(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-26
(45)【発行日】2023-06-05
(54)【発明の名称】リソースを構成するための方法、ユーザ機器、ネットワークデバイスおよびコンピュータ記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H04W 72/0453 20230101AFI20230529BHJP
H04W 72/23 20230101ALI20230529BHJP
H04L 27/26 20060101ALI20230529BHJP
【FI】
H04W72/0453
H04W72/23
H04L27/26 113
(21)【出願番号】P 2019553037
(86)(22)【出願日】2018-04-03
(86)【国際出願番号】 CN2018081775
(87)【国際公開番号】W WO2018184534
(87)【国際公開日】2018-10-11
【審査請求日】2021-03-12
(32)【優先日】2017-04-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100091982
【氏名又は名称】永井 浩之
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100105153
【氏名又は名称】朝倉 悟
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【氏名又は名称】出口 智也
(72)【発明者】
【氏名】シェン、ジア
(72)【発明者】
【氏名】チャン、チー
【審査官】倉本 敦史
(56)【参考文献】
【文献】Huawei, HiSilicon,Resource allocation and indication for data channel,3GPP TSG RAN WG1 Meeting #88bis R1-1705069,2017年03月25日,pp.1-8
【文献】vivo,Discussion on NR resource allocation,3GPP TSG RAN WG1 Meeting #88bis R1-1704501,2017年03月25日,pp.1-3
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00-99/00
H04L 27/26
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器UEにおいて実行される、リソースを構成するための方法であって、
ネットワーク側から第1の情報を受信することであって、前記第1の情報は帯域幅部分の構成を前記UEに示し且つ前記帯域幅部分は第1の帯域幅部分および第2の帯域幅部分を含む、受信することと、
時間領域構造に従って構成済み帯域幅部分の中で前記第1の帯域幅部分を一度にアクティブにすることであって、前記第1の帯域幅部分は、アクティブな帯域幅部分として決定される、アクティブにすることと、
前記アクティブな帯域幅部分に対応する持続時間が経過したときに、アクティブな前記帯域幅部分を、前記構成済み帯域幅部分の前記第2の帯域幅部分に変えることと、
を含むものであり、
前記帯域幅部分の構成は、帯域幅部分のそれぞれの次のもの:サブキャリア間隔、
周波数領域における帯域幅部分サイズ、周波数領域における位置、および、少なくとも1つの参照信号の構成の情報、を含む、
方法。
【請求項2】
前記帯域幅部分の前記構成は、時間領域構造を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記帯域幅部分がアクティブである前記持続時間は、スロットまたはミニスロットまたはシンボルまたはミリ秒の単位で構成される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記少なくとも1つの構成済み帯域幅部分をアクティブにすることは、
前記ネットワーク側から第2の情報を受信することであって、前記第2の情報は、アクティブにされるべき少なくとも1つの帯域幅部分が前記第1の情報により構成される前記帯域幅部分から選択されることを前記UEに示す、受信することと、
前記第2の情報に従って、前記少なくとも1つの帯域幅部分をアクティブにすることと
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記ネットワーク側から前記第2の情報を受信することは、
ダウンリンク制御情報DCIを介して前記ネットワーク側から前記第2の情報を受信することを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記ネットワーク側から第1の情報を受信することは、
無線リソース制御RRCシグナリングを介して前記ネットワーク側から前記第1の情報を受信することを含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記方法は、前記ネットワーク側から第3の情報を受信することをさらに含み、前記第3の情報は、前記帯域幅部分内のリソース割り当てを示す、
請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記ネットワーク側から第3の情報を受信することは、DCIを介して前記ネットワーク側から前記第3の情報を受信することを含む、
請求項7に記載の方法。
【請求項9】
ユーザ機器UEであって、プロセッサと、前記プロセッサ上で実行可能なコンピュータプログラムを記憶しているメモリとを備え、
前記UEが前記コンピュータプログラムを実行するときに、前記プロセッサは、請求項1~8のいずれか一項に記載の方法を実行させる、UE。
【請求項10】
ネットワークデバイスにおいて実行される、リソースを構成するための方法であって、
ユーザ機器UEに第1の情報を送信することであって、前記第1の情報は帯域幅部分の構成を前記UEに示し、且つ前記帯域幅部分は第1の帯域幅部分および第2の帯域幅部分を含むものであり、時間領域構造に従って構成済み帯域幅部分の中で前記第1の帯域幅部分を一度に前記UEがアクティブにできるように、送信することを含み、前記第1の帯域幅部分は、アクティブな帯域幅部分として決定され、前記アクティブな帯域幅部分に対応する持続時間が経過したときに、アクティブな前記帯域幅部分を、前記構成済み帯域幅部分の前記第2の帯域幅部分に変えるものであり、
前記帯域幅部分の構成は、帯域幅部分のそれぞれの次のもの:サブキャリア間隔、
周波数領域における帯域幅部分サイズ、周波数領域における位置、および、少なくとも1つの参照信号の構成の情報、を含む、方法。
【請求項11】
前記帯域幅部分の前記構成は、時間領域構造を含む、
