(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-01
(45)【発行日】2023-06-09
(54)【発明の名称】冷蔵庫
(51)【国際特許分類】
F25D 23/02 20060101AFI20230602BHJP
A47B 88/463 20170101ALI20230602BHJP
A47B 88/467 20170101ALI20230602BHJP
【FI】
F25D23/02 306N
A47B88/463
A47B88/467
(21)【出願番号】P 2021155033
(22)【出願日】2021-09-24
(62)【分割の表示】P 2020072015の分割
【原出願日】2016-04-27
【審査請求日】2021-10-21
(31)【優先権主張番号】P 2015151435
(32)【優先日】2015-07-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106116
【氏名又は名称】鎌田 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100131495
【氏名又は名称】前田 健児
(72)【発明者】
【氏名】森 貴代志
(72)【発明者】
【氏名】柿田 健一
(72)【発明者】
【氏名】上迫 豊志
【審査官】森山 拓哉
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2010/0236277(US,A1)
【文献】国際公開第2008/041544(WO,A1)
【文献】特開2009-063217(JP,A)
【文献】特開平02-146487(JP,A)
【文献】特開2006-308167(JP,A)
【文献】国際公開第2006/006707(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F25D 23/02
A47B 88/463
A47B 88/467
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一つの収納室を有する冷蔵庫であって、
前記収納室を閉塞する引出し式の扉と、
前記扉を開閉する自動開閉手段と、
音声を認識する音声認識手段とを備え、
前記自動開閉手段は、前記扉を開扉する際には前記音声認識手段によって前記音声が認識されると、第1の位置から第2の位置まで前記扉を開扉し、
前記自動開閉手段は、前記扉を閉扉する際には前記第2の位置から前記第1の位置まで前記扉を閉扉し、
前記第2の位置は、前記扉が開かれた状態から少し閉じられた位置であり、
前記扉が開かれた状態から前記第2の位置まで使用者が手動で閉じることが必要で、以降は使用者の操作が必要ではないことを特徴とする冷蔵庫。
【請求項2】
前記第1の位置は、前記扉が完全に閉じられた位置であることを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
【請求項3】
前記自動開閉手段は、前記収納室に設けられたアクチュエータと、前記アクチュエータに設けられたガイドと、前記ガイドに沿って動作する凹型形状のリンクと、前記扉のフレームに設けられた突起部とを有し、前記リンクと前記突起部が係合した状態で動作することを特徴とする請求項1又は2に記載の冷蔵庫。
【請求項4】
前記リンクと前記突起部が係合する区間は、前記扉の開閉量の40%以上を占めることを特徴とする請求項3に記載の冷蔵庫。
【請求項5】
負荷を推定する負荷推定手段を備え、
前記自動開閉手段は、前記扉を開扉する際には前記第2の位置で前記リンクと前記突起部の係合が外れて以降は前記扉が惰性で動き、
前記自動開閉手段は、前記扉を閉扉する際には前記第2の位置で前記リンクと前記突起部が係合
し、
前記負荷推定手段によって推定された負荷に応じて、前記扉の開扉速度を変化させて前
記扉が惰性で動く区間を変化させることを特徴とする請求項3又は4に記載の冷蔵庫。
【請求項6】
前記自動開閉手段は、前記扉を開扉する際には前記第1の位置で前記リンクと前記突起部が係合し、
前記自動開閉手段は、前記扉を閉扉する際には前記第1の位置で前記リンクと前記突起部の係合が外れることを特徴とする請求項3から5のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
【請求項7】
前記ガイドは、前記リンクと前記突起部の係合が外れるように、角度がついていることを特徴とする請求項3から6のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
【請求項8】
前記ガイドの端部のうち前記第1の位置側の端部は、前記ガイドの中央部よりも角度がついていることを特徴とする請求項7に記載の冷蔵庫。
