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特許7286123情報処理システム、情報処理方法及び情報処理装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-26
(45)【発行日】2023-06-05
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理方法及び情報処理装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/42 20120101AFI20230529BHJP
   G06Q 20/08 20120101ALI20230529BHJP
【FI】
G06Q20/42
G06Q20/08
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2022580428
(86)(22)【出願日】2022-12-26
(86)【国際出願番号】 JP2022047894
【審査請求日】2022-12-26
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】516380407
【氏名又は名称】ファーストアカウンティング株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100166006
【弁理士】
【氏名又は名称】泉 通博
(74)【代理人】
【識別番号】100154070
【弁理士】
【氏名又は名称】久恒 京範
(74)【代理人】
【識別番号】100153280
【弁理士】
【氏名又は名称】寺川 賢祐
(72)【発明者】
【氏名】葛 鴻鵬
(72)【発明者】
【氏名】松田 顕
(72)【発明者】
【氏名】小俣 智
(72)【発明者】
【氏名】森 啓太郎
(72)【発明者】
【氏名】早川 将和
【審査官】宮地 匡人
(56)【参考文献】
【文献】特開2022-151578(JP,A)
【文献】特開平10-324405(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品の売り手が管理する売り手側装置と、商品の買い手が管理する買い手側装置と、を有する情報処理システムであって、
前記売り手側装置は、前記買い手が注文した前記商品の出荷を識別するための出荷識別情報を発行する情報発行部を有し、
前記買い手側装置は、
前記買い手が受け取った前記商品である受取商品に付されている前記出荷識別情報を読み取る読取機器を介して前記出荷識別情報を取得する取得部と、
前記出荷識別情報に対応する前記受取商品の代金の前記売り手への送金日と、前記売り手への送金額との入力を前記買い手から受け付ける受付部と、
前記取得部が取得した前記出荷識別情報と、前記受付部が受け付けた前記送金日と、前記受付部が受け付けた前記送金額とを含む支払通知を前記売り手側装置に送信する買い手側送信部と、
を有する、
情報処理システム。
【請求項2】
前記買い手側送信部は、前記買い手による前記商品の注文を識別するための注文識別情報を含む注文要求を前記売り手側装置に送信し、
前記取得部は、前記読取機器を介して前記受取商品にさらに付されている前記注文識別情報を取得し、
前記買い手側送信部は、前記取得部が取得した前記注文識別情報と、前記注文要求に含まれる前記注文識別情報とが一致することを条件として、前記支払通知を送信する、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記買い手側送信部は、前記買い手が注文する注文内容を含む注文要求を前記売り手側装置に送信し、
前記買い手側送信部は、前記注文要求に含まれる前記注文内容と、前記受取商品の内容とが一致することを条件として、前記支払通知を送信する、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記売り手側装置は、
前記支払通知と、銀行から通知される入金通知とを受信する売り手側受信部と、
前記支払通知に含まれる前記送金日及び前記送金額に対応する入金日及び入金額を含む前記入金通知を前記売り手側受信部が受信した場合に、前記支払通知に含まれる前記出荷識別情報に対応する前記商品の代金の精算が完了したことを示す情報を出力する売り手側出力部と、
をさらに有する、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記取得部は、前記読取機器を介して複数の前記受取商品それぞれに付されている複数の前記出荷識別情報を取得し、
前記買い手側送信部は、前記複数の出荷識別情報を含む前記支払通知を前記売り手側装置に送信し、
前記売り手側出力部は、さらに、複数の前記商品それぞれに付された前記複数の出荷識別情報と、前記支払通知に含まれる前記複数の出荷識別情報とが一致する場合に、前記複数の出荷識別情報それぞれに対応する前記複数の商品の代金の精算が完了したことを示す情報を出力する、
請求項4に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記取得部は、前記読取機器を介して複数の前記受取商品が積まれた荷台に付されている前記出荷識別情報を取得し、
前記売り手側出力部は、さらに、前記荷台に付された前記出荷識別情報と、前記支払通知に含まれる前記出荷識別情報とが一致する場合に、前記支払通知に含まれる前記出荷識別情報に対応する複数の前記商品の代金の精算が完了したことを示す情報を出力する、
請求項4に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記売り手側装置は、前記買い手に出荷する複数の前記商品に対応する前記出荷識別情報と、前記複数の商品の代金として請求する請求額とを関連付けて記憶部に記憶させる記録部をさらに有し、
前記買い手側送信部は、前記取得部が取得した前記出荷識別情報と、複数の前記受取商品のうちの前記売り手に返す商品を示す情報とを含む返品通知を前記売り手側装置に送信し、
前記記録部は、前記返品通知に基づいて、当該返品通知に含まれる前記出荷識別情報に関連付けて前記記憶部に記憶されている前記請求額を更新し、
前記売り手側出力部は、さらに、前記支払通知に含まれる前記送金額と、前記入金通知に含まれる前記入金額と、前記記録部が更新した後の前記請求額とが一致する場合に、前記支払通知に含まれる前記出荷識別情報に対応する前記商品の代金の精算が完了したことを示す情報を出力する、
請求項4に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記売り手側装置は、前記買い手に出荷する複数の前記商品に対応する前記出荷識別情報と、前記複数の商品の代金として請求する請求額とを関連付けて記憶部に記憶させる記録部をさらに有し、
前記買い手側送信部は、前記取得部が取得した前記出荷識別情報と、前記買い手が複数の前記受取商品それぞれに対して行った検品結果とを含む検品情報を前記売り手側装置に送信し、
前記記録部は、前記検品情報において不備があることを示す前記検品結果が含まれている場合、前記検品情報に含まれる前記出荷識別情報に関連付けられている前記請求額を、前記検品情報に含まれる前記出荷識別情報に対応する前記複数の商品のうち、不備があることを示す前記検品結果の前記商品の代金で減算することにより、前記請求額を更新し、
