(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-05
(45)【発行日】2023-06-13
(54)【発明の名称】ヒトパピローマウイルス51型のL1タンパク質の変異型
(51)【国際特許分類】
C07K 14/025 20060101AFI20230606BHJP
C12N 15/37 20060101ALI20230606BHJP
C12N 15/63 20060101ALI20230606BHJP
C12N 1/15 20060101ALI20230606BHJP
C12N 1/19 20060101ALI20230606BHJP
C12N 1/21 20060101ALI20230606BHJP
C12N 5/10 20060101ALI20230606BHJP
C12N 7/01 20060101ALI20230606BHJP
C12P 21/02 20060101ALI20230606BHJP
A61K 35/76 20150101ALI20230606BHJP
A61K 31/7088 20060101ALI20230606BHJP
A61K 48/00 20060101ALI20230606BHJP
A61P 37/04 20060101ALI20230606BHJP
A61P 31/20 20060101ALI20230606BHJP
A61P 35/00 20060101ALI20230606BHJP
A61K 35/74 20150101ALI20230606BHJP
A61K 38/16 20060101ALI20230606BHJP
【FI】
C07K14/025
C12N15/37
C12N15/63 Z
C12N1/15
C12N1/19
C12N1/21
C12N5/10
C12N7/01
C12P21/02 C
A61K35/76
A61K31/7088
A61K48/00
A61P37/04
A61P31/20
A61P35/00
A61K35/74 A
A61K38/16
(21)【出願番号】P 2021517391
(86)(22)【出願日】2019-09-26
(86)【国際出願番号】 CN2019108063
(87)【国際公開番号】W WO2020063724
(87)【国際公開日】2020-04-02
【審査請求日】2021-05-20
(31)【優先権主張番号】201811122822.1
(32)【優先日】2018-09-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】504458976
【氏名又は名称】厦▲門▼大学
(73)【特許権者】
【識別番号】520479892
【氏名又は名称】厦門万泰滄海生物技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】XIAMEN INNOVAX BIOTECH CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】李 少 偉
(72)【発明者】
【氏名】王 大 寧
(72)【発明者】
【氏名】陳 潔
(72)【発明者】
【氏名】顧 穎
(72)【発明者】
【氏名】張 軍
(72)【発明者】
【氏名】夏 寧 邵
【審査官】松原 寛子
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第1388253(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第101481407(CN,A)
【文献】国際公開第2017/092710(WO,A1)
【文献】中国特許出願公開第106831960(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C12N 15/37
C07K 19/00
C07K 14/025
C12N 15/62
C12N 15/63
C12N 1/15
C12N 1/19
C12N 1/21
C12N 5/10
C12N 7/01
C12P 21/02
A61K 35/76
A61K 31/7088
A61K 48/00
A61P 37/04
A61P 31/20
A61P 35/00
A61K 35/74
A61K 38/16
CAplus/REGISTRY/MEDLINE/EMBASE/BIOSIS(STN)
GenBank/EMBL/DDBJ/GeneSeq
UniProt/GeneSeq
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
変異HPV51 L1タンパク質であって、野生型HPV51 L1タンパク質と比較して、
(I)前記変異HPV51 L1タンパク質が、以下の変異:
(1)前記野生型HPV51 L1タンパク質のN末端での、0~15個のアミノ酸の短縮化;および(2)(a)、(2)(b)、(2)(c)または(2)(d):
(2)(a)配列番号1の52~60位に対応する、前記野生型HPV51 L1タンパク質の位置のアミノ酸残基の、野生型HPV69のL1タンパク質の対応する位置のアミノ酸残基による置換;
(2)(b)配列番号1の125~147位に対応する、前記野生型HPV51 L1タンパク質の位置のアミノ酸残基の、野生型HPV69のL1タンパク質の対応する位置のアミノ酸残基による置換;
(2)(c)配列番号1の170~181位に対応する、前記野生型HPV51 L1タンパク質の位置のアミノ酸残基の、野生型HPV69のL1タンパク質の対応する位置のアミノ酸残基による置換;
(2)(d)配列番号1の259~289位に対応する、前記野生型HPV51 L1タンパク質の位置のアミノ酸残基の、野生型HPV69のL1タンパク質の対応する位置のアミノ酸残基による置換、
で定義された変異、を有し、
あるいは、
(II)前記変異HPV51 L1タンパク質が、(1)および(2)(a)で定義された前記変異を有し、(3)(b)で定義された変異をさらに有し;
あるいは、
(III)前記変異HPV51 L1タンパク質が、(1)および(2)(b)で定義された前記変異を有し、(3)(c)で定義された変異をさらに有し;
あるいは、
(IV)前記変異HPV51 L1タンパク質が、(1)および(2)(c)で定義された前記変異を有し、(3)(a)または(3)(b)で定義された変異をさらに有し;
あるいは、
(V)前記変異HPV51 L1タンパク質が、(1)および(2)(d)で定義された前記変異を有し、(3)(b)で定義された変異をさらに有し;
(3)(a)、(3)(b)、または(3)(c)で定義された前記変異は以下のとおり:
(3)(a)配列番号1の51~60位に対応する、前記野生型HPV51 L1タンパク質の位置のアミノ酸残基の、野生型HPV26のL1タンパク質の対応する位置のアミノ酸残基による置換;
(3)(b)配列番号1の114~146位に対応する、前記野生型HPV51 L1タンパク質の位置のアミノ酸残基の、野生型HPV26のL1タンパク質の対応する位置のアミノ酸残基による置換;
(3)(c)配列番号1の173~181位に対応する、前記野生型HPV51 L1タンパク質の位置のアミノ酸残基の、野生型HPV26のL1タンパク質の対応する位置のアミノ酸残基による置換であり;
ここにおいて前記対応する位置が、比較される配列の最適なアラインメントにより決定される、変異HPV51 L1タンパク質。
【請求項2】
請求項1に記載の変異HPV51 L1タンパク質であって、以下の項目、すなわち
(i)前記変異HPV51 L1タンパク質は、前記野生型HPV51 L1タンパク質と比較して、前記野生型HPV51 L1タンパク質のN末端で0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14または15個のアミノ酸が短縮化されている、
(ii)(2)(a)に記載の前記対応する位置の前記アミノ酸残基が、野生型HPV69 L1タンパク質の52~60位のアミノ酸残基である;
(iii)(2)(b)に記載の前記対応する位置の前記アミノ酸残基が、野生型HPV69 L1タンパク質の125~147位のアミノ酸残基である;
(iv)(2)(c)に記載の前記対応する位置の前記アミノ酸残基が、野生型HPV69 L1タンパク質の170~183位のアミノ酸残基である;
(v)(2)(d)に記載の前記対応する位置の前記アミノ酸残基が、野生型HPV69 L1タンパク質の261~291位のアミノ酸残基である;
(vi)(3)(a)に記載の前記対応する位置の前記アミノ酸残基が、野生型HPV26 L1タンパク質の51~60位のアミノ酸残基である;
(vii)(3)(b)に記載の前記対応する位置の前記アミノ酸残基が、野生型HPV26 L1タンパク質の114~146位のアミノ酸残基である;
(viii)(3)(c)に記載の前記対応する位置の前記アミノ酸残基が、野生型HPV26 L1タンパク質の173~181位のアミノ酸残基である;
(ix)前記野生型HPV51 L1タンパク質が、配列番号1に記載のアミノ酸配列を有する;
(x)前
記野生型HPV
69 L1タンパク質が、配列番号2に記載のアミノ酸配列を有する;
(xi)前記野生型HPV
26 L1タンパク質が、配列番号22に記載のアミノ酸配列を有する、
のうちの1つまたは複数を特徴とする、変異HPV51 L1タンパク質。
【請求項3】
前記変異HPV51 L1タンパク質が、配列番号4、5、6、7、23、27、28、41または45に記載のアミノ酸配列を有する、請求項1または2に記載の変異HPV51 L1タンパク質。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項に記載の変異HPV51 L1タンパク質をコードする単離された核酸。
【請求項5】
配列番号12、13、14、15、32、36、37、49または53に記載のヌクレオチド配列を有する、請求項4に記載の単離された核酸。
【請求項6】
請求項4または5に記載の単離された核酸を含むベクター。
【請求項7】
請求項4または5に記載の単離された核酸および/または請求項6に記載のベクターを含む宿主細胞。
【請求項8】
請求項1~3のいずれか1項に記載の変異HPV51 L1タンパク質を含むか、またはそれらからなるHPVウイルス様粒子。
【請求項9】
請求項1~3のいずれか1項に記載の変異HPV51 L1タンパク質、または請求項4または5に記載の単離された核酸、または請求項6に記載のベクター、または請求項7に記載の宿主細胞、または請求項8に記載のHPVウイルス様粒子、を含む組成物。
【請求項10】
請求項8に記載のHPVウイルス様粒子、およ
び薬学的に許容される担体および/または賦形剤を含む医薬組成物またはワクチン。
【請求項11】
前記HPVウイルス様粒子が、HPV感染またはHPV感染によって引き起こされる疾患を予防するのに有効な量で存在する、請求項10に記載の医薬組成物またはワクチン。
【請求項12】
前記HPV感染が、1つまたは複数のHPV型による感染であり、および/または、前記HPV感染によって引き起こされる前記疾患が、子宮頸がん、尖圭コンジローマ、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される、請求項11に記載の医薬組成物またはワクチン。
【請求項13】
前記HPV感染が、HPV51感染、HPV69感染、HPV26感染、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される、請求項12に記載の医薬組成物またはワクチン。
【請求項14】
請求項1~3のいずれか1項に記載の変異HPV51 L1タンパク質を調製する方法であって、前記変異HPV51 L1タンパク質を宿主細胞内で発現させ、次に前記宿主細胞の培養物から前記変異HPV51 L1タンパク質を回収することを含む、方法。
【請求項15】
請求項14に記載の方法であって、以下の項目、すなわち、
(i)前記宿主細胞が大腸菌である;
(ii)前記方法が、前記変異HPV51 L1タンパク質を大腸菌において発現させ、次に、前記大腸菌の溶解物上清を精製することによって前記変異HPV51 L1タンパク質を得るステップを含む、
のうちの1つまたは複数を特徴とする、方法。
【請求項16】
請求項8に記載のHPVウイルス様粒子を、薬学的に許容される担体および/または賦形剤と組み合わせることを含む、ワクチンを調製するための方法。
【請求項17】
請求項1~3のいずれか1項に記載の変異HPV51 L1タンパク質または請求項8に記載のHPVウイルス様粒子を含む、HPV感染またはHPV感染によって引き起こされる疾患を予防するための組成物またはワクチン。
【請求項18】
前記HPV感染が、1つまたは複数のHPV型による感染であり、および/または、前記HPV感染によって引き起こされる前記疾患が、子宮頸がん、尖圭コンジローマ、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される、請求項17に記載の組成物またはワクチン。
【請求項19】
前記HPV感染が、HPV51感染、HPV69感染、HPV26感染、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される、請求項18に記載の組成物またはワクチン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2018年9月26日出願の中国出願第201811122822.1号からの優先権の利益に基づき、およびそれを主張しており、その開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
技術分野
本出願は、分子ウイルス学および免疫学の分野に関連している。特に、本発明は、変異HPV51 L1タンパク質(またはその変異体)、それをコードする配列、それを調製するための方法、およびそれを含むウイルス様粒子に関し、タンパク質(またはその変異体)およびウイルス様粒子は、少なくとも2つのHPV型(例えば、HPV51およびHPV69、またはHPV51、HPV69およびHPV26)に対する中和抗体の産生を誘導することができ、したがって、前記少なくとも2つのHPV型による感染、および前記感染によって引き起こされる、子宮頸がんおよび尖圭コンジローマなどの疾患を予防するために使用することができる。本発明はさらに、前記少なくとも2つのHPV型による感染、および前記感染によって引き起こされる、子宮頸がんおよび尖圭コンジローマなどの疾患を予防するための、医薬組成物またはワクチンの製造におけるタンパク質およびウイルス様粒子の使用に関する。
【背景技術】
【0003】
背景技術
ヒトパピローマウイルス(HPV)は、主に皮膚および粘膜に疣贅を引き起こす。HPV型は、腫瘍形成との関連性に応じて、高リスク型と低リスク型とに分けられる。それらの中でも、高リスクHPV型による感染は、女性の子宮頸がんを含む生殖器がんの主な原因であり;低リスクHPV型は、主に尖圭コンジローマを引き起こすことが実証されている。HPV感染を予防および制御するための最も有効な方法は、HPVワクチン、特に子宮頸がんを引き起こす高リスクHPV型に対するワクチンをワクチン接種することである。
【0004】
HPVの主要なキャプシドタンパク質L1は、自己組織化して中空のウイルス様粒子(VLP)になるという特徴がある。HPV VLPは、主要なキャプシドタンパク質L1の72個の五量体で構成される対称二十面体構造を有する(Doorbar,J.およびP.H.Gallimore.1987年。J Virol、61(9):2793-9頁)。HPV VLPは、構造の点で天然HPVと非常に類似しており、天然ウイルスの中和エピトープのほとんどを保持し、高力価中和抗体の産生を誘導することができる(Kirnbauer,R.,F.Booyら、1992年Proc Natl Acad Sci U S A 89巻(24):12180~4頁)。
【0005】
既存の研究は、HPV VLPが、主に同じHPV型に対する中和抗体の産生を誘導し、同じHPV型に対する防御免疫をもたらし、少数の高度に相同なHPV型間で低い交差防御効果しかないことを示している(Sara L.Bissett,Giada Mattiuzzoら、2014年 Vaccine.32巻:6548~6555頁)。したがって、既存のHPVワクチンにおいて、防御範囲は非常に限定されている。一般に、あるHPV型のVLPは、同じHPV型による感染を予防するためにのみ使用することができる。この場合、HPVワクチンの防御範囲を広げる必要がある場合、唯一の方法は、ワクチンにおいてより多くのHPV型のVLPを加えることである。現在、Merck製のGardasil(登録商標)(HPV16、18、6、および11に対する4価ワクチン)およびGardasil(登録商標)9(HPV6、11、16、18、31、33、45、52、および58に対する9価ワクチン)を含む市販のHPVワクチン、ならびにGSK製のCervarix(登録商標)(HPV16および18に対する二価ワクチン)は、複数のHPV型のVLPを組み合わせることにより調製されている。しかし、そのような解決策はHPVワクチンの製造コストを大幅に増加させ、免疫量の増加により安全性の問題を引き起こす場合がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、当技術分野では、複数のHPV型による感染、および子宮頸がんおよび尖圭コンジローマなどの感染によって引き起こされる疾患を、より経済的かつ効果的に予防するために、複数のHPV型に対する防御中和抗体の産生を誘導することができるHPVウイルス様粒子を開発することが急務である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
発明の内容
本出願は、少なくとも部分的に、発明者の驚くべき発見に基づいている、すなわち、ヒトパピローマウイルス(HPV)51型のL1タンパク質の特定のセグメントを、第2のHPV型(HPV69など)のL1タンパク質の対応するセグメントで置換した後、このようにして得られた変異HPV51 L1タンパク質は、生物においてHPV51および第2のHPV型(HPV69など)に対する高力価中和抗体の産生を誘導することができ、その防御効果は、HPV51 VLPと第2のHPV型のVLPとの混合物の防御効果と同等であり、HPV51に対するその防御効果は、HPV51 VLP単独の防御効果と同等であり、第2のHPV型(HPV69など)に対する防御効果は、第2のHPV型単独のVLPの防御効果と同等である。
【0008】
加えて、上記の置換に基づいて、HPV51 L1タンパク質の別の特定のセグメントを、第3のHPV型(HPV26など)のL1タンパク質の対応するセグメントでさらに置換することができ、このようにして得られた二重置換を有する変異HPV51 L1タンパク質は、HPV51、第2のHPV型(HPV69など)、および第3のHPV型(HPV26など)に対する高力価中和抗体の産生を誘導することができ、その防御効果は、HPV51 VLP、第2のHPV型のVLP、および第3のHPV型のVLPの混合物の防御効果と同等である。
【0009】
したがって、一態様では、本出願は、変異HPV51 L1タンパク質またはその変異体を提供し、野生型HPV51 L1タンパク質と比較して、変異HPV51 L1タンパク質は、以下の変異:
(1)野生型HPV51 L1タンパク質のN末端での、0~15個のアミノ酸、例えば、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14または15個のアミノ酸の短縮化、および(2)(a)、(2)(b)、(2)(c)または(2)(d):
(2)(a)野生型HPV51 L1タンパク質の52~60位のアミノ酸残基の、第2の型の野生型HPVのL1タンパク質の対応する位置のアミノ酸残基による置換;
(2)(b)野生型HPV51 L1タンパク質の125~147位のアミノ酸残基の、第2の型の野生型HPVのL1タンパク質の対応する位置のアミノ酸残基による置換;
(2)(c)野生型HPV51 L1タンパク質の170~181位のアミノ酸残基の、第2の型の野生型HPVのL1タンパク質の対応する位置のアミノ酸残基による置換;
(2)(d)野生型HPV51 L1タンパク質の259~289位のアミノ酸残基の、第2の型の野生型HPVのL1タンパク質の対応する位置のアミノ酸残基による置換、で定義された変異
を有し、
変異体は、1つまたは複数(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16または17個)のアミノ酸の置換(好ましくは保存的置換)、付加、または欠失によってのみ、変異HPV51 L1タンパク質と異なり、変異HPV51 L1タンパク質の機能、すなわち少なくとも2つのHPV型(例えば、HPV51およびHPV69)に対する中和抗体の産生を誘導する能力を保持する。
【0010】
いくつかの実施形態では、変異HPV51 L1タンパク質は、(1)および(2)(a)で定義された変異を有し、任意選択で、(3)(b)で定義された変異をさらに有する。
【0011】
いくつかの実施形態では、変異HPV51 L1タンパク質は、(1)および(2)(b)で定義された変異を有し、任意選択で、(3)(c)で定義された変異をさらに有する。
【0012】
いくつかの実施形態では、変異HPV51 L1タンパク質は、(1)および(2)(c)で定義された変異を有し、任意選択で、(3)(a)または(3)(b)で定義された変異をさらに有する。
【0013】
いくつかの実施形態では、変異HPV51 L1タンパク質は、(1)および(2)(d)で定義された変異を有し、任意選択で、(3)(b)で定義された変異をさらに有する。
【0014】
(3)(a)、(3)(b)、または(3)(c)で定義された変異は以下のとおり:
(3)(a)野生型HPV51 L1タンパク質の51~60位のアミノ酸残基の、第3の型の野生型HPVのL1タンパク質の対応する位置のアミノ酸残基による置換;
(3)(b)野生型HPV51 L1タンパク質の114~146位のアミノ酸残基の、第3の型の野生型HPVのL1タンパク質の対応する位置のアミノ酸残基による置換;
(3)(c)野生型HPV51 L1タンパク質の173~181位のアミノ酸残基の、第3の型の野生型HPVのL1タンパク質の対応する位置のアミノ酸残基による置換である。
【0015】
いくつかの実施形態では、変異HPV51 L1タンパク質は、野生型HPV51 L1タンパク質と比較して、N末端で9個のアミノ酸が短縮化されている。
【0016】
いくつかの実施形態では、第2の型の野生型HPVは、HPV69である。いくつかの実施形態では、(2)(a)に記載の対応する位置のアミノ酸残基は、野生型HPV69 L1タンパク質の52~60位のアミノ酸残基である。いくつかの実施形態では、(2)(b)に記載の対応する位置のアミノ酸残基は、野生型HPV69 L1タンパク質の125~147位のアミノ酸残基である。いくつかの実施形態では、(2)(c)に記載の対応する位置のアミノ酸残基は、野生型HPV69 L1タンパク質の170~183位のアミノ酸残基である。いくつかの実施形態では、(2)(d)に記載の対応する位置のアミノ酸残基は、野生型HPV69 L1タンパク質の261~291位のアミノ酸残基である。
【0017】
いくつかの実施形態では、第3の型の野生型HPVは、HPV26である。いくつかの実施形態では、(3)(a)に記載の対応する位置のアミノ酸残基は、野生型HPV26 L1タンパク質の51~60位のアミノ酸残基である。いくつかの実施形態では、(3)(b)に記載の対応する位置のアミノ酸残基は、野生型HPV26 L1タンパク質の114~146位のアミノ酸残基である。いくつかの実施形態では、(3)(c)に記載の対応する位置のアミノ酸残基は、野生型HPV26 L1タンパク質の173~181位のアミノ酸残基である。
【0018】
いくつかの実施形態では、野生型HPV51 L1タンパク質は、配列番号1に記載のアミノ酸配列を有する。
【0019】
いくつかの実施形態では、野生型HPV69 L1タンパク質は、配列番号2に記載のアミノ酸配列を有する。
【0020】
いくつかの実施形態では、野生型HPV26 L1タンパク質は、配列番号22に記載のアミノ酸配列を有する。
【0021】
いくつかの実施形態では、野生型HPV69 L1タンパク質の52~60位のアミノ酸残基は、配列番号17に記載の配列を有する。
【0022】
いくつかの実施形態では、野生型HPV69 L1タンパク質の125~147位のアミノ酸残基は、配列番号18に記載の配列を有する。
【0023】
いくつかの実施形態では、野生型HPV69 L1タンパク質の170~183位のアミノ酸残基は、配列番号19に記載の配列を有する。
【0024】
いくつかの実施形態では、野生型HPV69 L1タンパク質の261~291位のアミノ酸残基は、配列番号20に記載の配列を有する。
【0025】
いくつかの実施形態では、野生型HPV69 L1タンパク質の350~362位のアミノ酸残基は、配列番号21に記載の配列を有する。
【0026】
いくつかの実施形態では、野生型HPV26 L1タンパク質の51~60位のアミノ酸残基は、配列番号56に記載の配列を有する。
【0027】
いくつかの実施形態では、野生型HPV26 L1タンパク質の114~146位のアミノ酸残基は、配列番号57に記載の配列を有する。
【0028】
いくつかの実施形態では、野生型HPV26 L1タンパク質の173~181位のアミノ酸残基は、配列番号58に記載の配列を有する。
【0029】
いくつかの実施形態では、野生型HPV26 L1タンパク質の259~289位のアミノ酸残基は、配列番号59に記載の配列を有する。
【0030】
いくつかの実施形態では、野生型HPV26 L1タンパク質の348~360位のアミノ酸残基は、配列番号60に記載の配列を有する。
【0031】
いくつかの実施形態では、変異HPV51 L1タンパク質は、配列番号4、5、6または7に記載のアミノ酸配列を有する。
【0032】
いくつかの実施形態では、変異HPV51 L1タンパク質は、配列番号23、27、28、41または45に記載のアミノ酸配列を有する。
【0033】
