(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-29
(45)【発行日】2023-06-06
(54)【発明の名称】シフト装置
(51)【国際特許分類】
B60K 20/02 20060101AFI20230530BHJP
G05G 1/10 20060101ALI20230530BHJP
【FI】
B60K20/02 A
G05G1/10 B
(21)【出願番号】P 2019079489
(22)【出願日】2019-04-18
【審査請求日】2021-11-26
(73)【特許権者】
【識別番号】000003551
【氏名又は名称】株式会社東海理化電機製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100084995
【氏名又は名称】加藤 和詳
(74)【代理人】
【識別番号】100099025
【氏名又は名称】福田 浩志
(72)【発明者】
【氏名】渡邉 泰典
(72)【発明者】
【氏名】馬場 雅之
(72)【発明者】
【氏名】村上 陽祐
(72)【発明者】
【氏名】牧村 宗年
【審査官】小川 克久
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-067547(JP,A)
【文献】特開2019-051745(JP,A)
【文献】特開昭50-140002(JP,A)
【文献】特開2017-114178(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60K 20/02
G05G 1/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転されてシフト位置が変更されるシフト体と、
前記シフト体をシフト位置側に付勢すると共に、前記シフト体に対する付勢により前記シフト体に回転軸方向へ向かうに従い回転径方向へ向かう方向への作用力が作用されることで前記作用力の前記シフト体回転径方向への分力により前記シフト体の回転径方向への移動が抑制され
、かつ、前記作用力の前記シフト体回転径方向への分力が前記シフト体の回転周方向全体において釣合う付勢機構と、
を備えるシフト装置。
【請求項2】
前記シフト体の回転軸方向へ向かうに従い前記シフト体の回転径方向へ向かう方向に沿って配置され、前記付勢機構の前記シフト体に対する付勢により前記シフト体に前記作用力が作用される配置面を備える請求項1記載のシフト装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シフト体が回転されてシフト体のシフト位置が変更されるシフト装置に関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1に記載のシフト装置では、ノブの凹部に節度ピンがスプリングの付勢力により挿入されて、ノブがシフト位置側に付勢される。
【0003】
ここで、このようなシフト装置では、簡単な構成でノブの回転径方向へのガタツキを抑制できるのが好ましい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記事実を考慮し、簡単な構成でシフト体の回転径方向へのガタツキを抑制できるシフト装置を得ることが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1態様のシフト装置は、回転されてシフト位置が変更されるシフト体と、前記シフト体をシフト位置側に付勢すると共に、前記シフト体に対する付勢により前記シフト体に回転軸方向へ向かうに従い回転径方向へ向かう方向への作用力が作用されることで前記作用力の前記シフト体回転径方向への分力により前記シフト体の回転径方向への移動が抑制される付勢機構と、を備える。
【0007】
本発明の第2態様のシフト装置は、本発明の第1態様のシフト装置において、前記シフト体の回転軸方向へ向かうに従い前記シフト体の回転径方向へ向かう方向に沿って配置され、前記付勢機構の前記シフト体に対する付勢により前記シフト体に前記作用力が作用される配置面を備える。
