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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-29
(45)【発行日】2023-06-06
(54)【発明の名称】エレベーター装置
(51)【国際特許分類】
   B66B 5/02 20060101AFI20230530BHJP
【FI】
B66B5/02 S
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2023503309
(86)(22)【出願日】2021-03-05
(86)【国際出願番号】 JP2021008606
(87)【国際公開番号】W WO2022185511
(87)【国際公開日】2022-09-09
【審査請求日】2023-03-09
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000236056
【氏名又は名称】三菱電機ビルソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003199
【氏名又は名称】弁理士法人高田・高橋国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山▲崎▼ 智史
(72)【発明者】
【氏名】文屋 太陽
【審査官】須山 直紀
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-155021(JP,A)
【文献】特開2015-224116(JP,A)
【文献】特開2008-189424(JP,A)
【文献】国際公開第2020/115883(WO,A1)
【文献】国際公開第2019/49277(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/210837(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B66B 5/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
かごと、
前記かごを吊り下げるロープと、
前記かごを駆動するための巻上機と、
異常を検出する検出器と、
前記検出器によって異常が検出されると、前記巻上機への電力の供給を遮断する安全回路と、
前記検出器の誤動作を検出する第1検出手段と、
前記かごに乗客が閉じ込められたことを検出する第2検出手段と、
前記第1検出手段が誤動作を検出し且つ前記第2検出手段が閉じ込めを検出すると、オペレータがいる情報センターに特定の第1信号を送信する送信手段と、
前記第1信号の応答として前記情報センターから第2信号を受信すると、前記安全回路を短絡することによって前記巻上機に電力を供給する短絡手段と、
前記短絡手段によって前記安全回路が短絡された後に前記情報センターから特定の第3信号を受信すると、前記巻上機によって前記かごを駆動する第1制御手段と、
乗場の停止位置を含む特定の救出ゾーンに前記かごが配置されたことを検出する第3検出手段と、
第4検出手段と、
を備え、
前記第1制御手段は、前記かごが前記救出ゾーンに配置されたことを前記第3検出手段が検出すると、前記かごを停止させ
前記検出器は、前記かごの速度が第1基準速度を超えたことを検出する調速機であり、
前記安全回路は、前記かごの速度が前記第1基準速度を超えたことが前記調速機によって検出されると、前記巻上機への電力の供給を遮断し、
前記巻上機は、前記ロープが巻き掛けられた綱車を備え、
前記第4検出手段は、前記綱車の回転に基づいて前記かごの速度を検出し、
前記第1検出手段は、前記かごの速度が前記第1基準速度を超えたことを前記調速機が検出した時に前記第4検出手段によって検出された速度が第2基準速度より小さい場合に誤動作を検出し、
前記第2基準速度は、前記第1基準速度より小さいエレベーター装置。
【請求項2】
前記第1制御手段は、前記情報センターから前記第3信号を受信する度に、前記かごを一定距離だけ移動させる請求項に記載のエレベーター装置。
【請求項3】
前記第1制御手段は、前記短絡手段によって前記安全回路が短絡された後に前記情報センターから特定の第4信号を受信すると、前記かごを停止させる請求項1又は請求項に記載のエレベーター装置。
【請求項4】
第2制御手段を更に備え、
前記かごは、
スピーカと、
前記情報センターにいるオペレータと通話するためのインターホンと、
を備え、
前記第2制御手段は、前記短絡手段によって前記安全回路が短絡されると、異常を感じたら外部に知らせる旨を、前記第3信号に応じて前記かごが駆動される前に前記スピーカから報知する請求項に記載のエレベーター装置。
【請求項5】
第3制御手段を更に備え、
前記かごは、ドアを備え、
前記第3制御手段は、前記かごが前記救出ゾーンに配置されたことを前記第3検出手段が検出することによって前記かごが停止すると、前記ドアを開放する請求項1から請求項の何れか一項に記載のエレベーター装置。
【請求項6】
前記かごが無人であることを検出する第5検出手段を更に備え、