別の態様では、本出願は、上記のように、変異HPV51 L1タンパク質またはその変異体をコードする単離された核酸を提供する。別の態様では、本出願は、単離された核酸を含むベクターを提供する。いくつかの実施形態では、本出願による単離された核酸は、配列番号12、13、14または15に記載のヌクレオチド配列を有する。
【0034】
いくつかの実施形態では、本出願による単離された核酸は、配列番号32、36、37、49または53に記載のヌクレオチド配列を有する。
【0035】
目的のポリヌクレオチドの挿入に有用なベクターは、当技術分野で周知であり、クローニングベクターおよび発現ベクターを含むがこれらに限定されない。一実施形態では、ベクターは、例えば、プラスミド、コスミド、ファージなどである。
【0036】
別の態様では、本出願はさらに、上記のように単離された核酸またはベクターを含む宿主細胞に関する。宿主細胞としては、大腸菌(E.coli)細胞などの原核細胞、ならびに酵母細胞、昆虫細胞、植物細胞および動物細胞(哺乳動物細胞など、例えば、マウス細胞、ヒト細胞など)などの真核細胞が挙げられるが、これらに限定されない。本出願による宿主細胞はまた、293T細胞などの細胞株であり得る。
【0037】
別の態様では、本出願は、本出願による変異HPV51 L1タンパク質またはその変異体を含むか、またはそれらからなるHPVウイルス様粒子に関する。
【0038】
いくつかの好ましい実施形態では、本出願によるHPVウイルス様粒子は、野生型HPV51 L1タンパク質と比較して、野生型HPV51 L1タンパク質のN末端での、0~15個のアミノ酸、例えば、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14または15個のアミノ酸の短縮化、および野生型HPV51 L1タンパク質の52~60位のアミノ酸残基の、野生型HPV69 L1タンパク質の52~60位のアミノ酸残基による置換、を有する変異HPV51 L1タンパク質を含む。
【0039】
いくつかの好ましい実施形態では、本出願によるHPVウイルス様粒子は、野生型HPV51 L1タンパク質と比較して、野生型HPV51 L1タンパク質のN末端での、0~15個のアミノ酸、例えば、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14または15個のアミノ酸の短縮化、および野生型HPV51 L1タンパク質の125~147位のアミノ酸残基の、野生型HPV69 L1タンパク質の125~147位のアミノ酸残基による置換、を有する変異HPV51 L1タンパク質を含む。
【0040】
いくつかの好ましい実施形態では、本出願によるHPVウイルス様粒子は、野生型HPV51 L1タンパク質と比較して、野生型HPV51 L1タンパク質のN末端での、0~15個のアミノ酸、例えば、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14または15個のアミノ酸の短縮化、および野生型HPV51 L1タンパク質の170~181位のアミノ酸残基の、野生型HPV69 L1タンパク質の170~183位のアミノ酸残基による置換、を有する変異HPV51 L1タンパク質を含む。
【0041】
いくつかの好ましい実施形態では、本出願によるHPVウイルス様粒子は、野生型HPV51 L1タンパク質と比較して、野生型HPV51 L1タンパク質のN末端での、0~15個のアミノ酸、例えば、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14または15個のアミノ酸の短縮化、および野生型HPV51 L1タンパク質の259~289位のアミノ酸残基の、野生型HPV69 L1タンパク質の261~291位のアミノ酸残基による置換、を有する変異HPV51 L1タンパク質を含む。
【0042】
いくつかの実施形態では、本出願によるHPVウイルス様粒子は、野生型HPV51 L1タンパク質と比較して、野生型HPV51 L1タンパク質のN末端での、0~15個のアミノ酸、例えば、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14または15個のアミノ酸の短縮化、および野生型HPV51 L1タンパク質の52~60位のアミノ酸残基の、野生型HPV69 L1タンパク質の52~60位のアミノ酸残基による置換、および野生型HPV51 L1タンパク質の114~146位のアミノ酸残基の、野生型HPV26 L1タンパク質の114~146位のアミノ酸残基による置換、を有する変異HPV51 L1タンパク質を含む。
【0043】
いくつかの実施形態では、本出願によるHPVウイルス様粒子は、野生型HPV51 L1タンパク質と比較して、野生型HPV51 L1タンパク質のN末端での、0~15個のアミノ酸、例えば、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14または15個のアミノ酸の短縮化、および野生型HPV51 L1タンパク質の125~147位のアミノ酸残基の、野生型HPV69 L1タンパク質の125~147位のアミノ酸残基による置換、および野生型HPV51 L1タンパク質の173~181位のアミノ酸残基の、野生型HPV26 L1タンパク質の173~181位のアミノ酸残基による置換、を有する変異HPV51 L1タンパク質を含む。
【0044】
いくつかの実施形態では、本出願によるHPVウイルス様粒子は、野生型HPV51 L1タンパク質と比較して、野生型HPV51 L1タンパク質のN末端での、0~15個のアミノ酸、例えば、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14または15個のアミノ酸の短縮化、および野生型HPV51 L1タンパク質の170~181位のアミノ酸残基の、野生型HPV69 L1タンパク質の170~183位のアミノ酸残基による置換、および野生型HPV51 L1タンパク質の51~60位のアミノ酸残基の、野生型HPV26 L1タンパク質の51~60位のアミノ酸残基による置換、を有する変異HPV51 L1タンパク質を含む。
【0045】
いくつかの実施形態では、本出願によるHPVウイルス様粒子は、野生型HPV51 L1タンパク質と比較して、野生型HPV51 L1タンパク質のN末端での、0~15個のアミノ酸、例えば、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14または15個のアミノ酸の短縮化、および野生型HPV51 L1タンパク質の170~181位のアミノ酸残基の、野生型HPV69 L1タンパク質の170~183位のアミノ酸残基による置換、および野生型HPV51 L1タンパク質の114~146位のアミノ酸残基の、野生型HPV26 L1タンパク質の114~146位のアミノ酸残基による置換、を有する変異HPV51 L1タンパク質を含む。
【0046】
いくつかの実施形態では、本出願によるHPVウイルス様粒子は、野生型HPV51 L1タンパク質と比較して、野生型HPV51 L1タンパク質のN末端での、0~15個のアミノ酸、例えば、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14または15個のアミノ酸の短縮化、および野生型HPV51 L1タンパク質の259~289位のアミノ酸残基の、野生型HPV69 L1タンパク質の261~291位のアミノ酸残基による置換、および野生型HPV51 L1タンパク質の114~146位のアミノ酸残基の、野生型HPV26 L1タンパク質の114~146位のアミノ酸残基による置換、を有する変異HPV51 L1タンパク質を含む。
【0047】
いくつかの実施形態では、本出願によるHPVウイルス様粒子は、野生型HPV51 L1タンパク質と比較して、野生型HPV51 L1タンパク質のN末端での、9個のアミノ酸の短縮化、および野生型HPV51 L1タンパク質の52~60位のアミノ酸残基の、野生型HPV69 L1タンパク質の52~60位のアミノ酸残基による置換、を有する変異HPV51 L1タンパク質を含む。
【0048】
いくつかの実施形態では、本出願によるHPVウイルス様粒子は、野生型HPV51 L1タンパク質と比較して、野生型HPV51 L1タンパク質のN末端での、9個のアミノ酸の短縮化、および野生型HPV51 L1タンパク質の125~147位のアミノ酸残基の、野生型HPV69 L1タンパク質の125~147位のアミノ酸残基による置換、を有する変異HPV51 L1タンパク質を含む。
【0049】
いくつかの実施形態では、本出願によるHPVウイルス様粒子は、野生型HPV51 L1タンパク質と比較して、野生型HPV51 L1タンパク質のN末端での、9個のアミノ酸の短縮化、および野生型HPV51 L1タンパク質の170~181位のアミノ酸残基の、野生型HPV69 L1タンパク質の170~183位のアミノ酸残基による置換、を有する変異HPV51 L1タンパク質を含む。
【0050】
いくつかの好ましい実施形態では、本出願によるHPVウイルス様粒子は、野生型HPV51 L1タンパク質と比較して、野生型HPV51 L1タンパク質のN末端での、9個のアミノ酸の短縮化、および野生型HPV51 L1タンパク質の259~289位のアミノ酸残基の、野生型HPV69 L1タンパク質の261~291位のアミノ酸残基による置換、を有する変異HPV51 L1タンパク質を含む。
【0051】
いくつかの実施形態では、本出願によるHPVウイルス様粒子は、野生型HPV51 L1タンパク質と比較して、野生型HPV51 L1タンパク質のN末端での、9個のアミノ酸の短縮化、および野生型HPV51 L1タンパク質の52~60位のアミノ酸残基の、野生型HPV69 L1タンパク質の52~60位のアミノ酸残基による置換、および野生型HPV51 L1タンパク質の114~146位のアミノ酸残基の、野生型HPV26 L1タンパク質の114~146位のアミノ酸残基による置換、を有する変異HPV51 L1タンパク質を含む。
【0052】
いくつかの実施形態では、本出願によるHPVウイルス様粒子は、野生型HPV51 L1タンパク質と比較して、野生型HPV51 L1タンパク質のN末端での、9個のアミノ酸の短縮化、および野生型HPV51 L1タンパク質の125~147位のアミノ酸残基の、野生型HPV69 L1タンパク質の125~147位のアミノ酸残基による置換、および野生型HPV51 L1タンパク質の173~181位のアミノ酸残基の、野生型HPV26 L1タンパク質の173~181位のアミノ酸残基による置換、を有する変異HPV51 L1タンパク質を含む。
【0053】
いくつかの実施形態では、本出願によるHPVウイルス様粒子は、野生型HPV51 L1タンパク質と比較して、野生型HPV51 L1タンパク質のN末端での、9個のアミノ酸の短縮化、および野生型HPV51 L1タンパク質の170~181位のアミノ酸残基の、野生型HPV69 L1タンパク質の170~183位のアミノ酸残基による置換、および野生型HPV51 L1タンパク質の51~60位のアミノ酸残基の、野生型HPV26 L1タンパク質の51~60位のアミノ酸残基による置換、を有する変異HPV51 L1タンパク質を含む。
【0054】
いくつかの実施形態では、本出願によるHPVウイルス様粒子は、野生型HPV51 L1タンパク質と比較して、野生型HPV51 L1タンパク質のN末端での、9個のアミノ酸の短縮化、および野生型HPV51 L1タンパク質の170~181位のアミノ酸残基の、野生型HPV69 L1タンパク質の170~183位のアミノ酸残基による置換、および野生型HPV51 L1タンパク質の114~146位のアミノ酸残基の、野生型HPV26 L1タンパク質の114~146位のアミノ酸残基による置換、を有する変異HPV51 L1タンパク質を含む。
【0055】
いくつかの実施形態では、本出願によるHPVウイルス様粒子は、野生型HPV51 L1タンパク質と比較して、野生型HPV51 L1タンパク質のN末端での、9個のアミノ酸の短縮化、および野生型HPV51 L1タンパク質の259~289位のアミノ酸残基の、野生型HPV69 L1タンパク質の261~291位のアミノ酸残基による置換、および野生型HPV51 L1タンパク質の114~146位のアミノ酸残基の、野生型HPV26 L1タンパク質の114~146位のアミノ酸残基による置換、を有する変異HPV51 L1タンパク質を含む。
【0056】
いくつかの実施形態では、本出願によるHPVウイルス様粒子は、配列番号4、5、6または7に記載の配列を有する変異HPV51 L1タンパク質を含む。
【0057】
いくつかの実施形態では、本出願によるHPVウイルス様粒子は、配列番号23、27、28、41または45に記載の配列を有する変異HPV51 L1タンパク質を含む。
【0058】
別の態様では、本出願はさらに、変異HPV51 L1タンパク質もしくはその変異体、単離された核酸、ベクター、宿主細胞、またはHPVウイルス様粒子を含む組成物に関する。いくつかの好ましい実施形態では、組成物は、本出願による変異HPV51 L1タンパク質またはその変異体を含む。いくつかの好ましい実施形態では、組成物は、本出願によるHPVウイルス様粒子を含む。
【0059】
別の態様では、本出願はさらに、本出願によるHPVウイルス様粒子、および任意選択で薬学的に許容される担体および/または賦形剤を含む医薬組成物またはワクチンに関する。本出願による医薬組成物またはワクチンは、HPV感染、またはHPV感染によって引き起こされる、子宮頸がんおよび尖圭コンジローマなどの疾患を予防するために使用することができる。
【0060】
いくつかの実施形態では、HPVウイルス様粒子は、HPV感染またはHPV感染によって引き起こされる疾患を予防するのに有効な量で存在する。いくつかの実施形態では、HPV感染は、1つまたは複数のHPV型による感染(例えば、HPV51感染、HPV69感染、およびHPV26感染からなる群から選択される少なくとも1つの感染)である。いくつかの実施形態では、HPV感染によって引き起こされる疾患は、子宮頸がん、尖圭コンジローマ、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される。
【0061】
本出願による医薬組成物またはワクチンは、当技術分野で周知の方法によって、例えば、これらに限定されないが、経口または注射によって投与することができる。本出願において、特に好ましい投与経路は注射である。
【0062】
いくつかの好ましい実施形態では、本出願による医薬組成物またはワクチンは、単位剤形の形態で投与される。例えば、本出願を限定するものではないが、各単位投与量には5μg~80μg、好ましくは20μg~40μgのHPVウイルス様粒子が含まれる。
【0063】
別の態様では、本出願は、上記の変異HPV51 L1タンパク質またはその変異体を調製する方法であって、変異HPV51 L1タンパク質またはその変異体を宿主細胞内で発現させ、次いで宿主細胞の培養物から変異HPV51 L1タンパク質またはその変異体を回収することを含む、方法に関する。
【0064】
いくつかの好ましい実施形態では、宿主細胞は大腸菌である。
いくつかの好ましい実施形態では、この方法は、変異HPV51 L1タンパク質またはその変異体を大腸菌において発現させ、次いで、大腸菌の溶解物上清を精製することによって変異HPV51 L1タンパク質またはその変異体を得るステップを含む。いくつかの好ましい実施形態では、変異HPV51 L1タンパク質またはその変異体を、クロマトグラフィー(例えば、カチオン交換クロマトグラフィー、ヒドロキシアパタイトクロマトグラフィーおよび/または疎水性相互作用クロマトグラフィー)によって、大腸菌の溶解物上清から回収する。
【0065】
別の態様では、本出願は、ワクチンを調製するための方法であって、本出願によるHPVウイルス様粒子を、薬学的に許容される担体および/または賦形剤と組み合わせることを含む、方法に関する。
【0066】
別の態様では、本出願は、HPV感染、またはHPV感染によって引き起こされる疾患を予防するための方法であって、予防的有効量の本出願によるHPVウイルス様粒子または医薬組成物もしくはワクチンを対象に投与することを含む、方法に関する。好ましい実施形態では、HPV感染は、1つまたは複数のHPV型による感染(例えば、HPV51感染、HPV69感染、および/またはHPV26感染)である。別の好ましい実施形態では、HPV感染によって引き起こされる疾患としては、子宮頸がんおよび尖圭コンジローマが挙げられるが、これらに限定されない。別の好ましい実施形態では、対象は、ヒトなどの哺乳動物である。
【0067】
別の態様では、本出願はさらに、HPV感染またはHPV感染によって引き起こされる疾患を予防するための医薬組成物またはワクチンの製造における、本出願による変異HPV51 L1タンパク質もしくはその変異体またはHPVウイルス様粒子の使用に関する。好ましい実施形態では、HPV感染は、1つまたは複数のHPV型による感染(例えば、HPV51感染、HPV69感染、および/またはHPV26感染)である。別の好ましい実施形態では、HPV感染によって引き起こされる疾患としては、子宮頸がんおよび尖圭コンジローマが挙げられるが、これらに限定されない。
【0068】
別の態様では、本出願はさらに、HPV感染またはHPV感染によって引き起こされる疾患を予防するための、本出願による変異HPV51 L1タンパク質もしくはその変異体またはHPVウイルス様粒子に関する。好ましい実施形態では、HPV感染は、1つまたは複数のHPV型による感染(例えば、HPV51感染、HPV69感染、および/またはHPV26感染)である。別の好ましい実施形態では、HPV感染によって引き起こされる疾患としては、子宮頸がんおよび尖圭コンジローマが挙げられるが、これらに限定されない。
【0069】
本出願における用語の定義
本出願において、特に明記しない限り、本明細書で使用される科学的および技術的用語は、当業者によって一般的に理解される意味を有する。さらに、本明細書で使用される細胞培養、分子遺伝学、核酸化学、および免疫学の実験室操作は、対応する分野で広く使用されている定型的な操作である。一方、本出願をよりよく理解するために、関連する用語の定義および説明を以下に示す。
【0070】
本出願によれば、「第2の型の野生型HPV」という用語は、HPV51以外の野生型HPV型を指す。本出願では、第2の型の野生型HPVは、好ましくは野生型HPV69である。
【0071】
本出願によれば、「第3の型の野生型HPV」という用語は、HPV51および第2の型の野生型HPV以外の野生型HPV型を指す。本出願では、第3の型の野生型HPVは、好ましくは野生型HPV26である。
【0072】
本出願によれば、「対応する位置」という表現は、配列が最適にアラインメントされている場合、すなわち、配列が最も高いパーセンテージの同一性を得るようにアラインメントされている場合に比較される配列の同等の位置を指す。
【0073】
本出願によれば、「野生型HPV51 L1タンパク質」という用語は、ヒトパピローマウイルス51型(HPV51)に天然に存在する主要なキャプシドタンパク質L1を指す。野生型HPV51 L1タンパク質の配列は当技術分野において周知であり、公開データベース(NCBIデータベースのアクセッション番号ACV88631.1、ALJ32930.1、CRH69903.1およびAJS10540.1など)中に見出すことができる。
【0074】
本出願では、野生型HPV51 L1タンパク質のアミノ酸配列について言及される場合、それは、配列番号1に記載の配列を参照することによって説明される。例えば、「野生型HPV51 L1タンパク質の52~60位のアミノ酸残基」という表現は、配列番号1に記載のポリペプチドの52~60位のアミノ酸残基を指す。しかし、当業者は、野生型HPV51が種々の単離菌を含み得、種々の単離菌間でL1タンパク質のアミノ酸配列に差異がある場合があることを理解している。さらに、当業者は、配列に差異がある場合があるが、L1タンパク質のアミノ酸配列は、異なるHPV51単離菌間で非常に高い同一性を有し(一般に、95%より高い、例えば96%より高い、97%より高い、98%より高い、または99%より高い)、実質的に同じ生物学的機能を有することを理解している。したがって、本出願では、「野生型HPV51 L1タンパク質」という用語は、配列番号1に記載のタンパク質だけでなく、種々のHPV51単離菌のL1タンパク質(番号ACV88631.1、ALJ32930.1、CRH69903.1、およびAJS10540.1に記載のHPV51 L1タンパク質など)も含む。さらに、野生型HPV51 L1タンパク質の配列断片が記載される場合、それは、配列番号1の配列断片だけでなく、種々のHPV51単離菌のL1タンパク質の対応する配列断片も含む。例えば、「野生型HPV51 L1タンパク質の52~60位のアミノ酸残基」という表現は、配列番号1の52~60位のアミノ酸残基、および種々のHPV51単離菌のL1タンパク質の対応する断片を含む。
【0075】
本出願によれば、「野生型HPV69 L1タンパク質」という用語は、ヒトパピローマウイルス69型(HPV69)に天然に存在する主要なキャプシドタンパク質L1を指す。野生型HPV69 L1タンパク質の配列は当技術分野において周知であり、公開データベース(NCBIデータベースのアクセッション番号AHV83654.1、ALJ32844.1、およびALJ32828.1など)中に見出すことができる。
【0076】
本出願では、野生型HPV69 L1タンパク質のアミノ酸配列について言及される場合、それは、配列番号2に記載の配列を参照することによって説明される。例えば、「野生型HPV69 L1タンパク質の52~60位のアミノ酸残基」という表現は、配列番号2に記載のポリペプチドの52~60位のアミノ酸残基を指し;「野生型HPV69 L1タンパク質の170~183位のアミノ酸残基」という表現は、配列番号2に記載のポリペプチドの170~183位のアミノ酸残基を指す。しかし、当業者は、野生型HPV69が種々の単離菌を含み得、種々の単離菌間でL1タンパク質のアミノ酸配列に差異がある場合があることを理解している。さらに、当業者は、配列に差異がある場合があるが、L1タンパク質のアミノ酸配列は、異なるHPV69単離菌間で非常に高い同一性を有し(一般に、95%より高い、例えば96%より高い、97%より高い、98%より高い、または99%より高い)、実質的に同じ生物学的機能を有することを理解している。したがって、本出願では、「野生型HPV69 L1タンパク質」という用語は、配列番号2に記載のタンパク質だけでなく、種々のHPV69単離菌のL1タンパク質(AHV83654.1、ALJ32844.1、およびALJ32828.1に記載のHPV69 L1タンパク質など)も含む。さらに、野生型HPV69 L1タンパク質の配列断片が記載される場合、それは、配列番号2の配列断片だけでなく、種々のHPV69単離菌のL1タンパク質の対応する配列断片も含む。例えば、「野生型HPV69 L1タンパク質の52~60位のアミノ酸残基」という表現は、配列番号2の52~60位のアミノ酸残基および種々のHPV69単離菌のL1タンパク質の対応する断片を含む。
【0077】
本出願によれば、「野生型HPV26 L1タンパク質」という用語は、ヒトパピローマウイルス26型(HPV26)に天然に存在する主要なキャプシドタンパク質L1を指す。野生型HPV26 L1タンパク質の配列は当技術分野において周知であり、公開データベース(NCBIデータベースのアクセッション番号NP041787.1、AHY96046.1、およびAHY96053.1など)中に見出すことができる。
【0078】
本出願では、野生型HPV26 L1タンパク質のアミノ酸配列について言及される場合、それは、配列番号22に記載の配列を参照することによって説明される。例えば、「野生型HPV26 L1タンパク質の51~60位のアミノ酸残基」という表現は、配列番号22に記載のポリペプチドの51~60位のアミノ酸残基を指し;「野生型HPV26 L1タンパク質の173~181位のアミノ酸残基」という表現は、配列番号22に記載のポリペプチドの173~181位のアミノ酸残基を指す。しかし、当業者は、野生型HPV26が種々の単離菌を含み得、種々の単離菌間でL1タンパク質のアミノ酸配列に差異がある場合があることを理解している。さらに、当業者は、配列に差異がある場合があるが、L1タンパク質のアミノ酸配列は、異なるHPV26単離菌間で非常に高い同一性を有し(一般に、95%より高い、例えば96%より高い、97%より高い、98%より高い、または99%より高い)、実質的に同じ生物学的機能を有することを理解している。したがって、本出願では、「野生型HPV26 L1タンパク質」という用語は、配列番号22に記載のタンパク質だけでなく、種々のHPV26単離菌のL1タンパク質(NP041787.1、AHY96046.1およびAHY96053.1に記載のHPV26 L1タンパク質など)も含む。さらに、野生型HPV26 L1タンパク質の配列断片が記載される場合、それは、配列番号22の配列断片だけでなく、種々のHPV26単離菌のL1タンパク質の対応する配列断片も含む。例えば、「野生型HPV26 L1タンパク質の51~60位のアミノ酸残基」という表現は、配列番号22の51~60位のアミノ酸残基および種々のHPV26単離菌のL1タンパク質の対応する断片を含む。
【0079】
本出願によれば、「対応する配列断片」または「対応する断片」という表現は、配列が最適にアラインメントされている場合、すなわち、配列が最も高いパーセンテージの同一性を得るようにアラインメントされている場合に比較される配列の同等の位置に配置されている断片を指す。
【0080】
本出願によれば、「N末端でのX個のアミノ酸の短縮化」または「N末端でXアミノ酸が短縮化された」という表現は、あるタンパク質のN末端での1~X位のアミノ酸残基の、(タンパク質翻訳を開始するための)開始コドンによってコードされたメチオニン残基による置換を指す。例えば、N末端で9個のアミノ酸が短縮化されたHPV51 L1タンパク質は、野生型HPV51 L1タンパク質のN末端の1~9位のアミノ酸残基を、開始コドンによってコードされるメチオニン残基により置換した結果生じるタンパク質を指す。
【0081】
