IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 有限会社アクアプラネットの特許一覧

特許7286205情報処理システム、情報処理方法、および、情報処理プログラム
<>
  • 特許-情報処理システム、情報処理方法、および、情報処理プログラム 図1
  • 特許-情報処理システム、情報処理方法、および、情報処理プログラム 図2
  • 特許-情報処理システム、情報処理方法、および、情報処理プログラム 図3
  • 特許-情報処理システム、情報処理方法、および、情報処理プログラム 図4
  • 特許-情報処理システム、情報処理方法、および、情報処理プログラム 図5
  • 特許-情報処理システム、情報処理方法、および、情報処理プログラム 図6
  • 特許-情報処理システム、情報処理方法、および、情報処理プログラム 図7
  • 特許-情報処理システム、情報処理方法、および、情報処理プログラム 図8
  • 特許-情報処理システム、情報処理方法、および、情報処理プログラム 図9
  • 特許-情報処理システム、情報処理方法、および、情報処理プログラム 図10
  • 特許-情報処理システム、情報処理方法、および、情報処理プログラム 図11
  • 特許-情報処理システム、情報処理方法、および、情報処理プログラム 図12
  • 特許-情報処理システム、情報処理方法、および、情報処理プログラム 図13
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-26
(45)【発行日】2023-06-05
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理方法、および、情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 16/904 20190101AFI20230529BHJP
【FI】
G06F16/904
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2022152003
(22)【出願日】2022-09-22
【審査請求日】2022-10-05
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】519425154
【氏名又は名称】有限会社アクアプラネット
(74)【代理人】
【識別番号】100193389
【弁理士】
【氏名又は名称】谷口 智利
(72)【発明者】
【氏名】大城 明
【審査官】甲斐 哲雄
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-085166(JP,A)
【文献】特開2005-010854(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 16/00-16/958
G06F 40/00-40/58
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力部、比較部、および、表示部を有し、
前記比較部は、比較体と、前記入力部を介して入力された基準体を比較して、前記比較体と前記基準体との距離を算出する距離算出部を備え、
前記基準体は、複数の基準要素から構成され、
前記比較体は、1以上の比較要素から構成され、
前記表示部は、
Z軸方向に複数の階層を形成する複数階層形成部、
前記基準体のそれぞれの前記基準要素を、それぞれの前記階層に対応させて表示する階層表示部、および、
前記比較体の前記比較要素を、Z軸方向に形成された前記階層のうち対応する前記階層に表示する対応表示部を備え、
前記基準体および前記比較体は、Z軸方向に延びる略棒状に、並べて表示されることを特徴とする、情報処理システム。
【請求項2】
Z軸方向に形成される前記階層は、前記入力部における入力順の階層であることを特徴とする、請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
Z軸方向に形成される前記階層は、前記比較部における出力順の階層であることを特徴とする、請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項4】
指示部を備え、
前記基準要素または前記比較要素は、
前記指示部により、直接指示され、または、所定範囲を指示された場合に、表示されることを特徴とする、請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記比較体は、前記基準体に類似する順に、X軸方向に1次元表示されることを特徴とする、請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記比較体は、前記基準体に類似する順に、X軸方向およびY軸方向に2次元表示されることを特徴とする、請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項7】
表示切替部を備え、
前記表示切替部は、X軸およびY軸に加え、Z軸も前記基準体に類似する順として、3次元表示とすることを特徴とする、請求項6に記載の情報処理システム。
【請求項8】
Z軸と合わせて3次元表示を構成し、3次元表示の表示角度を変更する表示角度調整部を備えることを特徴とする、請求項6に記載の情報処理システム。
【請求項9】
前記比較部は前記情報処理システムの外部と接続される接続部を備えており、比較を行う情報を外部に送信し、外部において算出された結果を受信することを特徴とする、請求項1に記載の情報処理システム
【請求項10】
前記表示部は、表示装置を有さず信号のみを出力することを特徴とする、請求項1ないし9のいずれかに記載の情報処理システム。
【請求項11】
請求項1ないし9のいずれかに記載の情報処理システムの動作を実行する、情報処理方法であって、
前記入力部から前記基準体の入力を受け付ける入力ステップ、
前記比較体と前記基準体との距離を算出する距離算出ステップ、および、
表示ステップを有し、
前記表示ステップは、
Z軸方向に複数の前記階層を形成する複数階層形成ステップ、
前記基準体のそれぞれの前記基準要素を、それぞれの前記階層に対応させて表示する階層表示ステップ、および、
前記比較体の前記比較要素を、Z軸方向に形成された前記階層のうち対応する前記階層に表示する対応表示ステップを有し、
前記基準体および前記比較体は、Z軸方向に延びる略棒状に、並べて表示されることを特徴とする、情報処理方法。
【請求項12】
請求項1ないし9のいずれかに記載の情報処理システムの動作を実行する、情報処理プログラムであって、
前記入力部から前記基準体の入力を受け付ける入力ステップ、
前記比較体と前記基準体との距離を算出する距離算出ステップ、および、
表示ステップを有し、
前記表示ステップは、
Z軸方向に複数の前記階層を形成する複数階層形成ステップ、
前記基準体のそれぞれの前記基準要素を、それぞれの前記階層に対応させて表示する階層表示ステップ、および、
前記比較体の前記比較要素を、Z軸方向に形成された前記階層のうち対応する前記階層に表示する対応表示ステップを有し、
前記基準体および前記比較体は、Z軸方向に延びる略棒状に、並べて表示されることを特徴とする、情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理方法、および、情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
情報処理システムでは、目的とする情報と類似した情報を調べる技術が知られている。
特許文献1には、入力された情報に対し、文献を探索する検索システムが記載されている。また、特許文献2には、対話型創造活動支援装置およびそのプログラムが記載されている。
検索された結果を表示する場合、従来は、情報の類似度をそれぞれ定め、「近さ」として表示することがある。あるいは、それぞれの構成要素ごとなどでリスト化し、比較参照することも行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2003-223461号公報
【文献】特願2019-214996号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
類似度に基づいて「近さ」として表示した場合には、一つ一つの個別情報を参照する必要があるうえ、さらに、目的とする情報との比較を個々に行わなければならない。
人手などによりリスト化した場合には、目的とする情報との比較は容易となるが、類似度に基づいて概括的に把握することは不可能となる。
そこで本発明は、類似度に基づいて全体を把握しながら、さらに個別の要素も把握でき、一つの画面でも全体と比較とが同時に可能となる情報処理システム、情報処理方法、および、情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一実施例における情報処理システムは、
入力部、比較部、および、表示部を有し、
比較部は、比較体と、入力部を介して入力された基準体を比較して、比較体と基準体との距離を算出する距離算出部を備え、
基準体は、複数の基準要素から構成され、
比較体は、1以上の比較要素から構成され、
表示部は、
Z軸方向に複数の階層を形成する複数階層形成部、
基準体のそれぞれの基準要素を、それぞれの階層に対応させて表示する階層表示部、および、
比較体の比較要素を、Z軸方向に形成された階層のうち対応する階層に表示する対応表示部を備え、
基準体および比較体は、Z軸方向に延びる略棒状に、並べて表示される、情報処理システムである。

