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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-05
(45)【発行日】2023-06-13
(54)【発明の名称】部屋付けシステム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/12 20120101AFI20230606BHJP
【FI】
G06Q50/12
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2022163770
(22)【出願日】2022-10-12
【審査請求日】2022-10-12
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】517021260
【氏名又は名称】Kotozna株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100131451
【弁理士】
【氏名又は名称】津田 理
(74)【代理人】
【識別番号】100167933
【弁理士】
【氏名又は名称】松野 知紘
(74)【代理人】
【識別番号】100174137
【弁理士】
【氏名又は名称】酒谷 誠一
(74)【代理人】
【識別番号】100184181
【弁理士】
【氏名又は名称】野本 裕史
(72)【発明者】
【氏名】後藤 玄利
【審査官】野口 俊明
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-366672(JP,A)
【文献】特開平11-219479(JP,A)
【文献】特開平10-105808(JP,A)
【文献】特開2003-132435(JP,A)
【文献】特開平09-106482(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
宿泊予約管理システムから取得される利用者の宿泊プラン情報に基づいて、前記利用者が宿泊する宿泊施設の部屋のカードキーを発行するカードキー発行部と、
前記宿泊プラン情報に含まれる宿泊施設の識別情報と宿泊予約番号がコード化された二次元コードを、前記カードキーに付与する二次元コード付与部と、
前記カードキーの二次元コードを用いて、前記利用者が購入した商品の代金支払いまたは前記利用者が利用したサービスの料金支払いを、前記利用者が宿泊する部屋への部屋付けにするための部屋付け処理を行う部屋付け処理部と、
を備え、
前記部屋付け処理部は、
前記商品を販売する店舗または前記サービスを提供する店舗に設置された店舗端末が部屋付けモードに設定され、かつ、前記店舗端末で前記カードキーの二次元コードがスキャンされた場合に、前記二次元コードにコード化されている前記宿泊施設の識別情報と前記宿泊予約番号を含む部屋付け要求を、前記店舗端末から受信する部屋付け要求受信部と、
前記部屋付け要求に対する応答として、前記店舗端末に対して、前記商品の代金または前記サービスの料金の金額入力を要求する金額入力要求を送信する金額入力要求部と、
前記金額入力要求に対する応答として、前記店舗のスタッフが前記店舗端末を用いて入力した前記商品の代金または前記サービスの料金の金額情報を、前記店舗端末から受信する金額情報受信部と、
前記店舗端末に対して、前記利用者が宿泊する部屋の部屋番号入力を要求する部屋番号入力要求を送信する部屋番号入力要求部と、
前記部屋番号入力に対する応答として、前記店舗端末から、前記利用者が前記店舗端末を用いて入力した前記利用者が宿泊する部屋の部屋番号を受信する部屋番号受信部と、
前記店舗端末から受信した部屋番号と、前記二次元コードにコード化されている前記宿泊施設の識別情報と前記宿泊予約番号に基づいて前記宿泊予約管理システムから取得した前記利用者の部屋番号とを照合して、前記利用者が宿泊する部屋への部屋付けが可能であるか否かを判定する部屋付け可否判定部と、
前記部屋付けが可能であると判定された場合に、前記利用者が購入した商品の代金または前記利用者が利用したサービスの料金を、前記利用者が宿泊する部屋への部屋付けにすることを許可する部屋付け許可部と、
を備える、ことを特徴とする部屋付けシステム。
【請求項2】
前記宿泊予約番号は、クーポン管理システムにおいて前記利用者が利用可能なクーポンに関する情報と対応付けされており、
前記部屋付けシステムは、
前記カードキーの二次元コードを用いて、前記利用者が前記クーポンを利用するためのクーポン利用処理を行うクーポン利用処理部を備え、
前記クーポン利用処理部は、
前記利用者がクーポンの利用を希望する店舗に設置された店舗端末がクーポン利用モードに設定され、かつ、前記店舗端末で前記カードキーの二次元コードがスキャンされた場合に、前記二次元コードにコード化されている前記宿泊施設の識別情報と前記宿泊予約番号を含むクーポン利用要求を、前記店舗端末から受信するクーポン利用要求受信部と、
前記二次元コードにコード化されている前記宿泊施設の識別情報と前記宿泊予約番号に基づいて前記クーポン管理システムを参照して、前記店舗で前記利用者のクーポンが利用可能であるか否かを判定するクーポン利用可否判定部と、
前記クーポン利用要求に対する応答として、前記店舗端末に対して、前記店舗で前記利用者のクーポン利用が可能であるか否かの判定結果を通知する判定結果通知部と、
を備える、請求項1に記載の部屋付けシステム。
【請求項3】
前記二次元コードには、前記利用者が宿泊者サービスシステムにアクセスするためのアクセス情報がコード化されており、
前記二次元コード付与部は、
前記宿泊施設のスタッフが前記宿泊施設に設置されている宿泊施設端末を用いて前記利用者の部屋番号を入力すると、前記宿泊予約管理システムから前記利用者の宿泊施設の識別情報と宿泊予約番号を取得する処理と、
前記宿泊予約管理システムから取得した前記宿泊施設の識別情報と前記宿泊予約番号に基づいて、前記宿泊者サービスシステムから前記利用者のアクセス情報を取得する処理と、
前記宿泊予約管理システムから取得した前記宿泊施設の識別情報と前記宿泊予約番号、および、前記宿泊者サービスシステムから取得した前記アクセス情報を、前記カードキーに付与する処理と、
を行う、請求項1または請求項2に記載の部屋付けシステム。
【請求項4】
前記二次元コードには、前記利用者が宿泊者サービスシステムにアクセスするためのアクセス情報がコード化されており、
前記二次元コード付与部は、
前記宿泊予約管理システムから、前記宿泊プラン情報に含まれる前記宿泊施設の識別情報と前記宿泊予約番号を取得する処理と、
前記宿泊プラン情報に含まれる前記宿泊施設の識別情報と前記宿泊予約番号に基づいて、前記宿泊者サービスシステムから前記利用者のアクセス情報を取得する処理と、
前記宿泊予約管理システムから取得した前記宿泊施設の識別情報と前記宿泊予約番号、および、前記宿泊者サービスシステムから取得した前記アクセス情報を、前記カードキーに付与する処理と、
を行う、請求項1または請求項2に記載の部屋付けシステム。
【請求項5】
前記二次元コードには、前記利用者が宿泊者サービスシステムにアクセスするためのアクセス情報がコード化されており、
前記二次元コード付与部は、前記カードキー発行部と一体化され、
前記カードキー発行部は、
前記宿泊予約管理システムから、前記宿泊プラン情報に含まれる前記宿泊施設の識別情報と前記宿泊予約番号を取得する処理と、
前記宿泊プラン情報に含まれる前記宿泊施設の識別情報と前記宿泊予約番号に基づいて、前記宿泊者サービスシステムから前記利用者のアクセス情報を取得する処理と、
前記宿泊予約管理システムから取得される前記利用者の宿泊プラン情報に基づいて、前記利用者のカードキーを発行するときに、前記宿泊予約管理システムから取得した前記宿泊施設の識別情報と前記宿泊予約番号、および、前記宿泊者サービスシステムから取得した前記アクセス情報を、前記カードキーに付与する処理と、
を行う、請求項1または請求項2に記載の部屋付けシステム。
【請求項6】
前記二次元コードには、前記利用者が宿泊者サービスシステムにアクセスするためのアクセス情報がコード化されており、
前記二次元コード付与部は、前記カードキー発行部と一体化され、
前記カードキー発行部は、
前記宿泊者サービスシステムから前記利用者のアクセス情報を取得する処理と、
前記宿泊予約管理システムから、前記宿泊プラン情報に含まれる前記宿泊施設の識別情報と前記宿泊予約番号を取得する処理と、
前記利用者のカードキーを発行するときに、前記宿泊予約管理システムから取得した前記宿泊施設の識別情報と前記宿泊予約番号、および、前記宿泊者サービスシステムから取得した前記アクセス情報を、前記カードキーに付与する処理と、
を行う、請求項1または請求項2に記載の部屋付けシステム。
【請求項7】
前記二次元コードには、前記利用者が宿泊者サービスシステムにアクセスするためのアクセス情報がコード化されており、
前記店舗には、当該店舗の識別情報がコード化された第2の二次元コードが設けられており、
前記宿泊者サービスシステムは、
前記利用者が所持する利用者端末で前記二次元コードがスキャンされた場合に、前記二次元コードにコード化されている前記アクセス情報に基づいて、前記利用者端末からのアクセスを受け付けるとともに、前記二次元コードにコード化されている前記宿泊施設の識別情報と前記宿泊予約番号に基づいて、前記利用者の認証処理を行う利用者認証部と、
前記利用者の認証処理に成功した場合に、前記店舗の前記第2の二次元コードをスキャンさせるスキャン要求を、前記利用者端末に送信するスキャン要求部と、
前記利用者端末で前記第2の二次元コードがスキャンされた場合に、前記第2の二次元コードにコード化されている前記店舗の識別情報に基づいて、当該店舗で前記利用者が購入した商品の代金支払いまたは前記利用者が利用したサービスの料金支払いを、前記利用者が宿泊する部屋への部屋付けにすることが可能であるか否か、あるいは、当該店舗でのクーポン利用が可能であるか否か、を判定する宿泊者サービス可否判定部と、
前記宿泊者サービス可否判定部の判定結果を、前記利用者端末に通知する判定結果通知部と、
を備える、請求項1または請求項2に記載の部屋付けシステム。
【請求項8】
