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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-05
(45)【発行日】2023-06-13
(54)【発明の名称】トンネル掘削に用いられる掘削装置
(51)【国際特許分類】
   E21B 4/04 20060101AFI20230606BHJP
【FI】
E21B4/04
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2022075134
(22)【出願日】2022-04-28
【審査請求日】2022-04-28
(31)【優先権主張番号】202210331685.2
(32)【優先日】2022-03-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】522069921
【氏名又は名称】中交第二公路工程局有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100145470
【弁理士】
【氏名又は名称】藤井 健一
(72)【発明者】
【氏名】陳険峰
(72)【発明者】
【氏名】王春景
(72)【発明者】
【氏名】張冬
(72)【発明者】
【氏名】喩江武
(72)【発明者】
【氏名】周彬
(72)【発明者】
【氏名】姜大海
【審査官】松本 泰典
(56)【参考文献】
【文献】中国実用新案第213928234(CN,U)
【文献】中国実用新案第213144371(CN,U)
【文献】特開2005-188176(JP,A)
【文献】特開2009-281046(JP,A)
【文献】特開2011-196140(JP,A)
【文献】実開昭47-030703(JP,U)
【文献】特公昭48-016803(JP,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E21B 4/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
トンネル掘削に用いられる掘削装置であって、それは、
ベース(2)を有し、ベース(2)の底部の左右両側に、何れも移動しやすいユニバーサルホイール(1)が前後対称に配置され、
油圧シリンダー(3)を有し、ベース(2)の頂部に、高さの調節を駆動するため油圧シリンダー(3)が配置され、
第一ガイド台(4)を有し、ベース(2)の頂部に、四つの第一ガイド台(4)が配置され、第一ガイド台(4)の頂部の間に接続枠(5)が摺動可動に接続され、接続枠(5)の頂部に取付板(6)が、接続枠(5)の左右方向に沿って取り付けられたヒンジによりヒンジ接続され、
第二ガイド台(7)を有し、取付板(6)の頂部に、第二ガイド台(7)が配置され、第二ガイド台(7)の内底部に、二つのスライドブロック(8)が摺動可能に配置され、スライドブロック(8)の間に、取付台(10)が摺動可能に接続され、取付台(10)の頂部に、トンネルの壁に掘削するための電気ドリル(11)が配置され、
緩衝ばね(9)を有し、取付台(10)の右側とスライドブロック(8)の間に、緩衝ばね(9)が接続され、
自動掘削機構(12)を有し、取付板(6)の頂部の右側に、電気ドリル(11)を自動移動させて掘削を行う自動掘削機構(12)が配置され、
角度調節機構(13)を有し、取付板(6)の底部の右側に、穴位置に対して角度調節を行うための角度調節機構(13)が配置され
前記自動掘削機構(12)は、
取付ベース(121)を有し、取付板(6)の頂部の右側に、取付ベース(121)が配置され、取付ベース(121)の頂部に、サーボモーター(122)が配置され、サーボモーター(122)の出力軸の左側にカップリングを介してボールねじ(123)が接続され、
スライド柱(124)を有し、スライドブロック(8)の間に、スライド柱(124)が接続され、
前記角度調節機構(13)は、
