IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ インテル コーポレイションの特許一覧

特許7286549複数の無線アクセス技術(マルチRAT)を使用するV2X通信
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-26
(45)【発行日】2023-06-05
(54)【発明の名称】複数の無線アクセス技術(マルチRAT)を使用するV2X通信
(51)【国際特許分類】
   H04W 4/00 20180101AFI20230529BHJP
   H04W 4/40 20180101ALI20230529BHJP
   H04W 88/06 20090101ALI20230529BHJP
   H04W 24/08 20090101ALI20230529BHJP
   H04M 1/725 20210101ALI20230529BHJP
   H04M 11/00 20060101ALI20230529BHJP
【FI】
H04W4/00 110
H04W4/40
H04W88/06
H04W24/08
H04M1/725
H04M11/00 302
【請求項の数】 27
(21)【出願番号】P 2019562300
(86)(22)【出願日】2018-06-28
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-08-31
(86)【国際出願番号】 US2018039941
(87)【国際公開番号】W WO2019006085
(87)【国際公開日】2019-01-03
【審査請求日】2021-06-23
(31)【優先権主張番号】62/527,608
(32)【優先日】2017-06-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】593096712
【氏名又は名称】インテル コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】フェヒテル,シュテファン
(72)【発明者】
【氏名】ロート,キリアン
(72)【発明者】
【氏名】グンツェルマン,ベルトラム
(72)【発明者】
【氏名】ミュック,マルクス ドミニク
(72)【発明者】
【氏名】カールス,インゴルフ
(72)【発明者】
【氏名】ユイ,ジービン
(72)【発明者】
【氏名】クレフォルン,トルシュテン
(72)【発明者】
【氏名】ヒマヤット,ナジーン
(72)【発明者】
【氏名】カヴァルカンティ,デイヴ エー.
(72)【発明者】
【氏名】ピネイロ,アナ ルチア
(72)【発明者】
【氏名】サデギ,バハレー
(72)【発明者】
【氏名】モウスタファ,ハッスナー
(72)【発明者】
【氏名】ジュリアト,マルシオ ロゲリオ
(72)【発明者】
【氏名】ミソツキ,ラファエル
(72)【発明者】
【氏名】チイ,エミリー エイチ.
(72)【発明者】
【氏名】フォースター,ジェフリー アール.
(72)【発明者】
【氏名】キッチン,ダンカン
(72)【発明者】
【氏名】チャッテルジー,デブディープ
(72)【発明者】
【氏名】フウ,ジョン-ケ
(72)【発明者】
【氏名】アルダナ,カルロス
(72)【発明者】
【氏名】タルワール,シルパ
(72)【発明者】
【氏名】スキナー,ハリー ジー.
(72)【発明者】
【氏名】チョウドゥリー,デババニ
【審査官】三枝 保裕
(56)【参考文献】
【文献】特表2017-502545(JP,A)
【文献】特開2005-210671(JP,A)
【文献】特開2000-216815(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第101562498(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
H04M 1/725
H04M 11/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
マルチ無線アクセス技術(RAT)デバイスであって、
複数のRATをサポートする複数のトランシーバチェーンを互いにインターフェイス接続するコンバージェンス機能を実装する共通インターフェイスと、
ハードウェアプロセッサと
を有し、
前記ハードウェアプロセッサは、
前記複数のRATのうちの1つ以上に関連した通信を受け、マルチリンクコーダにより前記通信により受信されたデータストリームを符号化し、該符号化されたデータストリームを複製して複数の符号化されたデータストリームを生成し、
前記通信を完了するために前記複数のRATを協調させるように前記コンバージェンス機能を介して前記複数のトランシーバチェーンを制御して、該複数のトランシーバチェーンの夫々にわたって前記複数の符号化されたデータストリームのうちの対応する1つが通信されるようにする
よう構成される、デバイス。
【請求項2】
前記複数のトランシーバチェーンの中の第1トランシーバであり、前記複数のRATの中の第1RATの通信リンクを使用してノードと通信するよう構成される前記第1トランシーバと、
前記複数のトランシーバチェーンの中の第2トランシーバであり、前記複数のRATの中の第2RATの通信リンク及び1つ以上の中間ノードを使用して前記ノードと通信するよう構成される前記第2トランシーバと
を有し、
前記ハードウェアプロセッサは、前記通信を完了するために、
前記ノードから受け取られ、前記第1RATの通信リンクのチャネル品質を示す測定情報を復号し、
前記復号された測定情報に基づき、前記1つ以上の中間ノードにより新しい通信リンクを確立すると決定する
よう構成される、
請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
前記ハードウェアプロセッサは、
車両端末デバイスに関連した1つ以上の好みに基づき、前記第1RATを一次RATとして、及び前記第2RATを二次RATとして指定し、
ネットワーク環境の変化に応答して、前記1つ以上の好みに基づき、前記一次RAT及び前記二次RATの前記指定を変更する
よう構成される、
請求項2に記載のデバイス。
【請求項4】
前記ネットワーク環境の前記変化は、前記車両端末デバイスのモビリティ環境の変化である、
請求項3に記載のデバイス。
【請求項5】
前記第1RATを前記一次RATとして、及び前記第2RATを前記二次RATとして指定することは、1つ以上のネットワークコンフィグレーションに基づく、
請求項3に記載のデバイス。
【請求項6】
前記第1RAT及び前記第2RATは、
専用挟域通信(DSRC)無線アクセス技術、
車両環境内ワイヤレスアクセス(WAVE)無線アクセス技術、
ブルートゥース無線アクセス技術、
IEEE802.11無線アクセス技術、
LTE無線アクセス技術、又は
5G無線アクセス技術
を含む複数のRATから夫々指定される、
請求項3に記載のデバイス。
【請求項7】
前記第2トランシーバは、前記第2RATの通信リンクを介して1つ以上の中間ノードの使用なしで前記ノードと通信するよう構成される、
請求項3に記載のデバイス。
【請求項8】
前記好みは、所望のデータスループット、コスト要因、車両端末デバイスに関連したモビリティ係数、又はクオリティ・オブ・サービス(QoS)のうちの1つ以上の指定を含む、
請求項3に記載のデバイス。
【請求項9】
前記ネットワーク環境の前記変化は、ネットワーク負荷率の変化を含む、
請求項3に記載のデバイス。
【請求項10】
複数のRATをサポートする複数のトランシーバチェーンを互いにインターフェイス接続するコンバージェンス機能を実装する共通インターフェイスを含むデバイスによるマルチ無線アクセス技術(RAT)通信の方法であって、
前記複数のRATのうちの1つ以上に関連した通信を受け、マルチリンクコーダにより前記通信により受信されたデータストリームを符号化し、該符号化されたデータストリームを複製して複数の符号化されたデータストリームを生成することと、
前記通信を完了するために前記複数のRATを協調させるように前記コンバージェンス機能を介して前記複数のトランシーバチェーンを制御して、該複数のトランシーバチェーンの夫々にわたって前記複数の符号化されたデータストリームのうちの対応する1つが通信されるようにすることと
を有する方法。
【請求項11】
前記デバイスは、
前記複数のトランシーバチェーンの中の第1トランシーバであり、前記複数のRATの中の第1RATの通信リンクを使用してノードと通信するよう構成される前記第1トランシーバと、
前記複数のトランシーバチェーンの中の第2トランシーバであり、前記複数のRATの中の第2RATの通信リンク及び1つ以上の中間ノードを使用して前記ノードと通信するよう構成される前記第2トランシーバと
を有し、
前記通信を完了することは、
前記ノードから受け取られ、前記第1RATの通信リンクのチャネル品質を示す測定情報を復号することと、
前記復号された測定情報に基づき、前記1つ以上の中間ノードにより新しい通信リンクを確立すると決定することと
を含む、
請求項10に記載の方法。
【請求項12】
車両端末デバイスに関連した1つ以上の好みに基づき、前記第1RATを一次RATとして、及び前記第2RATを二次RATとして指定することと、
ネットワーク環境の変化に応答して、前記1つ以上の好みに基づき、前記一次RAT及び前記二次RATの前記指定を変更することと
を有する、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記ネットワーク環境の前記変化は、前記車両端末デバイスのモビリティ環境の変化である、
請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記第1RATを前記一次RATとして、及び前記第2RATを前記二次RATとして指定することは、1つ以上のネットワークコンフィグレーションに基づく、
請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記第1RAT及び前記第2RATは、
専用挟域通信(DSRC)無線アクセス技術、
車両環境内ワイヤレスアクセス(WAVE)無線アクセス技術、
ブルートゥース無線アクセス技術、
IEEE802.11無線アクセス技術、
LTE無線アクセス技術、又は
5G無線アクセス技術
を含む複数のRATから夫々指定される、
請求項12に記載の方法。
【請求項16】
前記第2トランシーバは、前記第2RATの通信リンクを介して1つ以上の中間ノードの使用なしで前記ノードと通信する、
請求項12に記載の方法。
【請求項17】
前記好みは、所望のデータスループット、コスト要因、車両端末デバイスに関連したモビリティ係数、又はクオリティ・オブ・サービス(QoS)のうちの1つ以上の指定を含む、
請求項12に記載の方法。
【請求項18】
前記ネットワーク環境の前記変化は、ネットワーク負荷率の変化を含む、
請求項12に記載の方法。
【請求項19】
マルチ無線アクセス技術(RAT)通信のためのデバイスであって、複数のRATをサポートする複数のトランシーバチェーンを互いにインターフェイス接続するコンバージェンス機能を実装する共通インターフェイスを有する前記デバイスにおいて、
前記複数のRATのうちの1つ以上に関連した通信を受け、マルチリンクコーダにより前記通信により受信されたデータストリームを符号化し、該符号化されたデータストリームを複製して複数の符号化されたデータストリームを生成する手段と、
前記通信を完了するために前記複数のRATを協調させるように前記コンバージェンス機能を介して前記複数のトランシーバチェーンを制御して、該複数のトランシーバチェーンの夫々にわたって前記複数の符号化されたデータストリームのうちの対応する1つが通信されるようにする手段と
を更に有する、デバイス。
【請求項20】
前記デバイスは、
前記複数のトランシーバチェーンの中の第1トランシーバであり、前記複数のRATの中の第1RATの通信リンクを使用してノードと通信するよう構成される前記第1トランシーバと、
前記複数のトランシーバチェーンの中の第2トランシーバであり、前記複数のRATの中の第2RATの通信リンク及び1つ以上の中間ノードを使用して前記ノードと通信するよう構成される前記第2トランシーバと
を含み、
前記通信を完了するために、前記デバイスは、
前記ノードから受け取られ、前記第1RATの通信リンクのチャネル品質を示す測定情報を復号する手段と、
前記復号された測定情報に基づき、前記1つ以上の中間ノードにより新しい通信リンクを確立すると決定する手段と
を更に含む、
請求項19に記載のデバイス。
【請求項21】
車両端末デバイスに関連した1つ以上の好みに基づき、前記第1RATを一次RATとして、及び前記第2RATを二次RATとして指定する手段と、
ネットワーク環境の変化に応答して、前記1つ以上の好みに基づき、前記一次RAT及び前記二次RATの前記指定を変更する手段と
を更に有する、請求項20に記載のデバイス。
【請求項22】
前記ネットワーク環境の前記変化は、前記車両端末デバイスのモビリティ環境の変化である、
請求項21に記載のデバイス。
【請求項23】
前記第1RATを前記一次RATとして、及び前記第2RATを前記二次RATとして指定することは、1つ以上のネットワークコンフィグレーションに基づく、
請求項21に記載のデバイス。
【請求項24】
前記第1RAT及び前記第2RATは、
専用挟域通信(DSRC)無線アクセス技術、
車両環境内ワイヤレスアクセス(WAVE)無線アクセス技術、
ブルートゥース無線アクセス技術、
IEEE802.11無線アクセス技術、
LTE無線アクセス技術、又は
5G無線アクセス技術
を含む複数のRATから夫々指定される、
請求項21に記載のデバイス。
【請求項25】
前記第2トランシーバは、前記第2RATの通信リンクを介して1つ以上の中間ノードの使用なしで前記ノードと通信する、
請求項21に記載のデバイス。
【請求項26】
前記好みは、所望のデータスループット、コスト要因、車両端末デバイスに関連したモビリティ係数、又はクオリティ・オブ・サービス(QoS)のうちの1つ以上の指定を含む、
請求項21に記載のデバイス。
【請求項27】
前記ネットワーク環境の前記変化は、ネットワーク負荷率の変化を含む、
請求項21に記載のデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[優先権の主張]
本願は、“V2X COMMUNICATIONS USING MULTIPLE RADIO ACCESS TECHNOLOGIES (MULTI-RAT)”と題されて2017年6月30日付けで出願された米国特許仮出願第62/527608号の優先権を主張する。上記の仮出願は、その全文を参照により本願に援用される。
【0002】
[技術分野]
態様は、無線アクセス技術(RAT)に関する。いくつかの態様は、第4世代(4G)ネットワーク及び第5世代(5G)ネットワークに加えて、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)ロング・ターム・エボリューション(LTE)ネットワーク及びLTEアドバンスト(LTE-A)ネットワークを含むワイヤレス・ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)及びセルラー・ローカル・エリア・ネットワークを含め、様々な無線アクセス技術(RAT)におけるV2X(vehicle-to-everything)通信に関係がある。いくつかの態様は、マルチRAT、マルチリンクV2X通信に関係がある。いくつかの態様は、V2Xマルチ無線コンバージェンス(multi-radio convergence)に関係がある。
【背景技術】
【0003】
3GPP LTEシステム(LTEシステム及びLTE-Aシステムの両方を含む。)の使用は、ネットワークリソースを使用するユーザ機器(UE)などのデバイスのタイプの増加並びにそれらのUEで動作するビデオストリーミングなどの様々なアプリケーションによって使用される帯域幅及びデータの量の両方に起因して、増大してきた。例えば、センサなどのマシンタイプ通信(MTC)デバイスを含み、急成長するV2X通信に加えてマシン間(M2M)通信を使用し得るインターネット・オブ・シングス(IoT)UEによるネットワーク使用の増大は、ネットワークリソースの相当の逼迫及び通信複雑性の増大を伴う。ユーザ機器(UE)からの多種多様なアプリケーションのV2X通信は、様々な技術と、更には、場合によっては、急速に移動する車両の間で、協調すべきである。
【0004】
コネクテッドカー(connected car(s))は、ユーザのコネクテッドライフ(connected life)の重要な部分になりつつある。差し迫った自動運転及びIoTにより、車内、車両間、車を取り囲むセンサ及び“物”(things)並びにインフラストラクチャと車両との間の接続を通じたV2Xは、より価値あるものになっている。同時に、V2Xアプリケーションの場合に外出先での並びに車及びIoTアプリケーション内での自動運転及びシームレスな接続の厳しい要件を満足することは、依然として困難である。現在、IEEE802.11p、専用挟域通信(Dedicated Short Range Communications)(DSRC)、車両環境内のワイヤレスアクセス(Wireless Access Vehicular Environment)(WAVE)、セルラーなどを含む様々なワイヤレス技術が、V2Xネットワーク要件に対処しようとしている。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図は、必ずしも実寸通りではなく、図中、同じ番号は、異なる図の同様の構成要素を示すことがある。異なる添え字を有する同じ番号は、同様の構成要素の異なるインスタンスを表し得る。添付の図面の次の図において、態様は、限定ではなく、一例として表されている。
【0006】
図1】本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、マルチRAT、マルチリンク接続を使用するV2X通信環境の例を表す。
【0007】
図2】本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、通信ネットワークの例となる描写を表す。
【0008】
図3】本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、マルチRAT、マルチリンク接続を使用するV2X通信環境の例を表す。
【0009】
図4】本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、リンク品質を監視する方法の例を表す。
【0010】
図5】本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、優先度の高いマルチ無線通信リンクを識別し改善する方法の例を表す。
【0011】
図6】本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、ワイヤレス通信のための方法の例を表す。
【0012】
図7】本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、マルチ無線通信リンクに対する一次RAT及び二次RATの指定の方法の例を表す。
【0013】
図8】本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、マルチ無線通信リンクに対する一次RAT及び二次RATの指定の方法の例を表す。
【0014】
図9】本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、マルチ無線通信リンクに対する一次RAT及び二次RATの指定の方法の例を表す。
【0015】
図10】本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、マルチ無線通信リンクに対する一次RAT及び二次RATの指定の方法の例を表す。
【0016】
図11】本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、車両端末デバイスの内部構成の例を表す。
【0017】
図12】本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、複数の通信システム及びレーダーシステムのリンクの配置の例を表す。
【0018】
図13】本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、フロントエンド及びアンテナシステムの種々の例となる構成を表す。
図14】本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、フロントエンド及びアンテナシステムの種々の例となる構成を表す。
図15】本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、フロントエンド及びアンテナシステムの種々の例となる構成を表す。
【0019】
図16】本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、図11の車両端末デバイスの無線通信システムの内部構成の例を表す。
【0020】
図17】本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、図16の車両端末デバイスで複数の無線通信技術を使用するトランシーバの例を表す。
【0021】
図18】本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、図17のマルチリンクコーダによって実行され得る符号化技術の例を表す。
図19】本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、図17のマルチリンクコーダによって実行され得る符号化技術の例を表す。
図20】本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、図17のマルチリンクコーダによって実行され得る符号化技術の例を表す。
【0022】
図21】本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、3GPPプロトコルスタック内の様々なレベルで図17のマルチリンクコーダによって実行されるマルチリンク符号化の例を表す。
【0023】
図22】本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、3GPPプロトコルスタック内の様々なレベルで図17のマルチリンクコーダによって実行されるマルチリンク復号化の例を表す。
【0024】
図23】本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、図17のマルチリンクコーダへの様々な入力を表す。
【0025】
図24】本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、V2X通信環境内のマルチリンク符号化のための方法の例を表す。
図25】本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、V2X通信環境内のマルチリンク符号化のための方法の例を表す。
【0026】
図26】本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、3GPPキャリアアグリゲーション及びデュアルコネクティビティに基づいたフレームワークに基づくV2I/V2Nリンクのためのマルチリンク接続によるV2X通信環境の例を表す。
【0027】
図27】本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、図26のV2X通信環境内の通信フローの例を表す。
【0028】
図28】本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、図26のV2X通信環境内の通信のための方法の例を表す。
【0029】
図29】本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、V2N/V2Iにより支援されるV2V通信に基づくマルチリンク接続によるV2X通信環境の例を表す。
【0030】
図30】本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、図29のV2X通信環境内の通信フローの例を表す。
【0031】
図31】本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、図29のV2X通信環境内の通信のための方法の例を表す。
【0032】
図32】本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、V2Vにより支援されるV2I/V2Nリンクに基づくマルチリンク接続によるV2X通信環境の例を表す。
【0033】
図33】本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、V2I/V2N及びV2V通信リンクを使用するマルチ無線、マルチホップV2XリンクによるV2X通信環境の例を表す。
【0034】
図34】本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、マルチ無線、マルチリンクV2V通信リンクによるV2X通信環境の例を表す。
【0035】
図35】本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、マルチ無線、マルチリンクメッシュバックホールによるV2X通信環境の例を表す。
【0036】
図36】本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、多入力多出力(MIMO)通信に基づくマルチリンク接続によるV2X通信環境の例を表す。
【0037】
図37】本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、モバイルエッジコンピューティング(MEC)を介して有効にされるマルチリンク接続によるV2X通信環境の例を表す。
【0038】
図38】本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、V2X通信環境内のマルチリンク接続のための無線リソース管理に関連した通信の通信フローの例を表す。
【0039】
図39】本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、V2X通信環境内の異なるクオリティ・オブ・サービス要件によるネットワークトラフィックについてのユーティリティ関数のグラフの例を表す。
【0040】
図40】本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、別個のV2Xコンバージェンス機能を使用するV2Xデバイス内のWAVE及びLTEプロトコルスタックの例を表す。
【0041】
図41】本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、共通V2Xコンバージェンスレイヤを使用するV2Xデバイス内のWAVE及びLTEプロトコルスタックの例を表す。
【0042】
図42】本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、手持ち式デバイス及び車両端末デバイスの通信ラジオのコンバージェンスの例を表す。
【0043】
図43】本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、手持ち式デバイス及び車両端末デバイスの通信ラジオのコンバージェンスのための動作の例のフロー図を表す。
【0044】
図44】本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、車両端末デバイス内でV2Xコンバージェンスレイヤを使用するソフトウェア定義ネットワーキング(SDN)V2Xコントローラの例を表す。
【0045】
図45】本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、LTEプロトコルスタックにおいて共通V2Xコンバージェンス機能及び近接に基づくサービス(ProSe)を使用するV2Xデバイス内のWAVE及びLTEプロトコルスタックの例を表す。
【0046】
図46】本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、ネットワーク及び測定情報を交換する車両端末デバイス及び路側機(RSU)の通信ラジオのコンバージェンスの例を表す。
【0047】
図47】本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、車両端末デバイス及びRSUの通信ラジオのコンバージェンスに基づきチャネルアクセスパラメータを調整する動作の例のフロー図を表す。
【0048】
図48】本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、クレデンシャル情報を交換する車両端末デバイス及びRSUの通信ラジオのコンバージェンスの例を表す。
【0049】
図49】本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、車両端末デバイス及びRSUの通信ラジオのコンバージェンスに基づくデバイス認証のための動作の例のフロー図を表す。
【0050】
図50】本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、ローカライゼーションの拡張を可能にする単一デバイス内の通信ラジオのコンバージェンスの例を表す。
【0051】
図51】本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、単一デバイスの通信ラジオのコンバージェンスに基づきローカライゼーションの拡張を実行する動作の例のフロー図を表す。
【0052】
図52】本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、伝送スケジューリングを可能にする単一デバイス内の通信ラジオのコンバージェンスの例を表す。
【0053】
図53】本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、単一デバイスの通信ラジオのコンバージェンスに基づき伝送スケジューリングを実行する動作の例のフロー図を表す。
【0054】
図54】本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、1つ以上の態様が実施され得るマシンの例を表す、例となるブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0055】
態様は、マルチRAT V2X通信のためのシステム、デバイス、コンピュータ可読媒体、装置、及びアセンブリに関係がある。マルチ無線(multi-radios)が標準であり、他の通信デバイスに期待されるのと同じように、いくつかの態様で、様々なアクセス技術が単一の通信デバイス(例えば、V2X通信で使用される車両端末デバイス又は他のデバイス)内で利用され共存し得る。例えば、いくつかのラジオは、センサから情報を収集することができ、いくつかのラジオは、ユーザに接続(connectivity)を与えることができ、一方、他のラジオは、自動運転のためにインフラストラクチャ/路側機(Road Side Units)(RSU)及び他の車両端末デバイス(又は自動車)と通信することができる、など。
【0056】
以下の記載及び図面は、当業者が具体的な態様を実施することを可能にするにそれらの態様について説明している。他の態様は、構造的な、論理的な、プロセス上の、及び他の変更を組み込み得る。いくつかの態様の部分及び特徴は、他の態様のそれらに含まれても、又はそれらと置換されてもよく、記載される要素の全ての適用可能な相当物をカバーするよう意図される。
【0057】
語「例となる」(exemplary)は、「例、事例、又は実例となる」を意味するために本明細書で使用される。“例として”本明細書で記載される如何なる対象又は設計も、必ずしも、他の態様又は設計に対して好ましいと又は有利であると解釈されるべきでない。
【0058】
明細書中又は特許請求の範囲中の語「複数」及び「多数」は、1よりも多い量を明示的に指す。明細書中又は特許請求の範囲中の語「(~の)グループ」、「(~の)組」、「(~の)集合」、「(~の)連続」、「(~の)系列」、「(~の)グループ分け」などは、1に等しいか多い量、すなわち、1以上を指す。明示的に「複数」又は「多数」と述べない複数形で表示される如何なる語も、同様に、1以上の量を指す。語「適切なサブセット」(proper subset)、「削減されたサブセット」(reduced subset)及び「より少ないサブセット」(lesser subset)は、組に等しくない組の部分集合、すなわち、組よりも含まれる要素が少ない組の部分集合を指す。
【0059】
本明細書で使用される如何なるベクトル又は行列表記も事実上例であり、説明のためにのみ用いられると理解される。従って、本開示で詳述されるアプローチは、ベクトル又は行列を単に用いて実施されることに限られず、関連するプロセス及び計算が、データ、観察結果、情報、信号、サンプル、シンボル、要素、などの組、系列、グループなどにより同等に実行され得ることが理解される。更に、「ベクトル」への言及は、如何なるサイズ又は向きのベクトルも指してよい(例えば、1×1ベクトル(例えば、スカラー)、1×Mベクトル(例えば、行ベクトル)、及びM×1ベクトル(例えば、列ベクトル)を含む。)と理解される。同様に、「行列」への言及は、如何なるサイズ又は向きの行列も指してよい(1×1行列(例えば、スカラー)、1×M行列(例えば、行ベクトル)、及びM×1行列(例えば、列ベクトル)を含む。)と理解される。
【0060】
本明細書で使用されるように、語「ソフトウェア」は、ソフトウェア内の埋込データを含め、あらゆるタイプの実行可能命令又は命令の組も含む。ソフトウェアはまた、ファームウェアを含んでもよい。ソフトウェアは、例えば、機械学習プロセスを通じて、ソフトウェアを作成、削除又は変更し得る。
【0061】
本明細書で使用される「モジュール」は、特別目的のハードウェアなどのハードウェア定義のモジュール、ソフトウェア又はファームウェアを実行するプロセッサなどのソフトウェア定義のモジュール、並びにハードウェア定義のコンポーネント及びソフトウェア定義のコンポーネントの両方を含む復号モジュールを含み得るあらゆる種類の機能実装エンティティを含むと理解される。よって、モジュールは、アナログ回路若しくは部品、デジタル回路、複合信号回路若しくは部品、論理回路、プロセッサ、マイクロプロセッサ、中央演算処理装置(CPU)、アプリケーションプロセッサ、グラフィクス処理ユニット(GPU)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、集積回路、ディスクリート回路、特定用途向け集積回路(ASIC)など、又はそれらの任意の組み合わせであってよい。以下で更に詳細に記載されることになる各々の機能のあらゆる他の種類の実装も、“モジュール”と理解され得る。本明細書で詳述されるモジュールのうちのいずれか2つ(以上)は、実質的に同等の機能を有する単一モジュールとして実現されてもよく、反対に、本明細書で詳述される如何なる単一モジュールも、実質的に同等の機能を有する2つ(以上)の別個のモジュールとして実現されてもよいことが理解される。その上、「モジュール」への言及は、単一モジュールを集合的に形成する2つ以上のモジュールを指し得る。
【0062】
本明細書で使用される語「端末デバイス」は、無線アクセスネットワークを介してコアネットワーク及び様々な外部ネットワークへ接続し得るユーザ側デバイス(モバイル及び非モバイルの両方)を含む。本明細書で使用される語「ネットワークアクセスノード」は、端末デバイスがネットワークアクセスノードを通じて他のネットワークと接続し情報を交換し得る無線アクセスネットワークを提供するネットワーク側デバイスを含む。
【0063】
モバイル通信ネットワークのアクセスノードに関して使用される語「基地局」は、マクロ基地局(例えば、セルラー通信のためのものなど)、ミクロ/ピコ/フェムト基地局、NodeB、e(evolved)NodeB(基地局)、ホーム基地局、リモートラジオヘッド(Remote Radio Head)(RRH)、中継点、アクセスポイント(AP)(例えば、Wi-Fi、WLAN、WiGig、ミリメートル波(mmWave)、などのためのもの)、などを含むと理解され得る。本明細書で使用されるように、電気通信の場面における「セル」は、基地局又はアクセスポイントによってサービスを提供されるエリア(例えば、公共の場)又は空間(例えば、高層建築若しくは空域)を含むと理解され得る。基地局は、モバイルであってよく、例えば、車両に設置され、カバーされるエリア又は空間は、それに応じて移動し得る。従って、セルは、共同設置された送信アンテナ及び受信アンテナの組によってカバーされ得る。アンテナの夫々はまた、セルの特定のセクタをカバーしサービスを提供することができる。基地局又はアクセスポイントは、1つ以上のセルにサービスを提供することができ、各セルは、相異なる通信チャネル又は標準を特徴とする(例えば、2G、3G及びLTEサービスを提供する基地局)。マクロ、ミクロ、フェムト、ピコセルは、異なるセルサイズ及び範囲を有することができ、静的又は動的であっても(例えば、ドローン若しくはバルーンに設置されたセル)、あるいは、その特性を動的に変化させてもよい(例えば、マクロセルからピコセル、静的配置から動的配置、無指向性から指向性、ブロードキャストからナローキャスト)。通信チャネルは、ナローバンド又はブロードバンドを含んでよい。通信チャネルはまた、無線通信技術及び標準にわたってキャリアアグリゲーションを使用しても、あるいは、バンド幅を通信ニーズに柔軟に適応させてもよい。その上、端末デバイスは、基地局又はアクセスポイント又は中継器又は他のネットワークアクセスノードを含んでも又はそれらとして動作してもよい。
【0064】
本開示のために、無線通信技術は、例えば、挟域無線通信技術又はセルラー広域無線通信技術として分類され得る。挟域無線通信技術は、Bluetooth(登録商標)、WLAN(例えば、任意のIEEE802.11標準に従う。)、及び他の同様の無線通信技術を含む。セルラー広域無線通信技術は、グローバル・システム・フォー・モバイル・コミュニケーションズ(Global System for Mobile Communications)(GSM(登録商標))、符号分割多重アクセス(Code Division Multiple Access)2000(CDMA2000)、ユニバーサル・モバイル・テレコミュニケーションズ・システム(Universal Mobile Telecommunications System)(UMTS)、ロング・ターム・エボリューション(Long Term Evolution)(LTE)、汎用パケット無線サービス(General Packet Radio Service)(GPRS)、エボリューション・データ・オプティマイズド(Evolution-Data Optimized)(EV-DO)、GSM進化型高速データレート(Enhanced Data Rates for GSM Evolution)(EDGE)、高速パケットアクセス(High Speed Packet Access)(HSPA)(高速ダウンリンクパケットアクセス(High Speed Downlink Packet Access)(HSDPA)、高速アップリンクパケットアクセス(High Speed Uplink Packet Access)(HSUPA)、HSDPAプラス(HSDPA+)、及びHSUPAプラス(HSUPA+)を含む。)、ワールドワイド・インターオペラビリティ・フォー・マイクロウェーブ・アクセス(Worldwide Interoperability for Microwave Access)(WiMax)(例えば、IEEE802.16無線通信標準に従い、例えば、WiMax固定又はWiMaxモバイル)、及び他の同様の無線通信技術を含む。セルラー広域無線通信技術はまた、ミクロセル、フェムトセル、及びピコセルなどの、かような技術の“スモールセル”も含む。セルラー広域無線通信技術は、“セルラー”通信技術と本明細書で一般的に呼ばれ得る。本明細書で詳述される、例となるシナリオは、事実上例証的であり、従って、他のモバイル通信技術(既存のもの又は未だ考案されていないものの両方)に同様に、特に、そのようなモバイル通信技術が以下の例に関して開示される同様の特徴を共有する場合に、適用され得ることが理解される。更に、本明細書で使用されるように、語「GSM」は、GPRS、EDGE、及び任意の他の関連するGSM技術を含む回路交換型及びパケット交換型の両方のGSMを指す。同様に、語「UMTS」は、回路交換型及びパケット交換型の両方のGSMを指し、すなわち、HSPA、HSDPA/HSUPA、HSDPA+/HSUPA+、及び任意の他の関連するUMTS技術を含む。
【0065】
例えば、モバイル通信ネットワークなどの通信ネットワークに関して、本明細書で使用される語「ネットワーク」は、ネットワークのアクセスセクション(例えば、無線アクセスネットワーク(RAN)セクション)及びネットワークのコアセクション(例えば、コアネットワークセクション)の両方を含むが、エンド・ツー・エンドのシステムの場合には、モバイル(ピア・ツー・ピア、デバイス間、又はマシン間の通信を含む。)、アクセス、バックホール、サーバ、バックボーン、及び同じ又は異なるタイプの他のネットワークへのゲートウェイ/交換要素も含む。モバイル端末に関して本明細書で使用される語「無線アイドルモード」又は「無線アイドル状態」は、モバイル端末がモバイル通信ネットワークの少なくとも1つの専用通信チャネルで割り当てられていない無線制御状態を指す。モバイル端末に関して使用される語「無線接続モード」又は「無線接続状態」は、モバイル端末がモバイル通信ネットワークの少なくとも1つの専用アップリンク通信チャネルで割り当てられている無線制御状態を指す。アップリンク通信チャネルは、物理チャネル又は仮想チャネルであってよい。アイドル又は接続モードは、接続交換型又はパケット交換型であってよい。
【0066】
明示的に特定されない限りは、語「送信する」(transmit)は、直接的な送信(ポイント・ツー・ポイント)及び間接的な送信(1つ以上の中間点又はノードを経由)の両方を含む。同様に、語「受信する」(receive)は、直接的な受信及び間接的な受信の両方を含む。更に、語「送信する」、「受信する」、「通信する」(communicate)、及び他の同様の語は、物理的な伝送(例えば、無線信号の伝送)及び論理的な伝送(例えば、ソフトウェアレベルの接続を介した論理データの伝送)の両方を含む。例えば、プロセッサは、他のプロセッサとの間で無線信号の形でデータを送信又は受信してよく、このとき、物理的な送信及び受信は、RFトランシーバ及びアンテナなどの無線レイヤコンポーネントによって扱われ、論理的な送信及び受信は、プロセッサによって行われる。語「通信する」は、送信及び受信の一方又は両方、すなわち、入来方向及び発射方向の一方又は両方における単一方向又は双方向の通信を含む。語「計算する」(calculate)は、数学表現/式/関係による‘直接的’計算と、ルックアップ又はハッシュテーブル及び他の配列インデックス付け又は探索動作による‘間接的’計算との両方を含む。
【0067】
挟域無線通信技術(例えば、専用挟域通信(Dedicated Short Range Communications)(DSRC))、セルラー広域無線通信技術(例えば、ロング・ターム・エボリューション(LTE)車両間(Vehicle-to-Vehicle(V2V)及び車両対全てのもの(Vehicle-to-Everything)(V2X)))、及びセルラー狭帯域無線通信技術を含むいくつかの異なった車両無線通信技術が、車両端末との通信及び車両間の通信のために使用されてよい。これらの車両無線通信技術は、自動運転に使用する場合と、コネクテッド車両への音声呼び出し、テキストメッセージ、並びにインターネット及びアプリケーションデータなどの標準モバイル通信データの配信との両方を対象とする。
【0068】
挟域無線通信技術は、例えば、DSRC技術、Bluetooth無線通信技術、超広帯域(Ultra Wide Band)(UWB)無線通信技術、ワイヤレス・ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)無線通信技術(例えば、IEEE801.11(例えば、IEEE801.11n)無線通信標準に従う。)、IrDA(Infrared Data Association)、Z-Wave及びZigBee(登録商標)、ハイパーLAN/2(High Performance Radio LAN;代替のATM様の5G標準化技術)、IEEE802.11a(5GHz)、IEEE802.11g(2.4GHz)、IEEE802.11n、IEEE802.11VHT(VHT=Very High Throughput)、例えば、6GHzを下回るVHTのためのIEEE802.11ac及び60GHzでのVHTのためのIEEE802.11ad、ワールドワイド・インターオペラビリティ・フォー・マイクロウェーブ・アクセス(WiMax)(例えば、IEEE802.16無線通信標準に従い、例えば、WiMax固定又はWiMaxモバイル)、WiPro、ハイパーMAN(High Performance Radio Metropolitan Area Network)、IEEE802.16mアドバンスト・エア・インターフェイス(Advanced Air Interface)、WiGig(例えば、任意のIEEE802.16標準に従う。)、ミリメートル波並びに他の同様の無線通信技術などを含んでよい。
【0069】
挟域無線通信技術は、例えば、次の特性を含んでよい。当該技術は、搬送波感知多重アクセス(Carrier Sense Multiple Access)(CSMA)に基づいてよい。当該技術は、競合ベースであってよく、例えば、通常は、完全にロード可能なチャネルはない。当該技術は、むしろ安価であり、通信ネットワークプロバイダは、スペクトルのために、例えば、DSRCのために必要でない。アドオンの802.22システムが通信デバイスのほとんどに、例えば、車両に、実装され得る。当該技術は、固定の通信インフラストラクチャが存在しないアドホックネットワークを形成するために使用されてよい。当該技術は、高いデータレートを提供することができる。当該技術は、いくつかの場合に、冗長周波数帯域を提供しなくてもよい。当該技術は、レイテンシが予測不可能であり得るから、いくつかの場合に、レイテンシを問題として有することがある。当該技術は、いくつかの場合に、中央スケジューラを有さなくてもよい。
【0070】
DSRCは、電気電子技術者協会(Institute of Electrical and Electronics Engineers)(IEEE)802.11pの物理及び中間アクセス制御レイヤに構築され、一方、LTE V2V/V2Xは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd Generations Partnership Project)(3GPP)LTE標準の上に発展する。DSRC及びLTE V2V/V2Xの両方が、将来の5G及び自動運転の用途に使用される可能性があるが、これらの車両無線通信技術は、特にスペクトルアクセス管理へのアプローチに関して、特定の違いを示す。その基礎をなすIEEE802.11pの起源と同様に、DSRCは一般に、車両端末デバイスと、路側機(RSU)として知られる支援ネットワークアクセスノードとが、分散方式で共有チャネルへのアクセスを競うところの競合ベースのチャネルアクセススキームを使用する。対照的に、現在のLTEチャネルアクセスと同様に、LTE V2V/V2Xは一般に、集権的制御エンティティが伝送のために無線リソースを選択的に割り当てる決定論的スケジューリングを使用する(なお、V2Xは、2つのリソース割当モード、すなわち、eNodeB(基地局)が全てのリソースを全てのUEに割り当てる第1モードと、UEが特定の無線リソースを獲得するために競合を使用するリソースブロックを基地局が定義する第2モードとを含む。)。
【0071】
セルラー広域無線通信技術は、例えば、グローバル・システム・フォー・モバイル・コミュニケーションズ(GSM)無線通信技術、汎用パケット無線サービス(GPRS)無線通信技術、GSM進化型高速データレート(EDGE)無線通信技術、又は第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)無線通信技術(例えば、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)、FOMA(Freedom of Multimedia Access)、3GPP LTE(Long Term Evolution)、3GPP LTEアドバンスト(Long Term Evolution Advanced))、CDMA2000(Code Division Multiple Access 2000)、CDPD(Cellular Digital Packet Data)、Mobitex、3G(Third Generation)、CSD(Circuit Switched Data)、HSCSD(High-Speed Circuit-Switched Data)、UMTS(3G)(Universal Mobile Telecommunications System(Third Generation))、W-CDMA(UMTS)(Wideband Code Division Multiple Access(Universal Mobile Telecommunications System))、HSPA(High Speed Packet Access)、HSDPA(High Speed Downlink Packet Access)、HSUPA(High Speed Uplink Packet Access)、HSPA+(High Speed Packet Access Plus)、UMTS-TDD(Universal Mobile Telecommunications System - Time-Division Duplex)、TD-CDMA(Time Division - Code Division Multiple Access)、TD-SCDMA(Time Division - Synchronous Code Division Multiple Access)、3GPP Rel.8(Pre-4G)(3rd Generation Partnership Project Release 8(Pre-4th Generation))、UTRA(UMTS Terrestrial Radio Access)、E-UTRA(Evolved UMTS Terrestrial Radio Access)、LTEアドバンスト(4G)(Long Term Evolution Advanced(4th Generation))、cdmaOne(2G)、CDMA2000(3G)(Code Division Multiple Access 2000(Third Generation))、EV-DO(Evolution-Data Optimized又はEvolution-Data Only)、AMPS(1G)(Advanced Mobile Phone System(1st Generation))、TACS/ETACS(Total Access Communication System/Extended Total Access Communication System)、D-AMPS(2G)(Digital AMPS(2nd Generation))、PTT(Push-To-Talk)、MTS(Mobile Telephone System)、IMTS(Improved Mobile Telephone System)、AMTS(Advanced Mobile Telephone System)、OLT(Norwegian for Offentlig Landmobil Telefoni, Public Land Mobile Telephony)、MTD(Swedish abbreviation for Mobiltelefonisystem D又はMobile telephony system D)、Autotel/PALM(Public Automated Land Mobile)、ARP(Finnish for Autoradiopuhelin、“自動車無線電話”、NMT(Nordic Mobile Telephony)、Hicap(High capacity version of NTT(Nippon Telegraph and Telephone))、CDPD(Cellular Digital Packet Data)、Mobitex、DataTAC,iDEN(Integrated Digital Enhanced Network)、PDC(Personal Digital Cellular)、CSD(Circuit Switched Data)、PHS(Personal Handy-phone System)、WiDEN(Wideband Integrated Digital Enhanced Network)、iBurst、及びライセンス不要モバイルアクセス(Unlicensed Mobile Access)(UMA)(3GPP汎用アクセスネットワーク(Generic Access Network)又はGAN標準とも呼ばれる。)、及びLTE-A(Long Term Evolution Advanced)、LTE V2V、LTE V2X、5G(例えば、ミリメートル波(mmWave)、3GPPニューラジオ(New Radio)(NR))、6Gのような次世代セルラー標準、並びに他の同様の無線通信技術を含んでよい。セルラー広域無線通信技術はまた、ミクロセル、フェムトセル、及びピコセルなどの、かような技術の“スモールセル”も含む。セルラー広域無線通信技術は、“セルラー”通信技術と本明細書で一般的に呼ばれ得る。更に、本明細書で使用されるように、語「GSM」は、GPRS、EDGE、及び任意の他の関連するGSM技術を含む回路交換型及びパケット交換型の両方のGSMを指す。同様に、語「UMTS」は、例えば、HSPA、HSDPA/HSUPA、HSDPA+/HSUPA+、及び任意の他の関連するUMTS技術を含む回路交換型及びパケット交換型の両方のGSMを指す。更なる通信技術には、ライン・オブ・サイト(Line of sight)(LiFi)通信技術がある。本明細書で詳述される、例となるシナリオは、事実上例証的であり、従って、他のモバイル通信技術(既存のもの又は未だ考案されていないものの両方)に同様に、特に、そのようなモバイル通信技術が以下の例に関して開示される同様の特徴を共有する場合に、適用され得ることが理解される。
【0072】
セルラー広域無線通信技術は、例えば、次の特性を有してよく、5G通信システムに適合することができ、それに容易に組み込まれ得る。当該技術は、発展経路を提供し得る(すなわち、当該技術は更に発展し得る。)。当該技術は、冗長周波数帯域を提供し得る(使用周波数帯域とは無関係であることができる。)。当該技術は、予測可能な高いクオリティ・オブ・サービス(QoS)を提供し得る。当該技術は、優れたレイテンシ特性を提供し得る。当該技術は、中央輻輳制御(congestion control)を提供し得る。当該技術は、制御可能なQoSを提供し得る。当該技術は、無線リソースの別の目的の割当を提供し得る。
【0073】
狭帯域無線通信技術は、CatNB1などの狭帯域インターネット・オブ・シングス(NB-IoT)、又はLTEMTC(一般にCatM1と呼ばれるマシンタイプ通信)、レガシーCat0、狭帯域IoT(NB-IoT)(一般にCatNB1と呼ばれる。)などを含んでよい。狭帯域無線通信技術は、例えば、次の特性を有してよい。当該技術は、カバレッジ拡張(coverage enhancement)を提供し得る。当該技術は、現在、限られた音声サポート(voice support)しか提供し得ない。当該技術は、むしろ低いデータレートを提供する可能性がある(ほんの約500ビット/秒)。当該技術は、低電力無線通信技術を、よって、低電力無線通信デバイスを提供し得る。当該技術は、(利用可能であって知られている場合に)スペクトルギャップに挿入されてよく、スペクトルギャップの独立した探索が提供され得、ビーコンが、使用を示すために他の通信デバイスへ送られてよい。当該技術は、狭帯域無線通信技術を実装する通信デバイスと衛星との間の直接通信を提供し得る。当該技術は、3.4GHz周波数帯域を提供し得る。
【0074】
複数の車両無線技術の同時の発展により、配置が広範囲に及ぶと、共存が重要な役割を果たすことになる。従って、DSRCで動作する車両端末デバイスは、LTE V2V/V2Xで動作する車両端末デバイスと共存することができ、逆も同様である。他の車両無線通信技術の潜在的な導入及び配置も、共存を目的として将来考えられ得る。しかし、DRSC及びLTE V2V/V2Xは別々に発展し、別個の支援アーキテクチャを使用する可能性があり、中央集権化された共存スキームは、競合する技術どうしの実質的な協調及び融合なしで発展するのが難しいことがある。
【0075】
例となる態様によれば、(同じ車両内、車両間、及び車両とインフラストラクチャ要素との間の)異なる無線通信及びアクセス技術の間の密接な協調及び連携は、所望の接続及び性能を提供するために使用され得る。いくつかの態様で、1つの物理V2Xデバイスにおけるラジオの協調及びコンバージェンスは、V2X通信環境内のマルチデバイス接続を達成するために使用されてよい。例えば、同じラジオ(例えば、同じ通信技術)をサポートする2つのデバイスが通信し、夫々のラジオが独立して作動する場合と比べて全体として優れた性能を達成することがある。デバイスは、例えば、ユーザの手持ち式デバイス、車両、又はインフラストラクチャであってよい。いくつかの態様で、ラジオは、一体化されてもされなくてもよい。ラジオが一体化されない事例で、車両内で、例えば、無線トランシーバは、車両の異なる部分に位置しながら、1つにまとめられた上位スタックが位置する高速接続を介して接続され得る。いくつかの態様で、一体化されないシナリオは、全体としてマルチ無線デバイスを形成するように、車両に実装されているラジオと、ユーザのデバイスに存在するラジオとの凝集を含んでよい。
【0076】
1つのデバイスでの複数のラジオの存在は、機会及び課題の両方をもたらす。一方で、例えば、プロビジョニング及びオンボーディングを含むデバイスのコンフィグレーション及び管理は、特に、環境が動的である車両ネットワークにおいて、更に困難になる。他方で、異なる統合的な又は併置されたラジオが共存し協調することを可能にするメカニズムを導入することによって、より良い集合的性能が達成され、より良いユーザ経験をもたらすことができる。その上、接続カバレッジの増大が、マルチ無線通信を使用する車両の場合に期待される。
【0077】
次世代の自動運転サービスを提供することは、かような用途をサポートするワイヤレスネットワークに対して厳しい要件を課す。より具体的には、将来のV2Xネットワークは、超低レイテンシ及び究めた高信頼をサポートすることができ、一方で、依然として高データレート及び高モビリティで作動する。いくつかの態様で、異なるRAT(Radio Access Technologies)で作動する異なるラジオを備えたセルの複数のティア(tier)を組み込むマルチ無線ヘットネット(Het-Nets)は、次世代V2Xネットワークのための必須のアーキテクチャとして使用されてよい。4G及び来るべき5Gアクセスネットワークにおけるかような配置のいくつかの例(例えば、技術仕様(TS)36.300)があるが、V2X用途のためのマルチRATヘットネット配置の使用は、現役のDSRC(Dedicated Short Range Communications)システムに加えて、セルラーLTE/5G標準がV2X使用ケースのために拡張されているということで、発展しうる技術として浮上し始めている。
【0078】
図1は、いくつかの態様に従って、マルチRAT、マルチリンク接続を使用するV2X通信環境100の例を表す。図1を参照すると、V2X通信環境100は、車両端末デバイス(例えば、車両)108及び110、路側機(RSU)106、V2X対応基地局又はeNodeB(基地局)104、並びにV2X対応インフラストラクチャ102などの様々なV2X対応デバイスを含んでよい。V2X通信環境100内のV2X対応デバイスの夫々は、複数のラジオを含んでよく、夫々のラジオは、複数の有線又は無線通信技術、RATのうちの1つ以上で作動するよう構成されてよい。RATの例には、専用挟域通信(DSRC)無線通信技術、車両環境内ワイヤレスアクセス(WAVE)無線通信技術、Bluetooth無線通信技術、IEEE802.16無線通信技術、LTE無線通信技術、及び5G無線通信技術がある。
【0079】
