プレート133の第3吐出口133cから前記小容量カートリッジ120cに貯蔵された炊飯材料を吐出し、各カートリッジから吐き出される炊飯材料は、あらかじめ貯蔵された容量が排出されるので、過剰の量が排出される恐れがなく、互いに異なる穀物が収容されることも可能である。
【0069】
このように、前記吐出装置130は、前記カートリッジ120の下部面に備えられ、前記カートリッジ120を形成する複数個の前記貯蔵空間122のいずれか一つの底面を開放して、その内部に貯蔵された炊飯材料を前記洗浄部200に排出させる
【0070】
したがって、前記吐出装置130は、前記第1作動モーター131bの作動によって前記第1開閉駆動ギア131aが回動すると、前記第1開閉駆動ギア131aに噛み合う前記第1開閉プレート131が回転しながら、大容量カートリッジ120aに設けられた複数個の前記貯蔵空間122のいずれか一つの底面と一致させた後、前記第1吐出口131cを通じて開放させ、その内部に貯蔵された炊飯材料を下部に吐出させる。
【0071】
また、前記第2作動モーター132bの作動によって前記第2開閉駆動ギア132aが回動すると、前記第2開閉駆動ギア132aに噛み合う前記第2開閉プレート132が回転しながら、中容量カートリッジ120bに設けられた複数個の貯蔵空間122のいずれか一つの底面と一致するようにした後、前記第2吐出口132cを通じて開放させ、その内部に貯蔵された炊飯材料を下部に吐出させる。
【0072】
また、前記第3作動モーター133bの作動によって前記第3開閉駆動ギア133aが回動すると、前記第3開閉駆動ギア133aに噛み合う前記第3開閉プレート133が回転しながら、小容量カートリッジ120cに備えられる複数個の貯蔵空間122のいずれか一つの底面と一致するようにした後、前記第3吐出口133cを介して開放させ、その内部に貯蔵された炊飯材料を下部に吐出させる。
【0073】
一方、貯蔵ドラム部110は様々な形態で備えられてよく、上述した構成の他にも、水車形状の回転部を用いて回転の量によってカートリッジ120内部の炊飯材料を洗浄部に供給するか、或いはスクリューを回転させて必要な量の炊飯材料を洗浄部に供給することもできる。また、これに準ずる構造の定量供給装置に変更されてもよい。
【0074】
前記洗浄部200は、ハウジング400において供給部層410の下部である洗浄部層420に位置し、内部で前記供給部100から供給された炊飯材料の洗浄がなされる洗浄ドラム部210と、前記洗浄ドラム部210の内側で回転しつつ炊飯材料を洗浄するブレード220と、洗浄された炊飯材料を下部に排出するために前記洗浄ドラム部210が回転可能に設置されるフレーム部230とで構成され、前記洗浄部層420にスライド式で挿入及び引出し可能に設置される。
【0075】
前記洗浄ドラム部210は、上面に入口スロット部211が開放された円筒形であり、前面と後面に突出して洗浄ドラム中心軸213が形成され、前記洗浄ドラム中心軸213には、ブレードを回転させるブレード回転軸225の両端が挿入され、ブレード回転軸225に前記ブレード220が固定設置され、前記ブレード回転軸225を回転させるブレード回転モーター221、及び前記ブレード220を振動させて、ブレード220に付いている炊飯材料を分離するブレード振動モーター224が内蔵される。
【0076】
前記洗浄部200の前記ブレード220は、前記ブレード回転軸225に正逆回転可能に設置されるが、炊飯材料を拭いて洗浄する洗浄ブレード222と、洗浄された炊飯材料を前記調理部300に供給するスクイズブレード223とで構成され、前記洗浄ブレード222は、図11に示すように、前記ブレード回転軸225にその長手方向に固定されるフレームp、及び前記フレームpの内部に複数個設置される間隔ロッドrで構成され、炊飯材料が前記間隔ロッドr間の空間を通過しながら洗浄されるように備えられ、前記スクイズブレード223は前記洗浄ブレード222と対向して前記ブレード回転軸225に固定され、洗浄された炊飯材料を掃き集め得るように板状のプレートで構成される。前記フレームpは、矩形又は波形などの様々な形態で備えられてよい。
