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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-31
(45)【発行日】2023-06-08
(54)【発明の名称】防犯ブザー
(51)【国際特許分類】
   G08B 23/00 20060101AFI20230601BHJP
   F21L 4/00 20060101ALI20230601BHJP
   F21V 33/00 20060101ALI20230601BHJP
【FI】
G08B23/00 520Z
F21L4/00 617
F21V33/00 300
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2020080067
(22)【出願日】2020-04-30
(65)【公開番号】P2021174429
(43)【公開日】2021-11-01
【審査請求日】2022-03-22
(73)【特許権者】
【識別番号】591287864
【氏名又は名称】株式会社レイメイ藤井
(74)【代理人】
【識別番号】100093104
【弁理士】
【氏名又は名称】船津 暢宏
(72)【発明者】
【氏名】園上 貴紀
【審査官】永井 啓司
(56)【参考文献】
【文献】意匠登録第1642409(JP,S)
【文献】特開2019-041187(JP,A)
【文献】特開2017-33514(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21L2/00-27/00
F21V23/00-99/00
G08B1/00-17/00
19/00-31/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
防犯ブザーであって、
正面と背面とを有する本体と、
前記本体の内部に、繰り返し充電可能な充電池と、
前記正面に形成され、警報音を発生させるスピーカと、入力した光を拡散するりフレクターと、
前記背面の一部に形成された凹形状の凹部と、
前記凹部に前記背面側から前記正面側に向かって押して前記警報音を発生させるボタン式スイッチと、前記凹部の端部で前記背面側に突出する突出部に前記充電池を充電するための充電端子とを備えることを特徴とする防犯ブザー。
【請求項2】
ボタン式スイッチは、特定期間押下された場合にオンとなることを特徴とする請求項1記載の防犯ブザー。
【請求項3】
本体の正面に発光ライトが設けられ、
リフレクターの一部が前記発光ライトに接するよう設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の防犯ブザー。
【請求項4】
充電端子は、USB-Aプラグで、当該充電端子を保護するキャップが装着可能であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載の防犯ブザー。
【請求項5】
本体に、発光ライトを点灯又は消灯すると共に、前記点灯のパターンを切り替えるライトスイッチとを設けたことを特徴とする請求項3又は4記載の防犯ブザー。
【請求項6】
本体の正面に、充電池の電池残量が一定値を下回ると点滅するお知らせライトを備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか記載の防犯ブザー。
【請求項7】
警報音を特定時間連続して発生させるための充電池の残量があるか否か判定し、前記警報音を連続して発生させるための充電池の残量がないと判定した場合には、お知らせライトに充電を促す表示を行わせる制御部を有することを特徴とする請求項6記載の防犯ブザー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、防犯ブザーに係り、特に、誤動作を防止すると共に片手で緊急時に簡易に鳴音でき、更に充電容易で安全性を向上させる防犯ブザーに関する。
【背景技術】
【0002】
[従来の技術]
防犯ブザーは、危険な状況に遭遇した場合、ブザー鳴動により周囲へ報知する防犯用品であり、主に子供、女性、高齢者などが外出時に携帯している。
特に、小学生のランドセルに防犯ブザーを取り付けることが一般的である。
【0003】
防犯ブザーのタイプとしては、ひもを強く引っ張ってピンを抜いて鳴音させるタイプと、ボタンを押して鳴音させるタイプがある。
但し、両タイプとも、誤動作防止のために簡単な動作では鳴音しない構成となっている。
【0004】
