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特許7287821作業機制御装置、作業車両、および作業機制御方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-29
(45)【発行日】2023-06-06
(54)【発明の名称】作業機制御装置、作業車両、および作業機制御方法
(51)【国際特許分類】
   E02F 3/43 20060101AFI20230530BHJP
【FI】
E02F3/43 P
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2019072104
(22)【出願日】2019-04-04
(65)【公開番号】P2020169508
(43)【公開日】2020-10-15
【審査請求日】2022-03-09
(73)【特許権者】
【識別番号】000001236
【氏名又は名称】株式会社小松製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110001634
【氏名又は名称】弁理士法人志賀国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】大浅 貴央
【審査官】彦田 克文
(56)【参考文献】
【文献】特開平08-326091(JP,A)
【文献】特開平08-209749(JP,A)
【文献】特許第5228132(JP,B1)
【文献】特開平11-286969(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E02F 3/43
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブームおよびバケットを有する作業機を備える作業車両の作業機制御装置であって、
前記作業車両の作業状態を判定する状態判定部と、
前記作業状態に応じて、前記バケットを所定のダンプ角度まで自動的に駆動させる自動ダンプ制御の実行の可否を示す自動ダンプ可否モードを決定する自動ダンプ判定部と
前記自動ダンプ可否モードに応じて前記自動ダンプ制御に係る駆動指令を出力する駆動制御部と、
を備える作業機制御装置。
【請求項2】
前記自動ダンプ判定部は、前記作業状態が掘削状態であると判定された場合に、前記自動ダンプ可否モードを、前記自動ダンプ制御の実行を禁止するモードに切り替える
請求項1に記載の作業機制御装置。
【請求項3】
前記状態判定部は、前記作業車両の牽引力が所定の閾値以上であり、かつ前記バケットの角度が、前記バケットの底面が前記作業車両に対して平行となる角度を含む所定の角度範囲内にあり、かつ前記バケットの高さが、前記作業車両の接地高さを含む所定の高さ範囲内にある場合に、前記作業状態が掘削状態であると判定する
請求項2に記載の作業機制御装置。
【請求項4】
前記状態判定部は、前記牽引力が所定の閾値以上であり、かつ前記バケットの角度が、前記バケットの底面が前記作業車両に対して平行となる角度を含む所定の角度範囲内にあり、かつ前記バケットの高さが、前記作業車両の接地高さを含む所定の高さ範囲内にあり、かつ前記作業機の操作装置の操作が一定時間継続している場合に、前記作業状態が掘削状態であると判定する
請求項3に記載の作業機制御装置。
【請求項5】
前記自動ダンプ判定部は、前記作業状態がダンプ状態であると判定された場合に、前記自動ダンプ可否モードを、前記自動ダンプ制御の実行を許可するモードに切り替える
請求項1から請求項4の何れか1項に記載の作業機制御装置。
【請求項6】
前記状態判定部は、前記バケットの角度が、前記作業車両に対して平行となる角度よりダンプ方向に所定角度以上傾いた場合に、前記作業状態がダンプ状態であると判定する 請求項5に記載の作業機制御装置。
【請求項7】
前記自動ダンプ制御の開始指令を受け付ける指令入力部と、
前記自動ダンプ制御の開始指令を受け付け、かつ前記自動ダンプ可否モードが前記自動ダンプ制御の実行を許可するモードである場合に、前記自動ダンプ制御に係る駆動指令を出力する駆動制御部と
を備える請求項1から請求項6の何れか1項に記載の作業機制御装置。
【請求項8】
前記指令入力部は、前記自動ダンプ制御、前記バケットを所定のチルト角度まで自動的に駆動させる自動チルト制御、前記ブームを所定の上昇位置まで自動的に駆動させる自動上昇制御、および前記ブームを所定の下降位置まで自動的に駆動させる自動下降制御の開始指令を受け付け、
前記駆動制御部は、前記自動チルト制御、前記自動上昇制御、または前記自動下降制御の開始指令を受け付けた場合、前記自動ダンプ可否モードに関わらず、前記自動チルト制御、前記自動上昇制御、または前記自動下降制御に係る駆動指令を出力する
請求項7に記載の作業機制御装置。
【請求項9】
前記指令入力部は、前記作業車両に設けられた停止スイッチの押下による停止指令を受け付け、
前記駆動制御部は、前記停止指令を受け付けた場合に、前記駆動指令の出力を停止する 請求項7または請求項8に記載の作業機制御装置。
【請求項10】
