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特許7286684顔に基づく特殊効果発生方法、装置および電子機器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-26
(45)【発行日】2023-06-05
(54)【発明の名称】顔に基づく特殊効果発生方法、装置および電子機器
(51)【国際特許分類】
   G06T 11/80 20060101AFI20230529BHJP
   G06T 7/00 20170101ALI20230529BHJP
   G06T 13/40 20110101ALI20230529BHJP
   G06F 3/04847 20220101ALI20230529BHJP
   G06F 3/04845 20220101ALI20230529BHJP
【FI】
G06T11/80 A
G06T7/00 660A
G06T13/40
G06F3/04847
G06F3/04845
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2020571798
(86)(22)【出願日】2018-12-25
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-11-04
(86)【国際出願番号】 CN2018123639
(87)【国際公開番号】W WO2020019663
(87)【国際公開日】2020-01-30
【審査請求日】2020-12-23
(31)【優先権主張番号】201810838432.8
(32)【優先日】2018-07-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】518031631
【氏名又は名称】北京微播視界科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Microlive Vision Technology Co., Ltd
【住所又は居所原語表記】Room 408, 4F No.51, Zhichun Road, Haidian District Beijing 100080 China
(74)【代理人】
【識別番号】110000523
【氏名又は名称】アクシス国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】林▲しん▼
(72)【発明者】
【氏名】王晶
【審査官】橘 高志
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-053981(JP,A)
【文献】国際公開第2014/171142(WO,A1)
【文献】特開2006-260198(JP,A)
【文献】特開2015-034836(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2012/0223956(US,A1)
【文献】特開2005-242566(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06T 11/80
G06T 7/00
G06T 13/40
G06F 3/04847
G06F 3/04845
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の特徴点が含まれている標準顔画像を表示するステップと、
受信された基準点選択コマンドに応答して、標準顔画像の前記複数の特徴点において少なくとも1つの基準点を選択するステップと、
受信された特殊効果作成動作に応答して、標準顔画像に特殊効果を作成するステップと、
複数の線形補間係数を特定することにより前記特殊効果のパラメータを発生するステップであって、前記複数の線形補間係数は特殊効果のサイズと特殊効果が少なくとも1つの基準点に対する位置を特定するステップと、
画像センサによって認識された第1の顔画像を取得するステップと、
少なくとも一部の前記複数の線形補間係数に基づいて、第1の顔画像に前記特殊効果を発生させるステップであって、前記標準顔画像と第1の顔画像はマッピング関係を有するステップとを含む、ことを特徴とする顔に基づく特殊効果発生方法。
【請求項2】
前記標準顔画像は複数の領域を含み、
前記少なくとも1つの基準点は前記複数の領域に位置し、
前記特殊効果は、前記基準点が所在する領域内に位置する、ことを特徴とする請求項1に記載の顔に基づく特殊効果発生方法。
【請求項3】
前記特殊効果は複数あり、各特殊効果は異なる基準点に対応し、異なる領域内に位置する、ことを特徴とする請求項2に記載の顔に基づく特殊効果発生方法。
【請求項4】
前記特殊効果のパラメータを発生する前に、さらに
受信されたトリガ条件設定コマンドに応答して、前記特殊効果のトリガ条件を設定するステップを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の顔に基づく特殊効果発生方法。
【請求項5】
前記特殊効果のパラメータを発生する前に、さらに
受信された再生設定コマンドに応答して、前記特殊効果の再生順番および/または再生時間を設定するステップを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の顔に基づく特殊効果発生方法。
【請求項6】
前記再生順番は、前記特殊効果の開始や停止を制御するためのメッセージに基づいて設定される、ことを特徴とする請求項5に記載の顔に基づく特殊効果発生方法。
【請求項7】
前記特殊効果のパラメータは具体的には、
前記特殊効果の位置および前記特殊効果のサイズを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の顔に基づく特殊効果発生方法。
【請求項8】
前記特殊効果の位置および前記特殊効果のサイズは、前記基準点の位置および前記基準点間の距離によって特定される、ことを特徴とする請求項7に記載の顔に基づく特殊効果発生方法。
【請求項9】
受信された特殊効果作成動作に応答して、標準顔画像に特殊効果を作成する前記ステップは、
受信されたリソースパッケージ選択コマンドに応答して、リソースパッケージを選択するステップと、
前記リソースパッケージを解析し、設定インタフェースを表示するステップと、
受信された設定コマンドに応答して、前記リソースパッケージ内のリソースを設定するステップと、
設定済みのリソースに基づいて前記特殊効果を形成し、前記特殊効果を標準顔画像に表示するステップとを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の顔に基づく特殊効果発生方法。
【請求項10】
前記リソースパッケージ内のリソースを設定する前記ステップは、
リソースのサイズ、位置および回転中心を設定するステップを含む、ことを特徴とする請求項9に記載の顔に基づく特殊効果発生方法。
【請求項11】
複数の特徴点が含まれている標準顔画像を表示するための表示モジュールと、
受信された基準点選択コマンドに応答して、標準顔画像の前記複数の特徴点において少なくとも1つの基準点を選択するための基準点選択モジュールと、
受信された特殊効果作成動作に応答して、標準顔画像に特殊効果を作成するための特殊効果作成モジュールと、