また、従来の防犯ブザーには、電池の交換式ではなく、充電式のものもあった。但し、防犯ブザーの充電に当たって専用のアダプターやケーブル等が必要で手軽に充電できるものとはなっていない。
更に、防犯ブザーに、反射板やライトを取り付け、交通安全等の安全性を高めたものがあった。但し、LED(Light Emitting Diode/発光ダイオード)ライトを用い、光を拡散させてライト発光を効果的に行って、安全性を向上させるものとはなっていない。
【0005】
[関連技術]
尚、関連する先行技術として、特開2015-200922号公報「防犯ブザー」(特許文献1)、実用新案登録第3151558号公報「ライト付防犯ブザー」(特許文献2)がある。
【0006】
特許文献1には、充電される電源手段としてキャパシタを使用し、USB端子を利用して充電を行う防犯ブザーが示されている。
特許文献2には、本体に反射板付きライトを取り付け、ライトをオン/オフ可能とした防犯ブザーが示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】特開2015-200922号公報
【文献】実用新案登録第3151558号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、従来の防犯ブザーでは、誤動作を防止するために簡単な動作で警報音を鳴音させないようにしているので、力の弱い子供が緊急事態に迅速に鳴音できるものとはなっておらず、更に充電を容易に行うものではなく、ライトの発光を効果的に行うものではないという問題点があった。
【0009】
尚、特許文献1~4には、誤動作を防止すると共に力の弱い子供でも簡易・迅速に警報音を鳴音させる構造についての記載がない。
【0010】
本発明は上記実情に鑑みて為されたもので、誤動作を防止すると共に簡易・迅速に警報音を鳴音させ、更に、充電を容易にし、安全性をより向上させる防犯ブザーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記従来例の問題点を解決するための本発明は、防犯ブザーであって、正面と背面とを有する本体と、本体の内部に、繰り返し充電可能な充電池と、正面に形成され、警報音を発生させるスピーカと、入力した光を拡散するリフレクターと、背面の一部に形成された凹形状の凹部と、凹部に背面側から正面側に向かって押して警報音を発生させるボタン式スイッチと、凹部の端部で背面側に突出する突出部に充電池を充電するための充電端子とを備えることを特徴とする。
【0012】
本発明は、上記防犯ブザーであって、ボタン式スイッチが、特定期間押下された場合にオンとなることを特徴とする。
【0013】
本発明は、上記防犯ブザーであって、本体の正面に発光ライトが設けられ、リフレクターの一部が発光ライトに接するよう設けられていることを特徴とする。
【0014】
本発明は、上記防犯ブザーであって、充電端子が、USB-Aプラグで、当該充電端子を保護するキャップが装着可能であることを特徴とする。
【0015】
本発明は、上記防犯ブザーであって、本体に、発光ライトを点灯又は消灯すると共に、点灯のパターンを切り替えるライトスイッチとを設けたことを特徴とする。
【0016】
本発明は、上記防犯ブザーであって、本体の正面に、充電池の電池残量が一定値を下回ると点滅するお知らせライトを備えることを特徴とする。
【0017】
本発明は、上記防犯ブザーであって、警報音を特定時間連続して発生させるための充電池の残量があるか否か判定し、警報音を連続して発生させるための充電池の残量がないと判定した場合には、お知らせライトに充電を促す表示を行わせる制御部を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、正面と背面とを有する本体と、本体の内部に、繰り返し充電可能な充電池と、正面に形成され、警報音を発生させるスピーカと、入力した光を拡散するリフレクターと、背面の一部に形成された凹形状の凹部と、凹部に背面側から正面側に向かって押して警報音を発生させるボタン式スイッチと、凹部の端部で背面側に突出する突出部に充電池を充電するための充電端子とを備える防犯ブザーとしているので、誤動作を防止すると共に簡易・迅速に警報音を鳴音させ、更に、充電を容易にし、安全性をより向上させることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本ブザーの正面概略図図である。
図2】本ブザーの側面概略図である。
図3】本ブザーの背面概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
[実施の形態の概要]