前記第1制御手段は、前記第3制御手段が前記ドアを開放した後に前記かごが無人であることを前記第5検出手段が検出すると、特定の手動操作が行われるまでエレベーターの再起動を禁止する請求項に記載のエレベーター装置。
【請求項7】
かごと、
前記かごを駆動するための巻上機と、
異常を検出する検出器と、
前記検出器によって異常が検出されると、前記巻上機への電力の供給を遮断する安全回路と、
前記検出器の誤動作を検出する第1検出手段と、
前記かごに乗客が閉じ込められたことを検出する第2検出手段と、
前記第1検出手段が誤動作を検出し且つ前記第2検出手段が閉じ込めを検出すると、オペレータがいる情報センターに特定の第1信号を送信する送信手段と、
前記第1信号の応答として前記情報センターから第2信号を受信すると、前記安全回路を短絡することによって前記巻上機に電力を供給する短絡手段と、
前記短絡手段によって前記安全回路が短絡された後に前記情報センターから特定の第3信号を受信すると、前記巻上機によって前記かごを駆動する第1制御手段と、
乗場の停止位置を含む特定の救出ゾーンに前記かごが配置されたことを検出する第3検出手段と、
第2制御手段と、
を備え、
前記かごは、
スピーカと、
前記情報センターにいるオペレータと通話するためのインターホンと、
を備え、
前記第1制御手段は、前記かごが前記救出ゾーンに配置されたことを前記第3検出手段が検出すると、前記かごを停止させ
前記第1制御手段は、前記短絡手段によって前記安全回路が短絡された後に前記情報センターから特定の第4信号を受信すると、前記かごを停止させ、
前記第2制御手段は、前記短絡手段によって前記安全回路が短絡されると、異常を感じたら外部に知らせる旨を、前記第3信号に応じて前記かごが駆動される前に前記スピーカから報知するエレベーター装置。
【請求項8】
かごと、
前記かごを駆動するための巻上機と、
異常を検出する検出器と、
前記検出器によって異常が検出されると、前記巻上機への電力の供給を遮断する安全回路と、
前記検出器の誤動作を検出する第1検出手段と、
前記かごに乗客が閉じ込められたことを検出する第2検出手段と、
前記第1検出手段が誤動作を検出し且つ前記第2検出手段が閉じ込めを検出すると、オペレータがいる情報センターに特定の第1信号を送信する送信手段と、
前記第1信号の応答として前記情報センターから第2信号を受信すると、前記安全回路を短絡することによって前記巻上機に電力を供給する短絡手段と、
前記短絡手段によって前記安全回路が短絡された後に前記情報センターから特定の第3信号を受信すると、前記巻上機によって前記かごを駆動する第1制御手段と、
乗場の停止位置を含む特定の救出ゾーンに前記かごが配置されたことを検出する第3検出手段と、
第3制御手段と、
前記かごが無人であることを検出する第5検出手段と、
を備え、
前記かごは、ドアを備え、
前記第1制御手段は、前記かごが前記救出ゾーンに配置されたことを前記第3検出手段が検出すると、前記かごを停止させ
前記第3制御手段は、前記かごが前記救出ゾーンに配置されたことを前記第3検出手段が検出することによって前記かごが停止すると、前記ドアを開放し、
前記第1制御手段は、前記第3制御手段が前記ドアを開放した後に前記かごが無人であることを前記第5検出手段が検出すると、特定の手動操作が行われるまでエレベーターの再起動を禁止するエレベーター装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、エレベーター装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に、エレベーター装置が記載されている。特許文献1に記載されたエレベーター装置では、乗客がかごに閉じ込められた時に安全装置が動作していると、遠隔にいるオペレータは、安全装置が正常に動作したのかを自身で判断し、安全回路を短絡する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】日本特開2001-220075号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載されたエレベーター装置では、遠隔にいるオペレータは、安全装置の正常動作と誤動作を判断することが困難である。このため、オペレータの負担が大きい。また、当該エレベーター装置では、オペレータが判断を誤ると、安全装置が正常に動作した場合であっても安全回路が短絡されてしまう。
【0005】