前記店舗には、当該店舗の識別情報と前記利用者が第2の宿泊者サービスシステムにアクセスするための第2のアクセス情報がコード化された第2の二次元コードが設けられており、
前記第2の宿泊者サービスシステムは、
前記利用者が所持する利用者端末で前記第2の二次元コードがスキャンされた場合に、前記第2の二次元コードにコード化されている前記第2のアクセス情報に基づいて、前記利用者端末からのアクセスを受け付けるとともに、前記第2の二次元コードにコード化されている前記店舗の識別情報に基づいて、前記店舗の認証処理を行う店舗認証部と、
前記店舗の認証処理に成功した場合に、前記利用者のカードキーの前記二次元コードをスキャンさせるスキャン要求を、前記利用者端末に送信するスキャン要求部と、
前記利用者端末で前記二次元コードがスキャンされた場合に、前記二次元コードにコード化されている前記宿泊施設の識別情報と前記宿泊予約番号に基づいて、当該店舗で前記利用者が購入した商品の代金支払いまたは前記利用者が利用したサービスの料金支払いを、前記利用者が宿泊する部屋への部屋付けにすることが可能であるか否か、あるいは、当該店舗でのクーポン利用が可能であるか否か、を判定する宿泊者サービス可否判定部と、
記宿泊者サービス可否判定部の判定結果を、前記利用者端末に通知する判定結果通知部と、
を備える、請求項1または請求項2に記載の部屋付けシステム。
【請求項9】
部屋付けシステムで実行される方法であって、
前記部屋付けシステムは、
宿泊予約管理システムから取得される利用者の宿泊プラン情報に基づいて、前記利用者が宿泊する宿泊施設の部屋のカードキーを発行するカードキー発行部と、
前記宿泊プラン情報に含まれる宿泊施設の識別情報と宿泊予約番号がコード化された二次元コードを、前記カードキーに付与する二次元コード付与部と、
前記カードキーの二次元コードを用いて、前記利用者が購入した商品の代金支払いまたは前記利用者が利用したサービスの料金支払いを、前記利用者が宿泊する部屋への部屋付けにするための部屋付け処理を行う部屋付け処理部と、
を備え、
前記方法は、
前記商品を販売する店舗または前記サービスを提供する店舗に設置された店舗端末で、前記店舗端末が部屋付けモードに設定されているときに前記カードキーの二次元コードがスキャンされた場合に、前記二次元コードにコード化されている前記宿泊施設の識別情報と前記宿泊予約番号を含む部屋付け要求を、前記店舗端末から受信するステップと、
前記部屋付け要求に対する応答として、前記店舗端末に対して、前記商品の代金または前記サービスの料金の金額入力を要求する金額入力要求を送信するステップと、
前記金額入力要求に対する応答として、前記店舗のスタッフが前記店舗端末を用いて入力した前記商品の代金または前記サービスの料金の金額情報を、前記店舗端末から受信するステップと、
前記店舗端末に対して、前記利用者が宿泊する部屋の部屋番号入力を要求する部屋番号入力要求を送信するステップと、
前記部屋番号入力に対する応答として、前記店舗端末から、前記利用者が前記店舗端末を用いて入力した前記利用者が宿泊する部屋の部屋番号を受信するステップと、
前記店舗端末から受信した部屋番号と、前記二次元コードにコード化されている前記宿泊施設の識別情報と前記宿泊予約番号に基づいて前記宿泊予約管理システムから取得した前記利用者の部屋番号とを照合して、前記利用者が宿泊する部屋への部屋付けが可能であるか否かを判定するステップと、
前記部屋付けが可能であると判定された場合に、前記利用者が購入した商品の代金または前記利用者が利用したサービスの料金を、前記利用者が宿泊する部屋への部屋付けにすることを許可するステップと、
を含む、ことを特徴とする方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、宿泊施設の部屋のカードキーを用いた部屋付けシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、宿泊施設の部屋のカードキー(ルームキー)を用いたサービスが提案されている。例えば、ホテルのビジネスルームに配置されている貸出用のパーソナルコンピュータ等を宿泊客に利用させるサービスで、ルームキーコードを用いて情報を保護するシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2003-141273号公報(第5-7頁、第1図)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来、宿泊施設の部屋のカードキーを用いて、宿泊施設の利用者(宿泊客)が購入した商品の代金支払いや利用者が利用したサービスの料金支払いを、利用者が宿泊する部屋への部屋付けにするためのシステムは、これまでまったく提案されていない。
【0005】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたもので、宿泊施設の部屋のカードキーを用いて、宿泊施設の利用者が購入した商品の代金支払いや利用者が利用したサービスの料金支払いを、利用者が宿泊する部屋への部屋付けにすることのできる部屋付けシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の部屋付けシステムは、宿泊予約管理システムから取得される利用者の宿泊プラン情報に基づいて、前記利用者が宿泊する宿泊施設の部屋のカードキーを発行するカードキー発行部と、前記宿泊プラン情報に含まれる宿泊施設の識別情報と宿泊予約番号がコード化された二次元コードを、前記カードキーに付与する二次元コード付与部と、前記カードキーの二次元コードを用いて、前記利用者が購入した商品の代金支払いまたは前記利用者が利用したサービスの料金支払いを、前記利用者が宿泊する部屋への部屋付けにするための部屋付け処理を行う部屋付け処理部と、を備え、前記部屋付け処理部は、前記商品を販売する店舗または前記サービスを提供する店舗に設置された店舗端末が部屋付けモードに設定され、かつ、前記店舗端末で前記カードキーの二次元コードがスキャンされた場合に、前記二次元コードにコード化されている前記宿泊施設の識別情報と前記宿泊予約番号を含む部屋付け要求を、前記店舗端末から受信する部屋付け要求受信部と、前記部屋付け要求に対する応答として、前記店舗端末に対して、前記商品の代金または前記サービスの料金の金額入力を要求する金額入力要求を送信する金額入力要求部と、前記金額入力要求に対する応答として、前記店舗のスタッフが前記店舗端末を用いて入力した前記商品の代金または前記サービスの料金の金額情報を、前記店舗端末から受信する金額情報受信部と、前記店舗端末に対して、前記利用者が宿泊する部屋の部屋番号入力を要求する部屋番号入力要求を送信する部屋番号入力要求部と、前記部屋番号入力に対する応答として、前記店舗端末から、前記利用者が前記店舗端末を用いて入力した前記利用者が宿泊する部屋の部屋番号を受信する部屋番号受信部と、前記店舗端末から受信した部屋番号と、前記二次元コードにコード化されている前記宿泊施設の識別情報と前記宿泊予約番号に基づいて前記宿泊予約管理システムから取得した前記利用者の部屋番号とを照合して、前記利用者が宿泊する部屋への部屋付けが可能であるか否かを判定する部屋付け可否判定部と、前記部屋付けが可能であると判定された場合に、前記利用者が購入した商品の代金または前記利用者が利用したサービスの料金を、前記利用者が宿泊する部屋への部屋付けにすることを許可する部屋付け許可部と、を備えている。
【0007】
この構成によれば、利用者が宿泊する宿泊施設の部屋のカードキーに付与された二次元コードを用いて、利用者が購入した商品の代金支払いまたは利用者が利用したサービスの料金支払いを、利用者が宿泊する部屋への部屋付けにすることができる。この場合、店舗端末が部屋付けモードに設定され、かつ、店舗端末でカードキーの二次元コードがスキャンされた場合に、店舗端末から部屋付け要求を受信すると、店舗端末に金額入力要求が送信され、その応答として店舗端末から金額情報を受信する。また、店舗端末には部屋番号入力要求が送信され、その応答として店舗端末から利用者が宿泊する部屋の部屋番号を受信する。そして、店舗端末から受信した部屋番号と、二次元コードにコード化されている宿泊施設の識別情報と宿泊予約番号に基づいて宿泊予約管理システムから取得した利用者の部屋番号とを照合することにより、利用者が宿泊する部屋への部屋付けが可能であるか否かが判定される。
【0008】
また、本発明の部屋付けシステムでは、前記宿泊予約番号は、クーポン管理システムにおいて前記利用者が利用可能なクーポンに関する情報と対応付けされており、前記部屋付けシステムは、前記カードキーの二次元コードを用いて、前記利用者が前記クーポンを利用するためのクーポン利用処理を行うクーポン利用処理部を備え、前記クーポン利用処理部は、前記利用者がクーポンの利用を希望する店舗に設置された店舗端末がクーポン利用モードに設定され、かつ、前記店舗端末で前記カードキーの二次元コードがスキャンされた場合に、前記二次元コードにコード化されている前記宿泊施設の識別情報と前記宿泊予約番号を含むクーポン利用要求を、前記店舗端末から受信するクーポン利用要求受信部と、前記二次元コードにコード化されている前記宿泊施設の識別情報と前記宿泊予約番号に基づいて前記クーポン管理システムを参照して、前記店舗で前記利用者のクーポンが利用可能であるか否かを判定するクーポン利用可否判定部と、前記クーポン利用要求に対する応答として、前記店舗端末に対して、前記店舗で前記利用者のクーポン利用が可能であるか否かの判定結果を通知する判定結果通知部と、を備えてもよい。
【0009】
この構成によれば、利用者が宿泊する宿泊施設の部屋のカードキーに付与された二次元コードを用いて、利用者がクーポンを利用することができる。この場合、店舗端末がクーポン利用モードに設定され、かつ、店舗端末でカードキーの二次元コードがスキャンされた場合に、店舗端末からクーポン利用要求を受信すると、二次元コードにコード化されている宿泊施設の識別情報と宿泊予約番号に基づいてクーポン管理システムを参照して、その店舗でその利用者のクーポンが利用可能であるか否かが判定される。
【0010】
