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特許7288719不動産試算システム、不動産試算プログラム、及び不動産試算方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-31
(45)【発行日】2023-06-08
(54)【発明の名称】不動産試算システム、不動産試算プログラム、及び不動産試算方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/16 20120101AFI20230601BHJP
   G06Q 30/015 20230101ALI20230601BHJP
【FI】
G06Q50/16
G06Q30/015
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2022175637
(22)【出願日】2022-11-01
【審査請求日】2022-11-01
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】521111043
【氏名又は名称】株式会社Gotus
(74)【代理人】
【識別番号】100137338
【弁理士】
【氏名又は名称】辻田 朋子
(72)【発明者】
【氏名】蓮沼 一貴
【審査官】塩田 徳彦
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-114174(JP,A)
【文献】特開2016-162361(JP,A)
【文献】特開2022-083450(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
不動産に関する複数の試算結果の比較を容易にする不動産試算システムであって、
前記不動産試算システムは、算出手段、及び表示手段を備え、
前記算出手段は、入力画面を介して、現在住んでいる住宅に関する情報を示す現住宅情報、住み替え先の住宅に関する情報を示す住替先情報、及び住宅の住み替えを行う年数を示す利用年数の入力を受け付け、
該現住宅情報、該住替先情報、及び該利用年数に基づいて、前記利用年数経過時に残る現金残高を示す複数種類の試算結果を算出し、
前記表示手段は、前記試算結果を表示処理して、複数種類の前記試算結果を同一画面上に含む結果画面を表示させ、
前記算出手段は、複数種類の前記試算結果として、
前記現住宅情報及び前記利用年数に基づいて、現在の住宅に住み続ける場合に残る現金残高を示す、居住試算結果と、
前記現住宅情報、前記住替先情報、及び前記利用年数に基づいて、住替えを行った場合に残る現金残高を示す、住替試算結果と、
を算出する、不動産試算システム。
【請求項2】
前記算出手段は、前記現住宅情報として、現在の住宅を売る場合の売却情報、及び貸す場合の貸出情報の入力を受け付け、
前記住替先情報として、住替え先の住宅を買う場合の購入住宅情報、及び借りる場合の賃貸情報の入力を受け付ける、請求項1に記載の不動産試算システム
【請求項3】
前記結果画面は、入力欄を含み、
前記算出手段は、前記入力欄を介して、前記入力画面において入力された前記現住宅情報、前記住替先情報、及び前記利用年数のうち、住替先情報、及び/又は利用年数の入力を受け付け、
該住替先情報、該利用年数、及び前記入力画面において入力された前記現住宅情報に基づいて、前記試算結果を算出し、
前記表示手段は、該試算結果を表示処理する、請求項1又は請求項2に記載の不動産試算システム。
【請求項4】
前記不動産試算システムは、受付手段を更に備え、
前記受付手段は、前記現住宅情報、前記住替先情報、前記利用年数、及び前記試算結果、を対応付けたシミュレーション情報の登録指示を受け付けると、該シミュレーション情報を記憶部に登録し、
前記表示手段は、登録された複数の前記シミュレーション情報の、それぞれの試算結果を表示処理して同一画面上に表示させる、請求項1又は請求項2に記載の不動産試算システム。
【請求項5】
前記受付手段は、登録された複数の前記シミュレーション情報を電子ファイル化する要求を受け付けると、複数の前記シミュレーション情報を含む電子ファイルを記憶部に登録
し、
前記表示手段は、該電子ファイルを表示処理する、請求項に記載の不動産試算システム。
【請求項6】
前記不動産試算システムは、管理者が利用する管理者端末を備え、
前記受付手段は、ユーザが利用するユーザ端末から前記登録指示を受け付け、
前記記憶部は、前記シミュレーション情報、及び前記ユーザを識別するユーザ識別情報を紐づけて格納し、
前記表示手段は、前記管理者端末の管理者画面において、前記登録指示により登録された複数の前記シミュレーション情報を、前記ユーザ識別情報毎に表示処理する、請求項に記載の不動産試算システム。
【請求項7】
前記不動産試算システムは、管理者が利用する管理者端末を備え、
前記受付手段は、ユーザのユーザ端末から前記電子ファイル化の要求を受け付け、
