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  • 特許-網戸用フィルタ及びフィルタの設置方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-02
(45)【発行日】2023-06-12
(54)【発明の名称】網戸用フィルタ及びフィルタの設置方法
(51)【国際特許分類】
   E06B 9/52 20060101AFI20230605BHJP
   F24F 13/28 20060101ALI20230605BHJP
【FI】
E06B9/52 F
E06B9/52 E
F24F13/28
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2019124625
(22)【出願日】2019-07-03
(65)【公開番号】P2021011681
(43)【公開日】2021-02-04
【審査請求日】2022-06-08
(73)【特許権者】
【識別番号】598112279
【氏名又は名称】佐伯 午郎
(74)【代理人】
【識別番号】110002860
【氏名又は名称】弁理士法人秀和特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】佐伯 午郎
【審査官】野尻 悠平
(56)【参考文献】
【文献】登録実用新案第3034455(JP,U)
【文献】登録実用新案第3095834(JP,U)
【文献】特開2001-311372(JP,A)
【文献】登録実用新案第3171744(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E06B 9/52- 9/54
F24F 13/08-13/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
網戸に貼り付けられるフィルタであって、
通気性素材から形成される通気部と、
前記通気部の裏面全体に模様状に設けられ、前記網戸の枠部分に粘着する粘着部分と、前記網戸の網と粘着する粘着部分とを有する粘着部と、
前記通気部の表面において前記粘着部に対応する部位に形成され、不純物の付着を抑制する防汚部と、を備える、
網戸用フィルタ。
【請求項2】
前記粘着部は、前記枠部分に粘着した場合に、前記枠部分に粘着する部分に水分が入り込むことを防ぐ防水性を有する、
請求項1に記載の網戸用フィルタ。
【請求項3】
前記通気部には、気散性の物質が加工される、
請求項1又は2に記載の網戸用フィルタ。
【請求項4】
前記粘着部は、複数の直線が交差した模様状に設けられる、
請求項1から3の何れか一項に記載の網戸用フィルタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、網戸用フィルタ及びフィルタの設置方法に関する。
【背景技術】
【0002】
空気調和機の吸込み口を覆うフィルタが開示されている(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2002-243264号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
空気調和機の吸込み口にフィルタが装着される場合、吸込み空気に含まれる不純物は、フィルタによって除去される。よって、空気調和機の吹出し空気は、清浄された空気となり、当該清浄空気は、室内全体に行き渡ると考えられる。しかしながら、このような方法の場合、空気がフィルタを通過する際に圧力損失が生ずるため、フィルタを装着する前と比較して吹出し口から吹出される空気の流速は低下するものと考えられる。よって、フィルタの装着前と同等の吹出し空気の速度とするためには、空気調和機の吹出し空気を吹出すファンの羽根の回転数を高めることが考えられる。つまり、フィルタを空気調和機の吸込み口に装着して室内に清浄された空気を行き渡らせる場合、ファンの羽根の回転数を上げるためにエネルギーを要すると考えられる。また、フィルタが不純物を捕捉した場合、当該圧力損失はさらに増大するため、ファンの羽根の回転数をさらに上げるためにエネルギーがさらに必要と考えられる。