いくつかの態様で、V2X通信環境100内のV2X配置は、V2Xワイヤレス接続を改善するよう、異なる周波数帯域(例えば、ライセンス、ライセンス不要、ライトライセンス、及び高周波帯域)で動作する複数のRATを使用してよい。更に、V2X通信環境100内のV2X通信インフラストラクチャは、従来のマクロセル、RSU(例えば、RSU106)に配置されたスモールセルを含むセルの異なるティアを有して配備されるとともに、直接的な車両間通信(複数のホップを使用する、車両108及び110の間の通信)を可能にし得る。これに関連して、V2X通信環境100内の通信は、例えば、V2N(Vehicle-to-Network)通信、V2I(Vehicle-to-Infrastructure)通信、V2V(Vehicle-to-vehicle)通信、及びV2P(Vehicle-to-Pedestrians)通信を含んでよい。いくつかの態様で、通信リンク112のような複数のV2X通信リンクが、V2X通信環境100の接続性能を改善するために用いられてもよい。図1の通信リンク102は、単に例として表されており、他のリンクも、V2X通信環境において使用されてよい。図1のV2X対応デバイスのうちのいずれか2つ以上の間のリンク112の夫々は、複数の利用可能なRATのうちの同じ又は異なるRATを使用するマルチリンクを含むことができる。
【0080】
いくつかの態様で、V2X通信環境100は、改善された信頼性、より低いレイテンシ、より良い容量、より高いデータレート、より低い電力消費、及びハンドオーバ中のより少ない中断時間に関してV2X適用目標を満足し得るV2X通信システム設計に向かって、マルチ無線、マルチ無線接続原理を利用してよい。V2X通信環境100内のマルチ無線、マルチリンク接続の更なる利点には、無線リソース管理、干渉管理などのような、V2X接続を改善するための協調を提供することに加えて、マルチ接続を管理するためのより信頼できる制御リンクが含まれ得る。本明細書で後述される更なる態様では、コンバージェンス機能又はコンバージェンスレイヤが、V2X対応デバイス内の複数のトランシーバ間の共通インターフェイスとして使用されてよい。
【0081】
図2は、いくつかの態様に従って、通信ネットワーク200の例となる描写を表す。図2に示されるように、通信ネットワーク200は、無線アクセスネットワーク202からバックボーンネットワーク232及び242に及ぶエンド・ツー・エンドのネットワークであってよい。バックボーンネットワーク232及び242は、主に有線のネットワークとして実現されてよい。ネットワークアクセスノード220乃至226は無線アクセスネットワークを含んでよく、無線により端末デバイス204乃至216との間でデータを送信及び受信して端末デバイス204乃至216への無線アクセス接続を提供し得る。端末デバイス204乃至216は、バックボーンネットワーク232及び242内のサーバとのエンド・ツー・エンドの通信接続においてデータを交換するために、無線アクセスネットワーク202によって提供される無線アクセス接続を利用してよい。端末デバイス204乃至216とネットワークアクセスノード220乃至226との間の無線アクセス接続は、1つ以上のRATに従って実装されてよく、各端末デバイスは、無線アクセス接続を統率する特定のRATのプロトコルに従って、対応するネットワークアクセスノードとの間でデータを送信及び受信してよい。いくつかの態様で、端末デバイス204乃至216のうちの1つ以上は、無線アクセス接続のためにライセンススペクトル又はライセンス不要スペクトルを利用してよい。いくつかの態様で、端末デバイス204乃至216のうちの1つ以上は、多種多様なデバイス間(device-to-device)(D2D)通信プロトコルのうちのいずれかに従って互いと直接通信してもよい。
【0082】
図2に示されるように、いくつかの態様で、端末デバイス206乃至210のような端末デバイスは、端末デバイス204が端末デバイス206乃至210の間のゲートウェイ又は中継器として動作し得る場合に、端末デバイス204によって提供される順方向リンクに依拠してよい。いくつかの態様で、端末デバイス206乃至210は、メッシュ又はマルチホップネットワークに従って構成されてよく、1つ以上の端末デバイスを経由し且つ複数のRAT(マルチRAT)のうちの1つ以上を使用する1つ以上のマルチリンク接続を使用して端末デバイス204と通信してよい。端末デバイスの構成、例えば、メッシュ又はマルチホップ構成は、例えば、端末若しくはユーザ要件、現在の無線若しくはネットワーク環境、アプリケーション及びサービスの適用可能性若しくは性能、又は通信若しくはアクセスの費用に従って、動的に変化し得る。
【0083】
いくつかの態様で、端末デバイス216のような端末デバイスは、中継ノード218が、例えば、簡単な繰り返しスキーム又はより複雑な処理及び転送スキームにより、端末デバイス216とネットワークアクセスノード226との間の中継伝送を実行し得る場合に、ネットワークアクセスノード226との間でデータを送信又は受信するために中継ノード218を利用してよい。中継器はまた、一連の中継器として実現されても、あるいは、日和見的な中継器を使用してもよい。この場合に、所与の時点又は時間インターバルにおいて最良の又はほぼ最良の中継器又は一連の中継器が使用される。
【0084】
いくつかの態様で、ネットワークアクセスノード224及び226などのネットワークアクセスノードは、コアネットワーク230とインターフェイス接続することができる。コアネットワーク230は、無線アクセス接続と、コアネットワーク及びバックホール接続との両方を統率するルーティング、制御、及び管理機能を提供することができる。図2に示されるように、コアネットワーク230は、バックボーンネットワーク242とインターフェイス接続してもよく、ネットワークアクセスノード224及び226とバックボーンネットワーク242の様々なサーバとの間のデータの転送を管理するようネットワークゲートウェイ機能を実行することができる。いくつかの態様で、ネットワークアクセスノード224及び226は、有線でも無線でもあってよい直接インターフェイスを介して互いと直接に接続され得る。いくつかの態様で、ネットワークアクセスノード220などのネットワークアクセスノードは、バックボーンネットワーク232と直接にインターフェイス接続することができる。いくつかの態様で、ネットワークアクセスノード222などのネットワークアクセスノードは、ルータ228を介してバックボーンネットワーク232とインターフェイス接続することができる。
【0085】
バックボーンネットワーク232及び242は、様々な異なるインターネット及び外部サーバをサーバ234乃至238及び244乃至248において含んでもよい。端末デバイス204乃至216は、下位層トランスポートのために無線アクセスネットワーク及び他の中間インターフェイスに依拠する論理ソフトウェアレベル接続においてサーバ234乃至238及び244乃至248とデータを送信及び受信し得る。従って、端末デバイス204乃至216は、データを送信及び受信するためにエンド・ツー・エンドのネットワークとして通信ネットワーク200を利用することができる。データは、他のタイプのユーザプレーンデータに加えてインターネット及びアプリケーションデータを含み得る。いくつかの態様で、バックボーンネットワーク232及び242は、インターチェンジ252で接続され得るゲートウェイ240及び250を介してインターフェイス接続することができる。
【0086】
端末デバイス204乃至216の一部は、スマートフォン、タブレットPC、などのようなモバイル機器であってよい。他の端末デバイスは、V2X通信環境に組み入れられたデバイスなどの静止デバイスであってよい。一例として、いくつかの端末デバイスは、信号機若しくは交通標識に又は通りのポストなどに組み込まれてもよい。いくつかの端末デバイスは、車両に組み込まれてもよい。以下で更に詳細に記載されるように、端末デバイス204乃至216の一部は低電力消費デバイスであることができ、端末デバイスの一部は最低限のQoSを提供すればよく、一部は、異なるRATにおいてマルチリンクを用いて通信する能力を提供することができる、など。通信シナリオの一例が図2に表されており、図2は、一般的なV2X通信環境における無線通信システム200を例示する。
【0087】
図3は、いくつかの態様に従って、マルチRAT、マルチリンク接続を使用するV2X通信環境300を例示する。より具体的には、図3は、複数の道路322、324、及び326の一部を抜き出して例として示している。車両328~340などの複数の車両は、道路322~326上を走行しているか、又は道路脇に停止している。様々なモバイル無線機能を有する端末デバイスが車両328~340に組み込まれ得る。端末デバイスは、本明細書中で記載されている1つ以上の挟域無線通信技術又は1つ以上のセルラー広域無線通信技術又は1つ以上のセルラー狭帯域無線通信技術などの異なるRATをサポートするよう構成されてよい。更に、V2X対応基地局又はeNodeB(基地局)302、V2X対応インフラストラクチャ316、信号機318、320、路側機(RSU)304~314、道路ポスト、交通標識、などのようなインフラストラクチャオブジェクトが設けられてよく、本明細書中で記載されるマルチ無線、マルチリンク接続を使用する異なるRATをサポートするよう構成されてよい。
【0088】
様々なモバイル無線機能を有する端末デバイスが、交通インフラストラクチャオブジェクト302~320に組み込まれ得る。それらの端末デバイスは、本明細書中で記載されている1つ以上の挟域無線通信技術又は1つ以上のセルラー広域無線通信技術又は1つ以上のセルラー狭帯域無線通信技術などの異なるRATをサポートするよう構成されてよい。任意数の基地局240、242又は無線アクセスポイントも、1つ以上の異なるRATの部分であるよう設けられてよく、同じ又は異なる無線通信ネットワークプロバイダに属してよい。
【0089】
ますます車両(例えば、車両328~340)はインターネットへ及び互いへ接続され得る。更に、車両328~340は、そのより高度な自動化に向かって進歩することができ、その結果、端末デバイスに関して、例えば、電力消費、相互運用性、共存、デバイスアクセス、様々な端末デバイスの同期化に関して、様々な要求が生じる。ますます複雑な道路状況を扱うために、いくつかの態様に従って、自動運転車両は、それら自身のセンサにのみならず、他の車両又はインフラストラクチャコンポーネントによって検出又は送信された情報にも依存し得る。従って、車両は互いと協調することができ、そして、様々な車両及びインフラストラクチャコンポーネントの間で送信された情報は、極めて短い時間フレーム内で確かにその各々のあて先に届くことが望まれ得る。この関連で、1つ以上のRATを使用するマルチ無線、マルチリンク通信は、信頼性、レイテンシ、データレート、などのようないくつかのメトリクスにわたるV2X接続性能を改善するために、V2X通信環境300内の通信ノード(例えば、インフラストラクチャコンポーネント302~320及び車両328~340)間で起こり得る。
【0090】
以下で更に詳細に記載されるように、V2X通信ネットワーク300におけるマルチリンク接続は、同じ又は異なる周波数帯域上で且つ異なるRATにおいて動作する通信リンクを使用することに基づいてよい。RATに含まれ得る、例となるV2X通信技術には、DSRC、LTEに基づく通信(例えば、LTE MBMS、LTE ProSe及びLTE-Uu通信)、WLAN(802.11に基づきプロトコル及び標準)、LWA、LAA、マルチファイア(MultiFire)、5G NR(New Radio)、レガシー通信標準(例えば、2G/3G標準)、などがある。本明細書中で特定される通信シナリオは、いくつかの態様に従って、インフラストラクチャ及び車両デバイスの能力に応じて、車両又は他のV2X対応ノード(例えば、302~320)の間の通信リンク上での複数のRATの混合を可能にし得る。
【0091】
図3は、いくつかの、例となる通信シナリオ342(キャリアアグリゲーション及びデュアルコネクティビティに基づくV2I/V2Nリンクのためのマルチリンク接続)、344(V2Vにより支援されるV2I/V2Nリンクに基づくマルチリンク接続)、346(マルチ無線、マルチホップリレー通信)、及び348(ネットワーク/V2Iにより支援されるV2V通信及びマルチリンクV2V協調)を表す。通信シナリオ342~348の更なる態様及び例、並びに他の通信シナリオは、後述される。
【0092】
ブロードキャスト通信は、可能な通信シナリオである。ブロードキャスト通信は、一般に、特定の意図された受信者がいないメッセージの伝送を伴う。むしろ、デバイスのグループ、すなわち、受信する能力があるあらゆるデバイスが、受け手の階級である。通信リンクの中断も、モバイルネットワーク環境において一般的である(例えば、車両328~340などの車両端末デバイスを伴う。)。例えば、車両又は他のオブジェクトがブロードキャストしているデバイスの間、又はブロードキャストしているデバイスと受信しているデバイスとの間を通過するとき、あるいは、環境内の動的な変化がデバイス間の通信リンク内でフェーディングを引き起こすときに起こる。ブロードキャストメッセージは、一般に、意図された受け手がおらず、従って、一般に、信頼性を決定するためにアクノリッジメントに依拠しないので、リンクが信頼できない場合又は中断する場合をチャネル信頼性向上の標準メカニズムを用いて決定することは、ブロードキャストリンクでは難しいことがある。リンクが信頼できない場合又は中断する場合を決定することは、コネクテッドカー及び自動運転車を可能にするために重要であるブロードキャスト用途(例えば、基本安全メッセージ(basic safety message)のブロードキャスト)にとって重要となる。本明細書中で記載されるリンク品質の側面は、ブロードキャスト通信に限られず、マルチキャスト及びユニキャスト通信も含み得る。
【0093】
いくつかの態様で、デバイスは、近接性、メッセージの内容、又は何らかの他のコンテクスト情報(例えば、車両環境に関係があるマップアプリケーションデータ)などの様々な因子に基づき、高重要の隣接デバイスへの通信リンクを識別し得る。デバイスは次いで、リンクが信頼できない場合を検出し、重要なリンクの信頼性を向上させるためのメカニズムを提供し得る。いくつかの態様で、デバイスは、特定の範囲内にある1つ以上の隣接デバイスに関連するリンクのリスト又は他の適切なデータ構造、例えば、木、ディクショナリ、アレイ、マトリクスなどをストレージ内に又はそのデバイスの範囲内にある仮想受信者のリストの中心位置に保持し得る。リストは、周期的に、又は新たな隣接デバイスがデバイスの範囲内で検出されるときに、更新され得る。いくつかの態様で、デバイスは、通信リンク、例えば、隣接デバイスへの通信リンクの品質又は信頼性を向上させるために、リスト及び様々な他の方法を利用してよい。ある態様では、デバイスは、中央ディレクトリ又は他のデバイスなどの他のソースからリストを受け取ってもよい。
【0094】
図4は、リンク品質を監視する方法400を例示する。いくつかの態様で、リンク品質を監視する方法400の動作は、車両の車両端末デバイスに含まれ得る、例えば図54に関連して本明細書中で記載されるような電子ハードウェアにおいて、実施される。よって、本開示に照らして、方法400は、ハードウェアプロセッサによって実行されてよい。なお、方法400は、プロセッシング回路、マイクロプロセッサ、中央演算処理装置(CPU)、などのような他のハードウェア又はソフトウェアコンポーネントによって実行されてもよい。
【0095】
動作402において、いくつかの態様で、第1車両端末デバイスは、1つ以上の利用可能なRATに関連するマルチ無線通信リンクを介してブロードキャストメッセージを受信するよう構成されるハードウェアプロセッサ(例えば、プロセッサ1140(図11を参照。)又はプロセッサ5402(図54を参照。))を含んでよい。例えば、第1車両に対する隣接車両は、その隣接車両の隣接車両端末デバイスからのブロードキャストメッセージをマルチ無線通信リンクを介して送信してよい。いくつかの態様で、ハードウェアプロセッサは、マルチ無線通信リンク上で隣接車両端末デバイスのV2Xコンバージェンス機能を経て第1車両端末デバイスのV2Xコンバージェンス機能を通じてブロードキャストメッセージを受信してよい。他の態様では、ハードウェアプロセッサは、隣接車両以外の通信デバイス、例えば、基地局又はRSUに関連する通信リンクからブロードキャストメッセージを受信してもよい。
【0096】
動作404において、隣接車両からブロードキャストメッセージを受信した後、いくつかの態様で、ハードウェアプロセッサは、マルチ無線通信リンクのリンク品質を決定してよい。いくつかの態様で、ハードウェアプロセッサは、受信されたブロードキャストメッセージから測定情報を復号することによって、受信されたブロードキャストメッセージに基づきリンク品質を決定するよう構成される。測定情報は、マルチ無線通信リンクのリンク品質を示す。例えば、測定情報は、マルチ無線通信リンクの信頼性を示すようパケット内で符号化された情報要素を含んでよい。いくつかの態様で、ハードウェアプロセッサは、受信されたブロードキャストメッセージのパケットを受信又は処理するときに得られた情報に基づきリンク品質を決定するよう構成される。例えば、ハードウェアプロセッサは、マルチ無線通信リンクのリンク品質を決定することにおいて、受信信号強度(例えば、RSSI)を測定するか、又は受信されたブロードキャストメッセージの測定されたRSSI値を使用するよう構成されてよい。他の態様では、ハードウェアプロセッサは、ブロードキャストメッセージに関連する1つ以上のパケットエラー、例えば、受信されたブロードキャストメッセージのパケットを復号するときに起こるエラーを追跡することによって、受信されたブロードキャストメッセージに基づきマルチ無線通信リンクのリンク品質を決定するよう構成されてもよい。
【0097】
いくつかの態様で、第1車両端末デバイス内に含まれる電子ハードウェア(例えば、図54に関連して記載される電子ハードウェア)は、リンク品質推定部を更に含んでもよい。動作406において、いくつかの態様で、リンク品質推定部は、リンク品質インジケータをリンク品質順位リスト内に格納にしてよい。リンク品質順位リストは、電子ハードウェア内(例えば、図54に関連して記載されるメモリ内)に記憶されてよい。いくつかの態様で、リンク品質インジケータは、マルチ無線通信リンク、例えば、ブロードキャストメッセージを送信するために隣接車両によって用いられるマルチ無線通信リンク、に関連する特定のリンク品質を表し得る。いくつかの態様で、リンク品質推定部は、受信されたブロードキャストメッセージの決定されたリンク品質に基づき、リンク品質を表す値をリンク品質インジケータにマッピングしてよい。いくつかの態様で、リンク品質インジケータは、受信されたブロードキャストメッセージから復号された測定情報、又はマルチ無線通信リンクのリンク品質に関する他の情報、例えば、受信信号品質、平均電力、若しくは通信リンク中断を示すもの、例えば、受信されたブロードキャストメッセージに関連する1つ以上のパケットエラー、などの情報を表し得る。
【0098】
動作408において、いくつかの態様で、リンク品質推定部は、リンク品質順位リスト内でリンク品質インジケータを順位付けしてよい。リンク品質順位リストは、1つ以上の更なるマルチ無線通信リンクのリンク品質を表す1つ以上の更なるリンク品質インジケータを含んでよい。例えば、更なるマルチ無線通信リンクは、第1車両と更なる隣接車両との間の通信リンクであってよい。他の態様では、更なるマルチ無線通信リンクは、第1車両と車両以外のデバイス、例えば、RSUとの間の通信リンクであってもよい。いくつかの態様で、リンク品質順位リスト内のリンク品質インジケータは、所定の順位付け因子に従って順序付けられてよい。所定の順位付け因子は、例えば、数ある因子の中でも特に、第1車両と隣接車両との間の距離を表す距離値、又はブロードキャストメッセージのタイプ(例えば、車両若しくは交通安全メッセージ)を含んでよい。
【0099】
いくつかの態様で、リンク品質順位リスト内で順位が高いリンク品質インジケータは、リストに表されている残りのマルチ無線通信リンクに対して優先度が高いマルチ無線通信リンクを示し得る。他の態様では、リンク品質順位リスト内で順位が高いリンク品質インジケータは、リストに表されている他のマルチ無線通信リンクと比べて重要である低品質のマルチ無線通信リンクを示し得る。なお、態様はそのように限定されず、リンク品質順位リストは、他のルール及び基準に従って順序付けられてもよい。
【0100】
いくつかの態様で、リンク品質推定部は、所定の順位付け因子に加えて、第1車両又は隣接車両などの1つ以上の更なる車両に関連する更なるコンテクスト情報に従って、リンク品質順位リスト内でリンク品質インジケータを順位付けしてもよい。コンテクスト情報は、例えば、第1車両又は他の車両(例えば、隣接車両)に関連する1つ以上のセンサに関する位置情報又はセンサデータに加えて、マルチ無線通信環境に関する他の情報(例えば、マップデータ)を含んでよい。いくつかの態様で、ハードウェアプロセッサは、第1車両端末デバイス又は他の車両端末デバイスに関連する1つ以上の上位層アプリケーション、例えば、マップアプリケーション、からコンテクスト情報を受け取ってもよい。
【0101】
ハードウェアプロセッサは、いくつかの態様で、ブロードキャストメッセージで受け取られた測定情報を確かめるために、又はリンク品質順位リスト内の1つ以上のリンク品質インジケータの順位を確かめるために、(例えば、アプリケーションからの)コンテクスト情報を使用してよい。例えば、ブロードキャスト信号内に含まれる測定情報が、隣接車両がすぐそばにあることを第1車両端末デバイスに示す場合には、ハードウェアプロセッサは、隣接車両が道路障壁の反対側にあると決定するために、コンテクスト情報(例えば、マップデータ)と組み合わせて測定情報を利用してよく、従って、隣接車両がすぐそばにある間、第1車両と隣接車両との間のマルチ無線通信リンクは、優先度が低い。それに応じて、リンク品質推定部は次いで、マルチ無線通信リンクに関連する、リンク品質順位リスト内のリンク品質インジケータに低い優先度を割り当てることを、又はリンク品質順位リストからリンク品質インジケータを完全に捨てることを選択してよい。
【0102】
他の態様では、ハードウェアプロセッサは、いくつかの態様で、第1車両と隣接車両との間の障壁が一時的であると決定するためにコンテクスト情報を使用してもよい。例えば、障壁は、一方通行の道路上で第1車両と隣接車両との間を通るトラックであってよい。それに応じて、かようなシナリオにおいて、第1車両及び第2車両は同じ方向で移動しており、それらの間のマルチ無線通信リンクは優先度が高く、(例えば、リンク品質順位リスト内で)追跡される必要があり得るということで、リンク品質推定部は、第1車両と隣接車両との間のマルチ無線通信リンクに低い優先度を割り当てないことを、又はマルチ無線通信リンクの品質を表すリンク品質インジケータを捨てないことを選択してよい。
【0103】
図5は、優先度の高いマルチ無線通信リンクを識別し改善する方法500を例示する。本開示に照らして、方法500は、ハードウェアプロセッサによって実行されてよい。なお、方法500は、プロセッシング回路、マイクロプロセッサ、中央演算処理装置(CPU)、などの他のハードウェア又はソフトウェアコンポーネントによって実行されてもよい。動作502において、いくつかの態様で、リンク品質推定部は、リンク品質順位リスト内で、優先度の高いマルチ無線通信リンクを表すリンク品質インジケータを特定してよい。リンク品質推定部は、本明細書中で記載される態様に従って、所定の順位付け因子を使用して、リンク品質インジケータを特定してよい。その上、リンク品質推定部はまた、優先度の高いマルチ無線通信リンクに対応するリンク品質インジケータの優先度を確かめるために、コンテクスト情報を使用してもよい。いくつかの態様で、リンク品質推定部は、最初に、リンク品質インジケータを、優先度が高いと特定し、次いで、対応するマルチ無線通信リンクの品質を決定してよい。他の態様では、リンク品質推定部は、最初に、低品質のマルチ無線通信リンクに対応するリンク品質インジケータを特定してよく、次いで、本明細書中で記載される基準に従って、そのマルチ無線通信リンクが高い優先度でもあると決定してよい。いくつかの態様で、リンク品質推定部は、リンク品質インジケータの1つを、対応するマルチ無線通信リンクの品質が所定の品質閾値に満たないことに従って、優先度が高いと特定してよい。
【0104】
いくつかの態様で、動作504において、リンク品質推定部が優先度の高いマルチ無線通信リンクを特定すると、リンク品質推定部は、優先度の高いマルチ無線通信リンクのリンク品質及び対応する信頼性を改善するいくつかの方法のうちの1つ以上を使用してよい。いくつかの態様で、第1車両端末デバイスは、アンテナアレイを含むアンテナシステム(例えば、図11又は図12に関連して記載されるアンテナシステム)を含んでよい。いくつかの態様で、アンテナアレイは、複数のトランシーバと結合され得る複数のMIMOアンテナを有してよい。かような態様で、ハードウェアプロセッサ及びアンテナシステムは、アンテナシステムの放射パターンの方向を変更することによって、優先度の高いマルチ無線通信リンクのリンク品質を改善するよう構成されてよい。例えば、ハードウェアプロセッサは、1つ以上のセクタ又は方向において複数のMIMOアンテナの一部をビームフォーミングすることによって、その一部のMIMOアンテナを作動させるよう構成されてよい。いくつかの態様で、ハードウェアプロセッサは、優先度の高いマルチ無線通信リンクに対応する方向において放射パターンをビームフォーミングにしてもよい。
【0105】
いくつかの態様で、(例えば、第1車両端末デバイス)ハードウェアプロセッサは、ブロードキャストメッセージが受信された(例えば、隣接車両端末デバイスの)送信器の方向において、一部のMIMOアンテナを介して、信号をビームフォーミングするよう構成されてよい。かような態様で、第1車両端末デバイスと隣接車両端末デバイスとの間の連続したメッセージ交換は、第1車両と隣接車両との間のマルチ無線通信リンクの特性を更に明らかにするために使用され得る追加のフィードバックデータを供給することができる。いくつかの態様で、(例えば、リンク品質順位リスト内で)1つ以上のマルチ無線通信リンクのリンク品質を追跡することと組み合わせて、ビームフォーミングは、優先度の高いマルチ無線通信リンクの信頼性を向上させることができ、更には、連続したビームフォーミングの効率も改善することができる(例えば、メッセージをブロードキャストする品質及び信頼性を改善する。)。
【0106】
いくつかの態様で、ハードウェアプロセッサは、第1車両端末デバイスによって送信されるパケットのパケットサイズを小さくすることによって、優先度の高いマルチ無線通信リンクの品質を改善するよう構成されてよい。例えば、優先度の高いマルチ無線通信リンクが信頼できないと又は低品質であるとリンク品質推定部が決定した場合に、ハードウェアプロセッサは、送信前にパケットから1つ以上の情報要素を除いてよく、あるいは、パケットに符号化される情報を減らしてよい。その上、いくつかの態様で、ハードウェアプロセッサはまた、優先度の高いマルチ無線通信リンクを介して送信され得る優先度の高いメッセージを示す1つ以上のコードを含むパッケージを送信のために符号化することによって、リンク品質を改善してもよい。特定の情報要素を1つ以上のコードで置き換えることによって、第1車両端末デバイスは、よりも短い時間で隣接車両端末デバイスへ重要なメッセージ(例えば、安全メッセージ)を送り、このようにして、優先度の高いマルチ無線通信リンクの効率及び信頼性を改善して、より高い優先度の通信が高優先度のリンク上で起こることを可能にするという問題に対処し得る。いくつかの態様で、ハードウェアプロセッサはまた、第1車両、隣接車両、又は他のデバイスに関連するセンサデータを含めるようパケットを符号化してもよい。ハードウェアプロセッサはまた、優先度の高いマルチ無線通信リンクにわたる重要なメッセージ伝送の信頼性を改善するために、1つ以上のコードとともにパケット内でセンサデータを符号化してもよい。
【0107】
いくつかの態様で、ハードウェアプロセッサはまた、クワイエットタイム(quiet time)を使用することによって、優先度の高いマルチ無線通信リンクのリンク品質を改善するよう構成されてもよい。例えば、ハードウェアプロセッサは、マルチ無線ネットワークの無線媒体に関連する伝送ウィンドウを追跡し、伝送ウィンドウの間、無線媒体の排他的アクセスを受け、そして、伝送ウィンドウの間、高優先度メッセージを示す1つ以上の情報要素を含むパケットを送信してよい。かような態様で、伝送ウィンドウの間、他の全ての通信デバイスは、送信することを控え、代わりに、優先度の高いマルチ無線通信リンクに関係があるか又は高優先度メッセージが送信される車両に関係があるあらゆる重要なメッセージを待つことができる。
【0108】
他の態様では、ハードウェアプロセッサは、周波数ダイバーシティを使用することによって、優先度の高いマルチ無線通信リンクのリンク品質を改善するよう構成されてよい。例えば、ハードウェアプロセッサは、優先度の高いマルチ無線通信リンクに関係がある信号を2つ以上の周波数帯域にわたって同時に送信するよう構成されてよい。その上、ハードウェアプロセッサ及びアンテナシステムは、アンテナダイバーシティを使用することによって、例えば、優先度の高いマルチ無線通信リンクに関係がある信号をアンテナアレイ(例えば、図11又は図12に関連して記載されるアンテナシステムのアンテナアレイ)のMIMOアンテナの2つ以上のサブセットにわたって同時に送信することによって、優先度の高いマルチ無線通信リンクのリンク品質を改善するよう構成されてもよい。
【0109】
本明細書中で記載されるリンク品質配置及び技術は、図3で表されたような困難な状況で通信を改善するのに役立ち得る。いずれかの所与のリンクの品質を改善することに対する更なる又は代替の技術には、様々な通信ニーズを満足するための複数のRATの選択的な使用がある。
【0110】
本明細書で記載されるように、特に、高モビリティ状況で、1よりも多いRATの同時の使用を可能にすることが望まれ得る。1よりも多いRATが使用されていようといなかろうと、1つのRATの使用を中止する(例えば、RATを“ドロップ”する)こと、新しいRATの使用を開始する(例えば、RATを“アド”する)こと、又は2つ以上のRATのグループ全体をアド(add)若しくはドロップ(drop)することが更に望まれ得る。なお、RATの選択には時間がかかる可能性がある。後述される技術は、これまで利用可能であったよりも、RATをアド又はドロップすることを含むRAT選択において高い効率を示す。
【0111】
図6は、いくつかの態様に従う方法600を例示する。本開示に照らして、方法600は、ハードウェアプロセッサによって実行されてよい。なお、方法600は、プロセッシング回路、マイクロプロセッサ、中央演算処理装置(CPU)、などのような他のハードウェア又はソフトウェアコンポーネントによって実行されてもよい。例となる方法600は、動作602から開始してよく、デバイス(例えば、車両端末デバイス328~340又は他のノード)が、利用可能なRATのリストにアクセスする。本明細書で上述されたように、このリストは、数ある可能性の中でも特に、中央位置で提供されても、又はデバイスにローカルで記憶されてもよい。動作604において、デバイスは、リストのRATにより通信リンクを確立すると決定してよい。本明細書で上述されたように、この決定は、デバイスの伝送要件、RATの特性を示すKPI、などに基づき行われ得る。
【0112】
いくつかの態様で、デバイスは(例えば、ハードウェアプロセッサを介して)、デバイスの範囲内で検出された利用可能なRATのリストにアクセスしてよい。リストは、ネットワークアクセスノード(例えば、インフラストラクチャコンポーネント302)によって、D2D通信を使用する隣接デバイスによって、又は他のデバイス若しくは方法によって、供給されてよい。ハードウェアプロセッサは次いで、利用可能なRATの中の選択されたRATによる新しい通信リンクを、その選択されたRATとのデバイスの伝送要件の適合性に基づき確立してよい。それらの伝送要件には、数ある要件の中でも特に、レイテンシ要件、信頼性要件、スループット要件、及びデバイスで実行されるアプリケーションの要件が含まれ得る。RAT選択において考慮されるべき他のパラメータには、混雑レベル及び負荷、音声サポート、データレート(最大限達成可能なデータレート又は信号条件に基づき利用可能なレート)、有効範囲、電力レベル、カバー帯域、信号条件、他の技術との共存、及び使用されるスペクトルアクセス方法(例えば、専用ライセンス、ライセンス不要、共有スペクトル、など)のような、クオリティ・オブ・サービス(QoS)に基づくパラメータを含む、RATの特性を示す他の性能指標(KPI)が含まれ得る。妥当性インジケータが、測定が行われた場所、その場所の環境(例えば、農村地域、都市的地域)、測定の日時、データの寿命、などに基づき、異なる測定の信頼性を示すためにマトリクスに含まれてもよい。
【0113】
パラメータはまた、RATの暗号機能を示してもよい。例えば、いくつかのRATは、量子安全暗号技術(quantum safe cryptography)(QSC)をサポートすることができ、この能力情報は、シグナリングにおいて供給されるか、又はマトリクスに格納されてよい。他の非標準準拠拡張も示されてよく、例えば、非標準準拠の多重アンテナスキーム、符号化メカニズム、などのためのサポートが示されてもよい。パラメータはまた、RATの周期的なパワーダウン又はセル内の特定の周波数帯域を示してもよい。デバイス及びネットワークアクセスノードは、システムの独自の非標準準拠拡張の如何なる利用もネゴシエートし得る。かようなネゴシエーションは、デバイス・ツー・デバイス(D2D)に基づき実行されてもよい。
【0114】
ハードウェアプロセッサは、どのRATが異なる伝送要件を満たし得るのか又は満たしているのか(現在利用可能であるかどうか、又はデバイスの近くにあるかどうか)のインジケータを含むデータベーステーブル又は他のコンピュータ読み出し可能なファイルにアクセスすることによって、1つ以上のRATを選択してよい。例えば、データベーステーブルは、デバイスの伝送要件又は性能と、利用可能なRATのリストの中の少なくとも1つのRATとの間の関係を示し得る。例えば、検出された条件が、伝送要件がもはや所与のRATによって満足されていないようになるとき、ハードウェアプロセッサは、伝送要件を満足するRATを識別するためにデータベーステーブルにアクセスすることによって、他の利用可能なRATのうちのどれがその伝送要件を満足するかを決定してよい。更なる例として、デバイスが最初に稼働を開始するか又はネットワークにアクセスするとき、使用されるべき最初のRAT又はRATのグループは、デバイスの最低限の条件を満たすRATを識別するためにデータベーステーブルにアクセスすることによって、特定されてよい。更なる他の例として、RATは、異なるアプリケーションを使用するとデバイスが変更するときに変更されてよい。例えば、デバイスは、データ空腹(data-hungry)アプリケーションを実行することから、非常に低いレイテンシを要求するアプリケーションを実行することへ変更し得る。データベーステーブルは、デバイス及びあらゆる他の隣接デバイスによる中央アクセスのためにデバイスに又はネットワークアクセスノードに保持されてよい。
【0115】
データテーブル内の測定値は、多種多様な方法で供給され得る。例えば、データベーステーブルは、少なくとも1つのデバイスによって行われるパラメータのグループの測定によってポピュレートされてよい。測定されるべきパラメータのグループは、ネットワークアクセスノードによって、デバイスによって、又はそれらの任意の組み合わせによって示され得る。ネットワークアクセスノードは、ネットワークアクセスノードがサービスを提供するセル内の異なるデバイス間で測定責任を分割してもよい。その上、又は代替的に、測定の責任は、デバイス・ツー・デバイス(D2D)通信を使用してデバイス自体によって分割されてもよい。
【0116】
1つの態様で、中央ノード(例えば、基地局)は、RAT選択において近くのデバイスを支援するためにパラメータ値、リソースの利用可能性、又は他の情報をブロードキャストするよう専用のブロードキャストチャネルを使用してよい。数ある可能性の中でも特に、この又は他の情報は、デバイスからの要求に応じてブロードキャストされてよく、あるいは、情報は、周期的にブロードキャストされてよい。この情報は、本明細書中で記載されるデータベーステーブルに格納されてよい。デバイス及びネットワークアクセスノードは、異なるRATに関する長期の統計データを生成し、統計データを使用して異なる日時又は異なる場所での条件を予想し得る。
【0117】
他の態様では、RATは協調し得る。すなわち、1つのRATの挙動は、他のRATの観測に依存し得る。RATは、そのような協調を容易にするようグループ化されてよい。例えば、ディープシャドウイング(deep shadowing)の影響を受けやすい1つのRATは、ディープシャドウイングの影響を受けにくい少なくとも1つのRATとグループ化されてよい。次いで、1つのRATに対して条件が次善である場合に、デバイスは代わりに隣接するRATで通信しようと試みてもよい。RAT協調の利点により、デバイスは、デバイスがRAT協調なしでさもなければ有する可能性がある他のRATを見つけるために、探索及び測定能力を高めるよう更なる計算リソースを割り当てることができる。しかし、一例において、デバイスのRAT協調が所定の能力閾値を満足する場合(例えば、低レイテンシ、高帯域幅、範囲、などを有する十分なRATが存在する場合)には、デバイスは、能力閾値が再び満足されなくなるまで、上記の付加的なRAT探索によってリソースを節約することができる。協調は、ネットワークアクセスノード若しくは他の中央ノード、デバイス、又はそれらの何らかの組み合わせによって制御され得る。
【0118】
協調の他の例として、周波数ホッピングパターンが、周波数方向において最大距離を提供することによって隣接帯域干渉を低減又は除去するような方法で、2つ以上の異なる隣接するRATにおいて別々に定義されてよい。
【0119】
本明細書で記載される技術は、いくつかの態様で、どのRATを回避すべきかを決定するために使用されてよい。例えば、アプリケーションが低レイテンシ又は広帯域通信を必要とする場合に、狭帯域IoT RATは、それらが低レイテンシ通信を提供することができないということで、検討から除外されてよい。
【0120】
ユーザ装置は、RAT又は複数のRATのグループの選択及び利用を管理するために、図41に関連して後述されるV2Xコンバージェンスレイヤ4112などを含んでよい。このV2Xコンバージェンスレイヤ4112は、統計データ及びKPIの値を求め、RAT選択を実行する回路を含んでよい。他の態様では、デバイスのハードウェアプロセッサは、ネットワークアクセスノードへの送信のために、利用可能なRATのリストの中のRAT又はRATのグループを使用するリクエストを符号化してよい。
【0121】
周波数ホッピングに加えて、RATホッピング(例えば、2Dホッピング)がいくつかの態様で実装されてよい。かような態様は、伝送内の情報が保護されるシナリオ(例えば、軍事又はインテリジェンス使用の場合)において実装されてよい。RATホッピングはまた、より低いレイテンシのRATが最も有用であるときに、1つのRATが伝送の一部(例えば、伝送の制御部分又は伝送の他の遅延耐性部分)のために使用され、もう1つのRATがデータ転送のために使用されるシナリオにおいても使用されてよい。RATホッピングは、高スループットが必要とされるフェーズの間(例えば、ファイル転送中)に、別のRATに対しても起こり得る。それに応じて、デバイスは、遅延耐性制御部分のための十分に利用されていない高レイテンシのRATなど、第1RATの特性と伝送の第1部分との間の親和性(affinity)に基づき、伝送の第1部分のために第1RATを選択してよく、そして、デバイスは、先と同じく、第2RATの特性と伝送の第2部分との間の親和性に基づき、伝送の第2部分のために第2RATを選択してよい。例において、第1部分は制御部分を含んでよく、第2部分はデータ部分を含んでよい。なお、態様はそれに限られない。
【0122】
リンク品質改善技術は、多数の環境において通信信頼性を向上させることができる。本明細書で記載されるRAT選択技術は、例えば、所与の通信にとって最も適切なRATを選択することによって、改善された通信を達成するための複数のRATの効率的な使用を可能にすることができる。その上、後述されるように、複数のRATはバックアップとして使用されてよく、それにより、例えば、性能は高いが故障しやすいRATが利用可能であるときに使用され得る一方で、より信頼できるRATが高性能のRATの停止に対処するよう構成される。
【0123】
上述されたように、通信デバイス(例えば、車両端末デバイス330)は、クオリティ・オブ・サービス(QoS)利得を実現するために、1よりも多い無線アクセス技術(RAT)を同時に使用している場合がある。例えば、通信デバイスは、一次RAT(例えば、LTE又は低周波RAT)で及び二次RAT(例えば、Wi-Fi又は高周波RAT)で送受信している場合がある。モバイル使用の場合において、通信デバイスは、例えば、高周波範囲外に移動することがあり、一次RATにのみ依存する必要があることがある。いくつかの態様で、このように影響を受ける通信デバイスは、一定のQoSを保つために一次RATを介してノード(例えば、eNodeB(基地局)302)に追加のリソースを要求してよい。いくつかの態様で、特定のRATが一次RATとして指定されてよく、他のRATが二次RATとして指定されてよい。
【0124】
いくつかの態様で、一次RAT及び二次RATの同一性は、事象(例えば、ネットワーク環境又はモビリティ環境の変化)に関連して、通信デバイス(例えば、車両端末デバイス)の1つ以上の好み又は能力に基づき、動的に変更されてもよい。例えば、車両端末デバイスが比較的静止しているか又は非常に強い高周波信号の範囲内にある場合に、たとえその信号の範囲が比較的に小さくなるとしても、車両端末デバイスがこの高周波RATを一次RATとして指定することが望ましい場合がある。車両端末デバイスのモビリティの変化が起こるとき、別のRATが車両端末デバイスにとって好ましい場合がある。他の態様では、車両端末デバイスは、より低いコスト係数に関連するRATが一次RATになることを好んでもよい。いくつかの態様で、他の基準が一次RAT及び二次RATを指定するために使用されてもよい。
【0125】
いくつかの態様で、一次通信ノード(例えば、通信ノード302)、例えば、基地局は、第1RATの通信リンク(例えば、マルチ無線通信リンク)を使用して、多重トランシーバチェーンの中の第1のトランシーバを通じて、他のノード(例えば、ノード328又は330の一方)、例えば、車両端末デバイスと通信するよう構成されてよい。いくつかの態様で、基地局はまた、第2RATのマルチ無線通信リンクを使用して、第2トランシーバを通じて車両端末デバイスと通信するよう構成されてもよい。第1RAT及び第2RATは夫々、車両端末デバイス及びネットワークの両方が利用するよう構成されるいくつかの異なるRATの中の1つであってよい。いくつかの態様で、第2のトランシーバは、1つ以上の中間ノード(例えば、RSU)を通じて車両端末デバイスと通信してもよい。なお、態様はそのような限定されない。第1RAT及び第2RATは夫々、専用挟域通信(DSRC)無線アクセス技術、車両環境内ワイヤレスアクセス(WAVE)無線アクセス技術、ブルートゥース(登録商標)無線アクセス技術、IEEE802.11無線アクセス技術、LTE無線アクセス技術、又は5G無線アクセス技術の中の1つを有してよい。
【0126】
いくつかの態様で、夫々、第1RATは一次RATとして指定されてよく、第2RATは二次RATとして指定されてよい。一次RAT及び二次RATの指定の変化は、その後に、例えば、ネットワーク環境(例えば、ネットワーク負荷)、モビリティ環境(例えば、車両端末デバイスの移動又は障害)、及び通信デバイスに特有のパラメータ(例えば、車両端末デバイスの好み又は能力)に起因して、起こり得る。いくつかの態様で、一次通信ノード(例えば、基地局)は、例えば、一定のQoSを保ち且つ車両端末デバイスのユーザ好みに従うよう、車両端末デバイスのための一次RAT及び二次RATの指定を変更してもよい。いくつかの態様で、車両端末デバイスがまた、一次RAT及び二次RATの指定を変更してもよい。他の態様では、マルチRATネットワーク内の他のデバイス、例えば、RSUが、一次RAT及び二次RATの指定を変更してもよい。
【0127】
図7は、マルチ無線通信リンクに対する一次RAT及び二次RATの指定の方法700を例示する。本開示に照らして、方法700は、ハードウェアプロセッサによって実行されてよい。なお、方法700は、プロセッシング回路、マイクロプロセッサ、中央演算処理装置(CPU)、などのような他のハードウェア又はソフトウェアコンポーネントによって実行されてもよい。方法700で、通信ノード(例えば、通信ノード302)、例えば、基地局のRRCは、1つ以上のノード(例えば、ノード328又は330の1つ)、例えば車両端末デバイスと通信するよう、例えば、ソフトウェア、視覚化(visualization)、全てのものが最終的に実装されることになる基礎をなすハードウェアから制御命令を取り出す他の技術によって構成されるハードウェアプロセッサ(例えば、プロセッサ1140又はプロセッサ5402)を含んでよい。動作702で、ハードウェアプロセッサは、1つ以上の車両端末デバイスに対して、一次通信リンクのための一次RATとして第1RATを、二次通信リンクのための二次RATとして第2RATを指定するよう構成されてよい。いくつかの態様で、ハードウェアプロセッサは、車両端末デバイスに関連した1つ以上の好みに基づき、一次RAT及び二次RATを指定してよい。好みは、例えば、所望のデータスループット、コスト要因、車両端末デバイスに関連したモビリティ係数、又はクオリティ・オブ・サービス(QoS)のうちの1つ以上の指定を含んでよい。いくつかの態様で、車両端末デバイス自体がまた、一次RAT及び二次RATの指定を変更するようハードウェアプロセッサとネゴシエートしてもよい。他の態様では、マルチRATネットワーク内の他のデバイス、例えばRSUが、一次RAT及び二次RATの指定を変更してもよい。
【0128】
動作704で、ネットワーク環境の変化(例えば、ネットワーク負荷因子の変化)に応答して、ハードウェアプロセッサは、車両端末デバイスの1つ以上の好みに基づき、車両端末デバイスに対して一次RAT及び二次RATの指定を変更してよい。例えば、車両端末デバイスは、ネットワーク環境が変化するとき(例えば、ネットワーク負荷の変化時)に、一次RATの指定をLTE無線アクセス技術からIEEE802.11無線アクセス技術へ、二次RATの指定をIEEE802.11無線アクセス技術からLTE無線アクセス技術へ変更するよう好みを指定してよい。いくつかの態様で、車両端末デバイスは、一次RATの指定が二次RAT以外の他のRATへ変更されるように好みを指定してもよい。
【0129】
図8は、マルチ無線通信リンクに対する一次RAT及び二次RATの指定の方法800を例示する。本開示に照らして、方法800は、ハードウェアプロセッサによって実行されてよい。なお、方法800は、プロセッシング回路、マイクロプロセッサ、中央演算処理装置(CPU)、などのような他のハードウェア又はソフトウェアコンポーネントによって実行されてもよい。方法800は、動作802で、ハードウェアプロセッサが車両端末デバイスに関連する1つ以上の好みに基づき一次RAT及び二次RATを指定し得る点で、方法700と同様である。動作804で、モビリティ環境の変化(例えば、車両端末デバイスの速度の変化)に応答して、ハードウェアプロセッサは、車両端末デバイスの1つ以上の好みに基づき、車両端末デバイスに対して一次RAT及び二次RATの指定を変更してよい。例えば、車両端末デバイスは、一次RATとしてより高周波のRATを利用するように、あるいは、たとえIEEE802.11信号の範囲が比較的に小さいとしても、より低いコスト要因を利用するように、車両端末デバイスが静止するときに、一次RATの指定をLTE無線アクセス技術からIEEE802.11無線アクセス技術へ、二次RATの指定をIEEE802.11無線アクセス技術からLTE無線アクセス技術へ変更するよう好みを指定してよい。いくつかの態様で、車両端末デバイスは、一次RATの指定が二次RAT以外の他のRATへ変更されるように好みを指定してもよい。
【0130】
図9は、マルチ無線通信リンクに対する一次RAT及び二次RATの指定の方法900を例示する。本開示に照らして、方法900は、ハードウェアプロセッサによって実行されてよい。なお、方法900は、プロセッシング回路、マイクロプロセッサ、中央演算処理装置(CPU)、などのような他のハードウェア又はソフトウェアコンポーネントによって実行されてもよい。方法900において、方法700及び800と同様に、動作902で、ハードウェアプロセッサは、一次通信リンクのための一次RATとして第1RATを、二次通信リンクのための二次RATとして第2RATを指定してよい。しかし、方法900では、一次RAT及び二次RATの指定は、1つ以上のネットワーク構成に基づいてよい。動作904で、ハードウェアプロセッサはまた、ネットワーク環境の変化、例えば、ネットワーク負荷の変化に応答して、車両端末デバイスに対して一次RAT及び二次RATの指定を変更してもよく、変更は、車両端末デバイスの1つ以上の好みに基づいてもよい。
【0131】
図10は、マルチ無線通信リンクに対する一次RAT及び二次RATの指定の方法1000を例示する。本開示に照らして、方法1000は、ハードウェアプロセッサによって実行されてよい。なお、方法1000は、プロセッシング回路、マイクロプロセッサ、中央演算処理装置(CPU)、などのような他のハードウェア又はソフトウェアコンポーネントによって実行されてもよい。方法100において、方法900と同様に、動作1002で、ハードウェアプロセッサは、1つ以上のネットワーク構成に基づき一次RAT及び二次RATを指定してよい。しかし、動作1004で、ハードウェアプロセッサは次いで、モビリティ環境の変化(例えば、車両端末デバイスの移動)に応答して、且つ、車両端末デバイスの1つ以上の好みに基づき、一次RAT及び二次RATの指定を変更してよい。
【0132】
図11は、本明細書で記載されるいくつかの態様に従う車両端末デバイス1100の内部構成を例示する。図11を参照して、車両端末デバイス1100は、操縦及び動作システム1125と、無線通信システム1121と、アンテナシステム1123とを含むことができる。車両端末デバイス1100の内部コンポーネントは、車両端末デバイス1100がある車両のタイプに応じて、車体、航空機若しくはヘリコプター胴体、艇体、又は同様の車両本体などの車両筐体内に配置又は包含され得る。一例として、図11は、車両端末デバイス1100を、車両本体1102、タイヤ1104~1106、ヘッドランプ1108~1110などの種々のタイプの照明、フロントシールド1112、1つ以上のサイドウィンドウ1114、リアウィンドウ1116、車外後写鏡1118、などを含む車両(図3の車両328~340などの車両の例であることができる。)として表す。
【0133】
車両端末デバイス1100は、無線通信システム1121を形成することができる1つ以上の無線端末デバイス1120~1122を更に含んでよい。無線通信システム1121は、1つ以上の異なるRATを実装するよう構成されてよい。更に、複数のセンサ1124、1126、1128、1130、1132、1134、1136、及び1138が、車両端末デバイス1100に設置され得る。
【0134】
センサ1124乃至1138の例として、次のセンサ(あらゆる他のタイプのセンサが設けられてよく、次のセンサの全てが設けられる必要があるわけではない点が留意されるべきである。):距離センサ324などの距離センサ(例えば、レーダーセンサ)、カメラ326などのカメラ、雨センサ328などの水/雨センサ、タイヤセンサ330~332などのタイヤセンサ(例えば、空気圧センサ)、エアバッグセンサ334などのエアバッグセンサ、排気ガスセンサ336などの排気ガスセンサ、及び温度センサ338などの温度センサ、のうちの1つ以上が含まれ得る。更に、速度コントローラ、空調コントローラ、ブレーキコントローラ、エアバッグ起動コントローラ、などのような1つ以上のコントローラ又はアクチュエータが車両端末デバイス1100に設けられてもよい。
【0135】
いくつかの態様で、1つ以上のプロセッサ(例えば、ハードウェアプロセッサ、プロセッシング回路、マイクロプロセッサ、中央演算処理装置(CPU)、など)が設けられてよく、センサ1124~1138の一部又は全てへ及び通信システム1121へ、更にはコントローラ又はアクチュエータの一部又は全てへ通信上結合されてよい。結合は、有線、無線又は光であってよい。例において、1つ以上のプロセッサ1140は、無線通信システム1121の部分であってよい。
【0136】
よって、例として、センサ1124乃至1138は、各々の物理量を検出し、検出された物理量を表す対応する量値を生成するよう構成されてよく、それらをプロセッサ1140へ転送してよい。プロセッサ1140は、複数のセンサ1124~1138から受け取られた量値を処理するよう構成されてよく、処理結果を端末デバイス1120~1122へ供給してよい。端末デバイス1120~1120は、例えば、無線メッセージを生成し他の端末デバイス又は基地局へ送信するよう構成されてよい。更に、端末デバイス1120~1122は、例えば、他の端末デバイス又は基地局から無線メッセージを受信し復号し、そして、各々の命令を1つ以上のプロセッサ1140へ転送するよう構成されてよい。1つ以上のプロセッサ1140は、各々の制御信号又はメッセージを生成し、それらをコントローラ又はアクチュエータへ送信するよう構成されてよい。(端末デバイス1120及び1122を含む)無線通信システム1121の例となる構造は、図16及び図17に表されている。
【0137】
入来データ及び発射データの両方が、選択されたネットワークアクセスノード又は他の端末デバイスにより適切に受信及び送信されることを確かにするのを助けるために、例えば、無線標準若しくは独自仕様の標準、又はそれらの混合に従って、端末デバイスはまた、制御情報又はパラメータを供給する制御情報も受け取ってよい。制御パラメータは、例えば、時間及び周波数スケジューリング情報、符号化/変調スキーム、電力制御情報、ページング情報、再送情報、接続/モビリティ情報、又はいつどのようにデータが送信及び受信されるべきかを定義する他のそのような情報を含むことができる。端末デバイスは次いで、ネットワークアクセスノード又は他の端末デバイスとのデータ送信及び受信を制御するために制御パラメータを使用してよく、このようにして、端末デバイスが無線接続にわたってネットワークアクセスノード又は他の端末デバイスとユーザ及び他のデータトラフィックを成功裏に交換することを可能にする。ネットワークアクセスノードは、基礎をなす通信ネットワーク(例えば、コアネットワーク)とインターフェイス接続することができる。基礎をなす通信ネットワークは、音声、マルチメディア(例えば、オーディオ/ビデオ/画像)、インターネット又は他のウェブ閲覧データ、などを含むデータを端末デバイスに供給するか、あるいは、例えば、クラウド技術を用いて、他のアプリケーション及びサービスへのアクセスを提供し得る。
【0138】
端末デバイスは、複数のRATにおいて動作するよう構成されてよい。複数のRAT(例えば、第1RAT及び第2RAT)において動作するよう構成された端末デバイスは、第1RAT及び第2RATの両方の無線プロトコルに従って、任意に、その上、第3RATの無線プロトコルに従って(追加のRATに対する動作の場合も同様である。)、構成されてよい。例えば、LTEネットワークアクセスノード(例えば、基地局)は、Wi-Fiネットワークアクセスノード(例えば、WLAN AP)とは異なる時間及び周波数スケジューリング(周期性、中心周波数、帯域幅、存続期間、など)により異なるフォーマット(情報のタイプ/コンテンツ、変調及び符号化スキーム、データレート、など)で発見(discovery)及び制御(control)情報を送信してよい。結果として、LTE及びWi-Fiの両動作のために設計された端末デバイスは、LTE発見及び制御情報を適切に受信するために特定のLTEプロトコルに従って動作してよく、更には、Wi-Fi発見及び制御情報を適切に受信するために特定のWi-Fiプロトコルに従って動作してもよい。UMTS、GSM、Bluetooth(登録商標)などの更なる無線アクセスネットワークに作用するよう構成された端末デバイスは、同様に、対応する個々のアクセスプロトコルに従って無線信号を送信及び受信するよう構成されてよい。いくつかの態様で、端末デバイスは、夫々のサポートされるRATに対応する専用のハードウェア及びソフトウェアコンポーネントを有してよい。
【0139】
いくつかの態様で、操縦及び動作システム1125は、車両端末デバイスの操縦及び動作に関連した車両端末デバイス1100の構成要素を含んでよい。車両端末デバイス1100が自動車である態様では、操縦及び動作システム1125は、ホイール及びアクセル、エンジン、トランスミッション、ブレーキ、ステアリングホイール、関連する電気回路及び配線、並びに自動車の運転で使用されるあらゆる他の構成要素を含んでよい。車両端末デバイス1100が航空機である態様では、操縦及び動作システム1125は、ローター、プロペラ、ジェットエンジン、翼、舵又はウィングフラップ、エアブレーキ、操縦桿又はサイクリック、関連する電気回路及び配線、並びに航空機の飛行時に使用されるあらゆる他の構成要素のうちの1つ以上を含んでよい。車両端末デバイス1100が水上又は水面下の車両である態様では、操縦及び動作システム1125は、舵、エンジン、プロペラ、ステアリングホイール、関連する電気回路及び配線、並びに水上車両の操縦又は動作において使用されるあらゆる他の構成要素のうちのいずれか1つ以上を含んでよい。いくつかの態様で、操縦及び動作システム1125はまた、自動運転機能を含んでもよく、それに応じて、自動運転のための計算及び決定を行うよう構成された中央プロセッサと、移動及び障害物検知のためのセンサのアレイとを含んでよい。操縦及び動作システム1125の自動運転コンポーネントはまた、自動運転のための決定及び計算を行う他の近くの車両端末デバイス又は中央ネットワーキングコンポーネントとの通信を容易にするよう無線通信システム1121とインターフェイス接続してもよい。
【0140】
無線通信システム1121及びアンテナシステム1123は、車両端末デバイス1100の1つ以上の無線通信機能を実行するよう構成されてよい。通信機能は、無線通信ネットワークとの通信を送信及び受信すること、又は他の車両端末デバイス及び他の通信デバイスと直接に通信を送信及び受信することを含んでよい。例えば、無線通信システム1121及びアンテナシステム1123は、例えば、DSRC及びLTE V2V/V2X、RSU及びeNodeB(eNB又は基地局)の例証的な状況で、1つ以上のネットワークアクセスノードとの通信を送信及び受信するよう構成されてよい。いくつかの態様で、通信システム1121は複数のラジオを含んでよい。ラジオは、夫々のラジオに関連したプロトコルスタック内で共通のV2Xコンバージェンス機能レイヤ又は複数のV2Xコンバージェンス機能を介して互いとインターフェイス接続されてよい。
【0141】
図12乃至図15は、先に紹介されたアンテナシステム1123の更なる例となる態様について説明する。マルチRAT環境を支持して、更には、自動運転車などの他の応用を支持して、アンテナは、移動車両(例えば、車両端末デバイス108,110、328、330、332、334、336、338、340、又は1100)の本体の至る所に様々な数及び構成において、他の車両、インフラストラクチャ、及び車両上の他のシステムとの通信のために設けられる。その上、本明細書で記載される通信アンテナは、レーダー通信、カメラシステム、並びに他の検知及び通信システムを増強するために含まれてもよい。
【0142】
図12は、複数の通信システム及びレーダーシステムの配置の例を表す。複数のアンテナが、例えば、統合パターンを用いて車両のボンネット、屋根、又はガラスに組み込まれてよい。表されているように、少なくとも1つのアンテナアレイ1222は、車両の第1表面(例えば、屋根又はボンネット)の第1の位置に設置されてよく、少なくとももう1つのアンテナアレイ1226は、第1表面の第2の位置に設置されてよい。360度の補償範囲が、車両のボンネット又は屋根の4辺にアンテナシステムを組み込むことによって提供され得る。例えば、図12に示されるように、アンテナ1222、1224、1226及び1228が、車両の屋根の四つ角に組み込まれ得る。その上、アンテナ1230及び1232が車両のウィンドシールドにエッチングされ得る。複数のアンテナはまた、車両が同時にインフラストラクチャの1つよりも多い点へ、更には同時に1台よりも多い車両へ接続されることを可能にする。
【0143】
複数のRATにわたって複数のソースから車両に到来することができるデータによれば、一部のデータが信頼できないか、あるいは、一部のデータが車両システムにハッキングしようと試みる人によって提供されている可能性がある。従って、態様は、(例えば、プロセッサ1140又はプロセッサ5402などのハードウェアプロセッサによって、)テレメトリをメッセージに符号化するか、あるいは、受信されたメッセージ内のテレメトリを復号する車両を提供する。そのようなテレメトリデータは、接続の安全性を改善するために使用されてよい。テレメトリは、例えば、標準のWAVE/DRSCファミリー(例えば、SAE2735基本安全メッセージ)によって指定されているような、速度、GPS位置、ヘディング、車両識別番号などを含んでよい。複数のRATにわたって更なるテレメトリを捕捉する能力を提供することによって、情報の量は増え、情報の信頼性又は実用性は決定され得る。例えば、車両のGPS位置を特定することによって、その車両によって提供されるデータが、例えば、遠すぎる車両からのデータが特定の状況(例えば、コリジョン検出)のために有用でない可能性がある点で、有用であるかどうかが決定され得る。他の例として、車両識別番号は、データが信用される前に検査及び確認されてよい。他の例として、提供されるGPS位置は、車両レーダー(又は例えば、カメラ)によってダブルチェックされてよい。期待された位置で検出される車両がない場合には、提供されたGPS位置に基づき、その場合にいくつかの態様に従って、そのGPS位置を提供する車両からの情報は信用されるべきではない。
