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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-31
(45)【発行日】2023-06-08
(54)【発明の名称】ヘルメット用カメラ取付器具
(51)【国際特許分類】
   A42B 3/04 20060101AFI20230601BHJP
   G03B 17/56 20210101ALI20230601BHJP
【FI】
A42B3/04
G03B17/56 A
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2019230262
(22)【出願日】2019-12-20
(65)【公開番号】P2021098901
(43)【公開日】2021-07-01
【審査請求日】2022-09-07
(73)【特許権者】
【識別番号】000217594
【氏名又は名称】田辺工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100087343
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 智廣
(74)【代理人】
【識別番号】100186026
【弁理士】
【氏名又は名称】三原 研自
(74)【代理人】
【識別番号】100108925
【弁理士】
【氏名又は名称】青谷 一雄
(72)【発明者】
【氏名】山本 栄
(72)【発明者】
【氏名】田辺 雄太郎
【審査官】山尾 宗弘
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-131927(JP,A)
【文献】特開2018-160867(JP,A)
【文献】特開2019-123951(JP,A)
【文献】国際公開第2012/042644(WO,A1)
【文献】実開平6-34392(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A42B 3/04
G03B 17/56
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヘルメットの側部付近にカメラを位置させるよう取り付ける器具であって、
ヘルメットの側部の下端部をその下方から挟み込んだ状態で着脱可能に取り付けられる取付部と、
前記取付部の外側になる部分に設けられ、前記取付部とは反対側の部分において上下方向の回動を支持する回動支持部と前記回動支持部よりも下方側に存在するカメラ使用時の位置決め面と前記回動支持部よりも上方側に存在するカメラ非使用時の位置決め面を有する本体部と、
前記本体部の前記回動支持部に回動可能に取り付けられ、前記カメラ使用時の位置決め面と前記カメラ非使用時の位置決め面にそれぞれ接触して停止するよう回動する回動部と、
前記回動部に取り付けられ、カメラを保持するカメラ保持部と、
を備えているヘルメット用カメラ取付器具。
【請求項2】
前記本体部は、前記取付部がヘルメットに取り付けられたときに、前記カメラ使用時の位置決め面が当該ヘルメットの少なくとも側部下端に接する仮想の平面からほぼ直角に垂下する垂下面になり、前記カメラ非使用時の位置決め面が当該ヘルメットから離れる外側に傾く傾斜面になるよう構成されている請求項1に記載のヘルメット用カメラ取付器具。
【請求項3】
前記回動部のうち前記カメラ使用時の位置決め面と前記カメラ非使用時の位置決め面とに対峙し得る部分に磁石が設けられ、前記本体部のうち前記磁石と少なくとも向き合う部分が磁性を有している請求項1又は2に記載のヘルメット用カメラ取付器具。
【請求項4】
前記取付部は、ヘルメットの側部の下端部を挟んだ状態で収容する空間を形成する分離可能な一対の挟持部材と、前記一対の挟持部材の一方をその他方に対して着脱可能に固定して一体化させる固定手段とで構成されている請求項1乃至3のいずれか1項に記載のヘルメット用カメラ取付器具。
【請求項5】
前記取付部に、ヘルメットに装着されて使用されるバンドを掛けて保持するバンド保持材が設けられている請求項1乃至4のいずれか1項に記載のヘルメット用カメラ取付器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、動画、静止画等の画像を撮影することが可能なカメラをヘルメットに取り付けて使用するときに適用されるヘルメット用カメラ取付器具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ヘルメットにカメラを取り付ける技術としては、例えば、以下に示す特許文献1に記載されているものが知られている。
【0003】