複数の線形補間係数を特定することにより前記特殊効果のパラメータを発生するための特殊効果パラメータ発生モジュールであって、前記複数の線形補間係数は特殊効果のサイズと特殊効果が少なくとも1つの基準点に対する位置を特定する特殊効果パラメータ発生モジュールと、
画像センサによって認識された第1の顔画像を取得するための顔画像取得モジュールと、
少なくとも一部の前記複数の線形補間係数に基づいて、第1の顔画像に前記特殊効果を発生させるための特殊効果発生モジュールであって、前記標準顔画像と第1の顔画像はマッピング関係を有する特殊効果発生モジュールとを含む、ことを特徴とする顔に基づく特殊効果発生装置。
【請求項12】
少なくとも一つのプロセッサと、
前記少なくとも一つのプロセッサと通信接続されるメモリとを含み、
前記メモリには前記少なくとも一つのプロセッサにより実行可能な命令が記憶され、前記命令が前記少なくとも一つのプロセッサにより実行されることにより、前記少なくとも一つのプロセッサは請求項1-10のいずれか一項に記載の顔に基づく特殊効果発生方法を実行できる、ことを特徴とする電子機器。
【請求項13】
請求項1-10のいずれか一項に記載の顔に基づく特殊効果発生方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータ命令を記憶する、ことを特徴とする非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本開示は、2018年7月27日に提出された、名称「顔に基づく特殊効果発生方法、装置および電子機器」、出願番号201810838432.8の中国特許出願を引用し、その全体が参照によって本願に組み込まれる。
【0002】
本開示は画像技術の分野に関し、特に顔に基づく特殊効果発生方法、装置、ハードウェア装置およびコンピュータ可読記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
コンピュータ技術の発展に伴い、スマート端末の応用範囲は大きく広がり、例えばスマート端末で音楽を聞いたり、ゲームしたり、ネットチャットしたり、撮影したりすることなどができるようになっている。スマート端末による撮影技術では、その撮影画素数が千万画素以上となり、解像度が高く、撮影効果が本格的なカメラとほぼ同程度である。
【0004】
現在、スマート端末で写真撮影やビデオ撮影を行うとき、出荷時に初期インストールされた撮影ソフトウェアで従来の撮影機能やビデオ効果を実現できるほか、ネットワーク側からアプリケーション(Application,APPと略される)をダウンロードして、付加的機能を有する撮影効果やビデオ効果を実現することもできる。
【0005】
現在の特殊効果作成APPは全て、いくつかの特殊効果が予め入っており、柔軟に編集できず、また、前記特殊効果が画像の固定位置にのみ留まる。
【発明の概要】
【0006】
本開示の一態様によれば、本開示は、標準顔画像を表示するステップと、受信された基準点選択コマンドに応答して、標準顔画像において基準点を選択するステップと、受信された特殊効果作成動作に応答して、標準顔画像に特殊効果を作成するステップと、前記特殊効果のパラメータを発生するステップと、画像センサによって認識された第1の顔画像を取得するステップと、前記基準点および前記特殊効果のパラメータに基づいて、第1の顔画像に前記特殊効果を発生させるステップとを含む、顔に基づく特殊効果発生方法を提供する。
【0007】
さらに、前記標準顔は複数の領域を含み、前記基準点は前記複数の領域に位置し、前記特殊効果は、前記基準点が所在する領域内に位置する。
【0008】
さらに、前記特殊効果は複数あり、各特殊効果は異なる基準点に対応し、異なる領域内に位置する。
【0009】
さらに、前記特殊効果のパラメータを発生する前に、さらに受信されたトリガ条件設定コマンドに応答して、特殊効果のトリガ条件を設定するステップを含む。
【0010】
さらに、前記特殊効果のパラメータを発生する前に、さらに受信された再生設定コマンドに応答して、特殊効果の再生順番および/または再生時間を設定するステップを含む。
【0011】
さらに、前記再生順番は、前記特殊効果の開始や停止を制御するためのメッセージに基づいて設定される。
【0012】
さらに、前記特殊効果のパラメータは具体的に、前記特殊効果の位置および前記特殊効果のサイズを含む。
【0013】
さらに、前記特殊効果の位置および前記特殊効果のサイズは、前記基準点の位置および前記基準点間の距離によって特定される。
【0014】
さらに、受信された特殊効果作成動作に応答して、標準顔画像に特殊効果を作成する前記ステップは、受信されたリソースパッケージ選択コマンドに応答して、リソースパッケージを選択するステップと、前記リソースパッケージを解析し、設定インタフェースを表示するステップと、受信された設定コマンドに応答して、前記リソースパッケージ内のリソースを設定するステップと、設定済みのリソースに基づいて前記特殊効果を形成し、前記特殊効果を標準顔画像に表示するステップとを含む。
【0015】
さらに、前記リソースパッケージ内のリソースを設定する前記ステップは、リソースのサイズ、位置および回転中心を設定するステップを含む。
【0016】
本開示の別の態様によれば、本開示は、標準顔画像を表示するための表示モジュールと、受信された基準点選択コマンドに応答して、標準顔画像において基準点を選択するための基準点選択モジュールと、受信された特殊効果作成動作に応答して、標準顔画像に特殊効果を作成するための特殊効果作成モジュールと、前記特殊効果のパラメータを発生するための特殊効果パラメータ発生モジュールと、画像センサによって認識された第1の顔画像を取得するための顔画像取得モジュールと、前記基準点および前記特殊効果のパラメータに基づいて、第1の顔画像に前記特殊効果を発生させるための特殊効果発生モジュールとを含む、顔に基づく特殊効果発生装置を提供する。
【0017】
さらに、前記標準顔は複数の領域を含み、前記基準点は前記複数の領域に位置し、前記特殊効果は、前記基準点が所在する領域内に位置する。
【0018】
さらに、前記特殊効果は複数あり、各特殊効果は異なる基準点に対応し、異なる領域内に位置する。
【0019】
さらに、前記顔に基づく特殊効果発生装置は、前記特殊効果のパラメータを発生する前に、受信されたトリガ条件設定コマンドに応答して、特殊効果のトリガ条件を設定する前記ステップに用いられる、トリガ条件設定モジュールをさらに含む。
【0020】
さらに、前記顔に基づく特殊効果発生装置は、前記特殊効果のパラメータを発生する前に、受信された再生設定コマンドに応答して、特殊効果の再生順番および/または再生時間を設定するための再生設定モジュールをさらに含む。
【0021】
さらに、前記再生順番は、前記特殊効果の開始や停止を制御するためのメッセージに基づいて設定される。
【0022】
さらに、前記特殊効果のパラメータは具体的に、前記特殊効果の位置および前記特殊効果のサイズを含む。
【0023】
さらに、前記特殊効果の位置および前記特殊効果のサイズは、前記基準点の位置および前記基準点間の距離によって特定される。
【0024】
さらに、前記特殊効果作成モジュールは、受信されたリソースパッケージ選択コマンドに応答して、リソースパッケージを選択するための選択モジュールと、前記リソースパッケージを解析し、設定インタフェースを表示するための解析表示モジュールと、受信された設定コマンドに応答して、前記リソースパッケージ内のリソースを設定するためのリソース設定モジュールと、設定済みのリソースに基づいて前記特殊効果を形成し、前記特殊効果を標準顔画像に表示するための第1の表示モジュールとを含む。