ブームおよびバケットを有する作業機と、
請求項1から請求項9の何れか1項に記載の作業機制御装置と
を備える作業車両。
【請求項11】
ブームおよびバケットを有する作業機を備える作業車両の作業機制御方法であって、
前記作業車両の作業状態を判定するステップと、
前記作業状態に応じて、前記バケットを所定のダンプ角度まで自動的に駆動させる自動ダンプ制御の実行の可否を示す自動ダンプ可否モードを決定するステップと
前記自動ダンプ可否モードに応じて前記自動ダンプ制御に係る駆動指令を出力するステップと、
を備える作業機制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、作業機制御装置、作業車両、および作業機制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ホイールローダなどの作業車両において、作業機を所定位置まで繰り返し操作することを容易かつ正確に行うことを目的として、作業機を所定位置まで自動的に駆動させる自動駆動制御(デテント制御、キックアウト制御)が行われる。
特許文献1には、作業機に掛かる荷重から特定される作業機の負荷状態に基づいて、自動駆動制御の可否を決定する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】米国特許第9790660号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
自動駆動制御は、ブーム上げ、ブーム下げ、バケットチルト、バケットダンプの4操作それぞれについて実行することができる。しかしながら、バケットに作業対象物が収容されているときに、誤操作等によってバケットダンプに係る自動駆動制御がなされると、作業対象物がこぼれてしまう可能性がある。
本発明の目的は、自動駆動制御による作業対象物の落下を防止する作業機制御装置、作業車両、および作業機制御方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様によれば、作業機制御装置は、ブームおよびバケットを有する作業機を備える作業車両の作業機制御装置であって、前記作業車両の作業状態を判定する状態判定部と、前記作業状態に応じて、前記バケットを所定のダンプ角度まで自動的に駆動させる自動ダンプ制御の実行の可否を示す自動ダンプ可否モードを決定する自動ダンプ判定部とを備える。
【発明の効果】
【0006】
上記態様によれば、作業機制御装置は、自動駆動制御による作業対象物の落下を防止する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】第1の実施形態に係る作業車両の側面図である。
図2】第1の実施形態に係る運転室の内部の構成を示す上面図である。
図3】第1の実施形態に係る作業車両の動力系統を示す模式図である。
図4】第1の実施形態に係る作業車両の制御装置の構成を示す概略ブロック図である。
図5】第1の実施形態に係る制御装置による自動ダンプ可否モードの設定方法を示すフローチャートである。
図6】第1の実施形態に係る制御装置による自動駆動制御方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
〈第1の実施形態〉
以下、図面を参照しながら実施形態について詳しく説明する。
図1は、第1の実施形態に係る作業車両の側面図である。
第1の実施形態に係る作業車両100は、ホイールローダである。作業車両100は、車体110、作業機120、前輪部130、後輪部140、運転室150を備える。
【0009】
車体110は、前車体111、後車体112、およびステアリングシリンダ113を備える。前車体111と後車体112とは車体110の上下方向に伸びるステアリング軸回りに回動可能に取り付けられている。前輪部130は、前車体111の下部に設けられ、後輪部140は、後車体112の下部に設けられる。
ステアリングシリンダ113は、油圧シリンダである。ステアリングシリンダ113の基端部は後車体112に取り付けられ、先端部は前車体111に取り付けられる。ステアリングシリンダ113は、作動油によって伸縮することで、前車体111と後車体112とのなす角度を規定する。つまり、ステアリングシリンダ113の伸縮により、前輪部130の舵角が規定される。
【0010】
作業機120は、土砂等の作業対象物の掘削および運搬に用いられる。作業機120は、車体110の前部に設けられる。作業機120は、ブーム121、バケット122、ベルクランク123、リフトシリンダ124、バケットシリンダ125を備える。
【0011】
ブーム121の基端部は、前車体111の前部にピンを介して取り付けられる。ブーム121の基端部には、ブーム角θを検出するためのブーム角センサ1211が設けられる。ブーム角θは、車体110から前方に伸びる直線と、ブーム121の基端部から先端部に伸びる直線とのなす角によって表される。ブーム角θが大きいほどブーム121の先端の位置が高くなり、ブーム角θが小さいほどブーム121の先端の位置が低くなる。なお、他の実施形態においては、リフトシリンダ124のストローク量を計測するリフトシリンダストロークセンサを設け、リフトシリンダ124のストローク量に基づいてブーム角θが検出されてもよい。