特許文献1には、撮影機能を有するカメラ部をヘルメットの庇に取り付ける取付部品として、ヘルメットの庇の周縁に結合する庇接続部と、その庇接続部に固定されてカメラ部を保持するカメラ保持部とを備え、前記庇接続部が、庇の上面に配置される上面配置部と、庇の下面に配置される下面配置部と、庇の先端に配置される先端配置部とを有し、その上面配置部と下面配置部とが先端配置部を介して連結されている構成からなるものが示されている。
【0004】
また特許文献1には、上記カメラ部がヘルメットに取り付けられた状態においてカメラ部のレンズの下端を庇の高さ以下に位置させることや、そのカメラ部を上記カメラ保持部に上下に回動可能に保持する構成例や、カメラ部とカメラ保持部との間をラチェット機構により接続してカメラ部の回動角度を多段階に調整および保持することを可能にした構成例も示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2019-131927号公報(請求項2,4、段落0031、段落0037-0041、段落0047、図6-9など)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
この発明は、ヘルメットの側部下端付近にカメラを取り付けるとともにカメラを使用時の位置と非使用時の位置に的確に移動させることができるヘルメット用カメラ取付器具を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明(1)のヘルメット用カメラ取付器具は、請求項1に記載されている通り、
ヘルメットの側部下端付近にカメラを位置させるよう取り付ける器具であって、
ヘルメットの側部の下端部をその下方から挟み込んだ状態で着脱可能に取り付けられる取付部と、
前記取付部の外側になる部分に設けられ、前記取付部とは反対側の部分において上下方向の回動を支持する回動支持部と前記回動支持部よりも下方側に存在するカメラ使用時の位置決め面と前記回動支持部よりも上方側に存在するカメラ非使用時の位置決め面を有する本体部と、
前記本体部の前記回動支持部に回動可能に取り付けられ、前記カメラ使用時の位置決め面と前記カメラ非使用時の位置決め面にそれぞれ接触して停止するよう回動する回動部と、
前記回動部に取り付けられ、カメラを保持するカメラ保持部と、を備えているものである。
【0008】
この発明(2)のヘルメット用カメラ取付器具は、上記発明(1)のヘルメット用カメラ取付器具において、前記本体部は、前記取付部がヘルメットに取り付けられたときに、前記カメラ使用時の位置決め面が当該ヘルメットの少なくとも側部下端に接する仮想の平面からほぼ直角に垂下する垂下面になり、前記カメラ非使用時の位置決め面が当該ヘルメットから離れる外側に傾く傾斜面になるよう構成されているものである。
【0009】
この発明(3)のヘルメット用カメラ取付器具は、上記発明(1)又は(2)のヘルメット用カメラ取付器具において、前記回動部のうち前記カメラ使用時の位置決め面と前記カメラ非使用時の位置決め面とに対峙し得る部分に磁石が設けられ、前記本体部のうち前記磁石と少なくとも向き合う部分が磁性を有しているものである。
【0010】
この発明(4)のヘルメット用カメラ取付器具は、上記発明(1)から(3)のいずれかのヘルメット用カメラ取付器具において、前記取付部は、ヘルメットの側部の下端部を挟んだ状態で収容する空間を形成する分離可能な一対の挟持部材と、前記一対の挟持部材の一方をその他方に対して着脱可能に固定して一体化させる固定手段とで構成されているものである。
【0011】
この発明(5)のヘルメット用カメラ取付器具は、上記発明(1)から(4)のいずれかのヘルメット用カメラ取付器具において、前記取付部に、ヘルメットに装着されて使用されるバンドを掛けて保持するバンド保持材が設けられているものである。
【発明の効果】
【0012】
上記発明(1)のヘルメット用カメラ取付器具によれば、ヘルメットの側部下端付近にカメラを取り付けるとともにカメラを使用時の位置と非使用時の位置に的確に移動させることができる。
【0013】
上記発明(2)によれば、カメラの使用時にはヘルメットを被った着用者の顔の横(ほぼ目の高さ)にカメラを位置させて使用することが可能になる一方で、カメラの非使用時にはカメラをヘルメットに接触させない状態に退避させておくことができる。
【0014】
上記発明(3)によれば、ヘルメットの側部下端付近に取り付けたときのカメラを使用時の位置と非使用時の位置とに確実にかつ安定して止めておくことができる。
【0015】
上記発明(4)によれば、ヘルメットの側部の下端部への取り付けを、簡易な構成の取付部を介して容易に行うことができる。
【0016】
上記発明(5)によれば、カメラを取り付けるヘルメットにおいて照明器具等を取り付けたバンドを装着して使用する場合でも、そのベルトをベルト保持部材に掛けて保持することが可能になって利便性がよく、またベルトがカメラの方にずれて接触することを回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】(A)は実施の形態1に係るヘルメット用カメラ取付器具の正面図、(B)は(A)のヘルメット用カメラ取付器具の側面図である。
