(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-26
(45)【発行日】2023-06-05
(54)【発明の名称】制御デバイスセンサの回転
(51)【国際特許分類】
A61B 6/00 20060101AFI20230529BHJP
【FI】
A61B6/00 330Z
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021024572
(22)【出願日】2021-02-18
【審査請求日】2021-05-14
(32)【優先日】2020-02-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】319011672
【氏名又は名称】ジーイー・プレシジョン・ヘルスケア・エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100105588
【氏名又は名称】小倉 博
(74)【代理人】
【識別番号】100151286
【氏名又は名称】澤木 亮一
(72)【発明者】
【氏名】ジュリアン・マルコット
(72)【発明者】
【氏名】ステファン・ヴァンドルー
【審査官】松岡 智也
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-005394(JP,A)
【文献】特開2019-050708(JP,A)
【文献】特開2007-234481(JP,A)
【文献】実開昭51-154374(JP,U)
【文献】実開昭61-071932(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2008/0141824(US,A1)
【文献】特開2007-080778(JP,A)
【文献】実開昭51-119637(JP,U)
【文献】特表2015-532740(JP,A)
【文献】特開2010-192223(JP,A)
【文献】特開平02-105119(JP,A)
【文献】特開2007-172977(JP,A)
【文献】特開2015-159100(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0360313(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 6/00-6/14
H01C 8/00-10/50
H01H 19/00-21/88
G06F 3/01、3/048
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
フローティングトップ設計の血管造影テーブルに設けられ、オペレータ/ユーザが自然な手の回転に追従することによって前記ユーザの解剖学的動きに追従することを可能にする制御デバイスであって、前記デバイスが複数のセンサまたはセンサ部分と2つの異なる部分とを含み、前記2つの異なる部分は固定部および可動部または回動部であり、前記固定部に、水平運動を検出するセンサ又はセンサ部分が位置しており、前記デバイスは、
前記可動部または回動部の一部であり、第1の回転軸を中心に回転可能なノブ部分と、
前記第1の回転軸に対する前記ノブの回転位置を感知するように構成された少なくとも1つのセンサ(246)であって、前記可動部または回動部に位置する少なくとも1つのセンサと、
前記少なくとも1つのセンサに必要な電子機器に電力を供給するように適合された回路と、
前記ノブの前記感知された回転位置を、前記ノブ部分の回転に応答して、制御された意図する運動を開始するための回路に伝達するように適合された回路と、
前記ノブ部分に回転可能に結合されたベース部分であって、前記ベース部分は、前記第1の回転軸に対して固定位置を有するベース部分と、
カム部分(336、338)および2つのフォロワ部分(326、330)であって、前記カム部分が前記可動部または回動部の一部であり、前記2つのフォロワ部分が前記可動部または回動部の部分の一部であり、前記カム部分(336、338)およびフォロワ部分(326、330)は、それらの間に最大ポテンシャルエネルギー位置(306)と、最低ポテンシャルエネルギー位置を表す平衡位置とを有し、前記ノブが前記第1の軸(316)を中心に回転している間、前記各フォロワ部分(326、330)は、前記カム部分(336、338)と係合しており、前記最大ポテンシャルエネルギー位置(306)と前記平衡位置との間を移動する、カム部分(336、338)および2つのフォロワ部分(326、330)と
を備え
、
一方向への前記ノブの回転により、前記フォロワ部分(326、330)が前記平衡位置から前記最大ポテンシャルエネルギー位置(306)に移動し、続いて反対方向への前記ノブの回転により、各フォロワ部分(326、330)が前記最大ポテンシャルエネルギー位置(306)から前記平衡位置に移動し、前記反対方向へのさらなる回転は、各フォロワ部分(326、330)のさらなる回転をブロックする前記カム部分(336、338)の高さ遷移によって機械的に防止される、デバイス。
【請求項2】
フローティングトップ設計の血管造影テーブルに設けられ、オペレータ/ユーザが自然な手の回転に追従することによって前記ユーザの解剖学的動きに追従することを可能にする制御デバイスであって、前記デバイスが複数のセンサまたはセンサ部分と2つの異なる部分とを含み、前記2つの異なる部分は固定部および可動部または回動部であり、前記固定部に、水平運動を検出するセンサ又はセンサ部分が位置しており、前記デバイスは、
前記可動部または回動部の一部であり、第1の回転軸を中心に回転可能なノブ部分と、
前記第1の回転軸に対する前記ノブの回転位置を感知するように構成された少なくとも1つのセンサ(246)であって、前記可動部または回動部に位置する少なくとも1つのセンサと、
前記少なくとも1つのセンサに必要な電子機器に電力を供給するように適合された回路と、
前記ノブの前記感知された回転位置を、前記ノブ部分の回転に応答して、制御された意図する運動を開始するための回路に伝達するように適合された回路と、
前記ノブ部分に回転可能に結合されたベース部分であって、前記ベース部分は、前記第1の回転軸に対して固定位置を有するベース部分と、
円筒形のくさび形状を有するカム部分(222、224、242)およびフォロワ部分(220、226、240)とをさらに備え、前記カム部分が前記固定部の一部であり、前記フォロワ部分が前記可動部または回動部の一部であり、前記カム部分(222、224、242)およびフォロワ部分(220、226、240)は、それらの間に最大ポテンシャルエネルギー位置(204)と、最低ポテンシャルエネルギー位置を表す平衡位置(202)とを有し、前記ノブが前記第1の軸(234、238)を中心に回転している間、前記フォロワ部分(220、226、240)は、前記カム部分(222、224、242)と係合しており、前記最大ポテンシャルエネルギー位置(204)と前記平衡位置(202)との間を移動する、デバイス。
【請求項3】
前記フォロワ(220、226、240)およびカム(222、224、242)は、前記最大ポテンシャルエネルギー位置(204)の近くでより圧縮された状態にあり、前記平衡位置(202)の近くでより圧縮されていない状態にあり、前記フォロワ(220、226、240)は、前記ノブを、前記平衡位置である初期位置に一致するように前記カム(222、224、242)に向かって付勢するばねを含む、請求項2に記載のデバイス。
【請求項4】
前記フォロワ(220、226、240)は、前記カム(222、224、242)の表面と係合するその遠端にボール(224)を備え、前記ボール(224)は、前記ボール(224)およびフォロワ(220、226、240)が前記第1の軸(234、238)を中心に前記カム(222、224、242)に対して回動移動するときに、前記制御デバイスの前記固定部に位置決めされたセンサまたはセンサ部分の妨害を回避するように、前記第1の軸(234、238)に垂直な平面内の運動を妨害することなく前記第1の軸(234、238)と平行な方向の前記フォロワ(220、226、240)の線形運動を可能にするように構成される、請求項3に記載のデバイス。
【請求項5】