また、本発明の部屋付けシステムでは、前記二次元コードに、前記利用者が宿泊者サービスシステムにアクセスするためのアクセス情報がコード化されており、前記二次元コード付与部は、前記宿泊施設のスタッフが前記宿泊施設に設置されている宿泊施設端末を用いて前記利用者の部屋番号を入力すると、前記宿泊予約管理システムから前記利用者の宿泊施設の識別情報と宿泊予約番号を取得する処理と、前記宿泊予約管理システムから取得した前記宿泊施設の識別情報と前記宿泊予約番号に基づいて、前記宿泊者サービスシステムから前記利用者のアクセス情報を取得する処理と、前記宿泊予約管理システムから取得した前記宿泊施設の識別情報と前記宿泊予約番号、および、前記宿泊者サービスシステムから取得した前記アクセス情報を、前記カードキーに付与する処理と、を行ってもよい。
【0011】
この構成によれば、宿泊施設端末を用いて利用者の部屋番号を入力すると、宿泊予約管理システムから利用者の宿泊施設の識別情報と宿泊予約番号が取得され、その宿泊施設の識別情報と宿泊予約番号に基づいて、宿泊者サービスシステムから利用者のアクセス情報を取得することができる。このようにして、利用者が宿泊者サービスシステムにアクセスするためのアクセス情報がコード化された二次元コードを、3ステップでカードキーに付与することができる。
【0012】
また、本発明の部屋付けシステムでは、前記二次元コードに、前記利用者が宿泊者サービスシステムにアクセスするためのアクセス情報がコード化されており、前記二次元コード付与部は、前記宿泊予約管理システムから、前記宿泊プラン情報に含まれる前記宿泊施設の識別情報と前記宿泊予約番号を取得する処理と、前記宿泊プラン情報に含まれる前記宿泊施設の識別情報と前記宿泊予約番号に基づいて、前記宿泊者サービスシステムから前記利用者のアクセス情報を取得する処理と、前記宿泊予約管理システムから取得した前記宿泊施設の識別情報と前記宿泊予約番号、および、前記宿泊者サービスシステムから取得した前記アクセス情報を、前記カードキーに付与する処理と、を行ってもよい。
【0013】
この構成によれば、宿泊予約管理システムから、宿泊プラン情報に含まれる宿泊施設の識別情報と宿泊予約番号が取得され、その宿泊施設の識別情報と宿泊予約番号に基づいて、宿泊者サービスシステムから利用者のアクセス情報を取得することができる。このようにして、利用者が宿泊者サービスシステムにアクセスするためのアクセス情報がコード化された二次元コードを、2ステップでカードキーに付与することができる。
【0014】
また、本発明の部屋付けシステムでは、前記二次元コードに、前記利用者が宿泊者サービスシステムにアクセスするためのアクセス情報がコード化されており、前記二次元コード付与部は、前記カードキー発行部と一体化され、前記カードキー発行部は、前記宿泊予約管理システムから、前記宿泊プラン情報に含まれる前記宿泊施設の識別情報と前記宿泊予約番号を取得する処理と、前記宿泊プラン情報に含まれる前記宿泊施設の識別情報と前記宿泊予約番号に基づいて、前記宿泊者サービスシステムから前記利用者のアクセス情報を取得する処理と、前記宿泊予約管理システムから取得される前記利用者の宿泊プラン情報に基づいて、前記利用者のカードキーを発行するときに、前記宿泊予約管理システムから取得した前記宿泊施設の識別情報と前記宿泊予約番号、および、前記宿泊者サービスシステムから取得した前記アクセス情報を、前記カードキーに付与する処理と、を行ってもよい。
【0015】
この構成によれば、宿泊予約管理システムから、宿泊プラン情報に含まれる宿泊施設の識別情報と宿泊予約番号が取得され、その宿泊施設の識別情報と宿泊予約番号に基づいて、宿泊者サービスシステムから利用者のアクセス情報を取得することができる。また、この場合、二次元コード付与部が、カードキー発行部と一体化されており、利用者のカードキーを発行するときに、宿泊予約管理システムから取得した宿泊施設の識別情報と宿泊予約番号、および、宿泊者サービスシステムから取得したアクセス情報を、カードキーに付与することができる。このようにして、利用者が宿泊者サービスシステムにアクセスするためのアクセス情報がコード化された二次元コードを、1ステップでカードキーに付与することができる。
【0016】
また、本発明の部屋付けシステムでは、前記二次元コードに、前記利用者が宿泊者サービスシステムにアクセスするためのアクセス情報がコード化されており、前記二次元コード付与部は、前記カードキー発行部と一体化され、前記カードキー発行部は、前記宿泊者サービスシステムから前記利用者のアクセス情報を取得する処理と、前記宿泊予約管理システムから、前記宿泊プラン情報に含まれる前記宿泊施設の識別情報と前記宿泊予約番号を取得する処理と、前記利用者のカードキーを発行するときに、前記宿泊予約管理システムから取得した前記宿泊施設の識別情報と前記宿泊予約番号、および、前記宿泊者サービスシステムから取得した前記アクセス情報を、前記カードキーに付与する処理と、を行ってもよい。
【0017】
この構成によれば、宿泊者サービスシステムから利用者のアクセス情報を取得し、宿泊予約管理システムから、宿泊プラン情報に含まれる宿泊施設の識別情報と宿泊予約番号を取得することができる。また、この場合、二次元コード付与部が、カードキー発行部と一体化されており、利用者のカードキーを発行するときに、宿泊予約管理システムから取得した宿泊施設の識別情報と宿泊予約番号、および、宿泊者サービスシステムから取得したアクセス情報を、カードキーに付与することができる。このようにして、利用者が宿泊者サービスシステムにアクセスするためのアクセス情報がコード化された二次元コードを、2ステップでカードキーに付与することができる。
【0018】
また、本発明の部屋付けシステムでは、前記二次元コードには、前記利用者が宿泊者サービスシステムにアクセスするためのアクセス情報がコード化されており、前記店舗には、当該店舗の識別情報がコード化された第2の二次元コードが設けられており、前記宿泊者サービスシステムは、前記利用者が所持する利用者端末で前記二次元コードがスキャンされた場合に、前記二次元コードにコード化されている前記アクセス情報に基づいて、前記利用者端末からのアクセスを受け付けるとともに、前記二次元コードにコード化されている前記宿泊施設の識別情報と前記宿泊予約番号に基づいて、前記利用者の認証処理を行う利用者認証部と、前記利用者の認証処理に成功した場合に、前記店舗の前記第2の二次元コードをスキャンさせるスキャン要求を、前記利用者端末に送信するスキャン要求部と、前記利用者端末で前記第2の二次元コードがスキャンされた場合に、前記第2の二次元コードにコード化されている前記店舗の識別情報に基づいて、当該店舗で前記利用者が購入した商品の代金支払いまたは前記利用者が利用したサービスの料金支払いを、前記利用者が宿泊する部屋への部屋付けにすることが可能であるか否か、あるいは、当該店舗でのクーポン利用が可能であるか否か、を判定する宿泊者サービス可否判定部と、前記宿泊者サービス可否判定部の判定結果を、前記利用者端末に通知する判定結果通知部と、を備えてもよい。
【0019】
この構成によれば、利用者のカードキーの二次元コードが利用者端末でスキャンされると、二次元コードにコード化されている宿泊施設の識別情報と予約番号を用いて利用者の認証処理が行われ、利用者の認証処理に成功すると、店舗の第2の二次元コードをスキャンさせるスキャン要求が、利用者端末に送信される。店舗の第2の二次元コードが利用者端末でスキャンされると、第2の二次元コードにコード化されている店舗の識別情報に基づいて、その店舗で利用者が購入した商品の代金支払いまたは利用者が利用したサービスの料金支払いを、利用者が宿泊する部屋への部屋付けにすることが可能であるか否か、あるいは、その店舗でのクーポン利用が可能であるか否か、が判定される。このようにして、利用者が購入した商品の代金支払いまたは利用者が利用したサービスの料金支払いを、利用者が宿泊する部屋への部屋付けにすることができる。
【0020】
また、本発明の部屋付けシステムでは、前記店舗には、当該店舗の識別情報と前記利用者が第2の宿泊者サービスシステムにアクセスするための第2のアクセス情報がコード化された第2の二次元コードが設けられており、前記第2の宿泊者サービスシステムは、前記利用者が所持する利用者端末で前記第2の二次元コードがスキャンされた場合に、前記第2の二次元コードにコード化されている前記第2のアクセス情報に基づいて、前記利用者端末からのアクセスを受け付けるとともに、前記第2の二次元コードにコード化されている前記店舗の識別情報に基づいて、前記店舗の認証処理を行う店舗認証部と、前記店舗の認証処理に成功した場合に、前記利用者のカードキーの前記二次元コードをスキャンさせるスキャン要求を、前記利用者端末に送信するスキャン要求部と、前記利用者端末で前記二次元コードがスキャンされた場合に、前記二次元コードにコード化されている前記宿泊施設の識別情報と前記宿泊予約番号に基づいて、当該店舗で前記利用者が購入した商品の代金支払いまたは前記利用者が利用したサービスの料金支払いを、前記利用者が宿泊する部屋への部屋付けにすることが可能であるか否か、あるいは、当該店舗でのクーポン利用が可能であるか否か、を判定する宿泊者サービス可否判定部と、前記第2の宿泊者サービス可否判定部の判定結果を、前記利用者端末に通知する判定結果通知部と、を備えてもよい。
【0021】
この構成によれば、店舗の第2の二次元コードが利用者端末でスキャンされると、第2の二次元コードにコード化されている店舗の識別情報に基づいて店舗の認証処理が行われ、店舗の認証処理に成功すると、利用者のカードキーの二次元コードをスキャンさせるスキャン要求が、利用者端末に送信される。利用者のカードキーの二次元コードが利用者端末でスキャンされると、二次元コードにコード化されている宿泊施設の識別情報と予約番号に基づいて、その店舗で利用者が購入した商品の代金支払いまたは利用者が利用したサービスの料金支払いを、利用者が宿泊する部屋への部屋付けにすることが可能であるか否か、あるいは、当該店舗でのクーポン利用が可能であるか否か、が判定される。このようにして、利用者が購入した商品の代金支払いまたは利用者が利用したサービスの料金支払いを、利用者が宿泊する部屋への部屋付けにすることができる。
【0022】