本開示は、上述のような課題を解決するためになされた。本開示の目的は、かごに閉じ込められた乗客を救出する際のオペレータの負担を軽減でき、且つ安全回路の短絡を適切に行うことができるエレベーター装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係るエレベーター装置は、かごと、かごを吊り下げるロープと、かごを駆動するための巻上機と、異常を検出する検出器と、検出器によって異常が検出されると、巻上機への電力の供給を遮断する安全回路と、検出器の誤動作を検出する第1検出手段と、かごに乗客が閉じ込められたことを検出する第2検出手段と、第1検出手段が誤動作を検出し且つ第2検出手段が閉じ込めを検出すると、オペレータがいる情報センターに特定の第1信号を送信する送信手段と、第1信号の応答として情報センターから第2信号を受信すると、安全回路を短絡することによって巻上機に電力を供給する短絡手段と、短絡手段によって安全回路が短絡された後に情報センターから特定の第3信号を受信すると、巻上機によってかごを駆動する第1制御手段と、乗場の停止位置を含む特定の救出ゾーンにかごが配置されたことを検出する第3検出手段と、第4検出手段と、を備える。第1制御手段は、かごが救出ゾーンに配置されたことを第3検出手段が検出すると、かごを停止させる。検出器は、かごの速度が第1基準速度を超えたことを検出する調速機である。安全回路は、かごの速度が第1基準速度を超えたことが調速機によって検出されると、巻上機への電力の供給を遮断する。巻上機は、ロープが巻き掛けられた綱車を備える。第4検出手段は、綱車の回転に基づいてかごの速度を検出する。第1検出手段は、かごの速度が第1基準速度を超えたことを調速機が検出した時に第4検出手段によって検出された速度が第2基準速度より小さい場合に誤動作を検出する。第2基準速度は、第1基準速度より小さい。
また、本開示に係るエレベーター装置は、かごと、かごを駆動するための巻上機と、異常を検出する検出器と、検出器によって異常が検出されると、巻上機への電力の供給を遮断する安全回路と、検出器の誤動作を検出する第1検出手段と、かごに乗客が閉じ込められたことを検出する第2検出手段と、第1検出手段が誤動作を検出し且つ第2検出手段が閉じ込めを検出すると、オペレータがいる情報センターに特定の第1信号を送信する送信手段と、第1信号の応答として情報センターから第2信号を受信すると、安全回路を短絡することによって巻上機に電力を供給する短絡手段と、短絡手段によって安全回路が短絡された後に情報センターから特定の第3信号を受信すると、巻上機によってかごを駆動する第1制御手段と、乗場の停止位置を含む特定の救出ゾーンにかごが配置されたことを検出する第3検出手段と、第2制御手段と、を備える。かごは、スピーカと、情報センターにいるオペレータと通話するためのインターホンと、を備える。第1制御手段は、かごが救出ゾーンに配置されたことを第3検出手段が検出すると、かごを停止させる。第1制御手段は、短絡手段によって安全回路が短絡された後に情報センターから特定の第4信号を受信すると、かごを停止させる。第2制御手段は、短絡手段によって安全回路が短絡されると、異常を感じたら外部に知らせる旨を、第3信号に応じてかごが駆動される前にスピーカから報知する。
本開示に係るエレベーター装置は、かごと、かごを駆動するための巻上機と、異常を検出する検出器と、検出器によって異常が検出されると、巻上機への電力の供給を遮断する安全回路と、検出器の誤動作を検出する第1検出手段と、かごに乗客が閉じ込められたことを検出する第2検出手段と、第1検出手段が誤動作を検出し且つ第2検出手段が閉じ込めを検出すると、オペレータがいる情報センターに特定の第1信号を送信する送信手段と、第1信号の応答として情報センターから第2信号を受信すると、安全回路を短絡することによって巻上機に電力を供給する短絡手段と、短絡手段によって安全回路が短絡された後に情報センターから特定の第3信号を受信すると、巻上機によってかごを駆動する第1制御手段と、乗場の停止位置を含む特定の救出ゾーンにかごが配置されたことを検出する第3検出手段と、第3制御手段と、かごが無人であることを検出する第5検出手段と、を備える。かごは、ドアを備える。第1制御手段は、かごが救出ゾーンに配置されたことを第3検出手段が検出すると、かごを停止させる。第3制御手段は、かごが救出ゾーンに配置されたことを第3検出手段が検出することによってかごが停止すると、ドアを開放する。第1制御手段は、第3制御手段がドアを開放した後にかごが無人であることを第5検出手段が検出すると、特定の手動操作が行われるまでエレベーターの再起動を禁止する。

【発明の効果】
【0007】
本開示に係るエレベーター装置であれば、かごに閉じ込められた乗客を救出する際のオペレータの負担を軽減できる。また、安全回路の短絡を適切に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】エレベーターシステムの例を示す図である。
図2】制御装置及び監視装置の機能を説明するための図である。
図3】制御装置の動作例を示すフローチャートである。
図4】制御装置の動作例を示すフローチャートである。
図5】監視装置の動作例を示すフローチャートである。
図6】情報センターの機能を説明するための図である。
図7】制御装置の動作例を示すフローチャートである。
図8】制御装置のハードウェア資源の例を示す図である。
図9】制御装置のハードウェア資源の他の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、図面を参照して詳細な説明を行う。重複する説明は、適宜簡略化或いは省略する。各図において、同一の符号は同一の部分又は相当する部分を示す。
【0010】
実施の形態1.
