(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-31
(45)【発行日】2023-06-08
(54)【発明の名称】プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/30 20120101AFI20230601BHJP
G09B 29/00 20060101ALI20230601BHJP
G09B 29/10 20060101ALI20230601BHJP
【FI】
G06Q50/30
G09B29/00 A
G09B29/10 A
(21)【出願番号】P 2021093427
(22)【出願日】2021-06-03
(62)【分割の表示】P 2019096282の分割
【原出願日】2019-05-22
【審査請求日】2021-06-29
(31)【優先権主張番号】P 2019091780
(32)【優先日】2019-05-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】519282498
【氏名又は名称】株式会社パインベース
(74)【代理人】
【識別番号】100120318
【氏名又は名称】松田 朋浩
(74)【代理人】
【識別番号】100117101
【氏名又は名称】西木 信夫
(72)【発明者】
【氏名】本多 則彦
(72)【発明者】
【氏名】亀谷 昌弘
(72)【発明者】
【氏名】松本 浩之
【審査官】阿部 弘
(56)【参考文献】
【文献】「その筋屋」勉強会 2018~1019,[online],2019年01月18日,インターネット<URL:http://www.sinjidai.com/sujiya/benkyou/index.html?20190118>,[2022年6月20日検索]
【文献】米本 拓馬 Takuma Yonemoto,GTFSを用いたリアルタイムバス停ナビゲーションシステムの提案 A Proposal of Bus Stop Real-Time Navigation System Using GTFS,第79回(平成29年)全国大会講演論文集(3) ネットワーク セキュリティ,日本,一般社団法人情報処理学会 Information Processing Society of Japan,2017年03月16日,pp. 3-407~3-408
【文献】公共交通バスgtfsハンズオン勉強会 標準的なバス情報フォーマット作成ツールテキストブック,[online],2017年12月16日,インターネット<URL:https://home.csis.u-tokyo.ac.jp/~nishizawa/gtfs/171216-gtfsmaker-text.pdf>,[2022年6月20日検索]
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
G09B 29/00
G09B 29/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスプレイ、ユーザインタフェース、及びメモリを備えた端末装置のコンピュータによって実行されるプログラムであって、
前記ユーザインタフェースを通じて路線名の入力を受け付ける路線名受付部を有する路線名設定画面を前記ディスプレイに表示させる路線名設定画面表示処理と、
前記路線名設定画面において入力された前記路線名を取得したことに基づいて、移動体が経由する特定地点を示す地点名であって、取得した路線名に属する当該地点名の入力を受け付ける地点名受付部と、位置情報受付アイコンと、追加アイコンと、を有する特定地点設定画面を前記ディスプレイに表示させる第1表示処理と、
前記地点名受付部に入力された前記地点名を取得する第1取得処理と、
前記ユーザインタフェースを通じて前記位置情報受付アイコンの選択を受け付けたことに基づいて、地図を示す地図データを取得する地図データ取得処理、及び前記特定地点設定画面に代えて前記特定地点を示すオブジェクトを含む前記地図を前記ディスプレイに表示する第2表示処理と、
前記オブジェクトを前記地図上で移動させる入力を前記ユーザインタフェースを通じて受け付ける第1受付処理と、
前記地図上における前記オブジェクトの移動後の位置を示す位置情報を、前記地点名受付部に入力された前記地点名と対応付けられた位置情報として取得する第2取得処理と、
前記第2取得処理が実行されたことに基づいて、前記特定地点設定画面を前記ディスプレイに再表示させる再表示処理と、
前記路線名設定画面において前記追加アイコンの選択を受け付けたことに基づいて、新たな前記特定地点設定画面を前記ディスプレイに表示させる追加表示処理と、
前記第1取得処理で取得した前記地点名と、前記第2取得処理で取得した前記位置情報とを、前記メモリに記憶されたフォーマットデータが有する入力フィールドに入力して提供データを生成する生成処理と、を前記コンピュータに実行させ、
前記第2表示処理は、前記地点名に応じた識別情報を前記オブジェクトに含ませて前記ディスプレイに表示させる処理をさらに含む、プログラム。
【請求項2】
前記特定地点設定画面は、地点識別情報の入力を受け付ける地点識別情報入力部を更に有し、
前記生成処理は、取得した前記地点識別情報を、前記フォーマットデータの入力フィールドに入力して前記提供データを生成する処理をさらに含む請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
入力された複数の前記地点識別情報のうち、一致する2つの地点識別情報があることに応じて、エラーを報知する報知処理を前記コンピュータにさらに実行させる請求項2に記載のプログラム。
【請求項4】
前記特定地点における前記移動体の複数の出発時刻の貼り付けを一度に受け付ける貼付領域を有する入力画面を前記ディスプレイに表示させる第3表示処理と、
前記貼付領域に貼り付けられた出発時刻を取得する第3取得処理と、を前記コンピュータにさらに実行させ、
前記生成処理は、取得した前記出発時刻を、前記フォーマットデータの入力フィールドに入力する処理をさらに含む請求項1から3のいずれかに記載のプログラム。
【請求項5】
複数の運賃の貼り付けを一度に受け付ける運賃貼付領域を有する入力画面を前記ディスプレイに表示させる第4表示処理と、
前記運賃貼付領域に貼り付けられた運賃を取得する第4取得処理と、を前記コンピュータにさらに実行させ、
前記生成処理は、取得した前記運賃を、前記フォーマットデータの入力フィールドに入力して前記提供データを生成する処理をさらに含む請求項1から4のいずれかに記載のプログラム。
【請求項6】
前記地図を前記ディスプレイに表示させ、当該地図上において、移動体が移動する経路上の位置の指定の入力を、前記ユーザインタフェースを通じて受け付ける第2受付処理と、
受け付けた前記経路を地図上に表示する経路表示処理と、
受け付けた前記経路上の位置情報を含む経路情報を取得する第5取得処理と、を前記コンピュータに実行させ、
前記生成処理は、取得した前記経路情報を、前記フォーマットデータの入力フィールドに入力して前記提供データを生成する処理をさらに含む請求項1から5のいずれかに記載のプログラム。
【請求項7】
生成した前記提供データを、サーバにアップロードする処理を前記コンピュータにさらに実行させる請求項1から6のいずれかに記載のプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動体の運行に関するデータを規定のフォーマットデータに入力して、サーバに提供するデータを生成するプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
公共交通機関の移動体の運行に関する情報をユーザに提供するシステムとしてGTFS(General Transit Feed Specification )が知られている。移動体は、バスや電車などである。
【0003】