本出願によれば、「変異体」という用語は、本出願による変異HPV51 L1タンパク質(例えば、配列番号5または6に記載のタンパク質)と比較して、そのアミノ酸配列が1つまたは複数(例えば、1、2、3、4、5または6個)のアミノ酸の置換(好ましくは保存的置換)、付加または欠失を有するか、または少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、もしくは99%の同一性を有し、本発明による変異HPV51 L1タンパク質の機能を保持するタンパク質を指す。本出願では、「変異HPV51 L1タンパク質の機能」という用語は、少なくとも2つのHPV型(例えば、HPV51およびHPV69)に対する中和抗体の産生を誘導する能力を指す。「同一性」という用語は、ヌクレオチド配列間またはアミノ酸配列間の類似性の尺度を指す。一般に、配列は、最大の一致を得るようにアラインメントされた。「同一性」は、当技術分野において周知の意味を有し、公開されたアルゴリズム(BLASTなど)によって計算することができる。
【0082】
本出願によれば、「同一性」という用語は、2つのポリペプチド間または2つの核酸間の一致度を指す。比較のための2つの配列がある特定の部位に塩基またはアミノ酸の同じモノマーサブユニットを有する場合(例えば、2つのDNA分子のそれぞれがある特定の部位にアデニンを有する、または2つのポリペプチドのそれぞれがある特定の部位にリシンを有する)、2つの分子はその部位において同一である。2つの配列間の同一性パーセントは、比較の部位の総数に対する2つの配列が共有する同一の部位の数の関数×100である。例えば、2つの配列の10部位のうち6部位が一致する場合、これら2つの配列は60%の同一性を有する。例えば、DNA配列:CTGACTとCAGGTTとは50%の同一性を共有する(6部位のうち3部位が一致している)。一般に、2つの配列の比較は、最大の同一性が生じる方法で実施する。そのようなアラインメントは、例えば、Needlemanらの方法(J.Mol.Biol.48巻:443~453頁、1970年)に基づいて、Alignプログラム(DNAstar,Inc.)などのコンピュータプログラムを使用することによって実施することができる。2つのアミノ酸配列間の同一性パーセントはまた、ALIGNプログラム(バージョン2.0)に組み込まれているE.MeyersおよびW.Miller(Comput.Appl.Biosci.、4巻:11~17頁(1988年))のアルゴリズムを使用して、PAM120重み残基表(weight residue table)を使用し、ギャップ長ペナルティ12およびギャップペナルティ4を用いて決定することができる。加えて、2つのアミノ酸配列間の同一性のパーセンテージは、GCGソフトウェアパッケージ(http://www.gcg.comで入手可能)のGAPプログラムに組み込まれているNeedlemanおよびWunsch(J.Mol.Biol.48巻:444~453頁(1970年))のアルゴリズムにより、Blossum 62マトリックスまたはPAM250マトリックスのいずれかを使用し、ギャップ重み16、14、12、10、8、6、または4、および長さ重み1、2、3、4、5、または6を用いて、決定することができる。
【0083】
本明細書で使用される場合、「保存的置換」という用語は、アミノ酸配列を含むタンパク質/ポリペプチドの本質的な特性に不利に影響を与えたり、アミノ酸配列を含むタンパク質/ポリペプチドの本質的な特性を変化させたりしないアミノ酸置換を指す。例えば、保存的置換は、部位特異的変異誘発およびPCR媒介変異誘発などの当技術分野で知られている標準的な技術によって導入することができる。保存的アミノ酸置換には、アミノ酸残基が、対応するアミノ酸残基に類似の側鎖を有する別のアミノ酸残基、例えば、物理的または機能的に類似の残基(例えば、類似のサイズ、形状、電荷、共有結合または水素結合を形成する能力を含む化学的特性など、を有する)により置換される置換が含まれる。類似の側鎖を有するアミノ酸残基のファミリーは、当技術分野において定義されている。これらのファミリーには、塩基性側鎖を有するアミノ酸(例えば、リシン、アルギニン、およびヒスチジン)、酸性側鎖を有するアミノ酸(例えば、アスパラギン酸およびグルタミン酸)、非荷電極性側鎖を有するアミノ酸(例えば、グリシン、アスパラギン、グルタミン、セリン、スレオニン、チロシン、システイン、およびトリプトファン)、非極性側鎖を有するアミノ酸(例えば、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、フェニルアラニン、およびメチオニン)、β分岐側鎖を有するアミノ酸(スレオニン、バリン、およびイソロイシンなど)および芳香族側鎖を有するアミノ酸(例えば、チロシン、フェニルアラニン、トリプトファン、およびヒスチジン)、が含まれる。したがって、一般に、保存的置換とは、対応するアミノ酸残基を同じ側鎖ファミリーからの別のアミノ酸残基で置換することを指す。アミノ酸保存的置換を同定するための方法は、当技術分野において周知である(例えば、Brummellら、Biochem.32巻:1180~1187頁(1993年);Kobayashiら、Protein Eng.12巻(10):879~884頁(1999年);およびBurksら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 94巻:412~417頁(1997年)を参照のこと、これらは参照により本明細書に組み込まれる)。
【0084】
本出願によれば、「大腸菌発現系」という用語は、大腸菌(株)およびベクターからなる発現系を指し、大腸菌(株)は、ER2566、BL21(DE3)、B834(DE3)、およびBLR(DE3)を含むがこれらに限定されない市販の株に由来する。
【0085】
本出願によれば、「ベクター」という用語は、ポリヌクレオチドをその中に挿入することができる核酸担体ツールを指す。ベクターにより、その中に挿入されたポリヌクレオチドによってコードされるタンパク質の発現が可能になる場合、そのベクターは、発現ベクターと呼ばれる。ベクターは、宿主細胞への形質転換、形質導入、またはトランスフェクションによって、宿主細胞で発現する担持された遺伝物質要素を有することができる。ベクターは、当業者に周知であり、プラスミド、ファージ、コスミドなどが挙げられるがこれらに限定されない。
【0086】
本出願によれば、「薬学的に許容される担体および/または賦形剤」という用語は、当技術分野において周知であり、対象および活性成分に薬理学的および/または生理学的に適合性のある担体および/または賦形剤であって(例えば、Remington’s Pharmaceutical Sciences.Gennaro AR編、第19版、Pennsylvania:Mack Publishing Company、1995年)、pH調整剤、界面活性剤、アジュバント、およびイオン強度増強剤が含まれるが、これらに限定されない、担体および/または賦形剤を指す。例えば、pH調整剤には、リン酸緩衝液が含まれるが、これに限定されない;界面活性剤には、カチオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、または非イオン性界面活性剤、例えば、Tween-80が含まれるが、これらに限定されない;アジュバントには、アルミニウムアジュバント(例えば、水酸化アルミニウム)、およびフロイントアジュバント(例えば、フロイント完全アジュバント)が含まれるが、これらに限定されない;ならびにイオン強度増強剤には、NaClが含まれるが、これに限定されない。
【0087】
本出願によれば、「有効量」という用語は、意図された目的を有効に達成することができる量を指す。例えば、疾患(HPV感染など)の予防に有効な量とは、疾患(HPV感染など)の発生を予防、抑制、または遅延させるのに有効な量を指す。そのような有効量の決定は、当業者の能力の範囲内である。
【0088】
本出願によれば、「クロマトグラフィー」という用語は、イオン交換クロマトグラフィー(カチオン交換クロマトグラフィーなど)、疎水性相互作用クロマトグラフィー、吸収性クロマトグラフィー(ヒドロキシアパタイトクロマトグラフィーなど)、ゲル濾過クロマトグラフィー(ゲル排除クロマトグラフィー)、およびアフィニティークロマトグラフィーを含むが、これらに限定されない。
【0089】
本出願によれば、「溶解物上清」という用語は、宿主細胞(大腸菌など)を溶解緩衝液中で破壊し、次に、破壊された宿主細胞を含有する溶解溶液から不溶性物質を除去するステップによって生成される溶液を指す。トリス緩衝液、リン酸緩衝液、HEPES緩衝液、MOPS緩衝液などを含むがこれらに限定されない種々の溶解緩衝液が、当技術分野において周知である。加えて、宿主細胞の破壊は、ホモジナイザー破壊、超音波処理、粉砕、高圧押出、リゾチーム処理などを含むがこれらに限定されない当業者に周知の方法によって達成することができる。濾過および遠心分離を含むがこれらに限定されない、不溶性物質を除去するための方法もまた、当業者に周知である。
【発明の効果】
【0090】
本出願の有益な効果
研究によると、HPV51と他のHPV型(HPV69および/またはHPV26など)との間には、ある特定の交差防御が存在するが、そのような交差防御は非常に低く、一般に1%未満、さらには同じHPV型のVLPの保護レベルの1000分の1である。したがって、HPV51ワクチンでワクチン接種された対象は、他のHPV型(HPV69および/またはHPV26など)に感染するリスクが依然として高い。
【0091】
本出願は、変異HPV51 L1タンパク質およびそれによって形成されたHPVウイルス様粒子を提供する。本出願によるHPVウイルス様粒子は、HPV51および他のHPV型(HPV69および/またはHPV26など)に対して有意な交差防御を提供することができる。特に、同じ免疫量で、本出願によるHPVウイルス様粒子は、生物において少なくとも2つのHPV型(例えば、HPV51およびHPV69、またはHPV51、HPV69、およびHPV26)に対する高力価中和抗体の産生を誘導することができ、その効果は、複数のHPV型のVLPの混合物(例えば、HPV51 VLPとHPV69 VLPとの混合物、またはHPV51 VLP、HPV69 VLP、およびHPV26 VLPの混合物)の効果と同等である。したがって、本出願によるHPVウイルス様粒子を使用して、少なくとも2つのHPV型(例えば、HPV51およびHPV69、またはHPV51、HPV69、およびHPV26)による感染、ならびに感染に関連する疾患を同時に予防することができ、HPVウイルス様粒子は、非常に有益な技術的効果がある。これには、HPVワクチンの防御範囲を拡大し、HPVワクチンの製造コストを削減するという点で特に大きな利点がある。
【0092】
本出願の実施形態は、図面および実施例を参照することによってさらに詳細に説明される。しかし、当業者は、以下の図面および実施例が、本出願の範囲を定義するのではなく、本出願を説明することのみを目的としていることを理解するであろう。以下の図面および好ましい実施形態の詳細な説明によれば、本出願の種々の目的および利点は、当業者にとって明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0093】
【
図1A】実施例1における精製された変異タンパク質のSDS-PAGEの結果を示す。レーン1:タンパク質分子量マーカー;レーン2:HPV51N9(N末端で9アミノ酸が短縮化されたHPV51 L1タンパク質);レーン3:HPV69N0(完全長野生型HPV69 L1タンパク質);レーン4:H51N9-69T1(配列番号4に記載の変異タンパク質);レーン5:H51N9-69T2(配列番号5に記載の変異タンパク質);レーン6:H51N9-69T3(配列番号6に記載の変異タンパク質);レーン7:H51N9-69T4(配列番号7に記載の変異タンパク質);レーン8:H51N9-69T5(配列番号8に記載の変異タンパク質)。結果は、クロマトグラフィー精製後、変異タンパク質H51N9-69T1、H51N9-69T2、H51N9-69T3、H51N9-69T4、およびH51N9-69T5が約90%の純度に達したことを示した。
【
図1B】実施例1における精製された変異タンパク質H51N9-69T2-26S1、H51N9-69T2-26S3、H51N9-69T2-26S4、H51N9-69T2-26S5、H51N9-69T3-26S1、H51N9-69T3-26S2、H51N9-69T3-26S4、H51N9-69T3-26S5、H51N9-69T4-26S1、H51N9-69T4-26S2、H51N9-69T4-26S3およびH51N9-69T4-26S5のSDS-PAGEの結果を示す。SDS-PAGEの結果は、クロマトグラフィー精製後、変異タンパク質が約80~90%の比較的高い純度に達したことを示した。
【
図1C】実施例1における精製された変異タンパク質H51N9-69T2-26S1、H51N9-69T2-26S3、H51N9-69T2-26S4、H51N9-69T2-26S5、H51N9-69T3-26S1、H51N9-69T3-26S2、H51N9-69T3-26S4、H51N9-69T3-26S5、H51N9-69T4-26S1、H51N9-69T4-26S2、H51N9-69T4-26S3およびH51N9-69T4-26S5のSDS-PAGEの結果を示す。SDS-PAGEの結果は、クロマトグラフィー精製後、変異タンパク質が約80~90%の比較的高い純度に達したことを示した。
【
図1D】実施例1における精製された変異タンパク質H51N9-69T2-26S1、H51N9-69T2-26S3、H51N9-69T2-26S4、H51N9-69T2-26S5、H51N9-69T3-26S1、H51N9-69T3-26S2、H51N9-69T3-26S4、H51N9-69T3-26S5、H51N9-69T4-26S1、H51N9-69T4-26S2、H51N9-69T4-26S3およびH51N9-69T4-26S5のSDS-PAGEの結果を示す。SDS-PAGEの結果は、クロマトグラフィー精製後、変異タンパク質が約80~90%の比較的高い純度に達したことを示した。
【
図2A】HPV L1タンパク質に対する広域スペクトル抗体4B3を使用することによって決定された、実施例1で調製された変異タンパク質H51N9-69T1、H51N9-69T2、H51N9-69T3、H51N9-69T4、およびH51N9-69T5のウエスタンブロッティングの結果を示す。レーン1:タンパク質分子量マーカー;レーン2:HPV51N9(N末端で9アミノ酸が短縮化されたHPV51 L1タンパク質);レーン3:HPV69N0(完全長野生型HPV69 L1タンパク質);レーン4:H51N9-69T1;レーン5:H51N9-69T2;レーン6:H51N9-69T3;レーン7:H51N9-69T4;レーン8:H51N9-69T5。結果は、変異タンパク質H51N9-69T1、H51N9-69T2、H51N9-69T3、H51N9-69T4およびH51N9-69T5を、広域スペクトル抗体4B3によって特異的に認識することができることを示した。
【
図2B】HPV L1タンパク質に対する広域スペクトル抗体4B3を使用することによって決定された、実施例1で調製された変異タンパク質H51N9-69T2-26S1、H51N9-69T2-26S3、H51N9-69T2-26S4、H51N9-69T2-26S5、H51N9-69T3-26S1、H51N9-69T3-26S2、H51N9-69T3-26S4、H51N9-69T3-26S5、H51N9-69T4-26S1、H51N9-69T4-26S2、H51N9-69T4-26S3およびH51N9-69T4-26S5のウエスタンブロッティングの結果を示す。結果は、クロマトグラフィー精製後、変異タンパク質が広域スペクトル抗体4B3によって特異的に認識できることを示した。
【
図2C】HPV L1タンパク質に対する広域スペクトル抗体4B3を使用することによって決定された、実施例1で調製された変異タンパク質H51N9-69T2-26S1、H51N9-69T2-26S3、H51N9-69T2-26S4、H51N9-69T2-26S5、H51N9-69T3-26S1、H51N9-69T3-26S2、H51N9-69T3-26S4、H51N9-69T3-26S5、H51N9-69T4-26S1、H51N9-69T4-26S2、H51N9-69T4-26S3およびH51N9-69T4-26S5のウエスタンブロッティングの結果を示す。結果は、クロマトグラフィー精製後、変異タンパク質が広域スペクトル抗体4B3によって特異的に認識できることを示した。
【
図2D】HPV L1タンパク質に対する広域スペクトル抗体4B3を使用することによって決定された、実施例1で調製された変異タンパク質H51N9-69T2-26S1、H51N9-69T2-26S3、H51N9-69T2-26S4、H51N9-69T2-26S5、H51N9-69T3-26S1、H51N9-69T3-26S2、H51N9-69T3-26S4、H51N9-69T3-26S5、H51N9-69T4-26S1、H51N9-69T4-26S2、H51N9-69T4-26S3およびH51N9-69T4-26S5のウエスタンブロッティングの結果を示す。結果は、クロマトグラフィー精製後、変異タンパク質が広域スペクトル抗体4B3によって特異的に認識できることを示した。
【
図3】モレキュラーシーブクロマトグラフィーによって分析された、変異タンパク質H51N9-69T1、H51N9-69T2、H51N9-69T3、H51N9-69T4またはH51N9-69T5を含む試料の結果を示す。結果は、変異タンパク質H51N9-69T1、H51N9-69T2、H51N9-69T3、H51N9-69T4、またはH51N9-69T5を含む試料の最初のタンパク質ピークが約13~14分に現れ、これはHPV51N9 VLPのピークと同等であることを示していた。これは、変異タンパク質H51N9-69T1、H51N9-69T2、H51N9-69T3、H51N9-69T4、およびH51N9-69T5が、組織化してすべて均一なサイズのVLPになることができることを示していた。
【
図4】モレキュラーシーブクロマトグラフィーによって分析された、変異タンパク質H51N9-69T1-26S2、H51N9-69T1-26S3、H51N9-69T1-26S4、H51N9-69T1-26S5、H51N9-69T2-26S1、H51N9-69T2-26S3、H51N9-69T2-26S4、H51N9-69T2-26S5、H51N9-69T3-26S1、H51N9-69T3-26S2、H51N9-69T3-26S4、H51N9-69T3-26S5、H51N9-69T4-26S1、H51N9-69T4-26S2、H51N9-69T4-26S3またはH51N9-69T4-26S5、を含む試料の結果を示す。結果は、これらの変異VLPの最初のタンパク質ピークが約13~14分に現れ、これはHPV51N9 VLPのピークと同等であることを示していた。これは、これらの変異タンパク質H51N9-69T1-26S2、H51N9-69T1-26S3、H51N9-69T2-26S1、H51N9-69T2-26S3、H51N9-69T2-26S4、H51N9-69T2-26S5、H51N9-69T3-26S1、H51N9-69T3-26S2、H51N9-69T3-26S4、H51N9-69T3-26S5、H51N9-69T4-26S1、H51N9-69T4-26S2、H51N9-69T4-26S3、およびH51N9-69T4-26S5が、組織化してすべて均一なサイズのVLPになることができることを示していた。変異タンパク質H51N9-69T1-26S4またはH51N9-69T1-26S5によって形成されたVLPは、不均一なサイズであった。
【
図5】H51N9-69T1 VLP、H51N9-69T2 VLP、H51N9-69T3 VLPおよびH51N9-69T4 VLPの沈降速度分析の結果を示す。結果は、H51N9-69T1 VLP、H51N9-69T2 VLP、H51N9-69T3 VLP、およびH51N9-69T4 VLPの沈降係数がそれぞれ148S、135S、117S、および131Sであることを示していた。これは、変異タンパク質H51N9-69T1、H51N9-69T2、H51N9-69T3、およびH51N9-69T4はすべて、組織化してサイズおよび形態の点において野生型VLP(HPV51N9 VLP、123S)に類似したウイルス様粒子になることができることを示していた。
【
図6】変異H51N9-69T1-26S2 VLP、H51N9-69T1-26S3 VLP、H51N9-69T1-26S4 VLP、H51N9-69T1-26S5VLP、H51N9-69T2-26S1 VLP、H51N9-69T2-26S3 VLP、H51N9-69T2-26S4 VLP、H51N9-69T2-26S5 VLP、H51N9-69T3-26S1 VLP、H51N9-69T3-26S2 VLP、H51N9-69T3-26S4 VLP、H51N9-69T3-26S5 VLP、H51N9-69T4-26S1 VLP、H51N9-69T4-26S2 VLP、H51N9-69T4-26S3 VLPおよびH51N9-69T4-26S5 VLPの沈降速度分析の結果を示す。結果は、H51N9-69T1-26S2 VLP、H51N9-69T1-26S3 VLP、H51N9-69T1-26S4 VLP、H51N9-69T1-26S5VLP、H51N9-69T2-26S1 VLP、H51N9-69T2-26S3 VLP、H51N9-69T2-26S4 VLP、H51N9-69T2-26S5 VLP、H51N9-69T3-26S1 VLP、H51N9-69T3-26S2 VLP、H51N9-69T3-26S4 VLP、H51N9-69T3-26S5 VLP、H51N9-69T4-26S1 VLP、H51N9-69T4-26S2 VLP、H51N9-69T4-26S3 VLPおよびH51N9-69T4-26S5 VLPの沈降係数がそれぞれ148S、130S、131S、130S、135S、140S、135S、144S、133S、131S、161S、140S、137S、132S、126S、および48Sであり、H51N9-69T1-26S3 VLP、H51N9-69T1-26S4 VLP、H51N9-69T1-26S5VLP、H51N9-69T2-26S3 VLP、H51N9-69T3-26S1 VLPおよびH51N9-69T3-26S5 VLPは均一性が低く、2つの異なるサイズを有していることを示していた。
【
図7】種々のVLP試料の透過型電子顕微鏡(TEM)写真(100,000×の倍率で撮影、バー=0.1μm)を示しており、Aは、HPV51N9 VLPのTEM写真を示しており;Bは、H51N9-69T1 VLPのTEM写真を示しており;Cは、H51N9-69T2 VLPのTEM写真を示しており;Dは、H51N9-69T3 VLPのTEM写真を示しており;Eは、H51N9-69T4 VLPのTEM写真を示しており;Fは、H51N9-69T5 VLPのTEM写真を示しており;Gは、HPV69N0 VLPのTEM写真を示している。結果は、H51N9-69T1 VLP、H51N9-69T2 VLP、H51N9-69T3 VLPおよびH51N9-69T4 VLP、およびH51N9-69T5 VLPが,HPV51N9 VLPと類似しており、これらの変異タンパク質が、組織化して半径約25nmのVLPになることができることを示していた。
【
図8】種々のVLP試料の透過型電子顕微鏡(TEM)写真(100,000×の倍率で撮影、バー=0.1μm)を示しており、Aは、H51N9-69T1-26S2 VLP、H51N9-69T1-26S3 VLP、H51N9-69T1-26S4 VLP、およびH51N9-69T1-26S5 VLPのTEM写真を示しており;Bは、H51N9-69T2-26S1 VLP、H51N9-69T2-26S3 VLP、H51N9-69T2-26S4 VLP、およびH51N9-69T2-26S5 VLPのTEM写真を示しており;Cは、H51N9-69T3-26S1 VLP、H51N9-69T3-26S2 VLP、H51N9-69T3-26S4 VLP、およびH51N9-69T3-26S5 VLPのTEM写真を示しており;Dは、H51N9-69T4-26S1 VLP、H51N9-69T4-26S2 VLP、H51N9-69T4-26S3 VLP、およびH51N9-69T4-26S5 VLPのTEM写真を示している。結果は、変異タンパク質H51N9-69T1-26S4を除いて、他の変異タンパク質が、組織化して半径約25nmのVLPになることができることを示していた。
【
図9】HPV26N0 VLPの識別結果を示しており、Aは、モレキュラーシーブクロマトグラフィーによって分析したHPV26N0 VLPの結果を示しており;Bは、HPV26N0 VLPの沈降速度分析の結果を示しており;Cは、HPV26N0 VLPのTEM写真を示している。
【
図10A】H51N9-69T1 VLP、H51N9-69T2 VLP、H51N9-69T3 VLP、H51N9-69T4 VLP、およびH51N9-69T5 VLPでマウスにワクチン接種した後のマウス血清中の中和抗体力価の結果を示す。
図10A:アルミニウムアジュバント群1(5.0μgの免疫量で、アルミニウムアジュバントを使用);
図10B:アルミニウムアジュバント群2(1μgの免疫量で、アルミニウムアジュバントを使用)。結果は、H51N9-69T1 VLP、H51N9-69T2 VLP、H51N9-69T3 VLP、およびH51N9-69T4 VLPがそれぞれ、マウスにおいてHPV51に対する高力価中和抗体の産生を誘導することができ、それらの防御効果は、同じ用量でのHPV51N9 VLP単独の防御効果および混合HPV51/HPV69 VLPの防御効果と同等であり、同じ用量でのHPV69N0 VLP単独の防御効果よりも有意に高いことを示していた。H51N9-69T1 VLP、H51N9-69T2 VLP、H51N9-69T3 VLP、およびH51N9-69T4 VLPはそれぞれ、マウスにおいてHPV69に対する高力価中和抗体の産生を誘導することもでき、それらの防御効果は、同じ用量でのHPV69N0 VLP単独の防御効果および混合HPV51/HPV69 VLPの防御効果と同等であり、同じ用量でのHPV51N9 VLP単独の防御効果よりも有意に高かった。これは、H51N9-69T1 VLP、H51N9-69T2 VLP、H51N9-69T3 VLP、およびH51N9-69T4 VLPが、HPV51およびHPV69に対して良好な交差免疫原性および交差防御を有することを示していた。