一方向への前記ノブの前記回転により、前記フォロワ(220、226、240)が前記平衡位置(202)から前記最大ポテンシャルエネルギー位置(204)に移動し、次に再び前記平衡位置(202)に戻る、請求項4に記載のデバイス。
【請求項6】
前記ノブの前記感知された回転位置は、前記フォロワ(220、226、240)の位置、および/またはフォロワの相対的な長さ、および/またはフォロワの移動を感知するように構成された前記少なくとも1つのセンサ(246)によって決定され、前記線形位置は、前記第1の軸(234、238)に平行である、請求項5に記載のデバイス。
【請求項7】
各フォロワ(326、330)は、固定長のフォロワである、請求項1に記載のデバイス。
【請求項8】
各フォロワ(326、330)は、前記最大ポテンチャルエネルギー位置(306)の近くでより圧縮された状態にあり、前記平衡位置の近くでより圧縮されていない状態にあり、前記カム部分(336、338)は、前記ノブを前記平衡位置である初期位置に一致するように前記フォロワ(326、330)に向かって付勢するばね(342)を含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項9】
各フォロワ(326、330)は、前記カム(336、338)の表面と係合するその遠端にボール(328、332)を備え、前記ボール(328、332)は、前記ボール(328、332)およびフォロワ(326、330)が前記第1の軸(316)を中心に前記カム(336、338)に対して回動して移動するときに、前記制御デバイスの前記固定部に位置決めされたセンサまたはセンサ部分の妨害を回避するように、前記第1の軸(316)に垂直な平面内の運動を妨害することなく前記第1の軸(316)と平行な方向の前記カム(336、338)の線形運動を可能にするように構成される、請求項8に記載のデバイス。
【請求項10】
一方向への前記ノブの回転により、前記フォロワ(326、330)が前記平衡位置から前記最大ポテンシャルエネルギー位置(306)に移動し、続いて反対方向への前記ノブの回転により、各フォロワ(326、330)が前記最大ポテンシャルエネルギー位置(306)から前記平衡位置に移動する、請求項8に記載のデバイス。
【請求項11】
前記カム(336、338)は、前記第1の軸(316)に沿って延びるとともに前記第1の軸(316)を含む正中面を中心に対称である、請求項10に記載のデバイス。
【請求項12】
前記正中面は、各フォロワ(326、330)と交差し、それにより前記2つのフォロワ(326、330)が互いに対向し、前記第1の軸(316)がそれらの間に延びる、請求項11に記載のデバイス。
【請求項13】
前記カム(336、338)は、半径方向に角度を付けられたカム表面を含み、それにより前記カム部分(336、338)の前記ばね(342)のばね力が増加すると、前記2つのフォロワ(326、330)と前記カム(336、338)との間の圧縮の増加、前記制御デバイスの前記回動部分と前記固定部分との間の反バックラッシュの増加、および/または前記ベースに対する前記ノブの回転に必要なより高いトルクが提供される、請求項12に記載のデバイス。
【請求項14】
前記回動部内に位置する回路と前記固定部に位置する回路を相互接続する少なくとも1つの電気ケーブル(362)をさらに備え、前記電気ケーブル(362)は、前記ノブの前記回転軸(316)に沿って延びる前記回動部および固定部におけるそれぞれの開口部を通して配線される、請求項1に記載のデバイス。
【請求項15】
前記少なくとも1つのセンサに必要な電子機器に電力を供給するように適合された回路が、前記回動ノブ部分に取り付けられた回路基板を備え、前記回路基板は、前記第1の軸に垂直であり、前記第1の軸の周りに延びる、請求項1に記載のデバイス。
【請求項16】
前記少なくとも1つのセンサは、前記回路基板と係合するための少なくとも1つのローリングポゴピン(420)を備え、前記回路基板は、前記ポゴピン(420)のプランジャ部分の電気接触端(424)のための標的表面を備え、前記プランジャ部分は、前記ポゴピン(420)のバレル部分に格納可能であり、前記プランジャを付勢して前記電気接触端(424)に向かう方向に前記バレルから延長させ、前記回路基板の前記標的表面と接触させるための関連するばね(422)を有する、請求項15に記載のデバイス。
【請求項17】
前記少なくとも1つのローリングポゴピンは前記回路基板に対して接触した状態で回転可能であり、
前記回路基板に対する前記少なくとも1つのローリングポゴピン(420)の回転位置は、前記ノブの感知された回転位置を決定する、請求項16に記載のデバイス。
【請求項18】
前記可動部又は回動部が、最大ポテンシャルエネルギー位置を超えて付勢された場合、又は最大ポテンシャルエネルギー位置の直前で解放された場合、前記ノブの回転は、回動力が前記オペレータ/ユーザによって前記回動部に加えられることなく、前記ノブが前記初期位置に向かって回転するように前記初期位置に向かって駆動される、請求項3に記載のデバイス。
【請求項19】
前記ばねが前記カム部分を前記各フォロワに向かって押すと、前記ノブの回転は、回動力が前記オペレータ/ユーザによって前記回動部に加えられることなく、前記ノブが前記平衡位置に向かって回転するように前記平衡位置に向かって駆動される、請求項10に記載のデバイス。
【請求項20】
前記カム部分が2つの表面を有し、
前記2つのフォロワ部分のうちの一方のフォロワ部分が前記2つの表面のうちの一方の表面に係合し、前記2つのフォロワ部分のうちの他方のフォロワ部分が前記2つの表面のうちの他方の表面に係合する、請求項1、8、9、10、および
19のうちのいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項21】
前記2つの表面が、半径方向に角度が付けられている、請求項
20に記載のデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書に開示される主題の実施形態は、制御デバイスの分野に関し、より具体的には、X線血管検査、ならびに検査対象に関連する医療イメージングおよび診断センサ機器の移動に使用するための制御デバイスセンサの回転および制御に関する。
【背景技術】
【0002】
臨床医に高度な画質、革新的な線量管理、および容易な患者の位置決めを提供する心臓血管イメージングシステムが望まれている。介入および診断血管造影手順のすべての臨床ニーズを満たし、一貫して高いイメージング性能を提供し、システムを動作させる医療従事者にとって使いやすく、実用的で効果的な制御を提供する利用可能なシステムは、ほとんど存在しない。さらに、そのような心臓血管イメージングシステムは複雑であり、典型的には、監視および制御を必要とする多数の構成要素を備える。そのようなシステムの典型的な構成要素は、例えば、X線高周波および高電圧発生器、X線管およびコリメータ、画像検出ユニット、様々な室内および制御モニタ、継続的な水冷を提供するための外部冷却装置、患者およびイメージングシステムの医療従事者/技術者/ユーザを保護するための天井およびテーブルに装着された放射線防護、ならびに再位置決め可能な患者テーブルの移動と共に再位置決め可能なオフセットCアームを備えた床に装着されたガントリーを含み、検査対象の(検査対象の患者の)標的物体とイメージングシステムの特定の構成要素との間の複数の角度および関係を達成することができる。
【0003】
イメージングシステムの望ましい特徴には、制御キャビネットおよび/または1つまたは複数のテーブル側制御ボックス、容易に再位置決め可能な患者テーブル、ならびにイメージングシステムのいくつかの構成要素の動作に関連する1つまたは複数のディスプレイを介した様々な制御が挙げられる。特定の機械には、例えば、柔軟な患者の位置決めのための「フローティングトップ」設計の血管造影テーブルが含まれる場合がある。テーブル高さは、例えば、約30インチ~約43インチの範囲であり得、テーブル側ユーザインターフェース(TSUI)、テーブル側ステータス制御(TSSC)、ならびに床上のその位置に対して、および/またはCアームまたは他のイメージングもしくは試験構成要素に対するその位置に対してテーブルの頂部を再位置決めするための1つまたは複数の制御を含み得る。
