(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-02
(45)【発行日】2023-06-12
(54)【発明の名称】光学モジュール
(51)【国際特許分類】
H01L 33/58 20100101AFI20230605BHJP
F21S 2/00 20160101ALI20230605BHJP
F21V 5/00 20180101ALI20230605BHJP
F21V 7/00 20060101ALI20230605BHJP
F21V 23/00 20150101ALI20230605BHJP
H01L 33/38 20100101ALI20230605BHJP
【FI】
H01L33/58
F21S2/00 100
F21V5/00 510
F21V7/00 510
F21V23/00 150
H01L33/38
(21)【出願番号】P 2018549962
(86)(22)【出願日】2017-03-23
(86)【国際出願番号】 KR2017003143
(87)【国際公開番号】W WO2017164672
(87)【国際公開日】2017-09-28
【審査請求日】2020-03-06
【審判番号】
【審判請求日】2022-01-31
(31)【優先権主張番号】10-2016-0034922
(32)【優先日】2016-03-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】521268118
【氏名又は名称】スージョウ レキン セミコンダクター カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100166729
【氏名又は名称】武田 幸子
(72)【発明者】
【氏名】キム,キヒョン
【合議体】
【審判長】加々美 一恵
【審判官】金高 敏康
【審判官】吉野 三寛
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-220332(JP,A)
【文献】特開平11-087785(JP,A)
【文献】特開2004-343070(JP,A)
【文献】特開2003-075690(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 33/00 - 33/64
F21S 2/00
F21V 5/00
F21V 7/00
F21V 23/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
上面、前記上面の反対側に下面、及び前記上面から下面に向かって凹んだリセス、を含む本体と、
前記本体のリセスの下に発光ダイオードを有する発光モジュールと、
前記本体の上に入射面を有する入射部と、前記入射部から凸状に突出した曲面を有するレンズ部を含む光学レンズと、を含み、
前記入射部は、前記本体の上面及び前記リセスの上に配置され、
前記入射部は、前記本体の上面と垂直方向に重なった第1領域と、前記レンズ部の外側周りに沿って前記リセスの上部と垂直方向に重なった第2領域を含み、
前記第2領域は、前記第1領域と前記レンズ部と垂直方向にオーバーラップされた領域との間に配置され、
前記レンズ部は、前記リセスと垂直方向に重なり、
前記リセスの上部は、最大第1直径を有し、
前記レンズ部の下部は、最大第2直径を有し、
前記第2直径は、前記第1直径より小さく、
前記リセスの下部は、前記第2直径より小さい第3直径を有し、
前記第1直径と前記第2直径の比率は、1:0.81~1:0.91の範囲を有し、かつ前記第1直径と前記第2直径の差は、0.7mm以上1mm未満であり、
前記本体は、前記リセスの下部と前記本体の底面が垂直に貫通する収納部と、前記リセスの周りに曲率を有する凹んだ側面を含
み、
前記収納部の幅は、前記第3直径と同一であり、
前記発光モジュールは、前記収納部内に配置され、
前記発光ダイオードの上面は、前記リセスの側面の下端を連結した水平な直線より低く配置され、
前記リセスの深さは、前記収納部の高さより大きく、
前記発光ダイオードは、紫外線波長の光を発光し、
前記発光モジュールは、前記収納部の底に配置された回路基板を含み、
前記発光ダイオードは、前記回路基板の上に配置され、前記回路基板と電気的に連結され、
前記回路基板の幅は、前記収納部の幅より小さく、
前記レンズ部は、非球面形状を含み、
前記入射部において、前記第2領域の下面面積は、前記第1領域の下面面積より小さく、
前記リセスの凹んだ側面は、前記光学レンズのレンズ部及び前記第2領域と垂直方向に重なり、
前記発光ダイオードと前記光学レンズとの間に配置される前記リセスは空間を有する、光学モジュール。
【請求項2】
前記光学レンズの高さは、前記リセスの深さより小さく、
前記光学レンズの入射部は、フラットな入射面を有し、
前記光学レンズから出射した光の指向角は、15度以下である、請求項1に記載の光学モジュール。
【請求項3】
前記収納部の底部の中心と前記レンズ部の中心は光軸上に整列し、
前記発光ダイオードから放出された第1光は、前記光軸を基準に第1入射角で前記レンズ部に直接入射して、前記レンズ部を通じて第1出射角で出射し、
前記発光ダイオードから放出された第2光は、光軸を基準に第2入射角で前記リセスの側面で反射され、前記レンズ部の外側に配置された前記入射部を通じて第2出射角で出射し、
前記第1入射角は、光軸を基準に35度以下であり、
前記第2入射角は、光軸を基準に35度以上であり、
前記第1、2出射角は、光軸または垂直な軸を基準に15度以下であり、
前記第1入射角と前記第1出射角の比率は1.7以下であり、
前記第2入射角と前記第2出射角の比率は0.375以下である、請求項1または2に記載の光学モジュール。
【請求項4】
前記本体は、セラミック材質またはアルミニウム材質を含み、
前記リセスは、上方から見た形状が円形状を有し、
前記リセスの直径は、前記発光ダイオードに隣接するほど漸減し、
前記リセスの曲面は、曲率半径が1.5mm以下であり、
前記入射部の下面は、平坦な水平面を含み、
前記入射部の下面面積は、前記リセスの上面面積より大きく、
前記第2直径は、前記第1直径より小さく、前記第1直径の80%以上である、請求項1から3のいずれかに記載の光学モジュール。
【請求項5】
上面、前記上面の反対側に下面、前記上面から下面に向かって凹んだリセス、及び前記リセスの下部に収納部、を含む本体と、
前記収納部の底部に回路基板及び前記回路基板の上に発光ダイオードを有する発光モジュールと、
前記本体の上に入射面を有する入射部と、前記入射部から凸状に突出した曲面を有するレンズ部を含む光学レンズと、を含み、
前記入射部は、前記本体の上面及び前記リセスの上に配置され、
前記レンズ部は、前記リセスと垂直方向に重なり、
前記リセスの上部は、最大第1直径を有し、
前記レンズ部の下部は、最大第2直径を有し、
前記第2直径は、前記第1直径より小さく、
前記リセスの下部は、前記第2直径より小さい第3直径を有し、
前記収納部の幅は、前記第3直径と同一であり、
前記収納部は、前記リセスの下部と前記本体の底面が垂直に貫通し、
前記リセスは、周りに曲率を有する凹んだ側面を含み、
前記収納部の側壁は、前記リセスの側面の下端から前記本体の底部に向かって垂直に延長され、
前記発光モジュールは、前記収納部内に配置され、
前記発光ダイオードの上面は、前記リセスの側面の下端を連結した水平な直線より低く配置され、
前記リセスの深さは、前記収納部の高さより大きく、
前記収納部の高さは、前記発光モジュールの厚さより大きく、
前記発光ダイオードは100nm~400nmの範囲の波長を発光し、
前記入射部の厚さは、前記光学レンズの厚さの30%以下であり、
