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特許7289584大容量型超微粒化噴霧乾燥装置及び大容量型超微粒化噴霧乾燥方法
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  • 特許-大容量型超微粒化噴霧乾燥装置及び大容量型超微粒化噴霧乾燥方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-02
(45)【発行日】2023-06-12
(54)【発明の名称】大容量型超微粒化噴霧乾燥装置及び大容量型超微粒化噴霧乾燥方法
(51)【国際特許分類】
   B01J 2/04 20060101AFI20230605BHJP
   H01M 4/36 20060101ALN20230605BHJP
【FI】
B01J2/04
H01M4/36 Z
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2023037852
(22)【出願日】2023-03-10
【審査請求日】2023-04-04
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000206439
【氏名又は名称】大川原化工機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100088616
【弁理士】
【氏名又は名称】渡邉 一平
(74)【代理人】
【識別番号】100154829
【弁理士】
【氏名又は名称】小池 成
(74)【代理人】
【識別番号】100132403
【弁理士】
【氏名又は名称】永岡 儀雄
(74)【代理人】
【識別番号】100217102
【弁理士】
【氏名又は名称】冨永 憲一郎
(72)【発明者】
【氏名】古川 和邦
(72)【発明者】
【氏名】高橋 義人
【審査官】小久保 勝伊
(56)【参考文献】
【文献】特開昭54-43363(JP,A)
【文献】実開昭55-2494(JP,U)
【文献】特開昭54-45678(JP,A)
【文献】特表2011-506059(JP,A)
【文献】特開2013-45984(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第111816850(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0029055(US,A1)
【文献】特開2006-072158(JP,A)
【文献】特開2012-256592(JP,A)
【文献】特開2002-279984(JP,A)
【文献】特開2005-347134(JP,A)
【文献】特開2014-35809(JP,A)
【文献】特開平10-26471(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B01J 2/04
B01D 1/20
F26B 3/12
H01M 4/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
超微粒化された液滴を噴霧する複数の4流体型ノズルと、
前記液滴を乾燥させる熱風の流路を有し、前記熱風が噴出される噴出口を有する熱風分散室と、
前記熱風分散室に連結されて前記熱風を供給するための熱風配管と、を備え、
更に、複数の前記ノズルが上方に配置され、当該ノズルから噴霧された前記液滴が乾燥されザウター平均粒子径が0.1~10μmの粉体微粒子となる空間を有する液滴乾燥室を備えており、
複数の前記ノズルが、1列に配置され、
前記ノズル毎に前記熱風分散室が設置されており、
前記液滴となる原料液体の処理量が、1,000~40,000kg/時間である、大容量型超微粒化噴霧乾燥装置。
【請求項2】
前記液滴乾燥室が、直方体であり、縦の長さと横の長さの比率が1:2~1:40である、請求項1に記載の大容量型超微粒化噴霧乾燥装置。
【請求項3】
複数の前記ノズルが、前記液滴乾燥室の横方向に沿って1列に配置されている、請求項2に記載の大容量型超微粒化噴霧乾燥装置。
【請求項4】
前記熱風分散室のそれぞれに前記熱風を送る熱風配管を備えている、請求項1~3のいずれか一項に記載の大容量型超微粒化噴霧乾燥装置。
【請求項5】
前記ノズルが、3本以上である、請求項1~3のいずれか一項に記載の大容量型超微粒化噴霧乾燥装置。
【請求項6】
前記ノズルが、6本以上である、請求項5に記載の大容量型超微粒化噴霧乾燥装置。
【請求項7】
前記液滴乾燥室の前記噴出口の形状が、前記ノズルを中心に配置する環状のスリット状である、請求項1~3のいずれか一項に記載の大容量型超微粒化噴霧乾燥装置。
【請求項8】