【0012】
バケット122は、作業対象物を掘削するための刃と、掘削した作業対象物を運搬するための容器とを備える。バケット122の基端部は、ブーム121の先端部にピンを介して取り付けられる。
【0013】
ベルクランク123は、バケットシリンダ125の動力をバケット122に伝達する。ベルクランク123の第1端は、バケット122の底部にリンク機構を介して取り付けられる。ベルクランク123の第2端は、バケットシリンダ125の先端部にピンを介して取り付けられる。ベルクランク123の中央部には、バケット角θを検出するためのバケット角センサ1231が設けられる。バケット角θは、車体110から前方に伸びる直線と、バケット122の底面に沿って伸びる直線とのなす角によって表される。バケット角θが正である場合、バケット122はチルト側に傾き、バケット角θが負である場合、バケット122はダンプ側に傾く。バケット角θは、バケット角センサ1231の計測値から求められるブーム121を基準としたバケット122の角度に、ブーム角θを加算することで求められる。
【0014】
リフトシリンダ124は、油圧シリンダである。リフトシリンダ124の基端部は前車体111の前部に取り付けられる。リフトシリンダ124の先端部はブーム121に取り付けられる。リフトシリンダ124が作動油によって伸縮することによって、ブーム121が上げ方向または下げ方向に駆動する。
【0015】
バケットシリンダ125は、油圧シリンダである。バケットシリンダ125の基端部は、前車体111の前部に取り付けられる。バケットシリンダ125の先端部は、ベルクランク123を介してバケット122に取り付けられている。バケットシリンダ125が、作動油によって伸縮することによって、バケット122がチルト方向またはダンプ方向に駆動する。
【0016】
運転室150は、オペレータが搭乗し、作業車両100の操作を行うためのスペースである。運転室150は、後車体112の上部に設けられる。
図2は、第1の実施形態に係る運転室の内部の構成を示す上面図である。運転室150の内部には、シート151、アクセルペダル152、ブレーキペダル153、ステアリングハンドル154、前後切替スイッチ155、シフトスイッチ156、ブームレバー157、バケットレバー158、停止スイッチ159が設けられる。
【0017】
アクセルペダル152は、作業車両100に生じさせる走行の駆動力(牽引力)を設定するために操作される。
ブレーキペダル153は、作業車両100に生じさせる走行の制動力を設定するために操作される。
ステアリングハンドル154は、作業車両100の舵角を設定するために操作される。
前後切替スイッチ155は、作業車両100の進行方向を設定するために操作される。
シフトスイッチ156は、動力伝達装置の速度範囲を設定するために操作される。
【0018】
ブームレバー157は、ブーム121の上げ操作または下げ操作の速度を設定するために操作される。ブームレバー157は、前方へ傾けられることにより下げ操作を受け付け、後方へ傾けられることにより上げ操作を受け付ける。以下、ブーム121の上げ操作および下げ操作を、リフト操作ともいう。また、ブームレバー157は、前方へ一定角度以上傾けられることで、ブーム121を所定の下降位置まで自動的に駆動させる自動駆動制御(自動下げ制御)の開始指令を制御装置300に出力する。ブームレバー157は、後方へ一定角度以上傾けられることで、ブーム121を所定の上昇位置まで自動的に駆動させる自動駆動制御(自動上げ制御)の開始指令を制御装置300に出力する。下降位置は、例えばリフトシリンダ124を最大限に縮めたときの位置であってもよい、作業車両100の接地高さ相当の位置であってよい。上昇位置は、例えばリフトシリンダ124を最大限に伸ばしたときの位置であってよい。また、下降位置および上昇位置は、オペレータによって任意に設定されてもよい。なお、上昇位置および下降位置は上記の例に限られないが、いずれの場合においても、上昇位置は下降位置より車体座標系において上方に設定される。
ブームレバー157は、自動駆動制御の開始指令を出力した後に、中立位置に戻る。なお、他の実施形態においては、ブームレバー157は、自動駆動制御の開始指令を出力した後、自動駆動制御が終了するまで位置が固定されてもよい。なお、ブームレバー157が固定された場合も、オペレータがブームレバー157を操作することで、固定を解除することができる。
【0019】