図1は、エレベーターシステムの例を示す図である。図1に示すエレベーターシステムは、エレベーター装置1を備える。エレベーター装置1は、ネットワーク2を介して、オペレータ3がいる遠隔の情報センター4に接続される。
【0011】
一例として、ネットワーク2は、IPネットワークである。IPネットワークは、通信プロトコルとしてIP(Internet Protocol)を用いた通信ネットワークである。ネットワーク2は、クローズドネットワークでも良いし、オープンネットワークでも良い。
【0012】
情報センター4は、多数のエレベーター装置を管理する。エレベーター装置1は、情報センター4が管理するエレベーター装置の一例である。
【0013】
エレベーター装置1は、かご5及びつり合いおもり6を備える。かご5は、昇降路7を上下に移動する。つり合いおもり6は、昇降路7を上下に移動する。かご5及びつり合いおもり6は、ロープ8によって昇降路7に吊り下げられる。ロープ8は、例えばワイヤロープである。
【0014】
巻上機9は、かご5を駆動するための装置である。巻上機9は、綱車10、モータ11、エンコーダ12(図1では図示せず)、及びブレーキ装置13を備える。
【0015】
綱車10は、巻上機9のフレームに回転可能に支持される。綱車10に、ロープ8が巻き掛けられる。モータ11は、綱車10を駆動するための駆動力を発生させる。即ち、モータ11は、綱車10を回転させる。エンコーダ12は、綱車10の回転角に応じた信号を出力する。エンコーダ12は、例えばレゾルバである。ブレーキ装置13は、綱車10を静止保持するための装置である。
【0016】
巻上機9は、制御装置14によって制御される。即ち、かご5の移動は、制御装置14によって制御される。制御装置14に、監視装置15が接続される。監視装置15は、ネットワーク2を介して情報センター4と通信する。
【0017】
図1は、巻上機9及び制御装置14が昇降路7の上方の機械室16に設置される例を示す。巻上機9及び制御装置14は、昇降路7に設置されても良い。巻上機9が昇降路7に設置される場合、巻上機9は、昇降路7の頂部に設置されても良いし、昇降路7のピットに設置されても良い。
【0018】
かご5と制御装置14とは、制御ケーブル17によって接続される。かご5に備えられた機器は、制御装置14によって制御される。かご5は、ドア21、モータ22、秤装置23、カメラ24、及び操作盤25を備える。
【0019】
かご5の出入口は、ドア21によって開閉される。モータ22は、ドア21を駆動するための駆動力を発生させる。秤装置23は、かご5の積載荷重を測定する。図1は、秤装置23がかご5の下部に設けられる例を示す。秤装置23は、ロープ8の端部に設けられても良い。
【0020】
操作盤25は、表示器26、インターホン27、スピーカ28、及び釦29を備える。インターホン27は、かご5内の乗客が情報センター4にいるオペレータ3と通話するための装置である。かご5内の乗客がインターホン27によってオペレータ3と話をするための回線は、監視装置15を介して情報センター4に接続される回線とは別の回線でも良い。釦29には、行先釦、戸開釦、及び戸閉釦が含まれる。釦29に他の釦が含まれても良い。
【0021】
エレベーター装置1は、かご5が特定の着床ゾーンに配置されていることを検出するための着床装置を備える。着床ゾーンは、各乗場31の高さに合わせて予め設定される。例えば、N階の乗場31の高さに合わせて設定された着床ゾーンには、かご5がN階の乗場31に停止する位置が含まれる。かご5がN階の乗場31に停止する位置とは、N階の乗場31の床面とかご5の床面との高さが同じになるかご5の位置である。
【0022】
一例として、着床装置は、光電センサ32、及びプレート33を備える。光電センサ32は、かご5に設けられる。プレート33は、昇降路7に設けられる。プレート33は、各乗場31の高さに合わせて配置される。例えば、N階の乗場31の高さに合わせて配置されたプレート33を光電センサ32が検出できる範囲が、N階の着床ゾーンである。光電センサ32がプレート33を検出すると、光電センサ32から制御装置14に、検出されたプレート33に対応する検出信号が送信される。
【0023】
エレベーター装置1は、調速機34を備える。調速機34は、かご5の速度が特定の基準速度を超えた際にかご5を強制的に停止させるための装置である。調速機34は、かご5の速度が基準速度V1を超えたことを検出する。基準速度V1は予め設定される。調速機34は、かご5の速度が基準速度V1を超えると、かご5を電気的に停止させる。また、調速機34は、かご5の速度が基準速度V2を超えたことを検出する。基準速度V2は予め設定される。基準速度V2は、基準速度V1より大きい。調速機34は、かご5の速度が基準速度V2を超えると、かご5を機械的に停止させる。
【0024】
調速機34は、調速車35、張り車36、ロープ37、連結部材38、及びスイッチ39を備える。エンコーダ12が有する機能は、調速機34に備えられても良い。
【0025】
調速車35は、機械室16に回転可能に設けられる。調速車35は、昇降路7の頂部に設けられても良い。張り車36は、昇降路7のピットに、回転可能且つ上下に移動可能に設けられる。張り車36は、調速車35の直下に配置される。ロープ37は無端状である。ロープ37は、調速車35と張り車36とに巻き掛けられる。連結部材38は、かご5に設けられる。ロープ37は、連結部材38を介してかご5に連結される。