GTFSが提供するサービスは、インターネット上に公開されたサーバ(以下、GTFSサーバとも記載する)によって実現される。GTFSサーバは、公共交通機関を運営する事業者から、移動体の運行に関するデータが入力されたフォーマットデータの提供を受け付ける。移動体の運行に関するデータとは、例えば、路線図や、時刻表や、運賃表などである。GTFSサーバは、インターネットを通じたユーザのリクエストに応じて、路線図や時刻表や運賃表などの情報をユーザに提供する(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
GTFSサーバは、移動体の運行に関するデータを受け付けるためのフォーマットデータを各公共交通機関に提供する。フォーマットデータは、例えば、複数の入力フィールドを有するテキストファイルである。各公共交通機関は、提供されたフォーマットデータの各入力フィールドに停留所名又は駅名や出発時刻や運賃などの所定のデータを入力して、GTFSサーバに提供するデータ(以下、提供データとも記載する)を生成し、GTFSサーバに提供する。
【0006】
しかしながら、フォーマットデータにおける入力項目は多数であり、且つ入力しなければならないデータの把握が容易ではなく、提供データの生成に多大な手間がかかるという問題がある。
【0007】
本発明は、オペレータによる提供データの生成を容易にする技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(1) 本発明に係るプログラムは、ディスプレイ、ユーザインタフェース、及びメモリを備えた端末装置のコンピュータによって実行される。本発明に係るプログラムは、地図を示す地図データを取得する地図データ取得処理と、移動体が経由する特定地点を示す地点名の入力を受け付ける入力画面を前記ディスプレイに表示する第1表示処理と、前記ユーザインタフェースを通じて入力された前記地点名を取得する第1取得処理と、前記特定地点を示すオブジェクトを、前記地図上に配置して前記ディスプレイに表示する第2表示処理と、前記オブジェクトを前記地図上で移動させる入力を前記ユーザインタフェースを通じて受け付ける第1受付処理と、前記地図上における前記オブジェクトの移動後の位置を示す位置情報を取得する第2取得処理と、前記第1取得処理で取得した前記地点名と、前記第2取得処理で取得した前記位置情報とを、前記メモリに記憶されたフォーマットデータが有する入力フィールドに入力して提供データを生成する生成処理と、を前記コンピュータに実行させる。
【0009】
本発明に係るプログラムは、特定地点を示すオブジェクトの地図上での移動を受け付け、移動後のオブジェクトの位置を示す位置情報を取得する。そして、プログラムは、移動後のオブジェクトの位置を示す位置情報と、当該オブジェクトが示す特定地点の地点名とを、フォーマットデータの各入力フィールドに入力して、提供データを生成する。すなわち、プログラムは、特定地点の緯度や経度などの位置情報をオペレータに入力させることなく、提供データを生成する。したがって、本発明に係るプログラムは、提供データを生成する際に、オペレータが位置情報を入力する手間を省くことができる。
【0010】
(2) 前記第2表示処理は、前記地点名に応じた識別情報を前記オブジェクトに含ませて前記ディスプレイに表示させる処理をさらに含んでいてもよい。
【0011】
前記オブジェクトは、地点名に応じた識別情報を含むので、オペレータは、移動させるオブジェクトがいずれの特定地点に対応するオブジェクトであるかを容易に認識することができる。すなわち、本発明に係るプログラムは、オペレータにオブジェクトを容易に識別させることができる。
【0012】
(3) 前記第1取得処理は、前記移動体が運行される系統ごとに、前記地点名及び地点識別情報の入力を受け付ける処理を含んでいてもよく、前記生成処理は、取得した前記地点識別情報を、前記フォーマットデータの入力フィールドに入力して前記提供データを生成する処理をさらに含んでいてもよい。
【0013】
例えば、一の特定地点は、複数の系統に共通して使用されることがある。本発明に係るプログラムは、系統ごとに、地点名及び地点識別情報の入力を受け付ける。したがって、本発明に係るプログラムは、複数の系統に共通して使用される特定地点を、系統ごとに区別して識別することができる。その結果、本発明に係るプログラムは、複数の系統の提供データをオペレータに容易に生成させることができる。
【0014】
(4) 本発明に係るプログラムは、入力された複数の前記地点識別情報のうち、一致する2つの地点識別情報があることに応じて、エラーを報知する報知処理を前記コンピュータにさらに実行させてもよい。
【0015】
本発明に係るプログラムは、一致する2つの地点識別情報があることに応じてエラー報知を行うので、同一の地点識別情報が付与された地点名が登録されることを抑制することができる。
【0016】
(5) 本発明に係るプログラムは、前記特定地点における前記移動体の複数の出発時刻の貼り付けを一度に受け付ける貼付領域を有する入力画面を前記ディスプレイに表示させる第3表示処理と、前記貼付領域に貼り付けられた出発時刻を取得する第3取得処理と、を前記コンピュータにさらに実行させてもよい。前記生成処理は、取得した前記出発時刻を、前記フォーマットデータの入力フィールドに入力する処理をさらに含む。
【0017】
オペレータは、作成済みの時刻表に表示された複数の出発時刻をコピーアンドペーストで入力画面の貼付領域に貼り付けるだけで、複数の出発時刻を入力することができる。したがって、本発明に係るプログラムは、オペレータが複数の出発時刻をテキストボックスに1つずつ入力する場合に比べ、出発時刻を入力するオペレータの手間を低減することができる。
【0018】
(6) 本発明に係るプログラムは、複数の運賃の貼り付けを一度に受け付ける運賃貼付領域を有する入力画面を前記ディスプレイに表示させる第4表示処理と、前記運賃貼付領域に貼り付けられた運賃を取得する第4取得処理と、を前記コンピュータにさらに実行させてもよい。前記生成処理は、取得した前記運賃を、前記フォーマットデータの入力フィールドに入力して前記提供データを生成する処理をさらに含む。
【0019】
オペレータは、作成済みの運賃三角表に表示された複数の運賃をコピーアンドペーストで入力画面の運賃貼付領域に貼り付けるだけで、複数の運賃を入力することができる。したがって、本発明に係るプログラムは、オペレータが複数の運賃をテキストボックスに1つずつ入力する場合に比べ、運賃を入力するオペレータの手間を低減することができる。
【0020】
(7) 本発明に係るプログラムは、前記地図を前記ディスプレイに表示させ、当該地図上において、移動体が移動する経路上の位置の指定の入力を、前記ユーザインタフェースを通じて受け付ける第2受付処理と、受け付けた前記経路を地図上に表示する経路表示処理と、受け付けた経路上の位置情報を含む経路情報を取得する第5取得処理と、を前記コンピュータに実行させてもよい。前記生成処理は、取得した前記経路情報を、前記フォーマットデータの入力フィールドに入力して前記提供データを生成する処理をさらに含む。
【0021】
オペレータは、例えば、地図上でマウスをクリックして移動体の経路を入力する。したがって、本発明に係るプログラムは、オペレータが経路上の複数の位置の経度及び緯度を入力して経路を入力する場合に比べ、移動体の経路を入力するオペレータの手間を省くことができる。
【0022】
(8) 本発明に係るプログラムは、生成した前記提供データを、サーバにアップロードする処理を前記コンピュータにさらに実行させてもよい。
【0023】
本発明に係るプログラムは、オペーレータがブラウザを起動して、サーバが公開するURL宛てに提供データを送信する手間を省くことができる。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、オペレータによる提供データの生成を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】
図1は、本実施形態の通信システム9の構成図である。
【
図3】
図3は、提供データ生成処理のフローチャートの一部である。
【
図4】