前記記憶部は、前記シミュレーション情報、及び前記ユーザを識別するユーザ識別情報を紐づけて格納し、
前記表示手段は、前記管理者端末の管理者画面において、前記電子ファイル化の要求により登録された複数の電子ファイルを、前記ユーザ識別情報毎に表示処理する請求項に記載の不動産試算システム。
【請求項8】
不動産の運用に関する複数の試算結果の比較を容易にする不動産試算プログラムであって、該不動産試算プログラムは、コンピュータを、算出手段、及び表示手段として機能させ、
前記算出手段は、入力画面を介して、現在住んでいる住宅に関する情報を示す現住宅情報、住み替え先の住宅に関する情報を示す住替先情報、及び住宅の住み替えを行う年数を示す利用年数の入力を受け付け、
該現住宅情報、該住替先情報、及び該利用年数に基づいて、前記利用年数経過時に残る現金残高を示す複数種類の試算結果を算出し、
前記表示手段は、前記試算結果を表示処理して、複数種類の前記試算結果を同一画面上に含む結果画面を表示させ、
前記算出手段は、複数種類の前記試算結果として、
前記現住宅情報及び前記利用年数に基づいて、現在の住宅に住み続ける場合に残る現金残高を示す、居住試算結果と、
前記現住宅情報、前記住替先情報、及び前記利用年数に基づいて、住替えを行った場合に残る現金残高を示す、住替試算結果と、
を算出する、不動産試算プログラム。
【請求項9】
不動産の運用に関する複数の試算結果の比較を容易にする1又は複数のコンピュータを用いた不動産試算方法であって、
前記コンピュータが、
入力画面を介して、現在住んでいる住宅に関する情報を示す現住宅情報、住み替え先の住宅に関する情報を示す住替先情報、及び住宅の住み替えを行う年数を示す利用年数の入力を受け付け、
該現住宅情報、該住替先情報、及び該利用年数に基づいて、前記利用年数経過時に残る現金残高を示す複数種類の試算結果を算出し、
コンピュータが、前記試算結果を表示処理して、複数種類の前記試算結果を同一画面上に含む結果画面を表示させ、
複数種類の前記試算結果として、
前記現住宅情報及び前記利用年数に基づいて、現在の住宅に住み続ける場合に残る現金残高を示す、居住試算結果と、
前記現住宅情報、前記住替先情報、及び前記利用年数に基づいて、住替えを行った場合に残る現金残高を示す、住替試算結果と、
を算出する、不動産試算方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、不動産試算システム、不動産試算プログラム、及び不動産試算方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、不動産の借換えを行った場合のローン返済額の試算、賃貸に住み続けた場合の支払額の試算、住宅を購入した場合の住宅ローンの返済額の試算等を行う技術の一例が、例えば、非特許文献1において提案されている。
【0003】
例えば、非特許文献1には、試算を行いたい項目を選択し、それぞれの試算に必要な値を入力することによって、該選択した項目における試算結果が表示される。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【文献】「ネットで住みかえノムコム 住宅ローンシミュレーション」、[令和4年6月23日検索]、インターネット<https://www.nomu.com/loan/sim/>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記文献では、様々な不動産に関する試算を行うことができるが、選択した項目毎にしか試算結果を閲覧することができず、他の試算結果と比較したい場合に、それぞれの試算結果を別々に管理しておかなければならなかった。そして、複数の試算結果を一度に確認することができず、非常に不便であるという問題があった。
【0006】
上記に鑑み、本発明は、不動産に関する複数の試算結果を容易に比較可能にする新たな技術を提供することを解決すべき課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、本発明は、不動産に関する複数の試算結果の比較を容易にする不動産試算システムであって、前記不動産試算システムは、算出手段、及び表示手段を備え、前記算出手段は、入力画面を介して、現在住んでいる住宅に関する情報を示す現住宅情報、住み替え先の住宅に関する情報を示す住替先情報、及び住宅の住み替えを行う年数を示す利用年数の入力を受け付け、該現住宅情報、該住替先情報、及び該利用年数に基づいて、前記利用年数経過時に残る現金残高を示す複数種類の試算結果を算出し、前記表示手段は、前記試算結果を表示処理して、複数種類の前記試算結果を同一画面上に含む結果画面を表示させ、前記算出手段は、複数種類の前記試算結果として、前記現住宅情報及び前記利用年数に基づいて、現在の住宅に住み続ける場合に残る現金残高を示す、居住試算結果と、前記現住宅情報、前記住替先情報、及び前記利用年数に基づいて、住替えを行った場合に残る現金残高を示す、住替試算結果と、を算出する。
【0008】