前記売り手側出力部は、さらに、前記支払通知に含まれる前記送金額と、前記入金通知に含まれる前記入金額と、前記記録部が更新した後の前記請求額とが一致する場合に、前記支払通知に含まれる前記出荷識別情報に対応する前記商品の代金の精算が完了したことを示す情報を出力する、
請求項4に記載の情報処理システム。
【請求項9】
前記売り手側装置は、
複数の前記支払通知と、銀行から通知される入金通知とを受信する売り手側受信部と、
前記複数の支払通知それぞれに含まれる共通の前記送金日に対応する入金日を含む前記入金通知であって、前記複数の支払通知それぞれに含まれる前記送金額の合計金額に対応する入金額を含む前記入金通知を前記売り手側受信部が受信した場合に、前記複数の支払通知それぞれに含まれる前記出荷識別情報に対応する前記商品の代金の精算が完了したことを示す情報を出力する売り手側出力部と、
をさらに有する、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項10】
前記売り手側装置は、前記買い手に出荷する前記商品に対応する前記出荷識別情報を記憶部に記憶させる記録部と、
前記支払通知を受信する売り手側受信部と、
記売り手側受信部が受信した前記支払通知に含まれる前記出荷識別情報と、前記記憶部に記憶されている前記出荷識別情報とを比較した結果を出力する売り手側出力部と、
をさらに有する、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項11】
商品の売り手のコンピュータが実行する、商品の買い手が注文した前記商品の出荷を識別するための出荷識別情報を発行するステップを有し、
前記買い手側のコンピュータが実行する、
前記買い手が受け取った前記商品である受取商品に付されている前記出荷識別情報を読み取る読取機器を介して前記出荷識別情報を取得するステップと、
前記出荷識別情報に対応する前記受取商品の代金の前記売り手への送金日と、前記売り手への送金額との入力を前記買い手から受け付けるステップと、
取得した前記出荷識別情報と、受け付けた前記送金日と、受け付けた前記送金額とを含む支払通知を前記売り手のコンピュータに送信するステップと、
を有する、
情報処理方法。
【請求項12】
買い手による商品の注文を識別するための注文識別情報と、前記買い手が注文した商品の出荷を識別するための出荷識別情報とを関連付けて記憶する記憶部と、
前記買い手が受け取った前記商品である受取商品に付されている前記出荷識別情報を読み取る読取機器を介して前記出荷識別情報を取得する取得部と、
前記注文識別情報の選択と、選択された前記注文識別情報に対応する前記受取商品の代金の売り手への送金日の入力と、前記売り手への送金額の入力とを受け付ける受付部と、
前記受付部が受け付けた前記注文識別情報に関連付けて前記記憶部に記憶されている前記出荷識別情報と、前記受付部が受け付けた前記送金日と、前記受付部が受け付けた前記送金額とを含む支払通知を、前記出荷識別情報を発行する売り手側装置に送信する買い手側送信部と、
を有する情報処理装置。
【請求項13】
買い手が注文した商品の出荷を識別するための出荷識別情報を発行する情報発行部と、
前記買い手が受け取った前記商品に付されている前記出荷識別情報を読み取る読取機器を介して買い手側装置が取得した前記出荷識別情報であって前記買い手による検品が完了した前記商品に付された前記出荷識別情報と、前記出荷識別情報に対応する前記商品の代金の売り手への送金日であって前記買い手が入力した前記送金日と、前記売り手への送金額であって前記買い手が入力した前記送金額とを含む支払通知を前記買い手側装置から受信し、銀行から通知される入金通知を銀行システムから受信する売り手側受信部と、
前記支払通知に含まれる前記送金日及び前記送金額に対応する入金日及び入金額を含む前記入金通知を前記売り手側受信部が受信した場合に、前記支払通知に含まれる前記出荷識別情報に対応する前記商品の代金の精算が完了したことを示す情報を出力する売り手側出力部と、
を有する情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理方法及び情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、買い手が購入した商品の代金の支払い方法の1つとして、当該商品の代金を売り手の銀行口座に振り込む方法が利用されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2007-316959号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来、買い手において品質不適合、出荷数の誤りその他の理由によって正常に検品がなされなかったものに関する連絡手段及び様式が統一されていなかった。したがって、正常に検品がなされない場合、売り手の経理部門において正常に検品できなかったという事情を把握できないにもかかわらず、買い手が検品されなかった商品の代金を売り手の請求額から控除して入金がなされていた。その結果、売り手の経理部門では、銀行口座の取引履歴を参照しても、どの入金が過去において売り手が出荷した商品に該当するかが分からないという問題があった。
【0005】
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、どの入金が過去において売り手が出荷した商品に該当するかを売り手が容易に把握できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様にかかる情報処理システムは、商品の売り手が管理する売り手側装置と、商品の買い手が管理する買い手側装置と、を有する情報処理システムであって、前記売り手側装置は、前記買い手が注文した前記商品の出荷を識別するための出荷識別情報を発行する情報発行部を有し、前記買い手側装置は、前記買い手が受け取った前記商品である受取商品に付されている前記出荷識別情報を読み取る読取機器を介して前記出荷識別情報を取得する取得部と、前記取得部が取得した前記出荷識別情報と、前記出荷識別情報に対応する前記受取商品の代金の前記売り手への送金日と、前記売り手への送金額とを含む支払通知を前記売り手側装置に送信する買い手側送信部と、を有する。
【0007】
前記買い手側送信部は、前記買い手による前記商品の注文を識別するための注文識別情報を含む注文要求を前記売り手側装置に送信し、前記取得部は、前記読取機器を介して前記受取商品にさらに付されている前記注文識別情報を取得し、前記買い手側送信部は、前記取得部が取得した前記注文識別情報と、前記注文要求に含まれる前記注文識別情報とが一致することを条件として、前記支払通知を送信してもよい。
【0008】
前記買い手側送信部は、前記買い手が注文する注文内容を含む注文要求を前記売り手側装置に送信し、前記買い手側送信部は、前記注文要求に含まれる前記注文内容と、前記受取商品の内容とが一致することを条件として、前記支払通知を送信してもよい。
【0009】
前記売り手側装置は、前記支払通知と、銀行から通知される入金通知とを受信する売り手側受信部と、前記支払通知に含まれる前記送金日及び前記送金額に対応する入金日及び入金額を含む前記入金通知を前記売り手側受信部が受信した場合に、前記支払通知に含まれる前記出荷識別情報に対応する前記商品の代金の精算が完了したことを示す情報を出力する売り手側出力部と、をさらに有してもよい。
【0010】