【0144】
上述されたように、レーダー通信、カメラシステム、並びに他の検知及び通信システムは、図12に表されている様々な構成によって強化され得る。例えば、本明細書で記載される通信アンテナは、長距離レーダー通信システム1202、1204、中距離レーダー通信システム1206、1208、1210、1212、及び短距離レーダー通信システム1214、1216、1218、1220を強化し得る。そのようなレーダーシステムは、前方、後方、又は側方衝突警告を与えるよう駐車を助けるために、視覚警告のために、又は他の使用のために使用されてよい。レーダーはまた、指向性アンテナのためのリンクセットアップを提供することといった、直接に通信を支援するために使用されてもよい。
【0145】
図13図14及び図15は、いくつかの態様に従って、フロントエンド及びアンテナシステムの種々の構成を表す。図13は、車両エリアネットワーク(vehicular area network)(VAN)1308、など(例えば、車内コンポーネント通信のための有線車両バス)が、1つのアンテナ1302を使用する送信/受信のために、1つのフロントエンド1304へ入力を供給する1つのマイクロコントローラユニット(MCU)1306にデータを供給する複合システム構成1300を表す。図14は、レーダーフロントエンド1408及び通信フロントエンド1410が分離されており、2つの異なるアンテナ1404及び1406が送信/受信のために使用されることを表す。図15は、フロントエンド1506、1508が分離されているが、アンテナシステム1504が結合されていることを表す。
【0146】
図16は、本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、図11の車両端末デバイスの無線通信システムの内部構成の例を表す。図16を参照して、無線通信システム1121は、無線周波数(RF)トランシーバ1602と、デジタル信号プロセッサ(DSP)1604と、コントローラ1606とを含むことができる。いくつかの態様で、無線通信システム1121はマルチリンクコーダ(MDC)1605を含んでもよい。MDC1605は、マルチリンク符号器及びマルチリンク復号器を含んでよく、無線通信システム1121によって実行されるマルチリンク、マルチRAT通信に関連してマルチレイヤ冗長性を提供することに関連した機能を実行するよう構成されてよい。MDC1605の例となる機能は、図17図25を参照して後述される。
【0147】
図16に明示されていないが、いくつかの態様で、無線通信システム1121は、1つ以上の更なるハードウェア又はソフトウェアコンポーネント(例えば、プロセッサ/マイクロプロセッサ、コントローラ/マイクロコントローラ、他の特別若しくは汎用ハードウェア/プロセッサ/回路、など)、周辺機器、メモリ、電源、外部デバイスインターフェイス、加入者識別モジュール(SIM)、ユーザ入力/出力デバイス(ディスプレイ、キーパッド、タッチスクリーン、スピーカ、外部ボタン、カメラ、マイクロホン、など)、又は他の関連コンポーネントを更に含んでもよい。
【0148】
コントローラ1606は、適切な回路、ロジック、インターフェイス又はコードを有してよく、上位層プロトコルスタック機能を実行するよう構成されてよい。DSP1604 は、適切な回路、ロジック、インターフェイス又はコードを有してよく、物理層(PHY)処理を実行するよう構成されてよい。RFトランシーバ1602は、アンテナシステム1123を介した無線RF信号の送信及び受信に関連したRF処理及び増幅を実行するよう構成されてよい。
【0149】
アンテナシステム1123は、単一のアンテナ、又は複数のアンテナによるアンテナアレイを含んでよい。アンテナシステム1123は、更には、アナログアンテナ結合又はビームフォーミング回路を含んでもよい。受信(RX)経路において、RFトランシーバ1602は、アンテナシステム1123からアナログRF信号を受信し、アナログRF信号に対してアナログ及びデジタルRFフロントエンド処理を実行してデジタルベースバンドサンプル(例えば、同相/直交(IQ)サンプル)を生成しDSP1604へ供給するよう構成されてよい。いくつかの態様で、RFトランシーバ1602は、増幅器(例えば、低雑音増幅器(LNA))、フィルタ、RF復調器(例えば、RFIQ復調器)、及びアナログ-デジタル変換器(ADC)などのアナログ及びデジタル受信コンポーネントを含んでよい。RFトランシーバ1602は、受信されたRF信号をデジタルベースバンドサンプルに変換するためにADCを利用してよい。
【0150】
送信(TX)経路において、RFトランシーバ1602は、デジタルベースバンドサンプルをDSP1604から受信し、デジタルベースバンドサンプルに対してアナログ及びデジタルRFフロントエンド処理を実行してアナログRF信号を生成し、無線伝送のためにアンテナシステム1123へ供給するよう構成されてよい。いくつかの態様で、RFトランシーバ1602は、ベースバンドモデムから受信されたデジタルベースバンドサンプルを混合するよう、増幅器(例えば、電力増幅器(PA))、フィルタ、RF変調器(例えば、RFIQ変調器)、及びデジタル-アナログ変換器(DAC)などのアナログデジタル送信コンポーネントを含んでよい。RFトランシーバ1602は、アンテナシステム1123による無線伝送のためのアナログRF信号を生成するためにDACを使用してよい。
【0151】
DSP1604は、送信経路では、RFトランシーバ1602を介した伝送のために、コントローラ1606によって供給される発信する送信データの準備をし、受信経路では、コントローラ1606による処理のために、RFトランシーバ1602によって供給される入来する受信データの準備をするように、物理層(PHY)送信及び受信処理を実行するよう構成されてよい。DSP1604は、エラー検出、前方誤り訂正符号化/復号化、チャネルコーディング及びインターリービング、チャネル変調/復調、物理チャネルマッピング、電波計測及び探索、周波数及び時間同期化、アンテナダイバーシティ処理、電力制御及び重み付け、レートマッチング/デマッチング、再送処理、干渉相殺、並びにあらゆる他の物理層処理機能のうちの1つ以上を実行するよう構成されてよい。
【0152】
DSP1604は、物理層処理動作のための制御及び処理ロジックを定義するプログラムコードを読み出して実行するよう構成された1つ以上のプロセッサを含んでもよい。いくつかの態様で、DSP1604は、実行可能命令の実行を通じてソフトウェアとともに処理機能を実行するよう構成されてよい。いくつかの態様で、DSP1604は、処理機能を具体的に実行するようデジタルで構成される1つ以上の専用のハードウェア回路(例えば、ASIC、FPGA、及び他のハードウェア)を含んでもよい。このとき、DSP1604の1つ以上のプロセッサは、特定の処理タスクをそれらの専用のハードウェア回路にオフロードしてよく、それらはハードウェアアクセラレータと呼ばれ得る。例となるハードウェアアクセラレータは、高速フーリエ変換(FFT)回路及び符号器/復号器回路を含んでよい。いくつかの態様で、DSP1604のプロセッサ及びハードウェアアクセラレータコンポーネントは、結合集積回路として実現されてもよい。
【0153】
DSP1604は下位層の物理処理機能を実行するよう構成され得る一方で、コントローラ1606は、上位層のプロトコルスタック機能を実行するよう構成され得る。コントローラ1606は、データリンクレイヤ/レイヤ2及びネットワークレイヤ/レイヤ3機能を含み得る1つ以上の無線通信技術のための上位層プロトコルスタックロジックを定義するプログラムコードを読み出して実行するよう構成された1つ以上のプロセッサを含んでもよい。例において、上位層プロトコルスタックは、RFトランシーバ1602内の1つ以上のラジオによって実行される機能に関連したV2Xコンバージェンス機能、又はRFトランシーバ1602内のラジオの1つ以上に共通するV2Xコンバージェンス機能を含んでよい。いくつかの態様で、DSP1604又はコントローラ1606は、プロセッサ1140(図11)によって実行される機能の1つ以上を実行してもよい。
【0154】
コントローラ1606は、1つ以上のサポートされる無線通信技術の特定のプロトコルに従って無線通信システム1121への及びそれからのアプリケーション層データの転送を容易にするようにユーザプレーン機能及び制御プレーン機能の両方を実行するよう構成されてよい。ユーザプレーン機能は、ヘッダ圧縮及びカプセル化、セキュリティ、誤りチェック及び訂正、チャネル多重化スケジューリング及びプライオリティを含んでよく、一方、制御プレーン機能は、無線ベアラのセットアップ及びメンテナンスを含んでよい。コントローラ1606によって読み出され実行されるプログラムコードは、そのような機能のロジックを定義する実行可能命令を含んでよい。
【0155】
いくつかの態様で、コントローラ1606は、トランスポート層及びアプリケーション層を含むプロトコルスタックの上の層を扱うよう構成され得るアプリケーションプロセッサへ通信上結合されてよい。アプリケーションプロセッサは、無線通信システム1121によって送信される一部の発信データのソース、及び無線通信システム1121によって受信される一部の入来データのシンクとして動作するよう構成されてよい。送信経路において、コントローラ1606は、プロトコルスタックの層特有の機能に従ってアプリケーションプロセッサによって供給される発信データを受信及び処理し、結果として得られるデータをDSP1604へ供給するよう構成されてよい。DSP1604は、受信されたデータに対して物理層処理を実行してデジタルベースバンドサンプルを生成するよう構成されてよい。DSP1604は、デジタルベースバンドサンプルをRFトランシーバ1602へ供給してよい。RFトランシーバ1602は、デジタルベースバンドサンプルをアナログRF信号に変換するようにデジタルベースバンドサンプルを処理するよう構成されてよい。RFトランシーバ1602は、アンテナシステム1123によりアナログRF信号を無線により送信してよい。受信経路において、RFトランシーバ1602は、アンテナシステム1123からアナログRF信号を受信し、アナログRF信号を処理してデジタルベースバンドサンプルを取得するよう構成されてよい。RFトランシーバ1602は、デジタルベースバンドサンプルをDSP1604へ供給するよう構成されてよい。DSP1604は、デジタルベースバンドサンプルに対して物理層処理を実行してよい。DSP1604は次いで、結果として得られたデータをコントローラ1606へ供給してよい。コントローラ1606は、プロトコルスタックの層特有の機能に従ってデータを処理し、結果として得られる入来データをアプリケーションプロセッサへ供給してよい。
【0156】
いくつかの態様で、無線通信システム1121は、複数の無線通信技術に従ってデータを送信及び受信するよう構成されてよい。それに応じて、いくつかの態様で、アンテナシステム1123、RFトランシーバ1602、DSP1604、及びコントローラ1606のうちの1つ以上は、異なる無線通信技術に専用の別々のコンポーネント若しくはインスタンス、又は異なる無線通信技術の間で共有される統合されたコンポーネントを含んでよい。
【0157】
例えば、いくつかの態様で、V2Xコンバージェンス機能(又は共通V2Xコンバージェンス機能レイヤ)は、RFトランシーバ1602内の夫々のラジオに関連したプロトコルスタックで使用されてよい。いくつかの他の態様では、コントローラ1606は、同じプロセッサ又は異なるプロセッサのいずれかで異なる無線通信技術に夫々専用の複数のプロトコルスタックを実行するよう構成されてよい。いくつかの態様で、DSP1604は、異なる各々の無線通信技術に専用である別々のプロセッサ若しくはハードウェアアクセラレータ、又は複数の無線通信技術の間で共有される1つ以上のプロセッサ若しくはハードウェアアクセラレータを含んでよい。
【0158】
いくつかの態様で、RFトランシーバ1602は、異なる各々の無線通信技術に専用の別々のRF回路セクション、又は複数の無線通信技術の間で共有されるRF回路セクションを含んでよい。いくつかの態様で、異なる無線通信技術に専用の別々のRF回路セクションは、共通V2Xコンバージェンス機能レイヤを介して、又は各RF回路セクションに関連した別々のV2Xコンバージェンス機能を介して、互いへインターフェイス接続されてよい。
【0159】
いくつかの態様で、アンテナシステム1123は、異なる各々の無線通信技術に専用の別々のアンテナ、又は複数の無線通信技術の間で共有されるアンテナを含んでよい。それに応じて、アンテナシステム1123、RFトランシーバ1602、DSP1604、及びコントローラ1606は、図16では個別の構成要素として示されているが、いくつかの態様で、アンテナシステム1123、RFトランシーバ1602、DSP1604、又はコントローラ1606は、異なる無線通信技術に専用の別々の構成要素を含んでもよい。
【0160】
図17は、本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、図16の車両端末デバイスで複数の無線通信技術を使用するトランシーバの例を表す。図17を参照すると、RFトランシーバ1602は、第1無線通信技術のためのRFトランシーバ1602Aと、第2無線通信技術のためのRFトランシーバ1602Bと、第3無線通信技術のためのRFトランシーバ1602Cとを含んでよい。同様に、DSP1604は、第1無線通信技術のためのDSP1604Aと、第2無線通信技術のためのDSP1604Bと、第3無線通信技術のためのDSP1604Cとを含んでよい。同様に、コントローラ1606は、第1無線通信技術のためのコントローラ1606Aと、第2無線通信技術のためのコントローラ1606Bと、第3無線通信技術のためのコントローラ1606Cとを含んでよい。
【0161】
いくつかの態様で、無線通信技術は、例えば、専用挟域通信(DSRC)無線通信技術、車両環境内ワイヤレスアクセス(WAVE)無線通信技術、ブルートゥース無線通信技術、IEEE802.11無線通信技術(例えば、Wi-Fi)、LTE無線通信技術、及び5G無線通信技術を含んでよい。
【0162】
RFトランシーバ1602A、DSP1604A、及びコントローラ1606Aは、第1無線通信技術のための通信配置(例えば、特定の無線通信技術に専用のハードウェア及びソフトウェアコンポーネント)を形成してよい。RFトランシーバ1602B,DSP1604B、及びコントローラ1606Bは、第2無線通信技術のための通信配置を形成してよい。RFトランシーバ1602C、DSP1604C、及びコントローラ1606Cは、第3無線通信技術のための通信配置を形成してよい。図11では論理的に別個であるように表されているが、通信配置の如何なる構成要素も共通の構成要素に組み込まれてよい。
【0163】
引き続き図18乃至図53に関して、参照される手持ち式デバイス、車載デバイス又は他のV2X対応デバイス(例えば、RSU)のうちの1つ以上は、図11を参照して図示及び記載された車両端末デバイス1100と同様に構成されてよい。図18乃至図53に関して図示又は記載されるデバイスは、複数のRATのうちの少なくとも1つのRATに関連した1つ以上の通信リンクを使用し且つDSRC、WAVE、ブルートゥース、Wi-Fi、LTE、又は5Gなどの1つ以上の車両無線通信技術に従って通信データを表す無線信号を送信及び受信するよう構成されてよい。いくつかの態様で、V2Xコンバージェンス機能レイヤは、V2X通信環境でマルチリンク、マルチ無線通信を実行するよう、異なるラジオ間の共通インターフェイスとして構成されてよい。
【0164】
図18乃至図20は、本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、図17のマルチリンクコーダによって実行され得る符号化技術の例を表す。図18を参照すると、マルチリンクコーダ1605によってデータストリームを符号化する第1符号化技術1800が例示されている。例えば、マルチリンクコーダ1605は、データストリーム1802を(例えば、アンカーRATから)受信してよく、符号化されたデータストリーム1804を生成するよう反復符号(repetition code)を適用してよい。符号化されたデータストリーム1804は、複製されてよく、単一のトランシーバチェーンの複数の通信リンク、又は各トランシーバチェーンがマルチRATの異なるRATに関連する複数のトランシーバチェーンにわたって、通信されてよい。図18から分かるように、符号化されたデータストリーム1804は、符号化されたデータストリーム1806(アンカーRATへ送られてよい。)と、更なる符号化されたデータストリーム1808及び1810(データストリーム1806を通信するために使用されるトランシーバチェーンの二次リンクへ又はマルチRATの1つ以上の異なるRATを使用する更なるトランシーバチェーンへ送られてよい。)とを生成するよう、複製されてよい。これに関連して、反復符号を使用することによって、マルチリンクコーダ1605は、複数のリンク又はRATにわたってデータストリームを複製してよい。
【0165】
図19を参照すると、マルチリンクコーダ1605によってデータストリームを符号化する第2符号化技術1900が例示されている。例えば、マルチリンクコーダ1605は、データストリーム1902を(例えば、アンカーRATから)受信してよく、符号化されたデータストリーム1904を生成するよう組織符号(systematic code)を適用してよい。符号化されたデータストリーム1904は、第1の符号化されたデータストリーム1906を生成するために使用されてよく、第1の符号化されたデータストリーム1906は、データストリーム1902に関連する情報ビットを含み、アンカーRATへ送られてよい。符号化されたデータストリーム1904はまた、更なる符号化されたデータストリーム1908及び1910を生成するためにも使用されてよく、更なる符号化されたデータストリーム1908及び1910は、データストリーム1902に関連したパリティビットを含んでよい。更なるデータストリーム1908及び1910は、データストリーム1906を通信するために使用されるトランシーバチェーンの二次リンクへ又はマルチRATの1つ以上の異なるRATを使用する更なるトランシーバチェーンへ送られてよい。
【0166】
図20を参照すると、マルチリンクコーダ1605によってデータストリームを符号化する第3符号化技術2000が例示されている。例えば、マルチリンクコーダ1605は、データストリーム2002を(例えば、アンカーRATから)受信してよく、符号化されたデータストリーム2004を生成するよう組織又は非組織(non-systematic)符号を適用してよい。マルチリンクコーダ1605は、インターリーバ2006を更に含んでもよい。インターリーバ2006は、符号化されたデータストリーム2008を生成するようデータストリーム2004をインターリーブしてよい。いくつかの態様で、インターリーバ2006は、複数のデータストリーム2010、2012、・・・、2014の間でデータストリーム2004をインターリーブしてよい。図20から分かるように、符号化されたデータストリーム2010は、他のRATへ送られてよく、符号化されたデータストリーム2012及び2014は、データストリーム2010を通信するために使用されるトランシーバチェーンの二次リンクへ又はマルチRATの1つ以上の異なるRATを使用する2つの更なるトランシーバチェーンへ送られてよい。
【0167】
図18乃至図20は、マルチリンクコーダ1605による反復符号、組織符号又は非組織符号の使用を表しているが、本開示はこれに関して制限されず、種々のタイプの符号が他の態様では使用されてよい。例えば、より高いレイヤでは、イレイジャーコード(erasure codes)(例えば、ラプター(Raptor)若しくは他のファウンテン(Fountain)コード)又はチャネル符号も、例えば、同様に適用されてよい。
【0168】
図18乃至図20から分かるように、複数の符号化されたデータストリームが、単一のデータストリームに基づき生成されてよく、複数の符号化されたデータストリームは、同じトランシーバチャネルの異なるリンクを介して、又はマルチRATの異なるRATを使用する複数のトランシーバチェーンを介して通信されてよい。これに関連して、V2X通信環境内での通信される情報のマルチレイヤ冗長性が達成され得る。これは、通信の信頼性を高める。より具体的には、同じ符号化されたデータ(又は符号化されたデータを復号するために使用され得るパリティデータ)は、V2X通信環境内の1つ以上のV2X対応デバイスによる受信成功を確かにするよう、複数の通信チャネル上で通信されてよい。
【0169】
図21は、本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、3GPPプロトコルスタック内の様々なレベルで図17のマルチリンクコーダによって実行されるマルチリンク符号化の例を表す。図21を参照すると、3GPPプロトコルスタックの様々なレイヤからのデータを使用するマルチリンク符号化技術2100が例示されている。3GPPプロトコルスタックは、物理(PHY)レイヤ2108と、媒体アクセス制御(MAC)レイヤ2106と、無線リンク制御(RLC)レイヤ2104と、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)レイヤ2102とを含んでよい。
【0170】
図21から分かるように、マルチリンクコーダ1605は、3GPPプロトコルスタックのプロトコルレイヤ2102~2108のいずれかからデータ入力2112を受け取り、プロトコルスタックの異なるレイヤでビット、シンボル、又はパケットを符号化するよう構成されてよい。符号化されたデータストリーム2110は、アンカーリンクのための符号化されたストリームとともに、1つ以上の二次リンクのための符号化されたストリームを含んでよい(例えば、図18乃至図20を参照。)。いくつかの態様で、共通コンバージェンスプロトコルレイヤ又は機能が、プロトコルスタックに加えられてもよい(例えば、図40乃至図53を参照して本明細書中で後述される。)。共通コンバージェンスプロトコルレイヤは、適切なシーケンス番号及びヘッダを、マルチリンク送信のために、符号化されたパケットに付加するよう構成されてよい。
【0171】
図22は、本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、3GPPプロトコルスタック内の様々なレベルで図17のマルチリンクコーダによって実行されるマルチリンク復号化の例を表す。図22を参照すると、復号されたデータを3GPPプロトコルスタックの様々なレイヤへ送るマルチリンク復号化技術2200が例示されている。3GPPプロトコルスタックは、物理(PHY)レイヤ2208と、媒体アクセス制御(MAC)レイヤ2206と、無線リンク制御(RLC)レイヤ2204と、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)レイヤ2202とを含んでよい。
【0172】
図22から分かるように、マルチリンクコーダ1605(この場合に、マルチリンク復号器と呼ばれてもよい。)は、符号化されたデータ入力2210を受信するよう構成されてよい(データ入力2210は、一次及び二次リンクなどの冗長な通信リンクを介して受信されてよい。)。マルチリンク復号器1605はまた、3GPPプロトコルスタックのプロトコルレイヤ2202~2208のいずれかからデータ入力2212を受け取るよう構成されてよい。入力2212は、受信されたデータを復号し、復号されたデータ2214を生成するために使用されてよい。復号されたデータストリーム2214は、更なる処理及び1つ以上のV2X対応デバイスへの通信のために3GPPプロトコルスタックのプロトコルレイヤ2202~2208のいずれかへ送られてよい。いくつかの態様で、共通コンバージェンスプロトコルレイヤ又は機能が、プロトコルスタックに加えられてもよい(例えば、図40乃至図53を参照して本明細書中で後述される。)。共通コンバージェンスプロトコルレイヤは、適切なシーケンス番号及びヘッダを、マルチリンク送信のために、復号されたパケットに付加するよう構成されてよい。
【0173】
図23は、本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、図17のマルチリンクコーダへの様々な入力を表す。図23を参照すると、マルチリンクコーダ1605は、様々な入力2301~2304を受け取るよう構成されてよい。これらの入力は、冗長レベル2306と、符号化されたデータを送信するときに使用すべきリンクの数2308と、再送の回数2310(例えば、符号化されたデータを同じトランシーバチェーンにより送信するために使用される通信リンクの数、又は符号化されたデータストリームを送信するときに使用すべき異なるRATに関連した異なるトランシーバチェーンの数)とを決定するために使用されてよい。入力2301は、より高いレイヤからの、又は正確なパケット受信時に受信側通信ノードからフィードバックされる、1つ以上のアクノリッジメントを含んでよい(例えば、RLC/MACレイヤでの既存のACKメカニズムが使用されてよい。)。入力2302は、レイテンシ、信頼性などに対する1つ以上のクオリティ・オブ・サービス(QoS)要件を含んでよい。入力2304は、マルチリンクコーダ1605を使用するデバイスへ結合されている1つ以上の通信チャネルのチャネル品質フィードバック情報を含んでよい。チャネル品質フィードバック2304は、チャネル遮断情報、信号対官署婦及び雑音比(SINR)、誤り率、などを含んでよい。
【0174】
図24及び図25は、本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、V2X通信環境内のマルチリンク符号化のための方法2400及び2500の例を表す。本開示と関連して、方法2400及び2500は、ハードウェアプロセッサによって実行され得る。しかし、方法2400及び2500は、プロセッシング回路、マイクロプロセッサ、中央演算処理装置(CPU)などのような、他のハードウェア又はソフトウェアコンポーネントによって実行されてもよい。
【0175】
図24を参照すると、例となる方法2400は、データストリームが通信デバイス内の複数のトランシーバチェーンのうちの第1トランシーバチェーンにより受信され得るときに、動作2402から開始してよい。データストリームは、マルチRAT通信環境の第1RATに関連した通信リンクを介して第1通信ノードから受信されてよい。例えば、図3及び図18を参照して、マルチリンクコーダ1605は、基地局302からデータストリーム1802を受信するよう構成され得る車両端末デバイス328内に実装されてよい。動作2404で、マルチリンクコーダ1605は、例えば1804のように、受信されたデータストリームに符号を適用して、符号化されたデータストリームを生成してよい。動作2406で、符号化されたデータストリームは、複数の符号化されたデータストリームを生成するよう複製されてよい。複数の符号化されたデータストリームは、第1トランシーバチェーンの1つ以上の他の通信リンクを介した少なくとも第2通信ノードへの送信のために使用されてよい。例えば、マルチリンクコーダ1605は、反復符号を使用して、複製された符号化ストリーム1806、1808及び1810を生成してよい。符号化されたデータストリーム1806は、基地局302への返送のために使用されてよく、一方、符号化されたデータストリーム1808乃至1810のうちの1つ以上は、符号化されたデータストリーム1806の通信のために使用された同じトランシーバチェーンの異なるリンクを用いてV2X通信環境内の他のノードへ送られてよい。
【0176】
図25を参照すると、例となる方法2500は、データストリームが通信デバイス内の複数のトランシーバチェーンのうちの第1トランシーバチェーンにより受信され得るときに、動作2502から開始してよい。データストリームは、マルチRAT通信環境の第1RATに関連した通信リンクを介して第1通信ノードから受信されてよい。例えば、図3及び図19を参照して、マルチリンクコーダ1605は、基地局302からデータストリーム1902を受信するよう構成され得る車両端末デバイス328内に実装されてよい。
【0177】
動作2504で、組織符号が、符号化されたデータストリームを生成するためにデータストリームに適用されてよい。例えば、マルチリンクコーダ1605は、組織符号を適用して、符号化されたデータストリーム1904を生成してよい。動作2506で、符号化されたデータストリームは、データストリームに関連した情報ビットを含む第1の符号化されたデータストリームと、パリティビットを含む少なくとも第2の符号化されたデータストリームとを生成するよう、複製されてよい。パリティビットは、情報ビットを復号するために使用され得る。例えば、符号化されたデータストリーム1904は、情報ビットを含む符号化されたデータストリーム1906と、パリティビットを含む符号化されたデータストリーム1908乃至1910とを生成するために、使用されてよい。
【0178】
動作2508で、制御回路(例えば、コントローラ1606)は、第1トランシーバチェーンの第1RAT通信リンクを介した第1通信ノードへの情報ビットを含む第1の符号化されたデータストリーム1906の送信を制御してよい。動作2510で、制御回路はまた、第1トランシーバチェーンの1つ以上の他の通信リンクを介した少なくとも第2通信ノードへの少なくとも第2の符号化されたデータストリーム(データストリーム1908乃至1910のうちの1つ以上)の送信を制御してよい。
【0179】
図26は、本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、3GPPキャリアアグリゲーション及びデュアルコネクティビティに基づくフレームワークに基づいたV2I/V2Nリンクのためのマルチリンク接続によるV2X通信環境の例を表す。図26を参照すると、V2X通信環境2600は、一次ノード2602(例えば、基地局又は他のタイプの通信ノード)と、RSU2604と、RSU2606と、RSU2608と、車両2610及び2612とを含む。車両2612は、一次通信リンク2618を介して一次ノード2602と接続されてよい。RSU2604、2606及び2608は、夫々通信リンク2614、2616及び2620を介して一次ノード2602と接続されてよい。いくつかの態様で、通信リンク2614、2616及び2620は、バックホール通信リンクとして使用されてよい。いくつかの態様で、車両2610、2612のうちの1つ以上と、RSU2604、2606及び2608のうちの1つ以上とは、二次通信リンクを介して通信上結合されてよい。例えば、車両2612は、二次通信リンク2622及び2626を夫々介してRSU2606及び2608と通信上結合される。RSU2608は更に、第2通信リンク2624を介してRSU2604と結合されてよい。
【0180】
いくつかの態様で、車両とインフラストラクチャユニット(例えば、アンカーノード、基地局、RSU、など)との間の通信リンクは、V2Iリンクと呼ばれることがあり、車両とネットワーク対応デバイス又はネットワークインフラストラクチャとの間の通信リンクは、V2Nリンクと呼ばれることがあり、車両間の通信リンクは、フィー・ツー・ザ・リンクス(fee to the links)と呼ばれることがある。いくつかの態様で、通信リンク2614、2616、2618、2620、2622、2624、及び2626のいずれも、マルチリンク接続(例えば、単一のトランシーバチェーンを介した複数の通信リンクを使用する。)又はマルチ無線リンク(例えば、各トランシーバチェーンがマルチRATの1つ以上のRATに従って動作し得る複数のトランシーバチェーンを介した通信リンクを使用する。)であってよい。
【0181】
いくつかの態様で、車両2610及び2612のうちの1つ以上は、マルチRAT機能を装備されてよい(例えば、LTE、WLAN、DSRC、mmWave、NRなどで作動するよう構成された複数のトランシーバを含んでよい。)。その上、車両2610及び2612は、キャリアアグリゲーション(Carrier Aggregation,CA)又はデュアルコネクティビティ(Dual Connectivity,DC)に基づくフレームワーク(例えば、LTE無線技術及びその拡張、並びに3GPPリリース15以降で導入されている新たな通信技術のために利用可能なもの)を用いて複数のインフラストラクチャユニット(例えば、2602、2604、2606及び2608)へ同時に接続するよう構成されてよい。車両の複数の接続は、広域マクロセル及びRSUに対して、又は2つの異なるRSUに対して、又は同じインフラストラクチャユニット上の異なるキャリア/RATに対して、などであってよい。マクロセル又はRSUは、直交する又は同じ周波数帯域を用いてファイババックホール又はセルフバックホールシステムを介して接続されてよい(例えば、バックホール通信リンク2614、2616及び2620)。
【0182】
いくつかの態様で、インフラストラクチャノードはまた、クラウドRANアーキテクチャを介して接続されてもよい。このとき、リモートラジオヘッド(RRH)がRSUに実装されている。いくつかの態様で、インフラストラクチャノードは、ライセンス不要帯域及びライセンス帯域(例えば、LTE-WLANアグリゲーション(LWA)又はライセンス補助アクセス(Licensed Assisted Access,LAA))のうちの一方又は両方で作動するラジオを用いて接続されてよい。DC及びCAに基づくフレームワークの多数の利点が、その場合に、V2I接続の改善、既存のDSRC及びV2Xメカニズムの拡大、などのために利用可能になる。例えば、V2X通信環境2600内のDCフレームワークは、車両(例えば、2612)がその一次キャリア(例えば、他の無線リンクも“一次”又は“アンカー”ノードとなり得ると考えられるが、通信リンク2618上のLTEキャリア)を用いて広域インフラストラクチャと接続することを可能にし、それから、同時に車両の接続性ニーズを満たすよう局所インフラストラクチャノード(例えば、RSU2606)への更なる接続(例えば、2622)を可能にし得る。そのような接続性は、中央コントローラ(例えば、LTEの場合では、アンカーノード2606にある無線リソースコントローラ(RRC)、又は図40乃至図53を参照して本明細書中で後述されるマルチRAT協調又はコンバージェンス)によって管理されてよい。
【0183】
いくつかの態様で、マルチリンク接続のために使用すべき特定のRSU選択及び追加のRSUの数は、車両によって報告されるリンク測定によって補強される車両の位置、ネットワークに対する現在の負荷、車両の接続性ニーズ、追加のRSUノードのトポロジ及び到達可能性(それらを通るトラフィックのルーティングの容易さに関する。)、などに基づいてよい。更に、所与の車両についての異なるRSUに対するリンク測定は、バックホール通信を介して収集されるか、あるいは、(例えば、他の車両、歩行者、又は他のデバイスからの報告による)クラウドソーシングメカニズムに加えて、過去の車両軌跡に基づき予測されてよい。サポートノードの利用も追加ノードを決定し得る(例えば、追加ノードがハンドオーバを支援するために使用されるべきである場合には、接続は、予測された軌跡に沿ってRSUに対して確立されてよく、そうではなく、信頼性が一番の関心事である場合には、例えば、最も良い信号強度又は最も低い遮断確率を有するRSUの組が識別されてよい。)。
【0184】
いくつかの態様で、V2X通信環境2600内の車両は、コスト検討などに基づき、特定のノード/RATへの接続のための希望を示してよい(例えば、車両は、車両/ユーザプロフィールなどに基づき、近くのレストランや関心のある店に関する広告情報などの重要でない情報を得るために、WLANノードへ常に接続するよう構成されてよい。)。デュアル又はマルチリンク接続が確立されると、種々のタイプのトラフィックをルーティング又はアグリゲートするためのリンクの動的な使用が、本明細書で記載される無線リソース管理(RRM)を介して統率され得る。
【0185】
図26に表されているそのような多重V2Iリンク接続の利用可能性から恩恵を受け得る多数のV2X応用が存在する。1つの態様では、図27に表されるように、インフラストラクチャノードは、地図情報の局所性に基づき、異なるノードを介して車両へ地図情報をブロードキャスト(ユニキャスト)してよい。インフラストラクチャはまた、地図情報の配信を加速するよう、いくつかのノードにわたってデータを分割してもよい(アグリゲーション)。代替的に、地図データは、受信の信頼性を改善するよう車両の近くの複数のノードから冗長的にブロードキャストされてもよい。
【0186】
図27は、本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、図26のV2X通信環境内の通信フローの例を表す。図27を参照すると、通信フロー2700は、車両2702(例えば、2610、2612)と、二次セル2704、2706(例えば、RSU2604、2606、2608)と、アンカーセル2708(例えば、2602)との間で行われ得る。例となるセットアップフェーズ2710の間、2716で、広域接続が車両2710と、二次セル2704及び2706と、アンカーセル2708との間で確立されてよい。2718で、測定設定が、例えば、アンカーセル2708からの通信に基づき、行われてよい。2720で、1つ以上の測定報告が、車両2701、二次セル2704又は二次セル2706からアンカーセル2708へ送られてよい。そのような測定報告には、例えば、車両の位置、一次又は二次リンクチャネル品質情報、二次ノード又はセルに関する1つ以上の測定、ユーティリティパラメータ、期待される車両軌跡の情報、などが含まれ得る。2722で、1つ以上の任意の測定報告が、1つ以上のバックホールリンク(例えば、2614、2616及び2620)を介してアンカーセル2708へ送られてよい。任意の測定レポートには、車両により生成された様々な測定、マルチ無線バックホールリンク品質、通信ノード負荷測定などが含まれ得る。
【0187】
いくつかの態様で、アンカーとRSU2604との接続は、車両2702の期待される軌跡に基づき二次セル2704又は二次セル2706とアンカーセル2708との間で確立されてよい。2726で、V2X通信環境2600内の無線リンクは、2724での接続確立に基づき、1つ以上の新たな通信ノードを加えることによって再構成されてよい。
【0188】
いくつかの態様で、無線リソース管理フェーズ2712が2712で実行されてよい。より具体的には、車両2702は、二次セル2704又は二次セル2706との接続を、例えば、現在の又は推定される車両軌跡に関連したタイミングに基づき、確立してよい。2730で、複数のセルにわたるチャネル品質測定、軌跡調整、又はユーティリティパラメータ調整が、無線リソース管理のために車両2702、二次セル2704及び/又は二次セル2706からアンカーセル2708へ送られてよい。これに関連して、ユーティリティに基づく測定、位置情報、軌跡に基づく測定が、無線リソース管理のために、且つ、V2X通信環境2600内の車両のための予測的なマルチ無線、マルチリンク接続を可能にするために、使用される。
【0189】
いくつかの態様で、視覚的な地図データの送信2714がV2X通信環境内で行われてよい。例えば、2732で、地図データは、アンカーセル2708から車両2702へ、例えば、現在の車両の位置に基づき、送られてよい。アンカーセル2708によって送られる地図データは、基本(低)分解能の地図データを含んでよい。車両2702が二次セル2706及び2704の近くを走行すると、追加の地図データが二次セルによって送られ得る。例えば、2734で、地図データは、二次セル2706から車両2702へ送られてよい。そのような地図データは、アンカーセル2708から受け取られた地図データと同じ分解能を特徴としても、あるいは、高分解能の地図データであってもよい。2736で、地図データが二次セル2704から車両2702へ送られてよい。そのような地図データは、アンカーセル2708から受け取られた地図データと同じ分解能を特徴としても、あるいは、高分解能の地図データであってもよい。いくつかの態様で、二次セル2704及び2706から受け取られる地図データは、アンカーセル2708から受け取られる地図データと重複してもよい。いくつかの態様で、二次セル2704及び2706から受け取られる地図データは、累積的であってよい(例えば、アンカーセル2708並びに二次セル2704及び2706から受け取られる地図データを用いて車両2702でアセンブルされ得る結合地図とは異なる。)。
【0190】
図28は、本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、図26のV2X通信環境内の通信のための、例となる方法2800を表す。本開示との関連で、方法2800は、ハードウェアプロセッサによって実行されてよい。しかし、方法2800は、プロセッシング回路、マイクロプロセッサ、中央演算処理装置(CPU)などのような、他のハードウェア又はソフトウェアコンポーネントによって実行されてもよい。
【0191】
図28を参照すると、例となる方法2800は、通信リンクが複数のトランシーバの中の第1トランシーバ及びマルチRATの第1RATを用いて第1ノードと確立されるときに、動作2802から開始し得る。例えば、車両2612は、地図データを受信するために使用され得る、アンカーノード2602との一次通信リンク2618を確立してよい。動作2804で、通信リンクは、複数のトランシーバの中の第2トランシーバ及びマルチRATの第2RATを用いて第2ノードと確立されてよい。例えば、車両2612は、RSU2604との第2通信リンク2626を確立してよい。動作2806で、第1地図データが、第1ノードから第1RAT通信リンクを介して受信され得る。例えば、第1地図データは、アンカーノード2602から一次リンク2618を介して車両2612で受信されてよい。動作2808で、第2地図データが、第2ノードから第2RAT通信リンクを介して受信されてよい。例えば、車両2612は、第2地図データをRSU2608から通信リンク2626を介して受信し得る。動作2810で、通信デバイスの現在位置に関連する地図データが、第1地図データ及び第2地図データに基づき生成され得る。例えば、車両2612は、アンカーノード2602及びRSU2608から受信された地図データに基づき、アップデートされた地図をアセンブルしてよい。
【0192】
図29は、本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、V2N/V2Iにより支援されるV2V通信に基づくマルチリンク接続によるV2X通信環境の例を表す。図29を参照すると、V2X通信環境2900は、一次ノード2902(例えば、基地局又はアンカー基地局)と、RSU2904と、RSU2906と、車両2908~2814とを含む。車両2912は、一次通信リンク2914を介して一次ノード2902と接続されてよい。RSU2904及び2906は、夫々通信リンク2910及び2912を介して一次ノード2902と接続されてよい。いくつかの態様で、通信リンク2910及び2912は、バックホール通信リンクとして使用されてよい。いくつかの態様で、車両2908~2814のうちの1つ以上と、RSU2904及び2906のうちの1つ以上とは、二次通信リンクを介して通信上結合されてよい。例えば、RSU2904は、車両2908及び2912と夫々二次通信リンク2916及び1928を介して通信上結合されている。RSU2906は、二次通信リンク2926を介して車両2912へ通信上結合されている。V2V接続がまた、車両2908~2914のうちの1つ以上の間に存在してもよい。例えば、車両2908及び2912は、V2Vリンク2920を介して結合されており、車両2910及び2912は、V2Vリンク2922を介して結合されており、車両2912は、V2Vリンク2924を介して車両2914へ結合されている。
【0193】
いくつかの態様で、通信リンク2910~2924のいずれも、マルチリンク接続(例えば、単一のトランシーバチェーンを介した複数の通信リンクを使用する。)又はマルチ無線リンク(例えば、各トランシーバチェーンがマルチRATの1つ以上のRATに従って動作し得る複数のトランシーバチェーンを介した通信リンクを使用する。)であってよい。
【0194】
いくつかの態様で、LTE-Direct/ProSeなどのような、ネットワーク支援型デバイス・ツー・デバイス(D2D)通信をカバーする標準が、V2X通信環境2900内の管理されたV2V接続に適用可能であり得る。その上、そのような標準の拡張、例えば、V2Iリンク及びV2Vリンクで異なるRATを使用するよう既存のフレームワークを拡張するものが、多数存在し得る。例えば、V2Iリンク(例えば、2916、2918、2914、及び2926)は、LTE、NR、WLAN RATに基づいてよく、一方、V2V接続(例えば、通信リンク2920~2924)は、WiFi-Direct、Wi-Fi Aware、LTE-Direct、又は“NR-Things”接続フレームワークに基づいてよい。更に、V2Vリンクは、キャリアアグリゲーション(CA)又は直接接続(DC)フレームワーク(例えば、LTE CA又はLTE DCフレームワーク)を介して確立される1つ以上のV2Iリンクと組み合わされてよい。
【0195】
V2X通信環境2900内のいくつかの態様で、V2Iリンクの役割は、V2V探索、V2Vリソース割り当て、V2V同期化、などのような、V2V接続を管理するための制御プレーンを提供することである。そのようなフレームワークで、中央集権的メカニズムが、LTEに基づくフレームワークと同様に、追加のキャリアとしてV2Vリンクを追加及び管理するために使用されてよい。いくつかの態様で、そのようなフレームワークは、他のV2Vラジオ(DSRC、ブルートゥース、など)に適応するよう拡張されてよい。いくつかの態様で、LTE又はセルラーラジオは、V2V接続を管理する“一次”制御アンカー(例えば、2902)でなくてもよく、このとき、WLAN/DSRC拡張が、V2Vリンクを管理するために制御アンカーとして利用されてよい。ある態様では、共通コンバージェンス機能の概念(例えば、図40乃至図52を参照して記載される。)が、この協調を可能にするために使用されてもよい。
【0196】
V2V協調をセットアップすることにおいて、インフラストラクチャノード(例えば、2602)は、互いと協調するように異なる車両に働きかけるための通信許可情報(例えば、帯域幅利用可能性及びプライシング)のアドバタイジング、安全重視情報又は先進型警戒を提供し得る車両との接続を可能にする提案(例えば、直接にライン・オブ・サイトでなく、RSUなどの中継ノードを介して車両を接続すること。)、などを通じて、V2V接続セットアップのための無線リソースの協調のための支援、例えば、“近隣探索”(neighbor discovery)を提供するよう構成されてよい。代替的に、インフラストラクチャノードは、よりしっかりとV2V協調を管理してよく、V2V接続及び協調を、例えば、(例えば、図39を参照して)後述されるアルゴリズム的な無線リソース管理(RRM)フレームワークを介して、動的にスケジューリングするよう構成されてもよい。
【0197】
いくつかの態様で、V2X通信環境2900内のデバイスはまた、リンクダイバーシティ及び信頼性を改善するよう、V2V接続をV2I接続と組み合わせてもよい。そのようなデバイスは、より高いデータレートを得るためにV2Vリンク及びV2Iリンクを組み合わせるよう構成されても、あるいは、QoSの改善のために異なるタイプのトラフィックに対して異なるリンクを使用するよう構成されてもよい。いくつかの態様で、2つの車両は、1つ以上の直接V2Vリンクを介して、更には、リンクダイバーシティを高めるようRSUを通る追加のホップを介して、互いと接続するよう構成されてもよい。いずれか1つのリンクが遮断されるならば、信頼性を改善するよう、そのような車両は、(例えば、図17乃至図25を参照して説明されたように)両方のリンクで冗長的にデータを送信するよう構成されてよい(V2Xリンク及びV2Iリンクは必ずしも同じラジオを使用しなくてもよい。)。
【0198】
代替的に、インフラストラクチャリンクは、“スタンバイ”モードに保たれ、V2Vリンクが劣化するならば、日和見的に使用されてよい。V2Vリンクは、車両が範囲外に移動することにより、又は干渉及び混雑状態(例えば、ライセンス不要帯域上の混雑)により劣化することがあり、一方、V2Iルートリンクは依然として利用可能であり得る。いくつかの態様で、V2V接続管理は、一般的なアルゴリズム的フレームワークによって、ネットワーク/インフラストラクチャ支援を通じて対処されてよく、それにより、V2Iリンク及びV2Vリンクは、種々のメトリクスに従ってリンク及びシステム性能を改善するよう(しばしば組み合わせて)選択され得る。
【0199】
いくつかの態様で、V2V通信環境2900内のマルチリンク接続の、ネットワークにより支援される予測的セットアップは、環境2900内のV2X通信効率を高めるよう、チャネル品質、車両軌跡、車両位置情報、などに基づきV2I又はV2Vリンクを含んでよい。例えば、車両2912と車両2908との間のV2Vリンクは、デバイス近傍地図情報に基づきV2I支援を通じて確立され得る。その上、冗長的なリンクが、非ライン・オブ・サイトの通信リンクへの接続の信頼性を改善するために使用されてよい。
【0200】
図30は、本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、図29のV2X通信環境内の通信フローの例を表す。図30を参照すると、例となる通信フロー3000が、第1車両3002と、ライン・オブ・サイト(LOS)車両3004と、非ライン・オブ・サイト(NLOS)車両3006と、二次セル3008と、二次セル3010と、アンカーセル3012との間で起こり得る。車両3002~3006は、図29の車両2908~2914のいずれかであってよい。二次セル3008及び3010は、RSU2904及び2906のいずれかであってよく、アンカーセル3012は、一次ノード2902であってよい。
【0201】
3016で、広域通信リンクが、車両3002~3006と、二次セル3008~3010と、アンカーセル3012との間で確立され得る。その上、3016で、測定報告が、V2X対応デバイス3002~3012の間で行われてよい。例えば、測定報告は、V2X対応デバイス3002~3012の1つ以上の間の通信リンクに関連した位置情報、軌跡情報、リンクユーティリティ選好、通信リンク品質測定、などを含んでよい。3018で、測定報告は、任意に、バックホール通信リンク2910及び2912の1つ以上にわたって行われてもよい。例えば、バックホール通信リンクを介して供給され得る測定報告は、車両2908~2914のマルチ無線バックホールリンク品質、通信負荷測定、などのいずれかに関連した1つ以上の測定を含んでよい。3020で、1つ以上の測定報告が、任意に、車両3002又は車両3004及び3006から二次セル3008(例えば、RSU2904又は2906)へ送られてもよい。
【0202】
3014で、アンカーセル3012は、受信された測定報告情報に基づき車両位置の地図を作成するとともに、V2X通信環境2900内のV2X対応デバイス3002~3010の1つ以上に関連したユーティリティ選好、通信負荷情報、などのようなマルチ無線、マルチリンク接続情報を収集してよい。3022で、アンカーセル3012は、任意に、二次セル3008及び3010の1つ以上へ局所地図情報アップデートを供給してよい。3024で、二次セル3008又は3010は、アンカーセル3012から受け取られた地図情報アップデートに基づき局所地図情報を形成してよい。3026で、アンカーセル3012は、近接性に基づき近傍デバイス探索のためにV2X対応デバイス3002~3010の1つ以上を支援してよい。3028で、アンカーセル3012は、ユーティリティ、チャネル品質、ネットワークトポロジ、通信リンク負荷情報、などに基づきV2V接続についてV2X対応デバイス3002~3006の1つ以上を支援し得る。3030で、二次セル3008又は3010は、任意に、近接情報に基づき近傍デバイス探索のために車両3002を支援してもよい。より具体的には、二次セルは、車両3002の現在位置に基づき近くのV2X対応デバイスを車両3002に通知し得る。3032で、日和見的なV2V通信が、車両3002と車両3004又は3006との間で行われてよい。V2V通信交換は、車両3002内のセンサの1つ以上から取得された検知情報を含んでよい。
【0203】
3036で、アンカーセル3012は、車両3002の軌跡情報に基づきLOS車両3004との接続を積極的にセットアップし得る。アンカーセル3012はまた、二次セル3008~3010の1つ以上との接続を確立してもよく、また、V2X対応デバイス3002~3010の1つ以上に無線リンク管理支援を提供してもよい。3034で、アンカーセル3012は、車両3002の移動軌跡又は車両3002に関連したV2V通信プランに基づき近傍デバイス探索のために車両3002を支援してもよい。3038で、二次セル3008~3010又は車両3004~3006の1つ以上が、近傍デバイス探索情報を車両3002に供給してよい。3040で、アンカーセル3012は、任意に、V2X対応デバイス3002~3008のいずれかとの接続を確立するために、接続セットアップ情報を二次セル3010へ供給してもよい。3042で、NLOS車両3006は、LOS車両3004との通信リンク及び/又は車両3002と通信している二次セル3008~3010の1つ以上への通信リンクを介してセンサデータを車両3002へ送ってよい。3044で、車両3006は、二次セル3008~3010及びアンカーセル3012の1つ以上へセンサデータを送ってよい。3046で、車両3006からセンサデータを受信した二次セル3010は、別の通信リンク介して車両3002へセンサデータを送ってよい。
【0204】
図31は、本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、図29のV2X通信環境内の通信のための、例となる方法3100を表す。本開示との関連で、方法3100は、ハードウェアプロセッサによって実行されてよい。しかし、方法3100は、プロセッシング回路、マイクロプロセッサ、中央演算処理装置(CPU)などのような、他のハードウェア又はソフトウェアコンポーネントによって実行されてもよい。
【0205】
図31を参照すると、例となる方法3100は、インフラストラクチャノードからマルチRATの第1RATの通信リンクを介して受け取られた制御情報が復号されるときに、3102から開始してよい。制御情報は、V2Vデバイス探索情報を含んでよい。例えば、車両2912は、一次アンカーノード2902からV2I一次通信リンク2914を介してデバイス探索情報を受信してよい。デバイス探索情報は、例えば、第2車両2908に関連した情報を含んでよい。3104で、第1V2V通信リンクが、V2Vデバイス探索情報に基づき第2ノードと確立されてよい。第1V2V通信リンクは、第1RAT通信リンクをアクティブに保ちながら確立されてよく、第1V2V通信リンクは、マルチRATの第2RATを使用してよい。例えば、第1V2V通信リンクは、車両2908と車両2912との間の直接V2V通信リンク2920であってよい。3106で、第2V2V通信リンクが、V2Vデバイス探索情報に基づき中間ノードを介して第2ノードと確立されてよい。例えば、車両2912は、RSU2904を介して(例えば、通信リンク2916及び2918を介して)車両2908との第2V2V通信リンクを更に確立してよい。
【0206】
図32は、本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、V2Vにより支援されるV2I/V2Nリンクに基づくマルチリンク接続によるV2X通信環境の例を表す。図32を参照すると、V2X通信環境3200は、一次ノード3202(例えば、基地局又はアンカー基地局)と、RSU3204と、車両3206~3214とを含む。車両3206~3214は、夫々V2Nリンク3230、3232、3234、3236及び3238を介して一次ノード3202と接続されてよい。RSU3204は、バックホールリンク3240を介して一次ノード3202と結合されてよい。その上、RSU3204は、車両3206、3208、3210、及び3212へ夫々V2Iリンク3222、3224、3226、及び3228を介して結合されてよい。車両3206及び3208は、V2Vリンク3216を介して結合されてよい。車両3210及び3212は、V2Vリンク3218を介して結合されてよく、車両3212及び3214は、V2Vリンク3220を介して結合されてよい。
【0207】
いくつかの態様で、通信リンク3206~3240のいずれも、マルチリンク接続(例えば、単一のトランシーバチェーンを介した複数の通信リンクを使用する。)又はマルチ無線リンク(例えば、各トランシーバチェーンがマルチRATの1つ以上のRATに従って動作し得る複数のトランシーバチェーンを介した通信リンクを使用する。)であってよい。
【0208】
いくつかの態様で、V2X通信環境3200は、(場合によっては、複数のリンクにわたる)V2V協調を通じてV2Iリンクの品質を改善するよう、協調通信のために構成され得るV2X対応デバイスを含んでよい。いくつかの態様で、V2V協調に関与する車両は、V2Vリンクでも、V2Iリンクを対象としたTX/RXデータを共有するよう構成されてよい。この情報の共有は、リンクダイバーシティの改善、干渉除去による干渉の低減、などを可能にする。いくつかの態様で、インフラストラクチャノード(例えば、3202及び3204)は、地図情報の局所性に基づきカバレッジエリア内の車両へ地図情報をブロードキャスト(ユニキャスト)するよう構成されてよい。それから、車両は、インフラストラクチャノードの直接カバレッジにない他の車両と地図情報を更に共有してもよい。代替的に、V2I伝送は、送信側RSUが近接近しているときに互いと干渉する可能性がある。異なるRSUにリッスンする近接したノードが、受け取られたデータを、それらの干渉する近接デバイスと共有する場合において、協調ノードは、このデータを使用して所望の信号から干渉を取り除くことができる。
【0209】
いくつかの態様で、一次ノード3202に関連したマクロセルは、3212及び3214などの2つ以上の車両の間で地図データを分割してもよい。その後に、車両は、全体の地図情報を完成させるよう協調してよい(例えば、V2Vリンクを使用する地図アグリゲーション)。
【0210】
いくつかの態様で、RSU3204は、3208~3212などの複数の車両へ地図データをブロードキャストしてもよい。車両は、次いで、冗長性をもたらし、V2Iリンクの信頼性を改善するために、地図データを共有するようV2Vリンクを介して互いの間で協調してよい。
【0211】
いくつかの態様で、車両3206は、V2Iリンク3222を介してRSU3204へ検知情報を報告してもよく、次いで、V2Iリンク3224と組み合わされたV2Vリンク3216を介して同じ情報を冗長的に送信するために、RSU3204により近い近接車両3208とも協調してよい。
【0212】
図33は、本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、V2I/V2N及びV2V通信リンクを使用するマルチ無線、マルチホップV2XリンクによるV2X通信環境の例を表す。図33を参照すると、V2X通信環境3300は、一次ノード3302(例えば、eNodeB又は他のタイプの基地局)と、RSU3304と、車両3306~3312とを含む。車両3306~3312は、夫々V2Nリンク3318、3320、3322及び3324を介して一次ノード3202と接続されてよい。RSU3304は、バックホールリンク3326を介して一次ノード3302と結合されてよい。その上、RSU3304は、車両3306及び3308へ夫々V2Iリンク3328及び3330を介して結合されてもよい。車両3308及び3310は、V2Vリンク3332を介して結合されてよく、車両3310及び3312は、V2Vリンク3334を介して結合されてよい。
【0213】
いくつかの態様で、通信リンク3318~3334のいずれも、マルチリンク接続(例えば、単一のトランシーバチェーンを介した複数の通信リンクを使用する。)又はマルチ無線リンク(例えば、各トランシーバチェーンがマルチRATの1つ以上のRATに従って動作し得る複数のトランシーバチェーンを介した通信リンクを使用する。)であってよい。
【0214】
いくつかの態様で、V2X通信環境3300内のV2Iリンク及びV2Vリンクは、異なる帯域又は電波にわたって作動してよく、所与のリンクのカバレッジの改善のためにインフラストラクチャノード(基地局3302及びRSU3304)とエンドポイント車両(例えば、3306~3312)との間のマルチホップリンクを確立するよう結合されてよい。いくつかの態様で、V2X通信環境3300内のマルチ無線、マルチリンク能力を備えたデバイスは、データレートに加えてリンクダイバーシティの改善するためにいくつかのマルチホップリンクを使用するよう構成されてよい。いくつかの態様で、非近接情報(例えば、異なる局所地域内の又は角を曲がったところの道路状況の“先取り”(look-ahead))を交換するようアプリケーションレイヤで直接V2Vリンクを確立しようとする2つの車両は、夫々他の車両又はノードに届くようインフラストラクチャリンクを介して接続しても、あるいは、(例えば、場合により、互いと接続するよう種々のタイプの無線リンクにわたって)レイヤとして中間車両を使用してもよい。同様に、車両は、中間ノードを通じて近くの車両に到達し、1よりも多い無線リンクを使用してダイバーシティを改善し得る。