【請求項9】
前記扉を閉じる方向に引き込む密閉維持手段を備え、前記扉が閉じている時は前記自動開閉手段と前記扉との係合を外し、前記密閉維持手段によって前記扉と前記収納室との密閉状態が維持されることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
【請求項10】
前記自動開閉手段の駆動源を、前記扉が閉まっている状態において前記収納室の背面から前記扉までの距離のうち前記収納室の背面を基準に1/3より背面側に配置されることを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
【請求項11】
前記収納室の両側面のそれぞれに前記自動開閉手段が設けられることを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、収納室の扉を自動で開閉する手段を備えた冷蔵庫に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年では、食生活の変化や郊外型の大型スーパーマーケットの増加から、日々買い物をする習慣が薄れて来ており、例えば1週間分の食料品を纏め買いして冷蔵庫に保存しておくような傾向が強くなっている。また、比較的大型の冷蔵庫を使用する高齢者が増加しており、そのような使用者にとって纏め買いした食品と扉との総重量が重く、収納室の開閉が負担に感じられるようになってきた。
【0003】
一方、冷蔵庫の閉じ忘れが意図せず発生することがあり、扉が少しでも開いた状態で放置されると、暖気の侵入による保存性能の低下、冷却量の増加による消費電力の増大、および外湿気の侵入による収納室内の結露や着霜が発生し、冷蔵庫の機能を損ねることになる。
【0004】
このような課題のうち、収納室の開扉の負担を軽減する冷蔵庫として、ソレノイドを使用したアクチュエータにより、自動開扉するものがある。(特許文献1参照)
図14は、特許文献1に記載された従来の冷蔵庫の引出し冷凍室周辺の側面断面図である。
【0005】
特許文献1に記載の冷蔵庫の扉開放ユニット115は、冷凍室扉109表面のハンドル部109aに形成した磁気レバーからなるタッチスイッチ116へのタッチ操作によってホールIC、マイコン制御により駆動されるものであり、ヨーク117内に設けられ、ボビンの外周にコイルを巻装してこれを樹脂でモールドしたソレノイド118と、ソレノイド118への通電によって吸引され、前記パイプの先端に固着した押し棒123とから構成されており、この扉開放ユニット115をゴムブッシュなどの緩衝材を介して前記仕切壁部113の前後に亙って取り付けたソレノイドケースにねじ固定している。
【0006】
そして、ソレノイド118への通電時には、プランジャー122の前方への水平移動によって押し棒123の先端部が前方へ延出し、ノック部材127の後部に立設させた係合片127aを押圧し、ノック部材127の先端部が冷凍室扉109の裏面側に向かって突出するよう構成している。
【0007】
このように、ソレノイドへの通電により、プランジャー122の先端に設けた押し棒を前方に突き出すことで開扉動作を行うものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
特許文献1の構成では自動閉扉することができず、使用者の扉の閉め忘れに対応することができない。
【0010】
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、自動開扉機能に加えて自動閉扉機能を更に備えた冷蔵庫の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記従来の課題を解決するために、本発明の冷蔵庫は、少なくとも一つの収納室を有する冷蔵庫であって、収納室を閉塞する引出し式の扉と、扉を開閉する自動開閉手段と、音声を認識する音声認識手段とを備え、自動開閉手段は、扉を開扉する際には音声認識手段によって音声が認識されると、第1の位置から第2の位置まで扉を開扉し、自動開閉手段は、扉を閉扉する際には第2の位置から第1の位置まで扉を閉扉し、第2の位置は、扉が開かれた状態から少し閉じられた位置であり、扉が開かれた状態から第2の位置まで使用者が手動で閉じることが必要で、以降は使用者の操作が必要ではないことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明の冷蔵庫は、自動開扉機能に加えて自動閉扉機能を更に備えた冷蔵庫を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本発明の実施の形態1および2における冷蔵庫の正面図
【
図2】本発明の実施の形態1における冷蔵庫の扉が閉じた状態の野菜室のA-A断面図
【