【0077】
前記スクイズブレード223は、前記入口スロット部211を通して前記内釜本体部310の上方のみから炊飯材料が排出されるように、前記洗浄ドラム部210の回転時に前記入口スロット部211に垂直に配置されず、前記入口スロット部211の内側に入り、炊飯材料がこぼれることを防止することができる。
【0078】
前記洗浄部200は、洗浄が終わった後、前記洗浄ドラム部210がドラム回転モーター212によって正回転し、前記洗浄部200で洗浄された炊飯材料を前記調理部300に排出し、前記洗浄ドラム部210が逆回転して前記入口スロット部211が上部に向くと、図17に示すように、前記洗浄ドラム中心軸213の両端上部に設置された加圧部である第1カム250、第2カム260が回転及び下降して前記洗浄ドラム中心軸213を押す力によって前記洗浄ドラム部210が下降する。
【0079】
前記第1カム250及び第2カム260は、前記フレーム部230に固定設置される第1カム駆動部251及び第2カム駆動部261によって回転可能に設置され、前記第1カム駆動部251及び第2カム駆動部261はモーターからなる。このとき、加圧部は洗浄ドラム部を下降させる働きをするものであり、これに準ずる動作をする油圧、空圧シリンダー、チェーン回動などに代替可能である。
【0080】
前記第1カム250は、前記洗浄ドラム部210の前面部に位置し、前記洗浄ドラム部210の外部に突出した洗浄ドラム中心軸213に交差して配置され、一側に第1カム駆動部251が設置され、反対側に、第1カム250を支持するサポーター253が備えられる。
【0081】
前記第1カム250は、断面半円形状を有し、前記洗浄ドラム部210で炊飯材料の洗浄がなされる時には平坦な面が下部に向き、前記洗浄ドラム部210で炊飯材料の洗浄が終わって炊飯材料を調理部300に排出後に回転して炊飯を準備するようになると、前記第1カム駆動部251によって回転して半円における膨らんだ部分が下部に向き、前記洗浄ドラム中心軸213を上部から加圧して下降させる。
【0082】
この時、前記第2カム260も前記第2カム駆動部261によって下降しながら前記洗浄ドラム中心軸213を押し、前記洗浄ドラム中心軸213の両側で第1カム250及び第2カム260が押す力によって、前記洗浄ドラム部210が下降する。
【0083】
前記第2カム260は平常時には第2カム駆動部261内側に挿入されているが、前記第2カム駆動部261が駆動すると前記第2カム駆動部261の下部に突出する突起形態からなる。
【0084】
加圧部である第1カム250と第2カム260は、炊飯準備が完了した後に、同時に又は順次に動作できる。また、加圧部は、洗浄ドラム中心軸213の他に洗浄ドラム部210自体を上部から加圧してもよい。
【0085】
一方、前記洗浄部200は、図11及び図17に示すように、前記洗浄ドラム中心軸213が貫通設置され、前記洗浄ドラム部210が回転可能に設置されるフレーム部230において前記洗浄ドラム部210を回転させるドラム回転モーター212の外周面にベアリングで形成されるスライディング部240が備えられる。
【0086】
ドラム回転モーター212は上下が左右よりも長く形成され、前記スライディング部240は、前記ドラム回転モーター212が収容されるとともに、上下に長く形成されており、洗浄ドラム部210が回転する時にドラム回転モーター212が揺れないように支持する。洗浄ドラム部210は、内部に炊飯材料が流入していて重い状態であり、ドラム回転モーター212は外部に設置された小さい構成であるため、重い洗浄ドラム部210を回転させる時に一緒に回転しないように、スライディング部240が支持する。また、スライディング部240は、前記加圧部によって前記洗浄ドラム部210が下降する時に前記ドラム回転モーター212が前記ベアリングに沿って下部に移動できるように位置変更を提供することもできる。
