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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-25
(45)【発行日】2023-06-02
(54)【発明の名称】空気浄化装置
(51)【国際特許分類】
   F24F 8/80 20210101AFI20230526BHJP
   F24F 8/24 20210101ALI20230526BHJP
   A61L 9/00 20060101ALI20230526BHJP
   C02F 1/461 20230101ALI20230526BHJP
【FI】
F24F8/80 155
F24F8/24
A61L9/00 Z
C02F1/461 Z
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2019032332
(22)【出願日】2019-02-26
(65)【公開番号】P2020134106
(43)【公開日】2020-08-31
【審査請求日】2022-02-02
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106116
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100131495
【弁理士】
【氏名又は名称】前田 健児
(72)【発明者】
【氏名】神原 雄一
【審査官】岩瀬 昌治
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-025218(JP,A)
【文献】特開2007-195875(JP,A)
【文献】特開2019-024811(JP,A)
【文献】特開2010-035794(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2006/0280664(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24F 8/80
F24F 8/24
A61L 9/00
C02F 1/461
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
吸込口と吹出口とを有する本体ケースと、
前記本体ケース内に設けられ、塩水を貯水する貯水容器と、
前記貯水容器に着脱自在に設けられ、水を貯水し、前記貯水容器内に水を供給するタンク部材と、
前記貯水容器内に設けられ、前記貯水容器内の塩水を電気分解する電解ユニットと、
前記貯水容器内の水に一部が浸漬するフィルター部分と、
前記フィルター部分に空気を送風する送風機と、
前記貯水容器内の水位を検知する水位検知部と、
使用者に、前記貯水容器内の水の排水を促すお手入れ指示部と、
前記電解ユニットと前記送風機と前記お手入れ指示部を制御する制御部と、
前記制御部と電気的に接続された電源プラグと、
前記制御部へ前記電解ユニットと前記送風機の運転開始と運転停止の指示を行う電源ボタンと、を備え、
前記制御部は、
前回、前記貯水容器に前記タンク部材が装着され、前記水位検知部によって、前記タンク部材から前記貯水容器内に水が供給されたことを検知した時から、前記送風機が運転していた運転時間を計測および記憶し、
前記電源プラグが外部電源から外され、次に再び前記電源プラグが外部電源に接続され、次に電源ボタンの操作によって前記制御部へ運転開始の指示が行われた場合に、使用者が前記電解ユニットと前記送風機の運転を停止し、外部電源から電源プラグを外し、前記本体ケースの場所を移動し、前記電源プラグを外部電源に、再び接続し、前記電源ボタンの操作によって前記制御部へ運転開始の指示を行い、運転を開始したかを判断するために、前記運転時間が所定の時間より短いか長いかを比較し、
前記運転時間が所定の時間より短い場合には、前記電解ユニットと前記送風機の運転を開始し、前記運転時間が所定の時間より長い場合には、前記お手入れ指示部によって、使用者に前記貯水容器内の水の排水を促すことを特徴とする空気浄化装置。
【請求項2】
前記所定の時間は、前記電解ユニットと前記送風機の運転によって、前記タンク部材内に入れられた満タンの水が、最も遅く無くなる運転モードで使用した場合にかかる時間から最も遅く無くなる運転モードで使用した場合にかかる時間に48時間を加えた時間までであることを特徴とする請求項1に記載の空気浄化装置。
【請求項3】