【0025】
さらに、前記リソースパッケージ内のリソースを設定する前記ステップは、リソースのサイズ、位置および回転中心を設定するステップを含む。
【0026】
本開示のさらなる態様によれば、本開示は、非一時的コンピュータ可読命令を記憶するためのメモリと、実行されると上記いずれかの方法に記載のステップが実現される前記コンピュータ可読命令を実行するためのプロセッサとを含む、電子機器を提供する。
【0027】
本開示のさらなる態様によれば、本開示は、コンピュータに実行されると上記いずれかの方法に記載のステップを前記コンピュータに実行させる非一時的コンピュータ可読命令を記憶するためのコンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【0028】
本開示の実施例は、顔に基づく特殊効果発生方法、装置、電子機器およびコンピュータ可読記憶媒体を提供する。その中で、該顔に基づく特殊効果発生方法は、標準顔画像を表示するステップと、受信された基準点選択コマンドに応答して、標準顔画像において基準点を選択するステップと、受信された特殊効果作成動作に応答して、標準顔画像に特殊効果を作成するステップと、前記特殊効果のパラメータを発生するステップと、画像センサによって認識された第1の顔画像を取得するステップと、前記基準点および前記特殊効果のパラメータに基づいて、第1の顔画像に前記特殊効果を発生させるステップとを含む。本開示の実施例では、特殊効果作成動作によって、ユーザは特殊効果を設定および編集しやすく、また、基準点として顔特徴点が選択され、且つ特殊効果と基準点との間の相対関係が記録されているため、特殊効果編集の困難度および編集時間が大幅に低減され、そして特殊効果は常時顔の変化に追従して対応的に変化し、ユーザ体験が向上する。
【0029】
上記説明は本開示の技術的解決手段の概要に過ぎず、本開示の技術手段をより明確に理解して、明細書の内容に基づいて実施することができるよう、並びに本発明の上記内容と他の目的、特徴および利点をより分かりやすくするように、以下、好ましい実施例を挙げ、図面と合わせて詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1】本開示の一実施例に係る顔に基づく特殊効果発生方法のフローチャートである。
図2図1の実施例に係る特殊効果のパラメータを発生するという実施形態を示す図である。
図3】本開示の他の実施例に係る顔に基づく特殊効果発生方法のフローチャートである。
図4】本開示の他の実施例に係る顔に基づく特殊効果発生方法のフローチャートである。
図5a】本開示の一実施例に係る顔に基づく特殊効果発生装置の構成図である。
図5b】本開示の図5aの実施例に係る顔に基づく特殊効果発生装置における特殊効果作成モジュールの構成図である。
図6】本開示の他の実施例に係る顔に基づく特殊効果発生装置の構成図である。
図7】本開示の他の実施例に係る顔に基づく特殊効果発生装置の構成図である。
図8】本開示の一実施例に係る電子機器の構成図である。
図9】本開示の一実施例に係るコンピュータ可読記憶媒体の構成図である。
図10】本開示の一実施例に係る顔に基づく特殊効果発生端末の構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、特定の具体的実例を用いて本開示の実施形態を説明するが、当業者であれば、本明細書に開示された内容から、本開示の他の利点および効果を容易に理解できる。無論、記載される実施例は本開示の一部の実施例に過ぎず、全ての実施例ではない。本開示は、別の異なる具体的実施形態で実施または応用してもよく、本明細書の各詳細事項についても、別の異なる観点および応用に基づき、本開示の精神から逸脱しない範囲で各種の補足または変更を加えてもよい。説明すべきは、矛盾しない場合、以下の実施例および実施例にある特徴は、互いに組み合わせることができるということである。当業者が本開示の実施例に基づいて、創造的労力を要することなく実現した全ての他の実施例は、本開示の保護範囲に含まれる。
【0032】
説明すべきは、以下、添付の特許請求の範囲内に入る実施例の様々な態様について記述するということである。本明細書に記載される態様は多くの異なる形態で具現化され得、本明細書に記載される任意の特定の構造および/または機能は説明的なものに過ぎないことが明らかである。本開示に基づき、本明細書に記載される一つの態様は、その他任意の態様とは独立して実施してもよく、二つ以上の態様を様々な形で組み合わせてもよいことが、当業者には理解されるであろう。例えば、本明細書において記載される任意の数の態様を使用して、装置が実装され得るおよび/または方法が実施され得る。また、本明細書に記載される態様の一つもしくは複数に加えて、それ以外の他の構造および/または機能性を用いて該装置が実装され得るおよび/または該方法が実施され得る。
【0033】
なお、以下の実施例に提供される図面は本開示の基本構想を概略的に示すものに過ぎず、図示では、本開示に関係するコンポーネントのみを示し、実際の実施時のコンポーネントの数、形状およびサイズで描かれておらず、実際の実施時、各コンポーネントの形態、数および比率は任意に変更可能であり、そのコンポーネントの構造もより複雑になり得るということを説明する必要がある。
【0034】
また、以下の記載では、実例を十分に理解できるように具体的な詳細が提供される。しかしながら、前記態様は、これらの具体的詳細なしに実施され得ることが、当業者に理解される。
【0035】
どのようにユーザ体験を高めるかという技術的課題を解決するために、本開示の実施例は、顔に基づく特殊効果発生方法を提供する。図1に示すように、該顔に基づく特殊効果発生方法は主に以下のステップS1~ステップS6を含む。
【0036】
ステップS1では、標準顔画像を表示する。
【0037】
表示装置に標準顔画像を表示し、前記標準顔画像は予め設定された顔画像であり、通常、該標準顔画像は正面顔画像であり、且つ予め設定された特徴点を備え、ここで、特徴点の数は設定でき、ユーザは必要な特徴点の数を自由に設定できる。画像の特徴点とは、独特の特性を有し、画像の本質的特徴を有効に反映でき、且つ画像内の対象物を特定し得る画像内の点を指す。対象物が顔である場合、顔のキーポイントを取得する必要があり、対象画像がハウスである場合、ハウスのキーポイントを取得する必要がある。顔を例にしてキーポイントの取得方法を説明する。顔輪郭は主として眉、目、鼻、口および頬の5つの部分を含み、さらに瞳孔および鼻孔を含む場合もあり、一般に、顔輪郭の十分な記述に必要なキーポイントの数は約60個である。基本構造だけを記述し、各部位の詳細を詳しく記述するまたは頬を記述する必要がない場合、キーポイントの数をその分減少することができ、一方、瞳孔、鼻孔またはより詳細な顔特徴を記述する必要がある場合、キーポイントの数を増加することができる。画像における顔キーポイントの抽出は、各顔輪郭キーポイントの顔画像における対応する位置座標の特定、即ちキーポイントのローカリゼーションに相当する。この手順は、キーポイントに対応する特徴に基づいて行われ、キーポイントを明確に特定できる画像特徴を取得した後、この特徴に基づいて画像において検索して対比し、画像上にキーポイントの位置を正確に位置決めする。特徴点の画像に占める面積が非常に小さいため(通常、数画素~数十画素だけである)、特徴点に対応する特徴の画像に占める領域も通常非常に限られた局所域となり、現在使用されている特徴抽出の方法は以下の二種類ある。(1)輪郭に垂直な一次元範囲に沿って画像の特徴を抽出する。(2)特徴点の角形領域の二次元範囲に沿って画像の特徴を抽出する。上記二種類の方法は多くの方法、例えばASMおよびAAMのような方法、統計的エネルギー関数のような方法、回帰分析の方法、深層学習の方法、分類器の方法、バッチ抽出の方法などで実現できる。上記各種の実現方法に使用されるキーポイントの数、正確度および速度はそれぞれ異なっており、異なる応用シーンに適用される。