前記入射部は、前記本体の上面と垂直方向に重なった第1領域と、前記レンズ部の外側周りに沿って前記リセスの上部と垂直方向に重なった第2領域を含み、
前記第2直径は、前記第1直径より小さく、前記第1直径の80%以上であり、
前記発光ダイオードの底部の中心と前記光学レンズのレンズ部の頂点は光軸上に整列し、
前記発光ダイオードの底部の中心と前記リセスの側面の上端を連結した直線は、前記光軸を基準に第1角度で配置され、
前記発光ダイオードの底部の中心と前記光学レンズのレンズ部の外縁の底点を連結した直線は、前記光軸を基準に第2角度で配置され、
前記第1角度は、前記第2角度より大きく配置され、
前記第2直径は、6mm未満であり、
前記第1直径と前記第2直径の比率は1:0.81~1:0.91の範囲であり、かつ前記第1直径と前記第2直径の差は、0.7mm以上1mm未満であり、
前記リセスの凹んだ側面は、前記光学レンズのレンズ部及び前記第2領域と垂直方向に重なり、
前記発光ダイオードと前記光学レンズの間に配置される前記リセスは空間を有する、光学モジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
実施例は、光学モジュールを提供する。
【0002】
実施例は、狭角用光学モジュールを提供する。
【背景技術】
【0003】
発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)は、GaAs系、AlGaAs系、GaN系、InGaN系及びInGaAlP系等の化合物半導体材料を利用して発光源を構成することができる。
【0004】
このような発光ダイオードは、パッケージ化されて多様な色を放出する発光素子として利用されており、発光素子は、カラーを表示する点灯表示器、文字表示器及び映像表示器等の多様な分野で光源として用いられている。
【0005】
特に、紫外線発光ダイオード(UV LED)の場合、短波長の場合、殺菌、浄化等に使用され、長波長の場合、露光装置または硬化装置等に使用される。多様な種類の露光装置のうち光学系露光装置としては紫外線領域の光を利用する露光装置があり、光源として紫外線LEDを使用している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
実施例は、紫外線波長を放出する発光ダイオードを有する光学モジュールを提供しようとする。
【0007】
実施例は、紫外線発光ダイオードを有する狭角用光学モジュールを提供しようとする。
【0008】
実施例は、15度以下の指向角を有する露光用または狭角用光学モジュールを提供しようとする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
実施例に係る光学モジュールは、凹状のリセス及び前記リセスの周りに外側に凹んだ曲面を有する側面を含む本体と、前記本体のリセスの下部に発光ダイオードを有する発光モジュールと、前記本体の上に配置された入射部及び前記入射部の上に凸状の曲面を有するレンズ部を含む光学レンズとを含み、前記入射部は、前記本体の上面及び前記リセスの上に配置され、前記入射部は、前記本体の上面と重なった垂直方向に第1領域と、前記レンズ部の外側周りに沿って前記リセスの上部と垂直方向に重なった第2領域を含み、前記レンズ部は、前記リセスと垂直方向に重なり、前記リセスの上部は、最大第1直径を有し、前記レンズ部の下部は、最大第2直径を有し、前記第2直径は、前記第1直径より小さく、前記リセスの下部は、前記第2直径より小さい第3直径を有し、前記発光ダイオードの上面は、前記リセスの曲面の下端を連結した水平な直線より低く配置される。
【0010】
実施例によれば、前記本体は、前記発光モジュールが配置され、前記リセスの底が開放された収納部を含み、前記発光モジュールは、前記収納部の底に配置され、前記発光ダイオードに電気的に連結された回路基板を含み、前記収納部の底の中心は、前記レンズ部の中心に整列する。
【0011】
実施例によれば、前記レンズ部は、非球面形状を含み、前記第2直径は、前記第1直径の80%以上であり、前記入射部において、前記第2領域の下面面積は、前記第1領域の下面面積より小さい。
【0012】
実施例によれば、前記光学レンズの高さは、前記リセスの深さより小さく、前記第1直径と前記第2直径の比率は、1:0.81~1:0.91の範囲を有し、前記光学レンズの入射部は、フラットな入射面を有し、前記光学レンズから出射した光の指向角は、15度以下である。
【0013】
実施例によれば、前記発光ダイオードから放出された第1光は、光軸を基準に第1入射角で前記レンズ部に直接入射して、前記レンズ部を通じて第1出射角で出射し、前記発光ダイオードから放出された第2光は、光軸を基準に第2入射角で前記リセスの側面で反射され、前記レンズ部の外側に配置された前記入射部を通じて第2出射角で出射し、前記第1入射角は、光軸を基準に35度以下であり、前記第2入射角は、光軸を基準に35度以上であり、前記第1、2出射角は、光軸または垂直な軸を基準に15度以下である。
【0014】
実施例によれば、前記発光ダイオードから放出された第1光は、光軸を基準に第1入射角で前記レンズ部に直接入射して、前記レンズ部を通じて第1出射角で出射し、前記発光ダイオードから放出された第2光は、光軸を基準に第2入射角で前記リセスの側面で反射され、前記レンズ部の外側に配置された前記入射部を通じて第2出射角で出射し、前記第1入射角と前記第1出射角の比率は、1.7以下であり、前記第2入射角と前記第2出射角の比率は、0.375以下である。
【0015】
実施例によれば、前記本体は、セラミック材質またはアルミニウム材質を含み、前記リセスは、上方から見た形状が円形状を有し、前記リセスの直径は、前記発光ダイオードに隣接するほど漸減する。
【0016】
実施例によれば、前記リセスの曲面は、曲率半径が1.5mm以下であり、前記入射部の下面は、平坦な水平面を含み、前記入射部の下面面積は、前記リセスの上面面積より大きい。
【0017】
実施例によれば、前記発光ダイオードは、紫外線波長の光を発光し、前記リセスは、上方から見た形状が円形状を有し、前記リセスの直径は、前記発光ダイオードに隣接するほど漸減し、前記光学レンズから出射した光の指向角は、15度以下である。
【0018】
実施例によれば、前記発光ダイオードは、紫外線波長の光を発光し、前記リセスは、上方から見た形状が円形状を有し、前記リセスの直径は、前記発光ダイオードに隣接するほど漸減し、前記回路基板の下面は、前記本体の下面と同一水平面に配置され、前記収納部内に配置され、前記回路基板は、セラミック材質を含み、前記回路基板の幅は、前記収納部の幅より小さい。
【発明の効果】
【0019】
実施例は、光学モジュールの光指向角を15度以下の狭角を提供することができる。
【0020】
実施例は、露光用光学装置の信頼性を改善することができる。
【0021】
実施例は、光学モジュール内に配置される紫外線発光ダイオードの個数を減らすことができる。
【0022】
実施例は、ランバート(Lambertian)配光分布より狭い指向角を有する露光用光学モジュールを提供することで、露光装置における信頼性を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】実施例に係る発光モジュールの斜視図である。
【
図4】
図3の光学モジュールのA-A線断面図である。
【
図5】
図4の光学モジュールにおいて本体のリセス及び光学レンズの構造を説明するための図面である。
【
図6】
図4の光学モジュールにおける光経路を説明するための図面である。
【
図7】実施例に係る光学モジュールの発光ダイオードの詳細構成図である。
【
図8】実施例に係る光学モジュールの発光ダイオードの別の構成図である。
【