本発明の方法は、部屋付けシステムで実行される方法であって、前記部屋付けシステムは、宿泊予約管理システムから取得される利用者の宿泊プラン情報に基づいて、前記利用者が宿泊する宿泊施設の部屋のカードキーを発行するカードキー発行部と、前記宿泊プラン情報に含まれる宿泊施設の識別情報と宿泊予約番号がコード化された二次元コードを、前記カードキーに付与する二次元コード付与部と、前記カードキーの二次元コードを用いて、前記利用者が購入した商品の代金支払いまたは前記利用者が利用したサービスの料金支払いを、前記利用者が宿泊する部屋への部屋付けにするための部屋付け処理を行う部屋付け処理部と、を備え、前記方法は、前記商品を販売する店舗または前記サービスを提供する店舗に設置された店舗端末で、前記店舗端末が部屋付けモードに設定されているときに前記カードキーの二次元コードがスキャンされた場合に、前記二次元コードにコード化されている前記宿泊施設の識別情報と前記宿泊予約番号を含む部屋付け要求を、前記店舗端末から受信するステップと、前記部屋付け要求に対する応答として、前記店舗端末に対して、前記商品の代金または前記サービスの料金の金額入力を要求する金額入力要求を送信するステップと、前記金額入力要求に対する応答として、前記店舗のスタッフが前記店舗端末を用いて入力した前記商品の代金または前記サービスの料金の金額情報を、前記店舗端末から受信するステップと、前記店舗端末に対して、前記利用者が宿泊する部屋の部屋番号入力を要求する部屋番号入力要求を送信するステップと、前記部屋番号入力に対する応答として、前記店舗端末から、前記利用者が前記店舗端末を用いて入力した前記利用者が宿泊する部屋の部屋番号を受信するステップと、前記店舗端末から受信した部屋番号と、前記二次元コードにコード化されている前記宿泊施設の識別情報と前記宿泊予約番号に基づいて前記宿泊予約管理システムから取得した前記利用者の部屋番号とを照合して、前記利用者が宿泊する部屋への部屋付けが可能であるか否かを判定するステップと、前記部屋付けが可能であると判定された場合に、前記利用者が購入した商品の代金または前記利用者が利用したサービスの料金を、前記利用者が宿泊する部屋への部屋付けにすることを許可するステップと、を含んでいる。
【0023】
この方法によっても、上記のシステムと同様に、利用者が宿泊する宿泊施設の部屋のカードキーに付与された二次元コードを用いて、利用者が購入した商品の代金支払いまたは利用者が利用したサービスの料金支払いを、利用者が宿泊する部屋への部屋付けにすることができる。この場合にも、店舗端末が部屋付けモードに設定され、かつ、店舗端末でカードキーの二次元コードがスキャンされた場合に、店舗端末から部屋付け要求を受信すると、店舗端末に金額入力要求が送信され、その応答として店舗端末から金額情報を受信する。また、店舗端末には部屋番号入力要求が送信され、その応答として店舗端末から利用者が宿泊する部屋の部屋番号を受信する。そして、店舗端末から受信した部屋番号と、二次元コードにコード化されている宿泊施設の識別情報と宿泊予約番号に基づいて宿泊予約管理システムから取得した利用者の部屋番号とを照合することにより、利用者が宿泊する部屋への部屋付けが可能であるか否かが判定される。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、宿泊施設の部屋のカードキーを用いて、宿泊施設の利用者が購入した商品の代金支払いや利用者が利用したサービスの料金支払いを、利用者が宿泊する部屋への部屋付けにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】本発明の実施の形態における部屋付けシステムの構成を示すブロック図である。
図2】本発明の実施の形態における宿泊者サービスシステムの構成を示すブロック図である。
図3】本発明の実施の形態における部屋付けシステムの動作(カードキーの発行)を説明するフロー図である。
図4】本発明の実施の形態における部屋付けシステムの動作(カードキーの発行)を説明するフロー図である。
図5】本発明の実施の形態における部屋付けシステムの動作(カードキーの発行)を説明するフロー図である。
図6】本発明の実施の形態における部屋付けシステムの動作(店舗端末を用いた部屋付け)を説明するフロー図である。
図7】本発明の実施の形態における部屋付けシステムの動作(店舗端末を用いたクーポン利用)を説明するフロー図である。
図8】本発明の実施の形態における部屋付けシステムの動作(カードキーのQRコードを先にスキャンした場合における利用者端末を用いた部屋付け)を説明するフロー図である。
図9】本発明の実施の形態における部屋付けシステムの動作(カードキーのQRコードを先にスキャンした場合における利用者端末を用いたクーポン利用)を説明するフロー図である。
図10】本発明の実施の形態における部屋付けシステムの動作(店舗のQRコードを先にスキャンした場合における利用者端末を用いた部屋付け)を説明するフロー図である。
図11】本発明の実施の形態における部屋付けシステムの動作(店舗のQRコードを先にスキャンした場合における利用者端末を用いたクーポン利用)を説明するフロー図である。
図12】本発明の実施の形態における部屋付けシステムの動作(カードキーの発行)を説明するフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の実施の形態の部屋付けシステムについて、図面を用いて説明する。本実施の形態では、宿泊施設内(例えば、ホテルのルームサービスや、ホテル内のレストランやショップなど)のみならず周辺施設(例えば、ホテル周辺のレストランやショップなど)でも利用可能なサービスシステム等に用いられる部屋付けシステムの場合を例示する。
【0027】
本発明の実施の形態の部屋付けシステムの構成を、図面を参照して説明する。図1は、本実施の形態の部屋付けシステムの構成を示すブロック図である。図1に示すように、部屋付けシステム1は、ネットワークNを介して、宿泊予約管理システム2、クーポン管理システム3、宿泊者サービスシステム4と接続されている。部屋付けシステム1、宿泊予約管理システム2、クーポン管理システム3、宿泊者サービスシステム4は、例えば、サーバ装置やデータベースなどで構成することができる。
【0028】
宿泊予約管理システム2は、宿泊予約や宿泊価格、残室数、料金清算などを管理する機能を備えている。宿泊予約管理システム2としては、例えば、ホテル管理システム(PMS:Property Management System)などが用いられる。クーポン管理システム3は、宿泊施設内や周辺施設で利用可能なクーポン(電子クーポン)を管理する機能を備えている。クーポン管理システム3のデータベース(クーポンDB、図示せず)には、宿泊施設内や周辺施設で利用可能な電子クーポンの種類や電子クーポンの利用期限などのクーポンに関する情報が、宿泊予約番号と対応づけて登録されている。したがって、クーポン管理システム3のクーポンDBを参照することにより、その宿泊者(利用者)がどのような種類の電子クーポンをいつまで利用可能かを確認することができる。宿泊者サービスシステム4は、専用のWebサイト等を介して宿泊者(利用者)に対して各種のサービスを提供する機能を備えている。本実施の形態では、メインドメインとサブドメインの2種類のWebサイト上で、利用者に対するサービスが提供される。
【0029】
部屋付けシステム1は、カードキー発行部5と、二次元コード付与部6と、部屋付け処理部7と、クーポン利用処理部8を備えている。カードキー発行部5は、宿泊予約管理システム2から取得される利用者の宿泊プラン情報に基づいて、利用者が宿泊する宿泊施設の部屋のカードキーを発行する機能を備えている。また、二次元コード付与部6は、利用者が宿泊者サービスシステム4の第1サービス処理部40にアクセスするためのアクセス情報(メインドメインのURL)と、宿泊プラン情報に含まれる宿泊施設の識別情報(ホテルコード)、宿泊予約番号、バージョン(カードキーが再発行された回数)、枝番(同じ部屋のカードキーが複数枚発行される場合に付与される)などがコード化された二次元コードを、カードキーに付与する機能を備えている。本実施の形態では、メインドメインのURLは、テキストデータとしてコード化され、ホテルコード、宿泊予約番号、バージョン、枝番は、ハッシュ値としてコード化される。また、カードキーの二次元コードとしては、例えばQRコード(登録商標)などが用いられる。
【0030】
二次元コード付与部6は、宿泊予約管理システム2と宿泊者サービスシステム4とがデータ連携できるか否か、カードキー発行部5と二次元コード付与部6が一体化されているか否かによって、異なる処理機能を有することができる。
【0031】
例えば、宿泊予約管理システム2と宿泊者サービスシステム4とがデータ連携されておらず、カードキー発行部5と二次元コード付与部6が一体化されていない場合には、二次元コード付与部6は、宿泊施設のスタッフが宿泊施設に設置されている宿泊施設端末Hを用いて利用者の部屋番号を入力すると、宿泊予約管理システム2から利用者のホテルコードと宿泊予約番号を取得する処理と、宿泊予約管理システム2から取得したホテルコードと宿泊予約番号に基づいて、宿泊者サービスシステム4から利用者のアクセス情報を取得する処理と、宿泊予約管理システム2から取得したホテルコードと宿泊予約番号、および、宿泊者サービスシステム4から取得したアクセス情報を、カードキーに付与する処理を行う機能を備えている。
【0032】
また、宿泊予約管理システム2と宿泊者サービスシステム4とがデータ連携されているものの、カードキー発行部5と二次元コード付与部6が一体化されていない場合には、二次元コード付与部6は、宿泊予約管理システム2から、宿泊プラン情報に含まれるホテルコードと宿泊予約番号を取得する処理と、宿泊プラン情報に含まれるホテルコードと宿泊予約番号に基づいて、宿泊者サービスシステム4から利用者のアクセス情報を取得する処理と、宿泊予約管理システム2から取得したホテルコードと宿泊予約番号、および、宿泊者サービスシステム4から取得したアクセス情報を、カードキーに付与する処理を行う機能を備えている。
【0033】
