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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-25
(45)【発行日】2023-06-02
(54)【発明の名称】掘削作業用ロッド
(51)【国際特許分類】
   E21B 17/04 20060101AFI20230526BHJP
   E21B 17/05 20060101ALI20230526BHJP
   E21B 17/06 20060101ALI20230526BHJP
【FI】
E21B17/04
E21B17/05
E21B17/06
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2022139099
(22)【出願日】2022-09-01
【審査請求日】2022-10-06
(73)【特許権者】
【識別番号】514142979
【氏名又は名称】株式会社マルナカ
(73)【特許権者】
【識別番号】390010043
【氏名又は名称】株式会社サンテック
(74)【代理人】
【識別番号】100078695
【弁理士】
【氏名又は名称】久保 司
(72)【発明者】
【氏名】仲山 秀明
(72)【発明者】
【氏名】仲山 要
【審査官】五十幡 直子
(56)【参考文献】
【文献】特開平7-26872(JP,A)
【文献】特開2003-239671(JP,A)
【文献】特許第5247835(JP,B2)
【文献】特開平1-111988(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E21B 17/04-17/07
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
オス継手・メス継手を端部に形成した掘削作業用ロッドのロッド内管に、フリージョイントで繋いだスイベル管同士をセメントミルク・水等の液体供給作動管として配設し、このスイベル管端部にカプラーホルダーを外向きフランジとして設け、カプラーホルダーにメスカップラーおよびオスカップラーを複数セットして油圧ホースを前記液体供給作動管に沿わせ、前記カプラーホルダーを掘削作業用ロッド内に固定することを特徴としたことを特徴とする掘削作業用ロッド。
【請求項2】
カプラーホルダーには掘削作業用ロッド内に形成するキーまたはキー溝が係合するキー溝またはキーを設ける請求項1記載の掘削作業用ロッド。
【請求項3】
カプラーホルダーは電気配線の端子ホルダーでもある請求項1または請求項2記載の掘削作業用ロッド。
【請求項4】
液体供給作動管を構成する一方のスイベル管の端のカプラーホルダーにはガイド軸を突設し、他方のスイベル管の端のカプラーホルダーにはこのガイド軸のガイド軸受け孔を形成した請求項1または請求項2記載の掘削作業用ロッド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撹拌ロッドやスクリューロッドなど掘削作業用ロッドに関する。
【背景技術】
【0002】
掘削作業用ロッド1として例えばスクリューロッドは、複数を相互に接続すべきものとして図19図20に示すように一端に正六角柱体のオス継手102を、他端に正六角孔のソケットを有するメス継手103形成しており、ロッド内管107をセメントミルク・水等の液体供給をする液体供給管とする。
【0003】
油圧配管(油圧ホース)111はこのロッド内管107に沿わせ、その延長上でメスカップラー118を、他端に設けたメス継手103に、同じく油圧配管延長上でオスカップラー117をそれぞれ接続し、前記オス継手102、メス継手103の係合時に前記メスカップラー118、オスカップラー117を係合させるようにした。
【0004】
かかるオス継手102、メス継手103の継手装置は、オスカップラー117、メスカップラー118が偏心位置にあるため、オス、メス継手の嵌合部に摩耗変形により回転方向のガタが生じた場合、前記オスカップラー117、メスカップラー118が回転方向にずれて係合不能に至る欠点がある。
【0005】
なお、掘削作業用ロッド1は図21に示すようなスクリューを設けないロッドや攪拌羽根30を設けるものなどもある
【0006】