【0004】
従来の制御は、例えば、1つまたは複数のタッチスクリーン、露出ハンドスイッチ、1つまたは複数のプッシュセレクト型もしくはトグル型ボタン、1つまたは複数のマウス型コントローラ、コンソールキーボードおよびマウス、1つまたは複数のジョイスティック型コントローラ、1つまたは複数の床に位置決めされたフットスイッチ、ならびに/または1つまたは複数の回転式ノブを含み得る。これらのタイプの制御は各々、使いやすさ、自然なオペレータ(医療従事者)の手の運動への適合性、オペレータが制御を使用して、検査対象の患者または標的物体の解剖学的特徴に追従することを可能にする機能、および望ましくない反応を防止しながら、所望の制御された反応を許容するための機械的特徴の点で、長所と短所を提供する。
【0005】
例えば、回転式ノブなどの手で回動させる機械的制御は、オペレータがノブを回転させることに応じて、イメージングシステムの1つまたは複数の構成要素において制御された意図する運動を開始するために望ましい。しかし、既存の設計では、制御の精度が十分でない場合や、制御対象の1つまたは複数の構成要素における意図しない運動を十分に防止することができない場合がある。したがって、そのような制御デバイスの改善が望ましい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【0007】
一態様では、本開示は、オペレータ/ユーザが自然な手の回転に追従することによってユーザの解剖学的動きに追従することを可能にする制御デバイスであって、デバイスの2つの異なる部分である、両者の間の相互の妨害に対する抵抗を有する固定部および可動部または回動部に埋め込まれた2つの独立した検出センサまたはセンサ部分を含み、デバイスは、第1の回転軸を中心に回転可能なノブ部分と、第1の回転軸に対するノブの回転位置を感知するように構成された少なくとも1つのセンサと、電力を回動ノブ部分に少なくとも提供するように適合された回路と、ノブの感知された回転位置を伝達するように適合された回路と、ノブ部分に回転可能に結合されたベース部分であって、ベース部分は、第1の回転軸に対して固定位置を有するベース部分とを備える、デバイスの例示的な実施形態を対象とする。
【0008】
一態様では、デバイスは、円筒形のくさび形状を有するカム部分と、フォロワ部分とをさらに備え、カム部分およびフォロワ部分は、それらの間に最大ポテンシャルエネルギー位置と、平衡位置とを有し、ノブが第1の軸を中心に回転している間、フォロワ部分はカム部分と係合しており、最大ポテンシャルエネルギー位置と平衡位置との間を移動する。
【0009】
一態様では、フォロワおよびカムは、最大ポテンシャルエネルギー位置の近くでより圧縮された状態にあり、平衡位置の近くでより圧縮されていない状態にあり、フォロワは、ノブを初期位置に一致するようにフォロワをカムに向かって付勢するばねを含む。
【0010】
一態様では、フォロワは、カムの表面と係合するその遠端にボールを備え、ボールは、ボールおよびフォロワが第1の軸を中心にカムに対して回動移動するときに、制御デバイスの回動部に位置決めされていないセンサまたはセンサ部分の妨害を回避するように、第1の軸に垂直な平面内の運動を妨害することなく第1の軸と平行な方向のフォロワの線形運動を可能にするように構成される。
【0011】
一態様では、一方向へのノブの回転により、フォロワが平衡位置から最大ポテンシャルエネルギー位置に移動し、次に再び平衡位置に戻る。
【0012】
一態様では、ノブの感知された回転位置は、フォロワの線形位置を感知するように構成された少なくとも1つのセンサによって決定され、線形位置は、第1の軸に平行である。
【0013】
一態様では、デバイスは、カム部分と、2つのフォロワ部分とをさらに備え、カム部分およびフォロワ部分は、それらの間に最大ポテンシャルエネルギー位置と、平衡位置とを有し、ノブが第1の軸を中心に回転している間、各フォロワ部分はカム部分と係合しており、最大ポテンシャルエネルギー位置と平衡位置との間を移動する。
【0014】
一態様では、各フォロワは、最大ポテンシャルエネルギー位置の近くでより圧縮された状態にあり、平衡位置の近くでより圧縮されていない状態にあり、カム部分は、ノブを初期位置に一致するようにカム部分をフォロワに向かって付勢するばねを含む。
【0015】
一態様では、各フォロワは、カムの表面と係合するその遠端にボールを備え、ボールは、ボールおよびフォロワが第1の軸を中心にカムに対して回動して移動するときに、制御デバイスの回動部に位置決めされていないセンサまたはセンサ部分の妨害を回避するように、第1の軸に垂直な平面内の運動を妨害することなく第1の軸と平行な方向のカムの線形運動を可能にするように構成される。
【0016】
一態様では、一方向へのノブの回転により、フォロワが平衡位置から最大ポテンシャルエネルギー位置に移動し、続いて反対方向へのノブの回転により、各フォロワが最大ポテンシャルエネルギー位置から平衡位置に移動する。
【0017】
一態様では、カムは、第1の軸に沿って延び、第1の軸を含む正中面を中心に対称である。
【0018】
一態様では、正中面は、各フォロワと交差し、それにより2つのフォロワが互いに対向し、第1の軸がそれらの間に延びる。
【0019】
一態様では、カムは、半径方向に角度を付けられたカム表面を含み、それによりカム部分のばねのばね力が増加すると、2つのフォロワとカムとの間の圧縮の増加、制御デバイスの回動部分と固定部分との間の反バックラッシュの増加、および/またはベースに対するノブの回転に必要なより高いトルクが提供される。
【0020】
一態様では、制御デバイスは、回動部内に位置する回路と固定部に位置する回路を相互接続する少なくとも1つの電気ケーブルを備え、電気ケーブルは、ノブの回転軸に沿って延びる回動部および固定部におけるそれぞれの開口部を通して配線される。
【0021】
一態様では、デバイスは、回動ノブ部分に取り付けられ、第1の軸に垂直であり、第1の軸の周りに延びる回路基板をさらに備える。
【0022】
一態様では、少なくとも1つのセンサは、回路基板と係合するための少なくとも1つのローリングポゴピンを備え、回路基板は、ポゴピンのプランジャ部分の電気接触端のための標的表面を備え、プランジャ部分は、ポゴピンのバレル部分に格納可能であり、プランジャを付勢して電気接触端に向かう方向にバレルから延長させ、回路基板の標的表面と接触させるための関連するばねを有する。
【0023】
一態様では、回路基板に対する少なくとも1つのローリングポゴピンの回転位置は、ノブの感知された回転位置を決定する。
【0024】
上記の簡単な説明は、詳細な説明でさらに説明される概念の選択を簡略化した形で紹介するために提供されていることを理解されたい。特許請求される主題の重要なまたは本質的な特徴を特定することは意図されておらず、その主題の範囲は詳細な説明に続く特許請求の範囲によって一義的に定義される。さらに、特許請求される主題は、上記のまたは本開示の任意の部分に記載の欠点を解決する実施態様に限定されない。
【0025】
本発明は、添付の図面を参照しながら、以下の非限定的な実施形態の説明を読むことからよりよく理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】回転制御デバイスセンサを含む例示的な医療イメージングおよび診断システムを示す図である。
【
図2A】実施形態による、カム、フォロワ、および少なくとも1つのセンサまたはセンサ部分を備えた回転制御ノブの切断図である。
【
図2B】
図2Aに示す回転制御ノブの例示的なカム構成要素の斜視図である。
【
図2C】
図2Aのような例示的なカムおよびフォロワの概略側面図である。
【
図2D】回転軸を中心に90度回転した
図2Cに示す概略側面図である。
【
図3A】実施形態による、カム、2つのフォロワ、および少なくとも1つのセンサまたはセンサ部分を備えた回転制御ノブの切断図である。
【
図3B】
図3Aに示す回転制御ノブの例示的なカム構成要素の斜視図である。
【
図3C】
図3Aのような例示的なカムおよびフォロワ構成要素の概略断面側面図である。
【
図4A】実施形態による、少なくとも1つの回路基板、およびノブの回転位置を感知するためのローリングポゴピンを備えた回転制御ノブの切断図である。
【
図4B】