図4は、提供データ生成処理のフローチャートの他の一部である。
【
図5】
図5は、提供データ生成処理のフローチャートのさらに他の一部である。
【
図6】
図6は、提供データ生成処理のフローチャートの残りの一部である。
【
図7】
図7(A)は、事業者設定画面を示す図であり、
図7(B)は、事業者設定画面に重ねて表示された第1エラー画面101を示す図である。
【
図8】
図8(A)は、路線設定画面を示す図であり、
図8(B)は、路線設定画面に重ねて表示された第1エラー画面101及び第2エラー画面103を示す図である。
【
図9】
図9(A)は、バス停設定画面を示す図であり、
図9(B)は、バス停設定画面に重ねて表示された第1エラー画面101及び第3エラー画面105を示す図である。
【
図10】
図10(A)は、時刻表入力画面を示す図であり、
図10(B)は、時刻表入力画面に重ねて表示された第1エラー画面101を示す図である。
【
図11】
図11(A)は、運賃入力画面を示す図であり、
図11(B)は、運賃入力画面に重ねて表示された第1エラー画面101を示す図である。
【
図12】
図12は、バス停の位置の指定を受け付ける地図がディスプレイ23に表示された状態を示す図である。
【
図13】
図13は、経路入力用地図がディスプレイ23に表示された状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。例えば、本実施形態で説明するプログラム35(
図2)が実行する各処理の実行順は、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜変更することができる。
【0027】
本実施形態では、バスの運行を行うバス事業者が、
図2に示されるプログラム35及び
図1に示される通信システム9を用いて、バスの停留所の位置や運賃などの情報を含む提供データをGTFSサーバ11(
図1)に提供する例を説明する。具体的には、バス事業者は、プログラム35を用いて提供データを生成し、生成した提供データを管理サーバ12(
図1)にアップロードする。GTFSのサービスを提供するGTFSサーバ11は、管理サーバ12にアップロードされた提供データをダウンロードして取得する。バスは、本発明の「移動体」に相当する。
【0028】
図1に示される管理サーバ12は、例えば、一乃至複数のバス事業者のバスの運行を管理するサーバである。管理サーバ12は、バスに搭載されたデータロガーなどのデータ収集装置が送信したバスの位置情報などを、移動体通信網やインターネット13を通じて取得する。そして、管理サーバ12は、運行されているバスの位置などをリアルタイムで監視する。すなわち、提供データは、バスの運行管理に用いられる管理サーバ12を利用してGTFSサーバ11に提供される。ただし、提供データは、管理サーバ12を介さずに、プログラム35がインストールされたパーソナルコンピュータ(以下、PCと記載する)10からGTFSサーバ11に直接アップロードされてもよい。PC10は、本発明の「端末装置」に相当する。
【0029】
PC10は、バス事業者が所有或いは使用権限を有する端末装置である。PC10は、インターネット13と接続されている。また、管理サーバ12が、インターネット13に接続されている。すなわち、PC10は、インターネット13を通じて管理サーバ12と接続されている。また、GTFSサーバ11が、インターネット13に接続されている。すなわち、GTFSサーバ11は、インターネット13を通じて管理サーバ12と接続されている。
【0030】
図2が示すように、PC10は、コントローラ21と、通信I/F22とを備える。「I/F」は、インタフェースの略である。通信I/F22は、例えば、ローカルネットワーク及びルータを介してインターネット13と接続されている。ローカルネットワークは、LAN(登録商標)やWANなどである。
【0031】
コントローラ21は、中央演算処理装置であるCPU31と、メモリ32と、通信バス33と、を備える。CPU31及びメモリ32は、通信バス33と接続されている。また、ディスプレイ23及びユーザI/F24が、通信バス33に接続されている。ユーザI/F24は、マウスやキーボードやマイクロフォン(音声入力)などである。なお、プログラム35がインストールされる端末装置がパーソナルコンピュータではなくタブレットや携帯端末であって、端末装置がタッチパネルを有する場合、ユーザI/F24は、タッチパネルが有するタッチセンサであってもよい。CPU31は、本発明の「コンピュータ」に相当する。
【0032】
メモリ32は、ハードディスクや、RAMや、バッファや、USBメモリなどである。メモリ32は、オペレーティングシステムであるOS34と、プログラム35と、ブラウザ36と、を記憶する。プログラム35は、例えば、インターネット13を通じてPC10にダウンロードされてメモリ32に記憶されて、次いで、PC10にインストールされて起動可能にされる。
【0033】
プログラム35は、単一のプログラムであってもよいし、複数のモジュールからなるプログラムであってもよい。例えば、プログラム35は、ディスプレイ23に画像を表示させてオペレータの入力を受け付けるUIモジュールと、提供データを生成する本体モジュールと、通信を行う通信モジュールとで構成されていてもよい。
【0034】
CPU31は、いわゆるマルチタスク処理により、OS34、プログラム35、及びブラウザ36など、複数のプログラムを仮想的に並行して実行することができる。CPU31は、プログラムの各アドレスに記述された命令を順に実行することにより、プログラムを実行する。
【0035】
メモリ32は、フォーマットデータ37をさらに記憶する。フォーマットデータ37は、GTFSサーバ11が公開するオープンフォーマットである。プログラム35は、例えば、GTFSサーバ11からフォーマットデータ37をダウンロードし、ダウンロードしたフォーマットデータ37をメモリ32に記憶させる。或いは、フォーマットデータ37は、プログラム35に予め含まれていてもよい。
【0036】
フォーマットデータ37は、例えば、一乃至複数のテキストファイルである。フォーマットデータ37は、バスの停留所の名称である停留所名や、停留所の位置を示す位置情報や、時刻表や、運賃などが入力される複数の入力フィールドを有している。各入力フィールドは、フィールド名をそれぞれ付与されている。各入力フィールドは、フィールド名によってそれぞれ識別される。また、各入力フィールドは、フィールド名によって、必須の入力フィールドと、任意の入力フィールドとに分別されている。必須の入力フィールドとは、GTFSサーバ11が提供データを取得する場合に、必ず入力していなければならない入力フィールドを意味する。任意の入力フィールドとは、GTFSサーバ11が提供データを取得する場合に、入力されていなくてもよい入力フィールドを意味する。
【0037】
プログラム35は、少なくとも必須の入力フィールドにデータを入力することにより、提供データを生成する。フォーマットデータ37を用いて提供データが生成されることにより、GTFSサーバ11は、停留所名や位置情報や運賃などの情報を、処理可能なデータ形式でバス事業者から取得することができる。
【0038】
また、プログラム35は、種々の画像データを有している。画像データは、
図7から
図13に示される画面などを示すデータである。プログラム35は、画像データを通信バス33を通じてディスプレイ23に入力することにより
図7から
図13に示される画面等をディスプレイ23に表示させる。そして、プログラム35は、画面をディスプレイ23に表示させて、ユーザI/F24を通じてオペレータの入力を受け付け、受け付けた入力に基づいて提供データを生成する。
【0039】
また、プログラム35は、管理サーバ12がインターネット13上に公開するURL(Uniform Resource Locator)を有している。プログラム35は、当該URLを用いて、管理サーバ12に提供データをアップロードする。詳しくは後述する。なお、管理サーバ12のURLは、プログラム35がPC10にインストールされる際、或いはインストールされた後に、メモリ32に記憶されてもよい。例えば、プログラム35は、URLの入力を要求する画面をディスプレイ23に表示させ、オペレータにURLを入力させてURLを取得し、取得したURLをメモリ32に記憶させる。