バケットレバー158は、バケット122のダンプ操作またはチルト操作の速度を設定するために操作される。バケットレバー158は、前方へ傾けられることによりダンプ操作を受け付け、後方へ傾けられることによりチルト操作を受け付ける。また、バケットレバー158は、前方へ一定角度以上傾けられることで、バケット122を所定のダンプ角度まで自動的に駆動させる自動駆動制御(自動ダンプ制御)の開始指令を制御装置300に出力する。バケットレバー158は、後方へ一定角度以上傾けられることで、バケット122を所定のチルト角度まで自動的に駆動させる自動駆動制御(自動チルト制御)の開始指令を制御装置300に出力する。ダンプ角度は、例えば水平に対して所定角度だけダンプ方向に傾けた角度であってよい。チルト角度は、例えば水平に対して所定角度だけチルト方向に傾けた角度であってよい。ダンプ角度およびチルト角度は、オペレータによって任意に設定されてもよい。なお、ダンプ角度およびチルト角度は上記の例に限られない。また、ダンプ角度およびチルト角度は同じ角度(例えば、いずれも水平)であってもよい。
バケットレバー158は、自動駆動制御の開始指令を出力した後に、中立位置に戻る。なお、他の実施形態においては、バケットレバー158は、自動駆動制御の開始指令を出力した後、自動駆動制御が終了するまで位置が固定されてもよい。なお、バケットレバー158が固定された場合も、オペレータがバケットレバー158を操作することで、固定を解除することができる。
【0020】
停止スイッチ159は、各種自動駆動制御を停止するために操作される。停止スイッチ159は、押下されることにより停止指令を制御装置300に出力する。停止スイッチ159は、例えばバケットレバー158に設けられる。
【0021】
《動力系統》
図3は、第1の実施形態に係る作業車両の動力系統を示す模式図である。
作業車両100は、エンジン210、PTO220(Power Take Off)、変速機230、フロントアクスル240、リアアクスル250、可変容量ポンプ260を備える。
【0022】
エンジン210は、例えばディーゼルエンジンである。エンジン210には、燃料噴射装置211およびエンジン回転計212が設けられる。燃料噴射装置211は、エンジン210のシリンダ内に噴射する燃料量を調整することで、エンジン210の駆動力を制御する。エンジン回転計212は、エンジン210の回転数を計測する。
PTO220は、エンジン210の駆動力の一部を、可変容量ポンプ260に伝達する。つまり、PTO220は、エンジン210の駆動力を、変速機230、および可変容量ポンプ260に分配する。
【0023】
変速機230は、入力軸に入力される駆動力を変速して出力軸から出力する。変速機230の入力軸はPTO220に接続され、出力軸はフロントアクスル240およびリアアクスル250に接続される。つまり、変速機230は、PTO220によって分配されたエンジン210の駆動力をフロントアクスル240およびリアアクスル250に伝達する。
【0024】
フロントアクスル240は、変速機230が出力する駆動力を前輪部130に伝達する。これにより、前輪部130が回転する。
リアアクスル250は、変速機230が出力する駆動力を後輪部140に伝達する。これにより、後輪部140が回転する。
【0025】
可変容量ポンプ260は、エンジン210からの駆動力によって駆動される。可変容量ポンプ260から吐出された作動油は、コントロールバルブ261を介してリフトシリンダ124、およびバケットシリンダ125に供給される。可変容量ポンプ260には、ポンプ圧計262およびポンプ容量計263が設けられる。ポンプ圧計262は、可変容量ポンプ260からの作動油の吐出圧を計測する。ポンプ容量計263は、可変容量ポンプ260の斜板角等に基づいて可変容量ポンプ260の容量を計測する。
コントロールバルブ261は、可変容量ポンプ260から吐出された作動油の流量を制御し、作動油をリフトシリンダ124とバケットシリンダ125とに分配する。
【0026】
《制御装置》
作業車両100は、作業車両100を制御するための制御装置300を備える。制御装置300は、作業機制御装置の一例である。
制御装置300は、ブームレバー157およびバケットレバー158の操作量に応じて、またオペレータによる自動駆動制御の指令に応じて、コントロールバルブ261に制御信号を出力する。
【0027】
図4は、第1の実施形態に係る作業車両の制御装置の構成を示す概略ブロック図である。制御装置300は、プロセッサ310、メインメモリ330、ストレージ350、インタフェース370を備えるコンピュータである。
【0028】
ストレージ350は、一時的でない有形の記憶媒体である。ストレージ350の例としては、磁気ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリ等が挙げられる。ストレージ350は、制御装置300のバスに直接接続された内部メディアであってもよいし、インタフェース370または通信回線を介して制御装置300に接続される外部メディアであってもよい。ストレージ350は、作業車両100を制御するためのプログラムを記憶する。
【0029】