前記取得部は、前記読取機器を介して複数の前記受取商品それぞれに付されている複数の前記出荷識別情報を取得し、前記買い手側送信部は、前記複数の出荷識別情報を含む前記支払通知を前記売り手側装置に送信し、前記売り手側出力部は、さらに、複数の前記商品それぞれに付された前記複数の出荷識別情報と、前記支払通知に含まれる前記複数の出荷識別情報とが一致する場合に、前記複数の出荷識別情報それぞれに対応する前記複数の商品の代金の精算が完了したことを示す情報を出力してもよい。
【0011】
前記取得部は、前記読取機器を介して複数の前記受取商品が積まれた荷台に付されている前記出荷識別情報を取得し、前記売り手側出力部は、さらに、前記荷台に付された前記出荷識別情報と、前記支払通知に含まれる前記出荷識別情報とが一致する場合に、前記支払通知に含まれる前記出荷識別情報に対応する複数の前記商品の代金の精算が完了したことを示す情報を出力してもよい。
【0012】
前記売り手側装置は、前記買い手に出荷する複数の前記商品に対応する前記出荷識別情報と、前記複数の商品の代金として請求する請求額とを関連付けて記憶部に記憶させる記録部をさらに有し、前記買い手側送信部は、前記取得部が取得した前記出荷識別情報と、複数の前記受取商品のうちの前記売り手に返す商品を示す情報とを含む返品通知を前記売り手側装置に送信し、前記記録部は、前記返品通知に基づいて、当該返品通知に含まれる前記出荷識別情報に関連付けて前記記憶部に記憶されている前記請求額を更新し、前記売り手側出力部は、さらに、前記支払通知に含まれる前記送金額と、前記入金通知に含まれる前記入金額と、前記記録部が更新した後の前記請求額とが一致する場合に、前記支払通知に含まれる前記出荷識別情報に対応する前記商品の代金の精算が完了したことを示す情報を出力してもよい。
【0013】
前記売り手側装置は、前記買い手に出荷する複数の前記商品に対応する前記出荷識別情報と、前記複数の商品の代金として請求する請求額とを関連付けて記憶部に記憶させる記録部をさらに有し、前記買い手側送信部は、前記取得部が取得した前記出荷識別情報と、前記買い手が複数の前記受取商品それぞれに対して行った検品結果とを含む検品情報を前記売り手側装置に送信し、前記記録部は、前記検品情報において不備があることを示す前記検品結果が含まれている場合、前記検品情報に含まれる前記出荷識別情報に関連付けられている前記請求額を、前記検品情報に含まれる前記出荷識別情報に対応する前記複数の商品のうち、不備があることを示す前記検品結果の前記商品の代金で減算することにより、前記請求額を更新し、前記売り手側出力部は、さらに、前記支払通知に含まれる前記送金額と、前記入金通知に含まれる前記入金額と、前記記録部が更新した後の前記請求額とが一致する場合に、前記支払通知に含まれる前記出荷識別情報に対応する前記商品の代金の精算が完了したことを示す情報を出力してもよい。
【0014】
前記売り手側装置は、複数の前記支払通知と、銀行から通知される入金通知とを受信する売り手側受信部と、前記複数の支払通知それぞれに含まれる共通の前記送金日に対応する入金日を含む前記入金通知であって、前記複数の支払通知それぞれに含まれる前記送金額の合計金額に対応する入金額を含む前記入金通知を前記売り手側受信部が受信した場合に、前記複数の支払通知それぞれに含まれる前記出荷識別情報に対応する前記商品の代金の精算が完了したことを示す情報を出力する売り手側出力部と、をさらに有してもよい。
【0015】
前記売り手側装置は、前記買い手に出荷する前記商品に対応する前記出荷識別情報を記憶部に記憶させる記録部をさらに有し、前記売り手側出力部は、前記売り手側受信部が受信した前記支払通知に含まれる前記出荷識別情報と、前記記憶部に記憶されている前記出荷識別情報とを比較した結果を出力してもよい。
【0016】
本発明の第2の態様にかかる情報処理方法は、商品の売り手のコンピュータが実行する、商品の買い手が注文した前記商品の出荷を識別するための出荷識別情報を発行するステップを有し、前記買い手側のコンピュータが実行する、前記買い手が受け取った前記商品である受取商品に付されている前記出荷識別情報を読み取る読取機器を介して前記出荷識別情報を取得するステップと、取得した前記出荷識別情報と、前記出荷識別情報に対応する前記受取商品の代金の前記売り手への送金日と、前記売り手への送金額とを含む支払通知を前記売り手側装置に送信するステップと、を有する。
【0017】
本発明の第3の態様にかかる情報処理装置は、買い手が注文した商品の出荷を識別するための出荷識別情報であって、前記買い手が受け取った前記商品である受取商品に付されている前記出荷識別情報を読み取る読取機器を介して前記出荷識別情報を取得する取得部と、前記取得部が取得した前記出荷識別情報と、前記出荷識別情報に対応する前記受取商品の代金の売り手への送金日と、前記売り手への送金額とを含む支払通知を、前記出荷識別情報を発行する売り手側装置に送信する買い手側送信部と、を有する。
【0018】
本発明の第4の態様にかかる情報処理装置は、買い手が注文した商品の出荷を識別するための出荷識別情報を発行する情報発行部と、前記買い手が受け取った前記商品に付されている前記出荷識別情報を読み取る読取機器を介して買い手側装置が取得した前記出荷識別情報であって前記買い手による検品が完了した前記商品に付された前記出荷識別情報と、前記出荷識別情報に対応する前記商品の代金の売り手への送金日と、前記売り手への送金額とを含む支払通知を前記買い手側装置から受信し、銀行から通知される入金通知を銀行システムから受信する売り手側受信部と、前記支払通知に含まれる前記送金日及び前記送金額に対応する入金日及び入金額を含む前記入金通知を前記売り手側受信部が受信した場合に、前記支払通知に含まれる前記出荷識別情報に対応する前記商品の代金の精算が完了したことを示す情報を出力する売り手側出力部と、を有する。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、どの入金が過去において売り手が出荷した商品に該当するかを売り手が容易に把握できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】情報処理システムの概要を説明する図である。
図2】売り手側装置の構成を示すブロック図である。
図3】買い手側装置の構成を示すブロック図である。
図4】注文管理データベースの構成の一例を示す図である。
図5】出荷管理データベースの構成の一例を示す図である。
図6】情報処理システムが実行する処理の流れを示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
[情報処理システムSの概要]
図1は、情報処理システムSの概要を説明する図である。情報処理システムSは、商品の売り手及び買い手の間における商品の取り引きを管理するために用いられるシステムである。売り手及び買い手は、例えば、事業者、又は事業者内の従業者等である。商品には、例えば、文房具、被服、電化製品、家具等のように、大小様々な物品が含まれる。情報処理システムSは、売り手側装置1と、買い手側装置2とを有する。
【0022】
売り手側装置1は、商品の売り手が管理する情報処理装置(例えばコンピュータ)である。買い手側装置2は、商品の買い手が管理する情報処理装置である。
以下において、情報処理システムSが実行する処理について説明する。
【0023】
売り手及び買い手の間における商品の取り引きには、買い手が売り手に商品を注文する注文工程と、売り手が買い手からの注文に応じて商品を買い手に配送する配送工程と、買い手が配送された商品を検品し、検品した結果に応じて商品の代金を支払う代金支払工程と、売り手が買い手による商品の代金の支払いを確認する支払確認工程とが含まれる。