前記液滴乾燥室が、直方体であり、前記液滴乾燥室内の縦の長さは、前記ノズルの外径の2~20倍である、請求項1~3のいずれか一項に記載の大容量型超微粒化噴霧乾燥装置。
【請求項9】
請求項1~3のいずれか一項に記載の大容量型超微粒化噴霧乾燥装置を用いる大容量型超微粒化噴霧乾燥方法であり、
超微粒化される液滴の原料液体を複数の前記ノズルに供給する原料液体供給工程と、
前記熱風分散室の前記噴出口から前記熱風を噴出させ、前記液滴乾燥室内の前記空間で前記液滴を乾燥させてザウター平均粒子径が0.1~10μmの粉体微粒子とする液滴乾燥工程と、有し、
前記原料液体を1,000~40,000kg/時間の処理量で処理する、大容量型超微粒化噴霧乾燥方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、大容量型超微粒化噴霧乾燥装置及び大容量型超微粒化噴霧乾燥方法に関する。更に詳しくは、超微粒子を1,000kg/時間以上の大容量で製造が可能である大容量型超微粒化噴霧乾燥装置及び大容量型超微粒化噴霧乾燥方法に関する。
【背景技術】
【0002】
電気自動車などの二次電池用の正極材及び負極材や、化粧品などの化成品材料などには、その機能を発揮させるために、平均粒子径0.1~10μm程度の超微粒子が使用されている。
【0003】
最近では、電気自動車などの二次電池市場や化粧品などの化成品市場の拡大に伴って、上記のような超微粒子の需要が更に高まっている。
【0004】
ここで、平均粒子径0.1~10μmの超微粒子を製造するための噴霧乾燥機については複数知られている(例えば、特許文献1~3参照)。また、特許文献1~3のように平均粒子径0.1~10μmの超微粒子が製造可能な微粒化ノズルとしては、微粒化用空気を吹き込む4流体型ノズル方式の微粒化ノズルが複数知られている。また、現在、上記超微粒子を上記4流体型ノズル方式の微粒化ノズルを用いて、噴霧液量(原料液体の処理量)1,000kg/時間未満で製造する装置(噴霧乾燥装置)が大川原化工機社などから開発販売されている。
【0005】
特許文献4には、原料液圧力噴霧ノズルを用いた2段乾燥式スプレードライヤー装置について記載され、この装置によれば大容量化(1,000~12,000kg/時間)が可能であることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開平8-281155号公報
【文献】特開2003-117442号公報
【文献】特開2006-068660号公報
【文献】特開平10-26471号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1では、4流体型ノズルによって粒子径10μm以下の微粒子の液滴を得ることが記載されているが、1分間に1000gの液体を噴射する(即ち、処理量60kg/時間)ものであり、処理量が十分でない。
【0008】
特許文献2では、4流体型ノズルによって平均粒子径5~15μm若しくはそれ以下となる微粒子が得られることが記載されている。そして、液体を2リットル/分で供給すること(即ち、噴霧液量12kg/時間)であることが記載され、最大噴霧液量は100kg/時間以上が可能であると記載されている。この4流体型ノズルは、処理量50kg/時間~1000kg/時間を対象に開発したものであり、この特許文献2においても液体の処理量が十分でない。
【0009】
特許文献3では、断面が円環状の2つの流路を有する2流体ノズルを用い、当該2流体ノズルから噴射された薄膜流を真ん中(外部衝突点)で互いに衝突させて4流体にしている(これは、特殊2流体ノズルであり、2流体ノズルであるものの「4流体型ノズル」とも言える)。このようにすることによって、平均粒子径5~15μまたはそれ以下(例えば、5μm以下)の微粒子が得られることが記載され、処理量10kg/時間であることが記載されている。この4流体型ノズルは、処理量1~50kg/時間を対象に開発したものであり、この特許文献3においても液体の処理量が十分でない。なお、2流体ノズルは、1つの気体用流路と1つの液体用流路を有し、上記気体用流路から噴出される気体によって、液体用流路から供給される液体を微粒子化して微粒子状の液滴を噴霧するノズルのことである。
【0010】
特許文献4では、記載されている原料液圧力噴霧ノズルは、原料液体をポンプの圧力のみで微粒子化してオリフィスより噴射するものである(段落[0009]の7行目、請求項1、4、段落[0001]~[0008]参照)。このような原料液圧力噴霧ノズルでは、平均粒子径30~100μmの粒子(例えば食品用途などの粒子)を形成することは可能であるが、平均粒子径0.1~10μmの超微粒子は製造できない。これは、特許文献1~3にも記載されている(特許文献1の(段落[0001]~[0008](特に、段落[0006]参照)、特許文献2の(段落[0002]~[0013](特に、段落[0002]、[0009]参照)、特許文献3の(段落[0002]~[0017](特に、段落[0002]、[0009]参照))。
