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  • 特許-タッチパネルに適用可能なノブ装置 図1
  • 特許-タッチパネルに適用可能なノブ装置 図2
  • 特許-タッチパネルに適用可能なノブ装置 図3
  • 特許-タッチパネルに適用可能なノブ装置 図4
  • 特許-タッチパネルに適用可能なノブ装置 図5
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-26
(45)【発行日】2023-06-05
(54)【発明の名称】タッチパネルに適用可能なノブ装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/03 20060101AFI20230529BHJP
   G06F 3/0362 20130101ALI20230529BHJP
【FI】
G06F3/03 400F
G06F3/0362 461
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2021150855
(22)【出願日】2021-09-16
(65)【公開番号】P2022124992
(43)【公開日】2022-08-26
【審査請求日】2021-09-16
(31)【優先権主張番号】17/177,169
(32)【優先日】2021-02-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】502429109
【氏名又は名称】奇景光電股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】蘇 俊仁
(72)【発明者】
【氏名】莊 竣凱
(72)【発明者】
【氏名】許 亨安
(72)【発明者】
【氏名】胡 維賓
(72)【発明者】
【氏名】蔡 政宏
【審査官】塩屋 雅弘
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2020/246077(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2014/0042004(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2021/0048846(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2022/0253155(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F3/03
3/0362
3/041-3/047
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
タッチパネル、並びに、
前記タッチパネルに適用可能なノブ装置であ
ノブカバーと、
前記タッチパネル上に固定して配置される複数の感知パッドであり、2つの感知パッド間に間隙が形成され、前記複数の感知パッド及び複数の間隙が、前記ノブカバーの正射投影の中心の周囲のリング領域に分布される、複数の感知パッドと、
前記ノブカバーに接続された回転感知要素であり、前記ノブカバーが回転すると、前記回転感知要素が同時に回転する、回転感知要素と、
を含むノブ装置
を含むシステムであって、
前記タッチパネルは、前記感知パッドと前記タッチパネルとの間に配置される複数のタッチパネルセルを含み、
前記ノブ装置のタッチアンドローテーションの事象が発生し、前記回転感知要素が前記複数の感知パッドのうち1つに重なると、前記複数の感知パッドのうち1つの下にある前記タッチパネルセルの少なくとも1つが感知信号を生成し、さらに、
前記タッチパネルセルの少なくとも1つが、感知信号を生成するように選択され、それによって、前記感知信号を受信することにより回転感知信号を生成するように前記タッチパネルを予めプログラムすることができる、システム
【請求項2】
前記回転感知要素は、前記ノブカバーと前記複数の感知パッドとの間に配置され、前記回転感知要素は、前記複数の感知パッドの前記リング領域よりも上に位置している、請求項1に記載のシステム
【請求項3】
前記ノブカバーの正射投影の中心の周囲のリング領域は、複数の部分に分割され、各感知パッドは、前記リング領域の前記複数の部分のうち1つに位置している、請求項1に記載のシステム
【請求項4】
前記感知パッドの全てが、同じ形状及び同じサイズを有する、請求項1に記載のシステム
【請求項5】
前記ノブ装置のタッチアンドローテーションの事象が発生し、前記回転感知要素が前記複数の感知パッドのうち1つに重ならない場合、前記回転感知要素は、前記タッチパネルの回転感知信号を誘導しない、請求項1に記載のシステム
【請求項6】
前記各感知パッドは、第1の部分と、前記第1の部分に接続された第2の部分とを含み、前記第1の部分は、前記ノブカバーの正射投影内に位置し、前記第2の部分は、前記ノブカバーの正射投影の外側に位置する、請求項1に記載のシステム
【請求項7】
前記ノブカバーと前記複数の感知パッドとの間に配置され、前記ノブカバーに接続された押圧接触要素をさらに含み、
前記押圧接触要素は、前記複数の感知パッドのリングよりも上に位置し、前記ノブ装置のタッチアンドプレスの事象が発生すると、前記押圧接触要素は、前記複数の感知パッドのうち少なくとも1つに隣接又は接近し、前記タッチパネルの押圧感知信号を制御する、請求項1に記載のシステム