【0008】
本発明の第3態様のシフト装置は、本発明の第1態様又は第2態様のシフト装置において、前記作用力の前記シフト体回転径方向への分力が前記シフト体の回転周方向全体において釣合う。
【発明の効果】
【0009】
本発明の第1態様のシフト装置では、シフト体が回転されてシフト体のシフト位置が変更される。さらに、付勢機構がシフト体をシフト位置側に付勢する。
【0010】
ここで、付勢機構のシフト体に対する付勢によりシフト体に回転軸方向へ向かうに従い回転径方向へ向かう方向への作用力が作用されることで、作用力のシフト体回転径方向への分力によりシフト体の回転径方向への移動が抑制される。このため、簡単な構成でシフト体の回転径方向へのガタツキを抑制できる。
【0011】
本発明の第2態様のシフト装置では、シフト体の回転軸方向へ向かうに従いシフト体の回転径方向へ向かう方向に沿って配置面が配置されており、付勢機構のシフト体に対する付勢によりシフト体に配置面によって作用力が作用される。このため、簡単な構成でシフト体に作用力を作用させることができる。
【0012】
本発明の第3態様のシフト装置では、作用力のシフト体回転径方向への分力がシフト体の回転周方向全体において釣合う。このため、シフト体の回転径方向への偏りを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本発明の第1実施形態に係るシフト装置を示す上側から見た斜視図である。
【
図2】本発明の第1実施形態に係るシフト装置を示す上側から見た分解斜視図である。
【
図3】本発明の第1実施形態に係るシフト装置を示す側方から見た断面図である。
【
図4】本発明の第1実施形態に係るシフト装置の節度機構等を示す側方から見た断面図(
図3の4-4線断面図)である。
【
図5】本発明の第2実施形態に係るシフト装置を示す側方から見た断面図である。
【
図6】本発明の第3実施形態に係るシフト装置を示す側方から見た断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
[第1実施形態]
図1には、本発明の第1実施形態に係るシフト装置10が上側から見た斜視図にて示されており、
図2には、シフト装置10が上側から見た分解斜視図にて示されている。さらに、
図3には、シフト装置10が側方から見た断面図にて示されている。なお、図面では、シフト装置10の上方を矢印UPで示している。
【0015】
本実施形態に係るシフト装置10は、車両(自動車)のコンソール(図示省略)に設置されて、車両の運転席(図示省略)の車両前側かつ車幅方向内側に配置されており、シフト装置10の上方は、車両の上方に向けられている。
【0016】
図1~
図3に示す如く、シフト装置10には、第1支持体としての略有底円筒状のプレート12が設けられており、プレート12は、コンソール内に設置されている。プレート12の下端には、円板状の底壁12Aが同軸上に形成されており、底壁12Aは、上下方向に垂直に配置されると共に、プレート12内を下側から閉鎖している。底壁12Aの径方向外側端には、円筒状の外筒12Bが同軸上に一体形成されており、外筒12Bは、底壁12Aから上方に延出されている。底壁12Aの径方向中間部には、円筒状の内筒12Cが同軸上に一体形成されており、内筒12Cは、底壁12Aから上方に延出されると共に、上方への延出量が外筒12Bに比し大きくされている。底壁12Aには、外筒12Bと内筒12Cとの間において、略円筒状の中筒12Dが同軸上に一体形成されており、中筒12Dは、底壁12Aから上方に延出されると共に、上方への延出量が外筒12Bに比し小さくされている。
【0017】
中筒12Dには、矩形状の規制孔14が一対貫通形成されており、一対の規制孔14は、中筒12Dの周方向に等間隔に配置されると共に、それぞれ中筒12Dの上下方向(軸方向)全体に延伸されている。底壁12Aには、内筒12Cと各規制孔14との間において、略円柱状の挿入柱16が一体形成されており、挿入柱16は、上方に延出されている。一対の挿入柱16は、プレート12の周方向に等間隔に配置されており、挿入柱16は、規制孔14の中筒12D周方向における中央部とプレート12の径方向において対向されている。