取付ホルダー(131)を有し、接続枠(5)の底部の右側に、取付ホルダー(131)が取り付けられ、取付ホルダー(131)の右側に、ウォーム(132)が回転するように配置され、ウォーム(132)の前側にハンドル(134)が配置され、
ウォームホイール(133)を有し、取付板(6)の回転軸の右側にウォームホイール(133)が配置されることを特徴とするトンネル掘削に用いられる掘削装置。
【請求項2】
ハンドプッシュ機構(14)を有し、ハンドプッシュ機構(14)は、
取付盤(141)を有し、取付板(6)の右側の前後両側に、何れも受け継ぐロッドを介して取付盤(141)が接続され、ストレートギア(142)を有し、受け継ぐロッドに何れもストレートギア(142)が回転するように配置され、ストレートギア(142)の間にハンドレバー(146)が接続され、
取付枠(143)を有し、取付盤(141)の内側に取付枠(143)が上下対称に配置され、取付枠(143)に何れもラッチ(144)が摺動可能に配置され、ラッチ(144)と取付枠(143)の底部の間に、何れも第一リターンスプリング(145)が接続されることを特徴とする請求項に記載のトンネル掘削に用いられる掘削装置。
【請求項3】
補助位置決め機構(15)を有し、補助位置決め機構(15)は、ガイドシリンダー(151)を有し、取付板(6)の左側に、ガイドシリンダー(151)が前後対称に配置され、ガイドシリンダー(151)内に、何れも壁面を吸着することで装置全体を固定するための吸盤(153)が配置され、吸盤(153)の右側は何れもガイドシリンダー(151)の内壁の右側との間に、第二リターンスプリング(152)が接続されることを特徴とする請求項に記載のトンネル掘削に用いられる掘削装置。
【請求項4】
ダスト除去機構(16)を有し、ダスト除去機構(16)は、
支持枠(161)を有し、取付板(6)の頂部の前後両側に支持枠(161)が配置され、支持枠(161)の頂部に、何れもきれいな水を貯蔵する液体保存タンク(162)が配置され、
カム(165)を有し、サーボモータ(122)の出力軸に、カム(165)が配置され、
支持ホルダー(163)を有し、取付板(6)の頂部の左右両側に何れも支持ホルダー(163)が前後対称に配置され、左側の支持ホルダー(163)に何れも噴出ダクト(164)が接続され、
ガイドダクト(168)を有し、もう片側の支持ホルダー(163)の上部に何れもガイドダクト(168)が接続され、ガイドダクト(168)の内側に、何れも接触板(166)が摺動可能に配置され、接触板(166)とガイドダクト(168)の内側の間に、何れも第三リターンスプリング(167)が接続されることを特徴とする請求項に記載のトンネル掘削に用いられる掘削装置。
【請求項5】
防塵機構(17)を有し、防塵機構(17)は、
接触柱(176)を有し、取付台(10)の前後両側に、何れも接触柱(176)が配置され、
接続ホルダー(171)を有し、第二ガイド台(7)の前後両側に、何れも接続ホルダー(171)が左右対称に配置され、横方向の同側の二つの接続ホルダー(171)の間に、何れも回転軸(172)が回転するように接続され、
取付軸(174)を有し、取付板(6)の頂部の左側に、取付軸(174)が前後対称で回転するように配置され、取付軸(174)の下部と回転軸(172)の左側に、何れもベベルギア(173)が配置され、
円弧状防塵板(175)を有し、取付軸(174)の上部に、何れも回転するように穴位置をくるむ円弧状防塵板(175)が配置されることを特徴とする請求項に記載のトンネル掘削に用いられる掘削装置。
【請求項6】
