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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-25
(45)【発行日】2023-06-02
(54)【発明の名称】缶用の再密閉可能な蓋
(51)【国際特許分類】
   B65D 17/34 20060101AFI20230526BHJP
   B65D 17/32 20060101ALI20230526BHJP
   B65D 47/36 20060101ALI20230526BHJP
【FI】
B65D17/34
B65D17/32
B65D47/36
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2020570754
(86)(22)【出願日】2019-06-26
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-10-21
(86)【国際出願番号】 EP2019067020
(87)【国際公開番号】W WO2020007683
(87)【国際公開日】2020-01-09
【審査請求日】2021-03-25
(31)【優先権主張番号】18181708.1
(32)【優先日】2018-07-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】513053775
【氏名又は名称】エクソリューション ゲーエムベーハー
(74)【復代理人】
【識別番号】110003797
【氏名又は名称】弁理士法人清原国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100082072
【弁理士】
【氏名又は名称】清原 義博
(72)【発明者】
【氏名】ブラッチ,クリスチャン
【審査官】永田 勝也
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第04605141(US,A)
【文献】特表2006-510553(JP,A)
【文献】特許第5505675(JP,B1)
【文献】特表2013-503791(JP,A)
【文献】特表2013-534496(JP,A)
【文献】特開平11-091779(JP,A)
【文献】実公昭46-004007(JP,Y1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 17/34
B65D 17/32
B65D 47/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器用、具体的に飲料缶用の蓋であって、
所定の破断線に少なくとも部分的に囲まれた破断開封領域を有するとともに上に固定要素が配置されている蓋パネルと、
前記蓋パネルの下側の方向に前記所定の破断線に沿って前記破断開封領域を破断開封し、それにより前記蓋パネルに取り出し口を設けるために前記固定要素に回転可能に取り付けられたレバータブと、
前記レバータブに取り付けられた密閉要素であって、前記密閉要素は前記取り出し口を密閉するためのものであり、前記蓋パネルの上側に設置され、前記取り出し口を密閉することができる密閉要素と、
前記取り出し口が前記密閉要素によって密閉されているときに、前記密閉要素をロックするためのロック要素とを含み、
ここで、前記密閉要素は前記ロック要素を含み、
前記ロック要素は、変位可能または回転可能に設けられ、および前記ロック要素は、ユーザによる作動のための作動部分とラッチ部分とを含み、ラッチ部分は前記ラッチ部分と前記蓋パネルの下側との機械的相互作用によって前記密閉要素をロックするために前記作動部分に連結し
前記ロック要素の前記作動部分は、前記密閉要素の上側に配置され、および前記ラッチ部分は、前記密閉要素の下側に配置される、蓋。
【請求項2】
前記破断開封領域を破断するための破断要素が前記レバータブの第1端部に配置され、および前記密閉要素が前記レバータブの第2端部に配置され、及び好ましくは前記第1端部および前記第2端部は前記固定要素に対して互いに対向して設けられる、請求項1に記載の蓋。