【0024】
まず、注文工程において、買い手が買い手側装置2において売り手が販売する商品を注文するための操作を行うと、買い手側装置2は、商品を注文するための注文要求を売り手側装置1に送信する(図1における(1))。
【0025】
続いて、配送工程において、売り手側装置1は、買い手側装置2から注文要求を受信すると、出荷ID(identifier)を発行する(図1における(2))。出荷IDは、買い手が注文した商品の出荷を識別するための出荷識別情報である。売り手側装置1は、例えば、発行した出荷IDをRF(Radio Frequency)タグに書き込む。売り手がRFタグを商品に付した後に、商品を出荷する出荷手続きを行うことにより、商品が買い手のもとに配送される(図1における(3))。
【0026】
続いて、代金支払工程において、買い手は、配送された商品を受け取り、買い手が受け取った商品(以下、「受取商品」という。)に対して検品を行う。買い手は、受取商品に不備が無いと判断した場合、受取商品の代金を売り手に送金する送金手続きを行う(図1における(4))。銀行(例えば、銀行が管理する不図示の銀行システム)は、買い手による送金手続きが行われると、買い手が売り手の口座に入金したことを売り手に知らせるための入金通知を売り手側装置1に送信する(図1における(5))。入金通知には、入金日と、入金額とが含まれる。
【0027】
買い手が、読取機器Dにおいて、受取商品に付されているRFタグから情報を読み取る操作を行うと、買い手側装置2は、読取機器DがRFタグから読み取った出荷IDを取得する(図1における(6))。読取機器Dは、買い手が使用する機器であり、例えば、RFリーダ、スマートフォン、タブレット機器、パーソナルコンピュータ等である。
【0028】
買い手が読み取られた出荷IDに対応する受取商品の代金の売り手への送金日と、売り手への送金額とを送信する操作を行うと、買い手側装置2は、受取商品の代金の支払いを売り手に知らせるための支払通知を売り手側装置1に送信する(図1における(7))。支払通知には、出荷ID(例えば、買い手が選択した出荷ID)と、入金通知に含まれる送金日と、入金通知に含まれる送金額とが含まれる。
【0029】
上記において、買い手が送金手続きを行った後に、買い手側装置2が支払通知を送信する例を説明したが、これに限らない。例えば、買い手側装置2が支払通知を送信した後に、買い手が送金手続きを行ってもよい。
【0030】
そして、支払確認工程において、売り手側装置1は、買い手からの支払通知に含まれる送金日及び送金額に対応する入金日及び入金額を含む入金通知を受信した場合に、清算完了情報を出力する(図1における(8))。清算完了情報は、支払通知に含まれる出荷IDに対応する商品の代金の精算が完了したことを示す情報である。
【0031】
このように、情報処理システムSは、出荷IDを含む支払通知が売り手に通知されることにより、どの入金が過去において売り手が出荷した商品に該当するかを売り手が容易に把握できるようにすることができる。
以下、売り手側装置1及び買い手側装置2の構成について説明する。
【0032】
[売り手側装置1の構成]
図2は、売り手側装置1の構成を示すブロック図である。売り手側装置1は、通信部11と、記憶部12と、制御部13とを有する。制御部13は、売り手側受信部131と、情報発行部132と、記録部133と、売り手側出力部134とを有する。
【0033】
通信部11は、ネットワークを介して他の装置と通信するための通信インターフェースである。記憶部12は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、SSD(Solid State Drive)、ハードディスク等の記憶媒体である。記憶部12は、制御部13を機能させるための各種のプログラムを記憶する。記憶部12は、買い手への商品の出荷を管理する出荷管理データベースを記憶している。出荷管理データベースの詳細については後述する。
【0034】
制御部13は、例えばCPU(Central Processing Unit)である。制御部13は、記憶部12に記憶されている制御プログラムを実行することにより、売り手側受信部131、情報発行部132、記録部133及び売り手側出力部134として機能する。売り手側受信部131、情報発行部132、記録部133及び売り手側出力部134の詳細については後述する。
【0035】
[買い手側装置2の構成]
図3は、買い手側装置2の構成を示すブロック図である。買い手側装置2は、通信部21と、記憶部22と、制御部23とを有する。制御部23は、受付部231と、買い手側送信部232と、情報生成部233と、取得部234と、買い手側受信部235と、送金処理部236とを有する。
【0036】
通信部21は、ネットワークを介して他の装置と通信するための通信インターフェースである。記憶部22は、例えば、ROM、RAM、SSD、ハードディスク等の記憶媒体である。記憶部22は、制御部23を機能させるための各種のプログラムを記憶する。記憶部22は、売り手への商品の注文を管理する注文管理データベースを記憶している。注文管理データベースの詳細については後述する。
【0037】
制御部23は、例えばCPUである。制御部23は、記憶部22に記憶されている制御プログラムを実行することにより、受付部231、買い手側送信部232、情報生成部233、取得部234、買い手側受信部235及び送金処理部236として機能する。受付部231、買い手側送信部232、情報生成部233、取得部234、買い手側受信部235及び送金処理部236の詳細については後述する。
以下において、売り手及び買い手の間における商品の取り引きに含まれる工程ごとに、当該工程において情報処理システムSが実行する処理について説明する。
【0038】
[注文工程における処理]
まず、買い手が売り手に商品を注文する注文工程において情報処理システムSが実行する処理について説明する。
【0039】
買い手側装置2において、受付部231は、買い手が売り手に注文する注文内容を受け付ける。注文内容は、例えば、売り手が販売する複数の商品の中から買い手が選択した商品を示す情報(例えば、商品名、商品ID等)、当該商品の数量等である。
【0040】
例えば、買い手側装置2が不図示の操作部を有する場合において、買い手が、買い手側装置2の操作部において商品を注文するための情報を入力すると、受付部231は、買い手が入力した情報を示す注文内容を受け付ける。受付部231は、読取機器Dから、買い手が入力した情報を示す注文内容を取得することにより、注文内容を受け付けてもよい。
【0041】
受付部231は、注文内容以外の情報をさらに受け付けてもよい。例えば、受付部231は、売り手を示す売り手情報(例えば、売り手のID、売り手の名称、売り手に商品を注文するためのメールアドレス等)をさらに受け付ける。
【0042】
買い手側送信部232は、受付部231が注文内容を受け付けると、当該注文内容を含む注文要求を売り手側装置1に送信する。買い手側送信部232は、例えば、受付部231が注文内容を、受付部231が受け付けた売り手情報によって特定される売り手側装置1に送信する。
【0043】
買い手側送信部232は、注文IDをさらに含む注文要求を売り手側装置1に送信してもよい。注文IDは、買い手による商品の注文を識別するための注文識別情報である。具体的には、まず、情報生成部233は、受付部231が注文内容を受け付けると、注文IDを生成する。そして、買い手側送信部232は、注文内容と、注文IDとを含む注文要求を売り手側装置1に送信する。