図9】実施例に係る光学モジュールから放出された光の指向角分布を示した図面である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、添付した図面を参照して本発明の実施例を、本発明が属する技術分野で通常の知識を有した者が容易に実施できるように詳細に説明するが、本発明は多様な異なる形態で具現することができ、ここで説明される実施例に限定されるものではない。
【0025】
明細書全体において、ある部分がある構成要素を「含む」と記述される場合、これは特に反対となる記載がない限り他の構成要素を除外するものではなく、他の構成要素をさらに含むことができることを意味する。そして、図面において本発明を明確に説明するために、説明と関係のない部分は省略し、明細書全体にわたって類似部分に対しては類似図面符号を付する。
【0026】
実施例の説明において、層、膜、領域、板などの部分が他の部分の「上にある」と記述される場合、これは他の部分の「真上にある」場合だけでなく、その間にさらに他の部分がある場合も含む。反面、ある部分が他の部分の「真上にある」と記述される場合には、その間に他の部分がないことを意味する。
【0027】
<発光モジュール>
図1は実施例に係る発光モジュールの斜視図であり、
図2は
図1の光学モジュールの結合側面図であり、
図3は
図2の光学モジュールの平面図であり、
図4は
図3の光学モジュールのA-A線断面図であり、
図5は
図4の光学モジュールにおいて反射体のリセス及び光学レンズの構造を説明するための図面であり、
図6は
図4の光学モジュールにおける光経路を説明するための図面である。
【0028】
図1~
図6を参照すると、光学モジュール100は、リセス111を有する本体110、前記リセス111の底に配置された発光モジュール130、及び前記本体110の上に配置された光学レンズ160を含む。
【0029】
前記本体110は、反射材質からなって反射体からなることができる。前記本体110は、金属材質、例えばアルミニウム材質から形成される。前記本体110は、金属材質であるか、表面にアルミニウム材質でメッキされてもよい。前記本体110は、アルミニウムが100%である材質から形成される。前記本体110は、金属、例えばアルミニウム(Al)、白金(Pt)、チタン(Ti)、銅(Cu)、ニッケル(Ni)、金(Au)、タンタル(Ta)を選択的に含むことができ、単層または多層に形成される。前記本体110は、発光モジュール130から放出された波長の80%以上の反射率を有する金属から形成される。前記本体110は、絶縁材質または伝導性材質を含むことができる。前記本体110は、セラミック材質を含み、前記リセス111の側面116に、金属層、例えばアルミニウム材質が形成される。
【0030】
図2及び
図3のように、前記本体110の上方から見た形状は、多角形、例えば四角形形状を有することができ、別の例として円形状を有することができる。前記本体110は、外形が多面体形状を有することができるが、これに限定されるものではない。前記本体110は、上面112または底面113における横長または縦長X1が相互同一であってもよく、異なってもよいが、これに限定されるものではない。前記本体110の底面113の面積は、上面112の面積と同一であってもよく、より広くてもよい。前記本体110の高さT1は、前記本体110の横長または縦長X1より小さい。
【0031】
前記本体110は、上部が開放されたリセス(Recess)111及び前記リセス111の下部に収納部121が配置され、前記収納部121には発光モジュール130が配置される。前記リセス111は、前記本体110の上面112から所定深さで陥没して前記収納部121まで連結され、前記収納部121は、前記本体110の下部が開放されたオープン領域からなることができる。
【0032】
前記リセス111は、下部に向かうほど次第に狭くなる形状、例えば半球形状または容器形状に形成される。前記リセス111は、底の中心に垂直な光軸を基準に回転対称形状または軸対称形状に形成される。前記リセス111内は空いた空間からなることができる。
【0033】
前記リセス111は、上部形状が最大第1直径X4を有する円形状を有することができ、前記底の形状が多角形または円形状を有することができる。前記リセス111は、下部に向かうほど直径が漸減する形状を有し、前記リセス111の下端で収納部121に連結される。前記リセス111の側面116は、反射面であってもよく、前記反射面は本体110と異なる金属反射物質から形成されるか、前記本体110の材質から形成される。前記リセス111の側面116は外側に凹んだ曲面を含み、前記曲面は、前記リセス111の上端と下端を連結した直線より外側に凹んだ面からなることができる。前記曲面は、リセス111の上端と下端の間に放物線形状または二次曲線形状に形成される。ここで、前記リセス111の上端は本体110の上端との境界地点であり、前記下端は収納部121との境界地点であってもよい。前記リセス111の側面116が曲面である場合、曲率半径が1.5mm以下、例えば1.2mm~1.5mmの範囲を有することができ、前記曲率半径を超える場合、光の反射効率が低下することがある。前記リセス111は、上方から見た形状が円形状である場合、前記発光ダイオード133に接するほど直径が次第に小さくなる。
【0034】
前記リセス111の深さD1は、前記光学レンズ160の高さH1より大きく、例えば前記深さD1は高さH1の1.4倍以上、例えば1.4倍~1.8倍の範囲を有することができる。前記深さD1は3.5mm以上、例えば3.5mm~4.2mmの範囲を有することができる。このような深さD1を有するリセス111は、光を充分に拡散させることができる。前記光学レンズ160の入射部161の下面面積は、前記リセス111の上面面積より大きい。
【0035】
前記収納部121は、上方から見た形状が多角形形状または円形状を有することができ、前記本体110の底面113から所定高さD2を有することになる。前記収納部121の幅D3は、1.8mm~2.5mmの範囲を有することができ、このような範囲は、発光ダイオード133の幅D4に応じて変更することができる。前記収納部121の高さD2は、前記発光モジュール130の厚さより大きく配置され、前記収納部121の上端またはリセス116との境界地点は、前記発光ダイオード133の上面より上に配置される。前記発光ダイオード133の上面は、前記リセス111の凹んだ曲面の下端を連結した直線より低く配置される。前記収納部121は、前記発光モジュール130のサイズに応じて可変でき、前記発光モジュール130から放出された光が前記収納部121内で失われることなく、前記リセス111の側面116を通じて光が反射されるように形成される。
【0036】
前記発光モジュール130は、回路基板131及び前記回路基板131の上に発光ダイオード133を含む。前記回路基板131は、樹脂材質の基板、セラミック材質の基板または金属ベース材質の基板を含むことができる。前記回路基板131は、リジッド(rigid)な基板またはフレキシブル(flexible)な基板からなることができる。前記回路基板131は、回路パターンを有し、前記発光ダイオード133に電源を供給することができる。前記回路基板131の幅は、前記収納部121の幅以下であってもよく以上であってもよい。前記回路基板131の幅が前記収納部121の幅以下である場合、前記回路基板131が前記収納部121の側壁に密着することができる。前記回路基板131の幅が前記収納部121の幅より大きい場合、前記収納部121の下で前記本体110の下面に延長される。前記回路基板131の下面は、前記本体110の下面と同一水平面に配置される。
【0037】