【請求項3】
前記レバータブは、シート材、具体的にアルミニウムを含むシート材およびプラスチック材を含む、請求項1または2に記載の蓋。
【請求項4】
前記密閉要素は、前記取り出し口を密閉するための弾性シールを含み、ここで前記弾性シールは、前記取り出し口を密閉して取り囲みながら前記蓋パネルの上側に設置することができる、請求項1から3のうちの1つに記載の蓋。
【請求項5】
前記レバータブは、前記レバータブを前記固定要素に固定するための固定舌部を含む、請求項1から4のいずれか1つに記載の蓋。
【請求項6】
前記ロック要素は、前記蓋パネルと少なくとも部分的に垂直な軸のまわりを回転可能であり、前記ラッチ部分は回転して、前記蓋パネルの下側と機械的に接触可能であるか、または回転して機械的接触を開放可能である、請求項1から5のいずれか1つに記載の蓋。
【請求項7】
前記ロック要素は通気口を含む、請求項1からうちの1つに記載の蓋。
【請求項8】
前記通気口は、前記ロック要素によって実行可能なロック操作中に密閉可能であり、前記ロック要素によって実行可能なアンロック操作中に開放可能である、請求項に記載の蓋。
【請求項9】
前記通気口は、前記ロック要素の前記ラッチ部分に設けられる、請求項またはに記載の蓋。
【請求項10】
前記固定要素を取り囲むシールが、前記レバータブの下側に設けられる、請求項1からのいずれか1つに記載の蓋。
【請求項11】
容器、具体的に缶であって、
基体と、
請求項1から1うちの1つに記載の蓋とを含む、容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器用、具体的に飲料缶用の蓋に関し、該蓋は、所定の破断線に少なくとも部分的に囲まれた破断開封領域を有するとともに上に固定要素が配置されている蓋パネルと、蓋パネルの下側の方向に所定の破断線に沿って破断開封領域を破断開封し、それにより蓋パネルに取り出し口を設けるために固定要素に回転可能に取り付けられたレバータブとを含む。
【背景技術】
【0002】
上記のタイプの蓋は先行技術において知られており、例えば、飲料缶に使用されている。缶は、初めに開封される前にシート材(アルミニウム)で作られた蓋により完全に密閉されている。開封するには、ユーザは片方の手でレバータブを持ち上げ、それによりレバータブの反対側が破断開封領域を圧迫し、既存の所定の破断線(通常は蓋材料の上に凹部として形成されている)に沿って破断開封し、缶内部に押し込む。これにより取り出し口(注ぎ口、飲み口)が設けられる。缶を初めに開封した後、取り出し口を再び密閉することができないことが欠点である。
【発明の概要】
【0003】
本発明は、上述の欠点を解消することを課題とする。
【0004】
本課題は、請求項1に記載の容器用の蓋によって解決される。
【0005】
本発明による、容器用、具体的に缶用の蓋は、所定の破断線に少なくとも部分的に囲まれた破断開封領域を有するとともに上に固定要素が配置されている蓋パネルと、蓋パネルの下側の方向に所定の破断線に沿って破断開封領域を破断開封し、それにより蓋パネルに取り出し口を設けるために固定要素に回転可能に取り付けられたレバータブと、レバータブに取り付けられた密閉要素であって、該密閉要素は蓋パネルの上側に配置するのに適しており、および取り出し口を密閉するように取り囲む密閉要素と、取り出し口が密閉要素によって密閉されているときに、密閉要素をロックするためのロック要素を含む。
【0006】
本発明によると、容器が初めに開封された後、レバータブは固定要素のまわりを回転され、密閉要素は蓋パネルの上に静置して配置され、取り出し口を密閉するように取り囲み、その結果、取り出し口は密閉(または再密閉)される。偶発的な開封(およびそれに関連する不意な液体の漏出)も防ぐために、密閉要素はロック要素によってロックされる。具体的に、これにより、(缶に炭酸飲料が含まれている場合)密閉要素が缶の内部圧力により圧力開封されるのを防ぐことができる。
【0007】
本発明による蓋は、破断領域を破断するための破断要素がレバータブの第1端部に配置され、および、密閉要素がレバータブの第2端部に配置されるように、さらに形成することができる。それによって、第1端部および第2端部は固定要素に対して互いに対向して設けられてもよい。したがって、破断要素および密閉要素は互いに間隔を空けて配置され、容器が初めに開封されたときに破断要素がどのように変形しても、密閉要素およびその密閉作用には影響しない。