【0044】
情報生成部233は、注文IDを生成すると、生成した注文IDと、受付部231が受け付けた注文内容とを関連付けて注文管理データベースに記憶させる。図4は、注文管理データベースの構成の一例を示す図である。
【0045】
図4に示す例において、注文管理データベースは、注文IDと、出荷IDと、注文内容(商品名、数量)と、検品結果とを関連付けて記憶している。検品結果は、買い手が受け取った商品に対して検品した結果を示す情報であり、例えば、不備がないと判断された商品には、検品結果として「〇」が示され、不備があると判断された商品には、検品結果として「×」が示される。
【0046】
[配送工程における処理]
続いて、売り手が買い手からの注文に応じて商品を買い手に配送する配送工程において情報処理システムSが実行する処理について説明する。
【0047】
売り手側装置1において、売り手側受信部131は、買い手側装置2から注文要求を受信する。情報発行部132は、売り手側受信部131が注文要求を受信すると、出荷IDを発行する。情報発行部132は、例えば、出荷IDを生成し、生成した出荷IDをRFタグに書き込む。
【0048】
情報発行部132は、出荷ID以外の情報をさらにRFタグに書き込んでもよい。例えば、注文要求に注文IDが含まれている場合、情報発行部132は、注文要求に含まれている注文IDをさらにRFタグに書き込む。情報発行部132は、注文要求に含まれている注文内容をさらにRFタグに書き込んでもよい。売り手は、出荷IDが書き込まれたRFタグを商品に付して、当該商品を配送する配送手続きを行う。
【0049】
情報発行部132は、出荷IDを含むコード画像(例えば、バーコード、QRコード(登録商標)等)を発行してもよい。情報発行部132は、例えば、出荷IDを含むコード画像を不図示の印刷機に出力させる。この場合、売り手は、出力されたコード画像を商品に付して、当該商品を配送する配送手続きを行う。
【0050】
情報発行部132は、売り手側受信部131が注文要求を受信したタイミングで出荷IDを発行してもよいし、売り手が配送手続きを行うタイミング(例えば、売り手が売り手側装置1において出荷IDを発行する操作を行ったタイミング)で出荷IDを発行してもよい。
【0051】
注文要求に複数の商品が含まれている場合、情報発行部132は、商品の数に応じた出荷IDを発行してもよい。情報発行部132は、例えば、複数の出荷IDを発行する場合、それぞれ異なる複数の出荷IDを発行する。情報発行部132は、例えば、商品ごとに出荷IDを発行する。
【0052】
また、情報発行部132は、複数の商品を梱包する梱包容器(例えば、段ボール箱等)ごとに出荷IDを発行してもよい。この場合、まず、情報発行部132は、売り手から、梱包容器の数と、各梱包容器に梱包される商品を示す情報(例えば商品ID等)との入力を受け付ける。そして、情報発行部132は、梱包容器ごとに出荷IDを発行する。
【0053】
また、情報発行部132は、配送業者が配送物を配送するために用いる荷台ごとに出荷IDを発行してもよい。この場合、まず、情報発行部132は、売り手又は配送業者から、注文要求に含まれる複数の商品を配送するために用いられる荷台の数と、各荷台に積まれる商品を示す情報との入力を受け付ける。そして、情報発行部132は、荷台ごとに出荷IDを発行する。
【0054】
情報発行部132は、さらに、商品とともに配送する請求書を発行してもよい。請求書には、買い手が注文した商品の代金として売り手が買い手に請求する請求額と、出荷IDと、請求額の送金先とが含まれる。例えば、情報発行部132が請求書を発行すると、売り手は、発行された請求書と商品とを配送する配送手続きを行う。
【0055】
なお、情報発行部132は、発行した請求書を、所定の中継サービスを介して買い手側装置2に送信してもよい。所定の中継サービスは、例えば、PEPPOL(Pan European Public Procurement Online)の仕様に準拠したデータを送受信するための電子インボイスネットワークを介して、データの送信元の事業者が指定した証憑データの送信先の事業者に証憑データを送信するサービスである。
【0056】
記録部133は、買い手に出荷する商品に対応する出荷IDと、商品の代金として請求する請求額とを関連付けて出荷管理データベースに記憶させる。記録部133は、注文要求に複数の商品が含まれている場合、買い手に出荷する複数の商品に対応する出荷IDと、複数の商品の代金として請求する請求額とを関連付けて出荷管理データベースに記憶させる。記録部133は、さらに様々な情報を出荷IDに関連付けて出荷管理データベースに記憶させてもよい。
【0057】
図5は、出荷管理データベースの構成の一例を示す図である。図5に示す例において、出荷管理データベースは、注文IDと、出荷IDと、商品IDと、数量と、請求額と、請求先と、清算状態とを関連付けて記憶している。請求額は、注文要求に含まれる一以上の商品の代金として請求する請求額である。請求先は、商品の買い手を示す情報であり、例えば、買い手の名称であるが、これに限らず、買い手のIDであってもよい。清算状態は、出荷した商品に対する清算が完了したか否かを示す情報である。
【0058】
[代金支払工程における処理]
続いて、買い手が配送された商品を検品し、検品した結果に応じて商品の代金を支払う代金支払工程において情報処理システムSが実行する処理について説明する。
【0059】
買い手は、配送された商品を受け取ると、受け取った商品(以下、「受取商品」という。)に対して検品を行う。情報処理システムSは、代金支払工程において以下の3つのステップの処理を実行する。
【0060】
まず、第1のステップとして、買い手側装置2は、受取商品に付されている出荷IDを取得する。例えば、まず、買い手が読取機器Dにおいて受取商品に付されているRFタグを読み取る操作を行うと、読取機器Dは、読み取った出荷IDを買い手側装置2に送信する。そして、取得部234は、読取機器Dから出荷IDを取得する。
【0061】
複数の受取商品が積まれた荷台又は複数の受取商品が梱包された梱包容器にRFタグが付されている場合、買い手は読取機器Dにおいて荷台又は梱包容器に付されているRFタグを読み取る操作を行う。また、例えば、複数の受取商品それぞれにRFタグ付されている場合、複数の梱包容器それぞれにRFタグが付されている場合、又は複数の荷台それぞれにRFタグが付されている場合、買い手が読取機器Dにおいて複数のRFタグそれぞれを読み取る操作を行うと、読取機器Dは、複数のRFタグそれぞれから読み取った複数の出荷IDを買い手側装置2に送信する。
【0062】
また、例えば、受取商品にコード画像が付されている場合、まず、買い手が、読取機器Dにおいて受取商品に付されているコード画像を撮像する操作を行うと、読取機器Dは、撮像したコード画像から出荷IDを読み取り、読み取った出荷IDを買い手側装置2に送信する。そして、取得部234は、読取機器Dから出荷IDを取得する。
【0063】
取得部234は、出荷ID以外の情報をさらに取得してもよい。取得部234は、例えば、受取商品にさらに付されている注文IDを取得する。例えば、RFタグに注文IDがさらに含まれている場合、取得部234は、RFタグに含まれている出荷ID及び注文IDを取得する。また、取得部234は、RFタグに注文内容がさらに含まれている場合、取得部234は、RFタグに含まれている注文内容をさらに取得してもよい。