請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記帯域幅部分がアクティブである前記持続時間は、スロットまたはミニスロットまたはシンボルまたはミリ秒の単位で構成される、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記UEに第2の情報を送信することであって、前記第2の情報は、アクティブにされるべき少なくとも1つの帯域幅部分が前記第1の情報により構成される前記帯域幅部分から選択されることを前記UEに示す、送信することをさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項14】
前記UEに前記第2の情報を送信することは、
ダウンリンク制御情報DCIを介して前記UEに前記第2の情報を送信することを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記UEに第1の情報を送信することは、
無線リソース制御RRCシグナリングを介して前記UEに前記第1の情報を送信することを含む、請求項10~14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記方法は、前記UEに第3の情報を送信することをさらに含み、前記第3の情報は、前記帯域幅部分内のリソース割り当てを示す、
請求項10~14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記UEへ第3の情報を送信することは、DCIを介して前記UEへ前記第3の情報を送信することを含む、
請求項16に記載の方法。
【請求項18】
ネットワークデバイスであって、プロセッサと、前記プロセッサ上で実行可能なコンピュータプログラムを記憶しているメモリとを備え、
前記ネットワークデバイスが前記コンピュータプログラムを実行するときに、前記プロセッサは、請求項10~17のいずれか一項に記載の方法を実行させる、
ネットワークデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理の技術分野に関し、特に、リソースを構成するための方法、ユーザ機器(UE)、ネットワークデバイス、およびコンピュータ記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
第4世代ロングタームエボリューション(4G LTE)では、UEは常にキャリアのシステム帯域幅をサポートする。リソース割り当ては、システム帯域幅全体で実行される。第5世代ニューラジオ(5G NR)におけるニューラジオエアインターフェースでは、キャリアのシステム帯域幅が劇的に増加し、最大400MHzになり得る。UEは、システム帯域幅よりもはるかに小さい帯域幅のみをサポートし得るか、またはその帯域幅においてのみ動作する必要があり得る。また、システム帯域幅全体にわたるリソース割り当てにより、シグナリングのオーバーヘッドが大きくなりすぎる。2段階リソース割り当て手法が導入されている。UEがサポートする帯域幅よりも小さい「帯域幅部分」が示される。次に、詳細な物理リソースブロック(PRB)がその帯域幅部分にわたって示される。また、帯域幅部分はgNodeB(gNB)によって準静的に構成される。UEの帯域幅部分構成は、随時変更することができる。例えば、同期信号(SS)、物理ブロードキャストチャネル(PBCH)、システム情報(SI)、共通制御チャネルなど、共通の制御信号を含むスロット/ミニスロット(ここでは、ミニスロットは部分的なスロットと考えることができる)において、UEの帯域幅部分のサイズおよび位置は、UEが共通制御信号を読み取ることを可能にするように、共通制御信号の帯域幅をカバーする必要がある。ただし、共通制御信号を含まないスロット/ミニスロットでは、UEの帯域幅部分のサイズおよび位置を再構成して、スケジューリングの柔軟性の要件を満たすことができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の手法では、(1つまたは複数の構成を含む)帯域幅部分構成の単一のグループが、ダウンリンク(DL)シグナリング(無線リソース制御(RRC)シグナリングまたはダウンリンク制御情報(DCI))によって示される。これにより、次に利用可能なDLシグナリングの前に、すべてのスロット/ミニスロットに帯域幅部分構成の1つのグループのみが使用されるという欠陥が生じる。すなわち、次に利用可能なDLシグナリングの前のすべてのスロット/ミニスロットにわたって、UEの帯域幅部分は常に共通制御信号の帯域幅をカバーする必要がある。これにより、リソース割り当ての柔軟性が劇的に制限され、システム帯域幅の異なる部分間で負荷が不均衡になる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記の技術的問題に鑑みて、本開示の実施形態は、リソースを構成するための方法、UE、ネットワークデバイス、およびコンピュータ記憶媒体を提供する。
【0005】
本開示の実施形態は、UEにおいて実行される、リソースを構成するための方法であって、ネットワーク側から第1の情報を受信することであり、第1の情報は少なくとも1つの帯域幅部分の構成をUEに示す、受信することと、少なくとも1つの構成済み帯域幅部分の少なくとも一部をアクティブにすること、または、ネットワーク側を通じて少なくとも1つの構成済み帯域幅部分の少なくとも一部をアクティブにすることとを含む、方法を提供する。
【0006】
本開示の実施形態は、ネットワークデバイスにおいて実行される、リソースを構成するための方法であって、UEに第1の情報を送信することを含み、第1の情報は少なくとも1つの帯域幅部分の構成をUEに示し、結果、UEは、少なくとも1つの構成済み帯域幅部分の少なくとも一部をアクティブにし、または、結果、UEは、ネットワークデバイスを通じて少なくとも1つの構成済み帯域幅部分の少なくとも一部をアクティブにする、方法を提供する。
【0007】
本開示の実施形態は、UEであって、ネットワーク側から第1の情報を受信するように構成されている第1の通信ユニットであり、第1の情報は少なくとも1つの帯域幅部分の構成をUEに示す、第1の通信ユニットと、少なくとも1つの構成済み帯域幅部分の少なくとも一部をアクティブにするか、または、ネットワーク側を通じて少なくとも1つの構成済み帯域幅部分の少なくとも一部をアクティブにするように構成されている第1の処理ユニットとを含む、UEを提供する。
【0008】
本開示の実施形態は、ネットワークデバイスであって、ユーザ機器(UE)に第1の情報を送信するように構成されている第2の通信ユニットを含み、第1の情報は少なくとも1つの帯域幅部分の構成をUEに示し、結果、UEは、少なくとも1つの構成済み帯域幅部分の少なくとも一部をアクティブにし、または、結果、UEは、ネットワークデバイスを通じて少なくとも1つの構成済み帯域幅部分の少なくとも一部をアクティブにする、ネットワークデバイスを提供する。