液体保存タンク(162)の頂部に、何れも回転カバーが回転するように配置されることを特徴とする請求項に記載のトンネル掘削に用いられる掘削装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は掘削装置に関し、特にトンネル掘削に用いられる掘削装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、工事の配線布設やケーブルトレイ及びラインパイプの施工において、特にトンネルケーブルの取付工事においては、通常、建築物の壁に対して穴を開ける作業が多く、パイプラインの取付及びトンネル掘削用の雷管、爆薬などの爆破用品を置く必要がある。会社の技術コンテンツの高いトンネル工事を例にとると、トンネルの特殊な施工環境の制限とトンネル工事の各工程の工事が交互作業を必要とする制限のため、穴あけ作業は完全な装置化を実現することができず、多くの作業者が直接電気ドリルを使って掘削を行うが、手動掘削作業は以下の弊害が現れ、
第一に、正確な掘削を保証することができず、人は長時間に穴位置に集中できないため、ずれをもたらしやすく、
第二に、電気ドリルが長時間に同じ角度と高さの動作を維持できることを保証できず、効率が低下し、
第三に、人は長時間にに大きな騒音に接触した後、聴力に影響を与え、また、作業期間中に発生したほこりも人体の健康に影響を与える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来技術では正確な掘削ができず、効率が低いという欠点を克服すために、手動掘削を必要とせず、調節後の状態を維持できる自動掘削可能のトンネル掘削に用いられる掘削装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記の目的を実現するために、本発明の使用する技術的な解決方案は以下の通りである。トンネル掘削に用いられる掘削装置であって、それは、
ベースを有し、ベースの底部の左右両側に、何れも移動しやすいユニバーサルホイールが前後対称に配置され、
油圧シリンダーを有し、ベースの頂部に、高さの調節を駆動するため油圧シリンダーが配置され、
第一ガイド台を有し、ベースの頂部に、四つの第一ガイド台が配置され、第一ガイド台の頂部の間に接続枠が摺動可動に接続され、接続枠の頂部に取付板がヒンジ接続され、
第二ガイド台を有し、取付板の頂部に、第二ガイド台が配置され、第二ガイド台の内底部に、二つのスライドブロックが摺動可能に配置され、スライドブロックの間に、取付台が摺動可能に接続され、取付台の頂部に、トンネルの壁に掘削するための電気ドリルが配置され、
緩衝ばねを有し、取付台の右側とスライドブロックの間に、緩衝ばねが接続され、
自動掘削機構を有し、取付板の頂部の右側に、電気ドリルを自動移動させて掘削を行う自動掘削機構が配置され、
角度調節機構を有し、取付板の底部の右側に、穴位置に対して角度調節を行うための角度調節機構が配置される。
【0005】
さらに、自動掘削機構は、
取付ベースを有し、取付板の頂部の右側に、取付ベースが配置され、取付ベースの頂部に、サーボモーターが配置され、サーボモーターの出力軸の左側にカップリングを介してボールねじが接続され、
スライド柱を有し、スライドブロックの間に、スライド柱が接続される。
【0006】
さらに、角度調節機構は、
取付ホルダーを有し、接続枠の底部の右側に、取付ホルダーが取り付けられ、取付ホルダーの右側に、ウォームが回転するように配置され、ウォームの前側にハンドルが配置され、
ウォームホイールを有し、取付板の回転軸の右側にウォームホイールが配置される。
【0007】
さらに、ハンドプッシュ機構を有し、ハンドプッシュ機構は、
取付盤を有し、取付板の右側の前後両側に、何れも受け継ぐロッドを介して取付盤が接続され、ストレートギアを有し、受け継ぐロッドに何れもストレートギアが回転するように配置され、ストレートギアの間にハンドレバーが接続され、
取付枠を有し、取付盤の内側に取付枠が上下対称に配置され、取付枠に何れもラッチが摺動可能に配置され、ラッチと取付枠の底部の間に、何れも第一リターンスプリングが接続される。
【0008】
さらに、補助位置決め機構を有し、補助位置決め機構は、
ガイドシリンダーを有し、取付板の左側に、ガイドシリンダーが前後対称に配置され、ガイドシリンダー内に、何れも壁面を吸着することで装置全体を固定するための吸盤が配置され、吸盤の右側は何れもガイドシリンダーの内壁の右側との間に、第二リターンスプリングが接続される。
【0009】