発明者は先に、オス、メス継手の隙間から生じるズレを合わせて逃げ代を吸収し、継手係合部の回転方向のガタに対し、スクリューオーガロッドの油圧供給路を確実、容易に行うことができる掘削作業用ロッドとして下記特許文献のものを提案し、特許を取得した。
【文献】特許第5247835号公報
【0007】
図18に示すように、掘削作業用ロッド1としてのスクリューオーガのスクリューロッドは、で、外周に旋回するスクリュー羽根101を有し、複数を相互に接続すべきものとして一端に、正六角柱体のオス継手102を接続形成してあり、他端に正六角孔のソケットを有するメス継手103を形成している。
【0008】
また、オス継手102とメス継手103にはピン孔104、105が形成され、これらのピン孔104、105に接続ピン(図示せず)を打ちこんで継手接続を固定する。
【0009】
前記特許文献1は、図17に示すように、油圧配管111を油圧ホースで構成し、また油圧配管111を繋ぐオスカップラー117とメスカップラー118を掘削作業用ロッド1のオス継手102とメス継手103の内部に配設した。
【0010】
図中107は前記掘削作業用ロッド1の中空内に内装したロッド内管で、ロッド内管107内には、該ロッド内管107よりも小径の油圧供給路108を同心的に縦通し、それによりロッド内管107と油圧供給路108との間にセメントミルク・水等の液体供給路109を形成する。
【0011】
図中132はカップラーホルダーで、オスカップラー117の外周を覆い、セットビス141でオスカップラー117に固定される。カップラーホルダー132はオス継手102にカップラーホルダー132をボルト固定する接続フランジ132aを前端に形成している。
【0012】
ロッド内管107はロッドパイプ106の内側に設けたフランジ板110で支承される。
【0013】
このように油圧供給路108は、油圧配管111を配設してなるものであるが、その外周部はカバーパイプ112で覆い、オスカップラー117とメスカップラー118はカバーパイプ112の両端にそれぞれに取り付ける。
【0014】
図示は省略するが、オスカップラー117には誘導凸型ガイドを、メスカップラー118には誘導凸型ガイド誘導溝を形成する。
【0015】
メスカップラー118のストッパー134で抜防止をしてメスカップラー118に軸受135を回転自在に設け、油圧配管111の外周部カバーパイプ112の端を軸受135およびメスカップラー118に嵌合し、カバーパイプ112と軸受135とをストッパーセットボルト136で固定し、カバーパイプ112の位置決め用孔をルーズホールとする位置決めピン139をメスカップラー118の外周に螺着した。
【0016】
特許文献1によれば、オスカップラーには誘導凸型ガイドを、メスカップラーにはこの誘導凸型ガイドに係合する誘導溝をそれぞれ形成してあり、この誘導凸型ガイドと誘導溝とを係合させることで、確実にオスカップラーとメスカップラーとを嵌合させることができる。
【0017】
さらに、オス、メス継手の回転方向の元々の隙間1mmからさらに多くなった隙間に対して、カバーパイプ112と軸受135に対してメスカップラー118が回転自在となっているので、メスカップラー118の位置を調整することで逃げ代を吸収し、調整することができる。
【0018】
このようなメスカップラー118の回転は、掘削時に生じようとしても、位置決めピン139がこれを規制し、また、位置決めピン139の位置決め用孔(ルーズホール)に対する隙間は、前記継手摩耗によるガタを吸収するものとなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0019】
近年の建築(ビル建設等)土木(橋梁工事等)に於ける掘削技術は、アースオーガの掘削先端(ヘッド等)に複数の油圧シリンダー等を設け拡大し、更に地質調査の為の電気器材を設けた構成が必要とされる。
【0020】
前記特許文献1では、セメントミルク等注入材を流すロッド内管107の中に油圧供給路108および油圧配管111をセットするため、ロッドとロッド(又はスクリューとスクリュー)の切り離しの時に、ロッド内管107内に残ったセメントミルクがオスカップラー117とメスカップラー118に付着し、カップラー内に詰まり、誤作動が発生している。
【0021】