【0087】
前記スライディング部240は加圧部の動作に応じて上下往復を可能にするものであり、このような回転運動と上下運動の機能を同時に提供する他の構成にも代替可能である。
【0088】
前記ドラム回転モーター212は、前記スライディング部240に沿って上下部に移動するが、前記スライディング部240の上部及び下部にそれぞれ上部ストッパー241及び下部ストッパー242が形成されており、移動距離が制限される。
【0089】
前記洗浄部200は、加圧部の加圧力が解除されると、前記フレーム部230において前記洗浄ドラム中心軸213が貫通する第1貫通口231a及び第3貫通口233aの内側下部に挿入される第1弾性体252及び第2弾性体262によって前記洗浄ドラム中心軸213が上昇するように構成される。
【0090】
前記洗浄部200のフレーム部230は、図19に示すように、前記洗浄ドラム中心軸213が前記洗浄ドラム部210前面で貫通する第1貫通口231aが形成される第1中心軸支持部231と、第2貫通口232aが形成される第2中心軸支持部232と、前記洗浄ドラム中心軸213が前記洗浄ドラム部210の後面で貫通する第3貫通口233aが形成される第3中心軸支持部233とで構成され、前記第1貫通口231aには第1弾性体252が挿入され、前記第3貫通口233aには第2弾性体262が挿入されている。
【0091】
前記第1弾性体252及び第2弾性体262は、スプリングなどの弾性体であり、前記洗浄ドラム中心軸213を上昇させるように備えられる。
【0092】
このように、前記洗浄ドラム部210の洗浄ドラム中心軸213を上昇させるためには、弾性体のみで上昇させてもよいが、前記洗浄ドラム中心軸213の下部から前記第1カム250及び第2カム260のような形態の上昇駆動体を採択して強制に上昇させてもよい。
【0093】
一方、前記洗浄ドラム部210の後面部には、水流入口214と水排出口215が形成され、前記水流入口214及び前記水排出口215は、前記ハウジング400に回転可能に設置されるバルブ結合部270に形成される水流入バルブ結合部271と水排出バルブ結合部272に結合し、前記バルブ結合部270は前記洗浄ドラム部210の上昇、下降時に一緒に上昇、下降する。水排出口215からの水の排出を容易にするために、洗浄ドラム部210の前面部を後面部よりもやや高く傾斜させることができる。通常、前面部が3~5゜程度上昇すると洗浄ドラム部内の水がより容易に排出される。
【0094】
前記水流入バルブ結合部271は、前記水流入口214から前記洗浄ドラム部210の内部に水を供給するように、浄水器(図示せず)と連結設置される水供給ホース(図示せず)と連結され、前記水排出バルブ結合部272は、水を外部に排出処理する水排出ホース(図示せず)と連結される。
【0095】
前記水流入バルブ結合部271及び水排出バルブ結合部272にそれぞれ連結される水供給ホース及び水排出ホースは、蛇腹又は多軸管のように伸縮可能な配管であり、前記洗浄ドラム部210の回転に対しても流動的に動き得るように備えられる。
【0096】
前記水排出口215は、ソレノイドなどの開閉バルブにより、炊飯材料を洗浄する時には閉じているが、洗浄済みの水を排出する時には開くように備えられる。
【0097】
前記バルブ結合部270は、円形の板に両側に前記水流入バルブ結合部271及び水排出バルブ結合部272が装着される突出部が形成され、同一形態の板が一定間隔離隔して結合し、離隔した空間に挿入される前記ハウジング400のバルブ結合部支持部422に回転可能に設置される。
【0098】
前記水流入バルブ結合部271は前記水流入口214と結合し、前記洗浄ドラム部210の回転時に、フレーム部230に形成される水流入支持部233bに安着して洗浄ドラム部210の回転角を180°に制限できる。
【0099】
一方、本発明の他の実施例では、水排出口215に開閉バルブを使用せずに水排出を行うこともできる。洗浄ドラム部210から排出される水は、炊飯材料を洗浄した水であって、澱粉が含まれているため、水排出口の内部に澱粉が固着して配管内部を塞がることがあり、また澱粉は開閉バルブ駆動部にジャムを誘発することもある。