さらに、ダスト除去機構を有し、ダスト除去機構は、
支持枠を有し、取付板の頂部の前後両側に支持枠が配置され、支持枠の頂部に、何れもきれいな水を貯蔵する液体保存タンクが配置され、
カムを有し、サーボモータの出力軸に、カムは配置され、
支持ホルダーを有し、取付板の頂部の左右両側に何れも支持ホルダーが前後対称に配置され、左側の支持ホルダーに何れも噴出ダクトが接続され、
ガイドダクトを有し、もう片側の支持ホルダーの上部に何れもガイドダクトが接続され、ガイドダクトの内側に、何れも接触板が摺動可能に配置され、接触板とガイドダクトの内側の間に、何れも第三リターンスプリングが接続される。
【0010】
さらに、防塵機構を有し、防塵機構は、
接触柱を有し、取付台の前後両側に、何れも接触柱が配置され、
接続ホルダーを有し、第二ガイド台の前後両側に、何れも接続ホルダーが左右対称に配置され、横方向の同側の二つの接続ホルダーの間に、何れも回転軸が回転するように接続され、
取付軸を有し、取付板の頂部の左側に、取付軸が前後対称で回転するように配置され、取付軸の下部と回転軸の左側に、何れもベベルギアが配置され、
円弧状防塵板を有し、取付軸の上部に、何れも回転するように穴位置をくるむ円弧状防塵板が配置される。
【0011】
さらに、液体保存タンクの頂部に、何れも回転カバーが回転するように配置される。
【発明の効果】
【0012】
従来の技術と比べて、本発明の有益な効果は以下の通りである。
第一に、作業員はハンドレバーを押して取付板及びその以上の部品を勝手かつ簡単に移動させるようにし、人手で電気ドリルを持って仕事をする必要がなく、人力消費を減らすことと、
第二に、油圧シリンダーを起動して電気ドリルの高さを調節するとともに、ハンドルを回転して電気ドリルの角度を調節し、穴を適当な位置に調節することで、正確な掘削を保証することと、
第三に、サーボモータの出力軸の回転は、ボールねじによって取付台と電気ドリルを左に移動させてトンネルの穴位置と接触し、自動掘削を実現し、手動掘削は必要がないことと、
第四に、力を入れて吸盤を左側に移動させ、トンネルの壁を吸着し、さらに装置の位置決めを実現し、掘削する時に発生した力によって装置を自ら移動させることを避けることと、
第五に、きれいな水は噴出ダクトを通じて噴出し、空気中のほこりを除去し、同時にトンネルの壁を湿潤させ、掘削効率を増加させることと、
第六に、電気ドリルが左に移動して掘削を行う時、円弧状防塵板を内側に回転させて防護カバーを形成し、ほこりが勝手に舞い上がるのを避ける。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の第一番目立体構造を示す図である。
図2】本発明の第二番目立体構造を示す図である。
図3】本発明の部分の立体構造を示す図である。
図4】本発明の部分の立体構造を示す断面図である。
図5】本発明の自動掘削機構の立体構造を示す図である。
図6】本発明の角度調節機構の立体構造を示す図である。
図7】本発明のA箇所の部分拡大図である。
図8】本発明のハンドプッシュ機構の立体構造を示す図である。
図9】本発明のハンドプッシュ機構の立体構造を示す断面図である。
図10】本発明のB箇所の部分拡大図である。
図11】本発明の補助位置決め機構の立体構造を示す図である。
図12】本発明の補助位置決め機構の立体構造を示す断面図である。
図13】本発明のダスト除去機構の第一番目の立体構造を示す図である。
図14】本発明のダスト除去機構の第二番目の立体構造を示す図である。
図15】本発明のダスト除去機構の立体構造を示す断面図である。
図16】本発明の防塵機構の立体構造を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態の図面に関連して、本発明の実施形態の技術的態様を明確かつ完全に説明するが、説明された実施形態は本発明の一部の実施形態にすぎず、すべての実施形態ではないことは明らかである。本発明の実施形態によれば、当業者が創造的な労働を行わないことを前提として得た他の実施形態は全て本発明の保護範囲に属する。