【0215】
いくつかの態様で、通信リンク3314が、車両3310との協調を通じて車両3312と車両3308との間に確立されてよい。これに関連して、車両3312と車両3308との間のV2Vリンク3314は、マルチホップV2Vリンク3332及び3334を含んでもよい。車両3308~3312の間の協調は、ネットワーク支援を通じて行われ得る。
【0216】
例において、車両3306及び3308は、互いに対して非ライン・オブ・サイトの車両であってよい。通信リンク3316が車両3308と車両3306との間で確立されてよく、それにより、車両3308は、車両3306はアクセスすることができるが、車両3308はアクセスすることができない情報を受け取ることができる。V2V通信リンク3316は、中間ノードとしてRSU3304を使用し且つV2I通信リンク3330及び3328を死傷することによって、確立され得る。
【0217】
例において、V2X通信環境3300内のV2V接続及びスケジューリングは、例えば、図29乃至図31で記載されるように、ネットワーク制御下で完了され得る。
【0218】
図34は、本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、マルチ無線、マルチリンクV2V通信リンクによるV2X通信環境の例を表す。図34を参照すると、V2X通信環境3400は、一次ノード3402(例えば、eNodeB又は他のタイプの基地局)と、車両3404~3410とを含む。車両3406~3410は、夫々V2I通信リンク3422、3424及び3426を介して一次ノード3402と接続されてよい。車両3404及び3406は、V2Vリンク3412及び3414を介して結合されてよい。車両3406及び3408は、V2Vリンク3416を介して結合されてよく、車両3408及び3410は、V2Vリンク3418を介して結合されてよい。車両3406及び3410はまた、V2V通信リンク3420を介して結合されてもよい。
【0219】
いくつかの態様で、通信リンク3412~3426のいずれも、マルチリンク接続(例えば、単一のトランシーバチェーンを介した複数の通信リンクを使用する。)又はマルチ無線リンク(例えば、各トランシーバチェーンがマルチRATの1つ以上のRATに従って動作し得る複数のトランシーバチェーンを介した通信リンクを使用する。)であってよい。
【0220】
いくつかの態様で、1つ以上のマルチ無線、マルチ帯域対応のデバイス(例えば、車両3404~3410)は、信頼性、データレート、レイテンシ、などを改善するために、いくつかのリンクにわたってV2V接続を形成するよう構成されてよい。
【0221】
いくつかの態様で、車両3410及び車両3406は、V2V接続3428を通じて検知情報を共有してよい。V2V接続3428は、直接V2V通信リンク3420に基づいてよい。直接V2V通信リンク3420は、LTEに基づく通信リンク又は低周波NR通信リンクであってよい。V2V通信リンク3428はまた、車両3408との協調によるマルチホップリンク並びにV2V通信リンク3416及び3418に基づいてもよい。いくつかの事例で、基本レベル検知情報は、LTE直接V2Vリンク3420を介して通信されてよく、更なる分解能(additional resolution)データは、V2Vリンク3416及び3418を介して車両3406と車両3410との間で共有されてよい。
【0222】
いくつかの態様で、車両3406は、車両3404はアクセスすることができるが車両3406はアクセスすることができない情報にアクセスするために、車両3404との接続3430を確立してよい。車両3404及び3406の近くに利用可能なRSUはない(例えば、V2I通信リンクが利用可能でない)ので、車両3404及び3406は、LTEに基づく又は低周波に基づくRATリンク3412及び3414を用いて接続してもよい。いくつかの事例で、低分解能データは、LTEリンク上で共有されてよく、高分解能データは、ミリメートル波高帯域幅リンク上で共有されてよい。
【0223】
例において、V2X通信環境3400内のV2V接続及びスケジューリングは、例えば、図29乃至図31で記載されるように、ネットワーク制御下で完了され得る。
【0224】
図35は、本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、マルチ無線、マルチリンクメッシュバックホールによるV2X通信環境の例を表す。図35を参照すると、V2X通信環境3500は、一次ノード3502(例えば、eNodeB又は他のタイプの基地局)と、RSU3504~3508と、車両3510~3514とを含む。RSU3504~3508は、夫々バックホール通信リンク3520、3518及び3516を介して一次ノード3502と接続されてよい。RSU3504~3508は、RSU間の通信リンク3526、3528及び3530を介して互いに結合されてよい。車両3510は、RSU3508及び3506と夫々V2I通信リンク3522及び3524を用いて接続されてよい。車両3512及び3514は、夫々V2I通信リンク3532及び3534を介してRSU3504へ結合されてよい。
【0225】
いくつかの態様で、通信リンク3516~3534のいずれも、マルチリンク接続(例えば、単一のトランシーバチェーンを介した複数の通信リンクを使用する。)又はマルチ無線リンク(例えば、各トランシーバチェーンがマルチRATの1つ以上のRATに従って動作し得る複数のトランシーバチェーンを介した通信リンクを使用する。)であってよい。
【0226】
いくつかの態様で、1つ以上のマルチ無線、マルチ帯域対応のデバイス(例えば、車両3510~3514及びRSU3504~3508)は、信頼性、データレート、レイテンシ、などを改善するために、いくつかのリンクにわたって接続を形成するよう構成されてよい。これに関連して、本明細書で論じられているマルチリンク接続概念はまた、拡張され、RSUを接続するバックホール/フロントホール、アンカーセルとRSUとの間の通信、並びに車両とRSU又は他のセルとの間の通信に適用されてもよい。
【0227】
いくつかの態様で、RSU3508は、車両3510から受け取られた検知情報を、バックホール通信リンク3516を介して一次ノード3502に報告してよい。V2X環境3500内の通信信頼性を改善するために、RSU3508はまた、RSU間中間リンク3528及びバックホール通信リンク3520を使用する通信パス3536を介して、同じ検知情報を冗長的にノード3502へ送ってもよい。
【0228】
いくつかの態様で、車両3510~3514のいずれかからRSU3504~3508のいずれかによって受け取られる検知情報は、通信リンク3526~3530の1つ以上を用いてRSU間で共有されてよい。
【0229】
いくつかの態様で、一次ノード3502は、地図情報をRSU3504及び3506へ夫々通信リンク3520及び3528を介して送ってよい。RSU3504及び3506は、データ通信信頼性を改善するために、受け取られた情報を互いへ冗長的に通信リンク3530を介して送ってもよい。いくつかの事例では、場合により異なる分解能の地図データが異なるRSUへ送信されてもよく、あるいは、全く異なる地図データが異なるRSUへ送信されてもよい。次いで、RSUは、協調して完全な地図情報を収集するよう、又は既存の地図データを増補するよう、情報を互いに送信しあってよい。
【0230】
図36は、本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、多入力多出力(MIMO)通信に基づくマルチリンク接続によるV2X通信環境の例を表す。図36を参照すると、V2X通信環境3600は、一次ノード3602(例えば、eNodeB又は他のタイプの基地局)と、RSU3604と、車両3606~3612とを含む。RSU3604は、バックホール通信リンク3614を介して一次ノード3602と接続されてよい。RSU3604は、V2I通信リンク3628を介して車両3606へ結合されてよい。車両3606、3608及び3610は、夫々V2N通信リンク3616、3618及び3620を用いて一次ノード3602と通信上結合されてよい。その上、車両3606~3612は、図36に表されるように、V2V通信リンク3622、3624及び3626を用いて互いに結合されてよい。
【0231】
いくつかの態様で、通信リンク3614~3628のいずれも、マルチリンク接続(例えば、単一のトランシーバチェーンを介した複数の通信リンクを使用する。)又はマルチ無線リンク(例えば、各トランシーバチェーンがマルチRATの1つ以上のRATに従って動作し得る複数のトランシーバチェーンを介した通信リンクを使用する。)であってよい。
【0232】
いくつかの態様で、V2X環境3600内にある通信デバイスの1つ以上は、MIMO通信のために構成され得る複数のアンテナを含んでよい。V2X通信環境3600内の車両(例えば、3606~3612)及びインフラストラクチャノード(例えば、3602~3604)が複数のアンテナを装備される場合に、異なるアンテナサブセットは、異なるMIMO自由度により複数のV2I/V2N及びV2V通信リンクを確立しながら、複数のV2I及びV2X接続を確立するために使用されてよい。例えば、車両3606及び3610は、複数の他の車両への(例えば、車両3610は、2つの別個のV2Vリンクを介して車両3608及び3612へ通信上結合される。)又は車両及び1つ以上の他の通信ノードへの(例えば、車両3606は、RSU3604及び車両3608へ夫々別個の通信リンク3628及び3622を介して通信上結合される。)別個の通信リンクを確立するために、複数組のアンテナを使用するMIMO伝送を使用してよい。
【0233】
更に、そのようなシステムは、夫々がシステム内の異なるノードに向いた複数のビームを形成するために使用されてよい。そのような接続性は、人口密度が高い通り又は交差点において有用であり、それらをV2I又はV2Vリンクに割り当てることにおける更なる空間自由度及び柔軟性が有用であり得る(例えば、密な通信シナリオにおいて、異なるビームをV2Xネットワークにわたって十分に空間的に分離することは実現可能でないことがあり、クロスビーム干渉が存在する可能性がある。)。述べられているように、(例えば、場合により、ライセンス不要帯域上で)V2V、V2I、又はRSU-RSU協調を日和見的に用いることは、クロスビーム干渉を低減するのを助け得る。
【0234】
いくつかの態様で、車両3610は、マルチアンテナ処理を通じて形成されるマルチビームを使用する別個の通信リンク3624及び3626により、そのアンテナアレイのMIMO構成を用いて検知情報を冗長的に送信してよい。同様に、車両3606は、マルチアンテナ処理を通じて形成される複数のビームにより車両3608及びRSU3604へ同時に送信してよい。
【0235】
図37は、本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、モバイルエッジコンピューティング(MEC)を介して有効にされるマルチリンク接続によるV2X通信環境の例を表す。図37を参照すると、V2X通信環境3700は、MECアプリケーションサーバ(Application Server,AS)3702と、一次ノード(例えば、基地局)3704と、RSU3706及び3708と、車両3710~3714とを含んでよい。いくつかの態様で、RSU3708は、3GPP対応のRSUであってよく、RSU3706は、DSRC対応のRSUであってよい。MECサーバ3702は、基地局3704及びRSU3706へ夫々通信リンク3737及び3718を介して通信上結合されてよい。基地局3704は、RSU3708、車両3710及び車両3712へ夫々通信リンク3720、3722及び3724を介して通信上結合されてよい。RSU3708は、車両3710へ通信リンク3726を介して通信上結合されてよい。RSU3706は、車両3712及び3714へ夫々通信リンク3730及び3732を介して通信上結合されてよい。車両3710及び3712は、通信リンク3728を介して通信上結合されてよい。
【0236】
いくつかの態様で、通信リンク3716~3732のいずれも、マルチリンク接続(例えば、単一のトランシーバチェーンを介した複数の通信リンクを使用する。)又はマルチ無線リンク(例えば、各トランシーバチェーンがマルチRATの1つ以上のRATに従って動作し得る複数のトランシーバチェーンを介した通信リンクを使用する。)であってよい。
【0237】
いくつかの態様で、ユーザの近くの(すなわち、基地局3704及びRSU3706~3708の近くの)MECサーバ3702の使用は、マルチリンク通信を容易にし得る。MECサーバ3702は、V2X通信環境3700のためのアプリケーションサーバとして実施されるよう構成されてよく、通信メッセージを送信するための1つ以上のリンクを選択するよう構成されてよい。例えば、あるメッセージは、冗長性のために、全てのリンクで送信されてもよい。他のメッセージは、それらのQoS要件により特定の技術に専用であってよく、あるいは、メッセージ内の情報のタイプは、トポロジ特有であってよい。V2X通信環境3700内の1つ以上のデバイスは、複数のリンクをサポートするよう構成されてよく、そのようなデバイスは、MECサーバ3702によって使用されるマルチRATのいずれかのRATにおいてメッセージを受信し、一方、単一リンクサポートデバイスは、そのようなサポートを提供することができない。
【0238】
例えば、図37を参照して、MECアプリケーションサーバ(AS)3702は、送信すべき2つのメッセージ、メッセージ1及びメッセージ2を有している。MEC ASは、メッセージ1を基地局3704へLTE通信トポロジにより送信し、メッセージ2をRSU3706へDSRC通信トポロジにより送信すると決定してよい。車両3710は、メッセージ1を3GPP RSU3708を介して(自身がそのRSUの近くにあるということで)受信してよく、また、同じメッセージ1のコピーをマクロセル基地局3704を経由して通信リンク3722を介して受信してもよい。車両3712は、3GPP RSU3708のカバレッジの外であるが、DSRC RSU3706のカバレッジの中にある。従って、車両3712は、メッセージ1を基地局接続3724を介して受信し、メッセージ2をDSRC RSU3706を経由して通信リンク3730を介して受信してよい(車両3712は、メッセージ2をD2Dチャネル(サイドリンクチャネル)3728を介して再ブロードキャストしてよく、それにより、車両3710は、メッセージ2をサイドリンクチャネルを介して受信し得る。)。この例で、車両3714は、複数のリンクをサポートしておらず、結果として、車両3714は、DSRC RSU3706への接続3732を介してメッセージ2を受信することしかできない。
【0239】
本明細書で論じられるように、マルチRAT、マルチリンク接続の使用ケースは、V2X通信環境において適用されるときに利益をもたらし得る。以下は、いくつかの態様に従う利点のいくつかである。
【0240】
信頼性の向上(Reliability Enhancements)。いくつかの態様で、マルチリンク接続は、時間、周波数、及び空間ダイバーシティを導入することにより、リンク信頼性を改善し得る。例えば、同じ又は異なる周波数帯域を使用した、同じ又は異なるノードにわたった、複数のリンクにわたる信号は、(例えば、協調を使用することによる干渉の低減とともに、結合利得により)リンクSINRを改善するようPHY/MAC(又はより高いレイヤ)で結合されてよい。信号はまた、一次リンクが機能しなくなる場合に代替のリンク上でパケットを再送するために使用されてもよい(例えば、クロスリンク再送/HARQ)。いくつかの場合に、いくつかのリンクは、ホットスタンバイに保たれてよく、それにより、それらは、一次リンクが作動しなくなる場合にフォールバックのために使用されるか又はアクティブにされ得る。更に、PHY/MAC又はネットワークレイヤでのマルチリンク符号化技術が、全体的なリンク信頼性を改善するために適用されてもよい。その上、マルチリンクスケジューラは、所与のスケジューリング時点で最も信頼できるリンクを使用するために、複数のアクティブなリンクにわたるマルチリンクスケジューリングを行うよう構成されてよい。上記の技術は、V2Xシステムにおける機能停止を減らし、システム信頼性を高めるために使用され得る。
【0241】
データレートの増大(Data Rate Enhancements)。いくつかの態様で、複数の接続が、複数のV2I/V2N、V2Vリンクにおいて、更には、V2V及びV2I接続にわたるリンクの組み合わせにおいてデータを同時に送信するために、使用されてよい。マルチリンクアグリゲーションも、リンクの全体的なピークレートを改善し、潜在的にレイテンシを低減するために、利益をもたらし得る。
【0242】
カバレッジの拡張(Coverage Enhancements)。いくつかの態様で、マルチリンク、マルチホップ中継(relaying)は、V2X通信のカバレッジを改善し得る。例えば、RSUから遠く離れた車両は、RSUへのより良い接続を有している近くの車両を使用してよい。V2Xリンク上の又はインフラストラクチャノード間の(例えば、バックホールリンクを介した)協調は、協調による干渉の低減、除去、SINR改善を可能にし得る。
【0243】
QoSの改善(QoS Enhancements)。いくつの態様で、所与のV2X接続のトラフィック要件に一致するリンクの選択(choice)及び選抜(selection)は、QoSを改善するのに役立ち得る。例えば、レイテンシに敏感なトラフィックに対しては、レイテンシが最も低いリンクが使用されてよく、一方、より高いデータレートのリンク(例えば、mmWave)は、大量の検知情報を転送するために使用されてよい。例えば、V2X、V2I接続を確立するための制御リンクは常に、信頼できるライセンス帯域リンクにおいて運ばれてよく、一方、地図情報のダウンロードは、より高い帯域幅のリンク(例えば、レイテンシを下げるmmWave)において行われてよい。
【0244】
制御チャネルの拡張(Control Channel Enhancements)。いくつかの態様で、デュアル接続リンクと同様に、潜在的により広いカバレッジを有して、より信頼できるリンクを有することは、より信頼でき且つ安定した制御チャネル接続を提供し得る。信頼できる制御チャネルは、種々のタイプのマルチリンク接続、無線リソース割り当て、干渉制御、モビリティ管理、などを統合するために使用されてよい。いくつかの態様で、ダイバーシティ及び信頼性の改善のために複数のリンクをトランスポート制御チャネルに割り当てることも可能であり得る。
【0245】
ハンドオーバの拡張(Handover Enhancements)。いくつかの態様で、マルチリンク接続は、より低いハンドオーバレイテンシ及び中断時間を可能にする“メイク・ビフォア・ブレイク”(make before break)接続を支援し得る。マルチリンク接続が、広いエリアカバレッジを有し得るリンクにわたって確立されるときに、必要とされるハンドオーバの数も削減される。
【0246】
感度の向上(Sensing Enhancements)。いくつかの態様で、複数のリンクは、複数のリンク(レーダーのための複数のソース)による位置推定の改善のような、より信頼できる感知メカニズムを開発するためにも使用されてよい。
【0247】
いくつかの態様で、マルチリンク探索プロトコルは、マルチリンク通信を確立するために使用されてよい。マルチリンク探索は、種々の方法に基づいてよく、発見されるリンクの種類(例えば、V2I、V2X、WLAN、LTE、など)に依存し得る。以下の技術が、例えば、マルチリンク探索のために使用されてよい。
【0248】
中央集権(Centralized)/ネットワーク支援(Network Assisted)。いくつかの態様で、(例えば、基地局に関連する)中央ネットワークコントローラは、リンク探索を支援するよう構成されてよく、中央集権的な方法で通信のための複数のリンクをスケジューリング又はリコメンドしてよい。この支援は、例えば、V2Iリンクのために提供されてよく、V2Vリンクの探索がUE実装 ことになり、局所V2Vプロトコルによって提供される探索方法を使用してよい。いくつかの態様で、V2Iリンク及びV2Vリンクの両方が、セントラルコントローラによってスケジューリングされてよい。ブロードキャストメカニズムも、RSU又は他の車両を発見するために使用されてよい。
【0249】
分散(Distributed)/UE支援(UE Assisted)。いくつかの態様で、探索プロセスは、マルチRAT車両が接続のためのいくつかのRATをモニタするよう且つ中央コントローラから独立した接続を確立するよう構成され得る点で、部分的に分散されてよい。いくつかの態様で、V2Vが、V2I支援の代わりに、来るべき近くのRSUの探索において使用されてよい。
【0250】
学習ベース(Learning Based)。いくつかの態様で、一貫した軌跡をたどる車両の場合に、移動ルートに近い基地局及びRSUが学習され、探索プロセスの時間を最小限にするために使用される。学習は、様々な技術を用いて、例えば、学習された人工ニューラルネットワーク(ANN)、統計的モデル、又は単に検出された基地局若しくはRSUを地図上にプロットすること、などにより、行われてよい。地図を例とすると、前回のトリップ(例えば、通勤)は、ルート沿いの固定位置にある多数の基地局を検出している。通勤の将来の再発生において、基地局の位置の先見は、例えば、基地局の再探索を回避し、むしろ、基地局へ再接続するためにコンパクトにされた接続形態(例えば、事前交渉されたリンクセットアップパラメータを使用すること)を使用するために、使用されてよい。
【0251】
制御プロトコル(Control Protocols)。いくつかの態様で、マルチリンク接続確立、マルチリンク無線リソース管理、干渉制御、などは、中央集権化されても、又は部分的に分散されてもよい。探索プロトコルと同様に、マルチリンク接続を確立することの制御は、中央集権化されても(ネットワークにより制御又は支援されても)、あるいは、UE/デバイスベースで分散されてもよい。
【0252】
いくつかの態様で、以下の無線リソース管理技術が、マルチリンク接続のために使用されてよい。
【0253】
ネットワークユーティリティ最適化(Network Utility Optimization)。いくつかの態様で、マルチ接続を確立することを支援するよう、一般的な“ユーティリティ”に基づくフレームワークが使用されてよく、複数のリンクを確立する全体的なユーティリティの最大化とそれらの動作費用とのバランスをとろうと努める。ユーティリティフレームワークは、ユーザ/デバイスごとのユーティリティが、異なるトラフィックタイプにわたるユーティリティの組み合わせとして定義されることを可能にし得る。それから、ネットワークは、ユーザ/デバイスごとのユーティリティを考慮したシステムワイドのユーティリティを集合的に最適化し得る。
【0254】
その上、複数のリンクを使用する費用が、最適化フレームワーク内で考慮されてよい。費用をマルチリンク協調(マルチホップ又は協調リンクのいずれか一方)に割り当てるために使用され得るメトリックの一例は、リンクが他の“一次”リンクを“支援”又は中継するのに費やす時間の割合である。他の費用関数、例えば、電力消費などに基づくペナルティも、使用されてよい。
【0255】
一例として、総計の(公平に割り当てられた)スループットを最大化することに焦点を当てる中央集権的な意思決定機能に関して、リンクごとの最適化メトリクスは、次の形をとり得る:

(Reff,β)=u(f(R,・・・,R))+C(1-β

ここで、Reffは、協調を考慮した後にi番目のユーザ/デバイスについて取得される全体的なスループットであり、βは、他のデバイス又はリンクを支援するのに費やす時間の割合である。例えば、i番目の車両は、RSUから他の車両へデータを転送する中継器としての機能を果たしながら、それ自体に対するデータを受信することもできる。リソースを割り当てることにおいて、中央コントローラは、いつ車両iへデータを送るべきかを決定するとともに、いつデバイスを中継器として使用すべきかを決定する。ここで、中央コントローラは、その意思決定機能において中継の費用を考慮に入れてもよい。
【0256】
フロー制御(Flow Control)。いくつかの態様で、マルチリンク管理は、ネットワーク内のキューの安定性を確保することと関連付けられ得る。これは、各ノードでのキューの安定性を確保するために、ネットワークノードの各キューでのパケット到着率を維持するなど、スケジューリング及びルーティングの決定を制御することで実現され得る。例えば、キューは、既知の容量及び処理レイテンシ(例えば、パケットを処理しキューから除く時間)、よって、それらが確かにトラフィックを受け入れることができる既知の(又は推定可能な)レートを有し得る。キューの過飽和を回避するために、そのキューに対する閾トラフィックレートに近づくと、トラフィックは(例えば、別のノード内の)別のキューへ送られてよい。例において、トラフィックは、パケットソース(例えば、リクエスタ)のスケジューリングを変更することなどによって調整され得る。よって、キューの安定性は、これらのトラフィック管理技術を通じて維持され得る。
【0257】
デバイスごとの全体的なユーティリティが定義されると、中央スケジューラは、全てのデバイスにわたる総ユーティリティを最大化するよう構成されてよい。各デバイスは、例えば、リンクを結合すること又はリンクを選択することに関して、“どん欲”な決定を行うよう構成されてよい。例えば、それは、費用を考慮せずにそのユーティリティをどん欲に最大化するか、あるいは、代替的に、複数のリンクを使用する時間の割合に基づいてそれ自身にペナルティを課してよい(おそらく、他からの助けを受け入れようとする場合に、協調のためにリンクを自由に保ちたいと考える。)。代替の変形及び定式化も考えられ得る。
【0258】
上記の例となる式におけるユーティリティ定式化は、実効スループットに観点して定義されているが、ユーティリティは、信頼性、レイテンシ、遅延に敏感なトラフィック、などのためにSNR/SINRなどの他のメトリクスに関して定義されてもよい。このフレームワークでは、数的ユーティリティ値が、1つのフレームワークの部分として異なるメトリックを統合するために使用されてよい。同様に、費用関数も、異なるメトリクスの関数として定義されてよい(例えば、中継中に消費される余分の電力、又は追加のリンクを使用するための追加料金、など)。
【0259】
いくつかの態様で、ユーティリティ関数は、ユーザにとっての所与のメトリックの認知される重要度を測定するよう主観的に定義され得るが、一般に、ユーザ間のリソースの公平な割り当てに導くには、凹関数(例えば、所与のメトリックの対数など)で十分である。いくつかの態様で、“実効スループット”(又は、結合SINRなどの、同様の実効メトリック)が、マルチリンク伝送を説明するために使用されてよい。代替の定式化では、ユーティリティは、リンクごとのメトリックの関数として直接表現され、その後に結合されてよい。
【0260】
いくつかの態様で、ユーティリティの概念は、ネットワーク内の異なるデバイスごとに異なってよい。例えば、エンドユーザデバイスは、ユーザ又はQoS満足度の関数としてユーティリティを測定してよい(例えば、車両は、安全重視情報を交換するために使用されるリンクを、最も高いユーティリティで重み付けしてよい。)。このとき、ネットワークは、システムワイドのユーティリティ(例えば、ユーザ全体の総ユーティリティ、ネットワーク全体の全体的なネットワーク利用率など)に対処するよう動作し得る。様々な視点からのユーティリティを結合すること及びネットワーク全体でそのようなユーティリティを交換することも、フレームワーク全体に組み込まれてよい。
【0261】
図38は、本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、V2X通信環境内のマルチリンク接続のための無線リソース管理に関連した通信の通信フローの例を表す。図29及び図38を参照すると、例となる通信フロー3800は、第1車両3802と、ライン・オブ・サイト(LOS)車両3804と、非ライン・オブ・サイト(NLOS)車両3806と、二次セル3808と、二次セル3810と、アンカーセル3812との間で起こり得る。車両3802~3806は、図29の車両2908~2914のいずれかであってよい。二次セル3808及び3810は、RSU2904及び2906のいずれかであってよく、アンカーセル3812は、一次セル2902であってよい。
【0262】
3814で、広域通信リンクが、車両3802~3806と、二次セル3808~3810と、アンカーセル3812との間で確立され得る。その上、3814で、測定報告が、V2X対応デバイス3802~3812の間で行われてよい。例えば、測定報告は、V2X対応デバイス3802~3812の1つ以上の間の通信リンクに関連した位置情報、移動車両に関する軌跡情報、リンクユーティリティ選好、通信リンク品質測定、などを含んでよい。3816で、V2V通信リンクが、車両3802~3806のうちの2つ以上の間で確立され得る。3818で、二次セル3808及び3810(RSUであってよい。)は、デバイス3802~3812のV2X通信環境に関連したデバイス地図情報を含み得る局所地図情報を形成してよい。
【0263】
3820で、3814で測定報告中に取得された情報と、二次セル3808及び3810によって3818で収集された情報とに基づき、車両位置の地図を作成してよい。アンカーセル3812は更に、マルチ無線、マルチリンク接続性選好、ユーティリティ選好及び通信リンク負荷情報に関する情報をアセンブルしてもよい。
【0264】
3822で、車両3802~3806のうちの2つ以上の間で、日和見的なV2V通信が行われてよい。いくつかの態様では、日和見的なV2V通信の間に、検知情報が交換されてよい。3824で、アンカーセル3812は、ユーティリティ、チャネル品質、ネットワークトポロジ、及び通信リンク負荷情報に基づき、V2X接続に関して車両3802~3806の1つ以上を支援し得る。いくつかの態様では、3826で、ユーザ装置(例えば、車両3802内の車両端末デバイス)は、より低い帯域のRAT通信に対する選好を示すために、車両3802の予想軌跡情報に基づき、1つ以上の重み付け選好を適応させてよい。その結果、車両端末デバイスは、通信リンクに関連した増大したSINRから更なるユーティリティを導出するよう、ユーティリティ関数の1つ以上のパラメータを適応させ得る。3828で、車両3802は、より予信号品質でより良いカバレッジ及び通信リンクを提供することができるカバレッジ及びRATに対する1つ以上の選好を示すために、ユーティリティ関数パラメータを及び重みをアンカーセル3812によりアップデートしてよい。3832で、アンカーセル3812は、車両3802によって示されるアップデートされたユーティリティ及びマルチRAT選好に基づき、より低い帯域のRATを介して車両3802への接続性を確立し得る。
【0265】
3820で、アンカーセル3812は、任意に、近傍デバイス探索のために車両3804を支援してよい。3834で、アンカーセル3812はまた、近傍デバイス探索のために車両3802を支援してもよい。3836で、V2V通信リンクが車両3802と車両3804との間で確立された後に、センサデータは、車両3804から車両3802へ送られてよい。
【0266】
本明細書で記載されるいくつかの態様では、様々なユーティリティ関数が定義され、ネットユーティリティメトリックに向かってメトリクス及びリンクにわたって結合されてよい。図39は、本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、V2X通信環境内の異なるクオリティ・オブ・サービス要件によるネットワークトラフィックについてのユーティリティ関数のグラフ3902、3904及び3906の例を表す。図39は、如何にしてユーティリティ関数が異なるクオリティ・オブ・サービス要件でトラフィックに対して定義され得るかを表す。例えば、音声トラフィックに対して定義されるユーティリティ関数3902は、音声通話のための最低限のレートを保とうとする。その最低限のデータレートが達成されると、ユーザは更なるユーティリティを得ない。同様に、時間的に制約のある(time sensitive)トラフィック(グラフ3906)の場合に、ユーザは、遅延期限を過ぎて配信されるデータに対するユーティリティを得ない。いくつかの態様で、遅延期限は、保たれる必要がある最低限のスループットの役を与えられてもよく、それを越えてユーティリティはゼロに近づく。ユーティリティがユーザ/デバイスによってサポートされる様々なトラフィックタイプに対して定義されると、異種のユーティリティ関数が一貫して結合されてよい。
【0267】
いくつかの態様では、拡張されたユーティリティ関数がV2X通信環境において使用されてよい。例えば、各通信リンクのためのデバイスごとのユーティリティは、いくつかの属性にわたるユーティリティに基づき導出されると考えられてよく、そのような属性の重み付けは、オペレータ、ユーザ、又はネットワーク懸案事項に基づいてよい。いくつかの態様で、ユーザ/デバイスユーティリティは、費用、スループット、電力効率、遅延、などのような属性に関して定義されてよい。具体的に、j番目の属性に対するi番目のユーザのユーティリティは、

i,j(Reff,β)=w(f(xi,j,1,・・・xi,j,k))

として与えられ得る。これは更に、オペレータ及びユーザ好みに基づく成分に分けられ得る(例えば、オペレータ又はユーザ/デバイス好みに基づく重み付けされたユーティリティの積が計算され得る。)。ユーティリティ関数は、ユーザ/デバイスに対する属性の有用性を特徴付けるために使用されてよく、一方、ユーティリティ重みは、属性に対する相対的選好を特徴付けるために使用されてよい。
【0268】
いくつかの態様で、ユーティリティ関数は、関心のある属性の特定の値を考えると、異なるユーティリティ関数を得るようパラメータ化されてよい。これに関連して、ユーティリティ定義は、アプリケーションに依存してよく、夫々の属性及びユーザについて異なるようにセットされてよい。述べられているように、ベストエフォートデータに関して、スループットの線形関数が適用可能であり、スループットの増大は、ユーザユーティリティの増大をもたらす。音声アプリケーションの場合には、ユーティリティが最小閾値レートを下回ってゼロであり、それより上では一定であるステップ関数が、適用され得る。ユーティリティ関数は、ユーティリティ関数を完全に特徴付け得る離散パラメータの組によってパラメータ化されてよい。パラメータを調整することは、ユーティリティ関数の平均位置及び傾きを変化させ得る。従って、選好又はネットワーク/チャネル条件が変化するにつれてユーティリティを適応させることが、達成され得る。更に、そのような変化は、ユーティリティ関数のパラメータを単に通信することによって、ネットワークにわたって通信され得る。
【0269】
いくつかの態様で、異なる属性の間でユーティリティを結合するいくつかの方法が、使用されてよい。潜在的に、各デバイスがそれらのユーティリティを結合してよく、あるいは、中央エンティティが、メトリクスにわたってデバイスユーティリティを結合し重み付けしてもよい。例えば、ユーザスループットのような属性は、負荷と、如何にしてリソースが通信リンク間で割り当てられるかとに依存し、そして、ネットワークが異なる属性の間でユーティリティを結合することが好まれ得る。ユーティリティを結合するために、ユーティリティは、等しい重みを有して加算されてよく、あるいは、ユーティリティの積が計算されてもよい。他の選択肢も使用されてよく、例えば、各属性の重み付けが、属性値の所与の組にわたってその相対エントロピを計算することによって、決定され得る。
【0270】
いくつかの態様で、V2X通信ネットワークとの関連で、中央集権型の無線リソース管理(RRM)が、特定の使用ケースに応じてマクロセルを介して又はRSUで実行されてよい。いくつかの事例では、RRMはまた、指定された車両、例えば、車両の集団又は車列内の指定された集団リーダーによって、実行されてもよい。いくつかの態様で、夫々の個々の車両は、リンク選択/アグリゲーション、などを行うよう局所ユーティリティを最適化してよい。ある態様では、測定、ユーティリティ情報の交換、リンク選好、など及びリソース割り当てが、共通の制御リンク(例えば、セルラーリンク)にわたって実行されてよく、これは、そのような通信の信頼性を確保し得る。他の態様では、特に、分散型RRMが有効にされる場合に、車両は、局所V2Vリンクを用いて測定情報を日和見的に交換してよく、あるいは、そのような協調は、RSUからV2I支援を介して交換され、これは、“電波環境マップ”(Radio Environment Map)のリポジトリとして機能を果たすとともに、車両軌跡、車両分布、及び利用可能なリソースの知識を持ち得る(近くのRSUに関して、地図、接続性情報、などをダウンロードするためのディクショナリサーバなどのような、V2V使用に利用可能なサービス)。
【0271】
いくつかの態様で、本明細書で論じられている様々な通信シナリオにわたってマルチリンク通信を最適化することは、分散型及び(部分的に)中央集権型の両方の動作モードにおいてネットワーク内での情報の有意義な交換を含み得る。本明細書で論じられる技術は、測定、フィードバック及び制御情報の交換のために、マルチリンクに基づく制御チャネルを使用してよい。いくつかの態様では、符号化された伝送が、制御チャネルの信頼性を改善するために用いられてもよい。他の態様では、制御情報は、ブロック内に符号化され、複数のリンク上で冗長的に送信されてよく、それにより、情報のサブセットを受信すれば、制御情報を復号するには十分である。例えば、DSRC及びLTEの両方の帯域が、制御シグナリング情報を送出するために同時に使用されてよい。
【0272】
いくつかの態様では、場合により、マルチリンクアグリゲーションが、プロトコルスタック内の異なる深さで起こってもよい(例えば、複数のリンクが、WLANシステムでのチャネルボンディングの場合に見られるように、PHYレイヤで、あるいは、LTE CA及びDCモードの場合に見られるように、MAC又はPDCPレイヤで結合されてよい。)。いくつかの態様で、IPレイヤインタワーキングは、3GPPシステムに完全には組み込まれないマルチRAT標準に適し得る。
【0273】
いくつかの態様で、マルチ無線のためのコンバージェンス機能(convergence function)が、車両通信及び他のV2X通信シナリオのために使用されてもよい。V2Xマルチ無線コンバージェンスは、ラジオ間の高速な遷移の必要性及びモビリティ並びに夫々の位置ごとの複数の接続の利用可能性を考えると、(V2Xコンテクストにおける)マルチ無線通信に関する課題に対処するために代替のアーキテクチャ及びメカニズムで使用されてもよい。V2Xマルチ無線コンバージェンスはまた、本明細書において以下で更に詳細に論じられるように、様々なV2X使用ケースに対してラジオ間でコンテクスト、管理、及び他の情報を共有することによって、性能及びユーザ経験を改善するために使用されてもよい。
【0274】
いくつかの態様で、V2Xコンバージェンス機能は、次の機能性、例えば、(a)全てのラジオから入手できるローカライゼーション/測距/情報を精度の向上のために利用すること、(b)夫々のラジオによって供給される位置情報、干渉、カバレッジ、スループット、及び他の情報、並びにコンテクストを利用して、必要ならば、各アプリケーションにどのラジオを使用すべきかを選択し、ラジオ間で滑らかに遷移すること、(c)V2Xデバイス内でラジオ間の干渉低減を可能にすること、(d)ラジオ管理によって複数のデバイス間の干渉低減を可能にすること、(e)高速な接続確立並びにネットワーク又はセル間の滑らか且つ高速な遷移を可能にするために共有クレデンシャル、利用可能なネットワークに関する情報、及び使用状況を利用すること、(f)異なるタイプのトラフィック/データのためにラジオの利用を最適化することによって電力効率を上げること、及び(f)ユーザ及びアプリケーションからラジオ管理のための全ての局面態様を隠すユーザ/アプリケーションへの統一インターフェイスを提供すること、のうちの1つ以上を実行するよう構成されてよい。
【0275】
図40は、本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、別個のV2Xコンバージェンス機能を使用するV2Xデバイス内のWAVE及びLTEプロトコルスタックの例を表す。図40を参照すると、V2X対応デバイス(例えば、自動車、RSU、など)の上位レイヤ2において別個のコンバージェンス機能を使用するWAVEプロトコルスタック4000及びLTEプロトコルスタック4001が表されている。図40には、ほんの2つのラジオのためのプロトコルスタックしか表されていないが、本開示はこれに関して制限されず、他の通信技術で作動するラジオのためのプロトコルスタックもV2Xコンバージェンス機能性を使用してよい。これに関連して、WAVEラジオ及びLTEラジオを独立して作動させるWAVEプロトコルスタック及びLTEプロトコルスタックが、図40及び図41において例として表されている。
【0276】
WAVEプロトコルスタック4000は、物理(PHY)レイヤ4018、下位媒体アクセス制御(MAC)レイヤ4016、上位MACレイヤ4014、論理リンク制御(LLC)サブレイヤ4012、WAVEショートメッセージプロトコル(WSMP)ネットワーク/トランスポートレイヤ4004、インターネットプロトコル(IP)トランスポートレイヤ4010、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)セッションレイヤ4006、及び伝送制御プロトコル(TCP)セッションレイヤ4008を含む。プロトコルスタック4000は、WAVEラジオに関連する上位レイヤアプリケーション4002と通信してよい。
【0277】
同様に、LTEプロトコルスタック4001は、PHYレイヤ4040、MACレイヤ4038、無線リンク制御(RLC)レイヤ4036、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)レイヤ4034、無線リソース制御(RRC)レイヤ4032、インターネットプロトコル(IP)トランスポートレイヤ4030、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)セッションレイヤ4024、伝送制御プロトコル(TCP)セッションレイヤ4026、及び非アクセス層(non-access stratum)(NAS)レイヤ4028を含む。プロトコルスタック4001は、LTEラジオに関連する上位レイヤアプリケーション4022と通信してよい。
【0278】
いくつかの態様で、V2Xコンバージェンス機能(例えば、4020及び4042)が各プロトコルスタック(例えば、400及び4001)内の上位レイヤ2に加えられてよく、V2Xコンバージェンス機能はインターフェイスを介して互いに通信上結合される。図40から分かるように、WAVEプロトコルスタック4000内のV2Xコンバージェンス機能4020は、インターフェイス4021を介してLTEプロトコルスタック4001内のV2Xコンバージェンス機能へ通信上結合されている。
【0279】
いくつかの態様で、V2Xコンバージェンス機能の夫々は、デバイス内の干渉及び共在の課題を制限しながら、アプリケーション(例えば、4002及び4022)に対してトランスペアレントな共通のマルチ無線データトラフィックインターフェイス又はマルチ無線管理インターフェイス、複数のコロケートされたラジオ間の共通サービス、マルチ無線情報交換を実行するよう構成されたインターフェイス又はメカニズム、共通の負荷平衡機能性、リソース割り当て及びチャネルアクセス協調を提供するよう構成されてよい。これに関連して、V2Xコンバージェンス機能は、協調探索及び接続セットアップを増進するとともに、OTA(over-the-air)での環境間の(environment-to-environment)(E2E)安全性や、デバイス電力効率を改善するために使用されてもよい。
【0280】
いくつかの態様で、IEEE1905.1標準が、ラジオ間のコンバージェンス機能性を指定するために使用されてもよい。なお、IEEE1905.1標準は、デジタルホームにおけるネットワークコンバージェンスに関連し、1つ又は複数の媒体アクセス技術(IEEE1905.1で使用されるアクセス技術には、MoCA(Multimedia-over-Coax-Alliance)、イーサネット(登録商標)、Wi-Fi、及び電力線通信(Power Line Communications)(PLC)が含まれる。)にわたって、それらの下位レイヤに対して如何なる変更も必要とせずに、ピアコンバージェンスレイヤと通信するレイヤ2.5としてコンバージェンスレイヤを指定する。
【0281】
本明細書で論じられているいくつかの態様に従うV2Xコンバージェンス機能性は、多数の方法でIEEE1905.1標準と区別され得る。例えば、IEEE1905.1はホームネットワークを対象とし、一方、本明細書で論じられているいくつかの態様に従うV2Xコンバージェンス解決法は、環境の動的な性質及びモビリティが新たな特定の課題(例えば、ラジオの利用可能性及び異なるラジオの帯域幅利用可能性が動的に変化する。)を導入するV2Xネットワークを対象とする。これに関連して、本明細書で論じられているいくつかの態様に従うV2Xコンバージェンス技術は、セルラー、WAVE、Bluetooth(登録商標)、及び他のタイプのラジオを含め、V2X通信で使用されるラジオにフレームワークを広げる。通信フレームワークは、媒体アクセス技術から独立して下部で動作する別個のレイヤに制限されないように拡張され得るが、むしろ、それは、ラジオの上位MACの部分であってよく、効率の向上及び性能の改善のためにデバイスラジオの統合された動作を可能にする。その結果、他方のラジオに対する一方のラジオのトラフィックのトンネリング及び他方のラジオによる(例えば、セルラーによる)一方のラジオ(例えば、Wi-Fi)の動作の管理が達成されるということで、本明細書で論じられているV2Xコンバージェンス技術は、共通のラジオの組を有しているいずれか2つのデバイスの間でユーザ経験を更に最適化及び改善する。更には、探索、オンボーディング及び認証、並びにデバイスの関連付けが、一方のラジオによって提供されるサービスを他方のラジオに利用可能にしながら、複数のデバイスのV2Xコンバージェンスレイヤ/機能の間の通信により一般的な方法で行われ得る。
【0282】
いくつかの態様で、V2Xコンバージェンス機能(例えば、4020及び4042)は、デバイス内の複数のデバイスラジオ間で、及び1つ以上の他のデバイスにある複数のラジオへそれらの対応するコンバージェンス機能を介して、通信インターフェイスを提供し得る。いくつかの態様で、V2Xコンバージェンス機能(例えば、4020及び4042)は、3GPP RATで既存の制御機能を拡張することを通じて達成されてもよい。例えば、本明細書で論じられている機能性は、いくつかの態様に従って、特定のV2Xシナリオにおけるシグナリング及びインタラクションを用いて既存の標準の制御機能性とインターフェイス接続することを含め、一般的なコンバージェンス機能及びその基本性質に関連し得る(例えば、図29乃至図37の1つ以上に関連して説明されている。)。
【0283】
図41は、本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、共通V2Xコンバージェンスレイヤを使用するV2Xデバイス内のWAVE及びLTEプロトコルスタックの例を表す。図41を参照すると、V2X対応デバイス(例えば、自動車、RSU、など)の上位レイヤ2において共通のV2Xコンバージェンスレイヤを使用するWAVEプロトコルスタック4100及びLTEプロトコルスタック4101が表されている。
【0284】
図41のWAVEプロトコルスタック及びLTEプロトコルスタックは、図40のWAVEプロトコルスタック及びLTEプロトコルスタックに類似している。より具体的には、WAVEプロトコルスタック4100は、物理PHYレイヤ4120、下位WAVE MACレイヤ4118、WAVE上位MACレイヤ4116、LLCサブレイヤ4114、WSMPネットワーク/トランスポートレイヤ4104、IPトランスポートレイヤ4110、UDPセッションレイヤ4106、及びTCPセッションレイヤ4108を含む。
【0285】
同様に、LTEプロトコルスタック4101は、PHYレイヤ4132、MACレイヤ4130、RLCレイヤ4128、PDCPレイヤ4126、RRCレイヤ4124、IPトランスポートレイヤ4110、NASレイヤ4122、及びTCPレイヤ4108を含む。プロトコルスタック4100及び4101は、WAVEラジオ及びLTEラジオに関連する上位レイヤアプリケーション4102と通信してよい。
【0286】
いくつかの態様で、共通V2Xコンバージェンス機能は、プロトコルスタック4100及び4101内の共通のレイヤ4112として加えられてよい。V2Xコンバージェンスレイヤ4112は、デバイス上の利用可能な呼び出し位置ラジオを認識することができるロジックを含むことができ、上位レイヤへの共通の通信インターフェイスを顕在化させながら異なるレイヤでラジオの動作を協調させることができる。
【0287】
いくつかの態様で、V2Xコンバージェンス機能(4020及び4042)又はV2Xコンバージェンス機能レイヤ4112によって提供されるV2Xコンバージェンス機能性は、アプリケーションのための複数の代替接続を提供することができ、複数のラジオにわたるトラフィックのアグリゲーションを可能にすることができる。本明細書で記載されるV2Xコンバージェンス機能性を使用することによって、制御プレーントラフィックが異なるラジオで搬送されてよく、制御プレーン機能はラジオ間で共有されてよい。これに関連して、1つのラジオのサービスは、V2Xコンバージェンス機能により他のラジオに利用可能になり得る。
【0288】
いくつかの態様、V2Xコンバージェンスレイヤ4112は、上位レイヤ及びアプリケーションへの1つ以上のラジオのための共通インターフェイスを提供してよい。このインターフェイスは、データプレーン及び制御プレーンの両方のインターフェイスを含んでよい。データプレーンインターフェイスは、下にあるラジオの差別化機能に応じて、例えば、安全性、時間的制約、ベストエフォート、などに関係がある複数のトラフィック優先順位付けを含んでよい。制御プレーンインターフェイスは、ラジオによって利用可能な制御機能のアグリゲートを提供することができる。
【0289】
いくつかの態様で、上位レイヤへの個々のV2Xコンバージェンス機能(例えば、4020及び4042)のインターフェイスは、夫々のラジオに固有のままであってよい。
【0290】
いくつかの態様で、V2Xコンバージェンスレイヤの配置に関する決定は、次の因子のうちの1つ以上に基づいてよい。性能重視のアプリケーションは、プロトコルスタック内の下の方に位置するようV2Xコンバージェンス機能/レイヤに求めることができ、そのため、スタック内の上の方でのV2Xコンバージェンス機能/レイヤからのメッセージの伝播を回避する。いくつかの態様で、送信されたV2Xコンバージェンス機能メッセージに基づき課金(billing)を実行するアプリケーションは、多少のデータ粒度を必要とし、そのため、V2Xコンバージェンスレイヤの配置に影響を及ぼし得る。いくつかの態様で、プロトコルスタックの下位層での非互換性の問題をサポートするために、V2Xコンバージェンス機能/レイヤの動的な配置が使用されてもよい。
【0291】
いくつかの態様で、V2Xコンバージェンス機能/レイヤの配置は、安全上の懸案事項に基づいてもよい。例えば、具体的なコンテクスト要件に応じて、暗号化メカニズムによって保護される安全なセッションを確立することが必要であり得る。採用されたストラテジのキー管理の困難さ/容易さも、V2Xコンバージェンスレイヤの配置に影響を及ぼし得る。
【0292】
図42は、本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、手持ち式デバイス及び車両端末デバイスの通信ラジオのコンバージェンスの例を表す。図42を参照すると、V2X通信環境4200は、手持ち式デバイス4202及び車両4204を含んでよい。手持ち式デバイス4202は、複数のトランシーバラジオを含んでよく、それらは、複数の無線通信技術で作動するよう構成されてよい。例えば、手持ち式デバイス4202は、LTEラジオ4208、Wi-Fiラジオ4210、及びBluetoothラジオ(又はドック)4212を含んでよい。トランシーバラジオ4208、4210、4212は、V2Xコンバージェンス機能4206を介して互いにインターフェイス接続され得る。
【0293】
車両4204も、複数のトランシーバラジオを含んでよく、それらは、複数の無線通信技術で作動するよう構成されてよい。例えば、車両4204は、LTEラジオ4218、Wi-Fiラジオ4216、及びBluetoothラジオ(又はドック)4214を含んでよい。トランシーバラジオ4218、4216及び4214は、V2Xコンバージェンス機能4220を介して互いにインターフェイス接続され得る。いくつかの態様で、コンバージェンス機能4206及び4220は、図40のV2Xコンバージェンス機能4020及び4042又は図41のV2Xコンバージェンス機能レイヤ4112と同様であってよい。
【0294】
図42に表されているいくつかの態様では、手持ち式デバイス4202は車両4204と接続されてよく、それにより、デバイス4202及び車両4204は両方とも、対応するV2Xコンバージェンス機能4206及び4220を介して集合的なラジオの組(及びそのようなラジオによって提供される通信サービス)へのアクセスを有している。車両4204への手持ち式デバイス4202の接続は、例えば、ドック(例えば、4212及び4214)を通じて、又は(ドックが利用可能でない場合に)デバイス4202と車両4204との間にBluetoothラジオ4212及び4214を介してBluetoothリンクを確立することによって、達成され得る。
【0295】
動作中、(4230で、)手持ち式デバイス4202は、例えば、ドック又はBluetooth接続を用いて、車両4204と対にされ得る。ペアリング4230が完了した後、4232で、手持ち式デバイス4202におけるV2Xコンバージェンス機能4206及び車両4204におけるV2Xコンバージェンス機能4220は、接続を確立し、能力交換を行う。手持ち式デバイス4202におけるコンバージェンス機能4206及び車両4204におけるコンバージェンス機能4220は、ペアリング4230に続いて、他方のデバイスの利用可能性を通知される。手持ち式デバイス4202及び車両4204は、コンバージェンス機能性が他方のデバイスで利用可能であるかどうかを知ることになる。いくつかの態様で、車両4204は、マスタデバイスの役割を果たすことができ、確立されたBluetooth接続上で手持ち式デバイス4202に問い合わせることができ、そして、手持ち式デバイス4202からの応答の車両4204での受信は、手持ち式デバイス4202でのコンバージェンス機能4206の存在を示すことができる。
【0296】
能力交換4232の間に、コンバージェンス機能間インターフェイスが、V2Xコンバージェンス機能4202及び4220の間に確立されてよく、これは、2つのコンバージェンス機能が、デバイス4202及び車両4204で利用可能なラジオ及びサービス(例えば、データ、緊急サービス、無線帯域、位置、デバイスインターフェイス、など)について知ることを可能にする。マスタデバイス(例えば、4202)のコンバージェンス機能(例えば、4220)からユーザデバイス(例えば、4202)へのインターフェイスは、ユーザが利用可能である集合的なサービスの選択のために使用されてよい。いくつかの態様で、(例えば、車両4204にある)プライマリラジオは、接続確立及びコンバージェンス機能探索を開始するマスタインターフェイスであるよう指定されてよく、あるいは、このプロセスは、所与のエリアで作動するラジオの間のラジオ及び他のサービス情報の探索を容易にする共通の制御チャネルを介して開始されてもよい。いくつかの態様では、サービス探索、又は所与のRATをアンカーRATとして優先順位付けすることも、コンバージェンス機能間の接続確立及び能力交換のために使用されてよい。
【0297】
ユーザの手持ち式デバイス4202と車両4204とのペアリングに続いて、手持ち式デバイス4202は、Wi-Fiラジオ4216をシャットダウンし、車両のWi-Fiラジオ4216を使用すること(これは、デバイス4202がドックに入れられておらず、車両4204へのBluetooth接続のみが利用可能であるときに、実行され得る。)によって、電力を節約するよう構成されてよい。通信交換4260の間に見られるように、手持ち式デバイス4202のコンバージェンス機能4206は、関連するクレデンシャル及び情報を収集し、車両のコンバージェンス機能4220と共有することができる。4234で、コンバージェンス機能4206は、クレデンシャル情報をWi-Fiラジオ4210から収集し、収集されたクレデンシャル情報を情報交換4236の間に車両4204のコンバージェンス機能4220とやり取りし、(例えば、コンバージェンス機能4220からWi-Fiラジオ4216への通信4242の間に)手持ち式デバイス4202の収集されたWi-Fiクレデンシャルを車両4204のWi-Fiラジオ4216に利用可能にすることができる。2つのコンバージェンス機能4206及び4220は、システムの準備状態でハンドシェイクを行い、手持ち式デバイス4202のWi-Fiラジオ4210が(例えば、4240で)オフされるか又は電力節約モードに置かれる前に、(例えば、4238で)ラジオ切り替え及びラジオ状態の転送に関する同意を達成することができる。
【0298】
4244で、Wi-Fiラジオ4210は、電力節約モードに置かれるか又はオフされてよい。4246で、車両4204のWi-Fiラジオ4216は、オンされてよく、Wi-Fiラジオ4210からコンバージェンス機能4206及び4220を介して受け取られたクレデンシャル情報を用いて動作することができる。その上、オペレータ管理されたWi-Fiネットワークへのユーザのアクセスを仮定すれば、コンバージェンス機能4206及び4220の間のクレデンシャル情報の通信及び交換は、その能力を車両4204に拡張することができ、道路上にいる間に、車両の乗客の利益のために、オペレータ管理されたWi-Fiネットワークへの接続を車両4204に可能にする。
【0299】
いくつかの態様で、交換4260と同様の通信交換が、V2Xコンバージェンス機能4202及び4220による接続確立及び能力交換を用いて、LTEラジオ4208及び4218に関して行われ得る。この場合に、車両4204のLTEラジオ4218は、手持ち式デバイス4202のLTEラジオ4208のためにLTE動作を引き継ぐことができ、サービスは、車両4204内の全ての利用可能なラジオへのV2Xコンバージェンス機能4220の共通インターフェイスを用いて自動車インフォテインメントシステムを通じてユーザに利用可能になる。
【0300】
通信交換4270の間に見られるように、車両のWi-Fiラジオ4216によって確立されたホットスポットのためのバックホールとして手持ち式デバイスのLTEデバイス4208が機能し得ることを確かめるために、通知及び確認交換4248がBluetoothラジオ4212及び4214の間で行われ得る。4250で、データパスが、手持ち式デバイス4202内のLTEデバイス4208とV2Xコンバージェンス機能4206との間で確立され得る。同様に、4252で、データパスが、車両4204のWi-Fiラジオ4216とV2Xコンバージェンス機能4220との間で確立され得る。これに関連して、LTEラジオ4208は、車両4204のWi-Fiラジオ4216が(4256で)ホットスポットとして動作している間に、(4254で)バックホールとして動作し得る。Wi-Fiラジオ4216のためのバックホール接続としてのLTEラジオ4208の動作は、手持ち式デバイス4202を通じてユーザに統一されたチャージング(charging)を可能にし、ユーザが利用可能であるサービスをユーザが乗っている任意の車両に広げることができる。例えば、携帯電話機と車両との間にV2Xコンバージェンス機能を備えたレンタル車両は、車両の乗客にバックホールインターネット接続及びWi-Fiホットスポットサービスを車両において提供することができるようになる。
【0301】