【0008】
レバータブはシート材、具体的にアルミニウムを含むシート材およびプラスチック材を含んでもよい。シート材は、例えば、固定要素への取り付けに使用されてもよい。破断要素は、破断操作に優れた強度をもたらすために、シート材から形成されてもよい。代替的に、破断要素は、プラスチック材から形成されていてもよく、破断操作中に破断領域が局所的に接触して圧力がかけられる下側の方向に突出する押圧部を有することが好ましい。密閉要素はプラスチック材で作ることができる。製造工程では、射出成形によって板金フラップをプラスチック材で少なくとも部分的に取り囲むことができる。
【0009】
別の実施形態によると、密閉要素は取り出し口を密閉するための弾性シールを含んでもよく、ここで弾性シールは、蓋パネルの上側に設置され、取り出し口を密閉して取り囲んでもよい。プラスチック材に関して、シールはプラスチック材の上に、または部分的にプラスチック材の中に配置されてもよい。密閉効果は、弾性シールによって改善される。このシールは、密閉要素の下側および/またはこのために設けられた凹所に弾性シールを接着し、溶接し、または挿入する/押し付けることによって単純に、プラスチック材の上、またはプラスチック材の中に配置することができる。
【0010】
別の実施形態では、レバータブはレバータブを固定要素に固定するための固定舌部を含んでもよい。レバータブのシート材に関連して、固定舌部はシート材で形成されてもよい。
【0011】
別の実施形態によると、ロック要素は密閉要素の上に配置されてもよく、または、密閉要素はロック要素を含んでもよい。そうすると、ロック要素は、密閉要素のまわりで固定要素が回転した後、密閉要素とともに回転する。ロック要素は、密閉要素と形状が合うように射出成形プロセス(組立射出成形)によって形成されてもよい(また密閉要素内に移動可能、具体的に回転可能である)。
【0012】
別の実施形態では、ロック要素は、変位可能または回転可能に設けられ、およびロック要素は、ユーザによる作動のための作動部分とラッチ部分とを含むことができ、このラッチ位部分はラッチ部分と蓋パネルの下側との機械的相互作用によって密閉要素をロックするために作動部分に連結している。
【0013】
ロック要素は、蓋パネルと少なくとも部分的に平行な軸のまわりを回転することができ、それによりラッチ部分を折り畳んで蓋パネルの下側との機械的接触をさせることができ、または展開して機械的接触を開放することができる、あるいは、ロック要素は、蓋パネルと少なくとも部分的に垂直な軸のまわりを回転することができ、それによりラッチ部分を回転して蓋パネルの下側との機械的接触をさせることができ、または回転して機械的接触を開放することができる。
【0014】
さらに、ロック要素の作動部分は、密閉要素の上側に配置することができ、およびラッチ部分は、密閉要素の下側に配置することができる。そうすると、ユーザは上側からロック要素の作動部分に容易にアクセスすることができる。
【0015】
別の実施形態によると、ロック要素は通気口を含むことができる。これにより、容器の最初の開封後、およびその後の密閉要素による取り出し口の密閉または再密閉の後、および取り出し口の再開封前に、容器内部の圧力減少を達成することができ、そうすることで、例えば、炭酸飲料の急な泡立ちまたは噴出を防ぐことができる。
【0016】
この点では、通気口は、ロック要素によって実行可能なロック操作中に密閉可能な場合があり、ロック要素によって実行可能なアンロック操作中に開放可能な場合がある。このように、容器の内部と外部の間の均圧化は、アンロック操作中に生じる場合がある。
【0017】
通気口は、ロック要素のラッチ部分に設けられてもよい。具体的には、こうすることでラッチ部分と、蓋パネルの下側(容器の蓋パネルの内側)との機械的接触によって、密閉要素がロック状態にあるときに通気口を密閉してロックすることができる。
【0018】