【0015】
(実施形態1)
トンネル掘削に用いられる掘削装置であって、図1-7に示すように、ユニバーサルホイール1、ベース2、油圧シリンダー3、第一ガイド台4、接続枠5、取付板6、第二ガイド台7、スライドブロック8、緩衝ばね9、取付台10、電気ドリル11、自動掘削機構12と角度調節機構13を有し、ベース2の底部の左右両側に、何れもユニバーサルホイール1が前後対称に配置され、ベース2の頂部に、油圧シリンダー3が配置され、ベース2の頂部に、四つの第一ガイド台4が配置され、第一ガイド台4の頂部の間に接続枠5が摺動可動に接続され、接続枠5の頂部に取付板6がヒンジ接続され、接続枠5の底部は油圧シリンダー3の伸縮ロッドの頂端と接続され、取付板6の頂部に、第二ガイド台7が配置され、第二ガイド台7の内底部に、二つのスライドブロック8が摺動可能に配置され、スライドブロック8の間に、取付台10が摺動可能に接続され、取付台10の頂部に、電気ドリル11が配置され、取付台10の右側とスライドブロック8の間に、緩衝ばね9が接続され、取付板6の頂部の右側に、自動掘削機構12が配置され、取付板6の底部の右側に、角度調節機構13が配置される。
【0016】
自動掘削機構12は、取付ベース121、サーボモーター122、ボールねじ123、スライド柱124を有し、取付板6の頂部の右側に、取付ベース121が配置され、取付ベース121の頂部に、サーボモーター122が配置され、サーボモーター122の出力軸の左側にカップリングを介してボールねじ123が接続され、スライドブロック8の間にスライド柱124が接続され、スライド柱124とボールねじ123はねじ接続される。
【0017】
角度調節機構13は、取付ホルダー131、ウォーム132、ウォームホイール133及びハンドル134を有し、接続枠5の底部の右側に、取付ホルダー131が取り付けられ、取付ホルダー131の右側に、ウォーム132が回転するように配置され、ウォーム132の前側にハンドル134が配置され、取付板6の回転軸の右側にウォームホイール133が配置され、ウォームホイール133とウォーム132は噛み合わせる。
【0018】
作業者はユニバーサルホイール1によって装置全体を移動させ、工事が必要な位置に移動すると移動を停止し、油圧シリンダー3を起動し、油圧シリンダー3の伸縮レバーが伸びたり短くなったりして接続枠5を上下移動させ、さらに取付板6以上の部品によって上下移動調節を行い、穴位置の高さを適切に調節した後、油圧シリンダー3の作動を停止し、さらにハンドル134を回転させてウォーム132を動かしてウォームホイール133と組み合わせ、ウォームホイール133の回転によって取付板6を前後回転調節させ、穴位置の角度を適切に合わせ、調節後、ハンドル134の回転を停止させ、ウォーム132とウォームホイール133はこのとき自己ロックのメカニズムによって回転を停止し、さらに取付板6の調節後の角度を維持できるようになる。その後、電気ドリル11の作動とサーボモータ122の正転逆転が開始され、サーボモータ122の出力軸が回転し、ボールねじ123を介してスライド柱124を左に移動させ、さらにスライドブロック8を介して取付台10および電気ドリル11を左に移動させてトンネルの穴位置と接触させ、自動掘削を実現し、その間に、緩衝ばね9は取付台10を通じて、電気ドリル11とトンネルの接触時の衝撃力を適切に減少させ、緩衝効果を実現し、電気ドリル11の損傷が回避される。掘削完了後、サーボモータ122の出力軸は反転し、その後ろの部品をすべて逆方向に作動させ、電気ドリル11が右方向に移動してリセットすると、掘削を完了し、電気ドリル11とサーボモータ122の作動を停止し、再掘削を行う必要がある場合は、穴位置の高さ角度に応じて改めて調節を行い、以上の手順を繰り返し調節すればよい。
【0019】
(実施形態2)