プログラムは、制御装置300に発揮させる機能の一部を実現するためのものであってもよい。例えば、プログラムは、ストレージに既に記憶されている他のプログラムとの組み合わせ、または他の装置に実装された他のプログラムとの組み合わせによって機能を発揮させるものであってもよい。なお、他の実施形態においては、コンピュータは、上記構成に加えて、または上記構成に代えてPLD(Programmable Logic Device)などのカスタムLSI(Large Scale Integrated Circuit)を備えてもよい。PLDの例としては、PAL(Programmable Array Logic)、GAL(Generic Array Logic)、CPLD(Complex Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)が挙げられる。この場合、プロセッサによって実現される機能の一部または全部が当該集積回路によって実現されてよい。
【0030】
プログラムが通信回線によって制御装置300に配信される場合、配信を受けた制御装置300が当該プログラムをメインメモリ330に展開し、上記処理を実行してもよい。
また、当該プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、当該プログラムは、前述した機能をストレージ350に既に記憶されている他のプログラムとの組み合わせで実現するもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【0031】
プロセッサ310は、プログラムを実行することで、操作量取得部311、指令入力部312、計測値取得部313、牽引力算出部314、状態判定部315、自動ダンプ判定部316、駆動制御部317を備える。
また、プログラムの実行により、メインメモリ330には、モード記憶部331の記憶領域が確保される。モード記憶部331は、自動ダンプ制御の実行可否を示す自動ダンプ可否モードを記憶する。自動ダンプ可否モードは、自動ダンプ制御の実行を許可する自動ダンプ許可モード、または自動ダンプ制御の実行を禁止する自動ダンプ禁止モードのいずれかの値をとる。
【0032】
操作量取得部311は、ブームレバー157およびバケットレバー158の操作量を取得する。
指令入力部312は、ブームレバー157およびバケットレバー158から自動駆動制御の開始指令の入力を受け付ける。また指令入力部312は、停止スイッチ159から自動駆動制御の停止指令の入力を受け付ける。
【0033】
計測値取得部313は、燃料噴射装置211、エンジン回転計212、ポンプ圧計262、ポンプ容量計263、ブーム角センサ1211、およびバケット角センサ1231から計測値を取得する。すなわち、計測値取得部313は、燃料噴射装置211の燃料噴射量、エンジン210の回転数、可変容量ポンプ260の吐出圧、可変容量ポンプ260の容量、ブーム角θ、およびバケット角θの計測値を取得する。
【0034】
牽引力算出部314は、計測値取得部313が取得した計測値に基づいて、作業車両100の牽引力を算出する。
例えば、牽引力算出部314は、変速機230が無段変速機である場合、以下の手順で牽引力を算出することができる。牽引力算出部314は、燃料噴射量の計測値とエンジン210の回転数からエンジン210の出力トルクを算出する。また牽引力算出部314は、可変容量ポンプ260の吐出圧および容量から可変容量ポンプ260の負荷トルクを算出する。牽引力算出部314は、出力トルクから負荷トルクを減算することで得られる走行トルクに、変速機230の減速比、アクスルの減速比、およびトルク効率を乗算し、これを車輪の有効径で除算することで、牽引力を算出する。
また例えば、牽引力算出部314は、変速機230がトルクコンバータである場合、以下の手順で牽引力を算出することができる。牽引力算出部314は、エンジン210の回転数を1000rpmで除算したものを二乗した値に変速機230のプライマリトルク係数およびトルク比を乗算することで走行トルクを算出する。プライマリトルク係数およびトルク比は、変速機230の入出力回転比によって定まる特性値である。牽引力算出部314は、走行トルクに、変速機230の減速比、アクスルの減速比、およびトルク効率を乗算し、これを車輪の有効径で除算することで、牽引力を算出する。
【0035】
状態判定部315は、牽引力算出部314が算出した牽引力、計測値取得部313が取得したブーム角θおよびバケット角θの計測値、ならびに操作量取得部311が取得したブームレバー157およびバケットレバー158の操作量に基づいて、作業車両100の作業状態を判定する。作業状態は、少なくとも掘削状態とダンプ状態とを含む。
具体的には、状態判定部315は、牽引力が牽引力閾値以上であり、かつブーム角θがブーム角閾値以下であり、かつバケット角θがバケット角範囲内であり、かつブームレバーの上げ操作またはバケットレバーのチルト操作が一定時間継続している場合に、作業状態が掘削状態であると判定する。牽引力閾値は、掘削中に発揮される牽引力に相当する閾値である。ブーム角閾値は、バケット122の基端部が接地高さより所定の許容高さだけ高い位置にあるときのブーム角θに相当する閾値である。つまり、ブーム角θがブーム角閾値以下のとき、バケット122は接地高さを含む所定の高さ範囲内に位置する。高さ範囲は下限を有しなくてよい。バケット角範囲は、0度を含む範囲である。すなわち、バケット角θがバケット角範囲内にある場合、バケット122の底面は車体110の前方と略平行となる。