【0026】
連結部材38がロープ37に連結されているため、かご5が移動すると、ロープ37が移動する。ロープ37が移動すると、調速車35が回転する。調速車35に、フライウェイト(図示せず)が変位可能に設けられる。調速車35が回転すると、フライウェイトは、遠心力によって調速車35の中心から離れるように変位する。かご5の速度が基準速度V1に達すると、フライウェイトがスイッチ39を動作させる。これにより、調速機34は、かご5の速度が基準速度V1を超えたことを検出する。
【0027】
図1に示すように、制御装置14は安全回路18を備える。安全回路18は、複数の常閉接点を備える。エレベーター装置1には、異常を検出するための複数の検出器が備えられる。検出器が異常を検出すると、安全回路18の常閉接点が開く。安全回路18に含まれる常閉接点の少なくとも1つが開くと、巻上機9への電力の供給が遮断される。
【0028】
調速機34は、上記検出器の一例である。例えば、スイッチ39が動作すると、常閉接点19が開く。これにより、巻上機9への電力の供給が遮断され、かご5が停止する。
【0029】
図2は、制御装置14及び監視装置15の機能を説明するための図である。図2に示すように、制御装置14は、誤動作検出部41、閉じ込め検出部42、報知制御部44、巻上機制御部45、速度検出部46、位置検出部47、ドア制御部48、及び乗客検出部49を備える。監視装置15は、着脱可能に接続されたアダプタ50を含む。監視装置15は、送信部51、要求部52、及び短絡部53を備える。
【0030】
以下に、図3から図7も参照し、本エレベーターシステムの動作について詳しく説明する。図3及び図4は、制御装置14の動作例を示すフローチャートである。図3及び図4は、一連の動作を示す。
【0031】
制御装置14では、検出器が誤動作したか否かが判定される(S101)。検出器の誤動作は、誤動作検出部41によって検出される。一例として、誤動作検出部41は、調速機34の誤動作を検出する。上述したように、かご5の速度が基準速度V1に達すると、フライウェイトがスイッチ39を動作させる。かご5の速度が基準速度V1に達していないにも関わらずスイッチ39が動作した場合は、調速機34の誤動作である。
【0032】
調速機34では、ロープ37から染み出た油が調速車35に移る。調速車35で油が固化すると、調速車35で固化した油がスイッチ39を動作させることがある。また、固化した油が調速車35から剥がれてロープ37に付着すると、ロープ37に付着した固化油がスイッチ39を動作させることもある。
【0033】
速度検出部46は、かご5の速度を検出する。速度検出部46は、エンコーダ12からの信号、即ち綱車10の回転に基づいてかご5の速度を検出する。誤動作検出部41は、スイッチ39が動作した時、即ちかご5の速度が基準速度V1を超えたことを調速機34が検出した時に速度検出部46によって検出された速度が基準速度V3より小さい場合に、誤動作を検出する(S101のYes)。基準速度V3は予め設定される。基準速度V3は、基準速度V1より小さい。
【0034】
S101でYesと判定されると、制御装置14では、かご5に乗客が閉じ込められたか否かが判定される(S102)。かご5に乗客が閉じ込められたことは、閉じ込め検出部42によって検出される。閉じ込め検出部42は、秤装置23が測定した積載荷重を利用して乗客の閉じ込めを検出しても良い。閉じ込め検出部42は、カメラ24が撮影した画像を利用して乗客の閉じ込めを検出しても良い。
【0035】
誤動作検出部41が誤動作を検出すると、S101でYesと判定される。閉じ込め検出部42が閉じ込めを検出すると、S102でYesと判定される。S102の判定は、S101の判定より前に行われても良い。S101及びS102の双方でYesと判定されると、制御装置14から監視装置15に対して、発報要求が送信される(S103)。
【0036】
当該発報要求が送信される条件は、上記例に限定されない。S101及びS102の双方でYesと判定され、更にかご5がドアゾーンの外に配置されていることが検出された場合に、当該発報要求が送信されても良い。ドアゾーンは、乗場31のドアがかご5のドア21に連動して開閉するゾーンである。
【0037】
図5は、監視装置15の動作例を示すフローチャートである。監視装置15では、制御装置14から発報要求を受信したか否かが判定される(S201)。S103で制御装置14から送信された発報要求を監視装置15が受信すると、S201でYesと判定される。S201でYesと判定される、即ちS101及びS102の双方でYesと判定されると、送信部51は、情報センター4に対して特定の第1信号を送信する(S202)。
【0038】
図6は、情報センター4の機能を説明するための図である。情報センター4は、通話装置61、表示器62、入力装置63、及び制御装置64を備える。
【0039】