【
図10B】H51N9-69T1 VLP、H51N9-69T2 VLP、H51N9-69T3 VLP、H51N9-69T4 VLP、およびH51N9-69T5 VLPでマウスにワクチン接種した後のマウス血清中の中和抗体力価の結果を示す。
図10A:アルミニウムアジュバント群1(5.0μgの免疫量で、アルミニウムアジュバントを使用);
図10B:アルミニウムアジュバント群2(1μgの免疫量で、アルミニウムアジュバントを使用)。結果は、H51N9-69T1 VLP、H51N9-69T2 VLP、H51N9-69T3 VLP、およびH51N9-69T4 VLPがそれぞれ、マウスにおいてHPV51に対する高力価中和抗体の産生を誘導することができ、それらの防御効果は、同じ用量でのHPV51N9 VLP単独の防御効果および混合HPV51/HPV69 VLPの防御効果と同等であり、同じ用量でのHPV69N0 VLP単独の防御効果よりも有意に高いことを示していた。H51N9-69T1 VLP、H51N9-69T2 VLP、H51N9-69T3 VLP、およびH51N9-69T4 VLPはそれぞれ、マウスにおいてHPV69に対する高力価中和抗体の産生を誘導することもでき、それらの防御効果は、同じ用量でのHPV69N0 VLP単独の防御効果および混合HPV51/HPV69 VLPの防御効果と同等であり、同じ用量でのHPV51N9 VLP単独の防御効果よりも有意に高かった。これは、H51N9-69T1 VLP、H51N9-69T2 VLP、H51N9-69T3 VLP、およびH51N9-69T4 VLPが、HPV51およびHPV69に対して良好な交差免疫原性および交差防御を有することを示していた。
【
図11A】H51N9-69T1-26S2 VLP、H51N9-69T1-26S3 VLP、H51N9-69T1-26S4 VLP、H51N9-69T1-26S5VLP、H51N9-69T3-26S1 VLP、H51N9-69T3-26S2 VLP、H51N9-69T3-26S4 VLPおよびH51N9-69T3-26S5 VLPでマウスにワクチン接種した後のマウス血清中の中和抗体力価の結果を示す。
図11A:アルミニウムアジュバント群1(5.0μgの免疫量で、アルミニウムアジュバントを使用);
図11B:アルミニウムアジュバント群2(1μgの免疫量で、アルミニウムアジュバントを使用)。結果は、H51N9-69T1-26S2 VLP、H51N9-69T3-26S1 VLP、およびH51N9-69T3-26S2 VLPがそれぞれ、マウスにおいてHPV51に対する高力価中和抗体の産生を誘導することができ、それらの防御効果は、同じ用量でのHPV51N9 VLP単独の防御効果および混合HPV51/HPV69/HPV26 VLPの防御効果と同等であり、同じ用量でのHPV69N0 VLP単独の防御効果およびHPV26N0 VLP単独の防御効果よりも有意に高いことを示していた。H51N9-69T1-26S2 VLP、H51N9-69T3-26S1 VLP、およびH51N9-69T3-26S2 VLPはそれぞれ、マウスにおいてHPV69に対する高力価中和抗体の産生を誘導することもでき、それらの防御効果は、同じ用量でのHPV69N0 VLP単独の防御効果および混合HPV51/HPV69/HPV26 VLPの防御効果と同等であり、同じ用量でのHPV51N9 VLP単独の防御効果よりも有意に高かった。H51N9-69T1-26S2 VLP、H51N9-69T3-26S1 VLP、およびH51N9-69T3-26S2 VLPはそれぞれ、マウスにおいてHPV26に対する高力価中和抗体の産生を誘導することもでき、それらの防御効果は、同じ用量でのHPV26N0 VLP単独の防御効果および混合HPV51/HPV69/HPV26 VLPの防御効果と同等であり、同じ用量でのHPV51N9 VLP単独の防御効果よりも有意に高かった。これは、H51N9-69T1-26S2 VLP、H51N9-69T3-26S1 VLP、およびH51N9-69T3-26S2 VLPが、HPV51、HPV69、およびHPV26に対して良好な交差免疫原性および交差防御を有することを示していた。
【
図11B】H51N9-69T1-26S2 VLP、H51N9-69T1-26S3 VLP、H51N9-69T1-26S4 VLP、H51N9-69T1-26S5VLP、H51N9-69T3-26S1 VLP、H51N9-69T3-26S2 VLP、H51N9-69T3-26S4 VLPおよびH51N9-69T3-26S5 VLPでマウスにワクチン接種した後のマウス血清中の中和抗体力価の結果を示す。
図11A:アルミニウムアジュバント群1(5.0μgの免疫量で、アルミニウムアジュバントを使用);
図11B:アルミニウムアジュバント群2(1μgの免疫量で、アルミニウムアジュバントを使用)。結果は、H51N9-69T1-26S2 VLP、H51N9-69T3-26S1 VLP、およびH51N9-69T3-26S2 VLPがそれぞれ、マウスにおいてHPV51に対する高力価中和抗体の産生を誘導することができ、それらの防御効果は、同じ用量でのHPV51N9 VLP単独の防御効果および混合HPV51/HPV69/HPV26 VLPの防御効果と同等であり、同じ用量でのHPV69N0 VLP単独の防御効果およびHPV26N0 VLP単独の防御効果よりも有意に高いことを示していた。H51N9-69T1-26S2 VLP、H51N9-69T3-26S1 VLP、およびH51N9-69T3-26S2 VLPはそれぞれ、マウスにおいてHPV69に対する高力価中和抗体の産生を誘導することもでき、それらの防御効果は、同じ用量でのHPV69N0 VLP単独の防御効果および混合HPV51/HPV69/HPV26 VLPの防御効果と同等であり、同じ用量でのHPV51N9 VLP単独の防御効果よりも有意に高かった。H51N9-69T1-26S2 VLP、H51N9-69T3-26S1 VLP、およびH51N9-69T3-26S2 VLPはそれぞれ、マウスにおいてHPV26に対する高力価中和抗体の産生を誘導することもでき、それらの防御効果は、同じ用量でのHPV26N0 VLP単独の防御効果および混合HPV51/HPV69/HPV26 VLPの防御効果と同等であり、同じ用量でのHPV51N9 VLP単独の防御効果よりも有意に高かった。これは、H51N9-69T1-26S2 VLP、H51N9-69T3-26S1 VLP、およびH51N9-69T3-26S2 VLPが、HPV51、HPV69、およびHPV26に対して良好な交差免疫原性および交差防御を有することを示していた。
【
図12A】H51N9-69T2-26S1 VLP、H51N9-69T2-26S3 VLP、H51N9-69T2-26S4 VLP、H51N9-69T2-26S5 VLP、H51N9-69T4-26S1 VLP、H51N9-69T4-26S2 VLP、H51N9-69T4-26S3 VLPおよびH51N9-69T4-26S5 VLPでマウスにワクチン接種した後のマウス血清中の中和抗体力価の結果を示す。
図12A:アルミニウムアジュバント群1(5.0μgの免疫量で、アルミニウムアジュバントを使用);
図12B:アルミニウムアジュバント群2(1μgの免疫量で、アルミニウムアジュバントを使用)。結果は、H51N9-69T2-26S3 VLPおよびH51N9-69T4-26S2 VLPがそれぞれ、マウスにおいてHPV51に対する高力価中和抗体の産生を誘導することができ、それらの防御効果は、同じ用量でのHPV51N9 VLP単独の防御効果および混合HPV51/HPV69/HPV26 VLPの防御効果と同等であり、同じ用量でのHPV69N0 VLP単独の防御効果およびHPV26N0 VLP単独の防御効果よりも有意に高いことを示していた。H51N9-69T2-26S3 VLPおよびH51N9-69T4-26S2 VLPはそれぞれ、マウスにおいてHPV69に対する高力価中和抗体の産生を誘導することもでき、それらの防御効果は、同じ用量でのHPV69N0 VLP単独の防御効果および混合HPV51/HPV69/HPV26 VLPの防御効果と同等であり、同じ用量でのHPV51N9 VLP単独の防御効果よりも有意に高かった。H51N9-69T2-26S3 VLPおよびH51N9-69T4-26S2 VLPはそれぞれ、マウスにおいてHPV26に対する高力価中和抗体の産生を誘導することもでき、それらの防御効果は、同じ用量でのHPV26N0 VLP単独の防御効果および混合HPV51/HPV69/HPV26 VLPの防御効果と同等であり、同じ用量でのHPV51N9 VLP単独の防御効果よりも有意に高かった。これは、H51N9-69T2-26S3 VLPおよびH51N9-69T4-26S2 VLPが、HPV51、HPV69、およびHPV26に対して良好な交差免疫原性および交差防御を有することを示していた。
【
図12B】H51N9-69T2-26S1 VLP、H51N9-69T2-26S3 VLP、H51N9-69T2-26S4 VLP、H51N9-69T2-26S5 VLP、H51N9-69T4-26S1 VLP、H51N9-69T4-26S2 VLP、H51N9-69T4-26S3 VLPおよびH51N9-69T4-26S5 VLPでマウスにワクチン接種した後のマウス血清中の中和抗体力価の結果を示す。
図12A:アルミニウムアジュバント群1(5.0μgの免疫量で、アルミニウムアジュバントを使用);
図12B:アルミニウムアジュバント群2(1μgの免疫量で、アルミニウムアジュバントを使用)。結果は、H51N9-69T2-26S3 VLPおよびH51N9-69T4-26S2 VLPがそれぞれ、マウスにおいてHPV51に対する高力価中和抗体の産生を誘導することができ、それらの防御効果は、同じ用量でのHPV51N9 VLP単独の防御効果および混合HPV51/HPV69/HPV26 VLPの防御効果と同等であり、同じ用量でのHPV69N0 VLP単独の防御効果およびHPV26N0 VLP単独の防御効果よりも有意に高いことを示していた。H51N9-69T2-26S3 VLPおよびH51N9-69T4-26S2 VLPはそれぞれ、マウスにおいてHPV69に対する高力価中和抗体の産生を誘導することもでき、それらの防御効果は、同じ用量でのHPV69N0 VLP単独の防御効果および混合HPV51/HPV69/HPV26 VLPの防御効果と同等であり、同じ用量でのHPV51N9 VLP単独の防御効果よりも有意に高かった。H51N9-69T2-26S3 VLPおよびH51N9-69T4-26S2 VLPはそれぞれ、マウスにおいてHPV26に対する高力価中和抗体の産生を誘導することもでき、それらの防御効果は、同じ用量でのHPV26N0 VLP単独の防御効果および混合HPV51/HPV69/HPV26 VLPの防御効果と同等であり、同じ用量でのHPV51N9 VLP単独の防御効果よりも有意に高かった。これは、H51N9-69T2-26S3 VLPおよびH51N9-69T4-26S2 VLPが、HPV51、HPV69、およびHPV26に対して良好な交差免疫原性および交差防御を有することを示していた。
【発明を実施するための形態】
【0094】
配列情報
本出願に関連する配列の一部を、以下の表1に提供する。
【0095】
【0096】
【0097】
【0098】
【0099】
配列1(配列番号1):
MALWRTNDSKVYLPPAPVSRIVNTEEYITRTGIYYYAGSSRLITLGHPYFPLPKTSTRAAIPKVSAFQYRVFRVQLPDPNKFGLPDPNLYNPDTDRLVWGCVGVEVGRGQPLGVGLSGHPLFNKYDDTENSRIANGNAQQDVRDNTSVDNKQTQLCIIGCAPPIGEHWGIGTTCKNTPVPPGDCPPLELVSSVIQDGDMIDTGFGAMDFAALQATKSDVPLDISQSVCKYPDYLKMSADTYGNSMFFHLRREQIFARHYYNKLGSVGEDIPTDYYIKGSGNGRDPIESYIYSATPSGSMITSDSQIFNKPYWLHRAQGHNNGICWNNQLFITCVDTTRSTNLTISTATAAVSPTFTPSNFKQYIRHGEEYELQFIFQLCKITLTTEVMAYLHTMDPTILEQWNFGLTLPPSASLEDAYRFVRNAATSCQKDTPPQAKPDPLAKYKFWDVDLKERFSLDLDQFALGRKFLLQVGVQRKPRPGLKRPASSASSSSSSSAKRKRVKK
配列2(配列番号2):
MALWRTSDSKVYLPPTPVSRVVSTDEYVTRTGIYYYAGSSRLLTLGHPYFPIPKSGSTAEIPKVSAYQYRVFRVHLPDPNKFGLPDPQLYNPETERLVWACVGVEVGRGQPLGVGLSGHPLFNKLDDTENSHLATANADTDNRDNVCVDNKQTQLCIIGCTPPLGEHWGVGTVCKNAQSQVQRGDCPPLELISSVIEDGDMIDTGFGAMDFTALQATKCDVPLDINQSICKYPDYLKMSADTYGNSMFFFLRREQLFARHFFNKAGTIGDPVPVSMYIKGAGQGREPPTTSIYSATPSGSMVTSDAQLFNKPYWLQRAQGHNNGICWGNQLFVTCVDTTRSTNLTISTVSAQSASATFKPSDYKQFIRHGEEYELQFIFQLCKITLTTDVMAYIHTMNSTILENWNFGLTLPPTASLEDAYRFIKNSATTCQRDAPAQPKEDPFSKLKFWDVDLKEKFSIDLDQFPLGRKFMLQAGIQRRPKLGTKRPASSLSASSSSTTRKKRKLTK
配列3(配列番号3):
MKVYLPPAPVSRIVNTEEYITRTGIYYYAGSSRLITLGHPYFPLPKTSTRAAIPKVSAFQYRVFRVQLPDPNKFGLPDPNLYNPDTDRLVWGCVGVEVGRGQPLGVGLSGHPLFNKYDDTENSRIANGNAQQDVRDNTSVDNKQTQLCIIGCAPPIGEHWGIGTTCKNTPVPPGDCPPLELVSSVIQDGDMIDTGFGAMDFAALQATKSDVPLDISQSVCKYPDYLKMSADTYGNSMFFHLRREQIFARHYYNKLGSVGEDIPTDYYIKGSGNGRDPIESYIYSATPSGSMITSDSQIFNKPYWLHRAQGHNNGICWNNQLFITCVDTTRSTNLTISTATAAVSPTFTPSNFKQYIRHGEEYELQFIFQLCKITLTTEVMAYLHTMDPTILEQWNFGLTLPPSASLEDAYRFVRNAATSCQKDTPPQAKPDPLAKYKFWDVDLKERFSLDLDQFALGRKFLLQVGVQRKPRPGLKRPASSASSSSSSSAKRKRVKK
配列4(配列番号4):
MKVYLPPAPVSRIVNTEEYITRTGIYYYAGSSRLITLGHPYFPIPKSGSTAEIPKVSAFQYRVFRVQLPDPNKFGLPDPNLYNPDTDRLVWGCVGVEVGRGQPLGVGLSGHPLFNKYDDTENSRIANGNAQQDVRDNTSVDNKQTQLCIIGCAPPIGEHWGIGTTCKNTPVPPGDCPPLELVSSVIQDGDMIDTGFGAMDFAALQATKSDVPLDISQSVCKYPDYLKMSADTYGNSMFFHLRREQIFARHYYNKLGSVGEDIPTDYYIKGSGNGRDPIESYIYSATPSGSMITSDSQIFNKPYWLHRAQGHNNGICWNNQLFITCVDTTRSTNLTISTATAAVSPTFTPSNFKQYIRHGEEYELQFIFQLCKITLTTEVMAYLHTMDPTILEQWNFGLTLPPSASLEDAYRFVRNAATSCQKDTPPQAKPDPLAKYKFWDVDLKERFSLDLDQFALGRKFLLQVGVQRKPRPGLKRPASSASSSSSSSAKRKRVKK
配列5(配列番号5):
MKVYLPPAPVSRIVNTEEYITRTGIYYYAGSSRLITLGHPYFPLPKTSTRAAIPKVSAFQYRVFRVQLPDPNKFGLPDPNLYNPDTDRLVWGCVGVEVGRGQPLGVGLSGHPLFNKLDDTENSHLATANADTDNRDNVCVDNKQTQLCIIGCAPPIGEHWGIGTTCKNTPVPPGDCPPLELVSSVIQDGDMIDTGFGAMDFAALQATKSDVPLDISQSVCKYPDYLKMSADTYGNSMFFHLRREQIFARHYYNKLGSVGEDIPTDYYIKGSGNGRDPIESYIYSATPSGSMITSDSQIFNKPYWLHRAQGHNNGICWNNQLFITCVDTTRSTNLTISTATAAVSPTFTPSNFKQYIRHGEEYELQFIFQLCKITLTTEVMAYLHTMDPTILEQWNFGLTLPPSASLEDAYRFVRNAATSCQKDTPPQAKPDPLAKYKFWDVDLKERFSLDLDQFALGRKFLLQVGVQRKPRPGLKRPASSASSSSSSSAKRKRVKK
配列6(配列番号6):
MKVYLPPAPVSRIVNTEEYITRTGIYYYAGSSRLITLGHPYFPLPKTSTRAAIPKVSAFQYRVFRVQLPDPNKFGLPDPNLYNPDTDRLVWGCVGVEVGRGQPLGVGLSGHPLFNKYDDTENSRIANGNAQQDVRDNTSVDNKQTQLCIIGCAPPIGEHWGVGTVCKNAQSQVQRGDCPPLELVSSVIQDGDMIDTGFGAMDFAALQATKSDVPLDISQSVCKYPDYLKMSADTYGNSMFFHLRREQIFARHYYNKLGSVGEDIPTDYYIKGSGNGRDPIESYIYSATPSGSMITSDSQIFNKPYWLHRAQGHNNGICWNNQLFITCVDTTRSTNLTISTATAAVSPTFTPSNFKQYIRHGEEYELQFIFQLCKITLTTEVMAYLHTMDPTILEQWNFGLTLPPSASLEDAYRFVRNAATSCQKDTPPQAKPDPLAKYKFWDVDLKERFSLDLDQFALGRKFLLQVGVQRKPRPGLKRPASSASSSSSSSAKRKRVKK
配列7(配列番号7):
MKVYLPPAPVSRIVNTEEYITRTGIYYYAGSSRLITLGHPYFPLPKTSTRAAIPKVSAFQYRVFRVQLPDPNKFGLPDPNLYNPDTDRLVWGCVGVEVGRGQPLGVGLSGHPLFNKYDDTENSRIANGNAQQDVRDNTSVDNKQTQLCIIGCAPPIGEHWGIGTTCKNTPVPPGDCPPLELVSSVIQDGDMIDTGFGAMDFAALQATKSDVPLDISQSVCKYPDYLKMSADTYGNSMFFHLRREQIFARHFFNKAGTIGDPVPVSMYIKGAGQGREPPTTSIYSATPSGSMITSDSQIFNKPYWLHRAQGHNNGICWNNQLFITCVDTTRSTNLTISTATAAVSPTFTPSNFKQYIRHGEEYELQFIFQLCKITLTTEVMAYLHTMDPTILEQWNFGLTLPPSASLEDAYRFVRNAATSCQKDTPPQAKPDPLAKYKFWDVDLKERFSLDLDQFALGRKFLLQVGVQRKPRPGLKRPASSASSSSSSSAKRKRVKK
配列8(配列番号8):
MKVYLPPAPVSRIVNTEEYITRTGIYYYAGSSRLITLGHPYFPLPKTSTRAAIPKVSAFQYRVFRVQLPDPNKFGLPDPNLYNPDTDRLVWGCVGVEVGRGQPLGVGLSGHPLFNKYDDTENSRIANGNAQQDVRDNTSVDNKQTQLCIIGCAPPIGEHWGIGTTCKNTPVPPGDCPPLELVSSVIQDGDMIDTGFGAMDFAALQATKSDVPLDISQSVCKYPDYLKMSADTYGNSMFFHLRREQIFARHYYNKLGSVGEDIPTDYYIKGSGNGRDPIESYIYSATPSGSMITSDSQIFNKPYWLHRAQGHNNGICWNNQLFITCVDTTRSTNLTISTASAQSASATFKPSDFKQYIRHGEEYELQFIFQLCKITLTTEVMAYLHTMDPTILEQWNFGLTLPPSASLEDAYRFVRNAATSCQKDTPPQAKPDPLAKYKFWDVDLKERFSLDLDQFALGRKFLLQVGVQRKPRPGLKRPASSASSSSSSSAKRKRVKK
配列9(配列番号9):
ATGGCCCTGTGGAGGACCAACGACAGCAAGGTGTACCTGCCCCCCGCCCCCGTGAGCAGGATCGTGAACACCGAGGAGTACATCACCAGGACCGGCATCTACTACTACGCCGGCAGCAGCAGGCTGATCACCCTGGGCCACCCCTACTTCCCCCTGCCCAAGACCAGCACCAGGGCCGCCATCCCCAAGGTGAGCGCCTTCCAGTACAGGGTGTTCAGGGTGCAGCTCCCCGACCCCAACAAGTTCGGCCTGCCCGACCCCAACCTGTACAACCCCGACACCGACAGGCTGGTGTGGGGCTGCGTGGGCGTGGAGGTGGGCAGGGGCCAGCCCCTGGGCGTGGGCCTGAGCGGCCACCCCCTGTTCAACAAGTACGACGACACCGAGAACAGCAGGATCGCCAACGGCAACGCCCAGCAGGACGTGAGGGACAACACCAGCGTGGACAACAAGCAGACCCAGCTGTGCATCATCGGCTGCGCCCCCCCCATCGGCGAGCACTGGGGCATCGGCACCACCTGCAAGAACACCCCCGTGCCCCCCGGCGACTGCCCCCCCCTGGAGCTGGTGAGCAGCGTGATCCAGGACGGCGACATGATCGACACCGGCTTCGGCGCCATGGACTTCGCCGCCCTGCAGGCCACCAAGAGCGACGTGCCCCTGGACATCAGCCAGAGCGTGTGCAAGTACCCCGACTACCTGAAGATGAGCGCCGACACCTACGGCAACAGCATGTTCTTCCACCTGAGGAGGGAGCAGATCTTCGCCAGGCACTACTACAACAAGCTGGGCAGCGTGGGCGAGGACATCCCCACCGACTACTACATCAAGGGCAGCGGCAACGGCAGGGACCCCATCGAGAGCTACATCTACAGCGCCACCCCCAGCGGCAGCATGATCACCAGCGACAGCCAGATCTTCAACAAGCCCTACTGGCTGCACAGGGCCCAGGGCCACAACAACGGCATCTGCTGGAACAACCAGCTGTTCATCACCTGCGTGGACACCACCAGGAGCACCAACCTGACCATCAGCACCGCCACCGCCGCCGTGAGCCCCACCTTCACCCCCAGCAACTTCAAGCAGTACATCAGGCACGGCGAGGAGTACGAGCTGCAGTTCATCTTCCAGCTGTGCAAGATCACCCTGACCACCGAGGTGATGGCCTACCTGCACACCATGGACCCCACCATCCTGGAGCAGTGGAACTTCGGCCTGACCCTGCCCCCCAGCGCCAGCCTGGAGGACGCCTACAGGTTCGTGAGGAACGCCGCCACCAGCTGCCAGAAGGACACCCCCCCCCAGGCCAAGCCCGACCCCCTGGCCAAGTACAAGTTCTGGGACGTGGACCTGAAGGAGAGGTTCAGCCTGGACCTGGACCAGTTCGCCCTGGGCAGGAAGTTCCTGCTGCAGGTGGGCGTGCAGAGGAAGCCCAGGCCCGGCCTGAAGAGGCCCGCTAGCAGCGCCAGCTCCAGCAGCTCCAGCAGCGCCAAGAGGAAGAGGGTGAAGAAGTAA
配列10(配列番号10):