また、状態判定部315は、バケット角θが所定のダンプ閾値未満である場合に、作業状態がダンプ状態であると判定する。ダンプ閾値は、負の値であって、バケット角範囲の下限値より低い値である。すなわち、バケット角θがダンプ閾値未満である場合、バケット122の底面はダンプ方向に傾いている。
【0036】
作業車両100の作業状態が掘削状態である場合、バケット122には作業対象物が収容されている。他方、作業車両100の作業状態がダンプ状態である場合、バケット122から作業対象物がダンプされ、バケット122に作業対象物が収容されていない。つまり、作業状態が掘削状態になってからダンプ状態になるまでの間、バケット122には作業対象物が収容されている可能性が高い。他方、作業状態がダンプ状態になってから掘削状態になるまでの間、バケット122には作業対象物が収容されていない可能性が高い。
【0037】
自動ダンプ判定部316は、作業状態が掘削状態であると判定された場合に、モード記憶部331が記憶する自動ダンプ可否モードの値を、自動ダンプ禁止モードに書き換える。他方、自動ダンプ判定部316は、作業状態がダンプ状態であると判定された場合に、モード記憶部331が記憶する自動ダンプ可否モードの値を、自動ダンプ許可モードに書き換える。
【0038】
駆動制御部317は、自動駆動制御の開始指令を受け付けた場合に、自動駆動制御に係る駆動信号を生成し、コントロールバルブ261に出力する。ただし、自動ダンプ制御に係る開始指令を受け付けた場合、駆動制御部317は、モード記憶部331が記憶する自動ダンプ可否モードの値が、自動ダンプ許可モードである場合にのみ、自動ダンプ制御に係る駆動信号をコントロールバルブ261に出力する。
また駆動制御部317は、自動駆動制御を行っていない場合、ブームレバー157およびバケットレバー158の操作量に応じた駆動信号を生成し、コントロールバルブ261に出力する。
【0039】
《自動ダンプ可否モードの設定》
図5は、第1の実施形態に係る制御装置による自動ダンプ可否モードの設定方法を示すフローチャートである。
制御装置300は、所定の制御周期ごとに、以下に示す自動ダンプ可否モードの設定処理を実行する。
まず、操作量取得部311は、ブームレバー157およびバケットレバー158の操作量を取得する(ステップS1)。また、計測値取得部313は、燃料噴射装置211、エンジン回転計212、ポンプ圧計262、ポンプ容量計263、ブーム角センサ1211、およびバケット角センサ1231から計測値を取得する(ステップS2)。
【0040】
次に、牽引力算出部314は、ステップS2で取得した計測値に基づいて、作業車両100の牽引力を算出する(ステップS3)。状態判定部315は、ステップS3で算出した牽引力が牽引力閾値以上であるか否かを判定する(ステップS4)。牽引力が牽引力閾値以上である場合(ステップS4:YES)、状態判定部315は、ステップS2で取得したブーム角θがブーム角閾値以下であるか否かを判定する(ステップS5)。ブーム角θがブーム角閾値以下である場合(ステップS5:YES)、状態判定部315は、ステップS2で取得したバケット角θがバケット角範囲内であるか否かを判定する(ステップS6)。バケット角θがバケット角範囲内である場合(ステップS6:YES)、ステップS1で取得したブームレバー157またはバケットレバー158の操作量に基づいて、ブーム121の上げ操作またはバケット122のチルト操作の継続時間が一定時間以上であるか否かを判定する(ステップS7)。
【0041】
牽引力が牽引力閾値以上であり、ブーム角θがブーム角閾値以下であり、バケット角θがバケット角範囲内であり、かつブーム121の上げ操作またはバケット122のチルト操作の継続時間が一定時間以上である場合(ステップS7:YES)、状態判定部315は、作業状態が掘削状態であると判定する(ステップS8)。状態判定部315によって作業状態が掘削状態であると判定されると、自動ダンプ判定部316は、モード記憶部331が記憶する自動ダンプ可否モードの値を自動ダンプ禁止モードに書き換え、処理を終了する(ステップS9)。
【0042】
他方、牽引力が牽引力閾値未満である場合(ステップS4:NO)、ブーム角θがブーム角閾値より大きい場合(ステップS5:NO)、バケット角θがバケット角範囲外である場合(ステップS6:NO)、または、ブーム121の上げ操作およびバケット122のチルト操作の継続時間が一定時間未満である場合(ステップS7:NO)、状態判定部315は、バケット角θがダンプ閾値未満であるか否かを判定する(ステップS10)。バケット角θがダンプ閾値未満である場合(ステップS10:YES)、状態判定部315は、作業状態がダンプ状態であると判定する(ステップS11)。状態判定部315によって作業状態がダンプ状態であると判定されると、自動ダンプ判定部316は、モード記憶部331が記憶する自動ダンプ可否モードの値を自動ダンプ許可モードに書き換え、処理を終了する(ステップS12)。
【0043】