前記発光ダイオード133は、紫外線波長から可視光線波長の範囲内で選択的なピーク波長を含むことができる。前記発光ダイオード133は、例えば紫外線波長を発光することができ、露光用装置または殺菌用、硬化用装置に適用することができる。
【0038】
前記発光ダイオード133は、2族と6族元素の化合物半導体または3族と5族元素の化合物半導体から形成される。例えば、前記発光ダイオード133は、紫外線LEDチップとして、100nm~400nmの範囲の波長を有するLEDチップからなることができる。例えばAlInGaN、InGaN、AlGaN、GaN、GaAs、InGaP、AllnGaP、InP、InGaAs系の化合物半導体を利用して製造された半導体素子を選択的に含むことができる。前記発光ダイオード133は、n型半導体層、p型半導体層、及び活性層を含むことができ、前記活性層は、InGaN/GaN、InGaN/AlGaN、InGaN/InGaN、GaN/AlGaN、InAlGaN/InAlGaN、AlGaAs/GaAs、InGaAs/GaAs、InGaP/GaP、AlInGaP/InGaP、InP/GaAsのようなペアから具現することができる。前記発光ダイオード133は、水平型チップまたは垂直型チップからなることができ、前記回路基板131の上に配置されてワイヤー(wire)のような連結部材で電気的に連結され、フリップチップ形態で配置されるが、これに限定されるものではない。
【0039】
前記発光ダイオード133の厚さT3は、0.13mm±0.03mmの範囲を有することができる。前記発光ダイオード133の幅D4は、一辺の長さとして1.3mm±0.4mmの範囲を有することができるが、これに限定されるものではない。前記発光ダイオード133は、前記収納部121の側壁との間隔G3が0.5mm未満、例えば0.32mm~0.42mmの範囲を有することができる。前記発光ダイオード133が前記収納部121の側壁から前記間隔G3で離隔することで、前記発光ダイオード133から放出された光が前記収納部121の側壁によって反射及び再反射されて失われることを防止することができる。前記発光ダイオード133の指向角は、110度以上、例えば110度~130度の範囲を有することができ、前記発光ダイオード133の指向角分布に応じて前記収納部121の幅D3を可変できるが、これに限定されるものではない。
【0040】
図2~
図4のように、前記光学レンズ160は、前記本体110の上に配置され、前記発光ダイオード133から放出された光を屈折させて放出することになる。前記光学レンズ160は、前記本体110の上面に接着剤(図示されない)で接着される。前記光学レンズ160は、入射面がフラットな水平面または上方に膨らむ面に形成される。前記光学レンズ160は、出射面が凸状のレンズ形状を含むことができ、前記凸状のレンズ形状は、前記入射面に入射する光を屈折させて出射することができる。ここで、前記光学レンズ160は、前記本体110の高さT1より小さい厚さH1を有することができ、3mm以下の厚さ、例えば2mm~3mmの範囲を有することができる。前記光学レンズ160の厚さH1が前記範囲より大きい場合、光学モジュール100のサイズが大きくなり、前記範囲より小さい場合、光損失が大きくなる。前記光学レンズ160の横長及び縦長X2は、相互同一または異なってもよく、前記本体110の横長及び縦長X1と同一または異なってもよい。前記光学レンズ160の横長及び縦長X2は、8mm以下、例えば6.5mm~8mmの範囲で配置され、前記本体110のサイズに応じて可変できる。前記光学レンズ160は、透明な材質、例えばガラス材質から形成される。前記光学レンズ160は、例えばほうけい酸塩(Borosilicate)系ガラス材質から形成される。
【0041】
前記光学レンズ160は、入射部161及び前記入射部161の上にレンズ部165を含む。前記入射部161は、前記本体110の上面112に配置され、前記レンズ部165は、前記入射部161から凸状に突出したレンズ形状を有する。前記入射部161は、フランジとして、前記光学レンズ160の厚さH1の30%以下、例えば10%~30%範囲の厚さT2で配置され、入射する光を透過させ、前記本体110の上で前記光学レンズ160を支持することができる。前記入射部161の下面は、フラットな入射面を含むことができる。
【0042】
前記入射部161は、前記本体110の上面と垂直方向に重なった第1領域(
図3のA1)と、前記レンズ部165の外側周りに沿って前記リセス111の上部と垂直方向に重なった第2領域(
図3のA2)を含むことができる。前記入射部161において、前記第2領域A2の下面面積は、前記第1領域A1の下面面積より小さい。これは、前記第1領域A1を通じて前記光学レンズ160を支持し、前記第2領域A2を通じて前記レンズ部165以外の経路に進行する漏洩光量を調節することができる。
【0043】
前記光学レンズ160のレンズ部165は、前記入射部161から上方に膨らむ凸レンズ形状に形成され、その表面は曲面または非球面形状に形成される。前記レンズ部165の中心は、前記リセス111の底の中心と整列する。前記レンズ部165の厚さH2は、前記光学レンズ160の厚さH1の70%~90%の範囲を有することができ、その曲率半径は2mm以下、例えば1.80mm~2mmの範囲を有することができる。前記レンズ部165の厚さH2及び曲率半径は、前記発光ダイオード133のサイズに応じて可変できる。
【0044】
前記レンズ部165は、下部の最大直径である第2直径X3を有することができる。前記第2直径X3は、第1直径X4より小さく、6mm未満、例えば5.32mm~5.42mmの範囲を有することができる。前記レンズ部165の第2直径X3は、前記範囲より小さい場合、前記レンズ部165の外側周りに配置された入射部161を通じて出射した光の指向角が大きくなり、前記範囲より大きい場合、前記レンズ部165の内部で全反射されて光損失が発生することがある。前記第2直径X3は、前記第1直径X3より小さく、80%以上を有することができる。前記第1直径X4と第2直径X3の比率は、1:0.81~1:0.91の範囲を有することができ、前記第1直径X4と第2直径X3の差は、0.7mm以上1mm未満、例えば0.76mm~0.86mmの範囲を有することができる。前記リセス111の下部直径が第3直径(例:D3)である場合、前記第2直径X3は、前記第1直径よりは小さく、前記第3直径D3よりは大きい。または前記リセス111の高さの1/2地点での直径を第4直径とは、前記第4直径は、前記第2直径X3よりは小さい。これは、前記第2直径X3を有するレンズ部165の外縁領域が、前記リセス111の側面116で反射される光と、前記リセス111の側面116を超えた光の経路との間の領域に配置される。
【0045】
前記レンズ部165の下部面積(入射部除外)は、前記リセス111の上面面積より小さい。前記光学レンズ160は、前記第1、2直径X4、X3の差G1によって、前記レンズ部165に入射して出射する光と前記入射部161の外側に入射した反射光を利用して狭角用指向角分布を有することができる。例えば、前記レンズ部165及び入射部161は、入射する光を利用して15度以下の指向角分布で提供することができる。前記光学レンズ160は、前記発光ダイオード133の指向角に対して10%~14%範囲の指向角を有する光を出射することができる。前記光学モジュール100は、
図9のように、15度以下の光指向角分布を提供することができる。このような指向角分布を有する光学モジュールは、特定領域に集光する装置、例えば露光装置等に適用される。また、光学モジュールで、リセス111の下の発光ダイオード133の個数を減らすことができる。
【0046】