ATGGCTCTGTGGCGTACCTCTGACTCTAAAGTTTACCTGCCGCCGACCCCGGTTTCTCGTGTTGTTTCTACCGACGAATACGTTACCCGTACCGGTATCTACTACTACGCTGGTTCTTCTCGTCTGCTGACCCTGGGTCACCCGTACTTCCCGATCCCGAAATCTGGTTCTACCGCTGAAATCCCGAAGGTCTCTGCTTACCAGTACCGGGTATTCCGTGTCCACCTGCCGGACCCGAACAAATTCGGTCTGCCGGACCCGCAGCTGTACAATCCAGAAACCGAACGTCTGGTTTGGGCTTGCGTTGGTGTCGAGGTCGGTCGTGGTCAGCCGCTGGGTGTCGGTCTGTCTGGTCACCCGCTGTTCAACAAACTGGACGACACCGAAAACTCTCACCTGGCTACCGCTAACGCTGACACCGACAACCGTGACAACGTTTGCGTTGACAACAAACAGACCCAGCTGTGCATCATCGGTTGCACCCCGCCGCTGGGTGAACACTGGGGTGTCGGTACCGTTTGCAAAAACGCTCAGTCTCAGGTTCAGCGTGGTGACTGCCCGCCGCTGGAACTGATCTCTTCTGTTATCGAAGACGGTGACATGATCGACACCGGTTTCGGTGCTATGGACTTCACCGCTCTGCAGGCTACCAAATGCGACGTTCCGCTGGACATCAACCAGTCTATCTGCAAATACCCCGACTACCTGAAAATGTCTGCTGACACCTACGGTAACTCTATGTTCTTCTTCCTGCGTCGTGAACAGCTGTTCGCTCGTCACTTCTTCAACAAAGCTGGTACCATCGGTGACCCTGTTCCGGTTTCTATGTACATCAAAGGTGCTGGTCAGGGTCGTGAACCGCCGACCACATCCATCTACTCTGCTACCCCGTCTGGTTCTATGGTTACATCCGACGCTCAGCTGTTCAACAAACCGTACTGGCTGCAGCGTGCTCAGGGTCACAACAACGGTATCTGCTGGGGTAACCAGCTGTTCGTTACCTGCGTTGACACCACCCGTTCTACCAACCTGACCATCTCTACCGTTTCTGCTCAGTCTGCTTCTGCTACCTTCAAACCGTCTGACTACAAACAATTTATCCGTCACGGTGAAGAATACGAACTGCAGTTCATCTTCCAGCTGTGCAAAATCACCCTGACCACCGACGTTATGGCTTACATCCACACCATGAACTCTACCATCCTGGAAAACTGGAACTTCGGTCTGACCCTGCCGCCGACCGCTTCTCTGGAAGACGCTTACCGTTTCATCAAAAACTCTGCTACCACCTGCCAGCGTGACGCTCCGGCTCAGCCGAAAGAAGACCCGTTCTCTAAACTGAAATTCTGGGACGTTGACCTGAAAGAAAAATTCTCTATCGACCTGGACCAGTTCCCGCTGGGTCGTAAATTCATGCTGCAGGCTGGTATCCAGCGTCGTCCGAAACTGGGTACCAAACGTCCGGCTTCTTCTCTGTCTGCTTCTTCTTCTTCTACCACCCGTAAAAAACGTAAACTGACCAAATAA
配列11(配列番号11):
ATGAAGGTGTACCTGCCCCCCGCCCCCGTGAGCAGGATCGTGAACACCGAGGAGTACATCACCAGGACCGGCATCTACTACTACGCCGGCAGCAGCAGGCTGATCACCCTGGGCCACCCCTACTTCCCCCTGCCCAAGACCAGCACCAGGGCCGCCATCCCCAAGGTGAGCGCCTTCCAGTACAGGGTGTTCAGGGTGCAGCTCCCCGACCCCAACAAGTTCGGCCTGCCCGACCCCAACCTGTACAACCCCGACACCGACAGGCTGGTGTGGGGCTGCGTGGGCGTGGAGGTGGGCAGGGGCCAGCCCCTGGGCGTGGGCCTGAGCGGCCACCCCCTGTTCAACAAGTACGACGACACCGAGAACAGCAGGATCGCCAACGGCAACGCCCAGCAGGACGTGAGGGACAACACCAGCGTGGACAACAAGCAGACCCAGCTGTGCATCATCGGCTGCGCCCCCCCCATCGGCGAGCACTGGGGCATCGGCACCACCTGCAAGAACACCCCCGTGCCCCCCGGCGACTGCCCCCCCCTGGAGCTGGTGAGCAGCGTGATCCAGGACGGCGACATGATCGACACCGGCTTCGGCGCCATGGACTTCGCCGCCCTGCAGGCCACCAAGAGCGACGTGCCCCTGGACATCAGCCAGAGCGTGTGCAAGTACCCCGACTACCTGAAGATGAGCGCCGACACCTACGGCAACAGCATGTTCTTCCACCTGAGGAGGGAGCAGATCTTCGCCAGGCACTACTACAACAAGCTGGGCAGCGTGGGCGAGGACATCCCCACCGACTACTACATCAAGGGCAGCGGCAACGGCAGGGACCCCATCGAGAGCTACATCTACAGCGCCACCCCCAGCGGCAGCATGATCACCAGCGACAGCCAGATCTTCAACAAGCCCTACTGGCTGCACAGGGCCCAGGGCCACAACAACGGCATCTGCTGGAACAACCAGCTGTTCATCACCTGCGTGGACACCACCAGGAGCACCAACCTGACCATCAGCACCGCCACCGCCGCCGTGAGCCCCACCTTCACCCCCAGCAACTTCAAGCAGTACATCAGGCACGGCGAGGAGTACGAGCTGCAGTTCATCTTCCAGCTGTGCAAGATCACCCTGACCACCGAGGTGATGGCCTACCTGCACACCATGGACCCCACCATCCTGGAGCAGTGGAACTTCGGCCTGACCCTGCCCCCCAGCGCCAGCCTGGAGGACGCCTACAGGTTCGTGAGGAACGCCGCCACCAGCTGCCAGAAGGACACCCCCCCCCAGGCCAAGCCCGACCCCCTGGCCAAGTACAAGTTCTGGGACGTGGACCTGAAGGAGAGGTTCAGCCTGGACCTGGACCAGTTCGCCCTGGGCAGGAAGTTCCTGCTGCAGGTGGGCGTGCAGAGGAAGCCCAGGCCCGGCCTGAAGAGGCCCGCTAGCAGCGCCAGCTCCAGCAGCTCCAGCAGCGCCAAGAGGAAGAGGGTGAAGAAGTAA
配列12(配列番号12):
ATGAAGGTGTACCTGCCCCCCGCCCCCGTGAGCAGGATCGTGAACACCGAGGAGTACATCACCAGGACCGGCATCTACTACTACGCCGGCAGCAGCAGGCTGATCACCCTGGGCCACCCCTACTTCCCGATCCCGAAATCTGGTTCTACCGCTGAAATCCCGAAGGTCTCTGCCTTCCAGTACAGGGTGTTCAGGGTGCAGCTCCCCGACCCCAACAAGTTCGGCCTGCCCGACCCCAACCTGTACAACCCCGACACCGACAGGCTGGTGTGGGGCTGCGTGGGCGTGGAGGTGGGCAGGGGCCAGCCCCTGGGCGTGGGCCTGAGCGGCCACCCCCTGTTCAACAAGTACGACGACACCGAGAACAGCAGGATCGCCAACGGCAACGCCCAGCAGGACGTGAGGGACAACACCAGCGTGGACAACAAGCAGACCCAGCTGTGCATCATCGGCTGCGCCCCCCCCATCGGCGAGCACTGGGGCATCGGCACCACCTGCAAGAACACCCCCGTGCCCCCCGGCGACTGCCCCCCCCTGGAGCTGGTGAGCAGCGTGATCCAGGACGGCGACATGATCGACACCGGCTTCGGCGCCATGGACTTCGCCGCCCTGCAGGCCACCAAGAGCGACGTGCCCCTGGACATCAGCCAGAGCGTGTGCAAGTACCCCGACTACCTGAAGATGAGCGCCGACACCTACGGCAACAGCATGTTCTTCCACCTGAGGAGGGAGCAGATCTTCGCCAGGCACTACTACAACAAGCTGGGCAGCGTGGGCGAGGACATCCCCACCGACTACTACATCAAGGGCAGCGGCAACGGCAGGGACCCCATCGAGAGCTACATCTACAGCGCCACCCCCAGCGGCAGCATGATCACCAGCGACAGCCAGATCTTCAACAAGCCCTACTGGCTGCACAGGGCCCAGGGCCACAACAACGGCATCTGCTGGAACAACCAGCTGTTCATCACCTGCGTGGACACCACCAGGAGCACCAACCTGACCATCAGCACCGCCACCGCCGCCGTGAGCCCCACCTTCACCCCCAGCAACTTCAAGCAGTACATCAGGCACGGCGAGGAGTACGAGCTGCAGTTCATCTTCCAGCTGTGCAAGATCACCCTGACCACCGAGGTGATGGCCTACCTGCACACCATGGACCCCACCATCCTGGAGCAGTGGAACTTCGGCCTGACCCTGCCCCCCAGCGCCAGCCTGGAGGACGCCTACAGGTTCGTGAGGAACGCCGCCACCAGCTGCCAGAAGGACACCCCCCCCCAGGCCAAGCCCGACCCCCTGGCCAAGTACAAGTTCTGGGACGTGGACCTGAAGGAGAGGTTCAGCCTGGACCTGGACCAGTTCGCCCTGGGCAGGAAGTTCCTGCTGCAGGTGGGCGTGCAGAGGAAGCCCAGGCCCGGCCTGAAGAGGCCCGCTAGCAGCGCCAGCTCCAGCAGCTCCAGCAGCGCCAAGAGGAAGAGGGTGAAGAAGTAA
配列13(配列番号13):
ATGAAGGTGTACCTGCCCCCCGCCCCCGTGAGCAGGATCGTGAACACCGAGGAGTACATCACCAGGACCGGCATCTACTACTACGCCGGCAGCAGCAGGCTGATCACCCTGGGCCACCCCTACTTCCCCCTGCCCAAGACCAGCACCAGGGCCGCCATCCCCAAGGTGAGCGCCTTCCAGTACAGGGTGTTCAGGGTGCAGCTCCCCGACCCCAACAAGTTCGGCCTGCCCGACCCCAACCTGTACAACCCCGACACCGACAGGCTGGTGTGGGGCTGCGTGGGCGTGGAGGTGGGTCGTGGTCAGCCGCTGGGTGTCGGTCTGTCTGGTCACCCGCTGTTCAACAAACTGGACGACACCGAAAACTCTCACCTGGCTACCGCTAACGCTGACACCGACAACCGTGACAACGTTTGCGTTGACAACAAGCAGACCCAGCTGTGCATCATCGGCTGCGCCCCCCCCATCGGCGAGCACTGGGGCATCGGCACCACCTGCAAGAACACCCCCGTGCCCCCCGGCGACTGCCCCCCCCTGGAGCTGGTGAGCAGCGTGATCCAGGACGGCGACATGATCGACACCGGCTTCGGCGCCATGGACTTCGCCGCCCTGCAGGCCACCAAGAGCGACGTGCCCCTGGACATCAGCCAGAGCGTGTGCAAGTACCCCGACTACCTGAAGATGAGCGCCGACACCTACGGCAACAGCATGTTCTTCCACCTGAGGAGGGAGCAGATCTTCGCCAGGCACTACTACAACAAGCTGGGCAGCGTGGGCGAGGACATCCCCACCGACTACTACATCAAGGGCAGCGGCAACGGCAGGGACCCCATCGAGAGCTACATCTACAGCGCCACCCCCAGCGGCAGCATGATCACCAGCGACAGCCAGATCTTCAACAAGCCCTACTGGCTGCACAGGGCCCAGGGCCACAACAACGGCATCTGCTGGAACAACCAGCTGTTCATCACCTGCGTGGACACCACCAGGAGCACCAACCTGACCATCAGCACCGCCACCGCCGCCGTGAGCCCCACCTTCACCCCCAGCAACTTCAAGCAGTACATCAGGCACGGCGAGGAGTACGAGCTGCAGTTCATCTTCCAGCTGTGCAAGATCACCCTGACCACCGAGGTGATGGCCTACCTGCACACCATGGACCCCACCATCCTGGAGCAGTGGAACTTCGGCCTGACCCTGCCCCCCAGCGCCAGCCTGGAGGACGCCTACAGGTTCGTGAGGAACGCCGCCACCAGCTGCCAGAAGGACACCCCCCCCCAGGCCAAGCCCGACCCCCTGGCCAAGTACAAGTTCTGGGACGTGGACCTGAAGGAGAGGTTCAGCCTGGACCTGGACCAGTTCGCCCTGGGCAGGAAGTTCCTGCTGCAGGTGGGCGTGCAGAGGAAGCCCAGGCCCGGCCTGAAGAGGCCCGCTAGCAGCGCCAGCTCCAGCAGCTCCAGCAGCGCCAAGAGGAAGAGGGTGAAGAAGTAA
配列14(配列番号14):
ATGAAGGTGTACCTGCCCCCCGCCCCCGTGAGCAGGATCGTGAACACCGAGGAGTACATCACCAGGACCGGCATCTACTACTACGCCGGCAGCAGCAGGCTGATCACCCTGGGCCACCCCTACTTCCCCCTGCCCAAGACCAGCACCAGGGCCGCCATCCCCAAGGTGAGCGCCTTCCAGTACAGGGTGTTCAGGGTGCAGCTCCCCGACCCCAACAAGTTCGGCCTGCCCGACCCCAACCTGTACAACCCCGACACCGACAGGCTGGTGTGGGGCTGCGTGGGCGTGGAGGTGGGCAGGGGCCAGCCCCTGGGCGTGGGCCTGAGCGGCCACCCCCTGTTCAACAAGTACGACGACACCGAGAACAGCAGGATCGCCAACGGCAACGCCCAGCAGGACGTGAGGGACAACACCAGCGTGGACAACAAGCAGACCCAGCTGTGCATCATCGGCTGCGCCCCCCCCATCGGCGAGCACTGGGGTGTCGGTACCGTTTGCAAAAACGCTCAGTCTCAGGTTCAGCGTGGTGACTGCCCGCCGCTGGAGCTGGTGAGCAGCGTGATCCAGGACGGCGACATGATCGACACCGGCTTCGGCGCCATGGACTTCGCCGCCCTGCAGGCCACCAAGAGCGACGTGCCCCTGGACATCAGCCAGAGCGTGTGCAAGTACCCCGACTACCTGAAGATGAGCGCCGACACCTACGGCAACAGCATGTTCTTCCACCTGAGGAGGGAGCAGATCTTCGCCAGGCACTACTACAACAAGCTGGGCAGCGTGGGCGAGGACATCCCCACCGACTACTACATCAAGGGCAGCGGCAACGGCAGGGACCCCATCGAGAGCTACATCTACAGCGCCACCCCCAGCGGCAGCATGATCACCAGCGACAGCCAGATCTTCAACAAGCCCTACTGGCTGCACAGGGCCCAGGGCCACAACAACGGCATCTGCTGGAACAACCAGCTGTTCATCACCTGCGTGGACACCACCAGGAGCACCAACCTGACCATCAGCACCGCCACCGCCGCCGTGAGCCCCACCTTCACCCCCAGCAACTTCAAGCAGTACATCAGGCACGGCGAGGAGTACGAGCTGCAGTTCATCTTCCAGCTGTGCAAGATCACCCTGACCACCGAGGTGATGGCCTACCTGCACACCATGGACCCCACCATCCTGGAGCAGTGGAACTTCGGCCTGACCCTGCCCCCCAGCGCCAGCCTGGAGGACGCCTACAGGTTCGTGAGGAACGCCGCCACCAGCTGCCAGAAGGACACCCCCCCCCAGGCCAAGCCCGACCCCCTGGCCAAGTACAAGTTCTGGGACGTGGACCTGAAGGAGAGGTTCAGCCTGGACCTGGACCAGTTCGCCCTGGGCAGGAAGTTCCTGCTGCAGGTGGGCGTGCAGAGGAAGCCCAGGCCCGGCCTGAAGAGGCCCGCTAGCAGCGCCAGCTCCAGCAGCTCCAGCAGCGCCAAGAGGAAGAGGGTGAAGAAGTAA
配列15(配列番号15):
ATGAAGGTGTACCTGCCCCCCGCCCCCGTGAGCAGGATCGTGAACACCGAGGAGTACATCACCAGGACCGGCATCTACTACTACGCCGGCAGCAGCAGGCTGATCACCCTGGGCCACCCCTACTTCCCCCTGCCCAAGACCAGCACCAGGGCCGCCATCCCCAAGGTGAGCGCCTTCCAGTACAGGGTGTTCAGGGTGCAGCTCCCCGACCCCAACAAGTTCGGCCTGCCCGACCCCAACCTGTACAACCCCGACACCGACAGGCTGGTGTGGGGCTGCGTGGGCGTGGAGGTGGGCAGGGGCCAGCCCCTGGGCGTGGGCCTGAGCGGCCACCCCCTGTTCAACAAGTACGACGACACCGAGAACAGCAGGATCGCCAACGGCAACGCCCAGCAGGACGTGAGGGACAACACCAGCGTGGACAACAAGCAGACCCAGCTGTGCATCATCGGCTGCGCCCCCCCCATCGGCGAGCACTGGGGCATCGGCACCACCTGCAAGAACACCCCCGTGCCCCCCGGCGACTGCCCCCCCCTGGAGCTGGTGAGCAGCGTGATCCAGGACGGCGACATGATCGACACCGGCTTCGGCGCCATGGACTTCGCCGCCCTGCAGGCCACCAAGAGCGACGTGCCCCTGGACATCAGCCAGAGCGTGTGCAAGTACCCCGACTACCTGAAGATGAGCGCCGACACCTACGGCAACAGCATGTTCTTCCACCTGAGGAGGGAGCAGATCTTCGCCAGGCACTTCTTCAACAAAGCTGGTACCATCGGTGACCCTGTTCCGGTTTCTATGTACATCAAAGGTGCTGGTCAGGGTCGTGAACCGCCGACCACATCCATCTACTCTGCCACCCCCAGCGGCAGCATGATCACCAGCGACAGCCAGATCTTCAACAAGCCCTACTGGCTGCACAGGGCCCAGGGCCACAACAACGGCATCTGCTGGAACAACCAGCTGTTCATCACCTGCGTGGACACCACCAGGAGCACCAACCTGACCATCAGCACCGCCACCGCCGCCGTGAGCCCCACCTTCACCCCCAGCAACTTCAAGCAGTACATCAGGCACGGCGAGGAGTACGAGCTGCAGTTCATCTTCCAGCTGTGCAAGATCACCCTGACCACCGAGGTGATGGCCTACCTGCACACCATGGACCCCACCATCCTGGAGCAGTGGAACTTCGGCCTGACCCTGCCCCCCAGCGCCAGCCTGGAGGACGCCTACAGGTTCGTGAGGAACGCCGCCACCAGCTGCCAGAAGGACACCCCCCCCCAGGCCAAGCCCGACCCCCTGGCCAAGTACAAGTTCTGGGACGTGGACCTGAAGGAGAGGTTCAGCCTGGACCTGGACCAGTTCGCCCTGGGCAGGAAGTTCCTGCTGCAGGTGGGCGTGCAGAGGAAGCCCAGGCCCGGCCTGAAGAGGCCCGCTAGCAGCGCCAGCTCCAGCAGCTCCAGCAGCGCCAAGAGGAAGAGGGTGAAGAAGTAA
配列16(配列番号16):
ATGAAGGTGTACCTGCCCCCCGCCCCCGTGAGCAGGATCGTGAACACCGAGGAGTACATCACCAGGACCGGCATCTACTACTACGCCGGCAGCAGCAGGCTGATCACCCTGGGCCACCCCTACTTCCCCCTGCCCAAGACCAGCACCAGGGCCGCCATCCCCAAGGTGAGCGCCTTCCAGTACAGGGTGTTCAGGGTGCAGCTCCCCGACCCCAACAAGTTCGGCCTGCCCGACCCCAACCTGTACAACCCCGACACCGACAGGCTGGTGTGGGGCTGCGTGGGCGTGGAGGTGGGCAGGGGCCAGCCCCTGGGCGTGGGCCTGAGCGGCCACCCCCTGTTCAACAAGTACGACGACACCGAGAACAGCAGGATCGCCAACGGCAACGCCCAGCAGGACGTGAGGGACAACACCAGCGTGGACAACAAGCAGACCCAGCTGTGCATCATCGGCTGCGCCCCCCCCATCGGCGAGCACTGGGGCATCGGCACCACCTGCAAGAACACCCCCGTGCCCCCCGGCGACTGCCCCCCCCTGGAGCTGGTGAGCAGCGTGATCCAGGACGGCGACATGATCGACACCGGCTTCGGCGCCATGGACTTCGCCGCCCTGCAGGCCACCAAGAGCGACGTGCCCCTGGACATCAGCCAGAGCGTGTGCAAGTACCCCGACTACCTGAAGATGAGCGCCGACACCTACGGCAACAGCATGTTCTTCCACCTGAGGAGGGAGCAGATCTTCGCCAGGCACTACTACAACAAGCTGGGCAGCGTGGGCGAGGACATCCCCACCGACTACTACATCAAGGGCAGCGGCAACGGCAGGGACCCCATCGAGAGCTACATCTACAGCGCCACCCCCAGCGGCAGCATGATCACCAGCGACAGCCAGATCTTCAACAAGCCCTACTGGCTGCACAGGGCCCAGGGCCACAACAACGGCATCTGCTGGAACAACCAGCTGTTCATCACCTGCGTGGACACCACCAGGAGCACCAACCTGACCATCAGCACCGCCTCTGCTCAGTCTGCTTCTGCTACCTTCAAACCGTCTGACTTCAAGCAGTACATCAGGCACGGCGAGGAGTACGAGCTGCAGTTCATCTTCCAGCTGTGCAAGATCACCCTGACCACCGAGGTGATGGCCTACCTGCACACCATGGACCCCACCATCCTGGAGCAGTGGAACTTCGGCCTGACCCTGCCCCCCAGCGCCAGCCTGGAGGACGCCTACAGGTTCGTGAGGAACGCCGCCACCAGCTGCCAGAAGGACACCCCCCCCCAGGCCAAGCCCGACCCCCTGGCCAAGTACAAGTTCTGGGACGTGGACCTGAAGGAGAGGTTCAGCCTGGACCTGGACCAGTTCGCCCTGGGCAGGAAGTTCCTGCTGCAGGTGGGCGTGCAGAGGAAGCCCAGGCCCGGCCTGAAGAGGCCCGCTAGCAGCGCCAGCTCCAGCAGCTCCAGCAGCGCCAAGAGGAAGAGGGTGAAGAAGTAA
配列17(配列番号17):
IPKSGSTAE
配列18(配列番号18):
LDDTENSHLATANADTDNRDNVC
配列19(配列番号19):
VGTVCKNAQSQVQR
配列20(配列番号20):
FFNKAGTIGDPVPVSMYIKGAGQGREPPTTS
配列21(配列番号21):
SAQSASATFKPSD
配列22(配列番号22):
MALWRTSDSKVYLPPTPVSRVVNTDEYVTRTGIYYYAGSSRLLTLGHPYFSIPKTGQKAEIPKVSAYQYRVFRVHLPDPNKFGLPDPQLYNPDTERLVWACVGVEVGRGQPLGIGLSGHPLFNKLDDTENSHLATVNADTDNRDNVSVDNKQTQLCIIGCTPPLGEHWGIGTICKNTQTQRGDCPPLELISSIIEDGDMIDTGFGAMDFTALQATKSDVPIDISQSTCKYPDYLKMSADTYGNSMFFFLRREQLFARHFYNKAGAVGDAIPTTLYIKGAESGREPPTSSIYSATPSGSMVTSDAQLFNKPYWLQRAQGHNNGICWGNQLFVTCVDTTRSTNLTISTLSAASASTPFKPSDYKQFIRHGEEYELQFIFQLCKITLTTDVMAYIHLMNASILEDWNFGLTLPPTASLEDAYRFIKNSATTCQRNAPPVPKEDPFQKFKFWDVDLKEKFSIDLDQFPLGRKFMLQAGIQRRPKLGTKRPLSSTSSSTKRKKRKLTK
配列23(配列番号23):
MKVYLPPAPVSRIVNTEEYITRTGIYYYAGSSRLITLGHPYFPIPKSGSTAEIPKVSAFQYRVFRVQLPDPNKFGLPDPNLYNPDTDRLVWGCVGVEVGRGQPLGIGLSGHPLFNKLDDTENSHLATVNADTDNRDNVSVDNKQTQLCIIGCAPPIGEHWGIGTTCKNTPVPPGDCPPLELVSSVIQDGDMIDTGFGAMDFAALQATKSDVPLDISQSVCKYPDYLKMSADTYGNSMFFHLRREQIFARHYYNKLGSVGEDIPTDYYIKGSGNGRDPIESYIYSATPSGSMITSDSQIFNKPYWLHRAQGHNNGICWNNQLFITCVDTTRSTNLTISTATAAVSPTFTPSNFKQYIRHGEEYELQFIFQLCKITLTTEVMAYLHTMDPTILEQWNFGLTLPPSASLEDAYRFVRNAATSCQKDTPPQAKPDPLAKYKFWDVDLKERFSLDLDQFALGRKFLLQVGVQRKPRPGLKRPASSASSSSSSSAKRKRVKK
配列24(配列番号24):
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配列25(配列番号25):
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配列26(配列番号26):
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配列27(配列番号27):
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配列28(配列番号28):
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配列29(配列番号29):
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配列30(配列番号30):
