(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-05
(45)【発行日】2023-06-13
(54)【発明の名称】データチャンネルと制御チャンネルを用いたセンサデータ収集方法及びシステム
(51)【国際特許分類】
H04L 67/00 20220101AFI20230606BHJP
G08C 15/06 20060101ALI20230606BHJP
H04M 11/00 20060101ALI20230606BHJP
【FI】
H04L67/00
G08C15/06 F
H04M11/00 301
(21)【出願番号】P 2021117182
(22)【出願日】2021-07-15
【審査請求日】2021-07-16
(31)【優先権主張番号】10-2020-0163899
(32)【優先日】2020-11-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】519360017
【氏名又は名称】エンキア カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】ユ,ソン ス
(72)【発明者】
【氏名】リ,イン ファン
(72)【発明者】
【氏名】シン,キ フン
(72)【発明者】
【氏名】シム,ジェ フン
(72)【発明者】
【氏名】ソン,ジョン ファン
【審査官】小林 義晴
(56)【参考文献】
【文献】特表2013-502796(JP,A)
【文献】特開2017-167977(JP,A)
【文献】特開2009-154646(JP,A)
【文献】特表2016-506523(JP,A)
【文献】韓国登録特許第10-0779105(KR,B1)
【文献】韓国登録特許第10-1329306(KR,B1)
【文献】米国特許第8648734(US,B2)
【文献】米国特許第8438249(US,B2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 67/00
H04M 11/00
G08C 15/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
センサ部が測定を開始し、ゲートウェイに測定開始を知らせ、測定開始報知を受信した前記ゲートウェイは、サーバに測定開始イベントを知らせるステップAと、
前記センサ部は、測定を終了すると、制御チャンネルを介して、前記ゲートウェイにデータ収集を要請し、データ収集要請を受信した前記ゲートウェイは、サーバに収集要請イベントを知らせ、データチャンネルの使用の可否を判断するステップBと、
データチャンネルが使用可能な場合、前記ゲートウェイは、前記センサ部に収集許可応答を行い、サーバに収集許可イベントを知らせるステップCと、
前記センサ部は、収集許可応答を受信すると、データチャンネルを介して、
前記ゲートウェイとデータ通信して、測定されたデータを送信するステップDと、
前記センサ部は、測定されたデータ送信が完了すると、前記ゲートウェイに収集終了を知らせ、収集終了を受信した前記ゲートウェイは、サーバに収集終了イベントを知らせ、受信したセンサデータを送信するステップEと、を含むことを特徴とするセンサデータ収集方法。
【請求項2】
前記ステップA乃至前記ステップEを、設定された周期毎に行うことを特徴とする請求項1に記載のセンサデータ収集方法。
【請求項3】
前記ステップE以後、前記センサ部は、データを測定せずに待機する待機モードに突入し、新たな動きを感知すると、前記ステップA乃至前記ステップEを行うことを特徴とする請求項1に記載のセンサデータ収集方法。
【請求項4】
前記ステップCは、データチャンネルが使用可能な場合、前記ゲートウェイは、前記センサ部に収集許可応答を行い、サーバに収集許可イベントを知らせ、
データチャンネルが使用不可能な場合、前記ゲートウェイは、前記センサ部に一定時間待機を要請し、一定時間が経過してから前記ステップBを行うことを特徴とする請求項1に記載のセンサデータ収集方法。
【請求項5】
前記センサ部は、測定が必要な対象物の漏れ磁束を測定するセンサノードを含むことを特徴とする請求項1に記載のセンサデータ収集方法。
【請求項6】
少なくとも一つのセンサノードを含み、前記少なくとも一つのセンサノードは、直接的または間接的に相互連結されるセンサ部と、
前記センサ部で測定されたセンサデータを収集するゲートウェイと、