また、宿泊予約管理システム2と宿泊者サービスシステム4とがデータ連携されており、カードキー発行部5と二次元コード付与部6が一体化されている場合には、二次元コード付与部6は、宿泊予約管理システム2から、宿泊プラン情報に含まれるホテルコードと宿泊予約番号を取得する処理と、宿泊プラン情報に含まれるホテルコードと宿泊予約番号に基づいて、宿泊者サービスシステム4から利用者のアクセス情報を取得する処理と、宿泊予約管理システム2から取得される利用者の宿泊プラン情報に基づいて、利用者のカードキーを発行するときに、宿泊予約管理システム2から取得したホテルコードと宿泊予約番号、および、宿泊者サービスシステム4から取得したアクセス情報を、カードキーに付与する処理を行う機能を備えている。
【0034】
ここで、図2を参照して、宿泊者サービスシステム4の構成について説明する。図2は、本実施の形態の宿泊者サービスシステム4の構成を示すブロック図である。図2に示すように、宿泊者サービスシステム4は、メインドメインのWebサイト上で利用者に各種サービスを提供するための第1サービス処理部40と、サブドメインのWebサイト上で利用者に各種サービスを提供するための第2サービス処理部41を備えている。
【0035】
本実施の形態では、店舗(ホテル内の店舗のほかに、ホテル周辺の店舗も含む)には、利用者が宿泊者サービスシステム4の第2サービス処理部41にアクセスするためのアクセス情報(サブドメインのURL)と、その店舗の識別情報(店舗コード)がコード化された二次元コード(第2の二次元コード)が設けられている。サブドメインのURLは、テキストデータとしてコード化され、店舗コードは、ハッシュ値としてコード化される。また、店舗の二次元コードとしては、例えばQRコード(登録商標)などが用いられる。
【0036】
後述するように、利用者が所持する利用者端末Uで、カードキーの二次元コードを先にスキャンすると、メインドメインのWebサイト上での各種サービスが利用者に提供され、利用者が所持する利用者端末Uで、店舗の二次元コードを先にスキャンすると、サブドメインのWebサイト上での各種サービスが利用者に提供される。ここでは、第1サービス処理部40が、本発明の宿泊者サービスシステム4に相当し、第2サービス処理部41が、本発明の第2の宿泊者サービスシステム4に相当する。
【0037】
第1サービス処理部40は、利用者認証部400、スキャン要求部401、宿泊者サービス可否判定部402、判定結果通知部403を備えている。利用者認証部400は、利用者が所持する利用者端末Uで、カードキーの二次元コードが先にスキャンされた場合に、その二次元コードにコード化されているアクセス情報(メインドメインのURL)に基づいて、利用者端末Uからのアクセスを受け付けるとともに、二次元コードにコード化されているホテルコードと予約番号に基づいて、利用者の認証処理を行う機能を備えている。スキャン要求部401は、利用者の認証処理に成功した場合に、店舗の二次元コードを次にスキャンさせるスキャン要求を、利用者端末Uに送信する機能を備えている。
【0038】
宿泊者サービス可否判定部402は、第1サービス処理部40のスキャン要求部401からのスキャン要求を受信した利用者端末Uで、店舗の二次元コードがスキャンされた場合に、店舗の二次元コードにコード化されている店舗コードに基づいて、その店舗で利用者が購入した商品の代金支払いまたは利用者が利用したサービスの料金支払いを、利用者が宿泊する部屋への部屋付けにすることが可能であるか否か、あるいは、その店舗でのクーポン利用が可能であるか否か、を判定する機能を備えている。判定結果通知部403は、第1サービス処理部40の宿泊者サービス可否判定部402の判定結果を、利用者端末Uに通知する機能を備えている。
【0039】
第2サービス処理部41は、店舗認証部410、スキャン要求部411、宿泊者サービス可否判定部412、判定結果通知部413を備えている。店舗認証部410は、利用者が所持する利用者端末Uで、店舗の二次元コードが先にスキャンされた場合に、店舗の二次元コードにコード化されているアクセス情報(サブドメインのURL)に基づいて、利用者端末Uからのアクセスを受け付けるとともに、店舗の二次元コードにコード化されている店舗コードに基づいて、店舗の認証処理を行う機能を備えている。スキャン要求部411は、店舗の認証処理に成功した場合に、利用者のカードキーの二次元コードを次にスキャンさせるスキャン要求を、利用者端末Uに送信する機能を備えている。
【0040】
宿泊者サービス可否判定部412は、第2サービス処理部41のスキャン要求部411からのスキャン要求を受信した利用者端末Uで、カードキーの二次元コードがスキャンされた場合に、カードキーの二次元コードにコード化されているホテルコードと予約番号に基づいて、その店舗で利用者が購入した商品の代金支払いまたは利用者が利用したサービスの料金支払いを、利用者が宿泊する部屋への部屋付けにすることが可能であるか否か、あるいは、その店舗でのクーポン利用が可能であるか否か、を判定する機能を備えている。判定結果通知部413は、第2サービス処理部41の宿泊者サービス可否判定部412の判定結果を、利用者端末Uに通知する機能を備えている。
【0041】
図1に戻って、部屋付けシステム1の構成の説明を続ける。部屋付け処理部7は、カードキーの二次元コードを用いて、利用者が購入した商品の代金支払いまたは利用者が利用したサービスの料金支払いを、利用者が宿泊する部屋への部屋付けにするための部屋付け処理を行う機能を備えている。より具体的には、部屋付け処理部7は、機能ブロックとして、部屋付け要求受信部70、金額入力要求部71、金額情報受信部72、部屋番号入力要求部73、部屋番号受信部74、部屋付け可否判定部75、部屋付け許可部76を備えている。
【0042】
部屋付け要求受信部70は、商品を販売する店舗またはサービスを提供する店舗に設置された店舗端末Sが部屋付けモードに設定され、店舗端末Sでカードキーの二次元コードがスキャンされた場合に、二次元コードにコード化されているホテルコードと宿泊予約番号を含む部屋付け要求を、店舗端末Sから受信する機能を備えている。なお、部屋付けモードは、例えば、店舗端末Sのファンクション選択画面で「部屋付け」を選択すると設定される。また、部屋付けモードに設定された店舗端末Sでカードキーの二次元コードをスキャンした場合でも、カードキーの二次元コードをスキャンした後に店舗端末Sを部屋付けモードに設定した場合でも、部屋付け要求が店舗端末Sから部屋付けシステム1に送信される。
【0043】
金額入力要求部71は、部屋付け要求に対する応答として、店舗端末Sに対して、商品の代金またはサービスの料金の金額入力を要求する金額入力要求を送信する機能を備えている。また、金額情報受信部72は、金額入力要求に対する応答として、店舗のスタッフが店舗端末Sを用いて入力した商品の代金またはサービスの料金の金額情報を、店舗端末Sから受信する機能を備えている。
【0044】
部屋番号入力要求部73は、店舗端末Sに対して、利用者が宿泊する部屋の部屋番号入力を要求する部屋番号入力要求を送信する機能を備えている。また、部屋番号受信部74は、部屋番号入力に対する応答として、店舗端末Sから、利用者が店舗端末Sを用いて入力した利用者が宿泊する部屋の部屋番号を受信する機能を備えている。
【0045】
部屋付け可否判定部75は、店舗端末Sから受信した部屋番号と、二次元コードにコード化されているホテルコードと宿泊予約番号に基づいて宿泊予約管理システム2から取得した利用者の部屋番号とを照合して、利用者が宿泊する部屋への部屋付けが可能であるか否かを判定する機能を備えている。また、部屋付け許可部76は、部屋付けが可能であると判定された場合に、利用者が購入した商品の代金または利用者が利用したサービスの料金を、利用者が宿泊する部屋への部屋付けにすることを許可する機能を備えている。
【0046】
クーポン利用処理部8は、カードキーの二次元コードを用いて、利用者がクーポンを利用するためのクーポン利用処理を行う機能を備えている。より具体的には、クーポン利用処理部8は、機能ブロックとして、クーポン利用要求受信部80、クーポン利用可否判定部81、判定結果通知部82を備えている。
【0047】
クーポン利用要求受信部80は、利用者がクーポン(電子クーポン)の利用を希望する店舗に設置された店舗端末Sがクーポン利用モードに設定され、店舗端末Sでカードキーの二次元コードがスキャンされた場合に、二次元コードにコード化されているホテルコードと宿泊予約番号を含むクーポン利用要求を、店舗端末Sから受信する機能を備えている。なお、クーポン利用モードは、例えば、店舗端末Sのファンクション選択画面で「クーポン利用」を選択すると設定される。また、クーポン利用モードに設定された店舗端末Sでカードキーの二次元コードをスキャンした場合でも、カードキーの二次元コードをスキャンした後に店舗端末Sをクーポン利用モードに設定した場合でも、クーポン利用要求が店舗端末Sから部屋付けシステム1に送信される。
【0048】
クーポン利用可否判定部81は、二次元コードにコード化されているホテルコードと宿泊予約番号に基づいてクーポン管理システム3のクーポンDBを参照して、その店舗でその利用者のクーポンが利用可能であるか否かを判定する機能を備えている。また、判定結果通知部82は、クーポン利用要求に対する応答として、店舗端末Sに対して、店舗で利用者のクーポン利用が可能であるか否かの判定結果を通知する機能を備えている。
【0049】
以上のように構成された部屋付けシステム1について、図3図11のフロー面を参照してその動作を説明する。
【0050】
図3は、本実施の形態の部屋付けシステム1でカードキーを発行するときの動作を説明するフロー図である。図3の例では、宿泊予約管理システム2と宿泊者サービスシステム4とがデータ連携されておらず、部屋付けシステム1のカードキー発行部5と二次元コード付与部6が一体化されていない。
【0051】
この場合には、図3に示すように、宿泊施設端末Hでチェックイン操作が行われると(S1)、宿泊施設端末Hから部屋付けシステム1にカードキー発行要求が送信され(S2)、部屋付けシステム1でカードキーが発行される(S3)。部屋付けシステム1は、宿泊予約管理システム2の宿泊プラン情報を参照し(S4)、宿泊予約管理システム2からホテルコードと宿泊予約番号を受信する(S5)。
【0052】