上記の課題を解決するために、本発明は、不動産の運用に関する複数の試算結果の比較を容易にする不動産試算プログラムであって、該不動産試算プログラムは、コンピュータを、算出手段、及び表示手段として機能させ、前記算出手段は、入力画面を介して、現在住んでいる住宅に関する情報を示す現住宅情報、住み替え先の住宅に関する情報を示す住替先情報、及び住宅の住み替えを行う年数を示す利用年数の入力を受け付け、該現住宅情報、該住替先情報、及び該利用年数に基づいて、前記利用年数経過時に残る現金残高を示す複数種類の試算結果を算出し、前記表示手段は、前記試算結果を表示処理して、複数種類の前記試算結果を同一画面上に含む結果画面を表示させ、前記算出手段は、複数種類の前記試算結果として、前記現住宅情報及び前記利用年数に基づいて、現在の住宅に住み続ける場合に残る現金残高を示す、居住試算結果と、前記現住宅情報、前記住替先情報、及び前記利用年数に基づいて、住替えを行った場合に残る現金残高を示す、住替試算結果と、を算出する。
【0009】
上記の課題を解決するために、本発明は、不動産に関する複数の試算結果の比較を容易にする1又は複数のコンピュータを用いた不動産試算方法であって、前記コンピュータが、入力画面を介して、現在住んでいる住宅に関する情報を示す現住宅情報、住み替え先の住宅に関する情報を示す住替先情報、及び住宅の住み替えを行う年数を示す利用年数の入力を受け付け、該現住宅情報、該住替先情報、及び該利用年数に基づいて、前記利用年数経過時に残る現金残高を示す複数種類の試算結果を算出し、コンピュータが、前記試算結果を表示処理して、複数種類の前記試算結果を同一画面上に含む結果画面を表示させ、複数種類の前記試算結果として、前記現住宅情報及び前記利用年数に基づいて、現在の住宅に住み続ける場合に残る現金残高を示す、居住試算結果と、前記現住宅情報、前記住替先情報、及び前記利用年数に基づいて、住替えを行った場合に残る現金残高を示す、住替試算結果と、を算出する。
このような構成とすることで、住み替えを行う年数が経過した後に残る現金残高について、現在の住居に住み続けた場合に残る現金残高と、住み替えを行った場合に残る現金残高複数種類の試算結果を算出することができ、それぞれの試算結果を同一画面上に表示することができる。これにより、複数種類の試算結果を容易に比較することができる。
【0010】
より好ましい形態では、前記算出手段は、複数種類の前記試算結果として、前記現住宅情報及び前記利用年数に基づいて、現在の住宅に住み続ける場合に残る現金残高を示す、居住試算結果と、前記現住宅情報、前記住替先情報、及び前記利用年数に基づいて、住替えを行った場合に残る現金残高を示す、住替試算結果と、を算出する。
このような構成とすることで、住み替えを行わなかった場合と、住み替えを行った場合と、の試算結果を同一画面上に表示することができる。これにより、住み替えを行うべきか、それとも現在の住宅に住み続けるべきか、を容易に比較することができる。
【0011】
より好ましい形態では、前記結果画面は、入力欄を含み、前記算出手段は、前記入力欄を介して、前記入力画面において入力された前記現住宅情報、前記住替先情報、及び前記利用年数のうち、住替先情報、及び/又は利用年数の入力を受け付け、該住替先情報、該利用年数、及び前記入力画面において入力された前記現住宅情報に基づいて、前記試算結果を算出し、前記表示手段は、該試算結果を表示処理する。
このような構成とすることで、試算結果を表示する画面において、入力情報を入力することができる。これにより、ユーザは、先に算出した試算結果を確認しながら、次の入力情報を入力することができる。
【0012】
より好ましい形態では、前記不動産試算システムは、受付手段を更に備え、前記受付手段は、前記現住宅情報、前記住替先情報、前記利用年数、及び前記試算結果、を対応付けたシミュレーション情報の登録指示を受け付けると、該シミュレーション情報を記憶部に登録し、前記表示手段は、登録された複数の前記シミュレーション情報の、それぞれの試算結果を表示処理して同一画面上に表示させる。
このような構成とすることで、複数の試算結果を同一画面上に表示することができる。これにより、どの試算結果が最も良いかを比較することができる。
【0013】
より好ましい形態では、前記受付手段は、登録された複数の前記シミュレーション情報を電子ファイル化する要求を受け付けると、複数の前記シミュレーション情報を含む電子ファイルを記憶部に登録し、前記表示手段は、該電子ファイルを表示処理する。
このような構成とすることで、複数の試算結果を一度に確認できる電子ファイルを作成することができる。これにより、試算結果の管理を容易にすることができる。
【0014】
より好ましい形態では、前記不動産試算システムは、管理者が利用する管理者端末を備え、前記受付手段は、ユーザが利用するユーザ端末から前記登録指示を受け付け、前記記憶部は、前記シミュレーション情報、及び前記ユーザを識別するユーザ識別情報を紐づけて格納し、前記表示手段は、前記管理者端末の管理者画面において、前記登録指示により登録された複数の前記シミュレーション情報を、前記ユーザ識別情報毎に表示処理する。