【0009】
本開示の実施形態は、UEであって、プロセッサと、プロセッサ上で実行可能なコンピュータプログラムを記憶しているメモリとを含み、プロセッサがコンピュータプログラムを実行するときに、プロセッサは、上記の方法を実行するように構成される、UEを提供する。
【0010】
本開示の実施形態は、ネットワークデバイスであって、プロセッサと、プロセッサ上で実行可能なコンピュータプログラムを記憶しているメモリとを備え、プロセッサがコンピュータプログラムを実行するときに、プロセッサは、上記の方法を実行するように構成される、ネットワークデバイスを提供する。
【0011】
本開示の実施形態は、実行されるときに上記の方法を実行するコンピュータ実行可能命令を記憶しているコンピュータ記憶媒体を提供する。
【0012】
本開示の実施形態の技術的解決策によれば、UEのリソース割り当ての柔軟性が十分に改善されるように、複数のスロット/ミニスロットに対して1つのみの構成済み帯域幅部分がアクティブにされる。さらに、すべてのUEの帯域幅部分を、帯域幅全体を通じて柔軟に構成することができるため、システム帯域幅の様々な部分間ではるかに優れた負荷分散を実現することができる。システム帯域幅全体にわたる周波数リソースをより効率的に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本開示の一実施形態によるリソースを構成するための方法を示すフローチャートである。
【
図6】ハードウェアアーキテクチャの構成を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本開示の実施形態の特徴および技術的概念をよりよく理解するために、本開示の実施形態を添付の図面を参照して詳細に説明する。添付の図面は例示のために提供されており、本開示の実施形態を限定することを意図するものではない。
【0015】
第1の実施形態
本開示の実施形態は、リソースを構成するための方法を提供する。この方法は、UEにおいて実行される。
図1に示すように、この方法は以下の動作を含む。
【0016】
ブロック101において、ネットワーク側から第1の情報が受信される。ここで、第1の情報は、少なくとも1つの帯域幅部分の構成をUEに示すために使用される。
【0017】
ブロック102において、少なくとも1つの構成済み帯域幅部分の少なくとも一部がアクティブにされるか、ネットワーク側を通じて少なくとも1つの構成済み帯域幅部分の少なくとも一部がアクティブにされる。
【0018】
上記の解決策によれば、UEは第1の情報を受信することができ、第1の情報は、帯域幅部分構成のセットを示すために使用される。異なるスロット/ミニスロットの帯域幅部分の構成は異なる場合がある。
【0019】
本実施形態では、各帯域幅部分構成は、1つまたは複数の帯域幅WUEを構成する。WUE≦Wであり、ここでWはシステム帯域幅である。UEの送信および/または受信のためのリソースは、WUE内で割り当てられる。
【0020】
少なくとも1つの帯域幅部分の構成は、サブキャリア間隔、帯域幅部分サイズ、周波数領域における帯域幅部分の位置、時間領域持続時間、および少なくとも1つの信号の構成に関する情報のうちの少なくとも1つを含み得る。
【0021】
この構成は、例えば、スロット内のDL部分および/またはUL部分の位置および/または持続時間などの時間領域構造を含むことができる。
【0022】
少なくとも1つの信号の構成に関する情報は、同期信号、ブロードキャストチャネル、システム情報、参照信号などの構成のうちの少なくとも1つであり得る。
【0023】
上記の構成情報は、異なるスロット/ミニスロットの帯域幅部分構成間で異なる可能性があることにも留意されたい。
【0024】
帯域幅部分の少なくとも一部をアクティブにする方法について以下に説明する。
【0025】
一実施形態では、WUEは、第1の情報によって直接示される。
【0026】
実施形態において、ネットワーク側から第1の情報を受信することは、RRCシグナリングを介してネットワーク側から第1の情報を受信することを含むことができる。
【0027】
例えば、
図2に示すように、期間1において、UEは、各々が1つまたは複数のスロット/ミニスロットの少なくとも1つのWUE(例えば
図2では1つのWUEをとる)の構成を含む、帯域幅部分構成のセット(例えば、
図2では4つの構成をとる)を含む第1の情報を(例えば、RRCシグナリングにおいて)受信する。例えば、
図2では、帯域幅部分1-1はスロット/ミニスロット1-1のために構成され、帯域幅部分1-2はスロット/ミニスロット1-2のために構成され、帯域幅部分1-3はスロット/ミニスロット1-3のために構成され、帯域幅部分1-4はスロット/ミニスロット1-4のために構成されている。
【0028】
異なるスロット/ミニスロットの帯域幅部分の構成は異なる。例えば、
図2では、上記4つの帯域幅部分のサイズおよび位置が異なる。
【0029】
期間2において、UEは、後続のスロット/ミニスロットの帯域幅部分構成の別のセットを含む更新された第1のメッセージを受信できる。
【0030】
上記の処理は、UEが第1の情報を使用して構成を実行することができるように採用することができる。
【0031】
上記の解決策に基づいて、UE自体が、少なくとも1つの構成済み帯域幅部分の少なくとも一部をアクティブにすることができる。具体的には、一度に、少なくとも1つの構成済み帯域幅部分の少なくとも一部が時間領域構造に従ってアクティブにされる。
【0032】
この方法は、ネットワーク側から第4の情報を受信することをさらに含む。ここで、第4の情報は、時間領域構造をUEに示す。
【0033】
時間領域構造は、UEの帯域幅部分の一部をアクティブにすべきか否かを制御するために使用される。例えば、タイマにより所定の時間がカウントされると、指示された部分を一度にアクティブにするように制御を行うことができる。
【0034】
さらに、時間領域構造に従って少なくとも1つの構成済み帯域幅部分の少なくとも一部をアクティブにすることは、アクティブにすべき帯域幅部分としての少なくとも1つの構成済み帯域幅部分の第1の帯域幅部分、および、帯域幅部分がアクティブであるときに対応する持続時間を決定することと、上記持続時間が経過したときに、アクティブな帯域幅部分を、少なくとも1つの構成済み帯域幅部分の第2の帯域幅部分に変えることとを含むことができる。
【0035】
ここで、持続時間はタイマを使用して決定することができる。例えば、第1の帯域幅部分がアクティブな帯域幅部分として決定されると、タイマは時間のカウントを開始することができ、タイマが事前に構成された期間をカウントすると、持続時間が経過したと判定される。
【0036】
無論、一実施形態では、帯域幅部分がアクティブである持続時間は、スロットまたはミニスロットまたはシンボルまたはmsの単位で構成されてもよい。換言すれば、例えば、持続時間がN個のミニスロットまたはN個のシンボルまたはNミリ秒に達したとき、持続時間が経過したと判定される。ここで、Nは整数である。
