(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-02
(45)【発行日】2023-06-12
(54)【発明の名称】エスカレータの支持構造及びそれに用いられる下支持部材
(51)【国際特許分類】
B66B 23/00 20060101AFI20230605BHJP
【FI】
B66B23/00 B
(21)【出願番号】P 2022111173
(22)【出願日】2022-07-11
【審査請求日】2022-07-11
(73)【特許権者】
【識別番号】390025265
【氏名又は名称】東芝エレベータ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003395
【氏名又は名称】弁理士法人蔦田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】大志万 真理子
(72)【発明者】
【氏名】森 哲洋
(72)【発明者】
【氏名】溝口 幸成
【審査官】八板 直人
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-193173(JP,A)
【文献】特開2014-105108(JP,A)
【文献】特開2018-115067(JP,A)
【文献】国際公開第2013/190675(WO,A1)
【文献】特開2017-154877(JP,A)
【文献】特開平11-171450(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B66B 21/00-23/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エスカレータの支持構造であって、前記エスカレータと、前記エスカレータの下部を建屋の床面に載置するための下支持部材とを有し、
前記エスカレータは、
前後方向に延びたトラスと、
前記トラスの下部にある下水平部の底部に設けられ、前記床面に載置される左右一対の脚部と、
を有し、
前記下支持部材は、
載置される左右一対の前記脚部の間に前後方向に沿って伸びると共に前記床面の上で上下方向に立設された縦板を含む左右一対の振れ止め部材と、
それぞれの前記縦板の左右方向の外面に前後方向に沿って取り付けられた板状のプレートと、
前記プレートと前記縦板の間に挟持された一枚又は複数枚の板状のシムと、
前記縦板と前記シムと前記プレートとを一体に固定する複数のボルトと、
を有し、
左右一対の前記脚部の左右方向の内側の部分が、左右一対の前記プレートの左右方向の外面に当接している、
ことを特徴とするエスカレータの支持構造。
【請求項2】
前記シムは、前記ボルトが貫通する長孔を有し、
前記長孔は下方に延び、前記長孔の下端は前記シムの下辺に開口している、
請求項1に記載のエスカレータの支持構造。
【請求項3】
前記シムの前部又は後部には、前記振れ止め部材と前記プレートの間から突出する突片が設けられている、
請求項1に記載のエスカレータの支持構造。
【請求項4】
前記脚部には、複数のローラが水平方向に並んで設けられ、
複数の前記ローラによって前記脚部が前記床面を前後方向に移動可能である、
請求項1に記載のエスカレータの支持構造。
【請求項5】
左右一対の前記脚部が載置される前記床面は、前記建屋の下床に形成された下収納空間の水平な下底面から突出した土台である、
請求項1に記載のエスカレータの支持構造。
【請求項6】
エスカレータの前後方向に伸びるトラスの下部にある左右一対の脚部が載置される床面に固定されるものであって、前後方向に沿って伸びると共に上下方向に立設された縦板を含む左右一対の振れ止め部材と、
左右一対の前記脚部の左右方向におけるそれぞれの内側に当接するのであって、それぞれの前記縦板の左右方向の外面に前後方向に沿って取り付けられる板状のプレートと、
前記プレートと前記縦板の間に挟持される一枚又は複数枚の板状のシムと、
前記縦板と前記シムと前記プレートとを一体に固定する複数のボルトと、
を有することを特徴とする下支持部材。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、エスカレータの支持構造及びそれに用いられる下支持部材に関するものである。
【背景技術】
【0002】
エスカレータは、建築基準法によって耐震構造が定められ、建屋にトラスを取り付ける構造についても所定の構造が必要である。最近の法律改正によって、トラスの下部を支える支持構造に関して、地震があって建屋が揺れても、トラスの左右方向の振れを止める構造が必要となった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2008-285310号公報
【文献】特開2007-112530号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、トラスの下部を収納するために、建屋の下床に掘られた下収納空間は、狭いスペースであり、この狭いスペースの中で作業員がトラスの振れを防止する支持部材を調整しながら溶接を行う作業は非常に困難である、という問題点があった。