図2図1のヘルメット用カメラ取付器具の一使用状態(カメラ使用時)を示す正面図である。
図3図1のヘルメット用カメラ取付器具の他の使用状態(カメラ非使用時)を示す正面図である。
図4図1のヘルメット用カメラ取付器具の分解図である。
図5】(A)は取付部の一部品を示す正面図および上面図、(B)は取付部の他の一部品を示す正面図および上面図、(C)は取付部の別の一部品を示す概略正面図である。
図6】(A)は本体部を示す正面図および右側面図、(B)は本体部に取付部の一部を取り付けるときの状態を示す説明図である。
図7】(A)は回動部を示す正面図および右側面図、(B)は本体部に回動部を取り付けるときの状態を示す説明図である。
図8】(A)はカメラ保持部を示す正面図および右側面図、(B)は回動部にカメラ保持部を取り付けるときの状態を示す説明図である。
図9】(A)はバンド保持材を示す正面図および右側面図、(B)は取付部(第1挟持部材)にバンド保持材を取り付けるときの状態を示す説明図である。
図10】(A)は取付部をヘルメットの側部の下端部に取り付けた状態を示す拡大正面図、(B)は取付部をヘルメットの側部の下端部に取り付ける途上の状態を示す説明図である。
図11】カメラ保持部の回動部に対する取り付け角度を調整した場合の状態を示す説明図である。
図12】(A)は実施の形態2に係るヘルメット用カメラ取付器具の正面図、(B)は(A)のヘルメット用カメラ取付器具の側面図である。
図13】(A)は図12の取付部をヘルメットの側部の下端部に取り付けた状態を示す拡大正面図、(B)は取付部をヘルメットの側部の下端部に取り付ける途上の状態を示す説明図である。
図14】(A)は図12の取付部の一部品を示す正面図および下面図、(B)は取付部の他の一部品を示す正面図および上面図、(C)は取付部の組み立ての状態を示す説明図である。
図15】(A)は図12のヘルメット用カメラ取付器具の一使用状態(カメラ使用時)を示す正面図、(B)はそのヘルメット用カメラ取付器具の一使用状態(カメラ非使用時)を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、この発明を実施するための形態について添付の図面を参照しながら説明する。
【0019】
[実施の形態1]
図1から図3には実施の形態1が示されており、図1には実施の形態1に係るヘルメット用カメラ取付器具1Aが正面および側面から見た状態で示され、図2および図3にはそのヘルメット用カメラ取付器具1Aの使用状態が示されている。
【0020】
実施の形態1に係るヘルメット用カメラ取付器具1Aは、使用するヘルメット100の側部の下端付近にカメラ15を位置させるように取り付けるための器具である。
このヘルメット用カメラ取付器具1Aは、図2等に示されるようにヘルメット100の左右一方の側部の下端部に着脱可能に取り付けた後、撮影機能を有するカメラ15をセットして使用される。また、このヘルメット用カメラ取付器具1Aは、カメラ15を使用するとき(使用時)の位置(図2)とそのカメラ15を使用しないとき(非使用時)の位置(図3)とを切り替えた状態にして使用することが可能である。
【0021】
ここで、ヘルメット100の側部は、ヘルメット100を着用して使用するときの帽体のうち正面部分や背面部分を除いた左右の側面部分(の少なくとも一方)である。また側部の下端は、その側面部分の下端になる。帽体は、着用者の頭部に被せられる本体部分である。
また、実施の形態1で例示するヘルメット100は、図2等に破線で示されるように、その側部下端が、斜め外側に緩やかに曲げられた形状で形成されているタイプのものである。ちなみに、後述する実施の形態2で例示するヘルメット100(図12図13等)は、その側部下端に、雨滴を捕獲するよう少し上方に反り返るように曲げられた形状からなる雨よけ部105が形成されたタイプのものである。
【0022】
ヘルメット用カメラ取付器具1Aは、図1図4等に示されるように、ヘルメット100の側部の下端部102を下方から挟み込んだ状態で取り付けられる取付部2と、取付部2の外側になる部分に設けられる本体部3と、本体部3に回動可能に取り付けられる回動部4と、回動部4に取り付けられ、カメラ15を保持するカメラ保持部5と、ヘルメット100に装着されて使用されるバンド18を掛けて保持するバンド保持材6とを備えている。
【0023】
このうち取付部2は、図4図5図10等に示されるように、ヘルメット100の側部の下端部102を挟んだ状態で収容する挟持空間S1を形成する分離可能な一対の挟持部材21,22と、その一対の挟持部材21,22の一方(22)をその他方(21)に対して着脱可能に固定して一体化させる固定手段23とで構成されている。一対の挟持部材21,22は、本体部3に固定して取り付けられる第1挟持部材21と、第1挟持部材21に着脱可能に固定される第2挟持部材22とからなる。
【0024】