【0005】
そこで、本願は、清浄された空気を室内へ行き渡らせる場合に要するエネルギーを節減することのできる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明では、網戸にフィルタを装着することとした。
【0007】
詳細には、本発明は、網戸に貼り付けられるフィルタであって、通気性素材から形成される通気部と、通気部の端部に設けられ、網戸の枠部分に粘着する粘着部と、を備える、網戸用フィルタである。
【0008】
このような網戸用フィルタによれば、室内側に面する網戸の枠部分に粘着部が粘着させられることにより網戸用フィルタが網戸に貼り付けられる場合、網戸の網の目を通過した外気が、通気部へ流入する。そして、通気部を通過する際に、網の目を通過した外気に含まれる不純物が、通気性素材に付着する。よって、外気から不純物が除去される。その後、不純物が除去され清浄された外気は、室内へ流入する。つまり、このような網戸用フィルタによれば、エネルギーを要することなく、清浄された空気を室内へ流入させることができる。
【0009】
また、このような網戸用フィルタによれば、空気調和機の吸い込み口にフィルタを貼り付ける場合よりも、多量の空気を清浄して室内へ流入させることが可能となる。つまり、このような網戸用フィルタによれば、清浄された空気を室内へ行き渡らせることが容易となる。
【0010】
また、このような網戸用フィルタは、室内側に面する網戸の枠部分に粘着部が粘着させられることにより網戸用フィルタが網戸に貼り付けられる場合、網戸の網の目よりも室内側に配置されることになる。よって、網戸の網の目の孔の径よりもサイズの大きい不純物が外気に混ざって網戸用フィルタの通気部に流入することは抑制される。よって、網戸用フィルタの寿命を延ばすことができる。
【0011】
また、このような網戸用フィルタによれば、通気部は、不純物の捕捉の度合いに応じて不純物の色に着色される。ただし、粘着部には、不純物の付着が抑制されるため、粘着部が設けられる通気部の部分は初期状態の色を保ったままとなる。よって、模様のように粘着部が設けられる場合、通気部には、不純物を捕捉した度合いに応じて当該模様が浮かび上がることになる。よって、ユーザはフィルタが不純物を捕捉した度合いを容易に視認することができる。よって、ユーザは、網戸用フィルタの交換時期を容易に把握することができる。
【0012】
また、粘着部は、枠部分に粘着した場合に、枠部分に粘着する部分に水分が入り込むことを防ぐ防水性を有してもよい。
【0013】
上記のような網戸用フィルタによれば、雨天時であっても粘着部が網戸の枠部分に粘着する部分に水分が入り込むことは抑制される。よって、粘着部の粘着性能の低下は抑制され、網戸用フィルタが網戸から剥がれることは抑制される。
【0014】
また、通気部には、気散性の物質が加工されてもよい。このような網戸用フィルタによれば、気散性の物質が消臭芳香成分を含む場合、室内に居る人間の心理又は精神に良い影響を与える。
【0015】
また、本発明は、方法の側面から捉えることもできる。すなわち、本発明は、例えば、通気性素材から形成される通気部と、通気部の端部に設けられ、室内側に位置する網戸の枠部分に粘着する粘着部と、を有するフィルタを、枠部分に粘着させる、フィルタの設置方法であってもよい。
【発明の効果】
【0016】
上記の網戸用フィルタは、清浄された空気を室内へ行き渡らせる場合に要するエネルギーを節減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1図1は、実施形態に係るフィルタの概要を例示している。
図2図2は、窓に設置されている網戸に貼り付けられたフィルタの概要を例示している。
図3図3は、フィルタの第一設置例を例示している。
図4図4は、フィルタの第二設置例を例示している。
図5図5は、網戸に貼り付けられたフィルタが所定の期間使用された状態を示している。
図6図6は、変形例に係るフィルタの概要を例示している。