前記センサ部で測定されたセンサデータを前記ゲートウェイに送信する少なくとも一つのデータチャンネルと、
前記ゲートウェイが、前記データチャンネルのいずれか一つを使用可能であるか否かを確認する制御チャンネルと、
前記ゲートウェイから送信されたデータを、センサ別に分類されたデータベースに保存して分析するサーバと、を含
み、
前記センサ部は、測定を開始すると、前記ゲートウェイに測定開始を知らせ、測定を終了すると、前記制御チャンネルを介して、前記ゲートウェイにデータ収集を要請し、前記ゲートウェイから収集許可応答を受信すると、データチャンネルを介して、前記ゲートウェイとデータ通信して、測定されたデータを送信し、測定されたデータ送信が完了すると、前記ゲートウェイに収集終了を知らせるようにしてあり、
前記ゲートウェイは、前記センサ部から測定開始を受信すると、サーバに測定開始イベントを知らせ、前記センサ部からデータ収集要請を受信すると、サーバに収集要請イベントを知らせ、データチャンネルの使用の可否を判断し、データチャンネルが使用可能な場合、前記センサ部に収集許可応答を行い、サーバに収集許可イベントを知らせ、前記センサ部から収集終了を受信すると、サーバに収集終了イベントを知らせ、受信したセンサデータを送信するようにしてあることを特徴とするセンサデータ収集システム。
【請求項7】
前記センサ部は、前記センサノードが測定したデータを
前記ゲートウェイに送信するデータ収集が終了すると、新たな動きを感知する前まで、データを測定せずに待機する待機モードに突入し、以後、動きが感知されると、再度測定を開始することを特徴とする請求項6に記載のセンサデータ収集システム。
【請求項8】
前記データチャンネルは、前記センサ部が、前記制御チャンネルを介して、データチャンネルが使用可能であるか否かを前記ゲートウェイに問い合わせ、可能である旨の返答を受信した場合に限り、前記センサ部で測定されたセンサデータを
前記ゲートウェイに送信することを特徴とする請求項6に記載のセンサデータ収集システム。
【請求項9】
前記少なくとも一つのセンサノードは、測定が必要な対象物の漏れ磁束を測定するセンサを含むことを特徴とする請求項6に記載のセンサデータ収集システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データチャンネルと制御チャンネルを用いたセンサデータ収集方法及びシステムに係り、より詳しくは、一つのゲートウェイで数台のセンサからデータを収集するために、意思疎通用及びデータ通信用に別途のチャンネルを用いて通信を行い、センサで収集したデータを収集する方法及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
ゲートウェイ(Gateway)とは、コンピューターネットワークにおいて、互いに異なる通信網を用いるネットワーク間の通信を可能にするコンピュータまたはソフトウェアを意味し、他のネットワークに入るための入口の役割をするネットワークポイントのことをいう。
【0003】
ゲートウェイは、センサデータを収集し分析して、有効なデータを、サーバ等に伝達するが、センサデータを収集するための過程において、1台のゲートウェイで数台のセンサからセンサデータを収集する際に、通信環境及び時間の側面で効果的かつ安定した通信方法を提供する必要性が生じてきた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した問題点を解決するために本発明が解決しようとする課題は、ゲートウェイがセンサデータを収集する際に、ゲートウェイとセンサとの間の意思疎通及びデータ通信において、別途のチャンネルを活用することにより、安定的かつ効率的なデータ通信を可能にし、顧客の環境に応じて適切な通信環境を構築することにある。
【0005】