第1挟持部材21は、図5(A)等に示されるように、本体部3に取り付ける際に接合させる接合面21aと、接合面21aとは反対側に形成される挟持空間S1の一方の形状面を構成する第1挟持片面21bと、第1挟持片面21bと連続して形成されて第2挟持部材22の一部(結合面部)が接触して結合される結合面21cと、バンド保持材6の一部が収容されて固定される固定面21eとを有する形状からなる板状の部材である。
接合面21aは、取付部2をヘルメット100の側部の下端部102に取り付けた際、ヘルメット100の少なくとも側部下端102aに接する仮想の平面(破線M)からほぼ直角に垂下する垂下面になるよう構成されている。第1挟持片面21bは、ヘルメット100の側部の下端部102における外面の形状に対応する面形状(曲面等)で形成されている。
【0025】
第2挟持部材22は、図5(B)等に示されるように、挟持空間S1の他方の形状面を構成する第2挟持片面22bと、第2挟持片面22bと連続して形成されて第1挟持部材21の結合面21cと接触して結合する結合面部22cを有する形状からなる板状の部材である。
第2挟持部材22のうち第2挟持片面22bの反対側の部分は、第2挟持片面22bとほぼ対応した同じ面形状で形成されている。第2挟持片面22bは、ヘルメット100の側部の下端部102における内面の形状に対応する面形状(曲面等)で形成されている。結合面21cは、直交する2つの面で形成されている。
【0026】
固定手段23としては、六角孔付きボルト等のネジが適用されている。また、実施の形態1では、図5(C)に示されるように2つの固定手段23が使用される。
この2つの固定手段23を使用する関係から、第1挟持部材21には固定手段23のネジのネジ山(雄ネジ)と噛み合う2つのネジ孔(雌ネジ)21dが設けられており、第2挟持部材22には固定手段23のネジの胴部が通過するよう収容されるネジ通し孔22dが設けられている。
【0027】
この取付部2は、第2挟持部材22を第1挟持部材21に結合させて固定手段23で固定(ネジ止め)することにより、第1挟持片面21bと第2挟持片面22bとが間隔をあけて向き合った状態になり、その両者間に挟持空間S1が形成される(図1図10(A))。
また、この取付部2は、第1挟持部材21を本体部3に固定して取り付ける。この際、第1挟持部材21は、図4図6(B)に示されるように、その接合面21aを本体部3における後述する接合面(31a)に接合させた状態で固定する。このときの固定は、例えば接着剤を用いた接着等の手段により行われる。第2挟持部材22は、本体部3に固定された第1挟持部材21に対して取り付けられる。
【0028】
次に、本体部3は、図4図6(A)等に示されるように、全体が所定の角度(鈍角)で屈曲した板状の部材31で構成されている。
【0029】
本体部3は、その板状の部材31における屈曲した内側の部分に上下方向の回動を支持する回動支持部32が設けられ、その回動支持部32よりも下方側にカメラ使用時における制止位置を決めるカメラ使用時の位置決め面33が設けられ、その回動支持部32よりも上方側にカメラ非使用時における制止位置を決めるカメラ非使用時の位置決め面34が設けられた形状になっている。
また、本体部3は、その板状の部材31のうちカメラ使用時の位置決め面33とは反対側の部分が、第1挟持部材21の接合面21aと接合される接合面31aとして形成されている。
【0030】
回動支持部32は、回動部4を回動可能に支持する後述の回動軸45を通して支持するための軸受孔32bが形成された部分である。本実施の形態における回動支持部32は、図1(B)、図6(A)等に示されるように、ヘルメット用カメラ取付器具1Aをヘルメット100に取り付けて使用する際に板状の部材31の屈曲した部分のうち左右の両端になる部分に、互いに離れて独立した状態で2つ設けられている。
【0031】
カメラ使用時の位置決め面33とカメラ非使用時の位置決め面34は、板状の部材31の屈曲した部分を挟んで上下の位置にそれぞれ存在する平面として形成されている。
【0032】
カメラ使用時の位置決め面33については、図1図2等に示されるように、ヘルメット100の少なくとも側部下端102aに接する仮想の平面(M)からほぼ直角に垂下する状態の垂下面になるよう構成されている。具体的には、本体部3におけるカメラ使用時の位置決め面33と接合面31aとが平行する面という関係にある場合であれば、例えば、取付部2がヘルメット100の側部の下端部102に取り付けられた際に、その取付部2のうち本体部3と接合される第1挟持部材21における接合面21aを垂下面になるよう形成する。これにより、カメラ使用時の位置決め面33は上記した垂下面になる。
【0033】
一方、カメラ非使用時の位置決め面34については、図1図2等に示されるように、ヘルメット100に取り付けられた際、そのヘルメット100の側部の下端部102から離れる外側に傾く傾斜面になるよう構成されている。