【0038】
ステップS2では、受信された基準点選択コマンドに応答して、標準顔画像において基準点を選択する。
【0039】
一実施例では、前記基準点を顔特徴点とし、選択される基準点は一つであっても、複数であってもよい。具体的な実現において、ユーザはマウスまたはキーボートなどの入力機器によって選択コマンドを送信することができ、例えばマウスで表示装置に表示される特徴点をクリックし、またはキーボートで特徴点の番号を入力して対応する特徴点を選択し、選択された特徴点を、前記特殊効果の顔における相対的位置およびサイズ比率を記録するための基準点とする。
【0040】
ステップS3では、受信された特殊効果作成動作に応答して、標準顔画像に特殊効果を作成する。
【0041】
一実施例では、前記特殊効果作成動作は特殊効果ステッカーを作成する動作であってもよく、前記特殊効果ステッカーは2Dステッカーであってもよく、前記2Dステッカーを顔に付けて、特定の効果を示す。顔の場合、前記特殊効果はピクチャのような静的な特殊効果であってもよく、または複数フレームの動画のような動的な特殊効果であってもよい。特殊効果を作成するとき、ユーザから送信されたリソースパッケージ選択コマンドを受信し、前記リソースパッケージには特殊効果の作成に必要な素材、例えばピクチャ、音声、ビデオなどが含まれており、前記選択コマンドに応じて、対応するリソースパッケージを選択し、リソースパッケージに何の素材も入っていない場合には、素材またはリソースパッケージを導入することができる。リソースパッケージを選択した後、リソースパッケージを解析し、設定インタフェースを表示する。例えば、リソースパッケージには一枚のピクチャが含まれ、前記ピクチャがメガネである場合、該メガネはデフォルト位置に表示され、メガネ周囲に設定インタフェースが表示され、前記設定インタフェースには、位置、回転中心、サイズなどが含まれるメガネの属性パラメータを有し、ユーザは上記属性パラメータを設定し、前記設定に基づいてメガネの特殊効果を発生することができ、前記特殊効果は標準顔画像に付く。前記リソースの位置、サイズおよび回転中心は、対応する位置ウィジェット、サイズウィジェットおよび回転中心ウィジェットによって制御できる。さらに、典型的な適用では、ユーザは2Dステッカーのズーム枠をドラッグすることで位置を調整したり、2Dステッカーズーム枠の角をドラッグすることで2Dステッカーのサイズを調整したり、さらにキャンバスズームコマンドによって標準顔画像のズームを行い、2Dステッカーサイズ調整の効果を間接的に実現したりすることができる。回転中心は任意の一つの特徴点に設定してもよく、マウスでクリックしまたは設定インタフェースに直接特徴の番号を入力することができ、回転中心が選択された後、前記2Dステッカーは回転コマンドに応じて該回転中心回りに回転するようにしてもよい。前記リソースパッケージにはシーケンスフレームが含まれてもよく、ユーザは選択的にフレームごとに設定してもよい。上記設定方法および属性パラメータは例示的なものに過ぎず、本開示を限定するものではなく、実際、設定を要求するまたは設定できるいかなる属性パラメータも本開示の技術的解決手段に使用できる。
【0042】
ステップS4では、前記特殊効果のパラメータを発生する。
【0043】
一実施例では、前記特殊効果のパラメータは少なくとも特殊効果の位置および特殊効果のサイズを含む。該実施例では、前記特殊効果の位置および特殊効果のサイズは、特殊効果の標準顔画像における相対的位置および相対的サイズであり、該相対的位置および相対的サイズは基準点により表される。図2に示すように、基準点として特徴点A点および特徴点B点を選択し、前記特殊効果を楕円とし、楕円の中心点をC点、その長軸の長さをaとし、短軸の長さをbとし、C点から線分ABに垂直に下した垂線の足をD点とする。ここでA点の座標を(XA、YA)、B点の座標を(XB、YB)、C点の座標を(XC、YC)、D点の座標を(XD、YD)とすると、4つの線形補間係数



が得られ、式中AB、AD、CDはそれぞれ線分の長さを表し、AB=

、CD=
となる。標準顔画像において、Α点、Β点、C点とD点の座標、およびaとbは全て既知の値であるため、上記4つの線形補間係数で基準点AとBに対する中心点Cの相対的位置、および基準点AとBに対する楕円の長短軸の相対的長さを記録することができ、式中λ1とλ2は基準点AとBに対する中心点Cの相対的位置を記録するために用いられ、λ3は楕円長軸の相対的長さを記録するために用いられ、λ4は楕円短軸の相対的長さを記録するために用いられ、発生する特殊効果パラメータは少なくともこの4つの線形補間係数を含む。上記の例では、特殊効果は楕円状であるため、長短軸の相対的長さをそれぞれ記録する2つの補間係数が必要となるが、実際の応用時に、特殊効果は不規則な形状であり得るため、前記特殊効果が含まれる最小矩形であり得る特殊効果の外枠で特殊効果のサイズを表してもよく、具体的には、特殊効果最外郭の4つの点を結ぶように直線を引き、4つの直線からなる直角長方形は最小矩形となり、矩形の中心を特殊効果の中心点をとするようにしてもよく、こうして、特殊効果がどのような形状であっても、上記4つの線形補間係数で相対的位置および相対的サイズを記述することができる。前記特殊効果係数は、直接特徴点で表される回転中心をさらに含んでもよく、この場合、特徴点の番号を記録するだけで済む。回転中心が特徴点でない場合、上述した中心点記録の方法で回転中心を記録することができ、特には、回転中心と中心点は同一であってもよい。
【0044】
ステップS5では、画像センサによって認識された第1の顔画像を取得する。
【0045】
該ステップにおいて、カメラによって認識された顔画像を取得し、該顔画像は実際のヒトから認識された顔であってもよく、顔が含まれるピクチャまたはビデオをカメラで撮影することで認識された顔であってもよく、これについて本開示は限定せず、要するに、該顔画像は標準顔画像とは異なる。
【0046】