MKVYLPPAPVSRIVNTEEYITRTGIYYYAGSSRLITLGHPYFPLPKTSTRAAIPKVSAFQYRVFRVQLPDPNKFGLPDPNLYNPDTDRLVWGCVGVEVGRGQPLGVGLSGHPLFNKYDDTENSRIANGNAQQDVRDNTSVDNKQTQLCIIGCAPPIGEHWGVGTVCKNAQSQVQRGDCPPLELVSSVIQDGDMIDTGFGAMDFAALQATKSDVPLDISQSVCKYPDYLKMSADTYGNSMFFHLRREQIFARHYYNKLGSVGEDIPTDYYIKGSGNGRDPIESYIYSATPSGSMITSDSQIFNKPYWLHRAQGHNNGICWNNQLFITCVDTTRSTNLTISTASAASASTPFKPSDFKQYIRHGEEYELQFIFQLCKITLTTEVMAYLHTMDPTILEQWNFGLTLPPSASLEDAYRFVRNAATSCQKDTPPQAKPDPLAKYKFWDVDLKERFSLDLDQFALGRKFLLQVGVQRKPRPGLKRPASSASSSSSSSAKRKRVKK
配列31(配列番号31):
配列番号22をコードするDNA配列
ATGGCTCTGTGGCGTACCTCTGACTCTAAAGTTTACCTGCCGCCGACCCCGGTTTCTCGTGTTGTTAACACCGACGAATACGTTACCCGTACCGGTATCTACTACTACGCTGGTTCTTCTCGTCTGCTGACCCTGGGTCACCCGTACTTCTCTATCCCGAAAACCGGTCAGAAAGCTGAAATCCCGAAAGTTTCTGCTTACCAGTACCGTGTTTTCCGTGTTCACCTGCCGGACCCGAACAAATTCGGTCTGCCGGACCCGCAGCTGTACAACCCGGACACCGAACGTCTGGTTTGGGCTTGCGTTGGTGTTGAAGTTGGTCGTGGTCAGCCGCTGGGTATCGGTCTGTCTGGTCACCCGCTGTTCAACAAACTGGACGACACCGAAAACTCTCACCTGGCTACCGTTAACGCTGACACCGACAACCGTGACAACGTTTCTGTTGACAACAAACAGACCCAGCTGTGCATCATCGGTTGCACCCCGCCGCTGGGTGAACACTGGGGTATCGGTACCATCTGCAAAAACACCCAGACCCAGCGTGGTGACTGCCCGCCGCTGGAACTGATCTCTTCTATCATCGAAGACGGTGACATGATCGACACCGGTTTCGGTGCTATGGACTTCACCGCTCTGCAGGCTACCAAATCTGACGTTCCGATCGACATCTCTCAGTCTACCTGCAAATACCCGGACTACCTGAAAATGTCTGCTGACACCTACGGTAACTCTATGTTCTTCTTCCTGCGTCGTGAACAGCTGTTCGCTCGTCACTTCTACAACAAAGCTGGTGCTGTTGGTGACGCTATCCCGACCACCCTGTACATCAAAGGTGCTGAATCTGGTCGTGAACCGCCGACCTCTTCTATCTACTCTGCTACCCCGTCTGGTTCTATGGTTACCTCTGACGCTCAGCTGTTCAACAAACCGTACTGGCTGCAGCGTGCTCAGGGTCACAACAACGGTATCTGCTGGGGTAACCAGCTGTTCGTTACCTGCGTTGACACCACCCGTTCTACCAACCTGACCATCTCTACCCTGTCTGCTGCTTCTGCTTCTACCCCGTTCAAACCGTCTGACTACAAACAGTTCATCCGTCACGGTGAAGAATACGAACTGCAGTTCATCTTCCAGCTGTGCAAAATCACCCTGACCACCGACGTTATGGCTTACATCCACCTGATGAACGCTTCTATCCTGGAAGACTGGAACTTCGGTCTGACCCTGCCGCCGACCGCTTCTCTGGAAGACGCTTACCGTTTCATCAAAAACTCTGCTACCACCTGCCAGCGTAACGCTCCGCCGGTTCCGAAAGAAGACCCGTTCCAGAAATTCAAATTCTGGGACGTTGACCTGAAAGAAAAATTCTCTATCGACCTGGACCAGTTCCCGCTGGGTCGTAAATTCATGCTGCAGGCTGGTATCCAGCGTCGTCCGAAACTGGGTACCAAACGTCCGCTGTCTTCTACCTCTTCTTCTACCAAACGTAAAAAACGTAAACTGACCAAATAA
配列32(配列番号32):
配列番号23をコードするDNA配列
ATGAAGGTGTACCTGCCCCCCGCCCCCGTGAGCAGGATCGTGAACACCGAGGAGTACATCACCAGGACCGGCATCTACTACTACGCCGGCAGCAGCAGGCTGATCACCCTGGGCCACCCCTACTTCCCGATCCCGAAATCTGGTTCTACCGCTGAAATCCCGAAGGTCTCTGCCTTCCAGTACAGGGTGTTCAGGGTGCAGCTCCCCGACCCCAACAAGTTCGGCCTGCCCGACCCCAACCTGTACAACCCCGACACCGACAGGCTGGTGTGGGGCTGCGTGGGCGTGGAGGTGGGTCGTGGTCAGCCGCTGGGTATCGGTCTGTCTGGTCACCCGCTGTTCAACAAACTGGACGACACCGAAAACTCTCACCTGGCTACCGTTAACGCTGACACCGACAACCGTGACAACGTTTCTGTTGACAACAAGCAGACCCAGCTGTGCATCATCGGCTGCGCCCCCCCCATCGGCGAGCACTGGGGCATCGGCACCACCTGCAAGAACACCCCCGTGCCCCCCGGCGACTGCCCCCCCCTGGAGCTGGTGAGCAGCGTGATCCAGGACGGCGACATGATCGACACCGGCTTCGGCGCCATGGACTTCGCCGCCCTGCAGGCCACCAAGAGCGACGTGCCCCTGGACATCAGCCAGAGCGTGTGCAAGTACCCCGACTACCTGAAGATGAGCGCCGACACCTACGGCAACAGCATGTTCTTCCACCTGAGGAGGGAGCAGATCTTCGCCAGGCACTACTACAACAAGCTGGGCAGCGTGGGCGAGGACATCCCCACCGACTACTACATCAAGGGCAGCGGCAACGGCAGGGACCCCATCGAGAGCTACATCTACAGCGCCACCCCCAGCGGCAGCATGATCACCAGCGACAGCCAGATCTTCAACAAGCCCTACTGGCTGCACAGGGCCCAGGGCCACAACAACGGCATCTGCTGGAACAACCAGCTGTTCATCACCTGCGTGGACACCACCAGGAGCACCAACCTGACCATCAGCACCGCCACCGCCGCCGTGAGCCCCACCTTCACCCCCAGCAACTTCAAGCAGTACATCAGGCACGGCGAGGAGTACGAGCTGCAGTTCATCTTCCAGCTGTGCAAGATCACCCTGACCACCGAGGTGATGGCCTACCTGCACACCATGGACCCCACCATCCTGGAGCAGTGGAACTTCGGCCTGACCCTGCCCCCCAGCGCCAGCCTGGAGGACGCCTACAGGTTCGTGAGGAACGCCGCCACCAGCTGCCAGAAGGACACCCCCCCCCAGGCCAAGCCCGACCCCCTGGCCAAGTACAAGTTCTGGGACGTGGACCTGAAGGAGAGGTTCAGCCTGGACCTGGACCAGTTCGCCCTGGGCAGGAAGTTCCTGCTGCAGGTGGGCGTGCAGAGGAAGCCCAGGCCCGGCCTGAAGAGGCCCGCTAGCAGCGCCAGCTCCAGCAGCTCCAGCAGCGCCAAGAGGAAGAGGGTGAAGAAGTAA
配列33(配列番号33):
配列番号24をコードするDNA配列
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配列34(配列番号34):
配列番号25をコードするDNA配列
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配列35(配列番号35):
配列番号26をコードするDNA配列
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配列36(配列番号36):
配列番号27をコードするDNA配列
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配列37(配列番号37):
配列番号28をコードするDNA配列
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配列38(配列番号38):
配列番号29をコードするDNA配列
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配列39(配列番号39):
配列番号30をコードするDNA配列
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配列40(配列番号40):
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配列41(配列番号41):
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配列42(配列番号42):
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配列43(配列番号43):
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配列44(配列番号44):
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配列45(配列番号45):
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配列46(配列番号46):
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配列47(配列番号47):
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配列48(配列番号48):
配列番号40をコードするDNA配列
ATGAAGGTGTACCTGCCCCCCGCCCCCGTGAGCAGGATCGTGAACACCGAGGAGTACATCACCAGGACCGGCATCTACTACTACGCCGGCAGCAGCAGGCTGATCACCCTGGGCCACCCCTACTTCTCTATCCCGAAAACCGGTCAGAAAGCTGAAATCCCGAAAGTTTCTGCCTTCCAGTACAGGGTGTTCAGGGTGCAGCTCCCCGACCCCAACAAGTTCGGCCTGCCCGACCCCAACCTGTACAACCCCGACACCGACAGGCTGGTGTGGGGCTGCGTGGGCGTGGAGGTGGGTCGTGGTCAGCCGCTGGGTGTCGGTCTGTCTGGTCACCCGCTGTTCAACAAACTGGACGACACCGAAAACTCTCACCTGGCTACCGCTAACGCTGACACCGACAACCGTGACAACGTTTGCGTTGACAACAAGCAGACCCAGCTGTGCATCATCGGCTGCGCCCCCCCCATCGGCGAGCACTGGGGCATCGGCACCACCTGCAAGAACACCCCCGTGCCCCCCGGCGACTGCCCCCCCCTGGAGCTGGTGAGCAGCGTGATCCAGGACGGCGACATGATCGACACCGGCTTCGGCGCCATGGACTTCGCCGCCCTGCAGGCCACCAAGAGCGACGTGCCCCTGGACATCAGCCAGAGCGTGTGCAAGTACCCCGACTACCTGAAGATGAGCGCCGACACCTACGGCAACAGCATGTTCTTCCACCTGAGGAGGGAGCAGATCTTCGCCAGGCACTACTACAACAAGCTGGGCAGCGTGGGCGAGGACATCCCCACCGACTACTACATCAAGGGCAGCGGCAACGGCAGGGACCCCATCGAGAGCTACATCTACAGCGCCACCCCCAGCGGCAGCATGATCACCAGCGACAGCCAGATCTTCAACAAGCCCTACTGGCTGCACAGGGCCCAGGGCCACAACAACGGCATCTGCTGGAACAACCAGCTGTTCATCACCTGCGTGGACACCACCAGGAGCACCAACCTGACCATCAGCACCGCCACCGCCGCCGTGAGCCCCACCTTCACCCCCAGCAACTTCAAGCAGTACATCAGGCACGGCGAGGAGTACGAGCTGCAGTTCATCTTCCAGCTGTGCAAGATCACCCTGACCACCGAGGTGATGGCCTACCTGCACACCATGGACCCCACCATCCTGGAGCAGTGGAACTTCGGCCTGACCCTGCCCCCCAGCGCCAGCCTGGAGGACGCCTACAGGTTCGTGAGGAACGCCGCCACCAGCTGCCAGAAGGACACCCCCCCCCAGGCCAAGCCCGACCCCCTGGCCAAGTACAAGTTCTGGGACGTGGACCTGAAGGAGAGGTTCAGCCTGGACCTGGACCAGTTCGCCCTGGGCAGGAAGTTCCTGCTGCAGGTGGGCGTGCAGAGGAAGCCCAGGCCCGGCCTGAAGAGGCCCGCTAGCAGCGCCAGCTCCAGCAGCTCCAGCAGCGCCAAGAGGAAGAGGGTGAAGAAGTAA
配列49(配列番号49):
配列番号41をコードするDNA配列
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配列50(配列番号50):
配列番号42をコードするDNA配列
ATGAAGGTGTACCTGCCCCCCGCCCCCGTGAGCAGGATCGTGAACACCGAGGAGTACATCACCAGGACCGGCATCTACTACTACGCCGGCAGCAGCAGGCTGATCACCCTGGGCCACCCCTACTTCCCCCTGCCCAAGACCAGCACCAGGGCCGCCATCCCCAAGGTGAGCGCCTTCCAGTACAGGGTGTTCAGGGTGCAGCTCCCCGACCCCAACAAGTTCGGCCTGCCCGACCCCAACCTGTACAACCCCGACACCGACAGGCTGGTGTGGGGCTGCGTGGGCGTGGAGGTGGGTCGTGGTCAGCCGCTGGGTGTCGGTCTGTCTGGTCACCCGCTGTTCAACAAACTGGACGACACCGAAAACTCTCACCTGGCTACCGCTAACGCTGACACCGACAACCGTGACAACGTTTGCGTTGACAACAAGCAGACCCAGCTGTGCATCATCGGCTGCGCCCCCCCCATCGGCGAGCACTGGGGCATCGGCACCACCTGCAAGAACACCCCCGTGCCCCCCGGCGACTGCCCCCCCCTGGAGCTGGTGAGCAGCGTGATCCAGGACGGCGACATGATCGACACCGGCTTCGGCGCCATGGACTTCGCCGCCCTGCAGGCCACCAAGAGCGACGTGCCCCTGGACATCAGCCAGAGCGTGTGCAAGTACCCCGACTACCTGAAGATGAGCGCCGACACCTACGGCAACAGCATGTTCTTCCACCTGAGGAGGGAGCAGATCTTCGCCAGGCACTTCTACAACAAAGCTGGTGCTGTTGGTGACGCTATCCCGACCACCCTGTACATCAAAGGTGCTGAATCTGGTCGTGAACCGCCGACCTCTTCTATCTACTCTGCCACCCCCAGCGGCAGCATGATCACCAGCGACAGCCAGATCTTCAACAAGCCCTACTGGCTGCACAGGGCCCAGGGCCACAACAACGGCATCTGCTGGAACAACCAGCTGTTCATCACCTGCGTGGACACCACCAGGAGCACCAACCTGACCATCAGCACCGCCACCGCCGCCGTGAGCCCCACCTTCACCCCCAGCAACTTCAAGCAGTACATCAGGCACGGCGAGGAGTACGAGCTGCAGTTCATCTTCCAGCTGTGCAAGATCACCCTGACCACCGAGGTGATGGCCTACCTGCACACCATGGACCCCACCATCCTGGAGCAGTGGAACTTCGGCCTGACCCTGCCCCCCAGCGCCAGCCTGGAGGACGCCTACAGGTTCGTGAGGAACGCCGCCACCAGCTGCCAGAAGGACACCCCCCCCCAGGCCAAGCCCGACCCCCTGGCCAAGTACAAGTTCTGGGACGTGGACCTGAAGGAGAGGTTCAGCCTGGACCTGGACCAGTTCGCCCTGGGCAGGAAGTTCCTGCTGCAGGTGGGCGTGCAGAGGAAGCCCAGGCCCGGCCTGAAGAGGCCCGCTAGCAGCGCCAGCTCCAGCAGCTCCAGCAGCGCCAAGAGGAAGAGGGTGAAGAAGTAA
配列51(配列番号51):
配列番号43をコードするDNA配列
ATGAAGGTGTACCTGCCCCCCGCCCCCGTGAGCAGGATCGTGAACACCGAGGAGTACATCACCAGGACCGGCATCTACTACTACGCCGGCAGCAGCAGGCTGATCACCCTGGGCCACCCCTACTTCCCCCTGCCCAAGACCAGCACCAGGGCCGCCATCCCCAAGGTGAGCGCCTTCCAGTACAGGGTGTTCAGGGTGCAGCTCCCCGACCCCAACAAGTTCGGCCTGCCCGACCCCAACCTGTACAACCCCGACACCGACAGGCTGGTGTGGGGCTGCGTGGGCGTGGAGGTGGGTCGTGGTCAGCCGCTGGGTGTCGGTCTGTCTGGTCACCCGCTGTTCAACAAACTGGACGACACCGAAAACTCTCACCTGGCTACCGCTAACGCTGACACCGACAACCGTGACAACGTTTGCGTTGACAACAAGCAGACCCAGCTGTGCATCATCGGCTGCGCCCCCCCCATCGGCGAGCACTGGGGCATCGGCACCACCTGCAAGAACACCCCCGTGCCCCCCGGCGACTGCCCCCCCCTGGAGCTGGTGAGCAGCGTGATCCAGGACGGCGACATGATCGACACCGGCTTCGGCGCCATGGACTTCGCCGCCCTGCAGGCCACCAAGAGCGACGTGCCCCTGGACATCAGCCAGAGCGTGTGCAAGTACCCCGACTACCTGAAGATGAGCGCCGACACCTACGGCAACAGCATGTTCTTCCACCTGAGGAGGGAGCAGATCTTCGCCAGGCACTACTACAACAAGCTGGGCAGCGTGGGCGAGGACATCCCCACCGACTACTACATCAAGGGCAGCGGCAACGGCAGGGACCCCATCGAGAGCTACATCTACAGCGCCACCCCCAGCGGCAGCATGATCACCAGCGACAGCCAGATCTTCAACAAGCCCTACTGGCTGCACAGGGCCCAGGGCCACAACAACGGCATCTGCTGGAACAACCAGCTGTTCATCACCTGCGTGGACACCACCAGGAGCACCAACCTGACCATCAGCACCGCCTCTGCTGCTTCTGCTTCTACCCCGTTCAAACCGTCTGACTTCAAGCAGTACATCAGGCACGGCGAGGAGTACGAGCTGCAGTTCATCTTCCAGCTGTGCAAGATCACCCTGACCACCGAGGTGATGGCCTACCTGCACACCATGGACCCCACCATCCTGGAGCAGTGGAACTTCGGCCTGACCCTGCCCCCCAGCGCCAGCCTGGAGGACGCCTACAGGTTCGTGAGGAACGCCGCCACCAGCTGCCAGAAGGACACCCCCCCCCAGGCCAAGCCCGACCCCCTGGCCAAGTACAAGTTCTGGGACGTGGACCTGAAGGAGAGGTTCAGCCTGGACCTGGACCAGTTCGCCCTGGGCAGGAAGTTCCTGCTGCAGGTGGGCGTGCAGAGGAAGCCCAGGCCCGGCCTGAAGAGGCCCGCTAGCAGCGCCAGCTCCAGCAGCTCCAGCAGCGCCAAGAGGAAGAGGGTGAAGAAGTAA
配列52(配列番号52):
配列番号44をコードするDNA配列
ATGAAGGTGTACCTGCCCCCCGCCCCCGTGAGCAGGATCGTGAACACCGAGGAGTACATCACCAGGACCGGCATCTACTACTACGCCGGCAGCAGCAGGCTGATCACCCTGGGCCACCCCTACTTCTCTATCCCGAAAACCGGTCAGAAAGCTGAAATCCCGAAAGTTTCTGCCTTCCAGTACAGGGTGTTCAGGGTGCAGCTCCCCGACCCCAACAAGTTCGGCCTGCCCGACCCCAACCTGTACAACCCCGACACCGACAGGCTGGTGTGGGGCTGCGTGGGCGTGGAGGTGGGCAGGGGCCAGCCCCTGGGCGTGGGCCTGAGCGGCCACCCCCTGTTCAACAAGTACGACGACACCGAGAACAGCAGGATCGCCAACGGCAACGCCCAGCAGGACGTGAGGGACAACACCAGCGTGGACAACAAGCAGACCCAGCTGTGCATCATCGGCTGCGCCCCCCCCATCGGCGAGCACTGGGGCATCGGCACCACCTGCAAGAACACCCCCGTGCCCCCCGGCGACTGCCCCCCCCTGGAGCTGGTGAGCAGCGTGATCCAGGACGGCGACATGATCGACACCGGCTTCGGCGCCATGGACTTCGCCGCCCTGCAGGCCACCAAGAGCGACGTGCCCCTGGACATCAGCCAGAGCGTGTGCAAGTACCCCGACTACCTGAAGATGAGCGCCGACACCTACGGCAACAGCATGTTCTTCCACCTGAGGAGGGAGCAGATCTTCGCCAGGCACTTCTTCAACAAAGCTGGTACCATCGGTGACCCTGTTCCGGTTTCTATGTACATCAAAGGTGCTGGTCAGGGTCGTGAACCGCCGACCACATCCATCTACTCTGCCACCCCCAGCGGCAGCATGATCACCAGCGACAGCCAGATCTTCAACAAGCCCTACTGGCTGCACAGGGCCCAGGGCCACAACAACGGCATCTGCTGGAACAACCAGCTGTTCATCACCTGCGTGGACACCACCAGGAGCACCAACCTGACCATCAGCACCGCCACCGCCGCCGTGAGCCCCACCTTCACCCCCAGCAACTTCAAGCAGTACATCAGGCACGGCGAGGAGTACGAGCTGCAGTTCATCTTCCAGCTGTGCAAGATCACCCTGACCACCGAGGTGATGGCCTACCTGCACACCATGGACCCCACCATCCTGGAGCAGTGGAACTTCGGCCTGACCCTGCCCCCCAGCGCCAGCCTGGAGGACGCCTACAGGTTCGTGAGGAACGCCGCCACCAGCTGCCAGAAGGACACCCCCCCCCAGGCCAAGCCCGACCCCCTGGCCAAGTACAAGTTCTGGGACGTGGACCTGAAGGAGAGGTTCAGCCTGGACCTGGACCAGTTCGCCCTGGGCAGGAAGTTCCTGCTGCAGGTGGGCGTGCAGAGGAAGCCCAGGCCCGGCCTGAAGAGGCCCGCTAGCAGCGCCAGCTCCAGCAGCTCCAGCAGCGCCAAGAGGAAGAGGGTGAAGAAGTAA
配列53(配列番号53):
配列番号45をコードするDNA配列
ATGAAGGTGTACCTGCCCCCCGCCCCCGTGAGCAGGATCGTGAACACCGAGGAGTACATCACCAGGACCGGCATCTACTACTACGCCGGCAGCAGCAGGCTGATCACCCTGGGCCACCCCTACTTCCCCCTGCCCAAGACCAGCACCAGGGCCGCCATCCCCAAGGTGAGCGCCTTCCAGTACAGGGTGTTCAGGGTGCAGCTCCCCGACCCCAACAAGTTCGGCCTGCCCGACCCCAACCTGTACAACCCCGACACCGACAGGCTGGTGTGGGGCTGCGTGGGCGTGGAGGTGGGTCGTGGTCAGCCGCTGGGTATCGGTCTGTCTGGTCACCCGCTGTTCAACAAACTGGACGACACCGAAAACTCTCACCTGGCTACCGTTAACGCTGACACCGACAACCGTGACAACGTTTCTGTTGACAACAAGCAGACCCAGCTGTGCATCATCGGCTGCGCCCCCCCCATCGGCGAGCACTGGGGCATCGGCACCACCTGCAAGAACACCCCCGTGCCCCCCGGCGACTGCCCCCCCCTGGAGCTGGTGAGCAGCGTGATCCAGGACGGCGACATGATCGACACCGGCTTCGGCGCCATGGACTTCGCCGCCCTGCAGGCCACCAAGAGCGACGTGCCCCTGGACATCAGCCAGAGCGTGTGCAAGTACCCCGACTACCTGAAGATGAGCGCCGACACCTACGGCAACAGCATGTTCTTCCACCTGAGGAGGGAGCAGATCTTCGCCAGGCACTTCTTCAACAAAGCTGGTACCATCGGTGACCCTGTTCCGGTTTCTATGTACATCAAAGGTGCTGGTCAGGGTCGTGAACCGCCGACCACATCCATCTACTCTGCCACCCCCAGCGGCAGCATGATCACCAGCGACAGCCAGATCTTCAACAAGCCCTACTGGCTGCACAGGGCCCAGGGCCACAACAACGGCATCTGCTGGAACAACCAGCTGTTCATCACCTGCGTGGACACCACCAGGAGCACCAACCTGACCATCAGCACCGCCACCGCCGCCGTGAGCCCCACCTTCACCCCCAGCAACTTCAAGCAGTACATCAGGCACGGCGAGGAGTACGAGCTGCAGTTCATCTTCCAGCTGTGCAAGATCACCCTGACCACCGAGGTGATGGCCTACCTGCACACCATGGACCCCACCATCCTGGAGCAGTGGAACTTCGGCCTGACCCTGCCCCCCAGCGCCAGCCTGGAGGACGCCTACAGGTTCGTGAGGAACGCCGCCACCAGCTGCCAGAAGGACACCCCCCCCCAGGCCAAGCCCGACCCCCTGGCCAAGTACAAGTTCTGGGACGTGGACCTGAAGGAGAGGTTCAGCCTGGACCTGGACCAGTTCGCCCTGGGCAGGAAGTTCCTGCTGCAGGTGGGCGTGCAGAGGAAGCCCAGGCCCGGCCTGAAGAGGCCCGCTAGCAGCGCCAGCTCCAGCAGCTCCAGCAGCGCCAAGAGGAAGAGGGTGAAGAAGTAA