つぎに、宿泊施設端末Hでは、利用者が宿泊する部屋の部屋番号が入力されると(S6)、入力された部屋番号が部屋付けシステム1に送信される(S7)。部屋付けシステム1では、宿泊者サービスシステム4に対してアクセス情報(メインドメインのURL)を要求し(S8)、宿泊者サービスシステム4からアクセス情報(メインドメインのURL)を受信して(S9)、アクセス情報(メインドメインのURL)やホテルコードなどがコード化された二次元コード(QRコード)が発行される(S10)。
【0053】
そして、宿泊施設端末Hで、QRコードの印刷操作が行われると(S11)、宿泊施設端末Hから部屋付けシステム1に印刷要求が送信され(S12)、部屋付けシステム1でカードキーに二次元コード(QRコード)が印刷される(S13)。
【0054】
図4は、本実施の形態の部屋付けシステム1でカードキーを発行するときの動作(他の例)を説明するフロー図である。図4の例では、宿泊予約管理システム2と宿泊者サービスシステム4とがデータ連携されているものの、部屋付けシステム1のカードキー発行部5と二次元コード付与部6が一体化されていない。
【0055】
図4に示すように、宿泊施設端末Hでチェックイン操作が行われると(S1)、宿泊施設端末Hから部屋付けシステム1にカードキー発行要求が送信され(S2)、部屋付けシステム1でカードキーが発行される(S3)。この場合、部屋付けシステム1が、宿泊予約管理システム2の宿泊プラン情報を参照して(S14)、宿泊予約管理システム2からホテルコードと宿泊予約番号と部屋番号を受信する(S15)。つぎに、宿泊予約管理システム2が、宿泊者サービスシステム4に対してアクセス情報(メインドメインのURL)を要求し(S16)、宿泊者サービスシステム4からアクセス情報(メインドメインのURL)を受信する(S17)。部屋付けシステム1では、宿泊予約管理システム2からアクセス情報(メインドメインのURL)を受信して(S9)、アクセス情報(メインドメインのURL)やホテルコードなどがコード化された二次元コード(QRコード)が発行される(S10)。
【0056】
そして、宿泊施設端末Hで、QRコードの印刷操作が行われると(S11)、宿泊施設端末Hから部屋付けシステム1に印刷要求が送信され(S12)、部屋付けシステム1でカードキーに二次元コード(QRコード)が印刷される(S13)。
【0057】
図5は、本実施の形態の部屋付けシステム1でカードキーを発行するときの動作(他の例)を説明するフロー図である。図5の例では、宿泊予約管理システム2と宿泊者サービスシステム4とがデータ連携されており、部屋付けシステム1のカードキー発行部5と二次元コード付与部6が一体化されている。
【0058】
図5に示すように、宿泊施設端末Hでチェックイン操作が行われると(S1)、宿泊施設端末Hから部屋付けシステム1にカードキー発行要求が送信され(S2)、部屋付けシステム1でカードキーが発行される(S3)。この場合、部屋付けシステム1が、宿泊予約管理システム2の宿泊プラン情報を参照して(S14)、宿泊予約管理システム2からホテルコードと宿泊予約番号と部屋番号を受信する(S15)。つぎに、宿泊予約管理システム2が、宿泊者サービスシステム4に対してアクセス情報(メインドメインのURL)を要求し(S16)、宿泊者サービスシステム4からアクセス情報(メインドメインのURL)を受信する(S17)。部屋付けシステム1では、宿泊予約管理システム2からアクセス情報(メインドメインのURL)を受信して(S9)、アクセス情報(メインドメインのURL)やホテルコードなどがコード化された二次元コード(QRコード)が発行される(S10)。そして、部屋付けシステム1でカードキーに二次元コード(QRコード)が印刷される(S18)。
【0059】
図6は、本実施の形態の部屋付けシステム1で、店舗端末Sを用いた部屋付けを行うときの動作を説明するフロー図である。利用者が購入した商品の代金または利用者が利用したサービスの料金を、利用者が宿泊する部屋への部屋付けにする場合、図6に示すように、「部屋付けモード」に設定されている店舗端末Sでカードキーの二次元コードをスキャンすると(S20)、店舗端末Sから部屋付けシステム1に部屋付け要求が送信される(S21)。部屋付けシステム1が、部屋付け要求に対する応答として金額入力要求を店舗端末Sに送信すると(S22)、店舗端末Sでは、部屋付けを行う金額(利用者が購入した商品の代金または利用者が利用したサービスの料金の金額)の入力が行われ(S23)、店舗端末Sから部屋付けシステム1に金額情報が送信される(S24)。
【0060】
つぎに、部屋付けシステム1が、部屋番号入力要求を店舗端末Sに送信すると(S25)、店舗端末Sでは、利用者によって部屋番号(部屋付けを行う部屋の部屋番号)の入力が行われ(S26)、店舗端末Sから部屋付けシステム1に部屋番号が送信される(S27)。部屋付けシステム1は、宿泊予約管理システム2の宿泊プラン情報を参照し(S28)、宿泊予約管理システム2からその利用者の部屋番号(その利用者が宿泊している部屋の部屋番号)を受信する(S29)。
【0061】
そして、部屋付けシステム1では、店舗端末Sから受信した部屋番号と宿泊予約管理システム2から受信した部屋番号を照合して、利用者が宿泊する部屋への部屋付けが可能であるか判定する(S30)。例えば、店舗端末Sから受信した部屋番号と宿泊予約管理システム2から受信した部屋番号が一致した場合には、利用者が宿泊する部屋への部屋付けが可能であると判定される。一方、店舗端末Sから受信した部屋番号と宿泊予約管理システム2から受信した部屋番号が一致しない場合には、利用者が宿泊する部屋への部屋付けが可能でないと判定される。
【0062】
利用者が宿泊する部屋への部屋付けが可能であると判定された場合には、利用者が購入した商品の代金または利用者が利用したサービスの料金を、利用者が宿泊する部屋への部屋付けにすることが許可され(S31)、部屋付け処理が実行される(S32)。
【0063】
図7は、本実施の形態の部屋付けシステム1で、店舗端末Sを用いたクーポン利用を行うときの動作を説明するフロー図である。利用者がクーポン(電子クーポン)を利用する場合、図7に示すように、「クーポン利用モード」に設定されている店舗端末Sでカードキーの二次元コードをスキャンすると(S40)、店舗端末Sから部屋付けシステム1にクーポン利用要求が送信される(S41)。部屋付けシステム1は、クーポン管理システム3のクーポンDBを参照し(S42)、クーポン管理システム3から参照結果を受信すると(S43)、その参照結果に基づいて、その店舗でそのクーポン(電子クーポン)が利用可能であるか否かを判定する(S44)。
【0064】
判定結果は、部屋付けシステム1から店舗端末Sに送信され(S45)、店舗端末Sの画面に表示される(S46)。その店舗でそのクーポン(電子クーポン)が利用可能である場合に、店舗端末Sでクーポン利用指示の操作が行なわれると(S47)、店舗端末Sから部屋付けシステム1にクーポン利用指示が送信され(S48)、クーポン利用処理が実行される(S49)。
【0065】
図8は、本実施の形態の部屋付けシステム1で、利用者端末Uを用いた部屋付け(カードキーのQRコードを先にスキャンした場合)を行うときの動作を説明するフロー図である。図8に示すように、例えば「部屋付けモード」に設定された利用者端末Uでカードキーの二次元コードをスキャンすると(S50)、利用者端末Uが宿泊者サービスシステム4のメインドメインのWebサイトにアクセスするとももに、利用者端末Uから宿泊者サービスシステム4に利用者認証要求(カードキーの二次元コードにコード化されているホテルコード・宿泊予約情報を含む)が送信される(S51)。宿泊者サービスシステム4は、宿泊予約管理システム2の宿泊プラン情報を参照し(S52)、宿泊予約管理システム2からホテルコード・宿泊予約番号を受信する(S53)。
【0066】
そして、宿泊者サービスシステム4では、利用者端末Uから受信したホテルコード・宿泊予約番号と、宿泊予約管理システム2から受信したホテルコード・宿泊予約番号とを照合して、利用者認証が行われる(S54)。例えば、利用者端末Uから受信したホテルコード・宿泊予約番号と、宿泊予約管理システム2から受信したホテルコード・宿泊予約番号とが一致した場合には、利用者の認証処理が成功する。一方、利用者端末Uから受信したホテルコード・宿泊予約番号と、宿泊予約管理システム2から受信したホテルコード・宿泊予約番号とが一致しない場合には、利用者の認証処理が失敗する。
【0067】
利用者の認証処理に成功した場合、宿泊者サービスシステム4は、利用者端末Uに店舗の二次元コードをスキャンするスキャン要求を送信する(S55)。利用者端末Uで店舗の二次元コードがスキャンされると(S56)、利用者端末Uから宿泊者サービスシステム4に店舗認証要求(店舗の二次元コードにコード化されている店舗コードを含む)が送信される(S57)。宿泊者サービスシステム4では、店舗認証要求に含まれている店舗コードに基づいて店舗認証が行われる(S58)。例えば、店舗認証要求に含まれている店舗コードが実在する店舗の店舗コードと一致する場合には、店舗の認証処理が成功する。一方、店舗認証要求に含まれている店舗コードが実在する店舗の店舗コードと一致しない場合には、店舗の認証処理が失敗する。
【0068】
そして、利用者端末Uで、部屋付けを行う金額(利用者が購入した商品の代金または利用者が利用したサービスの料金の金額)および部屋番号(部屋付けを行う部屋の部屋番号)が入力されると(S59)、その金額と部屋番号が利用者端末Uから宿泊者サービスシステム4に送信される(S60)。宿泊者サービスシステム4は、宿泊予約管理システム2の宿泊プラン情報を参照し(S61)、宿泊予約管理システム2からその利用者の部屋番号(その利用者が宿泊している部屋の部屋番号)を受信する(S62)。
【0069】
宿泊者サービスシステム4では、利用者端末Uから受信した部屋番号と宿泊予約管理システム2から受信した部屋番号を照合して、利用者が宿泊する部屋への部屋付けが可能であるか判定する(S63)。例えば、利用者端末Uから受信した部屋番号と宿泊予約管理システム2から受信した部屋番号が一致した場合には、利用者が宿泊する部屋への部屋付けが可能であると判定される。一方、利用者端末Uから受信した部屋番号と宿泊予約管理システム2から受信した部屋番号が一致しない場合には、利用者が宿泊する部屋への部屋付けが可能でないと判定される。そして、利用者が宿泊する部屋への部屋付けが可能であると判定された場合に、部屋付け処理が実行される(S64)。