図3】本発明の実施の形態1における冷蔵庫の自動開閉中の野菜室のA-A断面図
【
図4】本発明の実施の形態1における冷蔵庫の扉がほぼ開いた状態の野菜室のA-A断面図
【
図5】本発明の実施の形態1における冷蔵庫の手動開扉中の野菜室のA-A断面図
【
図6】(a)本発明の実施の形態1における冷蔵庫の自動開扉動作中の開扉量と開扉速度の関係図、(b)従来の突き出し式の開扉機構の自動開扉動作中の開扉量と開扉速度の関係図
【
図7】本発明の実施の形態1における冷蔵庫の自動閉扉動作中の開扉量と開扉速度の関係図
【
図8】本発明の実施の形態2における冷蔵庫の扉が閉じた状態の野菜室のA-A断面図
【
図9】本発明の実施の形態2における冷蔵庫の自動開閉中の野菜室のA-A断面図
【
図10】本発明の実施の形態2における冷蔵庫の扉がほぼ開いた状態の野菜室のA-A断面図
【
図11】本発明の実施の形態2における冷蔵庫の手動開扉中の野菜室のA-A断面図
【
図12】本発明の実施の形態2における冷蔵庫の野菜室のB-B断面図
【
図13】本発明の実施の形態2における冷蔵庫のアクチュエータ周辺詳細図
【
図14】特許文献1に記載された従来の引出し冷凍室周辺の側面断面図
【発明を実施するための形態】
【0014】
第1の発明は、断熱壁で構成された筐体と、前記筐体内に備えられた収納室と、前記収納室を開閉自在に閉塞する扉と、前記扉を自動開閉させる扉開閉手段とを備え、前記扉開閉手段は、前記扉の開閉動作に係る前記扉の自動開閉量を一定にするように動作するものである。
【0015】
これによって、冷蔵庫の手前方向への傾斜、あるいは収納室内の食品重量が軽量であり、開扉量が大きくなり易い条件下でも適度な寸法で開くため、例えば使用者に扉が衝突する様なことがなく、高品位な自動扉開閉が可能となる。また、冷蔵庫の奥方向への傾斜、あるいは収納室内の食品重量が重く、開扉量が狭くなり易い条件下でも収納室内を見渡しやすい適度な開扉量となる。
【0016】
第2の発明は、第1の発明において、前記扉開閉手段は、前記扉の自動開閉速度を任意に加減速できるものである。
【0017】
これによって、冷蔵庫の手前方向への傾斜、あるいは収納室内の食品重量が軽量であり、開扉速度が速くなり易い条件下でも適度な速度で開くため、例えば勢いよく開扉して使用者に不安を与える様なことがなく、高品位な自動扉開閉が可能となる。また、冷蔵庫の奥方向への傾斜、あるいは収納室内の食品重量が重く、開扉速度が遅くなり易い条件下でも適度な速度で開扉するため、開扉時に使用者を長時間待たせることがない。
【0018】
第3の発明は、第1または第2の発明において、前記扉開閉手段は、前記扉の可動範囲のうち所定の区間で前記扉または前記扉と連結して動作される部位と係合するものである。
【0019】
これによって、開扉時には、扉開閉手段と扉との係合が外れる直前で減速できるので、惰性で扉が開き過ぎないように調節できる。また、閉扉時には、扉が完全に閉じる直前で減速することで、使用者が扉と筐体との隙間に指を挟んだ場合の負傷を防止することができる。
【0020】
第4の発明は、第1から第3のいずれかの発明において、前記扉開閉手段は、モータまたはソレノイドを駆動源とした電動アクチュエータとしたものである。
【0021】
これによって、入力電圧の調節等で開扉量、および開扉速度の調節が容易となる。
【0022】
第5の発明は、第1から第4のいずれかの発明において、前記扉を閉じる方向に引き込む密閉維持手段を備え、前記扉が閉じている時は前記扉開閉手段と前記扉との係合を外し、前記密閉維持手段によって前記収納室の密閉状態を維持されるものである。
【0023】
これによって、扉が閉じた状態では、扉開閉手段と扉との係合が外れているため、扉開閉手段が使用者の負荷とならず手動で扉開閉が可能となる。さらに、密閉維持手段で手動開扉を妨げない程度の強さで扉を引込み、密閉状態を保持することができる。
【0024】
第6の発明は、第1から第5のいずれかの発明において、前記収納室は引出し式で前記扉と常時連結しており、レール上をスライド動作して開閉する構成であり、前記扉開閉手段は、レールの可動部材と係合し動作させるものである。
【0025】
これによって、食品を収納することができないレール周辺の無効空間に扉開閉手段を配置することができるため、使用者にとっての実質の収納容積を減少させずにシステムを実現できる。
【0026】
第7の発明は、第6の発明において、前記扉開閉手段は、前記レールを固定する固定部材上に固定されたものである。
【0027】
これによって、固定部材への扉開閉手段とレールの組み込み時に、両者の係合位置関係を調節することができるので、工場での冷蔵庫組み立て後に係合位置調節するという困難な工程を排除できる。
【0028】
第8の発明は、第7の発明において、前記扉と前記扉開閉手段は、前記扉開閉手段下部の第一係合部材と前記レール上部の第二係合部材とで係合されるものである。