配列54(配列番号54):
配列番号46をコードするDNA配列
ATGAAGGTGTACCTGCCCCCCGCCCCCGTGAGCAGGATCGTGAACACCGAGGAGTACATCACCAGGACCGGCATCTACTACTACGCCGGCAGCAGCAGGCTGATCACCCTGGGCCACCCCTACTTCCCCCTGCCCAAGACCAGCACCAGGGCCGCCATCCCCAAGGTGAGCGCCTTCCAGTACAGGGTGTTCAGGGTGCAGCTCCCCGACCCCAACAAGTTCGGCCTGCCCGACCCCAACCTGTACAACCCCGACACCGACAGGCTGGTGTGGGGCTGCGTGGGCGTGGAGGTGGGCAGGGGCCAGCCCCTGGGCGTGGGCCTGAGCGGCCACCCCCTGTTCAACAAGTACGACGACACCGAGAACAGCAGGATCGCCAACGGCAACGCCCAGCAGGACGTGAGGGACAACACCAGCGTGGACAACAAGCAGACCCAGCTGTGCATCATCGGCTGCGCCCCCCCCATCGGCGAGCACTGGGGTATCGGTACCATCTGCAAAAACACCCAGACCCAGCGTGGTGACTGCCCGCCGCTGGAGCTGGTGAGCAGCGTGATCCAGGACGGCGACATGATCGACACCGGCTTCGGCGCCATGGACTTCGCCGCCCTGCAGGCCACCAAGAGCGACGTGCCCCTGGACATCAGCCAGAGCGTGTGCAAGTACCCCGACTACCTGAAGATGAGCGCCGACACCTACGGCAACAGCATGTTCTTCCACCTGAGGAGGGAGCAGATCTTCGCCAGGCACTTCTTCAACAAAGCTGGTACCATCGGTGACCCTGTTCCGGTTTCTATGTACATCAAAGGTGCTGGTCAGGGTCGTGAACCGCCGACCACATCCATCTACTCTGCCACCCCCAGCGGCAGCATGATCACCAGCGACAGCCAGATCTTCAACAAGCCCTACTGGCTGCACAGGGCCCAGGGCCACAACAACGGCATCTGCTGGAACAACCAGCTGTTCATCACCTGCGTGGACACCACCAGGAGCACCAACCTGACCATCAGCACCGCCACCGCCGCCGTGAGCCCCACCTTCACCCCCAGCAACTTCAAGCAGTACATCAGGCACGGCGAGGAGTACGAGCTGCAGTTCATCTTCCAGCTGTGCAAGATCACCCTGACCACCGAGGTGATGGCCTACCTGCACACCATGGACCCCACCATCCTGGAGCAGTGGAACTTCGGCCTGACCCTGCCCCCCAGCGCCAGCCTGGAGGACGCCTACAGGTTCGTGAGGAACGCCGCCACCAGCTGCCAGAAGGACACCCCCCCCCAGGCCAAGCCCGACCCCCTGGCCAAGTACAAGTTCTGGGACGTGGACCTGAAGGAGAGGTTCAGCCTGGACCTGGACCAGTTCGCCCTGGGCAGGAAGTTCCTGCTGCAGGTGGGCGTGCAGAGGAAGCCCAGGCCCGGCCTGAAGAGGCCCGCTAGCAGCGCCAGCTCCAGCAGCTCCAGCAGCGCCAAGAGGAAGAGGGTGAAGAAGTAA
配列55(配列番号55):
配列番号47をコードするDNA配列
ATGAAGGTGTACCTGCCCCCCGCCCCCGTGAGCAGGATCGTGAACACCGAGGAGTACATCACCAGGACCGGCATCTACTACTACGCCGGCAGCAGCAGGCTGATCACCCTGGGCCACCCCTACTTCCCCCTGCCCAAGACCAGCACCAGGGCCGCCATCCCCAAGGTGAGCGCCTTCCAGTACAGGGTGTTCAGGGTGCAGCTCCCCGACCCCAACAAGTTCGGCCTGCCCGACCCCAACCTGTACAACCCCGACACCGACAGGCTGGTGTGGGGCTGCGTGGGCGTGGAGGTGGGCAGGGGCCAGCCCCTGGGCGTGGGCCTGAGCGGCCACCCCCTGTTCAACAAGTACGACGACACCGAGAACAGCAGGATCGCCAACGGCAACGCCCAGCAGGACGTGAGGGACAACACCAGCGTGGACAACAAGCAGACCCAGCTGTGCATCATCGGCTGCGCCCCCCCCATCGGCGAGCACTGGGGCATCGGCACCACCTGCAAGAACACCCCCGTGCCCCCCGGCGACTGCCCCCCCCTGGAGCTGGTGAGCAGCGTGATCCAGGACGGCGACATGATCGACACCGGCTTCGGCGCCATGGACTTCGCCGCCCTGCAGGCCACCAAGAGCGACGTGCCCCTGGACATCAGCCAGAGCGTGTGCAAGTACCCCGACTACCTGAAGATGAGCGCCGACACCTACGGCAACAGCATGTTCTTCCACCTGAGGAGGGAGCAGATCTTCGCCAGGCACTTCTTCAACAAAGCTGGTACCATCGGTGACCCTGTTCCGGTTTCTATGTACATCAAAGGTGCTGGTCAGGGTCGTGAACCGCCGACCACATCCATCTACTCTGCCACCCCCAGCGGCAGCATGATCACCAGCGACAGCCAGATCTTCAACAAGCCCTACTGGCTGCACAGGGCCCAGGGCCACAACAACGGCATCTGCTGGAACAACCAGCTGTTCATCACCTGCGTGGACACCACCAGGAGCACCAACCTGACCATCAGCACCGCCTCTGCTGCTTCTGCTTCTACCCCGTTCAAACCGTCTGACTTCAAGCAGTACATCAGGCACGGCGAGGAGTACGAGCTGCAGTTCATCTTCCAGCTGTGCAAGATCACCCTGACCACCGAGGTGATGGCCTACCTGCACACCATGGACCCCACCATCCTGGAGCAGTGGAACTTCGGCCTGACCCTGCCCCCCAGCGCCAGCCTGGAGGACGCCTACAGGTTCGTGAGGAACGCCGCCACCAGCTGCCAGAAGGACACCCCCCCCCAGGCCAAGCCCGACCCCCTGGCCAAGTACAAGTTCTGGGACGTGGACCTGAAGGAGAGGTTCAGCCTGGACCTGGACCAGTTCGCCCTGGGCAGGAAGTTCCTGCTGCAGGTGGGCGTGCAGAGGAAGCCCAGGCCCGGCCTGAAGAGGCCCGCTAGCAGCGCCAGCTCCAGCAGCTCCAGCAGCGCCAAGAGGAAGAGGGTGAAGAAGTAA
配列56(配列番号56):
SIPKTGQKAE
配列57(配列番号57):
IGLSGHPLFNKLDDTENSHLATVNADTDNRDNV
配列58(配列番号58):
ICKNTQTQR
配列59(配列番号59):
FYNKAGAVGDAIPTTLYIKGAESGREPPTSS
配列60(配列番号60):
SAASASTPFKPSD
本出願を実行するための特定の様式
本出願は、以下の実施例を参照することによってさらに説明され、ここで、実施例は、本出願を限定するのではなく、本出願を説明する目的でのみ使用される。
【0100】
特に指示がない限り、本出願で使用される分子生物学的実験方法および免疫学的アッセイは、Sambrook Jら、Molecular Cloning:A Laboratory Manual (第2版)、Cold Spring Harbor Laboratory Press、1989年、およびF.M.Ausubelら、Short Protocols in Molecular Biology第3版、John Wiley & Sons,Inc.、1995年に記載されている方法に従って実質的に実施され;制限酵素を、製造者が推奨する条件下で使用する。当業者は、実施例が本出願を説明するために使用されるが、本出願の保護範囲を限定することを意図するものではないことを理解している。
【実施例】
【0101】
実施例1
変異HPV51 L1タンパク質の発現および精製
発現ベクターの構築
ギブソンアセンブリ(Gibson DG、Young L、Chuang RY、Venter JC、Hutchison CA、Smith HO.Enzymatic assembly of DNA molecules up to several hundred kilobases.Nat Methods.2009年;6:343-5.doi:10.1038/nmeth.1318)を使用して、HPV69 L1タンパク質からの特定のセグメントおよび/またはHPV26 L1タンパク質からの特定のセグメントを含む変異HPV51 L1タンパク質をコードする発現ベクターを構築した。簡単に説明すると、変異を含む短い断片と変異を含まない長い断片とを、最初にPCRによって得て、次にギブソンアセンブリシステムを使用して2つの断片をライゲーションして環を形成した。
【0102】
使用した最初の鋳型は、プラスミドpTO-T7-HPV51N9C(N末端で9個のアミノ酸が短縮化されたHPV51 L1タンパク質をコードし、表2では51L1N9と略記されている)、プラスミドpTO-T7-HPV69N0C(完全長HPV69 L1タンパク質をコードし、表2では69L1N0と略記されている)、およびプラスミドpTO-T7-HPV26N0C(完全長HPV26 L1タンパク質をコードし、表2では26L1N0と略記されている)で構成されていた。各PCRの鋳型およびプライマーを表2に示し、短い断片を増幅するためのPCRの増幅条件は以下のとおりである:94℃で10分間の変性;25サイクル(94℃で50秒間の変性、所定の温度で一定時間のアニーリング、72℃で1分間の伸長);および72℃で10分間の最終伸長。長い断片を増幅するためのPCRの増幅条件は以下のとおりである:94℃で10分間の変性;25サイクル(94℃で50秒間の変性、所定の温度で一定時間のアニーリング、72℃で7.5分間の伸長);および72℃で10分間の最終伸長。アニーリングの温度および時間を、表2に列挙した。使用したPCRプライマーの配列を、表3に列挙した。増幅産物を電気泳動にかけ、DNA抽出キット(BEYOTIME、カタログ番号D0033)を使用して目的の断片を回収し、その濃度を決定した。増幅によって得られた短い断片と長い断片とを、2:1のモル比(総量3μL)で混合し、次に3μLの2×ギブソンアセンブリマスターミックス(NEBから購入、T5エキソヌクレアーゼ、Phusion DNAポリメラーゼ、Taq DNAリガーゼを含有)を加え、50℃で1時間反応させた。
【0103】
組織化した生成物(6μL)を使用して、塩化カルシウム法で調製した40μLのコンピテント大腸菌 ER2566(New England Biolabsから購入)を形質転換した。形質転換した大腸菌を、カナマイシン(最終濃度25μg/mL、以下同様)を含有する固体LB培地(LB培地の成分:ペプトン10g/L、酵母粉末5g/L、NaCl 10g/L、以下同様)に拡散させ、単一コロニーがはっきりと観察されるまで、37℃で10~12時間静置培養に供した。単一コロニーを採取して、4mLの液体LB培地(カナマイシンを含有する)を含有するチューブに播種し、37℃にて10時間、220rpmで振とうしながら培養した後、1mlの細菌溶液を採取し、-70℃で保存した。大腸菌からプラスミドを抽出し、T7プライマーを使用してプラスミドに挿入された目的の断片のヌクレオチド配列を配列決定した。配列決定の結果は、構築されたプラスミド(発現ベクター)に挿入された目的の断片のヌクレオチド配列が、それぞれ配列番号12、13、14、15、16、32、33、34、35、36、37、38、39、48、49、50、51、52、53、54、および55であり、それらのコードされたアミノ酸配列は、それぞれ配列番号4、5、6、7、8、23、24、25、26、27、28、29、30、40、41、42、43、44、45、46、および47(対応するタンパク質は、それぞれH51N9-69T1、H51N9-69T2、H51N9-69T3、H51N9-69T4、H51N9-69T5、H51N9-69T1-26S2、H51N9-69T1-26S3、H51N9-69T1-26S4、H51N9-69T1-26S5、H51N9-69T3-26S1、H51N9-69T3-26S2、H51N9-69T3-26S4、H51N9-69T3-26S5、H51N9-69T2-26S1、H51N9-69T2-26S3、H51N9-69T2-26S4、H51N9-69T2-26S5、H51N9-69T4-26S1、H51N9-69T4-26S2、H51N9-69T4-26S3およびH51N9-69T4-26S5、と指定された)であることを示していた。
【0104】
変異タンパク質H51N9-69T1は、HPV51N9とは、野生型HPV51 L1タンパク質の52~60位のアミノ酸残基が、野生型HPV69 L1タンパク質の52~60位のアミノ酸残基により置換されている点が異なっている。変異タンパク質H51N9-69T2は、HPV51N9とは、野生型HPV51 L1タンパク質の125~147位のアミノ酸残基が、野生型HPV69 L1タンパク質の125~147位のアミノ酸残基により置換されている点が異なっている。変異タンパク質H51N9-69T3は、HPV51N9とは、野生型HPV51 L1タンパク質の170~181位のアミノ酸残基が、野生型HPV69 L1タンパク質の170~183位のアミノ酸残基により置換されている点が異なっている。変異タンパク質H51N9-69T4は、HPV51N9とは、野生型HPV51 L1タンパク質の259~289位のアミノ酸残基が、野生型HPV69 L1タンパク質の261~291位のアミノ酸残基により置換されている点が異なっている。変異タンパク質H51N9-69T5は、HPV51N9とは、野生型HPV51 L1タンパク質の348~359位のアミノ酸残基が、野生型HPV69 L1タンパク質の350~362位のアミノ酸残基により置換されている点が異なっている。
【0105】
変異タンパク質H51N9-69T1-26S2は、HPV51N9とは、野生型HPV51 L1タンパク質の52~60位のアミノ酸残基が、野生型HPV69 L1タンパク質の52~60位のアミノ酸残基により置換されており、野生型HPV51 L1タンパク質の114~146位のアミノ酸残基が、野生型HPV26 L1タンパク質の114~146位のアミノ酸残基により置換されている点が異なっている。
【0106】
変異タンパク質H51N9-69T1-26S3は、HPV51N9とは、野生型HPV51 L1タンパク質の52~60位のアミノ酸残基が、野生型HPV69 L1タンパク質の52~60位のアミノ酸残基により置換されており、野生型HPV51 L1タンパク質の173~181位のアミノ酸残基が、野生型HPV26 L1タンパク質の173~181位のアミノ酸残基により置換されている点が異なっている。
【0107】
変異タンパク質H51N9-69T1-26S4は、HPV51N9とは、野生型HPV51 L1タンパク質の52~60位のアミノ酸残基が、野生型HPV69 L1タンパク質の52~60位のアミノ酸残基により置換されており、野生型HPV51 L1タンパク質の259~289位のアミノ酸残基が、野生型HPV26 L1タンパク質の259~289位のアミノ酸残基により置換されている点が異なっている。
【0108】
変異タンパク質H51N9-69T1-26S5は、HPV51N9とは、野生型HPV51 L1タンパク質の52~60位のアミノ酸残基が、野生型HPV69 L1タンパク質の52~60位のアミノ酸残基により置換されており、野生型HPV51 L1タンパク質の348~359位のアミノ酸残基が、野生型HPV26 L1タンパク質の348~360位のアミノ酸残基により置換されている点が異なっている。
【0109】
変異タンパク質H51N9-69T3-26S1は、HPV51N9とは、野生型HPV51 L1タンパク質の170~181位のアミノ酸残基が、野生型HPV69 L1タンパク質の170~183位のアミノ酸残基により置換されており、野生型HPV51 L1タンパク質の51~60位のアミノ酸残基が、野生型HPV26 L1タンパク質の51~60位のアミノ酸残基により置換されている点が異なっている。
【0110】
変異タンパク質H51N9-69T3-26S2は、HPV51N9とは、野生型HPV51 L1タンパク質の170~181位のアミノ酸残基が、野生型HPV69 L1タンパク質の170~183位のアミノ酸残基により置換されており、野生型HPV51 L1タンパク質の114~146位のアミノ酸残基が、野生型HPV26 L1タンパク質の114~146位のアミノ酸残基により置換されている点が異なっている。
【0111】
変異タンパク質H51N9-69T3-26S4は、HPV51N9とは、野生型HPV51 L1タンパク質の170~181位のアミノ酸残基が、野生型HPV69 L1タンパク質の170~183位のアミノ酸残基により置換されており、野生型HPV51 L1タンパク質の259~289位のアミノ酸残基が、野生型HPV26 L1タンパク質の259~289位のアミノ酸残基により置換されている点が異なっている。
【0112】
変異タンパク質H51N9-69T3-26S5は、HPV51N9とは、野生型HPV51 L1タンパク質の170~181位のアミノ酸残基が、野生型HPV69 L1タンパク質の170~183位のアミノ酸残基により置換されており、野生型HPV51 L1タンパク質の348~359位のアミノ酸残基が、野生型HPV26 L1タンパク質の348~360位のアミノ酸残基により置換されている点が異なっている。
【0113】
変異タンパク質H51N9-69T2-26S1は、HPV51N9とは、野生型HPV51 L1タンパク質の125~147位のアミノ酸残基が、野生型HPV69 L1タンパク質の125~147位のアミノ酸残基により置換されており、野生型HPV51 L1タンパク質の51~60位のアミノ酸残基が、野生型HPV26 L1タンパク質の51~60位のアミノ酸残基により置換されている点が異なっている。
【0114】
変異タンパク質H51N9-69T2-26S3は、HPV51N9とは、野生型HPV51 L1タンパク質の125~147位のアミノ酸残基が、野生型HPV69 L1タンパク質の125~147位のアミノ酸残基により置換されており、野生型HPV51 L1タンパク質の173~181位のアミノ酸残基が、野生型HPV26 L1タンパク質の173~181位のアミノ酸残基により置換されている点が異なっている。
【0115】
変異タンパク質H51N9-69T2-26S4は、HPV51N9とは、野生型HPV51 L1タンパク質の125~147位のアミノ酸残基が、野生型HPV69 L1タンパク質の125~147位のアミノ酸残基により置換されており、野生型HPV51 L1タンパク質の259~289位のアミノ酸残基が、野生型HPV26 L1タンパク質の259~289位のアミノ酸残基により置換されている点が異なっている。
【0116】
変異タンパク質H51N9-69T2-26S5は、HPV51N9とは、野生型HPV51 L1タンパク質の125~147位のアミノ酸残基が、野生型HPV69 L1タンパク質の125~147位のアミノ酸残基により置換されており、野生型HPV51 L1タンパク質の348~359位のアミノ酸残基が、野生型HPV26 L1タンパク質の348~360位のアミノ酸残基により置換されている点が異なっている。
【0117】
変異タンパク質H51N9-69T4-26S1は、HPV51N9とは、野生型HPV51 L1タンパク質の259~289位のアミノ酸残基が、野生型HPV69 L1タンパク質の261~291位のアミノ酸残基により置換されており、野生型HPV51 L1タンパク質の51~60位のアミノ酸残基が、野生型HPV26 L1タンパク質の51~60位のアミノ酸残基により置換されている点が異なっている。
【0118】
変異タンパク質H51N9-69T4-26S2は、HPV51N9とは、野生型HPV51 L1タンパク質の259~289位のアミノ酸残基が、野生型HPV69 L1タンパク質の261~291位のアミノ酸残基により置換されており、野生型HPV51 L1タンパク質の114~146位のアミノ酸残基が、野生型HPV26 L1タンパク質の114~146位のアミノ酸残基により置換されている点が異なっている。
【0119】
変異タンパク質H51N9-69T4-26S3は、HPV51N9とは、野生型HPV51 L1タンパク質の259~289位のアミノ酸残基が、野生型HPV69 L1タンパク質の261~291位のアミノ酸残基により置換されており、野生型HPV51 L1タンパク質の173~181位のアミノ酸残基が、野生型HPV26 L1タンパク質の173~181位のアミノ酸残基により置換されている点が異なっている。
【0120】
変異タンパク質H51N9-69T4-26S5は、HPV51N9とは、野生型HPV51 L1タンパク質の259~289位のアミノ酸残基が、野生型HPV69 L1タンパク質の261~291位のアミノ酸残基により置換されており、野生型HPV51 L1タンパク質の348~359位のアミノ酸残基が、野生型HPV26 L1タンパク質の348~360位のアミノ酸残基により置換されている点が異なっている。
【0121】
【0122】
【0123】
【0124】
【0125】
【0126】
【0127】
【0128】
大規模な変異タンパク質の発現
組換えプラスミドpTO-T7-H51N9-69T1、pTO-T7-H51N9-69T2、pTO-T7-H51N9-69T3、pTO-T7-H51N9-69T4、pTO-T7-H51N9-69T5、H51N9-69T1-26S2、H51N9-69T1-26S3、H51N9-69T1-26S4、H51N9-69T1-26S5、H51N9-69T2-26S1、H51N9-69T2-26S3、H51N9-69T2-26S4、H51N9-69T2-26S5、H51N9-69T3-26S1、H51N9-69T3-26S2、H51N9-69T3-26S4、H51N9-69T3-26S5、H51N9-69T4-26S1、H51N9-69T4-26S2、H51N9-69T4-26S3およびH51N9-69T4-26S5、それぞれを含む大腸菌溶液を、-70℃の冷蔵庫から取り出し、カナマイシンを含有する100mLのLB液体培地中に播種し、200rpmで37℃にて約8時間インキュベートした。次に、培養物を、カナマイシンを含有する500mLのLB培地に移し(1mlの細菌溶液を移した)、さらにインキュベートした。細菌濃度が約0.6のOD600に達したら、培養温度を25℃に下げ、500μLのIPTGを各培養ボトルに加えた。インキュベーションをさらに8時間行った。培養終了後、遠心分離により細菌を回収した。H51N9-69T1、H51N9-69T2、H51N9-69T3、H51N9-69T4、H51N9-69T5、H51N9-69T1-26S2、H51N9-69T1-26S3、H51N9-69T1-26S4、H51N9-69T1-26S5、H51N9-69T2-26S1、H51N9-69T2-26S3、H51N9-69T2-26S4、H51N9-69T2-26S5、H51N9-69T3-26S1、H51N9-69T3-26S2、H51N9-69T3-26S4、H51N9-69T3-26S5、H51N9-69T4-26S1、H51N9-69T4-26S2、H51N9-69T4-26S3およびH51N9-69T4-26S5タンパク質を発現する細菌を、それぞれ得た。
【0129】
変異タンパク質を発現する細菌の破壊
上記で得られた細菌を、10mLの溶解緩衝液(20mMのトリス緩衝液、pH7.2、300mMのNaCl)に対する1gの細菌の比率で再懸濁した。超音波装置を30分間使用して細菌を破壊した。破壊された細菌を含有する溶解液を、13500rpm(30000g)で15分間遠心分離し、上清(すなわち、破壊された細菌の上清)を得た。
【0130】
変異タンパク質のクロマトグラフィー精製
機器:GE Healthcareが製造したAKTA Explorer 100分取液体クロマトグラフィーシステム(すなわち、元のAmershan Pharmacia Co.)
クロマトグラフィー媒体:SP Sepharose 4 Fast Flow(GE Healthcare Co.)、CHT-II(Bio-RADから購入)、およびButyl Sepharose 4 Fast Flow(GE Healthcare Co.)