本発明の解決課題は、上述されたものに限定されず、言及されていない他の課題は、下記の記載から、当業者が明確に理解することができるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した技術的課題を解決するための手段として、センサデータ収集方法は、センサ部は、測定を開始し、ゲートウェイに測定開始を知らせ、測定開始報知を受信した前記ゲートウェイは、サーバに測定開始イベントを知らせるステップAと、前記センサ部は、測定を終了すると、制御チャンネルを介して、前記ゲートウェイにデータ収集を要請し、データ収集要請を受信した前記ゲートウェイは、サーバに収集要請イベントを知らせ、データチャンネルの使用の可否を判断するステップBと、データチャンネルが使用可能な場合、前記ゲートウェイは、前記センサ部に収集許可応答を行い、サーバに収集許可イベントを知らせるステップCと、前記センサ部は、収集許可応答を受信すると、データチャンネルを介して、ゲートウェイとデータ通信して、測定されたデータを送信するステップDと、前記センサ部は、測定されたデータ送信が完了すると、前記ゲートウェイに収集終了を知らせ、収集終了を受信した前記ゲートウェイは、サーバに収集終了イベントを知らせ、受信したセンサデータを送信するステップEと、を含む。
【0007】
前記ステップA乃至前記ステップEは、設定された周期毎に行う。
【0008】
前記ステップE以後、前記センサ部は、データを測定せずに待機する待機モードに突入し、新たな動きを感知すると、前記ステップA乃至前記ステップEを行う。
【0009】
前記ステップCは、データチャンネルが使用可能な場合、前記ゲートウェイは、前記センサ部に収集許可応答を行い、サーバに収集許可イベントを知らせ、データチャンネルが使用不可能な場合、前記ゲートウェイは、前記センサ部に一定時間待機を要請し、一定時間が経過してから前記ステップBを行う。
【0010】
前記センサ部は、測定が必要な対象物の漏れ磁束を測定するセンサノードを含む。
【0011】
一方、本発明の他の実施形態によれば、センサデータ収集システムは、少なくとも一つのセンサノードを含み、前記少なくとも一つのセンサノードは、直接的または間接的に相互連結されるセンサ部と、前記センサ部で測定されたセンサデータを収集するゲートウェイと、前記センサ部で測定されたセンサデータをゲートウェイに送信する少なくとも一つのデータチャンネルと、前記ゲートウェイが、前記データチャンネルのいずれか一つを使用可能であるか否かを確認する制御チャンネルと、前記ゲートウェイから送信されたデータを、センサ別に分類されたデータベースに保存して分析するサーバと、を含む。
【0012】
前記センサ部は、前記センサノードが測定したデータをゲートウェイに送信するデータ収集が終了すると、新たな動きを感知する前まで、データを測定せずに待機する待機モードに突入し、以後、動きが感知されると、再度測定を開始する。
【0013】
前記データチャンネルは、前記センサ部が、前記制御チャンネルを介して、データチャンネルが使用可能であるか否かを前記ゲートウェイに問い合わせ、可能である旨の返答を受信した場合に限り、前記センサ部で測定されたセンサデータをゲートウェイに送信する。
【0014】
前記センサノードは、測定が必要な対象物の漏れ磁束を測定するセンサである。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、ゲートウェイがセンサデータを収集する際に、ゲートウェイとセンサとの間の意思疎通及びデータ通信において、別途のチャンネルを活用することにより、安定的かつ効率的なデータ通信を可能にし、顧客の環境に応じて適切な通信環境を構築することができる。
【0016】
本発明の効果は、上述されたものに限定されず、言及されていない他の効果は、下記の記載から、当業者が明確に理解することができるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明の実施形態によるセンサデータ収集システムの構成を示す構成図である。
【
図2】本発明の実施形態によるセンサデータ収集方法の手順を示す流れ図である。
【
図3】
図2の流れ図にデータチャンネルの使用が不可能な場合を追加した流れ図である。
【
図4】本発明の実施形態によるセンサデータ収集方法の詳細プロトコルを示す流れ図である。
【
図5】本発明の実施形態によるセンサデータ収集方法において、サーバとゲートウェイとの間の詳細プロトコルを示す流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以上の本発明の目的、他の目的、特徴、及び利点は、添付の図面に関する以下の好適な実施形態により容易に理解されるであろう。しかしながら、本発明は、ここで説明される実施形態に限定されず、別の形態で具体化されてもよい。むしろ、ここで紹介される実施形態は、開示された内容が徹底かつ完全になるように、そして、当業者に本発明の思想が十分伝えられるようにするために提供される。