【0005】
そこで本発明の実施形態は、地震によって建屋が揺れても、エスカレータの左右方向の振れを防止できる支持構造を簡単に取り付けることができるエスカレータの支持構造及びそれに用いられる下支持部材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の実施形態は、エスカレータの支持構造であって、前記エスカレータと、前記エスカレータの下部を建屋の床面に載置するための下支持部材とを有し、前記エスカレータは、前後方向に延びたトラスと、前記トラスの下部にある下水平部の底部に設けられ、前記床面に載置される左右一対の脚部と、を有し、前記下支持部材は、載置される左右一対の前記脚部の間に前後方向に沿って伸びると共に前記床面の上で上下方向に立設された縦板を含む左右一対の振れ止め部材と、それぞれの前記縦板の左右方向の外面に前後方向に沿って取り付けられた板状のプレートと、前記プレートと前記縦板の間に挟持された一枚又は複数枚の板状のシムと、前記縦板と前記シムと前記プレートとを一体に固定する複数のボルトと、を有し、左右一対の前記脚部の左右方向の内側の部分が、左右一対の前記プレートの左右方向の外面に当接している、ことを特徴とするエスカレータの支持構造である。
【0007】
また、本発明の実施形態は、エスカレータの前後方向に伸びるトラスの下部にある左右一対の脚部が載置される床面に固定されるものであって、前後方向に沿って伸びると共に上下方向に立設された縦板を含む左右一対の振れ止め部材と、左右一対の前記脚部の左右方向におけるそれぞれの内側に当接するのであって、それぞれの前記縦板の左右方向の外面に前後方向に沿って取り付けられる板状のプレートと、前記プレートと前記縦板の間に挟持される一枚又は複数枚の板状のシムと、前記縦板と前記シムと前記プレートとを一体に固定する複数のボルトと、を有することを特徴とする下支持部材である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の一実施形態のエスカレータの左側から見た側面説明図である。
【
図2】トラスの下水平部を下収納空間に載置した状態の斜視図である。
【
図3】左側の脚部と左側の下支持部材の斜視図である。
【
図4】土台に振れ止め部材、シム、プレートを取り付けた状態の斜視図である。
【
図5】振れ止め部材、シム、プレートの分解斜視図である。
【
図6】下支持部材と左右一対の脚部の後から見た縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の一実施形態のエスカレータ10を建屋1に取り付けるための支持構造及びそれに用いられる下支持部材32について
図1~
図7を参照して説明する。
【0010】
(1)エスカレータ10
建屋1に取り付けられたエスカレータ10の全体の構造について
図1と
図2を参照して説明する。エスカレータ10は、以下の説明を分かり易く説明するために、下階から上階を見上げた状態において、下階から上階への方向を前後方向とし、
図1は左側から見た簡略側面図であって、右側の部材を省略した状態である。
【0011】
図1に示すように、エスカレータ10の枠組みであるトラス12は、複数の金属製の枠材を組み合わせて構成されたものであり(
図2参照)、直方体の上水平部18と、直方体の下水平部20と、上水平部18と下水平部20の間に設けられた傾斜部22とから構成されている。トラス12の上水平部18の前端部の上部には、支持アングル14が設けられ、下水平部20の後端部の下部には、支持アングル16が設けられ、支持アングル14と支持アングル16によって、建屋1の上階の上床2と下階の下床3に跨がって前後方向に沿って架設されている。傾斜部22の内部では、無端状に連結された複数の踏段24が前後方向に移動する。上水平部18と傾斜部22と下水平部20の左右両端の上部には、左右一対の欄干26,26が立設され、欄干26の上部には手摺りベルト28が、踏段24と同期して移動する。
【0012】
同じく
図1に示すように、建屋1の上階側の上床2には、トラス12の上水平部18を収納するための上収納空間4が掘られている。この上収納空間4の前面の上部にある上床2には、支持アングル14を載置するための上凹み部6が形成されている。トラス12の上水平部18が安定して上収納空間4に収納されるように、上収納空間4の水平な上底面8に上支持部材30が設置され、その上にトラス12の上水平部18が載置されている。
【0013】
図1にさらに示すように、建屋1の下階側の下床3には、トラス12の下水平部20と傾斜部22の下部を収納するための下収納空間5が掘られている。この下収納空間5の後面の上部にある下床3には、支持アングル16を載置するための下凹み部7が形成されている。
図1、
図2に示すように、トラス12の傾斜部22の下部と下水平部20が安定して下収納空間5に収納されるように、下収納空間5の水平な下底面9に下支持部材32が設けられ、その上に下水平部20が載置されている。
【0014】
(2)エスカレータ10の支持構造