このときのカメラ非使用時の位置決め面34は、図2等に示されるように、カメラ使用時の位置決め面33を基準にしても外側に傾く傾斜面になり、この場合、カメラ使用時の位置決め面33から所定の傾斜角αだけ外側に傾いた面になる。このときの傾斜角αは、図6(A)等に示されるように、例えば、カメラ非使用時の位置決め面34にカメラ15を移動させた場合にカメラ15がヘルメット100の帽体に接触しないようにする等の条件を考慮して設定すればよく、例えば20~30°の範囲内で設定されている。
【0034】
さらに、本体部3は、図6(A)等に示されるように、回動部4が回動して接触した際、その回動部4に設けられる後述する磁石47と対応する部分31cに貫通穴を設けてその磁石47とくっつきあう磁極の磁石37を埋設している。磁石37としては、永久磁石を使用している。
なお、本体部3は、回動部4のうち少なくとも後述する磁石47と対応する部分31cを、磁石37を埋設することに代えて、その磁石47の磁力でくっつく磁性を有する材料(例えば強磁性体)で構成するようにしてもよい。
【0035】
次に、回動部4は、図4図7等に示されるように、ほぼ長方形の板状の部材(回動板)41で構成されている。
【0036】
回動部4は、板状の部材41における長手方向の一端側の両端角部が切り欠かれてなる切欠き角部41a,41bとして形成され、その長手方向の他端側の角部がアール形状に形成されている。また、回動部4は、切欠き角部41a,41bどうしの間の部分に、回動軸45を通して保持するための回動軸孔42が設けられている。
また、回動部4は、回動軸孔42とは反対側の端部側に、カメラ保持部5を回動部4にネジ止めためのネジ孔43が設けられている。
【0037】
さらに、回動部4は、回動した際に本体部3におけるカメラ使用時の位置決め面33とカメラ非使用時の位置決め面34にそれぞれ接触して確実に停止するようにするため、そのカメラ使用時の位置決め面33とカメラ非使用時の位置決め面34と対峙し得る部分に磁石47が設けられている。対峙し得る部分としては、回動軸孔42に近い部分であってかつ切欠き角部41a,41bにそれぞれ近い2箇所を採用している。また、磁石47としては、永久磁石を使用している。この磁石47は、上記対峙し得る部分に貫通孔を設け、その貫通孔に圧入して埋設している。
【0038】
この回動部4は、図7(B)に示されるように、その回動軸孔42のある端部を本体部3における2つの回動支持部32の間に設置した後、回動軸45を回動支持部32の軸受孔32bと回動軸孔42を通過させてセットすることにより、本体部3の回動支持部32において上下方向に回動(揺動)するよう取り付けられる。図7(B)中における符号45bは、回動軸45の一端部を固定するナット等の固定部材を示す。
【0039】
次に、カメラ保持部5は、L字状に曲げられた板状の部材51で構成されている。
【0040】
カメラ保持部5は、板状の部材51の曲げられた一方の上方に立ち上がる板部51aを回動部4に取り付けて支持する取付支持部とし、その他方の水平方向に延びる板部51bをカメラ15を取り付けて保持する取付台座部としている。板状の部材51は、その板部51aおよび板部51bにおける各端部の角部がアール形状に形成されている。
【0041】
また、カメラ保持部5は、取付支持部としての板部51aに、カメラ保持部5を回動部4に取り付ける際に使用する固定ネジ55を通すためのネジ通し孔53が設けられている。固定ネジ55は、回動部4におけるネジ孔43において最終的にネジ止めされる。
さらに、カメラ保持部5は、取付台座部としての板部51bに、カメラ15を板部51bの上面に取り付けて固定する際に使用する取付ネジ58を通すためのネジ通し孔54が設けられている。取付ネジ58は、カメラ保持部5の付属汎用品として使用するよう構成されたものか、あるいは、取り付けるカメラ15に付属する専用の取付ネジをそのまま使用するものとする。
【0042】
このカメラ保持部5は、図4図8(B)等に示されるように、回動部4における片面に対して、取付支持部としての板部51aを接触させて固定ネジ55により回動部4におけるネジ孔43にネジ止めすることにより、取り付けられる。
ちなみに、カメラ保持部5は、固定ネジ55を緩めるよう操作した状態でネジ通し孔53を中心にして揺動させることにより、回動部4に対する角度を調整することができる(図11)。
【0043】
最後に、バンド保持材6は、図4図9等に示されるように、両端部で折り曲げられた折り曲げ部62,63で形成される保持空間S5を有する板状の部材61で構成されている。折り曲げ部62,63の端部どうしの間は、バンド18を掛ける際に通す隙間64を形成する位置関係になっている。
【0044】
バンド18は、例えば、照明器具等の機器をヘルメット100に装着して使用するために、その機器を固定してヘルメット100の帽体に取り付けるように使用される帯状の部材である。
このバンド保持材6は、ヘルメット100の外側に存在するよう配置される。本実施の形態では、図9(B)等に示されるように、バンド保持材6の一方の折り曲げ部63を、取付部2を構成する第1挟持部材21に形成された固定面21eに固着させている。