制御装置300は、所定の制御周期ごとに、上記の自動ダンプ可否モードの設定処理を実行することで、モード記憶部331が記憶する自動ダンプ可否モードの値を更新する。
【0044】
《自動駆動制御》
図6は、第1の実施形態に係る制御装置による自動駆動制御方法を示すフローチャートである。
指令入力部312が自動駆動制御の開始指令の入力を受け付けると、制御装置300は、以下に示す自動駆動制御を実行する。まず、駆動制御部317は、入力された開始指令が、自動ダンプ制御に係る開始指令であるか否かを判定する(ステップS31)。
自動ダンプ制御に係る開始指令が入力された場合(ステップS31:YES)、駆動制御部317は、モード記憶部331が記憶する自動ダンプ可否モードの値が自動ダンプ許可モードであるか否かを判定する(ステップS32)。駆動制御部317は、自動ダンプ可否モードの値が自動ダンプ禁止モードである場合(ステップS32:NO)、自動ダンプ制御を行わずに処理を終了する。
【0045】
他方、自動上げ制御、自動下げ制御、もしくは自動チルト制御に係る開始指令が入力された場合(ステップS31:NO)、または、自動ダンプ可否モードの値が自動ダンプ許可モードである場合(ステップS32:YES)、駆動制御部317は、所定の駆動速度に係る駆動指令をコントロールバルブ261に出力する(ステップS33)。
【0046】
計測値取得部313は、ブーム角センサ1211およびバケット角センサ1231から計測値を取得する(ステップS34)。駆動制御部317は、制御対象(ブーム121またはバケット122)の角度が所定角度(上昇角度、下降角度、チルト角度、またはダンプ角度)に達したか否かを判定する(ステップS35)。制御対象の角度が所定角度に達していない場合(ステップS35:NO)、指令入力部312は、停止指示の入力を受け付けたか否かを判定する(ステップS36)。停止指示が入力されていない場合(ステップS36:NO)、操作量取得部311は、自動駆動制御に係る操作レバー(ブームレバー157またはバケットレバー158)の操作量が、開始指令の入力直後に所定の遊び範囲に戻った後に、再度遊び範囲を超えたか否かを判定する(ステップS37)。操作レバーの操作量が遊び範囲を超えない場合(ステップS37:NO)、ステップS33に戻り、駆動指令の出力を継続する。なお、他の実施形態において、自動駆動の開始指令の入力後に操作レバーが固定される場合、操作量取得部311は、ステップS37において、操作レバーの操作量が固定を解除される範囲内であるか否かを判定する。
【0047】
他方、制御対象の角度が所定角度に達した場合(ステップS35:YES)、停止指示が入力された場合(ステップS36:YES)、自動駆動制御に係る操作レバーの操作量が遊び範囲を超えた場合(ステップS37:YES)、駆動制御部317は、コントロールバルブ261への駆動指令の出力を停止し(ステップS38)、処理を終了する。
【0048】
《作用・効果》
このように、第1の実施形態に係る制御装置300は、作業車両100の牽引力と作業機120の姿勢とに基づいて、作業車両100の作業状態を判定し、作業状態に応じて自動ダンプ可否モードを決定する。これにより、制御装置300は、自動駆動制御による作業対象物の落下を防止することができる。
より具体的には、制御装置300は、作業状態が掘削状態であると判定された場合に、自動ダンプ可否モードを、自動ダンプ禁止モードに切り替える。作業車両100が掘削作業を行うと、それ以降バケット122には作業対象物が収容される。そのため、制御装置300は、作業状態が掘削状態となった以降に自動ダンプ可否モードを自動ダンプ禁止モードとすることで、自動駆動制御による作業対象物の落下を防止することができる。
【0049】
また、第1の実施形態に係る制御装置300は、作業状態がダンプ状態であると判定された場合に、自動ダンプ可否モードを、自動ダンプ許可モードに切り替える。作業車両100がダンプ操作を行うと、バケット122から作業対象物が降ろされ、それ以降バケット122内に作業対象物がなくなる。そのため、制御装置300は、作業状態がダンプ状態となった以降に自動ダンプ可否モードを自動ダンプ許可モードとすることで、作業対象物の落下の可能性が低い状態で自動駆動制御を受け付けることができる。
【0050】
第1の実施形態に係る制御装置300は、牽引力が所定の閾値以上であることを、掘削状態と判定するための条件に含む。これは、掘削作業中の牽引力が、作業対象物にバケット122を差し込んだ状態で作業車両100が前進するために掘削作業をしていないときと比較して高くなるためである。また第1の実施形態に係る制御装置300は、バケット角θがバケット角度範囲内にあり、かつバケット122の高さが作業車両100の接地高さを含む所定の高さ範囲内にあることを、掘削状態と判定するための条件に含む。これは、掘削の開始の際に、オペレータがバケット122の姿勢を、底面を地面に沿わせた姿勢にするためである。また第1の実施形態に係る制御装置300は、作業機120の操作装置の操作が一定時間継続していることを、掘削状態と判定するための条件に含む。これは、掘削時にブーム121を上昇させながらバケット122をチルトさせる必要があるためである。