【請求項8】
前記押圧接触要素の正射投影及び前記複数の感知パッドは重ならない、請求項7に記載のシステム
【請求項9】
前記押圧接触要素及び前記回転感知要素は重ならない、請求項7に記載のシステム
【請求項10】
前記ノブカバーが回転すると、前記押圧接触要素が同時に回転する、請求項7に記載のシステム
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザインターフェース(UI)機構の設計に関し、特に、タッチパネルに適用可能なノブ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ノブ装置は、オーディオプレーヤの音量調整用ノブ、ラジオの周波数調整用ノブ、及び車のコンソールの空調/風量調整用ノブ等、一般的な電子機器に使用されることが多く、これらの電子機器の多くは、タッチパネルを備えている。従って、どのようにしてノブ装置とタッチパネルを統合して、ユーザによる制御に寄与するかが問題になっている。一部の従来の方法において、タッチパネルのガラスは、ノブが取り付けられる穴を有している。しかし、ガラスに穴を掘ることは、複雑なステップ、高いコスト、及びガラス強度の低下等の欠点を有する。一部の他の従来の方法において、タッチパッドがノブに設置され、次に、タッチパネルに直接取り付けられ、さらに、タッチパネルに対するタッチパッドのタッチ効果によってノブの機能が達成される。例えば、ユーザがノブを回転させると、タッチパッドによって触れられたタッチパネルのセルがタッチ信号を送るように、指とタッチパッドが、タッチパネルとのループを形成する。タッチパネルの異なるセルのタッチ信号に従って、ノブの回転角度を捕らえることができる。しかし、特定の問題が生じることがある。例えば、ノブが小さい場合、タッチパネルの分解能が不十分である可能性がある。別の例では、ノブのタッチパッドが2つのタッチパネルセル間に位置している場合、その位置を決定することは困難である。従って、いかなる副作用も導入することなく、又は副作用を導入する可能性が低い方法で問題を解決するために、タッチパネル上のノブの回転の分解能を改善する新規の方法及び関連するアーキテクチャが必要である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】米国特許出願第17/160303号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述の問題を解決するためにタッチパネルに適用可能なノブ装置を提供することが、本発明の目的である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一実施形態によると、ノブ装置が、タッチパネルに適用可能である。当該ノブ装置は、ノブカバーと、複数の感知パッドと、回転感知要素とを含む。複数の感知パッドは、タッチパネル上に固定して配置される。2つの感知パッド間に間隙が形成される。複数の感知パッド及び間隙は、ノブカバーの正射投影(orthographic projection)の中心の周囲にリング状に分布される。回転感知要素は、ノブカバーに接続される。回転するようにノブカバーの向きが変えられると、回転感知要素が同時に回転する。ユーザがノブ装置に触れ、回転感知要素が複数の感知パッドのうち1つに重なると、タッチパネルは回転感知要素の位置に応答して感知信号を生成する。
【0006】
本発明のこれら及び他の目的は、様々な図及び図面において例示されている好ましい実施形態の以下の詳細な説明を読んだ後で、当業者には確かに明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の一実施形態による、タッチパネル上に配置されたノブ装置の図である。
図2】本発明の一実施形態による、タッチパネル上に配置されたノブ装置を例示した分解図である。
図3】本発明の一実施形態による、タッチパネル上に配置されたノブ装置を例示した断面図である。
図4】本発明の一実施形態による、タッチパネル上に配置されたノブ装置を例示した上面図である。
図5】本発明の一実施形態による、ノブカバーの正射投影の中心の周囲にリング状に分布された複数の感知パッドを例示した上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図2と併せて図1を参照されたい。図1は、本発明の一実施形態による、タッチパネル300上に配置されたノブ装置100の図である。図2は、本発明の一実施形態による、タッチパネル300上に配置されたノブ装置100を例示した分解図である。図1において示されているように、ノブ装置100は、タッチパネル300上に配置されるノブカバー110を含む。ユーザがノブカバー110に接触することによってノブ装置100を操作すると、ノブカバー110は導電経路を形成する。この経路は、ノブ装置100に触れたユーザの指が、導電経路を介してタッチパネル300に接続されるのを可能にし、これは、ユーザがタッチパネル300を間接的に制御するのを可能にすることに等しい。言い換えると、ユーザがノブ装置100のノブカバー110に触れると、タッチパネル300は、タッチパネル300、ノブ装置100、及びユーザによって形成されたループに応答して感知信号を生成する。さらに、ユーザがノブ装置100のノブカバー110を回転させるか又は押すと、タッチパネル300は、ノブ装置100の移動及び位置に応答して異なる感知信号を生成する。