図5を参照すると、前記発光ダイオード133の底の中心Pcと前記光学レンズ160のレンズ部165の頂点P1は光軸Z0の上に整列する。前記発光ダイオード133の底の中心Pcは、回路基板131の上面中心である。前記発光ダイオード133の底の中心Pcと前記リセス111の側面116の上端P2を連結した直線は、光軸Z0を基準に第2角度E2であり、前記発光ダイオード133の底の中心Pcと前記光学レンズ160のレンズ部165の外縁底点P4を連結した直線は、光軸Z0を基準に第1角度E1である。前記第2角度E2は第1角度E1より大きく配置され、前記第1、2角度E1、E2のの間の領域を通じて一部光を出射することができる。前記第1、2角度E1、E2の差は、7.3±0.7度の範囲を有することができる。前記第1角度E1は、35度以下、例えば31度~35度の範囲の角度で配置される。ここで、前記発光ダイオード133の底の中心Pcまたは回路基板131の上面から前記光学レンズ160の入射面までの距離D11は、前記リセス111の第1直径の半径D12より大きく、前記第1直径の半径D12は、前記光学レンズ160の厚さH1より大きい。ここで、前記第1直径の半径D12と前記レンズ部165の半径D13の比率は、1:0.81~1:0.91の比率を有することができる。このような前記第1直径の半径D12と前記レンズ部165の半径D13の比率差によって、レンズ部165に入射した光と入射部161を通じて反射された光が透過するようにすることができる。本発明は、光学レンズ160の入射面のサイズ、レンズ部165の下部直径、リセス111の上部直径の比率差によって反射光と透過光の経路を制御することで、レンズ部165の表面に進行する光の分布が狭指向角を有することができる。
【0047】
前記光学レンズ160の高点P1と前記レンズ部165の外縁底点P4を連結した直線は、光軸Z0を基準に第3角度E3を有し、前記光学レンズ160の高点P1と前記リセス111の側面上端P2の間を連結した直線は、光軸Z0を基準に第4角度E4で配置される。前記第3角度E3は第4角度E4より大きく、前記第3、4角度E3、E4の差は、2度以上、例えば2度~4度の範囲を有することができ、このような差によって、レンズ部165に入射する光と入射しない光とに区分することができる。前記第3角度E3は、50~52度の範囲を有することができる。前記第3、4角度E3、E4の比率は、1.02:1以上、例えば1.02:1~1.2:1の範囲を有することができる。前記第3角度E3は、前記リセス111のサイズ及びレンズ部165の曲率半径に応じて可変できる。
【0048】
前記光学レンズ160は、リセス111を通じてレンズ部165に入射した光を屈折させて、狭角、例えば15度以下の指向角を有する光分布を提供することができる。光学レンズ160は、前記レンズ部165の外側入射部161を通じて透過した光も15度以下で出射させることで、15度以下の指向角で提供することができる。
【0049】
図6を参照して光経路を基準に説明すると、発光ダイオード133から放出された光のうち、光軸Z0に対して第1入射角R1、R2で前記光学レンズ160のレンズ部165に直接進行する光L1、L2は、前記レンズ部165によって屈折した後垂直な軸Zを基準に15度以下の第1出射角R5、R6で出射することになる。前記第1入射角R1、R2は、発光ダイオード133の上面中心P0を基準に放出された光L1、L2と光軸Z0との間の角度である。前記第1入射角R1、R2の最大角度は、前記発光ダイオード133から放出された光がレンズ部165の外縁底点P4、P5に入射する角度である。ここで、前記第1入射角R1、R2の最大角度は、光軸Z0を基準に35度以下の角度で出射する。前記第1入射角R1、R2が、例えば10度~35度の区間である場合、前記第1出射角R5、R6と第1入射角R1、R2の比率R5/R1、R6/R2は、1.7以下の比率を有しレンズ部165に出射される。前記第1出射角R5、R6と第1入射角R1、R2の比率R5/R1、R6/R2が前記範囲を超える場合、15度を越える指向角を有する問題がある。
【0050】
前記発光ダイオード133から放出された光のうち、光軸Z0を基準に第2入射角R3、R4で前記リセス111の側面116に進行する一部光L3、L4は、前記リセス111の側面116で反射して前記リセス111の側面上端P2、P3と前記レンズ部165の外縁地点P4の間を通じて出射される。このとき、前記第2入射角R3、R4は、光軸Z0を基準に35度を超えた角度で進行することになる。前記第2入射角R3、R4で放出された光L3、L4は、前記入射部161によって屈折されて第2出射角R7、R8で放出され、前記第2出射角R7、R8は、垂直な軸Zを基準に15度以下で進行することになる。前記第2入射角R3、R4は、発光ダイオード133の上面中心P0を基準に放出された光L3、L4と光軸Z0との間の角度である。ここで、前記光学レンズ160のレンズ部165の外側入射部161に出射した光L3、L4は、光軸Z0を基準に35度を超える第2入射角R3、R4を有し、垂直な軸Zを基準に15度以下の第2出射角R7、R8を有することができる。前記第2入射角R3、R4で進行する光、例えば、光軸Z0を基準に36度~65度の区間の光L3、L4である場合、前記第2出射角R7、R8と第2入射角R3、R4の比率R7/R3、R8/R4は、0.375以下の比率を有することができる。前記第2出射角R7、R8と第2入射角R3、R4の比率R7/R3、R8/R4が前記範囲を超える場合、15度を越える指向角を有する問題がある。
【0051】
ここで、前記発光ダイオード133を通じて放出された光のうち指向角を超えた光、例えば、光軸Z0を基準に65度を超えた(例:指向角が130度である場合)光は、光の指向角分布を超えた光として、光分布に与える影響が微小である。
【0052】
前記発光ダイオード133から出射した光のうち、光軸Z0を基準に35度以下の光L1、L2は、前記光学レンズ160のレンズ部165に進行し、前記35度以上60度以下の区間では、光学レンズ160の入射部161を通じて外部に出射される。このような光学モジュール100は、発光モジュール130から前記レンズ部165に第1入射角R1、R2で直接入射する第1光L1、L2と第2入射角R3、R4を有し前記リセス111の側面116によって反射して入射部161に出射した光L3、L4を利用して、
図9のような指向角分布を有する狭角用モジュールとして提供することができる。
【0053】
図7は実施例に係る発光ダイオードの例を示した図面である。
【0054】
図7を参照すると、発光ダイオードは、複数の半導体層11、12、13を有する発光構造物10、前記発光構造物10の下に第1電極層20、前記第1電極層20の下に第2電極層50、前記第1及び第2電極層20、50の間に絶縁層41、及びパッド25を含むことができる。
【0055】
前記発光構造物10は、第1半導体層11、活性層12、及び第2半導体層13を含むことができる。前記活性層12は、前記第1半導体層11と前記第2半導体層13の間に配置される。前記活性層12は、前記第1半導体層11の下に配置され、前記第2半導体層13は、前記活性層12の下に配置される。
【0056】
例えば、前記第1半導体層11は、第1導電型ドーパント、例えばn型ドーパントが添加されたn型半導体層を含み、前記第2半導体層13は、第2導電型ドーパント、例えばp型ドーパントが添加されたp型半導体層を含むことができる。または、前記第1半導体層11がp型半導体層で形成され、前記第2半導体層13がn型半導体層で形成されてもよい。
【0057】
前記発光構造物10は、2族~5族元素及び3族~5族元素の化合物半導体から選択的に形成され、紫外線帯域から可視光線帯域の波長範囲内で所定のピーク波長を発光することができ、例えば、紫外線波長を発光することができる。前記発光構造物10は、第1半導体層11、第2半導体層13、前記第1半導体層11と前記第2半導体層13の間に形成された活性層12を含み、前記各層11、12、13の上及び下の少なくともいずれか1つには他の半導体層がさらに配置されるが、これに限定されるものではない。