【0037】
第1の帯域幅部分は、少なくとも1つの帯域幅部分のすべてまたは一部を参照し得る。換言すれば、1つまたは複数の第1の帯域幅部分が存在する場合がある。
【0038】
実施形態では、方法は、ネットワーク側から第3の情報を受信することをさらに含むことができる。ここで、第3の情報は、帯域幅部分内のリソース割り当てを示す。
【0039】
ここで、ネットワーク側から第3の情報を受信することは、DCIを介してネットワーク側から第3の情報を受信することを含むことができる。
【0040】
ここで、別の実施形態では、候補のセットが第1の情報によって示されてもよく、WUEは第2の情報によって示されてもよい。
【0041】
最初に、第1の情報がネットワーク側から受信される。
【0042】
次に、ネットワーク側から第2の情報が受信される。ここで、第2の情報は、使用されるべき少なくとも1つの帯域幅部分が第1の情報を介して送信された少なくとも1つの帯域幅部分から選択されることをUEに示す。第2の情報に従って、ネットワーク側により候補帯域幅部分から選択される、使用されるべき帯域幅部分について決定が行われる。
【0043】
本実施形態では、第2の情報はダウンリンク制御情報(DCI)を使用して送信することができ、第1の情報は無線リソース制御(RRC)シグナリングを使用して送信することができる。
【0044】
期間1内で、UEは帯域幅部分構成を含む第1の情報を(例えば、RRCシグナリングにおいて)受信し、帯域幅部分構成は、W
UE候補の複数の構成を含む(例えば、
図3では4つのW
UE候補をとる)。W
UE候補の複数の構成は異なり得る。例えば、
図3では、4つの帯域幅部分のサイズおよび位置が異なる。
【0045】
次に、UEは、各々が1つまたは複数のスロット/ミニスロットの4つの候補の中の1つまたは複数のW
UEを示す、指示のセット(例えば
図3では4つの指示をとる)を含む第2の情報を(例えばDCIを介して)受信する。
【0046】
第2の情報に含まれる指示のセットは、タイムスロットの識別子、およびタイムスロット/ミニスロットに対応する帯域幅部分の通し番号を含み、結果、スロット/ミニスロット内の選択された帯域幅部分をそれに応じて取得することができる。
【0047】
図3の例では、各スロット/ミニスロットに対して1つのW
UEが示されている。帯域幅部分1-1はスロット/ミニスロット1-1に対して示され、帯域幅部分1-2はスロット/ミニスロット1-2に対して示され、帯域幅部分1-3はスロット/ミニスロット1-3に対して示され、帯域幅部分1-4はスロット/ミニスロット1-4に対して示されている。
【0048】
異なるスロット/ミニスロットに対して示されている帯域幅部分は異なる。
【0049】
期間2において、UEは更新された第1の情報を受信することができる。第1の情報は、帯域幅部分候補の別のセットを含むことができる。加えてまたは代替的に、UEは、更新された第2のメッセージを受信してもよい。第2の情報は、後続のスロット/ミニスロットの指示の別のセットを含むことができる。
【0050】
そのような場合、この方法は、ネットワーク側から第3の情報を受信することをさらに含むことができる。ここで、第3の情報は、帯域幅部分内のリソース割り当てを示す。
【0051】
ここで、ネットワーク側から第3の情報を受信することは、DCIを介してネットワーク側から第3の情報を受信することを含むことができる。
【0052】
従来の解決策では、
図4に示すように、期間1のシグナリングと期間2のシグナリングの間に4つのスロット/ミニスロットがあると想定されている。期間1のシグナリングによって帯域幅部分のグループが1つだけ(例えば
図1においては単純にするためにグループ内の1つのみの帯域幅部分)構成される場合、グループ帯域幅部分はスロット/ミニスロットごとに変更することはできない。したがって、UEに割り当てられた周波数リソースは、SSおよびPBCHの隣接リソースのみを含むことができる。これにより、リソース割り当ての柔軟性が大幅に制限される。また、SSおよび物理ブロードキャストチャネル(PBCH)から遠く離れた周波数リソース(
図4のシステム帯域幅のサイド部分のリソースなど)を効果的に利用することができない。
【0053】
本開示の実施形態で提供される解決策によれば、UEの帯域幅部分は、スロット/ミニスロットごとにサイズおよび位置を変更することができる。SSおよび/またはPBCHを含むスロット/ミニスロットでは、その帯域幅部分を、SSおよび/またはPBCHをカバーするように構成できる。SSおよび/またはPBCHを含まないスロット/ミニスロットでは、その帯域幅部分を任意の適切なサイズおよび位置に柔軟に構成することができる。
【0054】
見てとれるように、本開示の実施形態の技術的解決策によれば、UEのリソース割り当ての柔軟性が十分に改善されるように、複数のスロット/ミニスロットに対して1つのみの構成済み帯域幅部分がアクティブにされる。さらに、すべてのUEの帯域幅部分を、帯域幅全体を通じて柔軟に構成することができるため、システム帯域幅の様々な部分間ではるかに優れた負荷分散を実現することができる。システム帯域幅全体にわたる周波数リソースをより効率的に利用することができる。
【0055】
第2の実施形態
本開示の実施形態は、リソースを構成するための方法を提供する。この方法は、ネットワークデバイスにおいて実行される。方法は、UEに第1の情報を送信することを含み、第1の情報は少なくとも1つの帯域幅部分の構成をUEに示し、結果、UEは、少なくとも1つの構成済み帯域幅部分の少なくとも一部をアクティブにし、または、結果、UEは、ネットワークデバイスを通じて少なくとも1つの構成済み帯域幅部分の少なくとも一部をアクティブにする。
【0056】
上記の解決策によれば、UEは第1の情報を受信することができ、第1の情報は、帯域幅部分構成のセットを示すために使用される。異なるスロット/ミニスロットの帯域幅部分の構成は異なる場合がある。
【0057】
本実施形態では、各帯域幅部分構成は、1つまたは複数の帯域幅WUEを構成する。WUE≦Wであり、ここでWはシステム帯域幅である。UEの送信および/または受信のためのリソースは、WUE内で割り当てられる。
【0058】
少なくとも1つの帯域幅部分の構成は、サブキャリア間隔、帯域幅部分サイズ、周波数領域における帯域幅部分の位置、時間領域持続時間、および少なくとも1つの信号の構成に関する情報のうちの少なくとも1つを含み得る。
【0059】
この構成は、例えば、スロット内のDL部分および/またはUL部分の位置および/または持続時間などの時間領域構造を含むことができる。
【0060】
少なくとも1つの信号の構成に関する情報は、同期信号、ブロードキャストチャネル、システム情報、参照信号などの構成のうちの少なくとも1つであり得る。