本発明の目的は前記従来例の不都合を解消し、アースオーガなどの掘削作業用のロッドのヘッドに拡大用の複数の油圧シリンダー等を設け、また、地質調査の為の電気器材を設ける場合などに、掘削時及び掘削後の注入物・水/セメントミルク等が流れる液体供給作動管の外に油圧ホースの油圧カプラーをセットするので、ロッドの切り離しの時にロッド内に残るセメントミルク等が油圧カプラー及び電気配線には影響を及ぼさないようにすることができる掘削作業用ロッドを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0022】
前記目的を達成するため請求項1記載の本発明は、オス継手・メス継手を端部に形成した掘削作業用ロッドのロッド内管に、フリージョイントで繋いだスイベル管同士をセメントミルク・水等の液体供給作動管として配設し、このスイベル管端部にカプラーホルダーを外向きフランジとして設け、カプラーホルダーにメスカップラーおよびオスカップラーを複数セットして油圧ホースを前記液体供給作動管に沿わせ、前記カプラーホルダーを掘削作業用ロッド内に固定することを要旨とするものである。
【0023】
請求項1記載の本発明によれば、カプラーホルダーを外向きフランジとして設けたので、ここに複数のカプラーおよび電気端子を設けることが可能である。
【0024】
さらに、削時及び掘削後の注入物・水/セメントミルク等がロッド内管の液体供給作動管の中を流れる為、カプラーホルダーにより液体供給作動管の外にある油匡カプラー及び電気配線には影響を及ぼさない。
【0025】
掘削作業用ロッドのロッド内管にセメントミルク・水等の液体供給作動管として配設するのはフリージョイントで繋いだスイベル管同士によるものであり、フリージョイントで伸び縮み方向は固定されているが、回転方向はフリーとなっておりロッド製作時のオス及びメス継手の向きを注意することなく製作出来る。
【0026】
特にロッドにスクリュー羽根を取付溶接する時、全長に対して割り切れない羽根ピッチ(例えば全長5000に対し700ピッチの羽根)の時は、オスとメス継手の向きが合わないがフリージョイントによリカプラーの合わせが可能となる。
【0027】
請求項2記載の本発明は、カプラーホルダーには掘削作業用ロッド内に形成するキーまたはキー溝が係合するキー溝またはキーを設けることを要旨とするものである。
【0028】
請求項2記載の本発明によれば、カプラーホルダーはキーとキー溝の係合でオーガロッド内に係止するものであり、各々のカプラーホルダー及び継手のキーとキー溝には数mmの隙間があり、継手の六角部が磨耗しガタが発生しても繋がれた液体供給作動管のオス・メスカップラーには掘削時の回転力の影響が及ばない。
【0029】
請求項3記載の本発明は、カプラーホルダーは電気配線の端子ホルダーでもあることを要旨とするものである。
【0030】
請求項3記載の本発明によれば、電気配線もカプラーホルダーにより液体供給作動管の外側に配線可能なものとであり、液体供給作動管は着脱可能なので、緯圧の2ラインから8ライン相当の作動管の組み合わせも可能であり、掘削時及び掘削後の注入物・水/セメントミルク等が液体供給作動管の中を流れる為、その外にある電気配線には影響を及ぼさない。
【0031】
請求項4記載の本発明は、液体供給作動管を構成する一方のスイベル管の端のカプラーホルダーにはガイド軸を突設し、他方のスイベル管の端のカプラーホルダーにはこのガイド軸のガイド軸受け孔を形成したことを要旨とするものである。
【0032】
請求項4記載の本発明によれば、掘削作業用ロッドの接続の際はメス継手とオス継手の六角部が組み合わさった状態で、最初にオス・メス継手のφ部が当たり次にガイド軸が当たり、ガイド軸とガイド軸受け孔がなされて、オス・メスカップラーがセットされるので、カプラーをスムーズに接合することができる。
【発明の効果】
【0033】
以上述べたように本発明の掘削作業用ロッドは、アースオーガなどの掘削作業用のロッドのヘッドにアースオーガのヘッドに拡大用の複数の油圧シリンダー等を設け、また、地質調査の為の電気器材を設ける場合などに、掘削時及び掘削後の注入物・水/セメントミルク等が流れる液体供給作動管の外に油圧ホースの油圧カプラーをセットするので、ロッドの切り離しの時にロッド内に残るセメントミルク等が油圧カプラー及び電気配線には影響を及ぼさないようにすることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【0034】