【0019】
本明細書において、第1、第2等の用語が構成要素を記述するために用いられた場合、これらの構成要素がこのような用語により限定されてはならない。これらの用語は、単にある構成要素を他の構成要素から区別する目的のみに用いられる。ここで説明されて例示される実施形態は、その相補的な実施形態も含む。
【0020】
また、あるエレメント、構成要素、装置、またはシステムがプログラムまたはソフトウェアからなる構成要素を含むと言及された場合、明示的な言及がなくても、そのエレメント、構成要素、装置、または、システムは、そのプログラムまたはソフトウェアが実行または動作するために必要なハードウェア(例えば、メモリ、CPU等)や他のプログラムまたはソフトウェア(例えば、オペレーティングシステムやハードウェアを駆動するために必要なドライバ等)を含むものとして理解されなければならない。
【0021】
また、本明細書において用いられた用語は、実施形態を説明するためのものであって、本発明を制限しようとするものではない。本明細書において、単数型は文書で特に言及しない限り複数型も含む。明細書で用いられる「含む(comprise)」及び/または「含んでいる(comprising)」は、言及された構成要素は1つ以上の他の構成要素の存在または追加を排除しない。
【0022】
また、本明細書に記載された「・・・部」、「・・・機」、「モジュール」等の用語は、少なくとも一つの機能や動作を処理する単位を意味し、これは、ハードウェアやソフトウェアまたはハードウェア及びソフトウェアの結合によって実現することができる。また、「ある」、「一つ」、及び「その」等の冠詞は、本発明を記述する文脈において、本明細書に別に指示されたり文脈によって明らかに反駁されたりしない限り、単数及び複数の両方を含む意味で用いられる。
【0023】
下記の特定の実施形態を記述するにあたって、様々な特定的な内容は発明をさらに具体的に説明して理解を助けるために作成された。しかしながら、本発明を理解できるほど、この分野の知識を有する当業者はこのような様々な特定的な内容がなくても使用され得ることを認知することができる。
【0024】
場合に応じて、発明を記述するにあたって、周知でありながら発明と大きく関連のない部分は、本発明を説明するにおいて格別な理由なく混乱が生じることを防ぐために記述しないことを予め言及しておく。
【0025】
以下、添付図面を参照して、本発明において実施しようとする具体的な技術内容について詳述する。
【0026】
図1は、本発明の実施形態によるセンサデータ収集システムの構成を示す構成図である。
【0027】
図1を参照すると、本発明の実施形態によるセンサデータ収集システムは、少なくとも一つのセンサノード10を含むセンサ部100、ゲートウェイ200、データチャンネル300、制御チャンネル400、サーバ500を含む。
【0028】
ここで、センサ部100は、少なくとも一つのセンサノード10を含み、前記少なくとも一つのセンサノード10は、直接的または間接的に相互連結されている。
【0029】
また、センサ部100は、このようなセンサノードが測定したデータをゲートウェイに送信するデータ収集過程が終了すると、新たな動きを感知する前まで、データを測定せずに待機する待機モードに突入し、以後、新たな動きが感知されると、再度測定を開始する。
【0030】
このように、センサ部100は、待機モードというデータを測定しない状態を活用することにより、低電力で運用可能にすることができる。
【0031】
このとき、待機モードでは、センサ部100は、新たな動きのみを感知するように、ジャイロセンサ等の動作感知センサのみを活性化する。
【0032】
また、ゲートウェイ200は、センサ部100で測定されたセンサデータを収集する。
【0033】
ここで、センサデータの収集において、ゲートウェイ200は、データチャンネル300及び制御チャンネル400を活用して、安定したデータ通信を保障しようとする。
【0034】
データチャンネル300は、センサ部100で測定されたセンサデータをゲートウェイ200に送信するためのデータ通信に活用され、一つ以上含まれている。
【0035】
ここで、データチャンネル300がセンサデータの送信に用いられるためには、センサ部100は、制御チャンネル400を介して、ゲートウェイ200から、データチャンネル300が使用可能であるか否かを確認しなければならない。