図4Aに示す回転制御ノブの例示的な回路基板構成要素の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下の説明は、オペレータ/ユーザが、制御デバイスの2つの異なる部分である、相互の妨害がない固定部および可動部または回動部に埋め込まれた2つの独立した検出センサまたはセンサ部分の間で、自然な手の回転に追従することによってユーザの解剖学的動きに追従することを可能にするデバイスのシステムおよび方法の様々な実施形態に関する。デバイスは、第1の回転軸を中心に回転可能なノブ部分と、第1の回転軸に対するノブの回転位置を感知するように構成された少なくとも1つのセンサと、ノブの感知された回転位置を伝達するように適合された回路と、ノブ部分に回転可能に結合されたベース部分であって、ベース部分は、第1の回転軸に対して固定位置を有するベース部分とを備える。
【0028】
説明される実施形態は、(
図1に示すように)医療イメージングおよび診断システムと共に使用される1つまたは複数の回転式制御ノブにおいて提示されるが、説明される実施形態および本発明の特徴は、他のシステム、他のタイプのデバイスおよびシステム、ならびに他の非医療用途で使用されてもよい。例えば、説明される実施形態は、制御信号が回転式制御デバイスまたは回転式制御ノブの移動に応じて生成されるシステムに制御信号を提供するために、製造または産業用途で使用され得る。
【0029】
概要として、
図1は、1つまたは複数の回転制御デバイスを有する例示的なシステムを図示し、
図2A、
図2B、
図2C、および
図2Dは、カムおよびフォロワを有する例示的な回転式制御ノブの詳細を提供する。
図3A、
図3B、および
図3Dは、2つのフォロワで使用するように構成されたカムを有する例示的な回転式制御ノブの詳細を提供する。そして、
図4Aおよび
図4Bは、回転式ノブの位置が決定される円形のディスク形状の回路基板を有する例示的な回転式制御ノブの詳細を提供する。
【0030】
図1は、回転制御デバイスセンサを含む例示的な医療イメージングおよび診断システム100である。例示的なシステム100の構成要素は、X線高周波および高電圧発生器(例えば、下部ユニット126に収容される)、X線管およびコリメータ(例えば、下部ユニットおよびエミッタ126、124に収容される)、画像検出ユニット122、様々な室内および制御モニタ(例えば、ディスプレイ/タッチスクリーン136およびディスプレイ118を制御する)、継続的な水冷を提供するための外部冷却装置(図示せず)、患者およびイメージングシステムの医療従事者/技術者/ユーザを保護するための天井およびテーブルに装着された放射線防護(すべてが示されるか明示的に参照されるわけではない)、ならびに再位置決め可能な患者テーブル112の移動と共に再位置決め可能なオフセットCアーム120を備えた床に装着されたガントリー130を含み、検査対象の(検査対象の患者の)標的物体とイメージングシステムの特定の構成要素との間の複数の角度および関係を達成することができる。Cアーム120は、上部ユニット134(検出器122を備えた)および下部ユニット126(エミッタ124を備えた)を支持し、それにより下部ユニット126および上部ユニット134は、患者テーブル112の少なくとも一部を中心に互いに対向して回転させることができる。例えば、ガントリー130は、床置部分128と、ピボット点132とを含み、ピボット点132は、ピボット点132での(またはそれを通る)回転軸を中心にエミッタ124および検出器122を回転させ、
図1に示されるように、患者テーブル112の長さに沿って延びる長手方向回転軸(またはx回転軸)を定義することを可能にする。オフセットCアーム120は、長手方向軸(横方向軸またはy軸の回転軸を定義する)に垂直な回転軸を中心にエミッタ124および検出器122を回転させることを可能にすることにより、エミッタ124および検出器122が、テーブル112の少なくとも一部を中心とした2つの垂直回転軸の一方または両方(すなわち、x回転軸およびy回転軸の一方または両方)に沿って回転可能に再位置決めされることを可能にする、スライド可能に再位置決め可能なトラックをさらに備えることができる。
【0031】
テーブル112は、示すように、他の場所に位置していない場合、1つまたは複数のコンピュータプロセッサ、コンピュータメモリ/ストレージ、システム100の有線または無線構成要素から信号を送受信するように適合された回路、
電源電子機器、および/またはシステム100に必要とされ得る、本明細書でさらに明示的に示されていない、または説明されていない他の構成要素を収容し得る床置下部キャビネット116上に置かれる。下部キャビネット116は、例えば、制御102、104、106、108、110の1つまたは複数を、下部キャビネット116に対してテーブル112を制御可能に再位置決めする、および/または例えば、エミッタ124および検出器122などのシステム100の他の構成要素に対してテーブル112を制御可能に再位置決めするように配置された電気モータと相互接続する電子機器および回路を収容することができる。テーブル112は、例えば、ガントリー130に向かう方向またはガントリー130から離れる方向に、テーブル112の長さに沿って延びる前述の長手方向軸に沿って長手方向に再位置決め可能であり得る。テーブル112は、例えば、縦に上下させ、横方向に(長手方向軸に垂直に)移動させ、および/またはCアーム120の回転軸とのその長手方向の整列(
図1に示すように)から離れるように回転させることができる。例えば、テーブル112は、縦軸またはz回転軸を中心に、
図1に示す整列から外れて、ゼロまたは長手方向に整列された位置と180度回転される位置との間の位置に回転され得る。
【0032】
いくつかの実施形態では、1つまたは複数の回転式制御は、システム100の患者テーブル112または構成要素の別の1つまたは複数の再位置決めなど、システムの動作態様を制御するために、制御パネル114内に位置決めされた1つまたは複数のテーブル側制御102、104、106、108、110を備える。システム100の動作中、患者はテーブル112上に位置決めされ得、テーブル112は、システムの医療従事者/ユーザによる1つまたは複数の回転式制御102、104、106、108、110などの機械的制御の手による回転を介して、長手方向および/もしくは横方向に移動、ならびに/または縦軸/z軸を中心に回転させることができる。さらに、1つまたは複数の回転式制御102、104、106、108、110を手で回転させ、長手方向軸/x軸および/または横方向軸/y軸を中心にCアーム120(またはエミッタ124および検出器122)を再位置決めすることができる。
【0033】
図2Aは、実施形態による、回転式ノブの回動部分214内に位置決めされたカム222、224、フォロワ220、およびセンサを有する例示的な回転機械制御ノブの切断図を示している。カムは、
図2Bに示されより詳細に説明されるように、中空中心および上向きの傾斜部分を備えた円筒形のくさび(またはアングルカットシリンダセクション)を備え得る。
図2Aに示す切断図において、回転軸234の左側に示すカム部分222は、回転軸234の右側に示すカム部分224よりも大きい高さを有する。カム部分224の上部表面は、制御ノブの回動部分214がその回転軸234を中心に移動するときにカムの表面に沿って乗るボール224と係合する。ボール224は、回動部分214に取り付けられたばねまたはプランジャによってカム表面に押し付けられ得、ボールおよびばね/プランジャは、カムが線形運動に回転するときのカムの高さの変化を変換するフォロワ220を備える。フォロワの線形運動もしくは位置、またはカム表面と回動部分214との間のフォロワの相対的な長さは、
図2Cおよび
図2Dに関してより詳細に説明されるセンサ246などのセンサによって感知され、センサ出力信号(またはセンサ出力信号に関連するノブの感知された回転位置)を、例えば、オペレータが制御ノブを回転させることに応じて制御された意図する運動を開始するためのシステム100の1つまたは複数の構成要素に対応する回路に送信するように適合された回路と結合される。
【0034】