【0018】
プレート12の上側には、第2支持体としての略円環枠状のカバー18が固定されており、カバー18は、プレート12と同軸上に配置されている。カバー18には、略円筒状の周壁18Aが同軸上に形成されており、周壁18Aは、プレート12の外筒12Bの径方向外側に配置されている。周壁18Aの上端には、略円環板状の上壁18Bが同軸上に一体形成されており、上壁18Bは、周壁18Aの径方向内側に突出されている。上壁18Bは、プレート12の径方向外側端部の上側に配置されており、上壁18B内には、プレート12の内筒12Cが同軸上に貫通されている。
【0019】
プレート12とカバー18との間には、シフト体としての略有底円筒状のノブ20が同軸上に支持されている。ノブ20の上側部分には、略有底円筒状のノブアッパ22が同軸上に設けられており、ノブアッパ22内は、下側に開放されている。ノブ20の下側部分には、略円筒状のノブロア24(ノブベース)が同軸上に設けられており、ノブロア24は、ノブアッパ22と組付けられて、ノブアッパ22と一体回転可能にされると共に、ノブアッパ22に対する径方向及び上下方向(軸方向)への移動が規制されている。
【0020】
ノブロア24の周壁の下端部には、断面略矩形状の拡径部24Aが形成されており、ノブロア24の外径及び内径には、拡径部24Aにおいて拡大されている。ノブロア24内には、プレート12の内筒12Cが挿入されると共に、拡径部24Aは、プレート12の外筒12Bと中筒12Dとの間に略嵌合されており、ノブロア24が拡径部24Aにおいて外筒12Bと中筒12Dとに回転可能に支持されて、ノブ20がプレート12に上下方向(中心軸線)周りに回転可能に支持されている。拡径部24Aの上側には、カバー18の上壁18Bが配置されており、上壁18Bが拡径部24Aの上側への移動を規制して、ノブ20のプレート12とカバー18との間からの上側への離脱が規制されている。
【0021】
ノブアッパ22は、コンソールを回転可能に貫通されて、車室内に突出されており、ノブ20は、ノブアッパ22において、車両の乗員(特に運転手)により正方向(
図1等の矢印Aの方向)及び逆方向(
図1等の矢印Bの方向)に回転操作可能にされている。ノブ20は、所定範囲で回転可能にされており、ノブ20は、逆方向側から正方向側に向けて、例えば、シフト位置としての「P」位置(パーキング位置)、「R」位置(リバース位置)、「N」位置(ニュートラル位置)及び「D」位置(ドライブ位置)にこの順番で配置可能にされている。
【0022】
ノブロア24の周壁には、拡径部24Aの径方向内側かつ上側において、被付勢部としての断面略三角形状の節度山26(
図4参照)が複数形成されており、複数の節度山26は、ノブロア24の周方向に等間隔に配置されている。節度山26は、下側に突出されており、節度山26間の空間は、下側及びノブロア24の径方向内側に開放されている。節度山26の下側面(両側面及び頂面を含む)は、配置面としての付勢面26Aにされており、付勢面26Aは、両側面(節度山26の両側面)が節度山26のノブロア24周方向における内方へ向かうに従い下方へ向かう方向に傾斜されると共に、ノブロア24の径方向内方へ向かうに従い下方へ向かう方向に傾斜されている。
【0023】
ノブロア24の節度山26より下側には、付勢機構としての節度機構28(
図4参照)が設けられている。
【0024】
節度機構28には、付勢部としての略有底円筒状の節度ピン30が一対設けられており、節度ピン30は、内部が下側に開放されると共、上面が球面状に突出されている。節度ピン30内には、プレート12の挿入柱16が同軸上に挿入されており、一対の節度ピン30は、プレート12の周方向に等間隔に配置されている。節度ピン30は、プレート12の内筒12Cと規制孔14の両側面との間に略嵌合されており、節度ピン30は、上下方向に移動可能にされると共に、プレート12の径方向及び周方向への移動が内筒12Cと規制孔14の両側面とによって規制されている。
【0025】