【0040】
以下、プログラム35が提供データを生成して管理サーバ12にアップロードする提供データ生成処理について、
図3から
図13を参照して説明する。
【0041】
プログラム35は、起動されたことに応じて、不図示のホーム画面をディスプレイ23に表示させる(S11)。そして、プログラム35は、ホーム画面において、「路線設定」のプルダウンメニュー41(
図7)を通じて「事業者設定」が選択されたことに応じて、事業者設定画面をディスプレイ23に表示させる(S12)。
図7(A)は、事業者設定画面を示す。なお、プルダウンメニュー41は、「事業者設定」の他、「路線設定」、「バス停設定」、「時刻表入力」、「運賃入力」、「経路」、「アップロード」などの選択肢を有する。詳しくは後述する。
【0042】
事業者設定画面は、「交通機関の正式名称」の文字と、交通機関の正式名称の入力を受け付けるテキストボックス42と、「交通機関の正式名称のふりがな」の文字と、交通機関の正式名称のふりがなの入力を受け付けるテキストボックス43と、「交通機関のURL」の文字と、URLの入力を受け付けるテキストボックス44と、「タイムゾーン」の文字と、タイムゾーンを示す地域の入力を受け付けるテキストボックス45と、「主な使用言語」の文字と、言語を示す文字の入力を受け付けるテキストボックス46と、「代表電話番号」の文字と、電話番号の入力を受け付けるテキストボックス47と、「OK」アイコン48と、を有する。
【0043】
テキストボックス44は、バス事業者がインターネット13上に公開するURLの入力を受け付けるテキストボックスである。テキストボックス45は、使用する標準時間を示す地域が入力されるテキストボックスである。図示例では、「Asia/Tokyo」がテキストボックス45に入力されている。なお、テキストボックス45に代えて、標準時間が適用される地域の一覧が表示されるプルダウンメニューが事業者設定画面に表示されてもよい。
【0044】
テキストボックス46は、使用する言語を示す文字が入力されるテキストボックスである。すなわち、プログラム35は、複数の言語で提供データを生成することができる。例えば、プログラム35は、日本語、英語、中国語、韓国語でそれぞれ提供データを生成し、生成した各提供データをGTFSサーバ11に提供する。GTFSサーバ11は、オペレータが英語を指定して路線図等を要求したことに応じて、英語で提供された提供データをユーザに提供する。図示例では、「Japanese」がテキストボックス46に入力されている。なお、テキストボックス46に代えて、言語の一覧が表示されるプルダウンメニューが事業者設定画面に表示されてもよい。
【0045】
プログラム35は、オペレータによる各テキストボックスへの事業者名などの入力を受け付ける(S13)。そして、プログラム35は、オペレータによって「OK」アイコン48が選択されたか否かを判断する(S14)。なお、オペレータは、ユーザI/F24であるマウスを用いてカーソルを移動させてカーソルを「OK」アイコン48に重ね、次いで、マウスを左クリックすることにより、「OK」アイコン48を選択する。
【0046】
プログラム35は、「OK」アイコン48が選択されたと判断すると(S14:Yes)、各テキストボックスに文字が入力されているか否かを判断する(S15)。プログラム35は、入力が必須のテキストボックスに文字が入力されていないと判断すると(S15:No)、第1エラー画面101(
図7(B))をディスプレイ23に表示させる(S16)。入力が必須のテキストボックスとは、フォーマットデータ37において、入力が必須であると規定されているフィールド名と対応付けられたテキストボックスである。
【0047】
第1エラー画面101は、例えばポップアップ画面であり、事業者設定画面に重ねて表示される。第1エラー画面101は、
図7(B)に示されるように、「入力されていない必須の項目があります。」の文字と、「OK」アイコン102とを有する。プログラム35は、第1エラー画面101において「OK」アイコン102が選択されたか否かを判断する(S17)。プログラム35は、
図3に示されるように、「OK」アイコン102が選択されたと判断すると(S17:Yes)、第1エラー画面101を消し、S13以降の処理を再度実行する。
【0048】
プログラム35は、入力が必須のテキストボックスに文字が入力されていると判断すると(S15:Yes)、テキストボックス42等に入力された文字を取得する(S18)。そして、取得した文字をメモリ32に記憶されたフォーマットデータ37の各入力フィールドにそれぞれ入力する(S19)。
【0049】
詳しく説明すると、テキストボックス42等は、それぞれフィールド名と対応付けられている。プログラム35は、例えば、テキストボックス42と対応付けられたフィールド名と同一のフィールド名を付された入力フィールドに、テキストボックス42に入力された文字をテキストデータに変換して入力する。なお、事業者設定画面において入力された事業者名などは、後述の停留所名や位置情報や運賃などの情報とともに、最後に一括して入力フィールドに入力されてもよい。
【0050】
プログラム35は、事業者設定画面において「OK」アイコン48が選択されたことに応じて、或いは、プルダウンメニュー41において「路線設定」が選択されたことに応じて、路線設定画面をディスプレイ23に表示させる(S20)。
図8(A)は、路線設定画面を示す。
【0051】
路線設定画面は、路線名及び路線IDの入力を受け付ける画面である。路線設定画面は、「路線名」の文字と、路線名が入力されるテキストボックス91と、「路線ID」の文字と、路線IDが入力されるテキストボックス92と、「OK」アイコン93と、を有する。
【0052】
プログラム35は、
図3に示されるように、路線設定画面において、路線名及び路線IDの入力を受け付ける(S21)。そして、プログラム35は、受け付けた路線名及び路線IDを取得する(S22)。
【0053】
次に、プログラム35は、「OK」アイコン93が選択されたか否かを判断する(S23)。プログラム35は、「OK」アイコン93が選択されたと判断すると(S23:Yes)、路線名及び路線IDが入力されたか否か、及び、一致する路線IDがないか否かを判断する(S24)。一致する路線IDとは、既に登録されてメモリ32に記憶された路線IDであって、テキストボックス92に入力された路線IDと一致する路線IDを意味する。プログラム35は、路線名及び路線IDが入力されていないと判断すると(S24:No)、上述の第1エラー画面101をディスプレイ23に表示させる(S25)。また、プログラム35は、一致する路線IDがあると判断すると(S24:No)、第2エラー画面103をディスプレイ23に表示させる(S25)。
【0054】
図8(B)は、上述の第1エラー画面101及び第2エラー画面103の双方のエラー画面がディスプレイ23に表示された状態を示している。第2エラー画面103は、「同一の路線IDがあります。」の文字と、「OK」アイコン104とを有する。プログラム35は、
図3に示されるように、第1エラー画面101において「OK」アイコン102が選択されたか否かを判断する(S26)。また、プログラム35は、第2エラー画面103において「OK」アイコン104が選択されたか否かを判断する(S26)。
【0055】
プログラム35は、第1エラー画面101において「OK」アイコン102が選択されたと判断したことに応じて、第1エラー画面101を消す。また、プログラム35は、第2エラー画面103において「OK」アイコン104が選択されたと判断したことに応じて、第2エラー画面103を消す。すなわち、プログラム35は、「OK」アイコン102、104が選択されたと判断したことに応じて(S26:Yes)、路線名及び路線IDの入力を再度受け付ける(S21)。