【0070】
図9は、本実施の形態の部屋付けシステム1で、利用者端末Uを用いたクーポン利用(カードキーのQRコードを先にスキャンした場合)を行うときの動作を説明するフロー図である。図9に示すように、例えば「クーポン利用モード」に設定された利用者端末Uでカードキーの二次元コードをスキャンすると(S50)、利用者端末Uが宿泊者サービスシステム4のメインドメインのWebサイトにアクセスするとももに、利用者端末Uから宿泊者サービスシステム4に利用者認証要求(カードキーの二次元コードにコード化されているホテルコード・宿泊予約情報を含む)が送信される(S51)。宿泊者サービスシステム4は、宿泊予約管理システム2の宿泊プラン情報を参照し(S52)、宿泊予約管理システム2からホテルコード・宿泊予約番号を受信する(S53)。
【0071】
そして、宿泊者サービスシステム4では、利用者端末Uから受信したホテルコード・宿泊予約番号と、宿泊予約管理システム2から受信したホテルコード・宿泊予約番号とを照合して、利用者認証が行われる(S54)。例えば、利用者端末Uから受信したホテルコード・宿泊予約番号と、宿泊予約管理システム2から受信したホテルコード・宿泊予約番号とが一致した場合には、利用者の認証処理が成功する。一方、利用者端末Uから受信したホテルコード・宿泊予約番号と、宿泊予約管理システム2から受信したホテルコード・宿泊予約番号とが一致しない場合には、利用者の認証処理が失敗する。
【0072】
利用者の認証処理に成功した場合、宿泊者サービスシステム4は、利用者端末Uに店舗の二次元コードをスキャンするスキャン要求を送信する(S55)。利用者端末Uで店舗の二次元コードがスキャンされると(S56)、利用者端末Uから宿泊者サービスシステム4に店舗認証要求(店舗の二次元コードにコード化されている店舗コードを含む)が送信される(S57)。宿泊者サービスシステム4では、店舗認証要求に含まれている店舗コードに基づいて店舗認証が行われる(S58)。例えば、店舗認証要求に含まれている店舗コードが実在する店舗の店舗コードと一致する場合には、店舗の認証処理が成功する。一方、店舗認証要求に含まれている店舗コードが実在する店舗の店舗コードと一致しない場合には、店舗の認証処理が失敗する。
【0073】
店舗の認証処理に成功すると、宿泊者サービスシステム4は、クーポン管理システム3のクーポンDBを参照し(S64)、クーポン管理システム3から参照結果を受信すると(S65)、その参照結果に基づいて、その店舗でそのクーポン(電子クーポン)が利用可能であるか否かを判定する(S66)。
【0074】
判定結果は、利用者端末Uの画面に表示され、その店舗でそのクーポン(電子クーポン)が利用可能である場合に、利用者端末Uでクーポン利用指示の操作が行なわれると(S67)、店舗端末Sから部屋付けシステム1にクーポン利用指示が送信され(S68)、クーポン利用処理が実行される(S69)。
【0075】
図10は、本実施の形態の部屋付けシステム1で、利用者端末Uを用いた部屋付け(店舗のQRコードを先にスキャンした場合)を行うときの動作を説明するフロー図である。図10に示すように、例えば「部屋付けモード」に設定された利用者端末Uで店舗の二次元コードをスキャンすると(S70)、利用者端末Uが宿泊者サービスシステム4のサブドメインのWebサイトにアクセスするとももに、利用者端末Uから宿泊者サービスシステム4に店舗認証要求(店舗の二次元コードにコード化されている店舗コードを含む)が送信される(S71)。宿泊者サービスシステム4では、店舗認証要求に含まれている店舗コードに基づいて店舗認証が行われる(S72)。例えば、店舗認証要求に含まれている店舗コードが実在する店舗の店舗コードと一致する場合には、店舗の認証処理が成功する。一方、店舗認証要求に含まれている店舗コードが実在する店舗の店舗コードと一致しない場合には、店舗の認証処理が失敗する。
【0076】
店舗の認証処理に成功した場合、宿泊者サービスシステム4は、利用者端末Uにカードキーの二次元コードをスキャンするスキャン要求を送信する(S73)。利用者端末Uでカードキーの二次元コードがスキャンされると(S74)、利用者端末Uから宿泊者サービスシステム4に利用者認証要求(カードキーの二次元コードにコード化されているホテルコード・宿泊予約情報を含む)が送信される(S75)。宿泊者サービスシステム4は、宿泊予約管理システム2の宿泊プラン情報を参照し(S76)、宿泊予約管理システム2からホテルコード・宿泊予約番号を受信する(S77)。
【0077】
そして、宿泊者サービスシステム4では、利用者端末Uから受信したホテルコード・宿泊予約番号と、宿泊予約管理システム2から受信したホテルコード・宿泊予約番号とを照合して、利用者認証が行われる(S78)。例えば、利用者端末Uから受信したホテルコード・宿泊予約番号と、宿泊予約管理システム2から受信したホテルコード・宿泊予約番号とが一致した場合には、利用者の認証処理が成功する。一方、利用者端末Uから受信したホテルコード・宿泊予約番号と、宿泊予約管理システム2から受信したホテルコード・宿泊予約番号とが一致しない場合には、利用者の認証処理が失敗する。
【0078】
そして、利用者端末Uで、部屋付けを行う金額(利用者が購入した商品の代金または利用者が利用したサービスの料金の金額)および部屋番号(部屋付けを行う部屋の部屋番号)が入力されると(S79)、その金額と部屋番号が利用者端末Uから宿泊者サービスシステム4に送信される(S80)。宿泊者サービスシステム4は、宿泊予約管理システム2の宿泊プラン情報を参照し(S81)、宿泊予約管理システム2からその利用者の部屋番号(その利用者が宿泊している部屋の部屋番号)を受信する(S82)。
【0079】
宿泊者サービスシステム4では、利用者端末Uから受信した部屋番号と宿泊予約管理システム2から受信した部屋番号を照合して、利用者が宿泊する部屋への部屋付けが可能であるか判定する(S83)。例えば、利用者端末Uから受信した部屋番号と宿泊予約管理システム2から受信した部屋番号が一致した場合には、利用者が宿泊する部屋への部屋付けが可能であると判定される。一方、利用者端末Uから受信した部屋番号と宿泊予約管理システム2から受信した部屋番号が一致しない場合には、利用者が宿泊する部屋への部屋付けが可能でないと判定される。そして、利用者が宿泊する部屋への部屋付けが可能であると判定された場合に、部屋付け処理が実行される(S84)。
【0080】
図11は、本実施の形態の部屋付けシステム1で、利用者端末Uを用いたクーポン利用(店舗のQRコードを先にスキャンした場合)を行うときの動作を説明するフロー図である。図11に示すように、例えば「クーポン利用モード」に設定された利用者端末Uで店舗の二次元コードをスキャンすると(S70)、利用者端末Uが宿泊者サービスシステム4のサブドメインのWebサイトにアクセスするとももに、利用者端末Uから宿泊者サービスシステム4に店舗認証要求(店舗の二次元コードにコード化されている店舗コードを含む)が送信される(S71)。宿泊者サービスシステム4では、店舗認証要求に含まれている店舗コードに基づいて店舗認証が行われる(S72)。例えば、店舗認証要求に含まれている店舗コードが実在する店舗の店舗コードと一致する場合には、店舗の認証処理が成功する。一方、店舗認証要求に含まれている店舗コードが実在する店舗の店舗コードと一致しない場合には、店舗の認証処理が失敗する。
【0081】
店舗の認証処理に成功した場合、宿泊者サービスシステム4は、利用者端末Uにカードキーの二次元コードをスキャンするスキャン要求を送信する(S73)。利用者端末Uでカードキーの二次元コードがスキャンされると(S74)、利用者端末Uから宿泊者サービスシステム4に利用者認証要求(カードキーの二次元コードにコード化されているホテルコード・宿泊予約情報を含む)が送信される(S75)。宿泊者サービスシステム4は、宿泊予約管理システム2の宿泊プラン情報を参照し(S76)、宿泊予約管理システム2からホテルコード・宿泊予約番号を受信する(S77)。
【0082】
そして、宿泊者サービスシステム4では、利用者端末Uから受信したホテルコード・宿泊予約番号と、宿泊予約管理システム2から受信したホテルコード・宿泊予約番号とを照合して、利用者認証が行われる(S78)。例えば、利用者端末Uから受信したホテルコード・宿泊予約番号と、宿泊予約管理システム2から受信したホテルコード・宿泊予約番号とが一致した場合には、利用者の認証処理が成功する。一方、利用者端末Uから受信したホテルコード・宿泊予約番号と、宿泊予約管理システム2から受信したホテルコード・宿泊予約番号とが一致しない場合には、利用者の認証処理が失敗する。
【0083】
利用者の認証処理に成功すると、宿泊者サービスシステム4は、クーポン管理システム3のクーポンDBを参照し(S84)、クーポン管理システム3から参照結果を受信すると(S85)、その参照結果に基づいて、その店舗でそのクーポン(電子クーポン)が利用可能であるか否かを判定する(S86)。
【0084】
判定結果は、利用者端末Uの画面に表示され、その店舗でそのクーポン(電子クーポン)が利用可能である場合に、利用者端末Uでクーポン利用指示の操作が行なわれると(S87)、店舗端末Sから部屋付けシステム1にクーポン利用指示が送信され(S88)、クーポン利用処理が実行される(S89)。
【0085】
このような本実施の形態の部屋付けシステム1によれば、宿泊施設の部屋のカードキーを用いて、宿泊施設の利用者が購入した商品の代金支払いや利用者が利用したサービスの料金支払いを、利用者が宿泊する部屋への部屋付けにすることができる。
【0086】