実施形態1を基とし、図1図2図8図12に示すように、ハンドプッシュ機構14を有し、ハンドプッシュ機構は、取付盤141、ストレートギア142、取付枠143、ラッチ144、第一リターンスプリング145及びハンドレバー146を有し、取付板6の右側の前後両側に、何れも受け継ぐロッドを介して取付盤141が接続され、取付盤141の内壁の外側は受け継ぐロッドと接続され、受け継ぐロッドに何れもストレートギア142が回転するように配置され、且つストレートギア142は取付盤141内に位置し、ストレートギア142の間にハンドレバーが接続され、取付盤141の内側に取付枠143が上下対称に配置され、取付枠143に何れもラッチ144が摺動可能に配置され、ラッチ144と取付枠143の底部の間に、何れも第一リターンスプリング145が接続される。
【0020】
また、補助位置決め機構15を有し、補助位置決め機構15は、ガイドシリンダー151、第二リターンスプリング152及び吸盤153を有し、取付板6の左側に、ガイドシリンダー151が前後対称に配置され、ガイドシリンダー151内に、何れも壁面を吸着することで装置全体を固定するための吸盤153が配置され、吸盤153の右側は何れもガイドシリンダー151の内壁の右側との間に、第二リターンスプリング152が接続される。
【0021】
作業者は、ハンドレバー146を押して取付板6及びその以上の部品を自由にかつ容易に移動させることができ、異なる作業者の快適度のニーズに適合するために、ハンドレバー146の角度を調節することができ、ハンドレバー146を上又は下に回動させ、さらにストレートギア142を回動させるようになり、その間、ラッチ144が押し出されて外側へ移動になり、第一リターンスプリング145が圧縮され、適当な角度に調節した後、ハンドレバー146の押し付けを停止し、さらにストレートギア142の回転を停止し、ラッチ144が第一リターンスプリング145の作用の下で、内側へ移動してストレートギア142を係止し、さらに調節完了後のハンドレバー146の状態を固定し、プッシュ作業と協力する。装置全体が穴位置の近くところに移動すると、力を加えて吸盤153を左側に移動させてトンネルの壁面への吸着を行い、さらに装置の位置決めを実現し、その間に、吸盤153が壁面に接触して移動を停止すると、取付板6が左に移動し続けることで第二リターンスプリング152が圧縮され、吸着が強固になると、力の加える作業が停止し、第二リターンスプリング152は、ガイドシリンダー151を介して取付板6を右に移動させることでリセットを実現する。
【0022】
(実施形態3)
実施形態2を基とし、図1図2図13-図16にしめすように、ダスト除去機構16を有し、ダスト除去機構16は、支持枠161、液体保存タンク162、支持ホルダー163、噴出ダクト164、カム165、接触板166、第三リターンスプリング167及びガイドダクト168を有し、取付板6の頂部の前後両側に支持枠161が配置され、支持枠161の頂部に、何れもきれいな水を貯蔵する液体保存タンク162が配置され、液体保存タンク162の頂部に、何れも回転カバーが回転するように配置され、サーボモータ122の出力軸に、カム165は配置され、取付板6の頂部の左右両側に何れも支持ホルダー163が前後対称に配置され、左側の支持ホルダー163に何れも噴出ダクト164が接続され、噴出ダクト164の右側は液体保存タンク162と接続され、右側の支持ホルダー163の上部に何れもガイドダクト168が接続され、ガイドダクト168の左側は、何れも液体保存タンク162と接続され、ガイドダクト168の内側に、何れも接触板166が摺動可能に配置され、接触板166とガイドダクト168の内側の間に、何れも第三リターンスプリング167が接続される。
【0023】
また、防塵機構17を有し、防塵機構17は、接続ホルダー171、回転軸172、ベベルギア173、取付軸174、円弧状防塵板175及び接触柱176を有し、取付台10の前後両側に、何れも接触柱176が配置され、第二ガイド台7の前後両側に、何れも接続ホルダー171が左右対称に配置され、横方向の同側の二つの接続ホルダー171の間に、何れも回転軸172が回転するように接続され、回転軸172に、接触柱176と接続するガイド溝が設けられ、取付板6の頂部の左側に、取付軸174が前後対称で回転するように配置され、取付軸174の下部と回転軸172の左側に、何れもベベルギア173が配置され、隣り合う2つのベベルギア173は互いに噛み合わせて、取付軸174の上部に、何れも円弧状防塵板175が配置される。
