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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-30
(45)【発行日】2023-06-07
(54)【発明の名称】部品のカバー構造
(51)【国際特許分類】
   B60R 16/04 20060101AFI20230531BHJP
   H01M 50/202 20210101ALI20230531BHJP
【FI】
B60R16/04 J
H01M50/202 401H
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2019235496
(22)【出願日】2019-12-26
(65)【公開番号】P2021102422
(43)【公開日】2021-07-15
【審査請求日】2022-04-01
(73)【特許権者】
【識別番号】000110321
【氏名又は名称】トヨタ車体株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000394
【氏名又は名称】弁理士法人岡田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】原田 篤
(72)【発明者】
【氏名】酒井 猛
【審査官】村山 禎恒
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-069805(JP,A)
【文献】特開平07-101297(JP,A)
【文献】特開平07-215692(JP,A)
【文献】特開平05-112187(JP,A)
【文献】特開2019-16564(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60R 16/00-17/02
H01M 50/00-50/198
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
弱耐熱部品を囲って熱源からの輻射熱を遮る隔壁部材と、前記弱耐熱部品を上方から覆った状態で前記隔壁部材の上端に合わせられる蓋部材とを備える部品のカバー構造であって、
前記隔壁部材の上端には、囲いの外側方向に突出するフランジ状の突部が形成されており、
前記蓋部材の端縁には、その蓋部材が前記弱耐熱部品を上方から覆った状態で、前記隔壁部材の突部に対して上から重ね合わされる縁部が形成されており、
前記隔壁部材において前記熱源側に位置する外壁面には、前記熱源の上方で前記突部の下側の位置に、その突部に沿って延びる突条が形成されている部品のカバー構造。
【請求項2】
請求項1に記載された部品のカバー構造であって、
前記隔壁部材の突部は、その隔壁部材の上端から斜め上方に傾斜した状態で突出している部品のカバー構造。
【請求項3】
請求項1又は請求項2のいずれかに記載された部品のカバー構造であって、
前記蓋部材が前記弱耐熱部品を上方から覆って、前記蓋部材の縁部が前記隔壁部材の突部と重ね合わされた状態で、前記隔壁部材の突部が前記蓋部材の縁部よりも外側に張り出している部品のカバー構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、弱耐熱部品を囲って熱源からの輻射熱を遮る隔壁部材と、前記弱耐熱部品を上方から覆った状態で前記隔壁部材の上端に合わせられ、対流熱を遮る蓋部材とを備える部品のカバー構造に関する。
【背景技術】
【0002】
部品のカバー構造に関する技術が特許文献1に記載されている。特許文献1に記載の技術は、車両のエンジンルーム内で弱耐熱部品であるバッテリを覆って支持する構造である。バッテリ100は、図7に示すように、上部開放容器状のバッテリトレイ102に収納されて支持されている。このため、バッテリ100より下方に位置するエンジンの輻射熱からバッテリ100を保護できる。しかし、バッテリ100の上部はバッテリトレイ102から露出しているため、エンジンに熱せられて上昇する空気がバッテリ100の上部露出部分に当たり、バッテリ100の温度が上昇するおそれがある。
【0003】
上記問題点を解決するために、図8に示すように、バッテリ100の周囲を隔壁105で囲い、隔壁105に対して上から蓋部材106を被せて、その隔壁105の上部開放部105hを塞ぐことが考えられる。これにより、バッテリ100の露出部分がなくなり、エンジンの熱からバッテリ100を保護できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2012-126365号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、隔壁105に対して上から蓋部材106を被せる構成では、隔壁105と蓋部材106との製作精度のバラツキにより、また、隔壁105の剛性不足による変形等により、隔壁105と蓋部材106間に下側で開放する隙間が形成されることがある。隔壁105と蓋部材106間に前記隙間が形成されると、図8に示すように、エンジンに熱せられて上昇する空気(矢印参照)が前記隙間から隔壁105の内側に入り込むことがあるため、バッテリ100の保護の観点からは好ましくない。