図43は、本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、手持ち式デバイス及び車両端末デバイスの通信ラジオのコンバージェンスのための動作の例のフロー図を表す。図43を参照すると、車両無線通信を行うための、例となる方法4300は、第2通信デバイスとの接続が複数のトランシーバの中の第1トランシーバ及び複数の利用可能な車両無線通信技術の中の第1車両無線通信技術を用いて確立され得るときに、4302から開始し得る。例えば、手持ち式デバイス4202内のBluetoothラジオ4212が、車両4204内のBluetoothラジオ4214との接続を確立し得る。4304で、第2通信デバイスと第3通信デバイスとの間のアクティブな通信リンクに関連するクレデンシャル情報が、第2通信デバイスでのコンバージェンス機能を介して受け取られてよい。例えば、車両4204のWi-Fiラジオ4216は、手持ち式デバイス4202のWi-Fiラジオ4210からV2Xコンバージェンス機能4202及び4220を介してクレデンシャル情報を受け取ることができる。アクティブな通信リンクには、手持ち式デバイス4202とアクセスポイント又は基地局などのような他の無線デバイスとの間のWi-Fi通信リンクが含まれ得る。4306で、第3通信デバイスとの通信リンクが、第2通信デバイスでのコンバージェンス機能を介して受け取られたクレデンシャル情報に基づき、確立され得る。例えば、車両4204内のWi-Fiラジオ4216は、手持ち式デバイス4202のWi-Fiラジオ4210からコンバージェンス機能4206及び4220の間の接続を介して受け取られたクレデンシャル情報を用いて、無線アクセスポイント又は基地局との接続を確立し得る。
【0302】
図44は、本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、車両端末デバイス内でV2Xコンバージェンスレイヤを使用するソフトウェア定義ネットワーキング(SDN)V2Xコントローラの例を表す。図44を参照すると、車両端末デバイス4400は、RFトランシーバ4401及びV2Xコントローラ4408を含んでよい。RFトランシーバ4401及びV2Xコントローラ4408は、図16に表されたRFトランシーバ1602及びコントローラ1606と同様の機能性を有し得る。いくつかの態様で、RFトランシーバ4401は複数のトランシーバ(例えば、4402~4406)を含んでよく、各トランシーバは異なる車両通信技術と関連する。いくつかの態様で、RFトランシーバ4402、4404及び4406は、例えば、夫々、DSRCトランシーバ、及びLTE-V2Xトランシーバ、及び5G-V2Xトランシーバであってよい。
【0303】
いくつかの態様で、V2Xコントローラ4408は、V2Xコンバージェンスレイヤ4412(4112と同様であることができる。)を実装するSDN V2Xコントローラであってよい。いくつかの態様で、V2X SDNコントローラ4408は、車内ネットワーク4410を用いてRFトランシーバ4402~4406へ通信上結合され得る。車内ネットワーク4410は、イーサネットTSN(Time Sensitive Network)を含み得る。いくつかの態様で、V2X SDNコントローラ4408は、V2Xコンバージェンスレイヤ4412とともに、1つ以上の異なる無線プロトコルスタックを実装し得る。V2X SDNコントローラ4408によって実装され得るプロトコルスタックの例には、DSRCプロトコルスタック4402A、及びLTE-V2Xプロトコルスタック4404A、及び5G-V2Xプロトコルスタック4406Aがある。
【0304】
図45は、本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、LTEプロトコルスタック4504において共通V2Xコンバージェンス機能4510及び近接に基づくサービス(ProSe)プロトコルレイヤ4530を使用するV2Xデバイス4500内のWAVE及びLTEプロトコルスタックの例を表す。図45を参照すると、V2X対応デバイスの上位レイヤ2における共通V2Xコンバージェンスレイヤに加えてProSeプロトコルレイヤ4530をLTEプロトコルスタック4504において使用するWAVEプロトコルスタック4502及びLTEプロトコルスタック4504が表されている。
【0305】
図45のWAVEプロトコルスタック及びLTEプロトコルスタックは、図41のWAVEプロトコルスタック及びLTEプロトコルスタックに類似している。より具体的には、WAVEプロトコルスタック4502は、PHYレイヤ4518、下位WAVE MACレイヤ4516、WAVE上位MACレイヤ4514、LLCサブレイヤ4512、WSMPネットワーク/トランスポートレイヤ4508、IPトランスポートレイヤ4524、UDPセッションレイヤ4520、及びTSCセッションレイヤ4522を含んでよい。
【0306】
同様に、LTEプロトコルスタック4504は、PHYレイヤ4538、MACレイヤ4536、RLCレイヤ4534、PDCPレイヤ4532、ProSeプロトコルレイヤ4530、RRCレイヤ4528、IPトランスポートレイヤ4524、NASレイヤ4526、及びTCPレイヤ4522を含んでよい。プロトコルスタック4502及び4504は、WAVE及びLTEラジオに関連する上位レイヤアプリケーション4506と通信し得る。
【0307】
いくつかの態様で、共通V2Xコンバージェンス機能は、プロトコルスタック4502及び4504内の共通レイヤ4510として加えられてよい。V2Xコンバージェンスレイヤ4510は、デバイス上の利用可能な呼び出し位置ラジオを認識することができるロジックを含むことができ、上位レイヤへの共通の通信インターフェイスを顕在化させながら異なるレイヤでラジオの動作を協調させることができる。
【0308】
例において、V2Xデバイス4500は、ProSeプロトコルレイヤ4530によって提供される機能性に基づき、V2Xデバイス4500(例えば、ネットワークリレーUE)と他のV2Xデバイス(例えば、ユーザ装置又はUE)との間のProSe/PC5インターフェイスを含むことができる。この場合に、3GPP Rel-14+によって定義される、進化した(Evolved)UE-ネットワーク間リレー(例えば、4500)は、進化したProSeリモートUEのためのリレーとして機能し得る。リレーセッションプロシージャ中に、3GPPシステムは、接続するための最良のリレーを決定するときにリレーで利用可能なコンバージェンス機能(例えば、4510)が存在するという事実を考慮に入れてよい。この情報は、リモートUEがリレーを選択しているときに、リレーUEによってリモートUEへアドバタイズされ得る。任意に、3GPPネットワークは、リレー機能を知ることができ、リレー選択中にリモートUEを支援することができる(同様のプロセスはリレー再選択のために行われ得る。)。V2Xコンバージェンスレイヤ4510は、LTEインターフェイス又はマルチ無線デバイス・ツー・デバイス(D2D)動作のために指定されたその拡張のRRC制御機能と更に相互に作用するよう構成されてよい。
【0309】
図46は、本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、ネットワーク及び測定情報を交換する車両端末デバイス及び路側機(RSU)の通信ラジオのコンバージェンスの例を表す。図46を参照すると、V2X通信ネットワーク4600は、V2X対応デバイス4601及びRSU4603を含んでよい。車両4601は、複数のトランシーバラジオを含んでよく、それらは、複数の無線通信技術で作動するよう構成されてよい。例えば、車両4601は、LTEラジオ4606及びWi-Fiラジオ4604を含んでよい。トランシーバラジオ4606及び4604は、V2Xコンバージェンス機能4602を介して互いにインターフェイス接続され得る。
【0310】
RSU4603も、複数のトランシーバラジオを含んでよく、それらは、複数の無線通信技術で作動するよう構成されてよい。例えば、RSU4603は、LTEラジオ4608及びWi-Fiラジオ4610を含んでよい。トランシーバラジオ4608及び4610は、V2Xコンバージェンス機能4612を介して互いにインターフェイス接続され得る。いくつかの態様で、コンバージェンス機能4602及び4612は、図40のV2Xコンバージェンス機能4020及び4042又は図41のV2Xコンバージェンス機能レイヤ4112と同様であってよい。
【0311】
いくつかの態様で、通信リンクが、4618において、車両4601内のLTEラジオ4606とRSU4603内のLTEラジオ4608との間で確立され得る。これに関連して、LTEラジオ間の接続を用いて、コンバージェンス機能4602及び4612の間でも通信リンクが確立される。
【0312】
いくつかの態様で、車両4601内の第1ラジオは、アプリケーション及び上位レイヤを通じてではなく、コンバージェンス機能4612を介してRSU4603内の第2ラジオとコンバージェンス機能4602により直接に情報を共有し得る。共有された情報は、第1ラジオに依存したコンテクスト(例えば、コンテクスト認識データ)であり、車両4601又はRSU4603内の他のラジオが容易に利用可能でないことがある。いくつかの態様で、共有された情報は、1つのラジオで利用可能な測定を含んでよい。この測定は、他の(受信側)ラジオの性能又は動作を改善又は強化するために使用され得る。例えば、共有された情報は、リンク品質測定、測定された局所干渉、などを含んでよい。この情報は、例えば、混雑情報及びリンク測定情報に基づきチャネルアクセスパラメータ又は伝送電力を調整することによって、受信側ラジオによってその性能を改善するために使用されてよい。
【0313】
いくつかの態様で、図46から分かるように、混雑情報4614は、RSU4603内でWi-Fiラジオ4610からコンバージェンス機能4612へ送られてよい。その上、チャネル測定情報、距離情報(例えば、RSU4603までの車両4601の距離)、又は車両密度情報4616が、RSU4603内でLTEラジオ4608からコンバージェンス機能4612へ送られてよい。コンバージェンス機能4612で受け取られた情報4614及び4616は、次いで、コンバージェンス機能4602を介して(例えば、通信交換4618を介して)車両4601と共有されてよい。コンバージェンス機能4602での受け取られた情報4614及び4616は、車両4601内の1つ以上のラジオと共有されてよい。例えば、情報交換4620の間に、混雑情報4614及び情報4616は、Wi-Fiラジオ4604と共有されてよい。それに応じて、Wi-Fiラジオ4604は、車両4601とRSU4603との間の接続を改善又は変更することを目的として、Wi-Fiラジオ4604及び4610を使用した通信を切り替える決定とともに、チャネルアクセス情報又は他のロー(raw)情報をコンバージェンス機能4602へ返送してよい。
【0314】
いくつかの態様で、WAVE通信のための安全性及び他のメッセージの繰り返し率は、周囲エリア内の車両の密度に依存し得る。いくつかの態様で、ブロードキャスティングレート及びブロードキャスティングノードの数を近最適な場合まで減らす1つ以上のアルゴリズム及び技術が、混雑と、密集した環境における混雑により生じる性能劣化及び安全性の問題とを軽減するために使用され得る。しかし、そのような技術の実装は、バックグラウンドでの専用チャネル又はさもなくば協調メカニズムの使用に関連付けられることがあり、LTEラジオ4606及び4608を介した車両4601とRSU4603との間のセルラー接続は、そのような目的を果たし得る。
【0315】
いくつかの態様で、車両4601及びRSU4603がWAVEラジオを含む場合において、チャネルアクセスパラメータ(例えば、送信電力、AIFパラメータ、など)及びV2Xメッセージの繰り返し率は、ネットワークの密度又は他のパラメータに応じて上位レイヤによってセットされ得る。そのような情報は、ローカルで計算されてよく、より高い精度でRSUにおいて利用可能であることができる。しかし、そのような情報をRSU4603から車両4601でWAVEラジオを介して取り出すことは、効率的ではないことがある。セルラー接続の範囲がより広い場合に、セルラーラジオ及びWAVEラジオの両方を搭載したRSU4603で利用可能な密度に関する情報は、LTEラジオ4606及び4608を使用したセルラー接続を介して前方のエリアの車両WAVEラジオで利用可能にされ得る。
【0316】
いくつかの態様で、車両4601とRSU4603との間のセルラー接続は、Wi-Fiアクセスポイント(AS)の間の遷移を容易にするために使用されてよい。RSU4603がセルラーラジオ及びWi-Fiラジオの両方を搭載される場合において、より広い範囲のセルラーラジオは、(RSU4603及び車両4601の)コンバージェンス機能4612及び4602が、RSUまでの距離に関する情報(Wi-Fi APに対する信号強度を推定するために使用され得る。)を交換し、利用可能な帯域幅に関する情報を事前にAPにおいて収集して、APへ切り替えるべきか否か及びいつそうするべきかを決定することを可能にすることができる。
【0317】
図47は、本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、車両端末デバイス及びRSUの通信ラジオのコンバージェンスに基づきチャネルアクセスパラメータを調整する動作の例のフロー図を表す。図47を参照すると、車両無線通信のための、例となる方法4700は、セルラー通信リンクが、複数のトランシーバの中の第1トランシーバを用いて、第2通信デバイスと確立され得るときに、4702から開始してよい。例えば、車両4601のLTEラジオ4606は、RSU4603のLTEラジオ4608とのセルラー通信リンクを確立し得る。
【0318】
4704で、第2通信デバイスの非セルラー通信チャネルに関連した混雑情報が、コンバージェンスプロトコルレイヤで受け取られ得る。コンバージェンスプロトコルレイヤは複数のトランシーバに共通である。例えば、Wi-Fiラジオ4610に関連した混雑情報が、RSU4603内のコンバージェンス機能4612へ送られ得る。混雑情報4614は、次いで、コンバージェンス機能4612及び4602の間の通信リンクを介して車両4601へ転送される。車両4601で、受け取られた混雑情報は、コンバージェンス機能4602によってWi-Fiラジオ4604へ更なる処理及び1つ以上のチャネルアクセスパラメータを調整すること又は通信リンクを切り替えることに関する決定を行うために転送されてよい。
【0319】
4706で、複数のトランシーバの中の第2トランシーバに関連した非セルラー通信チャネルの1つ以上のチャネルアクセスパラメータが、混雑情報に基づき調整される。例えば、Wi-Fiラジオ4604は、RSU4603のWi-Fiラジオ4610から受け取られた混雑情報に基づき、1つ以上のチャネルアクセスを調整してよい(例えば、混雑してない通信チャネルへ切り替える。)。
【0320】
図48は、本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、クレデンシャル情報を交換する車両端末デバイス及びRSUの通信ラジオのコンバージェンスの例を表す。図48を参照すると、V2X通信ネットワーク4800は、V2X対応車両4802及びRSU4804を含んでよい。車両4802は、複数のトランシーバラジオを含んでよく、それらは、複数の無線通信技術で作動するよう構成され得る。例えば、車両4802は、LTEラジオ4810及びWi-Fiラジオ4808を含んでよい。トランシーバラジオ4810及び4808は、V2Xコンバージェンス機能4806を介して互いにインターフェイス接続され得る。
【0321】
RSU4804も、複数のトランシーバラジオを含んでよく、それらは、複数の無線通信技術で作動するよう構成され得る。例えば、RSU4804は、LTEラジオ4812及びWi-Fiラジオ4814を含んでよい。トランシーバラジオ4812及び4814は、V2Xコンバージェンス機能4816を介して互いにインターフェイス接続され得る。いくつかの態様で、コンバージェンス機能4806及び4816は、図40のV2Xコンバージェンス機能4020及び4042又は図41のV2Xコンバージェンス機能レイヤ4112と同様であってよい。
【0322】
いくつかの態様で、通信リンクが、車両4802内のLTEラジオ4810とRSU4804内のLTEラジオ4812との間で確立され得る。これに関連して、LTEラジオ4810及び4812の間の接続を用いて、コンバージェンス機能4806及び4816の間にも通信リンクが確立される。
【0323】
車両4802が移動するV2X通信ネットワーク4800において、車両4802が移動するにつれて、通信中デバイス並びに接続及びラジオの選択は変化する。例えば、RSU4804は、車両4802がRSU4804の範囲内にあるときに使用することができる1つ以上のWi-Fiアクセスポイントへ接続され得る。しかし、車両4802が移動する場合に、異なるWi-Fiアクセスポイントの組を有する異なるRSUが範囲内になる可能性がある。ネットワークに関する情報(例えば、混雑、利用可能な帯域幅、など)及び認証クレデンシャルの共有は、ネットワーク、AP、基地局、などの間の滑らかな遷移及び高速な切り替えを可能にすることができる。
【0324】
いくつかの態様で、前もってLTEラジオ4810を使用したセルラー接続を介してコンバージェンス機能4806を使用することによって、継続的なサービスを要求するアプリケーションを備えた移動車両4802に対してWi-Fi接続が形成され得、メイク・ビフォア・ブレイク/中断のない経験をユーザに可能にする。例えば、LTEラジオ4810及び4812の間に通信リンクが確立された後に、RSU4804のWi-Fiラジオ4814は、車両4802からコンバージェンス機能4806及び4816を介して受け取られたWi-Fiクレデンシャルを用いて、RSUの範囲内のWi-Fi局との通信リンクを確立し得る。
【0325】
いくつかの態様で、WAVEラジオを使用するときに匿名性を提供するよう、1つ以上の安全な証明書が、車両製造メーカ及び他のソースによって各車両に供給され得る。なお、それらの証明書は、キー又はアルゴリズムなどのような一意の秘密に基づき生成され得る。秘密を無効にし、回復し、分配するためのメカニズム、並びに中間証明書の分配は、V2Xインフラストラクチャ内のV2X通信に基づいてよい。セルラー接続は、図48に表されるように、そのような目的のために使用され得る。
【0326】
より具体的には、4818で、コンバージェンス機能4816は、局所的な分配のために1つ以上の権限のある機関(例えば、US DOT、車両製造メーカ、など)から安全な証明書又はキー(例えば、秘密)に関する情報を受け取ることができる。受信された証明書は、次いで、LTEトランシーバ4810及び4812の間の確立されたセルラーリンクを介して車両4802のコンバージェンス機能4806へ送られてよい。4822で、コンバージェンス機能4806は、受け取られた証明書又はキーを供給してよく、RSU4804に関連したアクセスポイントへの通信は、車両4802がそのようなアクセスポイントの範囲内に入ると直ぐに確立され得る。
【0327】
いくつかの態様で、利用可能なスループット又はレイテンシの観点から最適化されたパスにのみならず、V2X通信トラフィックタイプ及びコンテクストにも基づいて、V2X通信トラフィックは、ラジオ間で切り替えられ、異なるラジオにわたって送信されてよい。例えば、地理的に広い影響を与えるWAVE安全メッセージがある場合に、メッセージは、より広い地域への緊急ブロードキャストのためにセルラーラジオを介して送られるか、あるいは、信頼性の向上のために複数のラジオへセルラーリンクを介して送られ得る。
【0328】
いくつかの態様で、本明細書中で開示されている技術は、局所的なナビゲーション地図のダウンロードのために使用されてよい。この場合に、局所的な地図のダウンロードは、ネットワークから車両へのセルラー伝送を介して開始されてよく、次いで、地図のアップデート/ダウンロードは、車両間(Vehicle-to-Vehicle)(V2V)モードへ切り替えられてよい。例えば、アップデート/ダウンロードされる情報は、1の車両から他の車両へ(又はWi-Fi通信リンクを用いて車両と基地局との間で)送られ得る。
【0329】
いくつかの態様で、コンバージェンス機能(例えば、4806及び4816)は、特定の動作が実行される時間を管理するために使用されてよい。一例として、ユーザ装置(UE)が高精度の地図をアップデートする必要がある場合において、これは、ネットワークから相当の帯域幅を必要とし、UEが実行中である他のサービスに影響を及ぼす可能性があるので、コンバージェンス機能は、V2Xネットワークの負荷が軽くなる特定の時刻まで、例えば、他のOTA(over-the-air)アップデートが行われる真夜中などに、地図アップデートの要求を遅延させてよい。これに関連して、コンバージェンス機能による情報ダウンロード機能の時間管理は、ネットワーク効率及び容量の改善をもたらし得る。いくつかの事例では、ネットワークオペレータは、ネットワークの負荷が軽いときにそのような地図をダウンロードする動機をV2Xシステムのユーザに与えて、混雑及びエリア内の他のユーザからの他のサービスへの影響が起こる可能性を回避することができる。
【0330】
いくつかの態様で、コンバージェンスレイヤ/機能は、ユーザ及びアプリケーションが利用可能な単一インターフェイスとして使用されてよく、接続管理の局面を隠すとともに、ユーザからの接続に対するアプリケーションのマッピングを最適化する。このアプローチによって提供される改善されたユーザ経験の例は、バックグラウンドでセルラー通信リンクを介して外出中のユーザが利用できる一時的なWi-Fiネットワークに関連するネゴシエーションを管理する可能性である。認証クレデンシャル(又は、より速い再認証のために、認証クレデンシャルの一部)の共有及びユーザインタラクションの排除は、接続の迅速な確立を可能にし得る。
【0331】
図49は、本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、車両端末デバイス及びRSUの通信ラジオのコンバージェンスに基づくデバイス認証のための動作の例のフロー図を表す。図48及び図49を参照すると、車両無線通信のための、例となる方法4900は、セルラー通信リンクが、複数のトランシーバの中の第1トランシーバを用いて、第2通信デバイスと確立されるときに、4902から開始し得る。例えば、車両4802内のLTEラジオが、RSU4804内のLTEラジオ4812とセルラー通信リンクを確立してよい。4904で、通信デバイスの非セルラー通信チャネルに関連するクレデンシャル情報が、複数のトランシーバに共通するコンバージェンスプロトコルレイヤで受け取られる。例えば、4818で、車両製造メーカ又は他の権限のある機関から発せられるクレデンシャル又は安全キーに関する情報は、RSU4804のコンバージェンス機能4816から、確立されたセルラー通信リンクを介して、車両4802のコンバージェンス機能4806へ送られてよい。
【0332】
いくつかの態様で、コンバージェンス機能4806で受け取られた情報は、非セルラーデバイス(例えば、Wi-Fiアクセスポイント)にアクセスするためのクレデンシャル情報を含んでよい。4906で、第3(非セルラー)通信デバイスとの通信リンクが、複数のトランシーバの中の第2トランシーバを用いて、受け取られたクレデンシャル情報に基づき非セルラー通信チャネル上で確立されてよい。例えば、車両4802内のコンバージェンス機能4806は、受け取られたクレデンシャル情報をWi-Fiラジオ4808へ送ってよい。Wi-Fiラジオ4808は、その情報を使用して、RSU4804の通信範囲内にある非セルラー通信デバイス(例えば、アクセスポイント)との接続を確立することができる。
【0333】
図50は、本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、ローカライゼーションの拡張を可能にする単一デバイス内の通信ラジオのコンバージェンスの例を表す。図50を参照すると、V2Xデバイス500に関連したローカライゼーション拡張シナリオ5002A、5002B及び5002Cが表されている。図50から分かるように、V2Xデバイス5000は、Wi-Fiラジオ5006及びLTEラジオ5008などのような複数のラジオを含んでよい。複数のラジオは、共通のコンバージェンス機能5004を介してインターフェイス接続され得る。
【0334】
いくつかの態様で、位置精度は、局所的サービスにアクセスするために且つ自動運転のためにV2X通信ネットワーク内のモバイルデバイスに関連するようになる場合がある。本明細書で開示されている無線技術(例えば、Wi-Fi及びセルラー)は、独自のローカライゼーションメカニズムを有するが、複数の無線通信技術からの複数のローカライゼーション技術を組み合わせることにより、ローカライゼーションの精度及び速度が向上し得る。
【0335】
いくつかの態様で、複数のラジオに関連する複数のローカライゼーション技術の組み合わせは、測定の共有によって、例えば、三角測量のために追加のデータ点を加えることによって、あるいは、組み合わされた結果が上位レイヤへ供給されるようにラジオによって共有されるフィードバックループによって、行われてよい。いくつかの態様で、1つのラジオによって供給される位置は、測距のために、又は計算のための原点推定、などのために、他のラジオによって使用されてよい。
【0336】
V2Xデバイス(例えば、V2X対応車両)が、その車両が複数の基地局又はアクセスポイントの通信範囲内にない可能性がある僻地にある場合において、上記の技術(例えば、測定の共有及びフィードバックループの使用)の組み合わせは、ローカライゼーションの機会を増やし得る。例えば、V2Xノードが2つの基地局及び1つのアクセスポイントの範囲内にある場合に、それら3つからのタイム・オブ・フライト(time of flight)(例えば、信号が送信器から受信器へ進むのにかかる時間)情報が、ローカライゼーションのために使用されてよい。ローカライゼーション拡張シナリオ5002Aを参照して、Wi-Fiラジオ5006は、ローカライゼーション生(raw)測定値5010Aをコンバージェンス機能5004へ送ることができる。同様に、LTEラジオ5008は、ローカライゼーション生測定値5012Aをコンバージェンス機能5004へ送ることができる。コンバージェンス機能5004は、次いで、ラジオ5006及び5008から夫々受け取られたローカライゼーション生測定値5010A及び5012Aを用いて、ローカライゼーション計算5014Aを実行することができる。
【0337】
いくつかの態様で、セルラーローカライゼーション及びWi-Fiローカライゼーションの両方がV2Xデバイスで利用可能であることができ、一方からの位置情報が、他方の精度を上げるために使用されてよい。夫々の位置情報の既知の精度に応じて、加重平均などのような、代表値要約統計量(central tendency summary statistic)が、市野より正確な推定を計算するために使用されてよい。ローカライゼーション拡張シナリオ5002Bを参照して、Wi-Fiローカライゼーション5010BがWi-Fiラジオ5006によって実行され得る。Wi-Fiローカライゼーション5010Bに基づき生成されるWi-Fi位置推定5012Bは、コンバージェンス機能5004へ送られてよい。同様に、セルラーローカライゼーション5014BがLTEラジオ5008によって実行され得る。セルラーローカライゼーション5014Bに基づき生成されるセルラー位置推定5016Bは、コンバージェンス機能5004へ送られてよい。コンバージェンス機能5004は、次いで、位置推定5012B及び5016Bを使用して、結合された、一般にはより正確なローカライゼーション計算5018Bを生成し得る。
【0338】
いくつかの態様で、V2Xデバイス5000内のアクティブアプリケーションが1つのラジオから他のラジオへ切り替わる場合において、コンバージェンス機能5004は、ローカライゼーションのための初期インスタンスとして使用されるように1つのラジオから他のラジオへ最新の位置推定を供給するよう構成され得る。これは、より迅速で、より正確なポジショニングを提供することができる。ローカライゼーション拡張シナリオ5002Cを参照して、Wi-Fiローカライゼーション5010CがWi-Fiラジオ5006によって実行され得る。Wi-Fiローカライゼーション5010Cに基づき生成されるWi-Fi位置推定5012Cは、コンバージェンス機能5004へ送られてよい。5014Cで、LTEラジオ5008が、未だ利用可能でないセルラー位置によりアクティブにされ得る。5016Cで、LTEラジオ5008は、既存の位置推定をコンバージェンス機能5004に要求し得る。5018Cで、コンバージェンス機能5004は、Wi-Fi位置推定5012CをLTEラジオ5008へLTEポジショニングのための初期ローカライゼーション推定として送ってよい。
【0339】
図51は、本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、単一デバイスの通信ラジオのコンバージェンスに基づきローカライゼーションの拡張を実行する動作の例のフロー図を表す。図50及び図51を参照すると、車両無線通信のための、例となる方法5100は、第1ローカライゼーション情報が、複数の車両無線通信技術の中の第1車両無線通信技術で作動する複数のトランシーバの中の第1トランシーバを介して受信されるときに、動作5102から開始し得る。例えば、第1の生(raw)ローカライゼーション測定値5010Aが、Wi-Fiラジオ5006からコンバージェンス機能5004によって受け取られる。
【0340】
動作5104で、第2ローカライゼーション情報が、複数の車両無線通信技術の中の第2車両無線通信技術で作動する複数のトランシーバの中の第2トランシーバを介して受信される。例えば、第2の生ローカライゼーション測定値5012Aが、LTEラジオ5008からコンバージェンス機能5004によって受け取られる。動作5106で、通信デバイスの位置についてのローカライゼーション推定が、コンバージェンス機能を用いて、第1ローカライゼーション情報及び第2ローカライゼーション情報に基づき決定される。例えば、コンバージェンス機能5004は、第1ローカライゼーション情報5010A及び第2ローカライゼーション情報5012Aを使用して、両方の生測定値に基づきローカライゼーション計算5014Aを実行してよい。
【0341】
いくつかの態様で、(例えば、V2Xデバイス内の複数のラジオ間の、又はV2Xデバイス間の)干渉の低減が、V2Xコンバージェンス機能を使用することによって可能にされる他の有用な機能性であることができる。例えば、夫々のラジオのデューティサイクルに関する情報は、他のラジオによる伝送時間をスケジューリング/調整して、それらの間の干渉を最小限にするためなどに使用されてよい。同様に、エリア内のチャネルの使用及び干渉に関する情報は、干渉を受けにくくネットワーク混雑の低減に寄与するラジオを選択するために使用されてよい。
【0342】
いくつかの態様で、WAVE WSMPスタック(例えば、104A又は104B)は、V2Xメッセージのためのデューティサイクルをセットするよう構成されてよい。ラジオのネットワークステータスに関する情報は、夫々のラジオによって集められ(あるいは、RSUから収集され)、周期的にデバイス上でコンバージェンス機能に利用可能にされ得る(例えば、図52を参照。)。WSMPメッセージング要件などのアプリケーション要件も、コンバージェンス機能と共有されてよく、コンバージェンス機能は、ネットワークへの悪影響を最小限にしながら、何のアプリケーションがどのラジオを使用するかと、ラジオがデバイス間干渉を低減するための伝送スケジュールとを決定することができる。
【0343】
図52は、本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、伝送スケジューリングを実装するための単一デバイス内の通信ラジオのコンバージェンスの例を表す。図52を参照すると、車両5200は、Wi-Fiラジオ5206及びLTEラジオ5208などのような複数のラジオを含んでよい。車両5200は、アプリケーション5202を実行する1つ以上のプロセッサ又はコントローラを更に含んでよい。車両5200内の複数のラジオは、共通のV2Xコンバージェンス機能5204を介してインターフェイス接続され得る。
【0344】
いくつかの態様で、V2Xデバイス(例えば、車両5200)の電力効率は、他のラジオの一部又は全てのトラフィック管理のために且つ必要なときに特定のラジオを起動するために1つのラジオを使用することによって、改善され得る。例えば、より低い電力のラジオは、必要時に他のラジオを起動するためのトリガを受け取ってよい。トリガは、トラフィックニーズに基づき得る。例えば、Bluetoothラジオは、電力節約を目的として車両5200内で音楽ストリーミングのために使用され得るが、他の車両への又はV2Xインフラストラクチャへのデータ伝送が必要とされる場合には、Wi-Fi又はセルラーラジオが、利用可能性及びコンテクストに基づき呼び起こされ得る。
【0345】
いくつかの態様で、コンバージェンス機能5202はまた、ラジオへ送信されるべきデータの量(電力効率を提供する。)に応じてトラフィックをルーティングすることによって全体の電力を最適化し得る。例えば、低電力ラジオは、有意なタスク及び制御データを必要としない管理タスクを実行するために使用されてよく、高帯域幅ラジオは、大きなデータ転送のためにアクティブにされ使用されてよい。
【0346】
図52を参照して、車両5200内のWi-Fiラジオ5206は、帯域幅推定及び測定された干渉のコンバージェンス機能5204への周期的な報告5210を実行してよい。同様に、LTEラジオ5208は、帯域幅推定及び測定された干渉のコンバージェンス機能5204への周期的な報告5212を実行してよい。その上、車両5200内の1つ以上のプロセッサ又はコントローラで実行されるアプリケーション5202は、様々なアプリケーション要件(例えば、データ通信のための特定のラジオ(又は複数のラジオ)の帯域幅又は使用についての要件)のコンバージェンス機能5204への周期的な報告5214を実行してよい。5216で、コンバージェンス機能5204は、車両5200内で利用可能な夫々のラジオに関連したデューティサイクル及び送信スケジューリングに関して1つ以上の決定又は決断を下し得る。対応するアプリケーションルーティング及び送信スケジューリング情報5218及び5220は、夫々LTEラジオ5201及びWi-Fiラジオ5206へ送られ得る。
【0347】
図53は、本明細書で記載されるいくつかの態様に従って、単一デバイスの通信ラジオのコンバージェンスに基づき伝送スケジューリングを実行する動作の例のフロー図を表す。図52及び図53を参照して、車両無線通信のための、例となる方法5300は、第1推定情報が、複数の車両無線通信技術の中の第1車両無線通信技術で作動する複数の利用可能なトランシーバの中の第1トランシーバを介して受信されるときに、動作5302から開始し得る。第1推定情報は、第1車両無線通信技術に従って作動する第2通信デバイスでの利用可能な帯域幅を示し得る。例えば、Wi-Fiラジオ5206は、コンバージェンス機能5204への周期的な報告5210を介して帯域幅推定情報を送ることができる。帯域幅推定は、Wi-Fiラジオ5206が通信し得るアクセスポイントで利用可能であるWi-Fi帯域幅、又はWi-Fiラジオ5206によって決定される車両5200で利用可能なWi-Fi帯域幅を示し得る。
【0348】
動作5304で、第2推定情報が、複数の車両無線通信技術の中の第2車両無線通信技術で作動する複数のトランシーバの中の第2トランシーバを介して受信される。第2推定情報は、第2車両無線通信技術に従って作動する第3通信デバイスでの利用可能な帯域幅を示し得る。例えば、LTEラジオ5208は、コンバージェンス機能5204への周期的な報告5212を介して帯域幅推定情報を送ることができる。帯域幅推定は、LTEラジオ5208が通信している基地局若しくは基地局で利用可能なセルラー帯域幅、又はLTEラジオ5208によって決定される車両5200で利用可能なセルラー帯域幅を示し得る。
【0349】
動作5306で、第2通信デバイス及び第3通信デバイスと通信するための伝送スケジューリング情報が、受け取られた第1推定情報及び第2推定情報に基づき、コンバージェンス機能により決定される。例えば、コンバージェンス機能5204は、夫々のラジオについてデューティサイクル及び送信スケジューリングを(5216で)決定し得る。
【0350】
動作5308で、スケジューリング情報は、第2通信デバイス及び第3通信デバイスへ送られ得る。例えば、コンバージェンス機能5204は、スケジューリング情報を各々のラジオへ送ることができる(例えば、5218及び5220)。任意に、コンバージェンス機能5204は、スケジューリング情報を。LTEラジオ5208及びWi-Fiラジオ5206が通信している基地局及びアクセスポイントへも(例えば、車両5200にあるコンバージェンス機能5204と基地局及びアクセスポイントで利用可能なコンバージェンス機能との間の通信リンクを介して)送ってよい。
【0351】
図54は、本明細書で論じられている技術(例えば、メッソドロジ)の1つ以上が実行され得るマシン5400を例示するブロック図の例である。本明細書で記載される例は、マシン5400においてロジック、又は多数のコンポーネント、又はメカニズムを含んでも、又はそれらによって動作してもよい。回路(例えば、プロセッシング回路)は、ハードウェア(例えば、簡単な回路、ゲート、ロジック、など)を含むマシン5400の実体物で実装される回路の集合である。回路部材は時間とともに自由自在であり得る。回路は、単独で又は組み合わせて作動時に特定の動作を実行し得る部材を含む。
【0352】
ある態様において、回路のハードウェアは、特定の動作を実行するよう不変に設計されてよい(例えば、ハードワイヤード)。ある態様において、回路のハードウェアは、特定の動作の命令を符号化するよう物理的に変更されたマシン読み出し可能な媒体(例えば、不変質量粒子の磁気的、電磁的に移動可能な配置)を含む可変的に接続された物理コンポーネント(例えば、実行ユニット、トランジスタ、簡単な回路、など)を含んでよい。物理コンポーネントを接続することにおいて、ハードウェア構成要素の基礎的な電気特性は、例えば、絶縁体から導体へ、又はその逆に、変化する。命令は、組み込みハードウェア(例えば、実行ユニット又はローディング機構)が、動作時に特定の動作の部分を実行するよう可変な接続を介してハードウェア内の回路の部材を形成することを可能にする。従って、例において、マシン読み出し可能な媒体要素は、回路の部分であるか、あるいは、デバイスが動作しているときに回路の他のコンポーネントへ通信上結合される。例において、物理コンポーネントのいずれも、1よりも多い回路の1よりも多い部材で使用されてよい。例えば、動作中、実行ユニットは、1つの時点では第1回路構成の第1回路で使用され、別の時点では第1回路構成の第2回路によって又は第2回路構成の第3回路によって再利用されてよい。マシン5400に関するそれらのコンポーネントの更なる例が続く。
【0353】
代替の態様では、マシン5400は、スタンドアロンのデバイスとして動作しても、あるいは、他のマシンへ接続(例えば、ネットワーク化)されてもよい。ネットワーク化された配置では、マシン5400は、サーバ-クライアントネットワーク環境においてサーバマシン、クライアントマシン、又はその両方として動作し得る。例において、マシン5400は、ピア・ツー・ピア(P2P)(又は他の分散型)ネットワーク環境においてピアマシンとして動作し得る。マシン5400は、パーソナルコンピュータ(PC)、タブレットPC、セットトップボックス(STB)、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、携帯電話機、ウェブアプライアンス、ネットワークルータ、スイッチ若しくはブリッジ、又は当該マシンによって行われるべき動作を特定する命令を(順次又は別なふうに)実行可能なあらゆるマシンであってよい。更に、1つのマシンしか表されていないが、語「マシン」はまた、例えば、クラウドコンピューティング、ソフトウェア・アズ・サービス(SaaS)、他のコンピュータクラスタ構成などのような、本明細書で論じられているメソッドロジのいずれか1つ以上を実行するよう個々に又は連帯的に命令の組(又は複数の組)を実行するマシンの任意の集合を含むと理解されるべきである。
【0354】
マシン(例えば、コンピュータシステム)5400は、ハードウェアプロセッサ5402(例えば、中央演算処理装置(CPU)、グラフィクスプロセッシングユニット(GPU)、ハードウェアプロセッサコア、又はそれらの任意の組み合わせ)、メインメモリ5404、静的メモリ(例えば、ファームウェア、マイクロコード、基本入出力(BIOS)、ユニファイド・エクステンシブル・ファームウェア・インタフェース(UEFI)などのためのメモリ若しくはストレージ)5406、及び大容量ストレージ5408(例えば、ハードドライブ、テープドライブ、フラッシュストレージ、若しくは他のブロックデバイス)を含んでよく、これらの一部又は全ては、インターリンク(例えば、バス)5430を介して互いと通信することができる。マシン5400は、ディスプレイユニット5410、英数字入力デバイス5412(例えば、キーボード)、及びユーザインターフェイス(UI)ナビゲーションデバイス5414(例えば、マウス)を更に含んでよい。例において、ディスプレイユニット5410、入力デバイス5412及びUIナビゲーションデバイス5414は、タッチスクリーンディスプレイであってよい。マシン5400は、記憶デバイス(例えば、ドライブユニット)5408、信号発生デバイス5418(例えば、スピーカ)、ネットワークインターフェイスデバイス5420、及びグローバルポジショニングシステム(GPS)センサ、コンパス、加速度計、又は他のセンサのような1つ以上のセンサ5416を更に含んでもよい。マシン5400は、1つ以上の周辺機器(例えば、プリンタ、カードリーダ、など)に伝達し又は制御するために、シリアル(例えば、ユニバーサルシリアルバス(USB))、パラレル、又は他の有線若しくは無線(例えば、赤外線(IR)、近距離通信(NFC)、など)接続のような出力コントローラ5428を含んでもよい。
【0355】
プロセッサ5402のレジスタ、メインメモリ5404、静的メモリ5406、又は大容量ストレージ5408は、本明細書で記載される技術又は機能のうちのいずれか1つ以上によって具現する又は利用されるデータ構造又は命令5424の1つ以上の組(例えば、ソフトウェア)が記憶されているマシン読み出し可能な媒体5422であっても、又はそれを含んでもよい。命令5424はまた、マシン5400のその実行中に、完全に又は少なくとも部分的に、プロセッサ5402のレジスタ、メインメモリ5404、静的メモリ5406、又は大容量ストレージ5408のいずれかの中に存在してもよい。ある態様では、ハードウェアプロセッサ5402、メインメモリ5404、静的メモリ5406、又は大容量ストレージ5408のうちの1つ又は任意の組み合わせが、マシン読み出し可能な媒体5422を構成してもよい。マシン読み出し可能な媒体5422は単一の媒体として表されているが、「マシン読み出し可能な媒体」との語には、1つ以上の命令5424を記憶するよう構成された単一の媒体又は複数の媒体(例えば、中央集権型若しくは分散型データベース、又は関連するキャッシュ及びサーバ)が含まれ得る。
【0356】
「マシン読み出し可能な媒体」との語には、マシン5400のよって実行される命令を記憶、符号化、又は搬送する能力があり、マシン5400に本開示の技術のうちのいずれか1つ以上を実行させる、あるいは、かような命令によって使用されるか又は命令に関連するデータ構造を記憶、符号化、又は搬送する能力がある、如何なる媒体も含まれ得る。マシン読み出し可能な媒体の非限定的な例には、ソリッドステートメモリ、光学媒体、磁気媒体、及び信号(例えば、無線周波数信号、他の光子に基づく信号、音響信号、など)がある。ある態様では、非一時的なマシン読み出し可能な媒体は、不変(例えば、静止)質量を有する複数の粒子によるマシン読み出し可能な媒体を有し、よって、組成物(compositions of matter)である。従って、非一時的なマシン読み出し可能な媒体は、一時的な伝播信号を含まないマシン読み出し可能な媒体である。非一時的なマシン読み出し可能な媒体の具体例には、半導体メモリデバイス(例えば、電気的にプログラム可能なリードオンリーメモリ(EPROM)、電気的消去可能なプログラム可能リードオンリーメモリ(EEPROM))及びフラッシュメモリデバイスのような不揮発性メモリ、内蔵ハードディスク及びリムーバブルディスクのような磁気ディスク、光学磁気ディスク、並びにCD-ROM及びDVD-ROMディスクが含まれ得る。
【0357】
命令5424は更に、多数の転送プロトコル(例えば、フレームリレー、インターネットプロトコル(IP)、伝送制御プロトコル(TCP)、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)など)のうちのいずれ1つを用いてネットワークインターフェイスデバイス5420を介して伝送媒体により通信ネットワーク5426上で送信又は受信されてよい。
【0358】
例となる通信ネットワークには、とりわけ、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、パケットデータネットワーク(例えば、インターネット)、携帯電話ネットワーク(例えば、セルラーネットワーク)、基本電話サービス(Plain Old Telephone Service,POTS)ネットワーク、及び無線データネットワーク(例えば、Wi-Fiとして知られている電気電子技術者協会(IEEE)802.11ファミリ規格、WiMaxとして知られているIEEE802.16ファミリ規格)、IEEE802.15.4ファミリ規格、ピア・ツー・ピア(P2P)ネットワークが含まれ得る。例において、ネットワークインターフェイスデバイス5420は、通信ネットワーク5426へ接続するために1つ以上の物理ジャック(例えば、Ethernet(登録商標)、同軸、若しくは電話ジャック)又は1つ以上のアンテナを含んでよい。
【0359】
いくつかの態様で、ネットワークインターフェイスデバイス5420は、単入力多出力(Single-Input Multiple-Output,SIMO)、多入力多出力(Multiple-Input Multiple-Output,MIMO)、又は多入力単出力(Multiple-Input Single-Output,MISO)技術のうちの少なくとも1つを用いて無線で通信するために複数のアンテナを含んでもよい。「伝送媒体」との語は、マシン5400によって実行される命令を記憶、符号化、又は搬送する能力があり、かようなソフトウェアの通信を助けるデジタル若しくはアナログ通信信号又は他の無形媒体を含む如何なる無形媒体も含むと理解されるべきである。伝送媒体は、マシン読み出し可能な媒体である。
【0360】
[付記]
例1は、マルチ無線アクセス技術(RAT)デバイスであって、
複数のRATをサポートする複数のトランシーバチェーンと通信する複数の接続を含むトランシーバインターフェイスと、
ハードウェアプロセッサと
を有し、
前記ハードウェアプロセッサは、
前記複数のRATのうちの1つ以上に関連した通信を受け、
前記通信を完了するために前記複数のRATを協調させるように前記トランシーバインターフェイスの前記複数の接続を介して前記複数のトランシーバチェーンを制御する
よう構成される、前記デバイスである。
【0361】
例2において、例1の対象であって、前記トランシーバインターフェイスは、マルチリンクコーダを更に有し、該マルチリンクコーダは、
前記複数のトランシーバチェーンの中の第1トランシーバチェーンにより、第1通信ノードから、前記複数のRATの中の第1RATに関連する通信リンクを経由して、データストリームを受信し、
前記データストリームにコードを適用して、符号化されたデータストリームを生成し、
前記符号化されたデータストリームを複製して、複数の符号化されたデータストリームを生成する
よう構成され、
前記複数の符号化されたデータストリームは、前記第1トランシーバチェーンの1つ以上の他の通信リンクを経由して少なくとも第2通信ノードへ送られる。
【0362】
例3において、例2の対象であって、前記複数の符号化されたデータストリームは、第1の符号化されたデータストリームを含み、前記ハードウェアプロセッサは、前記第1トランシーバチェーンの第1RAT通信リンクを経由した前記第1通信ノードへの前記第1の符号化されたデータストリームの伝送を制御するよう構成される。
【0363】
例4において、例3の対象であって、前記複数の符号化されたデータストリームは、少なくとも第2の符号化されたデータストリームを含み、前記ハードウェアプロセッサは、前記第1トランシーバチェーンの前記1つ以上の他の通信リンクを経由した少なくとも前記第2通信ノードへの前記少なくとも第2の符号化されたデータストリームの伝送を制御するよう構成される。
【0364】
例5において、例4の対象であって、前記1つ以上の他の通信リンクは、前記複数のRATの中の前記第1RATに関連する。
【0365】
例6において、例2乃至5の対象であって、前記ハードウェアプロセッサは、前記複数のトランシーバチェーンの中の第2トランシーバチェーンの1つ以上の通信リンクを経由した前記少なくとも第2通信ノードへの前記複数の符号化されたデータストリームの伝送を制御するよう構成される。
【0366】
例7において、例6の対象であって、前記第2トランシーバチェーンの前記1つ以上の通信リンクは、前記第1RATとは異なる前記複数のRATの中の1つ以上のRATに関連する。
【0367】
例8において、例2乃至7の対象であって、前記コードは、反復符号、組織符号、ラプターコード、又はファウンテンコードの中の1つ以上を含む。
【0368】
例9において、例1乃至8の対象であって、前記トランシーバインターフェイスは、マルチリンクコーダを更に有し、該マルチリンクコーダは、
前記複数のトランシーバチェーンの中の第1トランシーバチェーンにより、第1通信ノードから、前記複数のRATの中の第1RATに関連する通信リンクを経由して、データストリームを受信し、
前記データストリームに組織符号を適用して、符号化されたデータストリームを生成し、
前記符号化されたデータストリームを複製して、前記データストリームに関連する情報ビットを含む第1の符号化されたデータストリームと、前記情報ビットを復号するためのパリティビットを含む少なくとも第2の符号化されたデータストリームとを生成する
よう構成される。
【0369】
例10において、例9の対象であって、前記ハードウェアプロセッサは、前記第1トランシーバチェーンの第1RAT通信リンクを経由した前記第1通信ノードへの前記第1の符号化されたデータストリームの伝送を制御するよう構成される。
【0370】
例11において、例9乃至10の対象であって、前記ハードウェアプロセッサは、前記第1トランシーバチェーンの1つ以上の他の通信リンクを経由した少なくとも第2通信ノードへの前記少なくとも第2の符号化されたデータストリームの伝送を制御するよう構成される。
【0371】
例12において、例11の対象であって、前記1つ以上の他の通信リンクは、前記複数のRATの中の前記第1RATに関連する。
【0372】
例13において、例9乃至12の対象であって、前記ハードウェアプロセッサは、前記複数のトランシーバチェーンの中の第2トランシーバチェーンの1つ以上の通信リンクを経由した少なくとも第2通信ノードへの前記少なくとも第2の符号化されたデータストリームの伝送を制御するよう構成される。
【0373】
例14において、例13の対象であって、前記第2トランシーバチェーンの前記1つ以上の通信リンクは、前記第1RATとは異なる前記複数のRATの中の1つ以上のRATに関連する。
【0374】
例15において、例9乃至14の対象であって、前記トランシーバインターフェイスは、前記符号化されたデータストリームをインターリーブするよう構成されるインターリーバを更に有する。
【0375】
例16において、例9乃至15の対象であって、前記マルチリンクコーダは、当該デバイスの少なくとも1つのプロトコルスタックのための複数のプロトコルレイヤの中のあるプロトコルレイヤ内にある。
【0376】
例17において、例16の対象であって、前記マルチリンクコーダは、当該デバイスの前記少なくとも1つのプロトコルスタック内の共通コンバージェンスレイヤを介して前記複数のトランシーバチェーンとインターフェイス接続するよう構成される。
【0377】
例18において、例16乃至17の対象であって、前記複数のプロトコルレイヤは、物理(PHY)層、媒体アクセス制御(MAC)層、無線リンク制御(RLC)層、及びパケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)層を有する。
【0378】
例19において、例16乃至18の対象であって、前記マルチリンクコーダは、前記複数のプロトコルレイヤの中の第1プロトコルレイヤから前記データストリームを受信し、前記第1の符号化されたデータストリーム及び前記少なくとも第2の符号化されたデータストリームを前記複数のプロトコルレイヤの中の少なくとも第2プロトコルレイヤへ出力するよう構成される。
【0379】
例20において、例9乃至19の対象であって、前記マルチリンクコーダは、パケット受信アクノリッジメント、クオリティ・オブ・サービス(QoS)インジケータ、及びチャネル品質フィードバック情報のうちの1つ以上を受け取り、前記パケット受信アクノリッジメント、前記QoSインジケータ、又は前記チャネル品質フィードバック情報に基づいて、符号化冗長度、前記第1の符号化されたデータストリーム及び前記少なくとも第2の符号化されたデータストリームの伝送のための出力通信リンクの数、並びに前記第1の符号化されたデータストリーム及び前記少なくとも第2の符号化されたデータストリームの再送の回数のうちの1つ以上を調整するよう構成される。
【0380】
例21は、マルチ無線アクセス技術(RAT)デバイスであって、
複数のRATをサポートする複数のトランシーバチェーンと通信する手段と、
前記複数のRATのうちの1つ以上に関連した通信を受ける手段と、
前記通信を完了するために前記複数のRATを協調させるように前記複数のトランシーバチェーンを制御する手段
とを有する前記デバイスである。
【0381】
例22において、例21の対象は、
前記複数のトランシーバチェーンの中の第1トランシーバチェーンにより、第1通信ノードから、前記複数のRATの中の第1RATに関連する通信リンクを経由して、データストリームを受信する手段と、
前記データストリームにコードを適用して、符号化されたデータストリームを生成する手段と、
前記符号化されたデータストリームを複製して、複数の符号化されたデータストリームを生成する手段と
を含み、
前記複数の符号化されたデータストリームは、前記第1トランシーバチェーンの1つ以上の他の通信リンクを経由して少なくとも第2通信ノードへ送られる。
【0382】
例23において、例22の対象は、前記複数のトランシーバチェーンの中の第2トランシーバチェーンの1つ以上の通信リンクを経由した前記少なくとも第2通信ノードへの前記複数の符号化されたデータストリームの伝送を制御する手段を含む。
【0383】
例24において、例21乃至23の対象は、
前記複数のトランシーバチェーンの中の第1トランシーバチェーンにより、第1通信ノードから、前記複数のRATの中の第1RATに関連する通信リンクを経由して、データストリームを受信する手段と、
前記データストリームに組織符号を適用して、符号化されたデータストリームを生成する手段と、
前記符号化されたデータストリームを複製して、前記データストリームに関連する情報ビットを含む第1の符号化されたデータストリームと、前記情報ビットを復号するためのパリティビットを含む少なくとも第2の符号化されたデータストリームとを生成する手段と
を含む。
【0384】
例25において、例24の対象は、前記第1トランシーバチェーンの第1RAT通信リンクを経由した前記第1通信ノードへの前記第1の符号化されたデータストリームの伝送を制御する手段を含む。
【0385】
例26において、例24乃至25の対象は、前記第1トランシーバチェーンの1つ以上の他の通信リンクを経由した少なくとも第2通信ノードへの前記少なくとも第2の符号化されたデータストリームの伝送を制御する手段を含む。
【0386】
例27において、例24乃至26の対象は、前記複数のトランシーバチェーンの中の第2トランシーバチェーンの1つ以上の通信リンクを経由した少なくとも第2通信ノードへの前記少なくとも第2の符号化されたデータストリームの伝送を制御する手段を含む。
【0387】
例28において、例24乃至27の対象は、前記符号化されたデータストリームをインターリーブする手段を含む。
【0388】
例29において、例24乃至28の対象は、当該デバイスの少なくとも1つのプロトコルスタック内の共通コンバージェンスレイヤを介して前記複数のトランシーバチェーンとインターフェイス接続する手段を含む。
【0389】
例30において、例24乃至29の対象は、当該デバイスの少なくとも1つのプロトコルスタックのための複数のプロトコルレイヤの中の第1プロトコルレイヤから前記データストリームを受信する手段と、前記第1の符号化されたデータストリーム及び前記少なくとも第2の符号化されたデータストリームを前記複数のプロトコルレイヤの中の少なくとも第2プロトコルレイヤへ出力する手段とを含む。
【0390】
例31において、例24乃至30の対象は、パケット受信アクノリッジメント、クオリティ・オブ・サービス(QoS)インジケータ、及びチャネル品質フィードバック情報のうちの1つ以上を受け取る手段と、前記パケット受信アクノリッジメント、前記QoSインジケータ、又は前記チャネル品質フィードバック情報に基づいて、符号化冗長度、前記第1の符号化されたデータストリーム及び前記少なくとも第2の符号化されたデータストリームの伝送のための出力通信リンクの数、並びに前記第1の符号化されたデータストリーム及び前記少なくとも第2の符号化されたデータストリームの再送の回数のうちの1つ以上を調整する手段とを含む。
【0391】
例32において、例1乃至31の対象において、前記複数のRATは、複数の利用可能なRATを含み、前記ハードウェアプロセッサは、前記通信を完了するために、
車両端末デバイスから、前記複数の利用可能なRATの中の少なくとも第1RATに関連する第1マルチ無線通信リンクを経由して、測定情報を受け取り、
前記車両端末デバイスとの通信のための二次通信ノードを、第2マルチ無線通信リンクを介して設定し、
前記二次通信ノードに関連するコンフィグレーション情報を、前記車両端末デバイスへの送信のために符号化する
よう構成され、
前記コンフィグレーション情報は、前記二次通信ノードと前記車両端末デバイスとの間に第3マルチ無線通信リンクを確立するための情報である。
【0392】
例33において、例32の対象であって、前記第1マルチ無線通信リンク、前記第2マルチ無線通信リンク、及び前記第3マルチ無線通信リンクの夫々は、前記複数の利用可能なRATの中の1つ以上のRATを使用するよう構成される。
【0393】
例34において、例32乃至33の対象であって、前記第1マルチ無線通信リンクは、3GPPキャリアアグリゲーション通信リンクであり、前記ハードウェアプロセッサは、eNB無線リソースコントローラ(RRC)である。
【0394】
例35において、例32乃至34の対象であって、前記測定情報は、車両端末デバイスに関連する車両位置情報を含む。
【0395】
例36において、例35の対象であって、前記ハードウェアプロセッサは、前記車両位置情報に基づいて、前記車両端末デバイスに関連する将来の車両位置を推定し、該推定された将来の車両位置に基づいて、複数のノードから前記二次通信ノードを選択するよう更に構成される。
【0396】
例37において、例32乃至36の対象であって、前記測定情報は、前記車両端末デバイスでの1つ以上の利用可能なチャネルについてのチャネル品質情報を含み、前記1つ以上の利用可能なチャネルは、前記複数のRATの中の少なくとも1つのRATに関連する。
【0397】
例38において、例37の対象であって、前記二次通信ノードを設定するために、前記ハードウェアプロセッサは、前記車両端末デバイスでの前記1つ以上の利用可能なチャネルについての前記チャネル品質情報に基づいて、複数のノードから前記二次通信ノードを選択するよう構成される。
【0398】
例39において、例38の対象であって、前記二次通信ノードを設定するために、前記ハードウェアプロセッサは、前記車両端末デバイスでの前記1つ以上の利用可能なチャネルについての前記チャネル品質情報に基づいて、前記二次通信ノードと前記車両端末デバイスとの間の前記第3マルチ無線通信リンクとともに使用されるよう選択された前記複数の利用可能なRATの中のRATの指示を、前記二次通信ノードへの送信のために符号化するよう構成される。
【0399】
例40において、例39の対象であって、前記二次通信ノードに関連する前記コンフィグレーション情報は、前記二次通信ノードと前記車両端末デバイスとの間の前記第3マルチ無線通信リンクとともに使用される前記選択されたRATの指示を含む。
【0400】
例41において、例32乃至40の対象であって、一次通信ノードはeNBであり、前記二次通信ノードは路側機(RSU)である。
【0401】
例42において、例32乃至41の対象であって、当該デバイスは、一次通信ノード及び二次通信ノードとのデュアルコネクティビティのために構成される。
【0402】
例43において、例42の対象であって、前記デュアルコネクティビティの間、前記第1マルチ無線通信リンク及び前記第3マルチ無線通信リンクは、同時にアクティブである。
【0403】
例44において、例43の対象であって、前記デュアルコネクティビティの間、前記第1マルチ無線通信リンクは、データ通信のために使用され、前記第3マルチ無線通信リンクは、制御情報の通信のために使用される。
【0404】
例45において、例43乃至44の対象であって、前記第2マルチ無線通信リンクは、前記車両端末デバイスと前記一次通信ノードとの間の前記第1マルチ無線通信リンクのためのバックホールデータ接続である。
【0405】