【0011】
また、特許文献4では、2流体ノズルについても記載されているが(段落[0007]参照)、2流体ノズルは圧力空気を用いて原料液体を微粒化させるため、圧力噴霧ノズルに比べて動力が数倍かかる。そのため、超微粒化用途の場合には、少ない原液処理量(1~30kg/時間)でしか使われていない。
【0012】
即ち、特許文献1~3に記載の微粒化用空気を利用した4流体型ノズルを用いなければ、平均粒子径0.1~10μmの超微粒子を製造することができないのが現状である。なお、本明細書では、特許文献1~3に記載したノズルを総称して4流体型ノズルということがある。
【0013】
また、現在、開発販売されている超微粒化噴霧乾燥装置としては、特許文献1及び特許文献2で記載されている4流体方式の微粒化装置を用い、設計水量50kg/時間以上のものが販売されている。しかし、この4流体方式の微粒化装置は、設計水噴霧液量1,000kg/時間が最大であり、実稼働時には噴霧実液量860kg/時間が最大であった。そのため、開発販売されている超微粒化噴霧乾燥装置でも液体の処理量が十分でない。その理由としては、平均粒子径0.1~10μmの超微粒子を製造するための超微粒化ノズルは、噴霧液量1,000kg/時間以上とすることが難しく、その開発製造が困難であるというものである。
【0014】
そこで、上述の通り、電気自動車などの二次電池市場や化粧品などの化成品市場などの市場拡大に伴い、これらの分野で使用される平均粒子径0.1~10μmの超微粒子を1,000kg/時間以上(より具体的には1,000~40,000kg/時間)の大容量で製造することができる大容量型超微粒化噴霧乾燥装置の開発が切望されていた。
【0015】
本発明は、上述のような従来技術の課題を解決するためになされたものであり、平均粒子径0.1~10μmの超微粒子を1,000kg/時間以上の大容量で製造することができる大容量型超微粒化噴霧乾燥装置及び大容量型超微粒化噴霧乾燥方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明により、以下の大容量型超微粒化噴霧乾燥装置及び大容量型超微粒化噴霧乾燥方法が提供される。
【0017】
[1] 超微粒化された液滴を噴霧する複数の4流体型ノズルと、
前記液滴を乾燥させる熱風の流路を有し、前記熱風が噴出される噴出口を有する熱風分散室と、
前記熱風分散室に連結されて前記熱風を供給するための熱風配管と、を備え、
更に、複数の前記ノズルが上方に配置され、当該ノズルから噴霧された前記液滴が乾燥されザウター平均粒子径が0.1~10μmの粉体微粒子となる空間を有する液滴乾燥室を備えており、
複数の前記ノズルが、1列に配置され、
前記ノズル毎に前記熱風分散室が設置されており、
前記液滴となる原料液体の処理量が、1,000~40,000kg/時間である、大容量型超微粒化噴霧乾燥装置。
【0018】
[2] 前記液滴乾燥室が、直方体であり、縦の長さと横の長さの比率が1:2~1:40である、前記[1]に記載の大容量型超微粒化噴霧乾燥装置。
【0019】
[3] 複数の前記ノズルが、前記液滴乾燥室の横方向に沿って1列に配置されている、前記[2]に記載の大容量型超微粒化噴霧乾燥装置。
【0020】
[4] 前記熱風分散室のそれぞれに前記熱風を送る熱風配管を備えている、前記[1]~[3]のいずれかに記載の大容量型超微粒化噴霧乾燥装置。
【0021】
[5] 前記ノズルが、3本以上である、前記[1]~[3]のいずれかに記載の大容量型超微粒化噴霧乾燥装置。
【0022】
[6] 前記ノズルが、6本以上である、前記[5]に記載の大容量型超微粒化噴霧乾燥装置。
【0023】
[7] 前記液滴乾燥室の前記噴出口の形状が、前記ノズルを中心に配置する環状のスリット状である、前記[1]~[3]のいずれかに記載の大容量型超微粒化噴霧乾燥装置。
【0024】
[8] 前記液滴乾燥室が、直方体であり、前記液滴乾燥室内の縦の長さは、前記ノズルの外径の2~20倍である、前記[1]~[3]のいずれかに記載の大容量型超微粒化噴霧乾燥装置。
【0025】
[9] 前記[1]~[3]のいずれかに記載の大容量型超微粒化噴霧乾燥装置を用いる大容量型超微粒化噴霧乾燥方法であり、
超微粒化される液滴の原料液体を複数の前記ノズルに供給する原料液体供給工程と、
前記熱風分散室の前記噴出口から前記熱風を噴出させ、前記液滴乾燥室内の前記空間で前記液滴を乾燥させてザウター平均粒子径が0.1~10μmの粉体微粒子とする液滴乾燥工程と、有し、