【0006】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、熱源により加熱されて上昇する空気の熱が弱耐熱部品に対して加わり難いようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記した課題は、各発明によって解決される。第1の発明は、弱耐熱部品を囲って熱源からの輻射熱を遮る隔壁部材と、弱耐熱部品を上方から覆った状態で前記隔壁部材の上端に合わせられる蓋部材とを備える部品のカバー構造であって、前記隔壁部材の上端には、囲いの外側方向に突出するフランジ状の突部が形成されており、前記蓋部材の端縁には、その蓋部材が前記弱耐熱部品を上方から覆った状態で、前記隔壁部材の突部に対して上から重ね合わされる縁部が形成されており、前記隔壁部材において前記熱源側に位置する外壁面には、前記熱源の上方で前記突部の下側の位置に、その突部に沿って延びる突条が形成されている。
【0008】
本発明によると、隔壁部材の上端には、囲いの外側方向に突出するフランジ状の突部が形成されている。また、蓋部材の端縁には、その蓋部材が前記弱耐熱部品を上方から覆った状態で、前記隔壁部材の突部に対して上から重ね合わされる縁部が形成されている。このため、熱源により加熱されて上昇する空気は、隔壁部材の外壁面に沿って上昇し、さらに隔壁部材の上端に形成された突部に沿って囲いの外側方向に導かれる。この結果、例えば、隔壁部材の突部と蓋部材の縁部との間に隙間が形成されていても、熱源により加熱されて上昇する空気が前記隙間から隔壁部材の内側(囲いの内側)に入り難くなる。したがって、弱耐熱部品に対して前記空気の熱が加わり難くなる。
また、隔壁部材の外壁面に沿って上昇する空気が突条によって隔壁部材から離れる方向に導かれる。このため、上昇する空気がさらに前記隙間から隔壁部材の内側(囲いの内側)に入り難くなる。また、前記突条により隔壁部材の変形が抑えられるため、隔壁部材の突部と蓋部材の縁部間に隙間が生じ難くなる。
【0009】
第2の発明によると、隔壁部材の突部は、その隔壁部材の上端から斜め上方に傾斜した状態で突出している。これにより、上昇する空気が隔壁部材の突部によって効率的に囲いの外側方向に導かれ、隔壁部材の突部と蓋部材の縁部間の隙間に入り難くなる。
【0011】
第3の発明によると、蓋部材が弱耐熱部品を上方から覆って、前記蓋部材の縁部が隔壁部材の突部と重ね合わされた状態で、前記隔壁部材の突部が前記蓋部材の縁部よりも外側に張り出している。即ち、隔壁部材の突部と蓋部材の縁部間の隙間に対して前記隔壁部材の突部が外側に張り出している。このため、隔壁部材の突部に沿って囲いの外側方向に導かれた空気がさらに前記隙間に入り込み難くなる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によると、熱源により加熱されて上昇する空気の熱が弱耐熱部品に対して加わり難くなる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の実施形態1に係るバッテリのカバー構造を備える車両を右前上方から見た斜視図である。
図2】前記バッテリのカバー構造の外形斜視図(左前前方から見た斜視図)である。
図3】前記バッテリのカバー構造の縦断面図(図2のIII-III矢視断面図)である。
図4】前記バッテリのカバー構造を構成する隔壁部材と蓋部材との拡大斜視図である。
図5図4のV-V矢視断面図である。
図6】前記バッテリのカバー構造の働きを表す縦断面図である。
図7】従来のバッテリのカバー構造を表す斜視図である。
図8】従来のバッテリのカバー構造を表す模式縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
[実施形態1]
以下、図1から図6に基づいて、本発明の実施形態1に係る部品のカバー構造の説明を行う。本実施形態に係る部品のカバー構造は、車両のエンジンルーム内で弱耐熱部品であるバッテリをエンジンの熱から保護するバッテリのカバー構造である。ここで、図中における前後左右及び上下は、本実施形態に係るバッテリのカバー構造を備える車両の前後左右、及び上下に対応している。
【0015】
<車両10のエンジンルームERの概要について>
車両10のエンジンルームERは、図1に示すように、車両10の車室Rの前側に設けられている。エンジンルームERと車室Rとは、車幅方向(左右方向)に延びる縦壁状のダッシュパネル(図示省略)によって仕切られている。エンジンルームER内の下部には、図3に示すように、車両前後方向に延びるフレームである左右一対のフロントサイドメンバ12が設けられており(図3では右側のみ表示)、左右のフロントサイドメンバ12によってエンジンEが支持されている。そして、エンジンEの上側が、図2に示すように、エンジンカバーECによって覆われている。