【0100】
まず、水排出口215の水排出バルブ結合部272には、上下に昇降する「U」状の配管トラップ281が結合する。U状の配管トラップ281は、配管回転モーター282に結合した昇降体283に結合し、配管回転モーター282の回転によって昇降体283が回転することによって上下に昇降する。配管トラップ281は配管の昇降によって水が溜まっている形態になれば十分であり、洗浄ドラム部210及び配管回転モーター282の回転に連動するように、蛇腹管、多節管又は様々な伸縮管で形成可能である。また、前記配管回転モーター282は、配管トラップ281の上昇と下降を提供できるシリンダーに代替されてもよい。
【0101】
配管トラップ281は、水排出バルブ結合部272の後面から結合し、配管回転モーター282の回転によって上昇又は下降する昇降体283に結合して上昇又は下降し、洗浄ドラム部210の下端よりも高くなったり或いは低くなり、開閉バルブ無しで、上昇によって洗浄ドラム部210の内部に水を閉じ込め、下降によって洗浄ドラム部210の内部から水を排出させる。
【0102】
図21(a)は、配管トラップ281が上昇している状態であり、トラップの下端部が水位線Aであって、洗浄ドラム部210内部の水位となる。図21(b)は、配管トラップ281が下降している状態であり、洗浄ドラム部210内部の水が外に排出される。
【0103】
配管トラップ281の下降位置は洗浄ドラム部210の下面よりも低い位置にさせ、排出された水の一部を配管トラップ中に閉じ込めることにより、排水側からの悪臭又は虫などの流入を防止する。洗浄ドラム部の内部に水が流入及び流入した後に炊飯材料をブレードによって洗浄する際には、昇降体283の回転によって配管トラップが上昇し、水が別途の開閉バルブ無しにも洗浄ドラム部中に閉じ込まれる。この時、炊飯材料の量によって流入する水の量が異なるので、水排出口の上昇高さは炊飯材料の量にしたがって別々にすることができ、昇降体の動作した位置によって洗浄ドラム部の内部の水位が決定される。
【0104】
このような実施例は、水の流入と排出において開閉バルブを省き、昇降体に連結された配管トラップの昇降によって水供給、洗浄、水排出を制御するものであり、排出される澱粉含有洗浄水の排出時に、低い位置の配管トラップに直ちに排出されて配管中に留まることがなく、水供給時又は洗浄時には配管トラップが上昇しながらトラップに水が溜まっていないので、澱粉が配管に固着する可能性を下げ、バルブ駆動部のジャムを根本的に防止できるという長所がある。
【0105】
前記洗浄ドラム部210は、吐出装置130から炊飯材料が内部底面に落下供給されると、前記水流入口214から水が供給され、続いて洗浄ブレード222が正回転と逆回転を反復しながら炊飯材料を洗浄し、洗浄済みの水を前記水排出口215から排出処理する。
【0106】
このような洗浄作動を複数回行った後、前記洗浄ドラム部210を正回転させて、前記入口スロット部211を前記調理部300の内釜本体部310の上部開放部に位置させる。
【0107】
同時に、前記スクイズブレード223が正回転と逆回転を反復しながら、前記入口スロット部211から炊飯材料を前記内釜本体部310の内部に投入させる。
【0108】
この時、炊飯用の水も前記水流入口214から供給される。
【0109】
そして、前記洗浄ドラム部210を元の位置に逆回転させる。この時、前記内釜本体部310の上端部は、ハウジング400にスライディング移動するように洗浄部層420から少しの間隙が形成されている。より具体的には、内釜本体部310の上端部は、洗浄部層420の洗浄ドラム支持部421の下部と対応する形状を有し、少し間隙がある。また、洗浄部200の洗浄ドラム部210も正逆回転しなければならないので、洗浄部層420の洗浄ドラム支持部421と少し間隙がある。
【0110】