通話装置61は、情報センター4にいるオペレータ3がかご5内にいる乗客と通話するための装置である。オペレータ3は、通話装置61でかご5内にいる乗客と話をし、表示器62を見ながら入力装置63を操作する。一例として、入力装置63は、キーボード及びマウスを備える。入力装置63として、他の装置が備えられても良い。
【0040】
図6に示す例では、表示器62に、画像A、画像B、モード選択欄C、確認事項欄D、実行釦E、及び中止釦Fが表示される。
【0041】
画像Aは、カメラ24によって撮影された画像である。オペレータ3は、画像Aを見ることにより、かご5内の様子を知ることができる。画像Bは、表示器26に表示されている画像である。オペレータ3は、画像Bを見ることにより、かご5内の乗客が見ている画像を知ることができる。
【0042】
モード選択欄Cには、選択可能な救出運転モードが表示される。オペレータ3は、入力装置63を操作することにより、救出運転モードの1つを選択することができる。確認事項欄Dには、選択された救出運転モードを実行する際にオペレータ3が確認すべき事項が表示される。実行釦Eは、選択された救出運転モードを実行するためにオペレータ3が押す釦である。中止釦Fは、実行されている救出運転モードを中止するためにオペレータ3が押す釦である。
【0043】
図7は、制御装置64の動作例を示すフローチャートである。制御装置64では、エレベーター装置1から第1信号を受信したか否かが判定される(S301)。S202で監視装置15から送信された第1信号を制御装置64が受信すると、S301でYesと判定される。
【0044】
S301でYesと判定されると、制御装置64では、選択可能な救出運転モードの1つに「安全回路マスク」が追加される(S302)。そして、制御装置64では、「安全回路マスク」が選択されたか否かが判定される(S303)。オペレータ3は、モード選択欄Cに表示されたプルダウンを操作し、「安全回路マスク」を選択する。これにより、S303でYesと判定される。
【0045】
なお、制御装置64がエレベーター装置1から当該第1信号を受信していなければ、モード選択欄Cに「安全回路マスク」は表示されない、或いは「安全回路マスク」は選択できない状態で表示される。モード選択欄Cにおいて、「安全回路マスク」は、制御装置64が当該第1信号を受信することによって選択可能になる。
【0046】
S303でYesと判定されると、制御装置64では、実行釦Eが押されたか否かが判定される(S304)。オペレータ3は、確認事項欄Dに表示された内容を読み、必要な動作を行った上で実行釦Eを押す(S304のYes)。例えば、オペレータ3は、実行釦Eを押す前にかご5内の乗客に対して以下の事項を伝える。
・今からかごを移動させること。
・ドアが開くまで、通話を切らないこと。
・かごから降りる際に段差に気を付けること。
・かごに乗ってくる人がいたら、降車を促すこと。
【0047】
S304でYesと判定されると、制御装置64からエレベーター装置1に対し、第1信号の応答として第2信号が送信される(S305)。
【0048】
図5に示すように、監視装置15では、S202で第1信号を情報センター4に送信すると、その応答として情報センター4から第2信号を受信したか否かが判定される(S203)。S305で制御装置64から送信された第2信号を監視装置15が受信すると、S203でYesと判定される。例えば、S202で第1信号を送信した記録がなければ、制御装置64から第2信号を受信したとしても、S203でYesと判定されない。S203でYesと判定されると、短絡部53は、安全回路18を短絡する(S204)。これにより、巻上機9に対する電力の供給が再開される。
【0049】
図3に示すように、制御装置14では、S103で発報要求を監視装置15に送信すると、安全回路18が短絡されたか否かが判定される(S104)。S204で短絡部53が第2信号に基づいて安全回路18を短絡すると、S104でYesと判定される。
【0050】
S104でYesと判定されると、報知制御部44は、スピーカ28から乗客に対する音声案内を行う(S105)。一例として、報知制御部44は、S105において、異常を感じたら外部に知らせる旨をスピーカ28から報知する。報知制御部44は、S105において、他の内容をスピーカ28から報知しても良い。音声案内が終了した後、報知制御部44は、スピーカ28から警告音を発しても良い。
【0051】
図7に示すように、制御装置64では、S305で第2信号を監視装置15に送信すると、実行釦Eが押されたか否かが再び判定される(S306)。オペレータ3は、S105に示す音声案内がかご5で行われたことを確認すると、実行釦Eを押す(S306のYes)。S306でYesと判定されると、制御装置64からエレベーター装置1に対して第3信号が送信される(S307)。
【0052】
図5に示すように、監視装置15では、S204で短絡部53が安全回路18を短絡すると、情報センター4から第3信号を受信したか否かが判定される(S205)。S307で制御装置64から送信された第3信号を監視装置15が受信すると、S205でYesと判定される。S205でYesと判定されると、要求部52は、制御装置14に対して救出要求を送信する(S206)。救出要求に、第3信号が含まれても良い。要求部52は、受信した第3信号を救出要求として制御装置14に転送しても良い。
【0053】