【0061】
上記の構成情報は、異なるスロット/ミニスロットの帯域幅部分構成間で異なる可能性があることにも留意されたい。
【0062】
帯域幅部分の少なくとも一部をアクティブにする方法について以下に説明する。
【0063】
一実施形態では、WUEは、第1の情報によって直接示される。
【0064】
この実施形態では、第1の情報をUEに送信することは、少なくとも1つの時間期間の少なくとも一部の間に第1の情報をUEに送信することを含むことができる。
【0065】
例えば、
図2に示すように、期間1において、UEは、各々が1つまたは複数のスロット/ミニスロットの少なくとも1つのW
UE(例えば
図2では1つのW
UEをとる)の構成を含む、帯域幅部分構成のセット(例えば、
図2では4つの構成をとる)を含む第1の情報を(例えば、RRCシグナリングにおいて)受信する。
図2の例では、帯域幅部分1-1はスロット/ミニスロット1-1のために構成され、帯域幅部分1-2はスロット/ミニスロット1-2のために構成され、帯域幅部分1-3はスロット/ミニスロット1-3のために構成され、帯域幅部分1-4はスロット/ミニスロット1-4のために構成されている。
【0066】
異なるスロット/ミニスロットの帯域幅部分の構成は異なる。例えば、
図2では、上記4つの帯域幅部分のサイズおよび位置が異なる。
【0067】
期間2において、UEは、後続のスロット/ミニスロットの帯域幅部分構成の別のセットを含む更新された第1のメッセージを受信できる。
【0068】
上記の処理は、UEが第1の情報を使用して構成を実行することができるように採用することができる。
【0069】
上記の解決策に基づいて、UE自体が、少なくとも1つの構成済み帯域幅部分の少なくとも一部をアクティブにすることができる。具体的には、少なくとも1つの構成済み帯域幅部分の少なくとも一部をアクティブにすることは、時間領域構造に従って少なくとも1つの構成済み帯域幅部分の少なくとも一部を一度にアクティブにすることを含むことができる。
【0070】
この方法は、第4の情報をUEに送信することをさらに含む。ここで、第4の情報は、時間領域構造をUEに示す。
【0071】
時間領域は、UEの帯域幅部分の一部をアクティブにすべきか否かを制御するために使用される。例えば、タイマにより所定の時間がカウントされると、指示された部分を一度にアクティブにするように制御を行うことができる。
【0072】
さらに、時間領域構造に従って少なくとも1つの構成済み帯域幅部分の少なくとも一部をアクティブにすることは、アクティブにすべき帯域幅部分としての少なくとも1つの構成済み帯域幅部分の第1の帯域幅部分、および、帯域幅部分がアクティブであるときに対応する持続時間を決定することと、上記持続時間が経過したときに、アクティブな帯域幅部分を、少なくとも1つの構成済み帯域幅部分の第2の帯域幅部分に変えることとを含むことができる。
【0073】
ここで、持続時間はタイマを使用して決定することができる。例えば、第1の帯域幅部分がアクティブな帯域幅部分として決定されると、タイマは時間のカウントを開始することができ、タイマが事前に構成された期間をカウントすると、持続時間が経過したと判定される。
【0074】
無論、一実施形態では、帯域幅部分がアクティブである持続時間は、スロットまたはミニスロットまたはシンボルまたはmsの単位で構成される。換言すれば、例えば、持続時間がN個のミニスロットまたはN個のシンボルまたはNミリ秒に達したとき、持続時間が経過したと判定される。ここで、Nは整数である。
【0075】
第1の帯域幅部分は、少なくとも1つの帯域幅部分のすべてまたは一部を参照し得る。換言すれば、1つまたは複数の第1の帯域幅部分が存在する場合がある。
【0076】
実施形態では、方法は、ネットワーク側から第3の情報を受信することを含むことができる。ここで、第3の情報は、帯域幅部分内のリソース割り当てを示す。
【0077】
ここで、ネットワーク側は、DCIを介して第3の情報を送信することにより、第3の情報を送信することができる。
【0078】
別の実施形態では、候補のセットが第1の情報によって示されてもよく、WUEは第2の情報によって示されてもよい。
【0079】
第2の情報がUEに送信される。ここで、第2の情報は、使用されるべき少なくとも1つの帯域幅部分が第1の情報を介して送信された少なくとも1つの帯域幅部分から選択されることをUEに示す。
【0080】
第2の情報は、少なくとも1つの期間の少なくとも一部の間に第2の情報をUEに送信することにより、UEに送信される。
【0081】
本実施形態では、第2の情報はDCIを使用して送信することができ、第1の情報はRRCシグナリングを使用して送信することができる。
【0082】
期間1内で、UEは帯域幅部分構成を含む第1の情報を(例えば、RRCシグナリングにおいて)受信し、帯域幅部分構成は、W
UE候補の複数の構成を含む(例えば、
図3では4つのW
UE候補をとる)。W
UE候補の複数の構成は異なり得る。例えば、
図3では、4つの帯域幅部分のサイズおよび位置が異なる。
【0083】
次に、第2の情報がUEに(例えばDCIを介して)送信される。第2の情報は、各々が1つまたは複数のスロット/ミニスロットの4つの候補の中の1つまたは複数のW
UEを示す、指示のセット(例えば
図3では4つの指示をとる)を含む。
【0084】
第2の情報に含まれる指示のセットは、タイムスロットの識別子、およびタイムスロット/ミニスロットに対応する帯域幅部分の通し番号を含み、結果、スロット/ミニスロット内の選択された帯域幅部分をそれに応じて取得することができる。
【0085】
図3の例では、各スロット/ミニスロットに対して1つのW
UEが示されている。帯域幅部分1-1はスロット/ミニスロット1-1に対して示され、帯域幅部分1-2はスロット/ミニスロット1-2に対して示され、帯域幅部分1-3はスロット/ミニスロット1-3に対して示され、帯域幅部分1-4はスロット/ミニスロット1-4に対して示されている。
【0086】
異なるスロット/ミニスロットに対して示されている帯域幅部分は異なる。
【0087】
期間2において、更新された第1の情報もUEに送信することができる。第1の情報は、帯域幅部分候補の別のセットを含むことができる。加えてまたは代替的に、更新された第2のメッセージがUEに送信されてもよい。第2の情報は、後続のスロット/ミニスロットの指示の別のセットを含み得る。
【0088】
そのような場合、方法は、第3の情報をUEに送信することをさらに含むことができる。ここで、第3の情報は、帯域幅部分内のリソース割り当てを示す。
【0089】
ここで、ネットワークデバイスはDCIを介して第3の情報を送信することができる。
【0090】