前記原料液体を1,000~40,000kg/時間の処理量で処理する、大容量型超微粒化噴霧乾燥方法。
【発明の効果】
【0026】
本発明の大容量型超微粒化噴霧乾燥装置は、平均粒子径0.1~10μmの超微粒子を1,000kg/時間以上の大容量で製造することができるという効果を奏するものである。
【0027】
本発明の大容量型超微粒化噴霧乾燥方法によれば、平均粒子径0.1~10μmの超微粒子を1,000kg/時間以上の大容量で製造することができるという効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】本発明の大容量型超微粒化噴霧乾燥装置の一の実施形態の一部を透視して模式的に示す側面図である。
図2】本発明の大容量型超微粒化噴霧乾燥装置の一の実施形態を模式的に示す上面図である。
図3】本発明の大容量型超微粒化噴霧乾燥装置の一の実施形態における液滴乾燥室を熱風配管側から見た状態を模式的に示す平面図である。
図4】本発明の大容量型超微粒化噴霧乾燥装置の一の実施形態におけるノズル及び熱風分散室付近を拡大して一部を透視して模式的に示す部分拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、本発明を実施するための形態について説明するが、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。即ち、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、当業者の通常の知識に基づいて、以下の実施の形態に対し適宜変更、改良等が加えられたものも本発明の範囲に属することが理解されるべきである。
【0030】
(1)大容量型超微粒化噴霧乾燥装置:
本発明の大容量型超微粒化噴霧乾燥装置の一の実施形態は、図1図3に示す大容量型超微粒化噴霧乾燥装置100である。図1図3に示す大容量型超微粒化噴霧乾燥装置100は、超微粒化された液滴を噴霧する複数の4流体型ノズル(超微粒化ノズル)10と、液滴を乾燥させる熱風の流路21を有し、熱風が噴出される噴出口23を有する熱風分散室20と、熱風分散室20に連結されて熱風を供給するための熱風配管40と、を備えている。更に、複数のノズル10が上方に配置され、当該ノズル10から噴霧された液滴が乾燥されザウター平均粒子径が0.1~10μmの粉体微粒子となる空間31を有する液滴乾燥室30を備えている。複数のノズル10は、1列に配置され、ノズル10毎に熱風分散室20が設置されている。そして、大容量型超微粒化噴霧乾燥装置100は、液滴となる原料液体の処理量が、1,000~40,000kg/時間である。
【0031】
この大容量型超微粒化噴霧乾燥装置100は、複数の超微粒化ノズル10、熱風分散室20、熱風配管40、及び、液滴乾燥室30を備えることによって、ザウター平均粒子径0.1~10μmの粉体の超微粒子を1,000kg/時間以上(より具体的には、1,000~40,000kg/時間)の大容量で製造することができる。
【0032】
ここで、現在販売されている噴霧乾燥装置は、原料液体の処理量が1,000kg/時間未満であるが、複数台を同時に稼働することで処理量を増やすことは可能である。つまり、例えば、10台の噴霧乾燥装置を用意して同時に稼働させれば、10倍の処理量を達成することができる。しかし、10台の噴霧乾燥装置を設置するスペースが必要になる。また、装置を複数台用意する場合、これらの装置の制御盤も多く必要となり、更には、装置を動かすオペレーターについても多くの人数が必要となる。また、超微粒化ノズル自体を大型化することで処理量を増やすことも可能であるが、そのような超微粒化ノズルの開発設計を最初から始める必要がある。また、処理量1,000kg/時間の超微粒化ノズルは既に150kgもの重量がある。このような状況であるため、取り扱い性の観点やメンテナンス性を考慮すると、ノズルの更なる大型化には限界があり、それに伴い、増やすことができる処理量には限界がある。このようなことから、超微粒化ノズルを用いて1,000kg/時間以上の処理量を達成することはなされていない。
【0033】
このような状況であるが、本発明のように、1つの熱風分散室20に対して、複数の超微粒化ノズル10を設置することによって、超微粒子を得るとともに原料液体の処理量を1,000kg/時間以上に増やすことができる。そして、このようにすることで、複数台の噴霧乾燥装置を用意することなく、そのスペースを確保する必要もない。また、従来の超微粒化ノズル10をそのまま使用できる。
【0034】
(1-1)ノズル:
ノズル10は、超微粒化された液滴を噴霧する4流体型ノズルであり、複数配置されている。具体的には、平均粒子径0.1~10μmの超微粒子を作製するための超微粒化された液滴を噴霧することができる超微粒化ノズルである。つまり、大容量型超微粒化噴霧乾燥装置100は、平均粒子径0.1~10μmの液滴を噴霧できる超微粒化ノズルを搭載しているものである。
【0035】
ここで、4流体型ノズルとは、2つの気体用流路と2つの液体用流路を有するノズルであり、気体用流路及び液体用流路から噴射された流体が交差して衝突するものである。
【0036】
このノズル10は、上記のような液滴を噴霧することができる4流体型超微粒化ノズルである限り特に制限はなく従来公知の4流体型超微粒化ノズルを適宜採用することができる。本発明においては、上記の4流体型ノズルを用いることができる。
【0037】
このノズル10としては、原料液体を500~1,000kg/時間で液滴として噴霧処理することができるものを用いることができる。なお、このような噴霧処理能力を有するノズルとしては、外径が10~50cm程度のものである。
【0038】
このノズル10は、複数(2本以上)設けられている限り特に制限はなく、原料液体の必要な処理量を考慮して設定することができる。例えば、2本以上とすることができ、3本以上とすることがよく、6本以上とすることが更によい。ノズル本数の上限値としては、特に制限はないが、80本とすることができ、60本とすることがよく、40本とすることが更によい。このようにノズルの本数は、具体的には2~80本とすることができる。
【0039】
液滴乾燥室30が直方体である場合、ノズル10は、この液滴乾燥室30の横方向(液滴乾燥室30の高さ方向に直交する断面における長手方向)に沿って1列に配置されることが好ましい。このように複数のノズル10を配置することによって、隣り合うノズル10から噴霧された液滴との衝突を回避しつつ、熱風によって良好に液滴を乾燥させることができる。その結果、より均一に、より粒子径の小さな粉体微粒子を製造することができる。なお、この場合、ノズル10毎に熱風分散室20を設置することが好ましい。
【0040】
上記のように複数のノズル10を1列に配置する場合、隣り合うノズル10同士の間隔は、1,000~4,000mmとすることができ、1,500~3,000mmとすることが好ましく、1,500~2,500mmとすることが更に好ましい。このような範囲とすることによって、隣り合うノズル10から噴霧された液滴との衝突を回避しつつ、熱風分散室20の熱風によって良好に液滴を乾燥させることができる。その結果、より均一に、より粒子径の小さな粉体微粒子を製造することができる。
【0041】
液滴となる原料液体としては、特に制限はなく、従来公知の噴霧乾燥技術に用いることができる原料液体を適宜採用することができ、例えば、電気自動車などの二次電池用の正極材及び負極材の原料、化粧品などの化成品材料などを採用することができる。
【0042】
(1-2)熱風分散室:
熱風分散室20は、液滴を乾燥させる熱風の流路21を有し、熱風が噴出される噴出口23を有するものである。この熱風分散室20から噴出される熱風によって、ノズル10から噴霧される液滴が乾燥される。また、この熱風によって、液滴の流れを形成することができ、熱風がいわゆるエアカーテンとなり、隣り合うノズル10から噴霧された液滴と衝突するなどの不具合を回避することができる。
【0043】
熱風の温度は、適宜設定することができ、例えば、100~550℃とすることができる。
【0044】
熱風分散室20は、図2に示すように、ノズル10毎に設置されている。このようにノズル10毎に熱風分散室20を設置することによって、各熱風分散室20から噴出される熱風の勢いを均一に調節することができ、より均一で粒子径が小さい粉体微粒子を製造することができる。つまり、熱風分散室20がノズル10毎に設置されていることによって、熱風分散室20への熱風の偏りが生じることを防止することができる。熱風分散室20への熱風の偏りが生じると、未乾燥の超微粒子が互いに衝突し易くなり、衝突した際に超微粒子同士がくっついてしまい、ザウター平均粒子径10~20μmの粒子(粒子径が大きな粒子)が形成されてしまう。
【0045】
この熱風分散室20は、その噴出口23の形状について特に制限はないが、図4に示すようにノズル10を中心に配置する環状のスリット状とすることができる。このような形状の噴出口23であると、超微粒化ノズルから噴霧された微粒子化した液滴を良好に加熱することができる。更に、液滴の流れを良好に形成することができ、隣り合うノズル10から噴霧された液滴と衝突するなどの不具合を回避することができ、より均一に、より粒子径の小さな粉体微粒子を製造することができる。
【0046】
(1-3)液滴乾燥室:
液滴乾燥室30は、複数のノズル10が上方に配置され、これらのノズル10から噴霧された液滴が乾燥されザウター平均粒子径が0.1~10μmの粉体微粒子となる1つの空間(内部空間)31を有している。ノズル10から内部空間31内に噴霧された液滴は、この空間31内を落下しながら、熱風分散室20から噴出された熱風によって乾燥され、粉体微粒子(ザウター平均粒子径が0.1~10μm)となる。液滴乾燥室30の空間31内では、隣り合うノズル10のそれぞれから噴霧された液滴は、熱風分散室20から噴出された熱風によってその流れが形成され、液滴同士が衝突し難い状態となっている。液滴乾燥室30の内部空間31は、仕切り壁の無い1つの領域である。
【0047】
液滴乾燥室30は、その形状について特に制限はないが、直方体とすることができ、より具体的には、液滴乾燥室30の高さ方向に直交する断面において、縦の長さ(短手方向の長さ)と横の長さ(長手方向の長さ)の比率が1:2~1:40の直方体とすることができ、1:2~1:30の比率とすることが好ましく、1:3~1:20の比率とすることが更に好ましい。なお、このような直方体の液滴乾燥室30は、その空間31も同様の直方体となっている。
【0048】
液滴乾燥室30が直方体である場合、この液滴乾燥室30内の縦の長さ(短手方向の長さ)は、ノズル10の外径の3~20倍とすることができ、5~15倍とすることが好ましく、8~12倍とすることが更に好ましい。このようにノズル10の外径に対する液滴乾燥室30の縦の長さを上記所定の範囲とすることによって、ノズル10から噴霧された液滴が液滴乾燥室30の内面に衝突し難くなり且つ熱風による乾燥効率が向上し、より均一に、より粒子径の小さな粉体微粒子を製造することができる。
【0049】
液滴乾燥室30は、図2に示す大容量型超微粒化噴霧乾燥装置100のように、1台備えられてもよいし、複数台(具体的には、2~40台)備えられてもよい。このように液滴乾燥室30は、その設置スペースを考慮して、複数台設けてもよい。つまり、例えば直方体の液滴乾燥室30の場合、横幅が長いため、長い横幅に対応した設置スペースが必要になる。しかし、十分な設置スペースを確保できない場合もあり、そのような場合にも、複数台に分けることによって設置スペースに合わせて配置することができるようになる。
【0050】
(1-4)熱風配管:
熱風配管40は、熱風分散室20に連結されて熱風を供給するためのものである。この熱風配管40は、ノズル10毎に熱風分散室20が設置されている場合、図2に示すように熱風分散室20のそれぞれに熱風を送るものとすることができ、各熱風配管40は、図3に示すように熱風分散室20のそれぞれに連結している。この熱風配管40は、熱風分散室20のそれぞれに対して設置する必要があり、それぞれに設置しないと、熱風分散室20からの熱風の吹き出しに偏りが生じる。
【0051】
図2図3に示すように、各熱風配管40は、1つの熱風発生源(熱風発生炉)から分岐した後、熱風分散室20のそれぞれに連結している。一方で、各熱風配管40は、各熱風配管40に対応した複数の熱風発生源と熱風分散室20とを連結していてもよい。
【0052】
(1-5)その他の構成要素:
大容量型超微粒化噴霧乾燥装置100は、複数のノズル10、熱風分散室20、及び、液滴乾燥室30以外に、その他の構成要素を備えるものとすることができる。
【0053】
具体的には、図1に示す大容量型超微粒化噴霧乾燥装置100は、発熱用の熱風発生炉51と、この熱風発生炉51で発生させた熱を熱風として熱風分散室20に供給するための送風機53と、を備えている。更に、この大容量型超微粒化噴霧乾燥装置100は、図1図2に示すように、液滴乾燥室30で得られた粉体微粒子を集める2台の集塵機55と、これらの集塵機55のそれぞれに連結して集塵機55から排気する排風機57と、を備えている。更に、大容量型超微粒化噴霧乾燥装置100は、各ノズル10に連結して液滴の原料となる原料液体を貯留する原料液タンク(図示せず)を備えている。
【0054】
これらのその他の構成要素(熱風発生炉51、送風機53、集塵機55、排風機57、及び原料液タンク)は、従来公知のものを適宜選択して採用することができる。
【0055】
(2)大容量型超微粒化噴霧乾燥方法:
本発明の大容量型超微粒化噴霧乾燥方法は、本発明の大容量型超微粒化噴霧乾燥装置を用いる大容量型超微粒化噴霧乾燥方法であり、原料液体を1,000~40,000kg/時間の処理量(即ち、大容量)で処理して、ザウター平均粒子径が0.1~10μmの粉体微粒子を得る方法である。この本発明の方法は、原料液体供給工程及び液滴乾燥工程を有している。
【0056】
この大容量型超微粒化噴霧乾燥方法によれば、本発明の大容量型超微粒化噴霧乾燥装置を用いるため、平均粒子径0.1~10μmの超微粒子を1,000kg/時間以上の大容量で製造することができる。
【0057】