図7図7は、切り抜きの変形例を例示している。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態は、本発明の一形態であり、本発明の技術的範囲を下記の実施形態に限定するものではない。
【0019】
図1は、本実施形態に係るフィルタ1の概要を例示している。図1(A)はフィルタ1
の正面図を例示している。図1(B)は、フィルタ1の背面図を例示している。フィルタ1は、例えば部屋の窓に設けられる網戸に貼り付けて使用される。フィルタ1の外形は、貼り付けられる網戸の外形と略同一である。また、フィルタ1は、例えば素材がポリエステルである不織布から形成され、フィルタ1の正面側と背面側との間で空気を通過させる通気部2を備える。不織布には、トドマツから抽出された消臭芳香成分(例えばβ‐フェランドレン)を含む液体に含侵させて乾燥させる加工処理が行われる。このような加工処理が施されることにより、当該消臭芳香成分が、通気部2の全体にわたって分散されて含まれることになる。また、このような当該消臭芳香成分が含まれるフィルタ1の色は茶色である。
【0020】
また、フィルタ1の裏面には、粘着部3が設けられる。粘着部3は、複数の直線が交差した模様であり、網戸の枠と粘着する粘着部分3Aと、網戸の網と粘着する粘着部分3Bとからなる。粘着部3は、フィルタ1の裏面の全体にわたって設けられる。そして、粘着部3には、防水性の高い粘着テープが設けられる。防水性の高い粘着テープとは、例えば網戸の枠の表面に細かい凹凸がある場合でも、当該表面に柔軟に追従して網戸の枠と隙間なく密着するようなテープである。また、粘着部3が設けられているフィルタ1の部分は、粘着部3が設けられていない部分と比較して不純物の捕捉量が少ない。よって、粘着部3の裏側の部分を防汚部4(図1(A)等参照)と呼ぶ。
【0021】
<設置例1>
図2は、例えば部屋に設けられている窓50に設置されている網戸100に貼り付けられたフィルタ1の概要を例示している。図2(A)は、フィルタ1を網戸100に貼り付ける貼り付け方法の概要を例示している。図2(B)は、網戸100に貼り付けられたフィルタ1を通過して外気が室内へ流入する概要を例示している。図2(C)は、窓50を部分的に閉め、フィルタ1を通過する外気量を調整する概要を例示している。
【0022】
図2(A)に示されるように、フィルタ1は、フィルタ1の裏面に設けられた粘着部分3Aが、網戸100の部屋側に面する枠101に粘着されられる。また、網戸100の網102には、フィルタ1の裏面に設けられた粘着部分3Bが、粘着されられる。
【0023】
また、図2(B)に示されるように、網戸100に貼り付けられたフィルタ1には、網102の目を通過した外気が流入する。そして、フィルタ1の通気部2において外気に含まれる不純物が捕捉される。ここで、通気部2に捕捉される不純物とは、例えば土埃、塵、花粉などの網102によって捕捉されなかった不純物を含む。その後、通気部2を通過した外気は、室内へ流入する。ここで、室内に流入する外気には、通気部2に加工されている消臭芳香成分が混合している。つまり、室内には、不純物が除去され、さらに消臭芳香成分が含まれる外気が流入することになる。また、不純物が除去された外気の室内への流入量を調整する場合には、図2(C)に示されるように窓50を開閉することにより実現される。
【0024】
また、フィルタ1は、室内空気が通気部2を通過して外部へ流出する場合に、例えば煙草、汗、し尿の成分であるアンモニア、卵等が腐った際に発生する硫化水素、玉葱等が腐った際に発生するメチルメルカプタン、建築材料の合板や壁紙、床、家具の接着剤等に用いられるホルムアルデヒド、といった臭気性の不純物を捕捉する。
【0025】
<設置例2>
図3は、フィルタ1Aの別の設置例を例示している。フィルタ1Aは、トイレットルームに設けられている窓50Aに設置されている網戸100Aに貼り付けられる。ここで、トイレットルームには、内部の空気を外部へ排気する換気扇51が設けられている。そして、換気扇51を動作させる場合、網戸100Aにフィルタ1Aが貼り付けられているた