いくつかの実施形態では、回転式制御デバイスは、少なくとも1つの容量性アンテナ、および/または近接感知を提供するように適合された回路と結合された1つまたは複数のセンサ、ならびに/または1つまたは複数の容量性アンテナおよび1つまたは複数のセンサ/近接センサ(以下、略して「近接センサ」または「容量性アンテナ」と総称する)のいずれかまたは両方に関連する回路を備えてもよい。容量性アンテナ、近接センサ、およびそれらのための回路は、回路基板(例えば、回路基板324)または別個の要素を備え得、回動部分214など、回転式制御デバイスの回動部分の一部であり、互いに統合され得る。さらに、前述の近接センサ回路は、固定部分または非回動部分に対する回動部分の位置の感知に関連する1つまたは複数のセンサまたはセンサ部分を備える回路および回路基板要素と組み合わせて統合することができるが、センサ246などの近接センサおよび(回動部分)位置センサは、互いに独立していると見なされ、(望ましくは)両者の間に相互の妨害がない。いくつかの実施形態では、近接センサは、回転式ノブの最も外側の表面の近くなど、回転式制御デバイスの回動部分内に位置決めされ、例えば、回転式制御デバイスに対する患者またはオペレータ/ユーザの位置の近接感知を提供するように配向および構成され得る。いくつかの実施形態では、近接センサは、回転式制御デバイスの回動部分内に収容された容量性アンテナ/近接センサに必要な電子機器および回路、ならびにそれらのための電気/電力の少なくともいくつかを有する近接検出をより効果的に実施する。
【0035】
回動部分214は、
図2Aに示すように、回転軸234を中心に回転可能に移動する(または回転する)ことができる回動部分を含む。回動機械構造は、最も外側または外部の回転式制御ノブ表面、最も外側のノブ部分を内側スリーブ218に係合させるための関連する回転式ノブスリーブ216を備える部分214を含み得る。1つまたは複数のベアリング232、あるいはシールリング232は、例えば、制御デバイスの回動部と固定部との間のインターフェースを提供するために使用され得る。例えば、非回動中間構造230および回動構造228は、ベアリング/シール232を捕捉または囲み込むことができる。また、内側シャフト236が、示すように、制御デバイスの固定部に固定可能に取り付けられ得、軸234に沿ってベース部分から上方に延びる。次に、回動部分214(および内側スリーブ218)は、内側シャフトの上部端に適合し、2つの間に回動結合を形成することができる。
【0036】
図2Bは、
図2Aに示す回転制御ノブの例示的なカム構成要素の斜視図である。カムは、回転軸に沿って延びる中空中心212を有する円筒形のくさびまたはアングルカットシリンダ206を備える。カムは、円形ベース208からアングルカットエッジ210に延びる側面を含む。最大高さ部分204は、フォロワが最も圧縮された状態にあるため(制御ノブの最大
ポテンシャルエネルギー位置と呼ばれ得る)、フォロワ226が最大
ポテンシャルエネルギーを有する位置を備える。最小高さ部分202は、フォロワ226が少なくとも圧縮された状態にあるため(制御ノブの平衡位置と呼ばれ得る)、フォロワ226が最小
ポテンシャルエネルギーを有する位置を備える。平衡位置202と最大
ポテンシャルエネルギー位置204との間に延びる線は、円筒形くさびの長軸を定義し、アングルカットエッジ210のそれぞれの側の間に延びる長軸に垂直なセグメントは、円筒形のくさびの短軸を定義する。
【0037】
図2Cは、
図2Aのような例示的なカムおよびフォロワの概略側面図を示し、
図2Dは、回転軸238を中心に90度回転した
図2Cに示す概略側面図を示している。いくつかの実施形態では、制御デバイスは、回転軸238を中心とする円筒形のくさび形状のカム242を含み、フォロワがノブの回動部分214に沿って移動するときに少なくとも1つのフォロワ240がその上をスライドすることができる上部表面を提供する。フォロワ240は、回動部分214の一部であり、縦の線形運動244で移動するように構成され、センサ246は、制御デバイスの回動部分内で使用されてフォロワの位置、および/またはフォロワの相対的な長さ、および/またはフォロワの移動を感知し、これは、カムの高さおよび回動部分の感知された回転位置に対応する。センサ246は、線形センサ、ホール効果センサ、磁気抵抗センサ、光学センサ、または他のタイプのセンサを備えてもよい。
【0038】
図2A、
図2B、
図2C、および
図2Dでは、フォロワ240とセンサ246の両方は、回転式制御ノブの回動構造の一部であり、カム242は、軸238を中心に回転しない固定部分250の一部である。
図2Cおよび2Dに示される回転表示248は、回転軸238の周りのセンサ246およびフォロワ240を備える回動部の回転を図示する。いくつかの実施形態では、回転式制御ノブは、回動力が回動部に加えられていないときに回動部が戻る、「ゼロに戻る」位置または平衡位置を有する。平衡位置は、上述のように、フォロワがその最も圧縮されていない状態にある点であり、これは、フォロワがカムの最小高さ位置202にあるときである。回動力を回転式ノブに加えてカムの傾斜面をフォロワに対して移動させると、フォロワが最大
ポテンシャルエネルギー位置204に位置するまで、フォロワばね/プランジャが圧縮される。その後、回動部は、回転可能に自己駆動され、平衡(最低
ポテンシャルエネルギー)位置202に向かって移動する。回動部が最大
ポテンシャルエネルギー位置をわずかに超えて付勢された場合、回動部は、回転可能に自己駆動され、平衡位置に向かって同じ回転方向に継続する。回動部が最大
ポテンシャルエネルギー位置の直前に解放された場合、回動部は、回転可能に自己駆動され、平衡(またはゼロ)位置に戻る。このように、回転式制御デバイスは、初期(平衡またはゼロ)位置に一致するばね効果を含む。ノブの回転軸と平行な方向に作用するばね効果は、側方運動またはノブの回転軸に垂直または非平行な運動に対する抵抗をさらに提供し得る。
【0039】
図2A、
図2B、
図2C、および
図2Dに関して説明したように、回動部分214に加えられる回動力は、ボール224をカム242の上部表面に沿ってスライド(または追跡)させ、フォロワの圧縮を変化させるかまたはフォロワの相対的な長さを変化させ、センサ246などのセンサが、フォロワ240などのフォロワの線形位置、または線形位置の変化を検出することを可能にする。したがって、縦軸(または回転軸234と平行な軸)に沿った線形位置に敏感であるセンサは、回転軸234に平行な運動方向に敏感であり、回転軸234に垂直な運動に関して効果的に絶縁されているか、または感度が低い。このように、回転式制御デバイスは、その回転軸に垂直な運動もしくは変位に対する抵抗(非感受性)、および/または回転軸234などのその回転軸に平行ではない運動もしくは変位に対する抵抗(非感受性)を含む。
【0040】
システム100などのシステムにおいて、回転式制御デバイスは、例えば、回転式制御102を備え得、患者テーブル112は、
図1に示すように配向され、プッシュ可動型センサ構成を組み込んでおり、それによりテーブルは、テーブルを再位置決めするためにオペレータ/ユーザが所望の水平配向にテーブルを押すことによって、長手方向に(x軸に沿って、Cアームに向かってまたは離れて)、横方向に(側方にとも呼ばれ得る、y軸に沿って、テーブル側制御から離れてまたは向かって)、および/または回転可能に(z軸を中心に)にかかわらず、水平に再位置決めすることができ、1つまたは複数の水平運動センサまたはセンサ部分は、テーブル側制御またはテーブルの位置的に固定された部分など、システムの固定部/部分内に位置し得る。1つまたは複数の水平運動センサまたはセンサ部分は、水平面の妨害を伴う誤ったまたは不正確な感知の影響を受けやすいものであり得る。すなわち、システムの固定部分内のセンサ構成要素を含み得るそのような水平センサは、水平面内の運動によって悪影響を受ける可能性がある。しかし、回転式制御デバイスは、いくつかの実施形態について説明したように、回転軸234などのその回転軸に平行ではない運動または変位に対する抵抗(非感受性)を含み、そのような回転式制御デバイスが、前述の水平面と平行にならないようにその回転軸に対して位置決めおよび配向されるとき、回転式制御デバイスは、水平運動に対する抵抗(非感受性)を含む。言い換えると、いくつかの実施形態における回転式制御デバイスは、その動作において、その運動に敏感なセンサを作動させ得る水平運動を妨害することなく、および水平運動の影響を受けやすい回転式制御デバイス自体の動作なしに、システム100などのシステムの1つまたは複数の構成要素を制御する能力を提供する。例えば、