【0064】
続いて、第2のステップとして、買い手側装置2は、買い手が行った検品の結果を記録する。例えば、まず、買い手が買い手側装置2において、注文IDの一覧から、検品を行った受取商品に対応する注文IDを選択し、選択した注文IDに関連付けられている商品ごとに検品結果を入力する操作を行うと、受付部231は、買い手が入力した検品結果を受け付ける。そして、受付部231は、注文管理データベースにおいて買い手が入力した検品結果を、買い手が選択した注文IDに関連付けられている商品名に関連付けて記憶させる。受付部231は、さらに、買い手が選択した注文IDとともに取得部234が取得した出荷IDを注文管理データベースに記憶させてもよい。
【0065】
買い手は、検品を行った結果として、複数の受取商品の一部に不備があると判断した場合、不備があると判断した受取商品を売り手に返品する。この場合、買い手側送信部232は、受取商品を返品するための返品通知を売り手側装置1に送信してもよい。返品通知には、取得部234が取得した出荷IDと、複数の受取商品のうちの売り手に返す商品を示す返品情報とが含まれる。
【0066】
買い手側送信部232は、例えば、買い手による検品結果の中に不備があることを示す検品結果が含まれている場合、不備があることを示す検品結果の受取商品を示す返品情報と、当該受取商品に対応する出荷IDとを含む返品通知を売り手側装置1に送信する。
【0067】
売り手側装置1において、記録部133は、出荷された商品が返品される場合、出荷管理データベースに記憶されている請求額を更新してもよい。具体的には、売り手側受信部131が返品通知を受信すると、記録部133は、当該返品通知に基づいて、当該返品通知に含まれる出荷IDに関連付けて出荷管理データベースに記憶されている請求額を更新する。
【0068】
記録部133は、例えば、出荷管理データベースにおいて、返品通知に含まれる出荷IDに関連付けられている請求額を、当該出荷IDに関連付けられている商品の代金で減算することにより、請求額を更新する。また、例えば、出荷IDに複数の商品が関連付けられている場合、記録部133は、出荷管理データベースにおいて、返品通知に含まれる出荷IDに関連付けられている請求額を、返品通知に含まれる返品情報によって示される商品の代金で減算することにより、請求額を更新する。
【0069】
記録部133は、検品情報に基づいて、請求額を更新してもよい。検品情報は、注文管理データベースにおいて注文IDに関連付けられている各商品の検品結果を示す情報であり、例えば、出荷IDと、商品を示す情報(例えば、商品名又は商品ID)と、検品結果とが関連付けられている情報である。
【0070】
例えば、まず、買い手側装置2において、買い手が注文IDの一覧から受取商品に対応する注文IDを選択すると、受付部231は、選択された注文IDを受け付ける。買い手側送信部232は、受付部231が受け付けた注文IDともに取得部234が取得した出荷IDと、受付部231が受け付けた注文IDに関連付けて注文管理データベースに記憶されている複数の受取商品それぞれの検品結果とを含む検品情報を売り手側装置1に送信する。
【0071】
そして、売り手側装置1において、記録部133は、売り手側受信部131が受信した検品情報において不備があることを示す検品結果が含まれている場合、検品情報に含まれる出荷IDに関連付けて出荷管理データベースに記憶されている請求額を更新する。具体的には、記録部133は、検品情報に含まれる出荷IDに関連付けて出荷管理データベースに記憶されている請求額を、検品情報に含まれる出荷IDに対応する複数の商品のうち、不備があることを示す検品結果の商品の代金で減算することにより、請求額を更新する。情報発行部132は、記録部133によって請求額が更新された場合、新たな請求書を発行してもよい。
【0072】
続いて、第3のステップとして、買い手側装置2は、支払通知を売り手側装置1に送信する。具体的には、買い手による検品結果の中に不備があることを示す検品結果が含まれていない場合、買い手側送信部232は、取得部234が取得した出荷IDと、出荷IDに対応する受取商品の代金の売り手への送金日と、売り手への送金額とを含む支払通知を売り手側装置1に送信する。買い手側送信部232は、支払通知を、売り手側装置1に直接送信してもよいし、所定の中継サービスを介して売り手側装置1に送信してもよい。
【0073】
例えば、まず、買い手が買い手側装置2において、取得部234が取得した注文IDの一覧から、買い手が受け取った受取商品に対応する注文IDを選択し、選択した注文IDに対応する受取商品の代金の売り手への送金日と、売り手への送金額とを入力すると、受付部231は、注文IDと送金日と送金額との入力を受け付ける。
【0074】
そして、買い手側送信部232は、受付部231が受け付けた注文IDとともに取得部234が取得した出荷ID、送金日及び送金額を含む支払通知を売り手側装置1に送信する。送金日は、買い手が送金日及び送金額を入力する日の前の日付であってもよいし、買い手が送金日及び送金額を入力する日の後の日付であってもよい。買い手側送信部232は、取得部234がそれぞれ異なる複数の出荷IDを取得した場合、取得部234が取得した複数の出荷IDを含む支払通知を売り手側装置1に送信する。なお、買い手側送信部232は、受付部231が買い手による選択によって受け付けた出荷IDを含む支払通知を売り手側装置1に送信してもよい。
【0075】
買い手側送信部232は、例えば、注文管理データベースにおいて受付部231が受け付けた注文IDに関連付けられている複数の商品すべてに対して検品が行われた場合に、支払通知を売り手側装置1に送信する。なお、売り手においては、商品を様々な場所に保管する場合がある。買い手が注文した複数の商品の保管場所がそれぞれ異なる場合、保管場所ごとに買い手が商品を受け取るタイミングが変わり、これによって受取商品の代金を支払うタイミングも変わり得る。そのため、買い手側送信部232は、注文管理データベースにおいて受付部231が受け付けた注文IDに関連付けられている複数の商品すべてに対して検品が行われか否かに関わらず、受付部231が注文IDと送金日と送金額との入力を受け付けた場合に、支払通知を売り手側装置1に送信してもよい。
【0076】
買い手側送信部232は、所定の条件を満たす場合に、支払通知を売り手側装置1に送信してもよい。具体的には、買い手側送信部232は、取得部234が取得した注文IDと、注文要求に含まれる注文IDとが一致することを条件として、支払通知を売り手側装置1に送信する。買い手側送信部232は、例えば、注文工程において情報生成部233が注文管理データベースに記憶させた一以上の注文IDの中に、取得部234が取得した注文IDが含まれていることを条件として、支払通知を売り手側装置1に送信する。このようにすることで、買い手側装置2は、買い手が受け取った受取商品に対応する注文とは異なる他の注文に対して支払通知を送信してしまう事態の発生を低減させることができる。
【0077】
買い手側送信部232は、送信した注文要求に含まれる注文内容と、受取商品の内容とが一致することを条件として、支払通知を送信してもよい。例えば、まず、買い手が買い手側装置2において、受取商品の内容(例えば、受取商品の商品名、受取商品の数等)をさらに入力する操作を行うと、受付部231は、買い手が入力した受取商品の内容を受け付ける。そして、買い手側送信部232は、注文工程において情報生成部233が注文管理データベースに記憶させた一以上の注文IDの中に、取得部234が取得した注文IDが含まれており、かつ、当該注文IDに関連付けて注文管理データベースに記憶されている注文内容と、買い手が入力した受取商品の内容とが一致することを条件として、支払通知を売り手側装置1に送信する。