以下の溶出プロトコルで使用される異なる濃度のNaClを含有する緩衝液を、緩衝液Aと緩衝液Bをある特定の比率で混合することによって調製した。
【0131】
緩衝液:緩衝液A(20mM リン酸緩衝液、pH8.0、20mM DTT);および緩衝液B(20mM リン酸緩衝液、pH8.0、20mM DTT、2M NaCl)。
【0132】
試料:上記で得られた、H51N9-69T1およびH51N9-69T3をそれぞれ含有する破壊された細菌の上清。
【0133】
溶出プロトコル:
(1)SP Sepharose 4 Fast Flowによる破壊された細菌の上清のカチオン交換精製:試料をカラム上に充填し、次に不所望のタンパク質を400mM NaClを含有する緩衝液(80% 緩衝液A+20% 緩衝液B)で溶出し、続いて、800mM NaClを含有する緩衝液(60% 緩衝液A+40% 緩衝液B)により目的のタンパク質を溶出し、800mM NaClを含有する緩衝液により溶出した画分を回収した;
(2)ステップ(1)で得られた溶出画分のCHTII(ヒドロキシアパタイトクロマトグラフィー)によるクロマトグラフィー精製:ステップ(1)で得られた溶出画分を希釈して、NaCl濃度を0.5Mに下げた;試料をカラム上に充填し、次に不所望のタンパク質を500mM NaClを含有する緩衝液(75% 緩衝液A+25% 緩衝液B)で溶出し、続いて、1000mM NaClを含有する緩衝液(50% 緩衝液A+50% 緩衝液B)により目的のタンパク質を溶出し、1000mM NaClを含有する緩衝液により溶出した画分を回収した;
(3)ステップ(2)で得られた溶出画分のHIC(疎水性相互作用クロマトグラフィー)によるクロマトグラフィー精製:試料をカラム上に充填し、次に不所望のタンパク質を1000mM NaClを含有する緩衝液で溶出し、続いて、200mM NaClを含有する緩衝液(90% 緩衝液A+10% 緩衝液B)により目的のタンパク質を溶出し、200mM NaClを含有する緩衝液により溶出した画分を回収した。
【0134】
ステップ(3)で得られた150μLの溶出画分を、30μLの6×ローディングバッファー(1L中には300mlの1M TB 6.8、600mlの100% グリセロール、120gのSDS、6gのブロモフェノールブルー、および50mlのβ-メルカプトエタノールが含まれている)に加えた。得られた溶液を十分に混合し、80℃の水浴中で10分間インキュベートした。次に、10μlの得られた試料を、120Vで120分間10%SDS-PAGEにかけ;電気泳動バンドを、クマシーブリリアントブルーで染色した。電気泳動の結果を、
図1A、1B、1Cおよび1Dに示した。結果は、上記の精製ステップの後、H51N9-69T1、H51N9-69T2、H51N9-69T3、H51N9-69T4、H51N9-69T5、H51N9-69T1-26S2、H51N9-69T1-26S3、H51N9-69T1-26S4、H51N9-69T1-26S5、H51N9-69T2-26S1、H51N9-69T2-26S3、H51N9-69T2-26S4、H51N9-69T2-26S5、H51N9-69T3-26S1、H51N9-69T3-26S2、H51N9-69T3-26S4、H51N9-69T3-26S5、H51N9-69T4-26S1、H51N9-69T4-26S2、H51N9-69T4-26S3およびH51N9-69T4-26S5タンパク質の純度が約90%であることを示した。
【0135】
類似の方法により、大腸菌およびプラスミドpTO-T7-HPV51N9Cを使用して、HPV51N9タンパク質を調製および精製した;大腸菌およびプラスミドpTO-T7-HPV69L1N0Cを使用して、HPV69N0タンパク質を調製および精製した;大腸菌およびプラスミドpTO-T7-HPV26L1N0Cを使用して、HPV26N0タンパク質を調製および精製した。
【0136】
変異タンパク質のウエスタンブロットアッセイ
上記の方法で精製したH51N9-69T1、H51N9-69T2、H51N9-69T3、H51N9-69T4、H51N9-69T5、H51N9-69T1-26S2、H51N9-69T1-26S3、H51N9-69T1-26S4、H51N9-69T1-26S5、H51N9-69T2-26S1、H51N9-69T2-26S3、H51N9-69T2-26S4、H51N9-69T2-26S5、H51N9-69T3-26S1、H51N9-69T3-26S2、H51N9-69T3-26S4、H51N9-69T3-26S5、H51N9-69T4-26S1、H51N9-69T4-26S2、H51N9-69T4-26S3およびH51N9-69T4-26S5タンパク質を、電気泳動にかけた。電気泳動後、HPV L1タンパク質に対する広域スペクトル抗体4B3を使用してウエスタンブロットアッセイを実行し、その結果を
図2A、2B、2C、および2Dに示した。結果は、変異タンパク質H51N9-69T1、H51N9-69T2、H51N9-69T3、H51N9-69T4、H51N9-69T5、H51N9-69T1-26S2、H51N9-69T1-26S3、H51N9-69T1-26S4、H51N9-69T1-26S5、H51N9-69T2-26S1、H51N9-69T2-26S3、H51N9-69T2-26S4、H51N9-69T2-26S5、H51N9-69T3-26S1、H51N9-69T3-26S2、H51N9-69T3-26S4、H51N9-69T3-26S5、H51N9-69T4-26S1、H51N9-69T4-26S2、H51N9-69T4-26S3およびH51N9-69T4-26S5が、広域スペクトル抗体4B3によって特異的に認識され得ることを示した。
【0137】
実施例2
HPVウイルス様粒子の組織化および粒子の形態学的検出
HPVウイルス様粒子の組織化
所定の容量(約2ml)のタンパク質H51N9-69T1、H51N9-69T2、H51N9-69T3、H51N9-69T4、H51N9-69T5、H51N9-69T1-26S2、H51N9-69T1-26S3、H51N9-69T1-26S4、H51N9-69T1-26S5、H51N9-69T2-26S1、H51N9-69T2-26S3、H51N9-69T2-26S4、H51N9-69T2-26S5、H51N9-69T3-26S1、H51N9-69T3-26S2、H51N9-69T3-26S4、H51N9-69T3-26S5、H51N9-69T4-26S1、H51N9-69T4-26S2、H51N9-69T4-26S3およびH51N9-69T4-26S5を、(1)2L 保存緩衝液(20mM リン酸ナトリウム緩衝液 pH6.5、0.5M NaCl);(2)2L 再生緩衝液(50mM リン酸ナトリウム緩衝液 pH6.0、2mM CaCl2、2mM MgCl2、0.5M NaCl);(3)20mM リン酸ナトリウム緩衝液 pH7.0、0.5M NaClに、連続して透析した。透析を、3つの緩衝液のそれぞれで12時間行った。
【0138】
類似の方法によって、HPV51N9、HPV69N0、およびHPV26N0タンパク質を、それぞれHPV51N9 VLP、HPV69N0 VLP、およびHPV26N0 VLPに組織化させた。
【0139】
モレキュラーシーブクロマトグラフィー分析
透析した試料を、1120 Compact LC高性能液体クロマトグラフィーシステム(Agilent Technologies)によるモレキュラーシーブクロマトグラフィー分析にかけ、使用された分析カラムは、TSKゲルPW5000×17.8×300mmであった。HPV26N0 VLPの分析結果を
図9に示し、他の試料の分析結果を、
図3および4に示した。結果は、タンパク質H51N9-69T1、H51N9-69T2、H51N9-69T3、H51N9-69T4、H51N9-69T5、H51N9-69T1-26S2、H51N9-69T1-26S3、H51N9-69T1-26S4、H51N9-69T1-26S5、H51N9-69T2-26S1、H51N9-69T2-26S3、H51N9-69T2-26S4、H51N9-69T2-26S5、H51N9-69T3-26S1、H51N9-69T3-26S2、H51N9-69T3-26S4、H51N9-69T3-26S5、H51N9-69T4-26S1、H51N9-69T4-26S2、H51N9-69T4-26S3およびH51N9-69T4-26S5を含む試料の最初のタンパク質ピークが約13~14分に現れ、これはHPV51N9 VLPのピークと同等であることを示していた。これは、変異タンパク質H51N9-69T1-26S4およびH51N9-69T1-26S5を除いて、他の変異タンパク質H51N9-69T1、H51N9-69T2、H51N9-69T3、H51N9-69T4、H51N9-69T5、H51N9-69T1-26S2、H51N9-69T1-26S3、H51N9-69T2-26S1、H51N9-69T2-26S3、H51N9-69T2-26S4、H51N9-69T2-26S5、H51N9-69T3-26S1、H51N9-69T3-26S2、H51N9-69T3-26S4、H51N9-69T3-26S5、H51N9-69T4-26S1、H51N9-69T4-26S2、H51N9-69T4-26S3およびH51N9-69T4-26S5が、組織化してすべて均一なサイズのVLPになることができることを示していた。変異タンパク質H51N9-69T1-26S4またはH51N9-69T1-26S5によって形成されたVLPは、不均一なサイズであった。
【0140】
沈降速度分析
沈降速度分析用の装置は、光学検査システムならびにAn-50TiおよびAn-60Tiローターを装備したBeckman XL-A分析用超遠心機であった。HPV51N9 VLP、HPV69N0 VLP、H51N9-69T1 VLP、H51N9-69T2 VLP、H51N9-69T3 VLP、H51N9-69T4 VLP、H51N9-69T1-26S2 VLP、H51N9-69T1-26S3 VLP、H51N9-69T1-26S4 VLP、H51N9-69T1-26S5VLP、H51N9-69T2-26S1 VLP、H51N9-69T2-26S3 VLP、H51N9-69T2-26S4 VLP、H51N9-69T2-26S5 VLP、H51N9-69T3-26S1 VLP、H51N9-69T3-26S2 VLP、H51N9-69T3-26S4 VLP、H51N9-69T3-26S5 VLP、H51N9-69T4-26S1 VLP、H51N9-69T4-26S2 VLP、H51N9-69T4-26S3 VLPおよびH51N9-69T4-26S5 VLPの沈降係数を、沈降速度法によって分析した。HPV26N0 VLPの分析結果を
図9に示し、他の試料の分析結果を、
図5および6に示した。結果は、H51N9-69T1 VLP、H51N9-69T2 VLP、H51N9-69T3 VLP、H51N9-69T4 VLP、H51N9-69T1-26S2 VLP、H51N9-69T1-26S3 VLP、H51N9-69T1-26S4 VLP、H51N9-69T1-26S5VLP、H51N9-69T2-26S1 VLP、H51N9-69T2-26S3 VLP、H51N9-69T2-26S4 VLP、H51N9-69T2-26S5 VLP、H51N9-69T3-26S1 VLP、H51N9-69T3-26S2 VLP、H51N9-69T3-26S4 VLP、H51N9-69T3-26S5 VLP、H51N9-69T4-26S1 VLP、H51N9-69T4-26S2 VLP、H51N9-69T4-26S3 VLPおよびH51N9-69T4-26S5 VLPの沈降係数がそれぞれ148S、135S、117S、131S、148S、130S、131S、130S、135S、140S、135S、144S、133S、131S、161S、140S、137S、132S、126S、および48Sであり、H51N9-69T1-26S3 VLP、H51N9-69T1-26S4 VLP、H51N9-69T1-26S5VLP、H51N9-69T2-26S3 VLP、H51N9-69T3-26S1 VLP、およびH51N9-69T3-26S5 VLPは均一性が低く、2つの異なるサイズを有していることを示していた。
【0141】
ウイルス様粒子の形態学的試験
VLPを含む100μLの試料を、透過型電子顕微鏡(TEM)で観察した。使用した装置は、JEOL Ltd.が提供する100kVの透過型電子顕微鏡(倍率100,000×)であった。簡単に説明すると、13.5μLの試料を、2%リンタングステン酸(pH7.0)でネガティブ染色し、カーボンコーティング銅グリッド上に固定して、TEMで観察した。HPV26N0 VLPのTEM写真を
図9に示し、他の試料のTEM写真を、
図7および8に示した。結果は、H51N9-69T1-26S4 VLPを除いて、他のVLPs H51N9-69T1 VLP、H51N9-69T2 VLP、H51N9-69T3 VLP、H51N9-69T4 VLP、H51N9-69T5 VLP、H51N9-69T1-26S2 VLP、H51N9-69T1-26S3 VLP、H51N9-69T1-26S5VLP、H51N9-69T2-26S1 VLP、H51N9-69T2-26S3 VLP、H51N9-69T2-26S4 VLP、H51N9-69T2-26S5 VLP、H51N9-69T3-26S1 VLP、H51N9-69T3-26S2 VLP、H51N9-69T3-26S4 VLP、H51N9-69T3-26S5 VLP、H51N9-69T4-26S1 VLP、H51N9-69T4-26S2 VLP、H51N9-69T4-26S3 VLPおよびH51N9-69T4-26S5 VLPはHPV51N9 VLPと類似しており、半径が約25nmであることを示していた。
【0142】
実施例3
ウイルス様粒子でワクチン接種されたマウスの血清中の中和抗体力価の評価1
この実験では、使用されたウイルス様粒子は、H51N9-69T1 VLP、H51N9-69T2 VLP、H51N9-69T3 VLP、H51N9-69T4 VLP、およびH51N9-69T5 VLPであった。
【0143】
この実験では、ワクチン接種手順を、表4に示した。すべてのマウス(6週齢のBalB/c雌型マウス)を2群に分けた、すなわち、アルミニウムアジュバント群1(5μgの免疫量で、アルミニウムアジュバントを使用)、アルミニウムアジュバント群2(1μgの免疫量で、アルミニウムアジュバントを使用)。各群を、さらに8つの部分群に分けた。対照部分群1および2には、それぞれHPV51N9 VLP単独でおよびHPV69N0VLP単独でワクチン接種し、対照部分群3には、混合HPV51/HPV69 VLP(すなわち、HPV51N9 VLPとHPV69N0 VLPとの混合物で、各VLPの所定の免疫量にて)ワクチン接種した。実験部分群1、2、3、4、および5には、H51N9-69T1 VLP、H51N9-69T2 VLP、H51N9-69T3 VLP、H51N9-69T4 VLP、およびH51N9-69T5VLPでそれぞれ、ワクチン接種した。
【0144】
アルミニウムアジュバント群1~2では、5匹のマウス/部分群に、それぞれ5μgおよび1μgの免疫量、ならびに1mLの注射量で腹腔内注射によりワクチン接種した。すべてのマウスは、0週目に最初のワクチン接種を受け、次に2週目と4週目にそれぞれ追加免疫ワクチン接種を受けた。8週目に、眼窩出血を介して血液試料を収集し、血清中のHPV51およびHPV69に対する抗体の力価を分析した。分析結果を
図10Aおよび10Bに示した。結果は、H51N9-69T1 VLP、H51N9-69T2 VLP、H51N9-69T3 VLP、およびH51N9-69T4 VLPがそれぞれ、マウスにおいてHPV51に対する高力価中和抗体の産生を誘導することができ、それらの防御効果は、同じ用量でのHPV51N9 VLP単独の防御効果および混合HPV51/HPV69 VLPの防御効果と同等であり、同じ用量でのHPV69N0 VLP単独の防御効果よりも有意に高いことを示していた。H51N9-69T1 VLP、H51N9-69T2 VLP、H51N9-69T3 VLP、およびH51N9-69T4 VLPはそれぞれ、マウスにおいてHPV69に対する高力価中和抗体の産生を誘導することもでき、それらの防御効果は、同じ用量でのHPV69N0 VLP単独の防御効果および混合HPV51/HPV69 VLPの防御効果と同等であり、同じ用量でのHPV51N9 VLP単独の防御効果よりも有意に高かった。
【0145】
これは、H51N9-69T1 VLP、H51N9-69T2 VLP、H51N9-69T3 VLP、およびH51N9-69T4 VLPが、HPV51およびHPV69に対して良好な交差免疫原性および交差防御を有することを示していた。
【0146】
【0147】
実施例4
ウイルス様粒子でワクチン接種されたマウスの血清中の中和抗体力価の評価2
この実験では、使用されたウイルス様粒子は、H51N9-69T1-26S2 VLP、H51N9-69T1-26S3 VLP、H51N9-69T1-26S4 VLP、H51N9-69T1-26S5VLP、H51N9-69T3-26S1 VLP、H51N9-69T3-26S2 VLP、H51N9-69T3-26S4 VLPおよびH51N9-69T3-26S5 VLPであった。
【0148】
この実験では、ワクチン接種手順を、表5に示した。すべてのマウス(6週齢のBalB/c雌型マウス)を2群に分けた、すなわち、アルミニウムアジュバント群1(5μgの免疫量で、アルミニウムアジュバントを使用)、アルミニウムアジュバント群2(1μgの免疫量で、アルミニウムアジュバントを使用)。各群を、さらに12の部分群に分けた。対照部分群1、2および3には、それぞれHPV51N9 VLP単独で、HPV69N0 VLP単独で、およびHPV26N0 VLP単独でワクチン接種し、対照部分群4には、混合HPV51/HPV69/HPV26 VLPで(すなわち、HPV51N9 VLP、HPV69N0 VLP、およびHPV26N0 VLPの混合物で、各VLPの所定の免疫量にて)、ワクチン接種した。実験部分群1、2、3、4、5、6、7および8には、H51N9-69T1-26S2 VLP、H51N9-69T1-26S3 VLP、H51N9-69T1-26S4 VLP、H51N9-69T1-26S5VLP、H51N9-69T3-26S1 VLP、H51N9-69T3-26S2 VLP、H51N9-69T3-26S4 VLPおよびH51N9-69T3-26S5 VLP、でそれぞれ、ワクチン接種した。
【0149】
アルミニウムアジュバント群1~2では、5匹のマウス/部分群に、それぞれ5μgおよび1μgの免疫量、ならびに1mLの注射量で腹腔内注射によりワクチン接種した。すべてのマウスは、0週目に最初のワクチン接種を受け、次に2週目と4週目にそれぞれ追加免疫ワクチン接種を受けた。8週目に、眼窩出血を介して血液試料を収集し、血清中のHPV51、HPV69、およびHPV26に対する抗体の力価を分析した。分析結果を
図11Aおよび
図11Bに示した。結果は、H51N9-69T1-26S2 VLP、H51N9-69T3-26S1 VLPおよびH51N9-69T3-26S2 VLPがそれぞれ、マウスにおいてHPV51に対する高力価中和抗体の産生を誘導することができ、それらの防御効果は、同じ用量でのHPV51N9 VLP単独の防御効果および混合HPV51/HPV69/HPV26 VLPの防御効果と同等であり、同じ用量でのHPV69N0 VLP単独の防御効果およびHPV26N0 VLP単独の防御効果よりも有意に高いことを示していた。H51N9-69T1-26S2 VLP、H51N9-69T3-26S1 VLPおよびH51N9-69T3-26S2 VLPはそれぞれ、マウスにおいてHPV69に対する高力価中和抗体の産生を誘導することもでき、それらの防御効果は、同じ用量でのHPV69N0 VLP単独の防御効果および混合HPV51/HPV69/HPV26 VLPの防御効果と同等であり、同じ用量でのHPV51N9 VLP単独の防御効果よりも有意に高かった。H51N9-69T1-26S2 VLP、H51N9-69T3-26S1 VLPおよびH51N9-69T3-26S2 VLPはそれぞれ、マウスにおいてHPV26に対する高力価中和抗体の産生を誘導することもでき、それらの防御効果は、同じ用量でのHPV26N0 VLP単独の防御効果および混合HPV51/HPV69/HPV26 VLPの防御効果と同等であり、同じ用量でのHPV51N9 VLP単独の防御効果よりも有意に高かった。これは、H51N9-69T1-26S2 VLP、H51N9-69T3-26S1 VLPおよびH51N9-69T3-26S2 VLPが、HPV51、HPV69、およびHPV26に対して良好な交差免疫原性および交差防御を有することを示していた。
【0150】
【0151】
【0152】
実施例5
ウイルス様粒子でワクチン接種されたマウスの血清中の中和抗体力価の評価3
この実験では、使用されたウイルス様粒子は、H51N9-69T2-26S1 VLP、H51N9-69T2-26S3 VLP、H51N9-69T2-26S4 VLP、H51N9-69T2-26S5 VLP、H51N9-69T4-26S1 VLP、H51N9-69T4-26S2 VLP、H51N9-69T4-26S3 VLPおよびH51N9-69T4-26S5 VLPであった。
【0153】
この実験では、ワクチン接種手順を、表6に示した。すべてのマウス(6週齢のBalB/c雌型マウス)を2群に分けた、すなわち、アルミニウムアジュバント群1(5μgの免疫量で、アルミニウムアジュバントを使用)、アルミニウムアジュバント群2(1μgの免疫量で、アルミニウムアジュバントを使用)。各群を、さらに12の部分群に分けた。対照部分群1、2および3には、それぞれHPV51N9 VLP単独で、HPV69N0 VLP単独で、およびHPV26N0 VLP単独でワクチン接種し、対照部分群4には、混合HPV51/HPV69/HPV26 VLPで(すなわち、HPV51N9 VLP、HPV69N0 VLP、およびHPV26N0 VLPの混合物で、各VLPの所定の免疫量にて)、ワクチン接種した。実験部分群1、2、3、4、5、6、7および8には、H51N9-69T2-26S1 VLP、H51N9-69T2-26S3 VLP、H51N9-69T2-26S4 VLP、H51N9-69T2-26S5VLP、H51N9-69T4-26S1 VLP、H51N9-69T4-26S2 VLP、H51N9-69T4-26S3 VLPおよびH51N9-69T4-26S5 VLPでそれぞれ、ワクチン接種した。
【0154】
アルミニウムアジュバント群1~2では、5匹のマウス/部分群に、それぞれ5μgおよび1μgの免疫量ならびに1mLの注射量で腹腔内注射によりワクチン接種した。すべてのマウスは、0週目に最初のワクチン接種を受け、次に2週目と4週目にそれぞれ追加免疫ワクチン接種を受けた。8週目に、眼窩出血を介して血液試料を収集し、血清中のHPV51、HPV69、およびHPV26に対する抗体の力価を分析した。分析結果を
図12Aおよび12Bに示した。結果は、H51N9-69T2-26S3 VLPおよびH51N9-69T4-26S2 VLPがそれぞれ、マウスにおいてHPV51に対する高力価中和抗体の産生を誘導することができ、それらの防御効果は、同じ用量でのHPV51N9 VLP単独の防御効果および混合HPV51/HPV69/HPV26 VLPの防御効果と同等であり、同じ用量でのHPV69N0 VLP単独の防御効果およびHPV26N0 VLP単独の防御効果よりも有意に高いことを示していた。H51N9-69T2-26S3 VLPおよびH51N9-69T4-26S2 VLPはそれぞれ、マウスにおいてHPV69に対する高力価中和抗体の産生を誘導することもでき、それらの防御効果は、同じ用量でのHPV69N0 VLP単独の防御効果および混合HPV51/HPV69/HPV26 VLPの防御効果と同等であり、同じ用量でのHPV51N9 VLP単独の防御効果よりも有意に高かった。H51N9-69T2-26S3 VLPおよびH51N9-69T4-26S2 VLPはそれぞれ、マウスにおいてHPV26に対する高力価中和抗体の産生を誘導することもでき、それらの防御効果は、同じ用量でのHPV26N0 VLP単独の防御効果および混合HPV51/HPV69/HPV26 VLPの防御効果と同等であり、同じ用量でのHPV51N9 VLP単独の防御効果よりも有意に高かった。これは、H51N9-69T2-26S3 VLPおよびH51N9-69T4-26S2 VLPが、HPV51、HPV69およびHPV26に対して良好な交差免疫原性および交差防御を有することを示していた。
【0155】
【0156】
【0157】
実施例6
セロコンバージョンを誘導するためのウイルス様粒子のED50の評価
この実験では、使用されたウイルス様粒子は、H51N9-69T1-26S2 VLP、H51N9-69T2-26S3 VLP、H51N9-69T3-26S1 VLP、およびH51N9-69T4-26S2 VLPであった。
【0158】
6週齢のBalB/c雌型マウス(8匹のマウス)に、単回腹腔内注射によりアルミニウムアジュバントでワクチン接種し、実験群において、H51N9-69T1-26S2 VLP、H51N9-69T2-26S3 VLP、H51N9-69T3-26S1 VLPまたはH51N9-69T4-26S2 VLP(0.900μg、0.300μg、0.100μg、0.033μgおよび0.011μgの免疫量で)を使用し、HPV51N9 VLPを単独で、HPV69N0 VLPを単独で、HPV26N0 VLPを単独で(0.900μg、0.300μg、0.100μg、0.033μg、および0.011μgの免疫量で)、または混合HPV51/HPV69/HPV26 VLP(すなわち、HPV51N9 VLP、 HPV69N0 VLP、およびHPV26N10 VLPの混合物、各VLPに対して0.900μg、0.300μg、0.100μg、0.033μg、および0.011μgの免疫量で)を使用して;免疫容量は1mLであった。加えて、ワクチンを希釈するために使用された希釈剤を、ブランク対照として使用した。各群において8匹のマウスにワクチン接種し、ワクチン接種後5週目に眼球から静脈血を収集した。血清中のHPVに対する抗体を検出し、Reed-Muench法(Reed LJ MH.A simple method of estimating fifty percent endpoints.Am J Hyg.1938年;27巻:493~7頁)により、セロコンバージョンを誘導する(すなわち、マウスにおける抗体の産生を誘導する)ためのED50を、各試料について計算した。結果を表7に示した。
【0159】
【0160】
結果は、マウスへのワクチン接種の5週間後、マウスにおけるHPV51に対する抗体の産生を誘導するためのH51N9-69T2-26S3 VLP、H51N9-69T3-26S1 VLPおよびH51N9-69T4-26S2 VLPのED50が、HPV51N9VLP単独のED50、および混合HPV51/HPV69/HPV26 VLPのED50と同等であり、HPV69N0 VLP単独のED50およびHPV26N0 VLP単独のED50よりも有意に優れていることを示し;HPV69に対する抗体の産生を誘導するためのそれらのED50が、HPV69N0 VLP単独のED50、および混合HPV51/HPV69/HPV26 VLPのED50と同等であり、HPV51N9 VLP単独のED50よりも有意に優れていることを示し;HPV26に対する抗体の産生を誘導するためのそれらのED50が、HPV26N0 VLP単独のED50、および混合HPV51/HPV69/HPV26 VLPのED50と同等であり、HPV51N9 VLP単独のED50よりも有意に優れていることを示していた。これは、H51N9-69T2-26S3 VLP、H51N9-69T3-26S1 VLP、およびH51N9-69T4-26S2 VLPが、HPV51、HPV69、およびHPV26に対して良好な交差免疫原性および交差防御を有することを示していた。
【0161】
本出願の特定の実施形態が詳細に説明されてきたが、当業者は、本明細書に開示された教示に従って、それらに対して種々の修正および変更を行うことができ、そのような修正および変更は、本出願の範囲内であることを理解するであろう。本出願の範囲は、添付の特許請求の範囲およびその同等物によって与えられる。
【配列表】