図2A、
図2B、
図2C、および
図2Dに記載のような回転式制御デバイスを使用してx軸(長手方向軸)を中心としたCアーム120の回転を制御し、患者テーブル112上に位置決めされた患者に対してエミッタ124および検出器122の微細/正確な配向を許容することができ、回転式制御デバイスの動作は、例えば、テーブル112のプッシュ可動型の側方/横方向(y軸方向)の再位置決めの作動をトリガすることによって、水平運動(x-y平面内の運動)によって影響を受けることなく、および水平運動に影響を与えることなく、例えば回転式制御102を備える。
【0041】
図2A、
図2B、
図2C、および
図2Dは、説明されるように、オペレータ/ユーザが自然な手の回転に追従することによってユーザの解剖学的動きに追従することを可能にする制御デバイスであって、デバイスの2つの異なる部分である、両者の間の相互の妨害に対する抵抗を有する固定部および可動部または回動部に埋め込まれた2つの独立した検出センサまたはセンサ部分を含み、デバイスは、第1の回転軸を中心に回転可能なノブ部分と、第1の回転軸に対するノブの回転位置を感知するように構成された少なくとも1つのセンサと、電力を回動ノブ部分に少なくとも提供するように適合された回路と、ノブの感知された回転位置を伝達するように適合された回路と、ノブ部分に回転可能に結合されたベース部分であって、ベース部分は、第1の回転軸に対して固定位置を有するベース部分とを備える、デバイスを示している。
【0042】
一態様では、デバイスは、円筒形のくさび形状を有するカム部分と、フォロワ部分とをさらに備え、カム部分およびフォロワ部分は、それらの間に最大ポテンシャルエネルギー位置と、平衡位置とを有し、ノブが第1の軸を中心に回転している間、フォロワ部分はカム部分と係合しており、最大ポテンシャルエネルギー位置と平衡位置との間を移動する。
【0043】
一態様では、フォロワおよびカムは、最大ポテンシャルエネルギー位置の近くでより圧縮された状態にあり、平衡位置の近くでより圧縮されていない状態にあり、フォロワは、ノブを初期位置に一致するようにフォロワをカムに向かって付勢するばねを含む。
【0044】
一態様では、フォロワは、カムの表面と係合するその遠端にボールを備え、ボールは、ボールおよびフォロワが第1の軸を中心にカムに対して回動移動するときに、制御デバイスの回動部に位置決めされていないセンサまたはセンサ部分の妨害を回避するように、第1の軸に垂直な平面内の運動を妨害することなく第1の軸と平行な方向のフォロワの線形運動を可能にするように構成される。
【0045】
一態様では、一方向へのノブの回転により、フォロワが平衡位置から最大ポテンシャルエネルギー位置に移動し、次に再び平衡位置に戻る。
【0046】
一態様では、ノブの感知された回転位置は、フォロワの線形位置を感知するように構成された少なくとも1つのセンサによって決定され、線形位置は、第1の軸に平行である。
【0047】
次に、
図3Aは、回動部分318内に位置決めされた回路基板324など、カム338、336、2つのフォロワ330および326、ならびに少なくとも1つのセンサまたはセンサ部分を備えた例示的な回転制御ノブの切断図を示している。示すように、回動部318は、回転軸316を中心に回転することができる。回動部が移動すると、それぞれのフォロワ330および326の遠端に取り付けられた各ボール332および328は、カム338、336の上部表面(トラック)に沿ってスライドし(または転がり)、次いでカムは、回転軸316に沿って下向きの方向にカム高さの変化に従って、回転式制御デバイスの固定部分に取り付けられた、またはその一部である下部ベース部分356を押す圧縮ばねまたはばね座金342に対して押し付けられる。このように、回動部が回転軸を中心に回転するときのカム高さの変化は、カムの線形運動に変換される。
【0048】
図3A(および
図4A)に示される制御デバイスの回動部分を備える構成要素は、
図2Aについて示され説明されるように、同様に示されおよび/または位置決めされた構成要素と実質的に同様および/または同一であり得る。回動部分318は、
図3Aに示すように、回転軸316を中心に回転可能に移動する(または回転する)ことができる回動部分を含む。回動機械構造は、最も外側または外部の回転式制御ノブ表面、最も外側のノブ部分を内側スリーブ322に係合させるための関連する回転式ノブスリーブ320を備える部分318を含み得る。1つまたは複数のベアリング334、あるいはシールリング334は、例えば、制御デバイスの回動部と固定部との間のインターフェースを提供するために使用され得る。例えば、非回動中間構造344および回動構造340は、ベアリング/シール334を捕捉または囲み込むことができる。さらに、内側シャフト348が、示すように、制御デバイスの固定部に固定可能に取り付けられ得、軸316に沿って下部ベース部分356などのベース部分から上方に延びる。次に、回動部分318(および内側スリーブ322)は、内側シャフトの上部端に適合し、2つの間に回動結合を形成することができる。
【0049】
図3Bは、
図3Aに示す回転制御ノブの例示的なカム構成要素の斜視図を示している。カムは、回転軸に沿って延びる中空中心304を中心に互いに対称である、表面(トラック)312などの2つの上向きの表面(トラック)を備える頂部を有する上部シリンダ部分を備える。上部シリンダ部分は、円筒形のくさびまたはアングルカットシリンダの同一の半分として説明することができ、各半分は互いに共に接合されている。結果として得られる上部表面は2つのトラックを提供し、各々が上部シリンダ部分の上部(頂部)表面の180度を備える。各トラックは、位置306、302を有する最大高さ部分を備え、それぞれのフォロワ330、326(ボール332、328)およびカムトラック表面は、圧縮ばね342が最も圧縮された状態(制御ノブの最大
ポテンシャルエネルギー位置と呼ばれ得る)にあるので、最大
ポテンシャルエネルギーを有する。各トラックは、位置308などの位置を有する最小高さ部分をさらに備え、それぞれのフォロワ330、326(ボール332、328)およびカムトラック表面は、圧縮ばね342が少なくとも圧縮された状態(平衡もしくはゼロまたは制御ノブの開始位置と呼ばれ得る)にあるので、最小
ポテンシャルエネルギーを有する。ゼロ位置308および最大
ポテンシャルエネルギー位置306を通って延びる線は、各円筒形のくさびの半分の長軸を定義する。さらに、示すように、前述のトラックを備える上部シリンダ部分は、カムトラックの反対側に軸方向に整列したより小さな直径のシリンダまたは台座を有し得、中空中心304は、カムトラック表面から台座を通って下向きに延びる。
【0050】
また、
図3Bに示すように、カムトラック312などの2つのカムトラックの各々は、位置306などの最大
ポテンシャルエネルギー点から位置308などの最小
ポテンシャルエネルギー点までトラックに沿って第1の方向にフォロワを移動させ、その後、2つの対称カムの半分が共に結合する点308および302の間のシアエッジなど、シアエッジの遷移により第1の方向へのさらなる回転が機械的に停止される(ハードストップにより)。第1の方向への、すなわち最大
ポテンシャルエネルギー点から最小
ポテンシャルエネルギー点への移動は、圧縮ばねがカム表面をフォロワに向かって押すことによって支援される。このように、ゼロに戻る機能または開始に戻る機能が提供される。言い換えると、回転力を加えて、フォロワを最大
ポテンシャルエネルギー点に向かって(各フォロワに対して)移動させることができ、カムの圧縮ばねおよび傾斜配向により、フォロワが反対方向に移動するように付勢され、回動部の逆回転が開始点に向かって戻るように付勢され、最終的に、回動部分に対する回動力が除去されるとフォロワが開始点または最小回転点に戻される。
【0051】
図3Cは、回転軸316を通る中央平面図で見た、