前記所定の時間は、前記電解ユニットと前記送風機の運転によって、前記タンク部材内に入れられた満タンの水が、最も遅く無くなる運転モードで使用した場合にかかる時間に、5時間から8時間を加えた時間であることを特徴とする請求項1に記載の空気浄化装置。
【請求項4】
前記所定の時間は、24時間であることを特徴とする請求項1に記載の空気浄化装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水に通電することにより得られる電解水を用いて、空気中の細菌、真菌、ウイルス、臭いなどの除去を行う空気浄化装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のこの種の空気浄化装置の構造は、以下のようになっていた。
【0003】
すなわち、貯水容器内の塩を含んだ水を、電気分解して電解水を生成させ、この電解水をフィルター部に供給し、空気と電解水を接触させ、空気中に浮遊するウイルス等の除去を図る構成となっていた(例えば下記特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2017-020727号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このような従来の空気浄化装置においては、電源プラグを抜いた後にトレー内に水を残したまま、長期間放置した場合に、次亜塩素酸の生成不足となるので、電源プラグを抜き差しする度に、排水作業が発生する課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そして、この目的を達成するために本発明は、吸込口と吹出口とを有する本体ケースと、前記本体ケース内に設けられ、塩水を貯水する貯水容器と、前記貯水容器に着脱自在に設けられ、水を貯水し、前記貯水容器内に水を供給するタンク部材と、前記貯水容器内に設けられ、前記貯水容器内の塩水を電気分解する電解ユニットと、前記貯水容器内の水に一部が浸漬するフィルター部分と、前記フィルター部分に空気を送風する送風機と、前記貯水容器内の水位を検知する水位検知部と、使用者に、前記貯水容器内の水の排水を促すお手入れ指示部と、前記電解ユニットと前記送風機と前記お手入れ指示部を制御する制御部と、前記制御部と電気的に接続された電源プラグと、前記制御部へ前記電解ユニットと前記送風機の運転開始と運転停止の指示を行う電源ボタンと、を備え、前記制御部は、前回、前記貯水容器に前記タンク部材が装着され、前記水位検知部によって、前記タンク部材から前記貯水容器内に水が供給されたことを検知した時から、前記送風機が運転していた運転時間を計測および記憶し、前記電源プラグが外部電源から外され、次に再び前記電源プラグが外部電源に接続され、次に電源ボタンの操作によって前記制御部へ運転開始の指示が行われた場合に、使用者が前記電解ユニットと前記送風機の運転を停止し、外部電源から電源プラグを外し、前記本体ケースの場所を移動し、前記電源プラグを外部電源に、再び接続し、前記電源ボタンの操作によって前記制御部へ運転開始の指示を行い、運転を開始したかを判断するために、前記運転時間が所定の時間より短いか長いかを比較し、前記運転時間が所定の時間より短い場合には、前記電解ユニットと前記送風機の運転を開始し、前記運転時間が所定の時間より長い場合には、前記お手入れ指示部によって、使用者に前記貯水容器内の水の排水を促すことを特徴とするものであり、これら手段により、初期の目的を達成するものである。
【発明の効果】
【0007】
以上のように本発明は、不要な排水作業を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の実施の形態1の空気浄化装置の斜視図
図2】同空気浄化装置の斜視図
図3】同空気浄化装置の斜視図
図4】同空気浄化装置の断面図
図5】同空気浄化装置の貯水容器の斜視図
図6】同空気浄化装置の機能ブロックを示す図
図7】同空気浄化装置の操作部を示す図
図8】同空気浄化装置の表示部を示す図
【発明を実施するための形態】
【0009】
(実施の形態1)
まず、本発明に係る空気浄化装置について、図1図5を用いて説明する。
【0010】
図1図2図3は、本発明の実施の形態1の空気浄化装置の斜視図である。なお、図1は、空気浄化装置を前面側から見た図である。図2は、パネルを開いた空気浄化装置を前面側から見た図であり、空気浄化部を取り外した状態である。図3は、パネルを開いた空気浄化装置を前面側から見た図であり、空気浄化部を取り外し、貯水容器からタンク部材とフィルター部分とを出し、電解ユニットを下した状態である。図4は、図1の断面図であり、パネルを開いた状態を示している。図5は、タンク部材とフィルター部分とを貯水容器から出し、貯水容器を上方から見た図である。