図3及び図4に示すように、制御装置14では、S105で音声案内が行われると、監視装置15から救出要求を受信したか否かが判定される(S106)。S206で要求部52から送信された救出要求を制御装置14が受信すると、S106でYesと判定される。S106でYesと判定される、即ち短絡部53によって安全回路18が短絡された後にエレベーター装置1が情報センター4から第3信号を受信すると、巻上機制御部45は、巻上機9を制御することによってかご5を駆動する(S107)。例えば、S107において、かご5は、最寄り階の乗場31に向けて上方或いは下方に移動する。
【0054】
救出要求に応じてかご5の移動が開始されると、制御装置14では、かご5が一定距離移動したか否かが判定される(S108)。当該一定距離は、例えば1mである。S108でYesと判定されると、巻上機制御部45は、かご5を停止させる(S109)。
【0055】
S108でNoと判定されると、制御装置14では、かご5の速度が基準速度を超えたか否かが判定される(S110)。基準速度は予め設定される。S107でかご5の移動が開始された後、速度検出部46が検出した速度が基準速度を超えると、S110でYesと判定される。S110でYesと判定されると、巻上機制御部45は、かご5を停止させる(S112)。
【0056】
また、S107でかご5の移動が開始された後、制御装置14では、監視装置15から中止要求を受信したか否かが判定される(S111)。
【0057】
図7に示すように、制御装置64では、S305で第2信号を監視装置15に送信すると、中止釦Fが押されたか否かが判定される(S308)。一例として、オペレータ3は、エレベーター装置1で異常音が発生していることを確認すると、中止釦Fを押す(S308のYes)。他の例として、オペレータ3は、かご5内の乗客が異常を知らせてきた場合に、中止釦Fを押す(S308のYes)。S308でYesと判定されると、制御装置64からエレベーター装置1に対して、第4信号が送信される(S309)。
【0058】
図5に示すように、監視装置15では、S204で短絡部53が安全回路18を短絡すると、情報センター4から第4信号を受信したか否かが判定される(S207)。S309で制御装置64から送信された第4信号を監視装置15が受信すると、S207でYesと判定される。S207でYesと判定されると、要求部52は、制御装置14に対して中止要求を送信する(S208)。中止要求に、第4信号が含まれても良い。要求部52は、受信した第4信号を中止要求として制御装置14に転送しても良い。
【0059】
S208で要求部52から送信された中止要求を制御装置14が受信すると、S111でYesと判定される。S111でYesと判定される、即ちエレベーター装置1が情報センター4から第4信号を受信すると、巻上機制御部45は、かご5を停止させる(S112)。
【0060】
また、S107でかご5の移動が開始された後、制御装置14では、かご5が特定の救出ゾーンに配置されたか否かが判定される(S113)。救出ゾーンは、予め設定される。位置検出部47は、かご5が救出ゾーンに配置されたことを検出する。救出ゾーンは、着床ゾーンと同じであっても良い。かかる場合、位置検出部47は、光電センサ32からの検出信号に基づいて、かご5が救出ゾーンに配置されたことを検出する。S107でかご5の移動が開始された後、かご5が救出ゾーンに配置されたことを位置検出部47が検出すると、S113でYesと判定される。S113でYesと判定されると、巻上機制御部45は、かご5を停止させる(S114)。
【0061】
一方、S108でYesと判定されることによってS109でかご5が停止すると、監視装置15から救出要求を受信したか否かが判定される(S106)。
【0062】
本実施の形態に示す例では、S110、S111、又はS113でYesと判定されなければ、巻上機制御部45は、エレベーター装置1が情報センター4から第3信号を受信する度に、かご5を一定距離だけ移動させる。このため、情報センター4にいるオペレータ3は、S306で実行釦Eを押した後、かご5が一定距離だけ移動して停止したことを確認すると、実行釦Eを再び押す。これにより、かご5を更に一定距離だけ移動させることができる。
【0063】
S113でYesと判定されることによってかご5が停止すると、ドア制御部48は、モータ22を制御してドア21を開放する(S115)。これにより、乗客は、かご5から降りることができる。なお、S112でかご5が停止した場合、ドア制御部48はドア21を開放しない。
【0064】
S115でドア21が開放すると、制御装置14では、かご5が無人であるか否かが判定される(S116)。乗客検出部49は、かご5が無人であることを検出する。乗客検出部49は、秤装置23が測定した積載荷重に基づいて、かご5が無人であることを検出しても良い。乗客検出部49は、カメラ24が撮影した画像に基づいて、かご5が無人であることを検出しても良い。S115でドア21が開放した後、かご5が無人であることを乗客検出部49が検出すると、ドア21が閉じられる。
【0065】