【0029】
これによって、可動部である第一係合部材の上方に電動アクチュエータの枠体が位置する関係になるため、上部から水や埃が掛かることを防止できる。
【0030】
第9の発明は、第1から第8のいずれかの発明において、前記扉開閉手段の駆動源を、前記収納室の奥行き寸法の1/3より奥側に配置されるものである。
【0031】
これによって、比較的サイズが大きくなりやすい駆動源周辺の機構が収納室の奥側に位置するため、扉開閉手段の配置による収納室容積の低減を最小限にできる。
【0032】
第10の発明は、第1から第9のいずれかの発明において、前記扉開閉手段は、動力を扉に伝達する伝達部と前記駆動源を含む駆動部を備え、前記伝達部と前記駆動部がL字、またはT字型に組み合わせられたものである。
【0033】
これによって、伝達部の体積を最小限に抑制し、レールに沿わせることができる。
【0034】
第11の発明は、第1から第10のいずれかの発明において、前記扉開閉手段は、衝撃吸収手段を備えているものである。
【0035】
これによって、扉に外力が加わったとき、レール、係合部を介して駆動源に伝わる応力による電動アクチュエータの故障を防止できる。
【0036】
第12の発明は、第1から第11のいずれかの発明において、前記扉開閉手段は、前記扉が閉じる方向に所定距離移動することで動作するものである。
【0037】
これによって、使用者が軽く扉を閉じる方向に動かすだけで、確実に閉扉できる。
【0038】
第13の発明は、第1から第12のいずれかの発明において、前記扉は、前記扉開閉手段による自動開閉モードと、使用者が手動で開閉可能とする手動開閉モードとを選択可能としたものである。
【0039】
これによって、自動開閉が可能であると共に、使用者が手動で扉操作するときに加わる電動アクチュエータによる負荷が掛からず、軽い力で扉開閉ができる。
【0040】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。尚、この実施の形態によって、この発明が限定されるものではない。
【0041】
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1を
図1から
図5に基づいて説明する。
【0042】
図1は本発明の実施の形態1における冷蔵庫の正面図、
図2は同実施の形態における冷蔵庫の扉が閉じた状態の野菜室の断面図、
図3は同実施の形態における冷蔵庫の自動開閉中の野菜室の断面図、
図4は同実施の形態における冷蔵庫の扉がほぼ開いた状態の野菜室の断面図、
図5は同実施の形態における冷蔵庫の手動開扉中の野菜室の断面図である。
【0043】
図1から
図5において、筐体11である断熱箱体は、主に鋼板を用いた外箱と、ABSなどの樹脂で成形された内箱と、外箱と内箱の間に注入した断熱材で構成されている。
【0044】
筐体11である断熱箱体は、複数の収納室に断熱区画されており、最上部に冷蔵室12、その冷蔵室12の下部に製氷室13もしくは切換室14が横並びに設けられ、その製氷室13と切換室14の下部に冷凍室15、そして最下部に野菜室16が配置され、各収納室の前面には外気と区画するための断熱扉が筐体11の前面開口部にそれぞれ構成されている。冷蔵室12の断熱扉である冷蔵室扉12aの中央部付近には操作部17が設けられ、各室の庫内温度設定や製氷および急速冷却などの設定を行うことができる。
【0045】
冷蔵室12内の最上部の後方領域に形成された機械室内には、圧縮機、水分除去を行うドライヤ等の冷凍サイクルの構成部品が収納されている。
【0046】
冷凍室15の背面には冷気を生成する冷却室が設けられ、冷却室内には、冷却器、および、冷却器で冷却した冷却手段である冷気を冷蔵室12、切換室14、製氷室13、野菜室16、冷凍室15に送風する冷却ファンが配置される。さらに冷却ファンからの風量を調節する風量調節ダンパーが風路内に設置されている。また、冷却器やその周辺に付着する霜や氷を除霜するためにラジアントヒータ、ドレンパン、ドレンチューブ蒸発皿等が構成されている。
【0047】
冷蔵室12は冷蔵保存のために凍らない温度を下限に通常1℃~5℃とし、最下部の野菜室16は冷蔵室12と同等もしくは若干高い温度設定の2℃~7℃としている。また、冷凍室15は冷凍温度帯に設定されており、冷凍保存のために通常-22℃~-15℃で設定されているが、冷凍保存状態の向上のために、例えば-30℃や-25℃の低温で設定されることもある。
【0048】
製氷室13は冷蔵室12内の貯水タンクから送られた水で室内上部に設けられた自動製氷機で氷をつくり、室内下部に配置した貯氷容器に貯蔵する。
【0049】