【0036】
制御チャンネル400は、ゲートウェイ200が、データチャンネル300の一つが使用可能であるか否かを確認するものとして使用される。すなわち、制御チャンネル400は、データチャンネル300の一つが使用可能であるか否かをゲートウェイ200に質問し、応答を受信するための通信チャンネルである。
【0037】
このように、ゲートウェイ200とセンサ部100のデータ通信においては、データチャンネル300を用い、ゲートウェイ200とセンサ部100の意思疎通においては、制御チャンネル400を用いる。
【0038】
データ通信は、長い時間が所要し、それに比べて、データ通信以外の意思疎通は、短い時間が所要するので、ゲートウェイ200及びセンサ部100の通信チャンネルを分離することにより、安定的かつ効果的なデータ通信を可能にする。
【0039】
したがって、データチャンネル300は、センサ部100が、制御チャンネル400を介して、データチャンネル300が使用可能であるか否かをゲートウェイ200に問い合わせ、可能である旨の返答を受信した場合に限り、センサ部100で測定されたセンサデータをゲートウェイ200に送信することができる。
【0040】
ここで、センサノード10は、測定が必要な対象物の漏れ磁束を測定するセンサであってもよい。
【0041】
したがって、センサノード10が漏れ磁束センサである場合は、対象物の漏れ磁束を測定することにより、対象物の損傷の有無を判断することができる。
【0042】
ここで、サーバ500は、ゲートウェイ200に送信されたセンサデータを、センサ別に分類されたデータベースに保存して分析することができる。
【0043】
図1を参照すると、ゲートウェイ200及びサーバ500は、有無線ネットワークを介して通信することができる。
【0044】
図2は、本発明の実施形態によるセンサデータ収集方法の手順を示す流れ図である。
【0045】
図2を参照すると、本発明の実施形態によるセンサデータ収集方法は、センサ部が測定を開始するステップA(S100)、センサは、制御チャンネルを介して、ゲートウェイにデータ収集を要請するステップB(S200)、データチャンネルの使用が可能であるとき、ゲートウェイは、収集を許可するステップC(S300)、収集の許可を受けたセンサは、データチャンネルを介して、ゲートウェイにデータを送信するステップD(S400)、収集を終了するステップE(S500)を含む。
【0046】
ここで、ステップA(S100)は、センサ部100が、測定を開始し、ゲートウェイ200に測定の開始を知らせ(Noti:動き感知、測定開始)、測定開始報知を受信した前記ゲートウェイ200は、サーバ500に測定開始イベントを知らせる。
【0047】
ここで、センサ部100は、少なくとも一つのセンサノード10を含んでもよく、このようなセンサノード10は、測定が必要な対象物の漏れ磁束を測定するセンサノードであってもよい。
【0048】
ここで、センサ部100は、データを測定せずに待機する待機モードにおいて、新たな動きを感知すると、データの測定を開始するように設定してもよく、この場合、センサ部100は、測定を開始する前に動きを感知したものであるので、ゲートウェイ200に知らせる測定開始は、動き感知及び測定開始を含んでもよく、ゲートウェイがサーバに知らせる測定開始イベントも、動き感知及び測定開始イベントが可能である。
【0049】
また、ステップB(S200)は、センサ部100が測定を終了すると、制御チャンネル400を介してゲートウェイ200にデータ収集を要請し、データ収集要請を受信したゲートウェイ200は、サーバ500に収集要請イベントを知らせ、データチャンネル300が使用可能であるか否かを判断する。
【0050】
センサ部100が測定を終了すると、データ収集を要請(REQ:収集要請)し、収集可能なときに限り、データチャンネル300を介して、ゲートウェイ200にデータを送信することができる。
【0051】
したがって、上記したように、センサ部100が、ゲートウェイ200に、測定されたデータを送信するためには、先ず、制御チャンネル400を介して、ゲートウェイ200にデータ収集を要請しなければならない。
【0052】
ステップC(S300)は、データチャンネル300が使用可能である場合、ゲートウェイ200は、センサ部100に収集許可応答を行い、サーバ500には、収集許可イベントを知らせる。