図3Aのような例示的なカムおよびフォロワの概略断面側面図を示している。示すように、電気ケーブル362などの電気配線は、回動部分内に埋め込まれた回路基板324などの回路基板から、回転軸に沿って延びる回動キャップ内の穴または開口358などの開口を通って延び、回転軸に沿って内側シャフトを通って延びる穴または開口360などの開口部を通って下向きに継続する。このように、回動部分内に少なくとも電力回路および回路基板を提供するための電気配線は、制御デバイスの固定部分と回動部分との間に延びる。
【0052】
図3Cに示される回転表示350は、回転軸316を中心とした、回転回路基板およびフォロワ330および326を備える回動部の回転を図示する。回動部が回転すると、各フォロワの両端のボールがカムトラック表面に沿って移動し、(対称の)カム高さが変化すると、軸方向のカムの移動354などの線形移動が発生する。示されるように、カム336は、固定長のフォロワ330、326と下部ベース部分356との間で軸方向に(線形的に)移動する。圧縮ばね342は、カムトラックとフォロワとの間の接触を維持するために、カム336をフォロワに向かって付勢する。いくつかの実施形態では、ピン346を使用して、カム336および軸方向上方に延びる下部ベース部分356のスリーブ部分を回転ロックする一方、カムの軸方向(線形)移動を依然として可能にすることができる。いくつかの実施形態では、ピン346は、(固定された)下部ベース部分356に対する(軸方向に移動可能な)カム336の軸方向(線形)位置を感知するように適合された、前述の線形センサまたはセンサ246などのセンサを備える。他の実施形態では、センサは、回動部分352内に位置し、カム336の高さに対応するカム336上の軸方向基準点の線形位置を検出するように適合および配向され、フォロワがカムトラックに沿って移動すると、センサは、軸方向基準点の軸方向位置の変化を検出する。
【0053】
図3A、
図3B、および
図3Dに関して説明したように、回動部分318に加えられる回動力は、2つのフォロワ330および326の各々をカム338、328のそれぞれの上部表面(トラック)に沿ってスライド(または追跡)させ、カムが回転軸316に沿って軸方向に線形的に移動するときに圧縮ばね342の圧縮量を変化させる。カム上部(トラック)表面は対称であるため、各フォロワは、各フォロワについてのカム高さが同じ領域でカムに接触し、それによって回転軸316の両側で、回転軸から同じ距離で、軸方向に加えられる力に追加のバランスおよび対称性を提供する。さらに、
図3Aおよび
図3Cにより明確に示すように、カム上部(トラック)表面は、カム338およびカム336の側面図および断面図に示すように、半径方向に角度を付けることができ、例えば、カムの半径方向外側エッジがカムの半径方向内側エッジよりも回動部分の頂部に対して高いか軸方向に近い場合に示すように角度を付けることができ、それにより2つのフォロワは、回転軸316に向かって半径方向内側に作用する捕捉力で効果的に捕捉され、半径方向内側に付勢される。このように、回転式制御デバイスは、回転軸に垂直な方向の変位314に対する抵抗、および制御デバイスの固定部に対する回動部分の機械的動作におけるバックラッシュまたは遊びに対する抵抗を含む。加えて、圧縮ばね342によって加えられる圧縮力(またはばね力)の量は、回動部分に対してより高いトルクが望まれるとき、および/または追加の反バックラッシュエネルギーが望まれるとき、圧縮ばねの剛性を増加させることなどによって増加させることができる。
【0054】
図3A、
図3B、および
図3Cは、説明されるように、オペレータ/ユーザが自然な手の回転に追従することによってユーザの解剖学的動きに追従することを可能にする制御デバイスであって、デバイスの2つの異なる部分である、両者の間の相互の妨害に対する抵抗を有する固定部および可動部または回動部に埋め込まれた2つの独立した検出センサまたはセンサ部分を含み、デバイスは、第1の回転軸を中心に回転可能なノブ部分と、第1の回転軸に対するノブの回転位置を感知するように構成された少なくとも1つのセンサと、電力を回動ノブ部分に少なくとも提供するように適合された回路と、ノブの感知された回転位置を伝達するように適合された回路と、ノブ部分に回転可能に結合されたベース部分であって、ベース部分は、第1の回転軸に対して固定位置を有するベース部分とを備える、デバイスを示している。
【0055】
一態様では、デバイスは、カム部分と、2つのフォロワ部分とをさらに備え、カム部分およびフォロワ部分は、それらの間に最大ポテンシャルエネルギー位置と、平衡位置とを有し、ノブが第1の軸を中心に回転している間、各フォロワ部分はカム部分と係合しており、最大ポテンシャルエネルギー位置と平衡位置との間を移動する。
【0056】
一態様では、各フォロワは、最大ポテンシャルエネルギー位置の近くでより圧縮された状態にあり、平衡位置の近くでより圧縮されていない状態にあり、カム部分は、ノブを初期位置に一致するようにカム部分をフォロワに向かって付勢するばねを含む。
【0057】
一態様では、各フォロワは、カムの表面と係合するその遠端にボールを備え、ボールは、ボールおよびフォロワが第1の軸を中心にカムに対して回動して移動するときに、制御デバイスの回動部に位置決めされていないセンサまたはセンサ部分の妨害を回避するように、第1の軸に垂直な平面内の運動を妨害することなく第1の軸と平行な方向のカムの線形運動を可能にするように構成される。
【0058】
一態様では、一方向へのノブの回転により、フォロワが平衡位置から最大ポテンシャルエネルギー位置に移動し、続いて反対方向へのノブの回転により、各フォロワが最大ポテンシャルエネルギー位置から平衡位置に移動する。
【0059】
一態様では、カムは、第1の軸に沿って延び、第1の軸を含む正中面を中心に対称である。
【0060】
一態様では、正中面は、各フォロワと交差し、それにより2つのフォロワが互いに対向し、第1の軸がそれらの間に延びる。
【0061】
一態様では、カムは、半径方向に角度を付けられたカム表面を含み、それによりカム部分のばねのばね力が増加すると、2つのフォロワとカムとの間の圧縮の増加、制御デバイスの回動部分と固定部分との間の反バックラッシュの増加、および/またはベースに対するノブの回転に必要なより高いトルクが提供される。
【0062】
一態様では、制御デバイスは、回動部内に位置する回路と固定部に位置する回路を相互接続する少なくとも1つの電気ケーブルを備え、電気ケーブルは、ノブの回転軸に沿って延びる回動部および固定部におけるそれぞれの開口部を通して配線される。
【0063】
ここで
図4Aおよび
図4Bを参照すると、
図4Aは、実施形態による、回路基板、およびノブの回転位置を感知するためのローリングポゴピンを備えた回転制御ノブの切断図を示し、
図4Bは、
図4Aに示す回転制御ノブの例示的な回路基板426の構成要素の斜視図を示している。いくつかの実施形態では、制御デバイスの回動部分404内に収容されて取り付けられたディスク形状または円形形状のプリント回路基板426は、回転軸402を中心として垂直であり、1つまたは複数のローリングポゴピン420は、回路基板426に機械的に接触するように、制御デバイスの固定部418、416に取り付けられる。いくつかの実施形態では、ポゴピン420は、回路基板410を含む回動部分内の回路などに、制御デバイスの固定部から制御デバイスの回動部分に少なくとも電力を提供するように回路で構成および適合される。例えば、
図4Bに示すように、ポゴピンは、いくつかの個々のポゴピンを備えるポゴピンモジュール450を備えることができ、各個々のピンは、回路基板426と協働して、制御デバイスの固定部と制御デバイスの回動部との間に電気経路を提供するように、それぞれの対応する導電性トラック448との接触を回転可能に維持する。いくつかの実施形態では、ピン420および回路基板426は、制御デバイスの固定部から回動部に電力および/またはデータを提供する。このように、制御デバイスの固定部に取り付けられたポゴピンと、制御デバイスの回動部分に取り付けられた回路基板上の導電経路または要素との間の機械的接触を介した電気接続は、制御デバイスの固定部と回動部との間に「ワイヤレス」接続を提供する。
【0064】