図1】本発明の掘削作業用ロッドの1実施形態を示す縦断正面図である。
図2】本発明の掘削作業用ロッドの1実施形態を示す平面図である。
図3】本発明の掘削作業用ロッドの1実施形態を示す底面図である。
図4】本発明の掘削作業用ロッドの1実施形態を示すロッドパイプの縦断正面図である。
図5】本発明の掘削作業用ロッドの1実施形態を示すロッドパイプの平面図である。
図6】本発明の掘削作業用ロッドの1実施形態を示すロッドパイプの底面図である。
図7】本発明の掘削作業用ロッドの1実施形態を示す液体供給作動管の説明図である。
図8】本発明の掘削作業用ロッドの1実施形態を示す液体供給作動管の平面図である。
図9】本発明の掘削作業用ロッドの1実施形態を示す液体供給作動管の底面図である。
図10】液体供給作動管の縦断側面図である。
図11】液体供給作動管のカプラーホルダーに油圧カプラーをセットした正面図である。
図12】液体供給作動管のカプラーホルダーに油圧カプラーをセットした背面図である。
図13】液体供給作動管の他の角度からの縦断面図である。
図14】液体供給作動管のカプラーホルダーに電気端子をセットした正面図である。
図15】液体供給作動管のカプラーホルダーに電気端子をセットした背面図である。
図16】従来例を示す要部である油圧配管の縦断側面図である。
図17】従来例を示す縦断側面図である。
図18】従来例を示す外観側面図である。
図19】他の従来例を示す縦断正面図である。
図20】他の従来例を示す側面図である。
図21】スクリューロッド以外の掘削作業用ロッドを示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
以下図面について発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明の掘削作業用ロッドの1実施形態を示す縦断正面図、図4は同上ロッドパイプの縦断正面図で、図中1は掘削作業用ロッドで、はオーガ等のスクリューロッドの場合である。該掘削作業用ロッド1はロッドパイプ6として形成される。
【0036】
ロッドパイプ6である掘削作業用ロッド1は、図18にも示すように、複数を相互に接続すべきものとして一端に、正六角柱体のオス継手2を接続形成してあり、他端に正六角孔のソケットを有するメス継手3を形成している。図中αは六角部を、βは中部を示す。
【0037】
また、オス継手2とメス継手3にはピン孔4、5が形成され、これらのピン孔4、5に接続ピン(図示せず)を打ちこんで継手接続する。
【0038】
ロッドパイプ6にはロッド内管7が形成され、その内部にセメントミルク・水等の液体供給作動管8がこのロッド内管7に着脱自在に配設される。
【0039】
液体供給作動管8は伸び縮み方向は固定されるが、回転方向はフリーとなっているフリージョイント11で繋いだスイベル管9,10によるものである。
【0040】
フリージョイント11は、セット用ボルト11dの突出先端が係合する溝11cを外周に形成した内管11aと、この内管11aに被嵌し、挿通孔に先端が内側に突出するように螺合したセット用ボルト11dを設けた外管11bからなり、内管11aに外管11bを嵌め、セット用ボルト11dの先端を前記溝11cに係合させることで、伸び縮み方向は固定されるが、回転方向はフリーとなるものである。
【0041】
内管11aと外管11b間にはOリング12を介在させて水密とする。
【0042】
このフリージョイント11でスイベル管9、10を接続するに際しては、内管11aと外管11bとはどちらをスイベル管9、10の1方に設ければよい。
【0043】
前記スイベル管9、10の端部に円盤に係合用透孔13を円周配置したカプラーホルダー14を外向きフランジとして設けた。
【0044】
前記スイベル管9に設けるカプラーホルダー14にはキー15を設け、これをロッド1のオス継手2内に形成するキー溝17に係合させる。キー溝17の巾はキー15よりも数mm大きいものとする。
【0045】
前記スイベル管10に設けるカプラーホルダー14にはガイド軸18を突設し、また、ロッド1のメス継手3内に形成するキー19が係合するキー溝16を設けた。
【0046】