【0056】
プログラム35は、路線名及び路線IDが入力されており、かつ、一致する路線IDがないと判断すると(S24:Yes)、事業者名と同様にして、入力された路線名及び路線IDをフォーマットデータ37の入力フィールドに入力する(S27)。
【0057】
次に、プログラム35は、
図4に示されるように、路線設定画面において「OK」アイコン93が選択されたことに応じて、或いは、プルダウンメニュー41において「バス停設定」が選択されたことに応じて、バス停設定画面をディスプレイ23に表示させる(S28)。
図9(A)は、バス停設定画面を示す。
【0058】
バス停設定画面は、「バス停ID」の文字と、バス停IDが入力されるテキストボックス51と、「バス停名」の文字と、バス停名が入力されるテキストボックス52と、「バス停名よみがな」の文字と、バス停名よみがなが入力されるテキストボックス53と、「緯度」の文字と、「緯度」アイコン54と、「経度」の文字と、「経度」アイコン55と、「バス停の説明」の文字と、バス停の説明が入力されるテキストボックス56と、「追加」アイコン57と、「OK」アイコン58と、を有する。バス停は、本発明の「特定地点」に相当する。バス停名は、本発明の「地点名」に相当する。プログラム35がバス停設定画面をディスプレイ23に表示させるステップS28の処理は、本発明の「第1表示処理」に相当する。バス停IDは、本発明の「地点識別情報」に相当する。
【0059】
テキストボックス52は、バス停名が入力されるテキストボックスである。テキストボックス51は、バス停IDが入力されるテキストボックスである。バス停名に加え、バス停IDが設定されるのは、例えば、路線Aと路線Bの異なる路線に同一のバス停が属する場合に、路線Aに属する場合と路線Bに属する場合とを識別するためである。すなわち、同一の名称のバス停であっても、路線Aに属する場合と、路線Bに属する場合とでは、異なるバス停IDがテキストボックス51に入力される。「緯度」アイコン54及び「経度」アイコン55は、バス停の位置の経度及び緯度を設定するアイコンである。
【0060】
プログラム35は、テキストボックス51、52、53、56において、バス停ID、バス停名、バス停名よみがな、バス停の説明の入力を受け付ける(S29)。そして、プログラム35は、テキストボックス51、52、53、56に入力されたバス停ID、バス停名、バス停名よみがな、バス停の説明を取得する(S30)。プログラム35が、テキストボックス52に入力されたバス停名を取得するステップS30の処理は、本発明の「第1取得処理」に相当する。
【0061】
次に、プログラム35は、「緯度」アイコン54或いは「経度」アイコン55が選択されたか否かを判断する(S31)。プログラム35は、「緯度」アイコン54或いは「経度」アイコン55が選択されたと判断すると(S31:Yes)、地図データを取得する(S32)。
【0062】
詳しく説明すると、プログラム35は、地図データを提供するサーバ(以下、地図サーバと記載する)が公開するURLを有している。地図サーバは、地図データを無償或いは有償で提供するサービスの提供を行う事業者等が運用するサーバである。プログラム35は、ブラウザ36を通じて、当該URL宛てに、地図データの返信を要求するHTTPリクエストを送信する。そして、プログラム35は、地図サーバが返信したHTTPレスポンスに含まれる地図データを受信して取得する。
【0063】
プログラム35は、取得した地図データが示す地図、バス停オブジェクト60、及び「OK」アイコン61(
図12)をディスプレイ23に表示する(S33)。具体的には、プログラム35は、バス停を示すバス停オブジェクト60を、地図データが示す地図に重ねて表示させる。プログラム35は、例えば、初期位置として、実線で表示されたバス停オブジェクト60のように、地図の中央となる位置にバス停オブジェクト60を表示させる。プログラム35が、地図サーバから地図データをダウンロードして取得するステップS32の処理は、本発明の「地図データ取得処理」に相当する。バス停オブジェクト60は、本発明の「オブジェクト」に相当する。プログラム35がバス停オブジェクト60を地図上に表示させるステップS33の処理は、本発明の「第2表示処理」に相当する。
【0064】
バス停オブジェクト60は、バス停名、バス停ID、或いは番号などを含む。
図12に示す例では、バス停オブジェクト60は、番号を含む。番号は、例えば、バス停設定画面において登録されたバス停の順番を示す番号である。例えば、5番目に登録されるバス停の場合、バス停オブジェクト60は、「5」の番号を含む。バス停オブジェクト60が含む番号やバス停名やバス停IDは、本発明の「識別情報」に相当する。
【0065】
次に、プログラム35は、バス停オブジェクト60の移動を受け付ける(S34)。詳しく説明すると、オペレータは、例えばマウスを左クリックしてバス停オブジェクト60を選択し、選択したバス停オブジェクト60を、バス停が配置される位置に移動させる。そして、プログラム35は、バス停オブジェクト60の移動を受け付け、バス停オブジェクト60を地図上において移動させる。移動後のバス停オブジェクト60は、
図12において破線で示されている。
【0066】
オペレータは、バス停オブジェクト60を移動させた後、ユーザI/F24を用いて「OK」アイコン61を選択する。プログラム35は、
図4に示されるように、「OK」アイコン61が選択されたか否かを判断する(S35)。プログラム35は、「OK」アイコン61が選択されたと判断すると(S35:Yes)、移動後のバス停オブジェクト60が位置する地図上の位置(座標)を取得する(S36)。
【0067】
そして、プログラム35は、取得した位置(座標)を用いて、バス停アイコン60が位置する地図上の経度及び緯度を、バス停の位置情報として取得する(S37)。具体的には、プログラム35は、経度及び緯度を返信することを要求するHTTPリクエストを、ブラウザ36を通じて上述の地図サーバに送信する。当該HTTPリクエストは、プログラム35がディスプレイ23に表示させている地図におけるバス停オブジェクト60の座標を含む。フローチャートには示されていないが、地図サーバは、当該HTTPリクエストを受信すると、当該HTTPリクエストに含まれる座標が示す経度及び緯度を含むHTTPレスポンスをPC10に返信する。プログラム35は、地図サーバが返信したHTTPレスポンスに含まれる経度及び緯度を、移動後のバス停オブジェクト60が位置する地図上の経度及び緯度として取得する。バス停の位置を示す経度及び緯度は、本発明の「位置情報」に相当する。プログラム35が、バス停の経度及び緯度を取得するステップS37の処理は、本発明の「第2取得処理」に相当する。
【0068】
プログラム35は、取得した緯度を、「緯度」アイコン54(
図9(A))に表示させ、取得した経度を、「経度」アイコン55に表示させる。
【0069】
オペレータは、バス停ID等を入力し、かつ、経度及び緯度が「緯度」アイコン54及び「経度」アイコン55に表示された後、追加するバス停がある場合、ユーザI/F24を用いて「追加」アイコン57を選択する。オペレータは、追加するバス停がない場合、ユーザI/F24を用いて「OK」アイコン58を選択する。
【0070】
プログラム35は、「追加」アイコン57が選択されたか、「OK」アイコン58が選択されたかを判断する(S38)。プログラム35は、「追加」アイコン57が選択されたと判断すると(S38:追加)、所定の条件を満たすか否かを判断する(S39)。所定の条件とは、入力が必須である各テキストボックスに入力がされているか、また、経度及び緯度がメモリ32に記憶されているか否か、さらにまた、異なるバス停に同一のバス停IDが付されているか否かである。
【0071】
プログラム35は、所定の条件を満たすと判断すると(S39:Yes)、ステップS29以降の処理を再度実行する。すなわち、オペレータは、一のバス停の登録が終了すると、「追加」アイコン57を選択して、次のバス停の登録を行う。なお、オペレータは、バスの経路上の順番で複数のバス停を順に登録していく。