その後、前記内釜本体部310の両側縁部311に密着して備えられた牽引駆動部330を駆動させて前記内釜本体部310が上昇すると、前記洗浄ドラム部210が前記内釜本体部310の蓋として働き得る。
【0111】
一方、前記ハウジング400において下降した洗浄ドラム部210を支持する洗浄ドラム支持部421は、前記洗浄ドラム部210が当たる面に第1パッキング421aが備えられ、前記内釜本体部310の縁部311が当たる面に第2パッキング421bが備えられる。
【0112】
このように第1パッキング421aと第2パッキング421bによって前記洗浄ドラム部210と前記内釜本体部310が洗浄ドラム支持部421を挟んでそれぞれ密着して隙間なく備えられる。前記洗浄ドラム支持部421は中央部が開放され、開放された中央部に前記洗浄ドラム部210の下部が挿入され、内釜本体部310の上面となる。
【0113】
前記内釜本体部310の内部に炊飯材料が供給される時には、前記洗浄ドラム部210の下側外部面と前記洗浄ドラム支持部421との間が一定間隙dだけ離れている。
【0114】
炊飯時には、前記加圧部(第1カム250及び第2カム260)が洗浄ドラム中心軸213を押す力によって前記洗浄ドラム部210が下降しながら前記洗浄ドラム支持部421の上部面に密着し、前記内釜本体部310が前記牽引駆動部330によって上昇しながら前記洗浄ドラム支持部421の下部面に密着することにより、前記洗浄ドラム部210が内釜本体部310の蓋(キャップ)となる。
【0115】
炊飯は、前記ハウジング400の調理部層430において前記内釜本体部310の下部面、後面、両側面に備えられる加熱部340によって加熱炊飯される。
【0116】
前記内釜本体部310は、図13のように、上部に形成される縁部311の両側に取っ手312が形成され、前記ハウジング400の調理部層430に挿入、引出し可能なコンテナ320に挿入され、前記コンテナ320は、前記取っ手312が挿入される取っ手挿入溝321が形成され、加熱された内釜本体部310を使用者が持って安全に出し入れすることができる。
【0117】
前記内釜本体部310を上昇及び下降させる牽引駆動部330は、中心に牽引駆動部軸331が形成され、前記牽引駆動部軸331を回転させる牽引駆動モーター332が縁に装着されている。
【0118】
一方、前記洗浄ドラム部210は、排水のために前面が後面よりもやや高く傾斜して配置されてよく、前記洗浄部層420の上部である洗浄ドラム支持部421は、前記洗浄ドラム部210と同じ角度で形成される。
【0119】
前記ブレード回転軸225の内側にはケーブル挿入部225aが形成され、これを通じて前面部に電気を供給することができる。
【0120】
上記のように構成される本発明の無人炊飯装置による炊飯手順について説明する。
【0121】
図15及び図16に示すように、制御部(図示せず)によって前記貯蔵ドラム部110の前記カートリッジ120に設けられている前記吐出装置130を作動させる。
【0122】
前記吐出装置130に設けられた吐出口から前記カートリッジ120の貯蔵空間122に備えられた炊飯材料が供給ガイド411に沿って落下しながら前記入口スロット部211から前記洗浄ドラム部210に供給される。
【0123】
すると、前記水流入口214から前記洗浄ドラム部210の内部に水が供給され、前記ブレード回転軸225が正逆回転しながら前記洗浄ブレード222が正回転と逆回転を反復して炊飯材料を洗浄する。
【0124】
洗浄後には前記水排出口215から洗浄済みの水を排出させる。このような洗浄過程を複数回行って最終的に洗浄が完了すると、前記洗浄ドラム部210を逆に180°回転させる。この時、前記洗浄ドラム部210に設けられている前記入口スロット部211は、前記内釜本体部310の開放された上部に位置する。
【0125】
この状態で前記ブレード回転軸225によって前記ブレード220を正逆回転させると、スクイズブレード223が正逆回転しながら炊飯材料(この時には水も共に供給)を掃いて前記入口スロット部211から前記内釜本体部310に供給する。