【0078】
また、例えば、RFタグに注文ID及び注文内容がさらに含まれている場合、買い手側送信部232は、注文工程において情報生成部233が注文管理データベースに記憶させた一以上の注文IDの中に、取得部234が取得した注文IDが含まれており、かつ、当該注文IDに関連付けて注文管理データベースに記憶されている注文内容と、取得部234が取得した注文内容(RFタグに含まれている注文内容)とが一致することを条件として、支払通知を売り手側装置1に送信する。このようにすることで、買い手側装置2は、買い手が受け取った受取商品に対応する注文とは異なる他の注文に対して支払通知を送信してしまう事態の発生を低減させることができる。
【0079】
買い手は、検品結果として、受取商品に不備がないと判断した場合、受取商品の代金を売り手に送金する送金手続きを行う。買い手が同じ売り手に対して複数回の注文を行う場合、送金手続きが1回にまとめて行われる場合がある。この場合、買い手側送信部232は、受付部231が注文IDと出荷IDと送金日と送金額との入力を受け付けるごとに、受付部231が受け付けた注文IDと出荷IDと送金日と送金額とを含む支払通知を売り手側装置1に送信してもよい。各支払通知には、共通の送金日と、それぞれ異なる出荷IDと、それぞれ異なる送金額とが含まれる。
【0080】
上記において、買い手が送金手続きを行う例を説明したが、これに限らない。例えば、買い手側装置2が、送金手続きを実行してもよい。具体的には、送金処理部236は、買い手による検品結果の中に不備があることを示す検品結果が含まれていない場合に、受取商品の代金の送金処理を実行する。
【0081】
送金処理部236は、例えば、売り手側装置1から請求書を取得し、検品された受取商品に対応する出荷IDを含む請求書に含まれる請求額を、当該請求書に含まれる送金先に送金することにより、送金処理を実行する。この場合、買い手側送信部232は、送金処理部236が送金処理を実行した場合に、送金処理部236が送金処理を実行した対象の出荷IDと、送金処理によって送金額が送金される送金日と、送金処理によって送金される送金額とを含む支払通知を売り手側装置1に送信してもよい。
【0082】
[支払確認工程における処理]
続いて、情報処理システムSが、売り手が買い手による商品の代金の支払いを確認する支払確認工程において情報処理システムSが実行する処理について説明する。
【0083】
売り手側装置1において、売り手側受信部131は、買い手側装置2から通知される支払通知と、銀行から通知される入金通知とを受信する。入金通知には、入金日と入金額とが含まれるが、これに限らず、例えば、入金者又は出荷IDがさらに含まれてもよい。支払通知と、入金通知とを受信するタイミングは、支払通知が先であってもよいし、入金通知が先であってもよい。
【0084】
売り手側出力部134は、売り手側受信部131が受信した支払通知に含まれる送金日及び送金額に対応する入金日及び入金額を含む入金通知を売り手側受信部131が受信した場合に、清算完了情報を出力する。清算完了情報は、支払通知に含まれる出荷IDに対応する商品の代金の精算が完了したことを示す情報である。「送金日及び送金額に対応する入金日及び入金額」は、例えば、送金日及び入金日が同じ日付であり、かつ、送金額及び入金額が同じ金額であることである。
【0085】
例えば、支払通知及び入金通知のうち支払通知が先に受信された場合において、売り手側出力部134は、売り手側受信部131が受信した一以上の支払通知の中に、売り手側受信部131が受信した入金通知に含まれる入金日及び入金額に対応する送金日及び送金額を含む支払通知が存在する場合に、清算完了情報を出力する。また、例えば、支払通知及び入金通知のうち入金通知が先に受信された場合において、売り手側出力部134は、売り手側受信部131が受信した一以上の入金通知の中に、売り手側受信部131が受信した支払通知に含まれる送金日及び送金額に対応する入金日及び入金額を含む入金通知が存在する場合に、清算完了情報を出力する。
【0086】
売り手側出力部134は、売り手側受信部131が受信した複数の支払通知それぞれに含まれる共通の送金日に対応する入金日を含む入金通知であって、当該複数の支払通知それぞれに含まれる送金額の合計金額に対応する入金額を含む入金通知を売り手側受信部131が受信した場合に、清算完了情報を出力してもよい。
【0087】
例えば、まず、売り手側出力部134は、共通の注文IDを含む複数の支払通知それぞれに含まれる出荷IDの数と、出荷管理データベースにおいて当該注文IDに関連付けられている出荷IDの数とが一致し、かつ、当該複数の支払通知それぞれに含まれる出荷IDと、出荷管理データベースにおいて当該注文IDに関連付けられている出荷IDとがそれぞれ一致するか否かを判定する。そして、売り手側出力部134は、出荷IDの数が一致し、かつ、出荷IDが一致すると判定した場合において、共通の注文IDを含む複数の支払通知それぞれに含まれる共通の送金日に対応する入金日を含む入金通知であって、当該複数の支払通知それぞれに含まれる送金額の合計金額に対応する入金額を含む入金通知を売り手側受信部131が受信した場合に、清算完了情報を出力する。
【0088】
売り手側出力部134は、例えば、売り手内の経理部門の従業者が使用する不図示の端末に清算完了情報を通知する。売り手側出力部134は、不図示の表示部に清算完了情報を表示させてもよい。このようにすることで、売り手側装置1は、支払通知に含まれる出荷IDに対応する商品の代金の精算が完了したことを売り手に把握させることができる。
【0089】
売り手側出力部134は、さらに、商品に付された出荷ID又は複数の商品が積まれた荷台に付された出荷IDと、支払通知に含まれる出荷IDとが一致する場合に、支払通知に含まれる出荷IDに対応する清算完了情報を出力してもよい。具体的には、売り手側出力部134は、売り手側受信部131が受信した支払通知に含まれる送金日及び送金額に対応する入金日及び入金額を含む入金通知を売り手側受信部131が受信し、かつ、支払通知に含まれる出荷IDが出荷管理データベースに記憶されている場合に、清算完了情報を出力する。
【0090】
売り手側出力部134は、共通の注文IDを含む複数の支払通知それぞれに含まれる共通の送金日及び送金額の合計金額に対応する入金日及び入金額を含む入金通知を売り手側受信部131が受信し、かつ、当該複数の支払通知それぞれに含まれる出荷IDが出荷管理データベースに記憶されている場合に、清算完了情報を出力してもよい。このようにすることで、売り手側装置1は、支払通知に含まれる出荷IDに対応する商品の代金の精算が完了したことを売り手に把握させることができる。
【0091】
売り手側出力部134は、さらに、複数の商品それぞれに付された複数の出荷IDと、支払通知に含まれる複数の出荷IDとが一致する場合に、複数の出荷IDそれぞれに対応する清算完了情報を出力してもよい。具体的には、売り手側出力部134は、売り手側受信部131が受信した支払通知に含まれる送金日及び送金額に対応する入金日及び入金額を含む入金通知を売り手側受信部131が受信し、かつ、支払通知に含まれる複数の出荷IDそれぞれが出荷管理データベースに記憶されている場合に、清算完了情報を出力する。