【0072】
プログラム35は、所定の条件を満たさないと判断すると(S39:No)、上述の第1エラー画面101或いは第3エラー画面105、又は、第1エラー画面101及び第3エラー画面105をディスプレイ23に表示させる(S40)。
図9(B)に示す例では、第1エラー画面101及び第3エラー画面105の双方がディスプレイ23に表示されている。第3エラー画面105は、「同一のバス停IDがあります。」の文字と、「OK」アイコン106とを有する。
【0073】
プログラム35が、異なるバス停に同一のバス停IDが付されていると判断した場合に第3エラー画面105をディスプレイ23に表示させるステップS40処理は、本発明の「エラー報知処理」に相当する。なお、プログラム35は、第3エラー画面105をディスプレイ23に表示させる代わりに、エラー音を、PC10に設けられたスピーカに出力させてもよい。
【0074】
プログラム35は、第1エラー画面101において「OK」アイコン102が選択され、第3エラー画面105において「OK」アイコン106が選択されたか否かを判断する(S41)。プログラム35は、第1エラー画面101において「OK」アイコン102が選択され、第3エラー画面105において「OK」アイコン106が選択されたと判断すると(S41:Yes)、第1エラー画面101及び第3エラー画面105を消す。そして、プログラム35は、ステップS29以降の処理を再度実行する。
【0075】
プログラム35は、ステップS38において、「OK」アイコン58が選択されたと判断すると(S38:OK)、入力されたバス停ID、バス停名、バス停名よみがな、及びバス停の説明や、取得した経度及び緯度などを、事業者名と同様にして、フォーマットデータ37の入力フィールドに入力する(S42)。
【0076】
また、フローチャートには示されていないが、プログラム35は、路線設定画面で登録された路線ごとに、バス停の登録を受け付ける。なお、「上り」と「下り」とは、異なる路線として登録される。
【0077】
次に、プログラム35は、
図5に示されるように、バス停設定画面において「OK」アイコン58が選択されたことに応じて、或いは、プルダウンメニュー41において「時刻表入力」が選択されたことに応じて、時刻表入力画面をディスプレイ23に表示させる(S43)。プログラム35が、貼付領域77を有する時刻表入力画面をディスプレイ23に表示させるステップS43の処理は、本発明の「第3表示処理」に相当する。
【0078】
図10(A)は、時刻表入力画面を示す。時刻表入力画面は、「平日」タブ71及び「休日」タブ72を有する。図示例では、「平日」タブ71が選択された状態を示している。すなわち、時刻表は、平日と休日とでそれぞれ入力することができる。なお、「平日」タブ71及び「休日」タブ72に代えて、平日用の時刻表入力画面と、休日用の時刻表入力画面とで画面を切り替えるアイコンなどが時刻表入力画面に表示されていてもよい。以下では、「平日」タブ71が選択されている場合について説明する。
【0079】
時刻表入力画面は、「月曜日」、「火曜日」、「水曜日」、「木曜日」、「金曜日」、「土曜日」、「日曜日」の文字と、各文字の下に表示された7個のチェックボックス73と、を有する。オペレータは、平日に設定する曜日の下のチェックボックス73を選択する。図示例では、「月曜日」から「金曜日」までが選択されており、「月曜日」から「金曜日」までが平日として設定されている。なお、平日として設定されていない「土曜日」及び「日曜日」は、休日として設定される。
【0080】
また、時刻表入力画面は、「運行開始日」の文字と、テキストボックス74と、「運行終了日」の文字と、テキストボックス75と、を有する。テキストボックス74は、バスの運行が開始される日である運行開始日が入力されるテキストボックスである。テキストボックス75は、バスの運行が終了される日である運行終了日が入力されるテキストボックスである。
【0081】
また、時刻表入力画面は、「バス停」の文字と、「バス停」の文字の下に配置されたバス停名と、を有する。バス停名は、バス停設定画面において設定されたバス停名である。図示例では、「A大学前」、「B町1丁目」、「B町3丁目」、「C町2丁目」、「JR三ノ宮」、「D病院前」、「E駅前」、「F町1町目」のバス停名が表示されている。設定された複数のバス停名は、バス停設定画面において設定された順に並んでいる。具体的には、最初に設定されたバス停のバス停名が一番上に位置し、最後に設定されたバス停名が一番下に位置する。詳しく説明すると、プログラム35は、バス停設定画面においてバス停の設定を受け付けると、受け付けたバス停のバス停IDやバス停名と、登録順とを対応付けてメモリ32に記憶させる。例えば、プログラム35は、初期値を「1」としてメモリに記憶されている「登録順」を、「追加」アイコン57が選択されるごとにインクリメントする。そして、プログラム35は、「追加」アイコン57が選択されたと判断すると、入力されたバス停IDやバス停名と登録順とを対応付けてメモリ32に記憶させる。そして、プログラム35は、登録順が小さいバス停名から順に時刻表入力画面に表示させる。
【0082】
時刻表入力画面は、バス停名の右側に、時刻の貼り付けを受け付ける貼付領域77を有する。オペレータは、表計算ソフトウエアや文書ファイル作成ソフトウエアなどで予め作成した時刻表の出発時刻をコピーし、コピーした出発時刻を貼付領域77に貼り付ける。
【0083】
なお、プログラム35は、時刻表入力画面において、バス停名を表示する代わりに、バス停名及び出発時刻の双方の貼り付けを受け付ける貼付領域77を有していてもよい。オペレータは、出発時刻だけでなく、バス停名も含む時刻表全体をコピーし、コピーしたバス停名及び出発時刻を時刻表入力画面の貼付領域77に貼り付ける。
【0084】
なお、バスが最後に停車するバス停については、出発時刻ではなく、到着時刻である。
【0085】
また、時刻表入力画面は、「OK」アイコン76を有する。オペレータは、出発時刻を時刻表入力画面に貼り付けた後、ユーザI/F24を用いて「OK」アイコン76を選択する。
【0086】
プログラム35は、時刻表入力画面において、チェックボックス73へのチェック、運行開始日及び運行終了日の入力を受け付ける(S44)。また、プログラム35は、時刻表入力画面において、出発時刻の貼り付けを受け付ける(S45)。そして、プログラム35は、受け付けた平日の指定や、運行開始日や、運行終了日や、出発時刻を取得する(S46)。プログラム35が、貼付領域77に貼り付けられた出発時刻を取得するステップS46の処理は、本発明の「第3取得処理」に相当する。
【0087】
オペレータは、チェックボックス73にチェックし、運行開始日をテキストボックス74に入力し、運行終了日をテキストボックス75に入力し、出発時刻を貼付領域77に貼り付けた後、ユーザI/F24を用いて「OK」アイコン76を選択する。
【0088】
プログラム35は、
図5に示されるように、時刻表入力画面において「OK」アイコン76が選択されたか否かを判断する(S47)。プログラム35は、「OK」アイコン76が選択されたと判断すると(S47:Yes)、所定の条件を満たすか否かを判断する(S48)。所定の条件とは、テキストボックス74、75に日付が入力されているか否か、及び出発時刻が貼付領域77に貼り付けられているか否かを意味する。プログラム35は、所定の条件が満たされていないと判断すると(S48:No)、上述の第1エラー画面101をディスプレイ23に表示させる(S49)。
図10(B)は、時刻表入力画面に重ねて表示された第1エラー画面101を示す。
【0089】
プログラム35は、
図5に示されるように、第1エラー画面101において「OK」アイコン102が選択されたか否かを判断する(S50)。プログラム35は、第1エラー画面101において「OK」アイコン102が選択されたと判断すると(S50:Yes)、第1エラー画面101を消し、ステップS44以降の処理を再度実行する。
【0090】