切換室14は、1℃~5℃で設定される冷蔵、2℃~7℃で設定される野菜、通常-22℃~-15℃で設定される冷凍の温度帯以外に、冷蔵温度帯から冷凍温度帯の間で予め設定された温度帯に切り換えることができる。切換室14は製氷室13に並設された独立扉を備えた収納室であり、引き出し式の扉を備えることが多い。
【0050】
なお、本実施の形態1では、切換室14を、冷蔵と冷凍の温度帯までを含めた収納室としているが、冷蔵は冷蔵室12と野菜室16、冷凍は冷凍室15に委ねて、冷蔵と冷凍の中間の上記温度帯のみの切り換えに特化した収納室としても構わない。また、特定の温度帯、例えば近年冷凍食品の需要が多くなってきたことに伴い、冷凍に固定された収納室でも構わない。
【0051】
野菜室の扉16aには、フレーム19aによって支持された収納ケース20が取付けられている。引出しレール21aは野菜室16の内壁に固定されており、フレーム19aは引出しレール21a上をスライドする構成となっている。また、フレーム19aと扉16aは互いに組み合わさった構造となっているため、フレーム19aと収納ケース20は扉16aの開閉に伴って動作する。
【0052】
また、野菜室16の内壁には、扉開閉手段であるアクチュエータ23aが引出しレール21aの近くに設けられている。アクチュエータ23aは、モータ、およびギア機構などで構成され、モータの動力をリンク24aに伝達する。リンク24aは凹型の形状となっており、ガイド25aに沿って動作する。フレーム19aには突起部26aが設けられており、リンク24aの凹部に突起部26aが入り込んで係合すると、リンク24aの動作に伴ってフレーム19aが動作する。前述したように、フレーム19aと扉16a、および収納ケース20は接続されており連動して動作するため、アクチュエータ23aにより扉16aを自動開閉することが可能となる。
【0053】
この扉16aの自動開扉動作は、扉16aやその他スイッチ系操作部へのタッチ動作、或いは光学系センサーによるジェスチャー、或いは音声認識等をトリガーとして実行されるものである。
【0054】
また、ガイド25aは単純な直線形状ではなく、
図2のように扉16aが閉じた状態ではリンク24aと突起部26aの係合が外れるように、やや下方向に角度をつけている。これは、リンク24aと突起部26aが常時係合されていた場合、使用者が自動ではなく手動で扉16aを開扉するときにアクチュエータ23a内のギア機構やモータが負荷となり、開扉に通常よりも強い力が必要となってしまうためである。
【0055】
開扉動作が開始された後は、
図3のようにリンク24aと突起部26aは係合区間Xjにおいて係合し、リンク24aの動作に伴って扉16aが開いていく。さらに
図4のように、扉16aが一定量開いた後には、ガイド25aと突起部26aの係合が外れ、扉16aは惰性で更に少し開いていく。
【0056】
閉扉の場合は、上記の自動開扉動作の逆動作であり、使用者が突起部26aがリンク24aと係合できる位置まで扉16aを閉じたときに自動閉扉が開始される。即ち、
図3のようにリンク24aと突起部26aが係合し、扉16aを閉じる方向へと動作させる。扉が閉じた後は、
図2のようにリンク24aと突起部26aの係合が外れ、自動開扉、または手動開扉のいずれも可能な状態で待機する。
【0057】
この扉が閉じた状態において野菜室16の密閉性を高めるため、バネやレールの傾斜等を利用した密閉保持機構27が設けられており、開扉を妨げない程度の力でフレーム19aを閉じ方向に引き込んでいる。なお、この密閉保持機構27はアクチュエータ23a内に内蔵しても良い。
【0058】
扉が閉じた状態から、使用者が手動開閉するときは、
図5のようにリンク24aと突起部26aは係合せず、使用者への負荷なく扉16aを開閉できる。このとき、アクチュエータ23aは動作せず、リンク24aは初期位置にある。
【0059】
なお、アクチュエータ23aの動力源は、モータの代わりとしてソレノイドを使用するなど、他の駆動源でもよい。
【0060】
以上のように構成された冷蔵庫について、以下、その動作を
図6、
図7を用いて説明する。
【0061】
図6(a)は本実施の形態における冷蔵庫の自動開扉動作中の開扉量と開扉速度の関係図である。
【0062】
アクチュエータ23aが動作すると、本図の原点位置にてリンク24aと突起部26aが係合し、野菜室16内に殆ど食品が入っていないような軽負荷時は開扉速度V1を、野菜室16内に例えば20kg程度の食品が入っているような重負荷時は開扉速度V2を得る。負荷は食品の重量だけでなく、冷蔵庫筐体の前後への傾きがあり、前方向に傾いている時は開き易く負荷が軽くなり、奥方向に傾いている時は開きにくく負荷が重くなる。
【0063】
ただし、本実施の形態のアクチュエータ23aは起動時のモータ電流や、モータへの通電から少し動作するまでの時間から負荷を推定するため、V1とV2とはほぼ同速度となっている。また、このような負荷推定をせずとも、引出しレール21aはベアリング等を使用した低摩擦構成となっているため、V1とV2の差は少ない。