【0092】
売り手側出力部134は、共通の注文IDを含む複数の支払通知それぞれに含まれる共通の送金日及び送金額の合計金額に対応する入金日及び入金額を含む入金通知を売り手側受信部131が受信し、かつ、当該複数の支払通知それぞれに含まれる複数の出荷IDそれぞれが出荷管理データベースに記憶されている場合に、清算完了情報を出力してもよい。このようにすることで、売り手側装置1は、支払通知に含まれる複数の出荷IDそれぞれに対応する商品の代金の精算が完了したことを売り手に把握させることができる。
【0093】
売り手側出力部134は、さらに、支払通知に含まれる送金額と、入金通知に含まれる入金額と、請求額又は記録部133が返品通知又は検品情報に応じて更新した後の請求額とが一致する場合に、支払通知に含まれる出荷IDに対応する清算完了情報を出力してもよい。具体的には、売り手側出力部134は、支払通知に含まれる送金日と、入金通知に含まれる入金日とが一致し、かつ、当該支払通知に含まれる送金額と、当該入金通知に含まれる入金額と、当該支払通知に含まれる出荷IDに関連付けて出荷管理データベースに記憶されている請求額とが一致する場合に、清算完了情報を出力する。
【0094】
売り手側出力部134は、共通の注文IDを含む複数の支払通知それぞれに含まれる共通の送金日と、入金通知に含まれる入金日とが一致し、かつ、当該複数の支払通知それぞれに含まれる送金額の合計金額と、当該入金通知に含まれる入金額と、当該複数の支払通知それぞれに含まれる出荷IDに関連付けて出荷管理データベースに記憶されている請求額とが一致する場合に、清算完了情報を出力してもよい。このようにすることで、売り手側装置1は、返品によって請求額が更新された取り引きの精算が完了したことを売り手に把握させることができる。
【0095】
記録部133は、売り手側受信部131が受信した支払通知に含まれる送金日及び送金額に対応する入金日及び入金額を含む入金通知を売り手側受信部131が受信した場合に、売り手側受信部131が受信した支払通知に含まれる出荷IDに関連付けて出荷管理データベースに記憶されている清算状態を、清算が完了したことを示す情報に更新する。
【0096】
売り手側出力部134は、売り手側受信部131が受信した支払通知に含まれる出荷IDと、出荷管理データベースに記憶されている出荷IDとを比較した比較結果を出力する。売り手側出力部134は、例えば、出荷管理データベースに記憶されている出荷IDごとに、当該出荷IDを含む支払通知を売り手側受信部131が受信したか否かを示す情報(例えば、出荷管理データベースに記憶されている清算状態)を関連付けた取引状態リストを比較結果として出力する。売り手側出力部134は、出荷管理データベースに記憶されている出荷IDのうち、当該出荷IDを含む支払通知を売り手側受信部131が受信していない出荷ID(例えば、出荷管理データベースにおいて清算が完了していないことを示す清算状態に関連付けられている出荷ID)の一覧を比較結果として出力してもよい。このようにすることで、売り手側装置1は、どの取り引きの清算が完了していないかを売り手に把握させることができる。
【0097】
[情報処理システムSの処理の流れ]
続いて、情報処理システムSが実行する処理の流れについて説明する。図6は、情報処理システムSが実行する処理の流れを示すシーケンス図である。本処理は、買い手側装置2において、買い手側送信部232が注文要求を売り手側装置1に送信したことを契機として開始する(S1)。
【0098】
売り手側装置1において、情報発行部132は、売り手側受信部131が注文要求を受信すると、出荷IDを発行する(S2)。買い手側装置2において、取得部234は、読取機器Dを介して、買い手が受け取った受取商品に付されている出荷IDを取得する(S3)。買い手側送信部232は、買い手による検品結果の中に不備があることを示す検品結果が含まれているか否かを判定する(S4)。
【0099】
買い手側送信部232は、買い手による検品結果の中に不備があることを示す検品結果が含まれていると判定した場合(S4においてNO)、返品通知を売り手側装置1に送信する(S5)。売り手側装置1において、売り手側受信部131が返品通知を受信すると、記録部133は、当該返品通知に基づいて、当該返品通知に含まれる出荷IDに対応する請求額を更新する(S6)。
【0100】
買い手側装置2において、買い手側送信部232は、買い手による検品結果の中に不備があることを示す検品結果が含まれていないと判定した場合(S4においてYES)、支払通知を売り手側装置1に送信する(S7)。売り手側装置1において、売り手側出力部134は、売り手側受信部131が、受信した支払通知に含まれる送金日及び送金額に対応する入金日及び入金額を含む入金通知を受信したか否かを判定する(S8)。
【0101】
売り手側出力部134は、売り手側受信部131が、受信した支払通知に含まれる送金日及び送金額に対応する入金日及び入金額を含む入金通知を受信していないと判定した場合(S8においてNOの場合)、処理をS8に戻す。一方、売り手側出力部134は、売り手側受信部131が、受信した支払通知に含まれる送金日及び送金額に対応する入金日及び入金額を含む入金通知を受信したと判定した場合(S8においてYESの場合)、清算完了情報を出力する(S9)
【0102】
[本実施の形態における効果]
以上説明したとおり、情報処理システムSは、売り手側装置1が、買い手が注文した商品の出荷を識別するための出荷IDを発行し、買い手側装置2が、受取商品に付されている出荷IDを取得し、取得した出荷IDと、出荷IDに対応する受取商品の代金の売り手への送金日と、売り手への送金額とを含む支払通知を売り手側装置1に送信する。このように、情報処理システムSは、出荷IDを含む支払通知が売り手に通知されることにより、どの入金が過去において売り手が出荷した商品に該当するかを売り手が容易に把握できるようにすることができる。
【0103】
以上、実施の形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の全部又は一部は、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を併せ持つ。
【符号の説明】
【0104】
1 売り手側装置
11 通信部
12 記憶部
13 制御部
131 売り手側受信部
132 情報発行部
133 記録部
134 売り手側出力部
2 買い手側装置
21 通信部
22 記憶部
23 制御部
231 受付部
232 買い手側送信部
233 情報生成部
234 取得部
235 買い手側受信部
236 送金処理部
D 読取機器
S 情報処理システム
【要約】
情報処理システムSは、商品の売り手が管理する売り手側装置1と、商品の買い手が管理する買い手側装置2と、を有する情報処理システムSであって、
売り手側装置1は、買い手が注文した商品の出荷を識別するための出荷識別情報を発行する情報発行部を有し、買い手側装置2は、買い手が受け取った商品である受取商品に付されている出荷識別情報を読み取る読取機器Dを介して前記出荷識別情報を取得する取得部と、取得部が取得した出荷識別情報と、出荷識別情報に対応する受取商品の代金の売り手への送金日と、売り手への送金額とを含む支払通知を売り手側装置に送信する買い手側送信部と、を有する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6