図2において示されているように、ノブ装置100は、回転感知要素130と、押圧感知要素150と、タッチパネル上に固定して配置される複数の感知パッド170とを含む。ノブカバー110が回転すると、回転感知要素130が同時に回転する。回転感知要素130が回転している間、複数の感知パッド170は位置を変えない。本実施形態において、回転感知要素130は、ベース132と、ベース132上に配置されたピン134とを含み、ベース132はノブカバー110に接続されているが、本発明はこれに限定されない。一部の実施態様において、ピン134は、ノブカバー110上に配置され、ベース132は省かれる。複数の感知パッド170は、間隙によって互いに分離される。複数の感知パッド170及び間隙は、ノブカバー110の正射投影の中心の周囲にリング状に分布され、ノブカバー110の正射投影は、タッチパネル300と平行な二次元(2D)平面上にあってもよい。加えて、タッチパネル300は、マトリクス形式に配置された多数のタッチパネルセル301を有する。ユーザがノブカバー110に触れ、回転感知要素130のピン134が複数の感知パッド170のうち1つに重なると(例えば、回転感知要素130は複数の感知パッド170のうち1つに隣接又は接近することができる)、複数の感知パッド170のうち1つの下にある1つ又は複数のタッチパネルセル301は、回転感知要素130の位置に応答して1つ又は複数の感知信号を生成する。例えば、1つ又は複数のタッチパネルセル301から出力された1つ又は複数の感知信号に基づき、タッチパネル300は、ユーザがノブ装置100のノブカバー110に触れて回転させることに応答して回転感知信号を生成する。本実施形態において、ピン134は、複数の感知パッド170よりも上に配置されるが、本発明はこれに限定されない。一部の他の実施形態において、ピン134は、複数の感知パッド170とタッチパネル300との間に配置される。
【0009】
図3を参照されたい。図3は、本発明の一実施形態による、タッチパネル300上に配置されたノブ装置100を例示した断面図である。図3において示されているように、複数の感知パッド170は、タッチパネル300より上に固定して配置され、タッチパネル300に隣接している。押圧感知要素150は、ノブカバー110及び/又はベース300に接続されてもよい。本実施形態では、本発明の技術的特徴をより良く理解するために、押圧感知要素150はノブカバー110に接続されて示されている。ユーザがノブ装置100のノブカバー110に触れて押すと、押圧感知要素150の下にある1つ又は複数のタッチパネルセル301が押圧感知要素150に応答して1つ又は複数の押圧感知信号を生成するように、押圧感知要素150がタッチパネル300に隣接又は接近する。言い換えると、ノブ装置100のタッチアンドプレス(touch and press)の事象が発生すると、押圧接触要素150は、複数の感知パッド170のうち少なくとも1つに隣接又は接近し、タッチパネル300の押圧感知信号を制御する。例えば、1つ又は複数のタッチパネルセル301から出力される1つ又は複数の押圧感知信号に基づき、タッチパネル300は、ユーザがノブ装置100のノブカバー110に触れて押すことに応答して押圧感知信号を生成する。
【0010】
さらに、ユーザがノブ装置100のノブカバー110に触れて回転させると、ピン134に重なる1つの感知パッド170の下にある1つ又は複数のタッチパネルセル301が、回転感知要素130の位置に応答して、1つ又は複数の感知信号を生成する。ノブカバー110は、ノブカバー110が押し下げられ、押し下げられていないときには跳ね返るのを可能にする機構(例えば、バネ等)を有していることに留意されたい。この機構は当業者には知られているため、この機構は図には示されておらず、ここでは、分かりやすくするために、さらなる説明は省かれる。
【0011】
例えば、図4を参照されたい。図4は、本発明の一実施形態による、タッチパネル300上に配置されたノブ装置100を例示した上面図である。ユーザがノブ装置100のノブカバー110に触れて押すと、4つのタッチパネルセル301a、301b、301c及び301dが押圧感知要素150の下にあると仮定する。図4において示されているように、4つのタッチパネルセル301a、301b、301c、及び301dは、タッチパネルセル301a、301b、301c、及び301dの真上にある押圧感知要素150により、4つの感知信号を生成する。ノブカバー110が回転すると、押圧接触要素150が同時に回転する。タッチパネル300(特に、タッチパネル300のコントローラ)を、4つのタッチパネルセル(例えば、本実施形態では、タッチパネルセル301a、301b、301c、及び301d)から生成された4つの感知信号を受信したときに押圧感知信号を生成するように予めプログラムすることができる。加えて、ピン134は、ノブカバー110と同時に回転するように、ノブカバー110に接続される。ピン134は、1つの感知パッド170から別の感知パッド170まで動かされるように回転する。ユーザがノブ装置100に触れ、回転感知要素130のピン134が複数の感知パッド170のうち1つに重なると、タッチパネル300は、回転感知要素130の位置に応答して回転感知信号を生成する。言い換えると、ノブ装置100のタッチアンドローテーション(touch and rotation)の事象が発生し、回転感知要素130のピン134が複数の感知パッド170のうち1つに重なると、回転感知要素130の位置によって、タッチパネル300の回転感知信号が制御される。上面図において示されているように、感知パッド170の全てが、同じ形状及び同じサイズを有してもよく、押圧接触要素150の正射投影及び複数の感知パッド170は重ならず、押圧接触要素150及び回転感知要素130は重ならない。本実施形態では、感知パッド170の全てが、ノブカバー110の正射投影内に位置しているが、本発明はこれに限定されない。一部の実施形態において、上記の各感知パッド170は、第1の部分と、第1の部分に接続された第2の部分とを含み、第1の部分は、ノブカバー110の正射投影内に位置し、第2の部分は、ノブカバー110の正射投影の外側に位置する。