例46において、例32乃至45の対象であって、前記複数のRATは、専用挟域通信(DSRC)無線アクセス技術、車両環境内ワイヤレスアクセス(WAVE)無線アクセス技術、ブルートゥース無線アクセス技術、IEEE802.11無線アクセス技術、LTE無線アクセス技術、又は5G無線アクセス技術のうちの少なくとも2つを含む。
【0406】
例47において、例32乃至46の対象であって、前記車両端末デバイスからの前記測定情報は、当該デバイスによってアクセス可能な複数のノードについての測定情報を含む。
【0407】
例48において、例47の対象であって、前記ハードウェアプロセッサは、前記測定情報に基づいて、前記車両端末デバイスとの通信のために、前記複数のノードから前記二次通信ノードを選択するよう更に構成される。
【0408】
例49において、例32乃至48の対象であって、前記複数のトランシーバチェーンは、コンバージェンス機能により相互に接続される。
【0409】
例50において、例21乃至49の対象は、
車両端末デバイスから、前記複数の利用可能なRATの中の少なくとも第1RATに関連する第1マルチ無線通信リンクを経由して、測定情報を受け取る手段と、
前記車両端末デバイスとの通信のための二次通信ノードを、第2マルチ無線通信リンクを介して設定する手段と、
前記二次通信ノードに関連するコンフィグレーション情報を、前記車両端末デバイスへの送信のために符号化する手段と
を含み、
前記コンフィグレーション情報は、前記二次通信ノードと前記車両端末デバイスとの間に第3マルチ無線通信リンクを確立するための情報である。
【0410】
例51において、例32乃至50の対象であって、前記第1マルチ無線通信リンク、前記第2マルチ無線通信リンク、及び前記第3マルチ無線通信リンクの夫々は、前記複数の利用可能なRATの中の1つ以上のRATを使用するよう構成される。
【0411】
例52において、例50乃至51の対象は、車両端末デバイスに関連する車両位置情報に基づいて、該車両端末デバイスに関連する将来の車両位置を推定する手段と、該推定された将来の車両位置に基づいて、複数のノードから前記二次通信ノードを選択する手段とを含む。
【0412】
例53において、例50乃至52の対象であって、前記測定情報は、前記車両端末デバイスでの1つ以上の利用可能なチャネルについてのチャネル品質情報を含み、前記1つ以上の利用可能なチャネルは、前記複数のRATの中の少なくとも1つのRATに関連し、当該デバイスは、前記車両端末デバイスでの前記1つ以上の利用可能なチャネルについての前記チャネル品質情報に基づいて、複数のノードから前記二次通信ノードを選択する手段を更に有する。
【0413】
例54において、例53の対象は、前記車両端末デバイスでの前記1つ以上の利用可能なチャネルについての前記チャネル品質情報に基づいて、前記二次通信ノードと前記車両端末デバイスとの間の前記第3マルチ無線通信リンクとともに使用されるよう選択された前記複数の利用可能なRATの中のRATの指示を、前記二次通信ノードへの送信のために符号化する手段を含む。
【0414】
例55において、例50乃至54の対象であって、前記車両端末デバイスからの前記測定情報は、当該デバイスによってアクセス可能な複数のノードについての測定情報を含み、当該デバイスは、前記測定情報に基づいて、前記車両端末デバイスとの通信のために、前記複数のノードから前記二次通信ノードを選択する手段を更に有する。
【0415】
例56において、例49乃至55の対象であって、前記ハードウェアプロセッサは、
前記複数のトランシーバチェーンの中の第1トランシーバ及び前記複数のRATの中の第1RATを用いて通信デバイスとの接続を受け、
前記複数のRATの中の第2RATを使用する、前記通信デバイスと第2通信デバイスとの間のアクティブ通信リンクに関連するクレデンシャル情報を前記コンバージェンス機能で受け取り、
前記クレデンシャル情報に基づき第3通信デバイスとの通信リンクを確立するために、前記クレデンシャル情報を前記通信デバイスへ供給する
よう構成される。
【0416】
例57において、例56の対象であって、前記ハードウェアプロセッサは、前記コンバージェンス機能と前記通信デバイスのコンバージェンス機能との間にコンバージェンス機能間インターフェイスを確立するよう構成される。
【0417】
例58において、例57の対象であって、前記ハードウェアプロセッサは、
前記確立された接続及び前記コンバージェンス機能間インターフェイスを介して、前記通信デバイスで利用可能な車両無線通信技術を示すデバイス機能情報を受け取り、
第2車両無線通信技術が前記通信デバイス及び前記第2通信デバイスの両方で利用可能であると決定すると、前記クレデンシャル情報を受け取る
よう構成される。
【0418】
例59において、例56乃至58の対象であって、前記コンバージェンス機能は、複数の媒体アクセス制御(MAC)層の夫々でコンバージェンス機能コンポーネントを有し、前記複数のMAC層は、複数の利用可能な車両無線通信技術に対応する。
【0419】
例60において、例56乃至59の対象であって、前記コンバージェンス機能は、複数の利用可能な車両無線通信技術に共通する媒体アクセス制御(MAC)層を有する。
【0420】
例61において、例60の対象であって、前記ハードウェアプロセッサは、当該デバイスで利用可能な前記複数の車両無線通信技術の中の少なくとも1つの技術と、前記通信デバイスで利用可能な複数の車両無線通信技術の中の少なくとも1つの技術との間の不一致を検出すると、前記複数のRATに共通する前記MAC層として前記コンバージェンス機能を動的に置くよう構成される。
【0421】
例62において、例56乃至61の対象であって、複数の車両無線通信技術は、専用挟域通信(DSRC)無線通信技術、車両環境内ワイヤレスアクセス(WAVE)無線通信技術、ブルートゥース無線通信技術、IEEE802.11無線通信技術、LTE無線通信技術、又は5G無線通信技術のうちの1つ以上を含む。
【0422】
例63において、例62の対象であって、第1車両無線通信技術は、ブルートゥース無線通信技術であり、第2車両無線通信技術は、IEEE802.11無線通信技術、LTE無線通信技術、又は5G無線通信技術である。
【0423】
例64において、例56乃至63の対象であって、前記ハードウェアプロセッサは、前記コンバージェンス機能と前記通信デバイスのコンバージェンス機能との間のコンバージェンス機能間インターフェイスを介して、前記通信デバイスと前記第2通信デバイスとの間の通信リンクが非アクティブにされるとの確認を受け取るよう構成される。
【0424】
例65において、例64の対象であって、前記ハードウェアプロセッサは、前記確認を受け取ると、前記第2通信デバイスのコンバージェンス機能により受け取られた前記クレデンシャル情報に基づいて、前記第3通信デバイスとの通信リンクを確立するよう構成される。
【0425】
例66において、例56乃至65の対象であって、前記ハードウェアプロセッサは、当該デバイスと前記通信デバイスとの間のハードワイヤードドッキング接続を用いて、前記通信デバイスとの接続を確立するよう構成される。
【0426】
例67において、例56乃至66の対象であって、前記クレデンシャル情報は、前記第2RATを用いて動作のために前記通信デバイスのトランシーバをアクティブにすることに関連する。
【0427】
例68において、例67の対象であって、前記ハードウェアプロセッサは、前記クレデンシャル情報に基づいて、ホットスポットとして動作するように前記複数のトランシーバチェーンの中の第2トランシーバをアクティブにするよう構成される。
【0428】
例69において、例68の対象であって、前記ハードウェアプロセッサは、前記コンバージェンス機能と前記通信デバイスの第2トランシーバとの間に、前記通信デバイスのコンバージェンス機能を介して通信リンクを確立するよう構成される。
【0429】
例70において、例49乃至69の対象は、
前記複数のトランシーバチェーンの中の第1トランシーバ及び前記複数のRATの中の第1RATを用いて通信デバイスとの接続を受ける手段と、
前記複数のRATの中の第2RATを使用する、前記通信デバイスと第2通信デバイスとの間のアクティブ通信リンクに関連するクレデンシャル情報を前記コンバージェンス機能で受け取る手段と、
前記クレデンシャル情報に基づき第3通信デバイスとの通信リンクを確立するために、前記クレデンシャル情報を前記通信デバイスへ供給する手段と
を含む。
【0430】
例71において、例70の対象は、前記コンバージェンス機能と前記通信デバイスのコンバージェンス機能との間にコンバージェンス機能間インターフェイスを確立する手段を含む。
【0431】
例72において、例71の対象は、
前記確立された接続及び前記コンバージェンス機能間インターフェイスを介して、前記通信デバイスで利用可能な車両無線通信技術を示すデバイス機能情報を受け取る手段と、
第2車両無線通信技術が前記通信デバイス及び前記第2通信デバイスの両方で利用可能であると決定すると、前記クレデンシャル情報を受け取る手段と
を含む。
【0432】
例73において、例70乃至72の対象であって、前記コンバージェンス機能は、複数の利用可能な車両無線通信技術に共通する媒体アクセス制御(MAC)層を有し、当該デバイスは、当該デバイスで利用可能な前記複数の車両無線通信技術の中の少なくとも1つの技術と、前記通信デバイスで利用可能な複数の車両無線通信技術の中の少なくとも1つの技術との間の不一致を検出すると、前記複数のRATに共通する前記MAC層として前記コンバージェンス機能を動的に置く手段を更に有する。
【0433】
例74において、例70乃至73の対象は、前記コンバージェンス機能と前記通信デバイスのコンバージェンス機能との間のコンバージェンス機能間インターフェイスを用いて、前記通信デバイスと前記第2通信デバイスとの間の通信リンクが非アクティブにされるとの確認を受け取る手段を含む。
【0434】
例75において、例74の対象は、前記確認を受け取ると、前記第2通信デバイスのコンバージェンス機能により受け取られた前記クレデンシャル情報に基づいて、前記第3通信デバイスとの通信リンクを確立する手段を含む。
【0435】
例76において、例70乃至75の対象は、当該デバイスと前記通信デバイスとの間のハードワイヤードドッキング接続を用いて前記通信デバイスとの接続を確立する手段を含む。
【0436】
例77において、例70乃至76の対象であって、前記クレデンシャル情報は、前記第2RATを用いて動作のために前記通信デバイスのトランシーバをアクティブにすることに関連し、当該デバイスは、前記クレデンシャル情報に基づいて、ホットスポットとして動作するように前記複数のトランシーバチェーンの中の第2トランシーバをアクティブにする手段を更に有する。
【0437】
例78において、例77の対象は、前記コンバージェンス機能と前記通信デバイスの第2トランシーバとの間に、前記通信デバイスのコンバージェンス機能を介して通信リンクを確立する手段を含む。
【0438】
例79において、例69乃至78の対象であって、前記第2通信デバイスにある前記第2トランシーバは、前記ホットスポットのためのLTEバックホールとして動作するよう構成される。
【0439】
例80において、例49乃至79の対象は、リンク品質推定部を含み、
前記車両端末デバイスは、第1車両内にあり、
前記ハードウェアプロセッサは、前記複数の利用可能なRATの中の1つのRATに関連する第4マルチ無線通信リンクを介してブロードキャストメッセージを受信し、該受信されたブロードキャストメッセージに基づいて、前記第4マルチ無線通信リンクのリンク品質を決定するよう構成され、
前記リンク品質推定部は、リンク品質順位リスト内に、前記測定情報に従って前記第4マルチ無線通信リンクの前記リンク品質を表すリンク品質インジケータを格納し、前記リンク品質順位リスト内で前記リンク品質インジケータを順位付けするよう構成され、
前記リンク品質順位リストは、1つ以上の更なるマルチ無線通信リンクの1つ以上の更なるリンク品質を表す1つ以上の更なるリンク品質インジケータを含み、
前記リンク品質インジケータは、所定の順位付け因子に従って前記リンク品質順位リストにおいて順序付けられる。
【0440】
例81において、例80の対象であって、前記リンク品質インジケータを決定するために、前記ハードウェアプロセッサは、前記ブロードキャストメッセージから、前記第4マルチ無線通信リンクのリンク品質を示す測定情報を復号する。
【0441】
例82において、例80乃至81の対象であって、前記リンク品質インジケータを決定するために、前記ハードウェアプロセッサは、前記第4マルチ無線通信リンクのリンク品質を表す受信信号強度を測定する。
【0442】
例83において、例80乃至82の対象であって、前記リンク品質インジケータを決定するために、前記ハードウェアプロセッサは、前記受信されたブロードキャストメッセージに関連する1つ以上のパケットエラーを追跡する。
【0443】
例84において、例80乃至83の対象であって、当該デバイスは、第2車両端末デバイスであり、該第2車両端末デバイスの前記ハードウェアプロセッサは、前記第4マルチ無線通信リンクを介して前記第1車両の車両端末デバイスから前記ブロードキャストメッセージを受信するよう構成される。
【0444】
例85において、例84の対象であって、前記ハードウェアプロセッサは、前記コンバージェンス機能により前記車両端末デバイスの第1コンバージェンス機能から前記ブロードキャストメッセージを受信するよう構成される。
【0445】
例86において、例80乃至85の対象であって、前記所定の順位付け因子は、ブロードキャストメッセージタイプの指示を含む。
【0446】
例87において、例84乃至86の対象であって、前記所定の順位付け因子は、前記第1車両と前記第2車両との間の距離である。
【0447】
例88において、例84乃至87の対象であって、前記第2車両端末デバイスの前記ハードウェアプロセッサは、前記第4マルチ無線通信リンクを介して路側機(RSU)から前記ブロードキャストメッセージを受信するよう構成される。
【0448】
例89において、例80乃至88の対象であって、前記第2車両端末デバイスの前記ハードウェアプロセッサは、前記第4マルチ無線通信リンクを介してeNBから前記ブロードキャストメッセージを受信するよう構成される。
【0449】
例90において、例80乃至89の対象において、前記リンク品質推定部は、前記車両端末デバイス又は前記第2車両端末デバイスに関連するコンテクスト情報及び前記所定の順位付け因子の両方に従って、前記リンク品質インジケータを順位付けするよう構成される。
【0450】
例91において、例90の対象であって、前記ハードウェアプロセッサは、前記車両端末デバイス又は前記第2車両端末デバイスの1つ以上のアプリケーションから前記コンテクスト情報を受け取る。
【0451】
例92において、例90乃至91の対象であって、前記コンテクスト情報は、前記第1車両、第2車両、又は1つ以上の更なる車両に関連する位置情報である。
【0452】
例93において、例90乃至92の対象であって、前記コンテクスト情報は、前記第1車両、第2車両、又は1つ以上の更なる車両の1つ以上のセンサに関連するセンサデータである。
【0453】
例94において、例80乃至93の対象であって、前記リンク品質推定部は、前記所定の順位付け因子に基づいて、前記リンク品質順位リストから1つ以上のリンク品質インジケータを捨てるよう構成される。
【0454】
例95において、例90乃至94の対象であって、前記リンク品質推定部は、前記所定の順位付け因子及び前記コンテクスト情報に基づいて、前記リンク品質順位リストから1つ以上のリンク品質インジケータを捨てるよう構成される。
【0455】
例96において、例80乃至95の対象であって、前記リンク品質推定部は、前記リンク品質順位リスト内で、優先度の高いマルチ無線通信リンクを表す高優先リンク品質インジケータを識別するよう構成され、
前記優先度の高いマルチ無線通信リンクは、指定された品質閾値を下回るリンク品質を有している。
【0456】
例97において、例96の対象であって、前記第2車両端末デバイスは、複数の利用可能なトランシーバへ結合された複数の多入力多出力(MIMO)アンテナを有するアンテナアレイを含み、
前記ハードウェアプロセッサは、前記優先度の高いマルチ無線通信リンクの方向に従って前記MIMOアンテナの少なくともサブセットの放射パターンの方向を変更することによって、前記優先度の高いマルチ無線通信リンクのリンク品質を改善するよう構成される。
【0457】
例98において、例96乃至97の対象であって、前記優先度の高いマルチ無線通信リンクのリンク品質を改善するために、前記ハードウェアプロセッサは、前記優先度の高いマルチ無線通信リンクを介して前記第2車両端末デバイスによって送信されるパケットのパケットサイズを、該パケットから1つ以上の情報要素を除くことによって低減する。
【0458】
例99において、例96乃至98の対象であって、前記優先度の高いマルチ無線通信リンクのリンク品質を改善するために、前記ハードウェアプロセッサは、高優先メッセージを示す1つ以上のコードを含むパケットを、前記優先度の高いマルチ無線通信リンクを介した前記第2車両端末デバイスによる送信のために符号化する。
【0459】
例100において、例96乃至99の対象であって、前記優先度の高いマルチ無線通信リンクのリンク品質を改善するために、前記ハードウェアプロセッサは、前記第1車両、第2車両、又は1つ以上の更なる車両に関連するセンサデータの指示を含むパケットを、前記優先度の高いマルチ無線通信リンクを介した前記第2車両端末デバイスによる送信のために符号化する。
【0460】
例101において、例96乃至100の対象であって、前記優先度の高いマルチ無線通信リンクのリンク品質を改善するために、前記ハードウェアプロセッサは、無線媒体に関連する伝送ウィンドウを追跡し、該伝送ウィンドウの間前記無線媒体の排他的アクセスを受け、そして、前記伝送ウィンドウの間、前記優先度の高いマルチ無線通信リンクに関連する高優先メッセージを示す1つ以上の情報要素を含むパケットを前記第2車両端末デバイスによって送信する。
【0461】
例102において、例96乃至101の対象であって、前記優先度の高いマルチ無線通信リンクのリンク品質を改善するために、前記ハードウェアプロセッサは、前記優先度の高いマルチ無線通信リンクに関連する信号を2つ以上の周波数帯域にわたって同時に送信する。
【0462】
例103において、例96乃至102の対象であって、前記優先度の高いマルチ無線通信リンクのリンク品質を改善するために、前記ハードウェアプロセッサは、前記優先度の高いマルチ無線通信リンクに関連する信号を前記MIMOアンテナの2つ以上のサブセットにより同時に送る。
【0463】
例104において、例49乃至103の対象であって、前記コンバージェンス機能は、前記車両端末デバイスの現在の位置に基づいて、前記車両端末デバイスと前記二次通信ノードとの間に前記第3マルチ無線通信リンクを確立するよう構成される。
【0464】
例105において、例32乃至104の対象であって、前記ハードウェアプロセッサは、前記二次通信ノードから前記第2マルチ無線通信リンクを介して前記車両端末デバイスの前記測定情報を受け取るよう更に構成される。
【0465】
例106において、例32乃至105の対象であって、前記第1マルチ無線通信リンク、前記第2マルチ無線通信リンク、及び前記第3マルチ無線通信リンクの夫々は、異なる通信周波数で前記複数の利用可能なRATの中の同じ1つのRATを使用するよう構成される。
【0466】
例107において、例1乃至106の対象は、
前記複数のトランシーバチェーンの中の第1トランシーバであり、前記複数のRATの中の第1RATの通信リンクを使用してノードと通信するよう構成される前記第1トランシーバと、
前記複数のトランシーバチェーンの中の第2トランシーバであり、前記複数のRATの中の第2RATの通信リンク及び1つ以上の中間ノードを使用して前記ノードと通信するよう構成される前記第2トランシーバと
を含み、
前記ハードウェアプロセッサは、前記通信を完了するために、
前記ノードから受け取られ、前記第1RATの通信リンクのチャネル品質を示す測定情報を復号し、
前記復号された測定情報に基づき、前記1つ以上の中間ノードにより新しい通信リンクを確立すると決定する
よう構成される。
【0467】
例108において、例107の対象であって、前記第1トランシーバは、1つ以上の他の中間ノード及び前記第1RATの通信リンクを用いて前記ノードと通信するよう構成される。
【0468】
例109において、例107乃至108の対象は、前記複数のトランシーバチェーンの中の第3トランシーバを含み、該第3トランシーバは、前記新しい通信リンクを用いて前記通信ノードと通信するよう構成され、前記新しい通信リンクは、前記複数のRATの中の前記第1RAT、前記第2RAT、又は第3RATのうちの1つである。
【0469】
例110において、例107乃至109の対象であって、前記ノードは、ユーザ機器(UE)であり、当該デバイスは、eNBの無線リソースコントローラ(RRC)である。
【0470】
例111において、例107乃至110の対象であって、前記トランシーバインターフェイスは、前記複数のトランシーバチェーンの間の共通インターフェイスを提供するV2Xコンバージェンス機能を含む。
【0471】
例112において、例111の対象であって、V2Xコンバージェンス機能は、前記第1RATの通信リンクを介して前記ノードのV2Xコンバージェンス機能と通信し、前記第2RATの通信リンクを介して前記1つ以上の中間ノードのV2Xコンバージェンス機能と通信するよう構成される。
【0472】
例113において、例107乃至112の対象であって、前記ノードは、eNBであり、前記中間ノードは、路側機(RSU)である。
【0473】
例114において、例107乃至113の対象であって、当該デバイスは、移動中の車両内の車両端末デバイスであり、前記測定情報は、前記移動中の車両の現在の位置を含む。
【0474】
例115において、例114の対象であって、前記ハードウェアプロセッサは、前記現在の位置に基づいて前記移動中の車両の将来の位置を推定し、該将来の位置へのノード近接性に基づいて前記1つ以上の中間ノードから第2中間ノードを選択し、該第2中間ノードにより前記新しい通信リンクを確立するよう構成される。
【0475】
例116において、例114乃至115の対象であって、前記複数のトランシーバチェーンは、前記車両の第1表面の第1の位置に位置する少なくとも1つのアンテナアレイと、前記第1表面の第2の位置に位置する少なくとももう1つのアンテナアレイとを含む。
【0476】
例117において、例116の対象であって、前記第1表面は、前記車両の屋根である。
【0477】
例118において、例116乃至117の対象であって、前記第1表面は、前記車両のボンネットである。
【0478】
例119において、例114乃至118の対象であって、前記複数のトランシーバチェーンは、前記車両のウィンドシールドにエッチングされた少なくとも1つのアンテナアレイを含む。
【0479】
例120において、例116乃至119の対象であって、前記少なくとも1つのアンテナアレイは、フロントエンドモジュールを、前記車両のレーダー通信モジュールと共有する。
【0480】
例121は、例116のデバイスであって、前記少なくとも1つのアンテナアレイは、前記車両のレーダー通信モジュールによって利用されるフロントエンドモジュールとは別個のフロントエンドモジュールを利用する。
【0481】
例122において、例107乃至121の対象であって、前記第2RATの通信リンクは、前記通信デバイスと前記中間ノードとの間の第1通信リンクと、前記中間ノードと前記ノードとの間の第2通信リンクとを含む。
【0482】
例123において、例107乃至122の対象であって、前記ハードウェアプロセッサは、前記第1RATの通信リンクを、前記第2RATの通信リンクと同時にアクティブであるように保つよう構成される。
【0483】
例124において、例107乃至123の対象であって、前記複数のトランシーバチェーンは、複数の利用可能なトランシーバへ結合された複数の多入力多出力(MIMO)アンテナを有するアンテナアレイを含む。
【0484】
例125において、例124の対象であって、前記第1トランシーバは、前記第1RATの通信リンク及び前記MIMOアンテナの第1サブセットを用いて前記ノードと通信するよう構成され、前記第2トランシーバは、前記第2RATの通信リンク及び前記MIMOMOアンテナの第2サブセットを用いて前記ノードと通信するよう構成される。
【0485】
例126において、例107乃至125の対象であって、複数の利用可能なトランシーバの中の前記第2トランシーバは、前記1つ以上の中間ノードの使用なしで、前記複数のRATの中の第3RATの通信リンクを用いて前記ノードと通信するよう構成される。
【0486】
例127において、例126の対象であって、前記ハードウェアプロセッサは、前記第1RATの通信リンク及び前記第3RATの通信リンクの両方を、前記ノードへの同時の接続のために保つよう構成される。
【0487】
例128において、例127の対象であって、前記第1RATの通信リンクは、データチャネルを有し、前記第3RATの通信リンクは、制御情報を通信するための制御チャネルを有する。
【0488】
例129において、例128の対象であって、前記ハードウェアプロセッサは、通信フレームワークにおいて当該デバイスに関連する複数の他のノードの間の直接通信を制御するために前記制御情報の少なくとも一部を使用するよう構成され、前記直接通信は、前記複数のRATの中の1つ以上のRATを使用し、該1つ以上のRATは、前記第3RATとは相異なる。
【0489】
例130において、例129の対象であって、前記通信フレームワークは、LTEデュアルコネクティビティフレームワークに基づく。
【0490】
例131において、例107乃至130の対象であって、前記ハードウェアプロセッサは、
車両端末デバイスに関連した1つ以上の好みに基づいて、前記第1RATを一次RATとして、及び前記第2RATを二次RATとして指定し、
ネットワーク環境の変化に応答して、前記1つ以上の好みに基づいて、前記一次RAT及び前記二次RATの前記指定を変更する
よう構成される。
【0491】
例132において、例131の対象であって、前記ネットワーク環境の前記変化は、前記車両端末デバイスのモビリティ環境の変化である。
【0492】
例133において、例131乃至132の対象であって、前記第1RATを前記一次RATとして、及び前記第2RATを前記二次RATとして指定することは、1つ以上のネットワークコンフィグレーションに基づく。
【0493】
例134において、例131乃至133の対象であって、前記第1RAT及び前記第2RATは、
専用挟域通信(DSRC)無線アクセス技術、
車両環境内ワイヤレスアクセス(WAVE)無線アクセス技術、
ブルートゥース無線アクセス技術、
IEEE802.11無線アクセス技術、
LTE無線アクセス技術、又は
5G無線アクセス技術
を含む複数のRATから夫々指定される。
【0494】
例135において、例131乃至134の対象であって、前記第2トランシーバは、前記第2RATの通信リンクを介して1つ以上の中間ノードの使用なしで前記ノードと通信するよう構成される。
【0495】
例136において、例131乃至135の対象であって、前記好みは、所望のデータスループット、コスト要因、車両端末デバイスに関連したモビリティ係数、又はクオリティ・オブ・サービス(QoS)のうちの1つ以上の指定を含む。
【0496】
例137において、例131乃至136の対象であって、前記ネットワーク環境の前記変化は、ネットワーク負荷率の変化を含む。
【0497】
例138において、例1乃至137の対象であって、前記通信を完了するために、前記ハードウェアプロセッサは、
前記複数のトランシーバチェーンの中の第1トランシーバ及び前記複数のRATの中の第1RATを用いて第1ノードとの通信リンクを確立し、
前記複数のトランシーバチェーンの中の第2トランシーバ及び前記複数のRATの中の第2RATを用いて第2ノードとの通信リンクを確立し、
前記第1RAT通信リンクを介して、前記第1ノードから第1地図データを受け取り、
前記第2RAT通信リンクを介して、前記第2ノードから第2地図データを受け取り、
前記第1地図データ及び前記第2地図データに基づいて、当該デバイスの現在の位置に関連するアップデートされた地図データを生成する
よう構成される。
【0498】
例139において、例138の対象であって、当該デバイスは、移動中の車両内の車両端末デバイスであり、前記第1ノードは、一次通信ノードであり、前記第2ノードは、二次通信ノードである。
【0499】
例140において、例139の対象であって、前記ハードウェアプロセッサは、前記一次通信ノードからユニキャストメッセージとして前記第1地図データを受け取るよう構成される。
【0500】
例141において、例139乃至140の対象であって、前記ハードウェアプロセッサは、前記一次通信ノードからブロードキャストメッセージとして前記第1地図データを受け取るよう構成され、前記第1地図データは、前記通信デバイスへ及び前記二次通信ノードへブロードキャストされる。
【0501】
例142において、例138乃至141の対象であって、前記第1地図データは、前記第2地図データと重複する。
【0502】
例143において、例138乃至142の対象であって、前記第1地図データは、前記第2地図データと非冗長であり、前記ハードウェアプロセッサは、前記第1地図データと前記第2地図データとを結合して、前記アップデートされた地図データを生成するよう構成される。
【0503】
例144において、例1乃至143の対象であって、前記複数のトランシーバチェーンの中の第1トランシーバチェーンは、前記複数のRATの中の第1RATの通信リンクを用いてインフラストラクチャノードと通信するよう構成され、
前記通信を完了するために、前記ハードウェアプロセッサは、
前記インフラストラクチャノードからの、V2Vデバイス探索情報を含む制御情報を復号し、
前記V2Vデバイス探索情報に基づいて、前記複数のトランシーバチェーンの中の第2トランシーバチェーンを用いて、第2ノードとの新しい通信リンクを確立するよう構成され、
前記第2トランシーバチェーンは、前記複数のRATの中の第2RATの通信リンクを用いて前記第2ノードと通信するよう構成される。
【0504】
例145において、例144の対象であって、前記第2ノードは、LOS車両であり、前記第2RATの通信リンクは、Wi-Fi Direct接続フレームワーク、Wi-Fi Aware接続フレームワーク、LTE-Direct接続フレームワーク、又は5G接続フレームワークのうちの1つ以上に基づくV2V通信リンクである。
【0505】
例146において、例144乃至145の対象であって、前記第1RATの通信リンクは、LTE又は5G通信リンクであり、V2V接続性を管理するための制御プレーンを提供するよう構成される。
【0506】
例147において、例144乃至146の対象であって、前記インフラストラクチャノードからの前記制御情報は、前記第2ノードとの前記新しい通信リンクの確立の手助けをするようV2Vリソース割り当て及びV2V同期情報を更に含む。
【0507】
例148において、例144乃至147の対象であって、前記ハードウェアプロセッサは、
前記第2ノードとの直接V2Vリンクとして前記新しい通信リンクを確立し、
前記V2Vデバイス探索情報に基づいて、前記複数のトランシーバチェーンの中の第3トランシーバチェーンを用いて、中間ノードを介した前記第2ノードとの他の通信リンクを確立する
よう構成される。
【0508】
例149において、例148の対象であって、前記中間ノードは、路側機(RSU)である。
【0509】
例150において、例148乃至149の対象であって、前記ハードウェアプロセッサは、前記中間ノードから受け取られたセンサデータを復号するよう構成され、
前記センサデータは、前記中間ノードと通信するLNOS車両から発せられる。
【0510】
例151において、例148乃至150の対象であって、前記ハードウェアプロセッサは、前記直接V2Vリンク及び前記中間ノードを介した前記第2ノードとの前記他の通信リンクの両方を介した前記第2ノードへの冗長な伝送のためにデータを符号化するよう構成される。
【0511】
例152において、例144乃至151の対象であって、前記第1RATの通信リンクは、V2Iリンクであり、前記ハードウェアプロセッサは、車両内にあり、直接V2V通信を可能にするように前記インフラストラクチャノードからの支援を受けるよう構成される。
【0512】
例153において、例148乃至152の対象であって、前記第2ノード及び前記中間ノードは、前記通信デバイスに関連する少なくとも1つのV2Iリンクの1つ以上の品質特性を改善するようV2Vリンク上で協調する協調車両である。
【0513】
例154において、例148乃至153の対象であって、前記ハードウェアプロセッサは、前記中間ノードと複数の通信リンクを確立するよう構成され、前記中間ノードとの各通信リンクは、前記複数のRATの中の異なるRATを使用する。
【0514】
例155において、例1乃至154の対象であって、前記複数のトランシーバチェーンの中の第1トランシーバチェーンは、前記複数のRATの中の第1RATの通信リンクを用いてインフラストラクチャノードと通信するよう構成され、
前記通信を完了するために、当該デバイスは、
前記インフラストラクチャノードからの、V2Vデバイス探索情報を含む制御情報を復号する手段と、
前記V2Vデバイス探索情報に基づいて、前記複数のトランシーバチェーンの中の第2トランシーバチェーンを用いて、第2ノードとの新しい通信リンクを確立する手段と
を更に有し、
前記第2トランシーバチェーンは、前記複数のRATの中の第2RATの通信リンクを用いて前記第2ノードと通信するよう構成される。
【0515】
例156において、例155の対象であって、前記第2ノードは、LOS車両であり、前記第2RATの通信リンクは、Wi-Fi Direct接続フレームワーク、Wi-Fi Aware接続フレームワーク、LTE-Direct接続フレームワーク、又は5G接続フレームワークのうちの1つ以上に基づくV2V通信リンクである。
【0516】
例157において、例155乃至156の対象であって、前記第1RATの通信リンクは、LTE又は5G通信リンクであり、V2V接続性を管理するための制御プレーンを提供するよう構成される。
【0517】
例158において、例155乃至157の対象であって、前記インフラストラクチャノードからの前記制御情報は、前記第2ノードとの前記新しい通信リンクの確立の手助けをするようV2Vリソース割り当て及びV2V同期情報を更に含む。
【0518】
例159において、例155乃至158の対象は、
前記第2ノードとの直接V2Vリンクとして前記新しい通信リンクを確立する手段と、
前記V2Vデバイス探索情報に基づいて、前記複数のトランシーバチェーンの中の第3トランシーバチェーンを用いて、中間ノードを介した前記第2ノードとの他の通信リンクを確立する手段と
を含む。
【0519】
例160において、例159の対象であって、前記中間ノードは、路側機(RSU)である。
【0520】
例161において、例159乃至160の対象は、前記中間ノードから受け取られたセンサデータを復号する手段を含み、
前記センサデータは、前記中間ノードと通信するLNOS車両から発せられる。
【0521】
例162において、例159乃至161の対象は、前記直接V2Vリンク及び前記中間ノードを介した前記第2ノードとの前記他の通信リンクの両方を介した前記第2ノードへの冗長な伝送のためにデータを符号化する手段を含む。
【0522】
例163において、例155乃至162の対象であって、前記第1RATの通信リンクは、V2Iリンクであり、前記ハードウェアプロセッサは、車両内にあり、直接V2V通信を可能にするように前記インフラストラクチャノードからの支援を受けるよう構成される。
【0523】
例164において、例159乃至163の対象であって、前記第2ノード及び前記中間ノードは、前記通信デバイスに関連する少なくとも1つのV2Iリンクの1つ以上の品質特性を改善するようV2Vリンク上で協調する協調車両である。
【0524】
例165において、例144乃至164の対象であって、前記インフラストラクチャノード及び前記第2ノードとの通信は、複数のRATの中の1つ以上のRATを使用し、物理(PHY)層、媒体アクセス制御(MAC)層又は上位層にわたって結合される。
【0525】
例166において、例1乃至165の対象であって、前記ハードウェアプロセッサは、
当該デバイスの範囲内で検出された利用可能なRATのリストにアクセスし、
前記利用可能なRATの中の被選択RATにより新しい通信リンクを確立することを、該被選択RATとの当該デバイスの伝送要件の適合性に基づいて決定する
よう構成される。
【0526】
例167において、例166の対象であって、前記要件は、レイテンシ要件、信頼性要件、スループット要件、及び当該デバイスで実行されるアプリケーションの要件のうちの1つを含む。
【0527】
例168において、例166乃至167の対象であって、前記ハードウェアプロセッサは、前記伝送要件と前記利用可能なRATのリストの中の少なくとも1つのRATとの間の関係を示すデータベーステーブルにアクセスすることによって、前記被選択RATを選択するよう構成される。
【0528】
例169において、例168の対象であって、前記データベーステーブルは、当該デバイスで保持される。
【0529】
例170において、例168乃至169の対象であって、前記データベーステーブルは、前記ノードで保持される。
【0530】
例171において、例168乃至170の対象であって、前記データベーステーブルは、少なくとも1つのデバイスによって行われるパラメータのグループの測定によってポピュレートされる。
【0531】
例172において、例171の対象であって、測定される前記パラメータのグループは、前記ノードによって示される。
【0532】
例173において、例171乃至172の対象であって、測定される前記パラメータのグループは、前記少なくとも1つのデバイスによって示される。
【0533】
例174において、例171乃至173の対象であって、測定される前記パラメータのグループは、D2D通信を用いて隣接するデバイスの間で分割される。
【0534】
例175において、例166乃至174の対象であって、前記測定情報は、前記利用可能なRATのリストの中のRATの特性を示すKPI(Key Performance Indicators)を含む。
【0535】
例176において、例175の対象であって、KPIは、レイテンシ、混雑レベル、負荷、音声サポート、サポートされるデータレート、有効範囲、電力レベル、カバー帯域、信号条件、共存能力、暗号化能力、及びスペクトルアクセス方法のうちの少なくとも2つを含む。
【0536】
例177において、例176の対象であって、KPIは、対応するRATが電源を切られると期待される時間に関する指示を更に含む。
【0537】
例178において、例168乃至177の対象であって、前記データベーステーブルは、測定の信頼性を示すよう少なくとも1つの妥当性(validity)インジケータフィールドを含む。
【0538】
例179において、例178の対象であって、信頼性は、対応する測定が行われた場所、及び前記対応する測定が行われた日時のうちの少なくとも1つに基づく。
【0539】
例180において、例166乃至179の対象であって、前記ハードウェアプロセッサは、RATの動作条件が閾値よりも悪化したと検出した後で該RATの使用を終了するよう構成される。
【0540】
例181において、例166乃至180の対象であって、前記ハードウェアプロセッサは、前記利用可能なRATのリスト中のRATの被選択グループにより通信リンクのグループを確立すると決定するよう構成される。
【0541】
例182において、例181の対象であって、前記RATの被選択グループは、前記利用可能なRATのリスト中のRATの範囲KPIに基づき選択される。
【0542】
例183において、例181乃至182の対象であって、前記RATの被選択グループは、ディープシャドウイングに対する前記利用可能なRATのリスト中のRATの影響の受けやすさに基づき選択される。
【0543】
例184において、例166乃至183の対象であって、前記利用可能なRATのリストは、前記ノードによって提供される。
【0544】
例185において、例166乃至184の対象であって、前記利用可能なRATのリストは、D2D通信を用いて隣接デバイスによって提供される。
【0545】
例186において、例166乃至185の対象であって、前記ハードウェアプロセッサは、前記利用可能なRATのリスト中のRATを使用する要求を、前記ノードへの送信のために符号化するよう構成される。
【0546】
例187において、例186の対象であって、前記ハードウェアプロセッサは、前記利用可能なRATのリスト中のRATのグループを使用する要求を、前記ノードへの送信のために符号化するよう構成される。
【0547】
例188において、例166乃至187の対象であって、前記ハードウェアプロセッサは、伝送の第1部分の送信のために第1RATを選択することによって、及び、前記伝送の第2部分の送信のために第2RATを選択することによって、RATホッピングを実施するよう構成される。
【0548】
例189において、例188の対象であって、前記ハードウェアプロセッサは、伝送の制御部分のために前記第1RATを選択し、前記伝送のデータ部分のために前記第2RATを選択するよう構成される。
【0549】
例190において、例1乃至189の対象は、
当該デバイスの範囲内で検出された利用可能なRATのリストにアクセスする手段と、
前記利用可能なRATの中の被選択RATにより新しい通信リンクを確立することを、該被選択RATとの当該デバイスの伝送要件の適合性に基づいて決定する手段と
を含む。
【0550】
例191において、例190の対象であって、前記要件は、レイテンシ要件、信頼性要件、スループット要件、及び当該デバイスで実行されるアプリケーションの要件のうちの1つを含む。
【0551】
例192において、例190乃至191の対象は、前記伝送要件と前記利用可能なRATのリストの中の少なくとも1つのRATとの間の関係を示すデータベーステーブルにアクセスすることによって、前記被選択RATを選択する手段を含む。
【0552】
例193において、例192の対象であって、前記データベーステーブルは、当該デバイスで保持される。
【0553】
例194において、例192乃至193の対象であって、前記データベーステーブルは、前記ノードで保持される。
【0554】
例195において、例192乃至194の対象であって、前記データベーステーブルは、少なくとも1つのデバイスによって行われるパラメータのグループの測定によってポピュレートされる。
【0555】
例196において、例195の対象であって、測定される前記パラメータのグループは、前記ノードによって示される。
【0556】
例197において、例195乃至196の対象であって、測定される前記パラメータのグループは、前記少なくとも1つのデバイスによって示される。
【0557】
例198において、例195乃至197の対象であって、測定される前記パラメータのグループは、D2D通信を用いて隣接するデバイスの間で分割される。
【0558】
例199において、例190乃至198の対象であって、前記測定情報は、前記利用可能なRATのリストの中のRATの特性を示すKPI(Key Performance Indicators)を含む。
【0559】
例200において、例199の対象であって、KPIは、レイテンシ、混雑レベル、負荷、音声サポート、サポートされるデータレート、有効範囲、電力レベル、カバー帯域、信号条件、共存能力、暗号化能力、及びスペクトルアクセス方法のうちの少なくとも2つを含む。
【0560】
例201において、例200の対象であって、KPIは、対応するRATが電源を切られると期待される時間に関する指示を更に含む。
【0561】
例202において、例192乃至201の対象であって、前記データベーステーブルは、測定の信頼性を示すよう少なくとも1つの妥当性(validity)インジケータフィールドを含む。
【0562】
例203において、例202の対象であって、信頼性は、対応する測定が行われた場所、及び前記対応する測定が行われた日時のうちの少なくとも1つに基づく。
【0563】
例204において、例190乃至203は、RATの動作条件が閾値よりも悪化したと検出した後で該RATの使用を終了する手段を含む。
【0564】
例205において、例190乃至204の対象は、前記利用可能なRATのリスト中のRATの被選択グループにより通信リンクのグループを確立すると決定する手段を含む。
【0565】
例206において、例205の対象であって、前記RATの被選択グループは、前記利用可能なRATのリスト中のRATの範囲KPIに基づき選択される。
【0566】
例207において、例205乃至206の対象であって、前記RATの被選択グループは、ディープシャドウイングに対する前記利用可能なRATのリスト中のRATの影響の受けやすさに基づき選択される。
【0567】
例208において、例190乃至207の対象であって、前記利用可能なRATのリストは、前記ノードによって提供される。
【0568】
例209において、例190乃至208の対象であって、前記利用可能なRATのリストは、D2D通信を用いて隣接デバイスによって提供される。
【0569】
例210において、例190乃至209の対象は、前記利用可能なRATのリスト中のRATを使用する要求を、前記ノードへの送信のために符号化する手段を含む。
【0570】
例211において、例210の対象は、前記利用可能なRATのリスト中のRATのグループを使用する要求を、前記ノードへの送信のために符号化する手段を含む。
【0571】
例212において、例190乃至211の対象は、伝送の第1部分の送信のために第1RATを選択することによって、及び、前記伝送の第2部分の送信のために第2RATを選択することによって、RATホッピングを実施する手段を含む。
【0572】
例213において、例212の対象は、伝送の制御部分のために前記第1RATを選択する手段と、前記伝送のデータ部分のために前記第2RATを選択する手段とを含む。
【0573】
例214は、複数のRATをサポートする複数のトランシーバチェーンと通信する複数の接続を含むトランシーバインターフェイスを含むデバイスによるマルチ無線アクセス技術(RAT)通信の方法であって、
前記複数のRATのうちの1つ以上に関連した通信を受けることと、
前記通信を完了するために前記複数のRATを協調させるように前記トランシーバインターフェイスの前記複数の接続を介して前記複数のトランシーバチェーンを制御することと
を有する前記方法である。
【0574】
例215において、例214の対象は、
前記デバイスのマルチリンクコーダを使用して、前記複数のトランシーバチェーンの中の第1トランシーバチェーンにより、第1通信ノードから、前記複数のRATの中の第1RATに関連する通信リンクを経由して、データストリームを受信することと、
前記データストリームにコードを適用して、符号化されたデータストリームを生成することと、
前記符号化されたデータストリームを複製して、複数の符号化されたデータストリームを生成することと
を含み、
前記複数の符号化されたデータストリームは、前記第1トランシーバチェーンの1つ以上の他の通信リンクを経由して少なくとも第2通信ノードへ送られる。
【0575】
例216において、例215の対象は、前記第1トランシーバチェーンの第1RAT通信リンクを経由した前記第1通信ノードへの前記複数の符号化されたデータストリームの中の第1の符号化されたデータストリームの伝送を制御することを含む。
【0576】
例217において、例216の対象は、前記第1トランシーバチェーンの前記1つ以上の他の通信リンクを経由した少なくとも前記第2通信ノードへの前記複数の符号化されたデータストリームの中の少なくとも第2の符号化されたデータストリームの伝送を制御することを含む。
【0577】
例218において、例217の対象であって、前記1つ以上の他の通信リンクは、前記複数のRATの中の前記第1RATに関連する。
【0578】
例219において、例215乃至218の対象は、前記複数のトランシーバチェーンの中の第2トランシーバチェーンの1つ以上の通信リンクを経由した前記少なくとも第2通信ノードへの前記複数の符号化されたデータストリームの伝送を制御することを含む。
【0579】
例220において、例219の対象であって、前記第2トランシーバチェーンの前記1つ以上の通信リンクは、前記第1RATとは異なる前記複数のRATの中の1つ以上のRATに関連する。
【0580】
例221において、例215乃至220の対象であって、前記コードは、反復符号、組織符号、ラプターコード、又はファウンテンコードの中の1つ以上を含む。
【0581】
例222において、例215乃至221の対象は、
前記複数のトランシーバチェーンの中の第1トランシーバチェーンにより、第1通信ノードから、前記複数のRATの中の第1RATに関連する通信リンクを経由して、データストリームを受信することと、
前記データストリームに組織符号を適用して、符号化されたデータストリームを生成することと、
前記符号化されたデータストリームを複製して、前記データストリームに関連する情報ビットを含む第1の符号化されたデータストリームと、前記情報ビットを復号するためのパリティビットを含む少なくとも第2の符号化されたデータストリームとを生成することと
を含む。
【0582】
例223において、例222の対象は、前記第1トランシーバチェーンの第1RAT通信リンクを経由した前記第1通信ノードへの前記第1の符号化されたデータストリームの伝送を制御することを含む。
【0583】
例224において、例222乃至223の対象は、前記第1トランシーバチェーンの1つ以上の他の通信リンクを経由した少なくとも第2通信ノードへの前記少なくとも第2の符号化されたデータストリームの伝送を制御することを含む。
【0584】
例225において、例224の対象であって、前記1つ以上の他の通信リンクは、前記複数のRATの中の前記第1RATに関連する。
【0585】
例226において、例222乃至225の対象は、前記複数のトランシーバチェーンの中の第2トランシーバチェーンの1つ以上の通信リンクを経由した少なくとも第2通信ノードへの前記少なくとも第2の符号化されたデータストリームの伝送を制御することを含む。
【0586】
例227において、例226の対象であって、前記第2トランシーバチェーンの前記1つ以上の通信リンクは、前記第1RATとは異なる前記複数のRATの中の1つ以上のRATに関連する。
【0587】
例228において、例222乃至227の対象であって、前記トランシーバインターフェイスは、前記符号化されたデータストリームをインターリーブするよう構成されるインターリーバを更に有する。
【0588】
例229において、例222乃至228の対象であって、前記マルチリンクコーダは、当該デバイスの少なくとも1つのプロトコルスタックのための複数のプロトコルレイヤの中のあるプロトコルレイヤ内にある。
【0589】
例230において、例229の対象であって、前記マルチリンクコーダは、当該デバイスの前記少なくとも1つのプロトコルスタック内の共通コンバージェンスレイヤを介して前記複数のトランシーバチェーンとインターフェイス接続するよう構成される。
【0590】
例231において、例229乃至230の対象であって、前記複数のプロトコルレイヤは、物理(PHY)層、媒体アクセス制御(MAC)層、無線リンク制御(RLC)層、及びパケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)層を有する。
【0591】
例232において、例229乃至231の対象は、
前記複数のプロトコルレイヤの中の第1プロトコルレイヤから前記データストリームを受信することと、
前記第1の符号化されたデータストリーム及び前記少なくとも第2の符号化されたデータストリームを前記複数のプロトコルレイヤの中の少なくとも第2プロトコルレイヤへ出力することと
を含む。
【0592】
例233において、例222乃至232の対象は、
パケット受信アクノリッジメント、クオリティ・オブ・サービス(QoS)インジケータ、及びチャネル品質フィードバック情報のうちの1つ以上を受け取ることと、
前記パケット受信アクノリッジメント、前記QoSインジケータ、又は前記チャネル品質フィードバック情報に基づいて、符号化冗長度、前記第1の符号化されたデータストリーム及び前記少なくとも第2の符号化されたデータストリームの伝送のための出力通信リンクの数、並びに前記第1の符号化されたデータストリーム及び前記少なくとも第2の符号化されたデータストリームの再送の回数のうちの1つ以上を調整することと
を含む。
【0593】
例234において、例214乃至233の対象は、
車両端末デバイスから、前記複数のRATからの複数の利用可能なRATの中の少なくとも第1RATに関連する第1マルチ無線通信リンクを経由して、測定情報を受け取ることと、
前記車両端末デバイスとの通信のための二次通信ノードを、第2マルチ無線通信リンクを介して設定することと、
前記二次通信ノードに関連するコンフィグレーション情報を、前記車両端末デバイスへの送信のために符号化することと
を含み、
前記コンフィグレーション情報は、前記二次通信ノードと前記車両端末デバイスとの間に第3マルチ無線通信リンクを確立するための情報である。
【0594】
例235において、例234の対象であって、前記第1マルチ無線通信リンク、前記第2マルチ無線通信リンク、及び前記第3マルチ無線通信リンクの夫々は、前記複数の利用可能なRATの中の1つ以上のRATを使用するよう構成される。
【0595】
例236において、例234乃至235の対象であって、前記第1マルチ無線通信リンクは、3GPPキャリアアグリゲーション通信リンクであり、前記ハードウェアプロセッサは、eNB無線リソースコントローラ(RRC)である。
【0596】
例237において、例234乃至236の対象であって、前記測定情報は、車両端末デバイスに関連する車両位置情報を含む。
【0597】
例238において、例237の対象は、
前記車両位置情報に基づいて、前記車両端末デバイスに関連する将来の車両位置を推定することと、
前記推定された将来の車両位置に基づいて、複数のノードから前記二次通信ノードを選択することと
を含む。
【0598】
例239において、例234乃至238の対象であって、前記測定情報は、前記車両端末デバイスでの1つ以上の利用可能なチャネルについてのチャネル品質情報を含み、前記1つ以上の利用可能なチャネルは、前記複数のRATの中の少なくとも1つのRATに関連する。
【0599】
例240において、例239の対象であって、前記二次通信ノードを設定することは、前記車両端末デバイスでの前記1つ以上の利用可能なチャネルについての前記チャネル品質情報に基づいて、複数のノードから前記二次通信ノードを選択することを含む。
【0600】
例241において、例240の対象であって、前記二次通信ノードを設定することは、前記車両端末デバイスでの前記1つ以上の利用可能なチャネルについての前記チャネル品質情報に基づいて、前記二次通信ノードと前記車両端末デバイスとの間の前記第3マルチ無線通信リンクとともに使用されるよう選択された前記複数の利用可能なRATの中のRATの指示を、前記二次通信ノードへの送信のために符号化することを含む。
【0601】
例242において、例241の対象であって、前記二次通信ノードに関連する前記コンフィグレーション情報は、前記二次通信ノードと前記車両端末デバイスとの間の前記第3マルチ無線通信リンクとともに使用される前記選択されたRATの指示を含む。
【0602】
例243において、例234乃至242の対象であって、一次通信ノードはeNBであり、前記二次通信ノードは路側機(RSU)である。
【0603】
例244において、例234乃至243の対象であって、当該デバイスは、一次通信ノード及び二次通信ノードとのデュアルコネクティビティのために構成される。
【0604】
例245において、例244の対象であって、前記デュアルコネクティビティの間、前記第1マルチ無線通信リンク及び前記第3マルチ無線通信リンクは、同時にアクティブである。
【0605】
例246において、例245の対象であって、前記デュアルコネクティビティの間、前記第1マルチ無線通信リンクは、データ通信のために使用され、前記第3マルチ無線通信リンクは、制御情報の通信のために使用される。
【0606】
例247において、例245乃至246の対象であって、前記第2マルチ無線通信リンクは、前記車両端末デバイスと前記一次通信ノードとの間の前記第1マルチ無線通信リンクのためのバックホールデータ接続である。
【0607】
例248において、例234乃至247の対象であって、前記複数のRATは、専用挟域通信(DSRC)無線アクセス技術、車両環境内ワイヤレスアクセス(WAVE)無線アクセス技術、ブルートゥース無線アクセス技術、IEEE802.11無線アクセス技術、LTE無線アクセス技術、又は5G無線アクセス技術のうちの少なくとも2つを含む。
【0608】
例249において、例234乃至248の対象であって、当該デバイスからの前記測定情報は、前記車両端末デバイスによってアクセス可能な複数のノードについての測定情報を含む。
【0609】
例250において、例249の対象は、前記測定情報に基づいて、前記車両端末デバイスとの通信のために、前記複数のノードから前記二次通信ノードを選択することを含む。
【0610】
例251において、例234乃至250の対象であって、前記複数のトランシーバチェーンは、コンバージェンス機能により相互に接続される。
【0611】
例252において、例251の対象は、
前記複数のトランシーバチェーンの中の第1トランシーバ及び前記複数のRATの中の第1RATを用いて通信デバイスとの接続を受けることと、
前記複数のRATの中の第2RATを使用する、前記通信デバイスと第2通信デバイスとの間のアクティブ通信リンクに関連するクレデンシャル情報を前記コンバージェンス機能で受け取ることと、
前記クレデンシャル情報に基づき第3通信デバイスとの通信リンクを確立するために、前記クレデンシャル情報を前記通信デバイスへ供給することと
を含む。
【0612】
例253において、例252の対象は、前記コンバージェンス機能と前記通信デバイスのコンバージェンス機能との間にコンバージェンス機能間インターフェイスを確立することを含む。
【0613】
例254において、例253の対象は、
前記確立された接続及び前記コンバージェンス機能間インターフェイスを介して、前記通信デバイスで利用可能な車両無線通信技術を示すデバイス機能情報を受け取ることと、
第2車両無線通信技術が前記通信デバイス及び前記第2通信デバイスの両方で利用可能であると決定すると、前記クレデンシャル情報を受け取ることと
を含む。
【0614】
例255において、例252乃至254の対象であって、前記コンバージェンス機能は、複数の媒体アクセス制御(MAC)層の夫々でコンバージェンス機能コンポーネントを有し、前記複数のMAC層は、複数の利用可能な車両無線通信技術に対応する。
【0615】
例256において、例252乃至255の対象であって、前記コンバージェンス機能は、複数の利用可能な車両無線通信技術に共通する媒体アクセス制御(MAC)層を有する。
【0616】
例257において、例256の対象は、当該デバイスで利用可能な前記複数の車両無線通信技術の中の少なくとも1つの技術と、前記通信デバイスで利用可能な複数の車両無線通信技術の中の少なくとも1つの技術との間の不一致を検出すると、前記複数のRATに共通する前記MAC層として前記コンバージェンス機能を動的に置くことを含む。
【0617】
例258において、例252乃至257の対象であって、複数の車両無線通信技術は、専用挟域通信(DSRC)無線通信技術、車両環境内ワイヤレスアクセス(WAVE)無線通信技術、ブルートゥース無線通信技術、IEEE802.11無線通信技術、LTE無線通信技術、又は5G無線通信技術のうちの1つ以上を含む。
【0618】
例259において、例258の対象であって、第1車両無線通信技術は、ブルートゥース無線通信技術であり、第2車両無線通信技術は、IEEE802.11無線通信技術、LTE無線通信技術、又は5G無線通信技術である。
【0619】
例260において、例252乃至259の対象は、前記コンバージェンス機能と前記通信デバイスのコンバージェンス機能との間のコンバージェンス機能間インターフェイスを介して、前記通信デバイスと前記第2通信デバイスとの間の通信リンクが非アクティブにされるとの確認を受け取ることを含む。
【0620】
例261において、例260の対象は、前記確認を受け取ると、前記第2通信デバイスのコンバージェンス機能により受け取られた前記クレデンシャル情報に基づいて、前記第3通信デバイスとの通信リンクを確立することを含む。
【0621】
例262において、例252乃至261は、当該デバイスと前記通信デバイスとの間のハードワイヤードドッキング接続を用いて、前記通信デバイスとの接続を確立することを含む。
【0622】
例263において、例252乃至262の対象であって、前記クレデンシャル情報は、前記第2RATを用いて動作のために前記通信デバイスのトランシーバをアクティブにすることに関連する。
【0623】
例264において、例263の対象は、前記クレデンシャル情報に基づいて、ホットスポットとして動作するように前記複数のトランシーバチェーンの中の第2トランシーバをアクティブにすることを含む。
【0624】
例265において、例264の対象は、前記コンバージェンス機能と前記通信デバイスの第2トランシーバとの間に、前記通信デバイスのコンバージェンス機能を介して通信リンクを確立することを含む。