【0053】
このように、ゲートウェイ200は、制御チャンネル400を介して、センサ部(100)が確認を要請するデータチャンネル300が使用可能であるか否かを判断し、使用が可能な場合に限り、収集を許可する。
【0054】
ここで、ゲートウェイ200は、センサ部100に収集許可応答(RES:収集許可)を送信し、サーバ500に収集許可イベントの発生を知らせる。
【0055】
図3は、
図2の流れ図にデータチャンネルの使用が不可能な場合を追加した流れ図である。
【0056】
図3を参照すると、ステップC(S300)において、データチャンネル300の使用が不可能な場合は、ゲートウェイ200は、センサ部100に一定時間の待機を要請し、一定時間を待機したセンサ部100は、以後、前記ステップB(S200)から順次繰り返すことができる(S310)。
【0057】
したがって、センサ部100が、制御チャンネル400を介して、ゲートウェイ200にデータ収集を要請した場合、データチャンネル300の使用が不可能であれば、センサ部100は、一定時間待機してから、再度ゲートウェイ200にデータ収集要請を行い(S310、S200)、データチャンネル300の使用ができれば、センサ部100は、データチャンネル300を介して、測定されたセンサデータをゲートウェイ200に送信することができるように収集を許可する(S300)。
【0058】
ステップD(S400)は、ステップCにおいて収集許可応答を受信したセンサ部100は、データチャンネル300を介して、ゲートウェイ200とデータ通信を行い、測定されたデータを送信する。
【0059】
長い時間が所要するゲートウェイ200とセンサ部100との間のデータの通信において、別途のデータチャンネルを活用することは、例えば、1台のゲートウェイ200で数台のセンサノード10からセンサデータを収集するにあたって、データ通信を円滑かつ安定的に行わせるためである。
【0060】
また、ステップE(S500)は、センサ部100が、測定されたデータの送信が完了すると、ゲートウェイ200に収集終了を知らせ(Noti:収集終了)、収集終了を受信したゲートウェイ200は、サーバ500に収集終了イベントを知らせ、受信したセンサデータを送信する。
【0061】
ここで、測定されたセンサデータを受信したサーバ500は、センサ別に分類されたデータベースに保存して分析することができる。
【0062】
ここで、ステップA(S100)乃至ステップE(S500)は、設定された周期毎に行われてもよく、またはステップE(S500)以後、センサ部100は、データを測定せずに待機する待機モードに突入し、新たな動きを感知すると、再度ステップA(S100)乃至ステップE(S500)を行わせてもよい。
【0063】
図4は、本発明の実施形態によるセンサデータ収集方法の詳細プロトコルを示す流れ図である。
【0064】
図4を参照すると、左側のセンサは、本発明の実施形態によるセンサデータ収集システム及び方法におけるセンサ部100を、右側のGWは、本発明の実施形態によるセンサデータ収集システム及び方法におけるゲートウェイ200を意味する。
【0065】
ここで、センサ部100は、データを測定し(S100)、制御チャンネル400を介して、ゲートウェイ200にデータ収集を要請すると(S200)、ゲートウェイ200は、データチャンネルの使用が不可能であれば、センサ部100に知らせ、センサ部100は、一定時間待機して、再度データ収集を要請し(S310)、データチャンネルの使用が可能であれば、センサ部100にデータ収集を許可し(S300)、センサ部100は、データチャンネル300を介して、センシングデータをゲートウェイ200に送信し(S400)、データ送信が完了(S500)する。
【0066】
データ送信が完了すると、センサ部100はAPに制御を要請し、AP命令による動作を行うことができる。
【0067】
ここで、APは、本発明のシステムにおけるサーバ500のアクセスポイント(Access Point)を意味する。
【0068】
図5は、本発明の実施形態によるセンサデータ収集方法において、サーバとゲートウェイとの間の詳細プロトコルを示す流れ図である。
【0069】