本発明の実施の形態に係る防犯ブザー(本ブザー)は、正面と背面とを有する本体と、本体の内部に、繰り返し充電可能な充電池と、正面に形成され、警報音を発生させるスピーカと、入力した光を拡散するリフレクターと、発光ライト(安全ライト)と、背面の一部に形成された凹形状の凹部と、凹部に背面側から正面側に向かって押して警報音を発生させるボタン式スイッチと、凹部の端部で背面側に突出する突出部に充電池を充電するための充電端子とを備えるものとしているので、ランドセル等の肩ベルトの表面に本体の背面が向くよう配置すると、ボタン式スイッチが肩ベルト表面と本体の背面との間の空間に設けられることになるので、表から誤ってボタン式スイッチが押されることがなく、誤動作を防止でき、その空間に指を差し込んでボタン式スイッチを押すことで簡易・迅速に警報音を鳴音でき、更に、光で交通事故を抑止でき、充電を容易にし、安全性をより向上させることができるものである。
【0021】
[本ブザー:図1~3]
本ブザーについて図1~3を参照しながら説明する。図1は、本ブザーの正面概略図であり、図2は、本ブザーの側面概略図であり、図3は、本ブザーの背面概略図である。尚、図3は、本ブザーの本体部分のみを示している。
本ブザーは、図1に示すように、本体10の正面の上側に設けられたスピーカ11と、正面中央に設けられた丸形のLED(Light Emitting Diode)ライト12と、正面中央に充電についてお知らせするお知らせライト部13と、本体10の正面下側に設けられたLEDライトスイッチ14と、スピーカ11を覆い、LEDライト12とお知らせライト部13を囲むよう形成されたリフレクター部15と、本体10の上面に設けられたD環16と、金具フック22と、連結部21と、肩ベルト等に固定される固定ベルト3と、本体10の下側に設けられたリング固定部23と、リング部24と、ロープキーリング4とを有している。
【0022】
また、本ブザーは、図2図3に示すように、背面の上側に凹形状の凹部17が形成され、その凹部17内に警報スイッチ18が配置され、凹形状ではない背面の上側端部が突出部19となっており、下側端部が突出部20となっている。
そして、突出部19の先端にはキャップ19aが取り付けられ、そのキャップ19aがD環16にループ紐19bによって接続している。
突出部19は、キャップ19aを外すと、USB(Universal Serial Bus)-Aプラグの充電端子19cが露になる。
【0023】
[本ブザーの各部]
本ブザーの各部について具体的に説明する。
[スピーカ11]
スピーカ11は、円形をしており、当該円形の周囲の隙間から警報音が出力される。
尚、スピーカ11の円形の表面にはリフレクター部15が形成されている。リフレクター部15についての詳細は、後述する。
【0024】
[LEDライト12]
LEDライト12は、本体10の表面中央に設けられ、LEDライトスイッチ14の操作によって点灯、点滅又は消灯するものである。点灯する色は、例えば、視認性が高い白色である。
具体的には、LEDライトスイッチ14を特定時間、例えば、1秒間長押しすると、点灯し、LEDライトスイッチ14を押す度に、点灯パターンが切り替わり、もう一度1秒間長押しすると消灯するようになっている。
点灯パターンは、5種類あり、ステディ、ストロボ、フェーディング、ライトニング、エコがある。
【0025】
[お知らせライト部13]
お知らせライト部13は、LEDライト12を囲むよう周囲に形成されている。点滅又は点灯する色は、例えば、赤色で、LEDライト12の点灯色の白色とは異なるようにしている。
【0026】
お知らせライト部13は、LEDライトスイッチ14をオンした際に、内部の制御部が充電池の容量がスピーカ11を鳴音させるのに十分な容量か否かを、測定した電池の電圧値を基に判定し、電池残量が特定値を下回ったら、点滅動作を行うものである。
例えば、LEDライトスイッチ14をオンした際に、電池切れまで電圧3.6V以下の電池残量になると、お知らせライト部13を点滅(赤色)させて、充電が必要なことを知らせるものである。更に、電池残量が電圧3.3Vを下回ると点滅させる速度を上げる。
【0027】
また、LEDライトスイッチ14をオンした際に、十分な電池残量であればLEDライト12を点灯させる。
更に、お知らせライト部13は、充電中は点滅し、充電完了すると点灯(緑色)する。これにより、充電中と充電完了とが容易に判別できるものである。
【0028】
[LEDライトスイッチ14]