【0126】
前記入口スロット部211から前記内釜本体部310に炊飯材料が全て供給されると、前記洗浄ドラム部210を元の位置に回転させる。
【0127】
続いて、前記内釜本体部310を牽引駆動部により上昇させ、前記洗浄ドラム部210を加圧部により下降させて、前記内釜本体部310が洗浄ドラム支持部421の下部面、すなわちハウジング400の洗浄部層420に密着し、前記洗浄ドラム部210が洗浄ドラム支持部421の上部面に密着するようにした後、電気を供給して炊飯を行う。
【0128】
この時、前記洗浄ドラム部210は前記内釜本体部310の蓋として働く。
【0129】
このようにして前記内釜本体部310を加熱しながら炊飯を行うと、炊飯熱が前記洗浄ドラム部210を加熱し、前記洗浄ドラム部210の内部に残っていた湿気が完全に除去される。
【0130】
本発明は、上記のように、炊飯時に洗浄ドラム部210の内部に存在する水分を完全に蒸発させ、細菌の繁殖を根本的に遮断させることができるので、衛生的な炊飯器を提供することができる。炊飯中又は炊飯後には、洗浄ドラム支持部421に形成された蒸気排出口423から必要時に蒸気を排出させる。
【0131】
炊飯完了後、前記洗浄ドラム部210は、加圧部が前記洗浄ドラム中心軸213を押していた力を解除させ、前記第1弾性体252及び前記第2弾性体262の伸縮弾性によって上昇する。
【0132】
また、前記内釜本体部310も、牽引駆動部330が逆回転させ、縁部311の下部から押していた力が解除されて下降する。前記洗浄ドラム部210と内釜本体部310が洗浄部層420から離隔して間隙が形成され、内釜本体部310は前面にスライディング可能な状態に置かれる。
【0133】
以上のように、本発明の無人炊飯装置は、炊飯材料料である米や雑穀などを分割貯蔵して供給する供給部100と、前記供給部100から炊飯材料を受け取り、正逆回転しながら内部に供給された材料を洗浄する洗浄部200と、前記洗浄部200で洗浄された材料を受け取って炊飯する調理部300とから構成されるが、炊飯材料が流入した後に前記調理部300を上部側に上昇させ、前記洗浄部200を下降させて洗浄部200の洗浄ドラム部210自体が蓋(キャップ)となるようにすることによって、別途のバルブを設置しないで炊飯可能にしたため、炊飯装置の構成を単純化し、非常に経済的であるという効果がある。
【0134】
そして、本発明の無人炊飯装置は、前記供給部100、前記洗浄部200及び前記調理部300をハウジング400から引出し式で挿入及び引出し可能であり、前記洗浄部200が分離構造となっているので、掃除及び修理がしやすいという効果がある。
【0135】
また、本発明の無人炊飯装置は、洗浄部200の内部に供給される炊飯材料を洗浄する洗浄ブレード222を備えるが、炊飯材料を混ぜながら米の胚芽などが落ちてしまうことを最小化して洗浄させる撹拌ブレードと、洗浄された炊飯材料を炊飯器に掃いて供給するスクイズブレード223とに両分して構成することにより、炊飯材料の栄養素破壊を最小化するとともに迅速に洗浄できるという長所がある。
【0136】
また、本発明の無人炊飯装置は、炊飯時に発生する調理部300の炊飯熱によって前記洗浄ドラム部210を加熱させることにより、洗浄ドラム部210の内部に存在する水分を蒸発させ、細菌の繁殖を根本的に遮断する衛生的な長所がある。
【0137】
また、本発明の無人炊飯装置は、調理時に、米供給部、排水口、出水口が、内釜を含む調理部300と完全分離され、ご飯を炊くために必要な熱い蒸気の漏れを防止するように密閉させることにより、高温、高圧を維持するために水と穀物の流入部に別途のバルブを設置しなくても蒸気の流出を防止できるという効果がある。
【0138】
また、本発明の無人炊飯装置は、炊飯材料を分割貯蔵し、必要な量だけ供給して炊飯できるようにすることにより、炊飯量の少ない家庭はもとより、単身世代での使用にも適するという長所がある。
【0139】