【0058】
前記第1半導体層11は、InxAlyGa1-x-yN(0≦x≦1、0≦y≦1、0≦x+y≦1の組成式を含む。前記第1半導体層11は、3族~5族元素の化合物半導体、例えば、GaN、AlN、AlGaN、InGaN、InN、InAlGaN、AlInN、AlGaAs、GaP、GaAs、GaAsP、AlGaInPから選択される。前記第1導電型ドーパントはn型ドーパントとして、Si、Ge、Sn、Se、Te等のようなドーパントを含む。
【0059】
前記活性層12は、第1半導体層11の下に配置され、単一量子井戸、多重量子井戸(MQW)、量子線(quantum wire)構造または量子ドット(quantum dot)構造を選択的に含み、井戸層と障壁層の周期を含む。前記井戸層/障壁層の周期は、例えばInGaN/GaN、GaN/AlGaN、AlGaN/AlGaN、InGaN/AlGaN、InGaN/InGaN、AlGaAs/GaA、InGaAs/GaAs、InGaP/GaP、AlInGaP/InGaP、InP/GaAsのペアのうち少なくとも1つを含む。
【0060】
前記第2半導体層13は、活性層12の下に配置される。前記第2半導体層13は、第2導電型ドーパントがドーピングされた半導体、例えば、InxAlyGa1-x-yN(0≦x≦1、0≦y≦1、0≦x+y≦1の組成式を含む。前記第2半導体層13は、GaN、InN、AlN、InGaN、AlGaN、InAlGaN、AlInN、AlGaAs、GaP、GaAs、GaAsP、AlGaInPのような化合物半導体のうち少なくとも1つからなることができる。前記第2半導体層119がp型半導体層であり、p型ドーパントとして、Mg、Zn、Ca、Sr、Baを含むことができる。
【0061】
前記第1半導体層11の上面は、ラフ(rough)な凹凸部11Aとして形成され、このような凹凸面11Aは、光抽出効率を改善することができる。前記凹凸面11Aの側断面は、多角形形状または半球形状を含むことができる。
【0062】
前記第1電極層20は、前記発光構造物10と第2電極層50の間に配置され、前記発光構造物10の第2半導体層13と電気的に連結され、前記第2電極層50と電気的に絶縁される。前記第1電極層20は、第1接触層15、反射層17及びキャッピング層19を含み、前記第1接触層15は、前記反射層17と第2半導体層13の間に配置され、前記反射層17は、前記第1接触層15と前記キャッピング層19の間に配置される。前記第1接触層15、反射層17及びキャッピング層19は、それぞれ異なる導電性物質から形成されるが、これに限定されるものではない。
【0063】
前記第1接触層15は、前記第2半導体層13に接触し、例えば前記第2半導体層13にオーミック接触を形成することができる。前記第1接触層15は、例えば伝導性酸化膜、伝導性窒化物または金属から形成される。前記第1接触層15は、例えばITO(Indium TiNOxide)、ITON(ITO Nitride)、IZO(Indium Zinc Oxide)、IZON(IZO Nitride)、AZO(Aluminum Zinc Oxide)、AGZO(Aluminum Gallium Zinc Oxide)、IZTO(Indium Zinc TiNOxide)、IAZO(Indium Aluminum Zinc Oxide)、IGZO(Indium Gallium Zinc Oxide)、IGTO(Indium Gallium TiNOxide)、ATO(Antimony TiNOxide)、GZO(Gallium Zinc Oxide)、IZON(IZO Nitride)、ZnO、IrOx、RuOx、NiO、Pt、Ag、Tiのうちの少なくとも1つから形成される。
【0064】
前記反射層17は、前記第1接触層15とキャッピング層19に電気的に連結される。前記反射層17は、前記発光構造物10から入射する光を反射させ、外部に抽出される光量を増加させる機能をすることができる。
【0065】
前記反射層17は、光反射率が70%以上である金属から形成される。例えば、前記反射層17は、Ag、Ni、Al、Rh、Pd、Ir、Ru、Mg、Zn、Pt、Cu、Au、Hfのうちの少なくとも1つを含む金属または合金から形成される。また、前記反射層17は、前記金属または合金とITO(Indium-Tin-Oxide)、IZO(Indium-Zinc-Oxide)、IZTO(Indium-Zinc-Tin-Oxide)、IAZO(Indium-Aluminum-Zinc-Oxide)、IGZO(Indium-Gallium-Zinc-Oxide)、IGTO(Indium-Gallium-Tin-Oxide)、AZO(Aluminum-Zinc-Oxide)、ATO(Antimony-Tin-Oxide)等の透光性伝導性物質を利用して多層に形成される。
【0066】
例えば、実施例で前記反射層17は、Ag、Al、Ag-Pd-Cu合金またはAg-Cu合金のうち少なくともいずれか1つを含むことができる。例えば、前記反射層17は、Ag層とNi層が交互に形成され、Ni/Ag/Ni、或はTi層、Pt層を含むことができる。別の例として、前記第1接触層15は、前記反射層17の下に形成され、少なくとも一部が前記反射層17を通過して前記第2半導体層13と接触することもできる。別の例として、前記反射層17は、前記第1接触層15の下に配置され、一部が前記第1接触層15を通過して前記第2半導体層13と接触することができる。
【0067】
実施例に係る発光ダイオードは、前記反射層17の下に配置されたキャッピング層(capping layer)19を含むことができる。前記キャッピング層19は、前記反射層17の下面と接触し、接触部34がパッド25と結合されて、前記パッド25から供給される電源を伝達する配線層として機能する。前記キャッピング層19は、金属から形成され、例えばAu、Cu、Ni、Ti、Ti-W、Cr、W、Pt、V、Fe、Mo物質のうち少なくとも1つを含むことができる。
【0068】
前記キャッピング層19の接触部34は、前記発光構造物10と垂直方向にオーバーラップしない領域に配置され、前記パッド25と垂直にオーバーラップする。前記キャッピング層19の接触部34は、前記第1接触層15及び反射層17と垂直方向にオーバーラップしない領域に配置される。前記キャッピング層19の接触部34は、前記発光構造物10より低い位置に配置され、前記パッド25と直接接触することができる。
【0069】
前記パッド25は単層または多層に形成され、単層はAuからなることができ、多層である場合Ti、Ag、Cu、Auのうち少なくとも2つを含むことができる。ここで、多層である場合、Ti/Ag/Cu/Auの積層構造またはTi/Cu/Auの積層構造を有することができる。前記反射層17及び前記第1接触層15の少なくとも1つがパッド25と直接接触できるが、これに限定されるものではない。
【0070】
前記パッド25は、第1電極層20の外側壁と前記発光構造物10の間の領域に配置される。前記パッド25の周りには、前記保護層30及び投光層45が接触することができる。
【0071】
保護層30は、前記発光構造物10の下面に配置され、前記第2半導体層13の下面及び前記第1接触層15と接触することができ、前記反射層17と接触することができる。
【0072】