【0045】
このヘルメット用カメラ取付器具1Aを構成する取付部2、本体部3、回動部4およびカメラ保持部5については、アクリルニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)樹脂等の合成樹脂を用いて成型したものが適用される。これにより、ヘルメット用カメラ取付器具1Aの軽量化を図ることが可能になり、使い勝手の良いものにすることができる。
バンド保持材6は、合成樹脂製のものが好ましいが、金属製のものであってもよい。
【0046】
そして、このヘルメット用カメラ取付器具1Aは、例えば、以下のようにして使用される。
【0047】
はじめに、ヘルメット用カメラ取付器具1Aは、図2図10等に示されるように、取付部2を、使用する予定のヘルメット100の側部の下端部102をその下方から挟み込んだ状態で取り付ける作業を行う。
【0048】
この際、取付部2は、第1挟持部材21における第1挟持片面21bをヘルメット100の側部の下端部102の外面にあてがった状態にした後、図10(B)等に示されるように、第1挟持部材21の結合面21cに対して第2挟持部材22の結合面部22cを押し当てて2つの固定手段23により最終的に固定する。
これにより、取付部2は、第1挟持部材21における第1挟持片面21bと第2挟持部材22における第2挟持片面22bとの間に形成される挟持空間S1にヘルメット100の側部の下端部102を挟んで保持した状態となり、固定手段23による固定を強めることでヘルメット100の側部の下端部102に対して強固に固定される。
【0049】
以上の取り付け作業により、ヘルメット用カメラ取付器具1Aは、図2等に示されるように、取付部2を介してヘルメット100の側部の下端部102に取り付けられる。
このヘルメット用カメラ取付器具1Aのヘルメット100への取り付け作業が完了した後に、撮影に使うカメラ15をカメラ保持部5(の取付台座部としての板部51b)に取付ネジ58を介して取り付ける。なお、このヘルメット用カメラ取付器具1Aは、先にカメラ15をカメラ保持部5に取り付け、しかる後に、ヘルメット100への取り付け作業を行うようにしても差し支えない。カメラ15は、カメラ保持部5に取り付けることができるものであれば、特に限定されることなく適用することができる。
【0050】
このヘルメット用カメラ取付器具1Aは、カメラ15による撮影を行って使用するときには、回動部4をその回動支持部32を中心にして下方に回動させることにより、本体部3におけるカメラ使用時の位置決め位置33に接触させて停止させた状態にする。
【0051】
これにより、ヘルメット用カメラ取付器具1Aは、図2図11に例示されるように、カメラ保持部5が、回動部4を介してヘルメット100の側部下端から少し下方に離れた位置で制止して保持された状態になる。
この結果、カメラ15をヘルメット100の着用者の顔200の横に位置させ、しかも、カメラ15のレンズ部15bを目201の高さとほぼ同じ高さに位置させることができる。
この場合は、カメラ15による動画等の撮影をヘルメット100の着用者の視線にほぼ沿った状態で行うことが可能になる。
【0052】
ちなみに、カメラ15のレンズ部15bを目201の高さとほぼ同じ高さに位置させるには、例えば、ヘルメット用カメラ取付器具1Aを構成する上記各部品の寸法等を適宜調整して設定すればよい。
また、ヘルメット用カメラ取付器具1Aは、ヘルメット100の側部の下端部102に対する取り付け位置を調整することにより、カメラ15のレンズ部15bを使いやすい好適な位置に配置することが可能になる。
【0053】
また、このときのヘルメット用カメラ取付器具1Aは、回動部4が本体部3のカメラ使用時の位置決め位置33に接触(接近)した際、回動部4における磁石47により本体部3における対峙する部分31cに対して磁力によってくっついた状態になる。
これにより、ヘルメット用カメラ取付器具1Aでは、回動部4ひいてはカメラ保持部5を本体部3(のカメラ使用時の位置決め位置33)に対して確実にかつ安定して止めておくことができる。
この結果、カメラ15を安定した状態に保つことが可能になり、回動部4やカメラ保持部5が不用意に揺動することが原因で撮影不良を起こすおそれがない。
【0054】
さらに、この使用時におけるヘルメット用カメラ取付器具1Aにおいては、カメラ保持部5を回動部4に固定する固定ネジ55を緩めることにより、カメラ保持部5をネジ孔53(固定ネジ55)を中心にして揺動させることができる。
これにより、ヘルメット用カメラ取付器具1Aでは、図11に例示するように、カメラ保持部5の回動部4に対する角度を調整することができるので、カメラ15のレンズ部15bに向きを上下方向に微調整することが可能である。図11における符号101は、ヘルメット100の帽体の前面部を示す。
【0055】