節度ピン30の下側には、付勢部材としての節度スプリング32(圧縮コイルスプリング)が設けられており、節度スプリング32は、内部にプレート12の挿入柱16が同軸上に挿入されると共に、節度ピン30内に同軸上に挿入されている。節度スプリング32は、プレート12の底壁12Aと節度ピン30内の上面との間に掛渡されており、節度スプリング32は、節度ピン30を上方に付勢している。節度ピン30の上面は、節度スプリング32の付勢力によりノブロア24の節度山26の付勢面26Aに接触されており、ノブ20が節度スプリング32により節度ピン30を介して上側に付勢されて、ノブロア24の拡径部24Aがカバー18の上壁18Bに接触されている。また、一対の節度スプリング32がそれぞれ節度ピン30を介してノブ20に作用させる付勢力の大きさは、互いに同一にされている。
【0026】
次に、本実施形態の作用を説明する。
【0027】
以上の構成のシフト装置10では、節度機構28において、節度ピン30が節度スプリング32の付勢力によりノブ20(ノブロア24)の節度山26の付勢面26Aに接触されている。ノブ20が各シフト位置に配置される際には、節度ピン30が節度スプリング32の付勢力により節度山26間に挿入されることで、ノブ20が、各シフト位置側に付勢されて、各シフト位置に保持される。また、ノブ20が回転操作されて、ノブ20のシフト位置が変更される際には、節度山26が節度スプリング32の付勢力に抗して節度ピン30を乗越えることで、ノブ20の回転操作に節度感が作用される。
【0028】
ここで、付勢面26Aがノブ20の径方向(回転径方向)内方へ向かうに従い下方(回転軸方向)へ向かう方向に傾斜されている。このため、節度スプリング32が節度ピン30を介してノブ20に上方(回転軸方向)へ向かうに従いノブ20の径方向内方へ向かう方向への付勢力F(作用力、
図3参照)を作用させることで、当該付勢力Fのノブ20径方向内方への分力によりノブ20の径方向への移動が抑制される。これにより、ノブ20の径方向への移動を抑制するための機構を別途設けなくても、節度機構28を使用してノブ20の径方向への移動を抑制でき、簡単な構成でノブ20の径方向へのガタツキを抑制できる。
【0029】
また、上述の如く付勢面26Aがノブ20の径方向内方へ向かうに従い下方へ向かう方向に傾斜されており、節度スプリング32の付勢力が節度ピン30を介して付勢面26Aに作用されて、ノブ20に上方へ向かうに従いノブ20の径方向内方へ向かう方向への付勢力Fが作用される。このため、簡単な構成で節度スプリング32がノブ20に上方へ向かうに従いノブ20の径方向内方へ向かう方向への付勢力Fを作用させることができる。
【0030】
さらに、一対の節度スプリング32が、それぞれ節度ピン30を介して、ノブ20に周方向(回転周方向)に等間隔な位置において付勢力Fを作用させる。このため、付勢力Fのノブ20径方向内方への分力がノブ20の周方向全体において釣合うことで、一対の節度スプリング32の付勢力によりノブ20が径方向に移動することを抑制できて、ノブ20の径方向への偏りを抑制できる。
【0031】
なお、本実施形態では、節度スプリング32が節度ピン30を上方に付勢する。しかしながら、節度スプリング32が節度ピン30を上方へ向かうに従いノブ20の径方向内方へ向かう方向に付勢してもよい。この場合、例えば、ノブ20の付勢面26Aのノブ20径方向に対する傾斜方向の垂直方向において、付勢面26Aに節度ピン30が接触される。
【0032】
[第2実施形態]
図5には、本発明の第2実施形態に係るシフト装置50が側方から見た断面図にて示されている。
【0033】
本実施形態に係るシフト装置50は、上記第1実施形態と、ほぼ同一の構成であるが、以下の点で異なる。
【0034】
図5に示す如く、本実施形態に係るシフト装置50では、ノブ20(ノブロア24)の節度山26の付勢面26A(下側面)がノブ20の径方向(回転径方向)外方へ向かうに従い下方(回転軸方向)へ向かう方向に傾斜されている。このため、節度スプリング32が節度ピン30を介してノブ20に上方(回転軸方向)へ向かうに従いノブ20の径方向外方へ向かう方向への付勢力F(作用力、