本実施形態のエスカレータの支持構造は、エスカレータ10のトラス12の下水平部20を下収納空間5の下底面9に載置するためのものであり、上記で説明したエスカレータ10と、エスカレータ10のトラス12に設けられた左右一対の脚部56,56と、下底面9に設けられた下支持部材32を有する。
【0015】
まず、
図2に示すように、下収納空間5の下底面9の後部には、左右一対の土台34,34が突出している。左右一対の土台34,34は、上面が水平であり、平面視が長方形であり、一定の間隔を開けて左右に形成されている。
【0016】
(2-1)左右一対の脚部56,56
左右一対の脚部56,56について説明する。
図2、
図3、
図6に示すように、左右一対の脚部56,56は、トラス12の下水平部20の底部に取り付けられている。
【0017】
左側の脚部56は、トラス12の下水平部20の底面の左側に不図示のボルトで取り付けられた脚横板66と、脚横板66の下部に横方法に設けられた脚上板64とその脚上板64の左右両端から下方に突出した左右一対の脚縦板68,68を有している。左右一対の脚縦板68,68の外側から左右一対の突部70,70が前後方向に突出している。
【0018】
図7に示すように、左右一対の脚縦板68,68の間には、複数本のローラ(以下、「コロ58」とする)が水平に一列に配され、コロ58の回転軸60が左右方向に伸びている。この回転軸60は、左右一対の脚縦板68,68の間に不図示のベアリングを介して回転自在に固定されている。
【0019】
右側の脚部56は、トラス12の下水平部20の底面の右側に取り付けられ、左側の脚部56と左右対称の構造である。
【0020】
図2、
図6に示すように、トラス12の下水平部20に設けられた左右一対の脚部56,56は、左右一対の土台34,34の上にそれぞれ載置され、複数のコロ58が接地している。そして、建屋1が地震によって前後方向に揺れた場合には、このコロ58の回転によって、トラス12全体が前後方向に土台34上を移動する。なお、上記左右一対の脚部56の構造は、例示であって、トラス12全体が前後方向に土台34を移動できる構造であればその他の構造でもよい。
【0021】
(2-2)下支持部材32
次に、下支持部材32について説明する。下支持部材32は、左右一対の振れ止め部材36、プレート42、シム44を有している。
【0022】
図3、
図6に示すように、左側の土台34の右側端部には、左側の振れ止め部材36が前後方向に沿って固定されている。左側の振れ止め部材36は、Lアングルであり、前後方向に沿って長い。この振れ止め部材36は、土台34に固定された長方形の横板38と、横板38の左端部から上方に上下方向に立設された長方形の縦板とより構成されている。横板38と縦板40が直交した状態を維持できるように、横板38と縦板40の間には、ほぼ直角三角形のリブ41が所定間隔毎に設けられている。
【0023】
図4~
図6に示すように、左側の振れ止め部材36の縦板40の左側には、予め定められた厚み(例えば、5mmである)を有する板状のプレート42が配されている。プレート42は、側面視が長方形であり、前後方向の寸法は縦板40の前後方向の寸法と同じであり、高さ方向(上下方向)の寸法は縦板40の高さ方向の寸法より短い。
【0024】
図4~
図6に示すように、左側の振れ止め部材36の縦板40とプレート42の間には、シム44が配されている。シム44は、側面視が長方形であり、厚みは例えば2mm~3mmである。このシム44の後端部の上部からは、長方形の突片46が突出している。突片46を除くシム44の長方形の部分の前後方向の寸法は、縦板40とプレート42と同じ大きさであり、突片46のみ、縦板40とプレート42から後方に突出している。シム44の高さ方向(上下方向)の寸法は縦板40の高さ方向の寸法より短い。
【0025】
図5に示すように、縦板40には、ネジ孔48が複数個設けられている。プレート42にも、それに対応した位置にネジ孔50が設けられている。また、シム44においては、ネジ孔48とネジ孔50に対応した位置に縦に長い長孔52が開口し、この長孔52の下端は、シム44の下辺に開口している。
【0026】
図2、
図6に示すように、右側の土台34にも右側の振れ止め部材36が配され、この振れ止め部材36の縦板40の右側には、シム44とプレート42が配されている。右側の振れ止め部材36、シム44、プレート42の構造は、左側の振れ止め部材36、プレート42、シム44と左右対称の構造である。
【0027】
図6に示すように、地震で建屋が左右方向に揺れてもトラス12の下水平部20に取り付けられた左右一対の脚部56,56は、左右一対の振れ止め部材36,36に取り付けられたプレート42,42の間で左右方向の振れが阻止されるため、トラス12は左右方向に移動しない。すなわち、左側の脚部56の右側の突部70は、左側のプレート42の左面に当接し、右側の脚部56の左側の突部70は、右側のプレート42の右面に当接しているので、左右一対の脚部56,56は左右方向に振れない。
【0028】
(3)下支持部材32の取り付け方法
次に、作業員が、下支持部材32を取り付ける方法について説明する。
【0029】
