(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-01
(45)【発行日】2023-06-09
(54)【発明の名称】石鹸の乾燥を短時間で行うことができる石鹸箱
(51)【国際特許分類】
A47K 5/03 20060101AFI20230602BHJP
【FI】
A47K5/03 E
(21)【出願番号】P 2022165932
(22)【出願日】2022-10-16
【審査請求日】2022-10-17
【審判番号】
【審判請求日】2023-02-20
【早期審理対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】315006827
【氏名又は名称】大塚 修二
(72)【発明者】
【氏名】大塚 修二
【合議体】
【審判長】住田 秀弘
【審判官】佐藤 史彬
【審判官】土屋 真理子
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第5947272(US,A)
【文献】特許第13255(JP,C1)
【文献】特開2007-068941(JP,A)
【文献】米国意匠特許発明第866218(US,S)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47K 5/00-5/18, A47J 47/16, 47/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
石鹸箱であって、石鹸を通常の置き方に加え水平方向に略90度回転させた向きでかつ通常置く位置より高い位置にも安定して置けるように設けられた凹みを有することを特徴とする石鹸箱。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、石鹸箱に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の石鹸箱は、濡れた石鹸を入れた場合に、石鹸が軟化しやすく、また乾燥するのに時間がかかる。
【0003】
これは石鹸の下部が石鹸箱の底の部分に接触し、その接触箇所に水が溜まりやすいためであり、石鹸が軟化し乾燥に長時間を要する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の石鹸箱は、濡れた石鹸が軟化しやすいため乾燥に時間がかかり、石鹸の軟化した部分はゼリー状になるため清潔感を損なう。また、石鹸が乾燥していない場合には、石鹸を入れた状態の石鹸箱を持ち運ぶ際に、石鹸液が漏れ出て他のものに付着することがあり、携帯に適さない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、石鹸箱に石鹸を入れる際に、通常の置き方に加え水平方向に略90度回転させた向きでかつ通常の置き方より高い位置にも安定して置けるよう、凹みがついていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明の石鹸箱は、石鹸を従来のような向きで置くことも、また水平方向に略90度回転させた向きでかつ高い位置に置くこともでき、後者の置き方をした場合、石鹸の最下部が石鹸箱に接触しないので、石鹸の乾燥が早くなる。また、石鹸箱の高さが従来のものと変わらないため、携帯する場合に嵩張らない。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本発明による実施例の石鹸箱の斜視図である。
【
図3】本発明による実施例の石鹸箱に、石鹸を通常の方向に入れた図である。
【
図4】本発明による実施例の石鹸箱に、石鹸を通常の方向より水平方向に略90度回転させて入れた図である。
【
図5】本発明による実施例の石鹸箱に、すり減った石鹸を、通常の方向より水平方向に略90度回転させて入れた図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
石鹸箱において、石鹸を通常の置き方に加え水平方向に略90度回転させた向きでかつ高い位置にも安定して置けるよう凹みを付けることにより、石鹸の乾燥が短時間で可能となる製品を実現する。
【0009】
以下に、本発明の実施形態を、図面を参照しながら説明するが、本実施例に限定されるものではない。
図1は、本発明による実施例の石鹸箱の斜視図である。石鹸が通常の置き方に加え水平方向に略90度回転させた向きでかつ高い位置にも安定して置けるよう凹みが付いている。
【0010】
図3は通常の方向に石鹸を入れたものであるが、
図4または
図5に示されているように、
図3の石鹸の向きより水平方向に略90度回転させた向きに石鹸が置かれた場合は、石鹸の最下部が石鹸箱に接触していないこと、および石鹸の下側の空気の流れが良いことに因り、石鹸の乾燥が早くなる。
【符号の説明】
【0011】
1 石鹸箱
12 凹み
14 石鹸
【要約】
【課題】石鹸の乾燥を短時間で行うことができる石鹸箱を提供する。
【解決手段】石鹸を通常の置き方に加え水平方向に略90度回転させた向きでかつ高い位置にも安定して置けるように石鹸箱に凹みがあり、石鹸の最下部が石鹸箱に接触しないようになっている。
【選択図】
図1