ノブの回転位置を感知するために、回路基板は、例えば、抵抗性導体もしくは導体パターンまたは光学要素を含み得、これらは、制御デバイスの固定部に取り付けられたピンまたはセンサ要素などによって接触または読み取られると、制御デバイスの回動部の回転位置を決定するための固有の抵抗性または他の電気的もしくは光学的基準を提供する。他のタイプのエンコーダを使用して、固定部に対する回動部分の回転位置を感知することができる。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのセンサは、回路基板と係合するための少なくとも1つのローリングポゴピンを備え、回路基板は、ポゴピンの電気接触端のための標的表面を提供する。ポゴピン420は、バレル部分に格納可能なプランジャ(電気接触端424を備えた)を備えることができ、バレル内のばね422は、プランジャを付勢して電気接触端に向かう方向にバレルから延長させ、回路基板の標的表面と接触させる。いくつかの実施形態では、回路基板に対する少なくとも1つのローリングポゴピンの回転位置は、ノブの感知された回転位置を決定する。
【0065】
図4Aに示される制御デバイスの回動部分を備える構成要素は、
図2Aおよび
図3Aについて示され説明されるように、同様に示されおよび/または位置決めされた構成要素と実質的に同様および/または同一であり得る。回動部分404は、
図4Aに示すように、回転軸402を中心に回転可能に移動する(または回転する)ことができる回動部分を含む。回動機械構造は、最も外側または外部の回転式制御ノブ表面、最も外側のノブ部分を内側スリーブ408に係合させるための関連する回転式ノブスリーブ406を備える部分404を含み得る。1つまたは複数のベアリング、あるいはシールリングは、例えば、制御デバイスの回動部と固定部との間のインターフェースを提供するために使用され得る。さらに、内側シャフト414が、示すように、制御デバイスの固定部に固定可能に取り付けられ得、軸402に沿って下部ベース部分416などのベース部分から上方に延びる。次に、回動部分404(および内側スリーブ408)は、内側シャフトの上部端に適合し、2つの間に回動結合を形成することができる。
【0066】
図4Aおよび
図4Bは、説明されるように、オペレータ/ユーザが自然な手の回転に追従することによってユーザの解剖学的動きに追従することを可能にする制御デバイスであって、デバイスの2つの異なる部分である、両者の間の相互の妨害に対する抵抗を有する固定部および可動部または回動部に埋め込まれた2つの独立した検出センサまたはセンサ部分を含み、デバイスは、第1の回転軸を中心に回転可能なノブ部分と、第1の回転軸に対するノブの回転位置を感知するように構成された少なくとも1つのセンサと、電力を回動ノブ部分に少なくとも提供するように適合された回路と、ノブの感知された回転位置を伝達するように適合された回路と、ノブ部分に回転可能に結合されたベース部分であって、ベース部分は、第1の回転軸に対して固定位置を有するベース部分とを備える、デバイスを示している。
【0067】
一態様では、デバイスは、回動ノブ部分に取り付けられ、第1の軸に垂直であり、第1の軸の周りに延びる回路基板をさらに備える。
【0068】
一態様では、少なくとも1つのセンサは、回路基板と係合するための少なくとも1つのローリングポゴピンを備え、回路基板は、ポゴピンのプランジャ部分の電気接触端のための標的表面を備え、プランジャ部分は、ポゴピンのバレル部分に格納可能であり、プランジャを付勢して電気接触端に向かう方向にバレルから延長させ、回路基板の標的表面と接触させるための関連するばねを有する。
【0069】
一態様では、回路基板に対する少なくとも1つのローリングポゴピンの回転位置は、ノブの感知された回転位置を決定する。
【0070】
上記の説明では、特定の用語が、簡潔さ、明瞭性、および理解のために使用されている。このような用語は、説明のために使用されており、広義に解釈されることを意図したものであるため、従来技術の要件を超えて、そこから不必要な限定が推論されてはならない。本明細書に説明されている異なるシステムおよび方法ステップは、単独で、または他のシステムおよび方法と組み合わせて使用することができる。添付の特許請求の範囲内で、様々な均等例、代替例、および修正例が可能であることは当然である。
【0071】
本明細書で使用する場合、単数形で列挙され、「1つの(a)」または「1つの(an)」という単語に続けられる要素またはステップは、除外することが明示的に述べられない限り、複数の前記要素またはステップを除外しないと理解されたい。さらにまた、本発明の「一実施形態」に対する参照は、記載した特徴も組み込んだ付加的な実施形態の存在を除外するものと解釈されることを意図しない。さらに、明示的に反対の記載がない限り、特定の性質を有する要素または複数の要素を「備える(comprising)」、「含む(including)」、または「有する(having)」実施形態は、その性質を有さない追加のそのような要素を含むことができる。「含む(including)」および「そこにある(in which)」という用語は、それぞれの用語「備える(comprising)」および「そこで(wherein)」の平易な言葉での同等物として使用される。さらに、「第1の」、「第2の」、および「第3の」などの用語は、単にラベルとして使用され、それらの物体に数値的要件または特定の位置的順序を課すことを意図しない。
【0072】
本明細書は、最良の態様を含めて本発明を開示すると共に、いかなる当業者も、任意のデバイスまたはシステムの作製および使用ならびに任意の組み込まれた方法の実施を含め、本発明を実践することを可能にするために実施例を使用する。本発明の特許可能な範囲は、特許請求の範囲によって定義されると共に、当業者に想起される他の実施例を含んでもよい。そのような他の実施例は、特許請求の範囲の文言と異ならない構造要素を有する場合、または特許請求の範囲の文言と実質的な差のない等価の構造要素を含む場合、特許請求の範囲内にあることが意図されている。
【符号の説明】
【0073】
100 診断システム
102 回転式制御、テーブル側制御
104 回転式制御、テーブル側制御
106 回転式制御、テーブル側制御
108 回転式制御、テーブル側制御
110 回転式制御、テーブル側制御
112 患者テーブル
114 制御パネル
116 床置下部キャビネット
118 ディスプレイ
120 オフセットCアーム
122 画像検出ユニット、検出器
124 エミッタ
126 下部ユニット
128 床置部分
130 ガントリー
132 ピボット点
134 上部ユニット
136 ディスプレイ、タッチスクリーン
202 最小高さ部分、最小高さ位置、平衡位置
204 最大高さ部分、最大電位エネルギー位置
206 アングルカットシリンダ
208 円形ベース
210 アングルカットエッジ
212 中空中心
214 回動部分
216 回転式ノブスリーブ
218 内側スリーブ
220 フォロワ
222 カム部分、カム
224 カム部分、カム、ボール
226 フォロワ
228 回動構造
230 非回動中間構造
232 ベアリング、シールリング、シール
234 回転軸
236 内側シャフト
238 回転軸
240 フォロワ
242 カム
244 縦の線形運動
246 センサ
248 回転表示
250 固定部分
302 位置、点
304 中空中心
306 最大電位エネルギー位置
308 ゼロ位置、点
312 表面、カムトラック
314 変位
316 回転軸
318 回動部分、回転部
320 回転式ノブスリーブ
322 内側スリーブ
324 回路基板
326 フォロワ
328 ボール、カム
330 フォロワ
332 ボール
334 ベアリング、シールリング、シール
336 カム
338 カム
340 回動構造
342 圧縮ばね、ばね座金
344 非回動中間構造
346 ピン
348 内側シャフト
350 回転表示
352 回動部分
354 カムの移動
356 下部ベース部分
358 穴、開口
360 穴、開口
362 電気ケーブル
402 回転軸
404 回動部分
406 回転式ノブスリーブ
408 内側スリーブ
410 回路基板
414 内側シャフト
416 固定部、下部ベース部分
418 固定部
420 ローリングポゴピン
422 ばね
424 電気接触端
426 回路基板
448 導電性トラック
450 ポゴピンモジュール