【0012】
例えば、図5を参照されたい。図5は、本発明の一実施形態による、ノブカバー110の正射投影の中心の周囲のリング領域に分布された複数の感知パッド170を例示した上面図である。図5において示されているように、ノブカバー110の正射投影は、タッチパネル300上にあり、リング領域は、ノブカバー110の正射投影の中心の周囲に位置し(ノブカバー110は、分かりやすくするために図5には示されていない)、複数の放射が、ノブカバー110の正射投影の中心から形成されている。複数の放射は、12度だけ分離され、リング領域において1つの放射に対応する1つの感知パッド170が形成されている。言い換えると、ノブカバー110の正射投影の中心の周囲のリング領域は、複数の部分に分割され、各感知パッド170が、リング領域の複数の部分のうち1つに位置している。さらに、感知パッド170の各々の領域は、回転感知要素130の正射投影の外側に形成される。
【0013】
実際には、複数の放射間の度は、ノブ装置100の回転角度の分解能に応じて設定される。本実施形態において、複数の放射間の度は全て12度であるが、本発明はこれに限定されない。一部の実施形態において、複数の放射間の度は全て同じでなくてもよい。複数の感知パッド170の中の全ての2つの隣接する感知パッド170間に1つの間隙172が形成されることに留意されたい。言い換えると、複数の感知パッド170は、互いに分離されている。
【0014】
同様に、ユーザがノブ装置100のノブカバー110に触れると、2つのタッチパネルセル301e及び301fが、ノブ装置100に触れたことを表す2つの感知信号を生成するように、2つのタッチパネルセル301e及び301fは、ピン134に重なる感知パッド170aの下にある。ユーザがノブ装置100のノブカバー110を時計回りに回転させる場合、2つのタッチパネルセル301g及び301hが、ピン134に重なって2つの感知信号を生成する感知パッド170bの下にあるように、ピン134は、感知パッド170bの上の位置まで動かされる。まず、2つのタッチパネルセル(例えば、本実施形態では、タッチパネルセル301e及び301f)から生成された2つの感知信号を受信し、次に、別のタッチパネルセル(例えば、本実施形態では、タッチパネルセル301g及び301h)から生成された2つの感知信号を受信したときに、ノブ装置100が回転したことを表す回転感知信号を生成するように、タッチパネル300(特に、タッチパネル300のコントローラ)を予めプログラムすることができる。2つのタッチパネルセル間の位置であっても、ピン134の位置及びノブ装置100の回転角度が誤判断されないように、ピン134が複数の間隙172のうち1つの上に動かされると、ピン134の下にある1つ又は複数のタッチパネルセルは、いかなる感知信号も生成しないことに留意されたい。さらに、ノブ装置100の回転角度の分解能をより高くすることができる。言い換えると、ノブ装置のタッチアンドローテーションの事象が発生し、回転感知要素130のピン134が複数の感知パッド170のうち1つに重ならない場合、回転感知要素130は、タッチパネル300の回転感知信号を誘導しない。
【0015】
加えて、感知パッドの量及び形状は、異なる要件を満たすために、いくつかバリエーションを有してもよい。感知パッドの下にある特定のタッチパネルセルに関して、タッチパネル300(特に、タッチパネル300のコントローラ)は、特定のタッチパネルセルに対応する回転感知信号を生成するように予めプログラムされなければならない。
【0016】
上記の構成によると、各感知パッド170は、ノブカバー110の正射投影の中心からの1つの放射に従ってリング領域に形成されて、特定のタッチパネルセルをカバーし、複数の間隙172が、感知パッド170間に形成されて、感知パッドを分離する。タッチパネル300は、ユーザがノブ装置100に触れ且つ複数の感知パッド170のうち1つに重なる位置までピン134を動かしたときにのみ、1つ又は複数の感知信号を生成する。複数の感知パッド170のいずれにも重ならない位置においてピン134の下にある1つ又は複数のタッチパネルセルは、いかなる感知信号も生成しないため、ノブ装置100の回転角度の分解能が改善されるように、タッチパネル300はピン134の位置を誤判断しない。
【0017】
当業者は、本発明の教示を保持しながら、装置並びに方法の多くの修正及び変更を行うことができるということを容易に認めるであろう。従って、上記の開示は、添付の特許請求の範囲の境界によってのみ限定されると解釈されるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5