【0011】
図1図5に示すように、本実施の形態の空気浄化装置は、略箱形状の本体ケース1と、送風機2と、空気浄化部3と、制御部4と、操作部5と、表示部6とを備える。
【0012】
以下、空気浄化装置の詳細な構成について説明する。
【0013】
本体ケース1には、吸気口7と、吹出口8と、操作カバー9と、パネル10とが設けられている。
【0014】
吸気口7は、本体ケース1の両側面に設けられている。吹出口8は、開閉式であって、本体ケース1の天面における背面側に設けられている。なお、図1図2では、吹出口8は開いた状態である。本体ケース1の天面における前面側には、仰角方向に回転自在な操作カバー9が設けられている。操作カバー9を開くと、内部には操作部5が設けられている。
【0015】
本体ケース1の前面側には、開閉可能なパネル10が設けられている。パネル10の上部には、窓部分11を備えている。窓部分11は、パネルに設けられた横長四角形状の開口が、透明な樹脂板に覆われた構造である。本体ケース1の外側から、窓部分11を介して、本体ケース1内の表示部6を見ることができる。
【0016】
パネル10を開くと、本体ケース1内の下部には、空洞部12が設けられている。空洞部12は、本体ケースにおける前面側の横長四角形状の開口12aから、本体ケース1における背面側へ水平方向に延びた穴である。空洞部12内には、空気浄化部3が設けられている。空気浄化部は3、図2に示すように、空洞部12内から本体ケース1外へ取り出すことが出来る。
【0017】
本体ケース1内には、図4に示すように、吸気口7と吹出口8とを連通する風路13が設けられている。この風路13には、吸気口7から順に、空気浄化部3(貯水容器、フィルター部分)、送風機2、吹出口8が設けられている。送風機2のモータ部14によってファン部15が回転すると、吸気口7から本体ケース1内に入った外部の空気は、順に、空気浄化部3、貯水容器、フィルター部分)、送風機2、吹出口8を介して、本体ケース1から吹き出される。
【0018】
送風機2は、本体ケースの中央部に設けられ、モータ部14と、モータ部14により回転するファン部15と、それらを囲むスクロール形状のケーシング部16とを備えている。
【0019】
モータ部14は、ケーシング部16に固定されている。
【0020】
ファン部15は、シロッコファンで、モータ部14から水平方向に延びた回転軸(図示せず)に固定されている。モータ部14の回転軸は、本体ケース1の前面側から背面側に延びている。
【0021】
ケーシング部16には、吐出口17と吸込口18とが設けられている。吐出口17は、ケーシング部16の本体ケース1における上面側に設けられている。また、吸込口18は、ケーシング部16の本体ケース1における前面側に設けられている。モータ部14によって、ファン部15が回転すると、ケーシング部16の吸込口18からケーシング部16内に空気が吸い込まれ、この吸い込まれた空気は、吐出口17からケーシング部16外へ送風される。
【0022】
空気浄化部3は、貯水容器19と、タンク部材20と、フィルター部分21と、電解ユニット22とを備えている。
【0023】
貯水容器19は、天面に開口が設けられた箱形状をしており、水を貯水できる構造となっている。貯水容器19は、本体ケース1の下部に配置されており、空洞部12から水平方向にスライドして着脱可能となっている。貯水容器19は、タンク部材20から供給される水を貯水する。貯水容器19には、水位検知部25が設けられている。
【0024】
水位検知部25は、貯水容器に移動自在に設けられ、水位と共に移動するフロート部分25aと、フロート部分25aの位置を検知する位置検知部分25bとを備えている(図3、5参照)。フロート部分25aの一例は、磁石を内蔵した発泡スチロールが、上下方向に移動自在に貯水容器に装着された構造である。位置検知部分25bの一例は、本体ケース1に固定され、磁石の磁界を検知するホールセンサーである。
【0025】