め、窓50Aが開いている状態であっても、トイレットルームの内部は負圧状態となる。よって、トイレットルームの内部には、外気を窓50Aの開口から吸い込むような力が作用する。よって、外気が通気部2Aを通過し、清浄され、消臭芳香成分を含んだ状態でトイレットルームに流入することは促進される。よって、トイレットルームの中にいる人間の心理に良い影響を与える。
【0026】
<設置例3>
図4は、フィルタ1Bの別の設置例を例示している。フィルタ1Bは、部屋に設けられている窓50Bに設置される網戸100Bに貼り付けられる。ここで、部屋には、空気調和機52が設置されている。そして、空気調和機52からは所定の温度の空気が吹出している。ここで、網戸100Bはフィルタ1Aによって覆われているため、フィルタ1Aを介して部屋の内部から外部へ空気が流出することは抑制される。つまり、空気調和機52を運転する場合に、窓50Bが開いていても、室内の空気の温度は所望の値に調整され得る。また、空気調和機52から吹出された空気がフィルタ1Bの表面近傍を通過する場合、フィルタ1Bの通気部2Bに加工された消臭芳香成分が吹出し空気に混合し、部屋の内部へ拡散される。つまり、フィルタ1Bが図4のように設置される場合、室内の空気の温度は調節されつつも、消臭芳香成分が室内へ拡散される。また、フィルタ1Bは、空気調和機52の吸込み口に装着されていないため、空気調和機52の空気を吹出すファンの回転数を上げずに清浄された空気を室内に行き渡らせることができる。
【0027】
また、図5は、網戸100に貼り付けられたフィルタ1が所定の期間使用された状態を示している。フィルタ1が、所定の期間使用された場合、通気部2を形成する不織布には不純物が付着している。よって、通気部2は、図5に示されるように不純物の色に着色される。一方、防汚部4は、不純物の付着が抑制されるため、防汚部4の色は、初期状態の茶色に近い状態を保つ。よって、図5に示されるように、フィルタ1が所定期間使用された場合、フィルタ1には、防汚部4の直線状の模様が浮かび上がることになる。
【0028】
<作用効果>
上記のフィルタ1によれば、網戸100の網102の目を通過した外気が、フィルタ1の通気部2を通過する際に、外気に含まれる不純物が、通気部2を形成する通気性素材に付着する。よって、外気から不純物が除去される。その後、不純物が除去され清浄された外気は、室内へ流入する。つまり、上記のフィルタ1によれば、エネルギーを要することなく、清浄された空気を室内へ流入させることができる。
【0029】
また、上記のようなフィルタ1によれば、空気調和機の吸い込み口あるいは吹出し口にフィルタを貼り付ける場合よりも、多量の空気を清浄して室内へ流入させることが可能となる。つまり、上記のようなフィルタ1によれば、清浄された空気を室内へ行き渡らせることが容易となる。また、清浄された空気には、通気部2に加工されている消臭芳香成分が混合している。よって、上記のようなフィルタ1によれば、室内に居る人間の心理又は精神に良い影響を与える。
【0030】
また、上記のようなフィルタ1は、網戸100の網102の目よりも室内側に配置されている。よって、網戸100の網102の目の孔の径よりもサイズの大きい不純物が外気に混ざってフィルタ1の通気部2に流入することは抑制される。よって、フィルタ1の寿命を延ばすことができる。
【0031】
また、上記のようなフィルタ1によれば、粘着部分3Aに防水性の高い両面テープが設けられている。よって、雨天時であっても粘着部分3Aが網戸の枠101に粘着する部分に水分が入り込むことは抑制される。よって、粘着部分3Aの粘着性能の低下は抑制され、フィルタ1が網戸100から剥がれることは抑制される。
【0032】
また、上記のようなフィルタ1によれば、図5に示されるように、通気部2に不純物が捕捉されて蓄積される場合、通気部2の色は茶色から不純物の捕捉の度合いに応じて不純物の色に着色される。一方、防汚部4には、不純物の付着が抑制されるため、防汚部4の色は初期状態の茶色を保ったままとなる。つまり、上記のようなフィルタ1によれば、ユーザはフィルタ1による不純物の捕捉の度合いを容易に視認することができる。よって、ユーザは、フィルタ1の交換時期を容易に把握することができる。