【0024】
サーボモータ122の出力軸の回転によってカム165を回動させて接触板166を押し続け、さらに接触板166を外側に移動させ、第三リターンスプリング167が圧縮されると、接触板166が押さないときに第三リターンスプリング167の作用を受けて内側へ移動してリセットし、このように繰り返して接触板166が絶えず前後に移動するとガスを押し出してガイドダクト168を介して液体保存タンク162に入り、さらにきれいな水を噴出ダクト164を介して噴出させるようになり、空気中のほこりを除去して沈殿すると同時に、トンネルの壁面を湿潤させ、掘削効率を高めることができる。また、取付台10により電気ドリル11を左に移動させて掘削を行うと、接触柱176を左に移動させ、さらに回転軸172をガイド溝の作用で回転させ、回転軸172の回転は、ベベルギア173を通じて取付軸174を回転させ、さらに円弧状防塵板175を内側に回転させて防護カバーを形成し、ほこりが勝手に飛ぶのを避ける。同様に、掘削完了後、接触柱176は右に移動してリセットされ、さらにその後の部品を逆方向に作動させ、防護カバーが回転して開き、掘削の実際の状況を観察するのに便利である。
【0025】
最後に説明すべきなのは、上述は本発明の好適な実施形態にすぎず、本発明を限定するものではないが、前記実施形態を参照して本発明を詳細に説明するが、当業者にとっては、前記各実施形態に記載の技術的態様を修正したり、その一部の技術的特徴を同等に置換したりすることができる。本発明の精神及び原則において行われたいかなる修正、均等置換、改善等は、本発明の保護範囲内に含まれる。
【符号の説明】
【0026】
1、ユニバーサルホイール;2、ベース;3、油圧シリンダー;4 、第一ガイド台;5、接続枠;6、取付板;7、第二ガイド台;8、スライドブロック;9、緩衝ばね;10、取付台;11、電気ドリル;12、自動掘削機構;121、取付ベース;122、サーボモータ;123、ボールねじ;124、スライド柱;13、角度調節機構;131、取付ホルダー;132、ウォーム;133、ウォームホイール;134、ハンドル;14、ハンドプッシュ機構;141、取付盤;142、ストレートギア;143、取付枠;144、ラッチ;145、第一リターンスプリング;146、ハンドレバー;15、補助位置決め機構;151、ガイドシリンダー;152、第二リターンスプリング;153、吸盤;16、ダスト除去機構;161、支持枠;162、液体保存タンク;163、支持ホルダー;164、噴出ダクト;165、カム;166、接触板;167、第三リターンスプリング;168、ガイドダクト;17、防塵機構;171、接続ホルダー;172、回転軸;173、ベベルギア;174、取付軸;175、円弧状防塵板;176、接触柱。
【要約】      (修正有)
【課題】本発明は掘削装置に関し、特にトンネル掘削に用いられる掘削装置に関する。手動掘削を必要とせず、調節後の状態を維持できる自動掘削可能のトンネル掘削に用いられる掘削装置を提供する。
【解決手段】トンネル掘削に用いられる掘削装置であって、それは、ベースを有し、ベースの底部の左右両側に、何れも移動しやすいユニバーサルホイールが前後対称に配置され、油圧シリンダーを有し、ベースの頂部に、高さの調節を駆動するため油圧シリンダーが配置され、第一ガイド台を有し、ベースの頂部に、四つの第一ガイド台が配置され、第一ガイド台の頂部の間に接続枠が摺動可動に接続され、接続枠の頂部に取付板がヒンジ接続される。作業員はハンドレバーを押して取付板及び以上の部品を勝手かつ簡単に移動させるようにし、人手で電気ドリルを持って仕事をする必要がなく、人力消費を減らす。
【選択図】図1
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