このような構成とすることで、ユーザ毎のシミュレーション情報を管理者が確認することができる。これにより、ユーザの住替え先住宅への潜在的な興味を可視化することができ、効率的にマーケティングに繋げることができる。
【0015】
より好ましい形態では、前記不動産試算システムは、管理者が利用する管理者端末を備え、前記受付手段は、ユーザのユーザ端末から前記電子ファイル化の要求を受け付け、
前記記憶部は、前記シミュレーション情報、及び前記ユーザを識別するユーザ識別情報を紐づけて格納し、前記表示手段は、前記管理者端末の管理者画面において、前記電子ファイル化の要求により登録された複数の電子ファイルを、前記ユーザ識別情報毎に表示処理する。
このような構成とすることで、ユーザが最終的に興味を持っている住替え先住宅の情報を可視化することができ、効率的にマーケティングに繋げることができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、不動産の運用に関する複数の試算結果を容易に比較可能にする新たな技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明における一実施形態に係るシステム構成図である。
図2】本発明における一実施形態に係るハードウェア構成図である。
図3】本発明における一実施形態に係る機能ブロック図である。
図4】本発明における処理フローチャートの一例である。
図5】本発明における入力画面の一例を示す図である。
図6】本発明における結果画面の一例を示す図である。
図7】本発明における試算結果の比較画面の一例を示す図である。
図8】本発明における管理者画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、添付図面を参照して、更に詳細に説明する。図面には好ましい実施形態が示されている。しかし、多くの異なる形態で実施されることが可能であり、本明細書に記載される実施形態に限定されない。
【0019】
例えば、本実施形態では不動産試算システムの構成、動作等について説明するが、同様の構成の方法、装置、コンピュータプログラム等も、同様の作用効果を奏することができる。また、プログラムは、記録媒体に記憶させてもよい。この記録媒体を用いれば、例えばコンピュータにプログラムをインストールすることができ、これにより不動産試算装置、不動産試算システムを構成することができる。ここで、プログラムを記憶した記録媒体は、例えばCD-ROM等の非一過性の記録媒体であってもよい。
【0020】
本発明は、不動産として住宅に関する試算を行う不動産試算システムに関する。本発明では、住宅に関する試算を行いたいユーザがアプリにログインし、適宜営業担当のアシスト受けながら住宅に関する種々の情報を入力することで試算を行うことができる。本実施形態ではユーザから、入力情報として、現在の住宅に関する情報を示す現住宅情報、住替え先の住宅に関する情報を示す住替先情報、及び住替え先の住宅に住んでいる期間を示す利用年数の入力を受け付ける。そして、入力された情報に基づいて、現在の住宅を貸出又は売却し新しい住宅に住み替えた場合と、現在の住宅に住み続けた場合のそれぞれについて、住み替えを行う期間が経過した後に残る現金残高が試算される。
【0021】
またより好ましい形態では、不動産の試算を行ったユーザがどのような入力をしてどのような試算結果を保存したのかを管理者(不動産会社等)が確認することができる。ここで、本明細書における住宅は、一般的な家屋や賃貸、土地だけでなく、例えばビルの部屋等の不動産を含む概念である。
【0022】
<システム構成>
図1は、一実施形態のシステムの構成を示すブロック図である。図1に示すように、不動産試算システム0は、不動産試算装置1、ユーザ端末2、及び管理者端末3を備える。
【0023】
本実施形態において、不動産試算装置1、ユーザ端末2、及び管理者端末3は、通信ネットワークNWを介して通信可能に構成されている。通信ネットワークNWは、本実施形態では、IP(Internet Protocol)ネットワークであるが、通信プロトコルの種類に制限はなく、更に、ネットワークの種類、規模にも制限はない。
【0024】
本実施形態において、不動産試算装置1は、ユーザ端末2から受け付ける情報に基づいて住宅に関する試算を行い、試算結果をユーザ端末2又は管理者端末3に表示させる。不動産試算装置1としては、汎用のサーバ向けのコンピュータやパーソナルコンピュータ等を利用することが可能である。なお、本実施形態では、不動産試算装置1は、ひとつのコンピュータを用いて構成されるが、複数のコンピュータを用いて構成することも可能である。
【0025】