本発明の一実施例における情報処理システムは、
Z軸方向に形成される階層は、入力部における入力順の階層である、上述の情報処理システムである。

本発明の一実施例における情報処理システムは、
Z軸方向に形成される階層は、比較部における出力順の階層である、上述の情報処理システムである。

本発明の一実施例における情報処理システムは、
指示部を備え、
基準要素または比較要素は、
指示部により、直接指示され、または、所定範囲を指示された場合に、表示される、上述の情報処理システムである。

本発明の一実施例における情報処理システムは、
比較体は、基準体に類似する順に、X軸方向に1次元表示される、上述の情報処理システムである。

本発明の一実施例における情報処理システムは、
比較体は、基準体に類似する順に、X軸方向およびY軸方向に2次元表示される、上述の情報処理システムである。

本発明の一実施例における情報処理システムは、
表示切替部を備え、
表示切替部は、X軸およびY軸に加え、Z軸も基準体に類似する順として、3次元表示とする、上述の情報処理システムである。

本発明の一実施例における情報処理システムは、Z軸と合わせて3次元表示を構成し、3次元表示の表示角度を変更する表示角度調整部を備える、上述の情報処理システムである。

本発明の一実施例における情報処理システムは、
比較部は情報処理システムの外部と接続される接続部を備えており、比較を行う情報を外部に送信し、外部において算出された結果を受信する、上述の情報処理装置である。

本発明の一実施例における情報処理システムは、
表示部は、表示装置を有さず信号のみを出力する、上述の情報処理システムである。
本発明の一実施例における情報処理方法は、
上述のいずれかの情報処理システムの動作を実行する、情報処理方法であって、
入力部から基準体の入力を受け付ける入力ステップ、
比較体と基準体との距離を算出する距離算出ステップ、および、
表示ステップを有し、
表示ステップは、
Z軸方向に複数の階層を形成する複数階層形成ステップ、
基準体のそれぞれの基準要素を、それぞれの階層に対応させて表示する階層表示ステップ、および、
比較体の比較要素を、Z軸方向に形成された階層のうち対応する階層に表示する対応表示ステップを有し、
基準体および比較体は、Z軸方向に延びる略棒状に、並べて表示されることを特徴とする、情報処理方法である。