【0016】
左右のフロントサイドメンバ12の車幅方向外側位置には、図3に示すように、左右の前輪20tをそれぞれ収納するホイールハウス20が設けられている。ホイールハウス20は、エンジンルームERの下部側壁を構成する前側のエプロンパネル(図示省略)と後側のサスタワー22とにより構成されている。サスタワー22は、上端位置にショックアブソーバ23の上端部が連結される天井受け部22tを備えている。また、ホイールハウス20を構成する前記エプロンパネルとサスタワー22との車幅方向外側には、図3に示すように、エンジンルームERの上部側壁を構成するアッパメンバ25が設けられている。そして、左右のアッパメンバ25の後端縁と、左右のサスタワー22の後端縁とが前記ダッシュパネルの左右端縁にそれぞれ接続されている。
【0017】
前記ダッシュパネルの上側には、車室Rのフロントガラス14を下方から支持するとともに、そのフロントガラス14の表面に沿って流下する雨水を車両10の左右端に導く溝状のカウルパネル(図示省略)が設けられている。そして、前記カウルパネルの上側に、図1図2に示すように、車幅方向に延びる外装部品であるカウルルーバ15が設けられている。さらに、エンジンルームERの上部側壁を構成するアッパメンバ25の車幅方向外側が、図1図3に示すように、フェンダパネル16によって覆われている。さらに、左右のフェンダパネル16の間には、図1に示すように、車両10のエンジンルームERを開閉可能に構成されたエンジンフード17が設けられている。
【0018】
エンジンルームER内には、図3に示すように、右側のホイールハウス20を構成するエプロンパネル上にバッテリトレイ32が取付けられており、そのバッテリトレイ32上にバッテリ30が設置されている。バッテリ30とバッテリトレイ32とはバッテリカバー機構40によって覆われている。バッテリカバー機構40は、図2に示すように、カウルルーバ15の前側に設けられており、そのバッテリカバー機構40の前側にリレーボックス35が設けられている。
【0019】
<バッテリカバー機構40について>
バッテリカバー機構40は、弱耐熱部品であるバッテリ30をエンジンEの熱から保護する機構である。バッテリカバー機構40は、図2図3に示すように、バッテリ30とバッテリトレイ32とを左側、即ち、エンジンE側から覆う隔壁部材43と、前記バッテリ30を上方から覆う蓋部材45とを備えている。蓋部材45は、図2に示すように、隔壁部材43とリレーボックス35とカウルルーバ15等とにより囲われた空間を上方から塞げるように構成されている。ここで、リレーボックス35は、車両10の電気回路を構成するリレーを収納するボックスであるが、バッテリ30、及びバッテリトレイ32を前側から覆う隔壁部材としての機能も有している。
【0020】
<隔壁部材43について>
バッテリカバー機構40を構成する隔壁部材43は、エンジンEからの輻射熱を遮る耐熱性部材であり、例えば、吸音材で構成されている。隔壁部材43は、図2等に示すように、前後に長い塀状に形成されてサスタワー22上でバッテリ30とバッテリトレイ32とを左側から囲えるように形成されている。隔壁部材43の前端縁には、その隔壁部材43をリレーボックス35の左後角部に連結するための前部連結機構432が設けられている。また、隔壁部材43の後端縁には、その隔壁部材43をカウルルーバ15の前壁部に連結するための後部連結機構433が設けられている。
【0021】
隔壁部材43の上端には、図3図5等に示すように、囲いの外側方向に突出するフランジ状の突部435が形成されている。フランジ状の突部435は、図4に示すように、隔壁部材43の前部から後部にかけてほぼ一定幅で形成されている。また、突部435は、図5に示すように、隔壁部材43の上端から斜め上方に傾斜した状態で突出している。さらに、隔壁部材43の外壁面には、図4図5に示すように、フランジ状の突部435の下側に、その突部435に沿って前後方向に延びる突条437がビード状に形成されている。このように、隔壁部材43に前後方向に延びる突条437が形成されることで、隔壁部材43の強度が向上して隔壁部材43の変形を抑えることができる。
【0022】
<蓋部材45について>
バッテリカバー機構40を構成する蓋部材45は、樹脂の射出成形であり、図2図5に示すように、天井部451と、その天井部451の周縁に設けられた傾斜壁部453とから浅いハット状に形成されている。蓋部材45の傾斜壁部453の前端部には、その蓋部材45をリレーボックス35の後端縁に連結するための前部連結機構(図示省略)が設けられている。また、蓋部材45の天井部451の後端部には、図2に示すように、その蓋部材45をカウルルーバ15の前壁部に連結するための後部連結機構456が設けられている。さらに、蓋部材45の傾斜壁部453の左端縁には、図4図5に示すように、隔壁部材43の突部435に対して上から重ね合わされるフランジ状の縁部453fが形成されている。
【0023】