プログラム35は、ステップS48において所定の条件を満たすと判断すると(S48:Yes)、平日の曜日を示す情報や、入力された運行開始日及び運行終了日や、貼付領域77に貼り付けられた出発時刻を、事業者名と同様にして、メモリ32に記憶されたフォーマットデータ37の入力フィールドに入力する(S51)。
【0091】
プログラム35は、時刻表入力画面において「OK」アイコン76が選択されたことに応じて、或いは、プルダウンメニュー41において「運賃入力」が選択されたことに応じて、運賃入力画面をディスプレイ23に表示させる(S52)。プログラム35が、運賃貼付領域83を有する運賃入力画面をディスプレイ23に表示させるステップS52の処理は、本発明の「第4表示処理」に相当する。
【0092】
図11(A)は、運賃入力画面を示す。運賃入力画面は、運賃三角表81を有する。運賃三角表81は、バス停設定画面において設定されたバス停名を有する。図示例では、「A大学前」、「B町1丁目」、「B町3丁目」、「C町2丁目」、「JR三ノ宮」、「D病院前」、「E駅前」、「F町1町目」のバス停名が表示されている。設定された複数のバス停名は、バス停設定画面において設定された順に並んでいる。具体的には、最初に設定されたバス停のバス停名が左上に位置し、最後に設定されたバス停名が右下に位置する。
【0093】
運賃三角表81は、運賃がそれぞれ貼り付けられる複数の運賃貼付領域83を有する。オペレータは、表計算ソフトウエアや文書ファイル作成ソフトウエアなどで予め作成した運賃三角表81の運賃をコピーし、コピーした運賃を運賃貼付領域83に貼り付ける。その際、オペレータは、複数の運賃を一度にコピーして、コピーした複数の運賃を複数の運賃貼付領域83に一度に貼り付ける。
【0094】
なお、プログラム35は、運賃入力画面において、バス停名を表示する代わりに、バス停名及び運賃の双方の貼り付けを受け付ける貼付領域を有していてもよい。オペレータは、運賃だけでなく、バス停名も含む運賃三角表81の全部をコピーし、コピーしたバス停名及び運賃を運賃入力画面の貼付領域に一度に貼り付ける。
【0095】
また、運賃入力画面は、「OK」アイコン82を有する。オペレータは、運賃を運賃貼付領域83に貼り付けた後、ユーザI/F24を用いて「OK」アイコン82を選択する。
【0096】
プログラム35は、
図5に示されるように、運賃貼付領域83への運賃の貼り付けを受け付ける(S53)。そして、プログラム35は、運賃貼付領域83に貼り付けられた運賃を取得する(S54)。プログラム35が運賃を取得するステップS54の処理は、本発明の「第4取得処理」に相当する。オペレータは、運賃を運賃貼付領域83に貼り付けた後、「OK」アイコン82を選択する。
【0097】
プログラム35は、運賃入力画面において「OK」アイコン82が選択されたか否かを判断する(S55)。プログラム35は、「OK」アイコン82が選択されたと判断すると(S55:Yes)、運賃が運賃貼付領域83に貼り付けられているか否かを判断する(S56)。プログラム35は、運賃が運賃貼付領域83に貼り付けられていないと判断すると(S56:No)、上述の第1エラー画面101をディスプレイ23に表示させる(S57)。
図11(B)は、運賃入力画面に重ねて表示された第1エラー画面101を示す。
【0098】
プログラム35は、
図5に示されるように、第1エラー画面101において、「OK」アイコン102が選択されたか否かを判断する(S58)。プログラム35は、第1エラー画面101において「OK」アイコン102が選択されたと判断すると(S58:Yes)、第1エラー画面101を消し、ステップS53以降の処理を再度実行する。
【0099】
プログラム35は、ステップS56において、運賃が運賃貼付領域83に貼り付けられていると判断すると(S56:Yes)、運賃貼付領域83に貼り付けられた運賃を、事業者名と同様にして、メモリ32に記憶されたフォーマットデータ37の入力フィールドに入力する(S59)。
【0100】
プログラム35は、運賃入力画面において「OK」アイコン82が選択されたことに応じて、或いは、プルダウンメニュー41において「経路」が選択されたことに応じて、
図6に示されるように、経路入力用地図をディスプレイ23に表示させる(S60)。具体的には、上述と同様にして、地図サーバから地図データをダウンロードし、ダウンロードした地図データが示す地図を、経路入力用地図としてディスプレイ23に表示させる。
【0101】
プログラム35は、
図13に示されるように、経路入力用地図に重ねて、登録されたバス停を示す複数のバス停アイコン60をディスプレイ23に表示させる。具体的には、プログラム35は、一のレイヤに一のバス停アイコン60を表示させ、複数のレイヤを重ねて地図上に表示させる。
図13に示されるように、12個のバス停オブジェクト60(12個のレイヤ)が経路入力用地図上に表示されている。また、プログラム35は、「OK」アイコン62をディスプレイ23に表示させる。
【0102】
各バス停オブジェクト60が配置される位置は、ステップS37でそれぞれ取得した経度及び緯度が示す位置である。なお、各バス停オブジェクト60は、オペレータが移動させることができない固定オブジェクトである。オペレータは、ユーザI/F24を用いて、各バス停オブジェクト60、及び、バスが移動する経路上の一乃至複数の位置を指定する。
【0103】
プログラム35は、
図6に示されるように、オペレータが指定した位置を受け付けて取得する(S61)。そして、プログラム35は、バス停オブジェクト60と、オペレータが指定した指定位置とを繋ぐ線を地図に表示させる(S62)。当該線は、バスの移動経路を示す。オペレータは、バスの移動経路を指定した後、「OK」アイコン62を選択する。
【0104】
プログラム35は、「OK」アイコン62が選択されたか否かを判断する(S63)。プログラム35は、「OK」アイコン62が選択されたと判断すると(S63:Yes)、オペレータが指定した地図上の位置が示す経度及び緯度を、上述のステップS37と同様にして取得する(S64)。
【0105】
プログラム35が、指定位置の指定を受け付けるステップS61の処理は、本発明の「第2受付処理」に相当する。プログラム35が、バス停オブジェクト60と、オペレータが指定した指定位置とを繋ぐ線を地図上に表示させるステップS62の処理は、本発明の「経路表示処理」に相当する。プログラム35が、経路上の位置を取得するステップS64の処理は、本発明の「第5取得処理」に相当する。
【0106】
プログラム35は、取得した指定位置の経度及び緯度を、フォーマットデータ37の入力フィールドに入力し、提供データを生成する(S65)。ステップS19、S27、S42、S51、S59、S65の処理は、本発明の「生成処理」に相当する。
【0107】
プログラム35は、経路入力用地図において「OK」アイコン62が選択されたことに応じて、或いは、プルダウンメニュー41において「アップロード」が選択されたことに応じて、不図示のアップロード画面をディスプレイ23に表示させる(S66)。アップロード画面は、例えば、入力されたバス停名や出発時刻や運賃などの一覧と、アップロードの実行の指示を受け付ける「実行」アイコンと、を有する。オペレータは、表示された一覧でバス停名等に誤りがないかを確認した後、「実行」アイコンを選択する。なお、バス停名等の一覧の表示は任意である。
【0108】
プログラム35は、アップロード画面において、「実行」アイコンが選択されたか否かを判断する(S67)。プログラム35は、「実行」アイコンが選択されたと判断すると(S67:Yes)、生成した提供データを管理サーバ12にアップロードする(S68)。詳しく説明すると、プログラム35は、例えば、OS34が提供するAPI( Application Programming Interface )を呼び出し、呼び出したAPIに、生成した提供データ及び管理サーバ12のURLを入力する。そして、当該APIを用いて管理サーバ12に、提供データを含むHTTPリクエストを、通信I/F22を通じて送信する。