図5参照)を作用させることで、当該付勢力Fのノブ20径方向外方への分力によりノブ20の径方向への移動が抑制される。
【0035】
これにより、本実施形態でも、上記第1実施形態と同様の作用及び効果を奏することができる。
【0036】
なお、本実施形態では、節度スプリング32が節度ピン30を上方に付勢する。しかしながら、節度スプリング32が節度ピン30を上方へ向かうに従いノブ20の径方向外方へ向かう方向に付勢してもよい。この場合、例えば、ノブ20の付勢面26Aのノブ20径方向に対する傾斜方向の垂直方向において、付勢面26Aに節度ピン30が接触される。
【0037】
[第3実施形態]
図6には、本発明の第3実施形態に係るシフト装置60が側方から見た断面図にて示されている。
【0038】
本実施形態に係るシフト装置60は、上記第1実施形態と、ほぼ同一の構成であるが、以下の点で異なる。
【0039】
図6に示す如く、本実施形態に係るシフト装置60では、ノブ20(ノブロア24)の節度山26の付勢面26A(下側面)がノブ20の径方向に平行に配置されている。
【0040】
ノブロア24の拡径部24Aの上面は、配置面としての作用面62にされており、作用面62は、ノブ20の径方向(回転径方向)外方へ向かうに従い下方(回転軸方向)へ向かう方向に傾斜されている。このため、節度スプリング32が節度ピン30を介してノブ20を上側に付勢して、ノブ20の作用面62がカバー18の上壁18Bに接触されることで、上壁18Bがノブ20に下方へ向かうに従いノブ20の径方向内方へ向かう方向への反力F(作用力、
図6参照)を作用させて、当該反力Fのノブ20径方向内方への分力によりノブ20の径方向への移動が抑制される。
【0041】
これにより、本実施形態でも、上記第1実施形態と同様の作用及び効果を奏することができる。
【0042】
特に、カバー18の上壁18Bがノブ20に周方向(回転周方向)全体において反力Fを作用させる。このため、反力Fのノブ20径方向内方への分力がノブ20の周方向全体において釣合うことで、反力Fによりノブ20が径方向に移動することを抑制でき、ノブ20の径方向への偏りを抑制できる。
【0043】
なお、本実施形態では、ノブ20の拡径部24Aの上面が作用面62にされる。しかしながら、カバー18の上壁18Bの径方向内側端面が作用面62にされて、作用面62がノブ20の径方向外方(回転径方向)へ向かうに従い下方(回転軸方向)へ向かう方向に傾斜されると共に、作用面62にノブ20の拡径部24Aが接触されてもよい。
【0044】
また、上記第1実施形態~第3実施形態では、付勢力F又は反力Fのノブ20径方向への分力がノブ20の周方向全体において釣合う。しかしながら、付勢力F又は反力Fのノブ20径方向への分力がノブ20の周方向全体において釣合わなくてもよい。この場合、付勢力F又は反力Fによるノブ20の径方向への移動が例えばプレート12及びカバー18の少なくとも一方によって係止される。
【0045】
さらに、上記第1実施形態~第3実施形態では、節度ピン30及び節度スプリング32をそれぞれ一対設けた。しかしながら、節度ピン30及び節度スプリング32をそれぞれ1個又は3個以上設けてもよい。
【0046】
また、上記第1実施形態~第3実施形態では、プレート12に節度ピン30及び節度スプリング32を設けた。しかしながら、カバー18に節度ピン30及び節度スプリング32を設けてもよい。
【0047】
さらに、上記第1実施形態~第3実施形態では、ノブ20に節度山26を設けると共に、プレート12に節度ピン30及び節度スプリング32を設けた。しかしながら、ノブ20に節度ピン30及び節度スプリング32を設けると共に、プレート12又はカバー18に節度山26を設けてもよい。
【0048】
また、上記第1実施形態~第3実施形態では、シフト装置10、50、60をコンソールに設置した。しかしながら、シフト装置10、50、60をインストルメントパネル又はコラムカバーに設置してもよい。
【符号の説明】
【0049】
10・・・シフト装置、20・・・ノブ(シフト体)、26A・・・付勢面(配置面)、28・・・節度機構(付勢機構)、50・・・シフト装置、60・・・シフト装置、62・・・作用面(配置面)