本発明の一実施例における情報処理プログラムは、
上述のいずれかの情報処理システムの動作を実行する、情報処理プログラムであって、
入力部から基準体の入力を受け付ける入力ステップ、
比較体と基準体との距離を算出する距離算出ステップ、および、
表示ステップを有し、
表示ステップは、
Z軸方向に複数の階層を形成する複数階層形成ステップ、
基準体のそれぞれの基準要素を、それぞれの階層に対応させて表示する階層表示ステップ、および、
比較体の比較要素を、Z軸方向に形成された階層のうち対応する階層に表示する対応表示ステップを有し、
基準体および比較体は、Z軸方向に延びる略棒状に、並べて表示されることを特徴とする、情報処理プログラムである。
【発明の効果】
【0006】
本発明は、以上の構成により、類似度に基づいて全体を把握しながら、さらに個別の要素も把握でき、一つの画面でも全体と比較とが同時に可能となる情報処理システム、情報処理方法、および、情報処理プログラムを提供する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、本発明の一実施例における情報処理システムの一例を示す。
図2図2は、本発明の一実施例における情報処理システムの一例を示す。
図3図3は、本発明の一実施例における情報処理システムの一例を示す。
図4図4は、本発明の一実施例における情報処理システムの一例を示す。
図5図5は、本発明の一実施例における情報処理システムの一例を示す。
図6図6は、本発明の一実施例における情報処理システムの一例を示す。
図7図7は、本発明の一実施例における情報処理システムの一例を示す。
図8図8は、本発明の一実施例における情報処理システムの一例を示す。
図9図9は、本発明の一実施例における情報処理システムの一例を示す。
図10図10は、本発明の一実施例における情報処理システムの一例を示す。
図11図11は、本発明の一実施例における情報処理方法の一例を示す。
図12図12は、本発明の一実施例における情報処理プログラムの一例を示す。
図13図13は、本発明の一実施例における情報処理システムの一例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1図2は、本発明の一実施例における情報処理システム1を示す。
情報処理システム1は、入力部10、および、表示部30を有する。
【0009】
比較部20は、比較体と、入力部10を介して入力された基準体100を比較して、比較体と基準体100との距離を算出する距離算出部21を備える。この距離は、1次元でも、2次元あるいはそれ以上の次元でもよい。
この距離は、本実施例では類似度であり、nを自然数としてn次元の類似度を算出したうえで、1次元、2次元など適切な次元に圧縮する。類似度の算出方法は、既知の手法によるものであり、例えば文書ベクトルをt-SNEなどで次元圧縮しても良く、あるいは主成分分析などを用いても良い。
比較部20は、情報処理システム1の外部に設けられていてもよい。
【0010】
基準体100は、複数の基準要素101,102,103から構成される。ただし、基準要素が1つでも対応できるように構成してもよい。
比較体200は、1以上の比較要素201,202,203から構成される。比較体210、比較体220も同様に、1以上の比較要素から構成される。
【0011】
表示部30は、複数階層形成部31、階層表示部32、対応表示部33を備える。また、表示装置39を備える。
複数階層形成部31は、Z軸方向に複数の階層を形成する。
階層表示部32は、基準体100のそれぞれの基準要素を、それぞれの階層に対応させて表示する。すなわち、基準要素101,102,103を、それぞれの階層に対応させて表示する。
対応表示部33は、比較体の比較要素を、Z軸方向に形成された階層のうち対応する階層に表示する。すなわち、比較要素201,202,203を、それぞれの階層に対応させて表示する。結果として、基準要素101と比較要素201が、基準要素102と比較要素202が、基準要素103と比較要素203が、それぞれ、対応する階層に表示される。
【0012】
基準体100および比較体は、Z軸方向に延びる略棒状に、並べて表示される。図からも明らかなように、請求項および本説明において「Z軸方向に延びる略棒状に、並べて表示される」とは、表やリストとして表示される場合を含まない。
【0013】
本実施例において、基準要素101は車、基準要素102は車体、基準要素103はアルミであり、比較要素201は自動車、比較要素202はボディ、比較要素203は鋼板である。つまり、階層301は車や自動車、階層302は車体やボディ、階層303は素材となっている。なお、基準体100、比較体200以外に、比較体210,220も同様に処理される。これらの概念の処理は、既存のソフトウェアで実施可能であるが、他の解析処理を用いてもよいことは言うまでもない。
【0014】