LEDライトスイッチ14は、本体10の表面中央に設けられたLEDライト12を点灯又は消灯するもので、長押し(オンする)で点灯し、短い押す動作(クリック)で点灯パターンを巡回的に変化させ、再度の長押し(オフする)で消灯するようになっている。
また、LEDライトスイッチ14は、押下をトリガーに電池残量によってお知らせライト部13を点滅させるものである。
【0029】
[リフレクター部15]
リフレクター部15は、透明又は半透明の部材で形成されたプリズムレンズ型で、光が入ってきた方向に光を反射するもので、入力した光を拡散させて、夜間の車のライトを反射するものとなっている。
【0030】
そして、リフレクター部15は、スピーカ11を覆うように形成され、LEDライト12の周囲に形成されたお知らせライト部13を囲むように形成されている。
リフレクター部15がお知らせライト部13の周囲まで形成されることで、LEDライト12の点灯又は点滅、お知らせライト部13の点滅又は点灯を、拡散させて強調できるものである。
【0031】
D環16は、本体10の上面に設けられ、連結部21に接続する。
金具フック22は、開閉可能なフックであり、ランドセルの肩ベルトのD環に固定されるか、固定ベルト3のループ紐に固定される。
連結部21は、金具フック22と本体10のD環16を連結する。
【0032】
固定ベルト3は、一部にループ紐が形成され、金具フック22が取り付けられるようになっている。
固定ベルト3は、ランドセルの肩ベルトのようにD環が設けられていないリュックの肩ベルト、手提げのベルト等に取り付けて固定するもので、両端にそれぞれ接着する面ファスナーが形成され、当該面ファスナーで両端を接着して肩ベルトに固定される。
【0033】
[凹部17]
また、凹部17は、背面の中央に凹形状で形成され、背面の中央部分がえぐり取られた状態となっている。具体的には、凹部17の本体10の縦方向の側面を取り除いたものとなっている。当該凹形状の空間には、警報スイッチ18が配置されているも、子供の指を挿入できる広さとなっている。
【0034】
[警報スイッチ18]
警報スイッチ18は、押しボタン式のスイッチであり、凹部17内に配置され、本体10の背面側から正面側に押す構造となっており、特定期間、例えば1秒以上押下された場合に、警報音を鳴音するものである。特定期間は、2秒又は3秒以上であってもよい。
つまり、誤って警報スイッチ18が押された場合でも、その押された期間が特定期間より短い場合には、鳴音しない機能を備えている。
【0035】
[突出部19]
凹部17に対して突出する上側端部の突出部19は、本体10から背面側に突出している。突出部19の先端にはキャップ19aが装着されており、そのキャップ19aを取り外すと、充電端子19cとなるUSB-Aプラグが露出する。キャップ19aは、本体10と一緒のABS樹脂のキャップであり、ループ紐19bに接続され、そのループ紐19bは連結部21に接続されている。このループ紐19bにより、キャップ19aを紛失することがない。
【0036】
充電端子19cのUSB-Aプラグは、本体10の内部の充電池に接続しており、USB-A電源アダプター又はパソコンのUSB端子に直接差し込んで充電を行うことができる。そのため、本ブザーでは、充電のためにケーブル又はアダプターなどの機材を別途用意する必要がない。
【0037】
[突出部20]
凹部17に対して突出する下側端部の突出部20は、本体10から背面側に突出している。
突出部20の下側端部には、リング固定部23が形成されている。
リング固定部23は、中央に穴が開いており、その穴にリング部24を通すようになっている。
リング部24には、ロープキーリング4が通されている。
ロープキーリング4は、嵌合での固定となっており、両端を一旦離し、ランドセル等の肩ベルト等に通して固定するものである。
【0038】
[動作の概略]
次に、本防犯ブザーの動作概略について説明する。
危険な状況に遭遇した場合に、本ブザーの凹部17の隙間に指を差し込んで警報スイッチ18を特定期間押下すると、スピーカ11から警報音が鳴音(鳴動)する。
【0039】
警報スイッチ18は、肩ベルトの表面と本体10の凹部17との間の空間で、凹部17に設けられているので、正面から誤って押下されることがほとんどなく、例え、誤って押下されたとしても、特定期間押下されなければ、警報音は鳴音せず、誤動作を防止できる。
また、凹部17の空間に指を差し込んで警報スイッチ18を特定期間押下すれば、迅速・簡易に警報音を鳴音できる。
【0040】
また、本体10の内部の制御部が充電池の電池残量を確認しており、充電池の残量が少なくなると、LEDライトスイッチ14を押した時にお知らせライト部13を点滅させるので、突出部19のキャップ19aを外し、充電端子19cのUSB-Aプラグを露にしてUSB-A電源アダプター又はパソコンのUSB端子で充電を行う。