その後、現場に到着した保守員による特定の手動操作が行われるまで、エレベーターの再起動が禁止される(S117)。また、S117では、救出処理が終了した旨の信号が情報センター4に送信されても良い。これにより、S209でYesと判定され、S310でYesと判定される。
【0066】
本実施の形態に示す例であれば、エレベーター装置1において検出器の誤動作が発生した場合でも、かご5に閉じ込められた乗客を容易に救出することができる。この時、遠隔にいるオペレータ3は、安全装置が正常に動作したか否かの判断を自身の責任のみで行う必要はない。このため、オペレータ3の負担を軽減できる。また、短絡部53は、第1信号の応答として第2信号を受信しなければ、安全回路18を短絡しない。このため、安全回路18の短絡を適切に行うことができる。
【0067】
本実施の形態では、調速機34が誤動作する例について詳しく説明した。他の例として、検出器に終端スイッチ20が含まれても良い。終端スイッチ20は、かご5に設けられたカム(図示せず)が接触することによって動作する。終端スイッチ20が動作すると、安全回路18に含まれる常閉接点の1つが開く。これにより、巻上機9への電力の供給が遮断される。
【0068】
当該カムが終端スイッチ20に接触する時のかご5の位置は、例えば最上階の乗場31の停止位置より高い。このため、誤動作検出部41は、終端スイッチ20が動作した時のかご5の位置が最上階の乗場31の停止位置より低ければ、誤動作を検出する。
【0069】
本実施の形態では、図4のS114でかご5が停止すると、ドア21が自動で開く例について説明した。S115でのドア21の開放は、乗客による手動操作によって行われても良い。
【0070】
本実施の形態において、符号41、42、44~49に示す各部は、制御装置14が有する機能を示す。図8は、制御装置14のハードウェア資源の例を示す図である。制御装置14は、ハードウェア資源として、プロセッサ71とメモリ72とを含む処理回路70を備える。制御装置14は、メモリ72に記憶されたプログラムをプロセッサ71によって実行することにより、符号41、42、44~49に示す各部の機能を実現する。メモリ72として、半導体メモリ等が採用できる。
【0071】
図9は、制御装置14のハードウェア資源の他の例を示す図である。図9に示す例では、制御装置14は、プロセッサ71、メモリ72、及び専用ハードウェア73を含む処理回路70を備える。図9は、制御装置14が有する機能の一部を専用ハードウェア73によって実現する例を示す。制御装置14が有する機能の全部を専用ハードウェア73によって実現しても良い。専用ハードウェア73として、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、又はこれらの組み合わせを採用できる。
【0072】
なお、監視装置15のハードウェア資源は、図8或いは図9に示す例と同様である。監視装置15は、ハードウェア資源として、プロセッサとメモリとを含む処理回路を備える。監視装置15は、メモリに記憶されたプログラムをプロセッサによって実行することにより、符号51~53に示す各部の機能を実現する。監視装置15は、ハードウェア資源として、プロセッサ、メモリ、及び専用ハードウェアを含む処理回路を備えても良い。監視装置15が有する機能の一部或いは全部を専用ハードウェアによって実現しても良い。
【0073】
制御装置64のハードウェア資源は、図8或いは図9に示す例と同様である。制御装置64は、ハードウェア資源として、プロセッサとメモリとを含む処理回路を備える。制御装置64は、メモリに記憶されたプログラムをプロセッサによって実行することにより、上述した各種機能を実現する。制御装置64は、ハードウェア資源として、プロセッサ、メモリ、及び専用ハードウェアを含む処理回路を備えても良い。制御装置64が有する機能の一部或いは全部を専用ハードウェアによって実現しても良い。
【産業上の利用可能性】
【0074】
本開示は、安全回路を備えたエレベーター装置に適用できる。
【符号の説明】
【0075】
1 エレベーター装置、 2 ネットワーク、 3 オペレータ、 4 情報センター、 5 かご、 6 つり合いおもり、 7 昇降路、 8 ロープ、 9 巻上機、 10 綱車、 11 モータ、 12 エンコーダ、 13 ブレーキ装置、 14 制御装置、 15 監視装置、 16 機械室、 17 制御ケーブル、 18 安全回路、 19 常閉接点、 20 終端スイッチ、 21 ドア、 22 モータ、 23 秤装置、 24 カメラ、 25 操作盤、 26 表示器、 27 インターホン、 28 スピーカ、 29 釦、 31 乗場、 32 光電センサ、 33 プレート、 34 調速機、 35 調速車、 36 張り車、 37 ロープ、 38 連結部材、 39 スイッチ、 41 誤動作検出部、 42 閉じ込め検出部、 44 報知制御部、 45 巻上機制御部、 46 速度検出部、 47 位置検出部、 48 ドア制御部、 49 乗客検出部、 50 アダプタ、 51 送信部、 52 要求部、 53 短絡部、 61 通話装置、 62 表示器、 63 入力装置、 64 制御装置、 70 処理回路、 71 プロセッサ、 72 メモリ、 73 専用ハードウェア
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9