本実施形態において、ユーザ端末2は、住宅に関する試算を行う為の入力情報をユーザから受け付け、ユーザ端末2に試算結果を表示する。また、本実施形態において管理者端末3は、ユーザ端末2から不動産試算装置1に入力された情報、及び試算結果を表示する。ユーザ端末2、及び管理者端末3としては、スマートフォンやタブレット端末、パーソナルコンピュータ、ウェアラブルデバイス等の一般的なコンピュータを利用することができる。
【0026】
なお本実施形態では、ユーザ端末2又は管理者端末3の出力部が、不動産試算装置1の表示手段による表示処理により、入力画面や試算結果の結果画面等を出力表示するが、不動産試算装置1が入力装置や出力装置を有し、これら装置を介して、入力を受け付けたり、各種出力を行う構成とすることもできる。この場合は、不動産試算装置1が不動産試算システム0を構成する。
【0027】
<ハードウェア構成>
図2は、本実施形態におけるハードウェア構成である。図2(a)は、サーバ100(不動産試算装置1)のハードウェア構成の一例を示す図である。サーバ100は、ハードウェア構成として、処理部101と、記憶部102と、通信部103と、を備える。
【0028】
処理部101は、CPU(Cental Processing Unit)等の1又は2以上のプロセッサを含み、本発明に係る不動産試算プログラム、OSやブラウザソフト、その他のアプリケーションを実行することで、サーバ100の動作処理全体を制御する。
【0029】
記憶部102は、HDD(Hard Disk Drive)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等であって、本発明に係る不動産試算プログラムを処理部101がプログラムに基づき処理を実行する際に利用するデータ等を記憶する。処理部101が、記憶部102に記憶されている不動産試算プログラム等に基づき、処理を実行することによって、後述する機能構成が実現される。
【0030】
通信部103は、通信ネットワークNWとの通信制御を実行して、サーバ100を動作させるために必要な入力や、動作結果に係る出力を行う。
【0031】
図2(b)は、端末9(ユーザ端末2、及び管理者端末3)のハードウェア構成の一例を示す図である。端末9も同様に、ハードウェア構成として、処理部91と、記憶部92と、通信部93と、入力部94と、出力部95と、を備える。
【0032】
端末9の処理部91は、CPU等の1以上のプロセッサを含み、端末9の動作処理全体を制御する。端末9の記憶部92は、HDD、ROM、RAM等であって、不動産試算装置1を操作する為のアプリケーション等を記憶する。端末9の通信部93は、通信ネットワークNWとの通信を制御する。端末9の入力部94は、タッチパネル、マウス及びキーボード等であって、ユーザによる操作要求を処理部91に入力する。端末9の出力部95は、ディスプレイ等であって、処理部91の処理の結果等を表示する。なお、以下不明にならない範囲で、これら端末9のハードウェア構成は省略する。
【0033】
<システム機能構成>
図3は、本実施形態の不動産試算装置1の機能構成を示す図である。本実施形態の不動産試算装置1は、算出手段11、受付手段12、統合手段13、及び表示手段14を備える。
【0034】
算出手段11は、ユーザ端末2から受け付けた入力情報に基づいて、住宅に関する試算結果を算出する。本実施形態において、算出手段11は、後述する入力画面を介して、入力情報として、ユーザが現在住んでいる住宅に関する情報を示す現住宅情報、住替え先の住宅に関する情報を示す住替先情報、及び住み替えを行う期間を示す利用年数を受け付ける。そして算出手段11は、該現住宅情報、該住替先情報、及び該利用年数に基づいて、該利用年数経過時に残る現金残高を示す複数種類の試算結果を算出する。
【0035】
本実施形態において算出手段11は、複数種類の住宅に関する試算結果として、現住宅情報及び利用年数に基づいて、現在の住宅に住み続ける場合に該利用年数経過時に残る現金残高を示す居住試算結果と、現住宅情報、住替先情報、及び利用年数に基づいて、住替えを行った場合に該利用年数経過時に残る現金残高を示す住替試算結果と、を算出する。
【0036】
具体的には、居住試算結果として、現在の住宅にそのまま住み続ける(住み続ける)場合と、現在の住宅から借替えを行う(借換える)場合と、の試算結果を含む。また、住替試算結果として、現在の住宅を売って新しい住宅を買う(売って買う)場合と、現在の住宅を売って新しい賃貸を借りる(売って借りる)場合と、現在の住宅を貸して新しい住宅を買う(貸して買う)場合と、現在の住宅を貸して新しい賃貸を借りる(貸して借りる)場合と、の試算結果を含む。
【0037】
また本実施形態において、算出手段11は、後述する結果画面の入力欄を介して、住替先情報、及び/又は利用年数の入力を受け付け、複数種類の試算結果を算出する。具体的には、算出手段11は、入力画面を介して受け付けた現住宅情報と、入力欄を介して受け付けた住替先情報、及び利用年数に基づいて、居住試算結果及び住替試算結果を算出する。
【0038】