そして、このヘルメット用カメラ取付器具1Aは、カメラ15による撮影を行わず使用しないときには、回動部4をその回動支持部32を中心にして上方に回動させることにより、本体部3におけるカメラ非使用時の位置決め位置34に接触させて停止させた状態にする。
【0056】
これにより、ヘルメット用カメラ取付器具1Aは、図3に例示されるように、カメラ保持部5が、回動部4を介してヘルメット100の側部下端から上方に少し離れた位置で制止して保持された状態になる。この際、カメラ15は、カメラ非使用時の位置決め面34等の設定により、ヘルメット100の帽体に当たることなく少し隙間をあけた状態で保持される。
この結果、カメラ15をヘルメット100の着用者の顔200の横から離してヘルメット100の帽体の側部に退避させた状態にすることができる。この状態のときは、カメラ15がヘルメット100の着用者の目201の視界の邪魔になるおそれもない。
【0057】
また、このときのヘルメット用カメラ取付器具1Aは、回動部4が本体部3のカメラ非使用時の位置決め位置34に接触(接近)した際、回動部4における磁石47により本体部3における対峙する部分31cに対して磁力によってくっついた状態になる。
これにより、ヘルメット用カメラ取付器具1Aでは、回動部4ひいてはカメラ保持部5を本体部3(のカメラ非使用時の位置決め位置34)に対して確実にかつ安定して止めておくことができる。
この結果、カメラ15を安定した状態で保つことが可能になり、例えばヘルメット100が揺れてもカメラ15が勝手に下方に移動するおそれがない。
【0058】
さらに、このヘルメット用カメラ取付器具1Aにおいては、退避した状態(図3)から、再度、カメラ15による撮影を行って使用したいときには、回動部4をその回動支持部32を中心にして下方に回動させて本体部3におけるカメラ使用時の位置決め位置33に接触させて停止させた状態にすればよい(図2)。
【0059】
一方、ヘルメット用カメラ取付器具1Aは、その取付部2をヘルメット100の側部の下端部102から取り外すことにより、ヘルメット100から簡単に取り外すこともできる。このときの取付部2の取り外しは、固定手段23の固定を緩める操作を行えばよい。
また、ヘルメット用カメラ取付器具1Aは、上記取り付け作業を行えば、ヘルメット100への再取り付けも容易に行うことができる。
【0060】
[実施の形態2]
図12は、実施の形態2に係るヘルメット用カメラ取付器具1Bを示している。
【0061】
このヘルメット用カメラ取付器具1Bは、取り付け対象になるヘルメット100のタイプが少し異なることから、取付部2の構成が一部異なる点で相違する以外は実施の形態1に係るヘルメット用カメラ取付器具1Aと同じ構成になっている。
実施の形態2で例示するヘルメット100は、図12図13等に示されるように、その側部下端に、雨滴を捕獲するよう少し上方に反り返るように曲げられた形状からなる雨よけ部105が形成されたタイプのヘルメットである。
【0062】
そして、ヘルメット用カメラ取付器具1Bにおける取付部2Bは、ヘルメット100の側部の雨よけ部105が形成された下端部103を挟んだ状態で収容する挟持空間S2を形成する分離可能な一対の挟持部材24,25と、その一対の挟持部材24,25の一方(25)をその他方(24)に対して着脱可能に固定して一体化させる固定手段23とで構成されている。一対の挟持部材24,25は、本体部3に固定して取り付けられる第1挟持部材24と、第1挟持部材24に着脱可能に固定される第2挟持部材25とからなる。
【0063】
第1挟持部材24は、図13図14(B)等に示されるように、本体部3に取り付ける際に接合させる接合面24aと、挟持空間S2の一方の形状面を構成する第1挟持片面24bと、第1挟持片面24bと連続して形成されて第2挟持部材25の一部(結合面部)が接触して結合される結合面25cと、固定手段23がネジ止めされるネジ孔(雌ネジ)24dを有する形状からなる板状の部材である。
接合面24aは、取付部2をヘルメット100の側部の下端部103に取り付けた際、ヘルメット100の少なくとも側部下端103aに接する仮想の平面(破線M)からほぼ直角に垂下する垂下面になるよう構成されている。第1挟持片面24bは、ヘルメット100の側部の下端部103における雨よけ部105の外面の形状に対応するとともに収容することができる窪んだ面形状(曲面凹部等)で形成されている。
【0064】
第2挟持部材25は、図13図14(A)等に示されるように、挟持空間S2の他方の形状面を構成する第2挟持片面25bと、第2挟持面25bと連続して形成されて第1挟持部材24の結合面24cと接触して結合する結合面部25cと、固定手段23を通すネジ通し孔25dと、バンド保持材6の一部が固定される固定面25eとを有する形状からなる板状の部材である。
第2挟持片面25bは、ヘルメット100の側部の下端部103における雨よけ部105の終端部と接触する面形状(平面等)で形成されている。結合面25cは、平面で形成されている。