【0625】
例266において、例265の対象であって、前記第2通信デバイスにある前記第2トランシーバは、前記ホットスポットのためのLTEバックホールとして動作するよう構成される。
【0626】
例267において、例251乃至266の対象は、
前記複数の利用可能なRATの中の1つのRATに関連する第4マルチ無線通信リンクを介してブロードキャストメッセージを受信することと、
前記受信されたブロードキャストメッセージに基づいて、前記第4マルチ無線通信リンクのリンク品質を決定することと、
リンク品質順位リスト内に、前記測定情報に従って前記第4マルチ無線通信リンクの前記リンク品質を表すリンク品質インジケータを格納することと、
前記リンク品質順位リスト内で前記リンク品質インジケータを順位付けすることと
を含み、
前記リンク品質順位リストは、1つ以上の更なるマルチ無線通信リンクの1つ以上の更なるリンク品質を表す1つ以上の更なるリンク品質インジケータを含み、
前記リンク品質インジケータは、所定の順位付け因子に従って前記リンク品質順位リストにおいて順序付けられる。
【0627】
例268において、例267の対象であって、前記リンク品質インジケータを決定することは、前記ブロードキャストメッセージから、前記第4マルチ無線通信リンクのリンク品質を示す測定情報を復号することを含む。
【0628】
例269において、例267乃至268の対象であって、前記リンク品質インジケータを決定することは、前記第4マルチ無線通信リンクのリンク品質を表す受信信号強度を測定することを含む。
【0629】
例270において、例267乃至269の対象であって、前記リンク品質インジケータを決定することは、前記受信されたブロードキャストメッセージに関連する1つ以上のパケットエラーを追跡することを含む。
【0630】
例271において、例267乃至270の対象は、前記第4マルチ無線通信リンクを介して前記第1車両の車両端末デバイスから前記ブロードキャストメッセージを受信することを含み、このとき、当該デバイスは第2車両端末デバイスである。
【0631】
例272において、例271の対象は、前記コンバージェンス機能により前記車両端末デバイスの第1コンバージェンス機能から前記ブロードキャストメッセージを受信することを含む。
【0632】
例273において、例267乃至272の対象であって、前記所定の順位付け因子は、ブロードキャストメッセージタイプの指示を含む。
【0633】
例274において、例271乃至273の対象であって、前記所定の順位付け因子は、前記第1車両と前記第2車両との間の距離である。
【0634】
例275において、例267乃至274の対象は、前記第2車両端末デバイスによって前記第4マルチ無線通信リンクを介して路側機(RSU)から前記ブロードキャストメッセージを受信することを含む。
【0635】
例276において、例267乃至275の対象は、前記第2車両端末デバイスによって前記第4マルチ無線通信リンクを介してeNBから前記ブロードキャストメッセージを受信することを含む。
【0636】
例277において、例267乃至276の対象は、前記車両端末デバイス又は前記第2車両端末デバイスに関連するコンテクスト情報及び前記所定の順位付け因子の両方に従って、前記リンク品質インジケータを順位付けすることを含む。
【0637】
例278において、例277の対象は、前記車両端末デバイス又は前記第2車両端末デバイスの1つ以上のアプリケーションから前記コンテクスト情報を受け取ることを含む。
【0638】
例279において、例277乃至278の対象であって、前記コンテクスト情報は、前記第1車両、第2車両、又は1つ以上の更なる車両に関連する位置情報である。
【0639】
例280において、例277乃至279の対象であって、前記コンテクスト情報は、前記第1車両、第2車両、又は1つ以上の更なる車両の1つ以上のセンサに関連するセンサデータである。
【0640】
例281において、例267乃至280の対象は、前記所定の順位付け因子に基づいて、前記リンク品質順位リストから1つ以上のリンク品質インジケータを捨てることを含む。
【0641】
例282において、例277乃至281の対象は、前記所定の順位付け因子及び前記コンテクスト情報に基づいて、前記リンク品質順位リストから1つ以上のリンク品質インジケータを捨てることを含む。
【0642】
例283において、例267乃至282の対象は、前記リンク品質順位リスト内で、優先度の高いマルチ無線通信リンクを表す高優先リンク品質インジケータを識別することを含み、
前記優先度の高いマルチ無線通信リンクは、指定された品質閾値を下回るリンク品質を有している。
【0643】
例284において、例283の対象であって、前記第2車両端末デバイスは、複数の利用可能なトランシーバへ結合された複数の多入力多出力(MIMO)アンテナの少なくともサブセットの放射パターンの方向を変更することによって前記優先度の高いマルチ無線通信リンクのリンク品質を改善することを有するアンテナアレイを含む。
【0644】
例285において、例283乃至284の対象であって、前記優先度の高いマルチ無線通信リンクのリンク品質を改善することは、前記優先度の高いマルチ無線通信リンクを介して前記第2車両端末デバイスによって送信されるパケットのパケットサイズを、該パケットから1つ以上の情報要素を除くことによって低減することを含む。
【0645】
例286において、例283乃至285の対象であって、前記優先度の高いマルチ無線通信リンクのリンク品質を改善することは、高優先メッセージを示す1つ以上のコードを含むパケットを、前記優先度の高いマルチ無線通信リンクを介した前記第2車両端末デバイスによる送信のために符号化することを含む。
【0646】
例287において、例283乃至286の対象であって、前記優先度の高いマルチ無線通信リンクのリンク品質を改善することは、前記第1車両、第2車両、又は1つ以上の更なる車両に関連するセンサデータの指示を含むパケットを、前記優先度の高いマルチ無線通信リンクを介した前記第2車両端末デバイスによる送信のために符号化することを含む。
【0647】
例288において、例283乃至287の対象であって、前記優先度の高いマルチ無線通信リンクのリンク品質を改善することは、
無線媒体に関連する伝送ウィンドウを追跡することと、
前記伝送ウィンドウの間前記無線媒体の排他的アクセスを受けることと、
前記伝送ウィンドウの間、前記優先度の高いマルチ無線通信リンクに関連する高優先メッセージを示す1つ以上の情報要素を含むパケットを前記第2車両端末デバイスによって送信することと
を含む。
【0648】
例289において、例283乃至288の対象であって、前記優先度の高いマルチ無線通信リンクのリンク品質を改善することは、前記優先度の高いマルチ無線通信リンクに関連する信号を2つ以上の周波数帯域にわたって同時に送信することを含む。
【0649】
例290において、例283乃至289の対象であって、前記優先度の高いマルチ無線通信リンクのリンク品質を改善することは、前記優先度の高いマルチ無線通信リンクに関連する信号を前記MIMOアンテナの2つ以上のサブセットにより同時に送ることを含む。
【0650】
例291において、例251乃至290の対象であって、前記コンバージェンス機能は、前記車両端末デバイスの現在の位置に基づいて、前記車両端末デバイスと前記二次通信ノードとの間に前記第3マルチ無線通信リンクを確立する。
【0651】
例292において、例234乃至291の対象は、前記二次通信ノードから前記第2マルチ無線通信リンクを介して前記車両端末デバイスの前記測定情報を受け取ることを含む。
【0652】
例293において、例234乃至292の対象であって、前記第1マルチ無線通信リンク、前記第2マルチ無線通信リンク、及び前記第3マルチ無線通信リンクの夫々は、異なる通信周波数で前記複数の利用可能なRATの中の同じ1つのRATを使用するよう構成される。
【0653】
例294において、例214乃至293の対象であって、当該デバイスは、
前記複数のトランシーバチェーンの中の第1トランシーバであり、前記複数のRATの中の第1RATの通信リンクを使用してノードと通信するよう構成される前記第1トランシーバと、
前記複数のトランシーバチェーンの中の第2トランシーバであり、前記複数のRATの中の第2RATの通信リンク及び1つ以上の中間ノードを使用して前記ノードと通信するよう構成される前記第2トランシーバと
を含み、
前記通信を完了することは、
前記ノードから受け取られ、前記第1RATの通信リンクのチャネル品質を示す測定情報を復号することと、
前記復号された測定情報に基づき、前記1つ以上の中間ノードにより新しい通信リンクを確立すると決定することと
を含む。
【0654】
例295において、例294の対象であって、前記第1トランシーバは、1つ以上の他の中間ノード及び前記第1RATの通信リンクを用いて前記ノードと通信するよう構成される。
【0655】
例296において、例294乃至295の対象であって、当該デバイスは、前記複数のトランシーバチェーンの中の第3トランシーバを含み、該第3トランシーバは、前記新しい通信リンクを用いて前記通信ノードと通信するよう構成され、前記新しい通信リンクは、前記複数のRATの中の前記第1RAT、前記第2RAT、又は第3RATのうちの1つである。
【0656】
例297において、例294乃至296の対象であって、前記ノードは、ユーザ機器(UE)であり、当該デバイスは、eNBの無線リソースコントローラ(RRC)である。
【0657】
例298において、例294乃至297の対象であって、前記トランシーバインターフェイスは、前記複数のトランシーバチェーンの間の共通インターフェイスを提供するV2Xコンバージェンス機能を含む。
【0658】
例299において、例298の対象であって、V2Xコンバージェンス機能は、前記第1RATの通信リンクを介して前記ノードのV2Xコンバージェンス機能と通信し、前記第2RATの通信リンクを介して前記1つ以上の中間ノードのV2Xコンバージェンス機能と通信する。
【0659】
例300において、例294乃至299の対象であって、前記ノードは、eNBであり、前記中間ノードは、路側機(RSU)である。
【0660】
例301において、例294乃至300の対象であって、当該デバイスは、移動中の車両内の車両端末デバイスであり、前記測定情報は、前記移動中の車両の現在の位置を含む。
【0661】
例302において、例301の対象は、
前記現在の位置に基づいて前記移動中の車両の将来の位置を推定することと、
前記将来の位置へのノード近接性に基づいて前記1つ以上の中間ノードから第2中間ノードを選択することと、
前記第2中間ノードにより前記新しい通信リンクを確立することと
を含む。
【0662】
例303において、例301乃至302の対象であって、前記複数のトランシーバチェーンは、前記車両の第1表面の第1の位置に位置する少なくとも1つのアンテナアレイと、前記第1表面の第2の位置に位置する少なくとももう1つのアンテナアレイとを含む。
【0663】
例304において、例303の対象であって、前記第1表面は、前記車両の屋根である。
【0664】
例305において、例303乃至304の対象であって、前記第1表面は、前記車両のボンネットである。
【0665】
例306において、例301乃至305の対象であって、前記複数のトランシーバチェーンは、前記車両のウィンドシールドにエッチングされた少なくとも1つのアンテナアレイを含む。
【0666】
例307において、例303乃至306の対象であって、前記少なくとも1つのアンテナアレイは、フロントエンドモジュールを、前記車両のレーダー通信モジュールと共有する。
【0667】
例308は、例303乃至307の対象であって、前記少なくとも1つのアンテナアレイは、前記車両のレーダー通信モジュールによって利用されるフロントエンドモジュールとは別個のフロントエンドモジュールを使用する。
【0668】
例309において、例294乃至308の対象であって、前記第2RATの通信リンクは、前記通信デバイスと前記中間ノードとの間の第1通信リンクと、前記中間ノードと前記ノードとの間の第2通信リンクとを含む。
【0669】
例310において、例294乃至309の対象は、前記第1RATの通信リンクを、前記第2RATの通信リンクと同時にアクティブであるように保つことを含む。
【0670】
例311において、例294乃至310の対象であって、前記複数のトランシーバチェーンは、複数の利用可能なトランシーバへ結合された複数の多入力多出力(MIMO)アンテナを有するアンテナアレイを含む。
【0671】
例312において、例311の対象であって、前記第1トランシーバは、前記第1RATの通信リンク及び前記MIMOアンテナの第1サブセットを用いて前記ノードと通信し、前記第2トランシーバは、前記第2RATの通信リンク及び前記MIMOMOアンテナの第2サブセットを用いて前記ノードと通信する。
【0672】
例313において、例294乃至312の対象であって、複数の利用可能なトランシーバの中の前記第2トランシーバは、前記1つ以上の中間ノードの使用なしで、前記複数のRATの中の第3RATの通信リンクを用いて前記ノードと通信する。
【0673】
例314において、例313の対象は、前記第1RATの通信リンク及び前記第3RATの通信リンクの両方を、前記ノードへの同時の接続のために保つことを含む。
【0674】
例315において、例314の対象であって、前記第1RATの通信リンクは、データチャネルを有し、前記第3RATの通信リンクは、制御情報を通信するための制御チャネルを有する。
【0675】
例316において、例315の対象は、通信フレームワークにおいて当該方法に関連する複数の他のノードの間の直接通信を制御するために前記制御情報の少なくとも一部を使用することを含み、前記直接通信は、前記複数のRATの中の1つ以上のRATを使用し、該1つ以上のRATは、前記第3RATとは相異なる。
【0676】
例317において、例316の対象であって、前記通信フレームワークは、LTEデュアルコネクティビティフレームワークに基づく。
【0677】
例318において、例294乃至317の対象は、
車両端末デバイスに関連した1つ以上の好みに基づいて、前記第1RATを一次RATとして、及び前記第2RATを二次RATとして指定することと、
ネットワーク環境の変化に応答して、前記1つ以上の好みに基づいて、前記一次RAT及び前記二次RATの前記指定を変更することと
を含む。
【0678】
例319において、例318の対象であって、前記ネットワーク環境の前記変化は、前記車両端末デバイスのモビリティ環境の変化である。
【0679】
例320において、例318乃至319の対象であって、前記第1RATを前記一次RATとして、及び前記第2RATを前記二次RATとして指定することは、1つ以上のネットワークコンフィグレーションに基づく。
【0680】
例321において、例318乃至320の対象であって、前記第1RAT及び前記第2RATは、
専用挟域通信(DSRC)無線アクセス技術、
車両環境内ワイヤレスアクセス(WAVE)無線アクセス技術、
ブルートゥース無線アクセス技術、
IEEE802.11無線アクセス技術、
LTE無線アクセス技術、又は
5G無線アクセス技術
を含む複数のRATから夫々指定される。
【0681】
例322において、例318乃至321の対象であって、前記第2トランシーバは、前記第2RATの通信リンクを介して1つ以上の中間ノードの使用なしで前記ノードと通信する。
【0682】
例323において、例318乃至322の対象であって、前記好みは、所望のデータスループット、コスト要因、車両端末デバイスに関連したモビリティ係数、又はクオリティ・オブ・サービス(QoS)のうちの1つ以上の指定を含む。
【0683】
例324において、例318乃至323の対象であって、前記ネットワーク環境の前記変化は、ネットワーク負荷率の変化を含む。
【0684】
例325において、例214乃至324の対象であって、前記通信を完了することは、
前記複数のトランシーバチェーンの中の第1トランシーバ及び前記複数のRATの中の第1RATを用いて第1ノードとの通信リンクを確立することと、
前記複数のトランシーバチェーンの中の第2トランシーバ及び前記複数のRATの中の第2RATを用いて第2ノードとの通信リンクを確立することと、
前記第1RAT通信リンクを介して、前記第1ノードから第1地図データを受け取ることと、
前記第2RAT通信リンクを介して、前記第2ノードから第2地図データを受け取ることと、
前記第1地図データ及び前記第2地図データに基づいて、当該デバイスの現在の位置に関連するアップデートされた地図データを生成することと
を含む。
【0685】
例326において、例325の対象であって、当該デバイスは、移動中の車両内の車両端末デバイスであり、前記第1ノードは、一次通信ノードであり、前記第2ノードは、二次通信ノードである。
【0686】
例327において、例326の対象は、前記一次通信ノードからユニキャストメッセージとして前記第1地図データを受け取ることを含む。
【0687】
例328において、例326乃至327の対象は、前記一次通信ノードからブロードキャストメッセージとして前記第1地図データを受け取ることを含み、前記第1地図データは、前記通信デバイスへ及び前記二次通信ノードへブロードキャストされる。
【0688】
例329において、例325乃至328の対象であって、前記第1地図データは、前記第2地図データと重複する。
【0689】
例330において、例325乃至329の対象は、前記第1地図データと前記第2地図データとを結合して、前記アップデートされた地図データを生成することを含み、このとき、前記第1地図データは、前記第2地図データと非冗長である。
【0690】
例331において、例214乃至330の対象であって、前記複数のトランシーバチェーンの中の第1トランシーバチェーンは、前記複数のRATの中の第1RATの通信リンクを用いてインフラストラクチャノードと通信し、
前記通信を完了することは、
前記インフラストラクチャノードからの、V2Vデバイス探索情報を含む制御情報を復号することと、
前記V2Vデバイス探索情報に基づいて、前記複数のトランシーバチェーンの中の第2トランシーバチェーンを用いて、第2ノードとの新しい通信リンクを確立することと
を含み、
前記第2トランシーバチェーンは、前記複数のRATの中の第2RATの通信リンクを用いて前記第2ノードと通信するよう構成される。
【0691】
例332において、例331の対象であって、前記第2ノードは、LOS車両であり、前記第2RATの通信リンクは、Wi-Fi Direct接続フレームワーク、Wi-Fi Aware接続フレームワーク、LTE-Direct接続フレームワーク、又は5G接続フレームワークのうちの1つ以上に基づくV2V通信リンクである。
【0692】
例333において、例331乃至332の対象であって、前記第1RATの通信リンクは、LTE又は5G通信リンクであり、V2V接続性を管理するための制御プレーンを提供するよう構成される。
【0693】
例334において、例331乃至333の対象であって、前記インフラストラクチャノードからの前記制御情報は、前記第2ノードとの前記新しい通信リンクの確立の手助けをするようV2Vリソース割り当て及びV2V同期情報を更に含む。
【0694】
例335において、例331乃至334の対象は、
前記第2ノードとの直接V2Vリンクとして前記新しい通信リンクを確立することと、
前記V2Vデバイス探索情報に基づいて、前記複数のトランシーバチェーンの中の第3トランシーバチェーンを用いて、中間ノードを介した前記第2ノードとの他の通信リンクを確立することと
を含む。
【0695】
例336において、例335の対象であって、前記中間ノードは、路側機(RSU)である。
【0696】
例337において、例335乃至336の対象は、前記中間ノードから受け取られたセンサデータを復号することを含み、前記センサデータは、前記中間ノードと通信するLNOS車両から発せられる。
【0697】
例338において、例335乃至337の対象は、前記直接V2Vリンク及び前記中間ノードを介した前記第2ノードとの前記他の通信リンクの両方を介した前記第2ノードへの冗長な伝送のためにデータを符号化することを含む。
【0698】
例339において、例331乃至338の対象であって、前記第1RATの通信リンクは、V2Iリンクであり、当該デバイスは、車両内にあり、直接V2V通信を可能にするように前記インフラストラクチャノードからの支援を受けるよう構成される。
【0699】
例340において、例335乃至339の対象であって、前記第2ノード及び前記中間ノードは、前記通信デバイスに関連する少なくとも1つのV2Iリンクの1つ以上の品質特性を改善するようV2Vリンク上で協調する協調車両である。
【0700】
例341において、例335乃至340の対象は、前記中間ノードと複数の通信リンクを確立することを含み、前記中間ノードとの各通信リンクは、前記複数のRATの中の異なるRATを使用する。
【0701】
例342において、例331乃至341の対象であって、前記インフラストラクチャノード及び前記第2ノードとの通信は、複数のRATの中の1つ以上のRATを使用し、物理(PHY)層、媒体アクセス制御(MAC)層又は上位層にわたって結合される。
【0702】
例343において、例214乃至342の対象は、
当該デバイスの範囲内で検出された利用可能なRATのリストにアクセスすることと、
前記利用可能なRATの中の被選択RATにより新しい通信リンクを確立することを、該被選択RATとの当該デバイスの伝送要件の適合性に基づいて決定することと
を含む。
【0703】
例344において、例343の対象であって、前記要件は、レイテンシ要件、信頼性要件、スループット要件、及び当該デバイスで実行されるアプリケーションの要件のうちの1つを含む。
【0704】
例345において、例343乃至344の対象は、前記伝送要件と前記利用可能なRATのリストの中の少なくとも1つのRATとの間の関係を示すデータベーステーブルにアクセスすることによって、前記被選択RATを選択することを含む。
【0705】
例346において、例345の対象であって、前記データベーステーブルは、当該デバイスで保持される。
【0706】
例347において、例345乃至346の対象であって、前記データベーステーブルは、前記ノードで保持される。
【0707】
例348において、例345乃至347の対象であって、前記データベーステーブルは、少なくとも1つのデバイスによって行われるパラメータのグループの測定によってポピュレートされる。
【0708】
例349において、例348の対象であって、測定される前記パラメータのグループは、前記ノードによって示される。
【0709】
例350において、例348乃至349の対象であって、測定される前記パラメータのグループは、前記少なくとも1つのデバイスによって示される。
【0710】
例351において、例348乃至350の対象であって、測定される前記パラメータのグループは、D2D通信を用いて隣接するデバイスの間で分割される。
【0711】
例352において、例343乃至351の対象であって、前記測定情報は、前記利用可能なRATのリストの中のRATの特性を示すKPI(Key Performance Indicators)を含む。
【0712】
例353において、例352の対象であって、KPIは、レイテンシ、混雑レベル、負荷、音声サポート、サポートされるデータレート、有効範囲、電力レベル、カバー帯域、信号条件、共存能力、暗号化能力、及びスペクトルアクセス方法のうちの少なくとも2つを含む。
【0713】
例354において、例353の対象であって、KPIは、対応するRATが電源を切られると期待される時間に関する指示を更に含む。
【0714】
例355において、例345乃至354の対象であって、前記データベーステーブルは、測定の信頼性を示すよう少なくとも1つの妥当性(validity)インジケータフィールドを含む。
【0715】
例356において、例355の対象であって、信頼性は、対応する測定が行われた場所、及び前記対応する測定が行われた日時のうちの少なくとも1つに基づく。
【0716】
例357において、例343乃至356の対象は、RATの動作条件が閾値よりも悪化したと検出した後で該RATの使用を終了することを含む。
【0717】
例358において、例343乃至357の対象は、前記利用可能なRATのリスト中のRATの被選択グループにより通信リンクのグループを確立すると決定することを含む。
【0718】
例359において、例358の対象であって、前記RATの被選択グループは、前記利用可能なRATのリスト中のRATの範囲KPIに基づき選択される。
【0719】
例360において、例358乃至359の対象であって、前記RATの被選択グループは、ディープシャドウイングに対する前記利用可能なRATのリスト中のRATの影響の受けやすさに基づき選択される。
【0720】
例361において、例343乃至360の対象であって、前記利用可能なRATのリストは、前記ノードによって提供される。
【0721】
例362において、例343乃至361の対象であって、前記利用可能なRATのリストは、D2D通信を用いて隣接デバイスによって提供される。
【0722】
例363において、例343乃至362の対象は、前記利用可能なRATのリスト中のRATを使用する要求を、前記ノードへの送信のために符号化することを含む。
【0723】
例364において、例363の対象は、前記利用可能なRATのリスト中のRATのグループを使用する要求を、前記ノードへの送信のために符号化することを含む。
【0724】
例365において、例343乃至364の対象は、伝送の第1部分の送信のために第1RATを選択することによって、及び、前記伝送の第2部分の送信のために第2RATを選択することによって、RATホッピングを実施することを含む。
【0725】
例366において、例365の対象は、
伝送の制御部分のために前記第1RATを選択することと、
前記伝送のデータ部分のために前記第2RATを選択することと
を含む。
【0726】
例367は、プロセッシング回路によって実行される場合に、該プロセッシング回路に、例214乃至366のいずれかの方法を実行させる命令を含む少なくとも1つマシン読み出し可能な媒体である。
【0727】
例368は、例214乃至366のいずれかの方法を実行する手段を有するシステムである。
【0728】
例369は、マルチ無線アクセス技術(RAT)通信のためのデバイスであって、
当該デバイスは、複数のRATをサポートする複数のトランシーバチェーンと通信する複数の接続を含むトランシーバインターフェイスを有し、
当該デバイスは、
前記複数のRATのうちの1つ以上に関連した通信を受ける手段と、
前記通信を完了するために前記複数のRATを協調させるように前記トランシーバインターフェイスの前記複数の接続を介して前記複数のトランシーバチェーンを制御する手段と
を更に有する、前記デバイスである。
【0729】
例370において、例369の対象は、
当該デバイスのマルチリンクコーダを用いて、前記複数のトランシーバチェーンの中の第1トランシーバチェーンにより、第1通信ノードから、前記複数のRATの中の第1RATに関連する通信リンクを経由して、データストリームを受信する手段と
前記データストリームにコードを適用して、符号化されたデータストリームを生成する手段と、
前記符号化されたデータストリームを複製して、複数の符号化されたデータストリームを生成する手段と
を含み、
前記複数の符号化されたデータストリームは、前記第1トランシーバチェーンの1つ以上の他の通信リンクを経由して少なくとも第2通信ノードへ送られる。
【0730】
例371において、例370の対象は、前記第1トランシーバチェーンの第1RAT通信リンクを経由した前記第1通信ノードへの前記複数の符号化されたデータストリームの中の第1の符号化されたデータストリームの伝送を制御する手段を含む。
【0731】
例372において、例371の対象は、前記第1トランシーバチェーンの前記1つ以上の他の通信リンクを経由した少なくとも前記第2通信ノードへの前記複数の符号化されたデータストリームの中の少なくとも第2の符号化されたデータストリームの伝送を制御する手段を含む。
【0732】
例373において、例372の対象であって、前記1つ以上の他の通信リンクは、前記複数のRATの中の前記第1RATに関連する。
【0733】
例374において、例370乃至373の対象は、前記複数のトランシーバチェーンの中の第2トランシーバチェーンの1つ以上の通信リンクを経由した前記少なくとも第2通信ノードへの前記複数の符号化されたデータストリームの伝送を制御する手段を含む。
【0734】
例375において、例374の対象であって、前記第2トランシーバチェーンの前記1つ以上の通信リンクは、前記第1RATとは異なる前記複数のRATの中の1つ以上のRATに関連する。
【0735】
例376において、例370乃至375の対象であって、前記コードは、反復符号、組織符号、ラプターコード、又はファウンテンコードの中の1つ以上を含む。
【0736】
例377において、例369乃至376の対象は、
前記複数のトランシーバチェーンの中の第1トランシーバチェーンにより、第1通信ノードから、前記複数のRATの中の第1RATに関連する通信リンクを経由して、データストリームを受信する手段と、
前記データストリームに組織符号を適用して、符号化されたデータストリームを生成する手段と、
前記符号化されたデータストリームを複製して、前記データストリームに関連する情報ビットを含む第1の符号化されたデータストリームと、前記情報ビットを復号するためのパリティビットを含む少なくとも第2の符号化されたデータストリームとを生成する手段と
を含む。
【0737】
例378において、例377の対象は、前記第1トランシーバチェーンの第1RAT通信リンクを経由した前記第1通信ノードへの前記第1の符号化されたデータストリームの伝送を制御する手段を含む。
【0738】
例379において、例377乃至378の対象は、前記第1トランシーバチェーンの1つ以上の他の通信リンクを経由した少なくとも第2通信ノードへの前記少なくとも第2の符号化されたデータストリームの伝送を制御する手段を含む。
【0739】
例380において、例379の対象であって、前記1つ以上の他の通信リンクは、前記複数のRATの中の前記第1RATに関連する。
【0740】
例381において、例377乃至380の対象は、前記複数のトランシーバチェーンの中の第2トランシーバチェーンの1つ以上の通信リンクを経由した少なくとも第2通信ノードへの前記少なくとも第2の符号化されたデータストリームの伝送を制御する手段を含む。
【0741】
例382において、例381の対象であって、前記第2トランシーバチェーンの前記1つ以上の通信リンクは、前記第1RATとは異なる前記複数のRATの中の1つ以上のRATに関連する。
【0742】
例383において、例377乃至382の対象であって、前記トランシーバインターフェイスは、前記符号化されたデータストリームをインターリーブするよう構成されるインターリーバを更に有する。
【0743】
例384において、例377乃至383の対象であって、前記マルチリンクコーダは、当該デバイスの少なくとも1つのプロトコルスタックのための複数のプロトコルレイヤの中のあるプロトコルレイヤ内にある。
【0744】
例385において、例384の対象であって、前記マルチリンクコーダは、当該デバイスの前記少なくとも1つのプロトコルスタック内の共通コンバージェンスレイヤを介して前記複数のトランシーバチェーンとインターフェイス接続するよう構成される。
【0745】
例386において、例384乃至385の対象であって、前記複数のプロトコルレイヤは、物理(PHY)層、媒体アクセス制御(MAC)層、無線リンク制御(RLC)層、及びパケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)層を有する。
【0746】
例387において、例384乃至386の対象は、
前記複数のプロトコルレイヤの中の第1プロトコルレイヤから前記データストリームを受信する手段と、
前記第1の符号化されたデータストリーム及び前記少なくとも第2の符号化されたデータストリームを前記複数のプロトコルレイヤの中の少なくとも第2プロトコルレイヤへ出力する手段と
を含む。
【0747】
例388において、例377乃至387の対象は、
パケット受信アクノリッジメント、クオリティ・オブ・サービス(QoS)インジケータ、及びチャネル品質フィードバック情報のうちの1つ以上を受け取る手段と、
前記パケット受信アクノリッジメント、前記QoSインジケータ、又は前記チャネル品質フィードバック情報に基づいて、符号化冗長度、前記第1の符号化されたデータストリーム及び前記少なくとも第2の符号化されたデータストリームの伝送のための出力通信リンクの数、並びに前記第1の符号化されたデータストリーム及び前記少なくとも第2の符号化されたデータストリームの再送の回数のうちの1つ以上を調整する手段と
を含む。
【0748】
例389において、例369乃至388の対象は、
車両端末デバイスから、前記複数のRATからの複数の利用可能なRATの中の少なくとも第1RATに関連する第1マルチ無線通信リンクを経由して、測定情報を受け取る手段と、
前記車両端末デバイスとの通信のための二次通信ノードを、第2マルチ無線通信リンクを介して設定する手段と、
前記二次通信ノードに関連するコンフィグレーション情報を、前記車両端末デバイスへの送信のために符号化する手段と
を含み、
前記コンフィグレーション情報は、前記二次通信ノードと前記車両端末デバイスとの間に第3マルチ無線通信リンクを確立するための情報である。
【0749】
例390において、例389234の対象であって、前記第1マルチ無線通信リンク、前記第2マルチ無線通信リンク、及び前記第3マルチ無線通信リンクの夫々は、前記複数の利用可能なRATの中の1つ以上のRATを使用するよう構成される。
【0750】
例391において、例389乃至390の対象であって、前記第1マルチ無線通信リンクは、3GPPキャリアアグリゲーション通信リンクであり、前記ハードウェアプロセッサは、eNB無線リソースコントローラ(RRC)である。
【0751】
例392において、例389乃至391の対象であって、前記測定情報は、車両端末デバイスに関連する車両位置情報を含む。
【0752】
例393において、例392の対象は、
前記車両位置情報に基づいて、前記車両端末デバイスに関連する将来の車両位置を推定する手段と、
前記推定された将来の車両位置に基づいて、複数のノードから前記二次通信ノードを選択する手段と
を含む。
【0753】
例394において、例389乃至393の対象であって、前記測定情報は、前記車両端末デバイスでの1つ以上の利用可能なチャネルについてのチャネル品質情報を含み、前記1つ以上の利用可能なチャネルは、前記複数のRATの中の少なくとも1つのRATに関連する。
【0754】
例395において、例394の対象であって、前記二次通信ノードを設定することは、前記車両端末デバイスでの前記1つ以上の利用可能なチャネルについての前記チャネル品質情報に基づいて、複数のノードから前記二次通信ノードを選択することを含む。
【0755】
例396において、例395の対象であって、前記二次通信ノードを設定することは、前記車両端末デバイスでの前記1つ以上の利用可能なチャネルについての前記チャネル品質情報に基づいて、前記二次通信ノードと前記車両端末デバイスとの間の前記第3マルチ無線通信リンクとともに使用されるよう選択された前記複数の利用可能なRATの中のRATの指示を、前記二次通信ノードへの送信のために符号化することを含む。
【0756】
例397において、例396の対象であって、前記二次通信ノードに関連する前記コンフィグレーション情報は、前記二次通信ノードと前記車両端末デバイスとの間の前記第3マルチ無線通信リンクとともに使用される前記選択されたRATの指示を含む。
【0757】
例398において、例389乃至397の対象であって、一次通信ノードはeNBであり、前記二次通信ノードは路側機(RSU)である。
【0758】
例399において、例389乃至398の対象であって、当該デバイスは、一次通信ノード及び二次通信ノードとのデュアルコネクティビティのために構成される。
【0759】
例400において、例399の対象であって、前記デュアルコネクティビティの間、前記第1マルチ無線通信リンク及び前記第3マルチ無線通信リンクは、同時にアクティブである。
【0760】
例401において、例400の対象であって、前記デュアルコネクティビティの間、前記第1マルチ無線通信リンクは、データ通信のために使用され、前記第3マルチ無線通信リンクは、制御情報の通信のために使用される。
【0761】
例402において、例400乃至401の対象であって、前記第2マルチ無線通信リンクは、前記車両端末デバイスと前記一次通信ノードとの間の前記第1マルチ無線通信リンクのためのバックホールデータ接続である。
【0762】
例403において、例389乃至402の対象であって、前記複数のRATは、専用挟域通信(DSRC)無線アクセス技術、車両環境内ワイヤレスアクセス(WAVE)無線アクセス技術、ブルートゥース無線アクセス技術、IEEE802.11無線アクセス技術、LTE無線アクセス技術、又は5G無線アクセス技術のうちの少なくとも2つを含む。
【0763】
例404において、例389乃至403の対象であって、当該デバイスからの前記測定情報は、前記車両端末デバイスによってアクセス可能な複数のノードについての測定情報を含む。
【0764】
例405において、例404の対象は、前記測定情報に基づいて、前記車両端末デバイスとの通信のために、前記複数のノードから前記二次通信ノードを選択する手段を含む。
【0765】
例406において、例389乃至405の対象であって、前記複数のトランシーバチェーンは、コンバージェンス機能により相互に接続される。
【0766】
例407において、例406の対象は、
前記複数のトランシーバチェーンの中の第1トランシーバ及び前記複数のRATの中の第1RATを用いて通信デバイスとの接続を受ける手段と、
前記複数のRATの中の第2RATを使用する、前記通信デバイスと第2通信デバイスとの間のアクティブ通信リンクに関連するクレデンシャル情報を前記コンバージェンス機能で受け取る手段と、
前記クレデンシャル情報に基づき第3通信デバイスとの通信リンクを確立するために、前記クレデンシャル情報を前記通信デバイスへ供給する手段と
を含む。
【0767】
例408において、例407の対象は、前記コンバージェンス機能と前記通信デバイスのコンバージェンス機能との間にコンバージェンス機能間インターフェイスを確立する手段を含む。
【0768】
例409において、例408の対象は、
前記確立された接続及び前記コンバージェンス機能間インターフェイスを介して、前記通信デバイスで利用可能な車両無線通信技術を示すデバイス機能情報を受け取る手段と、
第2車両無線通信技術が前記通信デバイス及び前記第2通信デバイスの両方で利用可能であると決定すると、前記クレデンシャル情報を受け取る手段と
を含む。
【0769】
例410において、例407乃至409の対象であって、前記コンバージェンス機能は、複数の媒体アクセス制御(MAC)層の夫々でコンバージェンス機能コンポーネントを有し、前記複数のMAC層は、複数の利用可能な車両無線通信技術に対応する。
【0770】
例411において、例407乃至410の対象であって、前記コンバージェンス機能は、複数の利用可能な車両無線通信技術に共通する媒体アクセス制御(MAC)層を有する。
【0771】
例412において、例411の対象は、当該デバイスで利用可能な前記複数の車両無線通信技術の中の少なくとも1つの技術と、前記通信デバイスで利用可能な複数の車両無線通信技術の中の少なくとも1つの技術との間の不一致を検出すると、前記複数のRATに共通する前記MAC層として前記コンバージェンス機能を動的に置く手段を含む。
【0772】
例413において、例407乃至412の対象であって、複数の車両無線通信技術は、専用挟域通信(DSRC)無線通信技術、車両環境内ワイヤレスアクセス(WAVE)無線通信技術、ブルートゥース無線通信技術、IEEE802.11無線通信技術、LTE無線通信技術、又は5G無線通信技術のうちの1つ以上を含む。
【0773】
例414において、例413の対象であって、第1車両無線通信技術は、ブルートゥース無線通信技術であり、第2車両無線通信技術は、IEEE802.11無線通信技術、LTE無線通信技術、又は5G無線通信技術である。
【0774】
例415において、例407乃至414の対象は、前記コンバージェンス機能と前記通信デバイスのコンバージェンス機能との間のコンバージェンス機能間インターフェイスを介して、前記通信デバイスと前記第2通信デバイスとの間の通信リンクが非アクティブにされるとの確認を受け取る手段を含む。
【0775】
例416において、例415の対象は、前記確認を受け取ると、前記第2通信デバイスのコンバージェンス機能により受け取られた前記クレデンシャル情報に基づいて、前記第3通信デバイスとの通信リンクを確立する手段を含む。
【0776】
例417において、例407乃至416は、当該デバイスと前記通信デバイスとの間のハードワイヤードドッキング接続を用いて、前記通信デバイスとの接続を確立する手段を含む。
【0777】
例418において、例407乃至417の対象であって、前記クレデンシャル情報は、前記第2RATを用いて動作のために前記通信デバイスのトランシーバをアクティブにすることに関連する。
【0778】
例419において、例418の対象は、前記クレデンシャル情報に基づいて、ホットスポットとして動作するように前記複数のトランシーバチェーンの中の第2トランシーバをアクティブにする手段を含む。
【0779】
例420において、例419の対象は、前記コンバージェンス機能と前記通信デバイスの第2トランシーバとの間に、前記通信デバイスのコンバージェンス機能を介して通信リンクを確立する手段を含む。
【0780】
例421において、例420の対象であって、前記第2通信デバイスにある前記第2トランシーバは、前記ホットスポットのためのLTEバックホールとして動作するよう構成される。
【0781】
例422において、例406乃至421の対象は、
前記複数の利用可能なRATの中の1つのRATに関連する第4マルチ無線通信リンクを介してブロードキャストメッセージを受信する手段と、
前記受信されたブロードキャストメッセージに基づいて、前記第4マルチ無線通信リンクのリンク品質を決定する手段と、
リンク品質順位リスト内に、前記測定情報に従って前記第4マルチ無線通信リンクの前記リンク品質を表すリンク品質インジケータを格納する手段と、
前記リンク品質順位リスト内で前記リンク品質インジケータを順位付けする手段と
を含み、
前記リンク品質順位リストは、1つ以上の更なるマルチ無線通信リンクの1つ以上の更なるリンク品質を表す1つ以上の更なるリンク品質インジケータを含み、
前記リンク品質インジケータは、所定の順位付け因子に従って前記リンク品質順位リストにおいて順序付けられる。
【0782】
例423において、例422の対象は、前記ブロードキャストメッセージから、前記第4マルチ無線通信リンクのリンク品質を示す測定情報を復号する手段を含む。
【0783】
例424において、例4227乃至423は、前記第4マルチ無線通信リンクのリンク品質を表す受信信号強度を測定する手段を含む。
【0784】
例425において、例422乃至424は、前記受信されたブロードキャストメッセージに関連する1つ以上のパケットエラーを追跡する手段を含む。
【0785】
例426において、例422乃至425の対象は、前記第4マルチ無線通信リンクを介して前記第1車両の車両端末デバイスから前記ブロードキャストメッセージを受信する手段を含み、このとき、当該デバイスは第2車両端末デバイスである。
【0786】
例427において、例426の対象は、前記コンバージェンス機能により前記車両端末デバイスの第1コンバージェンス機能から前記ブロードキャストメッセージを受信する手段を含む。
【0787】
例428において、例422乃至427の対象であって、前記所定の順位付け因子は、ブロードキャストメッセージタイプの指示を含む。
【0788】
例429において、例426乃至428の対象であって、前記所定の順位付け因子は、前記第1車両と前記第2車両との間の距離である。
【0789】
例430において、例422乃至429の対象は、前記第2車両端末デバイスによって前記第4マルチ無線通信リンクを介して路側機(RSU)から前記ブロードキャストメッセージを受信する手段を含む。
【0790】
例431において、例422乃至430の対象は、前記第2車両端末デバイスによって前記第4マルチ無線通信リンクを介してeNBから前記ブロードキャストメッセージを受信する手段を含む。
【0791】
例432において、例422乃至431の対象は、前記車両端末デバイス又は前記第2車両端末デバイスに関連するコンテクスト情報及び前記所定の順位付け因子の両方に従って、前記リンク品質インジケータを順位付けする手段を含む。
【0792】
例433において、例432の対象は、前記車両端末デバイス又は前記第2車両端末デバイスの1つ以上のアプリケーションから前記コンテクスト情報を受け取る手段を含む。
【0793】
例434において、例432乃至433の対象であって、前記コンテクスト情報は、前記第1車両、第2車両、又は1つ以上の更なる車両に関連する位置情報である。
【0794】
例435において、例432乃至434の対象であって、前記コンテクスト情報は、前記第1車両、第2車両、又は1つ以上の更なる車両の1つ以上のセンサに関連するセンサデータである。
【0795】
例436において、例422乃至435の対象は、前記所定の順位付け因子に基づいて、前記リンク品質順位リストから1つ以上のリンク品質インジケータを捨てる手段を含む。
【0796】
例437において、例432乃至436の対象は、前記所定の順位付け因子及び前記コンテクスト情報に基づいて、前記リンク品質順位リストから1つ以上のリンク品質インジケータを捨てる手段を含む。
【0797】
例438において、例422乃至437の対象は、前記リンク品質順位リスト内で、優先度の高いマルチ無線通信リンクを表す高 優先リンク品質インジケータを識別する手段を含み、
前記優先度の高いマルチ無線通信リンクは、指定された品質閾値を下回るリンク品質を有している。
【0798】
例439において、例438の対象であって、前記第2車両端末デバイスは、複数の利用可能なトランシーバへ結合された複数の多入力多出力(MIMO)アンテナの少なくともサブセットの放射パターンの方向を変更することによって前記優先度の高いマルチ無線通信リンクのリンク品質を改善することを有するアンテナアレイを含む。
【0799】
例440において、例438乃至439の対象は、前記優先度の高いマルチ無線通信リンクを介して前記第2車両端末デバイスによって送信されるパケットのパケットサイズを、該パケットから1つ以上の情報要素を除くことによって低減する手段を含む。
【0800】
例441において、例438乃至440は、高優先メッセージを示す1つ以上のコードを含むパケットを、前記優先度の高いマルチ無線通信リンクを介した前記第2車両端末デバイスによる送信のために符号化する手段を含む。
【0801】
例442において、例438乃至441の対象は、前記第1車両、第2車両、又は1つ以上の更なる車両に関連するセンサデータの指示を含むパケットを、前記優先度の高いマルチ無線通信リンクを介した前記第2車両端末デバイスによる送信のために符号化する手段を含む。
【0802】
例443において、例438乃至442の対象は、
無線媒体に関連する伝送ウィンドウを追跡する手段と、
前記伝送ウィンドウの間前記無線媒体の排他的アクセスを受ける手段と、
前記伝送ウィンドウの間、前記優先度の高いマルチ無線通信リンクに関連する高優先メッセージを示す1つ以上の情報要素を含むパケットを前記第2車両端末デバイスによって送信する手段と
を含む。
【0803】
例444において、例438乃至443の対象は、前記優先度の高いマルチ無線通信リンクに関連する信号を2つ以上の周波数帯域にわたって同時に送信する手段を含む。
【0804】
例445において、例438乃至444の対象は、前記優先度の高いマルチ無線通信リンクに関連する信号を前記MIMOアンテナの2つ以上のサブセットにより同時に送る手段を含む。
【0805】
例446において、例406乃至445の対象であって、前記コンバージェンス機能は、前記車両端末デバイスの現在の位置に基づいて、前記車両端末デバイスと前記二次通信ノードとの間に前記第3マルチ無線通信リンクを確立する。
【0806】
例447において、例389乃至446の対象は、前記二次通信ノードから前記第2マルチ無線通信リンクを介して前記車両端末デバイスの前記測定情報を受け取る手段を含む。
【0807】
例448において、例389乃至447の対象であって、前記第1マルチ無線通信リンク、前記第2マルチ無線通信リンク、及び前記第3マルチ無線通信リンクの夫々は、異なる通信周波数で前記複数の利用可能なRATの中の同じ1つのRATを使用するよう構成される。
【0808】
例449において、例369乃至448の対象であって、当該デバイスは、
前記複数のトランシーバチェーンの中の第1トランシーバであり、前記複数のRATの中の第1RATの通信リンクを使用してノードと通信するよう構成される前記第1トランシーバと、
前記複数のトランシーバチェーンの中の第2トランシーバであり、前記複数のRATの中の第2RATの通信リンク及び1つ以上の中間ノードを使用して前記ノードと通信するよう構成される前記第2トランシーバと
を含み、
前記通信を完了するために、当該デバイスは、
前記ノードから受け取られ、前記第1RATの通信リンクのチャネル品質を示す測定情報を復号する手段と、
前記復号された測定情報に基づき、前記1つ以上の中間ノードにより新しい通信リンクを確立すると決定する手段と
を更に含む。
【0809】
例450において、例449の対象であって、前記第1トランシーバは、1つ以上の他の中間ノード及び前記第1RATの通信リンクを用いて前記ノードと通信するよう構成される。
【0810】
例451において、例449乃至450の対象であって、当該デバイスは、前記複数のトランシーバチェーンの中の第3トランシーバを含み、該第3トランシーバは、前記新しい通信リンクを用いて前記通信ノードと通信するよう構成され、前記新しい通信リンクは、前記複数のRATの中の前記第1RAT、前記第2RAT、又は第3RATのうちの1つである。
【0811】
例452において、例449乃至451の対象であって、前記ノードは、ユーザ機器(UE)であり、当該デバイスは、eNBの無線リソースコントローラ(RRC)である。
【0812】
例453において、例449乃至452の対象であって、前記トランシーバインターフェイスは、前記複数のトランシーバチェーンの間の共通インターフェイスを提供するV2Xコンバージェンス機能を含む。
【0813】
例454において、例453の対象であって、V2Xコンバージェンス機能は、
前記第1RATの通信リンクを介して前記ノードのV2Xコンバージェンス機能と通信する手段と、
前記第2RATの通信リンクを介して前記1つ以上の中間ノードのV2Xコンバージェンス機能と通信する手段と
を含む。
【0814】
例455において、例449乃至454の対象であって、前記ノードは、eNBであり、前記中間ノードは、路側機(RSU)である。
【0815】
例456において、例449乃至455の対象であって、当該デバイスは、移動中の車両内の車両端末デバイスであり、前記測定情報は、前記移動中の車両の現在の位置を含む。
【0816】
例457において、例456の対象は、
前記現在の位置に基づいて前記移動中の車両の将来の位置を推定する手段と、
前記将来の位置へのノード近接性に基づいて前記1つ以上の中間ノードから第2中間ノードを選択する手段と、
前記第2中間ノードにより前記新しい通信リンクを確立する手段と
を含む。
【0817】
例458において、例456乃至457の対象であって、前記複数のトランシーバチェーンは、前記車両の第1表面の第1の位置に位置する少なくとも1つのアンテナアレイと、前記第1表面の第2の位置に位置する少なくとももう1つのアンテナアレイとを含む。
【0818】
例459において、例458の対象であって、前記第1表面は、前記車両の屋根である。
【0819】
例460において、例458乃至459の対象であって、前記第1表面は、前記車両のボンネットである。
【0820】
例461において、例456乃至460の対象であって、前記複数のトランシーバチェーンは、前記車両のウィンドシールドにエッチングされた少なくとも1つのアンテナアレイを含む。
【0821】
例462において、例458乃至461の対象であって、前記少なくとも1つのアンテナアレイは、フロントエンドモジュールを、前記車両のレーダー通信モジュールと共有する。
【0822】
例463は、例458乃至462の対象であって、前記少なくとも1つのアンテナアレイは、前記車両のレーダー通信モジュールによって利用されるフロントエンドモジュールとは別個のフロントエンドモジュールを使用する。
【0823】
例464において、例449乃至463の対象であって、前記第2RATの通信リンクは、前記通信デバイスと前記中間ノードとの間の第1通信リンクと、前記中間ノードと前記ノードとの間の第2通信リンクとを含む。
【0824】
例465において、例449乃至464の対象は、前記第1RATの通信リンクを、前記第2RATの通信リンクと同時にアクティブであるように保つ手段を含む。
【0825】
例466において、例449乃至465の対象であって、前記複数のトランシーバチェーンは、複数の利用可能なトランシーバへ結合された複数の多入力多出力(MIMO)アンテナを有するアンテナアレイを含む。
【0826】
例467において、例466の対象であって、前記第1トランシーバは、前記第1RATの通信リンク及び前記MIMOアンテナの第1サブセットを用いて前記ノードと通信し、前記第2トランシーバは、前記第2RATの通信リンク及び前記MIMOMOアンテナの第2サブセットを用いて前記ノードと通信する。
【0827】
例468において、例449乃至467の対象であって、複数の利用可能なトランシーバの中の前記第2トランシーバは、前記1つ以上の中間ノードの使用なしで、前記複数のRATの中の第3RATの通信リンクを用いて前記ノードと通信する。
【0828】
例469において、例468の対象は、前記第1RATの通信リンク及び前記第3RATの通信リンクの両方を、前記ノードへの同時の接続のために保つ手段を含む。
【0829】
例470において、例469の対象であって、前記第1RATの通信リンクは、データチャネルを有し、前記第3RATの通信リンクは、制御情報を通信するための制御チャネルを有する。
【0830】
例471において、例470の対象は、通信フレームワークにおいて当該デバイスに関連する複数の他のノードの間の直接通信を制御するために前記制御情報の少なくとも一部を使用する手段を含み、前記直接通信は、前記複数のRATの中の1つ以上のRATを使用し、該1つ以上のRATは、前記第3RATとは相異なる。
【0831】
例472において、例471の対象であって、前記通信フレームワークは、LTEデュアルコネクティビティフレームワークに基づく。
【0832】
例473において、例449乃至472の対象は、
車両端末デバイスに関連した1つ以上の好みに基づいて、前記第1RATを一次RATとして、及び前記第2RATを二次RATとして指定する手段と、
ネットワーク環境の変化に応答して、前記1つ以上の好みに基づいて、前記一次RAT及び前記二次RATの前記指定を変更する手段と
を含む。
【0833】
例474において、例473の対象であって、前記ネットワーク環境の前記変化は、前記車両端末デバイスのモビリティ環境の変化である。
【0834】
例475において、例473乃至474の対象であって、前記第1RATを前記一次RATとして、及び前記第2RATを前記二次RATとして指定することは、1つ以上のネットワークコンフィグレーションに基づく。
【0835】
例476において、例473乃至475の対象であって、前記第1RAT及び前記第2RATは、
専用挟域通信(DSRC)無線アクセス技術、
車両環境内ワイヤレスアクセス(WAVE)無線アクセス技術、
ブルートゥース無線アクセス技術、
IEEE802.11無線アクセス技術、
LTE無線アクセス技術、又は
5G無線アクセス技術
を含む複数のRATから夫々指定される。
【0836】
例477において、例473乃至476の対象であって、前記第2トランシーバは、前記第2RATの通信リンクを介して1つ以上の中間ノードの使用なしで前記ノードと通信する。
【0837】
例478において、例473乃至477の対象であって、前記好みは、所望のデータスループット、コスト要因、車両端末デバイスに関連したモビリティ係数、又はクオリティ・オブ・サービス(QoS)のうちの1つ以上の指定を含む。
【0838】
例479において、例473乃至478の対象であって、前記ネットワーク環境の前記変化は、ネットワーク負荷率の変化を含む。
【0839】
例480において、例369乃至479の対象は、
前記複数のトランシーバチェーンの中の第1トランシーバ及び前記複数のRATの中の第1RATを用いて第1ノードとの通信リンクを確立する手段と、
前記複数のトランシーバチェーンの中の第2トランシーバ及び前記複数のRATの中の第2RATを用いて第2ノードとの通信リンクを確立する手段と、
前記第1RAT通信リンクを介して、前記第1ノードから第1地図データを受け取る手段と、
前記第2RAT通信リンクを介して、前記第2ノードから第2地図データを受け取る手段と、
前記第1地図データ及び前記第2地図データに基づいて、当該デバイスの現在の位置に関連するアップデートされた地図データを生成する手段と
を含む。
【0840】
例481において、例480の対象であって、当該デバイスは、移動中の車両内の車両端末デバイスであり、前記第1ノードは、一次通信ノードであり、前記第2ノードは、二次通信ノードである。
【0841】
例482において、例481の対象は、前記一次通信ノードからユニキャストメッセージとして前記第1地図データを受け取る手段を含む。
【0842】
例483において、例481乃至482の対象は、前記一次通信ノードからブロードキャストメッセージとして前記第1地図データを受け取る手段を含み、前記第1地図データは、前記通信デバイスへ及び前記二次通信ノードへブロードキャストされる。
【0843】
例484において、例480乃至483の対象であって、前記第1地図データは、前記第2地図データと重複する。
【0844】
例485において、例480乃至484の対象は、前記第1地図データと前記第2地図データとを結合して、前記アップデートされた地図データを生成する手段を含み、このとき、前記第1地図データは、前記第2地図データと非冗長である。
【0845】
例486において、例369乃至485の対象であって、前記複数のトランシーバチェーンの中の第1トランシーバチェーンは、前記複数のRATの中の第1RATの通信リンクを用いてインフラストラクチャノードと通信し、
前記通信を完了するために、当該デバイスは、
前記インフラストラクチャノードからの、V2Vデバイス探索情報を含む制御情報を復号する手段と、
前記V2Vデバイス探索情報に基づいて、前記複数のトランシーバチェーンの中の第2トランシーバチェーンを用いて、第2ノードとの新しい通信リンクを確立する手段と
を含み、
前記第2トランシーバチェーンは、前記複数のRATの中の第2RATの通信リンクを用いて前記第2ノードと通信するよう構成される。
【0846】
例487において、例486の対象であって、前記第2ノードは、LOS車両であり、前記第2RATの通信リンクは、Wi-Fi Direct接続フレームワーク、Wi-Fi Aware接続フレームワーク、LTE-Direct接続フレームワーク、又は5G接続フレームワークのうちの1つ以上に基づくV2V通信リンクである。
【0847】
例488において、例486乃至487の対象であって、前記第1RATの通信リンクは、LTE又は5G通信リンクであり、V2V接続性を管理するための制御プレーンを提供するよう構成される。
【0848】
例489において、例486乃至488の対象であって、前記インフラストラクチャノードからの前記制御情報は、前記第2ノードとの前記新しい通信リンクの確立の手助けをするようV2Vリソース割り当て及びV2V同期情報を更に含む。
【0849】
例490において、例486乃至489の対象は、
前記第2ノードとの直接V2Vリンクとして前記新しい通信リンクを確立する手段と、
前記V2Vデバイス探索情報に基づいて、前記複数のトランシーバチェーンの中の第3トランシーバチェーンを用いて、中間ノードを介した前記第2ノードとの他の通信リンクを確立する手段と
を含む。
【0850】
例491において、例490の対象であって、前記中間ノードは、路側機(RSU)である。
【0851】
例492において、例490乃至491の対象は、前記中間ノードから受け取られたセンサデータを復号する手段を含み、前記センサデータは、前記中間ノードと通信するLNOS車両から発せられる。
【0852】
例493において、例490乃至492の対象は、前記直接V2Vリンク及び前記中間ノードを介した前記第2ノードとの前記他の通信リンクの両方を介した前記第2ノードへの冗長な伝送のためにデータを符号化する手段を含む。
【0853】
例494において、例486乃至493の対象であって、前記第1RATの通信リンクは、V2Iリンクであり、当該デバイスは、車両内にあり、直接V2V通信を可能にするように前記インフラストラクチャノードからの支援を受けるよう構成される。
【0854】
例495において、例490乃至494の対象であって、前記第2ノード及び前記中間ノードは、前記通信デバイスに関連する少なくとも1つのV2Iリンクの1つ以上の品質特性を改善するようV2Vリンク上で協調する協調車両である。