即ち、蓋部材45の縁部453fは、隔壁部材43の突部435と等しい傾斜角度で、蓋部材45の傾斜壁部453の左端縁から斜め上方に突出している。また、蓋部材45の縁部453fの幅寸法は、図4図5等に示すように、隔壁部材43の突部435の幅寸法よりは小さく設定されている。このため、蓋部材45がバッテリ30を上方から覆って、蓋部材45の縁部453fが隔壁部材43の突部435に対して上から重ね合わされた状態で、隔壁部材43の突部435が蓋部材45の縁部453fよりも外側に張り出している。
【0024】
<バッテリカバー機構40の働きについて>
上記したように、蓋部材45の縁部453fと隔壁部材43の突部435とは、図5等に示すように、等しい傾斜角度で斜め上方に突出しており、蓋部材45の縁部453fが隔壁部材43の突部435に対して上から重ね合わされている。さらに、隔壁部材43の突部435が蓋部材45の縁部453fよりも外側に張り出している。また、隔壁部材43の外壁面には、前後方向に延びる突条437が形成されている。このため、図6に示すように、エンジンルームER内でエンジンEにより加熱されて上昇する空気は、隔壁部材43の外壁面に沿って上昇する過程で先ず突条437に当接する。そして、上昇する空気の一部は、隔壁部材43から離れる方向に移動しつつ、上昇する。さらに、突条437を通過後、隔壁部材43の外壁面に沿って上昇する空気は、隔壁部材43の突部435の下面に当接し、突部435に沿って隔壁部材43から離れる方向に移動しつつ、上昇する。このため、例えば、蓋部材45の縁部453fと隔壁部材43の突部435間に隙間Sが形成されていても、エンジンEにより加熱された空気が隙間Sを通過して隔壁部材43の内側に入り込むことがなくなる。
【0025】
<本実施形態で使用した用語と本発明に係る用語との対応について>
本実施形態におけるバッテリ30が本発明における弱耐熱部品に相当する。また、エンジンEが本発明における熱源に相当する。さらに、本実施形態における隔壁部材43とリレーボックス35とが本発明における隔壁部材に相当する。
【0026】
<本実施形態に係るバッテリカバー機構40の長所について>
本実施形態に係るバッテリカバー機構40によると、隔壁部材43の上端には、囲いの外側方向に突出するフランジ状の突部435が形成されている。また、蓋部材45の端縁には、その蓋部材45がバッテリ30(弱耐熱部品)を上方から覆った状態で、隔壁部材43の突部435に対して上から重ね合わされる縁部453fが形成されている。このため、エンジンE(熱源)により加熱されて上昇する空気は、隔壁部材43の外壁面に沿って上昇し、さらに隔壁部材43の上端に形成された突部435に沿って囲いの外側方向に導かれる。この結果、例えば、隔壁部材43の突部435と蓋部材45の縁部453fとの間に隙間Sが形成されていても、加熱されて上昇する空気が隙間Sから隔壁部材43の内側(囲いの内側)に入り難くなる。したがって、バッテリ30に対して前記空気の熱が加わり難くなる。また、隔壁部材43の突条437によって隔壁部材43の外壁面に沿って上昇する空気が隔壁部材43から離れる方向に導かれる。また、突条437により隔壁部材43の変形が抑えられるため、隔壁部材43の突部435と蓋部材45の縁部453f間に隙間Sが生じ難くなる。
【0027】
<変更例>
ここで、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、本実施形態では、リレーボックス35の後側に配置されたバッテリカバー機構40について、隔壁部材43をバッテリ30の左側で前後に長い塀状に形成する例を示した。しかし、リレーボックス35が異なる位置にある車両の場合、バッテリカバー機構40の隔壁部材43によりバッテリ30の前側と左側とを囲えるように、隔壁部材43を平面略L字形の塀状に形成することも可能である。また、本実施形態では、蓋部材45の縁部453fと隔壁部材43の突部435とを斜め上方に突出させる例を示した。しかし、蓋部材45の縁部453fと隔壁部材43の突部435とをほぼ水平方向に突出させる構成でも可能である。また、本実施形態では、蓋部材45の傾斜壁部453の左端縁にフランジ状の縁部453fを形成する例を示した。しかし、前記フランジ状の縁部453fを省略して、蓋部材45の傾斜壁部453の端縁を隔壁部材43の突部435に対して上から重なる縁部とすることも可能である。さらに、弱耐熱部品としてバッテリ30を例示したが、例えば、弱耐熱部品としてのブレーキブースタを覆うカバー構造等に本発明を適用することも可能である。また、本実施形態では、熱源としてエンジンEを例示したが、エンジンEの代わりにモータ等を備える車両に本発明を適用することも可能である。
【符号の説明】
【0028】
10・・・・車両
30・・・・バッテリ(弱耐熱部品)
32・・・・バッテリトレイ
35・・・・リレーボックス(隔壁部材)
40・・・・バッテリカバー機構(部品のカバー機構)
43・・・・隔壁部材
435・・・突部
437・・・突条
45・・・・蓋部材
453f・・縁部
E・・・・・エンジン(熱源)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8