別の実施形態では、固定要素を取り囲むシールが、密閉要素の下側に設けられる。レバータブのプラスチック材と連結して、このシールは、レバータブのプラスチック材に配置され、および/またはレバータブのプラスチック材と一体形成されてもよい。
【0019】
本発明は、さらに容器、具体的に缶を提供し、この容器は基体と、本発明による蓋またはさらなる実施形態のうち1つによる蓋とを含んでいる。
【0020】
前述のさらなる発展型は、要求に応じて、個々に、または互い適切に組み合わせて使用することができる。
【0021】
本発明のさらなる特徴と典型的な実施形態の他、本発明の利点も、図面とともに以下の詳細な説明において説明される。実施形態は、本発明の範囲を制限する(exhaust)ものではないことが理解されるであろう。後述の特徴の一部またはすべては他の方法で組み合わされてもよいことがさらに理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1A図1Aは、本発明による蓋の第1の実施形態を示す。
図1B図1Bは、本発明による蓋の第1の実施形態を示す。
図1C図1Cは、本発明による蓋の第1の実施形態を示す。
図1D図1Dは、本発明による蓋の第1の実施形態を示す。
図1E図1Eは、本発明による蓋の第1の実施形態を示す。
図1F図1Fは、本発明による蓋の第1の実施形態を示す。
図2図2は、本発明による蓋の第2の実施形態のためのロック要素を示す。
【発明を実施するための形態】
【0023】
図面では、同一の参照番号は同一または同等の要素を表す。
【0024】
図1A、1B、1C、1D、1E、1Fは、本発明による飲料用缶用の蓋(100)の第1実施形態を概略的に示す。
【0025】
本第1の実施形態では、本発明による蓋(100)は、破断開封領域(11)が設けられたアルミニウムシート製の蓋パネル(10)を含む。破断開封領域(11)は、所定の破断線(12)に部分的に囲まれている。さらに、固定要素(20)(リベット(20))が蓋パネル(10)上に配置されており、およびレバータブ(30)は固定素子(20)に回転可能に取り付けられ、このレバータブによって蓋パネル(10)の下側(10b)の方向に所定の破断線(12)に沿って破断開封領域(11)を破断開封することで蓋パネル(10)に取り出し口(15)が設けられる。密閉要素(40)が、レバータブの上に配置され、この密閉要素(40)は蓋パネル(10)の上側(10a)の取り出し口(15)を密閉するために設けられる。密閉要素(40)は、取り出し口(15)を密閉して取り囲むことにより、取り出し口(15)を上側(10a)へと当接して密閉する。さらに、取り出し口(15)が密閉要素(40)によって密閉されているときに、密閉要素(50)をロックするためのロック要素(40)が設けられている。
【0026】
破断領域(11)を破断するための破断要素(31)は、レバータブ(30)の第1端部に配置され、および、ロック要素(40)は、レバータブ(30)の第2端部(32)に配置される。第1端部(31)および第2端部(32)は、固定要素(20)に対して互いに対向して設けられている。
【0027】
容器が初めに開封された後、レバータブ(30)は固定要素(20)のまわりを回転し、密閉要素(40)は蓋パネルの上に静置して配置され、取り出し口(15)を密閉して取り囲み、その結果、取り出し口(15)が密閉(または再密閉)される。偶発的な開封は、ロック要素(50)により密閉要素(40)(またはレバータブ(30))をロックすることによって妨げられる。具体的に、これにより、(缶の炭酸飲料が含まれる場合)密閉要素(40)が缶の内部圧力により圧力開封されるのを防ぐことができる。
【0028】
レバータブ(30)は、アルミニウムを含むシート材等のシート材、およびプラスチック材を含む。シート材は、レバータブ(30)を固定要素(20)へ取り付けるために使用され、およびレバータブは、レバータブ(30)を固定要素(20)に固定するための固定舌部(60)を含む。固定舌部(60)はシート材から形成される。破断要素(31)はプラスチック材から形成されており、ここで下側の方向に突出する押圧部が圧力をかけて、破断操作中に破断領域(11)を破断開封する。密閉要素(40)もプラスチック材で作られる。製造工程では、射出成形によって板金フラップをプラスチック材で少なくとも部分的に取り囲む。