顔画像の認識は、主として画像から顔を検出することであり、顔検出は、任意の一つの画像または一組の画像シーケンスにおいて、一定のポリシーを採用して検索し、全ての顔の位置および領域を特定するプロセス、つまり様々な異なる画像または画像シーケンスにおいて顔が存在するか否かを判断し、顔の数および空間的分布を特定するプロセスである。一般に、顔検出の方法は以下の4種類に分類することができる。(1)事前知識に基づく方法であって、該方法は典型的な顔形成ルールベースに基づいて顔を符号化し、顔特徴間の関係に基づいて顔を位置決めする。(2)特徴を一定に保つ方法であって、該方法は姿勢、視点または照明条件が変わった状況において不変の特徴を見つけ、これらの特徴で顔を特定する。(3)テンプレートマッチングの方法であって、該方法は顔全体および顔特徴をそれぞれ記述するためのいくつかの標準顔パターンを記憶し、その後入力画像と記憶されたパターンとの間の相互関係を計算して検出に用いる。(4)外観に基づく方法であって、該方法はテンプレートマッチングの方法とは逆であり、それはトレーニング画像セットで学習してモデルを取得し、これらのモデルを検出に用いる。ここで第(4)の方法の一実現形態で顔検出のプロセスを説明する。まず特徴を抽出してモデル化を完了する必要があり、本実施例では、顔を判断する主要特徴としてHaar特徴を使用し、Haar特徴は簡単な矩形特徴であり、抽出速度が速く、一般に、Haar特徴の計算に使用される特徴テンプレートは、2個以上の合同の矩形からなる簡単な矩形の組み合わせが用いられ、特徴テンプレート内には黒色および白色の2種類の矩形がある。その後、AdaBoostアルゴリズムを用いて大量のHaar特徴から重要な役割を果たす一部の特徴を見つけ、これらの特徴を利用して有効な分類器を構築し、画像内の顔の検出は構築された分類器によって可能となる。本実施例では、画像内の顔一つであっても、複数であってもよい。
【0047】
各顔検出アルゴリズムはそれぞれの利点があり、適応範囲も異なるため、複数の異なる検出アルゴリズムを適用し、異なる環境下で自動的に異なるアルゴリズムを切り替えるようにしてもよいことが理解される。例えば、背景環境が簡単な画像において、検出率が低いが速度が速いアルゴリズムを使用することができ、背景環境が複雑な画像において、検出率が高いが速度が遅いアルゴリズムを使用することができ、また同じ画像に対しても、複数のアルゴリズムを適用して複数回検出して検出率を高めることができる。
【0048】
ステップS6では、前記基準点および前記特殊効果のパラメータに基づいて、第1の顔画像に前記特殊効果を発生させる。
【0049】
該ステップにおいて、基準点の番号およびステップS4で発生された特殊効果パラメータに基づいて、カメラから認識された顔画像において標準顔画像と同じ特殊効果を発生させる。
【0050】
標準顔画像における特殊効果から、画像センサにより収集された第1の顔画像の特殊効果へはマッピング関係が必要となるため、マッピング方法によって、特殊効果の形態は固定特殊効果と追跡特殊効果に分類できる。一実施例では固定特殊効果を使用し、このような特殊効果は比較的簡単であり、特殊効果範囲全体の画像センサにおける絶対的位置を設定すればよい。その実施形態として、表示装置と画像センサの画像収集ウィンドウの画素点を一対一に対応させ、特殊効果の表示装置における位置を判断し、その後、画像センサの収集ウィンドウにより収集された画像の対応位置において、対応する特殊効果の処理を行うようにしてもよい。このような特殊効果処理方法は簡単で操作しやすいという利点を有し、該実施形態に使用されるパラメータはいずれも収集ウィンドウの位置に対するものである。別の実施例では、特殊効果画像を生成する時、まず、ステップS1における標準顔画像の特徴点を取得し、前記特徴点から前記特殊効果の標準顔画像における位置を特定し、次に、画像センサにより収集された画像から標準顔画像に対応する第1の顔画像を認識し、その後、標準顔画像において特定された位置を第1の顔画像にマッピングさせ、最後に、第1の顔画像に特殊効果処理を行い、特殊効果画像を生成する。該実施例において、特殊効果の第1の顔画像における相対的位置を特定し、第1の顔画像の運動や変化に関わらず、前記特殊効果は常に該相対的位置に位置し、追跡特殊効果の目的が達成される。一典型的な適用において、前記標準顔画像に三角形分割を行い、106個の特徴点となり、特殊効果および特徴点の相対的位置に基づいて作用範囲の顔画像における相対的位置を特定し、一方、カメラにより収集された顔画像にも同様に三角形分割を行い、カメラ内の顔が動いたりまたは回動したりする時、前記特殊効果は常に顔上の相対的位置に維持でき、追跡特殊効果の効果が達成される。
【0051】
例えば、基準点として19番および20番の特徴点を使用する場合、第1の顔画像にも同じ特徴点を使用し、第1の顔画像において対応する19番および20番の特徴点A’とB’を探し、この二つの点の第1の顔画像における座標を取得し、λ1を用いて特殊効果の中心点C’からA’とB’の結線に垂直に下した垂線の足D’を計算し、その後λ2からC’の位置を算出し、λ3とλ4を用いて特殊効果のサイズを算出し、第1の顔画像上の特殊効果のズームを行う。こうして基準点および特殊効果のパラメータを用いて、前記特殊効果を第1の顔画像にマッピングさせるステップが完了する。
【0052】
画像から複数の顔画像が認識された場合、ユーザは特殊効果の作成が必要な一つの顔画像を選択してもよく、複数の顔画像を選択して同じまたは異なる処理を行ってもよいことが理解される。例えば、特殊効果を作成する時、標準顔に例えばID1とID2のような番号を付け、ID1とID2の標準顔画像にそれぞれ特殊効果を設定するようにしてもよく、前記特殊効果は同一であっても異なっていてもよい。カメラから複数の顔画像が認識された場合、認識の順番に前記複数の顔画像に特殊効果を加え、例えば、先に1番の顔が認識された場合、1番の顔にID1の標準顔画像上の特殊効果を加え、その後認識された2番の顔にID2の標準顔画像上の特殊効果を加える。ID1の標準顔画像の特殊効果のみが作成されている場合、1番および2番の顔画像のいずれにもID1の標準顔画像上の特殊効果を加えてもよく、1番の顔にのみ特殊効果を加えてもよい。
【0053】
一実施例では、前記標準顔画像は複数の領域、例えば目領域、鼻領域、口領域、頬領域、眉領域、額領域などに分けられ、各領域にはいずれも最適化された特徴点が含まれ、前記最適化された特徴点とは、データ解析を経て選別されたより代表的な特徴点を指し、これらの特徴点は、位置している領域を表すものであり、例えば、基準点として目領域の特徴点を選択した場合、特殊効果作成の対象領域として目領域を選択したことを意味する。各領域にそれぞれ複数のサブ特殊効果を作成してもよく、各サブ特殊効果はそれぞれ自身の位置している領域に追従し、サブ特殊効果は組み合わせて一つの特殊効果となる。これには、特徴点の数を減らし、基準点とする特徴点を複数の特徴点から選択する必要がなく、ユーザに示す特徴点は全て最適化されており、ユーザは領域を選択するだけで領域内の特徴点を選択することができ、そして一つの大きな特殊効果を複数のサブ特殊効果に分割して作成することができ、作成の困難度が低減されるという利点を有する。
【0054】
本開示の実施例では、標準顔画像に顔特殊効果を編集し、その後選択された基準点と前記特殊効果の属性との相対関係に基づいて、顔特殊効果を画像センサにより収集された画像にマッピングさせる。従来技術では、特殊効果の作成にはサードパーティツールが必要となり、使用時、柔軟性に欠け、特殊効果をリアルタイムに設定できず、特殊効果は画像ウィンドウの固定位置にのみ留まり、顔が動いたりまたは回転したりする時、特殊効果は顔に追従して相対的に移動または回転することができず、ユーザ体験が低減してしまう。一方本実施例では、特殊効果作成動作により、ユーザは特殊効果を設定および編集しやすく、その他、基準点として顔特徴点が選択され、且つ特殊効果と基準点との間の相対関係が記録されているため、画像センサに収集された第1の顔画像の運動または回転に関わらず、特殊効果は常時基準点の変化に追従して対応的に変化する。従って、従来技術に比べて、特殊効果編集の困難度と編集時間が大幅に低減され、且つ特殊効果は常時顔の変化に追従して対応的に変化し、ユーザ体験が向上する。