見てとれるように、本開示の実施形態の技術的解決策によれば、UEのリソース割り当ての柔軟性が十分に改善されるように、複数のスロット/ミニスロットに対して1つのみの構成済み帯域幅部分がアクティブにされる。さらに、すべてのUEの帯域幅部分を、帯域幅全体を通じて柔軟に構成することができるため、システム帯域幅の様々な部分間ではるかに優れた負荷分散を実現することができる。システム帯域幅全体にわたる周波数リソースをより効率的に利用することができる。
【0091】
第3の実施形態
本開示の実施形態は、UEを提供する。
図5に示すように、UEは、第1の通信ユニット51と第1の処理ユニット52とを含む。
【0092】
第1の通信ユニット51は、ネットワーク側から第1の情報を受信するように構成され、第1の情報は、少なくとも1つの帯域幅部分の構成をUEに示す。
【0093】
第1の処理ユニット52は、少なくとも1つの構成済み帯域幅部分の少なくとも一部をアクティブにするか、または、ネットワーク側を通じて少なくとも1つの構成済み帯域幅部分の少なくとも一部をアクティブにするように構成される。
【0094】
上記の解決策によれば、UEは第1の情報を受信することができ、第1の情報は、帯域幅部分構成のセットを示すために使用される。異なるスロット/ミニスロットの帯域幅部分の構成は異なる場合がある。
【0095】
本実施形態では、各帯域幅部分構成は、1つまたは複数の帯域幅WUEを構成する。WUE≦Wであり、ここでWはシステム帯域幅である。UEの送信および/または受信のためのリソースは、WUE内で割り当てられる。
【0096】
少なくとも1つの帯域幅部分の構成は、サブキャリア間隔、帯域幅部分サイズ、周波数領域における帯域幅部分の位置、時間領域持続時間、および少なくとも1つの信号の構成に関する情報のうちの少なくとも1つを含み得る。
【0097】
この構成は、例えば、スロット内のDL部分および/またはUL部分の位置および/または持続時間などの時間領域構造を含むことができる。
【0098】
少なくとも1つの信号の構成に関する情報は、同期信号、ブロードキャストチャネル、システム情報、参照信号などの構成のうちの少なくとも1つであり得る。
【0099】
上記の構成情報は、異なるスロット/ミニスロットの帯域幅部分構成間で異なる可能性があることにも留意されたい。
【0100】
帯域幅部分の少なくとも一部をアクティブにする方法について以下に説明する。
【0101】
一実施形態では、WUEは、第1の情報によって直接示される。
【0102】
この実施形態において、第1の通信ユニット51は、RRCシグナリングを介してネットワーク側から第1の情報を受信することができる。
【0103】
例えば、
図2に示すように、期間1において、UEは、各々が1つまたは複数のスロット/ミニスロットの少なくとも1つのWUE(例えば
図2では1つのWUEをとる)の構成を含む、帯域幅部分構成のセット(例えば、
図2では4つの構成をとる)を含む第1の情報を(例えば、RRCシグナリングにおいて)受信する。
【0104】
例えば、
図2では、帯域幅部分1-1はスロット/ミニスロット1-1のために構成され、帯域幅部分1-2はスロット/ミニスロット1-2のために構成され、帯域幅部分1-3はスロット/ミニスロット1-3のために構成され、帯域幅部分1-4はスロット/ミニスロット1-4のために構成されている。
【0105】
異なるスロット/ミニスロットの帯域幅部分の構成は異なる。例えば、
図2では、上記4つの帯域幅部分のサイズおよび位置が異なる。
【0106】
期間2において、UEは、後続のスロット/ミニスロットの帯域幅部分構成の別のセットを含む更新された第1のメッセージを受信できる。
【0107】
上記の処理は、UEが第1の情報を直接的に使用して構成を実行することができるように採用することができる。
【0108】
上記の解決策に基づいて、UE自体が、少なくとも1つの構成済み帯域幅部分の少なくとも一部をアクティブにすることができる。具体的には、一度に、少なくとも1つの構成済み帯域幅部分の少なくとも一部が、第1の処理ユニット52によって時間領域構造に従ってアクティブにされる。
【0109】
第1の通信ユニット51は、ネットワーク側から第4の情報を受信する。ここで、第4の情報は、時間領域構造をUEに示す。
【0110】
時間領域構造は、UEの帯域幅部分の一部をアクティブにすべきか否かを制御するために使用される。例えば、タイマにより所定の時間がカウントされると、指示された部分を一度にアクティブにするように制御を行うことができる。
【0111】
さらに、第1の処理ユニット52は、アクティブにすべき帯域幅部分としての少なくとも1つの構成済み帯域幅部分の第1の帯域幅部分、および、帯域幅部分がアクティブであるときに対応する持続時間を決定し、上記持続時間が経過したときに、アクティブな帯域幅部分を、少なくとも1つの構成済み帯域幅部分の第2の帯域幅部分に変えるように構成される。
【0112】
ここで、持続時間はタイマを使用して決定することができる。例えば、第1の帯域幅部分がアクティブな帯域幅部分として決定されると、タイマは時間のカウントを開始することができ、タイマが事前に構成された期間をカウントすると、持続時間が経過したと判定される。
【0113】
無論、一実施形態では、帯域幅部分がアクティブである持続時間は、スロットまたはミニスロットまたはシンボルまたはmsの単位で構成される。換言すれば、例えば、持続時間がN個のミニスロットまたはN個のシンボルまたはNミリ秒に達したとき、持続時間が経過したと判定される。ここで、Nは整数である。
【0114】
第1の帯域幅部分は、少なくとも1つの帯域幅部分のすべてまたは一部を参照し得る。換言すれば、1つまたは複数の第1の帯域幅部分が存在する場合がある。
【0115】
第1の通信ユニット51は、ネットワーク側から第3の情報を受信することができる。ここで、第3の情報は、帯域幅部分内のリソース割り当てを示す。
【0116】
ここで、第3の情報は、DCIを介してネットワーク側から受信することができる。
【0117】
ここで、別の実施形態では、候補のセットが第1の情報によって示されてもよく、WUEは第2の情報によって示されてもよい。
【0118】
次いで、ネットワーク側から第1の通信ユニット51により第2の情報が受信される。ここで、第2の情報は、使用されるべき少なくとも1つの帯域幅部分が第1の情報を介して送信された少なくとも1つの帯域幅部分から選択されることをUEに示す。
【0119】
第1の処理ユニット52は、第2の情報に従って、ネットワーク側により候補帯域幅部分から選択される、使用されるべき帯域幅部分を決定する。
【0120】
本実施形態では、第2の情報はDCIを使用して送信することができ、第1の情報はRRCシグナリングを使用して送信することができる。
【0121】
期間1内で、UEは帯域幅部分構成を含む第1の情報を(例えば、RRCシグナリングにおいて)受信し、帯域幅部分構成は、W
UE候補の複数の構成を含む(例えば、
図3では4つのW
UE候補をとる)。W
UE候補の複数の構成は異なり得る。例えば、