【0029】
密閉要素(40)は、取り出し口(15)を密閉するための弾性シールを含み、ここでこの弾性シールは蓋パネル(10)の上側(10a)の上にあり、取り出し口(15)を密閉して取り囲む。弾性シールは、密閉効果を改善する。この弾性シール(41)は、密閉要素(40)の下側に、例えば接着または熱溶接によって取り付けることができ、および/またはこのために密閉要素の下側に設けられた凹所/溝に押し付けることができる。
【0030】
密閉要素(40)はロック要素(50)を含む。ロック要素(50)は、密閉要素(40)が回転した後、密閉要素(40)とともに(レバータブ(30)に関連して)固定要素(20)のまわりを回転する。ロック要素(50)は、密閉要素(40)に確実に係合するように、また密閉要素内を移動可能となるように、射出成形プロセス(組立射出成形)によって形成することができる。
【0031】
ロック要素(50)はスライド可能に設けられる。ロック要素(50)は、ユーザによる作動/変位のための作動部分(51)およびラッチ部分(52)とを含んでおり、このラッチ部分を取り出し口(15)の縁の下に変位させ、蓋パネル(10)の下側(10b)との機械的に接触させて密閉要素(40)をロックするために作動部分(51)に連結している。そうすることによって、下側からの圧力による圧力開封と外部からの強制作用(密閉要素(40)の領域におけるレバータブの持ち上げ)による開封の両方を防ぐ。
【0032】
ロック要素(50)の作動部分(51)は、密閉要素(40)の上側に配置され、およびラッチ部分(52)は、密閉要素(40)の下側に配置される。そうすると、ユーザは上側から作動部分(51)にアクセスすることができる。
【0033】
ロック要素は通気口(55)を含む。容器の最初の開封後、およびその後の密閉要素(40)による取り出し口(15)の密閉または再密閉の後、および取り出し口(15)の再開封前に、容器の内部は、炭酸飲料の急な泡立ちまたは噴出を防ぐために、通気口(55)によって減圧することができる。通気口(55)は、ロック要素(40)によるロック操作中に密閉され、アンロック操作中に開放される。このように、容器の内部と外部の間の均圧化は、アンロック操作中に行うことができる。
【0034】
この実施形態では、通気口(55)は、ロック要素(50)のラッチ部分(52)に設けてもよい。ラッチ部分(52)と、蓋パネル(10)の下側(10b)(容器の蓋パネルの内側)との機械的接触によって、密閉要素(40)がロック状態にあるときに通気口(55)を密閉することができる。
【0035】
固定要素(20)を取り囲むシール(35)が、レバータブ(30)の下側に設けられてもよい。このシールは、レバータブ(30)のプラスチック材上に設けられ、および/またはレバータブのプラスチック材と一体形成されてもよい。このシール(35)は、リベット(20)のエリアにおいて汚染物をレバータブ(30)の下側から隔離するように機能する。
【0036】
図2は、本発明による飲料用缶用の蓋(100)の第2の実施形態用のロック要素を概略的に示す。
【0037】
図1による第1の実施形態との相違点は、実質的に、ロック要素(50)が異なる構成を有しているという点である。ロック要素(50)は、蓋パネル(10)に対して垂直に延在する軸のまわりで回転可能となるように密閉要素(40)に配置され、およびユーザによる作動/回転のための作動部分(51)とラッチ部分(52)とを含んでおり、このラッチ部分は密閉要素(40)をロックするために作動部分(51)に連結している。作動部分(51)の回転により、ラッチ部分(52)は、取り出し口(15))の縁の下に回転し蓋パネル(10)の下側(10b)と機械的に接触し、そうすることによって、密閉要素(40)をロックする。
【0038】
代替的に、ロック要素(50)は、蓋パネル(10)に対して平行な軸のまわりで密閉要素(40)に回転可能に配置されてもよく、および作動部分(51)が回転した後、ラッチ部分(52)は取り出し口(15)の縁の下に折り畳まれ、蓋パネル(10)の下側(10b)と機械的に接触する。
図1A
図1B
図1C
図1D
図1E
図1F
図2