図5を参照すると、左側のサーバは、本発明の実施形態によるセンサデータ収集システム及び方法におけるサーバ500を、中間のゲートウェイは、本発明の実施形態によるセンサデータ収集システム及び方法におけるゲートウェイ200を、右側のセンサは、本発明の実施形態によるセンサデータ収集システム及び方法におけるセンサ部100を意味し、このようなセンサ部100は、ワイヤレス受信機(RF-RX)を介してゲートウェイ200と通信することができる。
【0070】
ここで、センサ部100は、動きが感知されると、データの測定を開始し、ゲートウェイ200に測定開始を知らせ(Noti:動き感知、測定開始)、測定開始報知を受信した前記ゲートウェイ200は、サーバ500に測定開始イベントを知らせる(S100)。
【0071】
以後、センサ部100は、測定を終了すると、制御チャンネル400を介して、ゲートウェイ200にデータ収集を要請(REQ:収集要請)し、データ収集の要請を受信した前記ゲートウェイ200は、サーバ500に収集要請イベントを知らせる(S200)。
【0072】
ゲートウェイ200は、データチャンネルが使用可能であれば、センサ部100に収集許可応答(RES:収集許可)を行い、サーバ500に収集許可イベントを知らせる(S300)。
【0073】
収集許可応答を受信したセンサ部100は、測定されたデータをゲートウェイ200に送信するが、このとき、センサ部100の少なくとも一つのセンサノード10のいずれか一つとデータチャンネルが占有されている場合、センサ部100の少なくとも一つのセンサノード10のいずれか一つがデータチャンネルを占有している場合、ゲートウェイ200は、既存のデータを削除し、センサ部100からデータを収集する(S400)。
【0074】
以後、センサ部100は、測定されたデータ送信が完了すると、前記ゲートウェイ200に収集終了を知らせ(Noti:収集終了)、収集終了を受信した前記ゲートウェイ200は、サーバ500に収集終了イベントを知らせ、送信されたセンサデータを送信する(S500)。
【0075】
以後、サーバ500は、ゲートウェイ200が送信したセンサデートを確認した旨の信号を、ゲートウェイ200に送信し、送信したセンサデータ確認信号を受信したゲートウェイ200は、収集したデータを削除する。
【0076】
以後、サーバ500は、ゲートウェイ200にセンサ制御命令を行うことができる。
【0077】
図5を参照すると、全てのステップが終了してから、センサ部100は、待機モードに突入することができるので、最終のステップは、スリープ(SLEEP)で表現されている。
【0078】
ここで、センサ部100が、制御チャンネル400を介して、ゲートウェイ200にデータ収集の要請(S300)を行ってから、収集許可応答を受信(S400)する前は、センサ部100のワイヤレス受信機(RF-RX)は、ゲートウェイ200の収集許可を待機するだけで、サーバ500の命令で動作することができない。
【0079】
したがって、サーバ500では、ステップA(S100)からステップE(S500)まで、センサ部100を制御することができず、センサ部100のワイヤレス受信機(RF-RX)は、ステップE(S500)が終了してから、正確には、センサ部100のデータ収集が終了してから、予め設定された固定された時間を待機しながら、サーバ500の制御命令を受信することができる。
【0080】
このように、本発明の実施形態による制御チャンネルを用いるセンサデータ収集システム及び方法によって、1台のゲートウェイで数台のセンサのデータを収集するための方案が提供される。
【0081】
ゲートウェイとセンサの意思疎通(短い時間が所要する)は、別途の制御チャンネルを活用し、ゲートウェイとセンサのデータ通信(長い時間が所要する)は、別途のデータチャンネルを活用するようにする。
【0082】
ゲートウェイ及びセンサの安定したデータ通信の保障のため、ゲートウェイは、1回に1台のセンサとデータ通信を行う。
【0083】
センサは、ゲートウェイのデータチャンネルが使用可能であるか否かを、制御チャンネルを介して確認後、確保が可能な場合、データ送信を試みることができる。
【0084】
このように、数台のセンサから一つのゲートウェイでデータ収集が可能であるので、顧客の環境に合わせて適切に通信環境の構築が可能であり、センサの移動範囲が遠い場合、ゲートウェイを適切な地点に構築し、センサ通信ネットワークを構築することができる。
【符号の説明】
【0085】
10 センサノード
100 センサ部
200 ゲートウェイ
300 データチャンネル
400 制御チャンネル
500 サーバ