前記保護層30のうち前記発光構造物10と垂直方向にオーバーラップする内側部は、前記突出部16の領域と垂直方向にオーバーラップするように配置される。前記保護層30の外側部は、前記キャッピング層19の接触部34の上に延長され、前記接触部34と垂直方向にオーバーラップするように配置される。前記保護層30の外側部は、前記パッド25と接触することができ、例えば前記パッド25の周面に配置される。
【0073】
前記保護層30の内側部は、前記発光構造物10と前記第1電極層20の間に配置され、外側部は投光層45と前記キャッピング層19の接触部34の間に配置される。前記保護層30の外側部は、前記発光構造物10の側壁より外側領域に延長され、湿気が浸透することを防止することができる。
【0074】
前記保護層30は、チャネル層または低屈折材質、アイソレーション層と定義することができる。前記保護層30は、絶縁物質で具現することができ、例えば酸化物または窒化物で具現することができる。例えば、前記保護層30は、SiO2、SixOy、Si3N4、SixNy、SiOxNy、Al2O3、TiO2、AlN等からなる群から少なくとも1つが選択されて形成される。前記保護層30は、透明な材質から形成される。
【0075】
実施例に係る発光ダイオードは、前記第1電極層20と前記第2電極層50を電気的に絶縁させる絶縁層41を含むことができる。前記絶縁層41は、前記第1電極層20と前記第2電極層50の間に配置される。前記絶縁層41の上部は、前記保護層30に接触することができる。前記絶縁層41は、例えば酸化物または窒化物で具現することができる。例えば、前記絶縁層41は、SiO2、SixOy、Si3N4、SixNy、SiOxNy、Al2O3、TiO2、AlN等からなる群から少なくとも1つが選択されて形成される。
【0076】
前記絶縁層41は、例えば100nm~2000nmの厚さに形成される。前記絶縁層41の厚さが100nm未満に形成される場合、絶縁特性に問題が発生することがあり、前記絶縁層41の厚さが2000nm以上に形成される場合、後工程段階で割れが発生することがある。前記絶縁層41は、前記第1電極層20の下面と前記第2電極層50の上面に接触し、前記保護層30、キャッピング層19、接触層15、反射層17のそれぞれの厚さよりは厚く形成される。
【0077】
前記第2電極層50は、前記絶縁層41の下に配置された拡散防止層52、前記拡散防止層52の下に配置されたボンディング層54及び前記ボンディング層54の下に配置された伝導性支持部材56を含むことができ、前記第1半導体層11と電気的に連結される。また、前記第2電極層50は、前記拡散防止層52、前記ボンディング層54、前記伝導性支持部材56のうちの1つまたは2つを選択的に含み、前記拡散防止層52または前記ボンディング層54の少なくとも1つは形成しなくてもよい。
【0078】
前記拡散防止層52は、Cu、Ni、Ti、Ti-W、Cr、W、Pt、V、Fe、Mo物質のうち少なくとも1つを含むことができる。前記拡散防止層52は、絶縁層41とボンディング層54の間で拡散障壁層として機能することもできる。前記拡散防止層52は、ボンディング層54及び伝導性支持部材56と電気的に連結され、前記第1半導体層11と電気的に連結される。
【0079】
前記拡散防止層52は、前記ボンディング層54が提供される工程で、前記ボンディング層54に含まれた物質が前記反射層17の方向に拡散することを防止する機能をすることができる。前記拡散防止層52は、前記ボンディング層54に含まれた錫(Sn)等の物質が前記反射層17に影響を及ぼすことを防止することができる。
【0080】
前記ボンディング層54は、バリア金属またはボンディング金属等を含み、例えば、Ti、Au、Sn、Ni、Cr、Ga、In、Bi、Cu、Ag、Nb、PdまたはTaの少なくとも1つを含むことができる。前記伝導性支持部材56は、実施例に係る前記発光構造物10を支持して放熱機能をすることができる。前記ボンディング層54は、シード(seed)層を含むこともできる。
【0081】
前記伝導性支持部材56は、金属またはキャリア基板、例えば、Ti、Cr、Ni、Al、Pt、Au、W、Cu、Mo、Cu-Wまたは不純物が注入された半導体基板(例:Si、Ge、GaN、GaAs、ZnO、SiC、SiGe等)のうち少なくともいずれか1つから形成される。前記伝導性支持部材56は、発光ダイオードを支持するための層として、その厚さは第2電極層50の厚さの80%以上であり、30μm以上に形成される。
【0082】
一方、第2接触層33は、前記第1半導体層11の内部に配置され、前記第1半導体層11と接触する。前記第2接触層33の上面は、前記第1半導体層11の下面より上に配置され、第1半導体層11と電気的に連結され、前記活性層12及び第2半導体層13と絶縁される。
【0083】
前記第2接触層33は、前記第2電極層50に電気的に連結される。前記第2接触層33は、前記第1電極層20、前記活性層12及び前記第2半導体層15を貫通して配置される。前記第2接触層33は、前記発光構造物10内に配置されたリセス(recess)2に配置され、前記活性層12及び第2半導体層15と保護層30によって絶縁される。前記第2接触層33は、複数個が相互離隔して配置される。
【0084】
前記第2接触層33は、第2電極層50の突起51に連結され、前記突起51は、前記拡散防止層52から突出することができる。前記突起51は、絶縁層41及び保護層30内に配置されたホール41Aを通じて貫通し、第1電極層20と絶縁される。
【0085】
前記第2接触層33は、例えばCr、V、W、Ti、Zn、Ni、Cu、Al、Au、Moのうち少なくとも1つを含むことができる。前記突起501は、別の例として、前記拡散防止層52及びボンディング層54を構成する物質のうち少なくとも1つを含むことができるが、これに限定されるものではない。例えば、前記突起51は、例えばTi、Au、Sn、Ni、Cr、Ga、In、Bi、Cu、Ag、Nb、PdまたはTaの少なくとも1つを含むことができる。
【0086】
パッド25は、前記第1電極層20に電気的に連結され、前記発光構造物10の側壁外側の領域に露出される。前記パッド25は、1つまたは複数配置される。前記パッド25は、例えばCu、Ni、Ti、Ti-W、Cr、W、Pt、V、Fe、Mo物質のうち少なくとも1つを含むことができる。
【0087】
投光層45は、前記発光構造物10の表面を保護し、前記パッド91と前記発光構造物10の間を絶縁させることができ、前記保護層30の周辺部と接触することができる。前記投光層45は、前記発光構造物10を構成する半導体層の物質より低い屈折率を有し、光抽出効率を改善することができる。前記投光層45は、例えば酸化物または窒化物で具現することができる。例えば、前記投光層45は、Si02、SixOy、Si3N4、SixNy、SiOxNy、Al2O3、TiO2、AlN等からなる群から少なくとも1つが選択されて形成される。一方、前記投光層45は、設計によって省略することもできる。実施例によれば、前記発光構造物10は、前記第1電極層20と前記第2電極層50によって駆動される。
【0088】
【0089】
図8を参照すると、発光ダイオードは基板311、第1半導体層312、発光構造物310、電極層331、絶縁層333、第1電極335及び第2電極337を含む。
【0090】
前記基板311は、透光性、絶縁性または導電性基板を利用することができ、例えば、サファイア(Al2O3)、SiC、Si、GaAs、GaN、ZnO、Si、GaP、InP、Ge、Ga2O3の少なくとも1つを利用することができる。前記基板311のトップ面には複数の凸部(図示されない)が形成されて、光抽出効率を改善することができる。ここで、前記基板311は除去することができ、この場合、前記第1半導体層312または第1導電型半導体層313がトップ層に配置される。
【0091】