図3では、4つの帯域幅部分のサイズおよび位置が異なる。
【0122】
次に、UEは、各々が1つまたは複数のスロット/ミニスロットの4つの候補の中の1つまたは複数のWUEを示す、指示のセット(例えば
図3では4つの指示をとる)を含む第2の情報を(例えばDCIを介して)受信する。
【0123】
第2の情報に含まれる指示のセットは、タイムスロットの識別子、およびタイムスロット/ミニスロットに対応する帯域幅部分の通し番号を含み、結果、スロット/ミニスロット内の選択された帯域幅部分をそれに応じて取得することができる。
【0124】
図3の例では、各スロット/ミニスロットに対して1つのW
UEが示されている。帯域幅部分1-1はスロット/ミニスロット1-1に対して示され、帯域幅部分1-2はスロット/ミニスロット1-2に対して示され、帯域幅部分1-3はスロット/ミニスロット1-3に対して示され、帯域幅部分1-4はスロット/ミニスロット1-4に対して示されている。
【0125】
異なるスロット/ミニスロットに対して示されている帯域幅部分は異なる。
【0126】
期間2において、更新された第1の情報もUEに送信することができる。第1の情報は、帯域幅部分候補の別のセットを含むことができる。加えてまたは代替的に、更新された第2のメッセージがUEに送信されてもよい。第2の情報は、後続のスロット/ミニスロットの指示の別のセットを含み得る。
【0127】
期間2において、UEは更新された第1の情報を受信することができる。第1の情報は、帯域幅部分候補の別のセットを含むことができる。加えてまたは代替的に、UEは、更新された第2のメッセージを受信してもよい。第2の情報は、後続のスロット/ミニスロットの指示の別のセットを含むことができる。
【0128】
第1の通信ユニット51は、ネットワーク側から第3の情報を受信することができる。ここで、第3の情報は、帯域幅部分内のリソース割り当てを示す。
【0129】
第1の通信ユニット51は、DCIを介してネットワーク側から第3の情報を受信することができる。
【0130】
見てとれるように、本開示の実施形態の技術的解決策によれば、UEのリソース割り当ての柔軟性が十分に改善されるように、複数のスロット/ミニスロットに対して1つのみの構成済み帯域幅部分がアクティブにされる。さらに、すべてのUEの帯域幅部分を、帯域幅全体を通じて柔軟に構成することができるため、システム帯域幅の様々な部分間ではるかに優れた負荷分散を実現することができる。システム帯域幅全体にわたる周波数リソースをより効率的に利用することができる。
【0131】
第4の実施形態
本開示の実施形態は、ネットワークデバイスを提供する。ネットワークデバイスは、第2の通信ユニットを含む。
【0132】
第2の通信ユニットは、UEに第1の情報を送信するように構成されており、第1の情報は少なくとも1つの帯域幅部分の構成をUEに示し、結果、UEは、少なくとも1つの構成済み帯域幅部分の少なくとも一部をアクティブにし、または、結果、UEは、ネットワークデバイスを通じて少なくとも1つの構成済み帯域幅部分の少なくとも一部をアクティブにする。
【0133】
上記の解決策によれば、UEは第1の情報を受信することができ、第1の情報は、帯域幅部分構成のセットを示すために使用される。異なるスロット/ミニスロットの帯域幅部分の構成は異なる場合がある。
【0134】
本実施形態では、各帯域幅部分構成は、1つまたは複数の帯域幅WUEを構成する。WUE≦Wであり、ここでWはシステム帯域幅である。UEの送信および/または受信のためのリソースは、WUE内で割り当てられる。
【0135】
少なくとも1つの帯域幅部分の構成は、サブキャリア間隔、帯域幅部分サイズ、周波数領域における帯域幅部分の位置、時間領域持続時間、および少なくとも1つの信号の構成に関する情報のうちの少なくとも1つを含み得る。
【0136】
この構成は、例えば、スロット内のDL部分および/またはUL部分の位置および/または持続時間などの時間領域構造を含むことができる。
【0137】
少なくとも1つの信号の構成に関する情報は、同期信号、ブロードキャストチャネル、システム情報、参照信号などの構成のうちの少なくとも1つであり得る。
【0138】
上記の構成情報は、異なるスロット/ミニスロットの帯域幅部分構成間で異なる可能性があることにも留意されたい。
【0139】
帯域幅部分の少なくとも一部をアクティブにする方法について以下に説明する。
【0140】
一実施形態では、WUEは、第1の情報によって直接示される。
【0141】
この実施形態では、第2の通信ユニットは、少なくとも1つの期間の少なくとも一部の間に第1の情報をUEに送信することができる。
【0142】
例えば、
図2に示すように、期間1において、UEは、各々が1つまたは複数のスロット/ミニスロットの少なくとも1つのW
UE(例えば
図2では1つのW
UEをとる)の構成を含む、帯域幅部分構成のセット(例えば、
図2では4つの構成をとる)を含む第1の情報を(例えば、RRCシグナリングにおいて)受信する。例えば、
図2では、帯域幅部分1-1はスロット/ミニスロット1-1のために構成され、帯域幅部分1-2はスロット/ミニスロット1-2のために構成され、帯域幅部分1-3はスロット/ミニスロット1-3のために構成され、帯域幅部分1-4はスロット/ミニスロット1-4のために構成されている。
【0143】
異なるスロット/ミニスロットの帯域幅部分の構成は異なる。例えば、
図2では、上記4つの帯域幅部分のサイズおよび位置が異なる。
【0144】
期間2において、UEは、後続のスロット/ミニスロットの帯域幅部分構成の別のセットを含む更新された第1のメッセージを受信できる。
【0145】
上記の処理は、UEが第1の情報を使用して構成を実行することができるように採用することができる。
【0146】
第2の通信ユニットは、第4の情報をUEに送信する。ここで、第4の情報は、時間領域構造をUEに示す。
【0147】
時間領域構造は、UEの帯域幅部分の一部をアクティブにすべきか否かを制御するために使用される。例えば、タイマにより所定の時間がカウントされると、指示された部分を一度にアクティブにするように制御を行うことができる。
【0148】
したがって、少なくとも1つの構成済み帯域幅部分の少なくとも一部が時間領域構造に従ってアクティブにされる。具体的には、アクティブにすべき帯域幅部分としての少なくとも1つの構成済み帯域幅部分の第1の帯域幅部分、および、帯域幅部分がアクティブであるときに対応する持続時間が決定され、上記持続時間が経過したときに、アクティブな帯域幅部分が、少なくとも1つの構成済み帯域幅部分の第2の帯域幅部分に変えられる。
【0149】
ここで、持続時間はタイマを使用して決定することができる。例えば、第1の帯域幅部分がアクティブな帯域幅部分として決定されると、タイマは時間のカウントを開始することができ、タイマが事前に構成された期間をカウントすると、持続時間が経過したと判定される。