【0064】
その後、係合区間Xjの間は、扉16aはアクチュエータ23aに係合したまま動作するため、V1またはV2といった一定の速度でX1まで開扉することができる。
【0065】
開扉量がX1に達した後、リンク24aと突起部26aの係合が外れ、扉16aには初速V1またはV2が与えられるため、惰性でX2またはX3に達するまで開く。前述したように、引出しレール21aはベアリング等を使用した低摩擦構成となっているため、X2とX3の差は少ない。
【0066】
扉16aの開扉量は、いかなる負荷条件においても、冷蔵庫正面に立つ使用者に衝突しない範囲でなるべく広く開くことが望ましい。具体的には、身長1mの子供が冷蔵庫の扉を開閉するとき、扉16aから子供の体までの距離は300mmから350mm前後となるため、開扉量X2またはX3はこの距離に合わせて設定するのが良い。
【0067】
なお、前記の負荷推定に応じて、X1直前で速度を落とすなど、惰性で開扉する区間を短縮することも本構成ならば可能となる。当然、X1直前で速度を上げ、惰性で開扉する区間を延ばすこともできる。
【0068】
ここで、本実施の形態の特徴を説明するため、特許文献1に示したような一般的な突き出し式の自動開扉機構との比較をする。
【0069】
図6(b)は従来の突き出し式の開扉機構の自動開扉動作中の開扉量と開扉速度の関係図である。
【0070】
一般的な突き出し式の開扉機構では、開扉装置が動作すると、軽負荷時は開扉速度V3を、重負荷時は開扉速度V4を得る。V3とV4には大きな差異が発生しているが、負荷検知機能がある場合はこの差を少なくできる可能性がある。
【0071】
その後、当接区間Xpにて開扉機構と扉が短時間当接して開扉力を与えられ、扉が突き出される。扉開閉量がX4に達した時点で扉開閉機構は扉を突き放し、このときの初速V3またはV4によって惰性で扉が開かれる。このとき、軽負荷であれば扉は広く開かれX5に達する。また、重負荷の時は扉が狭めに開かれX6の開扉量で停止する。
【0072】
このようなにX5とX6とで大きな差があることは、一般的な開扉機構が速めの初速V3またはV4を与えて突き出すため、X4からX5またはX6の区間の惰性で開く寸法が支配的で、制御可能な開扉機構と扉が接する当接区間Xpが100mm前後と短めであることが原因である。即ち、惰性で開く開扉量は食品の重量や冷蔵庫筐体の傾きの影響を受けやすく、かつ直接的な制御が不可能なため、開扉量に大きくバラツキが出る。
【0073】
前述した適度な開扉量は300mmから350mm前後であるが、一般的な構成では、軽負荷のときは400mm程度まで勢いよく開扉し、冷蔵庫の使用者が子供であれば押し倒してしまう危険性がある。また、重負荷のときは開扉量が不足し、かつ開扉速度が遅くなり、快適に使用できない懸念がある。
【0074】
一方、本実施の形態の冷蔵庫は、直接的な扉開閉制御が可能な係合区間Xj(リンク24aと突起部26aとの係合区間)が比較的長く、前述した適度な開閉量300mmから350mmに対して40%~50%以上を占めるため、惰性で開扉する区間が短くなり、開閉量や開閉速度がバラつかず自在に調節し易い。
【0075】
さらに、本実施の形態の冷蔵庫は、以下に説明するような自動閉扉動作も可能である。
【0076】
図7は本実施の形態における冷蔵庫の自動閉扉動作中の開扉量と開扉速度の関係図である。
【0077】
例えば、扉16aが開かれた状態で、開扉量はX11であるとする。使用者が扉16aを閉じるため手動で少し閉扉操作し、開扉量がX12となった時点でリンク24aと突起部26aが係合し、アクチュエータ23aは自動閉扉動作を開始する。これ以降は使用者の操作は必要なく、自動的に閉扉される。アクチュエータ23aによる閉扉区間は、X12から原点までの係合区間であり、比較的長い寸法を自動閉扉することが可能である。
【0078】
自動閉扉が開始された後、リンク24aはV11の速度で閉扉していく。次に、開扉量がX13になるまで閉じられたとき、リンク24aはV12の速度まで減速し、ゆっくりと閉扉を完遂させる。この減速は、扉16aと筐体11との間に使用者が指を挟む等の危険性を回避すると同時に、静かで上品な印象を与えることを目的としている。なお、減速後に、実際に使用者が指を挟んでしまった場合は、モータ電流やリンク24aの位置変化の遅さからそれを検知し、閉扉を停止させることも可能である。
【0079】
なお、アクチュエータ23aはリンク24aの位置を検出することができ、扉16aの開閉量や開閉速度の調節をさらに容易にしている。
【0080】
さらに、係合区間Xjではアクチュエータ23aの速度を自在に調節できるため、適切な開扉状態で加速、および減速が可能である。
【0081】