受付手段12は、入力情報、及び試算結果を対応付けて記憶部102に登録する。本実施形態において、受付手段12は、現住宅情報、住替先情報、利用年数、及び試算結果、を対応付けたシミュレーション情報の登録指示を受け付けると、ユーザを識別するユーザ識別情報と紐づけて該シミュレーション情報を記憶部102に登録する。
【0039】
ここで、本実施形態においてユーザ識別情報とは、本発明に係るアプリへのログイン情報であって、ユーザから受け付ける任意の文字列である。これにより、ユーザアカウントを忘れてしまった場合でも簡単にログインが可能になり、ユーザは抵抗なくアプリへアクセスすることができる。そして、ユーザの気軽な住宅に関する試算を担保することで、営業担当は、顧客の真意をつかむことができる。この場合好ましくは、ユーザをアシストする営業担当は、入力された文字列とユーザを対応付けて管理しておく。
【0040】
また受付手段12は、1又は複数のシミュレーション情報を含む電子ファイルを記憶部102に登録する。本実施形態において、受付手段12は、登録された1又は複数のシミュレーション情報を電子ファイル化する要求を受け付けると、ユーザ識別情報及び登録日時を紐付けて、1又は複数のシミュレーション情報を含む電子ファイルを記憶部102に登録する。
【0041】
統合手段13は、異なるユーザ識別情報に紐づくシミュレーション情報を統合する。本実施形態において、統合手段13は、後述の管理者画面において、2つのユーザ識別情報が特定され、シミュレーション情報の統合指示を受け付けると、該ユーザ識別情報にそれぞれ紐づくシミュレーション情報を統合する。そして統合手段13は、一方のユーザ識別情報に紐づくシミュレーション情報として該シミュレーション情報を記憶部102に登録する。
これにより、本発明に係るアプリへのログイン情報として異なる文字列を入力したユーザのシミュレーション情報が、同一ユーザのシミュレーション情報であるとして記憶部102に登録することができる。
【0042】
表示手段14は、算出手段11によって算出された試算結果を表示処理して、複数種類の試算結果を同一画面上に含む結果画面を表示させる。また表示手段14は、登録指示により登録された複数のシミュレーション情報を、ユーザ識別情報毎に表示処理して、管理者画面を表示させる。具体的な表示画面については、後述する。
【0043】
なお、本実施形態において表示手段14は、表示処理結果を含む種々の画面をユーザ端末2又は管理者端末3に送信することで、ユーザ端末2又は管理者端末3に種々の画面を表示させる。一方、表示手段14は、表示処理結果と、種々の画面を表示する指示をユーザ端末2又は管理者端末3に送信することで、ユーザ端末2又は管理者端末3に種々の画面を表示させてもよい。
【0044】
<試算処理フロー>
次いで図4~7を参照して、不動産試算方法について説明する。図4は、不動産試算装置1を用いて試算結果の登録を行う為の処理フローチャートである。
<入力ステップ>
まずステップS11(以下、「ステップSXX」の「ステップ」を省略する)において、受付手段12は、ユーザ端末2から、アプリへのログイン情報としてユーザ識別情報の入力を受け付ける。そしてS12において、表示手段14は、ユーザ端末2に入力画面を表示させ、算出手段11は、該入力画面を介して入力情報を受け付け、試算結果を算出する。
【0045】
図5は、ユーザ端末2に表示される入力画面のうち、現住宅情報の入力を受け付ける画面の一例である。本実施形態において入力画面W1は、現住宅情報の入力を受け付ける自宅情報入力画面W11、住替先情報の入力を受け付ける図示しない住替先情報入力画面W12、及び利用年数の入力を受け付ける図示しない利用年数入力画面W13を含む。
【0046】
表示手段14は、ユーザから入力画面W1上部のタブ、又は入力画面W1下部の「つぎへすすむ」の選択入力を受け付けることによって、各画面(自宅情報入力画面W11、住替先情報入力画面W12、利用年数入力画面W13)を表示処理し、ユーザ端末2に表示させる。そして算出手段11は、各画面を介して、入力情報として、現住宅情報、住替先情報、及び利用年数の入力を受け付ける。そして、算出手段11は、入力画面W1下部の「計算結果を見る」の選択入力を受け付けることによって、算出指示を受け付けて試算結果を算出する。
【0047】
本実施形態において算出手段11は、現住宅情報に含まれる現在の住宅に発生している賃金に関する情報を示す現賃金情報、住宅の売却に関する情報を示す売却情報、及び住宅の貸し出しに関する情報を示す貸出情報と、住替先情報に含まれる購入予定の住宅に関する情報を示す購入住宅情報、及び借りる予定の賃貸物件に関する情報を示す賃貸情報と、の組み合わせに応じて利用年数を用いることによって複数種類の試算結果を算出する。
【0048】