(2-1)原料液体供給工程:
原料液体供給工程は、超微粒化される液滴の原料液体をノズル10に供給する工程である。本工程において、大容量型超微粒化噴霧乾燥装置100の原料液タンクに貯留された原料液体を各ノズル10に供給すると、これらのノズル10から噴霧された原料液体が超微粒化された液滴となる。
【0058】
複数のノズル10は、上述した本発明の大容量型超微粒化噴霧乾燥装置で用いるものと同様のものを採用することができる。これらのノズル10によって超微粒化された液滴(平均粒子径が0.1~10μm)を得ることができる。
【0059】
原料液体としては、特に制限はなく、従来公知の噴霧乾燥技術に用いることができる原料液体を適宜採用することができ、例えば、電気自動車などの二次電池用の正極材及び負極材の原料、化粧品などの化成品材料などを採用することができる。
【0060】
(2-2)液滴乾燥工程:
液滴乾燥工程は、熱風分散室20の噴出口23から熱風を噴出させ、液滴乾燥室30内の空間31で液滴を乾燥させてザウター平均粒子径が0.1~10μmの粉体微粒子とする工程である。
【0061】
熱風分散室20は、上述した本発明の大容量型超微粒化噴霧乾燥装置で用いるものと同様のものを採用することができる。
【0062】
熱風の温度や噴出条件については、従来公知の方法を適宜採用することができ、例えば、熱風の温度としては、100~500℃とすることができる。
【0063】
(2-3)その他の工程:
本発明の大容量型超微粒化噴霧乾燥方法では、原料液体供給工程及び液滴乾燥工程以外に、その他の工程を採用することができる。その他の工程としては、液滴乾燥工程において得られた粉体微粒子を、液滴乾燥室30に連結された集塵機55によって回収する粉塵回収工程を採用することができる。
【実施例
【0064】
以下、本発明を実施例及び比較例に基づいて具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例及び比較例に限定されるものではない。
【0065】
(実施例1)
図1に示すような大容量型超微粒化噴霧乾燥装置を作製して乾燥システム1とした。ノズルは、4流体型ノズルのTJ1000型超微粒化ノズル(大川原化工機社製)を10本用意し、これらが1台の直方体の液滴乾燥室(奥行(縦)4.0m、横22.0m、高さ10.0m)の横方向に一列に設置されていた。そして、以下の条件で、本乾燥システム1を運転した。本乾燥システム1において得られた超微粒子(粉体微粒子)は、製品平均粒子径(ザウター平均粒子径)が7.8μmであった。
原料液体名: リチウム系2次電池正極原料液
原料液体量: 10,005 kg/時間
水分蒸発量: 5,005 kg/時間
乾燥製品量: 5,000 kg/時間
乾燥必要ガス量: 170,700 m/時間(200℃)
必要動力: 合計 390kW
【0066】
なお、ノズル毎に熱風分散室が設置されており、熱風分散室のそれぞれに熱風を送る熱風配管を備えていた。熱風分散室の噴出口の形状は、ノズルを中心に配置する環状のスリット状であった。
【0067】
本乾燥システム1では、上記のように、ザウター平均粒子径が0.1~10μmを満たす粉体微粒子であり、原料液体の処理量が1,000~40,000kg/時間を満たすものであった。
【0068】
(実施例2)
図1に示すような大容量型超微粒化噴霧乾燥装置を作製して乾燥システム2とした。直方体の液滴乾燥室(奥行(縦)4.0m、横22.0m、高さ10.0m)を2台用意し、各液滴乾燥室には、ノズルとして4流体型ノズルのTJ1000型超微粒化ノズル(大川原化工機社製)を10本設置した。これらのノズルは、各液滴乾燥室の横方向に一列に設置されていた。ノズルの合計使用本数は、20本である。そして、以下の条件で、本乾燥システム2を運転した。本乾燥システム2において得られた超微粒子(粉体微粒子)は、製品平均粒子径(ザウター平均粒子径)が7.7μmであった。
原料液体名: リチウム系2次電池正極原料液
原料液体量: 20,020 kg/時間
水分蒸発量: 10,020 kg/時間
乾燥製品量: 10,000 kg/時間
乾燥必要ガス量: 341,000 m/時間(200℃)
必要動力: 合計 780kW
【0069】
なお、ノズル毎に熱風分散室が設置されており、熱風分散室のそれぞれに熱風を送る熱風配管を備えていた。熱風分散室の噴出口の形状は、ノズルを中心に配置する環状のスリット状であった。
【0070】
本乾燥システム2では、上記のように、ザウター平均粒子径が0.1~10μmを満たす粉体微粒子であり、原料液体の処理量が1,000~40,000kg/時間を満たすものであった。
【0071】
(実施例3)