以上の構成により、類似度に基づいて全体を把握しながら、さらに個別の要素も把握でき、一つの画面でも全体と比較とが同時に可能となる。なお、本明細書における要素とは、基準要素または比較要素を意味する。
【0015】
本発明の一実施例において、Z軸方向に形成される階層は、入力部10における入力順の階層である。
例えば、入力者の思いつく要素の順に入力すれば、入力者の思いつく要素の順に階層が表示され、入力者の思考と階層とを整合させることができ、入力者にとって理解や把握が容易となる。
また、入力者が、所定の基準で入力順を定めて入力すれば、同様に、所定の基準で階層が表示され、入力者による基準と階層とを整合させることができる。
【0016】
本発明の一実施例において、Z軸方向に形成される階層は、比較部20における出力順の階層である。
例えば、比較部20において既存のソフトウェアなどを利用すれば、既存のソフトウェアの基準をそのまま活用して、階層を形成できる。この場合には、情報処理システム1における演算の負荷も小さくすることが可能となる。
【0017】
本発明の一実施例において、図2に示されるように、比較体は、基準体100に類似する順に、X軸方向に1次元表示される。
本実施例では、所定の高さ(Z)の値が一つの階層に対応する。基準体の基準要素101および比較体の比較要素201は、階層301に表示される。同様に基準要素102および比較要素202は階層302に、基準要素103および比較要素203は階層303に、それぞれ表示される。比較体210、比較体220についても同様である。また、比較体210は階層303に対応する要素を持たないため、比較体210では階層301、階層302に対応する要素のみ表示される。
本構成によれば、類似順に一列に結果を確認しながら、さらに個別の要素も把握でき、一つの画面でも全体と比較とが同時に可能となる。
【0018】
図3図4は、本発明の一実施例における情報処理システム1の構成例を示す。
情報処理システム1は、指示部34を備える。
そして、基準要素または比較要素は、指示部34により、直接指示され、または、所定の範囲を指示された場合に、表示される。例えば、基準要素や比較要素を基準として所定の範囲を指示された場合に、表示される。本実施例では、指示部34による指示は、図において矢印で示されるカーソルを介して行われている。
本発明の一実施例において、指示部34により指示された場合に、指示された比較体または基準体100の内容が表示される構成としてもよい。また、それぞれの階層の少なくとも一部が、色やフォントなど他と異なる形態で表示され、あるいは、指示部34により指示された場合に、該当する階層における要素が、他と異なる形態で表示されるものとしてもよい。
【0019】
本発明の一実施例において、図13に示されるように、比較体は、基準体100に類似する順に、X軸方向およびY軸方向に2次元表示される。
本実施例では、所定のZの値が一つの階層300に対応する。つまり、XYの二次元方向に拡がるように階層301,302,303が形成される。
本構成によれば、類似度に基づいて全体を2次元表示で把握しながら、さらに個別の要素も把握でき、一つの画面でも全体と比較とが同時に可能となる。
【0020】
図5図6は、本発明の一実施例における情報処理システム1の構成例を示す。
X軸およびY軸に加え、Z軸も基準体100に類似する順として3次元表示とする、3次元類似度表示と切替可能とする、表示切替部35を備える。
本構成によれば、類似度に基づいて全体を把握する際、図6に示されるような3次元類似度表示も利用できる。そして、各要素も合わせて把握する際には、図2図4に例示されるように、Z軸方向に基準要素や比較要素を表示する。
【0021】
図7図8は、本発明の一実施例における情報処理システム1の構成例を示す。
Z軸と合わせて3次元表示を構成し、3次元表示の表示角度を変更する表示角度調整部36を備え、表示が調整可能である。
【0022】
図9は、本発明の一実施例における情報処理システム1の構成例を示す。
比較部20は情報処理システム1の外部と接続される接続部22を備えており、比較を行う情報を外部に送信し、外部において算出された結果を受信する。
【0023】
図10は、本発明の一実施例における情報処理システム1の構成例を示す。
表示部30は、表示装置39を有さず信号のみを出力する。
【0024】
図11は、本発明の一実施例における情報処理方法の構成例を示す。
情報処理方法は、上述のいずれかの情報処理システム1の動作を実行する情報処理方法であって、入力ステップS10、距離算出ステップS20、表示ステップS30を有する。
入力ステップS10では、入力部10から基準体100の入力を受け付ける。
距離算出ステップS20では、比較体と基準体100との距離を算出する。
表示ステップS30は、複数階層形成ステップS31、階層表示ステップS32、および、対応表示ステップS33を有する。
複数階層形成ステップS31では、Z軸方向に複数の階層を形成する。
階層表示ステップS32では、基準体100のそれぞれの基準要素を、それぞれの階層に対応させて表示する。