例えば算出手段11は、現住宅情報入力画面W11を介して現住宅情報として、売る場合の売却価格(売却情報)、貸す場合の賃料(貸出情報)、現在の住宅の築年数、ローン残高、リフォーム完了割合(現賃金情報)等の入力を受け付ける。また算出手段11は、住替先情報入力画面W12を介して住替先情報として、住替え先の住宅種類(戸建て又は賃貸)の選択入力、買う場合の住宅の築年数及び価格(購入住宅情報)、借りる場合の賃貸価格(賃貸情報)等の入力を受け付ける。また更に算出手段11は、利用年数入力画面W13を介して利用年数として、現在の年齢及び将来の年齢の入力を受け付ける。そして算出手段11は、算出指示を受け付けることによって、全ての該入力情報と、事前に記憶部102に登録された税率や手数料率に関する定数(例えば、固定資産税率や所得税率等)及び全ての該入力情報によって算出される税金や手数料と、に基づいて住宅に関する複数種類の試算結果を算出する。
【0049】
具体的に算出手段11は、住み続ける場合及び借り換える場合として、現賃金情報及び利用年数に基づいて、居住試算結果を算出する。また算出手段11は、売って買う場合として、売却情報及び購入住宅に基づいて住替試算結果を算出する。また算出手段11は、売って借りる場合として、売却情報、賃貸情報、及び利用年数に基づいて住替試算結果を算出する。また算出手段11は、貸して買う場合として、現賃金情報、貸出情報、購入住宅情報、及び利用年数に基づいて住替試算結果を算出する。また算出手段11は、貸して借りる場合として、現賃金情報、貸出情報、賃貸情報、及び利用年数に基づいて住替試算結果を算出する。
【0050】
なお、本実施形態において算出手段11は、利用年数入力画面W13において、利用年数として、現在の年齢及び住宅の住み替えが終了する際の年齢の入力を受け付けるが、住宅の住み替えを行う年数そのものの入力を受け付けてもよい。
【0051】
次いで、S13において表示手段14は、算出手段11によって算出された試算結果を含む結果画面をユーザ端末2に表示させる。図6は、複数種類の試算結果を含む結果画面の一例を示す図である。本実施形態において、結果画面W2は、入力情報表示部(入力欄)W21、結果一覧部W22を含む。
【0052】
表示手段14は、入力情報表示部W21において、入力画面W1を介して受け付けた現住宅情報、住替先情報、及び利用年数をユーザ端末2に表示させる。また、表示手段14は、結果一覧部W22において、算出手段11によって算出された複数種類の試算結果を表示させる。即ち、結果一覧部W22には、居住試算結果及び、住替え試算結果が比較可能に表示される。
【0053】
次いで、S14において算出手段11は、入力欄W21において住替先情報、及び利用年数の入力を更に受け付けた場合(S14でYES)には、該住替先情報、該利用年数、及び入力画面W1において入力された現住宅情報に基づいて、試算結果を算出する。そして、表示手段14は、S13においてユーザ端末2に表示させた試算結果に代えて該試算結果をユーザ端末2に表示させる(S15)。また、入力欄W21において住替先情報、及び利用年数の入力を受け付けない場合(S14でNO)には、表示手段14は、S13においてユーザ端末2に表示させた試算結果をそのまま表示させる。
【0054】
そして、S16において受付手段12は、ユーザ端末2から現住宅情報、住替先情報、利用年数、及び試算結果を対応付けたシミュレーション情報の登録指示を受け付け、ユーザ識別情報と紐づけて該シミュレーション情報を記憶部102に登録する。
【0055】
例えば図6では、算出手段11は、入力欄W21において、現住宅情報及び利用年数の入力を受け付け、「再計算」の選択入力を受け付けることによって、該住宅情報及び該利用年数に基づいて、試算結果を算出する。そして、表示手段14は、結果一覧部W22において、該試算結果を表示させる。そして、受付手段12は、ユーザ端末2からシミュレーション情報の登録指示として、結果画面W2の「比較対象に追加する+」の選択入力を受け付け、ユーザ識別情報と紐づけて該シミュレーション情報を登録する。
【0056】
なお本実施形態において、受付手段12は、シミュレーション情報が登録されるタイミングで、ユーザ識別情報を登録するが、ログイン時にユーザ識別情報を登録し、登録したユーザ識別情報に対応付けて、シミュレーション情報を登録してもよい。
【0057】
次いで、S17において、表示手段14は、登録された1又は複数のシミュレーション情報の、それぞれの試算結果を表示処理して、該試算結果を同一画面上に含む比較画面をユーザ端末2に表示させる。そして、受付手段12は、比較画面を介して、ユーザ端末2から電子ファイル化の要求を受け付けて、該試算結果を含む電子ファイルを作成して、電子ファイルを登録する(S18)。
【0058】
図7は、比較画面の一例である。本実施形態において、表示手段14は、登録指示によって記憶部102に登録された複数のシミュレーション情報の、それぞれの試算結果を比較画面において表示させる。そして、受付手段12は、電子ファイル化の要求として比較画面下部の「PDFを保存する」の選択入力を受け付けると、該試算結果を含む電子ファイルとしてPDFファイルを作成して、記憶部102に登録する。
【0059】