また、本実施の形態では野菜室16の扉開閉について例を挙げたが、冷凍室をはじめとする他の収納室への適用も可能である。また、ガイド25aの形状等を工夫することで、冷蔵室のような観音扉への適用も可能である。
【0082】
なお、
図6および
図7の開閉扉量、および開閉扉速度の関係図は簡易的に示したものであるため、実際に発生する多少の速度変動等は省略している。
【0083】
以上のように、本実施の形態によれば、扉を自動で開閉することができるだけでなく、収納室に加わる負荷に関わらず扉の開閉量を安定させ、且つ扉の開閉速度を任意に加減速でき、上品で使い易い冷蔵庫を提供できる。
【0084】
(実施の形態2)
以下、本発明の実施の形態2を
図8から
図13に基づいて説明する。冷蔵庫の基本構成は実施の形態1と同様のため説明を省略し、ドア開閉に関する構成について説明する。
【0085】
図8は本発明の実施の形態2における冷蔵庫の扉が閉じた状態の野菜室のA-A断面図、
図9は本発明の実施の形態2における冷蔵庫の自動開閉中の野菜室のA-A断面図、
図10は本発明の実施の形態2における冷蔵庫の扉がほぼ開いた状態の野菜室のA-A断面図、
図11は本発明の実施の形態2における冷蔵庫の手動開扉中の野菜室のA-A断面図、
図12は本発明の実施の形態2における冷蔵庫の野菜室のB-B断面図、
図13は本発明の実施の形態2における冷蔵庫のアクチュエータ周辺詳細図である。
【0086】
野菜室の扉16aには、フレーム19bによって支持された収納ケース20が取付けられている。引出しレール21bは野菜室16の内壁に固定されており、フレーム19bは引出しレール21b上をスライドする構成となっている。また、フレーム19bと扉16aは互いに組み合わさった構造となっているため、フレーム19bと収納ケース20は扉16aの開閉に伴って動作する。
【0087】
また、野菜室16の内壁には、扉開閉手段であるアクチュエータ23bが引出しレール21bの近くに設けられている。アクチュエータ23bは、モータ、およびギア機構などで構成された縦長の駆動機構部28と、モータの動力をリンク24bに伝達し、野菜室16の奥行き方向に前後駆動させる横長の伝達部29とでL字型に構成されており、それぞれの横方向寸法を比較すると伝達部29の方が駆動機構部28よりも薄くなっている。これは、厚みのあるモータやギア類を駆動機構部28内に集約し、伝達部29を比較的薄くできる部品で構成することで実現している。これにより、野菜室16の内壁と収納ケース20との隙間空間30内に伝達部29を収め、引出しレール21bに沿わせて配置することができる。
【0088】
また、駆動機構部28内にあるモータ等の駆動源は、
図8に示した野菜室16の奥行きDの1/3よりも奥側に配置されている。例えば、サイズが大きくなり易い駆動源やその周辺部品が収納ケース20と干渉してしまうとき、ケースをやや窪ませて互いの部品接触を防止する手段が考えられるが、収納ケース20の収納容積減少は最小限に抑制しなければならない。このときケース容積の減少は「Dc×Wc×D(
図8、
図12参照)」となるが、駆動源が野菜室16の手前にあるほど「Dc」の値が大きくなり、内容積も大きく減少する。しかし、駆動源を本実施の形態2のように奥へ設置すれば「Dc」の値は小さくなり、窪ませることによる内容積減少を最小限に抑制できる。また、奥行きDの1/3よりも奥側は一般的に使用頻度が少なめであるため、ケースをやや窪ませても使用者が不便に感じることが少ない。
【0089】
リンク24bは凹型の形状となっており、伝達部29の下方に下向きに構成され、ガイド25bに沿って動作する。このように、リンク24bの上部を伝達部29の外殻が覆う配置となるため、上方からリンク24bへの水掛かりを防止することが可能となる。このため、例えば冷風の影響によりリンク24bに付着した水滴が凍結し、動かなくなるような万一の不具合も防止できる。
【0090】
フレーム19bには突起部26bが設けられており、リンク24bの凹部に突起部26bが入り込んで係合すると、リンク24bの動作に伴ってフレーム19bが動作する。前述したように、フレーム19bと扉16a、および収納ケース20は接続されており連動して動作するため、アクチュエータ23bにより扉16aを自動開閉することが可能となる。
【0091】
なお、この突起部26bはフレーム19bではなく、引出しレール21b上に設けても良い。
【0092】
この扉16aの自動開扉動作は、実施の形態1と同様に、扉16aやその他スイッチ系操作部へのタッチ動作、或いは光学系センサーによるジェスチャー、或いは音声認識等をトリガーとして実行されるものである。
【0093】
図12、