対応表示ステップS33では、比較体の比較要素を、Z軸方向に形成された階層のうち対応する階層に表示する。
基準体100および比較体200は、Z軸方向に延びる略棒状に、並べて表示される。
上述の各ステップは、一部、または、全部が、繰り返し実行されて良いことは言うまでもない。
【0025】
図12は、本発明の一実施例における情報処理プログラムの構成例を示す。
情報処理プログラムは、上述のいずれかの情報処理システム1の動作を実行するものであって、入力ステップS10、距離算出ステップS20、表示ステップS30、および、終了ステップS40を有する。
情報処理プログラムが起動されると(SS)、入力ステップS10では、入力部10から基準体100の入力を受け付ける。
距離算出ステップS20では、比較体200と基準体100との距離を算出する。具体的には、基準体100のデータを外部29のデータベースに送信し、外部29において、基準体100に類似する比較体200、210、220を抽出する。抽出の際、基準体100の各要素101、102、103に対応して検索された比較体200、210、220の各要素を利用して、後述の階層の形成を行う。
表示ステップS30は、複数階層形成ステップS31、階層表示ステップS32、および、対応表示ステップS33を有する。
複数階層形成ステップS31では、Z軸方向に複数の階層を形成する。
階層表示ステップS32では、基準体100のそれぞれの基準要素を、それぞれの階層に対応させて表示する。
対応表示ステップS33では、比較体の比較要素を、Z軸方向に形成された階層のうち対応する階層に表示する。
基準体100および比較体200は、Z軸方向に延びる略棒状に、並べて表示される。
終了ステップS40では、終了の入力があるか、または、次の入力が一定期間ない場合には、情報処理プログラムを終了する(SE)。
【0026】
本発明の一実施例では、情報処理プログラム記憶媒体である。
情報処理プログラム記憶媒体は、上述のいずれかの情報処理システム1の動作を実行する、上述の情報処理プログラムが記録されている。
【0027】
本発明は以上の実施例に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で様々な実施例を含むことは言うまでもない。
例えば、各ステップは、本願の趣旨に反しない範囲において、順番を入れ替えたり、複数設けられてもよい。
例えば、基準要素101は鉄、基準要素102は鉄の比重、基準要素103は鉄の導電率であり、基準要素201は銅、基準要素202は銅の比重、基準要素203は銅の導電率として、素材の比較を実施できるものとしてもよい。あるいは、基準要素101は鉄、基準要素102は鉄の価格、基準要素103は鉄の在庫であり、基準要素201は銅、基準要素202は銅の価格、基準要素203は銅の在庫として、在庫管理や購買に役立てることも可能である。
例えば、外部29のデータベースを利用しても良く、あるいは、情報処理システムが内部に予め有するデータベースを利用しても良い。同様に、情報処理プログラムにおいては、一部の処理を、外部のソフトウェアを活用する構成でもよい。
【産業上の利用可能性】
【0028】
本発明は、類似度に基づいて全体を把握しながら、さらに個別の要素も把握でき、一つの画面でも全体と比較とが同時に可能となる情報処理システム1、情報処理方法、および、情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【符号の説明】
【0029】
1 情報処理システム
10 入力部
20 比較部
21 距離算出部
22 接続部
29 外部
30 表示部
31 複数階層形成部、
32 階層表示部
33 対応表示部
34 指示部
35 表示切替部
36 表示角度調整部
39 表示装置
100 基準体
101,102,103 基準要素
200,210,220 比較体
201,202,203 比較要素
300,301,302,303 階層
【要約】      (修正有)
【課題】類似度に基づいて全体を把握しながら、さらに個別の要素も把握でき、一つの画面でも全体と比較とが同時に可能となる情報処理システム、情報処理方法および情報処理プログラムを提供する。
【解決手段】情報処理システムは、入力部10、比較部20および表示部30を有する。比較部は、比較体と、入力部を介して入力された基準体を比較して、比較体と基準体との距離を算出する距離算出部21を備える。基準体は、複数の基準要素から構成され、比較体は、比較要素から構成される。表示部は、Z軸方向に複数の階層を形成する複数階層形成部31、基準体の基準要素を、それぞれの階層に対応させて表示する階層表示部32および比較体の比較要素を、Z軸方向に形成された階層のうち対応する階層に表示する対応表示部33を備える。基準体および比較体は、Z軸方向に延びる略棒状に並べて表示される。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13