【0033】
<変形例1>
図6は、変形例に係るフィルタ1Cの概要を例示している。図6に示されるように、フィルタ1Cは、通気部2Cの全面に渡って三角形状の切り抜き5を備える。ただし、切り抜き5の上辺5Aはカットされない。このような切り抜き5を備えるフィルタ1Cに、部屋の外部から網戸100の網102の目の通過した風が当たる場合、切り抜き5が開くことにより外気を部屋の中へ流入させることを促進することができる。つまり、フィルタ1Cに加工された消臭芳香成分を室内に行き渡らせることを促進することができる。
【0034】
また、切り抜き5の外側には網戸100の網102が位置しているため、室内を循環する自然な気流がフィルタ1Cに当たる場合、切り抜き5が網102側へ開くことは抑制される。つまり、トドマツから抽出された消臭芳香成分が切り抜き5を介して外部へ流出することは抑制される。
【0035】
また、図7は、切り抜き5の変形例を例示している。図7(A)は、例えば切り抜き5が矩形である場合を示している。図7(B)は、例えば切り抜き5が楕円形である場合を示している。切り抜き5は図7に示されるような形状であっても、フィルタ1Cは上記と同様の効果を奏する。また、切り抜き5は、図6及び図7に示されるような形状以外の形状であってもよいことは勿論のことである。また、切り抜き5のカットされない部分は、上辺5Aに限定されず、切り抜き5を形成する辺の少なくとも一部であればよい。また、切り抜き5は、通気部2Cの全面ではなく一部分に設けられてもよい。
【0036】
<その他変形例>
通気部2に加工される消臭芳香成分は、通気部2の両面の全面にわたって加工されていても、片面の全面にわたって加工されていても、一部分にのみ加えられていてもよい。また、通気部2に加工される消臭芳香成分は、トドマツ以外の材料から抽出された成分であってもよい。また、通気部2には、消臭芳香成分に限定されず、気散性の物質が加工されていてもよい。また、フィルタ1の色は茶色以外の何色であってもよい。
【0037】
また、フィルタ1を形成する不織布の素材は、何でもよく、また、例えば市販のペットボトル容器から得られるポリエステルを不織布の素材に再利用してもよい。また、不織布の替わりに、埃や塵程度の大きさの不純物を捕捉する通気性の材料を用いてもよい。
【0038】
また、粘着部3の模様は、複数の直線が交差した格子状の模様に限定されない。粘着部3の模様は、例えば縦方向の直線のみから形成される模様や横方向の直線のみから形成される模様であってもよく、少なくとも網戸の枠に粘着可能な模様であればよい。また、粘着部3は、フィルタ1の全面ではなく、一部分に設けられていてもよい。また、粘着部分3Aは、フィルタ1を網戸の枠101に対して固定可能なようにフィルタ1の裏面の縁の一部分に設けられていてもよい。また、粘着部分3Bは設けられなくともよい。また、粘着部3の模様は、フィルタ1の使用後に、粘着部3の裏面に相当する防汚部4と、防汚部4以外とが形成する模様が外部から視認でき、フィルタ1の交換時期を容易に把握できるような模様であってもよい。また、フィルタ1の表面には、粘着部3の裏に相当する部分以外に不純物の付着を抑制する防汚部が加工されていてもよい。また、フィルタ1は、図
5に示されるように捕捉した不純物によって模様が浮かび上がらなくともよい。また、フィルタ1は、部屋の外側の位置する網戸100の枠部分に貼り付けられてもよい。また、フィルタ1には、トドマツから抽出した消臭芳香成分が加工されていなくともよい。
【0039】
以上で開示した実施形態や変形例はそれぞれ組み合わせる事ができる。
【符号の説明】
【0040】
1、1A、1B、1C :フィルタ
2、2A、2B、2C :通気部
3、3A、3B :粘着部
4 :防汚部
5 :切り抜き
5A :切り抜きを形成する辺
50、50A、50B :窓
51 :換気扇
52 :空気調和機
100、100A、100B :網戸
101 :網戸の枠
102 :網戸の網
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7