図1に示すような大容量型超微粒化噴霧乾燥装置を作製して乾燥システム3とした。直方体の液滴乾燥室(奥行(縦)4.0m、横42.0m、高さ10.0m)を2台用意し、各液滴乾燥室には、ノズルとして4流体型ノズルのTJ1000型超微粒化ノズル(大川原化工機社製)を20本設置した。これらのノズルは、各液滴乾燥室の横方向に一列に設置されていた。ノズルの合計使用本数は、40本である。そして、以下の条件で、本乾燥システム3を運転した。本乾燥システム3において得られた超微粒子(粉体微粒子)は、製品平均粒子径(ザウター平均粒子径)が7.7μmであった。
原料液体名: リチウム系2次電池正極原料液
原料液体量: 40,000 kg/時間
水分蒸発量: 20,000 kg/時間
乾燥製品量: 20,000 kg/時間
乾燥必要ガス量: 682,000 m/時間(200℃)
必要動力: 合計 1560kW
【0072】
なお、ノズル毎に熱風分散室が設置されており、熱風分散室のそれぞれに熱風を送る熱風配管を備えていた。熱風分散室の噴出口の形状は、ノズルを中心に配置する環状のスリット状であった。
【0073】
本乾燥システム3では、上記のように、ザウター平均粒子径が0.1~10μmを満たす粉体微粒子であり、原料液体の処理量が1,000~40,000kg/時間を満たすものであった。
【0074】
(比較例1)
大容量型超微粒化噴霧乾燥装置を作製して乾燥システム5とした。直方体の液滴乾燥室(奥行(縦)4.0m、横22.0m、高さ10.0m)を1台用意し、各液滴乾燥室には、ノズルとして4流体型ノズルのTJ1000型超微粒化ノズル(大川原化工機社製)を10本設置した。これらのノズルは、各液滴乾燥室の横方向に1列に設置されていた。ノズルの合計使用本数は、10本である。なお、本比較例1では10本のノズルに対して1つの熱風分散室が設置されており、熱風分散室には、熱風を送る1本の熱風配管が連結されていた。そして、以下の条件で、本乾燥システム4を運転した。本乾燥システム4において得られた超微粒子(粉体微粒子)は、製品平均粒子径(ザウター平均粒子径)が11μmであった。また、熱風の偏りが生じて未乾燥の付着物が発生し、正規の連続運転は30日間であるが、本比較例1では連続運転は3日間しかできなかった。
原料液体名: リチウム系2次電池正極原料液
原料液体量: 10,003 kg/時間
水分蒸発量: 5,003 kg/時間
乾燥製品量: 5,000 kg/時間
乾燥必要ガス量: 170,695 m/時間(200℃)
必要動力: 合計 390kW
【0075】
なお、熱風分散室の噴出口の形状は、ノズルを中心に配置する環状のスリット状であった。
【0076】
本比較例1の大容量型超微粒化噴霧乾燥装置では、複数のノズルに対して1つの熱風分散室が設置されていることから、得られる微粒子の平均粒子径が10μm超(11μm)であった。更に、上記の通り、連続運転期間が十分に得られないという結果であった。
【0077】
以上のように実施例1~3の大容量型超微粒化噴霧乾燥装置及び大容量型超微粒化噴霧乾燥方法によれば、平均粒子径0.1~10μmの超微粒子を1,000kg/時間以上の大容量で製造することができることが分かる。
【産業上の利用可能性】
【0078】
本発明の大容量型超微粒化噴霧乾燥装置は、電気自動車などの二次電池や化粧品などの化成品に使用される超微粒子を製造する噴霧乾燥装置として利用することができる。本発明の大容量型超微粒化噴霧乾燥方法は、電気自動車などの二次電池や化粧品などの化成品に使用される超微粒子を製造するための噴霧乾燥方法として採用することができる。
【符号の説明】
【0079】
10:ノズル、20:熱風分散室、21:流路、23:噴出口、30:液滴乾燥室、31:空間(内部空間)、40:熱風配管、51:熱風発生炉、53:送風機、55:集塵機57:排風機、100:大容量型超微粒化噴霧乾燥装置。
【要約】
【課題】平均粒子径0.1~10μmの超微粒子を1,000kg/時間以上の大容量で製造することができる大容量型超微粒化噴霧乾燥装置を提供する。
【解決手段】
超微粒化された液滴を噴霧する複数の4流体型ノズル10と、液滴を乾燥させる熱風の流路を有し、熱風が噴出される噴出口を有する熱風分散室20と、熱風分散室20に連結されて熱風を供給するための熱風配管40と、を備え、更に、複数のノズル10が上方に配置され、当該ノズル10から噴霧された液滴が乾燥されザウター平均粒子径が0.1~10μmの粉体微粒子となる空間を有する液滴乾燥室30を備えており、複数のノズル10が、1列に配置され、ノズル10毎に熱風分散室20が設置されており、液滴となる原料液体の処理量が、1,000~40,000kg/時間である、大容量型超微粒化噴霧乾燥装置100。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4