まず、作業員が、左側の振れ止め部材36の横板38を、左側の土台34の右端部にボルトや溶接で前後方向に固定する。この作業は、トラス12が収納されていない広い下収納空間5で行うことができる。なお、左側の振れ止め部材36は、細かくその位置を決めて固定する必要はない。隙間をなくして振れを完全に防止するための微調整は、プレート42とシム44で後から行うからである。また、作業員は、右側の振れ止め部材36についても、同様に右側の土台34の左端部にボルトや溶接で固定する。また、既設のエスカレータ10の場合であっても、左右一対の振れ止め部材36,36は、細かくその位置を決めて土台34に固定する必要はないので、トラス12が収納されている狭い下収納空間5であっても、作業員は、作業を行いやすい。
【0030】
次に、左右一対の振れ止め部材36,36にそれぞれプレート42,42をボルト54で取り付ける。
【0031】
次に、トラス12の下水平部20を下収納空間5に収納し、左右一対の脚部56,56を左右一対の土台34,34の上にそれぞれ載置する。このとき、トラス12の脚部56,56の前後方向と振れ止め部材36,36の前後方向とが一致するように載置する。
【0032】
次に、左右一対の脚部56,56が、左右一対の振れ止め部材36,36の間で左右方向に振れないようにするために、プレート42が脚部56の突部70に当たるようにプレート42と振れ止め部材36の縦板40の間にシム44を挟む。このシム44は、一枚に限らず、左右の振れが起こらないように複数枚挟んでもよい。すなわち、脚部56とプレート42の隙間が大きい場合には、シム44の枚数を増やして、脚部56とプレート42とが完全に当接するようにする。また、隙間がない場合には、シム44を1枚も挟まなくてもよい。このシム44を挟む場合には、プレート42と振れ止め部材36の縦板40の間のボルト54の位置にシム44の長孔52を位置させて、突片46を持ってシム44を差し込むだけでよい。
【0033】
最後に、作業員は、ボルト54を締め付け、プレート42とシム44と振れ止め部材36を固定する。なお、ボルト54の先端とナットがプレート42から脚部56に向かって突出しているが、プレート42は脚部56から突出した突部70に当接するため、このボルト54の先端とナットは、脚部56に直接当接しない。
【0034】
(4)効果
本実施形態によれば、トラス12の下水平部20に取り付けられた左右一対の脚部56,56は、左右一対の振れ止め部材36,36に取り付けられたプレート42,42で左右方向の振れが防止されているため、地震によって建屋1が左右方向に揺れてもトラス12は左右方向に移動しない。
【0035】
一方、地震によって建屋1が前後方向に揺れた場合はコロ58によってトラス12が移動できる。
【0036】
また、左右一対の脚部56,56が、左右一対の振れ止め部材36,36によって左右方向に揺れないようにするための調整は、隙間に応じたシム44をプレート42と縦板40との間に差し込んでボルト54によって固定するだけでよいので作業が簡単である。特に、プレート42と縦板40との間にあるボルト54の位置に、シム44の長孔52を合致させて差し込むだけで簡単に取り付けることができ、このとき突片46を作業員が手で持って差し込むだけでよいので片手で作業ができる。また、その後にボルト54によって締め付けるだけで固定できるため、溶接などをする必要もない。
【0037】
(5)変更例
上記実施形態では、シム44の後端部の上部から突片46が突出しているが、これに代えて前端部の上部から突出してもよく、また、前端部と後端部の両方に突片46を設けてもよい。
【0038】
上記では本発明の一実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の主旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0039】
1・・・建屋、3・・・下床、5・・・下収納空間、9・・・下底面、10・・・エスカレータ、12・・・トラス、20・・・下水平部、22・・・傾斜部、30・・・上支持部材、32・・・下支持部材、34・・・土台、36・・・振れ止め部材、38・・・横板、40・・・縦板、42・・・プレート、44・・・シム、46・・・突片、54・・・ボルト、56・・・脚部、58・・コロ
【要約】
【課題】地震によって建屋が揺れても、エスカレータの左右方向の振れを防止できる支持構造を簡単に取り付けることができるエスカレータの支持構造及びそれに用いられる下支持部材を提供する。
【解決手段】エスカレータ10は、トラス12の下部の底部に設けられ、床面に載置された左右一対の脚部56,56を有し、下支持部材32は、載置される左右一対の脚部56,56の間に前後方向に沿って伸びると共に床面の上で上下方向に立設された縦板40を含む左右一対の振れ止め部材36,36と、それぞれの縦板40の左右方向の外面に前後方向に沿って取り付けられた板状のプレート42と、プレート42と縦板40の間に挟持された一枚又は複数枚の板状のシム44と、縦板40とシム44とプレート42とを一体に固定する複数のボルト54とを有し、左右一対の脚部56,56の左右方向の内側の部分が、左右一対のプレート42,42の左右方向の外面に当接している。
【選択図】
図6