また、本発明の無人炊飯装置は、洗浄部200の上部が開放されており、該開放された部分から炊飯材料が流入し、また、該開放された部分から炊飯材料が排出されるようにすることにより、構成を単純化した長所がある。
【0140】
また、本発明の無人炊飯装置は、前記供給部100を用いて複数の穀物の計量及び配合を正確に行うことができる。
【0141】
また、本発明の無人炊飯装置は、通信部を備えており、スマートフォンを用いて遠隔で必要な量の穀物を配合し、洗浄し、ご飯を炊くことができ、使用が便利であるという長所がある。
【0142】
また、本発明の無人炊飯装置は、正面挿入型の内釜構造を有し、使用に必要な空間が小さく、別途のバルブがないため高さを増加させず、コンパクトなサイズで製作可能であり、別途のバルブが不要なので、部品数が少なく、掃除及びメンテナンスが容易であるという長所がある。
【0143】
また、本発明の無人炊飯装置は、炊飯材料の洗浄時に発生する異物によって洗浄水排出配管が塞がらないトラップを用いた出水制御によって、配管が塞がらなく、バルブ駆動部のジャムが発生しないという長所がある。
【符号の説明】
【0144】
100 供給部
110 貯蔵ドラム部
111 第1中心軸
112 第2中心軸
113 第3中心軸
120 カートリッジ
120a 大容量カートリッジ
120b 中容量カートリッジ
120c 小容量カートリッジ
121 隔板
122 貯蔵空間
123 閉鎖部
124 第3中心軸挿入
125 第1分割隔板
126 第2分割隔板
130 吐出装置
131 第1開閉プレート
131a 第1開閉駆動ギア
131b 第1作動モーター
131c 第1吐出口
131d 第1開閉プレート支持竿
132 第2開閉プレート
132a 第2開閉駆動ギア
132b 第2作動モーター
132c 第2吐出口
132d 第1中心軸挿入口
132e 第2開閉プレート支持竿
133 第3開閉プレート
133a 第3開閉駆動ギア
133b 第3作動モーター
133c 第3吐出口
133d 第2中心軸挿入口
140 操作部
150 ディスプレイ
200 洗浄部
210 洗浄ドラム部
211 入口スロット部
212 ドラム回転モーター
213 洗浄ドラム中心軸
214 水流入口
215 水排出口
216 洗浄ドラム中心軸挿入口
220 ブレード
221 ブレード回転モーター
222 洗浄ブレード
223 スクイズブレード
224 ブレード振動モーター
225 ブレード回転軸
225a ケーブル挿入部
230 フレーム部
231 第1中心軸支持部
231a 第1貫通口
232 第2中心軸支持部
232a 第2貫通口
233 第3中心軸支持部
233a 第3貫通口
233b 水流入支持部
240 スライディング部
241 上部ストッパー
242 下部ストッパー
250 第1カム
251 第1カム駆動部
252 第1弾性体
253 サポーター
260 第2カム
261 第2カム駆動部
262 第2弾性体
270 バルブ結合部
271 水流入バルブ結合部
272 水排出バルブ結合部
280 水排出構造体
281 配管トラップ
282 配管回転モーター
283 昇降体
A 水位線
300 調理部
310 内釜本体部
311 縁部
312 取っ手
320 コンテナ
321 取っ手挿入溝
330 牽引駆動部
331 牽引駆動部軸
332 牽引駆動モーター
340 加熱部
400 ハウジング
410 供給部層
411 供給ガイド
420 洗浄部層
421 洗浄ドラム支持部
421a 第1パッキング
421b 第2パッキング
422 バルブ結合部支持部
423 蒸気排出口
430 調理部層
図1
図2
図3
図4
図5
図6(a)】
図6(b)】
図7
図8(a)】
図8(b)】
図8(c)】
図9
図10(a)】
図10(b)】
図11
図12(a)】
図12(b)】
図13(a)】
図13(b)】
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21(a)】
図21(b)】