すなわち、本実施の形態では、利用者が宿泊する宿泊施設の部屋のカードキーに付与された二次元コードを用いて、利用者が購入した商品の代金支払いまたは利用者が利用したサービスの料金支払いを、利用者が宿泊する部屋への部屋付けにすることができる。この場合、図6に示すように、店舗端末Sが部屋付けモードに設定され、かつ、店舗端末Sでカードキーの二次元コードがスキャンされた場合に、店舗端末Sから部屋付け要求を受信すると、店舗端末Sに金額入力要求が送信され、その応答として店舗端末Sから金額情報を受信する。また、店舗端末Sには部屋番号入力要求が送信され、その応答として店舗端末Sから利用者が宿泊する部屋の部屋番号を受信する。そして、店舗端末Sから受信した部屋番号と、二次元コードにコード化されているホテルコードと宿泊予約番号に基づいて宿泊予約管理システム2から取得した利用者の部屋番号とを照合することにより、利用者が宿泊する部屋への部屋付けが可能であるか否かが判定される。
【0087】
また、本実施の形態では、利用者が宿泊する宿泊施設の部屋のカードキーに付与された二次元コードを用いて、利用者がクーポンを利用することができる。この場合、図7に示すように、店舗端末Sがクーポン利用モードに設定され、かつ、店舗端末Sでカードキーの二次元コードがスキャンされた場合に、店舗端末Sからクーポン利用要求を受信すると、二次元コードにコード化されているホテルコードと宿泊予約番号に基づいてクーポン管理システム3を参照して、その店舗でその利用者のクーポンが利用可能であるか否かが判定される。
【0088】
本実施の形態では、宿泊予約管理システム2と宿泊者サービスシステム4とがデータ連携されておらず、カードキー発行部5と二次元コード付与部6が一体化されていない場合には、図3に示すように、宿泊施設端末Hを用いて利用者の部屋番号を入力すると、宿泊予約管理システム2から利用者のホテルコードと宿泊予約番号が取得され、そのホテルコードと宿泊予約番号に基づいて、宿泊者サービスシステム4から利用者のアクセス情報を取得することができる。このようにして、利用者が宿泊者サービスシステム4にアクセスするためのアクセス情報がコード化された二次元コードを、3ステップでカードキーに付与することができる。
【0089】
また、本実施の形態では、宿泊予約管理システム2と宿泊者サービスシステム4とがデータ連携されているものの、カードキー発行部5と二次元コード付与部6が一体化されていない場合には、図4に示すように、宿泊予約管理システム2から、宿泊プラン情報に含まれるホテルコードと宿泊予約番号が取得され、そのホテルコードと宿泊予約番号に基づいて、宿泊者サービスシステム4から利用者のアクセス情報を取得することができる。このようにして、利用者が宿泊者サービスシステム4にアクセスするためのアクセス情報がコード化された二次元コードを、2ステップでカードキーに付与することができる。
【0090】
また、本実施の形態では、宿泊予約管理システム2と宿泊者サービスシステム4とがデータ連携されており、カードキー発行部5と二次元コード付与部6が一体化されている場合には、図5に示すように、宿泊予約管理システム2から、宿泊プラン情報に含まれるホテルコードと宿泊予約番号が取得され、そのホテルコードと宿泊予約番号に基づいて、宿泊者サービスシステム4から利用者のアクセス情報を取得することができる。また、この場合、二次元コード付与部6が、カードキー発行部5と一体化されており、利用者のカードキーを発行するときに、宿泊予約管理システム2から取得したホテルコードと宿泊予約番号、および、宿泊者サービスシステム4から取得したアクセス情報を、カードキーに付与することができる。このようにして、利用者が宿泊者サービスシステム4にアクセスするためのアクセス情報がコード化された二次元コードを、1ステップでカードキーに付与することができる。
【0091】
本実施の形態では、図8図9に示すように、利用者のカードキーの二次元コードが利用者端末Uで先にスキャンされると、カードキーの二次元コードにコード化されているホテルコードと予約番号を用いて利用者の認証処理が行われ、利用者の認証処理に成功すると、店舗の二次元コードを次にスキャンさせるスキャン要求が、利用者端末Uに送信される。店舗の二次元コードが利用者端末Uでスキャンされると、店舗の二次元コードにコード化されている店舗コードに基づいて、その店舗で利用者が購入した商品の代金支払いまたは利用者が利用したサービスの料金支払いを、利用者が宿泊する部屋への部屋付けにすることが可能であるか否か、あるいは、その店舗でのクーポン利用が可能であるか否か、が判定される。このようにして、利用者が購入した商品の代金支払いまたは利用者が利用したサービスの料金支払いを、利用者が宿泊する部屋への部屋付けにすることができる。
【0092】
また、本実施の形態では、図10図11に示すように、店舗の二次元コードが利用者端末Uで先にスキャンされると、店舗の二次元コードにコード化されている店舗コードに基づいて店舗の認証処理が行われ、店舗の認証処理に成功すると、利用者のカードキーの二次元コードを次にスキャンさせるスキャン要求が、利用者端末Uに送信される。利用者のカードキーの二次元コードが利用者端末Uでスキャンされると、カードキーの二次元コードにコード化されているホテルコードと予約番号に基づいて、その店舗で利用者が購入した商品の代金支払いまたは利用者が利用したサービスの料金支払いを、利用者が宿泊する部屋への部屋付けにすることが可能であるか否か、あるいは、当該店舗でのクーポン利用が可能であるか否か、が判定される。このようにして、利用者が購入した商品の代金支払いまたは利用者が利用したサービスの料金支払いを、利用者が宿泊する部屋への部屋付けにすることができる。
【0093】
以上、本発明の実施の形態を例示により説明したが、本発明の範囲はこれらに限定されるものではなく、請求項に記載された範囲内において目的に応じて変更・変形することが可能である。
【0094】
図12は、本実施の形態の部屋付けシステム1でカードキーを発行するときの動作(他の例)を説明するフロー図である。図12の例では、宿泊予約管理システム2と宿泊者サービスシステム4とがデータ連携されておらず、部屋付けシステム1のカードキー発行部5と二次元コード付与部6が一体化されている。
【0095】
図12に示すように、宿泊施設端末Hでチェックイン操作と部屋番号の入力操作が行われると(S100)、宿泊施設端末Hから部屋付けシステム1に部屋番号が送信される(S101)。この場合、部屋付けシステム1は、宿泊者サービスシステム4に対してアクセス情報(メインドメインのURL)を要求し(S102)、宿泊者サービスシステム4からアクセス情報(メインドメインのURL)を受信する(S103)。また、部屋付けシステム1は、宿泊予約管理システム2の宿泊プラン情報を参照して(S104)、宿泊予約管理システム2からホテルコードと宿泊予約番号と部屋番号を受信し(S105)、アクセス情報(メインドメインのURL)やホテルコードなどがコード化された二次元コード(QRコード)が発行される(S106)。
【0096】
つぎに、宿泊施設端末Hでカードキー発行とQRコード印刷の操作が行われると(S107)、宿泊施設端末Hから部屋付けシステム1にカードキー発行・QRコード印刷要求が送信され(S108)、部屋付けシステム1でカードキーが発行されるとともに、発行されたカードキーに二次元コード(QRコード)が印刷される(S109)。
【0097】
このように、宿泊予約管理システム2と宿泊者サービスシステム4とがデータ連携されておらず、カードキー発行部5と二次元コード付与部6が一体化されている場合には、図12に示すように、宿泊者サービスシステム4から利用者のアクセス情報を取得し、宿泊予約管理システム2から、宿泊プラン情報に含まれるホテルコードと宿泊予約番号を取得することができる。また、この場合、二次元コード付与部6が、カードキー発行部5と一体化されており、利用者のカードキーを発行するときに、宿泊予約管理システム2から取得したホテルコードと宿泊予約番号、および、宿泊者サービスシステム4から取得したアクセス情報を、カードキーに付与することができる。このようにして、利用者が宿泊者サービスシステム4にアクセスするためのアクセス情報がコード化された二次元コードを、2ステップでカードキーに付与することができる。
【産業上の利用可能性】
【0098】
以上のように、本発明にかかる部屋付けシステムは、宿泊施設の部屋のカードキーを用いて、宿泊施設の利用者が購入した商品の代金支払いや利用者が利用したサービスの料金支払いを、利用者が宿泊する部屋への部屋付けにすることができるという効果を有し、宿泊施設内のみならず周辺施設でも利用可能なサービスシステム等として有用である。
【符号の説明】
【0099】
1 部屋付けシステム
2 宿泊予約管理システム
3 クーポン管理システム
4 宿泊者サービスシステム
5 カードキー発行部
6 二次元コード付与部
7 部屋付け処理部
8 クーポン利用処理部
40 第1サービス処理部(宿泊者サービスシステム)
400 利用者認証部
401 スキャン要求部
402 宿泊者サービス可否判定部
403 判定結果通知部
41 第2サービス処理部(第2の宿泊者サービスシステム)
410 店舗認証部
411 スキャン要求部
412 宿泊者サービス可否判定部
413 判定結果通知部
70 部屋付け要求受信部
71 金額入力要求部
72 金額情報受信部
73 部屋番号入力要求部
74 部屋番号受信部
75 部屋付け可否判定部
76 部屋付け許可部
80 クーポン利用要求受信部
81 クーポン利用可否判定部
82 判定結果通知部
N ネットワーク
H 宿泊施設端末
U 利用者端末
S 店舗端末
【要約】      (修正有)
【課題】宿泊施設の部屋のカードキーを用いて、宿泊施設の利用者が購入した商品の代金支払いや利用者が利用したサービスの料金支払いを、利用者が宿泊する部屋への部屋付けにする部屋付けシステム及び方法を提供する。
【解決手段】部屋付けシステム1は、宿泊予約管理システム2から取得する利用者の宿泊プラン情報に基づいて、利用者が宿泊する宿泊施設の部屋のカードキーを発行するカードキー発行部5と、宿泊プラン情報に含まれる宿泊施設の識別情報と宿泊予約番号がコード化された二次元コードをカードキーに付与する二次元コード付与部6と、カードキーの二次元コードを用いて、利用者が購入した商品の代金支払いまたは利用者が利用したサービスの料金支払いを、利用者が宿泊する部屋への部屋付けにするための部屋付け処理を行う部屋付け処理部7と、を備える。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12