図13に示したように、引出しレール21b、フレーム19b、及びアクチュエータ23bは同一の固定部材31上に固定されている。もし、引出しレール21bやフレーム19b、及びアクチュエータが別体構成となっており、それぞれを野菜室16の内壁に取り付けるとした時、各部品のビス止めによるズレ、内壁内にあるウレタン等の断熱材を発泡による内壁面の歪みなどのバラつき要因により、リンク24bと突起部26bとが係合しない等の不具合が生じる可能性がある。このとき、冷蔵庫を組み立てる工場の工程内で、部品を取り外し最適に位置調整をし直す必要があるが、これには複雑な作業が伴うため大きなロスとなる。しかし、本実施の形態2では、引出しレール21b、フレーム19b、及びアクチュエータ23bの位置関係を固定部材31上で予め調節しておけるため、各部品の位置調節におけるロスを大きく抑制することが可能である。
【0094】
また、ガイド25bは単純な直線形状ではなく、
図8のように扉16aが閉じた状態ではリンク24bと突起部26bの係合が外れるように、やや上方向に角度をつけている。これは、リンク24bと突起部26bが常時係合されていた場合、使用者が自動ではなく手動で扉16aを開扉するときにアクチュエータ23b内のギア機構やモータが負荷となり、開扉に通常よりも強い力が必要となってしまうためである。
【0095】
開扉動作が開始された後は、
図9のようにリンク24bと突起部26bは係合区間Xjにおいて係合し、リンク24bの動作に伴って扉16aが開いていく。さらに
図10のように、扉16aが一定量開いた後には、ガイド25bと突起部26bの係合が外れ、扉16aは惰性で更に少し開いていく。
【0096】
閉扉の場合は、上記の自動開扉動作の逆動作であり、使用者が突起部26bがリンク24bと係合できる位置まで扉16aを閉じたときに自動閉扉が開始される。或いは、突起部26bとリンク24bが係合した直後から、さらに扉16aを閉じる方向へ少し押したときに自動閉扉を開始しても良い。自動閉扉開始後は、
図9のようにリンク24bと突起部26bが係合した状態で、扉16aを閉じる方向へと動作させる。扉が閉じた後は、
図8のようにリンク24bと突起部26bの係合が外れ、自動開扉、または手動開扉のいずれも可能な状態で待機する。
【0097】
この扉が閉じた状態において野菜室16の密閉性を高めるため、バネやレールの傾斜等を利用した密閉保持機構27が設けられており、開扉を妨げない程度の力でフレーム19bを閉じ方向に引き込んでいる。なお、この密閉保持機構27はアクチュエータ23b内に内蔵しても良い。
【0098】
扉が閉じた状態から、使用者が手動開閉するときは、
図11のようにリンク24bと突起部26bは係合せず、使用者への負荷なく扉16aを開閉できる。このとき、アクチュエータ23bは動作せず、リンク24bは初期位置にある。このように、手動動作と自動動作のいずれかを、使用者が簡単に選択することが出来る。
【0099】
なお、この手動動作と自動動作の選択は、本実施の形態2のように自然と係合が外れる構成ではなく、マイクロモータ、またはソレノイドによる機構でも実現できる。
【0100】
また、本実施の形態2のアクチュエータ23bは、リンク24bと突起部26bが係合している時は扉16aに加わる外力を受けるため、例えば、使用者が自動開閉中に扉16aに衝撃を加えたときに大きな負荷が掛かる。これを防止するため、過負荷時に空転するギア機構や、バネによるクッション、または、所定の応力でリンク24bと突起部26bとの係合が外れる機構など、衝撃を吸収する機構を備えている。
【0101】
なお、アクチュエータ23bの動力源は、モータの代わりとしてソレノイドを使用するなど、他の駆動源でもよい。
【0102】
以上のように構成された冷蔵庫の動作の特徴は、実施の形態1で
図6、
図7を用いて説明した内容と同様であるため、その説明を省略する。
【0103】
以上のように、本実施の形態によれば、扉の開閉速度を任意に加減速でき、上品で使い易い自動開閉機構を備えた冷蔵庫を提供できると共に、組み立て性の向上、水や埃かかりの防止、アクチュエータによる内容積低減の抑制、操作感の向上等が可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0104】
本発明にかかる冷蔵庫は、扉や収納室に加わる負荷に関わらず、開扉量を安定させ、且つ開閉速度を任意に加減速できる自動扉開閉機能を備えたものであり、業務用冷蔵庫、温調が不要な収納庫等にも応用できるものである。
【符号の説明】
【0105】
11 筐体
12 冷蔵室
12a 冷蔵室扉(断熱扉)
13 製氷室
14 切換室
15 冷凍室
16 野菜室
16a 扉
17 操作部
19a、19b フレーム
20 収納ケース
21a、21b 引出しレール
23a、23b アクチュエータ
24a、24b リンク
25a、25b ガイド
26a、26b 突起部
27 密閉保持機構
28 駆動機構部
29 伝達部
30 隙間空間
31 固定部材