【0855】
例496において、例490乃至495の対象は、前記中間ノードと複数の通信リンクを確立する手段を含み、前記中間ノードとの各通信リンクは、前記複数のRATの中の異なるRATを使用する。
【0856】
例497において、例486乃至496の対象であって、前記インフラストラクチャノード及び前記第2ノードとの通信は、複数のRATの中の1つ以上のRATを使用し、物理(PHY)層、媒体アクセス制御(MAC)層又は上位層にわたって結合される。
【0857】
例498において、例369乃至497の対象は、
当該デバイスの範囲内で検出された利用可能なRATのリストにアクセスする手段と、
前記利用可能なRATの中の被選択RATにより新しい通信リンクを確立することを、該被選択RATとの当該デバイスの伝送要件の適合性に基づいて決定する手段と
を含む。
【0858】
例499において、例498の対象であって、前記要件は、レイテンシ要件、信頼性要件、スループット要件、及び当該デバイスで実行されるアプリケーションの要件のうちの1つを含む。
【0859】
例500において、例498乃至499の対象は、前記伝送要件と前記利用可能なRATのリストの中の少なくとも1つのRATとの間の関係を示すデータベーステーブルにアクセスすることによって、前記被選択RATを選択する手段を含む。
【0860】
例501において、例500の対象であって、前記データベーステーブルは、当該デバイスで保持される。
【0861】
例502において、例500乃至501の対象であって、前記データベーステーブルは、前記ノードで保持される。
【0862】
例503において、例500乃至502の対象であって、前記データベーステーブルは、少なくとも1つのデバイスによって行われるパラメータのグループの測定によってポピュレートされる。
【0863】
例504において、例503の対象であって、測定される前記パラメータのグループは、前記ノードによって示される。
【0864】
例505において、例503乃至504の対象であって、測定される前記パラメータのグループは、前記少なくとも1つのデバイスによって示される。
【0865】
例506において、例503乃至505の対象であって、測定される前記パラメータのグループは、D2D通信を用いて隣接するデバイスの間で分割される。
【0866】
例507において、例498乃至506の対象であって、前記測定情報は、前記利用可能なRATのリストの中のRATの特性を示すKPI(Key Performance Indicators)を含む。
【0867】
例508において、例507の対象であって、KPIは、レイテンシ、混雑レベル、負荷、音声サポート、サポートされるデータレート、有効範囲、電力レベル、カバー帯域、信号条件、共存能力、暗号化能力、及びスペクトルアクセス方法のうちの少なくとも2つを含む。
【0868】
例509において、例508の対象であって、KPIは、対応するRATが電源を切られると期待される時間に関する指示を更に含む。
【0869】
例510において、例500乃至509の対象であって、前記データベーステーブルは、測定の信頼性を示すよう少なくとも1つの妥当性(validity)インジケータフィールドを含む。
【0870】
例511において、例510の対象であって、信頼性は、対応する測定が行われた場所、及び前記対応する測定が行われた日時のうちの少なくとも1つに基づく。
【0871】
例512において、例498乃至511の対象は、RATの動作条件が閾値よりも悪化したと検出した後で該RATの使用を終了する手段を含む。
【0872】
例513において、例498乃至512の対象は、前記利用可能なRATのリスト中のRATの被選択グループにより通信リンクのグループを確立すると決定する手段を含む。
【0873】
例514において、例513の対象であって、前記RATの被選択グループは、前記利用可能なRATのリスト中のRATの範囲KPIに基づき選択される。
【0874】
例515において、例513乃至514の対象であって、前記RATの被選択グループは、ディープシャドウイングに対する前記利用可能なRATのリスト中のRATの影響の受けやすさに基づき選択される。
【0875】
例516において、例498乃至515の対象であって、前記利用可能なRATのリストは、前記ノードによって提供される。
【0876】
例517において、例498乃至516の対象であって、前記利用可能なRATのリストは、D2D通信を用いて隣接デバイスによって提供される。
【0877】
例518において、例498乃至517の対象は、前記利用可能なRATのリスト中のRATを使用する要求を、前記ノードへの送信のために符号化する手段を含む。
【0878】
例519において、例518の対象は、前記利用可能なRATのリスト中のRATのグループを使用する要求を、前記ノードへの送信のために符号化する手段を含む。
【0879】
例520において、例498乃至519の対象は、伝送の第1部分の送信のために第1RATを選択することによって、及び、前記伝送の第2部分の送信のために第2RATを選択することによって、RATホッピングを実施する手段を含む。
【0880】
例521において、例520の対象は、
伝送の制御部分のために前記第1RATを選択する手段と、
前記伝送のデータ部分のために前記第2RATを選択する手段と
を含む。
【0881】
例522は、車両無線通信のための通信デバイスであって、
コンバージェンス機能を介して相互に接続されており、複数の利用可能な車両無線通信技術の中のある車両無線通信技術で動作するよう夫々構成される複数のトランシーバと、
1つ以上のプロセッサと
を有し、
前記1つ以上のプロセッサは、
前記複数のトランシーバの中の第1トランシーバ及び前記複数の利用可能な車両無線通信技術の中の第1車両無線通信技術を用いて、第2通信デバイスとの接続を確立し、
前記複数の利用可能な車両無線通信技術の中の第2車両無線通信技術を使用する、前記第2通信デバイスと第3通信デバイスとの間のアクティブ通信リンクに関連するクレデンシャル情報を、前記第2通信デバイスにあるコンバージェンス機能を介して受け取り、
前記第2通信デバイスにあるコンバージェンス機能を介して受け取られた前記クレデンシャル情報に基づいて、前記第3の通信デバイスとの通信リンクを確立する
よう構成される、前記通信デバイスである。
【0882】
例523において、例522の対象であって、前記1つ以上のプロセッサは、当該通信デバイスにあるコンバージェンス機能と前記第2通信デバイスにあるコンバージェンス機能との間にコンバージェンス機能間インターフェイスを確立するよう更に構成される。
【0883】
例524において、例523の対象であって、前記1つ以上のプロセッサは、
前記第2通信デバイスで利用可能な車両無線通信技術を示すデバイス機能情報を、前記確立された接続及び前記コンバージェンス機能間インターフェイスを介して受け取り、
第2車両無線通信技術が当該通信デバイス及び前記第2通信デバイスの両方で利用可能であると決定すると、前記クレデンシャル情報を要求する
よう更に構成される。
【0884】
例525において、例522乃至523の対象であって、前記コンバージェンス機能は、前記複数の利用可能な車両無線通信技術に対応する複数の媒体アクセス制御(MAC)層の夫々でコンバージェンス機能コンポーネントを有する。
【0885】
例526において、例522乃至525の対象であって、前記コンバージェンス機能は、前記複数の利用可能な車両無線通信技術に共通する媒体アクセス制御(MAC)層を有する。
【0886】
例527において、例526の対象であって、前記1つ以上のプロセッサは、当該通信デバイスで利用可能な前記複数の車両無線通信技術の中の少なくとも1つの技術と、前記第2通信デバイスで利用可能な複数の車両無線通信技術の中の少なくとも1つの技術との間の不一致を検出すると、前記複数の利用可能な車両無線通信技術に共通する前記MAC層として前記コンバージェンス機能を動的に置くよう更に構成される。
【0887】
例528において、例522乃至527の対象であって、前記複数の車両無線通信技術は、専用挟域通信(DSRC)無線通信技術、車両環境内ワイヤレスアクセス(WAVE)無線通信技術、ブルートゥース無線通信技術、IEEE802.11無線通信技術、LTE無線通信技術、又は5G無線通信技術を含む。
【0888】
例529において、例528の対象であって、第1車両無線通信技術は、ブルートゥース無線通信技術であり、第2車両無線通信技術は、IEEE802.11無線通信技術、LTE無線通信技術、又は5G無線通信技術である。
【0889】
例530において、例522乃至529の対象であって、前記1つ以上のプロセッサは、当該通信デバイスにあるコンバージェンス機能と前記第2通信デバイスにあるコンバージェンス機能との間のコンバージェンス機能間インターフェイスを介して、前記第2通信デバイスと前記第3通信デバイスとの間の通信リンクが非アクティブにされるとの確認を受け取るよう更に構成される。
【0890】
例531において、例530の対象であって、前記1つ以上のプロセッサは、前記確認を受け取ると、前記第2通信デバイスのコンバージェンス機能により受け取られた前記クレデンシャル情報に基づいて、前記第3通信デバイスとの通信リンクを確立するよう更に構成される。
【0891】
例532において、例522乃至531の対象であって、前記1つ以上のプロセッサは、当該通信デバイスと前記第2通信デバイスとの間のハードワイヤードドッキング接続を用いて、前記第2通信デバイスとの接続を確立するよう更に構成される。
【0892】
例533において、例522乃至532の対象であって、前記クレデンシャル情報は、前記第2車両無線通信技術を用いて動作のために前記第2通信デバイスのトランシーバをアクティブにすることに関連する。
【0893】
例534において、例533の対象であって、前記1つ以上のプロセッサは、前記受け取られたクレデンシャル情報に基づいて、ホットスポットとして動作するように前記複数のトランシーバの中の第2トランシーバをアクティブにするよう更に構成される。
【0894】
例535において、例534の対象であって、前記1つ以上のプロセッサは、前記通信デバイスにあるコンバージェンス機能と前記第2通信デバイスの第2トランシーバとの間に、前記第2通信デバイスのコンバージェンス機能を介して通信リンクを確立するよう更に構成される。
【0895】
例536において、例535の対象であって、前記第2通信デバイスにある前記第2トランシーバは、前記ホットスポットのためのLTEバックホールとして動作するよう構成される。
【0896】
例537は、車両無線通信を行う方法であって、当該方法は、通信デバイスによって、
複数のトランシーバの中の第1トランシーバ及び複数の利用可能な車両無線通信技術の中の第1車両無線通信技術を用いて、第2通信デバイスとの接続を確立し、
前記複数の利用可能な車両無線通信技術の中の第2車両無線通信技術を使用する、前記第2通信デバイスと第3通信デバイスとの間のアクティブ通信リンクに関連するクレデンシャル情報を、前記第2通信デバイスにあるコンバージェンス機能を介して受け取り、
前記第2通信デバイスにあるコンバージェンス機能を介して受け取られた前記クレデンシャル情報に基づいて、前記第3の通信デバイスとの通信リンクを確立する
ことを有する、前記方法である。
【0897】
例538において、例537の対象は、当該通信デバイスにあるコンバージェンス機能と前記第2通信デバイスにあるコンバージェンス機能との間にコンバージェンス機能間インターフェイスを確立することを含む。
【0898】
例539において、例538の対象は、
前記第2通信デバイスで利用可能な車両無線通信技術を示すデバイス機能情報を、前記確立された接続及び前記コンバージェンス機能間インターフェイスを介して受け取ることと、
第2車両無線通信技術が当該通信デバイス及び前記第2通信デバイスの両方で利用可能であると決定すると、前記クレデンシャル情報を要求することと
を含む。
【0899】
例540において、例537乃至539の対象であって、前記コンバージェンス機能は、前記複数の利用可能な車両無線通信技術に対応する複数の媒体アクセス制御(MAC)層の夫々でコンバージェンス機能コンポーネントを有する。
【0900】
例541において、例537乃至540の対象であって、前記コンバージェンス機能は、前記複数の利用可能な車両無線通信技術に共通する媒体アクセス制御(MAC)層を有する。
【0901】
例542において、例541の対象は、当該通信デバイスで利用可能な前記複数の車両無線通信技術の中の少なくとも1つの技術と、前記第2通信デバイスで利用可能な複数の車両無線通信技術の中の少なくとも1つの技術との間の不一致を検出すると、前記複数の利用可能な車両無線通信技術に共通する前記MAC層として前記コンバージェンス機能を動的に置くことを含む。
【0902】
例543において、例537乃至542の対象であって、前記複数の車両無線通信技術は、専用挟域通信(DSRC)無線通信技術、車両環境内ワイヤレスアクセス(WAVE)無線通信技術、ブルートゥース無線通信技術、IEEE802.11無線通信技術、LTE無線通信技術、又は5G無線通信技術を含む。
【0903】
例544において、例543の対象であって、第1車両無線通信技術は、ブルートゥース無線通信技術であり、第2車両無線通信技術は、IEEE802.11無線通信技術、LTE無線通信技術、又は5G無線通信技術である。
【0904】
例545において、例537乃至544の対象は、当該通信デバイスにあるコンバージェンス機能と前記第2通信デバイスにあるコンバージェンス機能との間のコンバージェンス機能間インターフェイスを介して、前記第2通信デバイスと前記第3通信デバイスとの間の通信リンクが非アクティブにされるとの確認を受け取ることを含む。
【0905】
例546において、例545の対象は、前記確認を受け取ると、前記第2通信デバイスのコンバージェンス機能により受け取られた前記クレデンシャル情報に基づいて、前記第3通信デバイスとの通信リンクを確立することを含む。
【0906】
例547において、例537乃至546の対象は、当該通信デバイスと前記第2通信デバイスとの間のハードワイヤードドッキング接続を用いて、前記第2通信デバイスとの接続を確立することを含む。
【0907】
例548において、例537乃至547の対象であって、前記クレデンシャル情報は、前記第2車両無線通信技術を用いて動作のために前記第2通信デバイスのトランシーバをアクティブにすることに関連する。
【0908】
例549において、例548の対象は、前記受け取られたクレデンシャル情報に基づいて、ホットスポットとして動作するように前記複数のトランシーバの中の第2トランシーバをアクティブにすることを含む。
【0909】
例550において、例549の対象は、前記通信デバイスにあるコンバージェンス機能と前記第2通信デバイスの第2トランシーバとの間に、前記第2通信デバイスのコンバージェンス機能を介して通信リンクを確立することを含む。
【0910】
例551において、例550の対象であって、前記第2通信デバイスにある前記第2トランシーバは、前記ホットスポットのためのLTEバックホールとして動作するよう構成される。
【0911】
例552は、プロセッサによって実行される場合に、該プロセッサに、例537乃至551のうちいずれか一例の方法を実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体である。
【0912】
例553は、車両無線通信のための通信デバイスであって、
複数の車両無線通信技術のうちの1つで動作するよう夫々構成される複数のトランシーバと、
前記複数のトランシーバの間にあり、該複数のトランシーバに共通するV2Xコンバージェンスプロトコルレイヤを有する通信インターフェイスと、
1つ以上のプロセッサと
を有し、
前記1つ以上のプロセッサは、
前記複数のトランシーバの中の第1トランシーバを用いて第2通信デバイスとのセルラー通信リンクを確立し、
前記第2通信デバイスの非セルラー通信チャネルに関連する混雑情報を前記V2Xコンバージェンスプロトコルレイヤで受け取り、
前記混雑情報に基づいて、前記複数のトランシーバの中の第2トランシーバに関連する非セルラー通信チャネルの1つ以上のチャネルアクセスパラメータを調整する
よう構成される、前記通信デバイスである。
【0913】
例554において、例553の対象であって、前記1つ以上のプロセッサは、前記混雑情報に基づいて前記第2トランシーバの送信電力を調整するよう構成される。
【0914】
例555において、例553乃至554の対象であって、前記混雑情報は、前記第2通信デバイスのV2Xコンバージェンスプロトコルレイヤを介して受け取られる。
【0915】
例556において、例555の対象であって、前記第2通信デバイスのV2Xコンバージェンスプロトコルレイヤは、前記第2通信デバイスの複数のトランシーバの間の共通インターフェイスを提供する。
【0916】
例557において、例553乃至556の対象であって、前記第2トランシーバに関連する非セルラー通信チャネルは、当該通信デバイスと802.11局(第1STA)との間のIEEE802.11通信チャネルであり、前記第2通信デバイスは、該第2通信デバイスの非セルラー通信チャネルを提供する第2STAに関連する。
【0917】
例558において、例557の対象であって、前記1つ以上のプロセッサは、前記第2トランシーバに関連する非セルラー通信チャネルを、前記混雑情報に基づいて、前記第1STAから前記第2STAへ切り替えるよう構成される。
【0918】
例559は、車両無線通信を実行するデバイスであって、
複数のトランシーバの中の第1トランシーバ及び複数の利用可能な車両無線通信技術の中の第1車両無線通信技術を用いて第2通信デバイスとの接続を確立する手段と、
前記複数の利用可能な車両無線通信技術の中の第2車両無線通信技術を使用する、前記第2通信デバイスと第3通信デバイスとの間のアクティブ通信リンクに関連するクレデンシャル情報を、前記第2通信デバイスにあるコンバージェンス機能を介して受け取る手段と、
前記第2通信デバイスにある前記コンバージェンス機能を介して受け取られた前記クレデンシャル情報に基づいて、前記第3通信デバイスと通信リンクを確立する手段と
を有する前記デバイスである。
【0919】
例560において、例559の対象は、当該通信デバイスにあるコンバージェンス機能と前記第2通信デバイスにあるコンバージェンス機能との間にコンバージェンス機能間インターフェイスを確立する手段を含む。
【0920】
例561において、例560の対象は、
前記第2通信デバイスで利用可能な車両無線通信技術を示すデバイス機能情報を、前記確立された接続及び前記コンバージェンス機能間インターフェイスを介して受け取る手段と、
第2車両無線通信技術が当該通信デバイス及び前記第2通信デバイスの両方で利用可能であると決定すると、前記クレデンシャル情報を要求する手段と
を含む。
【0921】
例562において、例559乃至561の対象であって、前記コンバージェンス機能は、前記複数の利用可能な車両無線通信技術に対応する複数の媒体アクセス制御(MAC)層の夫々でコンバージェンス機能コンポーネントを有する。
【0922】
例563において、例559乃至562の対象であって、前記コンバージェンス機能は、前記複数の利用可能な車両無線通信技術に共通する媒体アクセス制御(MAC)層を有する。
【0923】
例564において、例563の対象は、当該通信デバイスで利用可能な前記複数の車両無線通信技術の中の少なくとも1つの技術と、前記第2通信デバイスで利用可能な複数の車両無線通信技術の中の少なくとも1つの技術との間の不一致を検出すると、前記複数の利用可能な車両無線通信技術に共通する前記MAC層として前記コンバージェンス機能を動的に置く手段を含む。
【0924】
例565において、例559乃至564の対象であって、前記複数の車両無線通信技術は、専用挟域通信(DSRC)無線通信技術、車両環境内ワイヤレスアクセス(WAVE)無線通信技術、ブルートゥース無線通信技術、IEEE802.11無線通信技術、LTE無線通信技術、又は5G無線通信技術を含む。
【0925】
例566において、例565の対象であって、第1車両無線通信技術は、ブルートゥース無線通信技術であり、第2車両無線通信技術は、IEEE802.11無線通信技術、LTE無線通信技術、又は5G無線通信技術である。
【0926】
例567において、例559乃至566の対象は、当該通信デバイスにあるコンバージェンス機能と前記第2通信デバイスにあるコンバージェンス機能との間のコンバージェンス機能間インターフェイスを介して、前記第2通信デバイスと前記第3通信デバイスとの間の通信リンクが非アクティブにされるとの確認を受け取る手段を含む。
【0927】
例568において、例567の対象は、前記確認を受け取ると、前記第2通信デバイスのコンバージェンス機能により受け取られた前記クレデンシャル情報に基づいて、前記第3通信デバイスとの通信リンクを確立する手段を含む。
【0928】
例569において、例559乃至568の対象は、当該通信デバイスと前記第2通信デバイスとの間のハードワイヤードドッキング接続を用いて、前記第2通信デバイスとの接続を確立する手段を含む。
【0929】
例570において、例559乃至569の対象であって、前記クレデンシャル情報は、前記第2車両無線通信技術を用いて動作のために前記第2通信デバイスのトランシーバをアクティブにすることに関連する。
【0930】
例571において、例570の対象は、前記受け取られたクレデンシャル情報に基づいて、ホットスポットとして動作するように前記複数のトランシーバの中の第2トランシーバをアクティブにする手段を含む。
【0931】
例572において、例571の対象は、前記通信デバイスにあるコンバージェンス機能と前記第2通信デバイスの第2トランシーバとの間に、前記第2通信デバイスのコンバージェンス機能を介して通信リンクを確立する手段を含む。
【0932】
例573において、例572の対象であって、前記第2通信デバイスにある前記第2トランシーバは、前記ホットスポットのためのLTEバックホールとして動作するよう構成される。
【0933】
例574は、車両無線通信のための方法であって、通信デバイスによって、
複数のトランシーバの中の第1トランシーバを用いて第2通信デバイスとのセルラー通信リンクを確立し、
前記第2通信デバイスの非セルラー通信チャネルに関連する混雑情報を、前記複数のトランシーバに共通するV2Xコンバージェンスプロトコルレイヤで受け取り、
前記混雑情報に基づいて、前記複数のトランシーバの中の第2トランシーバに関連する非セルラー通信チャネルの1つ以上のチャネルアクセスパラメータを調整する
ことを有する前記方法である。
【0934】
例575において、例574の対象は、前記混雑情報に基づいて前記第2トランシーバの送信電力を調整することを含む。
【0935】
例576において、例574乃至575の対象は、前記混雑情報を、前記第2通信デバイスのV2Xコンバージェンスプロトコルレイヤを介して受け取ることを含む。
【0936】
例577において、例576の対象であって、前記第2通信デバイスのV2Xコンバージェンスプロトコルレイヤは、前記第2通信デバイスの複数のトランシーバの間の共通インターフェイスを提供する。
【0937】
例578において、例574乃至577の対象であって、前記第2トランシーバに関連する非セルラー通信チャネルは、当該通信デバイスと802.11局(第1STA)との間のIEEE802.11通信チャネルであり、前記第2通信デバイスは、該第2通信デバイスの非セルラー通信チャネルを提供する第2STAに関連する。
【0938】
例579において、例578の対象は、前記第2トランシーバに関連する非セルラー通信チャネルを、前記混雑情報に基づいて、前記第1STAから前記第2STAへ切り替えることを含む。
【0939】
例580は、プロセッサによって実行される場合に、該プロセッサに、例574乃至579のうちいずれか一例の方法を実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体である。
【0940】
例581は、車両無線通信のためのデバイスであって、
複数のトランシーバの中の第1トランシーバを用いて第2通信デバイスとのセルラー通信リンクを確立する手段と、
前記第2通信デバイスの非セルラー通信チャネルに関連する混雑情報を、前記複数のトランシーバに共通するV2Xコンバージェンスプロトコルレイヤで受け取る手段と、
前記混雑情報に基づいて、前記複数のトランシーバの中の第2トランシーバに関連する非セルラー通信チャネルの1つ以上のチャネルアクセスパラメータを調整する手段と
を有する前記デバイスである。
【0941】
例582において、例581の対象は、前記混雑情報に基づいて前記第2トランシーバの送信電力を調整する手段を含む。
【0942】
例583において、例581乃至582の対象は、前記混雑情報を、前記第2通信デバイスのV2Xコンバージェンスプロトコルレイヤを介して受け取る手段を含む。
【0943】
例584において、例583の対象であって、前記第2通信デバイスのV2Xコンバージェンスプロトコルレイヤは、前記第2通信デバイスの複数のトランシーバの間の共通インターフェイスを提供する。
【0944】
例585において、例581乃至584の対象であって、前記第2トランシーバに関連する非セルラー通信チャネルは、当該通信デバイスと802.11局(第1STA)との間のIEEE802.11通信チャネルであり、前記第2通信デバイスは、該第2通信デバイスの非セルラー通信チャネルを提供する第2STAに関連する。
【0945】
例586において、例585の対象は、前記第2トランシーバに関連する非セルラー通信チャネルを、前記混雑情報に基づいて、前記第1STAから前記第2STAへ切り替える手段を含む。
【0946】
例587は、車両無線通信のための通信デバイスであって、
複数の車両無線通信技術のうちの1つで動作するよう夫々構成される複数のトランシーバと、
前記複数のトランシーバの間にあり、前記複数のトランシーバに共通するV2Xコンバージェンスプロトコルレイヤを有する通信インターフェイスと、
1つ以上のプロセッサと
を有し、
前記1つ以上のプロセッサは、
前記複数のトランシーバの中の第1トランシーバを用いて第2通信デバイスとのセルラー通信リンクを確立し、
当該通信デバイスの非セルラー通信チャネルに関連するクレデンシャル情報を前記V2Xコンバージェンスプロトコルレイヤで受け取り、
前記受け取られたクレデンシャル情報に基づいて、前記複数のトランシーバの中の第2トランシーバを用いて、前記非セルラー通信チャネル上で第3通信デバイスとの通信リンクを確立する
よう構成される、前記通信デバイスである。
【0947】
例588において、例587の対象であって、前記第2通信デバイスは路側機(RSU)であり、前記第3通信デバイスはIEEE802.11局(STA)である。
【0948】
例589において、例587乃至588の対象であって、前記第3通信デバイスとの前記通信リンクは、継続する(continued)サービスアプリケーションリンクである。
【0949】
例590において、例587乃至589の対象であって、前記クレデンシャル情報は、継続するサービスアプリケーションにアクセスするためのデジタル証明書(digital certificate)を有する。
【0950】
例591は、車両無線通信のための方法であって、
複数のトランシーバの中の第1トランシーバを用いて第2通信デバイスとのセルラー通信リンクを確立することと、
当該通信デバイスの非セルラー通信チャネルに関連するクレデンシャル情報を、前記複数のトランシーバに共通するV2Xコンバージェンスプロトコルレイヤで受け取ることと、
前記受け取られたクレデンシャル情報に基づいて、前記複数のトランシーバの中の第2トランシーバを用いて、前記非セルラー通信チャネル上で第3通信デバイスとの通信リンクを確立することと
を有する前記方法である。
【0951】
例592において、例591の対象は、前記コンバージェンスプロトコルレイヤを介して、前記受け取られたクレデンシャル情報を前記第2トランシーバへ送ることを含む。
【0952】
例593において、例591乃至592の対象は、前記クレデンシャル情報を受け取ると、前記第2トランシーバを低電力状態からアクティブにすることを含む。
【0953】
例594は、プロセッサによって実行される場合に、該プロセッサに、例591乃至593のうちいずれか一例の方法を実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体である。
【0954】
例595は、車両無線通信のためのデバイスであって、
複数のトランシーバの中の第1トランシーバを用いて第2通信デバイスとのセルラー通信リンクを確立する手段と、
当該通信デバイスの非セルラー通信チャネルに関連するクレデンシャル情報を、前記複数のトランシーバに共通するV2Xコンバージェンスプロトコルレイヤで受け取る手段と、
前記受け取られたクレデンシャル情報に基づいて、前記複数のトランシーバの中の第2トランシーバを用いて、前記非セルラー通信チャネル上で第3通信デバイスとの通信リンクを確立する手段と
を有する前記デバイスである。
【0955】
例596において、例595の対象は、前記コンバージェンスプロトコルレイヤを介して、前記受け取られたクレデンシャル情報を前記第2トランシーバへ送る手段を含む。
【0956】
例597において、例595乃至596の対象は、前記クレデンシャル情報を受け取ると、前記第2トランシーバを低電力状態からアクティブにする手段を含む。
【0957】
例598は、車両無線通信のための通信デバイスであって、
複数の車両無線通信技術のうちの1つで動作するよう夫々構成される複数のトランシーバと、
前記複数のトランシーバの間にあり、前記複数のトランシーバに共通するコンバージェンス機能を有する通信インターフェイスと、
1つ以上のプロセッサと
を有し、
前記1つ以上のプロセッサは、
前記複数の車両無線通信技術の中の第1車両無線通信技術で動作する前記複数のトランシーバの中の第1トランシーバを介して第1ローカライゼーション情報を受け取り、
前記複数の車両無線通信技術の中の第2車両無線通信技術で動作する前記複数のトランシーバの中の第2トランシーバを介して第2ローカライゼーション情報を受け取り、
前記コンバージェンス機能を用いて、前記第1ローカライゼーション情報及び前記第2ローカライゼーション情報に基づいて、当該通信デバイスの位置についてのローカライゼーション推定を決定する
よう構成される、
前記通信デバイスである。
【0958】
例599において、例598の対象であって、前記コンバージェンス機能は、前記複数の利用可能な車両無線通信技術に対応する複数の媒体アクセス制御(MAC)層の夫々でコンバージェンス機能コンポーネントを有する。
【0959】
例600において、例598乃至599の対象であって、前記コンバージェンス機能は、前記複数の利用可能な車両無線通信技術に共通する媒体アクセス制御(MAC)層を有する。
【0960】
例601において、例598乃至600の対象であって、前記複数の車両無線通信技術は、専用挟域通信(DSRC)無線通信技術、車両環境内ワイヤレスアクセス(WAVE)無線通信技術、ブルートゥース無線通信技術、IEEE802.11無線通信技術、LTE無線通信技術、又は5G無線通信技術を含む。
【0961】
例602において、例601の対象であって、第1車両無線通信技術は、ブルートゥース無線通信技術であり、第2車両無線通信技術は、IEEE802.11無線通信技術、LTE無線通信技術、又は5G無線通信技術である。
【0962】
例603において、例598乃至602の対象であって、前記第1ローカライゼーション情報は、第2通信デバイスから前記第1トランシーバを介して受け取られる第1の生測定情報である。
【0963】
例604において、例603の対象であって、前記第2ローカライゼーション情報は、第3通信デバイスから前記第2トランシーバを介して受け取られる第2の生測定情報である。
【0964】
例605において、例604の対象であって、前記1つ以上のプロセッサは、前記コンバージェンス機能を用いて、前記第1の生測定情報及び前記第2の生測定情報に基づいて前記ローカライゼーション推定を決定するよう構成される。
【0965】
例606において、例598乃至605の対象であって、前記第1ローカライゼーション情報は、第2通信デバイスから前記第1トランシーバを介して受け取られる当該通信デバイスの位置推定である。
【0966】
例607において、例606の対象であって、前記1つ以上のプロセッサは、前記第2トランシーバを介して受け取られる、当該通信デバイスの位置についての第3通信デバイスからの要求を復号するよう構成される。
【0967】
例608において、例607の対象であって、前記1つ以上のプロセッサは、前記要求に応答して、前記第2通信デバイスから前記第1トランシーバを介して受け取られる当該通信デバイスの前記位置推定を、前記第2トランシーバを介した送信のために符号化するよう構成される。
【0968】
例609は、車両無線通信のための方法であって、共通のコンバージェンス機能により通信インターフェイスを介して結合された複数のトランシーバを有する通信デバイスによって、
複数の車両無線通信技術の中の第1車両無線通信技術で動作する前記複数のトランシーバの中の第1トランシーバを介して第1ローカライゼーション情報を受け取り、
前記複数の車両無線通信技術の中の第2車両無線通信技術で動作する前記複数のトランシーバの中の第2トランシーバを介して第2ローカライゼーション情報を受け取り、
前記コンバージェンス機能を用いて、前記第1ローカライゼーション情報及び前記第2ローカライゼーション情報に基づいて、当該通信デバイスの位置についてのローカライゼーション推定を決定する
ことを有する前記方法である。
【0969】
例610において、例609の対象であって、前記複数の車両無線通信技術は、専用挟域通信(DSRC)無線通信技術、車両環境内ワイヤレスアクセス(WAVE)無線通信技術、ブルートゥース無線通信技術、IEEE802.11無線通信技術、LTE無線通信技術、又は5G無線通信技術を含む。
【0970】
例611において、例609乃至610の対象であって、前記第1ローカライゼーション情報は、第2通信デバイスから前記第1トランシーバを介して受け取られる第1の生測定情報である。
【0971】
例612において、例611の対象であって、前記第2ローカライゼーション情報は、第3通信デバイスから前記第2トランシーバを介して受け取られる第2の生測定情報である。
【0972】
例613において、例612の対象は、前記コンバージェンス機能を用いて、前記第1の生測定情報及び前記第2の生測定情報に基づいて前記ローカライゼーション推定を決定することを含む。
【0973】
例614において、例609乃至613の対象であって、前記第1ローカライゼーション情報は、第2通信デバイスから前記第1トランシーバを介して受け取られる当該通信デバイスの位置推定である。
【0974】
例615において、例614の対象は、前記第2トランシーバを介して受け取られる、当該通信デバイスの位置についての第3通信デバイスからの要求を復号することを含む。
【0975】
例616において、例615の対象は、前記要求に応答して、前記第2通信デバイスから前記第1トランシーバを介して受け取られる当該通信デバイスの前記位置推定を、前記第2トランシーバを介した送信のために符号化することを含む。
【0976】
例617は、プロセッサによって実行される場合に、該プロセッサに、例609乃至616のうちいずれか一例の方法を実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体である。
【0977】
例618は、
共通のコンバージェンス機能により通信インターフェイスを介して結合された複数のトランシーバと、
複数の車両無線通信技術の中の第1車両無線通信技術で動作する前記複数のトランシーバの中の第1トランシーバを介して第1ローカライゼーション情報を受け取る手段と、
前記複数の車両無線通信技術の中の第2車両無線通信技術で動作する前記複数のトランシーバの中の第2トランシーバを介して第2ローカライゼーション情報を受け取る手段と、
前記コンバージェンス機能を用いて、前記第1ローカライゼーション情報及び前記第2ローカライゼーション情報に基づいて、当該通信デバイスの位置についてのローカライゼーション推定を決定する手段と
を有するデバイスである。
【0978】
例619において、例618の対象であって、前記複数の車両無線通信技術は、専用挟域通信(DSRC)無線通信技術、車両環境内ワイヤレスアクセス(WAVE)無線通信技術、ブルートゥース無線通信技術、IEEE802.11無線通信技術、LTE無線通信技術、又は5G無線通信技術を含む。
【0979】
例620において、例618乃至619の対象であって、前記第1ローカライゼーション情報は、第2通信デバイスから前記第1トランシーバを介して受け取られる第1の生測定情報である。
【0980】
例621において、例620の対象であって、前記第2ローカライゼーション情報は、第3通信デバイスから前記第2トランシーバを介して受け取られる第2の生測定情報である。
【0981】
例622において、例621の対象は、前記コンバージェンス機能を用いて、前記第1の生測定情報及び前記第2の生測定情報に基づいて前記ローカライゼーション推定を決定する手段を含む。
【0982】
例623において、例618乃至622の対象であって、前記第1ローカライゼーション情報は、第2通信デバイスから前記第1トランシーバを介して受け取られる当該通信デバイスの位置推定である。
【0983】
例624において、例623の対象は、前記第2トランシーバを介して受け取られる、当該通信デバイスの位置についての第3通信デバイスからの要求を復号する手段を含む。
【0984】
例625において、例624の対象は、前記要求に応答して、前記第2通信デバイスから前記第1トランシーバを介して受け取られる当該通信デバイスの前記位置推定を、前記第2トランシーバを介した送信のために符号化する手段を含む。
【0985】
例626は、車両無線通信のための方法であって、共通のコンバージェンス機能により通信インターフェイスを介して結合された複数のトランシーバを有する通信デバイスによって、
複数の車両無線通信技術の中の第1車両無線通信技術で動作する前記複数のトランシーバの中の第1トランシーバを介して、前記第1車両無線通信技術に従って動作する第2通信デバイスでの利用可能な帯域幅を示す第1推定情報を受け取り、
前記複数の車両無線通信技術の中の第2車両無線通信技術で動作する前記複数のトランシーバの中の第2トランシーバを介して、前記第2車両無線通信技術に従って動作する第3通信デバイスでの利用可能な帯域幅を示す第2推定情報を受け取り、
前記コンバージェンス機能を用いて、前記第1推定情報及び前記第2推定情報に基づいて、前記第2通信デバイス及び前記第3通信デバイスと通信するための伝送スケジューリング情報を決定し、
前記共通のコンバージェンス機能を介して、前記スケジューリング情報を前記第2通信デバイス及び前記第3通信デバイスへ送信する
ことを有する前記方法である。
【0986】
例627において、例626の対象であって、前記複数の車両無線通信技術は、専用挟域通信(DSRC)無線通信技術、車両環境内ワイヤレスアクセス(WAVE)無線通信技術、ブルートゥース無線通信技術、IEEE802.11無線通信技術、LTE無線通信技術、又は5G無線通信技術を含む。
【0987】
例628において、例626乃至627の対象であって、前記第1推定情報は、前記第2通信デバイスで測定される干渉推定情報を有する。
【0988】
例629において、例626乃至628の対象であって、前記第2推定情報は、前記第3通信デバイスで測定される干渉推定情報を有する。
【0989】
例630において、例626乃至629の対象は、前記共通のコンバージェンス機能を介して、前記スケジューリング情報を前記第1トランシーバ及び前記第2トランシーバへ送信することを含む。
【0990】
例631は、車両無線通信のためのデバイスであって、
共通のコンバージェンス機能により通信インターフェイスを介して結合された複数のトランシーバと、
複数の車両無線通信技術の中の第1車両無線通信技術で動作する前記複数のトランシーバの中の第1トランシーバを介して、前記第1車両無線通信技術に従って動作する第2通信デバイスでの利用可能な帯域幅を示す第1推定情報を受け取る手段と、
前記複数の車両無線通信技術の中の第2車両無線通信技術で動作する前記複数のトランシーバの中の第2トランシーバを介して、前記第2車両無線通信技術に従って動作する第3通信デバイスでの利用可能な帯域幅を示す第2推定情報を受け取る手段と、
前記コンバージェンス機能を用いて、前記第1推定情報及び前記第2推定情報に基づいて、前記第2通信デバイス及び前記第3通信デバイスと通信するための伝送スケジューリング情報を決定する手段と、
前記共通のコンバージェンス機能を介して、前記スケジューリング情報を前記第2通信デバイス及び前記第3通信デバイスへ送信する手段と
ことを有する前記デバイスである。
【0991】
例632において、例631の対象であって、前記複数の車両無線通信技術は、専用挟域通信(DSRC)無線通信技術、車両環境内ワイヤレスアクセス(WAVE)無線通信技術、ブルートゥース無線通信技術、IEEE802.11無線通信技術、LTE無線通信技術、又は5G無線通信技術を含む。
【0992】
例633において、例631乃至632の対象であって、前記第1推定情報は、前記第2通信デバイスで測定される干渉推定情報を有する。
【0993】
例634において、例631乃至633の対象であって、前記第2推定情報は、前記第3通信デバイスで測定される干渉推定情報を有する。
【0994】
例635において、例631乃至634の対象は、前記共通のコンバージェンス機能を介して、前記スケジューリング情報を前記第1トランシーバ及び前記第2トランシーバへ送信する手段を含む。
【0995】
例636は、
複数の利用可能な無線アクセス技術(RAT)の中のあるRATで動作するよう夫々構成される複数のトランシーバを有する車両端末デバイスと、
ハードウェアプロセッサを有する一次通信ノードと
を有し、
前記ハードウェアプロセッサは、
前記複数の利用可能なRATの中の少なくとも第1RATに関連する第1マルチ無線通信リンクを介して前記車両端末デバイスから測定情報を受け取り、
第2マルチ無線通信リンクを介して、前記車両端末デバイスとの通信のための二次通信ノードを設定し、
前記二次通信ノードに関連するコンフィグレーション情報を、前記車両端末デバイスへの送信のために符号化する
よう構成され、
前記コンフィグレーション情報は、前記二次通信ノードと前記車両端末デバイスとの間に第3マルチ無線通信リンクを確立するための情報である、
無線車両通信システムである。
【0996】
例637において、例636の対象であって、前記第1マルチ無線通信リンク、前記第2マルチ無線通信リンク、及び前記第3マルチ無線通信リンクの夫々は、前記複数の利用可能なRATのうちの1つ以上を使用するよう構成される。
【0997】
例638において、例636乃至637の対象であって、前記第1マルチ無線通信リンクは、3GPPキャリアアグリゲーション通信リンクであり、前記ハードウェアプロセッサは、eNB無線リソースコントローラ(RRC)である。
【0998】
例639において、例636乃至638の対象であって、前記測定情報は、車両端末デバイスに関連する車両位置情報を含む。
【0999】
例640において、例639の対象であって、前記ハードウェアプロセッサは、前記車両位置情報に基づいて、前記車両端末デバイスに関連する将来の車両位置を推定し、該推定された将来の車両位置に基づいて、複数のノードから前記二次通信ノードを選択するよう更に構成される。
【1000】
例641において、例636乃至640の対象であって、前記測定情報は、前記車両端末デバイスでの1つ以上の利用可能なチャネルについてのチャネル品質情報を含み、前記1つ以上の利用可能なチャネルは、前記複数のRATの中の少なくとも1つのRATに関連する。
【1001】
例642において、例641の対象であって、前記二次通信ノードを設定するために、前記ハードウェアプロセッサは、前記車両端末デバイスでの前記1つ以上の利用可能なチャネルについての前記チャネル品質情報に基づいて、複数のノードから前記二次通信ノードを選択するよう更に構成される。
【1002】
例643において、例642の対象であって、前記二次通信ノードを設定するために、前記ハードウェアプロセッサは、前記車両端末デバイスでの前記1つ以上の利用可能なチャネルについての前記チャネル品質情報に基づいて、前記二次通信ノードと前記車両端末デバイスとの間の前記第3マルチ無線通信リンクとともに使用されるよう選択された前記複数の利用可能なRATの中のRATの指示を、前記二次通信ノードへの送信のために符号化するよう更に構成される。
【1003】
例644において、例643の対象であって、前記二次通信ノードに関連する前記コンフィグレーション情報は、前記二次通信ノードと前記車両端末デバイスとの間の前記第3マルチ無線通信リンクとともに使用される前記選択されたRATの指示を含む。
【1004】
例645において、例636乃至644の対象であって、前記一次通信ノードはeNBであり、前記二次通信ノードは路側機(RSU)である。
【1005】
例646において、例636乃至645の対象であって、前記車両端末デバイスは、前記一次通信ノード及び前記二次通信ノードとのデュアルコネクティビティのために構成される。
【1006】
例647において、例646の対象であって、前記デュアルコネクティビティの間、前記第1マルチ無線通信リンク及び前記第3マルチ無線通信リンクは、同時にアクティブである。
【1007】
例648において、例647の対象であって、前記デュアルコネクティビティの間、前記第1マルチ無線通信リンクは、データ通信のために使用され、前記第3マルチ無線通信リンクは、制御情報の通信のために使用される。
【1008】
例649において、例647乃至648の対象であって、前記第2マルチ無線通信リンクは、前記車両端末デバイスと前記一次通信ノードとの間の前記第1マルチ無線通信リンクのためのバックホールデータ接続である。
【1009】
例650において、例636乃至649の対象であって、前記複数のRATは、専用挟域通信(DSRC)RAT、車両環境内ワイヤレスアクセス(WAVE)RAT、ブルートゥースRAT、IEEE802.11RAT、LTE RAT、又は5G RATを含む。
【1010】
例651において、例636乃至650の対象であって、前記車両端末デバイスからの前記測定情報は、前記車両端末デバイスによってアクセス可能な複数のノードについての測定情報を含む。
【1011】
例652において、例651の対象であって、前記ハードウェアプロセッサは、前記測定情報に基づいて、前記車両端末デバイスとの通信のために、前記複数のノードから前記二次通信ノードを選択するよう更に構成される。
【1012】
例653において、例636乃至652の対象であって、前記複数のトランシーバは、コンバージェンス機能により相互に接続される。
【1013】
例654において、例653の対象であって、前記コンバージェンス機能は、前記車両端末デバイスの現在の位置に基づいて、前記車両端末デバイスと前記二次通信ノードとの間に前記第3マルチ無線通信リンクを確立するよう構成される。
【1014】
例655において、例636乃至654の対象であって、前記ハードウェアプロセッサは、前記車両端末デバイスの前記測定情報を前記二次通信ノードから前記第2マルチ無線通信リンクを介して受け取るよう更に構成される。
【1015】
例656において、例636乃至655の対象であって、前記第1マルチ無線通信リンク、前記第2マルチ無線通信リンク、及び前記第3マルチ無線通信リンクの夫々は、異なる通信周波数で前記複数の利用可能なRATのうちの同じ1つを使用するよう構成される。
【1016】
例657は、複数のRAT(マルチRAT)使用する無線通信のための通信デバイスであって、
複数の利用可能なトランシーバの中の第1トランシーバであり、前記マルチRATの中の第1RATの通信リンクを用いてノードと通信するよう構成される前記第1トランシーバと、
前記複数の利用可能なトランシーバの中の第2トランシーバであり、前記マルチRATの中の第2RATの通信リンク及び1つ以上の中間ノードを用いて前記ノードと通信するよう構成される前記第2トランシーバと、
前記第1RATの通信リンクのチャネル品質を示す、前記ノードから受け取られた測定情報を復号し、該復号された測定情報に基づいて、前記1つ以上の中間ノードにより新しい通信リンクを確立すると決定するよう構成されるマルチRAT協調プロセッサと
を有する前記通信デバイスである。
【1017】
例658において、例657の対象であって、前記第1トランシーバは、前記第1RATの通信リンク及び1つ以上の他の中間ノードを用いて前記ノードと通信するよう構成される。
【1018】
例659において、例657乃至658の対象は、前記複数のトランシーバの中の第3トランシーバを含み、該第3トランシーバは、前記新しい通信リンクを用いて前記ノードと通信するよう構成され、前記新しい通信リンクは、前記マルチRATの前記第1RAT、前記第2RAT又は第3RATのうちの1つである。
【1019】
例660において、例657乃至659の対象であって、前記ノードは、ユーザ機器(UE)であり、前記マルチRAT協調プロセッサは、eNBの無線リソースコントローラ(RRC)である。
【1020】
例661において、例657乃至660の対象であって、前記マルチRAT協調プロセッサは、前記複数のトランシーバの間に共通のインターフェイスを提供するV2Xコンバージェンス機能を有する。
【1021】
例662において、例661の対象であって、前記V2Xコンバージェンス機能は、前記第1RATの通信リンクを介して前記ノードのV2Xコンバージェンス機能と通信し、前記第2RATの通信リンクを介して前記1つ以上の中間ノードのV2Xコンバージェンス機能と通信するよう構成される。
【1022】
例663において、例657乃至662の対象であって、前記ノードはeNBであり、前記中間ノードはRSUである。
【1023】
例664において、例657乃至663の対象であって、前記通信デバイスは、移動する車両内の車両端末デバイスであり、前記測定情報は、前記移動する車両の現在の位置である。
【1024】
例665において、例664の対象であって、前記マルチRAT協調プロセッサは、前記現在の位置に基づいて、前記移動する車両の将来の位置を推定し、該将来の位置に対するノード近接性に基づいて、前記1つ以上の中間ノードから第2中間ノードを選択し、該第2中間ノードにより前記新しい通信リンクを確立するよう構成される。
【1025】
例666において、例657乃至665の対象であって、前記第2RATの通信リンクは、前記通信デバイスと前記中間ノードとの間の第1通信リンクをと、前記中間ノードと前記ノードとの間の第2通信リンクとを含む。
【1026】
例667において、例657乃至666の対象であって、前記マルチRAT協調プロセッサは、前記第1RATの通信リンクを、前記第2RATの通信リンクと同時にアクティブであるように保持するよう構成される。
【1027】
例668において、例657乃至667の対象は、前記複数の利用可能なトランシーバへ結合された複数の多入力多出力(MIMO)アンテナを有するアンテナアレイを含む。
【1028】
例669において、例668の対象であって、前記第1トランシーバは、前記MIMOアンテナの第1サブセット及び前記第1RATの通信リンクを用いて前記ノードと通信するよう構成され、前記第2トランシーバは、前記MIMOアンテナの第2サブセット及び前記第2RATの通信リンクを用いて前記ノードと通信するよう構成される。
【1029】
例670において、例657乃至669の対象であって、前記複数の利用可能なトランシーバの中の前記第2トランシーバは、前記1つ以上の中間ノードの使用なしで、前記マルチRATの中の第3RATの通信リンクを用いて前記ノードと通信するよう構成される。
【1030】
例671において、例670の対象であって、前記マルチRAT協調プロセッサは、前記第1RATの通信リンク及び前記第3RATの通信リンクの両方を、前記ノードへの同時の接続のために保持するよう構成される。
【1031】
例672において、例671の対象であって、前記第1RATの通信リンクは、データチャネルを有し、前記第3RATの通信リンクは、制御情報を通信するための制御チャネルを有する。
【1032】
例673において、例672の対象であって、前記マルチRAT協調プロセッサは、通信フレームワークにおいて前記通信デバイスに関連する複数の他のノードの間の直接通信を制御するために前記制御情報の少なくとも一部を使用するよう構成され、前記直接通信は、前記マルチRATの中の1つ以上のRATを使用し、該1つ以上のRATは、前記第3RATとは相異なる。
【1033】
例674において、例673の対象であって、前記通信フレームワークは、LTEデュアルコネクティビティフレームワークに基づく。
【1034】
例675は、複数のRAT(マルチRAT)使用して車両無線通信を行う方法であって、通信デバイスによって、
複数のトランシーバの中の第1トランシーバ及び前記マルチRATの中の第1RATを用いて第1ノードと通信リンクを確立し、
前記複数のトランシーバの中の第2トランシーバ及び前記マルチRATの中の第2RATを用いて第2ノードと通信リンクを確立し、
前記第1RATの通信シンクを介して、前記第1ノードから第1地図データを受け取り、
前記第2RATの通信リンクを介して、前記第2ノードから第2地図データを受け取り、
前記第1地図データ及び前記第2地図データに基づいて、前記通信フレームワークの現在の位置に関連するアップデートされた地図データを生成する
ことを有する前記方法である。
【1035】
例676において、例675の対象であって、前記通信デバイスは、移動する車両内の車両端末デバイスであり、前記第1ノードは、一次通信ノードであり、前記第2ノードは、二次通信ノードである。
【1036】
例677において、例676の対象は、前記一次通信ノードからユニキャストメッセージとして前記第1地図データを受け取ることを含む。
【1037】
例678において、例676乃至677の対象は、前記一次通信ノードからブロードキャストメッセージとして前記第1地図データを受け取ることを含み、前記第1地図データは、前記通信デバイスへ及び前記二次通信ノードへブロードキャストされる。
【1038】
例679において、例675乃至678の対象であって、前記第1地図データは、前記第2地図データと重複する。
【1039】
例680において、例675乃至679の対象であって、前記第1地図データは、前記第2地図データと非冗長であり、当該方法は、前記第1地図データと前記第2地図データとを結合して、前記アップデートされた地図データを生成することを有する。
【1040】
例681は、複数のRAT(マルチRAT)使用して車両無線通信を行うデバイスであって、
複数のトランシーバの中の第1トランシーバ及び前記マルチRATの中の第1RATを用いて第1ノードと通信リンクを確立する手段、
前記複数のトランシーバの中の第2トランシーバ及び前記マルチRATの中の第2RATを用いて第2ノードと通信リンクを確立する手段と、
前記第1RATの通信シンクを介して、前記第1ノードから第1地図データを受け取る手段と、
前記第2RATの通信リンクを介して、前記第2ノードから第2地図データを受け取る手段と、
前記第1地図データ及び前記第2地図データに基づいて、前記通信フレームワークの現在の位置に関連するアップデートされた地図データを生成する手段と
を有する前記デバイスである。
【1041】
例682において、例681の対象であって、前記通信デバイスは、移動する車両内の車両端末デバイスであり、前記第1ノードは、一次通信ノードであり、前記第2ノードは、二次通信ノードである。
【1042】
例683において、例682の対象は、前記一次通信ノードからユニキャストメッセージとして前記第1地図データを受け取る手段を含む。
【1043】
例684において、例682乃至683の対象は、前記一次通信ノードからブロードキャストメッセージとして前記第1地図データを受け取る手段を含み、前記第1地図データは、前記通信デバイスへ及び前記二次通信ノードへブロードキャストされる。
【1044】
例685において、例681乃至684の対象であって、前記第1地図データは、前記第2地図データと重複する。
【1045】
例686において、例681乃至685の対象であって、前記第1地図データは、前記第2地図データと非冗長であり、当該デバイスは、前記第1地図データと前記第2地図データとを結合して、前記アップデートされた地図データを生成する手段を有する。
【1046】
例687は、複数のRAT(マルチRAT)を使用する無線通信のための通信デバイスであって、
複数の利用可能なトランシーバの中の第1トランシーバであり、前記マルチRATの中の第1RATの通信シンクを用いてインフラストラクチャノードと通信するよう構成される前記第1トランシーバと、
V2Vデバイス探索情報を含む、前記インフラストラクチャノードからの制御情報を復号し、前記V2Vデバイス探索情報に基づいて、前記複数の離礁可能なトランシーバの中の第2トランシーバを用いて、第2ノードと新しい通信リンクを確立するよう構成されるマルチRAT協調プロセッサと
を有し、
前記第2トランシーバは、前記マルチRATの中の第2RATの通信リンクを用いて前記第2ノードと通信するよう構成される。
【1047】
例688において、例687の対象であって、前記第2ノードは、LOS車両であり、前記第2RATの通信リンクは、Wi-Fi Direct接続フレームワーク、Wi-Fi Aware接続フレームワーク、LTE-Direct接続フレームワーク、又は5G接続フレームワークのうちの1つ以上に基づくV2V通信リンクである。
【1048】
例689において、例687乃至688の対象であって、前記第1RATの通信リンクは、LTE又は5G通信リンクであり、V2V接続性を管理するための制御プレーンを提供するよう構成される。
【1049】
例690において、例687乃至689の対象であって、前記インフラストラクチャノードからの前記制御情報は、前記第2ノードと前記新しい通信リンクを確立することを手助けするようV2Vリソース割り当て及びV2V同期情報を更に含む。
【1050】
例691において、例687乃至690の対象であって、前記マルチRAT協調プロセッサは、
前記第2ノードとの直接V2Vリンクとして前記新しい通信リンクを確立し、
前記V2Vデバイス探索情報に基づいて、前記複数の利用可能なトランシーバの中の第3トランシーバを用いて、中間ノードを介した前記第2ノードとの他の通信リンクを確立する
よう構成される。
【1051】
例692において、例691の対象であって、前記中間ノードは、路側機(RSU)である。
【1052】
例693において、例691乃至692の対象であって、前記マルチRAT協調プロセッサは、前記中間ノードから受け取られたセンサデータを復号するよう構成され、
前記センサデータは、前記中間ノードと通信するLNOS車両から発せられる。
【1053】
例694において、例691乃至693の対象であって、前記マルチRAT協調プロセッサは、前記直接V2Vリンク及び前記中間ノードを介した前記第2ノードとの前記他の通信リンクの両方を介した前記第2ノードへの冗長な伝送のためにデータを符号化するよう構成される。
【1054】
例695は、プロセッシング回路によって実行される場合に、該プロセッシング回路に、例1乃至694のいずれかを実施するための動作を実行させる命令を含む少なくとも1つのマシン読み出し可能な媒体である。
【1055】
例696は、例1乃至694のいずれかを実施するための手段を有する装置である。
【1056】
例697は、例1乃至694のいずれかを実施するためのシステムである。
【1057】
例698は、例1乃至694のいずれかを実施するための方法である。
【1058】
本明細書中で参照されている出版物、特許、及び特許文献は、あたかも参照により個別的に援用されているかのように、それらの全文を本願に参照により援用されている。そのようにして参照により援用されている文献と本明細書との間に矛盾した使用法がある場合、援用されている参考文献の使用法は、本明細書の使用法を補足するものであり、整合性のない矛盾については、本明細書中の使用法が支配する。
【1059】
上記の説明は、制限ではなく例示を意図したものである。例えば、上述の例(又はその1つ以上の態様)は、他と組み合わせて使用されてもよい。上記の説明を検討すると、当業者などによって、他の態様が使用されてもよい。要約は、読者が技術的開示の性質を迅速に確認できるようにするものである。それは、特許請求の範囲の適用範囲又は意味を解釈又は制限するために使用されないとの理解の下で提出される。また、上記の詳細な説明では、本開示を整理するように様々な機能がグループ化され得る。しかしながら、態様は、それらの特徴のサブセットを特徴とする可能性があるため、特許請求の範囲は、本明細書で開示される全ての特徴を説明するわけではない。更に、態様は、特定の例で開示されたものよりも少ない特徴を含んでもよい。従って、続く特許請求の範囲は、これをもって詳細な説明に組み込まれ、請求項は、独立した態様として自立している。本明細書で開示される態様の範囲は、添付の特許請求の範囲を参照して、そのような特許請求の範囲が権利を与えられる均等物の全範囲とともに決定されるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33
図34
図35
図36
図37
図38
図39
図40
図41
図42
図43
図44
図45
図46
図47
図48
図49
図50
図51
図52
図53
図54