なお、他の実施形態においては、作業機120の操作装置の操作が一定時間継続していることを、掘削状態の判定の条件に含まなくてよい。例えば、他の実施形態においては、これに代えて、作業機120の操作装置の操作量に対して作業機120の駆動量が所定の閾値より小さいことを、掘削状態と判定するための条件に含んでよい。
【0051】
また、第1の実施形態に係る制御装置300は、停止スイッチ159の押下によって自動駆動制御を停止させる。これにより、オペレータの誤操作等によって自動駆動制御が開始してしまった場合にも、オペレータは当該自動駆動制御を容易に停止させることができる。
【0052】
〈他の実施形態〉
以上、図面を参照して一実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、様々な設計変更等をすることが可能である。他の実施形態においては、上述の処理の順序が適宜変更されてもよい。また、一部の処理が並列に実行されてもよい。
【0053】
上述した実施形態に係る作業車両100は、ブームレバー157またはバケットレバー158を所定の傾き角以上傾けることで、自動駆動制御の開始指令を出力するが、これに限られない。例えば、他の実施形態に係る作業車両100は、ブームレバー157およびバケットレバー158と別個に、自動駆動制御の開始を指示するためのスイッチを備えてもよい。当該スイッチは、停止スイッチ159と兼用されてよい。
【0054】
また上述した実施形態に係る作業車両100は、ブームレバー157およびバケットレバー158を別個に備えるが、これに限られない。例えば、他の実施形態においては、ブームレバー157およびバケットレバー158の機能をまとめた作業機レバーを1つ備えるものであってもよい。
【0055】
また上述した実施形態に係る作業車両100は、ホイールローダであるが、これに限られない。例えば、他の実施形態においては、作業車両100は、ブルドーザおよびその他の作業車両であってよい。
【0056】
また、上述した実施形態に係る作業車両100は、自動駆動制御をブーム121の上げ操作および下げ操作、ならびにバケット122のチルト操作およびダンプ操作のそれぞれについて行うが、これに限られない。例えば、他の実施形態に係る作業車両100は、自動ダンプ制御を含む、少なくとも1つの自動駆動制御を実現するものであってよい。
【0057】
また、上述した実施形態に係る作業車両100は、バケット角θに基づいて、バケット122のチルト操作およびダンプ操作の自動駆動制御を行うが、これに限られない。例えば、他の実施形態に係る作業車両100は、バケットシリンダ125のストローク量を求め、バケットシリンダ125のストローク量に基づいてチルト操作およびダンプ操作の自動駆動制御を行ってもよい。バケットシリンダ125のストローク量は、バケットシリンダ125にストロークセンサを設けることによって求めてもよいし、ベルクランク123に設けられた角度センサの計測値とブーム角θとに基づいて算出してもよい。また、作業機120の機構上、ブーム121が駆動すると、バケットシリンダ125を駆動させていなくても、ベルクランク角が変化する。そのため、作業車両100の制御装置300は、バケット122が接地した状態におけるバケットシリンダ125のストローク量(基準ストローク量)を予め計測しておき、基準ストローク量とバケットシリンダ125のストローク量との差に基づいて、バケット122のチルト操作およびダンプ操作の自動駆動制御を行う。これにより、ブーム121を地表付近まで下げたときにバケット122の底面を地表に対して略平行にすることができる。この場合、ダンプ角度、チルト角度、および掘削条件の判定に用いるバケット角範囲は、基準ストローク量に対するストローク量の値に換算して比較される。
【符号の説明】
【0058】
100…作業車両 110…車体 111…前車体 112…後車体 113…ステアリングシリンダ 120…作業機 121…ブーム 1211…ブーム角センサ 122…バケット 123…ベルクランク 1231…バケット角センサ 124…リフトシリンダ 125…バケットシリンダ 130…前輪部 140…後輪部 150…運転室 151…シート 152…アクセルペダル 153…ブレーキペダル 154…ステアリングハンドル 155…前後切替スイッチ 156…シフトスイッチ 157…ブームレバー 158…バケットレバー 159…停止スイッチ 210…エンジン 211…燃料噴射装置 212…エンジン回転計 220…PTO 230…変速機 240…フロントアクスル 250…リアアクスル 260…可変容量ポンプ 261…コントロールバルブ 262…ポンプ圧計 263…ポンプ容量計 300…制御装置 310…プロセッサ 311…操作量取得部 312…指令入力部 313…計測値取得部 314…牽引力算出部 315…状態判定部 316…自動ダンプ判定部 317…駆動制御部 330…メインメモリ 331…モード記憶部 350…ストレージ 370…インタフェース
図1
図2
図3
図4
図5
図6