タンク部材20は、本体ケース1内部の下部に設置され貯水容器19から着脱可能な構造となっている。タンク部材20は、貯水容器19の底面に設けられたタンク保持部23に装着されている。タンク部材20は、水を貯水するタンク20aと、タンク20aの開口(図示せず)に設けられた蓋20bとを備えている。蓋20bの中央には、開閉部(図示せず)が設けられており、この開閉部が開くと、タンク20a内の水が、貯水容器19へ供給される。具体的には、タンク20aの開口を下向きにして、タンク部材20を貯水容器19のタンク保持部23に取り付けると、タンク保持部23によって開閉部が開く。つまり、タンク部材20に水を入れてタンク保持部23に取り付けると、開閉部が開いてタンク部材20から貯水容器19に給水され、貯水容器19内に水が溜まる。貯水容器19内の水位が上昇して水が蓋20bのところまで到達するとタンク部材20の開口が水封されるので給水が停止する。タンク部材20の内部には水が残っており、貯水容器19内の水位が下がった場合に都度、タンク20a内部の水が貯水容器19に給水される。即ち、貯水容器19内の水位は一定に保たれる。
【0026】
フィルター部分21は、貯水容器19に貯水された水と、送風機2によって本体ケース1内に吸込まれた室内空気とを接触させる部材である。フィルター部分21には、円筒状に構成され、円周部分に空気が流通可能な孔が設けられたフィルター24が配置されている。フィルター部分21は、フィルター24の一端が貯水容器19の水に浸漬するように、フィルター24の中心軸を回転中心として貯水容器19内に回転自在に内蔵されている。そして、フィルター部分21は、後述する駆動部によって回転され、水と室内空気を連続的に接触させる構造となっている。
【0027】
電解ユニット22は、本体ケース1に上下方向に移動可能に設けられている。図2では、電解ユニット22は、上方に移動されているので、見えない状態である。図3は、電解ユニット22は、下方に移動された状態である。電解ユニット22は、第1の電極(図示せず)と、第2の電極(図示せず)とを有する。貯水容器19を、本体ケース1の下部の空洞部12に装着し、電解ユニット22を下方に移動させると、第1の電極と第2の電極とを貯水容器19内に浸らせた状態となる(図3参照)。第1の電極と第2の電極とを貯水容器19内に浸らせた状態で第1の電極と第2の電極に電圧を印加すると、使用者によって投入された電解促進溶剤(図示せず)が入った貯水容器19内の水を電気化学的に処理するものである。なお、電解促進溶剤の一例は、塩化ナトリウム水溶液であり、電解ユニット22によって、次亜塩素酸が発生する。また、電解ユニット22は、本体ケース1から着脱可能な構成である。
【0028】
図6は、本発明の実施の形態1の空気浄化装置の機能ブロックを示す図である。
【0029】
図5図6に示すように、制御部4は、電解ユニット22と、フィルター部分21(駆動部21a)と、送風機2(モータ部14)と、後述する操作ランプ27を制御する。具体的には、制御部4は、水位検知部25からの信号や、操作ボタン26の操作に応じて、電解ユニット22である第1の電極と第2の電極に印加する電圧、フィルター部分21である駆動部21aの動作、送風機2であるファン部15の回転数、操作ランプ27の点灯、点滅、消灯などを制御する。
【0030】
図7は、操作部を上方から見た図である。
【0031】
図7に示すように、操作部5は、本体ケース1の天面における前面側に設けられている。操作部5には、複数の操作ボタン26と、操作ランプ27とを備えている。
【0032】
操作ボタン26は、運転モードボタン26aと、電源ボタン26bとを備えている。本体ケース1における前面側から見て、中央部よりやや右側には運転モードボタン26aが設けられ、右端には電源ボタン26bが配置されている。運転モードボタン26aと電源ボタン26bとは、本体ケース1における左右方向に一列に配置されている。
【0033】
操作ランプ27は、モードランプ27aと、電源ランプ27bを備えている。
【0034】
モードランプ27aは、運転モードボタン26aの本体ケース1における背面側に3つ配置されている。これら3つは、本体ケース1における左右方向に一列に配置され、左端が強モードであり、中央が中モードであり、右端が弱モードである。モードランプ27aの一例は、LEDであり、制御部4によって、LEDが点灯、または消灯となる。強モードの場合には、左端のLEDが点灯する。中モードの場合には、中央のLEDが点灯する。弱モードの場合には、右端のLEDが点灯する。
【0035】
図8は、表示部を本体ケースの前面側から見た図である。
【0036】