【0109】
フローチャートには示されていないが、提供データを受信した管理サーバ12は、受信した提供データを、GTFSサーバ11がバス事業者に対して発行したアカウントと対応付けて、自己のメモリに記憶させる。また、管理サーバ12は、提供データを受信したことを示すACK(acknowledgement)を含むHTTPレスポンスをPC10に返信する。プログラム35は、ACKを含むHTTPレスポンスを受信したか否かを判断する(S69)。プログラム35は、ACKを含むHTTPレスポンスを受信しないことに応じて(S69:No)、提供データを再度アップロードするリトライを実行する(S68)。プログラム35は、ACKを含むHTTPレスポンスを受信したことに応じて(S69:Yes)、提供データ生成処理を終了する。
【0110】
フローチャートには示されていないが、GTFSのサービスを提供する事業者には、管理サーバ12がインターネット13上に公開するURLが予め通知される。GTFSサーバ11は、通知されたURLに定期的にアクセスし、管理サーバ12にアップロードされた提供データをダウンロードする。そして、GTFSサーバ11は、ダウンロードした提供データを、インターネット13を通じたユーザの要求に応じてユーザに提供する。
【0111】
[実施形態の作用効果]
【0112】
プログラム35は、バス停を示すバス停オブジェクト60を地図上に表示させ、バス停オブジェクト60の移動を受け付けることにより、バス停の経度及び緯度をオペレータに入力させることなく、バス停の経度及び緯度を取得する。したがって、プログラム35は、バス停の経度及び緯度を入力するオペレータの手間をなくすことができる。
【0113】
プログラム35は、バス停に応じた番号を含むバス停オブジェクト60を地図上に表示させる。したがって、プログラム35は、地図上に表示させたバス停オブジェクト60がどのバス停を示すのかをオペレータに容易に認識させることができる。
【0114】
プログラム35は、バスの系統ごとにバス停名の入力を受け付け、かつ、バス停IDの入力を受け付ける。したがって、プログラム35は、複数の系統に共通して使用されるバス停を、系統ごとに区別して識別することができる。その結果、プログラム35は、複数の系統の提供データを生成することができる。
【0115】
プログラム35は、一致する2つのバス停IDが入力されたことに応じてエラー報知を行う。したがって、プログラム35は、同一のバス停IDが付与されたバス停が登録されることを抑制することができる。
【0116】
プログラム35は、複数の出発時刻の貼り付けを受け付ける貼付領域77を有する時刻表入力画面をディスプレイ23に表示させ、貼り付けられた出発時刻を取得する。したがって、プログラム35は、オペレータが複数の出発時刻をテキストボックスに1つずつ入力する場合に比べ、出発時刻を入力するオペレータの手間を低減することができる。特に、時刻表が既に作成されている場合において、或いは、時刻表がプログラム35とは別で作成される場合において、プログラム35は、オペレータの入力操作の手間を省くことができる。なお、出発時刻の入力をテキストボックスで受け付けると、複数の出発時刻を「貼付」で受け付けることは困難である。
【0117】
プログラム35は、複数の運賃の貼り付けを受け付ける運賃貼付領域83を有する運賃入力画面をディスプレイ23に表示させ、貼り付けられた運賃を取得する。したがって、プログラム35は、オペレータが複数の運賃をテキストボックスに1つずつ入力する場合に比べ、運賃を入力するオペレータの手間を低減することができる。特に、運賃三角表が既に作成されている場合において、或いは、運賃三角表がプログラム35とは別で作成される場合において、プログラム35は、オペレータの入力操作の手間を省くことができる。
【0118】
プログラム35は、経路入力用地図において、オペレータが指定した指定位置の経度及び緯度を、バスの経路上の位置を示す位置情報として取得する。したがって、プログラム35は、オペレータが経路上の複数の位置の経度及び緯度を入力する場合に比べ、バスの経路を入力するオペレータの手間を省くことができる。なお、バスの経路は、例えば、リアルタイムGTFSなど、GTFSサーバ11が、運行されているバスの現在位置をリアルタイムでユーザに提供するサービスにおいて、GTFSサーバ11がバス事業者に要求する情報である。
【0119】
プログラム35は、生成した提供データを、管理サーバ12にアップロードする。したがって、プログラム35は、オペーレータがブラウザ36を起動して、GTFSサーバ11が公開するURL宛てに提供データを送信する手間を省くことができる。
【0120】
プログラム35は、経路入力用地図において、表示する複数のバス停オブジェクト60に番号を含ませている。したがって、プログラム35は、どのバス停オブジェクト60がどのバス停を示すかを容易に判断することができる。その結果、プログラム35は、バスの経路をオペレータに容易に入力させることができる。
【0121】
[変形例]
【0122】
上述の実施形態では、端末装置がパーソナルコンピュータ10である例を説明した。しかしながら、プログラム35がインストールされる端末装置は、タブレットや携帯端末などであってもよい。
【0123】
上述の実施形態では、プログラム35が、地図サーバから地図データをダウンロードしてディスプレイ23に表示させる例を説明した。しかしながら、地図データは、プログラム35が予め有していてもよい。地図データは、プログラム35がPC10にインストールされる際に、メモリ32に記憶される。プログラム35は、メモリ32に記憶された地図データを読み出して、ディスプレイ23に表示させる。
【0124】
上述の実施形態では、バスの運行に係る提供データを生成するプログラム35が説明された。しかしながら、プログラム35は、鉄道など、他の移動体の運行に係る提供データを生成するプログラムであってもよい。例えば、プログラム35は、実施形態と同様にして、駅名や駅名IDなどの入力を受け付け、地図を用いて駅の経度及び緯度を取得し、電車の出発時刻や運賃の貼り付けを受け付けて、提供データを生成する。
【0125】
上述の実施形態では、プログラム35が、一のバス停オブジェクト60を地図上に表示して、一のバス停の経度及び緯度を取得する例を説明した。しかしながら、プログラム35は、複数のバス停オブジェクト60を地図上に表示して、複数のバス停の経度及び緯度を一度に取得してもよい。その場合、オペレータは、各バス停オブジェクト60に含まれる番号によって、どのバス停オブジェクト60がどのバス停を示すかを認識する。例えば、オペレータは、「1」を含むバス停オブジェクト60が「A大学前」のバス停を示し、「5」を含むバス停オブジェクト60が、「JR三ノ宮」のバス停を示すと認識する。すなわち、プログラム35は、バス停オブジェクト60に番号を含ませることにより、複数のバス停の経度及び緯度を一度に取得することができる。
【0126】
上述の実施形態では、番号がバス停オブジェクト60に表示された例が説明された。しかしながら、番号に代えて、バス停名やバス停IDなど、バス停を識別可能な他の識別情報がバス停オブジェクト60に表示されてもよい。
【0127】
上述の実施形態では、経度及び緯度が位置情報の一例として説明された。しかしながら、バス停の位置を示す位置情報は、住所や座標などであってもよい。
【0128】
上述の実施形態では、GTFSサーバ11が提供するフォーマットデータ37を用いて提供データが生成される例が説明された。しかしながら、プログラム35は、GTFSサーバ11が提供するフォーマットデータ37以外のフォーマットデータを用いて提供データを生成してもよい。すなわち、プログラム35は、GTFS以外のシステムに提供される提供データを生成するものであってもよい。
【符号の説明】
【0129】
10・・・PC(端末装置)
11・・・GTFSサーバ
12・・・管理サーバ
23・・・ディスプレイ
24・・・ユーザI/F
31・・・CPU
32・・・メモリ
35・・・プログラム
60・・・バス停オブジェクト(オブジェクト)