【0055】
代替的な一実施例において、図3に示すように、前記特殊効果のパラメータを発生するステップS4の前に、さらに以下のステップを含んでもよい。
【0056】
ステップS31では、受信されたトリガ条件設定コマンドに応答して、特殊効果のトリガ条件を設定する。
【0057】
該代替的な実施例では、一定の条件を満たしている場合のみ、特殊効果の表示がトリガされ、前記トリガ条件はユーザの動作、表情、音声または端末のパラメータなどであってもよい。前記動作は顔動作、例えば瞬く動作、口を大きく開ける動作、頭を横に振る動作、うなずく動作、眉をつり上げる動作であってもよく、例えば、特殊効果がメガネの2Dステッカーである場合、トリガ条件を速い瞬き二回に設定することができ、ユーザの二回の速い瞬きが検出されると、ユーザの目にメガネの2Dステッカーを表示する。前記表情は喜ぶ表情、落胆する表情、怒る表情などであってもよく、例えば特殊効果が涙の2Dステッカーである場合、トリガ条件を落胆する表情に設定することができ、ユーザの落胆する表情が検出されると、ユーザの目の下に涙の2Dステッカーを表示する。トリガ条件を音声とした場合、ユーザの音声または環境音を検出し、所定の音声が検出されると、対応する特殊効果をトリガするようにしてもよい。トリガ条件を端末パラメータとした場合、端末内の各部品のパラメータ、例えば端末の姿勢、揺れなどを検出し、姿勢または揺れによって対応する特殊効果をトリガするようにしてもよく、ここでは一つ一つ例示しない。該トリガ条件は、本開示の技術的解決手段に適するいかなるトリガ条件であり得、トリガ条件は一つであっても複数であってもよく、ここでは限定しないことが理解される。前記トリガは開始のトリガまたは終了のトリガであり得、開始のトリガはトリガ条件が生じると、対応する特殊効果が発生し、終了のトリガはトリガ条件が生じると、対応する特殊効果が消える。前記トリガ条件はトリガ後の遅延時間、つまりトリガ条件が生じた後、特殊効果がどれほど遅延して発生するかまたはどれほど遅延して消えるかをさらに含んでもよい。
【0058】
該実施例では、前記特殊効果のパラメータは特殊効果のトリガ条件をさらに含む。
【0059】
代替的な一実施例において、図4に示すように、前記特殊効果のパラメータを発生するステップS4の前に、さらに以下のステップを含んでもよい。
【0060】
ステップS32では、受信された再生設定コマンドに応答して、特殊効果の再生順番および/または再生時間を設定する。
【0061】
該代替的な実施例において、複数の特殊効果の再生順番および再生時間を設定してもよい。一実施例では、特殊効果1、特殊効果2および特殊効果3という三つの特殊効果を含み、特殊効果の再生順番を特殊効果1、特殊効果3、特殊効果2のように設定すると、特殊効果はこの順番で順次再生する。再生順番を設定する時、例えば特殊効果1の再生順番を1とし、特殊効果2の再生順番を3とし、特殊効果3の再生順番を2とするように、直接特殊効果の再生順番に番号を設定してもよく、可視化の方法によって時間軸を表示し、直接時間軸において特殊効果のIDを設定してもよく、例えば、時間軸を表示し、時間軸の正方向に順次特殊効果1、特殊効果3および特殊効果2を付して、特殊効果の再生順番を設定する。デフォルトでは、特殊効果は順次再生され、つまり再生時間とは無関係で、一つの特殊効果のフレームシーケンスが全て再生完了した場合のみ、次の特殊効果が再生する。該実施例では、さらに特殊効果の再生時間を設定してもよく、前記再生時間は時間の長さであっても、再生の回数であってもよく、例えば特殊効果1を10秒再生しまたは特殊効果1を10回再生し、再生の回数とは特殊効果のシーケンスフレームが完全にループ再生する回数を意味する。再生順番と再生回数は単独で使用しても組み合わせて使用してもよく、再生順番を単独で使用する場合、全ての特殊効果は順次1回再生し、再生時間を単独で使用する場合、全ての特殊効果は同時に再生するが、終了時間が再生時間によって異なることがある。再生順番と再生時間を同時に使用する場合、デフォルトでは、再生順番に各特殊効果が再生時間で再生してから次の特殊効果を再生する。より柔軟な設定では、再生順番はメッセージに基づいて設定でき、例えば、まず特殊効果1を再生するように設定し、特殊効果1が第ηフレームまで再生するとき、特殊効果3にメッセージを送信し、特殊効果3の再生を開始し、特殊効果3が第mフレームまで再生するとき、特殊効果1の再生を停止して特殊効果2の再生を開始する。このようなメッセージに基づく再生順番の設定を適用すると、特殊効果間の開始/停止関係をより柔軟に設定することができ、特殊効果間の組み合わせおよび繋がりがより多様になる。メッセージに基づく再生順番の設定を適用する場合、再生時間を設定しても設定しなくてもよく、この他、メッセージと再生時間の優先度を設定してもよく、例えば、特殊効果1の再生時間を10秒として設定したが、特殊効果3からメッセージが送信されて特殊効果1に再生を停止させるとき、特殊効果1が10秒まで再生されていない場合、設定された優先度に基づいて再生を停止するか否かを判断し、再生時間の優先度がメッセージの優先度より高い場合、特殊効果1は引き続き10秒まで再生してから停止し、メッセージの優先度が再生時間の優先度より高い場合、特殊効果1は直ちに再生を停止するようにしてもよい。上記設定は全て理解を容易にするための例示であって、実際使用時、再生順番および再生時間は任意に組み合わせて使用でき、優先度も任意に設定できる。再生順番および再生時間は全体的パラメータであってもよく、例えば、複数の顔画像のシーンで、各顔には複数の異なる特殊効果が含まれる場合、これらの特殊効果間の再生順番および再生時間をまとめて設定する。一例では、二つの顔画像が検出され、顔1には特殊効果1と特殊効果2が含まれ、顔2には特殊効果3と特殊効果4が含まれる場合、まず特殊効果1を10秒再生し、次に特殊効果3を2秒再生し、その後特殊効果2と特殊効果4を5秒再生するように設定してもよく、こうして複数の顔の複数の特殊効果のカルーセル表示が実現され、インタラクション効果が生じる。
【0062】
該実施例では、前記特殊効果のパラメータは特殊効果の再生順番および再生時間をさらに含む。
【0063】
上記二つの実施例に記載のトリガ条件の設定、および再生順番、再生時間の設定は組み合わせて使用でき、具体的な設定順番について本開示は限定せず、必要に応じて任意に入れ替えることができ、特殊効果のパラメータを生成する前に行われる動作および設定は全て、最終的には、対応する特殊効果のパラメータとして形成し、画像センサにより認識された顔の特殊効果に用いることができるということが理解される。
【0064】
以上、上述のような順番で上記方法の実施例の各ステップを説明したが、当業者であれば、本開示の実施例のステップは必ずしも上記順番通り実行するとは限らず、逆の順番で実行し、並行して実行し、交差して実行するなど他の順番で実行してもよいことが理解され、なお、上記ステップを基礎として、当業者はさらに他のステップを加えることができ、これらの明らかな変形または同等な取り替えも本開示の保護範囲内に含まれるべきであり、ここでは説明を省略する。
【0065】
以下、本開示の装置の実施例を説明し、本開示の装置の実施例は、本開示の方法の実施例により実現されるステップを実行するために使用でき、説明の便宜上、本開示の実施例に関連する部分のみを示し、開示されない技術的詳細については、本開示の方法の実施例を参照する。