図8に示すように、表示部6は、本体ケース1における上部前面側である本体ケース1内に設けられ、本体ケース1のパネル10の窓部分11を介して、本体ケース1の外側から見ることができる。表示部6は、給水ランプ6aと、お手入れランプ6bとを備えている。
【0037】
給水ランプ6aは、本体ケース1における前面側から見て、表示部6の中央部に配置されている。給水ランプ6aの一例は、LEDであり、制御部4によって、LEDが点灯、または消灯となる。
【0038】
お手入れ指示部であるお手入れランプ6bは、本体ケース1における前面側から見て、給水ランプ6aの左隣りに配置されている。お手入れランプ6bの一例は、LEDであり、制御部4によって、LEDが点灯、または消灯となる。
【0039】
図3図4図6図7図8に示すように、本実施形態における特徴は、制御部4である。制御部4は、使用者によって、前回、貯水容器19にタンク部材20が装着され、操作ボタン26の一つである電源ボタン26bの操作によって制御部4へ運転開始の指示が行われ、水位検知部25によって、タンク部材20から貯水容器19内に水が供給されたことを検知した時から、送風機2が運転していた運転時間を、計測および記憶している。使用者は、タンク部材20内に水を入れ、運転を開始した後に、空気浄化装置の運転を停止し、電源プラグ28を外部電源から外す場合がある。このような場合には、制御部4は、運転時間が所定の時間より短いか長いかを比較する。制御部4は、運転時間が所定の時間より長い場合には、使用者に貯水容器19内の水の排水を促し、運転時間が所定の時間より短い場合には、電解ユニット22と送風機2の運転を開始する。これにより、不要な排水作業を低減できる。
【0040】
具体的には、使用者が、タンク部材20内に水を入れ、運転を開始した後に、空気浄化装置の場所を変更する場合がある。このような場合には、まず、使用者は、空気浄化装置の運転を停止し、外部電源から電源プラグを外す。次に、使用者は、空気浄化装置の場所を移動し、電源プラグ28を外部電源に、再び接続し、次に、操作ボタン26の一つである電源ボタン26bの操作によって制御部へ運転開始の指示を行い、運転を開始する。
【0041】
運転時間は、使用者が、タンク部材20内に水を入れ、運転を開始した時から、使用者が、空気浄化装置の場所を移動し、電源プラグ28を外部電源に、再び接続し、運転を開始するまでの時間に空気浄化装置が動作した時間である。制御部4は、この運転時間と、所定の時間とを比較する。
【0042】
所定の時間は、タンク部材20内に入れられた満タンの水が、電解ユニット22と送風機2の運転において、空気浄化装置をタンク部材20内の水が、最も遅く無くなる運転モード(例えば弱モード)で使用した場合にかかる時間から、空気浄化装置をタンク部材20内の水が、最も遅く無くなる運転モード(例えば弱モード)で使用した場合にかかる時間に48時間を加えた時間である。
【0043】
所定の時間は、タンク部材20内に入れられた満タンの水が、電解ユニット22と送風機2の運転において、空気浄化装置をタンク部材20内の水が、最も遅く無くなる運転モード(例えば弱モード)で使用した場合にかかる時間に、5時間から8時間を加えた時間でもよい。なお、所定の時間の一例は、24時間である。制御部4は、運転時間が所定の時間より短いか長いかを比較する。制御部4は、運転時間が所定の時間より長い場合には、お手入れランプ6bによって、使用者に貯水容器19内の水の排水を促し、運転時間が所定の時間より短い場合には、電解ユニット22と送風機2の運転を開始する。これにより、不要な排水作業を低減できる。
【産業上の利用可能性】
【0044】
本発明は、空間に浮遊する微生物を除去する空気浄化装置として適している。
【符号の説明】
【0045】
1 本体ケース
2 送風機
3 空気浄化部
4 制御部
5 操作部
6 表示部
6a 給水ランプ
6b お手入れランプ
7 吸気口
8 吹出口
9 操作カバー
10 パネル
11 窓部分
12 空洞部
12a 開口
13 風路
14 モータ部
15 ファン部
16 ケーシング部
17 吐出口
18 吸込口
19 貯水容器
20 タンク部材
20a タンク
20b 蓋
21 フィルター部分
21a 駆動部
22 電解ユニット
23 タンク保持部
24 フィルター
25 水位検知部
25a フロート部分
25b 位置検知部分
26 操作ボタン
27 操作ランプ
26a 運転モードボタン
26b 電源ボタン
27a モードランプ
27b 電源ランプ
28 電源プラグ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8