前記基板311の下には第1半導体層312が配置される。前記第1半導体層312は、2族~5族元素の化合物半導体を利用して形成される。前記第1半導体層312は、例えばGaN、InN、AlN、InGaN、AlGaN、InAlGaN、AlInN、AlGaAs、GaP、GaAs、GaAsP、AlGaInP、GaPの少なくとも1つを含むことができる。前記第1半導体層312は、バッファ層及びアンドープ(undoped)半導体層の少なくとも1つから形成され、前記バッファ層は、前記基板と窒化物半導体層の間の格子定数の差を減らすことができ、前記アンドープ半導体層は、半導体の結晶品質を改善することができる。ここで、前記第1半導体層312は形成しなくてもよい。
【0092】
前記第1半導体層312または前記基板311の下には発光構造物310が配置される。前記発光構造物310は、2族~5族元素及び3族~5族元素の化合物半導体から選択的に形成され、紫外線帯域から可視光線帯域の波長範囲内で所定のピーク波長を発光することができる。
【0093】
前記発光構造物310は、第1導電型半導体層313、第2導電型半導体層315、前記第1導電型半導体層313と前記第2導電型半導体層315の間に活性層314を含む。前記第1、2導電型半導体層313、315は単層または多層構造に形成される。
【0094】
前記第1導電型半導体層313は、第1導電型ドーパントがドーピングされた半導体、例えば、n型半導体層で具現される。前記第1導電型半導体層313は、InxAlyGa1-x-yN(0≦x≦1、0≦y≦1、0≦x+y≦1の組成式を含む。前記第1導電型半導体層313は、3族~5族元素の化合物半導体、例えば、GaN、AlN、AlGaN、InGaN、InN、InAlGaN、AlInN、AlGaAs、GaP、GaAs、GaAsP、AlGaInPから選択される。前記第1導電型ドーパントはn型ドーパントとして、Si、Ge、Sn、Se、Te等のようなドーパントを含む。
【0095】
前記活性層314は第1導電型半導体層313の下に配置され、単一量子井戸、多重量子井戸(MQW)、量子線(quantum wire)構造または量子ドット(quantum dot)構造を選択的に含み、井戸層と障壁層の周期を含む。前記井戸層/障壁層の周期は、例えばInGaN/GaN、GaN/AlGaN、AlGaN/AlGaN、InGaN/AlGaN、InGaN/InGaN、AlGaAs/GaA、InGaAs/GaAs、InGaP/GaP、AlInGaP/InGaP、InP/GaAsのペアのうち少なくとも1つを含む。
【0096】
前記第2導電型半導体層315は、前記活性層313の下に配置される。前記第2導電型半導体層315は、第2導電型ドーパントがドーピングされた半導体、例えば、InxAlyGa1-x-yN(0≦x≦1、0≦y≦1、0≦x+y≦1の組成式を含む。前記第2導電型半導体層315は、GaN、InN、AlN、InGaN、AlGaN、InAlGaN、AlInN、AlGaAs、GaP、GaAs、GaAsP、AlGaInPのような化合物半導体のうち少なくとも1つからなることができる。前記第2導電型半導体層315がp型半導体層であり、前記第1導電型ドーパントはp型ドーパントとして、Mg、Zn、Ca、Sr、Baを含むことができる。
【0097】
前記発光構造物310は、別の例として、前記第1導電型半導体層313がp型半導体層、前記第2導電型半導体層315はn型半導体層で具現される。前記第2導電型半導体層315の下には、前記第2導電型と反対極性を有する第3導電型半導体層を形成することもできる。また、前記発光構造物310はn-p接合構造、p-n接合構造、n-p-n接合構造、p-n-p接合構造のうちいずれか1つの構造に具現することができる。
【0098】
前記第2導電型半導体層315の下には電極層331が形成される。前記電極層331は反射層を含み、前記反射層は発光構造物310と接触したオーミック層をさらに含むことができる。前記反射層は、反射率が70%以上である物質、例えばAl、Ag、Ru、Pd、Rh、Pt、Irの金属と前記の金属のうち2以上の合金から選択される。前記電極層331は、単層または多層構造を含み、例えば、透光性電極層/反射層の積層構造を含むことができる。前記第2導電型半導体層315及び前記電極層331の少なくとも1つの表面にはラフネスのような光抽出構造が形成され、このような光抽出構造は、入射する光の臨界角を変化させて、光抽出効率を改善することができる。前記電極層331によって反射された光は基板311を通じて放出される。
【0099】
前記第1導電型半導体層313の一部領域の下には第1電極335が配置され、前記電極層331の一部の下には第2電極337が配置される。
【0100】
前記第1電極335は、前記第1導電型半導体層315と電気的に連結され、前記第2電極337は、前記電極層331を通じて前記第2導電型半導体層315と電気的に連結される。前記第1電極335及び第2電極337は、Cr、Ti、Co、Ni、V、Hf、Ag、Al、Ru、Rh、Pt、Pd、Ta、Mo、Wの少なくとも1つまたは合金から形成される。前記第1電極335と前記第2電極337は、同じ積層構造または異なる積層構造に形成され、単層または多層構造を有することができる。
【0101】
前記絶縁層333は、前記電極層331の下に配置され、前記第2導電型半導体層315の下面、前記第2導電型半導体層315及び前記活性層314の側面、前記第1導電型半導体層313の一部領域に配置される。前記絶縁層333は、前記発光構造物310の下部領域のうち前記電極層331、第1電極335及び第2電極337を除いた領域に形成され、前記発光構造物310の下部を電気的に保護することになる。前記絶縁層333は、Al、Cr、Si、Ti、Zn、Zrの少なくとも1つを有する酸化物、窒化物、フッ化物及び硫化物のうち少なくとも1つから形成された絶縁物質または絶縁性樹脂を含む。前記絶縁層333は、例えばSiO2、Si3N4、Al2O3、TiO2から選択的に形成される。前記絶縁層333は、発光構造物310の下にフリップボンディングのための金属構造物を形成するとき、前記発光構造物310の層間ショートを防止するために形成される。
【0102】
実施例は、発光ダイオードの上に蛍光体層(図示されない)が配置され、前記蛍光体層は発光ダイオードの上面に配置されるか、上面/側面に配置される。前記蛍光体層は、前記発光ダイオードから放出された光の波長変換効率を改善することができる。前記蛍光体層は、赤色蛍光体、緑色蛍光体、青色蛍光体、黄色蛍光体の少なくとも1つを含むことができるが、これに限定されるものではない。前記蛍光体は、例えばYAG、TAG、Silicate、Nitride、Oxy-nitride系物質から選択的に形成される。
【0103】
実施例に係る光学モジュールは、1つのユニットとして提供されてもよく、複数の光学モジュールが配列される形態で提供されてもよい。実施例に係る光学モジュールは、露光機または硬化機のUVランプに適用することができる。
【0104】
以上の実施例で説明された特徴、構造、効果等は少なくとも1つの実施例に含まれ、必ず1つの実施例のみに限定されるものではない。さらに、各実施例で例示された特徴、構造、効果等は、実施例が属する分野で通常の知識を有する者によって別の実施例に組合せまたは変形して実施可能である。従って、そのような組合せと変形に係る内容は、実施例の範囲に含まれると解釈されるべきである。
【産業上の利用可能性】
【0105】
本発明は、紫外線光学モジュールを提供することができる。
【0106】
本発明は、狭指向角を有する紫外線光学モジュールを提供して、産業用、工業用のランプに適用することができる。
【0107】
本発明は、狭指向角を有する紫外線モジュールとして露光機または硬化機のランプに適用することができる。