【0066】
本開示の実施例は顔に基づく特殊効果発生装置を提供する。該装置は、上記顔に基づく特殊効果発生方法の実施例に記載のステップを実行できる。図5aに示すように、該装置は主に、標準顔画像を表示するための表示モジュール51と、受信された基準点選択コマンドに応答して、標準顔画像において基準点を選択するための基準点選択モジュール52と、受信された特殊効果作成動作に応答して、標準顔画像に特殊効果を作成するための特殊効果作成モジュール53と、前記特殊効果のパラメータを発生するための特殊効果パラメータ発生モジュール54と、画像センサによって認識された第1の顔画像を取得するための顔画像取得モジュール55と、前記基準点および前記特殊効果のパラメータに基づいて、第1の顔画像に前記特殊効果を発生させるための特殊効果発生モジュール56とを含む。
【0067】
図5bに示すように、代替的な一実施例において、前記特殊効果作成モジュール53はさらに、
受信されたリソースパッケージ選択コマンドに応答して、リソースパッケージを選択するための選択モジュール531と、
前記リソースパッケージを解析し、設定インタフェースを表示するための解析表示モジュール532と、
受信された設定コマンドに応答して、前記リソースパッケージ内のリソースを設定するためのリソース設定モジュール533と、
設定済みのリソースに基づいて前記特殊効果を形成し、前記特殊効果を標準顔画像に表示するための第1の表示モジュール534とを含む。
【0068】
上記顔に基づく特殊効果発生装置は、上記図1の実施例に記載の顔に基づく特殊効果発生方法に対応して一致し、具体的な詳細は、上述した顔に基づく特殊効果発生方法の説明を参照すればよく、ここでは説明を省略する。
【0069】
本開示の実施例では、標準顔画像に顔特殊効果を編集し、その後選択された基準点と前記特殊効果の属性との相対関係に基づいて、顔特殊効果を画像センサにより収集された画像にマッピングさせる。従来技術では、特殊効果の作成にはサードパーティツールが必要となり、使用時、柔軟性に欠け、特殊効果をリアルタイムに設定できず、特殊効果は画像ウィンドウの固定位置にのみ留まり、顔が動いたりまたは回転したりする時、特殊効果は顔に追従して相対的に移動または回転することができず、ユーザ体験が低減してしまう。一方本実施例では、特殊効果作成動作により、ユーザは特殊効果を設定および編集しやすく、その他、基準点として顔特徴点が選択され、且つ特殊効果と基準点との間の相対関係が記録されているため、画像センサに収集された第1の顔画像の運動または回転に関わらず、特殊効果は常時基準点の変化に追従して対応的に変化する。従って、従来技術に比べて、特殊効果編集の困難度と編集時間が大幅に低減され、且つ特殊効果は常時顔の変化に追従して対応的に変化し、ユーザ体験が向上する。
【0070】
図6に示すように、代替的な一実施例において、顔に基づく特殊効果発生装置は、受信されたトリガ条件設定コマンドに応答して、前記特殊効果のトリガ条件を設定するためのトリガ条件設定モジュール61をさらに含む。
【0071】
上記顔に基づく特殊効果発生装置は、上記図3の実施例に記載の顔に基づく特殊効果発生方法に対応して一致し、具体的な詳細は、上述した顔に基づく特殊効果発生方法の説明を参照すればよく、ここでは説明を省略する。
【0072】
図7に示すように、代替的な一実施例において、顔に基づく特殊効果発生装置は、受信された再生設定コマンドに応答して、前記特殊効果の再生順番および/または再生時間を設定するための再生設定モジュール71をさらに含む。
【0073】
上記顔に基づく特殊効果発生装置は、上記図4の実施例に記載の顔に基づく特殊効果発生方法に対応して一致し、具体的には詳細は、上述した顔に基づく特殊効果発生方法の説明を参照すればよく、ここでは説明を省略する。
【0074】
顔に基づく特殊効果発生装置の実施例の動作原理、達成される技術的効果など詳細な説明は、前述した顔に基づく特殊効果発生方法の実施例における対応する説明を参照すればよく、ここでは説明を省略する。
【0075】
図8は本開示の実施例に係る電子機器を示すブロック図である。図8に示すように、本開示の実施例に係る電子機器80はメモリ81およびプロセッサ82を含む。
【0076】
該メモリ81は非一時的コンピュータ可読命令を記憶するために用いられる。具体的には、メモリ81は一つまたは複数のコンピュータタプログラム製品を含んでもよく、該コンピュータタプログラム製品は、例えば揮発性メモリおよび/または不揮発性メモリといった各種形式のコンピュータ可読記憶媒体を含んでもよい。該揮発性メモリは例えばランダムアクセスメモリ(RAM)および/またはキャッシュメモリ(cache)などを含んでもよい。該不揮発性メモリは例えば読み出し専用メモリ(ROM)、ハードディスク、フラッシュメモリなどを含んでもよい。
【0077】
該プロセッサ82は中央処理装置(CPU)であっても、データ処理能力および/または命令実行能力を有する他の形式の処理部であってもよく、且つ電子機器80内の他のコンポーネントを制御して所望の機能を実行することもできる。本開示の一実施例では、該プロセッサ82は、該メモリ81に記憶されている該コンピュータ可読命令を実行し、前述した本開示の各実施例に記載の顔に基づく特殊効果発生方法の全部または一部のステップを該電子機器80に実行させるために用いられる。
【0078】
どのようにすれば良好なユーザ体験が得られるかという技術的課題を解決するために、本実施例には、例えば通信バス、インタフェースなどの公知の構造を含んでもよく、これらの公知の構造も本開示の保護範囲内に含まれるものとすることが、当業者に理解されるだろう。
【0079】
本実施例の詳細な説明は前述した各実施例の対応する説明を参照すればよく、ここでは説明を省略する。
【0080】
図9は本開示の実施例に係るコンピュータ可読記憶媒体を示す模式図である。図9に示すように、本開示の実施例に係るコンピュータ可読記憶媒体90に非一時的コンピュータ可読命令91が記憶されている。該非一時的コンピュータ可読命令91がプロセッサに実行されると、前述した本開示の各実施例に記載の顔に基づく特殊効果発生方法の全部または一部のステップを実行する。
【0081】
上記コンピュータ可読記憶媒体90は、光記憶媒体(例えばCD-ROMおよびDVD)、光磁気記憶媒体(例えばMO)、磁気記憶媒体(例えば磁気テープまたはポータブルハードディスク)、内蔵の書き換え可能な不揮発性メモリを有する媒体(例えばメモリカード)、および内蔵ROMを有する媒体(例えばROMカセット)を含むが、これらに限定されない。
【0082】
本実施例の詳細な説明は前述した各実施例の対応する説明を参照すればよく、ここでは説明を省略する。
【0083】
図10は本開示の実施例に係る端末機器のハードウェア構成を示す図である。図10に示すように、該顔に基づく特殊効果発生端末100は上記顔に基づく特殊効果発生装置の実施例を含む。
【0084】
該端末機器は様々な形で実施することができ、本開示における端末機器は、例えば携帯電話、スマートフォン、ノートパソコン、デジタル放送受信機、PDA(パーソナル・デジタル・アシスタント)、PAD(タブレット)、PMP(可搬式マルチメディア再生機)、ナビゲーション装置、車載端末機器、車載ディスプレイ端末、車載電子ミラーなどの携帯端末機器、および例えばデジタルTV、デスクトップコンピュータなどの固定端末機器を含み得るが、これらに限定されない。