なお、本実施形態において比較画面は、シミュレーション情報のうち、試算結果のみを含んでいるが、試算結果及び入力情報を含んでもよい。また、本実施形態において受付手段12は、電子ファイルとしてPDFファイルを作成するが、Excel(登録商標)ファイル等周知の電子ファイルであってもよい。
【0060】
以上S11~S18の処理を行うことによって、ユーザは、現在の住宅情報、住替え先の住宅情報、及び住替えを行う利用年数の情報を入力することで、複数種類の住宅に関する試算を行うことができる。そして、ユーザは複数の試算結果を比較しながら、特に気に入った試算結果をPDF化して管理することできる。
【0061】
<管理者画面について>
一方、管理者は、管理者端末3を介して、S11~S18の処理によって登録された住宅に関する試算結果や、電子ファイルをユーザ毎に確認することができる。
【0062】
図8は、管理者端末3に表示される管理者画面の一例を示す図である。本実施形態において管理者画面W3は、シミュレーション履歴情報表示部W31を含む。
【0063】
例えば図8において、表示手段14は、ユーザ識別情報(図示例では「イロハニホ」)の行の選択入力を受け付けると、該選択入力されたユーザ識別情報に紐づく、複数のシミュレーション情報をシミュレーション履歴情報表示部W31において表示させる。また、表示手段14は、シミュレーション履歴情報表示部W31における「PDF保存履歴」の選択入力を受け付けると、該「PDF保存履歴」の行のユーザ識別情報に紐づく1又は複数のPDFファイルをそれぞれ表示させる為のタブを、電子ファイルの登録日時順に管理者端末3に表示させる。そして、表示手段14は、タブの選択入力を受け付けることによって、該タブに対応するPDFファイルを管理者端末3に表示させる。
【0064】
また、本実施形態においてユーザは、アカウント情報を誤入力したとしても住宅に関する試算を行うことができる。これは本実施形態では、ユーザのログイン時にアカウント認証を行わず、ユーザが自由且つ気軽に試算を行えるようにする為である。そして、営業担当は、ユーザに対するアプリの使用利便性を担保しつつ、ユーザの潜在的な興味を適切な営業に繋げる必要がある。そこで、ユーザの誤入力があった場合に営業担当は、管理者端末3を操作して、適宜異なる2つのアカウント情報(ユーザ識別情報)の統合指示を、管理者画面W3を介して不動産試算装置1に送信し、不動産試算装置1に該ユーザ識別情報を統合させる。
【0065】
具体的には、不動産試算装置1(統合手段13)は、シミュレーション履歴情報表示部W31における「他と統合」の選択入力を受け付け、更に、2つのユーザ識別情報の選択入力を受け付けて2つのユーザ識別情報が特定されることで、統合指示を受け付ける。そして、統合手段13は、統合指示を受け付けると、2つの該ユーザ識別情報に紐づく1又は複数のシミュレーション情報を統合し、一方のユーザ識別情報に紐づくシミュレーション情報として該シミュレーション情報を記憶部102に登録する。
【0066】
以上のように、管理者は、管理者画面を介して、ユーザ毎にどのような試算を行ったのかを確認することができる。また、ユーザ毎の複数の試算結果を確認することで、ユーザ毎の住宅に関する志向を把握することができ、統計処理や機械学習等を用いて分析することによって、その志向に基づくマーケティングを行うことができる。
【符号の説明】
【0067】
0 :不動産試算システム
1 :不動産試算装置
2 :ユーザ端末
3 :管理者端末
100 :サーバ
101 :処理部
102 :記憶部
103 :処理部
9 :端末
91 :処理部
92 :記憶部
93 :通信部
94 :入力部
95 :出力部
11 :算出手段
12 :受付手段
13 :統合手段
14 :表示手段
W1 :入力画面
W11 :自宅情報入力画面
W12 :住替先情報入力画面
W13 :利用年数入力画面
W2 :結果画面
W21 :入力情報表示部
W22 :結果一覧部
W3 :管理者画面
W31 :シミュレーション履歴表示部
【要約】      (修正有)
【課題】不動産の運用に関する複数の試算結果を容易に比較可能にする技術を提供する。
【解決手段】算出手段及び表示手段を備える不動産試算システムの不動産試算装置において、算出手段は、入力画面を介して、現在住んでいる住宅に関する情報を示す現住宅情報、住み替え先の住宅に関する情報を示す住替先情報及び住宅の住み替えを行う年数を示す利用年数の入力を受け付け、現住宅情報、住替先情報及び該利用年数に基づいて、利用年数経過時に残る現金残高を示す複数種類の試算結果を算出する。表示手段は、試算結果を表示処理して、複数種類の前記試算結果を同一画面上に含む結果画面を表示させる。算出手段は、複数種類の試算結果として、現住宅情報及び利用年数に基づいて、現在の住宅に住み続ける場合に残る現金残高を示す居住試算結果と、現住宅情報、替先情報及び利用年数に基づいて、住替えを行った場合に残る現金残高を示す、替試算結果と、を算出する。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8