【0150】
無論、一実施形態では、帯域幅部分がアクティブである持続時間は、スロットまたはミニスロットまたはシンボルまたはmsの単位で構成されてもよい。換言すれば、例えば、持続時間がN個のミニスロットまたはN個のシンボルまたはNミリ秒に達したとき、持続時間が経過したと判定される。ここで、Nは整数である。
【0151】
第1の帯域幅部分は、少なくとも1つの帯域幅部分のすべてまたは一部を参照し得る。換言すれば、1つまたは複数の第1の帯域幅部分が存在する場合がある。
【0152】
この実施形態では、第2の通信ユニットは、第3の情報をUEに送信することができる。ここで、第3の情報は、帯域幅部分内のリソース割り当てを示す。
【0153】
ここで、第2の通信ユニットは、DCIを介して第3の情報をUEに送信することができる。
【0154】
ここで、別の実施形態では、候補のセットが第1の情報によって示されてもよく、WUEは第2の情報によって示されてもよい。
【0155】
第2の通信ユニットは、第2の情報をUEに送信することができる。ここで、第2の情報は、使用されるべき少なくとも1つの帯域幅部分が第1の情報を介して送信された少なくとも1つの帯域幅部分から選択されることをUEに示す。
【0156】
第2の通信ユニットは、少なくとも期間の少なくとも一部の間に第2の情報をUEに送信することができる。
【0157】
本実施形態では、第2の情報はDCIを使用して送信することができ、第1の情報はRRCシグナリングを使用して送信することができる。
【0158】
期間1内で、UEは帯域幅部分構成を含む第1の情報を(例えば、RRCシグナリングにおいて)受信し、帯域幅部分構成は、W
UE候補の複数の構成を含む(例えば、
図3では4つのW
UE候補をとる)。W
UE候補の複数の構成は異なり得る。例えば、
図3では、4つの帯域幅部分のサイズおよび位置が異なる。
【0159】
次に、第2の情報がUEに(例えばDCIを介して)送信される。第2の情報は、各々が1つまたは複数のスロット/ミニスロットの4つの候補の中の1つまたは複数のW
UEを示す、指示のセット(例えば
図3では4つの指示をとる)を含むことができる。
【0160】
第2の情報に含まれる指示のセットは、タイムスロットの識別子、およびタイムスロット/ミニスロットに対応する帯域幅部分の通し番号を含み、結果、スロット/ミニスロット内の選択された帯域幅部分をそれに応じて取得することができる。
【0161】
図3の例では、各スロット/ミニスロットに対して1つのW
UEが示されている。帯域幅部分1-1はスロット/ミニスロット1-1に対して示され、帯域幅部分1-2はスロット/ミニスロット1-2に対して示され、帯域幅部分1-3はスロット/ミニスロット1-3に対して示され、帯域幅部分1-4はスロット/ミニスロット1-4に対して示されている。
【0162】
異なるスロット/ミニスロットに対して示されている帯域幅部分は異なる。
【0163】
期間2において、更新された第1の情報をUEに送信することができる。第1の情報は、帯域幅部分候補の別のセットを含むことができる。加えてまたは代替的に、更新された第2のメッセージがUEに送信されてもよい。第2の情報は、後続のスロット/ミニスロットの指示の別のセットを含み得る。
【0164】
第2の通信ユニットは、第3の情報をUEに送信することができる。ここで、第3の情報は、帯域幅部分内のリソース割り当てを示す。
【0165】
ここで、ネットワークデバイスはDCIを介して第3の情報を送信することができる。
【0166】
見てとれるように、本開示の実施形態の技術的解決策によれば、UEのリソース割り当ての柔軟性が十分に改善されるように、複数のスロット/ミニスロットに対して1つのみの構成済み帯域幅部分がアクティブにされる。さらに、すべてのUEの帯域幅部分を、帯域幅全体を通じて柔軟に構成することができるため、システム帯域幅の様々な部分間ではるかに優れた負荷分散を実現することができる。システム帯域幅全体にわたる周波数リソースをより効率的に利用することができる。
【0167】
本開示の実施形態は、UEまたはネットワークデバイスのハードウェアアーキテクチャをさらに提供する。
図6に示すように、ハードウェアアーキテクチャは、少なくとも1つのプロセッサ61、メモリ62、少なくとも1つのネットワークインターフェース63を含む。様々な構成要素がバスシステム64を介して互いに接続されている。バスシステム64は、構成要素間の通信を実施するために使用されることが理解できる。データバスに加えて、バスシステムは、電力バス、制御バス、および状態信号バスをさらに含んでもよい。しかし、明確にするために、様々なバスがすべてバスシステム64によって表されている。
【0168】
本開示の実施形態におけるメモリ62は、揮発性メモリもしくは不揮発性メモリであり得るか、または揮発性メモリおよび不揮発性メモリの両方を含み得ることが理解され得る。
【0169】
いくつかの実施形態では、メモリ62は、実行可能モジュールもしくはデータ構造、または実行可能モジュールもしくはデータ構造のサブセット、または実行可能モジュールもしくはデータ構造の拡張セットを記憶する。
【0170】
メモリ62は、オペレーティングシステム621およびアプリケーション622をさらに含むことができる。
【0171】
ここで、プロセッサ61は、第1の実施形態または第2の実施形態による方法を実行するように構成されているが、ここでは詳述しない。
【0172】
本開示の実施形態は、実行されるときに第1の実施形態または第2の実施形態による方法を実行するコンピュータ実行可能命令を記憶しているコンピュータ記憶媒体を提供する。
【0173】
本開示の実施形態による上記のデバイスは、デバイスがソフトウェア機能モジュールの形態で実装され、別個の製品として販売または使用される場合、コンピュータ可読記憶媒体に記憶することもできる。そのような理解に基づいて、本質的に本開示の実施形態の技術的解決策または従来技術に寄与する部分が、ソフトウェア製品の形態で具現化され得る。コンピュータソフトウェア製品は記憶媒体に記憶され、コンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、ネットワーキングデバイスなどであってもよい)が本開示の様々な実施形態のすべてまたは一部を実行することができるような複数の命令を含む。記憶媒体は、USBスティック、リムーバブルハードドライブ、読み出し専用メモリ(ROM)、磁気ディスクまたは光ディスクなど、プログラミングコードを記憶することができる様々な媒体を含む。したがって、本開示の実施形態は、ハードウェアとソフトウェアとの任意の特定の組み合わせに限定されない。
【0174】
本開示の好ましい実施形態は、例示の目的で開示されているが、様々な修正、追加、および置換が可能であり得ることを当業者は理解するであろう。したがって、本開示の範囲は上記の実施形態に限定されない。