【0085】
同等の代替実施形態として、該端末はさらに他のコンポーネントを含んでもよい。図10に示すように、該画像特殊効果処理端末100は、電源供給部101、無線通信部102、A/V(オーディオ/ビデオ)入力部103、ユーザ入力部104、感知部105、インタフェース部106、コントローラ107、出力部108および記憶部109などを含んでもよい。図10は様々なコンポーネントを有する端末を示しているが、図示されるコンポーネントは全て必要とされるわけではなく、代替的により多くの、またはより少ないコンポーネントを有してもよいことが理解される。
【0086】
その中で、無線通信部102は、端末100と無線通信システムまたはネットワークとの間の無線通信を可能にする。A/V入力部103は、オーディオまたはビデオ信号を受信するために用いられる。ユーザ入力部104は、ユーザから入力されるコマンドに応じてキー入力データを生成して、端末機器の各種の動作を制御することができる。感知部105は、端末100の現在の状態、端末100の位置、端末100に対するユーザのタッチ入力の有無、端末100の向き、端末100の加速・減速移動、および方向などを検出し、端末100の動作を制御するためのコマンドまたは信号を生成する。インタフェース部106は、少なくとも一つの外部装置と端末100を接続するためのインタフェースとして用いられる。出力部108は、出力信号を視覚的、聴覚的および/または触覚的に提供するように構成される。記憶部109は、コントローラ107により実行される、プロセスおよび制御動作のソフトウェアプログラムなどを記憶してもよく、既に出力したデータまたは出力しようとするデータを一時的に記憶してもよい。記憶部109は、少なくとも一種の記憶媒体を含み得る。また、端末100は、ネットワーク接続を介して記憶部109の記憶機能を実行するネットワーク記憶装置と協働してもよい。コントローラ107は、一般的に端末機器の全体的な動作を制御する。この他、コントローラ107は、マルチメディアデータを再現または再生するためのマルチメディアモジュールを含んでもよい。コントローラ107は、タッチパネル上に行われる手書き入力または描画入力を文字または画像として認識するように、パターン認識処理を行ってもよい。電源供給部101は、コントローラ107の制御下で外部電力または内部電力を受け取り、各素子およびコンポーネントの動作に必要な適切な電力を提供する。
【0087】
本開示で提案した顔に基づく特殊効果発生方法の各種の実施形態は、例えばコンピュータソフトウェア、ハードウェアまたはそれらの任意の組み合わせからなるコンピュータ可読媒体を用いて実施することができる。ハードウェア実施の場合、本開示で提案した画像特殊効果処理方法の各種の実施形態は、特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理装置(DSPD)、プログラマブル論理装置(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、および本明細書に記載の機能を実行するように設計された電子部の少なくとも一種によって実施され得、いくつかの場合において、本開示で提案した顔に基づく特殊効果発生方法の各種の実施形態は、コントローラ107内で実施され得る。ソフトウェア実施の場合、本開示で提案した顔に基づく特殊効果発生方法の各種の実施形態は、少なくとも一種の機能または動作が実行可能な別個のソフトウェアモジュールと組み合わせて実施してもよい。ソフトウェアコードは、任意の適切なプログラミング言語で書かれたソフトウェアアプリケーション(またはプログラム)により実施され得、ソフトウェアコードは、記憶部109に記憶され、コントローラ107により実行されることが可能である。
【0088】
本実施例の詳細な説明は前述した各実施例の対応する説明を参照すればよく、ここでは説明を省略する。
【0089】
以上、具体的な実施例と合わせて本開示の基本原理を説明したが、指摘すべきことは、本開示に言及する利点、優位性、効果などはあくまで例示に過ぎず、限定するものではなく、これらの利点、優位性、効果などは本開示の各実施例に必須であると考えてはならないことである。また、上述で開示した具体的な詳細は例示のためおよび理解を容易にするためのものに過ぎず、限定するものではなく、上述の詳細は本開示が必ず上述の具体的な詳細を用いて実現しなければならないと限定するものではない。
【0090】
本開示に言及する器具、装置、機器、システムのブロック図は例示的なものに過ぎず、ブロック図に示す方式に従い接続、配置、構成を行わなければならないと要求または暗示することを意図しない。当業者であれば知っているように、任意の方式でこれらの器具、装置、機器、システムを接続、配置、構成できる。例えば「含む」、「からなる」、「有する」などの語句は開放的な語彙であり、「含むがこれに限らない」ということを意味し、且つ置き換えて使用できる。文脈上明確に示さない限り、本明細書に用いられる「または」、「および」という語彙は「および/または」を意味し、且つ置き換えて使用できる。本明細書に用いられる「例えば」という語彙は、「例えば~だがこれに限らない」という語句を意味し、且つ置き換えて使用できる。
【0091】
この他、本明細書に使用されるように、「少なくとも一つ」で始まる項目の列挙で使用する「または」は分離した列挙を指示しており、例えば「A、BまたはCの少なくとも一つ」の列挙は、AまたはBまたはC、或いはABまたはACまたはBC、或いはABC(即ちAとBとC)を意味している。また、「例示的」という用語は記述された例が最適または他の例よりもよいことを意味していない。
【0092】
さらに指摘する必要があるのは、本開示のシステムおよび方法において、各部品または各ステップは分割および/または再組み合わせが可能である、ということである。これらの分解および/または再組み合わせるは、本開示の等価方案と見なすべきである。
【0093】
添附した特許請求の範囲の定義する指導的技術を逸脱しない範囲で、ここで述べている技術の各種変更、代替、更改を行うことができる。また、本開示の特許請求の範囲は以上述べたプロセス、装置、製造、事象の構成、手段、方法および動作の具体的な面に限定しない。ここで説明した相応の面と基本的に同じ機能を実行し、またはそれと基本的に同じ結果が得られる現有のまたは将来的に開発可能なプロセス、装置、製造、事象の構成、手段、方法または動作を利用することが可能である。従って、添付の特許請求の範囲は、その範囲内でのこのようなプロセス、装置、製造、事象の構成、手段、方法または動作を含む。
【0094】
開示された方面の以上の説明を提供することで、いかなる当業者も本開示を実行または使用できるようになる。これらの方面への各種修正は、当業者にとって自明であり、またここで定義している一般原理は本発明を逸脱することなく他の方面に応用できる。従って、本開示はここで示した方面に限定されるものではなく、ここで開示された原理と新規的な特徴に一致する最も広い範囲に従うものである。
【0095】
以上の記述は、例示および説明の目的で提供したものである。また、この記述は、本開示の実施例をここで開示した形態に限定する意図がない。以上、複数の例示方面と実施例を述べてきたが、当業者であれば、それらの変形、修正、変更、追加および副次的組み合わせが可能であることが認識できる。
図1
図2
図3
図4
図5a
図5b
図6
図7
図8
図9
図10