【0065】
固定手段23は、実施の形態1における固定手段23(図5(C))と同じものが2つ使用される。
【0066】
この取付部2Bは、第2挟持部材25を第1挟持部材24に結合させて固定手段23で固定(ネジ止め)することにより、第1挟持片面24bと第2挟持片面25bとが間隔をあけて向き合った状態になり、その両者間に雨よけ部105を収容し得る挟持空間S2が形成される(図13(A))。
また、この取付部2Bは、第1挟持部材24を本体部3に固定して取り付ける。この際、第1挟持部材24は、その接合面24aを本体部3における後述する接合面31aに接合させた状態で固定する。第2挟持部材25は、本体部3に固定された第1挟持部材24に対して取り付けられる。
【0067】
そして、このヘルメット用カメラ取付器具1Bは、その使用に際しては、図12図13等に示されるように、取付部2Bを、使用する予定のヘルメット100の側部の雨よけ部105が形成された下端部103をその下方から挟み込んだ状態で取り付ける作業を行う。
【0068】
この際、取付部2Bは、図13(B)等に示されるように、第1挟持部材24における曲面凹部からなる第1挟持片面24bをヘルメット100の側部の下端部103における雨よけ部105の外面にあてがった状態にした後、第1挟持部材24の結合面24cに対して第2挟持部材25の結合面23cを押し当てて2つの固定手段23により最終的に固定する。
これにより、取付部2Bは、第1挟持部材24における第1挟持片面24bと第2挟持部材25における第2挟持片面25bとの間に形成される挟持空間S2にヘルメット100の側部の下端部103における雨よけ部105を収容して挟んで保持した状態となり、固定手段23による固定を強めることでヘルメット100の側部の下端部103に対して強固に固定される。
【0069】
以上の取り付け作業により、ヘルメット用カメラ取付器具1Bは、図12図15等に示されるように、取付部2Bを介してヘルメット100の側部の下端部103に取り付けられる。
【0070】
そして、このヘルメット用カメラ取付器具1Bについても、カメラ15による撮影を行って使用するときには、図15(A)等に示されるように、回動部4をその回動支持部32を中心にして下方に回動させることにより、本体部3におけるカメラ使用時の位置決め位置33に接触させて停止させた状態にすることができる。
【0071】
これにより、ヘルメット用カメラ取付器具1Bは、図15(A)に例示されるように、カメラ保持部5が、回動部4を介してヘルメット100の側部下端から少し下方に離れた位置で制止して保持された状態になる。
この結果、ヘルメット用カメラ取付器具1Bにあっても、カメラ15をヘルメット100の着用者の顔200の横に位置させ、しかも、カメラ15のレンズ部15bを目201の高さとほぼ同じ高さに位置させることができる。
【0072】
また、このヘルメット用カメラ取付器具1Bにおいても、カメラ15による撮影を行わず使用しないときには、回動部4をその回動支持部32を中心にして上方に回動させることにより、本体部3におけるカメラ非使用時の位置決め位置34に接触させて停止させた状態にすることができる。
【0073】
これにより、ヘルメット用カメラ取付器具1Bは、図15(B)に例示されるように、カメラ保持部5が、回動部4を介してヘルメット100の側部下端から上方に少し離れた位置で制止して保持された状態になる。この際、カメラ15は、カメラ非使用時の位置決め面34等の設定により、ヘルメット100の帽体に当たることなく少し隙間をあけた状態で保持される。
【0074】
[他の実施の形態]
実施の形態1,2では、バンド保持材6を備えた構成のヘルメット用カメラ取付器具1A,1Bを例示したが、ヘルメット用カメラ取付器具1A,1Bは、バンド保持材6のない構成にしてもよい。このように構成する場合は、取付部2における第1挟持部材21における第1挟持片面21bは、図5(A)に二点鎖線で例示するように、バンド保持材6を取り付ける固定面21eを設けない形状で形成することができる。
ヘルメット用カメラ取付器具1A,1Bを構成する取付部2、本体部3、回動部4、カメラ保持部5等の構成部品については、その形状、寸法等に関して適宜変更することが可能である。
【符号の説明】
【0075】
1A,1B…ヘルメット用カメラ取付器具
2,2B…取付部
3 …本体部
4 …回動部
5 …カメラ保持部
6 …バンド保持材
15…カメラ
18…バンド
21,22…一対の挟持部材
24,25…一対の挟持部材(他の例)
31c…磁石と対峙する部分(向き合う部分)
32…回動支持部
33…カメラ使用時の位置決め面
34…カメラ非使用時の位置決め面
47…磁石
100…ヘルメット
102,103…側部の下端部
102a,103a…側部の下端
S1,S2…挟持空間
M …仮想の平面
図1
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