前記スイベル管9に設けるカプラーホルダー14にはスイベル管10に設けるカプラーホルダー14にはガイド軸18が係合するガイド軸受け孔20を形成する。
【0047】
カプラーホルダー14は係合用透孔13(図13参照)を用いて電気配線の電気端子24をセット可能なものである。
【0048】
前記液体供給作動管8を形成するスイベル管9、10はロッドパイプ6を継ぎ足した時に、スイベル管9にスイベル管10が接続するカップリング構造の端部となっている。
【0049】
カプラーホルダー14に油圧ホース21端部のメスカップラー23,オスカップラー22を係合用透孔13を用いてセットし、図1に示すように油圧ホース21を液体供給作動管8に沿わせ、また、図示は省略するが、電気端子24をカプラーホルダー14にセットすることで、電気配線も液体供給作動管8に沿わせる。なお、電気端子24もカップリング接続構造としてもよい。
【0050】
液体供給作動管8はカプラーホルダー14を介してキー接合によりロッド内管7に着脱自在にセットされる。
【0051】
また、オス継手2の開口内にはセット溝25が形成され、前記カプラーホルダー14付の液体供給作動管8を収めた後で、ストップリング26を嵌めることによりカプラーホルダー14の抜け出しを防止する。
【0052】
このようにして、油圧ホース21や電気配線を沿わせた液体供給作動管8はカプラーホルダー14によりロッド内管7に配設されおり、ロッド1の接続は、最初にオス継手2とメス継手3のφ部が当たり、次にガイド軸18が当たりガイド軸受け孔20に挿入され、オスカップラー22とメスカップラー23が係合する。
【0053】
以上は掘削作業用ロッドがオーガ等のスクリューロッドの場合について説明したが、液体供給作動管8のセットは図21に示すようなスクリューロッド以外の掘削作業用ロッドについても可能である。
【0054】
なお、各種ロッドはスクリューロッドのみの継足しで構成する場合の他、例えば図21の上の掘削作業用ロッド1に、下の攪拌羽根30を設けた掘削作業用ロッド1やスクリューロッドを設ける場合などがある。
【符号の説明】
【0055】
1…スクリューロッド 2…オス継手
3…メス継手 4、5…ピン孔
6…ロッドパイプ 7…ロッド内管
8…液体供給作動管 9、10…スイベル管
11…フリージョイント 11a…内管
11b…外管 11c…溝
11d…セット用ボルト 12…Oリング
13…係合用透孔 14…カプラーホルダー
15…キー 16…キー溝
17…キー溝 18…ガイド軸
19…キー 20…ガイド軸受け孔
21…油圧ホース 22…オスカップラー
23…メスカップラー 24…電気端子
25…セット溝 26…ストップリング
30…攪拌羽根
101…スクリュー羽根
102…オス継手 103…メス継手
104、105…ピン孔 106…ロッドパイプ
107…ロッド内管 108…油圧供給路
109…液体供給路 110…フランジ板
111…油圧配管 111a…非可撓管
112…配管カバーパイプ 113、114…配管ホルダー
117…オスカップラー 118…メスカップラー
119…油圧オスカップラー 121…弁
122…スプリング 132…カップラーホルダー
132a…接続フランジ 134…ストッパー
135…軸受 136…ストッパーセットボルト
137…セットビス 139…位置決めピン
141…セットビス 142…ボルト
【要約】      (修正有)
【課題】アースオーガなどの掘削作業用のロッドのヘッドに拡大用の複数の油圧シリンダー等を設け、また、地質調査の為の電気器材を設ける場合などに、ロッドの切り離しの時にロッド内に残るセメントミルク等が油圧カプラー及び電気配線には影響を及ぼさないようにすることができる掘削作業用ロッドを提供する。
【解決手段】オス継手2・メス継手3を端部に形成した掘削作業用ロッド1のロッド内管7に、フリージョイント11で繋いだスイベル管9,10同士をセメントミルク・水等の液体供給作動管8として配設し、このスイベル管9,10の端部にカプラーホルダー14を外向きフランジとして設け、カプラーホルダー14にメスカップラー23およびオスカップラー22をセットして油圧ホース21を前記液体供給作動管8に沿わせ、これらカプラーホルダー14を掘削作業用ロッド1の内部に固定する。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21