充電中は、お知らせライト部13が点滅し、充電完了すると、お知らせライト部13が点灯するので、充電完了を利用者は容易に認識することができる。
【0041】
[詳細動作]
[主電源のオン・オフ]
主電源が入っていない状態で、LEDライトスイッチ(安全ライトスイッチ)14と警報スイッチ18を1秒間長押しすることで主電源オンになる。主電源がオンになる時に、LEDライト(安全ライト)12が1回点滅すると共に、スピーカ11からブザーがピッと1回鳴動する。
主電源が入っている状態で、安全ライトスイッチ14と警報スイッチ18を1秒間長押しすることで主電源がオフになる。主電源がオフになる時に、安全ライト12が3回点滅すると共に、ブザーがピッピッピと3回鳴動する。
【0042】
[ブザーの鳴動]
主電源が入っている状態で、警報スイッチ18を1秒間長押しするとブザーが鳴動する。
ブザーが鳴動している状態で、警報スイッチ18を3秒間長押しするとブザーの鳴動が止まる。
ブザーが鳴動している間、安全ライト12がストロボのパターンで点滅する。点滅は鳴動中継続されて、ブザーの鳴動を止めると点滅も消える。
【0043】
[安全ライトのオン・オフ/安全ライトの点灯パターン切替]
主電源が入っている状態で安全ライトスイッチ14を押す度に「ストロボ」→「ライトニング」→「ステディ」→「OFF」と切り替わる。
ここで、ストロボとは、0.15秒点灯と0.15秒消灯を循環させる点灯パターンである。
また、ライトニングとは、0.15秒点灯と0.15秒消灯を3サイクル行って、0.1秒点灯と0.1秒消灯を3サイクル行うものである。
ステディは、常時点灯である。
【0044】
[電池残量お知らせライト機能]
負荷がかかっている状態の時、電圧が3.6V以下になると、電池残量が少なくなっていると判断し、お知らせライト部13が点滅を行う。負荷のかかっている間は点滅が継続をする。負荷をやめるとお知らせライト部13の点滅も消える。
ここで、負荷がかかっている状態とは、ブザーが鳴動している状態、または安全ライト12が点灯又は点滅している状態をいう。
【0045】
負荷がかかっている状態の時、電圧が3.3V以下になると、電池残量がより少なくなっていると判断し、お知らせライト部13が高速点滅を行う。
尚、電圧が3.6Vの時の連続鳴動可能時間は30分であり、電圧が3.3Vの時の連続鳴動可能時間は5分である。
【0046】
[充電中のライト動作]
充電端子19cをUSBポートに差し込むことで充電を開始する。
充電中はお知らせライト部13が点滅する。点滅スピードは、ブザーが鳴動している時の安全ライト12のストロボパターンと同様とする。充電が完了するとお知らせライト部13が点滅から点灯に変化する。
【0047】
[実施の形態の効果]
本防犯ブザーによれば、本体10の内部に繰り返し充電可能な充電池と、正面に警報音を発生させるスピーカ11と、入力した光を拡散するリフレクター部15と、LEDライト12とが形成され、本体10の背面の一部が内側に凹形状の凹部17となっており、その凹部17に本体10の背面側から正面側に押して警報音を発生させるボタン式の警報スイッチ18と、凹部17の端部で背面側に突出する突出部19に充電池を充電するための充電端子19cとを備えたものとしているので、ランドセル等の肩ベルトの表面に本体10の背面が向くよう配置すると、警報スイッチ18が肩ベルト表面と本体10の背面との間の空間に設けられることになるので、表から誤って警報スイッチ18が押されることがなく、誤動作を防止でき、その空間に指を差し込んで警報スイッチ18を押すことで簡易・迅速に警報音を鳴音でき、更に、光で交通事故を抑止でき、充電端子19cで充電を容易にし、LEDライト12を囲むリフレクター部15が発光を強調するので、安全性を向上させることができる効果がある。
【産業上の利用可能性】
【0048】
本発明は、誤動作を防止すると共に簡易・迅速に警報音を鳴音させ、更に、充電を容易にし、安全性をより向上させる防犯ブザーに好適である。
【符号の説明】
【0049】
3…固定ベルト、 4…ロープキーリング、 10…本体、 11…スピーカ、 12…LEDライト、 13…お知らせライト部、 14…LEDライトスイッチ、 15…リフレクター部、 16…D環、 17…凹部、 18…警報スイッチ、 19…突起部、 19a…キャップ、 19b…ループ紐、 19c…充電端子、 20…突出部、 21…連結部、 22…金具フック、 23…リング固定部、 24…リング部
図1
図2
図3